JP2015113764A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガス再循環装置を作動させる機会の増加を図りつつ、EGRガス中の凝縮水の発生を抑制する。
【解決手段】排気ガス再循環装置2が付帯した水冷式内燃機関Eを制御する制御装置0において、水温センサを介して内燃機関Eの内部を流通する冷却水の温度を検知するとともに、内燃機関Eから流出した冷却水が流入する暖房用ヒータコア92における冷却水の放熱の度合いを示唆するパラメータである吸気温に対応して冷却水温、又は冷却水温と比較する対象の閾値を補正し、吸気温が低くなるにつれ、前記冷却水温をより低温側に補正するか又は冷却水温と比較する対象の閾値をより高温側に設定した上で、補正した冷却水温及び吸気温がいずれも閾値を上回る場合に排気ガス再循環を許可し、その他の場合に排気ガス再循環を禁止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、排気ガス再循環装置が付帯した水冷式内燃機関の制御装置に関する。
近年、排気ガス再循環装置(以下、EGR装置と称する)を備えた内燃機関において、吸気に混入する排気ガス(以下、EGRガスと称する)の量を増加させるべく、EGRガスをエンジン冷却水との熱交換により冷却するための排気ガス冷却装置(以下、EGRクーラと称する)を採用する例が増えてきている。このような内燃機関を搭載した車両において、エンジン冷却水は、暖房用ヒータコア及びEGRクーラを経て内燃機関のウォータジャケットに再循環する。EGRクーラを暖房用ヒータコアよりも上流側に配すると、冷間時にはEGRクーラ内でエンジン冷却水が熱を奪われ、暖房用ヒータコアによる暖房性能が低下することがあるという理由から、EGRクーラは暖房用ヒータコアよりも下流側に配されている(例えば、特許文献1を参照)。
エンジン冷却水は、暖房用ヒータコアで温度が低下し、しかる後EGRクーラに導かれる。暖房用ヒータコアでエンジン冷却水の温度低下が起こると、EGRクーラ内で排気ガス中の水蒸気が凝結して凝縮水が発生することがある。このとき、排気ガス中のNOxやSOxが凝縮水に溶解し、EGRクーラを腐食するおそれがある。これを防ぐために、従来より、冷却水温が所定の閾値を上回るという排気ガス再循環の許可条件を満たす際にのみEGR装置の作動を許可する制御が行われている。
通常、冷却水温を検知する水温センサはシリンダヘッド又はシリンダブロックに取り付けられており、暖房用ヒータコアより上流側に配されている。ゆえに、EGRクーラに導入されるエンジン冷却水の実際の水温は水温センサにより検知される水温よりも低くなる。そのため、以下に述べるような問題が発生し得る。すなわち、水温センサが検知した水温が所定の閾値よりも高く、EGR装置が作動している一方、EGRクーラに導入されるエンジン冷却水の水温は暖房用ヒータコアにより熱を奪われているので想定より低く、EGRガスがEGRクーラにてエンジン冷却水との熱交換により過剰に冷却され、EGRガス中の水蒸気が凝結し凝縮水が生じる。
このような問題の発生を防ぐために、エンジン冷却水が暖房用ヒータコアで冷却されることを見越して前記閾値を予め高く設定しておくことが考えられる。しかし、暖房用ヒータコアを利用した車内暖房が行われていない場合等、暖房用ヒータコアでのエンジン冷却水の温度低下が小さいときには、水温センサが検知する冷却水温が前記閾値を下回っておりEGR装置の作動が許可されないにも関わらず、EGRクーラに導かれる冷却水温は十分高く、実際にはEGR装置を作動させて差し支えないという状況であることがある。つまり、EGR装置を作動させる機会が減少し、燃費の向上やNOx排出量の低減といったEGR装置によるメリットが減殺される。
また、仮に、EGRクーラの直上流に水温センサを設ける場合、EGRクーラに導入されるエンジン冷却水の実際の水温が水温センサにより検知される水温から乖離するという問題は解消されるものの、かかる位置に水温センサを設けることはそもそも構造上困難であるし、コスト面でも不利である。さらに、EGRクーラの直上流の水温センサが検出する水温に基づいて排気ガス再循環の可否を判断するとしても、EGR中に当該水温センサにより水温の低下を検知したときには、すでにEGRクーラにその水が流入しており、EGRガスの過度の冷却が始まっている。つまり、凝縮水の発生を必ずしも予防することはできない。
特開2012−163082号公報
本発明は以上の点に着目し、排気ガス再循環装置を作動させる機会の増加を図りつつ、EGRガス中の凝縮水の発生を抑制することを目的とする。
以上の課題を解決すべく、本発明に係る内燃機関の制御装置は、以下に述べるような構成を有する。すなわち本発明に係る内燃機関の制御装置は、排気ガス再循環装置が付帯した水冷式内燃機関を制御するものであって、水温センサを介して内燃機関の内部を流通する冷却水の温度を検知するとともに、内燃機関から流出した冷却水が流入する暖房用ヒータコアにおける冷却水の放熱の度合いを示唆するパラメータである吸気温に対応して冷却水温、又は冷却水温と比較する対象の閾値を補正し、吸気温が低くなるにつれ、前記冷却水温をより低温側に補正するか又は冷却水温と比較する対象の閾値をより高温側に補正した上で、補正した冷却水温及び吸気温がいずれも閾値を上回る場合に排気ガス再循環を許可し、その他の場合に排気ガス再循環を禁止する。
このようなものであれば、暖房用ヒータコアにおける冷却水の放熱量が大きくなる、換言すれば吸気温が低下するにつれ冷却水温をより低温側に補正すること、又は冷却水温と比較する対象の閾値をより高温側に補正することによって、排気ガス再循環の可否を判定する際にEGRクーラに流入する冷却水温の低下を反映させることができる。従って、EGRクーラに流入する冷却水温が低下した状態で排気ガス再循環装置が作動することを未然に防止し、EGRクーラにおける凝縮水の発生を抑制することができる。その一方で、前記放熱量が小さい場合つまり吸気温が高い場合には、冷却水温の低温側への補正幅を小さくし、又は冷却水温と比較する対象の閾値の高温側への補正幅を小さくし、EGR装置を作動させる機会の減少を抑制することができる。
なお、本発明において、「補正した冷却水温」とは、冷却水温の補正を行わなかった場合の冷却水温を含む。また、「暖房用ヒータコアにおける冷却水の放熱の度合いを示唆するパラメータである吸気温」とは、暖房用ヒータコアに送風される空気の温度を示す概念であり、車外の気温を検知する外気温センサから出力される信号が示す外気温をこの「吸気温」として用いてもよい。
前記暖房用ヒータコアに向けて送風するためのブロワのON/OFF状態を検知し、ブロワがONである場合には、ブロワがOFFである場合と比較して冷却水温をより低温側に補正する制御又は冷却水温と比較する対象の閾値をより高温側に補正する制御を行うものであれば、ブロワがONであるときにはブロワがOFFであるときと比べて暖房用ヒータコアにおける冷却水の放熱量がより大きくなることが予測されることを反映して冷却水温をより低温側に補正するか、あるいは冷却水温と比較する対象の閾値をより高温側に補正することとなる。従って、EGRクーラに流入する冷却水温が低下した状態で排気ガス再循環装置が作動することを未然に防止できる。
凝縮水の発生量を低減しつつ、排気ガス再循環装置を作動させる機会を増加させるための構成の一例として、前記排気ガス再循環装置の作動中に前記暖房用ヒータコアに向けて送風するためのブロワがONとなり、冷却水温を低温側に補正する制御又は冷却水温と比較する対象の閾値を高温側に補正する制御を行った結果冷却水温が閾値を下回った場合、EGR量を減少させる制御を行うものが挙げられる。
本発明によれば、排気ガス再循環装置を作動させる機会の増加を図りつつ、EGRガス中の凝縮水の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の内燃機関を概略的に示す図。 同実施形態に係る車両のエンジン冷却水配管を概略的に示す図。 同実施形態に係る制御装置が実行する処理の手順を概略的に示すフローチャート。
図1に、車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関Eは、火花点火式ガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
また、この内燃機関Eには、排気ガス再循環装置たるEGR装置2が付帯している。このEGR装置2は、排気通路4における前記三元触媒41の上流側と吸気通路3におけるサージタンク33とを連通する排気ガス再循環通路(以下、EGR通路21と称する)と、EGR通路21上に設けた排気ガス冷却装置(以下、EGRクーラ22と称する)と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れる排気ガス(以下、EGRガスと称する)の流量を制御する排気ガス再循環弁(以下、EGRバルブ23と称する)とを備えている。
さらに、本実施形態では、エンジン冷却水は、図2に示すようなエンジン冷却系の配管内を循環する。すなわち、エンジン冷却水の一部は、ラジエータ通路93内を流通し、内燃機関Eの図示しないウォータジャケットからラジエータ91に導かれて外気と熱交換を行うことにより冷却された後ウォータポンプPを経て前記ウォータジャケットに再循環する。また、エンジン冷却水の他の一部は内燃機関Eの前記ウォータジャケットから、空調用ヒータ通路94内を流通して暖房用ヒータコア92に導かれ、客室内の暖房の熱源に供された後、さらに前記EGRクーラ22に導かれてEGRガスの冷却に供され、ウォータポンプPを経て前記ウォータジャケットに再循環する。そして、暖房用ヒータコア92の前方にはブロワ又はファン(以下、ブロワ95と称する)が設けられており、このブロワ95から暖房用ヒータコア92に向けて送風することにより、客室内の暖房を行うようにしている。本実施形態のブロワ95は、ON/OFFの切換のみが可能である。なお、内燃機関Eのシリンダヘッド又はシリンダブロックには、内燃機関Eの内部を流通する冷却水の温度を検出する水温センサ96が取り付けられている。
内燃機関の運転制御を司る制御装置であるECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号(N信号)b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、ブレーキペダルの踏込量を検出するセンサから出力されるブレーキ踏量信号d、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号e、前記水温センサ96から出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号(G信号)g、ブロワ95のON/OFF状態を検知するスイッチ又はセンサから出力されるブロワ運転状態信号h等が入力される。なお、前記スイッチは、ユーザが暖房を作動させるために操作するスイッチであることがある。
出力インタフェースからは、点火プラグ12に対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開閉制御信号l等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の機会を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGR率(または、EGR量)といった各種運転パラメータを決定する。運転パラメータの決定手法自体は、既知のものを採用することが可能である。しかして、ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、lを出力インタフェースを介して印加する。
さらに本実施形態では、ECU0は、前記暖房用ヒータコア92における冷却水の放熱量を示唆するパラメータである吸気温に対応して冷却水温を補正し、吸気温が低くなるほど前記冷却水温をより低温側に補正する制御、及び、(補正後の)冷却水温及び吸気温がいずれも閾値を上回るときは前記EGR装置2の作動を許可し、その他の場合は前記EGR装置2の作動を禁止する制御を行う。
より具体的には、ブロワ95がOFFである場合は、暖房用ヒータコア92における冷却水の放熱量が少なく、冷却水温信号fが示す冷却水温と暖房用ヒータコア92における冷却水温との乖離が少ないと考えられることから、冷却水温信号fが示す冷却水温をそのまま閾値と比較する。一方、ブロワ95がONである場合は、ブロワ95がOFFである場合と比較して暖房用ヒータコア92における冷却水の放熱量が大きく、冷却水温の大幅な低下が予測されるので、冷却水温を低温側に補正した上で、閾値と比較する。
暖房用ヒータコア92における冷却水の放熱量は、ブロワ95により送風される空気の温度(以下、外気温と称する)によって変化する。そこで、外気温を暖房用ヒータコアにおける冷却水の放熱の度合いを示すパラメータとして利用し、冷却水温の補正幅を決定する。外気温が低くなるほど、冷却水温の補正幅は大きくなるようにしている。車外の気温を検知する外気温センサを備えた車両であれば、この外気温センサから出力される信号が示す気温をそのまま外気温として利用し、冷却水温の補正幅を決定する。一方、外気温センサを備えていない車両においては、外気温を推測し冷却水温の補正幅を決定すべく、以下の処理を行う。
EGRバルブ23が閉弁状態である場合は、外気温と吸気温・吸気圧信号eが示すサージタンク33内の吸気温との乖離が少ないと考えられることから、前記吸気温をそのまま外気温の推測値として利用し、冷却水温の補正幅を決定する。
EGRバルブ23が開弁状態である場合は、サージタンク33内にEGRガスが導入されることにより、サージタンク33内の吸気温は外気温と比較して大幅に上昇する。そのため、前記吸気温をそのまま外気温の推測値として利用することには難がある。そこで、EGRガスの混入による影響を除去するために、以下のような補正を加える。すなわち、吸気温・吸気圧信号eが示す吸気温、吸気圧及びクランク角信号(N信号)bが示すエンジン回転数から総吸気量を求めるとともに、前記吸気温、吸気圧及びエンジン回転数、並びにEGRバルブ23の開度から吸気に占めるEGRガスの分圧を求め、これらEGRガスの分圧及び総吸気量をパラメータとして補正幅を決定する。その上で、吸気温・吸気圧信号eが示す吸気温をこの補正幅だけ低温側に補正した値を外気温の推測値として利用し、冷却水温の補正幅を決定する。
以下、外気温センサを備えていない車両における、EGR装置2の作動の許可を判定するためのプログラムによる制御の手順についてフローチャートである図3を参照しつつ以下に述べる。
まず、冷却水温信号fが示す冷却水温及び吸気温・吸気圧信号eが示す吸気温を取得し(ステップS1)、EGR装置2が作動中である場合には(ステップS2)、吸気温、吸気圧、エンジン回転数、EGRバルブ23の開度及び総吸気量をパラメータとして補正幅を決定し、吸気温を低温側に補正して外気温の推測値を得る(ステップS3)。EGR装置2が作動中でない場合には(ステップS2)、吸気温をそのまま外気温の推測値とする(ステップS4)。ブロワ95がONである場合には(ステップS5)、外気温の推測値をパラメータとして冷却水温の補正幅を決定し、低温側に補正する(ステップS6)。一方、ブロワ95がOFFである場合には、冷却水温の補正は行わない。そして、EGR作動条件を満たすことの判定を行い、換言すれば(補正した)冷却水温、及び吸気温をそれぞれ閾値と比較し(ステップS7)、EGR作動条件を満たす場合は、換言すれば(補正した)冷却水温及び吸気温がいずれも閾値を上回るときはEGR装置2の作動を許可する(ステップS8)。一方、EGR作動条件を満たさない場合は、換言すれば(補正した)冷却水温及び吸気温のいずれかが閾値を下回るときはEGR装置2の作動を禁止する(ステップS9)。
内燃機関の始動後、暖機が完了するまでの期間は、冷却水温が十分上昇しておらず、EGRバルブ23が閉弁状態となる。よって、当該期間中においては、ステップS2の制御の後、ステップS4の制御がもっぱら行われる。
なお、外気温センサを備えた車両の場合は、上述したステップS2〜S4に替えて、外気温センサから出力される信号が示す外気温を取得し、そのまま外気温の推測値とする処理を行うとよい。
すなわち、本実施形態によれば、ブロワ95がONである場合にはブロワ95がOFFである場合と比較して暖房用ヒータコア92における冷却水の放熱量が大きく、EGRクーラ22に流入する冷却水温の大幅な低下が予測されるので、EGR作動条件を満たしていることを判定する際に、冷却水温を低温側に補正した上で閾値と比較する。そのため、EGRクーラ22に流入する冷却水温が低下した状態でEGR装置2が作動することを未然に阻止し、EGRクーラ22における凝縮水の発生を抑制することができる。その一方で、ブロワ95がOFFである場合には冷却水温の低温側への補正を行わないので、エンジン冷却水が暖房用ヒータコア92で冷却されることを見越して冷却水温と比較する閾値を常時高温側に設定する態様と比較して、EGR装置2の作動が許可される機会が増加する。従って、燃費の向上やNOx排出量の低減といったメリットを得るべくEGR装置2を作動させる機会の増加を図ることができる。
加えて本実施形態では、EGR装置2の作動中すなわちEGRバルブ23が開弁状態である場合に、前記暖房用ヒータコア92に空気を送るためのブロワ95がONとなり、補正した冷却水温が閾値を下回った場合、EGRクーラ22に流入する冷却水温の低下が予測されるものとして、EGR装置2の作動を禁止する制御を行うようにしているので、EGR装置2を作動させることによる燃費の向上等を図りつつ、凝縮水の発生量を低減することができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、ブロワ95がON状態である(ブロワの出力が0でない)場合に冷却水温を低温側に補正し閾値と比較するようにしている上述した実施形態の態様とは逆に、閾値を高温側に補正し、冷却水温と比較するようにしてもよい。
ON/OFFの切換のみが可能なブロワ95に替えて、出力を段階的又は無段階で変更可能なブロワを利用してもよい。この場合、ブロワの出力が大きくなるにつれ冷却水温をより低温側に補正する(又は、冷却水温と比較する対象の閾値を高温側に補正する)とよい。
客室内の空気を循環させて空調を行うようにしているとともに、客室内の気温を検知するための内気温センサを備えている車両であれば、外気温に替えて、前記内気温センサから出力される信号が示す客室内の気温を、暖房用ヒータコアにおける冷却水の放熱の度合いを示すパラメータとして利用するとよい。この場合、客室内の気温が低くなるにつれ冷却水温をより低温側に補正する(又は、冷却水温と比較する対象の閾値を高温側に補正する)とよい。
外気を取り込んで暖房用ヒータコアに送風するタイプの車両においては、暖房用ヒータコアにおける冷却水の放熱の度合いを示すパラメータとして外気温に加えて車速を用い、車速が高くなるにつれ冷却水温をより低温側に補正する(又は、冷却水温と比較する対象の閾値を高温側に補正する)するとよい。
ブロワ(又はファン)と暖房用ヒータコアとの間に空調装置のエバポレータを配している車両において、空調装置の冷媒回路が作動しているときには、エバポレータにより空気が冷却されていることを反映し、エバポレータ温度を考慮に入れて冷却水温をより低温側に補正する(又は、冷却水温と比較する対象の閾値を高温側に補正する)するとよい。
ターボチャージャーを搭載した車両では、エンジン回転数、要求負荷、及び可変容量ターボの場合はノズルベーンの開度によって示される過給度合いをパラメータとし、過給度合いが高くなるほど吸気温・吸気圧信号eが示す吸気温を低温側に補正して外気温の推測値を求めた上で上述した実施形態のような制御を行えば、本発明の主要な効果を得ることができる。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
0…制御装置(ECU)
2…排気ガス再循環装置(EGR装置)
22…排気ガス冷却装置(EGRクーラ)
92…暖房用ヒータコア
96…水温センサ
E…内燃機関

Claims (3)

  1. 排気ガス再循環装置が付帯した水冷式内燃機関を制御するものであって、
    水温センサを介して内燃機関の内部を流通する冷却水の温度を検知するとともに、
    内燃機関から流出した冷却水が流入する暖房用ヒータコアにおける冷却水の放熱の度合いを示唆するパラメータである吸気温に対応して冷却水温、又は冷却水温と比較する対象の閾値を補正し、吸気温が低くなるにつれ、前記冷却水温をより低温側に補正するか又は冷却水温と比較する対象の閾値をより高温側に補正した上で、
    補正した冷却水温及び吸気温がいずれも閾値を上回る場合に排気ガス再循環を許可し、その他の場合に排気ガス再循環を禁止することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記暖房用ヒータコアに向けて送風するためのブロワのON/OFF状態を検知し、ブロワがONである場合には、ブロワがOFFである場合と比較して冷却水温をより低温側に補正する制御又は冷却水温と比較する対象の閾値をより高温側に補正する制御を行う請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記排気ガス再循環装置の作動中に前記暖房用ヒータコアに向けて送風するためのブロワがONとなり、冷却水温を低温側に補正する制御又は冷却水温と比較する対象の閾値を高温側に補正する制御を行った結果冷却水温が閾値を下回った場合、EGR量を減少させる制御を行う請求項1又は2記載の内燃機関の制御装置。
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