JP2015112561A - Voc除去装置、voc除去システム、voc除去方法およびvoc除去用除去液 - Google Patents

Voc除去装置、voc除去システム、voc除去方法およびvoc除去用除去液 Download PDF

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Abstract

【課題】 効率よく、かつ、エネルギー・コストを抑えながらVOC除去できるVOC除去装置およびVOC除去方法を提供する。【解決手段】 本発明は、VOCを含む被浄化ガスとVOC除去液とを接触させることにより被浄化ガスからVOCを吸収除去するVOC除去装置に関する。ガス流路の途中に設けられた被浄化ガスとの接触面を有するトラップ機構と、当該トラップ機構の接触面を濡らすため、当該トラップ機構にVOC除去液を、供給する除去液供給機構と、が設けられている。当該トラップ機構は冷却機構によって冷却され、これにより、VOC除去液のガス吸収温度が下がって効率よく、かつ、経済的にV0Cが吸収される。【選択図】図1

Description

本発明は、被浄化ガス中に含まれるVOC(揮発性有機化合物、揮発性有機塩素化合物も含む)を除去するためのVOC除去装置、VOC除去システム、VOC除去方法およびVOC除去液関するものである。
自動車や携帯電話等を塗装する塗装工場やグラビア印刷等を行う印刷工場、さらには、学校、オフィス、一般家庭等において、各種の燃料や溶剤等が使用されている。これら燃料や溶剤等から、VOCが発生する。VOCは大気汚染や健康被害をもたらす浮遊粒子状物質や光化学オキシダントの原因の一つとされており、その削減は重要な課題とされている。
そこで、VOCを除去するためのとして、出願人は、特許文献1に記載されたVOC除去装置(以下、「第1従来装置」という)を提案した。第1従来装置は、被浄化ガスを通過させるガス流路内に、トラップとなる連続気泡フォーム体を配し、このトラップにVOC除去液を噴霧するように構成されている。連続気泡フォームが選択された理由は、総面積が広大となるその気泡外壁を有するからである。噴霧されたVOC除去液は、連続気泡フォーム体の気泡外壁に付着し、このとき通過する被浄化ガスに含まれるVOCと効率よく接触する。この広範囲にわたる接触が、第1従来装置による高効率VOC除去を実現するのである。
また、非特許文献1には、加圧深冷 吸引したガスをコンプレッサーで加圧し、水冷および深冷凝縮器により冷却・液化させるVOC除去装置(以下、「第2従来装置」という)が開示されている。
特開2011−83686号公報 平成16年度 環境技術実証モデル事業 VOC処理技術分野(ジクロロメタン等有機塩素系脱脂剤処理技術) 実証試験結果報告書 http://www.env.go.jp/policy/etv/pdf/list/h16/02_f_1.pdf
前掲の第1従来装置は、効率よくVOCを除去できるものの、改良の余地が全くないわけではない。特に、昨今は、たとえば揮発性有機塩素化合物(VOCC)を効率よく除去すべきとする要請がますます高まっているので、その要請に応えるための改良が望まれている。この点、第2の従来装置は、このVOCCを除去するための装置であるが、ンプレッサーで加圧し、水冷および深冷凝縮器により冷却・液化する必要があるため、装置が複雑化してしまうという欠点がある。さらに、VOCを凝縮除去するため、スケールアップしたときの膨大なエネルギー・コストを考慮すると、必ずしも現実的な方法とはいえない。
本発明が解決しようとする課題は、第1従来装置が有する利点を損なうことなくさらにVOC除去効率を高め、その一方で、第2従来装置のように複雑化することなくエネルギー・コストの低いVOC除去装置、VOC除去システム、VOC除去方法、さらに、VOC除去用除去液を提供することにある。
上記目的を達成するために発明者は、次項以下に述べる構成を採用した。なお、いずれかの請求項記載の発明を説明するに当って行う用語の定義等は、その記載順や発明カテゴリーの違いに関わらず性質上可能な範囲において他の請求項記載の発明にも適用があるものとする。
(請求項1記載の発明の特徴)
請求項1記載の発明に係るVOC除去装置(以下、適宜「請求項1の装置」という)は、VOCを含む被浄化ガスとVOC除去液とを接触させることにより被浄化ガスからVOCを除去するVOC除去装置である。請求項1の装置は、被浄化ガスを、通過方向に通過させるガス流路と、当該ガス流路の途中に設けられた、通過する被浄化ガスとの接触面を有するトラップ機構と、当該トラップ機構の接触面の少なくとも一部を濡らすため、当該トラップ機構にVOC除去液を供給する除去液供給機構と、を備え、当該トラップ機構は、少なくとも部分的に金属又は高伝熱性部材から構成され、当該トラップ機構を冷却する冷却機構が設けられ、当該冷却機構による当該トラップ機構の冷却により、当該トラップ機構の接触面を濡らすVOC除去液を冷却するように構成されていることを特徴とする。上記構造に加え、再利用に供するため、使用済みVOC除去液の回収機構を設けておくことが好ましい。VOC除去液にも何ら制限はないが、たとえば、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)、その他の高沸点グリコールを含むVOC除去用除去液などを公的に用いることができる。被浄化ガスの通過方向に何ら制限はなく、設計者の裁量にゆだねられる。冷却機構は、VOC除去液を冷却可能なすべての機構の総称であり、その設置は除去塔の内部又は外部のいずれか一方もしくは双方でもよい。
請求項1の装置によれば、ガス流路の途中に設けることによってガス流路を通過方向に通過する被浄化ガスからVOCを吸収除去することができる。すなわち、トラップ機構内を通過する被浄化ガスは、トラップ機構の接触面を濡らす(付着する)VOC除去液と接触する。接触によって被浄化ガスに含まれるVOCが吸収除去される。このときのVOC除去液は、冷却機構によって冷却されたトラップ機構によって間接的に冷却されている。冷却によりガス吸収温度が下がりVOC除去液のヘンリー定数(H)が小さくなるので、効率の良い除去が実現する。
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2記載の発明に係るVOC除去装置(以下、適宜「請求項2の装置」という)は、請求項1の装置であって、前記トラップ機構には、VOC除去液で濡らす面積を拡大するためのフィン構造が設けられていることを特徴とする。
請求項2の装置によれば、請求項1の装置の作用効果に加え、フィン構造が備わることにより、VOC除去液で濡らす面積が増え、その分、被浄化ガスとの接触面積が増え吸収除去が効率よく行われる。
(請求項3記載の発明の特徴)
請求項3記載の発明に係るVOC除去装置(以下、適宜「請求項3の装置」という)は、請求項2の装置であって、前記フィン構造は、通過方向に沿って互いに所定間隔を隔てて横方向に並列配置された複数のフィン板を含めて構成され、前記冷却機構は、当該複数のフィン板と熱伝導接触する少なくとも1本の冷却管と、当該冷却管内に冷媒を循環供給する冷媒供給機構を含めて構成され、前記除去液供給機構は、前記フィン構造に対し、被浄化ガスの通過方向からみた上流側もしくは下流側からVOC除去液を供給するように構成されていることを特徴とする。
請求項3の装置によれば、請求項は2の装置の作用効果に加え、隣接するフィン板間を被浄化ガスが通過方向に通過する。除去液供給機構が供給するVOC除去液は、フィン板の両面(接触面)に到達しそこを濡らす。ここで、各フィン板は冷却管を介して冷却されているので、フィン板両面を濡らすVOC除去液も同様に冷却される。このVOC除去液は、自重その他の作用で下方へ移動し、やがて、使用済みVOC除去液としてトラップ機構下方へ落下する。この落下に合わせ新しいVOC除去液を供給すれば、各フィン板両面は、常に新しいVOC除去液で濡れているので、高効率でVOCの吸収除去ができる。
(請求項4記載の発明の特徴)
請求項4記載の発明に係るVOC除去装置(以下、適宜「請求項4の装置」という)は、請求項3の装置であって、前記トラップ機構が被浄化ガスの通過方向に沿って多段(たとえば、2段)設置されていることを特徴とする。
請求項4の装置によれば、請求項は3の装置の作用効果に加え、トラップ機構の多段設置により、トラップ機構の接触面の総面積が大きくなった分、被処理ガスとVOC除去液が出会う機会が増えVOCの除去効率を高めることができる。多段とする分だけ単一段を大型化すれば同じく接触面の総面積を大きくすることができるが、それでは総重量が重くなりすぎるし、大きなものを一つ作るより比較的小さなものを複数作るほうが作りやすいという利点がある。また、VOC除去液の噴霧方向は、被浄化ガスの通過方向に対し上流側と下流側のいずれでもVOCの除去効果が得られることは前述した。その一方、VOC除去液の噴霧方向に対し下流側からVOC除去液を供給すると、上流側からの供給に比べVOC除去液の量を増やさずに除去効率を高めることができる。この点は、後述する実施例の中で詳述する。
(請求項5記載の発明の特徴)
請求項5記載の発明に係るVOC除去装置(以下、適宜「請求項4の装置」という)は、請求項1ないし4いずれかの装置であって、前記除去液供給機構は、噴霧ノズルを介してVOC除去液を供給するように構成されていることを特徴とする。
請求項5の装置によれば、請求項1ないし4いずれかの装置の作用効果に加え、噴霧ノズルを介して供給されたVOC除去液は、霧状になっているので、それだけで被浄化ガスとの接触の機会が増大する。さらに、霧状のVOC除去液は、トラップ機構の隅々まで届きやすく、したがって、トラップ機構の接触面を効率よく濡らし、VOCの高効率な吸収除去に大きく貢献する。
(請求項6記載の発明の特徴)
請求項6記載の発明に係るVOC除去装置(以下、適宜「請求項6の装置」という)は、請求項1ないし5いずれかの装置であって、前記VOC除去液は、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含む除去液であることを特徴とする。
請求項6の装置によれば、請求項1ないし5いずれかの装置の作用効果に加え、VOC除去液としてテトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含む除去液を用いることにより、VOCの中でもとりわけ除去が困難とされてきたジクロロメタン(DCM)やトリロロエチレン(TCE)をも効率よく吸収除去できる。テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)及びトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)の用途は溶剤であることが知られているが、本願発明者は、これらをVOC除去液として使用可能であることを見出した。請求項6の装置は、この知見に基づいて構成されており、ジクロロメタン、トリクロロエチレンでさえも除去可能である。この点については、後述する実施例等において詳細に説明する。
(請求項7記載の発明の特徴)
請求項7記載の発明に係るVOC除去方法(以下、適宜「請求項7の方法」という)は、VOCを含む被浄化ガスとVOC除去液を接触させることにより被浄化ガスからVOCを除去するVOC除去方法において、当該VOC除去液は、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含む除去液であることを特徴とする。
請求項7の方法によれば、VOC除去用除去液としてテトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含むVOC除去用除去液用い、VOCの中でもとりわけ除去が困難とされてきたジクロロメタン(DCM)をも効率よく吸収除去できる。詳細な説明は、後述する実施例等において行う。
(請求項8記載の発明の特徴)
請求項8記載の発明に係るVOC除去方法(以下、適宜「請求項8の方法」という)は、請求項7の方法であって、前記VOC除去液のガス吸収温度を、被浄化ガスの温度以下まで冷却することを特徴とする。
請求項8の方法によれば、請求項7の方法の方法において、冷却によりガス吸収温度が下がりVOC除去液のヘンリー定数(H)が小さくなるので、より効率の良い除去を実現することができる。
(請求項9記載の発明の特徴)
請求項9記載の発明に係るVOC除去用除去液(以下、適宜「請求項9の除去液」という)は、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TPGME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含む除去液であることを特徴とする。
請求項9の除去液によれば、グリコールジメチルエーテル(TPGME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含むVOC除去用除去液を用い、VOCの中でもとりわけ除去が困難とされてきたジクロロメタン(DCM)をも効率よく吸収除去することができる。
(請求項10記載の発明の特徴)
請求項10記載の発明に係るVOC除去システム(以下、適宜「請求項10のシステム」という)は、請求項1ないし5いずれか記載のVOC除去装置が直列に多段接続され、先頭から最後尾まで被除去ガスが通貫するように構成されていることを特徴とする。
請求項10のシステムによれば、多段接続されたことにより、通貫通過する被処理ガスとVOC除去液の接触機会が増え、されに、それぞれのトラップでVOC除去液が冷却されるので、総体としてきわめて効率の良いVOC除去ができる。
本発明によれば、効率よく、かつ、エネルギー・コストを抑えながらVOC除去できるVOC除去装置およびVOC除去方法を提供することができる。さらに、スケールアップにも対応可能である。テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含む除去液を用いれば、VOCの中でもとりわけ除去が困難とされてきたジクロロメタン(DCM)やトリロロエチレン(TCE)をも効率よく吸収除去できる。
VOC除去装置の概略正面図である。 トラップ機構のフィン板群の仕様を示す図表である。 VOCCの物理的性状と日米における空気中の許容濃度を示す図表である。 活性炭繊維フィルターを用いた排気ガス中のVOCCの除去効率を示す図表である。 ジクロロメタンの各除去液に対するヘンリー定数(H)の計算値を示す図表である。 排気ガス中DCMの理想除去効率と温度との関係を示す図表である。 DCM/TEGDME系のヘンリー定数及び理想除去効率と温度との関係を示す図表である。 TCE/TEGDME系のヘンリー定数及び理想除去効率と温度との関係を示す図表である。 多段トラップを有するVOC除去装置の概略図である。 VOC除去システムを示す概略図である。 VOCシステムでのIPA除去効率の実験結果を示す図表である。 VOC除去システムでのIPA除去効率の実験結果を示す図表である。
ここで、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下、適宜「本実施形態」という)について説明する。図1に示すVOC除去装置1は、VOCを含む被浄化ガスとVOC除去液とを接触させることにより被浄化ガスからVOCを吸収除去する装置である。VOC除去装置1は、本発明に係るVOC除去方法実施のために好適である。
(VOC除去装置の概略構造)
VOC除去装置1は、ガス流路2を内部に有する除去塔3と、除去塔3の内部に配したトラップ構造5と、除去塔3の下方領域に設けた除去液受け槽6と、噴霧する除去液を貯留する除去液貯留槽9と、除去液Lを噴霧する除去液供給機構11と、から基本構成してある。好ましい実施形態として、上記構成に加え、除去液受け槽6で受けた使用済み除去液を再生して除去液貯留槽9へ送る除去液再生機構(図示を省略)を設けておくとよい。使用済み除去液を回収し再生・再利用を図ることにより、真に環境保全に寄与することができるからである。なお、VOC除去装置1は、被浄化ガスGを除去塔3の上部から注入し、下部から排気するように構成されている。これとは逆であることを妨げないが、本実施形態では、したがって、VOC除去装置1内の被浄化ガスGの通過方向は、図1の上から下方向になる。
(除去塔の構造)
除去塔3は、上端と下端がそれぞれ先細りする筒状の形状に構成され、図示を省略した保持構造によって起立状態が保たれている。除去塔3の断面形状は特に限定する趣旨ではないが、本実施形態では、除去液Lを万遍なくいきわたらせるため、噴霧ノズル15の噴霧域の形状に合わせ円形に構成されている。除去塔3の高さ方向ほぼ中央部には、トラップ機構5が内壁に気密状態で固定されている。内壁に対して気密になっているのは、ガス流路2内を通過する被浄化ガスGのすべてが、トラップ5内を通過するようにするためである。
(トラップ機構と冷却機構の構造)
トラップ機構5は、互いに所定間隔を隔てて並列配置された複数のフィン板5aを主部材とするフィン構造が構成されている。隣接するフィン板5a間が被浄化ガスの通過路になる。各フィン板5aの両面は、被浄化ガスGと接触する接触面となる。本実施形態の各フィン板5aは、20cm×20cmの厚さ1mmの矩形アルミ板で構成され、本実施形態では100枚を隙間2mmの間隔でそれぞれ被処理ガスGの通過方向に沿って配置されている。その他の仕様は、図2に示す通りである。この構造から、被浄化ガスGと接触する面(接触面)の総面積は16.2m2まで拡大する。各フィン板5aは、これらを厚み方向に貫く複数(単数の場合もある。本実施形態では144本)の冷却管7aによって支持されている。冷却管7aの中には図外から送液される冷媒が循環するように構成されている。冷媒は冷却管7aを介してフィン板5aを冷却し、冷却されたフィン板5aは、接触面を濡らすVOC除去液Lを冷却する。図2に示す仕様のトラップ機構5であれば、除去液Lを5℃前後まで冷却することができる。なお、上記した冷却管7aと冷媒7b、さらに、冷媒7bを冷却する冷却装置(図示を省略)を併せたもので、本実施形態における冷却機構6を構成する。本実施形態では採用していないが、トラップ機構5との間で冷却負担を分担する等の目的で冷却塔3の外でVOC除却液を予備冷却するための予備冷却装置を設置することも可能である。この場合の予備冷却装置は、冷却機構6の一部を構成することになる。なお、図1では、見やすくするため、トラップ板5aの形状や枚数、さらに、冷却管7aの太さや本数等を、実際と異なって表現してある(図9で同じ)。
上記したトラップ機構5の構造は、自動車などで使用するラジエターと構造的に似ている。ラジエターは、たとえば、自動車エンジンのウォータージャケットを循環する冷却用水の熱を発散させるための装置である。トラップ機構5は、熱交換という点で自動車ラジエターと共通する。しかし、フィン板の接触面を濡らしているVOC除去液の冷却のための冷媒を循環させるトラップ機構と、エンジン冷却で得た熱の発散ため冷却用水を循環させるラジエターとでは、熱移動方向が真逆である。しかし、冷媒や大きさ等との関係から十分な冷却能力を持ち、除去塔3への取り付けが可能であるなら、場合によっては既存の、自動車ラジエターを、トラップ機構5に流用することも考えられる。また、中古ラジエターを流用できれば、リサイクルを通した環境保全に大きな貢献となる。
本実施形態では、フィン板5aをアルミニウム板で構成したが、十分な伝熱性や耐久性、さらに、除去液Lに対する濡れ性等が備わるなら、アルミニウム以外の金属や、高伝熱性のセラミックや炭素繊維(CFRP)等の素材を使用することもできる。接触面の面積を極端に減らさなければ、フィン板5aの形状も自由に選択してよい。また、トラップ機構5を、上述したフィン板5aによって構成する代わりに、たとえば、金属ウール、細い金属線を丸めてなる金属たわしに類似する形態のものを用い、その形態に合わせた冷却機構を併設する構成もある。
(除去液供給機構の構造)
除去液供給機構11は、除去液貯留槽9に貯留してある除去液Lを送液する送液ポンプ13と、送液ポンプ13によって送られた除去液Lを除去塔3内で噴霧する噴霧ノズル15と、により概略構成されている。図1に示すように噴霧ノズル15は、被浄化ガスGの通過方向からみたトラップ機構5の上流側に配されており、したがって、除去液Lの噴霧方向と被浄化ガスGの通過方向が順方向となる。除去液供給機構11の設計にあたり、噴霧した除去液Lがトラップ機構5のフィン板5a間に入り込み、それらの接触面を十分に濡らせるように、噴霧角や噴霧圧、除去液Lの粒径、さらに、噴霧方向と順方向に流れる被浄化ガスGの風圧や脈流の有無や程度等を総合的に考慮することが、VOCを高効率除去するためにきわめて重要である。VOC除去の効率が悪いと、大量の除去液Lが必要となるとともに、使用済みの除去液Lの量を不必要に増量してしまうからである。除去液Lの使用量の多少は、VOC除去装置1のランニングコストに大きく影響するし、使用済み除去液Lの再生負担も増大させることになる。図1に示す噴霧ノズル15の個数は、これを1個としたが、除去塔3の容積や被処理ガスGの処理量等に合わせて、適宜増やすこともできる。さらに、ノズル噴霧以外の方法を用いた除去液Lの供給を妨げるものでないことはいうまでもない。
(VOC除去液)
除去液Lは、除去しようとするVOCの種類に合わせ適宜選択することになるが、除去液に対して求められる要素として、VOCの吸収率が高く、同じく吸収容量が多く、毒性がないこと、がまず挙げられる。さらに、安価であり高沸点(低揮発性)であること、分解しにくく安定であること、加えて、粘性が小さく流れやすいことも、好ましいとされる除去液に求められる要素である。本実施形態では、まず、除去液の選択を行う。
図3は、7種類の揮発性有機塩素化合物(VOCC)の物理化学的性状と、日米における空気中の許容濃度を示す。この中の、たとえばジクロロメタンは、様々な分野で洗浄剤として使用され、沸点が40℃と低く、極めて蒸発しやすい物質であり、許容濃度は50ppmに設定されている。図4は、活性炭繊維フィルターを用いた排気ガス中揮発性有機塩素化合物(VOCC)の除去効率を示した。沸点の高いトリクロロエチレン(TCE)、テトラクロロエチレン(PCE)は、活性炭等の吸着剤で除去できるが、沸点の低いジクロロメタン(DCM)は、活性炭ではほとんど吸着除去できないことが分かる。
そこで、発明者は、VOC除去装置1に用いて効率よくジクロロメタン等の揮発性有機塩素化合物を除去可能な除去液Lを開発するため繰り返し実験を行った。その結果、ジクロロメタン(DCM)を効率よく吸収し(最低60%以上、好ましくは80%以上の除去率)、使用済み後の再生処理を考慮し、最適な除去液Lを選択するため、19種類の高沸点グリコール系溶剤について、(1)DCM対する溶解性(ヘンリー定数(H))、(2)沸点、(3)安全性・有害性、(4)粘度、(5)価格等を検討した結果、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)が最適であることを見出した。ジクロロメタンの各除去液に対するヘンリー定数(H)の計算値は、図5に示すとおりである。
さらに、発明者は除去効率と温度との関係を考察した。図6から明らかな様に、ガス吸収温度が低くなるとヘンリー定数(H)は小さくなり、ガス吸収温度5℃の場合、排気ガス中DCM除去効率は73.8%に上昇する(排気ガス風量:1m3/min、除去液噴霧流量:1L/min、並流条件)。従って、溶剤でDCMを吸収除去する場合、ガス吸収温度を低くすることは、排気ガス中DCM除去効率を高める上で有利であることが分かった。
VOC除去装置1を用いて、排気ガス中ジクロロメタンとトリクロロエチレンの除去効率を測定した結果を図7および図8にそれぞれ示す。
(ジクロロメタンの除去効率の測定)
テトラエチレングリコールジメチルエーテルを含むVOC除去液を、除去液Lとして使用し、除去液温度5℃で噴霧ノズル15から噴霧した。このとき、被浄化ガスG(排気ガス)の通過方向と噴霧した除去液Lの移動方向は同じである。この場合、被浄化ガスGの通気流量1m3/min、除去液Lの噴霧流量0.97L/minの条件では、被浄化ガスGの入口温度29.1℃が、トラップ機構5(フィン板5a)の出口温度2.3℃となった。トラップ機構5のフィン板5aの冷却作用により、被浄化ガスGと除去液Lとも十分に冷やされ、5℃以下となった。
図7に示すように、排気ガス中ジクロロメタン(DCM)濃度約240ppmで、ジクロロメタンの除去効率は74.8%となり(5℃でのDCMの理想除去効率73.8%)、十分に効率良く排気ガス中ジクロロメタンを除去できることが確認できた。また、除去液Lの温度20℃で噴霧した場合、被浄化ガスGの通気流量1m3/min、除去液Lの噴霧流量0.94L/minの並流条件では、被浄化ガスGの入口温度27.3℃が、トラップ機構5の出口温度5.3℃となった。被浄化ガスG中ジクロロメタン濃度約260ppmで、ジクロロメタンの除去効率は69.2%となった。
(トリロロエチレンの除去効率の測定)
上記同様にVOC除去液Lとしてテトラエチレングリコールジメチルエーテルを含むVOC除去用除去剤を、除去液Lとして使用し、除去液温度5℃で噴霧した場合、被浄化ガスGの通気流量1m3/min、除去液Lの噴霧流量1L/minの並流条件では、排気ガス入口温度25.2℃が、冷却フィン出口温度1.9℃となった。冷却フィンにより、被浄化ガスGと除去液Lとも十分に冷やされ、5℃以下となった。図8に示すように、被浄化ガスG中のトリクロロエチレン濃度約516ppmで、トリクロロエチレンの除去効率は79.7%となり(5℃でのTCEの理想除去効率80%)、十分に効率良く排気ガス中トリクロロエチレンを除去できることが確認できた。
上記の実験結果から、排気ガス中DCMとTCEの除去効率の測定値は、理想除去効率とほぼ一致し、今後は、スケールアップの装置設計が十分に行えることがわかった。
(トラップ機構の多段化)
図9には、先に述べたVOC除去装置1の変形例であるVOC除去装置51が示されている。VOC除去装置1のトラップ機構は1段であった点で、多段(ここでは、2段)のトラップ機構を有するVOC除去装置51と異なる点である。
VOC除去装置51は、ガス流路52を内部に有する除去塔53と、被浄化ガスGの通過方向に沿って2段のトラップ機構55a、55bが設けられている。トラップ機構55a、55bは、詳細な説明は省略するが、いずれもトラップ機構5と同じ基本構造を持つ。除去液Lは、噴霧ノズル57から噴霧される。ここで、被浄化ガスG(排気ガス)中からVOCC90%以上の除去効率を目指すため、トラップ機構を2段化した。トラップ機構を多段化した理由は、多段とする分だけ単一段を大型化すれば同じく接触面の総面積を大きくすることができるが、それでは総重量が重くなりすぎるし、大きなものを一つ作るより比較的小さなものを複数作るほうが作りやすいという利点があるからである。
除去液Lの噴霧方向は、被浄化ガスGの通過方向に対し上流側と下流側のいずれでもVOCの除去効果が得られることはVOC除去装置1の場合と異ならない。その一方、除去液Lの噴霧方向に対し下流側からVOC除去液を供給すると、上流側からの供給に比べ除去液Lの量を増やさずに除去効率を高めることができる。このため、VOC除去装置51では、被浄化ガスLを、トラップ機構55a、55bを挟んでその下側から注入し、上側で排気するようにした。よって、除去液Lは被浄化ガスGの下流側から噴霧されることになる。
ここで、噴霧された除去液Lは最初、トラップ機構55aに到達し、そこを抜けてからトラップ機構55bに到達する。被浄化ガスGはその反対方向に通過する。したがって、トラップ機構55bに到着する除去液Lbは、トラップ機構55aを通過する除去液LaよりもVOC濃度が高い。除去液Lbは既に吸収したVOCを含むもののトラップ機構55b内で接触する被浄化ガスGbは未浄化であるから最も濃度が高い。このため、除去液Lbと被浄化ガスGbとの間の濃度勾配はVOC吸収のため十分に大きい状態にあり、したがって、効率の良いVOC吸収が行われる。かくしてトラップ55bを抜けトラップ機構55a内を通過する被浄化ガスGaのVOC濃度は被浄化ガスGbのそれより低いが、被浄化ガスGaと接触する除去液Laは除去液LbよりもVOC濃度が低い。このため、除去液Laと被浄化ガスGaとの間のVOCの勾配も依然として大きい状態にある。したがって、トラップ55aにおいても効率的なVOC除去が行われる。このように、被浄化ガスと除去液との間のVOC濃度の相対関係を利用し、除去液の噴霧量を増やすことなく除去効率を高めている。
(VOC除去システムの構成)
図10には、先に説明したVOC除去装置が直列に多段接続されVOC除去システム101が構成されている。本実施形態の接続段数は2段であるが、必要に応じて3段以上とすることを妨げない。接続は、先頭から最後尾まで被除去ガスLが通貫するように行う。多段接続されたことにより、通貫通過する被処理ガスLとVOC除去液の接触機会が増え、さらに、それぞれのトラップ機構5でVOC除去液が冷却されるので、総体としてきわめて効率の良いVOC除去ができる。図7及び8に、二段化した場合の被浄化ガスG中のDCMとTCEの理想除去効率と吸収温度との関係を示した。
ガス吸収温度16.9℃での実験結果を図11に示した。被浄化ガスG中のIPA(イソプロイルアルコール)濃度は、図10中の右側の1段目入口で242ppmだったものが、1段目出口で84.8ppm、図10の左側の2段目出口で33.0ppmと減少し、IPA除去効率は、1段目で63.6%、2段目で73.9%、全体で90.5%と高い除去効率が得られた。また、計算で求めた理想除去効率は、1段目で65.0%、2段目で61.0%、全体で86.4%となり、実測したIPA除去効率は、理想除去効率とほぼ一致した結果となった。
図12に、各ガス吸収温度における2段並流システムによる排気ガス中IPA除去効率の測定結果と各吸収温度における理想除去効率を示した。排気ガス中IPA除去効率の測定結果は、ほぼ理想除去効率と一致しており、2段並流システムによる試作装置は、異なるガス吸収温度においても理論式通りに排気ガス中IPAを除去できることが確認できた。また、図1に示した1段並流による排気ガス中IPAの除去効率と比較して、2段並流システムにすることで20%除去効率を向上することができ、ガス吸収温度を15℃に設定すれば、90%以上の高い効率で排気ガス中IPAを除去できることが判った。
1 VOC除去装置
2 ガス流路
3 除去塔
5 トラップ機構
5a フィン板
6 除去液受け槽
7 冷却手段
7a 冷却管
7b 冷媒
9 除去液貯留槽
11 除去液供給機構
13 送液ポンプ
15 噴霧ノズル
51 VOC除去装置
52(Ga) ガス流路
52(Gb) ガス流路
55a トラップ機構
55b トラップ機構
101a 上流側のガス流路
101b 下流側のガス流路
G 被浄化ガス
Ga 被浄化ガス
Gb 被浄化ガス
L VOC除去液(除去液)
La VOC除去液
Lb VOC除去液

Claims (10)

  1. VOCを含む被浄化ガスとVOC除去液とを接触させることにより被浄化ガスからVOCを吸収除去するVOC除去装置において、
    被浄化ガスを、通過方向に通過させるガス流路と、
    当該ガス流路の途中に設けられた、通過する被浄化ガスとの接触面を有するトラップ機構と、
    当該トラップ機構の接触面の少なくとも一部を濡らすため、当該トラップ機構にVOC除去液を、供給する除去液供給機構と、を備え、
    当該トラップ機構は、少なくとも部分的に金属又は高熱伝導性部材から構成され、
    当該トラップ機構を冷却する冷却機構が設けられ、
    当該冷却機構による当該トラップ機構の冷却により、当該トラップ機構の接触面を濡らすVOC除去液を冷却するように構成されている
    ことを特徴とするVOC除去装置。
  2. 前記トラップ機構には、VOC除去液で濡らす面積を拡大するためのフィン構造が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のVOC除去装置。
  3. 前記フィン構造は、通過方向に沿って互いに所定間隔を隔てて並列配置された複数のフィン板を含めて構成され、
    前記冷却機構は、当該複数のフィン板と熱伝導接触する少なくとも1本の冷却管と、当該冷却管内に冷媒を循環供給する冷媒供給機構を含めて構成され、
    前記除去液供給機構は、前記フィン構造に対し、被浄化ガスの通過方向からみた上流側もしくは下流側からVOC除去液を供給するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載のVOC除去装置。
  4. 前記トラップ機構が被浄化ガスの通過方向に沿って多段設置されている
    ことを特徴とする請求項3記載のVOC除去装置。
  5. 前記除去液供給機構は、噴霧ノズルを介してVOC除去液を供給するように構成されている
    ことを特徴とする1ないし4いずれかの請求項記載のVOC除去装置。
  6. 前記VOC除去液は、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含む除去液である
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかの請求項記載のVOC除去装置。
  7. VOCを含む被浄化ガスとVOC除去液を接触させることにより被浄化ガスからVOCを除去するVOC除去方法において、
    当該VOC除去液は、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含む除去液である
    ことを特徴とするVOC除去方法。
  8. 前記VOC除去液のガス吸収温度を、被浄化ガスの温度以下まで冷却する
    ことを特徴とする請求項7記載のVOC除去方法。
  9. テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)又はトリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGME)を含む
    ことを特徴とするVOC除去用除去液。
  10. 請求項1ないし5いずれか記載のVOC除去装置が直列に多段接続され、先頭から最後尾まで被除去ガスが通貫するように構成されている
    ことを特徴とするVOC除去システム。
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