JP2015115521A - 金属複合体、回路基板、半導体装置、及び金属複合体の製造方法 - Google Patents

金属複合体、回路基板、半導体装置、及び金属複合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属部材と他の部材とをAg粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層を介して接合する際に、接合信頼性を向上させることが可能な金属複合体、この金属複合体からなる回路基板、この回路基板を備えた半導体装置、及び金属複合体の製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁層11と、この絶縁層11の一方の面に配設された金属部材12と、前記金属部材のうち前記絶縁層が配設された面と反対側の面に配設されたAg焼結接合用Ag下地層12aとを備えた金属複合体10であって、前記Ag下地層12aは酸化銀の焼結体からなり、前記金属部材12と前記Ag下地層12aとが直接接合されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、絶縁層の一方の面に金属部材が配設された金属複合体、この金属複合体からなる回路基板、この回路基板を備えた半導体装置、及び金属複合体の製造方法に関するものである。
絶縁層の一方の面に金属部材が配設された金属複合体としては、例えばLEDやパワーモジュールの半導体装置等が挙げられる。この半導体装置は、導電材料からなる回路層の上に半導体素子が接合された構造とされている。
風力発電、電気自動車等の電気車両などを制御するために用いられる大電力制御用のパワー半導体素子においては、発熱量が多いことから、これを搭載する基板としては、例えばAlN(窒化アルミ)などからなるセラミックス基板(絶縁層)上に導電性の優れた金属板を回路層(金属部材)として接合した回路基板が、従来から広く用いられている。また、セラミックス基板のうち回路層とは反対側の面に、金属板を金属層(金属部材)として接合されることもある。
特許文献1に示すパワーモジュールにおいては、回路基板の一方の面にはんだを介して半導体素子が接合されるとともに、他方の面にヒートシンクが接合されており、半導体素子で発生した熱を、セラミックス基板側に伝達し、ヒートシンクを介して外部へ放散する構成とされている。
ところで、特許文献1に記載されたパワーモジュールのように、はんだ材を介して半導体素子などの電子部品と回路層とを接合した場合には、高温環境下で使用した際にはんだの一部が溶融し、半導体素子等の電子部品と回路層との接合信頼性が低下するおそれがあった。また、はんだ材を介してヒートシンクと金属層とを接合した場合においても、同様に、接合信頼性が低下するおそれがあった。
一方、特許文献2に示すパワーモジュールにおいては、ろう材を介してヒートシンクと金属層とが接合された構成とされている。このように、ろう材を介してヒートシンクと金属層とを接合した場合、はんだ材の融点と比べてろう材の融点の方が高いため、高温環境下における接合信頼性が向上するが、ろう材の接合温度が高温であるために、回路基板が熱により劣化してしまう問題があった。
上述のはんだ材やろう材の代替として、例えば、非特許文献1には、Ag粒子と有機物とを有するAgペースト(接合材)を用いて半導体素子を接合する技術が提案されている。
非特許文献1に記載されたAgペーストにおいては、Ag粒子と有機物とを含有しており、Ag粒子が焼結することで、導電性の焼成体からなる接合層が形成され、この接合層を介して半導体素子等の電子部品が回路層上に接合されることになる。このAgペーストを用いた接合では、予め回路層や電子部品の表面にNiAuやAg等のメッキを形成した後に、上述の接合層を介して回路層と電子部品とが接合されている。
また、特許文献3には、酸化銀粒子と有機物からなる還元剤とを含む酸化銀ペースト(接合材)を用いて、半導体素子等の電子部品を回路基板上に接合する技術が提案されている。
特許文献3に記載された酸化銀ペーストにおいては、酸化銀粒子が還元剤によって還元されることによって生成するAg粒子が焼結することで、導電性の焼成体からなる接合層が形成され、この接合層を介して半導体素子等の電子部品が回路層上に接合されることになる。
このように、Ag粒子の焼成体によって接合層を形成した場合には、比較的低温条件で接合層を形成できるとともに接合層自体の融点は高くなるため、高温環境下においても接合強度が大きく低下しない。
特開2004−172378号公報 特開2008−16813号公報 特許第4895994号公報
C. Gobl、他2名 「Low temperature sinter technology Die attachment for automotive power electronic applications」(France)
ところで、非特許文献1又は特許文献3に開示されたように、はんだ材やろう材を使用せずにAgペースト又は酸化銀ペーストを接合材料として用いて回路基板に半導体素子やヒートシンクを接合する場合、接合面には予めメッキが形成されるが、メッキとAg粒子の焼成体との結合力が低いために、接合信頼性が低下する問題があった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、金属部材と他の部材とをAg粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層を介して接合する際に、他の部材との接合信頼性を向上させることが可能な金属複合体、この金属複合体からなる回路基板、この回路基板を備えた半導体装置、及び金属複合体の製造方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明の金属複合体は、絶縁層と、この絶縁層の一方の面に配設された金属部材と、前記金属部材のうち前記絶縁層が配設された面と反対側の面に配設されたAg焼結接合用Ag下地層とを備えた金属複合体であって、前記Ag下地層は、酸化銀の焼結体からなり、前記金属部材と前記Ag下地層とが直接接合されていることを特徴としている。
本発明の金属複合体によれば、金属部材のうち絶縁層が配設された面と反対側の面に、直接接合によって、酸化銀の焼結体からなるAg焼結接合用Ag下地層が形成されているので、金属部材に、接合強度の高いAg下地層を形成できる。そして、このように酸化銀の焼結体からなるAg下地層が形成された金属部材が、Ag粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層を介して他の部材に接合される場合、酸化銀の焼結体からなるAg下地層と接合層とが同種の金属同士の接合となり、酸化銀の焼結体からなるAg下地層と接合層との接合強度を向上させることができる。したがって、金属部材と他の部材との接合強度を十分に確保することが可能となり、接合信頼性を向上させることができる。
また、本発明の回路基板は、上述の金属複合体からなり、前記金属部材は、前記絶縁層の一方の面に配設された回路層であることを特徴としている。
本発明の回路基板によれば、回路基板の回路層に酸化銀の焼結体からなるAg焼結接合用Ag下地層が形成されているので、Ag粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層を介して、半導体素子等と回路層とを接合する場合に、半導体素子等と回路層との接合強度を確保することができる。
さらに、本発明の回路基板は、上述の金属複合体を有し、前記絶縁層の一方の面に回路層が配設されている構成とされても良い。
本発明の回路基板によれば、回路基板の金属層に酸化銀の焼結体からなるAg焼結接合用Ag下地層が形成されているので、Ag粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層を介して、金属層とヒートシンク等とを接合する場合に、金属層とヒートシンク等との接合強度を確保することができる。
また、本発明の回路基板は、上述の金属複合体を有し、前記金属部材は、前記絶縁層の一方の面に配設された回路層であるとともに、前記絶縁層の他方の面に金属層が配設され、前記金属層のうち前記絶縁層が配設された面と反対側の面にAg焼結接合用第2Ag下地層が配設され、前記Ag第2下地層は、酸化銀の焼結体からなり、前記金属層と前記第2Ag下地層とが直接接合された構成とされても良い。
本発明の回路基板によれば、回路基板の回路層に酸化銀の焼結体からなるAg焼結接合用Ag下地層が形成されているので、Ag粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層を介して、半導体素子等と回路層とを接合する場合に、半導体素子等と回路層との接合強度を確保することができると共に、絶縁層の他方の面に配設された金属部材からなる金属層が備えられているので、回路基板とヒートシンク等が接合され、熱応力が負荷された場合に、回路基板とヒートシンク等の接合信頼性を確保することができる。
また、本発明の半導体装置は、上述の回路基板と、前記回路層上のAg下地層に接合された半導体素子と、を備え、Ag粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層によって、前記Ag下地層と前記半導体素子とが接合されていることを特徴としている。
本発明の半導体装置によれば、上述のようなAg下地層と半導体素子とが、Ag粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層によって接合されているので、回路基板と半導体素子との接合強度を高くし、接合信頼性を向上させることができる。
本発明の金属複合体の製造方法は、絶縁層の一方の面に金属部材が配設された金属複合体の製造方法であって、前記絶縁層の一方の面に前記金属部材を配設する工程と、前記金属部材のうち前記絶縁層が配設された面と反対側の面に、酸化銀ペーストを塗布する工程と、前記酸化銀ペーストを焼結することにより、前記金属部材と直接接合したAg焼結接合用Ag下地層を形成する工程と、を備えることを特徴としている。
本発明の金属複合体の製造方法によれば、金属部材のうち絶縁層が配設された面と反対側の面に、酸化銀ペーストを塗布する工程と、前記酸化銀ペーストを焼結するとともに、金属部材と、前述のAg下地層とを直接接合し、Ag焼結接合用Ag下地層を形成する工程とを備えているので、金属部材に酸化銀の焼結体からなるAg焼結接合用Ag下地層を確実に形成することができる。
そして、このように形成されたAg下地層は、Ag粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層との接合性が良好であり、金属部材と他の部材を、接合層を介して接合した場合に、接合信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、金属部材と他の部材とをAg粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層を介して接合する際に、他の部材との接合信頼性を向上させることが可能な金属複合体、この金属複合体からなる回路基板、この回路基板を備えた半導体装置、及び金属複合体の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係る回路基板の断面図である。 本発明の一実施形態に係るヒートシンクの断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するフロー図である。 本発明の一実施形態に係る回路基板の製造方法の途中までを(a)から(d)の順に示した断面図である。 図5に続く製造方法を(a)から(c)の順に示した断面図である。 本発明の一実施形態に係るヒートシンクの製造方法を(a)(b)の順に示した断面図である。 本発明の一実施形態に係る回路基板とヒートシンクとを積み重ねた状態を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る半導体装置1を示す。この半導体装置1は、回路基板10(金属複合体)と、この回路基板10の一方の面(図1において上面)に接合層2を介して接合された半導体素子3と、回路基板10の他方の面に接合層5を介して接合されたヒートシンク30とを備えている。
回路基板10は、図2に示すように、絶縁層を構成するセラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図2において上面)に配設された回路層12(金属部材)と、セラミックス基板11の他方の面(図2において下面)に配設された金属層13と、を備えている。
セラミックス基板11は、絶縁性の高いAlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化ケイ素)、Al(アルミナ)等で構成されている。本実施形態では、放熱性の優れたAlN(窒化アルミ)で構成されている。また、セラミックス基板11の厚さは、0.2〜1.5mmの範囲内に設定されており、本実施形態では、0.635mmに設定されている。
回路層12は、セラミックス基板11の一方の面(図2において上面)に、導電性を有する銅の金属板が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、回路層12は、純度99.95質量%以上の無酸素銅の圧延板を接合することで形成されている。なお、回路層12の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.6mmに設定されている。
この回路層12の一方の面には、酸化銀の焼結体からなるAg下地層12aが形成されている。
金属層13は、セラミックス基板11の他方の面(図2において下面)に、導電性を有するアルミニウムの金属板が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、金属層13は、純度99.99質量%以上のアルミニウムの圧延板を接合することで形成されている。なお、金属層13の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.6mmに設定されている。
この金属層13のうちセラミックス基板11が接合された面と反対側の面には、酸化銀の焼結体からなる第2Ag下地層13aが形成されている。
Ag下地層12a及び第2Ag下地層13aは、Ag焼結接合用の下地層であり、本実施形態においては、酸化銀ペーストを回路層12及び金属層13の一方の面に塗布し、この酸化銀ペーストを焼結するとともに回路層12及び金属層13とそれぞれ直接接合されることにより形成されている。
Ag下地層12a及び第2Ag下地層13aの焼結後における厚さは、0.003mm以上0.1mm以下の範囲に設定されており、本実施形態においては、0.01mmに設定されている。なお、回路層12上に形成されたAg下地層12aは、回路層12の一方の面のうち、半導体素子3と接合される領域に形成されている。また、金属層13上に形成された第2Ag下地層13aは、金属層13の全面に形成されている。
ヒートシンク30は、回路基板10側の熱を放散するためのものである。
ヒートシンク30は、熱伝導性が良好な材質で構成されることが望ましく、本実施形態においては、A6063(Al合金)で構成されている。図1及び図3に示すとおり、このヒートシンク30には、冷却用の流体が流れるための流路31が設けられている。
ヒートシンク30の一方の面(図3において上面)には、酸化銀の焼結体からなる第3Ag下地層30aが形成されている。この第3Ag下地層30aは、上述のAg下地層12a及び第2Ag下地層13aと同様の構成とされており、Ag焼結接合用の下地層として形成されている。
半導体素子3は、Si等の半導体材料で構成されている。この半導体素子3と回路層12は、接合層2を介して接合されている。
接合層2は、Ag粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体とされており、本実施形態においては、酸化銀粒子と有機物からなる還元剤とを含む酸化銀ペーストの焼成体とされている。すなわち、接合層2は、酸化銀が還元されたAgの焼成体とされているのである。ここで、酸化銀を還元することにより生成される粒子は、例えば粒径10nm〜1μmと非常に微細であることから、緻密なAgの焼成層が形成されることになる。
本実施形態において、Ag下地層形成用の酸化銀ペースト及び接合層形成用の酸化銀ペーストは、同様な組成を有しており、酸化銀粉末(酸化銀粒子)と、還元剤と、樹脂と、溶剤と、を含有している。本実施形態では、これらに加えて有機金属化合物粉末を含有している。
酸化銀粉末の含有量が酸化銀ペースト全体の60質量%以上92質量%以下とされ、還元剤の含有量が酸化銀ペースト全体の5質量%以上20質量%以下とされ、有機金属化合物粉末の含有量が酸化銀ペースト全体の0質量%以上10質量%以下とされており、残部が溶剤とされている。この酸化銀ペーストにおいては、焼結によって得られるAg下地層12a、第2Ag下地層13a、第3Ag下地層30a及び接合層2に未反応の有機物が残存することを抑制するために、分散剤及び樹脂は添加していない。
還元剤は、還元性を有する有機物とされており、例えば、アルコール、有機酸を用いることができる。
アルコールであれば、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の1級アルコールを用いることができる。なお、これら以外にも、エチレングリコール、ジエチレングリコール、その他のグリコール、グリセリンなどの多価アルコール類を用いてもよい。
有機酸であれば、例えば、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナンデカン酸などの飽和脂肪酸を用いることができる。なお、これら以外にも、不飽和脂肪酸を用いてもよい。
有機金属化合物は、熱分解によって生成する有機酸によって酸化銀の還元反応や有機物の分解反応を促進させる作用を有するものであり、例えば蟻酸銀、酢酸銀、プロピオン酸銀、安息香酸銀、シュウ酸銀などのカルボン酸系金属塩等が適用される。
溶剤は、酸化銀ペーストの保存安定性、印刷性を確保する観点から、高沸点(150℃〜300℃)のものを用いることが好ましい。具体的には、2−メチルプロパノエート、α−テルピネオール、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸3−メチルブチル等を用いることができる。
なお、この酸化銀ペーストは、ティー・エイ・インスツルメント社製の回転粘度計AR−1000を用いた場合、回転数が10回転/分のときの粘度が10Pa・s以上500Pa・s以下、より好ましくは50Pa・s以上300Pa・s以下に調整されている。
次に、本実施形態である回路基板10、半導体装置1の製造方法について、図4のフロー図、及び図5〜図8に示す工程ごとの断面図を参照して説明する。以下では、Ag下地層12a、第2Ag下地層13a、第3Ag下地層30aを特に区別しない場合は、これらを単にAg下地層と称する。
まず、Ag及び窒化物形成元素を含む銅部材接合用ペーストを用いてセラミックス基板11の一方の面に銅板22を接合し、回路層12を形成する(回路層形成工程S01)。ここで、銅部材接合用ペーストは、Agおよび窒化物形成元素を含む粉末成分と、樹脂と、溶剤と、分散剤と、可塑剤と、還元剤と、を含有するものであり、粉末成分は、Ag及び窒化物形成元素以外に、In、Sn、Al、Mn及びZnから選択される1種又は2種以上の添加元素を含有するものとされている。ここで、窒化物形成元素はTi、Zr、Hf及びNbから選択される1種又は2種以上の元素である。
具体的には、セラミックス基板11の一方の面にスクリーン印刷によって、銅部材接合用ペーストを塗布して乾燥させることにより、図5(a)に示すようにAg及び窒化物形成元素層25を形成する。このAg及び窒化物形成元素層25の厚さは、乾燥後で60μm以上300μm以下とされている。次に、銅板22をセラミックス基板11の一方の面側に積層する。すなわち、セラミックス基板11と銅板22との間にAg及び窒化物形成元素層25を介在させる(図5(b)参照)。
そして、図5(b)に示すように、銅板22、セラミックス基板11を積層方向に加圧(圧力1〜35kgf/cm)した状態で真空加熱炉内に挿入して加熱することにより、セラミックス基板11の一方の面に回路層12を形成する。この加熱時において、Ag及び窒化物形成元素層25のAgが銅板22に向けて拡散する。このとき、銅板22の一部がCuとAgとの反応によって溶融し、銅板22とセラミックス基板11との界面に、溶融金属領域が形成されることになる。そして、溶融金属領域が凝固することにより、セラミックス基板11と銅板22とが接合され、回路層12が形成される(図5(c)参照)。
ここで、本実施形態では、真空加熱炉内の圧力は10−6Pa以上10−3Pa以下の範囲内に、加熱温度は790℃以上850℃以下の範囲内に設定している。
なお、凝固が終了した後では、Ag及び窒化物形成元素層25のAgが十分に拡散されており、セラミックス基板と銅板との接合界面にAg及び窒化物形成元素層25が残存することはない。
次に、アルミニウム板23をセラミックス基板11の他方の面にろう材を用いて接合し、金属層13を形成する(金属層形成工程S02)。図5(c)に示すように、セラミックス基板11とアルミニウム板23との間には、厚さ5〜50μmのろう材箔26を介在させる。本実施形態では、厚さ14μmのろう材とした。また、ろう材箔26は、融点降下元素であるSiを含有したAl−Si系のろう材とされている。
次いで、アルミニウム板23を積層方向に加圧(圧力1〜35kgf/cm)した状態で真空加熱炉内に挿入し加熱して、セラミックス基板11の他方の面にろう材箔26を融解、凝固させて金属層13を形成する。
ここで、金属層形成工程S02において、真空加熱炉内の圧力は10−6Pa以上10−3Pa以下の範囲内に、加熱温度550℃以上650℃以下、保持時間は30分以上180分以下の範囲内に設定している。
上記のようにして、図5(d)に示すようにセラミックス基板11の一方の面に回路層12、他方の面に金属層13が接合される。
次に、図6(a)に示すようにAg下地層形成用酸化銀ペースト22a、23aを回路層12、金属層13の一方の面にそれぞれ塗布するとともに、図7(a)に示すようにヒートシンク30の一方の面にもAg下地層形成用酸化銀ペースト40aを塗布する(Ag下地層形成用酸化銀ペースト塗布工程S03)。Ag下地層形成用酸化銀ペーストを塗布した後、乾燥(例えば、室温、大気雰囲気で24時間保管)させる。
次いで、回路層12、金属層13上にAg下地層形成用酸化銀ペースト22a、23aが形成されたセラミックス基板11、及びAg下地層形成用酸化銀ペースト40aが形成されたヒートシンク30をそれぞれ真空加熱炉内に挿入し加熱して、Ag下地層形成用酸化銀ペースト22a、23a、40aを還元焼結するとともに回路層12、金属層13、ヒートシンク30に直接接合し、図6(b)及び図7(b)に示すように、酸化銀の焼結体からなるAg焼結接合用Ag下地層12a,13a、30aを形成する(Ag下地層形成工程S04)。この図6(b)に示すものが本実施形態の回路基板10である。
ここで、本実施形態ではAg下地層形成工程S04において、真空加熱炉内の圧力は10−6Pa以上10−3Pa以下の範囲内に、加熱温度は350℃以上567℃以下、保持時間は15分以上270分以下の範囲内に設定している。また、より好ましい加熱温度は、AgとAlの共晶温度(567.0℃)より5℃低い温度から共晶温度未満の範囲とされている。
なお、回路層12、金属層13及びヒートシンク30と酸化銀ペースト22a、23a、30aとが接合される面は、予め当該面の傷が除去されて平滑にされた後に、直接接合されている。
次に、図6(c)に示すように、酸化銀の焼結体からなるAg下地層12a,13aの表面に、接合層2,5となる接合層形成用酸化銀ペースト4,6をそれぞれ塗布する(接合層形成用酸化銀ペースト塗布工程S05)。
なお、酸化銀ペースト4,6を塗布する際には、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、感光性プロセス等の種々の手段を採用することができる。本実施形態では、スクリーン印刷法によって酸化銀ペースト4,6を印刷した。
次に、接合層形成用酸化銀ペースト4,6を塗布した状態で乾燥(例えば、室温、大気雰囲気で24時間保管)した後、図8に示すように、回路基板10の接合層形成用酸化銀ペースト4の上に半導体素子3を積層し、接合層形成用酸化銀ペースト6の下に、酸化銀ペースト30aが接合されたヒートシンク30を積層する(半導体素子及びヒートシンク積層工程S06)。
そして、半導体素子3と回路基板10、及びヒートシンク30とを積層した状態で加熱炉内に装入し、接合層形成用酸化銀ペースト4,6の焼成を行う(接合層形成用酸化銀ペースト焼成工程S07)。このとき、半導体素子3と回路基板10とを積層方向に加圧した状態で加熱することによって、より確実に接合することができる。この場合、加圧圧力は0.5〜10MPaとすることが望ましい。
このようにして、Ag下地層12aの上に接合層2が形成され、半導体素子3と回路層12とが接合される。また、回路基板10とヒートシンク30とが接合層5を介して接合される。これにより、本実施形態である半導体装置1が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態に係る半導体装置1及び回路基板10によれば、酸化銀が還元焼結したAg下地層12a、13a、30aのAgの一部が、金属部材(回路層12、金属層13、ヒートシンク30)中に固相拡散していると考えられる。すなわち、酸化銀が還元焼結したAg下地層と金属部材とは、直接接合によって接合されているので、金属部材とAg下地層との接合強度を十分に高くすることができる。そして、このAg下地層12aが形成された回路基板10と半導体素子3とが、接合層形成用酸化銀ペースト4の焼成体からなる接合層2を介して接合されているので、Ag下地層12aと接合層2とが同種の金属(Ag)同士の接合となり、Ag下地層12aと接合層2との接合強度を向上させることができる。したがって、回路基板10と半導体素子3との接合強度を十分に確保することが可能となり、接合信頼性を向上させることができる。
さらに、Ag下地層13aが形成された回路基板10とAg下地層30aが形成されたヒートシンク30とが、接合層形成用酸化銀ペースト6の焼成体からなる接合層5を介して接合されているので、Ag下地層13a、30aと接合層5とが同種の金属(Ag)同士の接合となり、Ag下地層13a、30aと接合層5との接合強度を向上させることができる。したがって、回路基板10とヒートシンク30との接合強度を十分に確保することが可能となり、接合信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、金属部材(回路層12、金属層13、ヒートシンク30)とAg下地層12a,13a、30aの接合は、金属部材と下地層形成用酸化銀ペーストを積層し、350℃以上567℃以下に保持する構成とされているので、金属部材表面の酸化被膜が、下地層形成用酸化銀ペーストに含まれる還元剤によって除去され、また、酸化銀が銀の焼結体となることで、金属部材の一方の面にAg下地層を確実に形成することができる。
金属部材とAg下地層を接合する際の温度が350℃以上の場合には、金属部材表面の酸化被膜が、下地層形成用酸化銀ペーストに含まれる還元剤によって除去されることで確実に接合することができる。また、567℃以下の場合には、Agと接合する金属部材との液相が生じて接合界面にコブが生じたり、厚みが変動したりすることを抑制できる。そのため、金属部材とAg下地層を接合する好ましい温度範囲は、上記の範囲に設定されている。
また、金属部材とAg下地層との接合時におけるより望ましい加熱温度は、接合する金属部材がCuの場合には、AgとCuの共晶温度(779.1℃)より5℃低い温度から共晶温度未満の範囲とされ、接合する金属部材がAlの場合には、AgとAlの共晶温度(567.0℃)より5℃低い温度から共晶温度未満の範囲とされている。このような温度範囲を選択したときには、液相が形成されずAgとCuの化合物若しくはAgとAlの化合物が生成されないので、固相拡散接合の接合信頼性が良好となることに加えて、固相拡散接合の際の拡散速度が速く、比較的短時間で固相拡散接合できる。
また、金属部材とAg下地層を接合する際に、接合される面に傷がある場合、接合時に隙間が生じる場合があるが、本実施形態では、接合する金属部材とAg下地層12a,13a、30aとの接合される面は、予め当該面の傷が除去されて平滑にされた後に、接合されているので、それぞれの接合界面に隙間が生じることを抑制して接合することが可能である。
また、本実施形態では、接合層2,5が、酸化銀粉末と還元剤とを含む接合層形成用酸化銀ペースト4,6の焼成体とされているので、接合層形成用酸化銀ペースト4,6を焼成する際に、酸化銀が還元剤によって還元されて微細なAg粒子となり、接合層2,5を緻密な構造とすることができる。また、還元剤は、酸化銀を還元する際に分解されるため、接合層2,5中に残存しにくく、接合層2,5における導電性及び強度を確保することができる。さらに、接合層形成用酸化銀ペースト4,6は、例えば300℃といった比較的低温条件で焼成することが可能であるため、半導体素子3の接合温度を低く抑えることができ、半導体素子3への熱負荷を低減することができる。また、金属層13とヒートシンク30との反りを低減し、接合信頼性を向上することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、銅部材接合用ペーストの粉末成分は、Ag及び窒化物形成元素以外に、In、Sn、Al、Mn及びZnから選択される1種又は2種以上の添加元素を含有するものとしたが、粉末成分がAg,Cu,Tiからなるペーストを用いることもできる。
また、上記実施形態では、接合層が、酸化銀粉末と還元剤とを含む酸化銀ペーストの焼成体とされているが、これに限定されることなく、ナノ銀ペーストの焼成体とされていても良い。また、Ag粉末を含む導電性接着剤で接合層を構成することも可能である。
また、上記の実施形態では、セラミックス基板の他方の面に形成される金属層を、純度99.99%の純アルミニウムの圧延板として説明したが、これに限定されることはなく、純度99%のアルミニウム(2Nアルミニウム)やアルミニウム合金、銅又は銅合金等であっても良い。さらに、金属層が、セラミックス基板の他方の面に配設されたアルミニウム層と、このアルミニウム層のうちセラミックス基板が配設された面と反対側の面に積層された銅層とを有する構成とされても良い。
また、上記の実施形態では、回路層は無酸素銅の銅板で構成されている場合について説明したが、これに限定されることはなく、その他の純銅や銅合金等の銅板で構成されても良いことは当然である。また、アルミニウム又はアルミニウム合金を用いることもできる。さらに、アルミニウム又はアルミニウム合金と銅又は銅合金の積層回路層であっても構わない。
さらに、絶縁層としてAlN等からなるセラミックス基板を用いたものとして説明したが、これに限定されることはなく、絶縁樹脂によって絶縁層を構成しても良い。
以下に、本発明の効果を確認すべく行った確認実験の結果について説明する。
(本発明例1〜4)
表1に示す金属部材上に、Ag下地層形成用酸化銀ペーストを塗布し、還元焼結することによって、金属部材に直接接合された厚さ10μmのAg下地層を形成した。なお、このAg下地層の形成は、真空加熱炉内の圧力を10−6Pa以上、10−3Pa以下の範囲内に設定し、表1に示す条件で実施した。
そして、Ag下地層上に接合層形成用酸化銀ペーストを塗布(塗布厚さ:50μm)し、さらに2.5mm×2.5mm×0.2mmtのSi板を配置し、接合層形成用酸化銀ペーストを焼成することで接合層を形成して、金属部材とSi板とを接合した。なお、Si板には、Au膜を形成した後に接合を行った。
また、焼成条件として、焼成温度を300℃、焼成時間を10分、加圧圧力を5MPaとした。さらに、本発明例1、2は真空雰囲気で接合層形成用酸化銀ペーストの焼成を行い、本発明例3、4は大気雰囲気で接合層形成用酸化銀ペーストの焼成を実施した。
上記のようにして、本発明例1〜4の接合体を作製した。
ここで、Ag下地層形成用酸化銀ペースト及び接合層形成用酸化銀ペーストとして、市販の酸化銀粉末(和光純薬工業株式会社製)と、還元剤としてミリスチルアルコールと、溶剤として2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノ(2−メチルプロパノエート)と、を用いて、酸化銀粉末;80質量%、還元剤(ミリスチルアルコール);10質量%、溶剤(2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノ(2−メチルプロパノエート));残部、の割合で混合した酸化銀ペーストを用いた。
(比較例1〜4)
比較例1、2については、金属部材上にAg下地層を形成しないこと以外は本発明例1、2と同様にして作製した。すなわち、金属部材上にAg下地層を形成せずに、接合層形成用酸化銀ペーストを焼成した接合層によって、金属部材とSi板とを接合することにより比較例1、2の接合体を作製した。なお、比較例1、2は、真空雰囲気で酸化銀ペーストの焼成を実施した。
比較例3は、金属部材上にAgめっきを施した後に、接合層形成用酸化銀ペーストを焼成した接合層によって、金属部材とSi板とを接合した。また、比較例4は、金属部材上にAgめっきを施した後にAg下地層を形成し、そのAg下地層の上に接合層形成用酸化銀ペーストを塗布して焼成した接合層によって、金属部材とSi板とを接合した。
(評価)
得られた接合体において、シェアテストによって、シェア強度(せん断強度)の測定を行った。Si板を上にして金属部材を水平に固定し、Si板をシェアツール(レスカ社製PTR−1101)でシェア速度0.1mm/秒、高さ20μmの位置を横から水平に押圧して、金属部材とSi板との接合が破壊されたときの強度及び破壊の位置(破壊モード)を確認した。なお、強度は、3回のシェア強度試験を実施してその平均値とした。結果を表2に示す。
Figure 2015115521
Figure 2015115521
金属部材にAg下地層を直接接合した本発明例1〜4ではシェア強度が20MPa以上であり、金属部材とSi板との接合強度が高く、また、破壊も接合層内で起こっていることから、十分な接合強度が確保されていることが確認された。
金属部材にAg下地層を形成しなかった比較例1、2では、シェア強度が20MPa以下と低く、破壊も接合層と金属部材の界面で発生していた。
また、金属部材にAg下地層ではなくAgめっきを施した比較例3は、シェア強度が20MPa以下と低く、破壊も接合層とAgめっき層の界面で発生していた。
金属部材にAgめっき層を介してAg下地層を接合した比較例4では、シェア強度が20MPa以下と低く、破壊もAg下地層とAgめっき層の界面で発生していた。
1 半導体装置
2、5 接合層
3 半導体素子(他の部材)
22a、23a、40a Ag下地層形成用酸化銀ペースト
4、6 接合層形成用酸化銀ペースト(接合材)
10 回路基板(金属複合体)
11 セラミックス基板(絶縁層)
12 回路層(金属部材)
12a Ag下地層
13a 第2Ag下地層
30a 第3Ag下地層
13 金属層(金属部材)

Claims (6)

  1. 絶縁層と、この絶縁層の一方の面に配設された金属部材と、前記金属部材のうち前記絶縁層が配設された面と反対側の面に配設されたAg焼結接合用Ag下地層とを備えた金属複合体であって、
    前記Ag下地層は、酸化銀の焼結体からなり、
    前記金属部材と前記Ag下地層とが直接接合されていることを特徴とする金属複合体。
  2. 請求項1に記載の金属複合体からなり、前記金属部材は、前記絶縁層の一方の面に配設された回路層であることを特徴とする回路基板。
  3. 請求項1に記載の金属複合体を有し、前記絶縁層の他方の面に回路層が配設されていることを特徴とする回路基板。
  4. 請求項2に記載の金属複合体を有し、前記絶縁層の他方の面に金属層が配設され、前記金属層のうち前記絶縁層が配設された面と反対側の面にAg焼結接合用第2Ag下地層が配設され、
    前記第2Ag下地層は酸化銀の焼結体からなり、
    前記金属層と前記第2Ag下地層とが直接接合されていることを特徴とする回路基板。
  5. 請求項2又は請求項4に記載の回路基板と、前記回路層上のAg下地層に接合された半導体素子と、を備え、
    Ag粒子及び酸化銀粒子の少なくとも一方又は両方と有機物とを含む接合材の焼成体からなる接合層によって、前記Ag下地層と前記半導体素子とが接合されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 絶縁層の一方の面に金属部材が配設された金属複合体の製造方法であって、
    前記絶縁層の一方の面に前記金属部材を配設する工程と、
    前記金属部材のうち前記絶縁層が配設された面と反対側の面に、酸化銀ペーストを塗布する工程と、
    前記酸化銀ペーストを焼結することにより、前記金属部材と直接接合したAg焼結接合用Ag下地層を形成する工程と、を備えることを特徴とする金属複合体の製造方法。
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