JP2020181281A - 視線方向推定装置、視線方向推定装置の較正方法、およびプログラム - Google Patents

視線方向推定装置、視線方向推定装置の較正方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020181281A
JP2020181281A JP2019082476A JP2019082476A JP2020181281A JP 2020181281 A JP2020181281 A JP 2020181281A JP 2019082476 A JP2019082476 A JP 2019082476A JP 2019082476 A JP2019082476 A JP 2019082476A JP 2020181281 A JP2020181281 A JP 2020181281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
driver
sight direction
estimation device
sight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019082476A
Other languages
English (en)
Inventor
伸洋 水野
Nobuhiro Mizuno
伸洋 水野
顕 吉澤
Akira Yoshizawa
顕 吉澤
哲洋 林
Tetsuhiro Hayashi
哲洋 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Denso IT Laboratory Inc
Original Assignee
Denso Corp
Denso IT Laboratory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Denso IT Laboratory Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2019082476A priority Critical patent/JP2020181281A/ja
Publication of JP2020181281A publication Critical patent/JP2020181281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】適切に較正を行うことができる視線方向推定装置を提供する。【解決手段】視線方向推定装置1は、運転者を撮影するカメラ10と、カメラ10にて撮影した画像に基づいて、運転者の視線の方向を推定する視線方向推定部11と、車両の周辺の状況に関する周辺情報を取得する周辺情報取得部14と、周辺情報に基づいて運転者が前方を見ていると判断される期間を決定し、期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正する較正部13とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、運転者の視線方向を推定する技術に関する。
従来、例えば車両に視線方向推定装置を搭載し、ドライバの視線を計測することにより、脇見運転などに対する警報を発する装置が知られている。このような視線方向推定装置においては、正確な視線計測を行うには、視線方向推定装置の較正が必要である。較正は、装置が算出した視線と実際の視線との間に存在するずれを補正するために行われる。ずれが発生するのは、眼球形状や顔特徴などの個人差や照明や姿勢変化などが視線計測時の画像処理に影響を与えることが一因である。
特許文献1は、視線方向推定装置の較正方法を開示している。特許文献1に記載された発明は、運転者が所定の方向を見る等の作業を行うことなく、視線方向推定装置の較正を行う。具体的には、車両の車幅方向の加速度、ステアリングホイールの回転角度、方向指示器の点灯状態、ウィンカーレバーの位置等に基づいて車両が直進しているかを判定し、直進している場合に、視線方向推定装置の較正を行う。
特許文献2は、特許文献1と同じ出願人に係る文献であり、特許文献1と同様に、車両の走行状態に基づいて、車両が所定の速度以上で直進しているときに、視線方向推定装置の較正を行う。
特開2018−180623号公報 特開2017−126151号公報
上記した特許文献に記載された発明は、車両の走行状態に基づいて運転者が正面を向いていると推定される期間に視線方向推定装置の較正を行うが、車両の走行状態からは運転者が正面を向いているかどうかを判断することは困難である。本発明は、上記背景に鑑み、適切に較正を行うことができる視線方向推定装置を提供することを目的とする。
本発明の視線方向推定装置は、運転者を撮影するカメラと、前記カメラにて撮影した画像に基づいて、運転者の視線の方向を推定する視線方向推定部と、車両の周辺の状況に関する周辺情報を取得する周辺情報取得部と、前記周辺情報に基づいて運転者が前方を見ていると判断される期間を決定し、前記期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正する較正部とを備える。
本発明者らは、運転者が前方を見ているかどうかは、車両の周辺に運転者が注意すべき状況が発生しているかどうか、ということが重要な要素となっていることを見出した。例えば、左右から自転車や歩行者等が飛び出してくる可能性のある道路では、前方だけを注視するのではなく、路肩にも注意を払うべく運転者の視線は前方から外れる。本発明によれば、周辺情報に基づいて運転者が前方を見ていると判断される期間を適切に決定できるので、適切に、視線方向推定装置の較正を行うことができる。
本発明の視線方向推定装置において、前記周辺情報取得部は、車両が走行中の道路の情報を取得し、前記較正部は、前記道路の情報に基づいて、運転者が前方を見ていると判断される期間を決定してもよい。ここで、道路の情報には、道路の種類、車線数、歩道の有無、ガードレールの有無、交差点の有無、横断歩道の有無、道路周辺の情報等、様々な情報が含まれる。
本発明の構成によれば、道路の情報に基づいて、左右から自転車や歩行者等が飛び出してくる可能性があるかどうかを判断し、飛び出しの可能性が小さい場合には、運転者は前方を見ていると判断できる。
本発明の視線方向推定装置において、前記周辺情報取得部は、車両の周辺にある移動物体を検知し、前記較正部は、前記移動物体の情報に基づいて、運転者が前方を見ていると判断される期間を決定してもよい。
このように車両周辺の移動物体を検知することにより、例えば、車両前方を中心とする所定の角度範囲の外側に移動物体があるときには運転者がその方向に視線が行く可能性があるが、所定角度範囲の外側に移動物体がない場合には運転者は前方を見ていると判断できる。
本発明の視線方向推定装置において、前記周辺情報取得部は、V2Xによる通信により周辺にある物体の情報を取得し、前記較正部は、前記周辺にある物体の情報に基づいて、運転者が前方を見ていると判断される期間を決定してもよい。
V2Xは、車両(Vehicle)とモノとの通信の総称であり、車両とネットワーク(V2N)、車両と車両(車車間通信:V2V)、車両とインフラ(路車間通信:V2I)、車両とスマートホンを持った歩行者(V2P)を含む。このような通信により、他の交通参加者に関する精度の高い情報を取得できる。
本発明の視線方向推定装置において、前記周辺情報取得部は、先行車両の位置または先行車両の走行速度の情報を取得し、前記較正部は、前記先行車両との車間距離が所定の閾値以下の期間、または、前記先行車両の走行速度が所定の頻度で変化している期間を、運転者が前方を見ている期間であると決定してもよい。
本発明の視線方向推定装置において、前記較正部は、運転者が前方を見ていると判断される期間が、第1の所定時間以内に、第2の所定時間以上あるときに、前記期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正してもよい。この構成により、第2の所定時間以上、前方を見ていると判断される期間の映像が用いられるので、運転者が前方から目を逸らすなどの一時的な事象が起こったとしても、そのようなノイズ事象以外の映像に基づいてロバストな較正を行うことができる。
本発明の視線方向推定装置は、車両の将来の走行経路を予測する経路予測装置、またはナビゲーション装置から走行経路に関する情報を取得する走行経路情報取得部を備え、前記較正部は、所定距離先までの走行経路に所定の閾値以上の曲率を有するカーブを含む場合には、較正処理を行わない構成としてもよい。
走行経路の先にカーブがあるときには、運転者はカーブの先を見ることが想定されるので、その区間では較正処理を行わないことで、間違った較正が行われることを避けることができる。
本発明の視線方向推定装置は、前記較正部にて、運転者が前方を見ていると判断される期間に、前記視線方向推定部にて推定される運転者の視線の方向が前方から所定の閾値以上乖離しているときに、前記視点方向推定装置の故障可能性を報知してもよい。
このように運転者が前方を見ていると判断される期間に運転者の視線の方向が前方から所定の閾値以上乖離しているときには、運転者が脇見をしている可能性もあるが、視線方向推定装置が故障している可能性もあるので、故障可能性を報知することにより、視線方向推定装置を早期に修理することができる。
本発明の視線方向推定装置の較正方法は、カメラによって撮影された画像に基づいて運転者の視線方向を推定する装置の較正方法であって、前記カメラによって運転者を撮影するステップと、車両の周辺の状況に関する周辺情報を取得するステップと、前記周辺情報に基づいて運転者が前方を見ていると判断される期間を決定し、前記期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正するステップとを備える。
本発明のプログラムは、カメラにて撮影した運転者の画像に基づいて、運転者の視線の方向を推定するためのプログラムであって、コンピュータを、前記カメラにて撮影された画像データを取得する手段、前記カメラにて撮影した画像に基づいて、運転者の視線の方向を推定する視線方向推定手段、車両の周辺の状況に関する周辺情報を取得する周辺情報取得手段、前記周辺情報に基づいて運転者が前方を見ていると判断される期間を決定し、前記期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正する較正手段として機能させる。
本発明によれば、運転者に較正のための動作を行わせることなく、適切に、視線方向推定装置の較正を行うことができる。
実施の形態の視線方向推定装置の構成を示す図である。 実施の形態の視線方向推定装置の構成の動作を示す図である。 変形例に係る視線方向推定装置の構成を示す図である。 変形例に係る視線方向推定装置の構成の動作を示す図である。
以下、本発明の実施の形態の視線方向推定装置について図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態の視線方向推定装置1の構成を示す図である。視線方向推定装置1は、自動車の運転者が視認している方向を推定する装置である。視線方向推定装置1にて、視認方向を検知することにより、運転者が脇見をしていないかどうか、例えば、車線変更や右左折をするときに運転者が適切な安全行動をとったかどうかを判断することができる。
実施の形態の視線方向推定装置1は、車両に備えられた現在位置検知部20や周辺監視センサ21と接続されている。現在位置検知部20は、GPS受信機での受信信号に基づいて車両の現在位置を検知する装置である。周辺監視センサ21は、車両周辺を撮影する周辺監視カメラ、LIDAR、超音波センサ等である。現在位置検知部20および周辺監視センサ21のいずれも、ここで列挙した装置に限定されるものではない。また、視線方向推定装置1は、地図データベース(以下「地図DB22」という)と接続されている。これにより、視認方向推定装置は、地図DB22から読み込んだ地図のデータと現在位置検知部20にて検知された現在位置のデータとから車両が現在走行している道路の情報を取得できる。
実施の形態の視線方向推定装置1は、カメラ10と、視線方向推定部11と、出力部12とを備えている。カメラ10は近赤外線カメラであり、車室内が暗くなっても安定して運転者を撮影することができる。カメラ10は、運転者を正面から撮影する位置、例えば、メーターバイザーの下に搭載される。株式会社デンソーが開発した「ドライバーステータスモニタ」のカメラを用いることとしてもよい。
視線方向推定部11は、カメラ10にて撮影した運転者の顔画像に基づいて運転者の目の画像から運転者の視線を検知する機能を有する。視線検知部12は、運転者の黒目の向いている方向を検知することで運転者の顔に対する視線の方向に、運転者の顔の向きを加味して、運転者の視線がどの方向を向いているかを検知する。出力部12は、視線方向推定部11にて推定された視線方向のデータを他の機器に出力する。これにより、他の機器は、視線方向のデータを用いて、例えば、脇見運転の判定を行ったり、脇見運転をしているときには警報を出力して注意喚起したりする等の処理を行える。
視線方向推定装置1は、視線方向推定部11による推定処理の較正を行う機能を有している。運転者の顔画像に基づいて視線方向を推定する処理においては、運転者の画像に基づいて視線の方向を推定するが、運転者の顔や眼球の画像と視線方向との関係は、運転者の眼球形状や顔特徴などの個人差や、照明等の環境や、姿勢変化等の運転者の状態によって影響を受けて変化する。本実施の形態の視線方向推定装置1は、種々の原因によって生じる誤差を補正して視線方向を適切に推定するために、較正部13を備えている。較正部13には、周辺情報取得部14が接続されており、較正部13は周辺情報取得部14にて取得した車両に周辺情報に基づいて、較正部13が較正を行う期間すなわち視線方向推定装置1の較正に用いる運転者の画像を撮影する期間を決定する。
周辺情報取得部14は、周辺監視センサ21から車両周辺にある移動物体および静的物体の情報を取得し、車両の周辺にある移動物体や静的物体を把握する。また、周辺情報取得部14は、現在位置検知部20から車両の現在位置のデータを取得し、地図DB22から読み出した地図において走行している道路を特定する。そして、車両が走行している道路の種類、車線数、歩道の有無、ガードレールの有無、交差点の有無、横断歩道の有無、道路周辺の情報等の道路情報を読み出し、周辺の状況を特定する。また、周辺情報取得部14は、通信部15を介して、ネットワーク30、インフラ31、他車両32、あるいは、歩行者が有するスマートホン33と通信(V2X)を行い、他車両32や歩行者の位置や移動速度等のデータを取得する。こうした通信を利用することにより、他の交通参加者等に関する精度の高い情報を取得できる。
図2は、実施の形態の視線方向推定装置1の較正の動作の一例を示す図である。なお、図2は較正方法を示したものであり、視線方向推定装置1による視線方向の推定は適時行われている。図2で示す較正を行うタイミングは適宜設定することができる。例えば、定期的に行うこととしてもよいし、運転者の顔向きが大きく振られて、前方に戻ったタイミングとしてもよい。
図2に示す視線方向推定装置1の較正について説明する。視線方向推定装置1は、まず、周辺情報取得部14にて周辺情報を取得する(S10)。周辺情報取得部14は、取得した周辺情報に基づいて、所定の角度範囲の外側に移動物体があるか否かを判定する(S11)。ここで、所定の角度範囲とは、例えば、車両前方を0度の方向とし、右側にプラス、左側にマイナスを定義した座標系において、プラスマイナス10度の範囲である。
所定の角度範囲の外側に移動物体がある場合には(S11でYES)、視線方向推定装置1は、周辺情報を取得するステップS10に戻る。所定の角度範囲の外側に移動物体がない場合には(S11でNO)、視認方向推定装置は、周辺情報取得部14にて車両の現在位置のデータを取得し(S12)、続いて地図DB22から地図データを読み出す(S13)。視線方向推定装置1は、読み出した地図データにおいて、車両の現在位置周辺の道路のデータを取得し、道路周辺に運転者の視野を遮るような建物があるか否かを判定する(S14)。ここでは、建物を例としているが、他に、街路樹のように運転者の視線を遮る可能性のあるものが存在するかどうかを判定してもよい。
運転者の視野を遮る建物がある場合には(S14でYES)、視線方向推定装置1は、周辺情報を取得するステップS10に戻る。運転者の視野を遮る建物がない場合には(S14でNO)、視線方向推定装置1は、カメラ10にて運転者を撮影した映像を保存する(S15)。ここで、保存される映像は、所定の角度範囲の外側に移動物体がなく、運転者の視線を遮る建物がない状況において運転者を撮影した映像である。
視線方向推定装置1は、第1の所定時間内(例えば、10秒以内)において、第2の所定時間以上(例えば7秒以上)の映像が保存されたか否かを判定する(S16)。ここで保存される映像は連続して得られたものでなくてもよい。例えば、最初に3秒の映像が保存された後、移動物体が現れて映像の保存が中断され、その後移動物体がなくなって4秒間の映像の保存が行われたときには、第2の所定時間以上の映像が得られたと判定してもよい。なお、この判定において、運転者の視線を計測できないことに起因して映像の保存が中断された場合には、それまでに保存した映像をリセットすることとしてもよい。運転者の視線を計測できない場合とは、例えば、運転者が顔を大きく動かしたことで、運転者の眼球の画像を得られなかった場合である。このように顔を大きく動かした場合には、視線の基準方向がずれることがあるので、較正に用いる映像に適さない可能性があるためである。
第2の所定時間以上の映像が得られていない場合には(S16でNO)、周辺情報を取得するステップS10に戻る。第2の所定時間以上の映像が得られた場合には(S16でYES)、撮影により得られた映像を用いて較正処理を行う(S17)。具体的には、視線方向推定装置1は、画像に映る運転者が見ている方向が前方になるように、視線の基準方向を決定する。
以上、本実施の形態の視線方向推定装置1の構成について説明したが、上記した視線方向推定装置1のハードウェアの例は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、ディスプレイ、通信インターフェース等を備えたコンピュータである。上記した視線方向推定部11、較正部13、周辺情報取得部14の各機能を実現するモジュールを有するプログラムをRAMまたはROMに格納しておき、CPUによって当該プログラムを実行することによって、上記した視線方向推定装置1の機能が実現される。このようなプログラムも本発明の範囲に含まれる。また、出力部12の一例は、通信インターフェースである。
本実施の形態の視線方向推定装置1は、所定の角度範囲の外側に移動物体がなく、かつ、運転者の視線を遮る建物がない状況において撮影された映像を用いて視線方向推定装置1の較正を行う。この状況は、移動物体の存在により運転者が所定の角度範囲の外側に注意を払わなくてはいけない状況ではなく、また、運転者の視線を遮る建物もないので建物の陰から他車両や歩行者が飛び出してくるおそれもない。このように運転者が前方を向いている可能性が高い状況で撮影された運転者の映像を用いて、適切に視線方向推定装置1の較正を行うことができる。
また、本実施の形態の視線方向推定装置1は、第2の所定時間以上の映像を用いて較正を行うので、運転者が前方から目を逸らすなどの一時的な事象が起こったとしても、そのようなノイズ事象以外の時間に撮影された映像データにより視線方向推定装置1の較正を行うことができる。また、第2の所定時間以上の映像は、第1の所定時間以内であることが条件となっているので、運転者が正面視と脇見を繰り返し、正面視の時間が累積されて第2の所定時間以上となった場合を除外することができる。
上記した実施の形態では、図2を参照して、周辺情報に基づいて視線方向推定装置の較正を行う時期を決定する一例を示したが、周辺情報取得部は様々な道路情報を取得しているので、上記した例とは異なる情報を用いて較正の時期を決定することが考えられる。例えば、道路の種類が高速道路か一般道かに基づいて、高速道路を走行中に較正を行い、一般道を走行中には較正を行わないものとしてもよい。また、道路のガードレールの有無に基づいて、ガードレールがあるときには、歩行者の飛び出しの可能性が低いので、運転者が前方を向いていると判定して較正を行い、ガードレールがないときには、較正を行わないものとしてもよい。また、前方に交差点があるときには、運転者は横から来る車両に注意をする必要があるので較正を行わず、交差点がないときには較正を行うこととしてもよい。また、横断歩道の有無に基づいて、横断歩道があるときには、歩行者が出てくる可能性があるので、運転者は路肩にも注意を払うと考えられ、較正を行わないものとしてもよい。さらに、上記したような様々な周辺情報を組み合わせて、較正を行う時期を適切に決定してもよい。
また、較正部13は、較正処理を行う期間の決定に、将来の予測される走行経路の情報を用いてもよい。図3は、変形例に係る視線方向推定装置2の構成を示す図である。視線方向推定装置2は、将来の走行経路の情報を取得する走行経路情報取得部16を備えている。走行経路情報取得部16は、進行方向予測装置23(例えば、特開2012−108084号)で予測される進行方向の情報や、ナビゲーション装置24に設定された経路の情報を取得したりすることで、自車両の将来の走行経路の情報を取得する。視線方向推定装置2の較正部13は、例えば、自車両が走行している道路の先にカーブ(例えば、曲率1/100[m−1]以上)があるとき、カーブの所定距離(例えば、500m)だけ手前からカーブを通過するまでは、較正処理を行わないこととする。
図4は、変形例に係る視線方向推定装置2による較正の動作を示す図である。変形例に係る視線方向推定装置2の基本的な動作は、上記した視線方向推定装置1の動作と同じである。視線方向推定装置2は、道路周辺に視野を遮る建物があるか否かの判定(S14)において、建物がないと判定された場合(S14でNO)、走行経路情報を取得し(S20)、走行経路の所定距離先までに所定の曲率以上のカーブがあるか否かを判定する(S21)。所定の曲率以上のカーブがない場合には(S21でNO)、運転者の映像を保存するステップに移行する(S15)。所定の曲率以上のカーブがある場合には(S21でYES)、運転者の映像を保存することなく、周辺情報を取得するステップS10に戻る。
なお、図4に示す例では、走行経路情報の取得(S20)とカーブの有無の判定(S21)を、道路周辺に視野を遮る建物があるか否か(S14)の後に行っているが、走行経路情報の取得(S20)とカーブの有無の判定(S21)の処理は、例えば、周辺情報を取得するステップS10の前などの他のタイミングで行ってもよい。要するに、視線方向推定装置2は、曲率が大きいカーブの手前からカーブを通過するまで、運転者の映像の保存を中止すればよい。
走行経路の所定距離先までに所定の曲率以上のカーブがある状況においては、運転者はカーブの先を見ることが想定される。このような運転者の視線が前方から逸れる不適切な状況では、視線方向推定装置2の較正を停止することで誤った較正が行われることを防止できる。なお、この状況には、高速道路の出口のカーブも含まれ、高速道路を降りるときには、高速道路を降りるまでは較正が行われないことになる。
また、周辺情報取得部によって先行車両の位置または先行車両の走行速度の情報を取得し、較正部は、先行車両との車間距離が所定の閾値以下の期間、または、先行車両の走行速度が所定の頻度で変化している期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正してもよい。
この構成により、先行車両に非常に接近した場合や、先行車両の速度が頻繁に変化したり(例えば、3秒に1回以上の頻度で加速と減速を繰り返す場合等)、先行車両との車間距離が急激に狭くなった等の状況において、較正を行うための映像を取得する。先行車両が危険な動きをしているときには、運転者は先行車両を注視すると考えられるので、その期間における運転者の映像に基づくことで、適切に視線方向推定装置を較正することができる。
上記した実施の形態においては、視線方向推定装置の較正の仕方について説明したが、本発明は、視線方向推定装置の故障検知にも応用できる。運転者が前方を見ていると判断される時期に、視線方向推定部にて推定される運転者の視線の方向が前方から所定の閾値以上乖離しているときに、視線方向推定装置の故障可能性を報知することとしてもよい。例えば、運転者が前方を見ていると判断される状況において、視線方向が前方から20度以上ずれている場合には、視線方向推定装置の故障可能性を報知することで、視線方向推定装置の故障を早期に発見し得る。
1,2 視線方向推定装置
10 カメラ
11 視線方向推定部
12 出力部
13 較正部
14 周辺情報取得部
15 通信部
16 走行経路情報取得部
20 現在位置検知部
21 周辺監視センサ
22 地図データベース
23 進行方向予測装置
24 ナビゲーション装置
30 ネットワーク
31 インフラ
32 他車両
33 スマートホン

Claims (10)

  1. 運転者を撮影するカメラと、
    前記カメラにて撮影した画像に基づいて、運転者の視線の方向を推定する視線方向推定部と、
    車両の周辺の状況に関する周辺情報を取得する周辺情報取得部と、
    前記周辺情報に基づいて運転者が前方を見ていると判断される期間を決定し、前記期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正する較正部と、
    を備える視線方向推定装置。
  2. 前記周辺情報取得部は、車両が走行中の道路の情報を取得し、
    前記較正部は、前記道路の情報に基づいて、運転者が前方を見ていると判断される期間を決定する請求項1に記載の視線方向推定装置。
  3. 前記周辺情報取得部は、車両の周辺にある移動物体を検知し、
    前記較正部は、前記移動物体の情報に基づいて、運転者が前方を見ていると判断される期間を決定する請求項1または2に記載の視線方向推定装置。
  4. 前記周辺情報取得部は、V2Xによる通信により周辺にある物体の情報を取得し、
    前記較正部は、前記周辺にある物体の情報に基づいて、運転者が前方を見ていると判断される期間を決定する請求項1乃至3のいずれかに記載の視線方向推定装置。
  5. 前記周辺情報取得部は、先行車両の位置または先行車両の走行速度の情報を取得し、
    前記較正部は、前記先行車両との車間距離が所定の閾値以下の期間、または、前記先行車両の走行速度が所定の頻度で変化している期間を、運転者が前方を見ている期間であると決定する請求項1乃至4のいずれかに記載の視線方向推定装置。
  6. 前記較正部は、運転者が前方を見ていると判断される期間が、第1の所定時間以内に、第2の所定時間以上あるときに、前記期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正する請求項1乃至5のいずれかに記載の視線方向推定装置。
  7. 車両の将来の走行経路を予測する経路予測装置、またはナビゲーション装置から走行経路に関する情報を取得する走行経路情報取得部を備え、
    前記較正部は、所定距離先までの走行経路に所定の閾値以上の曲率を有するカーブを含む場合には、較正処理を行わない請求項1乃至6のいずれかに記載の視線方向推定装置。
  8. 前記較正部にて、運転者が前方を見ていると判断される期間に、前記視線方向推定部にて推定される運転者の視線の方向が前方から所定の閾値以上乖離しているときに、前記視点方向推定装置の故障可能性を報知する請求項1乃至7のいずれかに記載の視線方向推定装置。
  9. カメラによって撮影された画像に基づいて運転者の視線方向を推定する視線方向推定装置を較正する方法であって、
    前記カメラによって運転者を撮影するステップと、
    車両の周辺の状況に関する周辺情報を取得するステップと、
    前記周辺情報に基づいて運転者が前方を見ていると判断される期間を決定し、前記期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正するステップと、
    を備える視線方向推定装置の較正方法。
  10. カメラにて撮影した運転者の画像に基づいて、運転者の視線の方向を推定するためのプログラムであって、コンピュータを、
    前記カメラにて撮影された画像データを取得する手段、
    前記カメラにて撮影した画像に基づいて、運転者の視線の方向を推定する視線方向推定手段、
    車両の周辺の状況に関する周辺情報を取得する周辺情報取得手段、
    前記周辺情報に基づいて運転者が前方を見ていると判断される期間を決定し、前記期間に撮影された運転者の画像に基づいて、視線方向の推定に用いる基準方向を較正する較正手段、
    として機能させるプログラム。
JP2019082476A 2019-04-24 2019-04-24 視線方向推定装置、視線方向推定装置の較正方法、およびプログラム Pending JP2020181281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019082476A JP2020181281A (ja) 2019-04-24 2019-04-24 視線方向推定装置、視線方向推定装置の較正方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019082476A JP2020181281A (ja) 2019-04-24 2019-04-24 視線方向推定装置、視線方向推定装置の較正方法、およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020181281A true JP2020181281A (ja) 2020-11-05

Family

ID=73024611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019082476A Pending JP2020181281A (ja) 2019-04-24 2019-04-24 視線方向推定装置、視線方向推定装置の較正方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020181281A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022230168A1 (ja) * 2021-04-30 2022-11-03 三菱電機株式会社 乗員状態判定装置および乗員状態判定方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068917A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Nissan Motor Co Ltd 視認状態判断装置、自動車、及び視認状態判断方法
WO2014188727A1 (ja) * 2013-05-22 2014-11-27 国立大学法人神戸大学 視線計測装置、視線計測方法および視線計測プログラム
JP2015085719A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 注視対象物推定装置
JP2017004117A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 富士通テン株式会社 視線検出装置および視線検出方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068917A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Nissan Motor Co Ltd 視認状態判断装置、自動車、及び視認状態判断方法
WO2014188727A1 (ja) * 2013-05-22 2014-11-27 国立大学法人神戸大学 視線計測装置、視線計測方法および視線計測プログラム
JP2015085719A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 注視対象物推定装置
JP2017004117A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 富士通テン株式会社 視線検出装置および視線検出方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
山城 賢二 外6名: "注視対象の位置関係を利用した車載視線計測システム自動較正の高度化", 電子情報通信学会技術研究報告 VOL. 109 NO. 470, JPN6022030969, 8 March 2010 (2010-03-08), ISSN: 0004833949 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022230168A1 (ja) * 2021-04-30 2022-11-03 三菱電機株式会社 乗員状態判定装置および乗員状態判定方法
JPWO2022230168A1 (ja) * 2021-04-30 2022-11-03
JP7330418B2 (ja) 2021-04-30 2023-08-21 三菱電機株式会社 乗員状態判定装置および乗員状態判定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9122933B2 (en) After market driving assistance system
US20110128136A1 (en) On-vehicle device and recognition support system
US11009356B2 (en) Lane marking localization and fusion
KR20140019571A (ko) 후측방 경보 시스템 및 방법
WO2018116795A1 (ja) 運転支援システム及び運転支援装置
JP2003099899A (ja) 運転行動危険度演算装置
KR102101956B1 (ko) 보행자 검지를 이용한 어린이보호구역 단속시스템
JP7146516B2 (ja) 運転評価装置および車載器
KR101986734B1 (ko) 차량 운전 보조 장치 및 이의 안전 운전 유도 방법
JP6500724B2 (ja) 危険情報報知システム、サーバ及びコンピュータプログラム
CN113593301B (zh) 车辆加塞的预判断方法、车辆及计算机可读存储介质
KR20160079497A (ko) 차량 충돌 경고 방법 및 장치
JP2014078056A (ja) 車両用領域識別装置、そのプログラム及びその方法
JP2017111498A (ja) 運転支援装置
CA3056611A1 (fr) Systeme de generation automatique d'alertes destinees aux usagers d'une route
KR101628547B1 (ko) 주행 차선 확인 장치 및 방법
KR20140074158A (ko) 차선 변경 안내 방법 및 이를 실행하는 장치
JP2010072836A (ja) 周辺監視装置
JP2020181281A (ja) 視線方向推定装置、視線方向推定装置の較正方法、およびプログラム
WO2018168097A1 (ja) 運転状態判定装置、運転状態判定方法及び運転状態判定のためのプログラム
JP6548147B2 (ja) 車両用制御装置
JP2005309660A (ja) 車両用右左折支援装置
JP2015191437A (ja) 運転支援装置
CN114715143A (zh) 车辆控制方法、装置、车辆及存储介质
JP6331232B2 (ja) 車両用制限速度検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230207