JP2015112028A - ロータリ耕耘機の草巻付き防止装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ロータリ耕耘機は、ギヤケースから左右両側方に突出したサポートアームの一方に伝動ケースを取り付けると共に他方のサポートアームにサイドフレーム取り付けてなるロータリ機枠を備えている。前記伝動ケースとサイドフレームの下部間に、爪軸が左右軸回りに回転自在に設けられ、この爪軸の外周面には、耕耘爪が取り付けられる爪取付ブラケットが多数設けられている。各爪取付ブラケットは、爪軸の外周面から爪軸径方向外方に向けて突出状に設けられた筒部材によって構成されている。
前記取付ステーは、板材によって形成され、爪取付ブラケットの爪軸径方向外方側に配置される取付壁を備え、この取付壁には、耕耘爪の基部を挿通する爪挿通孔が形成されている。そして、この取付ステーの爪挿通孔を通して耕耘爪の基部を爪取付ブラケットに挿入し、且つ該耕耘爪の基部を爪取付ブラケットにボルト及びナットによって固定することにより、取付ステーが爪取付ブラケットに取り付けられる。
また、従来の草巻付き防止装置にあっては、草巻付き防止部材を枢支連結するための枢支孔は、取付ステーを爪取付ブラケットに取り付けた状態で、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に形成されているため、爪取付ブラケットに取付ステーを取り付ける際に、該取付ステーを誤って裏返しに取り付けてしまうと、草巻付き防止部材の連結位置が変わってしまい、該草巻付き防止部材が耕耘爪に接触してしまうという不具合が生じる。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、前述したような誤取付を防止することができるロータリ耕耘機の草巻付き防止装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、軸心回りに回転自在に支持された爪軸の外周面に、耕耘爪が取り付けられる爪取付ブラケットを多数設け、1つ又は複数の爪取付ブラケットを間に挟んで爪軸軸心方向に離間した爪取付ブラケット間に、該爪取付ブラケットに設けられた取付ステーを介して草巻付き防止部材を架設し、前記取付ステーには、爪取付ブラケットの
爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に枢支孔が設けられていると共に該枢支孔を介して草巻付き防止部材が枢支連結され、前記取付ステーが爪取付ブラケットに溶接固定されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、取付ステーを爪取付ブラケットに溶接固定することにより、草巻付き防止部材の枢支連結位置が爪取付ブラケットに対して不変となり、草巻付き防止部材を枢支連結するための枢支孔が、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に配置されているものであっても、草巻付き防止部材が誤って取り付けられることがない。
請求項3に係る発明によれば、草切り壁によって、爪軸の端部側に絡みつこうとする草を除去することができ、また、取付ステーに、爪軸の端部側の草切り機能を設けることにより、草巻付き防止性能が向上する。
図1及び図2は、サイドドライブ式のロータリ耕耘機1を示している。
なお、ロータリ耕耘機1はセンタードライブ式であってもよい。また、以下の説明において、左右方向内方とはロータリ耕耘機1の左右方向の端部から中央に向かう方向(図2に矢印X1で示す方向)をいい、左右方向外方とはロータリ耕耘機1の左右方向の中央から端部に向かう方向(図2に矢印X2で示す方向)をいう。
このロータリ機枠6のギヤケース2にはマスト7が設けられ、このマスト7の前上部が、三点リンク機構のトップリンクが連結されるトップリンク連結部8とされている。また、ロータリ機枠6の左右各サポートアーム3L,3Rには、連結ステー9が設けられ、左右各連結ステー9の前部が、三点リンク機構のロワーリンクが連結されるロワーリンク連結部10とされている。
前記爪軸15は、左右方向の軸心を有する円筒軸によって形成されている。
このロータリ耕耘機1にあっては、爪軸15(耕耘部C)を図1の矢印A方向に回転駆動することにより、耕耘爪20が土壌に突入して該土壌を耕起すると共に、該耕起した土
塊を後方に放てきして後部カバー23に衝当させて砕土する。
なお、草巻付き防止装置24は、爪軸15軸心方向に複数設けられていてもよく、1つ又は複数の爪取付ブラケット21を間に挟んで爪軸15軸心方向で離間する爪取付ブラケット21間に設けられていればよい。
各ブラケット構成部材26A,26Bは、壁面(板面)が左右方向を向く側壁27A,27Bと、この側壁27A,27Bの爪軸回転方向A前後端部側から左右方向に延びる前後壁28A,28B,29A,29Bとから断面コ字形に形成されている。
第1ブラケット構成部材26Aの側壁27Aにはボルト挿通孔30が貫通形成され、第2ブラケット構成部材26Bの側壁27Bには該ボルト挿通孔30と左右方向で対向形成された嵌合孔31が貫通形成されている。嵌合孔31は六角孔に形成され、該嵌合孔31に爪取付ナット32が回転不能に嵌入されている。
草巻付き防止装置24は、図3に示すように、左右の各爪取付ブラケット21
に設けられる取付ステー36と、左右一側の取付ステー36から左右他側の取付ステー36にわたって設けられる草巻付き防止部材37とを有する。
この取付ステー36は、固定される爪取付ブラケット21の左右方向内方X1側に配置されると共に、主壁38が爪軸15の外周面に対向し且つ延設壁39F,39Rが主壁38の爪軸回転方向A前後両端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面と平行に(前面に沿う方向に)且つ爪軸15の外周面側に延びるように配置されている。
草巻付き防止部材37は、図3に示すように、左右方向に長尺の部材によって形成された線状部材41と、この線状部材41を被覆する被覆部材42と、前記線状部材41の各端部を取付ステー36に連結する連結部材43とを有する。
被覆部材42は、耐摩耗性の高い樹脂やゴム等から左右方向に長尺の筒状部材によって形成され、線状部材41に回転自在に外嵌されている。
連結部材43は、図4に示すように、取付ステー36の主壁38を板厚方向で挟む二股状部材によって形成され、この連結部材43の上下に対向する対向壁部43aには貫通孔44が形成されている。そして、この連結部材43の貫通孔44を前記枢支孔40に一致させ、これら貫通孔44、枢支孔40にわたって連結ピン45を挿通し、該連結ピン45を抜止部材46によって貫通孔44及び枢支孔40から抜け止めすることにより、連結部材43が主壁38に枢支連結されている。
線状部材41の他端側には、図3に示すように、ボルト部材48が固定されている。また、この線状部材41の他端側が連結される連結部材43の連結壁部43bには、固定ナット49が固定されている。そして、前記ボルト部材48を連結部材43の連結壁部43bを貫通して固定ナット49に螺合すると共に、ロックナット50によってボルト部材48を連結部材43に固定することにより、線状部材41の他端側が連結部材43に連結されている。また、この連結構造により、線状部材41の張りが調節可能とされている。
図8(a)は、取付ステー36が、主壁38と、この主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸径方向外方B1側に延びる延設壁39Fとから構成されているものを示している。この場合は、連結ピン45は爪軸径方向内方B2側から枢支孔40に挿通される。したがって、抜止部材46は主壁38の爪軸径方向外方B1側で且つ延設壁39Fの爪軸回転方向A後側で連結ピン45に取り付けられる。
前記図8(a)、(b)においては、主壁38及び延設壁39Fが爪取付ブラケット21に溶接固定され、図8(c)においては主壁38のみが爪取付ブラケット21に溶接固定される。
が、延設壁が主壁38の爪軸回転方向A後端部から延設されてL字形とされていてもよい。また、延設壁は、主壁38の爪軸回転方向Aの前後一方又は両方の端部から爪軸径方向外方B1側及び内方B2側の両方に延びるように形成してもよい。
また、取付ステー36は、一枚の板材を折曲げ形成してなるが、複数の板材を溶接で連結したものであってもよい。
この実施形態の取付ステー36は、主壁38と側壁51と延設壁52と草切り壁53とから構成されており、前記と同様に、ベアリングケース13の近傍に位置する爪取付ブラケット21に設けられている。
この実施形態の主壁38は、爪軸15の外周面に対向して配置されると共に、爪取付ブラケット21から左右方向内方X1側に若干離間して配置されている。
延設壁52は、主壁38の爪軸回転方向A前後一端部(図例では爪軸回転方向A前方側の端部)から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸15の外周面側に向けて延びる第1壁52aと、この第1壁部52aから左右方向外方X2(爪軸軸心方向)に延出された第2壁部52bとを有する。
草切り壁53は、前記第2壁部52bからベアリングケース13の外周面に近接するように左右方向外方X2に向けて延長されている。
図7(a)に例示したベアリングケース13は、伝動ケース4の左右方向内方X1側の壁部4aにボルト等によって取付固定されるリング状の取付壁54と、この取付壁54の内周側から左右方向外方X2側に延出された筒状のベアリング保持部55と、取付壁54の内周側から左右方向内方X1側に延出された筒状のシール材保持部56と、取付壁54の外周側に設けられた円筒状の保護カバー部57とを有する。この例のベアリングケース13では、保護カバー部57の外周面がベアリングケース13の外周面とされている。
草切り壁53は前記保護カバー部57の外周面に近接しており、爪軸15が回転することにより該草切り壁53が爪軸15と一体回転し、該草切り壁53によって爪軸15からベアリングケース13にわたって絡みつこうとする草が剪断されて除去される。
また、抜止部材46を、取付ステー36の主壁38の爪軸回転方向A前後両端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁39F,39Rの間に設けることにより、該抜止部材46を取付ステー36の主壁38及び延設壁39F,39Rによって泥等から保護することができる。
図8は、爪取付ブラケット21の他の例を示している。
この爪取付ブラケット21は、一方のブラケット構成部材59Aはコ字形部材で形成されているが、他方のブラケット構成部材59Bは平板部材で形成されている。
この爪取付ブラケット21にあっては、平板部材で構成されたブラケット構成部材59Bを板面が左右方向を向くように配置し、コ字形部材で構成されたブラケット構成部材59Aの爪軸回転方向Aの前後壁60A,60Bの端部60aを平板部材で構成されたブラケット構成部材59Bに溶接固定することにより、爪取付ブラケット21が形成されている。
そこで、図8に示す爪取付ブラケット21では、一方のブラケット構成部材のコ字曲げを廃止することで、製造容易化及び使用材料の削減によるコストダウンを図っている。
13 ベアリングケース
14 ベアリング
15 爪軸
20 耕耘爪
21 爪取付ブラケット
36 取付ステー
37 草巻付き防止部材
38 主壁
39 延設壁
40 枢支孔
45 連結ピン
46 抜止部材
51 延設壁
53 草切り壁
A 爪軸回転方向
B1 爪軸径方向外方
B2 爪軸径方向内方
ロータリ耕耘機は、ギヤケースから左右両側方に突出したサポートアームの一方に伝動ケースを取り付けると共に他方のサポートアームにサイドフレーム取り付けてなるロータリ機枠を備えている。前記伝動ケースとサイドフレームの下部間に、爪軸が左右軸回りに回転自在に設けられ、この爪軸の外周面には、耕耘爪が取り付けられる爪取付ブラケットが多数設けられている。各爪取付ブラケットは、爪軸の外周面から爪軸径方向外方に向けて突出状に設けられた筒部材によって構成されている。
前記取付ステーは、板材によって形成され、爪取付ブラケットの爪軸径方向外方側に配置される取付壁を備え、この取付壁には、耕耘爪の基部を挿通する爪挿通孔が形成されている。そして、この取付ステーの爪挿通孔を通して耕耘爪の基部を爪取付ブラケットに挿入し、且つ該耕耘爪の基部を爪取付ブラケットにボルト及びナットによって固定することにより、取付ステーが爪取付ブラケットに取り付けられる。
また、従来の草巻付き防止装置にあっては、草巻付き防止部材を枢支連結するための枢支孔は、取付ステーを爪取付ブラケットに取り付けた状態で、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏倚した位置に形成されているため、爪取付ブラケットに取付ステーを取り付ける際に、該取付ステーを誤って裏返しに取り付けてしまうと、草巻付き防止部材の連結位置が変わってしまい、該草巻付き防止部材が耕耘爪に接触してしまうという不具合が生じる。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、前述したような誤取付を防止することができるロータリ耕耘機の草巻付き防止装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、軸心回りに回転自在に支持された爪軸の外周面に、耕耘爪が取り付けられる耕耘爪取付部を多数設け、1つ又は複数の耕耘爪取付部を間に挟んで爪軸軸心方向に離間した耕耘爪取付部間に、該耕耘爪取付部に設けられた取付ステーを介して草巻付き防止部材を架設し、前記取付ステーには、耕耘爪取付部の爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏倚した位置に枢支孔が設けられていると共に該枢支孔を介して草巻付き防止部材が枢支連結され、前記取付ステーが耕耘爪取付部に溶接固定されていることを特徴とする。
この筒状部材の前記草巻付き防止部材が配置された側の部分に、前記取付ステーが溶接固定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、前記爪軸の端部側を支持する軸受部が、爪軸の端部側を回転自在に支持するベアリングとこのベアリングを保持するベアリングケースとを有して構成され、前記取付ステーは、前記ベアリングケース近傍に位置する耕耘爪取付部に固定されていると共に、該取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前後の少なくとも一端部から耕耘爪取付部の爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁と、この延設壁から前記ベアリングケースの外周面に近接するように爪軸軸心方向に延長された草切り壁とを有することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、取付ステーを耕耘爪取付部に溶接固定することにより、草巻付き防止部材の枢支連結位置が耕耘爪取付部に対して不変となり、草巻付き防止部材を枢支連結するための枢支孔が、耕耘爪取付部の爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏倚した位置に配置されているものであっても、草巻付き防止部材が誤って取り付けられることがない。
請求項3に係る発明によれば、草巻付き防止部材を取付ステーに枢支連結する連結ピンの抜止めを行う抜止部材を、取付ステーの主壁の爪軸回転方向前後両端部から耕耘爪取付部の爪軸回転方向の前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁の間に設けることにより、該抜止部材を取付ステーの主壁及び延設壁によって泥等から保護することができる。
請求項5に係る発明によれば、草切り壁によって、爪軸の端部側に絡みつこうとする草を除去することができ、また、取付ステーに、爪軸の端部側の草切り機能を設けることにより、草巻付き防止性能が向上する。
図1及び図2は、サイドドライブ式のロータリ耕耘機1を示している。
なお、ロータリ耕耘機1はセンタードライブ式であってもよい。また、以下の説明において、左右方向内方とはロータリ耕耘機1の左右方向の端部から中央に向かう方向(図2に矢印X1で示す方向)をいい、左右方向外方とはロータリ耕耘機1の左右方向の中央から端部に向かう方向(図2に矢印X2で示す方向)をいう。
このロータリ機枠6のギヤケース2にはマスト7が設けられ、このマスト7の前上部が、三点リンク機構のトップリンクが連結されるトップリンク連結部8とされている。また、ロータリ機枠6の左右各サポートアーム3L,3Rには、連結ステー9が設けられ、左右各連結ステー9の前部が、三点リンク機構のロワーリンクが連結されるロワーリンク連結部10とされている。
前記爪軸15は、左右方向の軸心を有する円筒軸によって形成されている。
このロータリ耕耘機1にあっては、爪軸15(耕耘部C)を図1の矢印A方向に回転駆動することにより、耕耘爪20が土壌に突入して該土壌を耕起すると共に、該耕起した土塊を後方に放てきして後部カバー23に衝当させて砕土する。
なお、草巻付き防止装置24は、爪軸15軸心方向に複数設けられていてもよく、1つ又は複数の爪取付ブラケット21を間に挟んで爪軸15軸心方向で離間する爪取付ブラケット21間に設けられていればよい。
各ブラケット構成部材26A,26Bは、壁面(板面)が左右方向を向く側壁27A,27Bと、この側壁27A,27Bの爪軸回転方向A前後端部側から左右方向に延びる前後壁28A,28B,29A,29Bとから断面コ字形に形成されている。
第1ブラケット構成部材26Aの側壁27Aにはボルト挿通孔30が貫通形成され、第2ブラケット構成部材26Bの側壁27Bには該ボルト挿通孔30と左右方向で対向形成された嵌合孔31が貫通形成されている。嵌合孔31は六角孔に形成され、該嵌合孔31に爪取付ナット32が回転不能に嵌入されている。
草巻付き防止装置24は、図3に示すように、左右の各爪取付ブラケット21
に設けられる取付ステー36と、左右一側の取付ステー36から左右他側の取付ステー36にわたって設けられる草巻付き防止部材37とを有する。
この取付ステー36は、固定される爪取付ブラケット21の左右方向内方X1側に配置されると共に、主壁38が爪軸15の外周面に対向し且つ延設壁39F,39Rが主壁38の爪軸回転方向A前後両端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面と平行に(前面に沿う方向に)且つ爪軸15の外周面側に延びるように配置されている。
草巻付き防止部材37は、図3に示すように、左右方向に長尺の部材によって形成された線状部材41と、この線状部材41を被覆する被覆部材42と、前記線状部材41の各端部を取付ステー36に連結する連結部材43とを有する。
被覆部材42は、耐摩耗性の高い樹脂やゴム等から左右方向に長尺の筒状部材によって形成され、線状部材41に回転自在に外嵌されている。
連結部材43は、図4に示すように、取付ステー36の主壁38を板厚方向で挟む二股状部材によって形成され、この連結部材43の上下に対向する対向壁部43aには貫通孔44が形成されている。そして、この連結部材43の貫通孔44を前記枢支孔40に一致させ、これら貫通孔44、枢支孔40にわたって連結ピン45を挿通し、該連結ピン45を抜止部材46によって貫通孔44及び枢支孔40から抜け止めすることにより、連結部材43が主壁38に枢支連結されている。
線状部材41の他端側には、図3に示すように、ボルト部材48が固定されている。また、この線状部材41の他端側が連結される連結部材43の連結壁部43bには、固定ナット49が固定されている。そして、前記ボルト部材48を連結部材43の連結壁部43bを貫通して固定ナット49に螺合すると共に、ロックナット50によってボルト部材48を連結部材43に固定することにより、線状部材41の他端側が連結部材43に連結されている。また、この連結構造により、線状部材41の張りが調節可能とされている。
図8(a)は、取付ステー36が、主壁38と、この主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸径方向外方B1側に延びる延設壁39Fとから構成されているものを示している。この場合は、連結ピン45は爪軸径方向内方B2側から枢支孔40に挿通される。したがって、抜止部材46は主壁38の爪軸径方向外方B1側で且つ延設壁39Fの爪軸回転方向A後側で連結ピン45に取り付けられる。
前記図8(a)、(b)においては、主壁38及び延設壁39Fが爪取付ブラケット21に溶接固定され、図8(c)においては主壁38のみが爪取付ブラケット21に溶接固定される。
また、取付ステー36は、一枚の板材を折曲げ形成してなるが、複数の板材を溶接で連結したものであってもよい。
この実施形態の取付ステー36は、主壁38と側壁51と延設壁52と草切り壁53とから構成されており、前記と同様に、ベアリングケース13の近傍に位置する爪取付ブラケット21に設けられている。
この実施形態の主壁38は、爪軸15の外周面に対向して配置されると共に、爪取付ブラケット21から左右方向内方X1側に若干離間して配置されている。
延設壁52は、主壁38の爪軸回転方向A前後一端部(図例では爪軸回転方向A前方側の端部)から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸15の外周面側に向けて延びる第1壁52aと、この第1壁部52aから左右方向外方X2(爪軸軸心方向)に延出された第2壁部52bとを有する。
草切り壁53は、前記第2壁部52bからベアリングケース13の外周面に近接するように左右方向外方X2に向けて延長されている。
図7(a)に例示したベアリングケース13は、伝動ケース4の左右方向内方X1側の壁部4aにボルト等によって取付固定されるリング状の取付壁54と、この取付壁54の内周側から左右方向外方X2側に延出された筒状のベアリング保持部55と、取付壁54の内周側から左右方向内方X1側に延出された筒状のシール材保持部56と、取付壁54の外周側に設けられた円筒状の保護カバー部57とを有する。この例のベアリングケース13では、保護カバー部57の外周面がベアリングケース13の外周面とされている。
草切り壁53は前記保護カバー部57の外周面に近接しており、爪軸15が回転することにより該草切り壁53が爪軸15と一体回転し、該草切り壁53によって爪軸15からベアリングケース13にわたって絡みつこうとする草が剪断されて除去される。
また、抜止部材46を、取付ステー36の主壁38の爪軸回転方向A前後両端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁39F,39Rの間に設けることにより、該抜止部材46を取付ステー36の主壁38及び延設壁39F,39Rによって泥等から保護することができる。
図8は、爪取付ブラケット21の他の例を示している。
この爪取付ブラケット21は、一方のブラケット構成部材59Aはコ字形部材で形成されているが、他方のブラケット構成部材59Bは平板部材で形成されている。
この爪取付ブラケット21にあっては、平板部材で構成されたブラケット構成部材59Bを板面が左右方向を向くように配置し、コ字形部材で構成されたブラケット構成部材59Aの爪軸回転方向Aの前後壁60A,60Bの端部60aを平板部材で構成されたブラケット構成部材59Bに溶接固定することにより、爪取付ブラケット21が形成されている。
そこで、図8に示す爪取付ブラケット21では、一方のブラケット構成部材のコ字曲げを廃止することで、製造容易化及び使用材料の削減によるコストダウンを図っている。
13 ベアリングケース
14 ベアリング
15 爪軸
20 耕耘爪
21 爪取付ブラケット
36 取付ステー
37 草巻付き防止部材
38 主壁
39 延設壁
40 枢支孔
45 連結ピン
46 抜止部材
51 延設壁
53 草切り壁
A 爪軸回転方向
B1 爪軸径方向外方
B2 爪軸径方向内方
Claims (4)
- 軸心回りに回転自在に支持された爪軸の外周面に、耕耘爪が取り付けられる爪取付ブラケットを多数設け、1つ又は複数の爪取付ブラケットを間に挟んで爪軸軸心方向に離間した爪取付ブラケット間に、該爪取付ブラケットに設けられた取付ステーを介して草巻付き防止部材を架設し、前記取付ステーには、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に枢支孔が設けられていると共に該枢支孔を介して草巻付き防止部材が枢支連結され、前記取付ステーが爪取付ブラケットに溶接固定されていることを特徴とするロータリ耕耘機の草巻付き防止装置。
- 前記取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁とを有し、前記草巻付き防止部材を枢支連結すべく前記枢支孔に挿通される連結ピンを備え、該連結ピンの枢支孔からの抜止めを行う抜止部材を前記延設壁の爪軸回転方向後側で連結ピンに取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘機の草巻付き防止装置。
- 前記爪軸の端部側を支持する軸受部が、爪軸の端部側を回転自在に支持するベアリングとこのベアリングを保持するベアリングケースとを有して構成され、前記取付ステーは、前記ベアリングケース近傍に位置する爪取付ブラケットに固定されていると共に、該取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前後の少なくとも一端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁と、この延設壁から前記ベアリングケースの外周面に近接するように爪軸軸心方向に延長された草切り壁とを有することを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘機の草巻付き防止装置。
- 前記取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前後両端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁とを有し、前記草巻付き防止部材を枢支連結する連結ピンを、前記主壁の爪軸径方向外方側から枢支孔に挿通すると共に、該連結ピンの枢支孔からの抜止めを行う抜止部材を前記主壁の爪軸径方向内方側で前後の延設壁間に設けたことを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘機の草巻付き防止装置。
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