JP2015114966A - 流量制御弁及びこれを用いた流量制御装置 - Google Patents

流量制御弁及びこれを用いた流量制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流体の清浄度をより高い状態で一定流量を維持し、しかも流体流量域の設定変更可能とする流量制御弁と、流量制御装置を提供する。【解決手段】流量制御弁101は、本体流入部11と流入側チャンバ13と中間流出部12を備える流入側ブロック10と、中間流入部31と流出側チャンバ33と弁座37と本体流出部32を備える流出側ブロック30と、流入側ブロックと流出側ブロックを接続する接続ブロック50と、中間流出部と中間流入部を接続する接続流路70と、絞り部75と、常時一定圧力が加わる第1ダイヤフラム20と、弁座に対し進退動する弁体47を備えた第2ダイヤフラム40を備え、接続ブロックは接続チャンバを有しダイヤフラムの変動を他に伝達する伝達部材55を収容し、絞り部の前後の圧力変動による両ダイヤフラムの進退動により弁体を弁座に対し進退動させて被制御流体の流量を一定に保持する。【選択図】図1

Description

本発明は流量制御弁及びこれを用いた流量制御装置に関し、特に所定の流体流量に一定化または可変後の流体流量を一定化する機能を備えた流量制御弁と、当該流量制御弁を備えた流量制御装置に関する。
半導体の製造工程では、シリコンウエハ(基板)表面を希釈した薬液で洗浄する処理等が行われる。これは、パーティクルや金属汚染物、酸化膜等を除去することを目的としており、複数種の薬液や純水を適当な比率で混合した処理液が使用される。処理液には、APM(アンモニアと過酸化水素水と純水)、HPM(塩酸と過酸化水素水と純水)、DHF(フッ酸と純水)、SPM(硫酸と過酸化水素水)等が挙げられる。例えば、この洗浄処理が枚葉式の装置で実施される場合、水平に保持されて回転しているウエハの表面に処理液等が供給される。
枚葉式の洗浄装置では、混合された処理液がタンクに貯蔵されておりその処理液をウエハへ供給するキャビネット方式と、ウエハ直前で混合した処理液を直接供給するインラインミキシング方式がある。装置には流体の混合部があり、高濃度の薬液(原液)や純水が流通する配管が接続され、混合液の生成が行われる。ウエハを1枚ずつ処理する枚葉式の装置によるとウエハ表面に供給される混合液は少量であり、インライン方式を用いる場合、混合部への供給される薬液は微少量となる。例えば、DHFの生成では、フッ酸と純水の流量比は1:100であり、純水の流量が2.0L/minに設定されていると、必要なフッ酸の流量は0.02L/minとなる。このような微少量の薬液を制御する必要がある処理では、わずかな流量変化によりその洗浄効果に大きなばらつきが生じてしまう。そのため、混合部に対し薬液や純水を高精度に供給することができる定流量弁が必要となる。
また、半導体製造における大規模集積化、加工の微細化が進み、国際半導体技術ロードマップ(ITRS)において、2014年に24nmプロセスとなることが定められている。プロセスで表される数字(24nm)は、MPUにおける最下層の最も狭い配線のピッチ(線幅+線間隔)の半分(ハーフピッチ)として定義されている。このように配線幅が定められる中にあっては、半導体製造工程内における流体の流通経路に微細なゴミ(パーティクル)の混入は、製品の歩留まりに大きな影響を与える。パーティクルは、配線ピッチの4分の1(2014年のプロセスの場合、12nm)以下とする必要があることから、流体の清浄度を維持しながら流通させる部材は大きな意味を持つ。
特許文献1に開示の定流量弁では、同軸上に配置された複数のダイヤフラムが被制御流体の圧力に対し一体に変動するように構成されている。流入部側に存在する弁座には、各ダイヤフラムと一体に変動する弁体がバルブの開閉動作を行う。これらにより、定流量弁内における差圧が調節されることで被制御流体の流出量を所定の流量に制御することが可能となる。また、流路構造は被制御流体を滞留させることがなく、差圧調節を簡単にできて応答性がよい。
しかし、微少流量域で制御を行う場合は、狭い開度で弁体を進退させる必要がある。この定流量弁では、複数のダイヤフラムが軸部で連結され、弁座が形成される流路内に前記軸部を挿通した構成である。このため、制御時の弁体の動作により、弁座と弁体が摺動するおそれがある。
特許文献2に開示の流量制御装置では、一次側流体に圧力変動が発生した場合に、第1圧力制御弁部によって第1圧力制御弁部の二次側が所定圧力に維持されて流量が制御される。一方、二次側流体に圧力変動が発生した場合に、第2圧力制御弁部によって第2圧力制御弁部の一次側が所定圧力に維持されて流量が制御される。従って、流量制御装置の一次側または二次側において圧力変動が発生した場合であっても、流体流量の安定化を高精度で実現することが可能である。
しかしながら、上記の流量制御装置では、二次側において流体の流出が停止される等により、流量制御装置内の流体圧力が上昇する。その際、第1圧力制御弁部が急激な閉動作を行うことによって、第1圧力制御弁部の弁座に対して弁体が強く衝突するおそれがある。
従来の定流量弁や流量制御装置にあっては、それぞれ上記のような作動により弁座と弁体等とが想定外の接触をして発塵する可能性も懸念される。そのため、微少流量を高精度で供給することが可能であり、さらに高い清浄度を維持することが可能な装置が求められている。
さらに、上記の要求を満たすとともに、所望の流量に設定を変更することができ、しかも当該変更後においても一定流量を維持することができれば、装置の集約も進む。特に、微少流量域における定流量化及び流量自体の制御を実現する装置があれば、これまで以上に流体供給の利便性が高まり、また、流体の清浄度をより保つことができる。そこで、流体流量の定流量化及び流量自体の制御を一括して実現する新たな装置が望まれていた。
特許第4022438号公報 (対応特許:US 6805156B2,EP 1321841021) 特開2007−102754号公報 (対応特許:US 2007/0056640A1)
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、弁座と弁体等との想定外の接触を抑制して流体の清浄度をより高い状態で一定流量を維持する流量制御弁と、これを用いた流量制御装置を提供する。
すなわち、請求項1の発明は、被制御流体の本体流入部と、前記本体流入部に接続された流入側チャンバと、前記流入側チャンバに接続された中間流出部を備える流入側ブロックと、中間流入部と、前記中間流入部に接続された流出側チャンバと、前記流出側チャンバに形成された弁座と、前記流出側チャンバに接続された被制御流体の本体流出部を備える流出側ブロックと、前記流入側ブロック及び前記流出側ブロックを接続する接続ブロックと、前記中間流出部及び前記中間流入部を接続する接続流路とを備え、かつ、前記流入側チャンバ、前記流出側チャンバ、または前記接続流路の少なくともいずれかに絞り部を備えており、前記流入側ブロックと前記接続ブロックの間に第1ダイヤフラムが介装され、前記第1ダイヤフラムは、前記流入側チャンバに配置され該流入側チャンバを被制御流体と接する第1チャンバと該第1チャンバの背面側となり被制御流体と接しない第2チャンバに区画し、前記第1チャンバ内の流体圧力を受圧しかつ加圧手段によって常時一定圧力で前記第1チャンバ側に加圧し、前記流出側ブロックと前記接続ブロックの間に第2ダイヤフラムが介装され、前記第2ダイヤフラムは、前記流出側チャンバに配置され該流出側チャンバを被制御流体と接する第3チャンバと該第3チャンバの背面側となり被制御流体と接しない第4チャンバに区画し、前記第3チャンバ内の流体圧力を受圧しかつ前記弁座に対し進退動する弁体を備え、前記接続ブロックは前記第2チャンバから前記第4チャンバへ貫通する接続チャンバを有し、前記接続チャンバは前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムと係合して一のダイヤフラムの変動を他のダイヤフラムに伝達する伝達部材を収容しており、前記絞り部の前後の圧力変動による前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムの進退動により前記弁体を前記弁座に対し進退動させて被制御流体の流量を一定に保持するようにしたことを特徴とする流量制御弁に係る。
請求項2の発明は、前記加圧手段がばねである請求項1に記載の流量制御弁に係る。
請求項3の発明は、前記加圧手段が加圧気体である請求項1に記載の流量制御弁に係る。
請求項4の発明は、前記絞り部が可変オリフィスである請求項1に記載の流量制御弁に係る。
請求項5の発明は、前記接続流路に流量検知部が備えられる請求項1に記載の流量制御弁に係る。
請求項6の発明は、請求項1に記載の流量制御弁と、被制御流体の流量検知部と、演算部とを備えるとともに前記流量制御弁の絞り部が可変オリフィスであり、前記流量制御弁が、被制御流体の供給部と被制御流体の流体混合部との間の流体配管に接続され、前記可変オリフィスを制御する信号を生成する制御部が設けられていることを特徴とする流量制御装置に係る。
請求項7の発明は、前記演算部が前記流量検知部の流量計測値に基づいたフィードバック制御を行う請求項6に記載の流量制御装置に係る。
請求項1の発明に係る流量制御弁によると、被制御流体の本体流入部と、前記本体流入部に接続された流入側チャンバと、前記流入側チャンバに接続された中間流出部を備える流入側ブロックと、中間流入部と、前記中間流入部に接続された流出側チャンバと、前記流出側チャンバに形成された弁座と、前記流出側チャンバに接続された被制御流体の本体流出部を備える流出側ブロックと、前記流入側ブロック及び前記流出側ブロックを接続する接続ブロックと、前記中間流出部及び前記中間流入部を接続する接続流路とを備え、かつ、前記流入側チャンバ、前記流出側チャンバ、または前記接続流路の少なくともいずれかに絞り部を備えており、前記流入側ブロックと前記接続ブロックの間に第1ダイヤフラムが介装され、前記第1ダイヤフラムは、前記流入側チャンバに配置され該流入側チャンバを被制御流体と接する第1チャンバと該第1チャンバの背面側となり被制御流体と接しない第2チャンバに区画し、前記第1チャンバ内の流体圧力を受圧しかつ加圧手段によって常時一定圧力で前記第1チャンバ側に加圧し、前記流出側ブロックと前記接続ブロックの間に第2ダイヤフラムが介装され、前記第2ダイヤフラムは、前記流出側チャンバに配置され該流出側チャンバを被制御流体と接する第3チャンバと該第3チャンバの背面側となり被制御流体と接しない第4チャンバに区画し、前記第3チャンバ内の流体圧力を受圧しかつ前記弁座に対し進退動する弁体を備え、前記接続ブロックは前記第2チャンバから前記第4チャンバへ貫通する接続チャンバを有し、前記接続チャンバは前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムと係合して一のダイヤフラムの変動を他のダイヤフラムに伝達する伝達部材を収容しており、前記絞り部の前後の圧力変動による前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムの進退動により前記弁体を前記弁座に対し進退動させて被制御流体の流量を一定に保持するようにしたため、弁座と弁体等との想定外の接触を抑制して流体の清浄度をより高い状態で一定流量を維持することができる。
請求項2の発明に係る流量制御弁によると、請求項1の発明において、前記加圧手段がばねであるため、安価かつ簡易な構成で第1ダイヤフラムを付勢することができる。
請求項3の発明に係る流量制御弁によると、請求項1の発明において、前記加圧手段が加圧気体であるため、第1ダイヤフラムの第1チャンバ側への加圧を加圧気体の供給圧力に応じて適時変化可能である。
請求項4の発明に係る流量制御弁によると、請求項1の発明において、前記絞り部が可変オリフィスであるため、比較的容易に流量係数を変化させることができ、より幅広く流量域の可変調整が可能となる。
請求項5の発明に係る流量制御弁によると、請求項1の発明において、前記接続流路に流量検知部が備えられるため、接続流路の配管を活かして管路配置を簡素化することができる。
請求項6の発明に係る流量制御装置によると、請求項1に記載の流量制御弁と、被制御流体の流量検知部と、演算部とを備えるとともに前記流量制御弁の絞り部が可変オリフィスであり、前記流量制御弁が、被制御流体の供給部と被制御流体の流体混合部との間の流体配管に接続され、前記可変オリフィスを制御する信号を生成する制御部が設けられているため、被制御流体と接触する部材数は抑制され、被制御流体の清浄度が維持されやすい。
請求項7の発明に係る流量制御装置によると、請求項6の発明において、前記演算部が前記流量検知部の流量計測値に基づいたフィードバック制御を行うため、流量制御弁の二次側(下流側)に生じた流量変化に直ちに応答して、被制御流体の流量の増減を行い、常時一定の流量で被制御流体を流通させることができる。
第1実施例に係る流量制御弁の縦断面図である。 第1実施例の弁体が前進した状態の縦断面図である。 第1実施例の弁体が後退した状態の縦断面図である。 本発明の第2実施例に係る流量制御弁の縦断面図である。 本発明の第3実施例に係る流量制御弁の縦断面図である。 本発明の第4実施例に係る流量制御弁の縦断面図である。 本発明の第5実施例に係る流量制御弁の縦断面図である。 本発明の流量制御装置を組み入れた基板処理装置の概略図である。
本発明に規定し、各図に示す各実施例の流量制御弁101、102、103、104、及び105は、主に半導体製造工場や半導体製造装置等の流体管路に配設され、流体の流通制御に用いられる。具体的には、当該流量制御弁は、シリコンウエハの洗浄等に用いる超純水や、フッ酸、過酸化水素水、アンモニア水、塩酸等の各種処理に用いる薬液の流通流量を一定化する機能を備えた弁である。
図1の縦断面図に基づいて、第1実施例の流量制御弁101の構造から説明する。流量制御弁101は3つのブロックの組み合わせからなる。被制御流体が当該流量制御弁101に流入する側に流入側ブロック10は配置され、被制御流体が当該流量制御弁101から流出する側に流出側ブロック30は配置される。そして、流入側ブロック10と流出側ブロック30を接続する接続ブロック50が備えられ、流入側ブロック10、接続ブロック50、及び流出側ブロック30の順に組み合わせられる。
流入側ブロック10には、被制御流体の本体流入部11と、本体流入部11に接続された流入側チャンバ13と、この流入側チャンバ13に接続された中間流出部12が設けられる。流出側ブロック30には、流入側ブロック10の中間流出部12から流出した被制御流体が流入する中間流入部31と、中間流入部31に接続された流出側チャンバ33と、流出側チャンバ33に形成された弁座37と、流出側チャンバ33に接続された被制御流体の本体流出部32が設けられる。
流量制御弁101では、中間流出部12と中間流入部31を接続する接続流路70が備えられる。いったん、流入側ブロック10の流入側チャンバ13に流入した被制御流体は中間流出部12から出て接続流路70を通過する。そして、流出側ブロック30の流出側チャンバ33に流入する。そして、図示の例では、流入側チャンバ13、流出側チャンバ33、接続流路70の中から当該接続流路70に絞り部75(オリフィス)が備えられる。
接続ブロック50は流入側ブロック10と流出側ブロック30の間に配置され、両ブロック10,30を互いに接続する。被制御流体の流入側となる第1ダイヤフラム20は流入側ブロック10と接続ブロック50の間に介装される。第1ダイヤフラム20にはダイヤフラム面となる肉薄の可動膜部21と外周部22が備えられる。流入側ブロック10と接続ブロック50の間に外周部22が挟持され第1ダイヤフラム20は固定される。
第1ダイヤフラム20の介装に伴い流入側チャンバ13は第1チャンバ14と第2チャンバ15の2つに区画される。第1チャンバ14は流入側チャンバ13に配置されるとともに被制御流体と接する区画である。第2チャンバ15は第1チャンバ14の背面側、つまり第1ダイヤフラム20の反対面となり、被制御流体と接しない区画であり、接続ブロック50の接続チャンバ52と接する区画である。第2チャンバ15は空気室となることから、接続ブロック50に第2チャンバ15と接続された呼吸路58が形成される。
また、被制御流体の流出側となる第2ダイヤフラム40は接続ブロック50と流出側ブロック30の間に介装される。第2ダイヤフラム40にもダイヤフラム面となる肉薄の可動膜部41と外周部42が備えられる。接続ブロック50と流出側ブロック30の間に外周部42が挟持され第2ダイヤフラム40は固定される。
第2ダイヤフラム40の介装に伴い流出側チャンバ33は第3チャンバ34と第4チャンバ35の2つに区画される。第3チャンバ34は流出側チャンバ33に配置されるとともに被制御流体と接する区画である。第4チャンバ35は第3チャンバ34の背面側、つまり第2ダイヤフラム40の反対面となり、被制御流体と接しない区画であり、接続ブロック50の接続チャンバ52と接する区画である。第4チャンバ35も空気室となることから、接続ブロック50に第4チャンバ35と接続された呼吸路59が形成される。
接続ブロック50の内部には、第2チャンバ15から第4チャンバ35へ貫通する接続チャンバ52が形成される。接続チャンバ52の内部に伝達部材55が進退自在に収容される。第1ダイヤフラム20及び第2ダイヤフラム40は伝達部材55と係合しており、一のダイヤフラムの変動は他のダイヤフラムに伝達部材55を介して直接伝達される。図示の伝達部材55は柱段部53を備えた円筒の柱状体56である。第1ダイヤフラム20と伝達部材55との係合は面接触による当接である。第2ダイヤフラム40と伝達部材55との係合では、第2ダイヤフラム40の中心部分に設けられたねじ部46が伝達部材55と螺合し、双方は機械的に接続される。従って、第2ダイヤフラム40と伝達部材55の進退動は常時同じとなる。
第1実施例の流量制御弁101の場合、ばね61(コイルばね)が加圧手段60として接続チャンバ52内に備えられる。ばね61は伝達部材55の柱段部53に挿入され、接続ブロック50のブロック段部51と当接する。そこで、加圧手段60(図示のばね61)の付勢力(ばね弾性)が作用することにより、常時伝達部材55は第1ダイヤフラム20側に押される。加圧手段60としてばね61を採用していることにより、付勢のための機構は簡便となりその分安価にすることができる。
第1ダイヤフラム20は第1チャンバ14内に流入する被制御流体の流体圧力を受圧する。そしてこの受圧と同時に、第1ダイヤフラム20は前述の加圧手段60(ばね61)の作用によって常時一定の力で第1チャンバ14側に加圧(付勢)される。
第2ダイヤフラム40は接続流路70を経由して第3チャンバ34内に流入する被制御流体の流体圧力を受圧する。そして、流出側チャンバ33に形成された弁座37に対して進退動する弁体47を備える。第1実施例の流量制御弁101の弁体47はほぼ円錐形状のテーパーであり、第2ダイヤフラム40の中心部から弁座37方向に突出する。前述のばね61の弾性により弁体47には常時弁座37から離れる作用が生じ、弁体47は弁座37に対して接触して弁座開口36を閉鎖(閉弁)することはなく、常時適度な間隙を形成する。
従って、第2ダイヤフラム40(弁体47)が弁座37に対して接近または離隔することにより、弁座開口36の開口量が変化し、当該弁座開口36を通過する被制御流体の流量は増減する。なお、第2ダイヤフラム40に形成される弁体37は図示の形状に限定されず円柱等の形状としてもよい。
図2の縦断面図は弁体47の前進時の流量制御弁101である。流量制御弁101の一次側(上流側)の圧力上昇により、第1ダイヤフラム20側の被制御流体の流体圧力は上昇する。このため、第1ダイヤフラム20は図1から比較して後退する。図示では上昇となる。この動きに連動して第1ダイヤフラム20と接触している伝達部材55も後退する。図示では上向きとなる。そこで、伝達部材55と接続された第2ダイヤフラム40は前進し、第2ダイヤフラム40に形成された弁体47も弁座37の方向に前進する。こうして、弁座開口36の開口量は弁体47により縮小される。
図示の流量制御弁101は絞り部75に可変オリフィス76を用いた例である。当該流量制御弁は、流通する流体流量を所望の流量域に可変するとともに一定流量に安定化できる弁である。
図3の縦断面図は弁体47の後退時の流量制御弁101である。流量制御弁101の二次側(下流側)の圧力上昇により、第2ダイヤフラム40側の被制御流体の流体圧力は上昇する。この場合、第2ダイヤフラム40側に第1ダイヤフラム20からの荷重を押し戻す方向の作用が生じる。そこで、第2ダイヤフラム40及び伝達部材55は弁体47とともに弁座37から後退し、弁座開口36の開口量が多くなる。そして、伝達部材55と係合する第1ダイヤフラム20にも動作が伝達され、伝達部材55を通じて第1ダイヤフラム20は前進する。
図3の流量制御弁101は接続流路70に流量検知部77を備える。流量検知部77は、公知の差圧式流量計、超音波流量計等である。このため、接続流路の配管を活かして管路配置を簡素化することができる。
このように、第1ダイヤフラム20及び第2ダイヤフラム40は絞り部75前後の被制御流体の圧力変動を受ける。そして、各ダイヤフラムに生じた変動は伝達部材55を介してそれぞれのダイヤフラムに伝達される。この結果、生じた変動は第2ダイヤフラム40と弁体47の進退動作に正確に反映され、弁体47は弁座37に対して進退動する。そこで、弁座開口36の開度(開口量)は調整され、結果的に流量制御弁101を通過する被制御流体の流量は一定流量に維持される。
第1実施例の流量制御弁101における流入側ブロック10、第1ダイヤフラム20、流出側ブロック30、第2ダイヤフラム40等の主要部材には、前記の被制御流体による腐食、あるいは被制御流体の清浄度に影響を与えない性質が求められる。このため、流量制御弁101の主要構成部材は、PTFE、PFA、PVDF等のフッ素樹脂、またはステンレス鋼等の耐食性金属、もしくはこれらの組み合わせ等、その他の耐食性及び耐薬品性の高い材料によって形成される。特に、被制御流体と接触する部位の部材には前記の樹脂素材が用いられる。
図示の流量制御弁101では、フッ素樹脂のブロックから切削により加工、形成される。後出の第2ないし第4実施例の流量制御弁102,103,104も被制御流体の清浄度に影響を与えない点を考慮して流量制御弁101と同様のフッ素樹脂のブロックから構成される。
続いて流量制御弁101における被制御流体の流量と流体圧力の関係について、前出の図1を参照して説明する。以下の説明に際し、第1ダイヤフラム20に加わる流体圧力を「P1」、第2ダイヤフラム40に加わる流体圧力を「P2」、第2ダイヤフラム40に加わる本体流出部32側の流体圧力を「P3」、加圧手段60により第1ダイヤフラムに加わる荷重(図示のばね61のばね荷重)を「SP」、第1ダイヤフラム20の有効受圧面積を「S1」、第2ダイヤフラム40の有効受圧面積を「S2」、弁座37の弁座開口36の面積を「S3」とする。そして、被制御流体の流量を「Q」、絞り部75の開度面積により設定される流量係数を「A」、絞り部75の前後に生じる差圧(P1−P2)を「ΔP」として表す。なお、第1ダイヤフラム20の有効受圧面積S1と第2ダイヤフラム40の有効受圧面積S2は等しい(S1=S2)とする。また、ダイヤフラムにおける有効受圧面積とは、その可動部である薄肉の膜部からなるダイヤフラム面の可動膜部が有効に圧力を受ける面積である。
第1ダイヤフラム20を後退させる力(F1)、第2ダイヤフラム40を後退させる力(F2)は、それぞれ下記の式で表される。
F1=S1×P1
F2=(S2−S3)×P2+S3×P3+SP
ここで、弁座37の弁座開口36の面積S3をごく小さくすることにより、第2ダイヤフラム40に加わる本体流出部32側の流体圧力P3は無視可能となる。これらから、バランス式(F1=F2)は、下記のとおりである。
S1×P1=S1×P2+SP
S1(P1−P2)=SP
ΔP=SP/S1
上記の式から理解されるように、流量制御弁101の絞り部75による差圧(ΔP)は、加圧手段60の荷重(SP)及び第1ダイヤフラム20、第2ダイヤフラム40の有効受圧面積(S1=S2)により決定される。そこで、流体の流量(Q)は、差圧(ΔP)によって決定されることから、下記の式で表すことができる。
Q=A×√(ΔP) … (i)
=A×√(SP/S1)
従って、流量制御弁101では、加圧手段60の荷重(SP)を可変とすることで差圧(ΔP)を変化させて、流体の流量(Q)を変更させることが可能となる。なお、加圧手段60の加圧量を変化させる方法としては、ばね自体の交換等によりばね荷重を変化させる方法がある。
さらに、開示の流量制御弁101をはじめとする各実施例の流量制御弁にあっては、絞り部75として流路の開度を調整可能な可変オリフィス76が採用される(図2等参照)。図8にて後述する流量制御装置への組み込みを前提とした場合、流量制御は容易になる。可変オリフィス76は被制御流体の流量変化をより容易にするためである。この可変オリフィス76には公知の進退動作可能な弁機構が採用される。そして、可変オリフィス76の弁機構(図示せず)の進退量の制御に際し、公知のステッピングモータ、サーボモータ、超音波モータ等、さらには、電空変換器から供給される加圧気体が用いられ、外部からの制御信号に基づいて流量が調整される。
ここで、絞り部に可変オリフィスを採用する利点を説明する。流体の流量(Q)と差圧(ΔP)の関係は、前述の式(i)として示される。同式(i)において、差圧(ΔP)を変化させて流量(Q)を増減させようとする場合、流量(Q)は差圧(ΔP)の「1/2乗倍」変化することになる。このため、差圧(ΔP)の変化量を変化させたとしても、差圧(ΔP)の変化に見合う分の流量(Q)を変化させることは難しい。また、差圧(ΔP)の調整はばねの調整等を伴うため必ずしも簡単ではない。
しかし、式(i)において、流量(Q)は流量係数(A)に対しては単純な比例関係である。そうすると、流量係数(A)を変化させることによって、効果的に流量(Q)を変化させることができる。すなわち、同式における流量係数(A)の増減に相当する事項は、可変オリフィスの開度量である。
このように、流量制御弁において絞り部に可変オリフィスを備えることによって、比較的容易に流量係数を変化させることができる。よって、より幅広く流量域の可変調整が可能となる。また、可変オリフィスの開度調節は外部からの制御信号に基づいて制御されるため、容易に目的とする流量域への変更が可能となる。
図4は第2実施例の流量制御弁102の縦断面図である。第2実施例の流量制御弁102の加圧手段60は加圧気体62である。電空変換器63(電空レギュレータ)から供給される加圧気体62は接続ブロック50の流入口64から接続ブロック50を通過して第2チャンバ15内に流入する。そして、第1ダイヤフラム20は背面側から常時一定圧力により第1チャンバ14側に加圧される。加圧手段に加圧気体を用いる場合、第1ダイヤフラム20の第1チャンバ14側への加圧を加圧気体の供給圧力に応じて適時変化可能である。
第2チャンバ15内の気密を維持するため、伝達部材55(柱状体56)の胴部にパッキン57が配される。また、第1ダイヤフラム20の中心部分に設けられたねじ部26が伝達部材55と螺合し、双方は機械的に接続される。そこで、第1ダイヤフラム20、伝達部材55、及び第2ダイヤフラム40の進退動は一体化される。図中、符号73は連結部材、74は封止栓である。
さらに、第2実施例の流量制御弁102によると、接続流路70bが接続ブロック50の内部に形成される。被制御流体は流入側ブロック10の中間流出部12から直接接続ブロック50の接続流路70bに流入し、ここから流出側ブロック30の中間流入部31に流入する。このように、流量制御弁の外部の流路を用いないため、清浄度の点で優れている。当該構造の流量制御弁102では、中間流入部31の終端付近に絞り部75が形成され、第1ダイヤフラム20側と第2ダイヤフラム40側との間に差圧が生じる構造である。
従って、加圧手段の変更、接続流路、絞り部の配置に関わらず、流量制御弁102においても、第1ダイヤフラム20と第2ダイヤフラム40の進退動は伝達部材55を通じて相互に伝達される。被制御流体の一定化の作用は前述の流量制御弁101と同様となる。
図5の縦断面図は第3実施例の流量制御弁103である。流量制御弁103では、被制御流体の本体流入部11と本体流出部32が直線上に配置される。図6の縦断面図は第4実施例の流量制御弁104である。流量制御弁104では、被制御流体の本体流入部11と逆方向に本体流出部32が配置される。両実施例の流量制御弁103及び104における本体流入部11と本体流出部32の配置は、流入側ブロック10及び流出側ブロック30の加工により自由である。例えば、本体流入部11と本体流出部32の向きを流量制御弁の上方から見て180°とする他、90°や適宜の角度に形成することもできる。従って、流量制御弁を接続する流体配管の構成に自在に対応した設計が可能であり、しかも、性能上に差異はない。
図7の縦断面図は第5実施例の流量制御弁105である。流量制御弁105の場合、接続流路70cは流量制御弁105の側面に接続された流路ブロック79の内部に形成される。接続に際して連結部材73,78が介在される。被制御流体は流入側ブロック10の中間流出部12から流路ブロック79内のV字状の接続流路70cに流入し、ここを経由して流出側ブロック30の中間流入部31に流入する。当該構造の流量制御弁105では、流入側チャンバ13の終端付近に相当する連結部材78の内部に絞り部75が形成され、第1ダイヤフラム20側と第2ダイヤフラム40側との間に差圧が生じる構造である。
これまでに図示し説明した第1実施例ないし第5実施例の流量制御弁101ないし105において、加圧手段、絞り部、流量検知部、または、本体流入部もしくは本体流出部の配置等は、適宜組み替えることができる。例えば、流量制御弁101において絞り部を可変オリフィスとし加圧手段を加圧気体とすることができる。さらに、本発明の流量制御弁は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。
次に、本発明の流量制御装置について説明する。当該流量制御装置に使用する流量制御弁は、絞り部に可変オリフィスを備えるとともに当該可変オリフィスに対し外部信号の制御下で流路の開度を調整し流量を可変する。以下、流量制御弁100として図示し説明する。流量制御弁100は、既述の第1ないし第5実施例の流量制御弁101ないし105からの選択またはそれらの組み合わせにより得ることができる。
図8の概略図はシリコンウエハWを1枚ずつ処理する枚葉方式の基板処理装置である。シリコンウエハWはスピンチャック1の回転盤に載置される。シリコンウエハWの直上に処理液を放出する処理液ノズル2が備えられる。シリコンウエハの洗浄等の処理液は流体配管3を通じて処理液ノズル2に供給される。
処理液は流量制御弁にて説明済みの被制御流体であり、超純水や、フッ酸、過酸化水素水、アンモニア水、塩酸等である。各被制御流体は種類毎に供給部9A,9B,9Cに貯蔵され、それぞれの供給部に対応した流体配管3a,3b,3cを通じて流体混合部4に供給される。供給された被制御流体は流体混合部4において均一に混合され、流体配管3を通じて処理液ノズル2に供給される。そして被制御流体の供給を制御する流量制御装置5A,5B,5Cは、図示のとおり、被制御流体の供給部9A,9B,9Cと流体混合部4の間の流体配管3a,3b,3cの管路中に接続される。各流量制御装置は種類毎の被制御流体の供給部に対応する。
流量制御装置5A,5B,5Cには、流量制御弁100、被制御流体の流量検知部6、演算部7が備えられる。さらに、流量制御弁に付属する可変オリフィスを制御する信号を生成する制御部8も備えられる。流量制御弁100、流量検知部6、演算部7、及び制御部8は信号線sにより接続されている。流量制御装置5Aを例にとると、流量制御弁100及び流量検知部6は、被制御流体の供給部9Aと被制御流体の流体混合部4との間の流体配管3aに接続されている。図示の流量制御装置のように、被制御流体と接触する部材数は抑制され、被制御流体の清浄度は維持されやすい。
流量検知部6は流量制御弁100の二次側(下流側)の流量を検知する公知の流量計である。例えば、差圧式流量計、超音波式流量計等である。なお、流量検知部6の設置を接続流路70とすることもできる。図3の流量検知部77が参照される。演算部7はマイクロコンピュータやPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)等の公知の演算装置である。外部からの指示、または流量検知部6により検出した被制御流体の流量計測値の変化に応じて流量制御弁100の流量制御のための信号を生成する。
制御部8は、絞り部となる可変オリフィス内に備えられる弁機構体(図示せず)の進退量制御ためのステッピングモータ、サーボモータ等の駆動に必要なパルス発信器、コントローラ、ドライバ等である。可変オリフィスの進退制御が加圧気体の場合、制御部8は電空変換器であり、所定圧力に調整された加圧気体が当該制御部から可変オリフィスに供給される。制御部8は、可変オリフィス内の流量調整に不可欠である。特に、モータの回転量の円滑な制御、または加圧気体の供給圧力の調整等の具体的な動作制御において重要である。
流量検知部6から流量制御弁100に至る信号の流れの一例を挙げると、概ね次のとおりである。流体配管中の被制御流体の流量変化は流量検知部6を通じて計測され、その信号は演算部7に送信される。演算部7では、最適な可変オリフィスの開度とするべく内部の弁機構体の進退位置が算出される。併せて、可変オリフィス内のモータの動作のための動作信号が生成される。そして、動作信号が演算部7から制御部8に送信される。制御部8においては、具体的にモータを駆動させるためのパルス信号が生成され、このパルス信号はモータ駆動電流に変換される。そして、モータ駆動電流は可変オリフィス内のモータに送信され、モータは規定量回転する。モータの回転量や位置制御のため、必要により、エンコーダ等(図示せず)も備えられる。
流量検知部6から流量制御弁100に至る信号の流れから理解されるように、演算部7は、流量検知部6の流量計測値に基づいてフィードバック制御を実行する。従って、流量制御弁100の二次側(下流側)に生じた流量変化に直ちに応答して、被制御流体の流量の増減を行い、常時一定の流量で被制御流体を流通させることができる。なお、演算部7と制御部8を集約して演算制御ユニットとしてもよい。
本発明に開示する流量制御弁は、流通する流体の圧力変化に対して鋭敏に反応して定流量化を実現することができ、しかも、流体の清浄度をより高い状態で維持することができる。同時に、被制御流体の流体流量域を変更する機能も備える。従って、半導体製造分野、燃料電池等の極めて精密な流量制御、かつ高清浄度を求められる用途に好都合である。
5A,5B,5C 流量制御装置
6,77 流量検知部
7 演算部
8 制御部
10 流入側ブロック
11 本体流入部
12 中間流出部
13 流入側チャンバ
14 第1チャンバ
15 第2チャンバ
20 第1ダイヤフラム
30 流出側ブロック
31 中間流入部
32 本体流出部
33 流出側チャンバ
34 第3チャンバ
35 第4チャンバ
36 弁座開口
37 弁座
40 第2ダイヤフラム
47 弁体
50 接続ブロック
55 伝達部材
60 加圧手段
61 ばね
62 加圧気体
70,70b 接続流路
75 絞り部
76 可変オリフィス
100,101,102,103,104,105 流量制御弁

Claims (7)

  1. 被制御流体の本体流入部と、前記本体流入部に接続された流入側チャンバと、前記流入側チャンバに接続された中間流出部を備える流入側ブロックと、
    中間流入部と、前記中間流入部に接続された流出側チャンバと、前記流出側チャンバに形成された弁座と、前記流出側チャンバに接続された被制御流体の本体流出部を備える流出側ブロックと、
    前記流入側ブロック及び前記流出側ブロックを接続する接続ブロックと、
    前記中間流出部及び前記中間流入部を接続する接続流路とを備え、かつ、
    前記流入側チャンバ、前記流出側チャンバ、または前記接続流路の少なくともいずれかに絞り部を備えており、
    前記流入側ブロックと前記接続ブロックの間に第1ダイヤフラムが介装され、
    前記第1ダイヤフラムは、前記流入側チャンバに配置され該流入側チャンバを被制御流体と接する第1チャンバと該第1チャンバの背面側となり被制御流体と接しない第2チャンバに区画し、前記第1チャンバ内の流体圧力を受圧しかつ加圧手段によって常時一定圧力で前記第1チャンバ側に加圧し、
    前記流出側ブロックと前記接続ブロックの間に第2ダイヤフラムが介装され、
    前記第2ダイヤフラムは、前記流出側チャンバに配置され該流出側チャンバを被制御流体と接する第3チャンバと該第3チャンバの背面側となり被制御流体と接しない第4チャンバに区画し、前記第3チャンバ内の流体圧力を受圧しかつ前記弁座に対し進退動する弁体を備え、
    前記接続ブロックは前記第2チャンバから前記第4チャンバへ貫通する接続チャンバを有し、前記接続チャンバは前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムと係合して一のダイヤフラムの変動を他のダイヤフラムに伝達する伝達部材を収容しており、
    前記絞り部の前後の圧力変動による前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムの進退動により前記弁体を前記弁座に対し進退動させて被制御流体の流量を一定に保持するようにした
    ことを特徴とする流量制御弁。
  2. 前記加圧手段がばねである請求項1に記載の流量制御弁。
  3. 前記加圧手段が加圧気体である請求項1に記載の流量制御弁。
  4. 前記絞り部が可変オリフィスである請求項1に記載の流量制御弁。
  5. 前記接続流路に流量検知部が備えられる請求項1に記載の流量制御弁。
  6. 請求項1に記載の流量制御弁と、被制御流体の流量検知部と、演算部とを備えるとともに前記流量制御弁の絞り部が可変オリフィスであり、
    前記流量制御弁が、被制御流体の供給部と被制御流体の流体混合部との間の流体配管に接続され、前記可変オリフィスを制御する信号を生成する制御部が設けられていることを特徴とする流量制御装置。
  7. 前記演算部が前記流量検知部の流量計測値に基づいたフィードバック制御を行う請求項6に記載の流量制御装置。
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