JP2015113856A - 作動油タンク、及び作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動油に含まれる気泡を効率的に消滅させる作動油タンクを提供する。【解決手段】タンク本体は、第1方向に沿って、第1端部領域40a、中央部領域40b、及び第2端部領域40cを、この順序で有し、第1ストレーナ6によって濾過された作動油を、第1及び第2排出部8,9によってタンク本体4内に排出する。第2ストレーナ5を中央部領域40bに配置し、第1排出部8を第1端部領域40aに配置し、第2排出部9を第2端部領域40bに配置する。【選択図】図2

Description

本発明は、作動油タンク、及び作業車両に関するものである。
ホイールローダなどの作業車両は、バケットなどの作業機を駆動するための作動油を貯留する作動油タンクを備える(特許文献1参照)。作動油タンクは、タンク本体、第1ストレーナ、及び第2ストレーナを有している。油圧ポンプは、第2ストレーナを介してタンク本体内の作動油を吸引し、例えば作業機に供給する。これにより、第2ストレーナによって濾過された作動油を作業機などに供給することができる。また、作業機などによって使用された作動油は、第1ストレーナを介してタンク本体内に戻される。これにより、第1ストレーナによって濾過された作動油がタンク本体内に貯留される。
特開2009−250081号公報
第1ストレーナを介してタンク本体内に戻された作動油は、気泡を含有している。この気泡は、タンク本体内に戻された作動油が第2ストレーナに吸い込まれるまでの間に、油面まで上昇して消滅する。しかしながら、油面に多数の気泡が存在する場合は、一部の気泡が消滅せず、その結果、気泡を含んだ作動油が第2ストレーナに吸い込まれてしまうという問題が生じる。
本発明の課題は、作動油に含まれる気泡を効率的に消滅させることにある。
本発明の第1側面に係る作動油タンクは、タンク本体と、第1ストレーナと、第2ストレーナと、第1及び第2排出部と、を備える。タンク本体は、作動油を貯留する。第1ストレーナは、タンク本体内に配置される。第1ストレーナは、タンク本体内へ戻ってくる作動油を濾過する。第2ストレーナは、タンク本体内に配置される。第2ストレーナは、タンク本体から排出される作動油を濾過する。第1及び第2排出部は、第1ストレーナによって濾過された作動油をタンク本体内に排出する。水平に延びる第1方向において、第1排出部、第2ストレーナ、及び第2排出部は、この順序で配置される。
この構成によれば、第1ストレーナによって濾過された作動油を2つの排出部によってタンク本体内に排出する。そして、第1方向において、第1排出部、第2ストレーナ、第2排出部は、この順序で配置される。このため、本発明では、まず、第1排出部近傍から第2ストレーナ近傍までの領域の油面を利用して気泡を消滅させることができる。さらには、第2排出部近傍から第2ストレーナ近傍までの領域の油面も利用して気泡を消滅させることができる。このように、本発明では、2つの領域の油面を利用して気泡を消滅させることができるため、作動油に含まれる気泡を効率的に消滅させることができる。
好ましくは、タンク本体は、第1方向に沿って、第1端部領域、中央部領域、及び第2端部領域を、この順序で有する。第2ストレーナは、中央部領域に配置される。第1排出部は、第1端部領域に配置される。第2排出部は、第2端部領域に配置される。
この構成によれば、第1端部領域、中央部領域、及び第2端部領域の全ての領域の油面を利用して、気泡を消滅させることができる。この結果、より効率的に、作動油に含まれる気泡を消滅させることができる。なお、第2ストレーナは、少なくとも一部が中央部領域に配置されていればよい。
好ましくは、作動油タンクは、第1仕切部材と、第2仕切部材と、をさらに備える。第1仕切部材は、タンク本体の下部を仕切る。第1仕切部材は、第1端部領域と中央部領域との境界部となる。第2仕切部材は、タンク本体の下部を仕切る。第2仕切部材は、第2端部領域と中央部領域との境界部となる。
この構成によれば、第1排出部から排出された作動油は、第1仕切部材を越えて第2ストレーナへと流れる。このように、第1排出部から第2ストレーナまでの作動油の流路を長くすることができるため、第1排出部から排出された作動油内の気泡を十分に除去することができる。同様に、第2排出部から第2ストレーナまでの作動油の流路も長くすることができるため、第2排出部から排出された作動油内の気泡を十分に除去することができる。
好ましくは、作動油タンクは、第1ストレーナに接続される排出管をさらに備える。第1及び第2排出部は、排出管に形成される。この構成によれば、第1ストレーナによって濾過された作動油は、排出管内を流れ、第1及び第2排出部からタンク本体内に排出される。
好ましくは、排出管は、第1及び第2仕切部材を貫通して第1方向に延びる。排出管は、第1仕切部材及び第2仕切部材に支持される。
第2排出部は、第1排出部よりも第1ストレーナからの経路が長くてもよい。この場合、第2排出部は、第1排出部よりも開口面積が大きいことが好ましい。この構成によれば、第1排出部から排出される作動油の量と、第2排出部から排出される作動油の量とを近付けることができる。この結果、より効率的に、油面において気泡を消滅させることができる。
好ましくは、第1排出部及び第2排出部の少なくとも一方は、下方に向かって作動油を排出する。この構成によれば、第1及び第2排出部から第2ストレーナまでの作動油の流路を長くすることができるため、作動油内の気泡を十分に除去することができる。なお、下方とは、真下方向だけではなく、斜め下方も含む概念である。すなわち、第1排出部及び第2排出部の少なくとも一方は、真下方向及び斜め下方の少なくとも一方に作動油を排出することが好ましい。
好ましくは、第1排出部及び第2排出部の少なくとも一方は、複数の貫通孔によって構成される。この構成によれば、第1及び第2排出部から排出される作動油を整流することができる。
好ましくは、タンク本体は、平面視が矩形状である。第1方向は、平面視におけるタンク本体の長手方向である。この構成によれば、油面をより有効に利用することができるため、より効率的に油面において気泡を消滅させることができる。
タンク本体は、長手方向に延びる凹部が上面に形成されていてもよい。この構成によれば、タンク本体が凹部の分だけ容積が減るため、他の部材を設置するスペースを確保することができる。なお、タンク本体の上面に凹部が形成されると、作動油タンクが前後左右に揺れた場合に、タンク本体内の作動油内に気泡が混入しやすい。しかし、本発明は効率的に油面において気泡を消滅させることができるため、タンク本体の上面に凹部を形成しても気泡の混入という問題を解消することができる。
本発明の第2側面に係る作業車両は、上記いずれかの作動油タンクと、作動油によって駆動される作業機と、を備える。
本発明によれば、作動油に含まれる気泡を効率的に消滅させることができる。
ホイールローダの側面図。 作動油タンクの断面斜視図。 作動油タンクの断面平面図。 作動油タンクの断面背面図。 変形例1に係る作動油タンクの斜視図。
以下、本発明に係るホイールローダ(作業車両の一例)の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、左側から見たホイールローダの側面図である。
なお、以下の説明において、「前」及び「後」とは車体11の前後を意味する。すなわち、図1の左が「前」、右が「後」となる。また、以下の説明における「右」、「左」、「上」、及び「下」とは運転室から前方を見た方向を基準とし、「車幅方向」は「左右方向」と同義である。また、前後方向とは車体の前後方向を意味する。
図1に示すように、ホイールローダ1は、作業機10、車体11、前輪12、後輪13、複数の油圧ポンプ2、及び作動油タンク3を有する。このホイールローダ1は、前輪12及び後輪13が回転駆動されることにより自走可能であり、作業機10を用いて所望の作業を行う。
各油圧ポンプ2は、例えば、作業機10に圧油を吐出する作業機用ポンプ、ステアリング(図示省略)に圧油を吐出するステアリング用ポンプ、トルクコンバータ(図示省略)に圧油を吐出するトルクコンバータ用ポンプなどを含む。なお、作業機用ポンプ及びステアリング用ポンプは、可変ピストンポンプである。また、トルクコンバータ用ポンプは定容量ポンプである。
作業機10は、作業機用ポンプによって加圧された作動油によって駆動される機構であり、車体11の前方に配置される。作業機10は、バケット10a、ブーム10b、リフトシリンダ10c、及びバケットシリンダ10dを有する。バケット10aは、ブーム10bの先端に取り付けられる。ブーム10bは、バケット10aを持ち上げるための部材であり、後述する前部車体11aの前部に装着される。リフトシリンダ10cは、作業機用ポンプから吐出される圧油によってブーム10bを駆動する。バケットシリンダ10dは、作業機用ポンプから吐出される圧油によってバケット10aを駆動する。
車体11は、前部車体11a及び後部車体11bを有する。前部車体11aと後部車体11bとは互いに左右方向に揺動可能に連結される。前部車体11aには作業機10及び前輪12が設けられ、後部車体11bには後輪13が設けられる。
後部車体11bは、リアフレーム14、キャブ15、及び車体カバー16を有する。リアフレーム14は、後部車体11bの全体形状を構成するフレームであり、各油圧ポンプ2、作動油タンク3、後輪13、キャブ15、及び車体カバー16などを支持する。
キャブ15は、後部車体11bの前部に設置されている。このキャブ15は、内部に運転室が設けられるとともに、各種の操作部材及び操作盤が設けられる。キャブ15の後方には、作動油タンク3が配置され、作動油タンク3の下方には複数の油圧ポンプ2が配置される。
図2は作動油タンクの断面斜視図、図3は作動油タンクの断面平面図である。図2に示すように、作動油タンク3は、タンク本体4、第1ストレーナ6、第2ストレーナ5、排出管7、第1排出部8、及び第2排出部9を備える。
タンク本体4は、作動油を貯留する内部空間を有する。具体的には、タンク本体4は、略直方体状に形成されている。作動油をタンク本体4内に貯留させた状態において、タンク本体4内の上部には空気層が存在する。例えば、タンク本体4の容量の6割程度の量の作動油がタンク本体4内に貯留される。
タンク本体4は、第1側板41、第2側板42、第3側板43、第4側板44(図3参照)、上板45、及び底板46を有する。なお、第1側板41と第2側板42とが対向して配置され、第3側板43と第4側板44とが対向して配置される。第3側板43及び第4側板44と略平行に延びる方向が第1方向であり、第1側板41及び第2側板42と略平行に延びる方向が第2方向である。第1方向と第2方向とは、互いに直交する。また、第1方向及び第2方向は、水平方向に延びる。
図3に示すように、タンク本体4は、平面視が略矩形状である。平面視において、第1側板41及び第2側板42は、第3側板43及び第4側板44よりも短い。すなわち、平面視において、第1方向がタンク本体4の長手方向であり、第2方向がタンク本体4の短手方向である。
本実施形態では、タンク本体4がホイールローダ1の車体11に設置された状態において、第1側板41が右側に位置し、第2側板42が左側に位置する。また、第3側板43が前側に位置し、第4側板44が後側に位置する。平面視において、タンク本体4の第1方向は車幅方向に沿っており、タンク本体4の第2方向は前後方向に沿っている。
図4に示すように、上板45は、第1開口部451と、第2開口部452とを有する。第1開口部451は、第1ストレーナ6を出し入れするための開口部であって、略円形状である。第2開口部452は、第2ストレーナ5を出し入れするための開口部であって、略円形状である。
第1開口部451は、第1蓋部材453によって封鎖されている。第2開口部452は、第2蓋部材454によって封鎖されている。なお、第1蓋部材453及び第2蓋部材454は、上板45に対して取り外し可能に取り付けられる。例えば、第1蓋部材453及び第2蓋部材454は、ボルトなどによって、上板45に取り付けられる。
作動油タンク3は、第1仕切部材26及び第2仕切部材27をさらに備えている。第1仕切部材26及び第2仕切部材27は、タンク本体4の下部を仕切るための部材である。この第1仕切部材26及び第2仕切部材27によって、タンク本体4の下部は、第1方向に沿って、第1端部領域40aと、中央部領域40bと、第2端部領域40cとに分けられる。なお、第1端部領域40a、中央部領域40b、及び第2端部領域40cは、この順序で配置される。詳細には、第1仕切部材26が、第1端部領域40aと中央部領域40bとの境界部である。また、第2仕切部材27が、第2端部領域40cと中央部領域40bとの境界部である。
図2に示すように、第1仕切部材26は、略矩形状の板部材である。第1仕切部材26の下端縁は、タンク本体4の底板46と溶接などによって接着している。また、第1仕切部材26の一方の側端縁は、第3側板43と溶接などによって接着している。また、第1仕切部材26の他方の側端縁は、第4側板44と溶接などによって接着している。
第1仕切部材26は、中央部に開口部が形成されている。後述する排出管7が第1仕切部材26の開口部内を延びている。なお、第1仕切部材26の開口部の内径と、排出管7の外径とがほぼ同じであり、排出管7は第1仕切部材26の開口部に嵌合している。このため、作動油が、第1仕切部材26の開口部を介して、第1端部領域40aと中央部領域40bとを行き来することはない。
第2仕切部材27は、略矩形状の板部材である。第2仕切部材27の下端縁はタンク本体4の底板46と溶接などによって接着している。また、第2仕切部材27の一方の側端縁は、第3側板43と溶接などによって接着している。また、第2仕切部材27の他方の側端縁は、第4側板44と溶接などによって接着している。
第2仕切部材27は、中央部に開口部が形成されている。後述する排出管7が第2仕切部材27の開口部内を延びている。なお、第2仕切部材27の開口部の内径と、排出管7の外径とがほぼ同じであり、排出管7は第2仕切部材27の開口部に嵌合している。このため、作動油が、第2仕切部材27の開口部を介して、第2端部領域40cと中央部領域40bとを行き来することはない。
タンク本体4の底板46上には、吸引ケース20が設置されている。この吸引ケース20は、底板46に形成された複数(例えば2つ)の開口部461を、タンク本体4の内部空間と隔離するための部材である。なお、底板46に形成された各開口部461に、各供給配管28が接続している。開口部461から流れ出た作動油は、各供給配管28を介して、作業機10などに供給される。
吸引ケース20は、上板部20a、及び側板部20bを有する。上板部20aと側板部20bとは、一枚の板状部材を折り曲げることによって形成される。吸引ケース20は、下端縁が底板46と溶接などによって接着される。また、吸引ケース20は、側端縁が第1仕切部材26に溶接などによって接着される。
図3に示すように、吸引ケース20は、第2方向に延びており、第3側板43と第4側板44とに、溶接などによって接着される。以上により、吸引ケース20の内部空間は、タンク本体4の内部空間から隔離されている。なお、吸引ケース20の内部空間は、上板部20a、側板部20b、底板46の一部、及び第1仕切部材26の一部によって画定される。
図4に示すように、吸引ケース20は、上板部20aから突出する連結部21をさらに有している。連結部21は、円筒形状である。連結部21は、吸引ケース20の内部空間と、後述する第2ストレーナ5の第2フィルタ部材51の内部空間とを連結する部材である。これにより、第2フィルタ部材51の内部空間にある作動油のみが、連結部21を介して、吸引ケース20の内部空間に送られる。また、吸引ケース20内の作動油は、各開口部461からタンク本体4の外部へ排出され、各供給配管28を介して作業機10などに供給される。
図2に示すように、第1ストレーナ6は、作業機10などからタンク本体4へ戻ってきた作動油を濾過する。第1ストレーナ6は、タンク本体4内に配置される。詳細には、第1ストレーナ6は、第1端部領域40aの上方に配置される。また、第2方向において、第1ストレーナ6は、第3側板43側に配置される。
図4に示すように、第1ストレーナ6は、略円筒形状であって、上下方向に延びている。具体的には、第1ストレーナ6は、第1蓋部材453から下方へと延びている。第1ストレーナ6の下端は、タンク本体4内において上下方向の略中央部に位置する。第1ストレーナ6は、各戻り配管25から供給される作動油を濾過する。なお、各戻り配管25は、作業機10などからタンク本体4内に戻ってきた作動油が通る配管である。第1ストレーナ6によって濾過された作動油は、後述する排出管7へと流れる。
第1ストレーナ6は、カバー部材61、及び第1フィルタ部材62を有している。カバー部材61は、略円筒状であって、上下方向に延びている。カバー部材61の上面及び下面は封鎖されている。なお、カバー部材61の上面は、第1蓋部材453によって封鎖されている。また、カバー部材61の下面には開口部が形成されており、この開口部に、後述する連通管63が嵌合する。
カバー部材61の側壁部611を、各戻り配管25の先端部が貫通している。これによって、各戻り配管25を経由して作業機10から戻ってきた作動油が、カバー部材61内へと供給される。
第1フィルタ部材62は、カバー部材61内に収容されている。第1フィルタ部材62は、略円筒状であって、上下方向に延びている。第1フィルタ部材62は、上面及び下面が封鎖されている。なお、第1フィルタ部材62の下面には開口部が形成されており、この開口部に、後述する連通管63が嵌合する。また、第1フィルタ部材62と第1蓋部材453との間に付勢部材(バネ部材)65が配置されている。この付勢部材65によって、第1フィルタ部材62は下方に付勢されている。
第1フィルタ部材62は、外周部を構成するフィルタを有しており、このフィルタを経由した作動油のみが第1フィルタ部材62の内部空間に送られる。すなわち、カバー部材61内の作動油は、フィルタを介して第1フィルタ部材62内へと送られる。
第1ストレーナ6は、連通管63をさらに有している。連通管63は、第1フィルタ部材62の内部と、排出管7の内部とを連通するための管状の部材である。連通管63は、円筒状であって、カバー部材61の下面の開口部、及び第1フィルタ部材62の下面の開口部に嵌合している。このため、連通管63を経由した作動油のみが排出管7へと送られる。なお、連通管63は、カバー部材61と溶接などによって接着されている。
このように構成された第1ストレーナ6において、作動油は次のように流れる。まず、各戻り配管25から第1ストレーナ6に供給された作動油は、カバー部材61内へと流れる。カバー部材61内の作動油は、フィルタによって濾過された後に第1フィルタ部材62の内部へと流れる。第1フィルタ部材62内の作動油は、連通管63を介して排出管7へと流れる。
図2に示すように、第2ストレーナ5は、タンク本体4から排出される作動油を濾過する。第2ストレーナ5は、タンク本体4に配置される。詳細には、第2ストレーナ5は中央部領域40bに配置される。また、第2方向において、第2ストレーナ5は第3側板43側に配置される。
図4に示すように、第2ストレーナ5は、略円筒形状であって、上下方向に延びている。具体的には、第2ストレーナ5は、第2蓋部材454から下方に延びる連結ロッド54によって、吸引ケース20側に押し付けられている。第2ストレーナ5は、作動油を吸引する。第2ストレーナ5は、吸引した作動油を濾過する。この第2ストレーナ5によって濾過された作動油のみが、吸引ケース20へと流れる。この第2ストレーナ5は、第2フィルタ部材51を備える。
第2フィルタ部材51は、略円筒状であって、上面及び下面が封鎖されている。なお、第2フィルタ部材51の下面には開口部が形成されている。この第2フィルタ部材51の下面の開口部に、吸引ケース20の連結部21が嵌合している。この結果、第2フィルタ部材51と吸引ケース20とが液密に接続されている。
第2フィルタ部材51は、外周部を構成するフィルタを有しており、このフィルタを経由した作動油のみが第2フィルタ部材51の内部空間に送られる。また、第2フィルタ部材51の内部に流れ込んだ作動油のみが、吸引ケース20の内部空間へと流れる。
このように構成された第2ストレーナ5において、作動油は次のように流れる。まず、タンク本体4内の作動油は、フィルタによって濾過された後に第2フィルタ部材51の内部へと流れる。第2フィルタ部材51内の作動油は、連結部21を介して吸引ケース20内へと流れる。
連結ロッド54は、第2ストレーナ5と第2蓋部材454とを連結している。このような構成によって、第2蓋部材454を取り外すと、第2ストレーナ5も一緒に取り外すことができる。
図2に示すように、排出管7は、第1ストレーナ6に接続されており、全体として第1方向に延びている。排出管7は管状の部材であって、第1ストレーナ6によって濾過された作動油が排出管7の内部を流れている。排出管7は、本体部71及び接続部72を有する。
図3に示すように、本体部71は、全体として第1方向に延びているが、本体部71の一部は第2方向に延びている。具体的には、本体部71は、平面視がL字状となっている。本体部71の第1方向に延びる部分は、第1仕切部材26及び第2仕切部材27を貫通して延びている。また、本体部71は、第1仕切部材26及び第2仕切部材27によって支持されている。本体部71は、第2方向において、第2ストレーナ5よりも第4側板44側に位置している。
本体部71の第1端部711は、タンク本体4内の第1端部領域40aに位置しており、本体部71の第2端部712は、タンク本体4内の第2端部領域40cに位置している。なお、本体部71の第1端部711は第2方向に延びている。本体部71の第2端部712側の端面は、封鎖されている。
図2に示すように、接続部72は、上下方向に延びている。接続部72は、第1ストレーナ6と本体部71とを接続する部分である。図4に示すように、接続部72の上面は、第1ストレーナ6によって封鎖されている。そして、接続部72には、連通管63を介して第1ストレーナ6から作動油が流れてくる。接続部72内の作動油は、本体部71へと流れる。
図2に示すように、排出管7には、第1排出部8と第2排出部9が形成されている。第1排出部8及び第2排出部9は、第1ストレーナ6によって濾過された作動油を、タンク本体4内に排出する。第1排出部8、第2ストレーナ5、及び第2排出部9は、第1方向において、この順序で配置されている。詳細には、第1排出部8はタンク本体4内の第1端部領域40aに位置しており、第2排出部9はタンク本体4内の第2端部領域40cに位置している。そして、第2ストレーナ5は、タンク本体4内の中央部領域40bに位置している。なお、第2ストレーナ5は、少なくとも一部が中央部領域40bに位置していればよい。
第1排出部8は、本体部71の第1端部711に形成されている。詳細には、第1排出部8は、本体部71のうち、第2方向に延びる部分に亘って形成されている。なお、第1排出部8は、本体部71の第1端部711に形成された複数の貫通孔によって構成される。
また、第1排出部8は、下方に向かって作動油を排出する。すなわち、第1排出部8は、本体部71の第1端部711の下部に形成されている。なお、第1排出部8が作動油を排出する下方とは、真下方向のみではなく、斜め下方も含む概念である。
第1方向において、第1排出部8は、第2ストレーナ5の反対側に向かって作動油を排出する。すなわち、第1排出部8は、本体部71の第1端部711の下面のうち、第1側板41側を向く領域に形成されている。このように第1排出部8から第1端部領域40aに排出された作動油は、第1仕切部材26を越えて、中央部領域40bに進み、第2ストレーナ5から吸い込まれる。
第2排出部9は、本体部71の第2端部712に形成されている。第2排出部8は、本体部71の第2端部712に形成された複数の貫通孔によって構成される。第2排出部9は、第1排出部8よりも、第1ストレーナ6からの経路が長い。また、第2排出部9は、第1排出部8よりも、開口面積が大きい。
ここで、第1排出部8は複数の貫通孔から構成されているため、第1排出部8の開口面積とは、第1排出部8を構成する複数の貫通孔の面積を合計した面積を意味する。また、第2排出部9は複数の貫通孔から構成されているため、第2排出部9の開口面積とは、第2排出部9を構成する複数の貫通孔の面積を合計した面積を意味する。なお、特に限定されるものではないが、例えば、第2排出部9の開口面積は、第1排出部8の開口面積の2倍以上2.2倍以下程度とすることが好ましい。
第2排出部9は、下方に向かって作動油を排出する。すなわち、第2排出部9は、本体部71の第2端部712の下部に形成されている。なお、第2排出部8が作動油を排出する下方とは、真下方向のみではなく、斜め下方も含む概念である。
第2排出部9は、本体部71の第2端部712側の端面の下部にも形成されている。このように第2排出部9から第2端部領域40cに排出された作動油は、第2仕切部材27を越えて、中央部領域40bに進み、第2ストレーナ5から吸い込まれる。
[特徴]
本実施形態に係る作動油タンク3は、次の特徴を有する。
第1及び第2排出部8,9が、第1ストレーナ6によって濾過された作動油をタンク本体4内に排出する。そして、第1方向において、第1排出部8、第2ストレーナ5、第2排出部9は、この順序で配置される。このため、まず、第1排出部8近傍から第2ストレーナ5近傍までの領域の油面を利用して気泡を消滅させることができる。さらには、第2排出部9近傍から第2ストレーナ5近傍までの領域の油面も利用して気泡を消滅させることができる。このように、本実施形態に係る作動油タンク3は、2つの領域の油面を利用して気泡を消滅させることができるため、作動油に含まれる気泡を効率的に消滅させることができる。
また、第2ストレーナ5が中央部領域40bに配置され、第1排出部8が第1端部領域40aに配置され、第2排出部が第2端部領域40cに配置される。このため、第1端部領域40a、中央部領域40b、及び第2端部領域40cの全ての領域の油面を利用して、気泡を消滅させることができる。この結果、より効率的に、作動油に含まれる気泡を消滅させることができる。
また、第1排出部8から排出された作動油は、第1仕切部材26を越えて第2ストレーナ5へと流れる。このように、第1排出部8から第2ストレーナ5の作動油の流路を長くすることができる。この結果、第1排出部8から排出された作動油内の気泡を十分に除去することができる。同様に、第2排出部9から第2ストレーナ5までの作動油の流路も長くすることができるため、第2排出部9から排出された作動油内の気泡も十分に除去することができる。
第2排出部9は、第1排出部8よりも第1ストレーナ6からの経路が長い。そして、第2排出部9は、第1排出部8よりも開口面積が大きい。このため、第1排出部8から排出される作動油の量と、第2排出部9から排出される作動油の量とを近付けることができる。この結果、より効率的に、油面において気泡を消滅させることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
上記実施形態では、タンク本体4の上面は、略平坦面であったが、例えば、図5に示すように、タンク本体4の上面に、凹部47を形成することができる。凹部47は、第1方向に沿って延びている。詳細には、凹部47は、傾斜板471と、垂直板472とによって確定される。傾斜板471は、第4側板44の上端から第3側板43側に傾斜した状態で上方に延びる。また、垂直板472は、傾斜板471の上端から上方に延びる。上板45と連結する。
この構成によれば、タンク本体4が凹部47の分だけ容積が減るため、他の部材を設置するスペースを確保することができる。なお、タンク本体4の上面に凹部47が形成されると、作動油タンク3が第2方向に揺れた場合に、タンク本体4内の作動油内に気泡が混入しやすい。しかし、この作動油タンク3は、上述したように効率的に油面において気泡を消滅させることができるため、タンク本体4の上面に凹部47を形成しても気泡の混入という問題を解消することができる。
変形例2
例えば、上記実施形態では、第1及び第2仕切部材26,27が設置されているが、特にこれに限定されない。すなわち、第1及び第2仕切部材26、27を省略してもよい。この場合、第2ストレーナ5が設置されている領域が中央部領域40bである。また、第2ストレーナ5と第1側板41との間が第1端部領域40aである。また、第2ストレーナ5と第2側板42との間が第2端部領域40cである。
変形例3
上記実施形態では、本発明を適用したホイールローダを例に挙げて説明したが、本発明を適用できる作業車両はホイールローダに限定されない。例えば、本発明を、ブルドーザ、油圧ショベル、又はモータグレーダなどの他の作業車両にも適用することも可能である。
1 ホイールローダ
3 作動油タンク
4 タンク本体
40a 第1端部領域
40b 中央部領域
40c 第2端部領域
5 第2ストレーナ
6 第1ストレーナ
7 排出管
8 第1排出部
9 第2排出部
26 第1仕切部材
27 第2仕切部材

Claims (11)

  1. 作動油を貯留するタンク本体と、
    前記タンク本体内に配置され、前記タンク本体内へ戻ってくる作動油を濾過する第1ストレーナと、
    前記タンク本体内に配置され、前記タンク本体から排出される作動油を濾過する第2ストレーナと、
    前記第1ストレーナによって濾過された作動油を前記タンク本体内に排出する第1及び第2排出部と、
    を備え、
    水平に延びる第1方向において、前記第1排出部、前記第2ストレーナ、及び前記第2排出部は、この順序で配置される、
    作動油タンク。
  2. 前記タンク本体は、前記第1方向に沿って、第1端部領域、中央部領域、及び第2端部領域を、この順序で有し、
    前記第2ストレーナは、前記中央部領域に配置され、
    前記第1排出部は、前記第1端部領域に配置され、
    前記第2排出部は、前記第2端部領域に配置される、
    請求項1に記載の作動油タンク。
  3. 前記タンク本体の下部を仕切り、前記第1端部領域と前記中央部領域との境界部となる第1仕切部材と、
    前記タンク本体の下部を仕切り、前記第2端部領域と前記中央部領域との境界部となる第2仕切部材と、
    をさらに備える、請求項2に記載の作動油タンク。
  4. 前記第1ストレーナに接続される排出管をさらに備え、
    前記第1及び第2排出部は、前記排出管に形成される、
    請求項1から3のいずれかに記載の作動油タンク。
  5. 前記排出管は、前記第1及び第2仕切部材を貫通して前記第1方向に延び、前記第1仕切部材及び前記第2仕切部材に支持される、
    請求項3に従属する請求項4に記載の作動油タンク。
  6. 前記第2排出部は、前記第1排出部よりも前記第1ストレーナからの経路が長く、
    前記第2排出部は、前記第1排出部よりも開口面積が大きい、
    請求項1から5のいずれかに記載の作動油タンク。
  7. 前記第1排出部及び前記第2排出部の少なくとも一方は、下方に向かって作動油を排出する、請求項1から6のいずれかに記載の作動油タンク。
  8. 前記第1排出部及び第2排出部の少なくとも一方は、複数の貫通孔によって構成される、
    請求項1から7のいずれかに記載の作動油タンク。
  9. 前記タンク本体は、平面視が矩形状であって、
    前記第1方向は、平面視における前記タンク本体の長手方向である、
    請求項1から8のいずれかに記載の作動油タンク。
  10. 前記タンク本体は、前記長手方向に延びる凹部が上面に形成されている、
    請求項9に記載の作動油タンク。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の作動油タンクと、
    上記作動油によって駆動される作業機と、
    を備える、作業車両。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109826269A (zh) * 2019-01-31 2019-05-31 巫一安 一种水利工程用河道清淤装置
WO2023157451A1 (ja) * 2022-02-21 2023-08-24 株式会社小松製作所 気泡抑制装置、作動油タンクおよび作業機械

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