JP2015116952A - 自動二輪車のサイドスタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の体格によらず、スタンド本体の回動操作を容易に行い得る自動二輪車のサイドスタンドを提供する。
【解決手段】
本発明は、車体フレーム2の側方下部に設けられる自動二輪車1のサイドスタンド30であって、起立位置P2と格納位置P1との間で回動するスタンド本体31と、スタンド本体31を格納位置P1に付勢するリバウンドスプリング32と、スタンド本体31を回動操作可能に構成されるスタンド操作装置33と、を備え、スタンド操作装置33は、操作レバー50を含んで構成される第1ロッド51と、第1ロッド51とスタンド本体31とに回動可能に連結される第2ロッド52と、スタンド本体31のスタンド回動軸41よりも上方において第1ロッド51がスライド可能に支持されるガイドレール53と、を有し、第1ロッド51をスライドさせることで、スタンド本体31を起立位置P2と格納位置P1との間で回動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動二輪車のサイドスタンドに関する。
自動二輪車では、停車(駐車)時に前後の車輪と協働して車体を起立状態に支持するサイドスタンドが広く用いられている。このようなサイドスタンドは、車体の前後方向略中央にて側方下部に設けられている。
例えば、特許文献1には、車体の側方下部に固定された取付ブラケットと、取付ブラケットに枢支部材を介して回動可能に支持されたスタンド本体と、を備えた自動二輪車のサイドスタンドが開示されている。このようなサイドスタンドは、スタンド本体を回動させ、車体を傾けたときにスタンド本体の先端部が路面に接地することで自動二輪車を起立状態で支持する。
特開2006−056419号公報
特許文献1に記載されたようなサイドスタンドでは、車体に跨がった状態の乗員が、足でスタンド本体の回動操作を行うのが一般的である。しかしながら、特許文献1に記載のサイドスタンドは、車体の下側部に配置されるスタンド本体を回動させる必要があるため、例えば、小柄な乗員にとっては、スタンド本体の回動操作が難しい場合があった。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、乗員の体格によらず、スタンド本体の回動操作を容易に行い得る自動二輪車のサイドスタンドを提供することを目的とする。
本発明は、車体フレームの側方下部に設けられる自動二輪車のサイドスタンドであって、路面に接地可能な起立位置と接地不能な格納位置との間で回動するように前記車体フレームに支持されるスタンド本体と、前記スタンド本体を前記格納位置に付勢するように前記スタンド本体と前記車体フレームとの間に設けられる付勢部材と、前記スタンド本体を回動操作可能に構成されるスタンド操作装置と、を備え、前記スタンド操作装置は、操作部を含んで構成される第1ロッドと、前記第1ロッドと前記スタンド本体とに回動可能に連結される第2ロッドと、前記スタンド本体の回動軸よりも上方において前記第1ロッドがスライド可能に支持されるガイドレールと、を有し、前記第1ロッドを一方にスライドさせることで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記スタンド本体を前記起立位置に回動させ、前記第1ロッドを他方にスライドさせることで、前記付勢部材の付勢力によって前記スタンド本体を前記格納位置に回動させることを特徴とする。
この構成によれば、スタンド本体の回動操作は、スタンド操作装置を介して行われる。スタンド操作装置の操作部を含む第1ロッドのスライドは、スタンド本体の回動軸よりも上方に位置している。したがって、スタンド本体を回動操作する場合、乗員は、スタンド本体まで足を伸ばす必要がなく、スタンド本体よりも上側において第1ロッドを操作すればよい。これにより、例えば、小柄な乗員であっても、車体に跨った状態(シートに着座した状態)で、スタンド本体の回動操作を容易に行うことができる。つまり、乗員の体格によらず、サイドスタンドの操作性を向上させることができる。
この場合、前記ガイドレールは、前記スタンド本体を前記起立位置に回動した状態で保持するように、前記第1ロッドを係止する係合部を有していることが好ましい。
この構成によれば、第1ロッドを係合部に係止させることで、スタンド本体は、起立位置に回動した状態に保持される。これにより、例えば、起立位置にあるスタンド本体が路面から一時的に離れた場合に、スタンド本体が付勢部材に付勢されて格納位置に回動してしまうことを防止することができる。
この場合、前記第1ロッドは、一方にスライドした状態で、前記ガイドレールに回動可能に支持され、一方に回動することで前記係合部に係止され、他方に回動することで前記係合部に対する係止が解除されることが好ましい。
この構成によれば、一方にスライドさせた第1ロッドは、ガイドレールに対して回動されることで、係合部に係止または係止解除される。これにより、第1ロッドを回動させるという簡単な操作で、適切にスタンド本体を起立位置に保持することができる。
この場合、前記第1ロッドの前記操作部は、前記第1ロッドを一方にスライドさせた状態で、前記第1ロッドに対して折曲可能または摺動可能に支持され、一方に折曲または摺動することで前記係合部に係止され、他方に折曲または摺動することで前記係合部に対する係止が解除されることが好ましい。
この構成によれば、一方にスライドさせた第1ロッドに対し、操作部が折曲または摺動されることで、係合部に係止または係止解除される。これにより、操作部を折曲または摺動させるという簡単な操作で、適切にスタンド本体を起立位置に保持することができる。
本発明によれば、乗員の体格によらず、スタンド本体の回動操作を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るサイドスタンドを備える自動二輪車を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るサイドスタンドを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るサイドスタンドであって、スタンド本体を格納位置に回動させた状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るサイドスタンドであって、スタンド本体を格納位置と起立位置との間に回動させた状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るサイドスタンドであって、スタンド本体を起立位置に回動させた状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係るサイドスタンドを示す側面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係るサイドスタンドを示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係るサイドスタンドを示す側面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態に係るサイドスタンド30を備える自動二輪車1について説明する。ここで、図1は自動二輪車1を示す側面図である。なお、各図に矢印で示す「Fr」は、自動二輪車1の前方を示している。
自動二輪車1は、車体フレーム2と、エンジン3と、車体カバー4と、を備えて概略構成されている。
車体フレーム2は、鋼材またはアルミニウム合金材によって形成されている。車体フレーム2は、前部上端に配置されるヘッドパイプ(図示せず)と、ヘッドパイプから後下方に向けて延設される左右一対のメインフレーム5と、メインフレーム5から後上方に向かって延設される左右一対のシートレール6と、を含んで構成されている。
ヘッドパイプには、前輪10を軸支する左右一対のフロントフォーク7が左右操舵可能に支持されている。フロントフォーク7の上端には、ハンドルバー11が固定されている。ハンドルバー11の左右両端部には、グリップ部11aが設けられている。左右一対のメインフレーム5の下後部には、後輪12を軸支するスイングアーム8が、上下方向に揺動可能に結合されている。左右一対のメインフレーム5の上部には、燃料タンク13が設けられている。左右一対のシートレール6には、ライダーシート14およびタンデムシート15が取り付けられている。ライダーシート14およびタンデムシート15は、燃料タンク13の後方に連設されている。
また、メインフレーム5等には、ライダーシート14およびタンデムシート15に対応して、左右一対のピリオンステップ16および左右一対のピリオンステップ17が固定されている。左側のピリオンステップ16の前方には、サイドスタンド30が設けられている。
エンジン3は、例えば、V型2気筒の4サイクルエンジンであって、左右一対のメインフレーム5に搭載されている。図示は省略するが、エンジン3は、燃料供給装置から供給された混合気をシリンダー内で燃焼させてピストンを往復運動させる。ピストンの往復運動は、回転運動に変換され、ドライブチェーン20およびドリブンスプロケット21を介して後輪12を回転駆動させる。燃焼後の排気ガスは、排気管を通って排気マフラー22から排気される。
車体カバー4は、ウインドスクリーン23を支持すると共に車体前部を覆うアッパーカウル24と、車体両側部を覆う左右一対のサイドカウル25と、車体後部を覆う左右一対のリアシートカウル26と、を備えている。
上記したように、自動二輪車1は、前後方向略中央で左側下部にサイドスタンド30を備えている(図1参照)。以下、図2ないし図5を参照して、第1実施形態に係る自動二輪車1のサイドスタンド30について説明する。ここで、図2はサイドスタンド30を示す斜視図である。図3ないし図5は、サイドスタンド30であって、それぞれ、スタンド本体31を格納位置P1、格納位置P1と起立位置P2との間、起立位置P2に回動させた状態を示す側面図である。
図2に示すように、サイドスタンド30は、路面Gに接地可能な起立位置P2と接地不能な格納位置P1(図1参照)との間で回動するように車体フレーム2に支持されるスタンド本体31と、スタンド本体31を格納位置P1に付勢するようにスタンド本体31と車体フレーム2との間に設けられる付勢部材としてのリバウンドスプリング32と、スタンド本体31を回動操作可能に構成されるスタンド操作装置33と、を備えている。
スタンド本体31は、長尺の略円筒状に形成されている。スタンド本体31は、メインフレーム5の下後部に固定されるスタンドブラケット40に支持されている。スタンドブラケット40は、ピリオンステップ16の下側前方に設けられている。
スタンド本体31の基端部は、スタンドブラケット40に設定されるスタンド回動軸41にボルト42を介して軸着されている。これにより、スタンド本体31は、スタンド回動軸41を支点として前後方向に回動(揺動)可能に支持されている。スタンド本体31の先端部には、起立位置P2に回動したときに路面Gに接地する接地部43が形成されている。スタンド本体31の接地部43近傍には、乗員が足を掛けて回動操作を行うために略U字状に突出するスタンド操作部44が形成されている。
なお、スタンド本体31が後方に回動して路面Gと略平行になる位置が、格納位置P1である(図1および図3参照)。また、スタンド本体31が前方に回動して路面Gに接地部43が設置して車体を起立状態に支持可能な位置が、起立位置P2である(図2参照)。なお、図示は省略するが、スタンドブラケット40には、スタンド本体31を格納位置P1に回動させたときに当接するストッパが設けられている。
図2および図3に示すように、リバウンドスプリング32は、所謂コイルスプリングである。リバウンドスプリング32は、左側のピリオンステップ16とスタンド本体31との間に架設されている。リバウンドスプリング32の一端部は、左側のピリオンステップ16をメインフレーム5に固定するためのステップブラケット45の掛止穴46に引っ掛けられている。リバウンドスプリング32の他端部は、スタンド回動軸41の近傍においてスタンド本体31の掛止部47に引っ掛けられている。これにより、リバウンドスプリング32は、スタンド本体31を後方に引っ張るように付勢する。
図2および図3に示すように、スタンド操作装置33は、乗員の足を掛けるための操作部としての操作レバー50と、操作レバー50を含んで構成される第1ロッド51と、第1ロッド51とスタンド本体31とに回動可能に連結される第2ロッド52と、スタンド本体31のスタンド回動軸41よりも上方において第1ロッド51がスライド可能に支持されるガイドレール53と、を有している。スタンド操作装置33の各部材は、鋼材またはアルミニウム合金材によって形成されている。
操作レバー50は、基端部を第1ロッド51の上端部に固定し、左方向に延設されている。詳細には、操作レバー50は、第1ロッド51の上端部に固定される円柱状のレバー軸部60と、レバー軸部60から左方向に延設される円柱状のレバー本体61と、によって一体形成されている。なお、レバー本体61の表面に滑り止めとなるローレット加工を施してもよい。
第1ロッド51および第2ロッド52は、それぞれ、長尺の略四角柱状に形成されている。第1ロッド51は、第2ロッド52よりも厚肉に形成されている。第1ロッド51の上端部には、上記した操作レバー50が片持ち梁状に固定されている。なお、操作レバー50は、第1ロッド51と一体形成されていてもよいし、別体で構成されていてもよい。
第1ロッド51の下端部には、左右二股に分かれるロッド接続部62が形成されている。ロッド接続部62の切り込み部分には、第2ロッド52の上端部が嵌合し、第1ロッド回動軸63を介して接続されている。これにより、第1ロッド51と第2ロッド52とは、互いに、第1ロッド回動軸63を支点として回動可能に連結されている。第2ロッド52の下端部は、スタンド本体31の掛止部47近傍において、第2ロッド回動軸64を介して接続されている。これにより、第2ロッド52は、スタンド本体31に対し、第2ロッド回動軸64を支点として回動可能に連結されている。なお、各ロッド51,52は、リバウンドスプリング32の外側に配設されている。
ガイドレール53は、左側を開放する略U字溝状に形成され、略垂直に延設されている。詳細には、ガイドレール53は、U字状断面に形成されるレール溝部65と、レール溝部65の前側壁の下方を切り欠いてL字状断面に形成されるレール支持部66と、によって一体形成されている。
ガイドレール53は、スタンド本体31のスタンド回動軸41よりも上方において左側のメインフレーム5に固定されている。また、ガイドレール53は、当該スタンド回動軸41よりも後方、且つ、ステップブラケット45の掛止穴46よりも前方に配設されている。レール溝部65は、スライド可能な状態で第1ロッド51が嵌り込むような前後幅に形成されている。レール溝部65は、ピリオンステップ16よりも上方に配設されている。
また、切欠き部分に露出するレール溝部65の下面には、係合部67が構成されている。係合部67は、スタンド本体31を起立位置P2に回動した状態で保持するように、操作レバー50を介して第1ロッド51を係止するように構成されている(図2参照)。係合部67には、円柱状のレバー軸部60の周面に沿って当接する円周面部67aが形成されている。係合部67の円周面部67aは、レバー軸部60の一部が嵌合するように構成され、また、ピリオンステップ16よりも上方に配設されている。
次に、図3ないし図5を参照して、サイドスタンド30の操作方法について説明する。
図3に示すように、例えば、自動二輪車1を走行させる等、サイドスタンド30を使用しない場合、乗員は、スタンド本体31を格納位置P1に回動させた状態にする。この状態では、スタンド本体31は、リバウンドスプリング32の付勢力によって格納位置P1に保持されている。また、この状態では、第1ロッド51は、ガイドレール53(レール溝部65)に沿って上方にスライドし、略垂直な起立姿勢で支持されている。第2ロッド52は、後方に向けて下方に傾斜する姿勢で各ロッド回動軸63,64に架設されている。なお、操作レバー50は、レール溝部65の上端部に位置し、ピリオンステップ16よりも上方に位置している。第1ロッド回動軸63は、レール支持部66の下方に位置している。
例えば、自動二輪車1を駐車する場合、乗員は、スタンド本体31を格納位置P1から起立位置P2に回動させる(図5参照)。一般的な操作方法として、乗員は、スタンド本体31のスタンド操作部44に足を掛け、スタンド本体31を格納位置P1から起立位置P2に回動させる。しかしながら、上記の一般的な操作方法のようにスタンド操作部44まで足を伸ばす動作は、小柄な乗員にとっては不便なものであった。
この点、第1実施形態に係るサイドスタンド30は、スタンド操作装置33によってスタンド本体31の回動操作を実施可能となっている。以下、スタンド操作装置33の操作方法について説明する。
まず、乗員は、スタンド回動軸41よりも上方に位置する操作レバー50のレバー本体61(図3参照)に足を掛け、操作レバー50を下方に向けて踏み込む。これにより、図4に示すように、第1ロッド51は、レール溝部65に案内されながら操作レバー50と共に下方にスライドする。第2ロッド52は、第1ロッド51のスライドに連動して、第1ロッド回動軸63および第2ロッド回動軸64を支点にして回動する。スタンド本体31は、第2ロッド52の回動に連動して、リバウンドスプリング32の付勢力に抗して格納位置P1から起立位置P2に向けて回動する。
図4に示すように、乗員は、第1ロッド51と第2ロッド52とが一直線になるまで操作レバー50を踏み込む。この状態で、操作レバー50のレバー軸部60の上面は、レール溝部65の下面と略同一平面上に位置している。
この状態で、乗員は、レバー本体61を前方に向けて蹴り込む。このとき、図5に示すように、第1ロッド51は、ガイドレール53のレール支持部66の後側壁下端部66aを回転中心にして反時計回りに回動する。これにより、操作レバー50のレバー軸部60は、前方に移動して係合部67に嵌合する。この状態で、円周面部67aがレバー軸部60の周面に密着し、レバー軸部60を係止する。また、第2ロッド52は、第1ロッド51の反時計回りの回動に連動して、時計回りに回動する。スタンド本体31は、スタンド回動軸41を支点にして前方(時計回り)に回動する。このとき、第1ロッド回動軸63は後方に移動し、第2ロッド回動軸64は前方に移動する。スタンド本体31の接地部43は、スタンド回動軸41よりも前方に移動する。これにより、スタンド本体31は、起立位置P2に回動された状態になる。
以上のように、スタンド操作装置33は、第1ロッド51を下方(一方)にスライドさせることで、リバウンドスプリング32に抗してスタンド本体31を起立位置P2に回動させる。第1ロッド51は、下方(一方)にスライドした状態で、ガイドレール53(レール支持部66)に回動可能に支持される。また、第1ロッド51は、前方(反時計回り)に回動することで、操作レバー50を介して係合部67に係止される。
次に、スタンド本体31を起立位置P2から格納位置P1に回動させる場合、乗員は、
レバー本体61に足を掛け、操作レバー50を後方に引き戻す。つまり、係合部67に対するレバー軸部60の嵌合を解除する。これにより、スタンド本体31、第1ロッド51および第2ロッド52は、それぞれ、リバウンドスプリング32の付勢力によって、起立位置P2から格納位置P1に回動する(図3参照)。なお、スタンド本体31およびスタンド操作装置33の動作は、それぞれ、既に説明した格納位置P1から起立位置P2に向かう場合の動作と逆の順序(工程)であるため、詳細な説明は省略する。
以上のように、スタンド操作装置33は、第1ロッド51を上方(他方)にスライドさせることで、リバウンドスプリング32の付勢力によってスタンド本体31を格納位置P1に回動させる。第1ロッド51は、後方(時計回り)に回動することで係合部67に対する係止が解除される。
以上説明した第1実施形態に係るサイドスタンド30によれば、スタンド本体31の回動操作は、スタンド操作装置33を介して行われる。スタンド操作装置33の操作レバー50を含む第1ロッド51のスライドは、スタンド本体31のスタンド回動軸41よりも上方に位置している。したがって、スタンド本体31を回動操作する場合、乗員は、スタンド本体31(スタンド操作部44)まで足を伸ばす必要がなく、スタンド本体31よりも上側において第1ロッド51(操作レバー50)を操作すればよい。これにより、例えば、小柄な乗員であっても、車体に跨った状態(ライダーシート14に着座した状態)で、スタンド本体31の回動操作を容易に行うことができる。つまり、乗員の体格によらず、サイドスタンド30の操作性を向上させることができる。
特に、レール溝部65はピリオンステップ16の上方にあるため、第1ロッド51(操作レバー50)の可動範囲もピリオンステップ16よりも上方に位置することとなる。これにより、乗員は、更に容易にスタンド本体31の回動操作を行うことができる。なお、第1ロッド51(操作レバー50)の可動範囲は、上記に限定されるものではなく、スタンド回動軸41の上方に位置していればよい。
また、第1実施形態に係るサイドスタンド30によれば、レバー軸部60を介して第1ロッド51を係合部67に係止させることで、スタンド本体31は、起立位置P2に回動した状態に保持される。これにより、例えば、起立位置P2にあるスタンド本体31が路面Gから一時的に離れた場合に、スタンド本体31がリバウンドスプリング32に付勢されて格納位置P1に回動してしまうことを防止することができる。なお、レール支持部66の前側下端部に突起(図5の二点鎖線参照)を設けてもよい。
また、第1実施形態に係るサイドスタンド30によれば、下方にスライドさせた第1ロッド51は、ガイドレール53(レール支持部66)に対して回動されることで、係合部67に係止または係止解除される。これにより、第1ロッド51を回動させるという簡単な操作で、適切にスタンド本体31を起立位置P2に保持することができる。
なお、操作レバー50は、第1ロッド51の上端部に固定されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、操作レバー50が、第1ロッド51の上下方向中間部に固定されていてもよい。この場合、第1ロッド51の上端部が、係合部67に係止される。
(第2実施形態)
次に、図6を参照して、第2実施形態に係る自動二輪車1のサイドスタンド70について簡単に説明する。ここで、図6はサイドスタンド70を示す側面図である。なお、上記した第1実施形態に係るサイドスタンド30と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態に係るサイドスタンド70は、第1ロッド51に対してレバー本体61を前方に折曲可能に支持するように構成されている。具体的には、操作レバー71は、レバー軸部72に上下方向に延びる回転軸73を有し、この回転軸73を支点にしてレバー本体61が前方に折曲するように構成されている。この場合、第1ロッド51を下方にスライドさせた状態で、レバー本体61を前方に折曲することでレバー軸部72が係止部67に係止される。また、レバー本体61を後方に折曲(元に戻す(図6の二点鎖線参照))することでレバー軸部72の係合部67に対する係止が解除される。
また、変形例として、図7に示すように、操作レバー74は、第1ロッド51を下方にスライドさせた状態で、第1ロッド51に対して摺動可能に支持されていてもよい。具体的には、操作レバー74のレバー軸部75は、レバー本体61を第1ロッド51から前方に向けて摺動(スライド)させる機構(スライドレール等(図示せず))を有している。この場合、第1ロッド51を下方にスライドさせた状態で、レバー本体61を前方に摺動することでレバー軸部75が係止部67に係止される。また、レバー本体61を後方に摺動(元に戻す(図7の二点鎖線参照))することでレバー軸部75の係合部67に対する係止が解除される。
以上説明した第2実施形態(変形例を含む)に係るサイドスタンド70によれば、第1実施形態に係るサイドスタンド30と同様の効果を得ることができる。また、操作レバー71(73)を折曲(または摺動)させるという簡単な操作で、適切にスタンド本体31を起立位置P2に保持することができる。
なお、第1ロッド51に対する操作レバー71,74の固定位置は任意である。例えば、操作レバー71,74が、第1ロッド51の上下方向中間部に固定されていてもよい。
(第3実施形態)
次に、図8を参照して、第3実施形態に係る自動二輪車1のサイドスタンド80について簡単に説明する。ここで、図8はサイドスタンド80を示す側面図である。なお、上記した第1実施形態に係るサイドスタンド30と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態に係るサイドスタンド80は、係合部67に代えて、ガイドレール53のレール溝部65に係合溝部81が一体形成されている。詳細には、係合溝部81は、レール溝部65の下端部から前方に向けて連設されている。したがって、レール溝部65から係合溝部81に向かうルートは、側面視で略L字に形成されている。これにより、第1実施形態に係るものと同様の手順によって、第1ロッド51(またはレバー軸部60)が、係合溝部81に進入して係止される。また、第1ロッド51(またはレバー軸部60)が、係合溝部81から離脱して係止解除される。なお、図示は省略するが、係合溝部81には、進入した第1ロッド51を係止する突起等が設けられている。
以上説明した第3実施形態に係るサイドスタンド80によれば、第1実施形態に係るサイドスタンド30と同様の効果を得ることができる。また、操作レバー50を前後方向にスライドさせるという簡単な操作で、適切にスタンド本体31を起立位置P2に保持することができる。なお、第3実施形態に係るサイドスタンド80と第2実施形態に係るサイドスタンド70とを相互に適用してもよい。
なお、第1ないし第3実施形態に係るサイドスタンド30,70,80では、第1ロッド51(操作レバー50等)がガイドレール53に対して上下方向にスライドしていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、当該スライド方向が前後左右に傾斜していてもよい。
なお、第1ないし第3実施形態に係るサイドスタンド30,70,80では、主にレバー軸部60,72,75が係合部67(係合溝部81)に係止されていたが、本発明はこれに限定されない。レバー軸部60,72,75、レバー本体61および第1ロッド51の上端部のうち少なくとも1つを係合部67(係合溝部81)に係止させればよい。
なお、第1ないし第3実施形態に係るサイドスタンド30,70,80(スタンド操作装置33)は、ピリオンステップ16の前方に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、サイドスタンド30,70,80(スタンド操作装置33)がピリオンステップ16よりも後方に設けられていてもよい。
なお、図示は省略するが、係合部67または係合溝部81に対するレバー軸部60,72,75(第1ロッド51)の嵌合および嵌合解除を補助するバネ等の付勢手段を更に設けてもよい。これにより、係合部67に対するレバー軸部60の係止(嵌合)および係止(嵌合)解除を円滑に行うことができる。
なお、図示は省略するが、スタンド本体31が格納位置P1にある場合、すなわち、操作レバー50,71,74が最上部にあるときに、操作レバー50,71,74を第1ロッド51に対して上方(または前後方向)に回動するように連結してもよい。例えば、レバー軸部60,72,75に前後(または上下)方向に延びる回転軸を設け、この回転軸を支点としてレバー本体61を上方に跳ね上げる(または前後方向に折り曲げる)。これにより、レバー本体61がメインフレーム5に沿うように格納することができる。この構成によれば、サイドスタンド30を使用しないときに、操作レバー50,71,74が邪魔になることがなく、自動二輪車1として良好な意匠にすることもできる。
なお、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係るサイドスタンド30,70,80における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
30,70,80 サイドスタンド
31 スタンド本体
32 リバウンドスプリング(付勢部材)
33 スタンド操作装置
41 スタンド回動軸(回動軸)
50,71,74 操作レバー(操作部)
51 第1ロッド
52 第2ロッド
53 ガイドレール
67 係合部
G 路面
P1 格納位置
P2 起立位置

Claims (4)

  1. 車体フレームの側方下部に設けられる自動二輪車のサイドスタンドであって、
    路面に接地可能な起立位置と接地不能な格納位置との間で回動するように前記車体フレームに支持されるスタンド本体と、
    前記スタンド本体を前記格納位置に付勢するように前記スタンド本体と前記車体フレームとの間に設けられる付勢部材と、
    前記スタンド本体を回動操作可能に構成されるスタンド操作装置と、を備え、
    前記スタンド操作装置は、
    操作部を含んで構成される第1ロッドと、
    前記第1ロッドと前記スタンド本体とに回動可能に連結される第2ロッドと、
    前記スタンド本体の回動軸よりも上方において前記第1ロッドがスライド可能に支持されるガイドレールと、を有し、
    前記第1ロッドを一方にスライドさせることで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記スタンド本体を前記起立位置に回動させ、
    前記第1ロッドを他方にスライドさせることで、前記付勢部材の付勢力によって前記スタンド本体を前記格納位置に回動させることを特徴とする自動二輪車のサイドスタンド。
  2. 前記ガイドレールは、前記スタンド本体を前記起立位置に回動した状態で保持するように、前記第1ロッドを係止する係合部を有していることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のサイドスタンド。
  3. 前記第1ロッドは、
    一方にスライドした状態で、前記ガイドレールに回動可能に支持され、
    一方に回動することで前記係合部に係止され、他方に回動することで前記係合部に対する係止が解除されることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車のサイドスタンド。
  4. 前記第1ロッドの前記操作部は、
    前記第1ロッドを一方にスライドさせた状態で、前記第1ロッドに対して折曲可能または摺動可能に支持され、
    一方に折曲または摺動することで前記係合部に係止され、他方に折曲または摺動することで前記係合部に対する係止が解除されることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車のサイドスタンド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107472405A (zh) * 2017-07-24 2017-12-15 刘姜蕊 电动车固定架

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