JP2015116508A - 筐体の振動装置及び振動装置を備える電子機器 - Google Patents

筐体の振動装置及び振動装置を備える電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】着信をバイブレータが発生する振動で筐体を振動させてユーザに伝えるスマートフォンにおいて、筐体振動を共振器で増幅して着信通知を確実に伝達可能にする。
【解決手段】マナーモード時に通話やメールの着信をバイブレータで筐体を振動させて通知するスマートフォン1Aにおいて、バイブレータ3の振動周波数を制御装置6で変更できるようにし、バイブレータ3の振動が届く筐体2の部分には、バイブレータ3の第1の振動周波数f1に共振する第1共振器21と、第2の振動周波数f2に共振する第2共振器22を個数を変えて設置し、バイブレータ3だけが振動する場合と、バイブレータ3タの振動で、第1共振器21と第2共振器22の何れかが共振する場合の、3段階の大きさの振動を筐体2に発生させるようにして、着信を通知する筐体2の振動の大きさをスマートフォン1Aの所持環境に応じて変更できるようにした。
【選択図】図2

Description

本出願は装置及びバイブレーション装置を備える電子機器に関する。
携帯電話機には、電話がかかってきた時やメールを受信した時等に、着信音を鳴らさずに本体を振動させて着信を振動で知らせるバイブレータ機能がある。バイブレータ機能は携帯電話機以外にも、聴覚障害者の目覚まし時計として振動で時間を知らせるのに採用されたり、コントローラに内蔵させて振動で臨場感を向上させるゲーム機や、測温完了を振動で知らせる体温計にも採用されている。
バイブレータ機能を備えた携帯電話機としては、バイブレータの振動を変化させることにより発信者の識別を行うものが特許文献1に開示され、着信初期は振動を小さくして振動が逐次大きくなるように制御するものが特許文献2に開示されている。更に、着信時動作モードとして、バイブレータ着信の開始時刻と解除時刻とを設定して、着信を発音手段で行うことが好ましくない時間帯には着信を振動で通知するようにしたものが特許文献3に開示されている。
一方、近年、入力部と表示部が分れていた折畳式やスライド式の携帯電話機が、入力部と表示部が一体型のスマートフォンに移行しつつあり、大画面化・高容量バッテリ化等により電話機の重量が増加している。ところが、スマートフォンを振動させる振動アクチュエータとしては、これまで同様のERM(偏心回転モータ)やLRA(リニア共振アクチュエータ)といった振動部材が使用されているために、スマートフォンの筐体を十分に振動させることが出来ない。このため、スマートフォンにおいては、マナーモ−ドが設定されている状態で、電話やメールが着信した時にこれを通知するための振動が小さく、ユーザが着信に気づき難い。
ERMやLRAの振動部材を用いて着信時のスマートフォンの筐体の振動を大きくするためには、振動部材を大型化して発生振動を大きくする、或いは、振動部材を複数個搭載する等の対策が考えられる。
特開平10−257135号公報
特開平11−98225号公報
特開2000−270049号公報
ところが、振動部材を大型化したり設置個数を増やして振動を増大させる対策では、振動部材に振動を発生させるための電力消費が増大して、スマートフォンのバッテリが長持ちしなくなるという課題がある。更に、単に振動部材の発生振動を大きくするだけでは、スマートフォンをマナーモードにしてテーブル等に置いた場合に着信があると、スマートフォンの広い面積を有する平板形状の特性から、テーブル上で筐体が暴れて大騒音を発して周囲の迷惑になる虞がある。
1つの側面では、本出願は、1つの振動部材を用いて、筐体に大きな振動から小さな振動までの段階的な振動を発生させることができる筐体の振動装置を提供することを目的とする。他の側面では、1つの振動部材で筐体に大きな振動から小さな振動までの段階的な振動を発生させることができる筐体の振動装置を内蔵し、電子機器の使用環境に応じた適切な振動を発生させることが可能な振動装置を備える電子機器を提供することを目的とする。
実施形態の一観点によれば、一定の駆動振動周波数の幅で振動可能な振動アクチュエータと、振動アクチュエータの駆動周波数を少なくとも2種類設定できる制御手段と、振動アクチュエータに設定された少なくとも2種類の振動周波数に対して、特定の周波数にだけ共振する、特段の駆動手段を持たない複数の振動手段とを筐体に備え、設定された各振動周波数に対して振動する振動手段の数がそれぞれ異なっている筐体の振動装置が提供される。
実施形態の他の観点によれば、筐体を振動させて所定の機能を通知する振動装置を備える電子機器であって、振動装置が、一定の駆動振動周波数の幅で振動可能な振動アクチュエータと、振動アクチュエータの駆動周波数を少なくとも2種類設定できる制御手段と、振動アクチュエータに設定された少なくとも2種類の振動周波数に対して、特定の周波数にだけ共振する、特段の駆動手段を持たない複数の振動手段とを備え、設定された各振動周波数に対して振動する振動手段の数がそれぞれ異なっている振動装置を備える電子機器が提供される。
1つの側面では、電子機器に搭載されている振動アクチュエータを変更せずに,電子機器の筐体振動を増大することができる。
(a)は比較技術におけるバイブレータを内蔵したスマートフォンの裏カバーを外した状態の背面図、(b)はバイブレータの一例である偏心回転モータの斜視図、(c)はバイブレータの他の例であるリニア共振アクチュエータの断面図である。 (a)は本出願におけるバイブレータを内蔵したスマートフォンの第1の実施例の裏カバーを外した状態の背面図、(b)は(a)に示したスマートフォンの筐体に設けられた共振器の一例の側面図、(c)は(b)に示した共振器の斜視図である。 (a)は筐体に振動アクチュエータとバネ−マス系の共振器が1つ取り付けられた状態を示す側面図、(b)はバネ−マス系の共振器の構造例を示す側面図、(c)は筐体に振動アクチュエータとバネ−マス系の共振器が2つ取り付けられた状態を示す側面図である。 (a)は表示器にバイブレータの設定画面が表示されたスマートフォンの正面図、(b)は(a)に示した画面の設定ボタンを押した時に表示器に設定項目が表示されたスマートフォンの正面図である。 (a)は表示器にバイブレーションの詳細設定画面が表示されたスマートフォンの正面図、(b)は(a)に示した画面のマニュアル設定ボタンを押した時に表示器に振動の大きさの選択項目が表示されたスマートフォンの正面図である。 (a)は図5(a)に示したスマートフォンの画面上でオート設定ボタンを押した状態を示すスマートフォンの正面図、(b)は(a)に示した画面のオートボタンが押された時に画面に現れる選択項目が表示されたスマートフォンの正面図である。 スマートフォンの筐体に個数の異なる二種類の共振器が設置されている時のバイブレータの振動周波数に応じた筐体振動の大きさを示すグラフである。 スマートフォンに内蔵された制御装置のバイブレーション制御の一例を示すフローチャートである。 図8に示したフローチャートにおけるオートモード制御の一例を示すフローチャートである。 (a)は本出願におけるバイブレータを内蔵したスマートフォンの第2の実施例の裏カバーを外した状態の背面図、(b)は本出願におけるバイブレータを内蔵したスマートフォンの第3の実施例の裏カバーを外した状態の背面図である。 (a)は比較技術におけるバイブレータを2つ搭載したゲーム機のコントローラの平面図、(b)はバイブレータを1つ搭載した本出願の第4の実施例のゲーム機のコントローラの平面図である。 バイブレータを1つ搭載した本出願の第5の実施例の聴覚障害者用の腕時計の平面図である。 バイブレータを1つ搭載した本出願の第6の実施例の体温計の斜視図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、本出願の実施例を説明する前に、図1を用いて比較技術における振動アクチュエータを内蔵したスマートフォンについて説明する。これは、比較技術におけるスマートフォンと、本出願のスマートフォンにおいて、振動アクチュエータの構造は変わらないからである。なお、以後、振動部材である振動アクチュエータは、バイブレータと記載する。
図1(a)は、比較技術におけるバイブレータ3を内蔵したスマートフォン1の、図示しない裏カバーを外した状態を示すものである。スマートフォン1の筐体2には、バイブレータ3の他に、カメラ4、加速度センサやジャイロスコープ5が設けられている。また、筐体2の下部側にはバッテリ8が内蔵され、バッテリ8の上部側の筐体2には回路領域7がある。バイブレータ3が振動すると、その振動が筐体2に伝わって筐体2が振動するので、着信時にバイブレータ3を振動させることにより、スマートフォン1のユーザに着信を通知することができる。
図1(b)は、図1(a)に示したバイブレータ3の一例である偏心回転モータ(ERM:Eccentric Rotating Mass)30を示すものである。偏心回転モータ30には、形状に偏りのある錘31がモータの回転軸32に取り付けられており、錘31を回転させることによって振動が作り出されるようになっている。
図1(c)は図1(a)に示したバイブレータ3の別の例であるリニア共振アクチュエータ(LRA:Linear Resonant Actuator)40の構造を断面で示すものである。リニア共振アクチュエータ40には、筐体41内に上下をバネ42,43で支持された磁石44があり、磁石44の回りの筐体41の内周面にコイル45が巻回されていて、コイル45に交流電流が流れると磁石44が上下動して振動が作り出される。なお、電圧を印加すると伸縮するピエゾ素子を使用して振動を発生させるバイブレータもあるが、印加電圧が50〜200Vと高いので、スマートフォンのバイブレータとしては余り用いられない。
図2(a)は本出願における第1の実施例のスマートフォン1Aを示すものであり、図1(a)に示した比較技術のスマートフォン1と同様に、図示しない裏カバーを外した状態を示している。なお、第1の実施例のスマートフォン1Aの筐体2には、比較技術のスマートフォン1と同様に、バイブレータ3、カメラ4、加速度センサやジャイロスコープ5が内蔵されている。また、筐体2の下部側にはバッテリ8が内蔵され、バッテリ8の上部側の筐体2には回路領域7がある点も同じである。これらの部材は、比較技術のスマートフォン1に設けられている部材と同じで良いので、同じ符号を付してある。また、スマートフォンは端末と記載することがある。
第1の実施例のスマートフォン1Aが比較技術のスマートフォン1と異なる点は、筐体2に複数の振動部材として共振器21.22が設けられている点である。共振器21.22は、回路領域7やバッテリ8の外側の筐体2の部分に取り付けられている。第1の実施例のスマートフォン1Aには、第1の周波数f1に共振する第1共振器21が1つと、第1の周波数f1より高い第2の周波数f2に共振する第2共振器22が3つ設けられている。また、バイブレータ3は、回路領域7に設けられている制御回路(CPU)6によって、振動周波数が、第1の周波数f1より低い周波数f0、第1の周波数f1及び第2の周波数f2に変更できる。
図2(b)は図2(a)に示したスマートフォン1Aの筐体2に設けられた第1共振器21の側面図であり、図1(c)は図1(b)に示した第1共振器21の斜視図である。なお、図2(a)に示した第1共振器21と第2共振器22は、共振周波数が異なるだけで、構造は全く同じで良いので、ここでは、第1共振器21の構造を代表して説明する。
第1共振器21は一端が筐体2に固定された板バネ23の自由端部に錘24が取り付けられたバネ−マス(質量)系の共振器である。共振器21は、板バネ23の長さ、幅及び厚さが所定の寸法に形成され、錘24の重量が所定値に設定されていて、ある特定の周波数に対して共振して振動するようになっている。例えば、第1共振器21は、210Hzの周波数に対して共振するように板バネ23と錘24が形成されており、第2共振器22は、245Hzの周波数に対して共振するように板バネ23と錘24が形成されている。共振周波数の値はこれらの値に限定されるものではない。
ここで、バネ−マス系の共振器について図3(a)から(c)を用いて説明する。図3(a)は、端末の筐体(ケース)または内部フレーム(板金を含む)2Aに、バイブレータ3とバネ−マス系の共振器20が1つずつ取り付けられた状態を示すものである。共振器20には板バネ23と錘24がある。図3(b)に示すように、錘24は、板バネ23の下側に設けられていても、上側に設けられていても良く、形状は特に限定されない。また、共振器20の共振周波数が同じ場合、図3(c)に示すように、共振器20の端末の筐体(ケース)または内部フレーム(板金を含む)2Aの上のバイブレータ3からの距離が異なっていても、同様に振動する。更に、一般のバイブレータ3は、一定の駆動振動周波数の幅で振動させることができる。
そして、共振器20は、駆動源がなくても、バイブレータ3が共振周波数で振動した時に共振して、あたかも複数個の振動素子を搭載しているように動作することにより,端末の振動パワーを増大させることが出来る。このため、バイブレータが備えられたスマートフォンの筐体に、バイブレータの振動周波数で共振する共振器を設けておけば、消費電力を増加させること無く,重量のあるスマートフォンを効率的に振動させることができる。
次に、図2(a)に示したように、筐体2にバイブレータ3、第1共振器21及び3つの第2共振器22が設けられている第1の実施例のスマートフォン1Aの動作について説明する。バイブレータ3は、周波数f0、f1、f2の3種類の周波数で振動することができ、筐体2に周波数f1に共振する第1共振器21と、周波数f2に共振する第2共振器22が3つ設けられている。バイブレータ3は、回路領域7に設けられている制御回路(CPU)6によって、第1の周波数f1より低い周波数f0、第1の周波数f1及び第2の周波数f2の、3種類類の振動周波数を発生できる。
図4(a)は、第1の実施例のスマートフォン1Aの電源がオンされて、表示器1Dにバイブレータの設定画面が表示された状態を示すものである。表示器1Dにはタッチパネルが備えられており、表示器1Dに表示された色々な機能表示のマーク(ボタン)を、指先でタップ(タッチ)することにより、機能を選択することができる。バイブレータの設定を行う場合は、表示器1Dに表示された「設定」をタップする。
図4(b)は、図4(a)に示した表示器1Dの画面に示された「設定」ボタンを押した時に、表示器1Dの表示が切り替わって、画面に設定項目が表示された状態を示すものである。画面には、「ディスプレイ」、「サウンド」、「バイブレーション」等の色々な機能の選択ボタンが表示されているので、バイブレータの設定を行う場合には、「バイブレーション」ボタンを指先でタップする。
図5(a)は、図4(b)に示した表示器1Dの画面に示された「バイブレーション」ボタンを押した時に、表示器1Dの表示が切り替わって、画面にバイブレーションの詳細設定項目が表示された状態を示すものである。画面には、「オート」と「マニュアル」の選択ボタンが表示されている。バイブレータをマニュアルで設定する場合には、「マニュアル」ボタンを指先でタップする。
図5(b)は、図5(a)に示した表示器1Dの画面に示された「マニュアル」ボタンを押した時に、表示器1Dの表示が切り替わって、画面にバイブレーションの強弱設定項目が表示された状態を示すものである。画面には、「振動弱」、「振動中」及び「振動大」の選択ボタンが表示されている。バイブレータの振動を「中」程度に設定する場合には、「振動中」ボタンを指先でタップする。
図6(a)は、図5(a)に示したスマートフォン1Aの表示器1Dの画面上に示される「オート」と「マニュアル」の選択ボタンのうち、「オート」ボタンを指先でタップする状態を示すものである。「オート」ボタンを指先でタップすると、表示器1Dの画面には、例えば、図6(b)に示されるようなバイブレーションオートモード動作設定画面が表示される。ここで、各オートモードの事例を説明する。
(周囲騒音大小で振動切替するモード)
このモードは、周囲騒音の大きさでスマートフォン1Aの筐体2の振動の強弱を自動調整するモードである。デスクワーク時、端末を机上に置いている場合は、筐体2の振動は弱くても良いので、最も弱い振動に設定し、机とのビビリ音を最小限にして着信通知するモードである。デスクワーク時の判定は、スマートフォン1Aに備えられている加速度センサやジャイロスコープ、あるいはGPS機能によって検出することができる。また、スマートフォン1Aには通話用のマイクがあるので、このマイクを利用して着信時の周囲の騒音レベルを検出することも可能である。そして、着信時に周囲の騒音大、例えば、ワークステーション等の計算機の冷却ファンがフル回転して騒音大の状況では、筐体の振動を大として、机に大きなビビリ音を発生させてユーザが着信に気づくようにする。
(移動状況で振動切替するモード)
このモードは、端末に備えられているGPS機能や地磁気センサ等を利用して、端末の移動状況に応じて筐体2の振動の強弱を自動調整するモードである。例えば、オフィスで会議室で会議をし、次も会議で移動する途中の状況では、着信時に筐体2の振動を大きくできる。即ち、移動のためポケットに端末を入れて歩いている場合は、筐体2の振動を大にして、端末使用者が気づくように着信通知する。逆に、会議中、机上に端末を置いていた場合は、筐体2の着信時に振動を弱にして静かに着信通知できる。
(騒音と移動状況で振動切替するモード)
このモードは、前述の2つのモードを組み合わせて、筐体2の振動の強弱を自動調整するモードであり、ユーザが外出して公共交通機関や歩行を組み合わせて移動している場合に適するモードである。このモードでは、例えば、次のような設定が可能である。
(a)電車内モード
電車内では、端末の使用者は静止しているが、電車は高速で移動している。それに加えて車内が静かである場合は、ポケットに入れていても気付かない。そこで、このような場合は、気付くように筐体振動を「中」にして着信通知する。一方、騒音大の電車内では、筐体振動を「大」にして着信通知する。
(b)走行モード
端末の使用者が歩行している場合は、端末の移動速度から使用者の歩行中を検知して、筐体振動を「大」にして着信通知する。
(c)静止モード
騒音も小さく、端末の使用者が移動もしていないことを検知している場合は、筐体振動を「弱」にして着信通知する。このモードでは、端末の使用者が歩行して移動中、食事や休憩をとるために入った店が静かで、テーブルに端末を置いた場合は、筐体振動を「弱」にして着信通知することができる。このモードでは、周囲に迷惑をかけずに着信通知を受け取ることができる。なお、以上のモードは一例であり、オートモードの事例はこれらの例に限定されるものではない。また、オートモードの内容をスマートフォンのユーザ自身が設定することも可能である。
図7は、図2(a)に示したように、第1の実施例のスマートフォン1Aの筐体2に、第1共振器21が1つと、第2共振器22が3つ設けられている場合の、バイブレータ3の振動周波数f0に応じた筐体振動の大きさを示すグラフである。第1の実施例のスマートフォン1Aでは、次の4種類の振動モードが可能である。
1)振動無しモード
2)バイブレータの単体駆動による弱めの振動モード(実線)
3)バイブレータを振動させ、第1共振器1個を共振させる中程度振動モード(破線)
4)バイブレータを振動させ、第2共振器3個を共振させる大振動モード(一点鎖線)
ここで、バイブレータ3は、3種類の周波数f0=175Hz、f1=210Hz及びf2=245Hzで振動させることができるものとする。また、第1共振器21は周波数f1に共振し、第2共振器22は周波数f2に共振するものとする。そして、バイブレータ3が周波数f0で振動している時には、第1共振器21と第2共振器22は共振しないものとする。
1)の「振動無しモード」ではスマートフォン1Aに着信があってもバイブレータ3は駆動されない。よって、「振動無しモード」ではスマートフォン1Aの筐体2は着信時に振動しない。2)の「弱めの振動モード」では、スマートフォン1Aに着信があった場合に、バイブレータ3が周波数f0(=175Hz)で振動するように駆動される。よって、「弱めの振動モード」ではスマートフォン1Aの筐体2は弱く振動する。この時の筐体の振動が図7に実線で示される。
3)の「中程度振動モード」では、スマートフォン1Aに着信があった場合に、バイブレータ3が周波数f1(=210Hz)で振動するように駆動される。バイブレータ3が周波数f1で振動すると、その振動が筐体2を伝わって第1共振器21に入力され、第1共振器21が周波数f1で共振する。このため、筐体2は、バイブレータ3の振動で振動すると共に、第1共振器21の共振によっても振動する。このため、「中程度振動モード」では、スマートフォン1Aの筐体2は「弱めの振動モード」の時の振動よりも大きく振動する。この時の筐体の振動が図7に破線で示される。
4)の「大振動モード」では、スマートフォン1Aに着信があった場合に、バイブレータ3が周波数f2(=245Hz)で振動するように駆動される。バイブレータ3が周波数f2で振動すると、その振動が筐体2を伝わって3つの第1共振器22に入力され、3つの第2共振器22が全て周波数f2で共振する。このため、筐体2は、バイブレータ3の振動で振動すると共に、3つの第2共振器22の共振によっても振動する。このため、「大振動モード」では、スマートフォン1Aの筐体2は「中程度振動モード」の時の振動よりも更に大きく振動する。この時の筐体の振動が図7に一点鎖線で示される。
図8は、図2(a)に示した第1の実施例のスマートフォン1Aに内蔵されたCPU6がバイブレータ3の振動を制御する手順の一例を示すフローチャートである。ステップ801ではスマートフォンに着信があったか否かを判定する。着信が無い時(NO)はこのルーチンを終了する。一方、スマートフォンに着信があった場合(YES)はステップ802に進み、スマートフォンにマナーモードが設定されているか否かを判定する。マナーモードが設定されていない場合(NO)はステップ812に進み、バイブレータを振動させずにこのルーチンを終了する。
一方、ステップ802の判定で、スマートフォンにマナーモードが設定されている場合(YES)はステップ803に進み、マナーモードがオートモードか否かを判定する。設定されているマナーモードがオートモードの場合(YES)はステップ900に進み、後述するオートモード制御を行ってこのルーチンを終了する。
一方、ステップ803の判定がオートモードでない場合(NO)はマニュアルモードが設定されているのでステップ804に進む。ステップ804では振動「弱」モード(前述の「弱めの振動モード」に対応)が設定されているか否かを判定する。振動「弱」モードが設定されている場合(YES)はステップ806に進み、バイブレータの振動周波数を非共振周波数f0に設定してステップ809に進む。
また、ステップ804の判定が振動「弱」モードでなかった場合(NO)はステップ805に進み、振動「中」モード(前述の「中程度振動モード」に対応)が設定されているか否かを判定する。振動「中」モードが設定されている場合(YES)はステップ807に進み、バイブレータの振動周波数を第1共振周波数f1に設定してステップ809に進む。ステップ805の判定で振動「中」モードが設定されていない場合(NO)は、振動「大」モードが設定されているのでステップ808に進み、バイブレータの振動周波数を第2共振周波数f2に設定してステップ809に進む。
ステップ809ではバイブレータを振動させる処理が行われる。そして、続くステップ810ではバイブプレータを振動させてから所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していない場合(NO)はステップ809に戻ってバイブレータの振動を続行させ、所定時間が経過した場合(YES)はステップ811に進んでバイブレータを停止させてこのルーチンを終了する。
次に、ステップ900のオートモード制御について図9に示すフローチャートを用いて説明する。オートモード制御では、まずステップ901において第1モードか否かを判定する。第1モードは前述の(周囲騒音大小で振動切替するモード)に対応する。ステップ901の判定が第1モードの時(YES)はステップ903に進み、以下の制御を行う。
・周囲静寂時に振動「弱」モード制御を行う
・周囲騒音中の時に振動「中」モード制御を行う
・周囲騒音大の時に振動「大」モード制御を行う
ステップ901の判定が第1モードでない時(NO)はステップ902に進み、第2モードか否かを判定する。第1モードは前述の(移動状況で振動切替するモード)に対応する。ステップ902の判定が第2モードの時(YES)はステップ904に進み、以下の制御を行う。
・端末静止時に振動「弱」モード制御を行う
・端末移動中の時に振動「中」モード制御を行う
・端末高速移動中の時に振動「大」モード制御を行う
ステップ902の判定が第2モードでない時(NO)は第3モードであるのでステップ902に進む。第3モードは前述の(騒音と移動状況で振動切替するモード)に対応し、このモードでは第1モードの制御と第2モードの制御の両方の制御を行う。以上の第1から第3モードの制御は一例であり、オートモード制御ではスマートフォンの置かれた環境に応じた適切な振動を筐体に与えることが可能である。
図10(a)は、本出願におけるバイブレータ3を内蔵した第2の実施例のスマートフォン1Bの、裏カバーを外した状態を示すものである。第2の実施例のスマートフォン1Bの筐体2にも、比較技術のスマートフォン1と同様に、バイブレータ3、カメラ4、加速度センサやジャイロスコープ5が内蔵されている。また、筐体2の下部側にはバッテリ8が内蔵され、バッテリ8の上部側の筐体2には回路領域7がある点も同じである。これらの部材は、比較技術のスマートフォン1に設けられている部材と同じで良いので、同じ符号を付してある。
第2の実施例のスマートフォン1Bが第1の実施例のスマートフォン1Aと異なる点は、筐体2に振動部材として複数設けられている共振器21.22の数である。共振器21.22が、回路領域7やバッテリ8の外側の筐体2の部分に取り付けられている点は同じであり、共振器21.22の構造も同じである。バイブレータ3が、回路領域7に設けられている制御回路(CPU)6によって、振動周波数が、第1の周波数f1より低い周波数f0、第1の周波数f1及び第2の周波数f2に変更できる点も同様である。
第1の実施例のスマートフォン1Aでは、第1の周波数f1に共振する第1共振器21が1つと、第1の周波数f1より高い第2の周波数f2に共振する第2共振器22が3つ設けられている。一方、第2の実施例のスマートフォン1Bは、第1共振器21が1つ設けられている点は同じであるが、第2共振器22数が2つである点が異なる。第2の実施例のスマートフォン1Bは、第1の実施例のスマートフォン1A同様に、振動無し、バイブレータ3のみ振動、バイブレータ3と第1共振器21が振動、及びバイブレータ3と第2共振器22が振動の4段階で筐体2を振動させることが可能である。
図10(b)は、本出願におけるバイブレータ3を内蔵した第3の実施例のスマートフォン1の、裏カバーを外した状態を示すものである。第3の実施例のスマートフォン1Cの筐体2にも、比較技術のスマートフォン1と同様に、バイブレータ3、カメラ4、加速度センサやジャイロスコープ5が内蔵されている。また、筐体2の下部側にはバッテリ8が内蔵され、バッテリ8の上部側の筐体2には回路領域7がある点も同じである。これらの部材は、比較技術のスマートフォン1に設けられている部材と同じで良いので、同じ符号を付してある。
第3の実施例のスマートフォン1Cが第1の実施例のスマートフォン1Aと異なる点は、筐体2に振動部材として複数設けられている共振器21.22の数である。共振器21.22が、回路領域7やバッテリ8の外側の筐体2の部分に取り付けられている点は同じであり、共振器21.22の構造も同じである。バイブレータ3が、回路領域7に設けられている制御回路(CPU)6によって、振動周波数が、第1の周波数f1より低い周波数f0、第1の周波数f1及び第2の周波数f2に変更できる点も同様である。
第1の実施例のスマートフォン1Aでは、第1の周波数f1に共振する第1共振器21が1つと、第1の周波数f1より高い第2の周波数f2に共振する第2共振器22が3つ設けられている。一方、第3の実施例のスマートフォン1Cは、第1共振器21が2つ設けられており、第2共振器22数が4つである点が異なる。第3の実施例のスマートフォン1Cは、第1の実施例のスマートフォン1A同様に、振動無し、バイブレータ3のみ振動、バイブレータ3と第1共振器21が振動、及びバイブレータ3と第2共振器22が振動の4段階で筐体2を振動させることが可能である。
以上のように、本出願の筐体の振動装置をスマートフォンに適用する場合は、バイブレータの数を変えることなく、バイブレータが発振可能な周波数に共振する共振器の数を変更することによって、スマートフォンの筐体に多段階の振動を発生させることができる。第1から第3の実施例のスマートフォン1A,1B,1Cでは共振器の共振周波数が2種類であるので、着信時にスマートフォンの筐体を4段階に振動させることができる。一方、バイブレータの振動可能周波数の種類を増やし、共振器の種類も増やせば、着信時にスマートフォンの筐体を一層多段階に振動させることが可能である。
次に、本出願の筐体の振動装置をスマートフォン以外の電子機器に適用した実施例を説明する。電子機器にバイブレータが内蔵され、バイブレータを振動させることによって電子機器に備えられた機能を電子機器の所持者に伝達するものとしては、例えば、ビデオゲーム機のコントローラ、聴覚障害者の目覚まし時計、測温完了を振動で知らせる電子体温計等がある。
ビデオゲーム機の中には、ゲームのソフトウエアが記録された記録媒体を取り付けてゲーム画像をテレビ等のディスプレイに表示する本体と、本体に接続されてゲーム画像を手で制御するコントローラとを備えるものがある。そして、コントローラの中には、ゲームにおいて衝撃が発生する画面で、コントローラをバイブレータによって振動させて臨場感を増大させるものがある。
図11(a)は、2つのバイブレータ3A,3Bを搭載した比較技術のビデオゲーム機のコントローラ9を示すものであり、ケーブル11で本体に接続されているが、本体の図示は省略してある。コントローラ9の筐体12には各種の操作ボタン13や操作スティック14が設けられており、筐体12の左右には左手用のグリップ12Lと右手用のグリップ12Rがある。本比較技術のコントローラ9では、バイブレータ3Aが左手用のグリップ12Lに取り付けられ、バイブレータ3Bが右手用のグリップ12R取り付けられている。
本比較技術のバイブレータ3A,3Bは偏心回転モータ30A,30Bであり、左手用のグリップ12Lに取り付けられたバイブレータ3Aの錘31Aよりも、右手用のグリップ12Rに取り付けられたバイブレータ3Bの錘31Bの方が大きくなっている。このため、バイブレータ3Aの振動よりもバイブレータ3Bの振動の方が大きい。バイブレータ3A,3Bはケーブル11を通じて本体からの給電で動作するため、コントローラ9の内部に電源は不要になっている。
図11(b)は、1つのバイブレータ3Aを搭載した本出願の第4の実施例のビデオゲーム機のコントローラ10を示すものである。第4の実施例のビデオゲーム機のコントローラ10もケーブル11で本体に接続されているが、本体の図示は省略してある。コントローラ10の筐体12に、各種の操作ボタン13や操作スティック14が設けられており、筐体12の左右には左手用のグリップ12Lと右手用のグリップ12Rがある点も比較技術のコントローラ9と同様である。
第4の実施例のビデオゲーム機のコントローラ10に搭載されたバイブレータ3Aは偏心回転モータ30Aであり、左手用のグリップ12Lだけに取り付けられている。一方、右手用のグリップ12Rには、第1から第3の実施例と同じ構造の共振器21,22が取り付けられている。第4の実施例のビデオゲーム機のコントローラ10では、右手用のグリップ12Rに取り付けられる第1共振器1の数は1つであり、第2共振器22の数は2つである。また、左手用のグリップ12Lにも第2共振器22が1つ取り付けられている。バイブレータ3Aはケーブル11を通じて本体からの給電で動作するため、コントローラ10の内部に電源は不要である。偏心回転モータ30Aは、第1〜第4の実施例同様に、4種類の回転数で回転させて、共振器21,22が共振しない振動周波数f0、第1共振器21が共振する第1の周波数f1、及び第2共振器22が共振する第2の周波数f2を発生させることができる。
比較技術のコントローラ9では、振動無し、バイブレータ3Aだけが振動、バイブレータ3Bだけが振動及びバイブレータ3A,3Bが振動の4段階の振動を筐体12に与えることができた。一方、第4の実施例のコントローラ10では、1つのバイブレータ3Aだけで、振動無し、バイブレータ3Aだけが振動、バイブレータ3Aと共振器21が振動及びバイブレータ3Aと3つの共振器22が振動の4段階の振動を筐体12に与えることができる。バイブレータ3Aの振動周波数を増やし、増やした振動周波数に共振する共振器をコントローラ10に取り付ければ、一層多段階に筐体12を振動させることができる。
図12は、バイブレータ3を1つ搭載した本出願の第5の実施例の聴覚障害者用の腕時計50を示すものである。腕時計50には、バイブレータ3の他に、第1から第3の実施例と同様に、第1の共振周波数f1に共振する1つの共振器21と、第2の共振周波数f2に共振する2つの共振器22が、文字盤51の周囲の筐体52に取り付けられている。第5の実施例の腕時計50では、1つのバイブレータ3だけで、バイブレータ3だけが振動、バイブレータ3と共振器21が振動及びバイブレータ3と2つの共振器22が振動の3段階の振動を筐体52に与えることができる。3段階の筐体振動は、時刻通知の他に、アラームの通知等に使用することができる。
図13は、バイブレータ3を1つ搭載した本出願の第6の実施例の電子体温計60を示すものである。電子体温計60には、検温部61を先端に備えた筐体62に、温度表示部63、検温スイッチ64、及び振動部65があり、振動部65の中に筐体62に振動を伝える振動基板66がある。振動基板66には、バイブレータ3の他に、第1から第3の実施例と同様に、第1の共振周波数f1に共振する1つの共振器21と、第2の共振周波数f2に共振する2つの共振器22が設けられている。
第6の実施例の電子体温計60では、1つのバイブレータ3だけで、バイブレータ3だけが振動、バイブレータ3と共振器21が振動及びバイブレータ3と2つの共振器22が振動の3段階の振動を筐体62に与えることができる。一般の電子体温計は音で体温の測定完了を通知するものが多いが、体温が完全に測定されるまでは電子体温計からは何の応答もなく、体温の測定には3〜5分程度要するので、体温を測定する人はいつ体温測定が終了するのかが分らず、不安である。一方、第6の実施例の電子体温計60では、体温測定中は振動弱で所定間隔で筐体62を振動させて測温中であることを通知し、測温完了直前で振動中で筐体62を振動させて測温完了が近いことを通知し、測温完了を振動大で通知することが可能である。
本出願によれば、振動機能を備えた電子機器に搭載されている振動アクチュエータを変更せずに,複数の共振器を筐体に設置し、振動アクチュエータの振動周波数を制御部で切り替えるだけで,電子機器の振動を増大することも、また弱くすることも簡単にできる。したがって,ユーザがマナーモードにしていても振動大になるように設定しておけば確実に着信通知に気づく大きな振動を得るスマートフォン(携帯端末)をコストを殆ど増加することなく提供することができる。また、弱い振動で十分な場合、例えば、机上にマナーモードで置いている場合は、弱い振動モードにも設定でき、周囲に迷惑をかけないスマートフォンを安価に提供できる。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 一定の駆動振動周波数の幅で振動可能な振動アクチュエータと、
前記振動アクチュエータの駆動周波数を少なくとも2種類設定できる制御手段と、
前記振動アクチュエータに設定された少なくとも2種類の振動周波数に対して、特定の周波数にだけ共振する、特段の駆動手段を持たない複数の振動手段とを筐体に備え、
設定された前記各振動周波数に対して振動する振動手段の数がそれぞれ異なっている筐体の振動装置。
(付記2) 前記振動手段が、特定の周波数に対して共振する固有共振周波数を備えたバネ―マス系の共振器である付記1に記載の筐体の振動装置。
(付記3) 前記制御手段は、前記振動アクチュエータに対して少なくとも3種類の振動周波数を設定可能であり、
前記3種類の振動周波数の内の1つの振動周波数は、前記複数の共振器の固有共振周波数とは異なっており、
前記振動アクチュエータに設定された駆動周波数に応じて前記共振器の共振数を変えることにより、筐体の振動の強弱を複数段階に設定できる付記2に記載の筐体の振動装置。
(付記4) 前記共振器は、前記振動アクチュエータの振動が伝搬する前記筐体の一部に設置されている付記2又は3に記載の筐体の振動装置。
(付記5) 前記1つの振動アクチュエータには、3種類の振動周波数を設定可能であり、
前記筐体には、第1の振動周波数に対する1つの第1共振器と、第2の振動周波数に対する複数の第2共振器が設けられており、筐体振動を3段階に設定できる付記3又は4に記載の筐体の振動装置。
(付記6) 前記制御手段が設定する前記振動アクチュエータの駆動周波数の数は、入力手段によって変更可能な付記1から5の何れかに記載の筐体の振動装置。
(付記7) 筐体を振動させて所定の機能を通知する振動装置を備える電子機器であって、前記振動装置が、
一定の駆動振動周波数の幅で振動可能な振動アクチュエータと、
前記振動アクチュエータの駆動周波数を少なくとも2種類設定できる制御手段と、
前記振動アクチュエータに設定された少なくとも2種類の振動周波数に対して、特定の周波数にだけ共振する、特段の駆動手段を持たない複数の振動手段とを備え、
設定された前記各振動周波数に対して振動する振動手段の数がそれぞれ異なっている振動装置を備える電子機器。
(付記8) 前記振動手段が、特定の周波数に対して共振する固有共振周波数を備えたバネ―マス系の共振器である付記7に記載の振動装置を備える電子機器。
(付記9) 前記制御手段は、前記振動アクチュエータに対して少なくとも3種類の振動周波数を設定可能であり、
前記3種類の振動周波数の内の1つの振動周波数は、前記複数の共振器の固有共振周波数とは異なっており、
前記振動アクチュエータに設定された駆動周波数に応じて前記共振器の共振数を変えることにより、筐体の振動の強弱を複数段階に設定できる付記8に記載の振動装置を備える電子機器。
(付記10) 前記共振器は、前記振動アクチュエータの振動が伝搬する前記筐体の一部に設置されている付記8又は9に記載の振動装置を備える電子機器。
(付記11) 前記1つの振動アクチュエータには、3種類の振動周波数を設定可能であり、
前記筐体には、第1の振動周波数に対する1つの第1共振器と、第2の振動周波数に対する複数の第2共振器が設けられており、筐体振動を3段階に設定できる付記9又は10に記載の振動装置を備える電子機器。
(付記12) 前記制御手段が設定する前記振動アクチュエータの駆動周波数の数は、前記電子機器に備えられた入力手段をユーザが操作することによって変更可能な付記7から11の何れかに記載の振動装置を備える電子機器。
(付記13) 前記電子機器が通信機能を備えた通信端末であり、前記振動装置が、通話やメールの着信を前記筐体を振動させて通知する付記7から12の何れかに記載の振動装置を備える電子機器。
(付記14) 前記電子機器がゲーム機に接続されたコントローラであり、前記振動装置が、前記ゲーム機に設定されたゲームにおける衝撃発生場面の内容に応じて、前記振動手段の数を変えて前記筐体を振動させる付記7から12の何れかに記載の振動装置を備える電子機器。
(付記15) 前記電子機器が時刻の通知機能とアラーム機能を備えた時計であり、前記振動装置が、時刻とアラームの設定時刻とで前記振動手段の数を変えて前記筐体を振動させる付記7から12の何れかに記載の振動装置を備える電子機器。
(付記16) 前記電子機器が体温を測定する体温計であり、前記振動装置が、体温の測定完了前に予鈴として前記振動手段の数を変えて前記筐体を振動させる付記7から12の何れかに記載の振動装置を備える電子機器。
1、1A、1B、1C スマートフォン
2、12、41、52、62 筐体
3、3A、3B バイブレータ
9、10 コントローラ
20、21、22 共振器
23 板バネ
24、31 錘
30 偏心回転モータ
40 リニア共振アクチュエータ
42、43 バネ
44 磁石
46 コイル
50 腕時計
60 電子体温計

Claims (5)

  1. 一定の駆動振動周波数の幅で振動可能な振動アクチュエータと、
    前記振動アクチュエータの駆動周波数を少なくとも2種類設定できる制御手段と、
    前記振動アクチュエータに設定された少なくとも2種類の振動周波数に対して、特定の周波数にだけ共振する、特段の駆動手段を持たない複数の振動手段とを筐体に備え、
    設定された前記各振動周波数に対して振動する振動手段の数がそれぞれ異なっている筐体の振動装置。
  2. 前記振動手段が、特定の周波数に対して共振する固有共振周波数を備えたバネ―マス系の共振器である請求項1に記載の筐体の振動装置。
  3. 前記制御手段は、前記振動アクチュエータに対して少なくとも3種類の振動周波数を設定可能であり、
    前記3種類の振動周波数の内の1つの振動周波数は、前記複数の共振器の固有共振周波数とは異なっており、
    前記振動アクチュエータに設定された駆動周波数に応じて前記共振器の共振数を変えることにより、筐体の振動の強弱を複数段階に設定できる請求項2に記載の筐体の振動装置。
  4. 筐体を振動させて所定の機能を通知する振動装置を備える電子機器であって、前記振動装置が、
    一定の駆動振動周波数の幅で振動可能な振動アクチュエータと、
    前記振動アクチュエータの駆動周波数を少なくとも2種類設定できる制御手段と、
    前記振動アクチュエータに設定された少なくとも2種類の振動周波数に対して、特定の周波数にだけ共振する、特段の駆動手段を持たない複数の振動手段とを備え、
    設定された前記各振動周波数に対して振動する振動手段の数がそれぞれ異なっている振動装置を備える電子機器。
  5. 前記電子機器が通信機能を備えた通信端末であり、前記振動装置が、通話やメールの着信を前記筐体を振動させて通知する請求項4に記載の振動装置を備える電子機器。
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