JP2015113188A - 壜台、容器搬送装置および検査装置 - Google Patents

壜台、容器搬送装置および検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構造が複雑なトップホルダー装置を用いることなく、回転時において容器の飛び出しを防止すると共に、容器内に充填された液体中の異物を適切に検査することができる壜台、容器搬送装置および検査装置を提供する。【解決手段】壜台10は、容器1を載置する台座11と、台座11に載置された容器1の底面を吸引して台座11に保持させる貫通孔12と、台座11の周縁に設けられた周壁13と、台座11および周壁13を回転させるモータ14とを備える。周壁13は、台座11の載置面11aから上方に突出した突出位置と載置面11aよりも下方に退避した退避位置との間で台座11に対して相対的に移動可能に構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、容器内に充填された液体中の異物を少なくとも検査する検査装置に関して、検査装置の壜台、壜台を所定の経路に沿って搬送する搬送手段を備えた容器搬送装置および検査装置に関する。
液体が充填された容器を回転し、容器の回転を停止した後に容器を撮像して液体中の異物を検査する検査装置が知られている。この種の検査装置としては、下記特許文献1に示すように、容器を回転させた際に容器が載置台から飛び出さないように、カップ状の蓋部を上方から容器に押し付けるトップホルダー装置を備えるものが知られている。
特開2003−107011号公報
ここで、トップホルダー装置の蓋部を上方から容器に押し付けるために、容器を載置する載置台の直上に蓋部を上下動させるための昇降機構をトップホルダー装置に設ける必要がある。さらに、蓋部を容器に押し付けた状態で容器を回転させるために、蓋部を載置台と同一回転となるように駆動する回動装置を載置台の回動機構とは別にトップホルダー装置に設ける必要がある。
上記事情に鑑みて、本発明は、構造が複雑なトップホルダー装置を用いることなく、回転時において容器の飛び出しを防止すると共に、容器内に充填された液体中の異物を適切に検査することができる壜台、容器搬送装置および検査装置を提供することを目的とする。
第1発明は、容器内に充填された液体中の異物を少なくとも検査する検査装置の壜台であって、前記容器を載置するための台座を有し、当該台座に載置された前記容器の底部を保持する保持手段と、前記台座の周縁に設けられ、該台座の載置面から上方に突出した突出位置と該台座の載置面よりも下方に退避した退避位置との間で該台座に対して相対的に移動可能な周壁と、前記突出位置に位置する前記周壁および前記台座を回転させる回転駆動手段とを備えることを特徴とする。
第1発明の壜台によれば、台座に底部が保持された容器を回転させる場合には、台座の載置面から上方に突出した突出位置に周壁を相対的に移動させて容器の外周に壁面を形成することにより、容器の飛び出しを防止することができる。一方、台座に底部が保持された容器内に充填された液体中の異物を検査する場合には、台座の載置面より下方の退避位置に周壁を相対的に移動させることにより、周壁が液体中の異物を検査するための撮像の障害になることはない。
このように、第1発明の壜台は、構造が複雑なトップホルダー装置を用いることなく、回転時において容器の飛び出しを防止すると共に、容器内に充填された液体中の異物を適切に検査することができる。
第2発明は、第1発明の壜台において、前記回転駆動手段は、回転駆動力を発生する回転駆動部と、前記回転駆動部が発生した前記回転駆動力を前記台座に伝達する第1伝達部と、前記回転駆動部が発生した前記回転駆動力を前記周壁に伝達する第2伝達部とを備え、前記第1伝達部と前記第2伝達部とが連結されることにより、前記台座および前記周壁は、同期して回転することを特徴とする。
第2発明の壜台によれば、第1伝達部と第2伝達部との回転速度が一致することにより、回転した容器が周壁に接触しても摩擦による容器の損傷を防止することができる。
第3発明は、第2発明の壜台において、前記第2伝達部は、前記第1伝達部の外側で上下方向に移動可能に設けられ、かつ前記周壁を支持する周壁支持部材と、前記第1伝達部に連結すると共に、前記周壁支持部材を移動可能に支持する連結部材とを有し、前記周壁は、前記周壁支持部材の移動に伴って、前記突出位置と前記退避位置との間で移動することを特徴とする。
第3発明の壜台によれば、第2伝達部において周壁を支持する周壁支持部材が第1伝達部と連結する連結部材と別個に設けられ、かつ移動可能に支持されることにより、周壁を円滑に移動させることができる。なお、本発明における「連結」は、直接、部材同士が連結される場合のほか、他の部材を介して間接的に連結される場合を含む概念である。
第4発明は、第3発明の壜台において、前記第1伝達部と前記連結部材と前記周壁支持部材とで囲まれた空間の圧力が変更されることにより、前記周壁支持部材が移動することを特徴とする。
第4発明の壜台によれば、第1伝達部と連結部材と周壁支持部材とで囲まれた空間の圧力の変更を利用することにより、壜台内部における周壁支持部材の昇降構造を簡素化することができる。
第5発明は、第3または第4発明の壜台において、前記回転駆動部が発生した前記回転駆動力が前記連結部材に伝達され、前記周壁支持部材と前記連結部材との間に配置された剛体部材を介して、前記回転駆動力が前記連結部材から前記周壁支持部材に伝達されることを特徴とする。
第5発明の壜台によれば、剛体部材を介して回転駆動部が発生した回転駆動力を周壁に適切に伝達することができる。
第6発明は、第1〜第5発明のいずれかの壜台において、前記保持手段は、前記台座と吸引手段とを接続する接続部を有し、前記台座および前記接続部には、前記吸引手段が前記容器の底部を吸引できるように吸引経路が設けられ、前記保持手段は、前記吸引手段による吸引により、前記容器の底部を保持することを特徴とする。
第6発明の壜台によれば、吸引経路を介して容器の底部を吸引手段で吸引して保持することにより、台座近傍における保持手段の構造を簡素化することができる。
第7発明は、第1〜第6発明のいずれかの壜台において、前記台座と前記周壁とのいずれか一方または両方が当該壜台に対して着脱可能であることを特徴とする。
第7発明の壜台によれば、台座と周壁とのいずれか一方または両方が当該壜台に対して着脱自在とすることで、1つの壜台に対して、大きさの異なる複数の容器にも対応可能となる。例えば、径の異なる容器に対して台座を変更して対応することができ、高さの異なる容器に対して周壁を変更して対応することができる。
第8発明の容器搬送装置は、第1〜第7発明のいずれかの壜台と、前記壜台を所定の経路に沿って搬送する搬送手段とを備えることを特徴とする。
第8発明の容器搬送装置によれば、容器の搬送経路上で、構造が複雑なトップホルダー装置を用いることなく、容器を回転させることができると共にその際に容器の飛び出しを防止することができる。
第9発明の検査装置は、第8発明の容器搬送装置と、前記容器搬送装置の前記壜台に保持された容器を撮像する撮像手段を有し、当該撮像手段が撮像した画像に基づいて容器内に充填された液体中の異物を検査するための異物検査ユニットと、前記周壁の位置を制御する周壁制御手段とを備え、前記撮像手段による撮像の前において、前記周壁制御手段は、前記周壁を前記突出位置に位置させ、前記回転駆動手段は、前記突出位置に位置する前記周壁および前記台座を所定期間回転させた後に回転を停止し、前記周壁制御手段は、前記周壁および前記台座の回転停止後に、前記周壁を前記突出位置から前記退避位置へ移動させることを特徴とする。
第9発明の検査装置によれば、撮像手段による撮像に先立って、搬送手段の経路上で容器を回転させる際に、周壁を突出位置に位置させて回転させることにより、トップホルダー装置を用いることなく容器の飛び出しを防止するができる。さらに、周壁および台座の回転停止後に、周壁を突出位置から退避位置へ移動させることにより、周壁が液体中の異物を検査するための撮像の障害となることはない。
このように、第9発明の検査装置は、構造が複雑なトップホルダー装置を用いることなく、回転時において容器の飛び出しを防止すると共に、容器内に充填された液体中の異物を適切に検査することができる。
第10発明は、第9発明の検査装置において、前記容器搬送装置の前記壜台に保持された容器を撮像する第2撮像手段を有し、当該第2撮像手段が撮像した画像に基づいて前記容器を検査するための、前記異物検査ユニットと異なる位置に配置された第2検査ユニットを備えることを特徴とする。
第10発明の検査装置によれば、トップホルダー装置を用いずに、例えば容器の上部を撮像可能にすることにより、液中異物検査以外の容器の検査を適切に行うことができる。
本実施形態の壜台を含む検査装置の概要を示す平面図。 本実施形態の壜台の構成を示す縦断面図。 図2の壜台の動作を示す説明図。
図1において、本発明の一実施形態としての壜台10は、検査装置100に組み込まれる。
検査装置100は、内部に液体が充填された容器1を搬送しながら少なくとも液体中の異物を検査する装置である。検査装置100は、入口側ベルトコンベヤ2と、整列装置3と、入口スターホイール4と、メインロータ5と、照明装置6,6´と、カメラ7,7´と、出口スターホイール8と、出口側ベルトコンベヤ9とを備える。
入口側ベルトコンベヤ2は、容器1を検査装置100の入口へ供給する。整列装置3は、入口側ベルトコンベヤ2上に設けられ、スクリューのピッチ3aで容器1を所定の間隔に整列させて入口スターホイール4に供給する。入口スターホイール4は、整列装置3から供給された容器1を円形軌道に沿って搬送し、メインロータ5に容器1を供給する。
メインロータ5は、円盤状の円台を有し、当該円台の周縁に所定間隔で壜台10が複数配置される。本実施形態において、メインロータ5は、これら壜台10を円形軌道に沿って搬送する搬送手段としての役割を担う。また、メインロータ5と、当該メインロータ5に搭載された複数の壜台10とが容器搬送装置を構成する。
メインロータ5の近傍には、壜台10を挟むように内面側に配置された照明装置6と、円台の外側に配置された撮像手段としてのカメラ7とが設けられている。また、メインロータ5の近傍には、壜台10を挟むように内側に配置された照明装置6´と、円台の外側に配置された第2撮像手段としての第2カメラ7´とが照明装置6、カメラ7とは異なる位置に設けられている。
入口スターホイール4から順次供給された容器1は、壜台10の台座11(図2参照)に載置され、壜台10に保持される。そして、容器1がメインロータ5により公転移動している際に、容器1内に充填された液体中の異物(不純物)の検査が行われる。
照明装置6は、LED等の発光部を備え、メインロータ5の円台から自立して設けられる。照明装置6は、図1の容器スピン区間(A)において壜台10により回転(自転)させた後に図1の検査区間(B)に到達した容器1を照射する。
カメラ7は、CCDカメラ等により構成され、ミラー7aを介して照明装置6が背景となるように配置される。本実施形態において、照明装置6とカメラ7とが、容器1内の液体中の異物を検査するための異物検査ユニットとしての役割を担う。
第2カメラ7´は、CCDカメラ等により構成され、照明装置6´が背景となるように配置される。本実施形態において、照明装置6´と、第2カメラ7´とが、容器1を検査するための第2検査ユニットとしての役割を担う。ここで、本実施形態の検査装置100においてトップホルダー装置が用いられないので、第2検査ユニットは、容器1の上部、例えば口部の検査を実行するために用いることができる。
検査装置100には、カメラ7および第2カメラ7´と接続する画像処理装置(図示省略)が設けられている。画像処理装置は、周知の手法でカメラ7の撮像画像を解析して容器1内の液体中の異物を検査する。また、画像処理装置は、周知の手法でカメラ7´の撮像画像を解析して容器1の外観の欠陥等を検査する。なお、検査ユニットごとに画像処理装置が設けられてもよい。この場合、画像処理装置が各検査ユニットに組み込まれてもよい。また、カメラ7および第2カメラ7´がそれぞれ上述した画像処理を実行して検査結果を示すデータを出力するように構成してもよい。
出口スターホイール8は、検査終了後の容器1を壜台10の台座11から受け取り、出口側ベルトコンベヤ9に供給する。そして、検査終了後の容器1は、出口側ベルトコンベヤ9により次の工程(例えば密封工程)へと送られる。このとき、図示しない可動式のガイドバーなどにより、検査により例えば異物が検出された容器1´や外観の欠陥が検出された容器1´は、出口側ベルトコンベヤ9に供給されることなく、入口側ベルトコンベヤ2へ排出される。
次に、図2を参照して、壜台10の詳細について説明する。
壜台10は、容器1を載置するための台座11と、台座11の周縁に設けられた周壁13と、台座11および周壁13を回転させるための回転駆動力を発生する回動駆動部としてのモータ14と、モータ14の回転駆動力を台座11および周壁13に伝達するタイミングベルト15およびタイミングプーリ16とを備える。
台座11には、容器1を載置するための載置面11aが形成されている。また、台座11には、その中心に貫通孔12が形成されている。貫通孔12を介して載置された容器1の底面が、外部に設置されている吸引手段としての真空ポンプ(図示省略)によって吸引されることにより、容器1は台座11の載置面11aに密着して保持される。
周壁13は、台座11の載置面11aから上方に突出した突出位置と載置面11aよりも下方に退避した退避位置の間で台座11に対して相対的に上下方向に移動可能な円筒状の部材である。
次いで、台座11および周壁13の動作機構の詳細について説明する。
まず、台座11および周壁13の回転機構および上下方向の移動機構は、内筒部材21と、内筒部材21に外挿された連結部材22と、内筒部材21および連結部材22の間に配置されて周壁13を支持する周壁支持部材23と、台座11を支持する台座支持部材24と、内筒部材21に内挿された区画部材25と、付勢手段としてのコイルバネ26とを備える。
内筒部材21は、タイミングプーリ16と一体となって回転するようにタイミングプーリ16に固定された、上下方向に延びる筒状の部材である。モータ14の回転駆動力がその軸心14aからタイミングベルト15およびタイミングプーリ16を介して内筒部材21に伝達され、内筒部材21が周方向に回転する。
連結部材22は、内筒部材21に外挿される筒状の部材である。連結部材22の下側は、内筒部材21に連結されている。一方、連結部材22の上側の内面が段階的に拡径しており、内筒部材21との間に一定の間隔の環状空間30が形成されている。また、連結部材22には、周壁支持部材23の下端部と当接可能な着座部22aが形成されている。
周壁支持部材23は、環状空間30に挿入される筒状の部材である。周壁支持部材23の上端部は、周壁13に連結されている。周壁支持部材23は、環状空間30において、上下方向に移動可能に構成される。そして、連結部材22は、周壁支持部材23を移動可能に支持する。
ここで、周壁支持部材23の内側面と内筒部材21の外側面とが一定の気密性を保ちながら摺動可能に構成されると共に、周壁支持部材23の外側面と連結部材22の内側面とが一定の気密性を保ちながら摺動可能に構成される。また、内筒部材21と連結部材22と周壁支持部材23とで囲まれた圧空空間34が形成される。そして、圧空空間34の圧力が変更されることにより、周壁支持部材23が上下方向に移動するように構成される。
具体的には、周壁支持部材23の外側面に複数の凹部23bが形成されると共に、凹部23bに対向して連結部材22の内側面の長手方向にスライド溝22bが形成される。各凹部23bには、球形状の剛体部材40が挿入されている。周壁支持部材23は、剛体部材40がガイドとなり上下方向に移動可能に構成される。また、内筒部材21から連結部材22に伝達された回転駆動力が、周壁支持部材23の凹部23bと連結部材22のスライド溝22bとの間に配置された剛体部材40を介して周壁支持部材23に伝達される。そして、周壁支持部材23に伝達された回転駆動力は、周壁13に伝達される。なお、本実施形態において、凹部23bおよびスライド溝22bを合わせた形状が平面視正方形であるが、これに限定されず、凹部23bおよびスライド溝22bを合わせた形状が平面視円形であってもよい。また、剛体部材40は、球体であるが、形状はこれに限定されず、直方体であってもよい。
台座支持部材24は、台座11を支持するための中空の部材である。台座支持部材24の上端部は、台座11に連結されている。一方、台座支持部材24の下端部は、内筒部材21の上端部に連結されている。内筒部材21の回転駆動力が台座支持部材24を介して台座11に伝達される。
本実施形態において、内筒部材21および台座支持部材24は、モータ14が発生した回転駆動力を台座11に伝達する第1伝達部としての役割を担う。また、連結部材22および周壁支持部材23は、モータ14が発生した回転駆動力を周壁13に伝達する第2伝達部としての役割を担う。そして、第1伝達部(内筒部材21)と第2伝達部(連結部材22)とが連結されることにより、台座11および周壁13は、同期して回転するように構成されている。さらに、モータ14、当該第1伝達部および当該第2伝達部は、台座11および周壁13を回転させる回転駆動手段としての役割を担う。
また、台座支持部材24は、下端部が内筒部材21の上端部に連結されると共に、内筒部材21内に配置された区画部材25の上端部にも連結されている。そして、台座支持部材24の内部空間は、台座11の貫通孔12および内筒部材21内に配置された区画部材25の内部空間に連通している。
区画部材25は、内筒部材21に比して小径の筒状体であって、内筒部材21に内装されて内筒部材21内をさらに2つの空間に区画する。区画された2つの空間のうち、区画部材25の内部空間が吸引路31に対応し、区画部材25の外側で内筒部材の内側の空間が圧空路32に対応する。吸引路31は、真空ポンプが容器1の底部を吸引する際に利用される空間である。圧空路32は、外部に設置されているエアコンプレッサ(図示省略)が上述した圧空空間34に圧縮空気を供給する際に利用される空間である。内筒部材21には、圧空路32と圧空空間34とを連通するための複数の連通路33が形成されている。
コイルバネ26は、台座支持部材24と周壁支持部材23との間に設けられ、台座支持部材24に対して周壁支持部材23を下方に付勢する。コイルバネ26の付勢力により、周壁支持部材23は、通常、図2に示すように着座部22aに当接して着座状態となっている。
次いで、上記構成における各部材間の支持・連結関係について補足する。
モータ14は、メインロータ5の円台に支持される。内筒部材21は、メインロータ5の円台に固定された支持フレーム27に取り付けられたベアリング27a,27bにより周方向に回転自在に支持される。
そして、上述のように、内筒部材21の上側において連結部材22および周壁支持部材23が支持されると共に、内筒部材21の上端部において台座支持部材24を介して区画部材25が支持される。内筒部材21の下端部は、これに外挿された第2内筒部材21´に連結されている。区画部材25の下端部は、これに外挿された第2区画部材25´に連結されている。これら第2内筒部材21´および第2区画部材25´により、吸引路31に連通する第2吸引路31´と、圧空路32に連通する第2圧空路32´とが形成されている。なお、第2内筒部材21´は、ロータリージョイント28の内部に取り付けられたベアリング28aにより周方向に回転自在に支持される。
第2吸引路31´は、第3吸引路31´´を介して、ロータリージョイント28と吸引手段としての真空ポンプ(図示省略)とを連結する第1接続部材41の内部空間へと繋がっている。第2圧空路32´は、第3圧空路32´´および第4圧空路32´´´を経て、圧縮空気を供給するエアコンプレッサが連結される第2接続部材42の内部空間へと繋がっている。
本実施形態において、台座支持部材24、区画部材25、第2区画部材25´、ロータリージョイント28および第1接続部材41が、台座11と真空ポンプとを接続する接続部としての役割を担う。また、当該接続部と台座11とが、台座11に載置された容器1の底部を保持する保持手段としての役割を担う。さらに、貫通孔12、台座支持部材24の内部空間、吸引路31、第2吸引路31´、第3吸引路31´´および第1接続部材41の内部空間が、真空ポンプが容器1の底部を吸引できるように形成された吸引経路の役割を担う。そして、保持手段は、真空ポンプによる吸引により、容器1の底部を保持する。
次に、図3(a)および図3(b)を参照して、上記構成による壜台10の作動について説明する。
まず、図3(a)に示すように、入口スターホイール4から壜台10の台座11の載置面11aに容器1が供給されると、真空ポンプによる容器1の底部の吸引が開始され、容器1の底部が台座11の載置面11aに保持される。なお、この状態においては、圧空空間34には圧縮空気が供給されておらず、周壁13は、台座11の載置面11aより下方の退避位置に位置する。
容器1を載置した壜台10がメインロータ5により公転移動して図1の容器スピン区間(A)に到達するまでに、エアコンプレッサーから圧空路32および連通路33を介して圧縮空気が圧空空間34へ供給される。圧空空間34内の圧力が高まることにより、コイルバネ26の付勢力に逆らって周壁支持部材23が着座部22aから浮き上がる。このとき、周壁支持部材23は、凹部23bとスライド溝22bとの間に挿入された剛体部材40がガイドとなり直上に上昇し、台座支持部材24に当接する。これにより、周壁支持部材23に支持された周壁13は、台座11に対して上方向に移動し、図3(b)に示すように台座11の載置面11aから上方に突出した突出位置に位置する。
壜台10が図1に示す容器スピン区間(A)に到達すると、モータ14が作動する。モータ14の回転駆動力は、内筒部材21および台座支持部材24を介して台座11に伝達され。同時に、モータ14の回転駆動力は、内筒部材21、連結部材22、剛体部材40および周壁支持部材23を介して周壁13に伝達される。そして、突出位置に位置する周壁13と台座11とが同期して回転する。このとき、容器1は、高速回転(異物を回転浮遊させる1000rpm以上の回転)による遠心力で台座11の周縁の方向へ移動しても、載置面11aから突出した周壁13に当接して停止する。
したがって、回転時において容器1が飛び出すことを防止することができる。また、高速回転により容器1が周壁13に当接しても、台座11に保持された容器1は、周壁13と同期して回転しているため、容器1の外側面と周壁13とが擦れて容器1が損傷することを防止することができる。
壜台10が容器スピン区間(A)を過ぎると、モータ14が停止し、台座11および周壁13の回転が停止する。台座11および周壁13の回転が停止すると、圧空空間34への圧縮空気の供給が停止する。そして、圧空空間34の圧力が低下し、コイルバネ26の付勢力により周壁支持部材23が着座部22aに着座する。これに伴って、周壁支持部材23に支持された周壁13は、突出位置から退避位置へ下降して、再び、図3(a)の状態となる。
なお、圧空空間34への圧縮空気の供給および停止は、第2接続部材42とエアコンプレッサーとの間に接続された周知のロータリーバルブ(図示省略)によって実行される。本実施形態において、当該ロータリーバルブは、周壁13の位置を制御する周壁制御手段としての役割を担う。
壜台10が検査区間(B)に到達すると、照明装置6が容器1を照射し、カメラ7が容器1を撮像する。そして、上述したように、異物検査ユニットの画像処理装置は、カメラ7の撮像画像を処理して、容器1に充填された液体中の異物を検査する。
次に、検査が終了すると、真空ポンプによる容器1の底部の吸引が停止する。そして、容器1は壜台10から出口スターホイール8へ供給される。
なお、真空ポンプによる容器1の底部の吸引開始および吸引停止は、第1接続部材41と真空ポンプとの間に接続された周知のロータリーバルブ(図示省略)によって実行される。
以上が、本実施形態の壜台10の作動の詳細であり、かかる壜台10によれば、上述したように、構造が複雑なトップホルダー装置を用いることなく、回転時において容器1の飛び出しを防止すると共に、容器1内に充填された液体中の異物を適切に検査することができる。
なお、本実施形態では、圧縮空気により周壁13を上昇させる構成について説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、アクチュエータにより周壁13を上下動させてもよい。
また、本実施形態では、台座11に対して周壁13を上昇させて、容器1の周囲に周壁13を配置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、台座11を周壁に対して下降させることにより、容器1の周囲に周壁13を配置するように構成してもよい。このように、台座11と周壁13との位置関係は、いずれか一方または両方の相対的な上下方向の移動により実現されればよい。
さらに、本実施形態では、カメラ7の撮像画像に基づいて、容器1に充填された液体の異物を検出する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、液面付近の光の透過光強度や散乱光強度に基づいて異物を検出してもよく、検査者の肉眼による視認等により異物を検出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、台座11が台座支持部材24に連結支持される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、台座11が台座支持部材24に着脱自在に支持されてもよい。これにより、例えば、径の異なる容器に対して台座11を変更して対応することができ、大きさの異なる複数の容器1にも対応可能となる。
さらに、本実施形態では、周壁13が周壁支持部材23に連結支持される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、周壁13が周壁支持部材23に着脱自在に支持されてもよい。これにより、例えば、高さの異なる容器に対して周壁を変更して対応することができ、大きさの異なる複数の容器1にも対応可能となる。
また、本実施形態において、台座支持部材24、区画部材25、第2区画部材25´、ロータリージョイント28および第1接続部材41で構成される接続部と台座11により、保持手段を構成したが、これに限定されるものではなく、容器1を台座11に挟持または嵌合させる構造によって保持手段を構成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、容器1に充填された液体中の異物を検査する異物検査ユニットの前段に、容器1を検査する第2検査ユニットを配置したが、これに限定されるものではなく、異物検査ユニットの後段に第2検査ユニットを配置してもよい。
さらに、照明装置6および第1カメラ7の配置も上述した実施形態に限定されるものではなく、照明装置6をメインロータ5の外側に配置し、第1カメラ7をメインロータ5の内側に配置してもよい。同様に、照明装置6´および第2カメラ7´の配置も上述した実施形態に限定されるものではなく、照明装置6´をメインロータ5の外側に配置し、第2カメラ7´をメインロータ5の内側に配置してもよい。
1,1´…容器、2…入口側ベルトコンベヤ、3…整列装置、4…入口スターホイール、5…メインロータ、6…照明装置、7…カメラ、7´…第2カメラ、8…出口スターホイール、9出口側ベルトコンベヤ、10…壜台、11…台座、11a…載置面、12…貫通孔、13…周壁、14…モータ、15…タイミングベルト、16…タイミングプーリ、21…内筒部材、22…連結部材、22a…着座部、22b…スライド溝、23…周壁支持部材、23b…凹部、24…台座支持部材、30…環状空間、31…吸引路、31´…第2吸引路、31´´…第3吸引路、32…圧空路、32´…第2圧空路、32´´…第3圧空路、32´´´…第4圧空路、33…連通路、34…圧空空間、40…剛体部材、41…第1接続部材、42…第2接続部材。

Claims (10)

  1. 容器内に充填された液体中の異物を少なくとも検査する検査装置の壜台であって、
    前記容器を載置するための台座を有し、当該台座に載置された前記容器の底部を保持する保持手段と、
    前記台座の周縁に設けられ、該台座の載置面から上方に突出した突出位置と該台座の載置面よりも下方に退避した退避位置との間で該台座に対して相対的に移動可能な周壁と、
    前記突出位置に位置する前記周壁および前記台座を回転させる回転駆動手段と
    を備えることを特徴とする壜台。
  2. 請求項1記載の壜台において、
    前記回転駆動手段は、
    回転駆動力を発生する回転駆動部と、
    前記回転駆動部が発生した前記回転駆動力を前記台座に伝達する第1伝達部と、
    前記回転駆動部が発生した前記回転駆動力を前記周壁に伝達する第2伝達部と
    を備え、
    前記第1伝達部と前記第2伝達部とが連結されることにより、前記台座および前記周壁は、同期して回転することを特徴とする壜台。
  3. 請求項2記載の壜台において、
    前記第2伝達部は、
    前記第1伝達部の外側で上下方向に移動可能に設けられ、かつ前記周壁を支持する周壁支持部材と、
    前記第1伝達部に連結すると共に、前記周壁支持部材を移動可能に支持する連結部材と
    を有し、
    前記周壁は、前記周壁支持部材の移動に伴って、前記突出位置と前記退避位置との間で移動することを特徴とする壜台。
  4. 請求項3記載の壜台において、
    前記第1伝達部と前記連結部材と前記周壁支持部材とで囲まれた空間の圧力が変更されることにより、前記周壁支持部材が移動することを特徴とする壜台。
  5. 請求項3または4記載の壜台において、
    前記回転駆動部が発生した前記回転駆動力が前記連結部材に伝達され、
    前記周壁支持部材と前記連結部材との間に配置された剛体部材を介して、前記回転駆動力が前記連結部材から前記周壁支持部材に伝達されることを特徴とする壜台。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の壜台において、
    前記保持手段は、前記台座と吸引手段とを接続する接続部を有し、
    前記台座および前記接続部には、前記吸引手段が前記容器の底部を吸引できるように吸引経路が設けられ、
    前記保持手段は、前記吸引手段による吸引により、前記容器の底部を保持することを特徴とする壜台。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の壜台において、
    前記台座と前記周壁とのいずれか一方または両方が当該壜台に対して着脱可能であることを特徴とする壜台。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の壜台と、
    前記壜台を所定の経路に沿って搬送する搬送手段と
    を備えることを特徴とする容器搬送装置。
  9. 請求項8記載の容器搬送装置と、
    前記容器搬送装置の前記壜台に保持された容器を撮像する撮像手段を有し、当該撮像手段が撮像した画像に基づいて容器内に充填された液体中の異物を検査するための異物検査ユニットと、
    前記周壁の位置を制御する周壁制御手段と
    を備え、
    前記撮像手段による撮像の前において、
    前記周壁制御手段は、前記周壁を前記突出位置に位置させ、
    前記回転駆動手段は、前記突出位置に位置する前記周壁および前記台座を所定期間回転させた後に回転を停止し、
    前記周壁制御手段は、前記周壁および前記台座の回転停止後に、前記周壁を前記突出位置から前記退避位置へ移動させることを特徴とする検査装置。
  10. 請求項9記載の検査装置において、
    前記容器搬送装置の前記壜台に保持された容器を撮像する第2撮像手段を有し、当該第2撮像手段が撮像した画像に基づいて前記容器を検査するための、前記異物検査ユニットと異なる位置に配置された第2検査ユニットを備えることを特徴とする検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019507350A (ja) * 2016-03-01 2019-03-14 アルテイオン 体外診断用自動分析システム
JP2019219245A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 アイレック技建株式会社 カップ状の透明な被検査物の内面検査装置で使用されるマンドレル

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