JP2015116409A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作者が可搬モニタの持ち方を変えたり、移動したりするだけで容易に可搬モニタに表示される画像の表示状態を変更することを可能とし、撮影計画を立てる際や被検体に対して処置を行う際に参照する画像を適切な状態で表示させることが可能なX線CT装置を提供する。【解決手段】 X線CT装置1は、操作卓120と無線通信接続された可搬モニタ2、可搬モニタ2の位置を検出する位置センサ3、及び角度を検出する角度センサ23を備える。操作卓120は、可搬モニタ2の角度情報及び目的部位の位置情報を取得し、目的部位を含み可搬モニタ2の角度に一致する断面のMPR画像を生成し、可搬モニタ2に表示する。したがって、操作者が可搬モニタ2を持つ角度を変更するだけで、容易にその角度に一致する断面のMPR画像を表示できる。【選択図】図5

Description

本発明は、X線CT装置に係り、詳細には、可搬モニタへの画像表示に関する。
X線CT装置は、X線源とX線検出器とを対向配置させた状態で被検体の周囲を周回させ、複数の回転角度方向(ビュー)からX線を照射してビュー毎に被検体を透過したX線をX線検出器により検出し、検出した透過X線データに基づいて被検体の断層像を生成する装置である。このX線CT装置は、X線源やX線検出器等を搭載したスキャンガントリ部及び寝台が撮影室に設置され、スキャンガントリ部に対して各種の制御信号を送る制御装置や画像処理装置、及び表示装置等を備えた操作卓が、撮影室とは隔てられた操作室に配置される。
ところで、X線CT装置を用いた撮影では、通常、本撮影に先立ちスキャノ撮影(位置決め用の撮影)が行われる。スキャノ撮影とは、被検体の周囲を回転させずに一定の方向からX線を照射し被検体の体軸方向に寝台を移動させて透過X線データを得る撮影方法である。操作者は、スキャノ撮影により得られたスキャノ画像を操作室の表示装置で参照しながら撮影範囲等の撮影条件を決定し、場合によっては撮影室に戻って撮影部位を触診したり、被検者の体位を調整した後に、再度操作室へ戻り、本撮影の開始を指示する。そのため、本撮影を開始するまでに操作者は撮影室と操作室とを行き来する必要があり非効率であった。
また、X線CT装置で撮影されたCT画像を術者が確認しながら被検体の目的部位に穿刺を行うCT穿刺と呼ばれる手法がある。特許文献1には、MRI(magnetic resonance imaging)装置において、穿刺針を含む被検体断面位置の指定を正確かつ容易に行う方法について記載されている。特許文献1には、穿刺針に取り付けられたポインタにより被検体の断面位置を指示し、このポインタの位置及び姿勢を赤外線カメラ等の位置検出デバイスによって検出し、検出された位置及び姿勢に基づいて穿刺針を含む被検体の断面位置を決定し、その断面位置の断層像をMRI装置で撮影することが記載されている。更に、ポインタによって指示された本来撮影されるべき断面の位置と、実際に撮影されている断面の位置とがずれている場合には、ずれに相当するオフセット量を設定することで、両者の断面のずれを補正するようにしている。
特開2003−339664号公報
しかしながら、従来の撮影手順では、上述したように位置決め用の撮影から撮影計画を立てるまでの作業を撮影室と操作室とを行き来して行うため効率が悪かった。また、画像を見ながら被検体に対して穿刺等の処置を行う場合も、処理具を含む画像の表示設定をしたり、また画像の角度を調整したりする作業は操作卓で行う必要があるため、煩雑なものであった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、操作者が可搬モニタの持ち方を変えたり、移動したりするだけで容易に可搬モニタに表示される画像の表示状態を変更することを可能とし、撮影計画を立てる際や被検体に対して処置を行う際に参照する画像を適切な状態で表示させることが可能なX線CT装置を提供することである。
前述した目的を達成するために本発明は、被検体にX線を照射するX線源と、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを対向配置させた状態で前記被検体の周囲の複数の角度方向からX線を照射し、前記被検体を透過した透過X線データを前記X線検出器により取得するスキャンガントリ部と、前記被検体を前記スキャンガントリ部におけるX線照射空間に搬入及び搬出する寝台と、前記X線検出器により検出された透過X線データを用いて被検体画像を再構成する再構成演算部、及び、前記スキャンガントリ部及び前記寝台の動作を制御する制御部、を備えた操作卓と、前記操作卓との通信接続部を有し、前記操作卓から送信される情報に基づいて画像表示を行う可搬モニタと、前記寝台に対する前記可搬モニタの角度及び位置を検出する可搬モニタ検出部と、前記可搬モニタ検出部により検出された前記可搬モニタの角度及び位置に応じた表示状態となるように前記再構成演算部により前記被検体画像を生成し、前記通信接続部を介して前記可搬モニタに送信し、表示させる可搬モニタ表示制御部と、を備えることを特徴とするX線CT装置である。
本発明により、操作者が可搬モニタの持ち方を変えたり、移動したりするだけで容易に可搬モニタに表示される画像の表示状態を変更することが可能となる。これを利用すれば、撮影計画を立てる際や被検体に対して処置を行う際に参照する画像を適切な状態で表示させることが可能なX線CT装置を提供できる。
X線CT装置1の全体構成図 X線CT装置1の内部構成を示す図 可搬モニタ2の内部構成を示す図 スキャンガントリ部100、操作卓120、及び可搬モニタ2の通信接続について説明する図 第1の実施の形態の可搬モニタ表示処理について説明するフローチャート CT画像(ボリュームデータ)の座標軸(XYZ軸)と可搬モニタの座標軸(xyz軸)との関係を示す図 従来のCT穿刺((a)〜(c))と、本発明の手法により可搬モニタ2に表示されるMPR画像70を利用したCT穿刺(d)について説明する図 表示制限処理の流れを説明するフローチャート 第2の実施の形態の可搬モニタ表示処理について説明するフローチャート 寝台105に対する可搬モニタ2の配置と可搬モニタ2の表示状態の一例を示す図
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、X線CT装置1の全体構成について説明する。
図1に示すように、X線CT装置1は、スキャンガントリ部100、寝台105、操作卓120、及び可搬モニタ2を備える。スキャンガントリ部100及び寝台105は撮影室に設置され、操作卓120は操作室に設置される。スキャンガントリ部100と操作卓120とは通信I/F111を介して通信接続される(図2、図4参照)。
可搬モニタ2は、操作者が携行可能な表示装置であり、無線通信I/F22を介して操作卓120と通信接続される(図2、図4参照)。
スキャンガントリ部100は、被検体に対してX線を照射するとともに被検体を透過したX線を検出する装置である。操作卓120は、スキャンガントリ部100の各部を制御するとともにスキャンガントリ部100で計測したデータを取得し、画像の生成を行う装置である。寝台105は、被検体を寝載し、スキャンガントリ部100のX線照射範囲に被検体を搬入・搬出する装置である。
X線CT装置1には、可搬モニタ2の位置を検出するための位置センサ3が設けられる(図3参照)。位置センサ3は、例えば寝台105の所定点を基準位置として、基準位置に対する可搬モニタ2の相対位置(高さ位置(Y方向位置)、体幅方向位置(X方向位置)、体軸方向位置(Z方向位置))を検出する。例えば、スキャンガントリ部100の正面上部の左右にそれぞれ位置センサ3a,3bを設け、寝台105の長手方向の両端にそれぞれ位置センサ3c,3dを設けることが望ましい。なお、以下の説明では、各位置に配置された個々の位置センサ3a〜3dを特に区別しない場合は、総称して位置センサ3と呼ぶ。また、位置センサ3の取り付け位置及び個数は図1の例に限定されず、任意の位置や個数としてよい。
位置センサ3は、対象物との距離を検出するセンサである。例えば、光学式に測距するセンサや、超音波により測距するセンサ等、いずれの原理のものを用いてもよい。位置センサ3として用いるセンサに応じて可搬モニタ2にマーカ24を設けてもよい。スキャンガントリ部100及び寝台105に複数配置された各位置センサ3a〜3dがそれぞれ可搬モニタ2(可搬モニタ2のマーカ24)との距離を検出する。各位置センサ3a〜3dにより検出された位置情報を用いて所定の基準位置に対する可搬モニタ2のX,Y,Z位置を算出できる。
図2は、X線CT装置1の内部構成を示す図である。
図2に示すように、スキャンガントリ部100は、X線源101、回転盤102、コリメータ103、X線検出器106、データ収集装置107、ガントリ制御装置108、寝台制御装置109、X線制御装置110、及び位置センサ3を備える。
操作卓120は、入力装置121、画像処理装置122、記憶装置123、システム制御装置124、表示装置125、及び可搬モニタ表示制御部127を備える。
スキャンガントリ部100の回転盤102には開口部104が設けられ、開口部104を介してX線管101とX線検出器105とが対向配置される。開口部104に寝台105に載置された被検体が挿入される。回転盤102は、ガントリ制御装置108によって制御される回転盤駆動装置から駆動伝達系を通じて伝達される駆動力によって被検体の周囲を回転する。
X線源101は、X線制御装置110に制御されて所定の強度のX線を連続的または断続的に照射する。X線制御装置110は、操作卓120のシステム制御装置124により決定されたX線管電圧及びX線管電流に従って、X線源101に印加または供給するX線管電圧及びX線管電流を制御する。
X線源101のX線照射口にはコリメータ103が設けられる。コリメータ103は、X線管101から放射されたX線の照射範囲を制限する。例えばコーンビーム(円錐形または角錐形ビーム)等に成形する。コリメータ103の開口幅はシステム制御装置124により制御される。
X線源101から照射され、コリメータ103を通過し、被検体を透過したX線はX線検出器106に入射する。
X線検出器106は、例えばシンチレータとフォトダイオードの組み合わせによって構成されるX線検出素子群をチャネル方向(周回方向)に例えば1000個程度、列方向(体軸方向)に例えば1〜320個程度配列したものである。X線検出器106は、被検体を介してX線源101に対向するように配置される。X線検出器106はX線源101から照射されて被検体を透過したX線量を検出し、データ収集装置107に出力する。
データ収集装置107は、X線検出器106の個々のX線検出素子により検出されるX線量を収集し、ディジタルデータに変換し、透過X線データとして操作卓120の画像処理装置122に順次出力する。
画像処理装置122は、データ収集装置107から入力された透過X線データを取得し、対数変換、感度補正等の前処理を行って再構成に必要な投影データを作成する。また画像処理装置122は、生成した投影データを用いて断層像や後述するMPR(multi-planar reconstruction)画像等の被検体画像を再構成する再構成演算部126を備える。
再構成演算部126は、スキャノ撮影(位置決め用撮影)においては、被検体のスキャノ画像を生成する。また、本撮影においては被検体の断層像(CT画像)等の画像を再構成する。断層像の再構成処理には、例えばフィルタ補正逆投影法等の解析的方法や逐次近似法等のいずれの方法を用いてもよい。再構成演算部126は再構成した被検体画像(スキャノ画像や断層像)を記憶装置123に記憶する。また、再構成演算部126は、複数の断層像を積み重ねた3次元ボリュームデータを生成し、記憶装置123に記憶する。
また、再構成演算部126は、記憶装置123に記憶されている3次元ボリュームデータに基づいて各種の被検体画像を生成する。例えば、可搬モニタの角度及び位置に応じた角度及び表示範囲の被検体画像を再構成する。被検体画像の再構成処理については後述する。
画像処理装置122(再構成演算部126)により再構成された被検体画像データは、システム制御装置124に入力され、記憶装置123に保存される。また被検体画像データは、可搬モニタ表示制御部127に入力される。可搬モニタ表示制御部127は画像処理装置122によって再構成された被検体画像データを無線通信I/F22を介して可搬モニタ2に送信し、所定の表示状態となるように表示させる。所定の表示状態とは、可搬モニタ2の角度や位置に応じた断面、表示範囲、或いは拡大率等である。
システム制御装置124は、画像処理装置122によって再構成された被検体画像データを表示装置125に表示する。可搬モニタ2に表示される画像と操作卓120の表示装置125に表示される画像とは、常に同一でもよいし、異なるものとしてもよい。
システム制御装置124は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータである。記憶装置123はハードディスク等のデータ記録装置であり、X線CT装置1の機能を実現するためのプログラムやデータ等が予め記憶される。
システム制御装置124は、図5に示す処理手順に従って可搬モニタ表示処理を行う。可搬モニタ表示処理の詳細については後述する。
可搬モニタ表示制御部127は、再構成演算部126により生成された被検体画像を、可搬モニタ2の角度及び位置に応じた表示状態で可搬モニタ2に表示させるための処理を行う。可搬モニタ表示制御部127が実行する処理については後述する。
なお、図2において、可搬モニタ表示制御部127はシステム制御装置124と分けて示されているが、システム制御装置124の機能の一つとしてもよい。
表示装置125は、液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、システム制御装置124に接続される。表示装置125は画像処理装置122から出力される被検体画像、並びにシステム制御装置124が取り扱う種々の情報を表示する。
入力装置121は、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー、及び各種スイッチボタン等により構成され、操作者によって入力される各種の指示や情報をシステム制御装置124に出力する。操作者は、表示装置125及び入力装置121を使用して対話的にX線CT装置1を操作する。入力装置121は表示装置125の表示画面と一体的に構成されるタッチパネル式の入力装置としてもよい。
図3は、可搬モニタ2の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、可搬モニタ2は、制御部21、無線通信1/F22A、角度センサ23、マーカ24、操作入力部25、表示部26、外部I/F27、記憶部28等がバス29を介して接続されて構成される。
制御部21は、CPU、ROM、RAM等により構成される。CPUは、記憶部28、ROM等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス29を介して接続された各部を駆動制御する。制御部21のCPUは無線通信I/F22Aによって操作卓120から送信された被検体画像を表示部26に表示する。
ROMは、可搬モニタ2の制御プログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、データを一時的に保持するとともに、制御部21が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
無線通信I/F(インタフェース)22Aは、通信制御装置、アンテナ等を有し、操作卓120側の無線通信I/F22B(図4参照)との無線通信を媒介する。可搬モニタ2の無線通信I/F22Aと操作卓120側の無線通信I/F22Bとを総称して無線通信I/F22と呼ぶものとする。
角度センサ23は、例えば加速度センサやジャイロセンサ等によって構成され、可搬モニタ2の回転角度を検出して制御部21へ出力する。角度センサ23により検出された角度情報は、制御部21により無線通信I/F22を介して操作卓120へ随時送信される。
マーカ24は位置センサ3に対応するマーカである。
操作入力部25は、各種の操作を入力する際に押下される各種のボタンや表示部26と一体的に構成されるタッチパネル等により構成される。操作入力部25は、入力されたデータやボタンの押下信号を制御部21へ出力する。
表示部26は、液晶パネル等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、制御部21の制御により入力された表示情報をディスプレイ装置上に表示させる。
外部I/F(インタフェース)部27は、周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部27を介して周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部27は、例えばUSB等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。
記憶部28は、ハードディスク等のデータ記録装置であり、画像データ等を記憶する。また可搬モニタ2の機能を実現するためのプログラムやデータ等が予め記憶される。
バス29は、可搬モニタ2の各部間で制御信号やデータ信号等の授受を媒介する経路である。
次に、図4を参照して、スキャンガントリ部100、操作卓120、及び可搬モニタ2間のデータの授受について説明する。
図4に示すように、可搬モニタ2は、操作卓120の可搬モニタ表示制御部127と無線通信I/F22(22A,22B)を介して通信接続される。無線通信I/F22は、例えば無線LANやBluetooth(登録商標)等であり、配線の必要なく通信接続可能なものとする。
可搬モニタ2の角度センサ23により検出された角度情報や、可搬モニタ2の操作入力部25を介して入力された入力信号は無線通信I/F22を介して操作卓120に送信される。
また、スキャンガントリ部100と操作卓120とは通信I/F111を介して通信接続される。スキャンガントリ部100のデータ収集装置107から出力される計測データ(透過X線データ)や位置センサ3にて検出された位置情報は通信I/F111を介して操作卓120へ送信される。
操作卓120のシステム制御装置124は、可搬モニタ2から受信した角度情報やスキャンガントリ部100から受信した可搬モニタ2の位置情報を画像処理部122に送る。画像処理部122は、スキャンガントリ部100から受信した透過X線データを用いて被検体画像を生成する。このとき、可搬モニタ2の位置情報及び角度情報を参照し、位置情報及び角度情報に応じた被検体画像を生成する。例えば、第1の実施の形態の可搬モニタ表示処理では、可搬モニタ2の位置情報または角度情報に応じた断面のMPR画像を表示する。画像処理装置122により生成された被検体画像は、可搬モニタ表示制御部127に送られ、無線通信I/F22を介して可搬モニタに転送され、可搬モニタ2で表示される。
次に、図5を参照してX線CT装置1の動作を説明する。
図5は、X線CT装置1が実行する可搬モニタ表示処理の流れを説明するフローチャートである。
可搬モニタ表示処理において、まず操作卓120のシステム制御装置124はスキャンガントリ部100を制御してスキャノ撮影(位置決め用撮影)を実行する(ステップS101)。
操作卓120の画像処理装置122(再構成演算部126)はスキャノ撮影により得た透過X線データを用いてスキャノ画像を生成し、記憶装置123に記憶するとともに操作卓120の表示装置125に表示する。
システム制御装置124は、本撮影の撮影条件及び再構成条件の入力を受け付ける(ステップS102)。撮影条件は、X線管電圧、X線管電流等のX線条件、撮影範囲、ガントリ回転速度、寝台速度、らせんピッチ等を含む。再構成条件は、再構成FOV、再構成スライス厚等を含む。
入力装置121等を介して撮影条件及び再構成条件が入力され、本撮影の開始が指示されると、システム制御装置124は本撮影を開始する(ステップS103)。
ステップS103においてシステム制御装置124は、撮影条件に基づいてX線制御装置110、ガントリ制御装置108、及び寝台制御装置109に制御信号を送る。X線制御装置110は、システム制御装置124から入力される制御信号に基づいてX線源101に入力する電力を制御する。ガントリ制御装置108は回転速度等の撮影条件に従って回転盤102の駆動系を制御し、回転盤102を回転させる。寝台制御装置109は、撮影範囲に基づいて寝台を所定の撮影開始位置へ位置合わせし、撮影中は寝台速度(らせんピッチ)等の撮影条件に基づいて寝台を移動させる。
本撮影では、X線源101からのX線照射とX線検出器106による透過X線データの計測が、回転盤102の回転とともに繰り返される。データ収集装置107は、被検体の周囲の様々な角度(ビュー)においてX線検出器106により計測された透過X線データを取得し、画像処理装置122に送る。画像処理装置122は、データ収集装置107から入力された透過X線データを取得する。
画像処理装置122は、入力された透過X線データを用い、ステップS102で入力された再構成条件に基づいてCT画像(断層像)の再構成処理を行う(ステップS104)。画像の再構成処理において使用する画像再構成アルゴリズムはどのような種類のものを用いてもよい。例えば、Feldkamp法等の逆投影処理を行ってもよいし、逐次近似法等を用いてもよい。
ステップS104において画像処理装置122は、撮影範囲の断層像を作成し、これらの断層像を積み上げてなるボリュームデータを生成し、記憶装置123に記憶する。また、画像処理装置122は、生成した複数の断層像(またはボリュームデータ)を可搬モニタ2に送信する(ステップS105)。可搬モニタ2は、受信した断層像(またはボリュームデータ)を表示部126に表示する(ステップS106)。
可搬モニタ2では、操作者による目的部位の指定を受け付ける(ステップS107)。例えばステップS105の処理により可搬モニタ2に表示されている複数の断層像(またはボリュームデータ)のうち任意のスライス位置の断層像において任意の位置を操作者がタッチすると、タッチパネル(操作入力部25)はタッチ位置に対応する被検体位置(体幅方向位置、体厚方向位置、体軸方向位置)を目的部位として指定する。可搬モニタ2は、指定された目的部位を無線通信I/F22を介して操作卓120に送信する(ステップS108)。
可搬モニタ2は、角度センサ23により可搬モニタ2の回転角度を検出する(ステップS109)。可搬モニタ2は検出した角度情報を無線通信I/F22を介して操作卓120に送信する(ステップS110)。操作卓120のシステム制御装置124は、可搬モニタ2から送信された目的部位の位置情報及び角度情報を可搬モニタ表示制御部127に送る。
ここで、可搬モニタ2の角度情報について図6を参照して説明する。
図6において、XYZ軸はボリュームデータ(CT画像)の座標軸である。X軸は被検体の体幅方向、Y軸は体厚方向、Z軸は体軸方向と一致している。xyz軸は可搬モニタ2の座標軸であり、x軸が可搬モニタ2のディスプレイの水平方向、y軸が可搬モニタ2のディスプレイの上下方向、z軸がx軸及びy軸に直交する奥行方向であるものとする。符号53は指定された目的部位を示している。角度センサ23は、例えばCT画像のXYZ軸を基準角度として、可搬モニタ2のxyz軸が基準角度に対してX方向、Y方向、Z方向にどの程度回転しているかを検出し、角度情報とする。可搬モニタ2は、検出した角度情報を無線通信I/F22を介して操作卓2へ送信する。
システム制御部124(または可搬モニタ表示制御部124)は、目的部位53の位置情報及び可搬モニタ2の角度情報を取得すると(ステップS111)、再構成演算部126に対して目的部位53を含み、角度情報に応じた断面のMPR画像を作成するよう指示する。再構成演算部126は指示にしたがってMPR画像を作成する(ステップS112)。MPR画像はステップS104において生成されたボリュームデータを用いて生成できる。システム制御装置124(または可搬モニタ表示制御部127)は、再構成演算部126により生成されたMPR画像を無線通信I/F22を介して可搬モニタ2へ送信する(ステップS113)。
可搬モニタ2は、操作卓120から送信されたMPR画像を表示部26に表示する(ステップS114)。可搬モニタ2に表示されるMPR画像は、ステップS107で指定した目的部位53を含み、可搬モニタ2の角度に応じた断面のMPR画像となる。
図7を参照して、ステップS112で生成されるMPR画像70について説明する。穿刺における被検体画像の表示を例として説明する。
図7(a)は、CT画像50のスライス面(被検体51の体軸と直交する断面;アキシャル面)に平行に行う穿刺について示している。この場合、CT画像50には目的部位53と穿刺針54全体が描画される。このため、1スライス分のCT画像50を参照すれば、針54と目的部位53の位置を正確に把握することができる。
一方、被検体51の危険部位55を避けて穿刺を行う場合等は、被検体51の体軸方向に距離をもって(スライス面に対して斜めに)針を入れる場合がある。この場合、図7(b)、(c)のCT画像60,61のように各断面のCT画像60、61にはそれぞれ針54の一部しか写らない。図7(b)は目的部位53及び危険部位55と針54の一部とを含む断面のCT画像60、図7(c)は目的部位53及び危険部位55を含まず針54の一部を含む断面のCT画像61である。
第1の実施の形態の可搬モニタ表示処理では、操作者が目的部位53を可搬モニタ2に表示されるCT画像上で指定し、更に可搬モニタ2を穿刺針54の角度と一致する角度で持つことにより、図7(d)に示すMPR画像70を可搬モニタ2に表示させることができる。MPR画像70は、目的部位53を含み、穿刺針54の角度と一致する断面の被検体画像である。
図5の説明に戻る。ステップS114におけるMPR画像70の表示から所定時間が経過すると(ステップS115;Yes)、可搬モニタ2の制御部21はステップS109へ戻り、現在の可搬モニタ2の角度情報を検知して無線通信I/F22を介して操作卓120へ送信する。操作卓120は、最新の角度情報に応じた断面のMPR画像を作成して、無線通信I/F22を介して可搬モニタ2へ送信する。可搬モニタ2は操作卓120から送信された最新のMPR画像に表示を更新する(ステップS109〜ステップS114)。ステップS109からステップS114の処理を可搬モニタ2の操作入力部25の停止ボタンやタッチパネルの特定の部位(以下、フリーズボタンという)が押下されるまで、所定時間毎に繰り返す。これにより、可搬モニタ2には常に可搬モニタ2の角度に応じたMPR画像が表示されることとなる。リアルタイムに表示を更新するためには、例えば、10回/秒程度の頻度で表示を更新することが好適であるが、更新頻度はこれに限定されない。
可搬モニタ2においてフリーズボタンが押下されると(ステップS116;Yes)、可搬モニタ2の制御部21は、最終MPR画像で表示を停止させ、最終MPR画像を可搬モニタ2の記憶部128に記憶する(ステップS117)。最終MPR画像とは、フリーズボタンが押下されたタイミングで可搬モニタ2に表示されている画像である。フリーズボタン押下後は、可搬モニタ2の角度を変えても表示を更新せず、最終MPR画像が表示された状態で画面表示を固定する。また、可搬モニタ2の制御部21は、フリーズボタンの押下信号を操作卓120に送信する。操作卓120では可搬モニタ2からフリーズボタンの押下信号を受信すると、最終MPR画像を記憶装置123に記憶する(ステップS118)。
記憶装置123に記憶された最終MPR画像は、例えば画像診断に利用される。
なお、可搬モニタ2には患者の画像等の個人情報が表示されたり、保存されたりする。個人情報の漏えいを防ぐため、操作卓120は、可搬モニタ2がスキャンガントリ部100(或いは寝台105)から所定距離以上離れると、可搬モニタ2に表示できる情報を切り替えるよう制御する表示制限処理部を有することが好ましい。可搬モニタ2とスキャンガントリ部100(或いは寝台105)との距離は、位置センサ3により検知できる。
図8を参照して、操作卓120の可搬モニタ表示制御部127(またはシステム制御部124)が実行する表示制限処理について説明する。
操作卓120の可搬モニタ表示制御部127(またはシステム制御部124)は、スキャンガントリ部100の位置センサ3にて検知された位置情報を所定時間経過毎に取得している(ステップS201)。可搬モニタ2の位置情報を取得すると、可搬モニタ表示制御部127は、寝台105と可搬モニタ2との距離Sを算出する(ステップS202)。
可搬モニタ表示制御部127は、算出した距離Sが所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS203)。寝台105と可搬モニタ2との距離Sが所定の距離より大きい場合は(ステップS203;Yes)、可搬モニタ表示制御部127は、可搬モニタ2に被検体画像や患者の個人情報を非表示とするよう表示制限信号を送る(ステップS204)。可搬モニタ2は、表示部25に表示されている被検体の画像や患者情報を非表示とし、これに代えて患者情報を含まない別の画像や情報を表示する。或いは何も表示しないものとする。
寝台105と可搬モニタ2との距離Sが所定の閾値以下である場合は(ステップS203;No)、可搬モニタ表示制御部127は、現在の可搬モニタ2の角度に応じた被検体画像等を可搬モニタ2に表示可能とする信号を送る(ステップS205)。可搬モニタ2は、MPR画像等の被検体画像や患者情報等を表示する。
所定時間が経過すると(ステップS206;Yes)、ステップS201へ戻り、ステップS201〜ステップS205の処理を繰り返す。操作卓120或いは可搬モニタ2において終了指示が入力された場合は(ステップS207;Yes)、操作卓120との通信を終了し、可搬モニタ2の表示も終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態のX線CT装置1は、操作卓120と無線通信接続された可搬モニタ2を有し、また、可搬モニタ2の位置を検出する位置センサ3及び可搬モニタ2の角度を検出する角度センサ23を備える。操作卓120は、可搬モニタ2の角度情報及びタッチパネルのタッチ情報(目的部位の位置情報)を取得し、取得した角度情報及び目的部位の位置情報に基づいて、目的部位を含み可搬モニタ2の角度に一致する断面のMPR画像を生成し、可搬モニタ2に表示する。したがって、操作者が可搬モニタ2を持つ角度を変更するだけで、容易にその角度に一致する断面のMPR画像を表示できる。
これを利用し、例えば、穿刺針やその他の処置具の角度に合わせて可搬モニタ2の角度を変更すれば、表示される断面の角度も更新されるため効率よく感覚的な操作で穿刺等の処置を行うことが可能となる。穿刺針の全体が表示される断面角度を探す作業が容易となり、また穿刺針の抜き差しをリアルタイムに追跡できるようになる。
[第2の実施の形態]
次に、図9〜図10を参照して、本発明に係るX線CT装置1の第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成及び動作については説明を省略し、第1の実施の形態と同一の符号を付して説明する。
第2の実施の形態において、X線CT装置1の再構成演算部126は、1または複数の方向のスキャノ画像(位置決め画像)を生成して記憶装置123に保持する。
操作卓120の可搬モニタ表示制御部127は、スキャンガントリ部123または寝台に設けられた位置センサ3によって検出された位置情報に基づいて寝台105(またはスキャンガントリ部100)に対する可搬型モニタ2の相対位置を算出し、算出した相対位置に応じたスキャノ画像を記憶装置123から読み出し、相対位置に応じた表示範囲で表示する。この処理を所定の時間毎に繰り返すことにより、リアルタイムに可搬型モニタ2の相対位置に応じたスキャノ画像を可搬型モニタ2に表示させる。
図9を参照して、第2の実施の形態における可搬モニタ表示処理について説明する。
まず操作卓120のシステム制御装置124はスキャンガントリ部100を制御し、スキャノ撮影を実行する(ステップS301)。
スキャノ撮影により得た透過X線データを用いて操作卓120の画像処理装置122(再構成演算部126)はスキャノ画像を生成し、記憶装置123に記憶する(ステップS302)。
システム制御装置124は、ステップS301〜ステップS302のスキャノ撮影を撮影方向を変えて複数回繰り返し、撮影方向の異なる複数のスキャノ画像を生成し記憶装置123に記憶するようにしてもよい。スキャノ画像の撮影方向としては、例えば、被検体の前後方向(AP方向)や左右方向(LAT方向)がある。前後方向(AP方向)では、「前から後ろ」の向きと「後ろから前」の向きの両方を含み、左右方向(LAT方向)では、左向きと右向きの両方を含む。
スキャンガントリ部100及び寝台105に設けられた位置センサ3は、可搬モニタ2の位置(各センサ3a〜3dと可搬モニタ2との距離)を測定し、操作卓120に送信する。操作卓120のシステム制御装置124は、受信した位置情報を可搬モニタ表示制御部127に送る(ステップS303)。
可搬モニタ表示制御部127は取得した位置情報から寝台105と可搬モニタ2との相対位置を算出する(ステップS304)。相対位置とは、寝台105の所定の基準位置に対する可搬モニタ105のXYZ方向の各位置である。
可搬モニタ表示制御部127は、ステップS304で算出した相対位置に応じたスキャノ画像を記憶装置123から読出し、相対位置に応じてスキャノ画像の表示範囲を決定する(ステップS305)。可搬モニタ表示制御部127は、ステップS305で読み出したスキャノ画像とその表示範囲の情報を無線通信I/F22を介して可搬モニタ2に送信する(ステップS306)。
可搬モニタ2は、操作卓120から送信されたスキャノ画像を指定された表示範囲で表示部26に表示する(ステップS307)。
図10を参照して、可搬モニタ2に表示するスキャノ画像6及びその表示範囲の決定の方法について説明する。図10は、スキャンガントリ部100、寝台105(被検体4)、及び可搬モニタ2の配置と、この配置で可搬モニタ2に表示されるスキャノ画像6の一例を示す図である。
操作卓120の可搬モニタ表示制御部127は、可搬モニタ2が寝台105に対してどの位置にあるかを、例えば、予め定義されている領域データに基づいて判定する。領域データとは、寝台105の周りの空間を複数の領域に分割した場合の各領域の範囲を定義するデータである。
寝台102の現在の高さをY方向の基準位置Y0、寝台105の先頭位置をZ方向(体軸方向)の基準位置Z0、寝台天板の幅方向中央位置をX方向(体幅方向)の基準位置X0とし、寝台天板の幅の1/2程度の長さをX1、被検体の体厚+αの長さをY1とする場合、例えば、
(X0−X1)<X<(X0+X1),Y>(Y0+Y1)の範囲を領域A、
X≦(X0−X1),Y≦(Y0+Y1)の範囲を領域B、
X≧(X0+X1),Y≦(Y0+Y1)の範囲を領域Cのように寝台105の周囲の空間を各領域の範囲を予め定義しておく。なお、ここで例示した各領域の範囲は一例であり、領域の定義は、これに限定されるものではない。スキャノ撮影の方向や枚数等に応じて適切な領域が設定されることが望ましい。
可搬モニタ表示制御部127は、領域の判定結果に従って可搬モニタ2に表示するスキャノ画像を決定する。可搬モニタ2の相対位置(X,Y,Z)が領域A(寝台105に対し上側の所定範囲)にある場合は上部正面のスキャノ画像を記憶装置123から読み出す。また、可搬モニタ2の相対位置が領域B(寝台105の先頭から見て右側の所定範囲)にある場合は右側からX線を照射して得たスキャノ画像を記憶装置123から読み出す。また、可搬モニタ2の相対位置が領域C(寝台105の先頭から見て左側の所定範囲)にある場合は左側からX線を照射して得たスキャノ画像を記憶装置123から読み出す。
可搬モニタ表示制御部127は、ステップS304で算出したZ方向位置に応じて読み出したスキャノ画像のどの範囲を可搬モニタ2に表示するかを決定する。例えば、頭部側に可搬モニタ2がある場合はスキャノ画像の頭部を含む所定範囲を表示範囲とする。好ましくは、可搬モニタ2の表示部26の中央で、現在の可搬モニタ2のZ方向位置とスキャノ画像のZ方向位置とが一致するように、スキャノ画像を表示させる。また、可搬モニタ2と寝台105との距離に応じてスキャノ画像の拡大率を変更してもよい。例えば、可搬モニタ2を被検体(寝台105)に近づけると拡大率を大きくし、遠ざけると拡大率を小さくする。
図10は、スキャンガントリ部100、寝台105(被検体4)、及び可搬モニタ2の配置と、可搬モニタ2に表示されるスキャノ画像6の一例を示す図である。
図10に示すように、頭部を先頭(スキャンガントリ部100側)とし、仰向けに寝台105に被検体4が寝載された状態でステップS301のスキャノ撮影が行われるものとする。スキャノ撮影は、例えば被検体の右側、及び上部正面から行われ、対応するスキャノ画像が生成され記憶装置123に記憶されているものとする。
図10に示すように、可搬モニタ2の位置が被検体4の右側にある場合は、可搬モニタ2には、被検体4の右側から撮影されたスキャノ画像6を可搬モニタ2に表示する。またスキャノ画像6の表示範囲は、可搬モニタ2の体軸方向位置(Z方向位置)に応じた範囲とする。可搬モニタ2には、被検体6を透視したような状態でスキャノ画像が表示される。
図9の説明に戻る。
ステップS307において可搬モニタ2にスキャノ画像6が所定の表示範囲で表示され、その後、所定時間が経過すると(ステップS308;Yes)、操作卓120のシステム制御装置124は、ステップS303の処理へ戻る。
操作卓120は、現在の可搬モニタ2の位置情報をスキャンガントリ部100の位置センサ3から取得し、可搬モニタ2と寝台105との相対位置を算出し、相対位置に応じてスキャノ画像を読出し、相対位置に応じた表示範囲を決定して、可搬モニタ2に送信する。可搬モニタ2は、操作卓2から送信された情報に基づいて表示状態を更新する(ステップS303〜ステップS307)。
ステップS303からステップS307の処理を可搬モニタ2の操作入力部25のフリーズボタンが押下されるまで、所定時間毎に繰り返す。これにより、可搬モニタ2には可搬モニタ2と寝台105との相対位置に応じたスキャナ画像が表示されることとなる。リアルタイムに表示を更新するためには、例えば、10回/秒程度の頻度で表示を更新することが好適であるが、更新頻度はこれに限定されない。
可搬モニタ2においてフリーズボタンが押下されると(ステップS309;Yes)、可搬モニタ2の制御部21は、最終スキャノ画像で表示を停止させ、記憶部28に最終スキャノ画像を記憶する(ステップS310)。最終スキャノ画像とは、フリーズボタンが押下されたタイミングで可搬モニタ2に表示されているスキャノ画像である。フリーズボタン押下後は、可搬モニタ2の位置を変えても表示を更新せず、最終スキャノ画像が表示された状態で画面表示を固定する。
その後、操作卓120は本撮影の撮影条件設定画面を可搬モニタ2に表示させ、撮影条件の設定処理を開始する。撮影条件の設定では、操作者は可搬モニタ2に表示されている最終スキャノ画像上をタッチパネルにてタッチすることで撮影範囲や目的部位を設定できることが望ましい。また、操作入力部25のフリーズ解除(再開)ボタンが押下されることにより、ステップS303〜ステップS308の処理を再開してもよい。
以上説明したように、第2の実施の形態のX線CT装置1は、スキャノ撮影終了後、スキャンガントリ部100及び寝台105の所定位置に複数の位置センサ3を配置し、位置センサ3によって可搬モニタ2の位置情報を操作卓120へ送信する。操作卓2は取得した位置情報に基づいて、寝台105と可搬モニタ2との相対位置を算出し、相対位置に応じたスキャノ画像を記憶装置123から読出し、無線通信I/F22を介して可搬モニタ2に送信し、相対位置に応じた表示範囲で表示させる。したがって、可搬モニタ2には、可搬モニタ2の位置に対応するスキャノ画像が表示される。可搬モニタ2を被検体の横に移動した場合は、横方向からのスキャノ画像が表示され、可搬モニタ2を被検体の上方向(正面)に移動した場合は、上方向(正面)からのスキャノ画像が表示される。操作者は、可搬モニタ2に表示されているスキャノ画像を参照しながら被検体を触診したり、本撮影の撮影計画を設定することが可能となる。また、可搬モニタ2を適切な位置に動かせば、触診部付近の臓器をスキャノ画像により透視できるため、撮影範囲の設定等を容易に行うことが可能となる。
なお、第2の実施の形態において、予め被検体のボリュームデータが得られている場合は、第1の実施の形態の処理と組み合わせ、可搬モニタ2の相対位置及び角度情報に基づいたMPR画像を表示させることも可能である。
また、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、可搬モニタ2と寝台105との距離に応じた表示制限処理(図8参照)を行うことが望ましい。
以上、各実施の形態で説明したように、本発明に係るX線CT装置1は、操作卓120と通信接続された可搬モニタ2を有し、可搬モニタ2の角度を検出する角度センサ23や寝台105に対する可搬モニタ2の位置を検出する位置センサ3を備え、角度センサ23や位置センサ3により検出された角度情報及び位置情報に応じた表示状態の被検体画像を生成して可搬モニタ2に表示する。
したがって、操作者が可搬モニタの持ち方を変えたり、移動したりするだけで容易に可搬モニタに表示される画像の表示状態を変更することが可能となる。これを利用すれば、撮影計画を立てる際や被検体に対して処置を行う際に参照する画像を適切な状態で表示させることが可能となる。よって、撮影準備や処置を効率よく行えるようになる。
以上、本発明に係るX線CT装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1・・・・・・・・・X線CT装置
100・・・・・・・スキャンガントリ部
101・・・・・・・X線源
102・・・・・・・回転盤
105・・・・・・・寝台
106・・・・・・・X線検出器
110・・・・・・・X線制御装置
111・・・・・・・通信I/F
120・・・・・・・操作卓
122・・・・・・・画像処理装置
123・・・・・・・記憶装置
124・・・・・・・システム制御装置
125・・・・・・・表示装置
126・・・・・・・再構成演算部
127・・・・・・・可搬モニタ表示制御部
2・・・・・・・・・可搬モニタ
22・・・・・・・・無線通信I/F
23・・・・・・・・角度センサ
24・・・・・・・・マーカ
3、3a〜3d・・・位置センサ
53・・・・・・・・目的部位
54・・・・・・・・穿刺針
6・・・・・・・・・スキャノ画像
70・・・・・・・・MPR画像

Claims (5)

  1. 被検体にX線を照射するX線源と、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを対向配置させた状態で前記被検体の周囲の複数の角度方向からX線を照射し、前記被検体を透過した透過X線データを前記X線検出器により取得するスキャンガントリ部と、
    前記被検体を前記スキャンガントリ部におけるX線照射空間に搬入及び搬出する寝台と、
    前記X線検出器により検出された透過X線データを用いて被検体画像を再構成する再構成演算部、及び、前記スキャンガントリ部及び前記寝台の動作を制御する制御部、を備えた操作卓と、
    前記操作卓との通信接続部を有し、前記操作卓から送信される情報に基づいて画像表示を行う可搬モニタと、
    前記寝台に対する前記可搬モニタの角度及び位置を検出する可搬モニタ検出部と、
    前記可搬モニタ検出部により検出された前記可搬モニタの角度及び位置に応じた表示状態となるように前記再構成演算部により前記被検体画像を生成し、前記通信接続部を介して前記可搬モニタに送信し、表示させる可搬モニタ表示制御部と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記可搬モニタ表示制御部は、所望の目的部位を含み前記可搬モニタの角度に応じた断面のMPR画像を前記被検体画像として前記再構成演算部により生成し、前記可搬モニタに送信し、表示させることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記再構成演算部は、位置決め用撮影により得た1または複数のスキャノ画像を生成して、記憶部に保持し、
    前記可搬モニタ表示制御部は、前記可搬モニタ検出部により検出された前記可搬モニタの位置に応じたスキャノ画像を前記記憶部から読み出し、前記可搬モニタの位置に応じた表示範囲で前記可搬モニタに表示させることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記可搬モニタ検出部は、前記可搬型モニタの角度及び位置を逐次検出して前記操作卓に送信し、
    前記可搬モニタ表示制御部は、所定時間経過毎に、前記可搬モニタの角度及び位置情報に応じた表示状態となるように前記再構成演算部による前記被検体画像の生成または表示範囲の決定を繰り返し、可搬モニタの表示を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 前記可搬モニタ表示制御部は、前記可搬モニタの位置に応じて前記可搬モニタに表示される情報を制限することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
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