JP2015118404A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者に煩わしさを感じさせないために、運転者の運転特徴に合わせて、安全確認を促すことのできる運転支援装置を提供することにある。【解決手段】車速センサ5、操舵角センサ6、方向指示器7、カーナビゲーション装置8、ジャイロセンサ81から取得した情報に基づいて車輌の走行状態を判定し、安全確認が必要な状態にあると判定されてから、カメラ3が、運転者が安全確認を行ったことを検知しなかった場合に、報知部4が運転者に対して警告を発するまでの待機時間を、運転者の運転特徴に合わせて変化させる。【選択図】図18

Description

本発明は、車輌の運転者に対して安全確認を促すことができる運転支援装置に関する。
従来、車輌の運転者に対して、車輌周辺の安全確認が必要な運転状況において、安全確認を促すための装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、運転者の顔を撮像した画像から顔の特徴量を検出し、検出された特徴量に基づいて運転者の安全確認の有無を判定し、安全確認を怠ったと判定された場合に警報を発する安全促進装置が開示されている。
また、特許文献2には、交差点での右折待ちの状態又は左折直前の状態のような運転状況になる都度、運転者に視認され且つ視野の妨げにならない位置に設置されたLEDを、わずらわしさを感じることのない方法によって点灯させることにより、特定の方向への安全確認を誘導することができる安全確認支援装置が開示されている。
特許第3716647号公報 特開2011−198037号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、安全確認が必要な状況において、安全確認を怠ったと判定された時点で警報を発するため、警報を発するタイミングが、安全確認が本来必要なタイミングより遅れてしまう虞がある。
これに対し、特許文献2に記載の発明では、安全確認が必要な状況において、毎回、視覚的な方法で安全確認を誘導するため、誘導に慣れた運転手には注意を払われなくなる虞がある。斯かる場合、万一、運転者が安全確認を怠った場合に対応できず、事故を防止できない虞がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、安全確認が必要な状況を予測し、当該状況になる前に安全確認が検知されなかった場合、運転者の運転特徴に合わせたタイミングで安全確認を促す警報を発することにより、運転者に対して適切に注意喚起することができる運転支援装置を提供することを目的とする。
本発明に係る運転支援装置は、自車輌の走行情報を取得する走行情報取得部と、該走行情報取得部が取得した走行情報が所定の走行条件を満たしているか否かを判定する車輌状態判定部と、運転者の視線又は顔方向を検知する顔情報検知部と、該顔情報検知部の検知結果が所定の顔状態条件を満たしているか否かを判定する顔状態判定部と、前記車輌状態判定部の判定結果及び前記顔状態判定部の判定結果に基づいて、所定の報知をする報知部とを備える車載の運転支援装置において、前記車輌状態判定部が、自車輌の走行情報が前記所定の走行条件を満たしているという判定を行った場合、該判定が行われた時点から、前記顔状態判定部が、前記顔情報検知部の検知結果が前記所定の顔状態条件を満たしていると判定するまでの経過時間を計測する計時部と、該計時部が計測した前記経過時間を記憶する記憶部と、前記車輌状態判定部が、自車輌の走行情報が前記所定の走行条件を満たしているという判定を行った場合、該判定が行われた時点から、前記顔状態判定部が、前記顔情報検知部の検知結果が前記所定の顔状態条件を満たしていると判定しない状況が継続している限り、報知部が報知せずに待機し続ける待機時間を、前記記憶部が記憶している前記経過時間に基づいて演算する待機時間演算部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る運転支援装置では、車輌情報取得部は、自車輌の走行情報を取得し、車輌情報判定部が、走行情報は所定の走行条件を満たしているか否かを判定する。顔情報検知部は、運転者の視線又は顔方向を検知し、顔状態判定部が、顔情報検知部の検知結果と所定の顔状態条件を比較して、運転者が安全確認を行ったか否かを判定する。計時部は、自車輌が所定の走行条件を満たしてから、運転者の顔状態が所定の顔状態条件を満たすまでの経過時間を計測する。記憶部は、経過時間を記憶する。経過時間は、新たに計測される都度、既存のデータに追加して記憶され、データが蓄積される。
待機時間演算部は、自車輌が所定の走行条件を満たした場合、該時点から、運転手の顔状態が所定の顔状態条件を満たしていない状況が継続している限り、報知部が運転者に対して安全確認を促すよう報知するまで待機する待機時間を、記憶部に蓄積された経過時間のデータに基づいて演算する。換言すると、待機時間は、運転者の運転特徴に合わせて決められる。待機時間内に運転者が安全確認を行わなかった場合、報知部は運転者に対して安全確認を促すよう報知する。
したがって、自車輌が安全確認を必要とする状況になることを予測してから、運転者が安全確認を行うまでに必要とする時間を超えない間は安全確認を促すよう報知しない。よって、運転者に対して頻繁に報知することを避けることができ、運転者が信号を無視することを防ぐことができ、且つ運転者が安全確認を行わなかった場合、本来安全確認が必要なタイミングより遅れることなく安全確認を促すよう報知できる。
本発明に係る運転支援装置は、前記走行情報取得部は、自車輌の速度、操舵角、又は方向指示器の動作状態を含む走行情報を取得し、前記車輌状態判定部は、前記走行情報取得部が取得した走行情報に基づいて、自車輌が所定の右折前状態、左折前状態、又は車線変更前状態にあるか否かを判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る運転支援装置では、走行情報取得部は、車輌の速度、操舵角、又は方向指示器の動作状態を含む走行情報を取得する。車輌状態判定部は、取得された走行情報に基づいて、自車輌が右折前状態、左折前状態、又は車線変更前状態にあるか否かを判定する。例えば、速度が所定値未満であり且つ左側の方向指示器が動作している場合、左折前状態であると判定するようにすることができる。したがって、車輌の運転時に安全確認が必要とされる右折、左折、又は車線変更に係る状態を検知することができる。
本発明に係る運転支援装置は、前記走行情報取得部はカーナビゲーション装置に接続され、前記走行情報取得部は、自車輌の速度、操舵角、方向指示器の動作状態、位置情報、又は走行予定経路を含む走行情報を取得し、前記車輌状態判定部は、前記走行情報取得部が取得した走行情報に基づいて、自車輌が所定の右折前状態、左折前状態、又は車線変更前状態にあるか否かを判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る運転支援装置では、走行情報取得部はカーナビゲーション装置に接続されている。走行情報取得部は、車輌の速度、操舵角、方向指示器の動作状態、位置情報、又は走行予定経路を含む走行情報を取得する。車輌状態判定部は、取得された走行情報に基づいて、自車輌が右折前状態、左折前状態、又は車線変更前状態にあるか否かを判定する。例えば、進行方向前方の所定距離以内に交差点が存在し、速度が所定値未満であり、且つ左側の方向指示器が動作している場合、左折前状態であると判定するようにすることができる。また、走行予定経路情報を用いる場合、例えば、進行方向前方の所定距離以内に、進路変更を行う予定の交差点が存在し、速度が所定値未満であり、且つ左側の方向指示器が動作している場合、左折前状態であると判定するようにすることができる。したがって、車輌の運転時に安全確認が必要とされる右折、左折、又は車線変更に係る状態を正確に検知することができる。
本発明に係る運転支援装置は、前記車輌状態判定部が、自車輌が前記所定の走行状態にあると判定した場合、自車輌の速度、操舵角、方向指示器の動作状態、位置情報、又は走行予定経路に基づいて、運転者の視線又は顔方向の角度の閾値を演算する角度演算部を備え、前記顔状態判定部は、前記顔情報検知部が検知した運転者の視線又は顔方向の角度が前記閾値を超えた場合、所定の顔状態条件を満たしていると判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る運転支援装置では、自車輌が所定の走行状態にある場合、角度演算部は、速度、操舵角、方向指示器の動作状態、位置情報、又は走行予定経路のうち必要な情報に基づいて、安全確認に必要な運転者の視線又は顔方向の角度の閾値を随時演算する。例えば、位置情報から計算した進路変更を行う予定の交差点までの距離、速度、及び交差点周辺の安全確認に必要な所定の範囲に基づいて閾値を演算するようにすることができる。顔状態判定部は、運転者の視線又は顔方向の角度が前記閾値を超えた場合、運転者が安全確認を行ったと判定する。したがって、運転者が安全確認を行ったか否かの判定を車輌の走行状態に応じて正確に行える。
本発明に係る運転支援装置は、前記走行情報取得部は、ジャイロセンサに接続され、前記車輌状態判定部が、自車輌が前記所定の走行状態にあると判定した場合、前記角度演算部は自車輌の速度、操舵角、方向指示器の動作状態、位置情報、走行予定経路、又は前記ジャイロセンサから前記走行情報取得部が取得した角速度に基づいて、運転者の視線又は顔方向の角度の閾値を演算するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る運転支援装置では、前記走行情報取得部は、速度、操舵角、方向指示器の動作状態、位置情報、又は走行予定経路に加えて、ジャイロセンサから角速度を取得する。したがって、角度演算部は、角速度の積分値及び位置情報等から走行道路に対する車輌の角度を演算し、該演算の結果を用いて、安全確認に必要な運転者の視線又は顔方向の角度の閾値を補正することができ、運転者が安全確認を行ったか否かの判定を車輌の走行状態に応じて正確に行える。
本発明に係る運転支援装置は、運転者毎の識別情報を取得し運転者を識別する識別部を備え、前記計時部は、前記識別部が識別した運転者毎に、前記車輌状態判定部が、自車輌が前記所定の運転状態にあると判定してから、前記顔状態判定部が、前記顔情報検知部の検知結果が前記所定の顔状態条件を満たしていると判定するまでの経過時間を計測し、前記記憶部は運転者毎に前記経過時間を記憶し、前記待機時間演算部は運転者毎に前記待機時間を演算するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る運転支援装置では、識別部は、運転者毎の識別情報を取得し運転者を識別する。計時部は、自車輌が安全確認を必要とする状況になることが予測されてから、運転者が安全確認を行うまでの経過時間を、識別された運転者毎に計測し、記憶部は、運転者毎に該経過時間を記憶する。待機時間演算部は、運転者毎に待機時間を演算する。したがって、運転者毎の運転特徴に応じて適切な待機時間を演算できる。
本発明に係る運転支援装置は、前記待機時間演算部は、前記記憶部に記憶された前記経過時間の記録から外れ値を除外した最大値を前記待機時間とするようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る運転支援装置では、待機時間演算部は、記憶部に記憶された経過時間の記録から外れ値を除外した最大値を待機時間とする。したがって、報知部が運転者に対して頻繁に安全確認を促すよう報知することを避けることができ、運転者が報知を無視することを防ぐことができる。
本発明によれば、安全確認が必要な状況を予測し、当該状況になる前に安全確認が検知されなかった場合、運転者の運転特徴に合わせたタイミングで安全確認を促すよう報知することにより、運転者に対して適切に注意喚起することができる運転支援装置を提供する。
本発明の実施の形態1に係る運転支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る運転支援装置のCPUの演算手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る運転支援装置のCPUの演算手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る運転支援装置のCPUの演算手順を示したフローチャートである。 車輌が車線変更前状態にある場合、安全確認検知処理のサブルーチンにおいて、CPUが行う動作手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る運転支援装置のCPUが運転者の顔画像を取得して視線又は顔方向を演算し、一時記憶部に蓄積する動作手順を示したフローチャートである。 車輌が車線変更前状態にある場合、安全確認検知処理のサブルーチンにおいて、CPUが行う動作手順を示したフローチャートである。 車輌が右折前状態又は左折前状態にある場合、安全確認検知処理のサブルーチンにおいて、CPUが行う動作手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る運転支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る運転支援装置のCPUの演算手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る運転支援装置のCPUの演算手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る運転支援装置のCPUの演算手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る運転支援装置による、安全確認に必要な視線又は顔方向の角度の閾値の演算方法を模式的に示した図である。 本発明の実施の形態2の変形例に係る運転支援装置のCPUの演算手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2の変形例に係る運転支援装置のCPUの演算手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2の変形例に係る運転支援装置のCPUの演算手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2の変形例における、車輌が多叉路を通行するときの様子を示した概念図である。 本発明の実施の形態3に係る運転支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3における、進路変更を行う予定の交差点直前の車輌の挙動を示す概念図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る運転支援装置1の構成を示すブロック図である。図1において、2,3,4,5,6及び7は夫々、ECU(Electronic Control Unit)、カメラ、報知部、車速センサ、操舵角センサ、及び方向指示器である。図1示すように、カメラ3、報知部4、車速センサ5、操舵角センサ6、及び方向指示器7は通信線でECU2に接続されている。
運転支援装置1は、車速センサ5、操舵角センサ6、及び方向指示器7から得られた情報に基づいて、車輌が、例えば車線変更前状態、右折前状態、又は左折前状態等の安全確認必要状態にあるか否かを判定し、カメラ3によって撮影された運転者の顔画像から、運転者の安全確認行動を検出することによって報知部4の動作条件を判定する。
ECU2は、CPU(Central Processing Unit)20を備える。CPU20は、カメラ3、車速センサ5、操舵角センサ6及び方向指示器7からの情報の取得、報知部4の制御、及び各種演算処理を行う。CPU20には内部バスを介して、記憶部21、一時記憶部22、計時部23、入出力インターフェース(I/F)24が接続されている。
記憶部21は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部21には、CPU20が制御処理及び演算処理を行うためのプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU20により読み出され、実行される。また、記憶部21にはCPU20が行った演算により得られた、後述する識別情報及び経過時間等のデータが記憶される。
一時記憶部22は、SRAM(Static RAM)、又はDRAM(Dynamic RAM)等のRAMである。一時記憶部22は、CPU20がプログラムを実行することによって生じる各種データを一時記憶する。
計時部23は、例えばインターバルタイマ回路であり、一定周期毎にCPU20に割り込み信号を出力する。CPU20は該割り込み信号の回数を計数することにより、計測開始からの経過時間Tを計測できる。
入出力I/F24は、通信線を介して各構成部に接続されており、例えばCAN(Controller Area Network)プロトコル又はLIN(Local Interconnect Network)プロトコルといった車載LAN(Local Area Network)で用いられる通信プロトコルにしたがって、各構成部と情報の送受信を行う。尚、図1ではECU2は一つの入出力I/F24を備える構成が図示されているが、二つ以上の入出力I/Fを備えていてもよい。配線も、図1に示された構成に限定されない。
カメラ3は、例えば運転席正面のインストルメントパネルに取り付けられ、運転者の顔を所定周期で撮影する。CPU20はカメラ3が撮影した顔画像データを入出力I/F24を介して取得する。CPU20は、該顔画像データから、顔の各種特徴量を抽出し、該特徴量データを、予め同方法によって抽出され記憶部21に記憶されている特徴量データ(識別情報)と比較し、運転者を識別する。運転者の顔の特徴量の抽出には、各種の公知の顔認識技術が適用できる。
また、CPU20は、カメラ3から取得した顔画像データを解析し、運転者の視線又は顔の方向の水平角を検出する。ここで、水平角は、車輌の正面方向を0°とし、左側が正、右側が負の値をとるものとする。顔画像データから視線の方向を検出する方法には、各種の公知の画像解析技術が適用できる。一例として、特開2005−81101号公報に開示されている技術が挙げられる。顔画像データから顔の方向を検出する方法には、各種の公知の画像解析技術が適用できる。一例として、特開2011−113196号公報に開示されている技術が挙げられる。検出した視線又は顔方向の水平角のデータは所定時間分、一時記憶部22に記憶される。
報知部4は、所定の条件を満たした場合、CPU20から入力される制御信号にしたがって、運転者に対して安全確認を促すよう報知する。報知部4の構成の具体例としては、LEDを用いた構成が挙げられる。他に音声を出力する構成、又はステアリングホイールを振動させる構成等でもよい。
車速センサ5は、通信線に接続されており、例えば車軸周りに取り付けられている。車速センサ5は車軸の単位時間あたりの回転数を検知して車速信号を生成し、入出力I/F24を介して、CPU20に車速信号を入力する。
操舵角センサ6は、通信線に接続されており、例えばステアリングシャフト60に取り付けられている。操舵角センサ6は、ステアリングシャフト60の回転角度を検知して操舵角信号を生成し、入出力I/F24を介して、CPU20に操舵角信号を入力する。
方向指示器7は、運転者の操作に応じて点滅する白熱電球、又はLED等の発光素子で構成されており、車輌の前部及び後部の左右に夫々取り付けられ、車輌の進路変更を周囲に報知する。方向指示器7は、電装系ECU70に接続されている。運転者による方向指示器操作レバー(図示せず)の操作に応じて電装系ECU70が出力する制御信号により、方向指示器7は動作する。電装系ECU70は、方向指示器7の動作状態を表す信号を、入出力I/F24を介してCPU20に入力する。尚、方向指示器7が電装系ECU70に接続されていない構成もとりうる。
図2,3,4は本発明の実施の形態1に係る運転支援装置1のCPU20の演算手順を示したフローチャートである。
運転支援装置1はイグニッションスイッチ(図示せず)がオン位置になった場合、動作を開始する。最初に、CPU20が、カメラ3が撮影した顔画像データを取得することにより、該顔画像データに基づいて運転者の顔の特徴量を抽出する(ステップS1)。続いてCPU20は、抽出された特徴量を記憶部21に記憶されている特徴量データと照合し、同一であるか又は一定の範囲内で類似しているか否かを判定する(ステップS2)。CPU20が、運転者の顔の特徴量が記憶されていないと判定した場合(ステップS2:NO)、CPU20は運転者の顔の特徴量データを記憶部21に書き込む(ステップS3)。ステップS1及びS2において、カメラ3、CPU20及び記憶部21は、特許請求の範囲に記載の識別部として機能する。
CPU20が、運転者の顔特徴量が記憶部21に記憶されている特徴量と同一である又は一定の範囲内で類似していると判定した場合(ステップS2:YES)、又は運転者の顔特徴量の新規書き込みを行った後(ステップS3)、CPU20は車輌のイグニッションスイッチがオン位置にあるか否かを判定する(ステップS4)。CPU20が、イグニッションスイッチがオン位置にないと判定した場合(S4:NO)、すべての処理を終了する。
CPU20が、イグニッションスイッチがオン位置にあると判定した場合(S4:YES)、CPU20は車速センサ5から車輌の速度Vを取得し、Vが所定の閾値Vt(例えば、20km/h)未満であるか否かを判定する(ステップS5)。
V≧VtであるとCPU20が判定した場合(S5:NO)、CPU20は、続いて電装系ECU70から車輌の右側及び左側の方向指示器7の動作状態を表す信号を取得し、左側又は右側のいずれかの方向指示器7が動作(点滅)しているか否かを判定する(ステップS6)。CPU20が、左側又は右側のいずれの方向指示器7も動作していないと判定した場合(S6:NO)、ステップS4まで処理を戻す。
一方、方向指示器7が動作しているとCPU20が判定した場合(S6:YES)、一時記憶部22に記憶されている、所定時間遡った過去までの運転者の視線又は顔方向の水平角θのデータに基づいて、安全確認検知処理P1を行う(ステップS7)。ステップS5及びS6、及び以降の類似のステップにおいて、CPU20は、特許請求の範囲に記載の車輌状態判定部として機能する。
CPU20は、ステップS7における安全確認検知処理P1の返り値に基づいて、運転者が安全確認を行っている状態にあるか否か、又は所定時間遡って、運転者が安全確認を行ったか否かを判定する(ステップS8)。
図5は、車輌が車線変更前状態にある場合、安全確認検知処理P1のサブルーチンにおいて、CPU20が行う動作手順を示したフローチャートである。安全確認検知処理P1においては、所定時間遡った過去のθのデータを用いて安全確認の有無を判定する。
最初にCPU20は、動作中の方向指示器7が右側又は左側のいずれであるかを判定する(ステップS201)。CPU20が、右側の方向指示器7が動作中であると判定した場合(S201:右側)、CPU20は、一時記憶部22に蓄積されているθのデータのうち最新のものを読み込む(ステップS202)。CPU20は読み込んだθが、運転者が右側のドアミラーを見て後方確認を行うために必要な水平角の所定の固定値である閾値θ1(<0)より小さいか否かを判定する(ステップS203)。CPU20が、θ<θ1である、すなわち|θ|>|θ1|であると判定した場合(S203:YES)、CPU20は真値を返して(ステップS204)、サブルーチンを終了する。ステップS203及び以降の類似のステップにおいて、CPU20は、特許請求の範囲に記載の顔状態判定部として機能する。
一方、CPU20が、θ≧θ1であると判定した場合(S203:NO)、CPU20は、一時記憶部22に記憶されている、直前の判定に用いたθのデータより一つ古いデータが、最初に判定に用いたθから所定時間以内のものであるか否かを判定する(ステップS205)。CPU20が、一つ古いデータが、最初に判定に用いたθから所定時間以内のものでないと判定した場合(S205:NO)、CPU20は偽値を返し(ステップS206)、サブルーチンを終了する。CPU20が、直前の判定に用いたθのデータより一つ古いデータが最初に判定に用いたθから所定時間以内のものであると判定した場合(S205:YES)、処理をステップS202に戻し一つ古いθのデータを読み込む。
ステップS201において、CPU20が、左側の方向指示器7が動作中であると判定した場合(S201:左側)、CPU20は、一時記憶部22に蓄積されているθのデータのうち最新のものを読み込む(ステップS207)。CPU20は、取得したθが、運転者が左側のドアミラーを見て後方確認を行うために必要な水平角の所定の固定値である閾値θ2(>0)より大きいか否かを判定する(ステップS208)。CPU20が、θ>θ2であると判定した場合(S208:YES)、CPU20は真値を返し(ステップS209)、サブルーチンを終了する。
一方、CPU20が、θ≦θ2であると判定した場合(S208:NO)、CPU20は、一時記憶部22に記憶されている、直前の判定に用いたθのデータより一つ古いデータが、最初に判定に用いたθから所定時間以内のものであるか否かを判定する(ステップS210)。CPU20が、一つ古いデータが、最初に判定に用いたθから所定時間以内のものでないと判定した場合(S210:NO)、CPU20は偽値を返し(ステップS211)、サブルーチンを終了する。CPU20が、直前の判定に用いたθのデータより一つ古いデータが最初に判定に用いたθから所定時間以内のものであると判定した場合(S210:YES)、処理をステップS207に戻し一つ古いθのデータを読み込む。
尚、より正確に判定を行うために、CPU20は視線又は顔の仰角又は俯角を更に演算し、演算した仰角又は俯角を用いた判定を更に行ってもよい。以下すべての場合で同様である。
図6は、本発明の実施の形態1に係る運転支援装置1のCPU20が運転者の顔画像を取得して視線又は顔方向を演算し、一時記憶部22に蓄積する動作手順を示したフローチャートである。θの演算の処理は、主たるスレッドと同時並行で実行される。θの演算処理についても、イグニッションスイッチ(図示せず)がオン位置になった場合、動作を開始する。最初に、CPU20は、カメラ3が撮影した顔画像データを取得し(ステップS301)、該顔画像データに基づいてθを演算する(ステップS302)。ステップS301及びS302において、カメラ3及びCPU20は、特許請求の範囲に記載の顔情報検知部として機能する。次に、CPU20は、演算したθを一時記憶部22に書き込む(ステップS303)。続いて、CPU20は、一時記憶部22に記憶されているθのデータの中に、該時点から所定時間を超えた過去のデータが存在するか否か、すなわち周期的に追加書き込みされるデータの数が所定数を超えているか否かを判定する(ステップS304)。CPU20が、一時記憶部22に記憶されているデータの数が所定数を超えていると判定した場合(S304:YES)、古いデータを一時記憶部22から消去してデータの数を所定数にする(ステップS305)。
一方、CPU20が、一時記憶部22に記憶されているθのデータの数が所定数を超えていないと判定した場合(S304:NO)、ステップS305をスキップする。続いて、CPU20はイグニッションスイッチがオン位置にあるか否かを判定する(ステップS306)。CPU20が、イグニッションスイッチがオン位置にないと判定した場合(S306:NO)、すべての処理を終了する。CPU20が、イグニッションスイッチがオン位置にあると判定した場合(S306)、CPU20は、カメラ3が次に運転者の顔を撮影するまでの所定周期待機し(ステップS307)、その後処理をステップS301に戻し、カメラ3が撮影した顔画像データを取得する。
ステップS8において、安全確認検知処理P1からの返り値が偽値であった場合、すなわち運転者が安全確認を行わなかった場合(S8:NO)、CPU20は経過時間Tをリセットし(ステップS9)、計時部23からの信号に基づいて、Tの計時を開始する(ステップS10)。
Tの計時を開始した後、CPU20は安全確認検知処理P2を実行し(ステップS11)、運転者が安全確認を行っているか否かを判定する(ステップS12)。
図7は、車輌が車線変更前状態にある場合、安全確認検知処理P2のサブルーチンにおいて、CPU20が行う動作手順を示したフローチャートである。安全確認検知処理P2においては、直近のθだけを用いて安全確認の有無を判定する。
最初に、CPU20は、一時記憶部22に記憶されているθのデータのうち、最新のものを読み込む(ステップS401)。次にCPU20は、動作している方向指示器7が右側又は左側のいずれであるかを判定する(ステップS402)。CPU20が、右側の方向指示器7が動作していると判定した場合(S402:右側)、CPU20は、θ<θ1であるか否かを判定する(ステップS403)。CPU20が、θ<θ1であると判定した場合(S403:YES)、CPU20は真値を返し(ステップS404)、サブルーチンを終了する。一方、CPU20が、θ≧θ1であると判定した場合(S403:NO)、CPU20は偽値を返し(ステップS405)、サブルーチンを終了する。
ステップS402において、CPU20が、左側の方向指示器7が動作中であると判定した場合(S402:左側)、CPU20はθ>θ2であるか否かを判定する(ステップS406)。CPU20が、θ>θ2であると判定した場合(S406:YES)、CPU20は真値を返し(ステップS407)、サブルーチンを終了する。一方、CPU20が、θ≦θ2であると判定した場合(ステップS406:NO)、CPU20は偽値を返し(ステップS408)、サブルーチンを終了する。
CPU20が、運転者が安全確認を行っていると判定しなかった場合(ステップS12:NO)、続いてCPU20は、該時点でのTが待機時間Tw1より大きいか否かを判定する(ステップS13)。ここで、Tw1は、記憶部21に記憶されている車線変更前状態における経過時間Tの記録から後述の方法でCPU20が予め演算した値である。CPU20が、T≦Tw1であると判定した場合(S13:NO)、CPU20は、操舵角センサ6から操舵角Sを取得し、S>Stであるか否かを判定する(ステップS14)。ここで、Stは、運転者が進路変更操作を行ったか否かを判定するための操舵角の閾値である。
CPU20が、S≦Stであると判定した場合(S14:NO)、処理をステップS11に戻す。一方、CPUが、T>Tw1であると判定した場合(S13:YES)、又はS>Stであると判定した場合(S14:YES)、CPU20は報知部4を作動させる(ステップS15)。
一方、ステップS12において、CPU20が、運転者が安全確認を行ったと判定した場合(S12:YES)、CPU20は該時点における計測時間Tの値を記憶部21に記憶する(ステップS16)。次に、CPU20は、記憶部21に記憶されている、計測時間のデータを用いて、新たにTw1の値を演算し、記憶部21に記憶する(ステップS17)。
具体的には、CPU20は、記憶部21に記憶されているデータのサンプル数が所定数(例えば100)以上である場合、該サンプルにおける一又は複数の外れ値を除外し、外れ値を除外したサンプル集合から最大値を検出する。該最大値を、新たなTw1として設定する。外れ値の除外には、各種の公知な方法が適用できる。一例として、スミルノフ・グラブス検定が挙げられる。又は、別の例として、データから平均値Mと標準偏差σを計算し、Mにσ又はσの二倍を加算した値を超えたものを外れ値として除外する方法も挙げられる。尚、データのサンプル数が所定数未満の場合は、所定の固定値をTw1とする。
ステップS15又はS17の後、又はステップS8においてCPU20が、運転者が安全確認を行ったと判定した場合(S8:YES)、CPU20は、電装系ECU70から車輌の右側及び左側の方向指示器7の動作状態を表す信号を取得し、方向指示器7が動作しているか否かを判定する(ステップS18)。CPU20が、方向指示器7が動作していると判定した場合(S18:YES)、すなわち車線変更前状態が解除されていない場合、解除されたと判定されるまでステップS18を繰り返す。一方、CPU20が、方向指示器7が動作していないと判定した場合(S18:NO)、処理をS4まで戻す。
ステップS5において、CPU20が、V<Vtと判定した場合(S5:YES)、CPU20は方向指示器7が動作しているか否かを判定する(ステップS19)。CPU20が、方向指示器7が動作していないと判定した場合(S19:NO)、処理をステップS4まで戻す。
CPU20が、右側又は左側のいずれかの方向指示器7が動作していると判定した場合、(S19:YES)、CPU20はTをリセットし(ステップS20)、Tの計時を開始する(ステップS21)。その後、CPU20が、V=0となった、すなわち車輌が停止したか否かを判定する(ステップS22)。斯かる判定を行う理由は、交差点において、交通信号が赤になった場合、又は右折待ち車輌の列に並んだ場合等において、車輌が停止することがあるためである。
CPU20が、V=0であると判定した場合(S22:YES)、CPU20は、V>0、すなわち車輌が動き始めたか否かを判定する(ステップS23)。CPU20が、車輌が停止中であると判定した場合(S23:NO)、車輌が動き始めるまでステップS23を繰り返す。CPU20が、車輌が動き始めたと判定した場合(S23:YES)、CPU20は、方向指示器7が動作しているか否かを判定する(ステップS24)。
CPU20が、方向指示器7が動作していると判定した場合(S24:YES)、ステップS20まで処理を戻す。一方、CPU20が、方向指示器7が動作していないと判定した場合(S24:NO)処理をステップS4まで戻す。
ステップS22において、CPU20が、車輌の停止を検知しなかった場合(S22:NO)、CPU20は、安全確認検知処理P3を実行する(ステップS25)。
図8は、車輌が右折前状態又は左折前状態にある場合、安全確認検知処理P3のサブルーチンにおいて、CPU20が行う動作手順を示したフローチャートである。
最初にCPU20は、一時記憶部22に記憶されているθのデータのうち、最新のものを読み込む(ステップS501)。続いて、CPU20は、電装系ECU70から方向指示器7の動作状態を示す信号を取得し、動作している方向指示器7が右側又は左側のいずれであるか判定する(ステップS502)。
CPU20が、右側の方向指示器7が動作していると判定した場合(S502:右側)、すなわち車輌が右折前状態にある場合、CPU20は、θが、運転者が右方向の車輌と歩行者を確認するめに必要な水平角の閾値θ3(<0)を下回った後、左側から接近してくる車輌を確認するために必要な水平角の閾値θ4(>0)を上回ったか、又はその逆順の動作が起こったか否かを判定する(ステップS503)。CPU20が、θがS503の判定条件を満たしたと判定した場合(S503:YES)、CPU20は真値を返して(ステップS504)、サブルーチンを終了する。CPU20が、θがS503の判定条件を満たしていないと判定した場合(S503:NO)、CPU20は偽値を返して(ステップS505)、サブルーチンを終了する。
一方、ステップS502において、CPU20が、左側の方向指示器7が動作していると判定した場合(S502:左側)、すなわち車輌が左折前状態にある場合、CPU20は、θが、θ3を下回った後、左側の歩行者を確認するために必要な水平角の閾値θ5(θ4>θ5>0)を上回ったか、又はその逆順の動作が起こったか否かを判定する(ステップS506)。CPU20が、θがS506の判定条件を満たしたと判定した場合(S506:YES)、CPU20は真値を返して(ステップS507)、サブルーチンを終了する。CPU20が、θがS506の判定条件を満たしていないと判定した場合(S506:NO)、CPU20は偽値を返して(ステップS508)、サブルーチンを終了する。
本実施の形態1においては、θ3、θ4、及びθ5は所定の固定値である。
CPU20は、安全確認検知処理P3の返り値に基づいて、運転者が安全確認を行ったか否かを判定する(ステップ26)。CPU20が、運転者が安全確認を行っていると判定しなかった場合(S26:NO)、CPU20はT>Tw2であるか否かを判定する(ステップS27)。ここで、Tw2は、記憶部21に記憶されている右折前状態又は左折前状態における経過時間Tの記録から前述の方法でCPU20が予め演算した値である。CPU20が、T≦Tw2であると判定した場合(S27:NO)、CPU20は、S>Stであるか否かを判定する(ステップS28)。
CPU20が、S≦Stであると判定した場合(S28:NO)、処理をステップS22に戻す。一方、CPU20が、T>Tw2であると判定した場合(S27:YES)、又はS>Stであると判定した場合(S28:YES)、CPU20は報知部4を作動させる(ステップS29)。
ステップS26において、CPU20が、運転者が安全確認を行ったと判定した場合(S26:YES)、CPU20は該時点での経過時間Tを記憶部21に記憶する(ステップS30)。斯かる場合、CPU20は、車線変更前状態における安全確認までの経過時間Tと、右折前状態又は左折前状態における安全確認までの経過時間Tを区別して記憶する。次に、CPU20は、記憶部21に記憶されている、経過時間Tのデータを用いて、新たにTw2の値を演算し、記憶部21に記憶する(ステップS31)。
ステップS29又はS31の後、CPU20は、方向指示器7が動作しているか否かを判定する(ステップS32)。CPU20が、方向指示器7が動作していると判定した場合(S32:YES)、CPU20は、Sが所定量以上変化した後に減少したか否かを判定する(ステップS33)。Sが所定量以上変化した後に減少することは、運転者が交差点において進路変更操作を行ったことを意味する。
CPU20が、Sが所定量以上変化しなかったと判定した場合(S33:NO)、処理をステップS32に戻す。CPU20が、方向指示器7の動作が停止したと判定した場合(S32:NO)、又はSが所定量以上変化した後に減少したと判定した場合(S33:YES)、処理をステップS4に戻す。
以上の構成及び動作手順により、安全確認が必要な状況を前もって予測し、事前の安全確認が検知されなかった場合、運転者の運転特徴に合わせたタイミングで安全確認を促すよう報知することにより、運転者に対して適切に注意喚起することができる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る運転支援装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態2においては、ECU2にカーナビゲーション装置8が接続されている点が、実施の形態1と異なる。本実施の形態2に係る運転支援装置1は、センサ類から得られた情報に加えて、カーナビゲーション装置8から得られた情報にも基づいて、車輌が安全確認必要状態にあるか否かを判定する。その他の点については、実施の形態1と共通である。
以下、本実施の形態2における、実施の形態1と異なる点について説明し、共通する点については図に同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
カーナビゲーション装置8は、搭載されているGPSアンテナ80を介して、GPS衛星からGPS信号を受信し、自車輌の位置座標を取得する。カーナビゲーション装置8には、フラッシュメモリやハードディスク装置、又は光ディスク読み取り装置等の記憶装置が内蔵されており、予め地図情報8aが記憶されている。位置座標と地図情報8aを照合することにより、地図上での位置情報を取得することができる。以下、「位置情報」には、位置座標及び地図情報8aの両方を含むものとする。
したがって、自車輌の周囲の道路情報、例えば周囲の交差点の存在といった情報を取得することができる。また、カーナビゲーション装置8は、運転者又は同乗者等が行う目的地情報の入力を受け付ける。目的地情報が入力されている場合、自車輌の位置情報と目的地に基づいて、目的地までの経路を演算することができ、自車輌の走行予定路を取得することができる。カーナビゲーション装置8は、取得した位置情報、走行予定路等の情報を入出力I/F24を介して、CPU20に出力する。
図10,11,12は本発明の実施の形態2に係る運転支援装置1のCPU20の演算手順を示したフローチャートである。図10,11,12のフローチャートにおいては、目的地情報が入力されていない場合の動作手順を説明する。
ステップS40からS43までの動作は、実施の形態1におけるステップS1からS4までと共通であるため説明を省略する。
ステップS44において、CPU20は、カーナビゲーション装置8から位置情報を取得し、車輌の現在位置から、現在の走行道路上に所定の距離以内に、交差点があるか否かを判定する。
CPU20が、車輌の現在位置から所定の距離以内に交差点がないと判定した場合(S44:NO)、CPU20は方向指示器7が動作しているか否かを判定する(ステップS45)。CPU20が、方向指示器7が動作していないと判定した場合(S45:NO)、処理をS43に戻す。CPU20が、方向指示器7が動作していると判定した場合(S45:YES)、CPU20は安全確認検知処理P1を実行する(ステップS46)。すなわち、交差点の近傍以外で方向指示器7が動作している場合、車輌が車線変更前状態にあると判定される。
尚、ステップS44、S45における、車輌が車線変更前状態にあるか否かの判定においては、位置情報を用いるため、Vは用いない。しかし、V≧Vtであるか否かを判定条件に加えてもよい。
ステップS46からS57までの動作は、実施の形態1におけるステップS7からS18までと共通であるため、説明を省略する。
ステップS44において、CPU20が、所定の距離以内に交差点があると判定した場合(S44:YES)、CPU20は左側又は右側のいずれかの方向指示器7が動作しているか否かを判定する(ステップS58)。CPU20が、いずれの方向指示器7も動作していないと判定した場合(S58:NO)、処理をステップS43に戻す。
CPU20が、右側又は左側のいずれかの方向指示器7が動作していると判定した場合(S58:YES)、CPU20はTをリセットし(ステップS59)、経過時間Tの計時を開始する(ステップS60)。
尚、本実施の形態2に係る運転支援装置1では、ステップS44及びS58における、車輌が安全確認必要状態にあるか否かの判定において、位置情報を用いるため、Vは用いない。しかし、V<Vtであることも判定条件に含めるようにしてもよい。又は、車輌の進行方向に交差点があり、かつ方向指示器7が動作しているにもかかわらず、V≧Vtである場合には、報知部4が運転者に対してブレーキ操作を促すよう報知するようにしてもよい。
ステップS61からS63までの動作は、実施の形態1のステップS22からS24までの動作と共通のため、説明を省略する。
ステップS61において、CPU20が、V>0であると判定した場合(S61:NO)、CPU20は位置情報に基づいて、安全確認に必要な視線又は顔方向の角度の閾値θ3、θ4、又はθ5のうち必要なものを演算する(ステップS64)。すなわち、実施の形態2に係る運転支援装置1では、θ3、θ4、及びθ5は車輌の位置情報によって可変である。ステップS64において、CPU20は、特許請求の範囲に記載の角度演算部として機能する。
図13は、本発明の実施の形態2に係る運転支援装置1による、安全確認に必要な視線又は顔方向の角度の閾値の演算方法を模式的に示した図である。図13においては、説明の簡略化のため、交差点で道路が互いに略直交している例を示している。交差点の進入位置から車輌までの距離L1、交差点の中心から安全確認が必要な領域の端までの距離L2、及び車線の幅L3を取得する。L1は位置情報から取得し、L3は地図情報8aから取得する。L2は予め定められた値である。但し、L1の算出においては、車輌の位置は運転席を基準にとる。カーナビゲーション装置8から取得する車輌の位置の基準点が運転席と異なる場合は、運転席が基準点となるように補正する。L1、L2、L3、及び地図情報8aから得られる車線数や右折待機車線の有無等から、右方向の車輌及び歩行者を確認するために必要な閾値θ3、及び左方向の車輌及び歩行者を確認するために必要なθ4を演算することができる。また、左側の道路の交差点進入位置から停止線までの距離L4を取得することにより、左方向の歩行者を確認するために必要な閾値θ5を演算することができる。更に、人間の視野は一定の広がりを持つため、視野の広がりを考慮してθ3、θ4、及びθ5を補正することができる。
GPSにより取得する車輌位置は誤差を含むため、θ3、θ4、及びθ5は実際には一定の幅を持つ値となる。したがって、θ3、θ4、及びθ5のとりうる範囲の上限値又は下限値と運転者の視線又は顔の角度とを比較して条件判定を行う。また、車輌の進行に伴いL1は変化するため、θ3、θ4、及びθ5も適宜変化する。したがって、運転者の視線又は顔方向との比較は、該時点でのθ3、θ4、又はθ5と行う。
交差点で道路が直角とは異なる角度で交差している場合においても、地図情報8aから道路の交わる角度を取得して、θ3、θ4、又はθ5のうち必要なものを演算することができる。
ステップS64において、CPU20が閾値を演算した後、CPU20は、演算された閾値に基づいて、安全確認検知処理P3を実行する(ステップS65)。
ステップS66からステップS71までの動作は、実施の形態1におけるステップS26からステップS31までの動作と共通のため、説明を省略する。
ステップS72において、CPU20が、方向指示器7が動作しているか否かを判定する。CPU20が、方向指示器7が動作していると判定した場合(S72:YES)、CPU20は、位置情報に基づいて、車輌が交差点を通過したか否かを判定する(ステップS73)。CPU20が、車輌が交差点を通過していないと判定した場合(S73:NO)、処理をステップS72に戻す。CPU20が、方向指示器7が動作していないと判定した場合(S72:NO)、又は交差点を通過したと判定した場合(S73:YES)、処理をステップS43に戻す。
本実施の形態2においてはカーナビゲーション装置8から取得した位置情報を利用することにより、CPU20は、自車輌の走行状態の判定、及びθの演算を走行状態に応じて行うことができる。
実施の形態2の変形例.
本発明の実施の形態2の変形例に係る運転支援装置1の構成は、実施の形態2と同じである。本実施の形態2の変形例においては、カーナビゲーション装置8には、運転者又は同乗者等により、目的地情報が入力されている。したがって、運転支援装置1は、カーナビゲーション装置8から、自車輌の走行予定経路を取得することができる。該走行予定経路及び実施の形態2で利用する走行情報に基づいて、CPU20は、自車輌の走行状態の判定、及び安全確認に必要な視線又は顔方向の角度の閾値の演算を行う。その他の点については、実施の形態2と共通である。
以下、本実施の形態2の変形例における、実施の形態2と異なる点について説明し、共通する点については、詳細な説明を省略する。
図14,15,16は本発明の実施の形態2の変形例に係る運転支援装置のCPU20の演算手順を示したフローチャートである。
ステップS80からS83までの動作は、実施の形態1におけるステップS1からS4までと共通であるため説明を省略する。
ステップS84において、CPU20は、カーナビゲーション装置8から位置情報及び走行予定経路を取得し、車輌の現在位置から、現在の進行方向に所定の距離以内に、進路変更を行う予定の交差点があるか否かを判定する。
CPU20が、所定の距離以内に、進路変更を行う予定の交差点がないと判定した場合(S84:NO)、CPU20は方向指示器7が動作しているか否かを判定する(ステップS85)。CPU20が、方向指示器7が動作していないと判定した場合(S85:NO)、処理をS83に戻す。CPU20が、方向指示器7が動作していると判定した場合(S85:YES)、CPU20は安全確認検知処理P1を実行する。
ステップS87からS97までの動作は、実施の形態1におけるステップS8からS18までと共通であるため説明を省略する。
ステップS84において、CPU20が、所定の距離以内に進路変更を行う予定の交差点があると判定した場合(S84:YES)、CPU20は方向指示器7が動作しているか否かを判定する(ステップS98)。CPU20が、方向指示器7が動作していないと判定した場合(S98:NO)、処理をステップS83に戻す。
CPU20が、左側又は右側のいずれかの方向指示器7が動作していると判定した場合(S98:YES)、CPU20はTをリセットし(ステップS99)、経過時間Tの計時を開始する(ステップS100)。
尚、本実施の形態2の変形例に係る運転支援装置1では、ステップS84及びS98における、車輌が右折前状態又は左折前状態のいずれかにあるか否かの判定において、位置情報及び走行予定経路を判定に用いるため、車輌の速度Vは、判定に用いていない。しかし、速度Vも判定条件に含めるようにしてもよい。尚、運転者が意図的にカーナビゲーション装置8の提示する経路と異なる経路を走行するよう判断する可能性はあるため、方向指示器7の動作状態は判定条件に含めるようにしてあるが、判定条件に含めないようにしてもよい。車輌の進行方向に進路変更を行う予定の交差点があり、かつV≧Vtである場合には、運転者に対してブレーキ操作を促すよう報知するようにしてもよい。
本実施の形態2の変形例に係る運転支援装置1では、位置情報に加えて走行予定経路も判定条件に含めるため、車輌が右折前状態又は左折前状態のいずれかにあるか否かの判定を、実施の形態2と比較して、より早い段階で行うことができる。
ステップS101からS103までは実施の形態1におけるステップS22からS24までと共通であるため、説明を省略する。
ステップS101において、CPU20が、V>0であると判定した場合(S101:NO)、CPU20は位置情報及び走行予定経路に基づいて、安全確認に必要な視線又は顔方向の角度の閾値θ3、θ4、又はθ5のうち必要なものを演算する(ステップS104)。
図17は、本発明の実施の形態2の変形例における、車輌が多叉路を通行するときの様子を示した概念図である。車輌の進行方向前方に多叉路が存在する場合、カーナビゲーション装置8から取得した走行予定経路により、車輌の進行予定の道路が予測できる。また、地図情報8aから走行予定の道路以外の道路が交差する角度もわかる。
多叉路においては、θ3、θ4及びθ5は夫々の道路に対応して複数の値をとる場合が想定されうる。斯かる場合、複数のθ3又はθ4夫々のうち絶対値が最も大きいものを判定基準とする。また、θ5は進行予定の道路に係る値を判定基準とする。
ステップS104において、CPU20が角度の閾値を演算した後、ステップS105からステップS111までの動作は、実施の形態1におけるステップS25からステップS31までの動作と共通のため、説明を省略する。
ステップS112において、CPU20が、方向指示器7が動作しているか否かを判定する。CPU20が、方向指示器7が動作していると判定した場合(S112:YES)、CPU20は、位置情報及び走行予定経路に基づいて、車輌が進路変更を行う予定であった交差点を通過したか否かを判定する(ステップS113)。CPU20が、車輌が進路変更を行う予定であった交差点を通過していないと判定した場合(S113:NO)、処理をステップS112に戻す。CPU20が、方向指示器7が停止していると判定した場合(S112:NO)、又は交差点を通過したと判定した場合(S113:YES)、安全確認必要状態が解除されたと判定し、処理をステップS83に戻す。
本実施の形態2の変形例においては、カーナビゲーション装置8から位置情報に加えて走行予定経路も取得し、利用することにより、CPU20は、自車輌の走行状態の判定を交差点進入前のより早い段階で行うことができる。また、多叉路における安全確認に必要な視線又は顔方向の角度の閾値の演算を正確に行うことができる。
実施の形態3.
図18は、本発明の実施の形態3に係る運転支援装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態3においては、カーナビゲーション装置8はジャイロセンサ81を備えている点が、実施の形態2及び実施の形態2の変形例と異なる。実施の形態3に係る運転支援装置1は、カーナビゲーション装置8からジャイロセンサ81が計測した角速度を取得し、安全確認に必要な運転者の視線又は顔方向の角度の閾値を演算する際に、角速度情報も用いる点で実施の形態2と異なる。尚、ジャイロセンサ81はカーナビゲーション装置に備えられている構成以外に、車輌自体に搭載され、ECU2と通信線により直接接続されている構成であってもよい。その他の点については、実施の形態2及び実施の形態2の変形例と共通である。
以下、本実施の形態3における、実施の形態2及び実施の形態2の変形例と異なる点について説明し、共通する点については、詳細な説明を省略する。
本実施の形態3に係る運転支援装置1の動作手順を示すフローチャートは、実施の形態2、又は実施の形態2の変形例と共通である。
本実施の形態3に係る運転支援装置1では、図11のステップS64又は図15のステップS104において、CPU20は、安全確認に必要な運転者の視線又は顔方向の角度の閾値θ3、θ4、又はθ5のうち必要なものを演算する際に、ジャイロセンサ81から取得される角速度情報を用いた補正を行う。
図19は、本発明の実施の形態3における、進路変更を行う予定の交差点直前の車輌の挙動を示す概念図である。図19に示すように、例えば交差点で右折する場合、実際に右折操作をする前に、右折車線に車線変更を行うことがある。斯かる場合、車線の延びる方向に対して車輌の進行方向が平行にならないため、演算したθ3、θ4、及びθ5が実際の安全確認に必要な運転者の視線又は顔方向の角度の閾値として適切でない。したがって、斯かる場合、θ3、θ4、及びθ5を、道路の方向と車輌の進行方向がなす水平角φに基づいて補正する必要がある。
CPU20は、ジャイロセンサ81が計測した角速度を積分し、自車輌の進行方向が変化し始めてから現在までの、自車輌の水平角の変化量を演算する。該演算の結果及びカーナビゲーション装置8から取得した位置情報に基づいて、φを演算する。φは、道路の方向と車輌の方向が一致している場合を0とし、道路の方向に対して車輌が左側に傾いていれば正の値を、右側に傾いていれば負の値をとるものとする。尚、φの演算はカーナビゲーション装置8に搭載されているCPU(図示せず)が行うようにしてあってもよい。
CPU20は、φを用いてθ3、θ4、又はθ5のうち必要なものを補正する。具体的には、例えば自車輌が右折前状態であって、自車輌の進行方向が走行道路に対して右側に傾いている場合、θ3及びθ4に対してφ(<0)を減じて、新たなθ3及びθ4として、運転者が安全確認を行ったか否かの判定に用いる。自車輌が左折前状態にある場合も、同様の方法で補正する。
尚、θ3、θ4、及びθ5の補正において、ジャイロセンサ81から得られた角速度の代わりに、操舵角センサ6から得られる操舵角を用いてもよい。斯かる場合、製造費用を抑えることができる一方、操舵角と実際の車輌の角度の変化とは異なることがあるため、角度を検出する精度が低下する虞がある。
本実施の形態3においては、ジャイロセンサ81から角速度を取得することにより、走行道路に対する自車輌の水平角φを演算できる。φを用いることにより、安全確認に必要な視線又は顔方向の角度の閾値を補正することができ、運転者が安全確認を行ったか否かの判定を正確に行うことができる。
尚、上述の各実施の形態において、運転者の識別は、カメラ3が撮影した運転者の顔特徴に基づいて行うものとしているが、この例に限らない。他の例として、運転者の運転免許証の情報を読み込んで運転者の識別を行う構成、又は指紋センサを用いて運転者の指紋を読み込んで運転者の識別を行う構成等が挙げられる。
また、上述の各実施の形態において、カメラ3が運転者の顔情報を検知するものとしているが、この例に限らない。他の例としては、特開2007−280352号公報に開示されている、運転席のヘッドレスト及びシートバックに設けられた距離センサを用いて運転者の視線方向を検出する構成が挙げられる。
更に、カーナビゲーション装置8は車輌に搭載されているものに限らない。例えば、カーナビゲーション機能を持つ高機能携帯電話、又はタブレット型情報端末等を運転時に車輌に接続する構成でもよい。また、カーナビゲーション装置とECU2との接続方法は有線接続に限らない。例えば、無線LANやBluetooth(登録商標)等の無線通信で接続されていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 運転支援装置
2 ECU
3 カメラ
4 報知部
5 車速センサ
6 操舵角センサ
7 方向指示器
8 カーナビゲーション装置
20 CPU
21 記憶部
22 一時記憶部
23 計時部
24 入出力I/F
60 ステアリングシャフト
70 電装系ECU
80 GPSアンテナ
81 ジャイロセンサ

Claims (7)

  1. 自車輌の走行情報を取得する走行情報取得部と、該走行情報取得部が取得した走行情報が所定の走行条件を満たしているか否かを判定する車輌状態判定部と、運転者の視線又は顔方向を検知する顔情報検知部と、該顔情報検知部の検知結果が所定の顔状態条件を満たしているか否かを判定する顔状態判定部と、前記車輌状態判定部の判定結果及び前記顔状態判定部の判定結果に基づいて、所定の報知をする報知部とを備える車載の運転支援装置において、
    前記車輌状態判定部が、自車輌の走行情報が前記所定の走行条件を満たしているという判定を行った場合、該判定が行われた時点から、前記顔状態判定部が、前記顔情報検知部の検知結果が前記所定の顔状態条件を満たしていると判定するまでの経過時間を計測する計時部と、
    該計時部が計測した前記経過時間を記憶する記憶部と、
    前記車輌状態判定部が、自車輌の走行情報が前記所定の走行条件を満たしているという判定を行った場合、該判定が行われた時点から、前記顔状態判定部が、前記顔情報検知部の検知結果が前記所定の顔状態条件を満たしていると判定しない状況が継続している限り、報知部が報知せずに待機し続ける待機時間を、前記記憶部が記憶している前記経過時間に基づいて演算する待機時間演算部と
    を備えることを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記走行情報取得部は、自車輌の速度、操舵角、又は方向指示器の動作状態を含む走行情報を取得し、前記車輌状態判定部は、前記走行情報取得部が取得した走行情報に基づいて、自車輌が所定の右折前状態、左折前状態、又は車線変更前状態にあるか否かを判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記走行情報取得部はカーナビゲーション装置に接続され、前記走行情報取得部は、自車輌の速度、操舵角、方向指示器の動作状態、位置情報、又は走行予定経路を含む走行情報を取得し、前記車輌状態判定部は、前記走行情報取得部が取得した走行情報に基づいて、自車輌が所定の右折前状態、左折前状態、又は車線変更前状態にあるか否かを判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
  4. 前記車輌状態判定部が、自車輌が前記所定の走行状態にあると判定した場合、自車輌の速度、操舵角、方向指示器の動作状態、位置情報、又は走行予定経路に基づいて、運転者の視線又は顔方向の角度の閾値を演算する角度演算部を備え、前記顔状態判定部は、前記顔情報検知部が検知した運転者の視線又は顔方向の角度が前記閾値を超えた場合、所定の顔状態条件を満たしていると判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項3に記載の運転支援装置。
  5. 前記走行情報取得部は、ジャイロセンサに接続され、前記車輌状態判定部が、自車輌が前記所定の走行状態にあると判定した場合、前記角度演算部は自車輌の速度、操舵角、方向指示器の動作状態、位置情報、走行予定経路、又は前記ジャイロセンサから前記走行情報取得部が取得した角速度に基づいて、運転者の視線又は顔方向の角度の閾値を演算するようにしてあること
    を特徴とする請求項4に記載の運転支援装置。
  6. 運転者毎の識別情報を取得し運転者を識別する識別部を備え、前記計時部は、前記識別部が識別した運転者毎に、前記車輌状態判定部が、自車輌が前記所定の運転状態にあると判定してから、前記顔状態判定部が、前記顔情報検知部の検知結果が前記所定の顔状態条件を満たしていると判定するまでの経過時間を計測し、前記記憶部は運転者毎に前記経過時間を記憶し、前記待機時間演算部は運転者毎に前記待機時間を演算するようにしてあること
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の運転支援装置。
  7. 前記待機時間演算部は、前記記憶部に記憶された前記経過時間の記録から外れ値を除外した最大値を前記待機時間とするようにしてあること
    を特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の運転支援装置。
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