JP2015115970A - 発電装置 - Google Patents

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【課題】各種電子機器などに用いられる発電装置に関し、部品点数が削減でき、スライド方向側に応じた寸法の低減化が可能な構成の磁気回路構成部を有するものを提供する。【解決手段】上面がN極、下面がS極の永久磁石50に、上面視Z字状の上部材60と下部材70とが固着され、その中央の直線部分が配されたコイル保持用部材80の壁部81周囲にコイル100が巻かれたコイル付き磁石部材と、コイル付き磁石部材の左右に突出する各突出部62と72、73と63の外方位置それぞれに配され、同期してスライド移動する外部材111、112とからなる磁気回路構成部を有し、外部材111、112にコイル付き磁石部材が交互に吸着して発電可能な構成のものとした。【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器や、それらを遠隔操作するための操作用機器、操作部位などに用いられる発電装置に関するものである。
各種電子機器や、それらを遠隔操作するための操作用機器、操作部位などにおいて、近年では小型構成の発電装置に対しての開発要望をされることが多くなってきた。
そのような発電装置について、図7〜図14を用いて以下に説明する。
図7は従来の発電装置の外観斜視図、図8は同分解斜視図、図9は同ケース側部位の斜視図、図10は同スライダ側部位の斜視図、図11は同第一の状態でのカバー部材を除いて示した上面図、図12は同第一の状態での各磁石部材と各ヨークの位置関係を示す模式図、図13は同第二の状態でのカバー部材を除いて示した上面図、図14は同第二の状態での各磁石部材と各ヨークの位置関係を示す模式図である。
従来の発電装置は、図7に示したように、樹脂製のケース1にカバー部材33が組み合わせて構成されている。
ケース1は、図8や図9に示したように、上方が矩形状に開口した箱型であり、ケース1内には、磁性体からなる棒状の中央ヨーク3が、長手方向を前後方向に平行に向けて固着されている。中央ヨーク3の前端部4と後端部5との間の中間部には、コイル7が配されている。
ケース1内の左端位置には、上面視コの字状の外ヨーク8が固着され、また、ケース1内の右端位置には、上面視コの字状の外ヨーク9が固着されている。外ヨーク8のコの字の先端8Aと8Bは、中央ヨーク3の前端部4の左側面と後端部5の左側面に所定間隔をあけて位置しており、同様に、外ヨーク9のコの字の先端9Aと9Bは、中央ヨーク3の前端部4の右側面と後端部5の右側面に所定間隔をあけて位置している。
以上のように構成されたケース側部位に対して移動可能に組み合わせられているスライダ側部位は、図10に示すとおり、第一磁石部材11及び第二磁石部材21と、それらを保持する樹脂製で矩形枠状のスライダ27とが主要部となっている。
第一磁石部材11は、永久磁石12の前後面それぞれに四角柱状の磁性体13、14が固着されて構成されている。永久磁石12は前方面がN極、後方面がS極の向きで配されている。第二磁石部材21は、永久磁石22の前後面それぞれに四角柱状の磁性体23、24が固着されて構成されている。永久磁石22は、前方面がS極、後方側がN極の向きで配されている。
第一磁石部材11と第二磁石部材21とは、樹脂製のスライダ27に、左右方向に所定間隔をあけた平行関係で位置するように並べて保持されている。
スライダ27は、ケース1内で左右方向に向けてスライド移動可能に組み込まれている。組み込み状態では、図11や図12に示したように、第一磁石部材11と第二磁石部材21との間に中央ヨーク3が位置し、第一磁石部材11と第二磁石部材21に対して外ヨーク8と外ヨーク9は左右側の外方に位置している。そして、スライダ27には、平板バネ29を介して操作部材31が配されている。なお、外ヨーク8と外ヨーク9は、中央ヨーク3に吸着していない方の永久磁石22(または永久磁石12)からの磁束を逃がして中央ヨーク3内に流れる磁束への影響を抑えるために配されている。
そして、ケース1およびスライダ27上を覆うように、上方から樹脂製のカバー部材33が配されてケース1に結合されている。
次に動作の説明をする。図11や図12に示した第一磁石部材11と中央ヨーク3とが吸着している第一の状態では、スライダ27はケース1内の右側に位置している。第一磁石部材11は、磁性体13の前端付近および磁性体14の後端付近の各々の右側面が中央ヨーク3の前端部4、後端部5の左側面に当接して吸着している。なお、第一磁石部材11は、外ヨーク8の先端8A、8Bから離間している。
第二磁石部材21は、中央ヨーク3の前端部4、後端部5の右側面から離間していると共に、磁性体23の前端付近および磁性体24の後端付近の各々の右側面が外ヨーク9の先端9A、9Bに当接して吸着しており、第二磁石部材21からの磁束は外ヨーク9を経由してループしている。
第一の状態では、第一磁石部材11の永久磁石12からの磁束が、磁性体13から中央ヨーク3の前端部4に伝わり、それが中央ヨーク3を後端部5側に向いて流れて、前記中央ヨーク3の後端部5から第一磁石部材11の磁性体14に戻る経路で伝わっている。
第一の状態から操作部材31の操作部を左方向に水平に移動操作すると、前述したそれぞれの吸着箇所が離れて平板バネ29のばね力も加わってスライダ27が左方に移動し、それに応じて第一磁石部材11と第二磁石部材21とが同期して左方へ水平にスライド移動して図13および図14に示した第二の状態に移行する。
第二の状態では、図13および図14に示したように、第一磁石部材11は、磁性体13の前端付近および磁性体14の後端付近の各々の左側面が外ヨーク8の先端8Aおよび8Bに当接した吸着状態になる。このため、第一磁石部材11からの磁束は外ヨーク8を経由してループするようになる。そして、第二磁石部材21は、磁性体23の前端付近および磁性体24の後端付近の各々の左側面と中央ヨーク3の前端部4および後端部5の右側面とが当接した吸着状態となる。
第二の状態では、第二磁石部材21の永久磁石22の磁束が、磁性体24から中央ヨーク3の後端部5に伝わり、それが中央ヨーク3内を前端部4側に向いて流れて、前記中央ヨーク3の前端部4から第二磁石部材21の磁性体23に戻る経路で伝わっている。
以上のように、第一の状態から第二の状態にすると、中央ヨーク3内での磁束の流れる方向が逆方向に切り換わる。それによって中央ヨーク3に配されたコイル7に起電力が発生し、その起電力をコイル7のコイル線から取り出せる。そして、前記第二の状態から第一の状態に戻すときの動作時にも、同様に中央ヨーク3内での磁束の流れる方向が逆方向に切り換わるため、それに応じてコイル7に生じる相応する起電力を取り出すことができるものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
国際公開第2013/084409号
従来の発電装置は、磁気回路構成部として、第一磁石部材11と第二磁石部材21を同期状態で左右方向にスライド移動させて中央ヨーク3に接離させ、それによって発電する構成であった。このため、二つの永久磁石12、22が必要となって部品点数が多くなり、また、外ヨーク8、9を含めて、第一磁石部材11、中央ヨーク3、第二磁石部材21をスライド方向側に順に並べて配した構成であったため、スライド方向側での寸法の低減化が難しかった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、部品点数が削減できると共に、スライド方向側に応じた寸法の低減化が可能な構成の磁気回路構成部を有する発電装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明は、磁束を通す第一部材と、前記第一部材と対向して配された磁束を通す第二部材と、前記第一部材と前記第二部材との間に配された永久磁石と、前記第一部材と前記第二部材の外側に巻回されたコイルと、前記コイルの外側に配された磁束を通す外部材と、からなり、前記第一部材が前記コイルの軸方向の前方側で、前記外部材と近接または当接するとき、前記第二部材が前記コイルの軸方向の後方側で、前記外部材と近接または当接する発電装置としたものである。
これであれば、外部材と永久磁石に第一部材および第二部材を重ねて配したものとを相対的にスライド移動させると、コイル内に配された第一部材内と第二部材内とに流れる磁束の方向が逆方向に切り換わるものに構成できる。このため、部品点数が削減され、スライド方向側に応じた寸法が低減化された構成の磁気回路構成部を有する発電装置が得られるという作用を有する。
以上のように本発明によれば、部品点数が削減でき、スライド方向側に応じた寸法の低減化が可能な構成の磁気回路構成部を有する発電装置を提供できるという有利な効果が得られる。
本発明の実施の形態による発電装置の磁気回路構成部の外観斜視図 同断面図 同分解斜視図 同上面図 同第二の状態に移行させた状態での断面図 同第二の状態に移行させた状態での上面図 従来の発電装置の外観斜視図 同分解斜視図 同ケース側部位の斜視図 同スライダ側部位の斜視図 同第一の状態でのカバー部材を除いて示した上面図 同第一の状態での各磁石部材と各ヨークの位置関係を示す模式図 同第二の状態でのカバー部材を除いて示した上面図 同第二の状態での各磁石部材と各ヨークの位置関係を示す模式図
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図6を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態による発電装置の磁気回路構成部の外観斜視図、図2は同断面図、図3は同分解斜視図、図4は同上面図、図5は同第二の状態に移行させた状態での断面図、図6は同第二の状態に移行させた状態での上面図である。
同図に示すように、直方体状の永久磁石50は、第一面としてなる上面と、第一面に対向する第二面としてなる下面を備え、前記上面には上部材60(請求項の第一部材に相当)が固着され、また、前記下面には下部材70(請求項の第二部材に相当)が固着されている。つまり、永久磁石50は、第一面となる上面側がN極で、第二面となる下面側がS極になっている。
上部材60は、前後方向に沿って伸びる直線状の中央部61と、中央部61から突出する第一突出部62、第二突出部63とを有している。その材質は、磁束を通す磁性体製の平板から形成されている。
第一突出部62は、中央部61の前端付近に設けられ、左方に向かって直角に突出している。第二突出部63は、中央部61の後端付近に設けられ、右方に向かって直角に突出している。このように、上部材60は、上面視Z字状のものに形成されている。
永久磁石50は、前記中央部61の中央下面位置に固着されており、第一突出部62や第二突出部63は、永久磁石50の前後方向での端部位置よりもさらに前後の外方に離れた位置に設けられている。
なお、各図には、上部材60として、中央部61、第一突出部62、第二突出部63を一枚ものの平板の板材で一体形成したものを図示しているが、個々に形成された前記各部位を接続させて構成したもの等としてもよい。
下部材70も、上部材60と同様に前後方向に沿って伸びる直線状の中央部71と、中央部71から突出する第三突出部72、第四突出部73とを有している。その材質としても同様で磁束を通す磁性体製の平板から形成されている。
第三突出部72は、中央部71の後端付近に設けられ、左方に向かって直角に突出している。第四突出部73は、中央部71の前端付近に設けられ、右方に向かって直角に突出している。
つまり、下部材70も、上面視Z字状のものに形成されている。そして、この下部材70としても、中央部71、第三突出部72、第四突出部73を接続させて構成したもの等としてもよい。
永久磁石50は、前記中央部71の中央上面位置に固着されており、第三突出部72や第四突出部73は、永久磁石50の前後方向の端部位置よりもさらに前後の外方に離れた位置に設けられている。
なお、当該構成では、図3から判るように、上部材60と下部材70とを同じ部材を用いており、上部材60に対して前記部材を上下逆にひっくり返して用いることによって下部材70としている。これであれば、必要となる部材数を削減することができる。さらに、前後方向での同じ位置で、それぞれ左右に突出する第一突出部62と第四突出部73、および第三突出部72と第二突出部63を上下で互い違いに位置する配置状態のものとして構成することも容易になり小型化に寄与することともなる。
永久磁石50に上部材60、下部材70が重ねて配されている状態のもの(以下、この状態のものを磁石部材と記載する)は、樹脂製のコイル保持用部材80に組み込まれている。
コイル保持用部材80は、上方に突出する四つの柱状部91〜94を有している。左方側で前後に位置する柱状部91、92の間には両者間を接続するように左方側の壁部81が設けられ、同様に右方側で前後に位置する柱状部93、94の間にも両者間を接続するように右方側の壁部81が設けられている。
壁部81どうしは、左右方向で対向している。壁部81の下端位置は、磁石部材を載せる載置面よりも少し低い位置で、また上端位置は、前記載置面に磁石部材を載せた状態で、上部材60の上面位置よりも少し高い位置になるように設定されている。
磁石部材は、左右の壁部81内に中央の直線部分が位置し、それぞれの柱状部91〜94より各突出部62、72、73、63が前後の外方側に位置するようにコイル保持用部材80の載置面に載せられている。
各柱状部91〜94は、壁部81に繋がる側とは逆の前後方向の外面側が上下に平坦な面で構成されている。これであれば、磁石部材をコイル保持用部材80に組み込む際に、前記それぞれの外面側で対応する各突出部62、72、73、63を内側から案内しつつ組み込めるものにできる。
そして、図2に示すように、左右の壁部81の外側からコイル100が巻かれており、磁石部材の中央の直線部分はコイル100内に内包状態になっている。以下、この状態のものをコイル付き磁石部材と記載する。
このとき、前述したように当該磁石部材は、第一突出部62と第四突出部73が前後方向での同じ前方位置で各々左右方向に向けて突出し、第三突出部72と第二突出部63も前後方向での同じ後方位置で各々左右方向に向けて突出している。そして、前方の第一突出部62と第四突出部73、後方の第三突出部72と第二突出部63は、永久磁石50の前後方向での端部位置よりもさらに前後の外方に離れた位置に設けられている。
このため、当該コイル付き磁石部材としては、永久磁石50の前方の端部位置から第一突出部62と第四突出部73までの中央部61、71位置の外周、および永久磁石50の後方の端部位置から第三突出部72と第二突出部63までの中央部61、71位置の外周にもコイル100が巻かれたものになっている。
さらに、コイル保持用部材80の壁部81が前述した高さ設定のものであるため、磁石部材が壁部81の高さ範囲内に納まり壁部81の外壁に沿ってコイル100を略矩形状に巻き易く、かつコイル線の断線なども減らせるものとなっている。そして、このコイル付き磁石部材は図示しないケース内等に配されている。
コイル付き磁石部材に対し、図1〜図3などに示すように、左右方向それぞれの外方位置には、磁束を通す磁性体製の平板からなる外部材111、112が配されている。
外部材111、112は、平板の板材から略矩形状に形成されたものが用いられている。左方の外部材111は、第一突出部62、第三突出部72が同時に当接もしくは近接可能な大きさのものが用いられている。右方の外部材112は、第四突出部73、第二突出部63が同時に当接もしくは近接可能な大きさのものが用いられている。なお、この外部材111、112は同期して左右方向にスライド移動が可能なようにスライダ(図示せず)等に保持されて前記ケース内に配され、その上方からカバー部材が配されて前記ケースに結合されている。
当該発電装置は、以上のように構成した磁気回路構成部を備えている。次に、その動作について説明する。ここに、説明を判りやすくするため、以下では図1、図2、図4に示す状態、つまり第一突出部62および第三突出部72が左方の外部材111に同時に当接している状態を第一の状態とする。
第一の状態では、コイル100の軸方向の前方側で、上部材60の第一突出部62の左側端面と外部材111が当接して吸着している。さらに、コイル100の軸方向の後方側で、下部材70の第三突出部72の左側端面と外部材111が当接して吸着している。なお、上部材60の第二突出部63と、下部材70の第四突出部73は、右方の外部材112から離間している。
ここに、第一突出部62の左側端面と外部材111は、必ずしも互いが当接する必要は無く、近接した状態であってもよい。同様に、第三突出部72の左側端面と外部材111も、近接した状態であってもよい。この第一の状態では、永久磁石50からの磁束は、永久磁石50の上面側のN極から上部材60に伝わり、その磁束が上部材60内を第一突出部62のある前方側に向いて流れて第一突出部62から左方の外部材111に伝わる。その後、前記磁束は、左方の外部材111から下部材70の第三突出部72に伝わり、第三突出部72から前方側に向いて下部材70内を流れて永久磁石50の下面位置のS極に戻る経路で伝わっている。
第一の状態から外部材111、112を同期状態で左方に水平にスライド移動させると、図5および図6に示した第二の状態に移行する。
第二の状態では、コイル100の軸方向の前方側で、下部材70の第四突出部73の右側端面と外部材112が当接して吸着している。さらに、コイル100の軸方向の後方側で、上部材60の第二突出部63の右側端面と外部材112が当接して吸着している。なお、上部材60の第一突出部62と、下部材70の第三突出部72は、右方の外部材112から離間している。
なお、第二の状態において、第四突出部73の右側端面と外部材112は、必ずしも互いが当接する必要は無く、近接した状態であってもよい。同様に、第二突出部63の右側端面と外部材112も、近接した状態であってもよい。
この第二の状態では、永久磁石50からの磁束は、永久磁石50の上面側のN極から上部材60に伝わり、その磁束が上部材60内を第二突出部63のある後方側に向いて流れて第二突出部63から右方の外部材112に伝わる。その後、前記磁束は、右方の外部材112から下部材70の第四突出部73に伝わり、第四突出部73から後方側に向いて下部材70内を流れて永久磁石50の下面位置のS極に戻る経路で伝わっている。
すなわち、第二の状態での上部材60内および下部材70内での磁束の流れる方向は、第一の状態での上部材60内および下部材70内での磁束の流れる方向に対して逆方向に切り換わっている。
このように、第一の状態から第二の状態になる際に、上部材60内および下部材70内での磁束の流れる方向が逆方向に切り換わり、それによってコイル100には所定の起電力が生じて、この起電力をコイル100のコイル線から取り出すことができる。
第二の状態から外部材111、112を同期状態で右方に水平にスライド移動させて第一の状態にする際の動作は、前述内容と左右を逆にした状態であるため、その詳細説明は省略する。
なお、第二の状態から第一の状態にする際にも、上部材60内および下部材70内での磁束の流れる方向が逆方向に切り換わり、これによって、コイル100には所定の起電力が生じて、この起電力をコイル100のコイル線から取り出すことができることも同じである。
以上のように、当該発電装置は、外部材111、112を同期状態で左右に水平にスライド移動させることによって所定の起電力が得られる磁気回路構成部を有するものになっている。なお、外部材111、112をスライダなどに保持させたものとする場合には、所定のばね部材を付加して、そのばね部材のばね力を用いてスライダを水平にスライド移動させる構成等にするとよい。
なお、前記のものでは外部材111、112を同期状態で左右に水平にスライド移動させる構成にしたが、外部材111、112を固定状態に配してコイル付き磁石部材が左右方向に向けて水平にスライド移動する構成であってもよい。当該構成のものは、前述した外部材111、112側をスライド移動させる距離と、コイル付き磁石部材をスライド移動させる距離とが同じである場合、スライド方向側の寸法をさらに小さくすることが可能である。
または、外部材111、112とコイル付き磁石部材とが相対的にスライド移動して、前記の第一の状態から第二の状態への移行、およびその逆の移行が可能に構成されていてもよい。
以上のように、本発明による発電装置は、スライド方向側つまり左右方向側の寸法が細幅で低減化された構成の磁気回路構成部を有する。そして、この磁気回路構成部は、従来よりも部品点数が削減されたものともなっている。
つまり、従来品では、少なくとも二つの永久磁石12、22を用いて、それぞれで第一磁石部材11、第二磁石部材21に構成し、これらを中央ヨーク3と組み合わせていた。さらに、従来品では、中央ヨーク3に吸着していない方の永久磁石22(または永久磁石12)からの磁束を、外ヨーク9(または外ヨーク8)に逃がす構成にしていた。
これに対して当該発電装置による磁気回路構成部は、コイル付き磁石部材は一つのみであり、またそれに用いる永久磁石50も一つのみであって、そのコイル付き磁石部材を外部材111、112に組み合わせた構成である。このため、当該磁気回路構成部を有する発電装置は、部品点数が削減でき、スライド方向側に応じた寸法つまり左右方向側での幅寸法が低減化された小型で細幅の発電装置を得ることが可能である。
なお、前述したように、永久磁石50の前方の端部位置から第一突出部62と第四突出部73までの中央部61、71位置の外周、および永久磁石50の後方の端部位置から第三突出部72と第二突出部63までの中央部61、71位置の外周にもコイル100が巻かれている構成であると、上部材60内と下部材70内での磁束の活用度合いが増すようになり好ましい。
なお、コイル保持用部材80については、必要に応じて適宜用いればよく、また、その詳細形状は、前述形状に限定されることはない。
そして、本発明による発電装置は前記磁気回路構成部のみを備えさせたものであってもよいし、例えばコイル100から取り出した起電力を用いて、所定の無線信号を送信する電気回路部を備えさせたもの等としてもよい。
本発明における発電装置は、部品点数が削減でき、スライド方向側に応じた寸法の低減化が可能な構成の磁気回路構成部を有するものとして提供できるという有利な効果を有し、各種電子機器や、それらを遠隔操作するための操作用機器等に有用である。
50 永久磁石
60 上部材
61 中央部
62 第一突出部
63 第二突出部
70 下部材
71 中央部
72 第三突出部
73 第四突出部
80 コイル保持用部材
81 壁部
91〜94 柱状部
100 コイル
111、112 外部材

Claims (3)

  1. 磁束を通す第一部材と、
    前記第一部材と対向して配された磁束を通す第二部材と、
    前記第一部材と前記第二部材との間に配された永久磁石と、
    前記第一部材と前記第二部材の外側に巻回されたコイルと、
    前記コイルの外側に配された磁束を通す外部材と、からなり、
    前記第一部材が前記コイルの軸方向の前方側で、前記外部材と近接または当接するとき、
    前記第二部材が前記コイルの軸方向の後方側で、前記外部材と近接または当接する発電装置。
  2. 前記永久磁石の磁極の向きは、前記第一部材と前記第二部材が対向する向きに設定されている請求項1記載の発電装置。
  3. 前記第一部材と前記第二部材は、前期永久磁石よりも前記コイルの軸方向に延設している請求項1または2記載の発電装置。
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