JP2015116030A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力線に接続される負荷の消費電力を定量的に検出し、負荷の消費電力に応じて出力電力Woutをきめ細かく制御可能なスイッチング電源装置を提供する。【解決手段】一発振周期に巻線電流検出部が検出する巻線電流の最大巻線電流をImax、巻線電流が流れる巻線のインダクタンスをLとして、一発振周期にトランスに蓄積されるエネルギーEを、から算定し、算定したエネルギーEとそのエネルギーEが蓄積される発振周期の時間Tをもとに負荷の消費電力を判別し、オン動作時間T1にトランスに蓄積したエネルギーが消失する消失時までの出力時間T2に、判別した負荷の消費電力の増/減に応じて経過時間を短縮/延長させるオフ調整時間T3を加えて、各発振周期のオフ動作時間とし、発振用スイッチ素子の発振周波数を、出力線間に接続される負荷が重負荷である場合に上昇させ、軽負荷である場合に低下させる。【選択図】図2

Description

本発明は、安定した直流電力を負荷へ出力するスイッチング電源装置に関し、更に詳しくはトランスの一次巻線に流れる励磁電流を停止してトランスに蓄積させたエネルギーを、トランスの二次側の出力線に接続する負荷へ直流電力として出力するフライバック型のスイッチング電源装置に関する。
交流電源を安定した直流電源に変化して出力するスイッチング電源装置は、バッテリーチャージャーやACアダプタなどに用いられている。このスイッチング電源装置は、トランスの二次側に発生させる電力のタイミングによって、フォワード型とフライバック型に大別され、フライバック型は、トランスの一次巻線に流れる励磁電流を停止させている間に、トランスの二次巻線に発生する電力を負荷へ出力する。
フライバック型のスイッチング電源装置には、種々の重さの負荷が接続され、またその負荷による消費電力も変化することがあるので、負荷の重さに合わせてスイッチング電源装置の出力電力Woutを制御している。トランスの一次巻線に流れる励磁電流(一次巻線電流)をスイッチング素子で開閉することによりトランスの二次側に発生する出力電力Woutは、スイッチング素子のスイッチング周波数をf、一次巻線のインダクタンスをL1、一次巻線に流れる最大一次巻線電流をIpmax、効率をηとして、
Figure 2015116030
で表されるので、(1)式中のスイッチング周波数fを変化させるPFM変調(周波数変調)によって、負荷の軽重に合わせて出力電力Woutを変化させるスイッチング電源装置が知られている(特許文献1)。
この特許文献1に記載されたスイッチング電源装置は、出力線に表れる出力電圧から負荷の重さを判別し、重負荷が出力線に接続されている場合には、スイッチング素子のスイッチング周波数fを上げて、出力電力Woutを上昇させ、軽負荷や無負荷である場合には、スイッチング素子のスイッチング周波数fを低下させて出力電力Woutを下降させる。
また、(1)式の一次巻線に流れる最大一次巻線電流Ipmaxは、スイッチ素子を閉じ制御しているオン動作時間に比例するので、オン動作時間とオフ動作時間からなる一発振周期Tのオン動作時間のデューティ比を変化させるPWM変調(パルス幅変調)を行って最大一次巻線電流をIpmaxを可変させ、負荷の重さに合わせて出力電力Woutを増減制御するスイッチング電源装置も知られている(特許文献2)。
特許文献2に記載されたスイッチング電源装置は、出力線に表れる出力電圧から負荷の重さを判別し、軽負荷が出力線に接続されている場合には、スイッチ素子を開閉制御するスイッチング信号を固定周波数としながらPWM変調し、負荷の重さに合わせて出力電力Woutを増減制御している。
特開2013−187950号公報 特開2010−57207号公報
従来のスイッチング電源装置は、出力線に表れる出力電圧の変化から出力線に接続される負荷の状態を判別したり、出力電流の停止、異常上昇から無負荷や短絡を検出しているが、負荷による消費電力自体を定量的に検出するものではないので、出力電力Woutを負荷の重さに応じて定量的に調整することができなかった。
また、トランスの二次側の出力線の出力電圧や出力電流を検出し、その検出結果をスイッチ素子を開閉制御するトランスの一次側の発振制御回路へ帰還させるので、フォトカプラなどを用いて、二次側で検出した検出結果を一次側へ出力する必要があった。
更に、負荷の重さに合わせてPFM変調で出力電力Woutを制御する特許文献1のスイッチング電源装置は、軽負荷でスイッチング周波数fを低下させても最大一次巻線電流Ipmaxが固定であるため、大きいリプル電圧が発生したり、スイッチング周波数fが可聴領域に入り音なりが発生する恐れがあった。
更に、負荷の重さに合わせてPWM変調で出力電力Woutを制御する特許文献2のスイッチング電源装置は、軽負荷であっても固定周波数で発振するので、スイッチングロスが大きく、出力電力Woutの効率低下を招く。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、出力線に接続される負荷の消費電力を定量的に検出し、負荷の消費電力に応じて出力電力Woutをきめ細かく制御可能なスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
また、トランスの二次側と結合するフォトカプラを用いずに、トランスの一次側で負荷による消費電力を判別するスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
また、出力線に軽負荷が接続されている場合であっても、大きいリプル電圧が発生せず、軽負荷に合わせて効率的に出力電力を発生するスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1に記載のスイッチング電源装置は、一次巻線と二次出力巻線を有するトランスと、一次巻線を励磁する直流電源に、一次巻線と直列に接続された発振用スイッチ素子と、発振用スイッチ素子をオン/オフ制御し、発振用スイッチ素子をオン制御した後オフ制御するまでのオン動作時間と、オフ制御した後オン制御するまでのオフ動作時間からなる発振周期を繰り返す発振制御部と、二次出力巻線の出力を整流平滑化する平滑整流回路とを備え、オン動作時間にトランスに蓄積したエネルギーを、オフ動作時間に平滑整流回路の出力線間に接続する負荷へ直流電力として出力するフライバック型のスイッチング電源装置であって、
トランスのいずれかの巻線に流れる巻線電流を検出する巻線電流検出部と、一発振周期に巻線電流検出部が検出する巻線電流の最大巻線電流をImax、巻線電流が流れる巻線のインダクタンスをLとして、一発振周期にトランスに蓄積されるエネルギーEを、
Figure 2015116030
から算定し、算定したエネルギーEとそのエネルギーEが蓄積される発振周期の時間Tをもとに負荷の消費電力を判別する負荷状態判別部と、オン動作時間にトランスに蓄積したエネルギーが消失する消失時を検出する出力検出部を備え、発振制御部は、オフ制御から消失時までの出力時間T2に、負荷状態判別部が判別した負荷の消費電力の増/減に応じて経過時間を短縮/延長させるオフ調整時間T3を加えて、各発振周期のオフ動作時間とし、発振用スイッチ素子の発振周波数を、出力線間に接続される負荷が重負荷である場合に上昇させ、軽負荷である場合に低下させることを特徴とする。
少なくともトランスに蓄積されるエネルギーEが消失する消失時の後に次の発振周期が開始されるので、一発振周期Tにトランスに蓄積されるエネルギーEにより出力線間に出力される出力電力Woutと、負荷により消費される消費電力とはほぼ釣り合い、
Figure 2015116030
から算定するエネルギーEをそのエネルギーEが蓄積される発振周期の時間Tで除した出力電力Woutは、その発振周期に負荷により消費される消費電力を定量的に表す。
各発振周期毎に算定した出力電力Woutにより、各発振周期のオフ調整時間T3が短縮若しくは延長制御され、発振用スイッチ素子の発振周波数が変化するので、負荷の消費電力に応じて定量的に出力電力Woutが制御される。
軽負荷が接続された場合には、負荷の消費電力の低下に応じてオフ動作時間が延長され、発振用スイッチ素子の発振周波数が低下するので、スイッチング損失が少なく効率が落ちない。
請求項2に記載のスイッチング電源装置は、巻線電流検出部が、トランスの一次巻線に流れる一次巻線電流を検出し、負荷状態判別部は、トランスの一次巻線のインダクタンスをL1、k番目(kは自然数)の発振周期T(k)に一次巻線に流れる最大一次巻線電流をIpmax(k)として、負荷の消費電力を判別するn番目(nは1以上の自然数)の発振周期を含む連続したm回(mは1以上の自然数)の発振周期の移動平均電力Wavを、
Figure 2015116030
から算定し、負荷の消費電力とすることを特徴とする。
m回の各発振周期でトランスに蓄積されて二次側に出力される移動平均電力Wavは、m回の各発振周期で負荷により消費される消費電力にほぼ等しく、負荷の消費電力は、トランスの一次側で検出する一次巻線に流れる最大一次巻線電流Ipmax(k)とm回の各発振周期T(k)の移動平均値から検出誤差による影響が少なく定量的に検出される。
請求項3に記載のスイッチング電源装置は、トランスの一次側で二次巻線と逆極性の電圧を発生する補助巻線と、補助巻線の電圧を監視する巻線電圧監視部を備え、発振制御部は、疑似共振で振動する補助巻線の電圧がいずれかの極大値に達した時にオフ調整時間T3が終了するように、負荷状態判別部が判別した負荷の消費電力の増/減に応じて経過時間を短縮/延長させるオフ調整時間T3を調整することを特徴とする。
オン動作時間にトランスに蓄積したエネルギーが消失する消失時の後、補助巻線の電圧が疑似共振で振動することにより、消失時からの経過時間が異なる複数の極大値が表れる。負荷状態判別部が判別した負荷の消費電力の増/減に応じて消失時からの経過時間が短い/長いいずれかの極大値に達した時にオフ調整時間T3を終了させることにより、負荷の消費電力の増/減に応じてオフ調整時間T3が短縮/延長する。
補助巻線の電圧が極大値に達した時には、オフ動作している発振用スイッチ素子に加わっている電圧が極小値にあり、この時にオフ調整時間T3を終了させてスイッチ素子をオン制御することにより、巻線間の浮遊容量やスイッチ素子の端子間の寄生容量からの放電電流が少なく、また、スイッチ素子でのエネルギー損失が少なく、スイッチングノイズも発生しにくい。
請求項4に記載のスイッチング電源装置は、発振制御部が、消失時の後に補助巻線の電圧に表れる極大値を積算し、負荷状態判別部が判別した負荷の消費電力の増/減に応じて低下/上昇させる負荷状態閾値を積算値が越えた時にオフ調整時間T3を終了して次の発振周期のオン制御へ移行することを特徴とする。
消失時の後、補助巻線の電圧の極大値は、消失時からの時間の経過と共に繰り返して表れるので、極大値を出現する毎に積算した積算値は、消失時からの経過時間に応じて増加する。負荷状態閾値は、負荷の消費電力の増/減に応じて低下/上昇するので、重負荷が接続されれば、消失時からより早く出現する極大値で、軽負荷が接続されれば、より遅く出現する極大値で、それぞれ積算値が負荷状態閾値を超えてオン制御に移行する。その結果、オフ動作している発振用スイッチ素子に加わっている電圧が極小値にある時にオン制御するとともに、負荷の消費電力の増/減に応じてオン制御するまでのオフ動作時間が短縮/延長する。
請求項5に記載のスイッチング電源装置は、出力検出部は、補助巻線にフライバック電圧が発生した後、その極性が最初に反転する極性反転時を消失時として検出することを特徴とする。
オン動作時間にトランスに蓄積されたエネルギーは、補助巻線にフライバック電圧として表れ、そのエネルギーが消失した後に極性が交互に反転する疑似共振が開始されるので、極性が最初に反転する極性反転時をトランスに蓄積されたエネルギーが消失する消失時とする。
請求項6に記載のスイッチング電源装置は、出力線の出力電圧及び/又は出力線に流れる出力電流を監視する出力監視回路と、出力電圧若しくは出力電流が所定の出力閾値を越えた時に、発振制御部へ帰還信号を出力する帰還制御部とを備え、発振制御部は、連続する各発振周期のオン動作時間を、帰還制御部から帰還信号が入力されていない間に漸増し、帰還信号が入力されている間に漸減することを特徴とする。
出力電圧若しくは出力電流が所定の出力閾値以下である限り、オン動作時間が漸増し、最大一次巻線電流Ipmaxが上昇して、一発振周期で出力線に出力される出力電力Woutが徐々に増加し、出力電圧若しくは出力電流が出力閾値を越えるとオン動作時間が漸減し、出力電力Woutが徐々に低下するので、負荷の消費電力の変化にかかわらず、出力電圧若しくは出力電流は、出力閾値に定電圧及び/又は定電流制御される。
請求項1の発明によれば、出力線に接続される負荷の消費電力を定量的に検出することができ、負荷の消費電力に応じて一発振周期あたりの出力電力Woutをきめ細かく制御することができる。
また、軽負荷が接続された場合であっても、スイッチング損失が少なく、変換効率が落ちない。
請求項2の発明によれば、トランスの二次側の出力線間に接続する負荷の消費電力を、トランスの一次側から定量的に検出できる。
従って、トランスの二次側から負荷の状態を表す帰還信号を絶縁されたトランスの一次側へ出力するためのフォトカプラなどの信号伝達素子を設ける必要がない。
請求項3の発明によれば、定量的に算定される負荷の消費電力の増/減に応じてオフ調整時間T3を容易に短縮/延長することができる。
また、オン制御する際の発振用スイッチ素子でのエネルギー損失が少なく、スイッチングノイズも発生しにくい。
請求項4の発明によれば、発振用スイッチ素子をオン制御するタイミングを、発振用スイッチ素子に加わっている電圧が極小値にある時であって、負荷の消費電力の増/減に応じてオフ動作時間が短縮/延長する時に容易に設定できる。
請求項5の発明によれば、トランスに蓄積されたエネルギーが消失する消失時を、極性が最初に反転する極性反転時から正確に検出できるので、消失時から開始されるオフ調整時間T3の調整により、各発振周期のオフ動作時間を正確に制御できる。
請求項6の発明によれば、各発振周期のオン動作時間を変化させるパルス幅変調(PWM変調)による定電圧及び/又は定電流制御を、発振周波数を変化させるパルス周波数変調(PFM変調)による出力電力制御を、それぞれ他の制御による影響を受けることなく、平行して独立に実行できる。
軽負荷が接続され、発振周波数が低下しても負荷の消費電力を上回る出力電力Woutが発生している場合には、出力電圧若しくは出力電流が出力閾値を越えてオン動作時間が漸減するので、各発振周期毎の最大一次巻線電流Ipmaxが低下し、大きなリプル電圧が発生しない。
本願発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置1の回路図である。 発振制御部10のブロック図である。 発振動作を行っているスイッチング電源装置1の各部の波形を示し、(a)は、発振制御部10の出力端子Vgから出力されるスイッチング信号、(b)は、トランス3の一次巻線3aに流れる一次巻線電流Ip、(c)は、発振用スイッチ素子4のドレイン−ソース間の電圧Vds、(d)は、第1補助巻線3cの高圧側電位V3c、(e)は、疑似共振積算部37の入力、の各波形図である。 スイッチング電源装置1の各出力状態とトランス3の二次出力巻線3bに表れる電圧波形の関係を示す説明図である。
本発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置1の主要な構成と基本動作を、図1を用いて説明する。図1において、2は、高圧側端子2aと、接地電位の低圧側端子2bからなる不安定な直流電源で、3は、一次側に巻回される一次巻線3aと第1補助巻線3cと第2補助巻線3dと、二次側に巻回される二次出力巻線3bとからなるトランス、4は、一次巻線3aに直列に接続される発振用スイッチ素子、5は、一次巻線3aに流れる一次巻線電流Ipを検出するためのIp検出抵抗である。
発振用スイッチ素子4は、ここではMOS形(絶縁ゲート形)FETであり、ドレインが一次巻線3aの一端に、ソースがIp検出抵抗5を介して低圧側端子2bにそれぞれ接続し、ゲートが発振用スイッチ素子4をオンオフ制御する発振制御部10に接続している。
発振制御部10は、図2に示す各回路部品が1チップに集積化され、二次出力巻線3bと逆極性の電圧を発生する第1補助巻線3cの高圧側に接続する平滑整流回路6の出力を電源Vccとして動作し、第1補助巻線3cの高圧側に接続する第1電圧入力端子Vsと、二次出力巻線3bと同極性の電圧を発生する第2補助巻線3dの高圧側に接続する第2電圧入力端子Vsと、Ip検出抵抗5の高圧側に接続するIp検出端子Isと、フォトトランジスタで構成されたフォトカプラ受光素子7のエミッタに接続する帰還入力端子FBからそれぞれ入力される入力信号に基づいて、発振用スイッチ素子4をオン、オフ制御するタイミングを決定するスイッチング信号を生成し、出力端子Vgからオン制御の間に発振用スイッチ素子4のゲートへ順方向バイアス電圧を加えるスイッチング信号を出力する。
発振制御部10から発振用スイッチ素子4をオン制御するスイッチング信号を出力すると、発振用スイッチ素子4に直列に接続された一次巻線3aに一次巻線電流(励磁電流)Ipが流れ始め、トランス3の各巻線に誘導起電力が生じる。その後所定のオン動作時間T1経過後に、発振制御部10から発振用スイッチ素子4をオフ制御するスイッチング信号を出力し、発振用スイッチ素子4をターンオフさせると、一次巻線3aに流れる一次巻線電流Ipが実質的に遮断され、トランス3の各巻線に、いわゆるフライバック電圧が生じる。このとき、二次出力巻線3bに発生するフライバック電圧は、整流用ダイオード12と平滑コンデンサ13とにより形成される平滑整流回路12、13により整流平滑化され、出力線20a、20b間に接続される負荷に供給される電力として出力される。
誘導逆起電力によって二次出力巻線3bに蓄積されていた電気的エネルギの放出が終わると、トランス3の各巻線に表れていたフライバック電圧は消失し、代わって一次巻線3aや発振用スイッチ素子4の浮遊容量と一次巻線3aとの直列共振による疑似共振が始まり、フライバック電圧消失後の時間の経過と共にその振幅は次第に減少する。
発振用スイッチ素子4をオフ制御してから、フライバック電圧が消失するまでの出力時間T2が経過した後の所定のオフ動作時間の後、再び発振制御部10から発振用スイッチ素子4をオン制御し、このようにしてオン動作時間T1とオフ動作時間を一発振周期Tとする一連の発振動作が繰り返される。
本実施の形態にかかるスイッチング電源装置1には、負荷への出力電圧と出力電流を所定の基準電圧及び基準電流に制御する定電圧及び定電流制御回路が備えられ、図1に示すように、負荷が接続する出力線20a、20b間に、出力電圧と出力電流を監視し、いずれかが所定の基準電圧若しくは基準電流を越えた際に、図中のフォトカプラ発光素子11を発光させる電圧監視回路と電流監視回路か設けられている。
電圧監視回路は、高圧側出力線20aと低圧側出力線20bとの間に、分圧抵抗14、15が直列に接続され、その中間タップ16から出力電圧の分圧を得て、エラーアンプ17の反転入力端子に入力している。また、エラーアンプ17の非反転入力端子と低圧側出力線20bの間には、電圧監視用基準電源18が接続され、非反転入力端子に、出力電圧の分圧と比較するための第1比較電圧を入力している。基準電圧は、分圧抵抗14、15の抵抗値、若しくは電圧監視用基準電源18の第1比較電圧を変更することによって、任意の値に設定される。エラーアンプ17の出力側には、上述のフォトカプラ受光素子7とフォトカップルするフォトカプラ発光素子11が接続されている。
また、電流監視回路は、低圧側出力線20bに電流検出用抵抗19を介在させ、電流検出用抵抗19の一端をエラーアンプ21の反転入力端子に、他端を電流監視用基準電源22を介して非反転入力端子に入力している。これによって、低圧側出力線20bに流れる出力電流は、電流検出用抵抗19の両端の電位差で表され、エラーアンプ21で電流監視用基準電源22の第2比較電圧と比較して、所定の基準電流を越えたかどうかを判定できる。基準電流は、電流検出用抵抗19の抵抗値、若しくは電流監視用基準電源22の第2比較電圧を変更することによって、任意の値に設定される。エラーアンプ21の出力側も、出力電圧を監視するエラーアンプ17の出力側とともに、フォトカプラ発光素子11に接続されている。
フォトカプラ発光素子11は、エラーアンプ17、21の出力、すなわち基準電圧を超える出力電圧若しくは基準電流を越える出力電流の差分に応じて発光量が増減し、フォトカプラ発光素子11にフォトカップルするフォトカプラ受光素子7には、出力電圧や出力電流が基準電圧や基準電流を越える差分に応じて大きなコレクタ電流が流れ、コレクタ電流の増加に伴って上昇するコレクタ−エミッタ間の電圧VCEが発振制御部10の帰還入力端子FBに表れる。
一方、発振制御部10は、フォトカプラ受光素子7がフォトカプラ発光素子11からの光を受光しない限り、つまり、帰還入力端子FBに入力される電圧VCEが上昇しない限り、後述するように、Ip検出端子Isから入力されるIp検出電圧が所定の値に設定するオン基準電圧に達した時に発振用スイッチ素子4をオフ制御するスイッチング信号を出力端子Vgから出力する。Ip検出電圧は、発振用スイッチ素子4をオン制御した後の経過時間に比例して上昇する一次巻線電流Ipを表すので、オン基準電圧は、フォトカプラ発光素子11が発光していない期間中の一次巻線3aに流れる最大一次巻線電流Ipmaxと最大一次巻線電流Ipmaxに達するまでのオン動作時間T1を決定する。
ここで、一発振周期Tのオン動作時間T1に一次巻線3aを一次巻線電流Ipで励磁することによりトランス3に蓄積されるエネルギーEは、一次巻線3aのインダクタンスをL1、一次巻線3aに流れる最大巻線電流をIpmaxとして、
Figure 2015116030
で表され、(4)式から算定されるエネルギーEが定格電力の負荷によって消費されるエネルギー以上となるように、オン基準電圧から最大一次巻線電流Ipmaxを決定している。その結果、定格電力の負荷が出力線20a、20b間に接続されている限り、出力電圧若しくは出力電流が基準電圧若しくは基準電流を越えてフォトカプラ発光素子11が発光するまで上昇する。
出力電圧若しくは出力電流のいずれかが基準電圧若しくは基準電流を越えると、フォトカプラ発光素子11は越えた差分に応じた光量で発光し、帰還入力端子FBに入力される電圧VCEがその差分に応じて上昇する。発振制御部10は、後述する加算回路31でIp検出端子Isから入力されるIp検出電圧に、この上昇した電圧VCEを加算し、その加算値をオン基準電圧と比較する。その結果、オン動作後に上昇するIp検出電圧に差分に応じて増加する電圧VCEが加えられることによりオフ制御のタイミングが差分に応じて早まり、オン動作時間T1が短縮して最大一次巻線電流Ipmaxも低下し、(4)式から算定されるエネルギーEが低下することにより、基準電圧若しくは基準電流を越えていた出力電圧若しくは出力電流は、基準値以下まで低下する。
スイッチング電源装置1では、このように一発振周期T毎のオン動作時間T1を変化させるパルス幅変調(PWM)によって、出力線20a、20bの出力電圧及び出力電流を定電圧及び定電流制御し、更にこの制御と併せて、オン動作時間T1後のオフ動作時間からなる一発振周期Tを変化させるパルス周波数変調(PFM)により、負荷の消費電力に応じた電力を発生させている。
以下、各発振周期T毎にオン動作時間T1とオフ動作時間を決定したスイッチング信号を発振用スイッチ素子4へ出力する発振制御部10の構成とその動作を図2と図3を用いて詳述する。二値信号からなるスイッチング信号は、図2に示すマルチバイブレータ32のON端子に、Lレベル(以下、単に「L」という)からHレベル(以下、単に「H」という)となるオン制御信号が入力された時に「H」と、OFF端子に「L」から「H」となるオフ制御信号が入力された時に「L」となり、スイッチング信号が「H」である間は、出力端子Vgを介して発振用スイッチ素子4のゲートに順方向バイアス電圧が加えられて発振用スイッチ素子4がオン動作し、「L」である間は、バイアス電圧が停止し、発振用スイッチ素子4がオフ動作する。
つまり、各一発振周期Tは、マルチバイブレータ32のON端子にオン制御信号を入力するオン制御時からOFF端子にオフ制御信号を入力するオフ制御時までのオン動作時間T1と、オン動作時間T1の後に次にON端子にオン制御信号を入力するオン制御時までのオフ動作時間との和からなり、各一発振周期Tのオン動作時間T1とオフ動作時間は、それぞれオン制御時とオフ制御時のタイミングを調整することにより決定される。
オフ制御時のタイミングは、Ip検出端子Isから入力されるIp検出電圧と、帰還入力端子FBに入力される電圧VCEと、第2電圧入力端子Vsに入力される第2補助巻線3dの高圧側電位V3dをもとに調整される。上述の通り、Ip検出電圧と電圧VCEは、加算回路31で加算され、その加算値は、コンパレータ33の非反転入力に入力され、反転入力に接続する可変型基準電源34の電圧と比較される。可変型基準電源34の電圧は、出力保護回路35により可変制御されるが、通常は、上述したオン基準電圧に設定されている。つまり、電圧VCEが加算されずに、オン制御後に上昇するIp検出電圧がオン基準電圧を越えると、コンパレータ33の「L」から「H」となる出力がOR回路36を介してマルチバイブレータ32のOFF端子にオフ制御信号として入力され、そのオフ制御時に一次巻線3aに流れる最大一次巻線電流Ipmaxと(4)式から算定するエネルギーEは、定格電力の負荷によって消費されるエネルギー以上となる。
また、出力電圧若しくは出力電流が基準電圧若しくは基準電流を越えている状態では、その差分に応じて増加する電圧VCEがIp検出電圧に加えられることにより、オン制御後により早くオン基準電圧を越えてマルチバイブレータ32のOFF端子にオフ制御信号が入力され、オフ制御時のタイミングが差分に応じて早まり、オン動作時間T1が短縮される。
出力保護回路35は、第2電圧入力端子Vsに入力される第2補助巻線3dの高圧側電位V3dに表れるフライバック電圧から、出力線20a、20b間の出力電圧を検出し、出力電圧の異常低下を検出した場合には、可変型基準電源34の電圧をオン基準電圧から大幅に引き下げて、オン動作時間T1を大幅に短縮させる。リチウムイオン電池等二次電池の充電器として使用している場合の出力電圧の異常低下は、二次電池側での短絡の恐れがあり、スイッチング電源装置1からの出力電力Woutを大幅に低下させて保護するものである。
コンパレータ33の出力が入力されるOR回路36の他側の入力には、コンパレータ37の出力が接続している。コンパレータ37は、非反転入力に入力されるIp検出電圧を、反転入力に入力される固定電源38のリミット電圧と比較し、Ip検出電圧がリミット電圧を越えた場合には、コンパレータ37と同様に、「L」から「H」を出力し、発振用スイッチ素子4をオフ制御するようになっている。固定電源38のリミット電圧は、可変型基準電源34のオン基準電圧より高い電圧に設定され、コンパレータ37や可変型基準電源34の動作に不具合があっても、最大のオン動作時間T1を定めてトランス3の飽和を防いでいる。
オン制御時のタイミングは、第1電圧入力端子Vsに入力される第1補助巻線3cの高圧側電位V3cから、疑似共振積算部37が疑似共振の極大値を積算した積算電圧値SVmaxが、可変型基準電源39の比較電圧Vwavを超えた時として調整される。可変型基準電源39の比較電圧Vwavは、負荷状態判別部38が算定する移動平均電力Wavの増減に応じて可変制御されるので、実質的には、疑似共振の極大値を積算した積算電圧値SVmaxが負荷状態判別部38で算定する移動平均電力Wavを越えた時がオン制御時となっている。
図3(d)の第1補助巻線3cの高圧側電位V3cの波形図に示すように、発振用スイッチ素子4をオフ制御すると、オン動作時間T1に一次巻線電流Ipでトランス3に蓄えられたエネルギーが、第1補助巻線3cに負のフライバック電圧として表れ、オフ制御後の出力時間T2の間、全てのエネルギーが出力線20a、20bから放出され、フライバック電圧が消失した消失時tdの後は、消失時td後の時間の経過とともに極性が交互に反転しながらその振幅が次第に減少する疑似共振が始まる。
第1電圧入力端子Vsから順方向に接続されたダイオード44を介して第1補助巻線3cの高圧側電位V3cを入力する疑似共振積算部37には、図3(e)に示すように、疑似共振する共振波形の正の波形のみが断続して入力され、断続して入力される各波形の極大値は、振幅の減少により次第に減少する。各発振周期T毎にトランス3に蓄えられたエネルギーが全て消失する消失時tdは、例えば、オン動作時間T1が終了した後の高圧側電位V3cの極性が負から正に反転する時で、疑似共振積算部37は、この時を、図3(e)で正の共振波形が表れる時より検出できる。疑似共振積算部37では、各発振周期T毎に、消失時td後に共振波形が表れる毎にその極大値を検出し、極大値の積算した積算電圧値SVmaxを、可変型基準電源39の比較電圧Vwavと比較するコンパレータ40の非反転入力に出力する。疑似共振積算部37で算定した積算電圧値SVmaxは、後述する次の発振周期Tのオン制御が開始されると、リセットされる。
負荷状態判別部38は、出力線20a、20bに接続されている負荷の消費電力を定量的に判別し、その判別値に応じて可変型基準電源39の比較電圧Vwavを制御するもので、ここでは、Ip検出端子Isから入力されるIp検出電圧と、マルチバイブレータ32から出力されるスイッチング信号の発振周期Tから算定する移動平均電力Wavを負荷の消費電力の判別値としている。
上述の通り、一発振周期Tのオン動作時間T1に一次巻線3aを一次巻線電流Ipで励磁することによりトランス3に蓄積されるエネルギーEは、
Figure 2015116030
で表され、発振周期Tに(4)式から算定されるエネルギーEが出力線20a、20bから出力される出力電力Woutは、同じ発振周期Tに負荷によって全て消費されるので、負荷の消費電力とほぼ釣り合い、
Figure 2015116030
から算定する出力電力Woutは、発振周期Tに負荷により消費される消費電力を判別する目安となる。
負荷状態判別部38は、各発振周期T毎に算定する出力電力Woutには、検出誤差が生じるので、負荷の消費電力を判別するn番目(nは1以上の自然数)の発振周期を含む連続したm回(mは1以上の自然数)の発振周期の移動平均電力Wavを、
Figure 2015116030
から算定し、負荷の消費電力の判別値としている。
本実施の形態では、負荷の消費電力を3番目(nは3以上)の発振周期から、その発振周期T(n)を含み遡って連続する2回(m=3)の発振周期の移動平均電力Wavを、
Figure 2015116030
から算定し、(6)式から算定した移動平均電力Wavが増加すると低下し、移動平均電力Wavが減少すると上昇する電圧に可変型基準電源39の比較電圧Vwavを設定している。ここで、一次巻線3aのインダクタンスL1は、既知の値であり、k番目(kは自然数)の発振周期T(k)は、マルチバイブレータ32から出力されるスイッチング信号のk番目の周期から、最大一次巻線電流Ipmax(k)は、発振周期T(k)のオフ制御時にIp検出端子Isから入力されたIp検出電圧をIp検出抵抗5の抵抗値で除した値から得られる。
尚、移動平均電力Wavに応じて可変させる比較電圧Vwavの最大値は、消失時td後にオン制御しない場合に表れる全ての共振波形の極大値を積算した積算電圧値SVmaxより少なくとも低い電圧とし、疑似共振が発生している間に必ず次の発振周期のオン制御が行われるようにしている。疑似共振波形の極大値は経過時間と共に減衰するので、その積算電圧値SVmaxが比較電圧Vwavに達しない一定値に収束し、次の発振周期のオン制御が行われない場合があるからである。しかしながら、消失時tdの後に一定時間経過しても、積算電圧値SVmaxが比較電圧Vwavを越えない場合に、オン制御信号を生成して、マルチバイブレータ32のON端子に入力したり、出力電圧や出力電流が一定時間基準電圧や基準電流を越えないことを条件に、マルチバイブレータ32のON端子にオン制御信号を入力し、次の発振を促してもよい。
図2に示すように、積算電圧値SVmaxと移動平均電力Wavを比較するために、コンパレータ40の非反転入力に、積算電圧値SVmaxを出力する疑似共振積算部37が、反転入力に、移動平均電力Wavに比例する比較電圧Vwavを出力する可変型基準電源39がそれぞれ接続されている。コンパレータ40の出力は、RSフリップフロップ41のSET入力に接続し、積算電圧値SVmaxが比較電圧Vwavを超えると、RSフリップフロップ41のSET入力が「L」から「H」に変化する。一方、RSフリップフロップ41のRESET入力は、図示するように、マルチバイブレータ32のOFF端子とともにOR回路36の出力に接続し、OR回路36からOFF端子を「L」から「H」とするオフ制御信号が出力された際に、RSフリップフロップ41のRESET入力も「L」から「H」に変化する。RSフリップフロップ41は、初期状態で「H」を出力し、RESET入力が「L」から「H」に変化し、つまりオン動作時間T1が終了して「L」が出力されていることを条件に、SET入力が「L」から「H」に変化した時に「H」を出力する。
RSフリップフロップ41の出力は、アンド回路42の一方の入力に接続し、アンド回路42の他方の入力は、起動回路43の出力に接続している。起動回路43は、スイッチング電源装置1を起動させた際に、発振用スイッチ素子4をオン制御して発振を開始させるため回路で、起動後は常に「H」を出力している。アンド回路42は、マルチバイブレータ32のON端子に接続しているので、RSフリップフロップ41の出力が「L」から「H」に変化すると、マルチバイブレータ32のON端子に、「L」から「H」に変化するオン制御信号が入力され、発振用スイッチ素子4がオン制御される。
つまり、発振用スイッチ素子4をオン制御するタイミングは、消失時td後に疑似共振波形が表れる毎に増加する積算電圧値SVmaxが、(6)式から算定した移動平均電力Wavに応じて設定される比較電圧Vwavを越えて、コンパレータ40の出力が「L」から「H」に変化した時であるので、各発振周期毎に算定される移動平均電力Wavにより、次にオン制御するタイミングが調整される。
これを図3(e)で説明すると、例えば、各発振周期毎に(6)式から算定した移動平均電力Wav(k)が、n−2番目からn番目の発振周期まで徐々に減少し、移動平均電力Wav(k)から設定する比較電圧Vwavが徐々に上昇しているものとして、n−2番目の発振周期T(n−2)では、出力時間T2が終了する消失時td後に最初に表れる振動波形の極大値V1(n−2)が積算電圧値SVmaxとなったときに、n−2番目の移動平均電力Wav(n−2)から設定される比較電圧Vwav(n−2)を越え、次の発振周期T(n−1)を開始するオン制御が行われる。
また、次の発振周期T(n−1)では、1番目の極大値V1(n−1)に2番目の極大値V2(n−1)を積算した積算電圧値SVmaxがn−1番目の移動平均電力Wav(n−1)から設定した比較電圧Vwav(n−1)を越えた時、すなわち、2番目の振動波形の極大値が表れた時に、次の発振周期T(n)を開始するオン制御が行われ、同様に、発振周期T(n)では、3番目の振動波形の極大値V3(n)が表れ、1番目の極大値から3番目の極大値までを積算したV1(n)+V2(n)+V3(n)の積算電圧値SVmaxがn番目の発振周期で設定する比較電圧Vwav(n)を越えた時に次の発振周期T(n+1)を開始するオン制御が行われる。
つまり、各発振周期毎に算定する移動平均電力Wavが大きいほど、比較電圧Vwavを低下させることにより、出力時間T2後の次のオン制御までのオフ調整時間T3が短縮され、逆に移動平均電力Wavが小さいほど、比較電圧Vwavを上昇させることにより、出力時間T2後の次のオン制御までのオフ調整時間T3が延長され、負荷の消費電力を定量的に表す移動平均電力Wavに応じて、各発振周期Tの長さ若しくは発振周波数fを可変制御できる。
また、図3(d)に示すように、トランス3の一次巻線3aと同極性の電圧を発生する第1補助巻線3cが疑似共振している間の高圧側電位V3cがいずれかの極大値に達した時に発振用スイッチ素子4をオン制御するので、図3(c)に示すように、MOS形FETで構成される発振用スイッチ素子4のドレイン−ソース間の電圧Vdsが極小値にある時にオン制御され、オン制御する際の発振用スイッチ素子4でのエネルギー損失が少なく、スイッチングノイズも発生しにくい。
以上の通り、各発振周期T毎に、マルチバイブレータ32のON端子へオン制御信号を入力するタイミングを調整することにより、出力時間T2にオフ調整時間T3を加えたオフ動作時間が可変制御され、負荷の消費電力に応じてスイッチング信号のスイッチング周波数fを変化させるPFM変調(周波数変調)が行われるとともに、OFF端子へオフ制御信号を入力するタイミングを調整することにより、出力電圧と基準電圧や出力電流と基準電流との差分に応じてスイッチング信号のオン動作時間T1を変化させるPWM変調(パルス幅変調)が行われる。
ここで、オフ動作時間は、PWM変調により変化するオン動作時間T1、すなわち、オン動作時間T1に比例する最大一次巻線電流Ipmaxを考慮した(3)式から決定されるので、PWM変調による制御に影響されることなく、負荷の消費電力に応じてPFM変調による出力の制御を行うことができる。
上述のように構成したスイッチング電源装置1の動作を図4を用いて説明する。出力線20a、20b間に負荷が接続されていない無負荷の状態では、出力電圧が約5.3Vに定電圧制御されながら、出力電流が検出されないので、二次出力巻線3bの電圧波形(1)に示すように、オフ調整時間T3が充分に長い時間に調整され、充分に長い発振周期で間欠発振動作を繰り返している。
出力電圧が約5.3Vに定電圧制御されながら、出力電流が0.1A程度の低電流である軽負荷が接続されている場合には、二次出力巻線3bの電圧波形(2)に示すように、負荷の低消費電力に合わせてオフ調整時間T3が充分に長い時間に調整され、低いスイッチング周波数fのスイッチング信号となっている。このように、無負荷若しくは軽負荷が接続されている状態では、オン動作時間T1が短く、最大一次巻線電流Ipmaxが低いので、大きなリプル電圧が発生しない。
出力電圧が約5.3Vに定電圧に制御されている状態では、出力電流の上昇とともに、すなわち、より高い消費電力の負荷の接続とともに、二次出力巻線3bの電圧波形(3)乃至(7)に示すように、消費電力の上昇に合わせてオフ調整時間T3が短縮され、より高いスイッチング周波数fのスイッチング信号で発振用スイッチ素子4がオン、オフ制御される。最大の消費電力の負荷が接続された状態では、二次出力巻線3bの電圧波形(7)に示すように、フライバック電圧が消失する消失時td後に第1補助巻線3cに最初に極大値が表れた時にオフ動作時間が終了するので、一発振周期が最小となり、最も高いスイッチング周波数fで発振用スイッチ素子4がオンオフ制御される。
出力電流が0.7Aに定電流制御されている状態で、負荷の消費電力の低下で出力電圧が低下すると、二次出力巻線3bの電圧波形(8)乃至(10)に示すように、消費電力の下降に合わせてオフ調整時間T3が延長され、より低いスイッチング周波数fで発振用スイッチ素子4がオンオフ制御される。
一定の出力電流が流れている状態で、異常低下した出力電圧を検出した場合には、出力側に短絡が生じている恐れがあるものとして、出力電圧監視回路35は可変型基準電源34の電圧をオン基準電圧から大幅に引き下げて、オン動作時間T1を大幅に短縮させる。その結果、最大一次巻線電流Ipmaxが大幅に低下し、(3)式から決定される移動平均電力Wavが軽負荷の接続を示す値となり、二次出力巻線3bの電圧波形(11)は、二次出力巻線3bの電圧波形(3)と同様に、低いスイッチング周波数fとなる。
上述の実施の形態では、(3)式や(6)式から算定した移動平均電力Wavを負荷の消費電力の判別値としているが、(5)式等で算定する一発振周期Tの出力電力Woutから判別値を得てもよい。
また、移動平均電力Wavや一発振周期Tの出力電力Woutを、トランス3の一次巻線3aのインダクタンスL1と、一次巻線3aに流れる最大一次巻線電流Ipmaxから算定しているが、トランス3のいずれかの巻線のインダクタンスLと、その巻線に流れる最大電流Imaxから(2)式を用いて算定することもできる。例えば、(2)式のインダクタンスLと最大電流Imaxに、トランス3の二次出力巻線3bのインダクタンスL2と出力時間T2に二次出力巻線3bに流れる最大最大電流Ismax(オフ制御の際に二次出力巻線3bに流れる電流)を代入して得られる一発振周期Tのトランス3に蓄積されるエネルギーEを、その発振周期Tで除して、
一発振周期Tの出力電力Woutを、
Figure 2015116030
から得てもよい。
更に、移動平均電力Wavは、連続するm回の各発振周期で出力される出力電力Woutの平均で算定しているが、連続するm回の各発振周期でトランス3に蓄積される総エネルギーを、連続するm回の各発振周期の和で除して算定することもできる。
また、上述の実施の形態では、移動平均電力Wavや一発振周期Tの出力電力Woutを負荷の消費電力の判別値として、その判別値に応じてスイッチング信号の一発振周期Tを可変させているが、判別値に応じて直接スイッチング信号のスイッチング周波数fを可変制御してもよい。
また、上述のスイッチング電源装置1は、スイッチング信号をPWM変調して出力電圧若しくは出力電流を定電圧若しくは定電流制御しているが、必ずしもスイッチング信号をPWM変調せずに、負荷の消費電力に応じてスイッチング信号をPFM変調し、スイッチング周波数fのみを可変させて出力電力Woutを制御することもできる。
本発明は、消費電力が異なる種々の負荷に対して直流電源を供給するスイッチング電源装置に適している。
1 スイッチング電源装置
2 直流電源
3 トランス
3a 一次巻線3a
3b 二次出力巻線
3c 第1補助巻線
4 発振用スイッチ素子
5 Ip検出抵抗(巻線電流検出部)
7 フォトカプラ受光素子(帰還制御部)
10 発振制御部
11 フォトカプラ発光素子(帰還制御部)
12、13 整流平滑化回路
17、21 エラーアンプ(出力監視回路)
20a、20b 出力線
37 疑似共振積算部(出力検出部、巻線電圧検出部)
38 負荷状態判別部
td 消失時
T1 オン動作時間
T3 オフ調整時間

Claims (6)

  1. 一次巻線と二次出力巻線を有するトランスと、
    一次巻線を励磁する直流電源に、一次巻線と直列に接続された発振用スイッチ素子と、
    発振用スイッチ素子をオン/オフ制御し、発振用スイッチ素子をオン制御した後オフ制御するまでのオン動作時間と、オフ制御した後オン制御するまでのオフ動作時間からなる発振周期を繰り返す発振制御部と、
    二次出力巻線の出力を整流平滑化する整流平滑化回路とを備え、
    オン動作時間にトランスに蓄積したエネルギーを、オフ動作時間に整流平滑化回路の出力線間に接続する負荷へ直流電力として出力するフライバック型のスイッチング電源装置であって、
    トランスのいずれかの巻線に流れる巻線電流を検出する巻線電流検出部と、
    一発振周期に巻線電流検出部が検出する巻線電流の最大巻線電流をImax、巻線電流が流れる巻線のインダクタンスをLとして、一発振周期にトランスに蓄積されるエネルギーEを、
    Figure 2015116030
    から算定し、算定したエネルギーEとそのエネルギーEが蓄積される発振周期の時間Tをもとに負荷の消費電力を判別する負荷状態判別部と、
    オン動作時間にトランスに蓄積したエネルギーが消失する消失時を検出する出力検出部を備え、
    発振制御部は、オフ制御から消失時までの出力時間T2に、負荷状態判別部が判別した負荷の消費電力の増/減に応じて経過時間を短縮/延長させるオフ調整時間T3を加えて、各発振周期のオフ動作時間とし、
    発振用スイッチ素子の発振周波数を、前記出力線間に接続される負荷が重負荷である場合に上昇させ、軽負荷である場合に低下させることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 巻線電流検出部は、トランスの一次巻線に流れる一次巻線電流を検出し、
    負荷状態判別部は、トランスの一次巻線のインダクタンスをL1、k番目(kは自然数)の発振周期T(k)に一次巻線に流れる最大一次巻線電流をIpmax(k)として、負荷の消費電力を判別するn番目(nは1以上の自然数)の発振周期を含む連続したm回(mは1以上の自然数)の発振周期の移動平均電力Wavを、
    Figure 2015116030
    から算定し、負荷の消費電力とすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. トランスの一次側で二次巻線と逆極性の電圧を発生する補助巻線と、
    補助巻線の電圧を監視する巻線電圧監視部を備え、
    発振制御部は、疑似共振で振動する補助巻線の電圧がいずれかの極大値に達した時にオフ調整時間T3が終了するように、負荷状態判別部が判別した負荷の消費電力の増/減に応じて経過時間を短縮/延長させるオフ調整時間T3を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 発振制御部は、消失時の後に補助巻線の電圧に表れる極大値を積算し、負荷状態判別部が判別した負荷の消費電力の増/減に応じて低下/上昇させる負荷状態閾値を積算値が越えた時にオフ調整時間T3を終了して次の発振周期のオン制御へ移行することを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 出力検出部は、補助巻線にフライバック電圧が発生した後、その極性が最初に反転する極性反転時を消失時として検出することを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 出力線の出力電圧及び/又は出力線に流れる出力電流を監視する出力監視回路と、
    出力電圧若しくは出力電流が所定の出力閾値を越えた時に、発振制御部へ帰還信号を出力する帰還制御部とを備え、
    発振制御部は、連続する各発振周期のオン動作時間を、帰還制御部から帰還信号が入力されていない間に漸増し、帰還信号が入力されている間に漸減することを特徴とする請求項請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
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