JP2015116875A - インストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造 - Google Patents

インストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】インストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部における隙間の発生を防ぐ。
【解決手段】インストルメントパネル10の側部には、外側に突出する片部12が設けられ、片部12には、ステー32が固定される固定部13が設けられ、片部12の内側には、固定部13の隣に並ぶようにスリット12aが設けられる。ステー32は、ステアリングサポートメンバーが接続されたサイドブラケットから片部に向かって延びる。フロントピラートリム20の下部には、差込み片27が設けられ、差込み片27がスリット12aに差し込まれた状態で、フロントピラートリム20の下部がインストルメントパネル10の側部に接続される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車室前側に配置されたインストルメントパネルの側部と、フロントピラートリム下部との合わせ部の構造に関する。
車室内の前部にはインストルメントパネルが配置される。このインストルメントパネルの車幅方向両側には、フロントピラーを室内側から覆う内装材としてのフロントピラートリムが配置される。これらの部材は共に樹脂製で、これらを合わせる部分は温度変化などによる樹脂材の収縮などにより、寸法の変化が生じやすい箇所である。このため、インストルメントパネルとフロントピラートリムとの合わせ部には、隙間が形成されやすくなる。
フロントピラートリムの車両下部を、インストルメントパネルの側部に組み付ける構造は、例えば、特許文献1に開示されているような構造が知られている。この例は、フロントピラートリム下部とインストルメントパネル側端との合わせ部構造について開示されたものである。
上記例では、ステアリングサポートメンバーのサイドブラケットに、延長ブラケット(ステー)が設けられている。インストルメントパネル側端のフランジ形状に形成した固定面に、ステーの上部を接続している。この固定部の前後のフランジに複数のスリットを設け、スリットにフロントピラートリム下端の差込み部を挿通してフロントピラートリム下部とインストルメントパネル側端との合わせ部構造を構成している。
特開2012−140093号公報
ところが、上記例の場合、スリットの位置がステーから離れるにしたがって、インストルメントパネルの変形により、スリットの位置がずれる可能性がある。スリットの位置がずれると、フロントピラートリムの組付けが困難になる可能性がある。
また、車両のデザインによっては、インストルメントパネルの車両前後方向長さが短い場合や、フロントピラートリムの下端の幅が細いものがある。このような場合、インストルメントパネルの側端に沿って、フランジを形成することができず、差込み用のスリットを設けるスペースの確保が難しくなる。また、スリットが小さいと、フロントピラートリムの組付けが安定しない可能性がある。組み付けが安定しないと、インストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部に隙間が発生してしまう可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、インストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部における隙間の発生を防ぐことが可能な合わせ部構造を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係るインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造は、車室前部に配置されたインストルメントパネルの車幅方向側部と、前記インストルメントパネルの車幅方向外側部に配置されたフロントピラートリムの車両下部とが合わさる構造である。当該合わせ部構造において、前記インストルメントパネルの車幅方向側部には、車幅方向外側に突出する片部が設けられ、前記インストルメントパネルの内部には、車幅方向に延びるステアリングサポートメンバーが配置され、前記ステアリングサポートメンバーの車幅方向両端には、サイドブラケットが設けられ、前記サイドブラケットは車両側部に固定されており、前記サイドブラケットには、前記片部に向かって延びるステーが取り付けられている。さらに、前記片部には、前記ステーが固定される固定部が設けられるとともに、該固定部に対して車幅方向内側にスリットが並設され、前記フロントピラートリムの車両下部には、車両下方に突出する差込み片が設けられている。当該合わせ部構造は、前記差込み片が前記スリットに差し込まれた状態で、前記フロントピラートリムが前記インストルメントパネルに接続するように構成されている。
また、本発明に係るインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造の一態様では、前記スリットは、略長方形状であり、前記固定部には、ねじ部材が挿入可能な貫通孔が設けられ、前記スリットの長手方向に対して平行に延びる角孔が前記貫通孔の隣に並ぶように設けられ、前記ステーの端部には、前記固定部に接続される接続部が設けられ、前記接続部には、前記ねじ部材が螺合可能なねじ穴が設けられるとともに、車両上方に起立する角片が前記ねじ穴の隣に並ぶように設けられ、前記貫通孔に挿入された前記ねじ部材が、前記ねじ穴に螺合するときに、前記角片が前記角孔に挿入されるように構成されている。
また、本発明に係るインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造の一態様では、前記片部における前記スリットと前記固定部の間には、車両上方に立ち上がるように縦壁が設けられ、前記縦壁の前記固定部側の壁面と、前記固定部の車両上部とを繋ぐようにリブが設けられている。
また、本発明に係るインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造の一態様では、前記フロントピラートリムの車両下部には、車両下方に延びる係止爪が、前記差込み片に対して間隔を空けて設けられ、前記片部は、車両上部に平坦な面が形成された板状であり、前記係止爪は、前記片部の車両前後方向側部に隣接する部分における前記インストルメントパネルの車幅方向側部に係止され、前記スリットに前記差込み片が挿入された状態で、前記片部の車両前後方向側部に前記係止爪が当接するように構成されている。
また、本発明に係るインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造の一態様では、前記片部には、車両前後方向幅が車幅方向外側に向かうに従い小さくなるように、前記係止爪が係止する方の車両前後方向側部に、傾斜が設けられている。
本発明によれば、フロントピラートリム下部の差込み構造(スリット等)を、位置寸法の精度の高いステーに固定される部位(固定部)に並設することにより、大型の樹脂部品であるインストルメントパネルの膨張や収縮等が生じた場合においても、フロントピラートリム下部の差込み部のインストルメントパネル側部との合わせ部において、互いの位置がズレにくくすることが可能となり、当該合わせ部における隙間等の発生を抑制することが可能となる。
また、差込み構造と、ステーの固定部とを車幅方向に並設することにより、従来技術のように固定部の前後にスリットを設ける個所を確保する必要がなくなる。このため、車両前後方向の距離が短いデザインのインストルメントパネルにおいても、フロントピラートリム下端とインストルメントパネル側部の合わせ部構造のスペースを確保することができる。
さらに、差込み片をスリットに差し込むときに、片部がステーに支持されているため、スリットの位置が車両下方に逃げることがなく、組付けが容易にでき、組付け時の作業性が向上する。
さらに、本発明の一態様によれば、フロントピラートリムの角孔に、ステーの角片が挿入されることにより、締結(螺結)時にインストルメントパネルの片部が回転することを防ぐことができ、さらに、スリットの向きが傾くのを防ぐことができる。これにより、当該差込み片をスリットに差し込むときに、スリットの長手方向が正しい方向に維持され、フロントピラートリムの差込み作業(組付け作業)が容易となる。
さらに、本発明の一態様によれば、固定部とスリットの間に縦壁を設けることにより、インストルメントパネル側部と固定部との間に変形が生じるのを防ぐとともに、縦壁が差込み時のガイドとして機能し、差込み時の作業性が向上する。また、縦壁が車両上下方向に亘って、差込み片を支持することにより、フロントピラートリムが車両室外側に倒れる方向の回転を阻止でき、合わせ部に隙間が発生するのを防ぐことができる。さらに、リブにより縦壁が補強されるので、差込み片が縦壁にぶつかっても、縦壁等が変形することがなく、ステーへの固定部の面剛性を向上させることも可能である。
さらに、本発明の一態様によれば、係止爪をインストルメントパネル側端に係止するだけで、スリットに差し込む必要がないので、組付け作業性がよい。また、係止した後は、片部の側部に、係止部の側部を当接させることができるので、係止方向と直交する方向の位置規制も行うことができる。
フロントピラートリムは、先ず、車両室内側にやや傾けて差し込まれ、その後、次第にフロントピラートリムを車両室外側に向かって起こすようにして組み付けられる。本発明の一態様によれば、片部に傾斜部を設けることで、係止爪が回転して係止する過程で、フロントピラー下部が片部の先端角部に干渉することを防ぐことが可能となる。その結果、フロントピラートリムの組付け性を向上させることが可能となる。
本発明に係るインストルメントパネルの斜視図で、フロントピラートリムが接続される前の状態を示している。 図1のフロントピラートリムの下部等を拡大して示す斜視図である。 図1のインストルメントパネルに接続されるステー等を示す斜視図である。 図1のインストルメントパネルのトリム接続部の拡大斜視図で、フロントピラートリムが取り付けられた状態を示している。 図4のA−A矢視断面図である。 図2の片部を上方から見た斜視図である。 図4の片部及びステーを、車両下方から見た斜視図である。 図7のステーを単体で示す斜視図である。 図7の片部及びステーを上方から見た斜視図である。
以下、本発明に係るインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造の一実施形態について、図面(図1〜図9)を参照しながら説明する。
本実施形態のインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造は、車室前側の部材同士の合わせ部の構造である。インストルメントパネル10は、図1に示すように、運転席および助手席に臨む主面部10aと、車両上部から車両前方に広がる上面部10bで構成される樹脂製の部材である。図示は省略しているが、主面部10aの運転席側には、表示機器やルーバー機構等が取り付けられ、主面部10aの助手席側には、収納ボックスユニットやグローブボックス等が取り付けられる。
当該インストルメントパネル10の上面部10bの車幅方向外側の両側には、図1〜図4に示すように、フロントピラートリム20が接続されるためのトリム接続部11が設けられている。トリム接続部11は、インストルメントパネル10の上面部10bの車両前側部が、一部切り欠かれている部分である。トリム接続部11の車両後部には車幅方向に延びる縁が形成され、車幅方向内側には車両前後方向に延びる縁が形成されている。
以下、トリム接続部11の構造について説明する。図2〜図4に示すように、トリム接続部11の車幅方向内側且つ車両前部には、片部12が設けられている。この片部12は、トリム接続部11の車幅方向内側から車幅方向外側に突出するように延び、平坦な上面が形成された板状である。
片部12には、図6に示すように、固定部13が設けられている。片部12における固定部13よりも車幅方向内側には、スリット12aが設けられている。スリット12aは、片部12の根本に形成され、車両前後方向に延び、略長方形状の貫通孔である。このスリット12aは、固定部13に対して車幅方向に並ぶように設けられている。
固定部13は、図4及び図7に示すように、後述するステー32に接続される部分である。当該固定部13には、車両上下方向に貫通する貫通丸孔13aと、車両上下方向に貫通する長方形状の角孔13bが形成されている。角孔13bは、後述するステー32の角片32bが挿入可能である。貫通丸孔13a及び角孔13bは、車両前後方向に並ぶように形成され、この例では、貫通丸孔13aは、角孔13bの車両前方に形成される。
固定部13とスリット12aの間には、図5及び図6に示すように、車両上方に立ち上がるように縦壁14が設けられている。この縦壁14は、車両前後方向に延びている。フロントピラートリム20の下部をトリム接続部11に接続するときに、フロントピラートリム20の下部を縦壁14に接触させながら取り付ける。すなわち、縦壁14は、フロントピラートリム20の取付けガイドとして機能する。この縦壁14の固定部側(車幅方向外側)の壁面14aには、車幅方向外側に延びるインパネリブ15が設けられている。この例におけるインパネリブ15は、縦壁14を補強するために、固定部13の上面及び上記壁面14aを繋ぐように設けられている。
片部12には、図6に示すように、車両前後方向幅が車幅方向外側に向かうに従い小さくなるように、傾斜部13cが形成されている。当該傾斜部13cは、車両前後方向の両側部に設けられている。車両後方の側部の傾斜部13cは、車両前方の側部の傾斜部13cよりも急傾斜になっている。傾斜部13cが設けられた車両後方の側部に隣接する部分のインストルメントパネル10の側部(側端)には、フロントピラートリム20の下部に設けられた係止爪26が係止する。係止爪26については後で説明する。
続いて、固定部13が接続されるステー32について説明する。図3に示すように、ステー32は、ステアリングサポートメンバー30の車幅方向端部のサイドブラケット31から固定部13に向かって延び、固定部13に接続される部材である。
ここで、ステアリングサポートメンバー30は、インストルメントパネル10の内部に配置され、車幅方向に延びる金属製の部材であり、サイドブラケット31を介して、車両の側部フレーム(図示せず)等に固定されている。
ステアリングサポートメンバー30は、車両の構成部材の中で、剛性の高い部材である。また、側部フレームは、車両の骨格を構成する部材であり、ステアリングサポートメンバー30と同様に、車両の構成部材の中で、剛性の高い部材である。
ステー32の一方の端部(図3における車両下方の端部)は、サイドブラケット31に接続され、もう一方の端部(図3における車両上方の端部)は、インストルメントパネル10の固定部13に接続されている。この例では、サイドブラケット31は、インストルメントパネル10のトリム接続部11よりも下方に配置される。また、ステー32は、サイドブラケット31から車両上方に湾曲しながら固定部13に向かって延びている。
ステー32の上端には、図7〜図9に示すように、片部12の固定部13に接続されるインパネ接続部32cが設けられている。インパネ接続部32cは、平坦な上面32dが形成された部分であり、この上面32dには、ねじ穴32aが形成されている。さらに、インパネ接続部32cには、当該上面32dから車両上方に突出するように角片32bが設けられている。上述の通り、ねじ穴32aは、固定部13の貫通丸孔13aを貫通したねじ部材17が螺合可能である。角片32bは、固定部13の角孔13bに挿入可能である。
続いて、フロントピラートリム20の下部の構造について説明する。フロントピラートリム20は、インストルメントパネル10のトリム接続部11に接続される樹脂製の内装部品であり、フロントガラス(図示せず)の車幅方向両側に配置されるピラーパネル(図示せず)等を覆っている。
フロントピラートリム20は、図2〜図4に示すように、車室側の表面(意匠面)が湾曲する部分を有している部材である。フロントピラートリム20の下部の後側(図4における左側)には、車幅方向に延びる縁が形成され、車幅方向内側には、車両前後方向に延びる縁が形成される。これらの縁は、トリム接続部11の上記縁に接している。
フロントピラートリム20の下部には、図4及び図5に示すように、L字形突出部22、突起24、差込み片27及び係止爪26が形成されている。これらの構成について説明する。なお、差込み片27は、スリット12a内に差し込まれているため図4には示されず、図5に示されている。また、図5で示されるねじ部材17は、図4では省略している。
差込み片27は、車幅方向内側で車両前後方向に延びる縁のうち、車両前側に設けられている。差込み片27は車両下方に延び、車幅方向内側にやや傾いている。差込み片27がトリム接続部11の片部12のスリット12aに差し込まれた状態で、フロントピラートリム20の下部が、インストルメントパネル10の側部に接続される。
係止爪26は、フロントピラートリム20の下部の車幅方向内側で車両前後方向に延びる縁に設けられている。係止爪26は、車両下方に延び、差込み片27に対して車両後方に間隔を空けて設けられている。
係止爪26は、片部12の車両後方の側部に隣接する部分におけるインストルメントパネル10の側端に係止される。さらに、係止爪26は、スリット12aに差込み片27が挿入された状態で、片部12の車両後方の側部のうち、車幅方向に延びる側面に当接する。
片部12の車両後方の側部には、上述したように、傾斜部13cが設けられている。当該傾斜部13cは、車両後方の側部において、係止爪26が当接する部分よりもやや車幅方向外側から、車両前方に傾斜しており、片部12の車幅方向外側且つ車両後側の角を削った状態になっている。フロントピラートリム20の下部を取り付けるときに、片部12の角にぶつからないように構成されている。
図4に示すように、L字形突出部22は、フロントピラートリム20の下部における車両後側の部分で、車幅方向に延びる縁の外側に設けられている。L字形突出部22は、縦断面が略L字形状である。フロントピラートリム20における下部の車両後端は、インストルメントパネル10の車幅方向外側部(トリム接続部11)に対して、車幅方向に重なる部分である。
突起24は、L字形突出部22に対して車幅方向に並設、すなわち隣り合うように設けられており、下方に突出している。突出する長さ、L字形突出部22の車両上下方向長さよりも短い。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、インストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部において、ステー32に固定される固定部13に並列するようにフロントピラートリム20の下端の差込み片27が挿通されるスリット12aを設けることにより、ステー32への固定構造とフロントピラートリム20の下端の差込み構造を極力少ないスペースで構成することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、フロントピラートリム20の下部の差込み構造(スリット12a等)を、位置寸法の精度の高いステー32に固定される部位(固定部13)に並設することにより、大型の樹脂部品であるインストルメントパネル10の膨張や収縮等が生じた場合においても、フロントピラートリム20の下部の差込み部と、インストルメントパネル10の側部との合わせ部において、互いの位置をズレにくくすることが可能となり、当該合わせ部における隙間等の発生を抑制することが可能となる。
また、車両前後方向に延びるスリット12aと、ステー32への固定部13とを車幅方向に並設することにより、固定部13の車両前後にスリット12aを設ける個所を確保する必要がなくなる。このため、車両前後方向の距離が短いデザインのインストルメントパネル10においても、フロントピラートリム下部とインストルメントパネル側部の合わせ部構造のスペースを確保することができる。
さらに、フロントピラートリム20の差込み片27をスリット12aに差し込むときに、ステー32に片部12が固定されているため、スリット12aの位置が車両下方に逃げることがなく安定した状態が保たれ、組み付けが容易にでき、組み付け時の作業性が向上する。
さらに、本実施形態によれば、フロントピラートリム20の角孔13bに、ステー32の角片32bが挿入されることにより、ねじ部材17による締結(螺結)時にインストルメントパネル10の片部12が回転することを防ぐことができ、さらに、スリット12aの向きが傾くのを防ぐことができる。このため、差込み片27をスリット12aに差し込むときに、スリット12aの長手方向を正しい方向に維持されるため、フロントピラートリム20の差込み作業(組付け作業)が容易となる。
さらに、固定部13とスリット12aの間に縦壁14を設けることにより、インストルメントパネル10の側部と固定部13との間に変形が生じるのを防ぐと共に、縦壁14が差込み時のガイドとして機能し、差込み時の作業性が向上する。また、縦壁14が車両上下方向に亘って、差込み片27を支持することにより、フロントピラートリム20が車両室外側に倒れる方向の回転を阻止でき、合わせ部に隙間が発生するのを防ぐことができる。さらに、インパネリブ15により縦壁14が補強されるので、差込み片27が縦壁14にぶつかっても、変形することがなく、ステー32への固定部13の面剛性を向上させることも可能である。
また、係止爪26について、インストルメントパネル10の側端に係止するだけで、スリット12aに差し込む必要がないので、組み付け作業性がよい。また、係止した後は、係止爪16の側部を片部12の側部に当接させることができるので、係止方向と直交する方向の位置規制も行うことができる。
フロントピラートリム20は、先ず、車両室内側にやや傾けて差し込まれ、その後、次第にフロントピラートリム20を車両室外側に向かって起こすようにして組み付けられる。本実施形態では、片部12に傾斜部13cを設けることで、係止爪26が回転して係止する過程で、片部12の先端角部に干渉することを防ぐことが可能となる。その結果、フロントピラートリム20の組付け性を向上させることが可能となる。
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、止爪26を、片部12の車両前側で係止するように構成してもよい。この場合、フロントピラートリム20を組み付けるときに、片部12の先端角部にフロントピラートリム20の下部がぶつからないように、片部12の車両前方の側部の傾斜部13cを急傾斜にすればよい。
10 インストルメントパネル
10a 主面部
10b 上面部
11 トリム接続部
12 片部
12a スリット
13 固定部
13a 貫通丸孔
13b 角孔
13c 傾斜部
14 縦壁
14a 壁面
15 インパネリブ
17 ねじ部材
20 フロントピラートリム
22 L字形突出部
24 突起
26 係止爪
27 差込み片
30 ステアリングサポートメンバー
31 サイドブラケット
32 ステー
32a ねじ穴
32b 角片
32c インパネ接続部
32d 上面

Claims (5)

  1. 車室前部に配置されたインストルメントパネルの車幅方向側部と、前記インストルメントパネルの車幅方向外側部に配置されたフロントピラートリムの車両下部とが合わさるインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造において、
    前記インストルメントパネルの車幅方向側部には、車幅方向外側に突出する片部が設けられ、
    前記インストルメントパネルの内部には、車幅方向に延びるステアリングサポートメンバーが配置され、前記ステアリングサポートメンバーの車幅方向両端には、サイドブラケットが設けられ、前記サイドブラケットは車両側部に固定されており、
    前記サイドブラケットには、前記片部に向かって延びるステーが取り付けられ、
    前記片部には、前記ステーに固定される固定部が設けられるとともに、該固定部に対して車幅方向内側にスリットが並設され、
    前記フロントピラートリムの車両下部には、車両下方に突出する差込み片が設けられ、
    前記差込み片が前記スリットに差し込まれた状態で、前記フロントピラートリム下部が前記インストルメントパネル側部に接続するように構成されていることを特徴とするインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造。
  2. 前記スリットは、略長方形状であり、
    前記固定部には、ねじ部材が挿入可能な貫通孔が設けられ、前記スリットの長手方向に対して平行に延びる角孔が前記貫通孔の隣に並ぶように設けられ、
    前記ステーの端部には、前記固定部に接続される接続部が設けられ、
    前記接続部には、前記ねじ部材が螺合可能なねじ穴が設けられるとともに、車両上方に起立する角片が前記ねじ穴の隣に並ぶように設けられ、
    前記貫通孔に挿入された前記ねじ部材が、前記ねじ穴に螺合するときに、前記角片が前記角孔に挿入されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造。
  3. 前記片部における前記スリットと前記固定部の間には、車両上方に立ち上がるように縦壁が設けられ、
    前記縦壁の前記固定部側の壁面と、前記固定部の車両上部とを繋ぐようにリブが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造。
  4. 前記フロントピラートリムの車両下部には、車両下方に延びる係止爪が、前記差込み片に対して間隔を空けて設けられ、
    前記片部は、車両上部に平坦な面が形成された板状であり、
    前記係止爪は、前記片部の車両前後方向側部に隣接する部分における前記インストルメントパネルの車幅方向側部に係止され、
    前記スリットに前記差込み片が挿入された状態で、前記片部の車両前後方向側部に前記係止爪が当接するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造。
  5. 前記片部には、車両前後方向幅が車幅方向外側に向かうに従い小さくなるように、前記係止爪が係止する方の車両前後方向側部に、傾斜が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のインストルメントパネル側部及びフロントピラートリム下部の合わせ部構造。
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