JP2015117499A - プッシュ式ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】劇薬を含む薬品庫などの鍵の掛け忘れを防止する。【解決手段】プッシュ式ロック装置Mは、シリンダー錠S1の施錠状態ではシリンダーケース2のロックピン24とプラグ3のピン孔32との係合によりシリンダーケース2内でプラグ3の動きが規制され、鍵孔30に鍵が抜き差し自在となり、この施錠状態から鍵孔30に鍵を差し込むことにより、シリンダーケース2内でプラグ3が回転可能となり、鍵の操作によりプラグ3を回転すると、ロックピン24とピン孔32との係合が解除されてシリンダー錠S1が解錠状態となり、鍵は鍵孔30から引き抜き不可能となる。【選択図】図6

Description

本発明は、医薬品を提供する病院で用いる薬品保管庫や化学薬品を取り扱う工場などで用いる薬品収納庫などスライド扉式(引き違いに開閉される手前側(前側)と奥側(後側)2枚の扉形式)のラックやキャビネットに使用するプッシュ式ロック装置に関する。
一般に、病院、薬局に置かれる医薬品や、化学薬品を取り扱う工場に置かれる化学薬品には、劇薬などの厳重な管理が必要とされるものが含まれており、このため、これらの薬品は通常施錠された保管庫に収納されて管理される。
従来、このような薬品の保管庫にはスライド扉式のラックやキャビネットが用いられている。このスライド扉式のラックやキャビネットは手前側と奥側2枚の扉が引き違いに開閉される形式になっていて、この扉の施錠にはプッシュ式ロック装置が使用されることが多い。この種のプッシュ式ロック装置の一例が特許文献1に開示されている。
この文献1に記載されているように、この種のプッシュ式ロック装置は、一端にロックシャフト挿通穴を有し、他端が開口される略筒状のケースと、一端にロックシャフト挿通穴に挿通可能なロックシャフトを有し、他端に鍵孔を有し、ケース内にケースの軸方向に移動可能に収容されるシリンダー錠と、ケース内でケースとシリンダー錠との間にシリンダー錠の一端を押圧付勢可能に配設され、常態として、シリンダー錠の他端側をケースから突出し、シリンダー錠のロックシャフトをケース側に後退させるばね部材とを備え、ケースが手前側の扉の所定の取付箇所に挿着固定されて、奥側の扉の所定の位置に形成されたロック穴に対してシリンダー錠のロックシャフトが対向可能に配置される。このようにして、手前側及び奥側の各扉が閉鎖位置に引かれた状態で、シリンダー錠の鍵孔に鍵を挿入し、シリンダー錠をケース内に押し込むことによりロックシャフトを奥側の扉のロック穴に挿通し、鍵によりシリンダー錠を施錠状態とすることにより手前側の扉と奥側の扉をロックするようになっている。
特開2003−138822公報
しかしながら、従来のこの種のプッシュ式ロック装置にあっては、鍵をシリンダー錠の鍵孔に差し込むと、シリンダー錠を施錠する場合でも解錠する場合でも、鍵を鍵孔から抜き取ることができるため、シリンダー錠の施錠後と解錠後の鍵の在り方や取り扱い方に差異がなく、シリンダー錠を施錠したつもりで実は解除になっていたといった所謂鍵の掛け忘れが発生する恐れがある、という問題がある。特に、劇薬を含む医薬品や化学薬品を保管するラックやキャビネットの施錠は劇薬の盗難や紛失、不正使用などを防止するために管理上必要なことで、薬品を使用する都度施錠を解除し、薬品の使用後は即時施錠することが求められ、鍵の掛け忘れはあってはならない。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種のプッシュ式ロック装置において、施錠後と解錠後の鍵の在り方、取り扱い方に変化を付けて、鍵の掛け忘れを防止すること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明(1)は、
一端にロックシャフト挿通穴を有し、他端が開口される略筒状のケースと、一端に前記ロックシャフト挿通穴に挿通可能なロックシャフトを有し、他端に鍵孔を有し、前記ケース内に前記ケースの軸方向に移動可能に収容されるシリンダー錠と、前記ケース内で前記ケースと前記シリンダー錠との間に前記シリンダー錠の一端を押圧付勢可能に配設され、常態として、前記シリンダー錠の他端側を前記ケースから突出し、前記シリンダー錠の前記ロックシャフトを前記ケース側に後退させるばね部材とを備え、引き違いに開閉される手前側及び奥側の扉のうちの、手前側の扉の所定の取付箇所に挿着固定されて、奥側の扉の所定の位置に形成されたロック穴に対して前記シリンダー錠の前記ロックシャフトを対向可能に配置され、手前側及び奥側の各扉が閉鎖位置に引かれた状態で、前記シリンダー錠の前記鍵孔に鍵を挿入して、前記シリンダー錠を前記ケース内に押し込むことにより前記ロックシャフトを奥側の扉の前記ロック穴に挿通し、前記鍵により前記シリンダー錠を施錠状態とすることにより手前側の扉と奥側の扉をロックするプッシュ式ロック装置において、
前記シリンダー錠は、
前記ケース内に前記ケースの軸方向に移動可能に嵌挿されるシリンダーケースと、
一端に前記ロックシャフトを有し、他端に前記鍵孔を有し、前記シリンダーケース内に回動可能に嵌挿されるプラグと、
前記シリンダーケース及び前記プラグ間に設けられるピン孔と、
前記シリンダーケースのピン孔に移動可能に配置されるとともにばね部材により前記プラグ側に押圧付勢されるロックピンと、
前記プラグのピン孔に移動可能に配置され、前記シリンダーケースのロックピンに弾性的に押圧されるドライバーピンと、
を備え、
前記シリンダー錠の施錠状態は、前記シリンダーケースのロックピンと前記プラグのピン孔が係合されて、前記シリンダーケース内での前記プラグの動きが規制され、この施錠状態で、前記鍵は前記鍵孔に抜き差し自在となり、
前記シリンダー錠の施錠状態から、前記鍵を前記鍵孔に差し込むことにより、前記シリンダーケース及び前記プラグの各ピン孔に配置される前記ロックピン及び前記ドライバーピンの境界合わせ面が前記シリンダーケースと前記プラグとの境界のシェアラインに一致されて、前記シリンダーケース内での前記プラグの動きが許容され、前記鍵の回転操作により前記プラグを回転することにより、前記シリンダーケースのロックピンと前記プラグのピン孔との係合が解除されて、前記シリンダー錠は解錠状態となり、この解錠状態で、前記鍵は前記鍵孔内で前記シリンダーケースの内周面に押え込まれる前記プラグのドライバーピンに係合されて、引き抜き不可能に拘束される、
ことを要旨とする。
上記目的を達成するために、本発明(2)は、
一端にロックシャフト挿通穴を有し、他端が開口される略筒状のケースと、一端に前記ロックシャフト挿通穴に挿通可能なロックシャフトを有し、他端に鍵孔を有し、前記ケース内に前記ケースの軸方向に移動可能に収容されるシリンダー錠と、前記ケース内で前記ケースと前記シリンダー錠との間に前記シリンダー錠の一端を押圧付勢可能に配設され、常態として、前記シリンダー錠の他端側を前記ケースから突出し、前記シリンダー錠の前記ロックシャフトを前記ケース側に後退させるばね部材とを備え、引き違いに開閉される手前側及び奥側の扉のうちの、手前側の扉の所定の取付箇所に挿着固定されて、奥側の扉の所定の位置に形成されたロック穴に対して前記シリンダー錠の前記ロックシャフトを対向可能に配置され、手前側及び奥側の各扉が閉鎖位置に引かれた状態で、前記シリンダー錠の前記鍵孔に鍵を挿入して、前記シリンダー錠を前記ケース内に押し込むことにより前記ロックシャフトを奥側の扉の前記ロック穴に挿通し、前記鍵により前記シリンダー錠を施錠状態とすることにより手前側の扉と奥側の扉をロックするプッシュ式ロック装置において、
前記シリンダー錠は、
両端に開口を有する略筒状に形成され、前記ケース内に前記ケースの軸方向に移動可能に嵌挿されるシリンダーケースと、
一端に前記ロックシャフトを有し、他端に前記鍵孔を有する略筒状に形成され、前記シリンダーケース内に回動可能に嵌挿され、前記ロックシャフトが前記シリンダーケースの一端開口を通じ前記ケースの前記ロックシャフト挿通穴から突出されるプラグと、
前記シリンダーケース及び前記プラグ間に設けられるピン孔と、
前記シリンダーケースのピン孔に移動可能に配置されるとともにばね部材により前記プラグ側に押圧付勢されるロックピンと、
前記プラグのピン孔に移動可能に配置され、前記シリンダーケースのロックピンに弾性的に押圧されるドライバーピンと、
前記ケースの外周面の一端側から前記ケースの軸方向に沿って他端側に向けて所定の長さに形成される止めねじ軸方向ガイドスリットと、
前記シリンダーケースの前記止めねじ軸方向ガイドスリットの一端に臨むようにして前記シリンダーケースの外周面から前記シリンダーケースの軸方向に対して直角に前記シリンダーケースの内周面まで貫通形成されるねじ孔、及び前記プラグの外周面に前記ねじ孔と対向する位置を始端として周方向に所定の角度の略円弧状に形成される止めねじ周方向ガイド溝と、
前記シリンダーケースの前記ねじ孔にねじ締結され、一端を前記ケースの止めねじ軸方向ガイドスリットに係合され、他端が前記プラグの止めねじ周方向ガイド溝に係合される止めねじと、
前記ケースのロックシャフト挿通穴の縁部内周面に当該縁部内周面を開口して形成されるストッパーピン孔、及び前記プラグの外周面に前記ストッパーピン孔と対向する位置を始端として周方向に前記所定の角度と略同じ角度の略円弧状に形成される周方向溝と当該周方向溝の終端に連続しこの終端に対して直交して前記プラグの軸方向に沿って前記ロックシャフトの先端方向に形成される軸方向溝とからなる略L字形のストッパーピンガイド溝と、
前記ストッパーピン孔に移動可能に配置されるとともにばね部材により前記プラグ側に押圧付勢されて前記ストッパーピンガイド溝に弾性係合されるストッパーピンと、
を備え、
手前側の扉と奥側の扉とのロック状態は、前記ロックシャフトが前記ケースのロックシャフト挿通穴から突出して前記ロック穴に挿通された状態で、前記シリンダーケースのロックピンと前記プラグのピン孔との係合、前記シリンダーケースの止めねじと前記プラグの止めねじ周方向ガイド溝との当該止めねじ周方向ガイド溝の始端での係合、及び前記ケースのストッパーピンと前記プラグのストッパーピンガイド溝の周方向溝との当該周方向溝の始端での係合により、前記ケース内で前記シリンダー錠の回転及び前記プラグの軸方向の移動を規制され、
この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態で、前記鍵は、前記鍵孔に抜き差し可能とし、
この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態から、
前記鍵を前記シリンダー錠の前記鍵孔に挿入することで、前記シリンダーケース及び前記プラグの各ピン孔に配置される前記ロックピン及び前記ドライバーピンの境界合わせ面が前記シリンダーケースと前記プラグとの境界のシェアラインに一致して前記プラグが回動可能となり、前記プラグを、前記シリンダーケースの止めねじと前記プラグの止めねじ周方向ガイド溝との係合案内、及び前記ケースのストッパーピンと前記プラグのストッパーピンガイド溝の周方向溝との係合案内により、前記所定の角度まで回動することにより、前記ケースのストッパーピンが前記プラグのストッパーピンガイド溝の周方向溝の終端に達し、前記ケース内の前記シリンダー錠は、前記ケース内の前記ばね部材の付勢力と、前記ケースのストッパーピンと前記プラグのストッパーピンガイド溝の軸方向溝との係合案内、及び前記ケースの止めねじ軸方向ガイドスリットと前記止めねじとの係合案内により、前記シリンダー錠の他端部側が前記ケースの開口から突出されるとともに、前記シリンダー錠のロックシャフトが前記ケース側に後退されて、前記ロックシャフトと前記ロック穴とのロック状態が解除され、
このロックが解除された状態で、前記鍵は、前記鍵孔内で前記シリンダーケースの内周面に押え込まれる前記プラグのドライバーピンに係合し、引き抜き不可能に拘束される、
ことを要旨とする。
本発明(1)のプッシュ式ロック装置によれば、シリンダー錠の施錠状態は、シリンダーケースのロックピンとプラグのピン孔が係合されて、シリンダーケース内でのプラグの動きが規制され、この施錠状態で、鍵は鍵孔に抜き差し自在となり、このシリンダー錠の施錠状態から、鍵を鍵孔に差し込むことにより、シリンダーケース及びプラグの各ピン孔に配置されるロックピン及びドライバーピンの境界合わせ面がシリンダーケースとプラグとの境界のシェアラインに一致されて、シリンダーケース内でのプラグの動きが許容され、鍵の回転操作によりプラグを回転することにより、シリンダーケースのロックピンとプラグのピン孔との係合が解除されて、シリンダー錠は解錠状態となり、この解錠状態で、鍵は鍵孔内でシリンダーケースの内周面に押え込まれるプラグのドライバーピンに係合されて、引き抜き不可能に拘束されるので、シリンダー錠の施錠後は鍵孔から鍵を抜くことができ、シリンダー錠の解錠後は鍵孔から鍵が抜くことができなくなり、シリンダー錠に鍵が残っている限り、シリンダー錠は解錠状態になっていることが視覚的に明確となり、鍵の掛け忘れを確実に防止することができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明(2)のプッシュ式ロック装置によれば、手前側の扉と奥側の扉とのロック状態は、ロックシャフトがケースのロックシャフト挿通穴から突出してロック穴に挿通された状態で、シリンダーケースのロックピンとプラグのピン孔との係合、シリンダーケースの止めねじとプラグの止めねじ周方向ガイド溝とのこの止めねじ周方向ガイド溝の終端での係合、及びケースのストッパーピンとプラグのストッパーピンガイド溝の周方向溝とのこの周方向溝の終端での係合により、ケース内でシリンダー錠の回転及びプラグの軸方向の移動を規制され、この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態で、鍵は、鍵孔に抜き差し可能とし、この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態から、鍵をシリンダー錠の鍵孔に挿入することで、プラグが回動可能となり、プラグを、シリンダーケースの止めねじとプラグの止めねじ周方向ガイド溝との係合案内、及びケースのストッパーピンとプラグのストッパーピンガイド溝の周方向溝との係合案内により、所定の角度まで回動することにより、ケースのストッパーピンがプラグのストッパーピンガイド溝の周方向溝の始端に達し、ケース内のシリンダー錠は、ケース内のばね部材の付勢力と、ケースのストッパーピンとプラグのストッパーピンガイド溝の軸方向溝との係合案内、及びケースの止めねじ軸方向ガイドスリットと止めねじとの係合案内により、シリンダー錠の他端部側がケースの開口から突出されるとともに、シリンダー錠のロックシャフトがケース側に後退されて、ロックシャフトとロック穴とのロック状態が解除され、このロックが解除された状態で、鍵は、鍵孔内でシリンダーケースの内周面に押え込まれるプラグのドライバーピンに係合し、引き抜き不可能に拘束されるので、手前側の扉と奥側の扉がロックされている状態ではシリンダー錠の鍵孔から鍵を抜くことができ、手前側の扉と奥側の扉とのロックが解除されている状態ではシリンダー錠の鍵孔から鍵を抜くことができなくなり、シリンダー錠の鍵孔に鍵が残っている限り、手前側の扉と奥側の扉とのロックが解除されている状態が視覚的に明確となり、鍵の掛け忘れを確実に防止することができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態におけるプッシュ式ロック装置の全体構成を示す図((a)は同装置の平面断面図(b)は同装置の側面断面図(c)は同装置の正面断面図(d)は同装置に用いる鍵の側面図) 同装置の特にケースの構成を示す図((a)は平面図(b)は側面断面図(c)は背面図) 同装置の特にシリンダーケースの構成を示す図((a)は平面図(b)は側面断面図(c)は背面図) 同装置の特にプラグの構成を示す図((a)は平面図(b)は側面図(c)は正面図) 同装置をスライド扉に取り付けた状態、並びに同装置によるスライド扉のロック状態及びロック解除状態を示す図((a)はスライド扉のロック状態を示す図(b)はスライド扉のロック解除状態を示す図) 同装置により手前側の扉と奥側の扉とをロックしたときの同装置の施錠状態を示す図((a)は正面断面図(b)は側面断面図) 同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を解除する手順を示す図(同装置による手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を示す図((a)は正面図(bは側面図)) 同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を解除する手順を示す図(同装置による手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を示す図((a)は正面断面図図(b)は側面断面図)) 同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を解除する手順を示す図(同装置による手前側の扉と奥側の扉とのロック解除状態を示す図((a)は正面図(b)は側面図)) 同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を解除する手順を示す図(同装置による手前側の扉と奥側の扉とのロックを解除しようとする状態を示す図((a)は正面断面図(b)は側面断面図)) 同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を解除する手順を示す図(同装置による手前側の扉と奥側の扉とのロック解除前及び解除後を示す図((a)は解除前の平面断面図(b)は解除後の平面断面図)) 同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を解除する手順を示す図(同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロックを解除した状態を示す図(側面断面図) 同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を解除する手順を示す図(同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロックを解除した状態を示す図((a)は正面断面図(b)は側面断面図) 同装置により手前側の扉と奥側の扉とをロック状態にする手順を示す図((a)は同装置により手前側の扉と奥側の扉とのロックを解除した状態を示す側面断面図(b)は同装置により手前側の扉と奥側の扉とをロックした状態を示す側面断面図)
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。図1はプッシュ式ロック装置の全体構成を示し、図2、図3及び図4は同装置の各部の構成を示している。図5は同装置をスライド扉に取り付けた状態、並びに同装置によるスライド扉のロック状態及びロック解除状態を示している。
図1に示すように、プッシュ式ロック装置Mは、一端にロックシャフト挿通穴10を有し、他端が開口される略筒状のケース1と、一端にロックシャフト挿通穴10に挿通可能なロックシャフト31を有し、他端に鍵孔30を有し、ケース1内にこのケース1の軸方向に移動可能に収容されるシリンダー錠S1と、ケース1内でケース1とシリンダー錠S1との間にこのシリンダー錠S1の一端を押圧付勢可能に配設され、常態として、シリンダー錠S1の他端側をケース1から突出させるとともにシリンダー錠S1のロックシャフト31をケース1側に後退させるためのばね部材4とを備える。
なお、図1中、符号Kはこのプッシュ式ロック装置Mのシリンダー錠S1の施錠、解錠に使用する鍵である。
ケース1は、図2に示すように、全体が略円筒形をなす。一端面11は外周面17よりも肉厚に形成されて、その中心に対して偏芯した位置、この場合、一端面11の中心よりも少し下方に変位した位置にロックシャフト挿通穴10がロックシャフト31の外径よりも僅かに大きい所定の径の円形に形成される。さらにこのロックシャフト挿通穴10の縁部内周面には、この場合、上縁部内周面にその縁部内周面を開口して孔12(以下、ストッパーピン孔12という。)が所定の径と深さに形成され、このストッパーピン孔12に有底筒状のストッパーピン13がばね部材14を介して移動可能に配置され、後述のプラグ3側に押圧付勢される(図1参照)。ケース1の他端面16は全面が開口される。また、この場合、ケース1の一端面11がスライド扉への固定部になっていて、この一端面11においてロックシャフト挿通穴10よりも少し上方で左右両側にそれぞれねじ挿通部15が形成され、さらに、外周面17の一部、この場合、外周面17上部で一端面11に近接する一端側からケース1の軸方向に沿って他端側に向けて所定の長さにスリット18(以下、止めねじ軸方向ガイドスリット18という。)が形成される。
シリンダー錠S1は、図1に示すように、両端に開口20を有する略筒状に形成され、ケース1内にこのケース1の軸方向に移動可能に嵌挿されるシリンダーケース2と、一端にロックシャフト31を有し、他端に鍵孔30を有する略筒状に形成され、シリンダーケース2内に回動可能に嵌挿されて、ロックシャフト31がシリンダーケース2の一端開口20を通じてケース1のロックシャフト挿通穴10から突出されるプラグ3と、シリンダーケース2及びプラグ3間に設けられるピン孔22,32と、シリンダーケース2のピン孔22に移動可能に配置されるとともにばね部材23によりプラグ3側に押圧付勢されるロックピン24と、プラグ3のピン孔32に移動可能に配置され、シリンダーケース2のロックピン24に弾性的に押圧されるドライバーピン34と、既述のケース外周面17の止めねじ軸方向ガイドスリット18と、シリンダーケース2の止めねじ軸方向ガイド溝18の一端に臨むようにしてシリンダーケース2の外周面からシリンダーケース2の軸方向に対して直角にシリンダーケース2の内周面まで貫通形成されるねじ孔25、及びプラグ3の外周面にねじ孔25と対向する位置を始端として周方向に所定の角度の略円弧状に形成される溝35(以下、止めねじ周方向ガイド溝35という。)と、シリンダーケース2のねじ孔25にねじ締結され、一端をケース1の止めねじ軸方向ガイドスリット18に係合され、他端がプラグ3の止めねじ周方向ガイド溝35に係合される止めねじ26と、既述のケース1のロックシャフト挿通穴10の縁部内周面のストッパーピン孔12、及びプラグ3の外周面にストッパーピン孔12と対向する位置を始端として周方向に前記所定の角度と略同じ角度の略円弧状に形成される溝361(以下、周方向溝361という。)とこの周方向溝361の始端に連続しこの始端に対して直交してプラグ3の軸方向に沿ってロックシャフト31の先端方向に形成される溝362(以下、軸方向溝362という。)とからなる略L字形の溝36(以下、ストッパーピンガイド溝36という。)と、ストッパーピン孔12に移動可能に配置されるとともにばね部材14によりプラグ3側に押圧付勢されてストッパーピンガイド溝36に弾性係合されるストッパーピン13とを具備する。
この場合、シリンダーケース2は、図3に示すように、ケース1内に嵌挿可能に、このケース1内の軸方向の長さと略同じ長さでケース1の内径よりも僅かに小さい外径の、両端に開口20を有する略円筒状に形成される。また、このシリンダーケース2は両端開口20及び各開口20間の中空部21がこのシリンダーケース2の軸芯に対して偏芯した位置、この場合、軸芯よりも少し下方に偏芯した位置にプラグ3が嵌挿可能に所定の径の断面円形に形成され、中空部21の上部側が他の部位よりも肉厚になっている。ピン孔22はこのシリンダーケース2の肉厚の上部で軸方向中間部に軸方向に2箇所、中空部21の内周面を開口して軸方向に対して直角に形成される。これらのピン孔22にそれぞれ、有底筒状のロックピン24がばね部材23としてコイルスプリングを介装してプラグ3のピン孔32に移動可能に取り付けられる(図1参照)。ねじ孔25はこのシリンダーケース2の一端側でケース1の止めねじ軸方向ガイドスリット18の一端に対応する位置に外周面からシリンダーケース2の軸方向に対して直角に内周面まで貫通して形成される。このねじ孔25に止めねじ26が締結されて、止めねじ26一端の頭部がケース1の止めねじ軸方向ガイドスリット18に係合される。また、このシリンダーケース2には、中空部21の上部側でピン孔22、ねじ孔25の傍らに、一端面201を開口して軸方向に沿って所定の長さにばね部材4を圧縮保持するための孔202(以下、スプリング孔202という。)が形成される。このスプリング孔202にガイドピン203を介してばね部材4としてコイルスプリングが挿入されて、その一端がケース1の一端面11の内面側でロックシャフト挿通穴10の周囲に弾性的に当接される。
このようにしてシリンダーケース2は、図1に示すように、ケース1内にこのケース1の軸方向に移動可能に嵌挿される。
プラグ3は、図4に示すように、シリンダーケース2の中空部21の長さよりも長く、中空部21の内径よりも僅かに小さい外径の略円筒状の充実軸からなり、先端側の略半分の範囲がロックシャフト31として形成され、基端側の略半分の範囲に基端面の左右方向中央から先端方向に向けて鍵孔30が形成される。ピン孔32は、シリンダーケース2のピン孔22に対応して、プラグ3の外周面上部で軸方向中間部に軸方向に2箇所、軸方向に対して直角に鍵孔30の一部に交差して形成される。これらのピン孔32にそれぞれ、同径で長さの異なるドライバーピン34が上下方向に移動可能に配置され、シリンダーケース2のロックピン24により弾性的に押圧される(図1参照)。止めねじ周方向ガイド溝35は、シリンダーケース2のねじ孔25に対応して、プラグ3の外周面上部で軸方向中間部に、ねじ孔25と対向する位置を始端として周方向に、この場合、プラグ3を鍵孔30側から見て左方向に55度の角度範囲に略円弧状に形成される。この止めねじ周方向ガイド溝35に止めねじ26他端の軸部先端側が係合される。ストッパーピンガイド溝36は周方向溝361がプラグ3の外周面上部にストッパーピン孔12と対向する位置を始端として周方向に、この場合、プラグ3を鍵孔30側から見て左方向に55度の角度範囲に略円弧状に形成され、軸方向溝362がこの周方向溝361の終端に対して連通し直交してプラグ3の軸方向に沿ってロックシャフト31の先端方向に所定の長さに形成され、全体として平面視略L字形に連続的に形成される。このストッパーピンガイド溝36にケース1のロックシャフト挿通穴10のストッパーピン13が弾性的に係合される(図1参照)。
このようにしてプラグ3は、図1に示すように、シリンダーケース2内に回動可能に嵌挿され、ロックシャフト31がシリンダーケース2の一端開口20を通じてケース1のロックシャフト挿通穴10から突出される。
そして、このプッシュ式ロック装置Mは、図5に示すように、スライド扉D(引き違いに開閉される手前側及び奥側の扉d1,d2のうち)の、手前側(前側)の扉d1の所定の取付箇所に挿着固定されて、奥側(後側)の扉d2の所定の位置に形成されたロック穴Pに対してシリンダー錠S1のロックシャフト31を対向可能に配置され、手前側及び奥側の各扉d1,d2が閉鎖位置に引かれた状態で、シリンダー錠S1の鍵孔30に鍵Kを挿入して、シリンダー錠S1をケース1内に押し込むことによりロックシャフト31を奥側の扉d2のロック穴Pに挿通し、鍵Kによりシリンダー錠S1を施錠状態とすることにより手前側の扉d1と奥側の扉d2をロックするようになっている。
図6に手前側の扉d1と奥側の扉d2とをロックしたときのプッシュ式ロック装置Mの状態、すなわちプッシュ式ロック装置Mの施錠状態を示している。図6に示すように、このプッシュ式ロック装置Mでは、手前側の扉d1と奥側の扉d2とのロック状態(図5(a)参照)は、ロックシャフト31がケース1のロックシャフト挿通穴10から突出してロック穴P(図5(b)参照)に挿通された状態で、シリンダーケース2のロックピン24とプラグ3のピン孔32との係合、シリンダーケース2の止めねじ26とプラグ3の止めねじ周方向ガイド溝35とのこの周方向ガイド溝35の始端での係合、及びケース1のストッパーピン13とプラグ3のストッパーピンガイド溝36の周方向溝361とのこの周方向溝361の始端での係合により、ケース1内でシリンダー錠S1の回転及びプラグ3の軸方向の移動を規制される。また、この手前側の扉d1と奥側の扉d2とのロック状態では、シリンダーケース2のピン孔22とプラグ3のピン孔32が連通されることで、鍵Kが鍵孔30に抜き差し可能となる。
図7乃至図13にこの手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を解除する手順を示し、図14にこの手前側の扉と奥側の扉とをまたロック状態にする手順を示している。この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態を解除する場合、まず、図7に示すように、鍵Kをシリンダー錠S1の鍵孔30に挿入する。これにより、図8に示すように、鍵Kのブレードk1の形状に合わせてプラグ3の各ピン孔32の各ドライバーピン34が押し上げられて、シリンダーケース2及びプラグ3の各ピン孔22、32に配置されるロックピン24とドライバーピン34との境界合わせ面がシリンダーケース2とプラグ3との境界のシェアラインLに一致してプラグ3が回動可能となる。次いで、図9、図10に示すように、鍵Kの回転操作により、プラグ3を、シリンダーケース2の止めねじ26とプラグ3の止めねじ周方向ガイド溝35との係合案内、及びケース1のストッパーピン13とプラグ3のストッパーピンガイド溝36の周方向溝361との係合案内により、所定の角度、この場合、時計回り方向に55度回動することにより、ケース1のストッパーピン13がプラグ3のストッパーピンガイド溝36の周方向溝361の終端に達し、これと同時に、図11、図12に示すように、ケース1内のシリンダー錠S1は、ケース1内のコイルスプリング14の付勢力と、ケース1のストッパーピン13とプラグ3のストッパーピンガイド溝36の軸方向溝362との係合案内、及びケース1の止めねじ軸方向ガイドスリット18と止めねじ26との係合案内により、シリンダー錠S1の回転が規制されながらシリンダー錠S1の他端部側がケース1の開口から突出されるとともに、シリンダー錠S1のロックシャフト31がケース1側に後退し収納されて、ロックシャフト31とロック穴Pとのロック状態が解除される。このロックが解除された状態で、鍵Kは、図13に示すように、鍵孔30内でシリンダーケース2の内周面に押え込まれるプラグ3のドライバーピン34に係合し、引き抜き不可能に拘束される(すなわち、鍵Lを引き抜こうとしても、鍵Kのブレードk1が各ドライバーピン34を押し上げようとするが、これがシリンダーケース2の中空部21内周の壁面に阻止されるため、鍵Kを引き抜くことができない。
そして、この状態からまた、手前側の扉と奥側の扉とをロックする場合は、図14(a)に示すように、鍵Kにより、シリンダー錠S1を、コイルスプリング14の付勢力(図11参照)に抗して、またケース1のストッパーピン13とプラグ3のストッパーピンガイド溝36の軸方向溝362との係合案内、及びケース1の止めねじ軸方向ガイドスリット18と止めねじ26との係合案内により、ケース1内に押し込むことにより、ロックシャフト31を奥側の扉のロック穴に挿通し、鍵Kによりシリンダー錠S1を施錠状態とすることにより、すなわち、図14(b)に示すように、鍵Kにより、プラグ3を、シリンダーケース2の止めねじ26とプラグ3の止めねじ周方向ガイド溝35との係合案内、及びケース1のストッパーピン13とプラグ3のストッパーピンガイド溝36の周方向溝361との係合案内により、所定の角度、この場合、反時計回り方向に55度回動する(つまり、元の位置に戻す)ことにより、ケース1のストッパーピン13がプラグ3のストッパーピンガイド溝36の周方向溝361の始端に達し、シリンダーケース2のロックピン24とプラグ3のピン孔32との係合、シリンダーケース2の止めねじ26とプラグ3の止めねじ周方向ガイド溝35とのこの周方向ガイド溝35の始端での係合、及びケース1のストッパーピン13とプラグ3のストッパーピンガイド溝36の周方向溝361とのこの周方向溝361の始端での係合により、ケース1内でシリンダー錠S1の回転及びプラグ3の軸方向の移動を規制され、これにより、手前側の扉と奥側の扉がロックされる。この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態では、シリンダーケース2及びプラグ3の各ピン孔22,32に配置されるロックピン24とドライバーピン34との境界合わせ面がシリンダーケース2とプラグ3との境界のシェアラインLに一致するため、鍵Kを引き抜こうとすれば、鍵Kのブレードk1の形状に合わせてプラグ3の各ピン孔32の各ドライバーピン34が押し上げられて、鍵Kを鍵孔30から引き抜くことができ、また、鍵Kを鍵孔30に差し込めば、鍵Kのブレード31の形状に合わせてプラグ3の各ピン孔32の各ドライバーピン34が押し上げられて、鍵Kは鍵孔30に挿入される。すなわち、鍵Kは鍵孔30に抜き差し可能となる。
以上説明したように、このプッシュ式ロック装置Mでは、シリンダー錠S1の施錠状態は、シリンダーケース2のロックピン24とプラグ3のピン孔32が係合されて、シリンダーケース2内でのプラグ3の動きが規制され、この施錠状態で、鍵Kは鍵孔30に抜き差し自在となり、このシリンダー錠S1の施錠状態から、鍵Kを鍵孔30に差し込むことにより、シリンダーケース2及びプラグ3の各ピン孔22,32に配置されるロックピン24及びドライバーピン34の境界合わせ面がシリンダーケース2とプラグ3との境界のシェアラインLに一致されて、シリンダーケース2内でのプラグ3の動きが許容され、鍵Kの回転操作によりプラグ3を回転することにより、シリンダーケース2のロックピン24とプラグ3のピン孔32との係合が解除されて、シリンダー錠S1は解錠状態となり、この解錠状態で、鍵Kは鍵孔30内でシリンダーケース2の内周面に押え込まれるプラグ3のドライバーピン34に係合されて、引き抜き不可能に拘束されるので、シリンダー錠S1の施錠後は鍵孔30から鍵Kを抜くことができ、シリンダー錠S1の解錠後は鍵孔30から鍵Kを抜くことができなくなり、シリンダー錠S1に鍵Kが残っている限り、シリンダー錠S1は解錠状態になっていることが視覚的に明確となり、鍵Kの掛け忘れを確実に防止することができる。
また、このプッシュ式ロック装置Mでは、手前側の扉と奥側の扉とのロック状態は、ロックシャフト31がケース1のロックシャフト挿通穴10から突出してロック穴に挿通された状態で、シリンダーケース2のロックピン24とプラグ3のピン孔32との係合、シリンダーケース2の止めねじ26とプラグ3の止めねじ周方向ガイド溝35とのこの止めねじ周方向ガイド溝35の始端での係合、及びケース1のストッパーピン13とプラグ3のストッパーピンガイド溝36の周方向溝361とのこの周方向溝361の始端での係合により、ケース1内でシリンダー錠S1の回転及びプラグ3の軸方向の移動を規制され、この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態で、鍵Kは、鍵孔30に抜き差し可能とし、この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態から、鍵Kをシリンダー錠S1の鍵孔30に挿入することで、プラグ3が回動可能となり、プラグ3を、シリンダーケース2の止めねじ26とプラグ3の止めねじ周方向ガイド溝35との係合案内、及びケース1のストッパーピン13とプラグ3のストッパーピンガイド溝36の周方向溝361との係合案内により、所定の角度(時計回り方向に55度)まで回動することにより、ケース1のストッパーピン13がプラグ3のストッパーピンガイド溝36の周方向溝361の終端に達し、ケース1内のシリンダー錠S1は、ケース1内のコイルスプリング14の付勢力と、ケース1のストッパーピン13とプラグ3のストッパーピンガイド溝36の軸方向溝362との係合案内、及びケース1の止めねじ軸方向ガイドスリット18と止めねじ26との係合案内により、シリンダー錠S1の他端部側がケース1の開口から突出されるとともに、シリンダー錠S1のロックシャフト31がケース1側に後退されて、ロックシャフト31とロック穴とのロック状態が解除され、このロックが解除された状態で、鍵Kは、鍵孔30内でシリンダーケース2の内周面に押え込まれるプラグ3のドライバーピン34に係合し、引き抜き不可能に拘束されるので、手前側の扉と奥側の扉がロックされている状態ではシリンダー錠S1の鍵孔30から鍵Kを抜くことができ、手前側の扉と奥側の扉とのロックが解除されている状態ではシリンダー錠S1の鍵孔30から鍵Kを抜くことができなくなり、シリンダー錠S1の鍵孔30に鍵Kが残っている限り、手前側の扉と奥側の扉とのロックが解除されている状態が視覚的に明確となり、鍵Kの掛け忘れを確実に防止することができる。
したがって、このプッシュ式ロック装置Mを、劇薬を含む薬品を保管するスライド扉型の薬品保管庫や、高セキュリティが必要なスライドドアの施錠に使用することで、鍵を管理する管理者の鍵の掛け忘れを確実に防止することができる。
M プッシュ式ロック装置
1 ケース
10 ロックシャフト挿通穴
11 一端面
12 孔(ストッパーピン孔)
13 ストッパーピン
14 ばね部材(コイルスプリング)
15 ねじ挿通部
16 他端面
17 外周面
18 スリット(止めねじ軸方向ガイドスリット)
S1 シリンダー錠
2 シリンダーケース
20 開口
201 一端面
202 孔(スプリング孔)
203 ガイドピン
21 中空部
22 ピン孔
23 ばね部材(コイルスプリング)
24 ロックピン
25 ねじ孔
26 止めねじ
3 プラグ
30 鍵孔
31 ロックシャフト
32 ピン孔
34 ドライバーピン
35 溝(止めねじ周方向ガイド溝)
36 溝(ストッパーピンガイド溝)
361 溝(周方向溝)
362 溝(軸方向溝)
4 ばね部材(コイルスプリング)
K 鍵
k1 ブレード
L シェアライン
D スライド扉
d1 手前側(前側)の扉
d2 奥側(後側)の扉
P ロック穴

Claims (2)

  1. 一端にロックシャフト挿通穴を有し、他端が開口される略筒状のケースと、一端に前記ロックシャフト挿通穴に挿通可能なロックシャフトを有し、他端に鍵孔を有し、前記ケース内に前記ケースの軸方向に移動可能に収容されるシリンダー錠と、前記ケース内で前記ケースと前記シリンダー錠との間に前記シリンダー錠の一端を押圧付勢可能に配設され、常態として、前記シリンダー錠の他端側を前記ケースから突出し、前記シリンダー錠の前記ロックシャフトを前記ケース側に後退させるばね部材とを備え、引き違いに開閉される手前側及び奥側の扉のうちの、手前側の扉の所定の取付箇所に挿着固定されて、奥側の扉の所定の位置に形成されたロック穴に対して前記シリンダー錠の前記ロックシャフトを対向可能に配置され、手前側及び奥側の各扉が閉鎖位置に引かれた状態で、前記シリンダー錠の前記鍵孔に鍵を挿入して、前記シリンダー錠を前記ケース内に押し込むことにより前記ロックシャフトを奥側の扉の前記ロック穴に挿通し、前記鍵により前記シリンダー錠を施錠状態とすることにより手前側の扉と奥側の扉をロックするプッシュ式ロック装置において、
    前記シリンダー錠は、
    前記ケース内に前記ケースの軸方向に移動可能に嵌挿されるシリンダーケースと、
    一端に前記ロックシャフトを有し、他端に前記鍵孔を有し、前記シリンダーケース内に回動可能に嵌挿されるプラグと、
    前記シリンダーケース及び前記プラグ間に設けられるピン孔と、
    前記シリンダーケースのピン孔に移動可能に配置されるとともにばね部材により前記プラグ側に押圧付勢されるロックピンと、
    前記プラグのピン孔に移動可能に配置され、前記シリンダーケースのロックピンに弾性的に押圧されるドライバーピンと、
    を備え、
    前記シリンダー錠の施錠状態は、前記シリンダーケースのロックピンと前記プラグのピン孔が係合されて、前記シリンダーケース内での前記プラグの動きが規制され、この施錠状態で、前記鍵は前記鍵孔に抜き差し自在となり、
    前記シリンダー錠の施錠状態から、前記鍵を前記鍵孔に差し込むことにより、前記シリンダーケース及び前記プラグの各ピン孔に配置される前記ロックピン及び前記ドライバーピンの境界合わせ面が前記シリンダーケースと前記プラグとの境界のシェアラインに一致されて、前記シリンダーケース内での前記プラグの動きが許容され、前記鍵の回転操作により前記プラグを回転することにより、前記シリンダーケースのロックピンと前記プラグのピン孔との係合が解除されて、前記シリンダー錠は解錠状態となり、この解錠状態で、前記鍵は前記鍵孔内で前記シリンダーケースの内周面に押え込まれる前記プラグのドライバーピンに係合されて、引き抜き不可能に拘束される、
    ことを特徴とするプッシュ式ロック装置。
  2. 一端にロックシャフト挿通穴を有し、他端が開口される略筒状のケースと、一端に前記ロックシャフト挿通穴に挿通可能なロックシャフトを有し、他端に鍵孔を有し、前記ケース内に前記ケースの軸方向に移動可能に収容されるシリンダー錠と、前記ケース内で前記ケースと前記シリンダー錠との間に前記シリンダー錠の一端を押圧付勢可能に配設され、常態として、前記シリンダー錠の他端側を前記ケースから突出し、前記シリンダー錠の前記ロックシャフトを前記ケース側に後退させるばね部材とを備え、引き違いに開閉される手前側及び奥側の扉のうちの、手前側の扉の所定の取付箇所に挿着固定されて、奥側の扉の所定の位置に形成されたロック穴に対して前記シリンダー錠の前記ロックシャフトを対向可能に配置され、手前側及び奥側の各扉が閉鎖位置に引かれた状態で、前記シリンダー錠の前記鍵孔に鍵を挿入して、前記シリンダー錠を前記ケース内に押し込むことにより前記ロックシャフトを奥側の扉の前記ロック穴に挿通し、前記鍵により前記シリンダー錠を施錠状態とすることにより手前側の扉と奥側の扉をロックするプッシュ式ロック装置において、
    前記シリンダー錠は、
    両端に開口を有する略筒状に形成され、前記ケース内に前記ケースの軸方向に移動可能に嵌挿されるシリンダーケースと、
    一端に前記ロックシャフトを有し、他端に前記鍵孔を有する略筒状に形成され、前記シリンダーケース内に回動可能に嵌挿され、前記ロックシャフトが前記シリンダーケースの一端開口を通じ前記ケースの前記ロックシャフト挿通穴から突出されるプラグと、
    前記シリンダーケース及び前記プラグ間に設けられるピン孔と、
    前記シリンダーケースのピン孔に移動可能に配置されるとともにばね部材により前記プラグ側に押圧付勢されるロックピンと、
    前記プラグのピン孔に移動可能に配置され、前記シリンダーケースのロックピンに弾性的に押圧されるドライバーピンと、
    前記ケースの外周面の一端側から前記ケースの軸方向に沿って他端側に向けて所定の長さに形成される止めねじ軸方向ガイドスリットと、
    前記シリンダーケースの前記止めねじ軸方向ガイドスリットの一端に臨むようにして前記シリンダーケースの外周面から前記シリンダーケースの軸方向に対して直角に前記シリンダーケースの内周面まで貫通形成されるねじ孔、及び前記プラグの外周面に前記ねじ孔と対向する位置を始端として周方向に所定の角度の略円弧状に形成される止めねじ周方向ガイド溝と、
    前記シリンダーケースの前記ねじ孔にねじ締結され、一端を前記ケースの止めねじ軸方向ガイドスリットに係合され、他端が前記プラグの止めねじ周方向ガイド溝に係合される止めねじと、
    前記ケースのロックシャフト挿通穴の縁部内周面に当該縁部内周面を開口して形成されるストッパーピン孔、及び前記プラグの外周面に前記ストッパーピン孔と対向する位置を始端として周方向に前記所定の角度と略同じ角度の略円弧状に形成される周方向溝と当該周方向溝の終端に連続しこの終端に対して直交して前記プラグの軸方向に沿って前記ロックシャフトの先端方向に形成される軸方向溝とからなる略L字形のストッパーピンガイド溝と、
    前記ストッパーピン孔に移動可能に配置されるとともにばね部材により前記プラグ側に押圧付勢されて前記ストッパーピンガイド溝に弾性係合されるストッパーピンと、
    を備え、
    手前側の扉と奥側の扉とのロック状態は、前記ロックシャフトが前記ケースのロックシャフト挿通穴から突出して前記ロック穴に挿通された状態で、前記シリンダーケースのロックピンと前記プラグのピン孔との係合、前記シリンダーケースの止めねじと前記プラグの止めねじ周方向ガイド溝との当該止めねじ周方向ガイド溝の始端での係合、及び前記ケースのストッパーピンと前記プラグのストッパーピンガイド溝の周方向溝との当該周方向溝の始端での係合により、前記ケース内で前記シリンダー錠の回転及び前記プラグの軸方向の移動を規制され、
    この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態で、前記鍵は、前記鍵孔に抜き差し可能とし、
    この手前側の扉と奥側の扉とのロック状態から、
    前記鍵を前記シリンダー錠の前記鍵孔に挿入することで、前記シリンダーケース及び前記プラグの各ピン孔に配置される前記ロックピン及び前記ドライバーピンの境界合わせ面が前記シリンダーケースと前記プラグとの境界のシェアラインに一致して前記プラグが回動可能となり、前記プラグを、前記シリンダーケースの止めねじと前記プラグの止めねじ周方向ガイド溝との係合案内、及び前記ケースのストッパーピンと前記プラグのストッパーピンガイド溝の周方向溝との係合案内により、前記所定の角度まで回動することにより、前記ケースのストッパーピンが前記プラグのストッパーピンガイド溝の周方向溝の終端に達し、前記ケース内の前記シリンダー錠は、前記ケース内の前記ばね部材の付勢力と、前記ケースのストッパーピンと前記プラグのストッパーピンガイド溝の軸方向溝との係合案内、及び前記ケースの止めねじ軸方向ガイドスリットと前記止めねじとの係合案内により、前記シリンダー錠の他端部側が前記ケースの開口から突出されるとともに、前記シリンダー錠のロックシャフトが前記ケース側に後退されて、前記ロックシャフトと前記ロック穴とのロック状態が解除され、
    このロックが解除された状態で、前記鍵は、前記鍵孔内で前記シリンダーケースの内周面に押え込まれる前記プラグのドライバーピンに係合し、引き抜き不可能に拘束される、
    ことを特徴とするプッシュ式ロック装置。
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