JP2015112028A - ロータリ耕耘機の草巻付き防止装置 - Google Patents

ロータリ耕耘機の草巻付き防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】誤取付を防止することができるロータリ耕耘機の草巻付き防止装置を提供する。【解決手段】軸心回りに回転自在に支持された爪軸の外周面に、耕耘爪が取り付けられる爪取付ブラケットを多数設け、1つ又は複数の爪取付ブラケットを間に挟んで爪軸軸心方向に離間した爪取付ブラケット間に、該爪取付ブラケットに設けられた取付ステーを介して草巻付き防止部材を架設し、前記取付ステーには、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に枢支孔が設けられていると共に該枢支孔を介して草巻付き防止部材が枢支連結され、前記取付ステーを爪取付ブラケットに溶接固定する。【選択図】図4

Description

本発明は、ロータリ耕耘機の草巻付き防止装置に関するものである。
ロータリ耕耘機の草巻付き防止装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。
ロータリ耕耘機は、ギヤケースから左右両側方に突出したサポートアームの一方に伝動ケースを取り付けると共に他方のサポートアームにサイドフレーム取り付けてなるロータリ機枠を備えている。前記伝動ケースとサイドフレームの下部間に、爪軸が左右軸回りに回転自在に設けられ、この爪軸の外周面には、耕耘爪が取り付けられる爪取付ブラケットが多数設けられている。各爪取付ブラケットは、爪軸の外周面から爪軸径方向外方に向けて突出状に設けられた筒部材によって構成されている。
草巻付き防止装置は、爪軸軸心方向に離間した爪取付ブラケットの間に配置された草巻付き防止部材と、この草巻付き防止部材を取り付けるべく各爪取付ブラケットに取り付けられる取付ステーとを有する。
前記取付ステーは、板材によって形成され、爪取付ブラケットの爪軸径方向外方側に配置される取付壁を備え、この取付壁には、耕耘爪の基部を挿通する爪挿通孔が形成されている。そして、この取付ステーの爪挿通孔を通して耕耘爪の基部を爪取付ブラケットに挿入し、且つ該耕耘爪の基部を爪取付ブラケットにボルト及びナットによって固定することにより、取付ステーが爪取付ブラケットに取り付けられる。
また、取付ステーには、草巻付き防止部材を枢支連結する枢支孔が形成されている。この枢支孔は、草巻付き防止部材が耕耘爪に接触しないように、取付ステーを爪取付ブラケットに取り付けた状態で、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に形成されている。
特開2004−215625号公報
前記従来の草巻付き防止装置にあっては、取付ステーは、耕耘爪の基部を爪挿通孔に挿通することで取り付けられるため、耕耘爪を交換する際などに耕耘爪と共に取り外され、耕耘爪を取り付けるときに該耕耘爪と一緒に取り付けられる。
また、従来の草巻付き防止装置にあっては、草巻付き防止部材を枢支連結するための枢支孔は、取付ステーを爪取付ブラケットに取り付けた状態で、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に形成されているため、爪取付ブラケットに取付ステーを取り付ける際に、該取付ステーを誤って裏返しに取り付けてしまうと、草巻付き防止部材の連結位置が変わってしまい、該草巻付き防止部材が耕耘爪に接触してしまうという不具合が生じる。
草巻付き防止部材が耕耘爪に接触すると、耕耘作業をすることにより、草巻付き防止部材が早期に破損してしまうという問題が生じる。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、前述したような誤取付を防止することができるロータリ耕耘機の草巻付き防止装置を提供することを課題とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
請求項1に係る発明では、軸心回りに回転自在に支持された爪軸の外周面に、耕耘爪が取り付けられる爪取付ブラケットを多数設け、1つ又は複数の爪取付ブラケットを間に挟んで爪軸軸心方向に離間した爪取付ブラケット間に、該爪取付ブラケットに設けられた取付ステーを介して草巻付き防止部材を架設し、前記取付ステーには、爪取付ブラケットの
爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に枢支孔が設けられていると共に該枢支孔を介して草巻付き防止部材が枢支連結され、前記取付ステーが爪取付ブラケットに溶接固定されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁とを有し、前記草巻付き防止部材を枢支連結すべく前記枢支孔に挿通される連結ピンを備え、該連結ピンの枢支孔からの抜止めを行う抜止部材を前記延設壁の爪軸回転方向後側で連結ピンに取り付けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記爪軸の端部側を支持する軸受部が、爪軸の端部側を回転自在に支持するベアリングとこのベアリングを保持するベアリングケースとを有して構成され、前記取付ステーは、前記ベアリングケース近傍に位置する爪取付ブラケットに固定されていると共に、該取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前後の少なくとも一端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁と、この延設壁から前記ベアリングケースの外周面に近接するように爪軸軸心方向に延長された草切り壁とを有することを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前後両端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁とを有し、前記草巻付き防止部材を枢支連結する連結ピンを、前記主壁の爪軸径方向外方側から枢支孔に挿通すると共に、該連結ピンの枢支孔からの抜止めを行う抜止部材を前記主壁の爪軸径方向内方側で前後の延設壁間に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、取付ステーを爪取付ブラケットに溶接固定することにより、草巻付き防止部材の枢支連結位置が爪取付ブラケットに対して不変となり、草巻付き防止部材を枢支連結するための枢支孔が、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に配置されているものであっても、草巻付き防止部材が誤って取り付けられることがない。
請求項2に係る発明によれば、草巻付き防止部材を取付ステーに枢支連結する連結ピンの抜止めを行う抜止部材を、主壁の爪軸回転方向前端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁の爪軸回転方向後側で連結ピンに取り付けることにより、抜止部材への草の巻絡みつきを延設壁によって防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、草切り壁によって、爪軸の端部側に絡みつこうとする草を除去することができ、また、取付ステーに、爪軸の端部側の草切り機能を設けることにより、草巻付き防止性能が向上する。
請求項4に係る発明によれば、草巻付き防止部材を取付ステーに枢支連結する連結ピンの抜止めを行う抜止部材を、取付ステーの主壁の爪軸回転方向前後両端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁の間に設けることにより、該抜止部材を取付ステーの主壁及び延設壁によって泥等から保護することができる。
ロータリ耕耘機の側面図である。 一部を平面で示し、一部を背面で示したロータリ耕耘機の断面図である。 草巻付き防止装置の背面図である。 (a)は草巻付き防止装置の端部側の爪軸径方向外方側からみた図、(b)は草巻付き防止装置の端部側を爪軸径方向で断面した断面図である。 草巻付き防止装置の端部側を左右方向内方側からみた図である。 他の実施形態に係る草巻付き防止装置の端部側の図であって、(a)は草巻付き防止装置の端部側の爪軸径方向外方側からみた図、(b)は草巻付き防止装置の端部側を爪軸径方向で断面した断面図である。 (a)は伝動ケースの下部側の断面図、(b)は伝動ケースの下部側を左右方向内方からみた図である。 (a)、(b)、(c)は取付ステーの変形例を示す斜視図である。 取付ステーの変形例を示す斜視図である。 爪取付ブラケットの他の例を示す図であって、(a)は爪取付ブラケットを爪軸径方向外方からみた図、(b)は爪取付ブラケットを左右方向内方からみた図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は、サイドドライブ式のロータリ耕耘機1を示している。
なお、ロータリ耕耘機1はセンタードライブ式であってもよい。また、以下の説明において、左右方向内方とはロータリ耕耘機1の左右方向の端部から中央に向かう方向(図2に矢印X1で示す方向)をいい、左右方向外方とはロータリ耕耘機1の左右方向の中央から端部に向かう方向(図2に矢印X2で示す方向)をいう。
前記ロータリ耕耘機1は、左右方向中央部に位置するギヤケース2と、このギヤケース2から左右両側方に突出したサポートアーム3L,3Rと、一方(左側)のサポートアーム3Lの外端に取り付けられた伝動ケース4と、他方(右側)のサポートアーム3Rの外端に取り付けられたサイドフレーム5とを有するロータリ機枠6を備えている。
このロータリ機枠6のギヤケース2にはマスト7が設けられ、このマスト7の前上部が、三点リンク機構のトップリンクが連結されるトップリンク連結部8とされている。また、ロータリ機枠6の左右各サポートアーム3L,3Rには、連結ステー9が設けられ、左右各連結ステー9の前部が、三点リンク機構のロワーリンクが連結されるロワーリンク連結部10とされている。
また、ロータリ機枠6の前記伝動ケース4とサイドフレーム5の下部には、それぞれ軸受部11を介して回転軸12が左右軸回りに回転自在に支持されている。前記軸受部11は、伝動ケース4とサイドフレーム5の下部に固設されたベアリングケース13と、左右各ベアリングケース13に内嵌されたベアリング14とを有して構成されている。回転軸12は、左右方向で同じ側に位置する軸受部11のベアリング14に回転自在に支持されている。
左右の回転軸12の間には、左右方向の軸心を有する爪軸15が配置され、該爪軸15の端部は、左右方向で同じ側に位置する回転軸12のフランジ部12aに連結されている。したがって、爪軸15の端部側は、前記回転軸12を介して軸受部11によって左右軸回りに支持されている。
前記爪軸15は、左右方向の軸心を有する円筒軸によって形成されている。
前記ギヤケース2には、トラクタのPTO軸からジョイントを介して回転動力が伝達されるPIC軸16が設けられている。このPIC軸16に伝達された動力は、ギヤケース2内のギヤ伝動機構17、左サポートアーム3L内の伝動軸18及び伝動ケース4内のチェーン伝動手段19を介して左側の回転軸12に伝達される。この左側の回転軸12に伝達される動力によって爪軸15が軸心回りに回転駆動される。
爪軸15の外周面には、耕耘爪20が取り付けられる爪取付ブラケット21が多数設けられている。各爪取付ブラケット21は爪軸15の外周面から爪軸径方向外方B1に向けて突出状に設けられている。また、爪取付ブラケット21は、爪軸15の軸心方向一端側から他端側にかけて爪軸15軸心方向に間隔をおいて配置されていると共に、複数の耕耘爪20が土に同時に打ち込まれないように爪軸15周方向に位相をずらせて配置されている。
各爪取付ブラケット21には耕耘爪20の基部が取付固定され、前記爪軸15と耕耘爪20によって耕耘部Cが構成されている。この耕耘部Cの上方は主カバー22によって覆われ、耕耘部Cの後方は後部カバー23によって覆われている。
このロータリ耕耘機1にあっては、爪軸15(耕耘部C)を図1の矢印A方向に回転駆動することにより、耕耘爪20が土壌に突入して該土壌を耕起すると共に、該耕起した土
塊を後方に放てきして後部カバー23に衝当させて砕土する。
このロータリ耕耘機1の耕耘部Cには、図2及び図3に示すように、耕耘作業時に、爪軸15に草が巻き付くのを防止する草巻付き防止装置24が設けられている。この草巻付き防止装置24は、本実施形態では、爪軸15の軸心方向(左右方向)最端部に位置する爪取付ブラケット21間に設けられている。
なお、草巻付き防止装置24は、爪軸15軸心方向に複数設けられていてもよく、1つ又は複数の爪取付ブラケット21を間に挟んで爪軸15軸心方向で離間する爪取付ブラケット21間に設けられていればよい。
前記爪取付ブラケット21は、図4、図5に示すように、左右一対のブラケット構成部材26A,26Bによって爪軸15径方向の軸心を有する角筒状に形成されている。左右方向内方X1側のブラケット構成部材26Aを第1ブラケット構成部材といい、左右方向外方X2側のブラケット構成部材26Bを第2ブラケット構成部材という。
各ブラケット構成部材26A,26Bは、壁面(板面)が左右方向を向く側壁27A,27Bと、この側壁27A,27Bの爪軸回転方向A前後端部側から左右方向に延びる前後壁28A,28B,29A,29Bとから断面コ字形に形成されている。
この爪取付ブラケット21は、第1ブラケット構成部材26Aと第2ブラケット構成部材26Bの側壁27A,27B同士が左右方向で対向し且つ前壁28A,28B同士及び後壁29A,29B同士が爪軸回転方向Aで重ね合わさるように配置されると共に、これら第1、2ブラケット構成部材26A,26B同士を相互溶接することで筒状に形成されている。図例のものでは、第1ブラケット構成部材26Aは、第2ブラケット構成部材26Bの前後壁28B,29B間に設けられている。
また、この爪取付ブラケット21は、その軸方向一端側が爪軸15の外周面に溶接固定されている。
第1ブラケット構成部材26Aの側壁27Aにはボルト挿通孔30が貫通形成され、第2ブラケット構成部材26Bの側壁27Bには該ボルト挿通孔30と左右方向で対向形成された嵌合孔31が貫通形成されている。嵌合孔31は六角孔に形成され、該嵌合孔31に爪取付ナット32が回転不能に嵌入されている。
この爪取付ブラケット21に耕耘爪20の基部を挿入し、爪取付ボルト33を前記ボルト挿通孔30に挿通すると共に耕耘爪20の基部に形成した挿通孔34を挿通して爪取付ナット32に螺合することにより爪取付ブラケット21に耕耘爪20が取付固定される。
草巻付き防止装置24は、図3に示すように、左右の各爪取付ブラケット21
に設けられる取付ステー36と、左右一側の取付ステー36から左右他側の取付ステー36にわたって設けられる草巻付き防止部材37とを有する。
取付ステー36は、図4、図5に示すように、板材によって形成されていて、爪取付ブラケット21に溶接固定されている。本実施形態では、取付ステー36は、矩形状の主壁38と、この主壁38の対向両辺部から板厚方向に延出された一対の延設壁39F,39Rとからコ字形に形成されている。
この取付ステー36は、固定される爪取付ブラケット21の左右方向内方X1側に配置されると共に、主壁38が爪軸15の外周面に対向し且つ延設壁39F,39Rが主壁38の爪軸回転方向A前後両端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面と平行に(前面に沿う方向に)且つ爪軸15の外周面側に延びるように配置されている。
また、この取付ステー36は、主壁38の左右方向外方X2側の端部が第1ブラケット構成部材26Aの側壁27Aの上方に位置し、爪軸回転方向A前側の延設壁39Fの左右方向外端側が爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面に重ね合わされて溶接固定され、爪軸回転方向A後側の延設壁39Rの左右方向外端側が爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの後面に重ね合わされて溶接固定されている。
取付ステー36の主壁38には枢支孔40が形成されている。この枢支孔40は、爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A中央から爪軸回転方向A前後一側に偏心した位置に形成されている。図例のものにあっては、枢支孔40は、爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A中央から爪軸回転方向A前側に偏心した位置に形成されている。
草巻付き防止部材37は、図3に示すように、左右方向に長尺の部材によって形成された線状部材41と、この線状部材41を被覆する被覆部材42と、前記線状部材41の各端部を取付ステー36に連結する連結部材43とを有する。
線状部材41は、ワイヤやロッド(棒状鋼材)等の長尺部材で構成されている。
被覆部材42は、耐摩耗性の高い樹脂やゴム等から左右方向に長尺の筒状部材によって形成され、線状部材41に回転自在に外嵌されている。
連結部材43は、図4に示すように、取付ステー36の主壁38を板厚方向で挟む二股状部材によって形成され、この連結部材43の上下に対向する対向壁部43aには貫通孔44が形成されている。そして、この連結部材43の貫通孔44を前記枢支孔40に一致させ、これら貫通孔44、枢支孔40にわたって連結ピン45を挿通し、該連結ピン45を抜止部材46によって貫通孔44及び枢支孔40から抜け止めすることにより、連結部材43が主壁38に枢支連結されている。
この実施形態では、連結ピン45は、頭付ピンで形成され、取付ステー36の主壁38の爪軸径方向外方B1側から貫通孔44及び枢支孔40に挿通されている。また、抜止部材46は、ベータピンで形成され、該主壁38の爪軸径方向内方B2側で且つ爪軸回転方向A前側の延設壁39Fの爪軸回転方向A後側(換言すると、前後の延設壁39F,39Rの間)で連結ピン45に取り付けられている。なお、抜止部材46は割ピン等によって形成されていてもよい。
線状部材41の一端側は、図4に示すように、連結部材43の対向壁部43aを連結する連結壁部43bを貫通すると共に、線状部材41の該一端側に抜止部材47を固着することによって連結部材43に連結されている。
線状部材41の他端側には、図3に示すように、ボルト部材48が固定されている。また、この線状部材41の他端側が連結される連結部材43の連結壁部43bには、固定ナット49が固定されている。そして、前記ボルト部材48を連結部材43の連結壁部43bを貫通して固定ナット49に螺合すると共に、ロックナット50によってボルト部材48を連結部材43に固定することにより、線状部材41の他端側が連結部材43に連結されている。また、この連結構造により、線状部材41の張りが調節可能とされている。
なお、前述した実施形態では、取付ステー36は、主壁38と一対の延設壁39F,39Rとからコ宇形に形成されているが、形状は限定されることはなく、例えば、図8に示すように、主壁38と、一つの延設壁39とからL字形に形成されていてもよい。
図8(a)は、取付ステー36が、主壁38と、この主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸径方向外方B1側に延びる延設壁39Fとから構成されているものを示している。この場合は、連結ピン45は爪軸径方向内方B2側から枢支孔40に挿通される。したがって、抜止部材46は主壁38の爪軸径方向外方B1側で且つ延設壁39Fの爪軸回転方向A後側で連結ピン45に取り付けられる。
図8(b)は、取付ステー36が、主壁38と、この主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸径方向内方B2側に延びる延設壁39Fとから構成されているものを示している。この場合は、図4、図5に示す実施形態と同様に、連結ピン45は爪軸径方向外方B1側から枢支孔40に挿通され、抜止部材46は、主壁38の爪軸径方向内方B2側で且つ延設壁39Fの爪軸回転方向A後側で連結ピン45に取り付けられる。
図8(c)は、取付ステー36が、主壁38と、この主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸径方向外方B1側に延びる延設壁39Fとから構成されているものを示しており、図8(a)と異なる点は、延設壁39Fが爪取付ブラケット21から径方向外方B1側に突出している点である。
前記図8(a)、(b)においては、主壁38及び延設壁39Fが爪取付ブラケット21に溶接固定され、図8(c)においては主壁38のみが爪取付ブラケット21に溶接固定される。
また、図8では、延設壁39Fは主壁38の爪軸回転方向A前端部から延設されている
が、延設壁が主壁38の爪軸回転方向A後端部から延設されてL字形とされていてもよい。また、延設壁は、主壁38の爪軸回転方向Aの前後一方又は両方の端部から爪軸径方向外方B1側及び内方B2側の両方に延びるように形成してもよい。
また、取付ステー36は、一枚の板材を折曲げ形成してなるが、複数の板材を溶接で連結したものであってもよい。
図6及び図7は、前記取付ステー36の他の実施形態を示している。
この実施形態の取付ステー36は、主壁38と側壁51と延設壁52と草切り壁53とから構成されており、前記と同様に、ベアリングケース13の近傍に位置する爪取付ブラケット21に設けられている。
この実施形態の主壁38は、爪軸15の外周面に対向して配置されると共に、爪取付ブラケット21から左右方向内方X1側に若干離間して配置されている。
側壁51は、主壁38の左右方向外方X2側の端部から爪軸15の外周面に向けて延出されている。この側壁51の延出方向の端部51a側が、第1ブラケット構成部材26Aの側壁27Aの左右方向内方X1側の面に重ね合わされて溶接固定されている。
延設壁52は、主壁38の爪軸回転方向A前後一端部(図例では爪軸回転方向A前方側の端部)から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸15の外周面側に向けて延びる第1壁52aと、この第1壁部52aから左右方向外方X2(爪軸軸心方向)に延出された第2壁部52bとを有する。
前記第2壁部52bは、爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前方側の面に重ね合わされて該面に溶接固定されている。
草切り壁53は、前記第2壁部52bからベアリングケース13の外周面に近接するように左右方向外方X2に向けて延長されている。
図7(a)に例示したベアリングケース13は、伝動ケース4の左右方向内方X1側の壁部4aにボルト等によって取付固定されるリング状の取付壁54と、この取付壁54の内周側から左右方向外方X2側に延出された筒状のベアリング保持部55と、取付壁54の内周側から左右方向内方X1側に延出された筒状のシール材保持部56と、取付壁54の外周側に設けられた円筒状の保護カバー部57とを有する。この例のベアリングケース13では、保護カバー部57の外周面がベアリングケース13の外周面とされている。
前記ベアリング保持部55に回転軸12を支持するベアリング14が保持され、シール材保持部56に爪軸15側からの異物の侵入を防ぐシール材58が保持されている。また、保護カバー部57によって前記シール58材及び回転軸12のフランジ部12aがカバーされている。
草切り壁53は前記保護カバー部57の外周面に近接しており、爪軸15が回転することにより該草切り壁53が爪軸15と一体回転し、該草切り壁53によって爪軸15からベアリングケース13にわたって絡みつこうとする草が剪断されて除去される。
なお、前記延設壁52は、主壁38の爪軸回転方向A後側のみ、又は主壁38の爪軸回転方向A前後両側に設けられていてもよい。延設壁52を主壁38の爪軸回転方向A前後両側に設ける場合、草切り壁53は一方の延設壁52に設けられていればよい。また、延設壁52の第1壁部52aは、図9に示すように、爪軸回転方向Aの前面と平行に且つ爪軸径方向外方B1側へと延設されていてもよい。
前記構成の実施形態の草巻付き防止装置24にあっては、取付ステー36を爪取付ブラケット21に溶接固定することにより、爪取付ブラケット21に対する草巻付き防止部材37の枢支連結位置(枢支孔40の位置)が不変となり、草巻付き防止部材37を枢支連結するための枢支孔40が、爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A中央から爪軸回転方向A前後一側に偏心した位置に配置されているものであっても、草巻付き防止部材37が誤って取り付けられることがない。
また、連結ピン45の抜止めを行う抜止部材46を、主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に延びる延設壁39F,52の爪軸回転方向A後側で連結ピン45に取り付けることにより、抜止部材46への草の巻絡みつきを延設壁39F,52によって防止することができる。
また、抜止部材46を、取付ステー36の主壁38の爪軸回転方向A前後両端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁39F,39Rの間に設けることにより、該抜止部材46を取付ステー36の主壁38及び延設壁39F,39Rによって泥等から保護することができる。
また、草切り壁53によって、爪軸15の端部側に絡みつこうとする草を除去することができる。また、取付ステー36に、爪軸15の端部側の草切り機能を設けることにより、草巻付き防止性能が向上する。
図8は、爪取付ブラケット21の他の例を示している。
この爪取付ブラケット21は、一方のブラケット構成部材59Aはコ字形部材で形成されているが、他方のブラケット構成部材59Bは平板部材で形成されている。
図例のものにあっては、ボルト挿通孔30が形成されたブラケット構成部材59Aがコ字形部材で構成され、嵌合孔31が形成されたブラケット構成部材59Bが平板部材で構成されている。
この爪取付ブラケット21にあっては、平板部材で構成されたブラケット構成部材59Bを板面が左右方向を向くように配置し、コ字形部材で構成されたブラケット構成部材59Aの爪軸回転方向Aの前後壁60A,60Bの端部60aを平板部材で構成されたブラケット構成部材59Bに溶接固定することにより、爪取付ブラケット21が形成されている。
爪取付ブラケット21は、使用条件における強度の区別を部材の板厚によって行っている。しかし、基本形状は同じであるため、使用される機械(ロータリ耕耘機1)の形式によっては過剰品質になっている場合もある。
そこで、図8に示す爪取付ブラケット21では、一方のブラケット構成部材のコ字曲げを廃止することで、製造容易化及び使用材料の削減によるコストダウンを図っている。
11 軸受部
13 ベアリングケース
14 ベアリング
15 爪軸
20 耕耘爪
21 爪取付ブラケット
36 取付ステー
37 草巻付き防止部材
38 主壁
39 延設壁
40 枢支孔
45 連結ピン
46 抜止部材
51 延設壁
53 草切り壁
A 爪軸回転方向
B1 爪軸径方向外方
B2 爪軸径方向内方
本発明は、ロータリ耕耘機の草巻付き防止装置に関するものである。
ロータリ耕耘機の草巻付き防止装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。
ロータリ耕耘機は、ギヤケースから左右両側方に突出したサポートアームの一方に伝動ケースを取り付けると共に他方のサポートアームにサイドフレーム取り付けてなるロータリ機枠を備えている。前記伝動ケースとサイドフレームの下部間に、爪軸が左右軸回りに回転自在に設けられ、この爪軸の外周面には、耕耘爪が取り付けられる爪取付ブラケットが多数設けられている。各爪取付ブラケットは、爪軸の外周面から爪軸径方向外方に向けて突出状に設けられた筒部材によって構成されている。
草巻付き防止装置は、爪軸軸心方向に離間した爪取付ブラケットの間に配置された草巻付き防止部材と、この草巻付き防止部材を取り付けるべく各爪取付ブラケットに取り付けられる取付ステーとを有する。
前記取付ステーは、板材によって形成され、爪取付ブラケットの爪軸径方向外方側に配置される取付壁を備え、この取付壁には、耕耘爪の基部を挿通する爪挿通孔が形成されている。そして、この取付ステーの爪挿通孔を通して耕耘爪の基部を爪取付ブラケットに挿入し、且つ該耕耘爪の基部を爪取付ブラケットにボルト及びナットによって固定することにより、取付ステーが爪取付ブラケットに取り付けられる。
また、取付ステーには、草巻付き防止部材を枢支連結する枢支孔が形成されている。この枢支孔は、草巻付き防止部材が耕耘爪に接触しないように、取付ステーを爪取付ブラケットに取り付けた状態で、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏倚した位置に形成されている。
特開2004−215625号公報
前記従来の草巻付き防止装置にあっては、取付ステーは、耕耘爪の基部を爪挿通孔に挿通することで取り付けられるため、耕耘爪を交換する際などに耕耘爪と共に取り外され、耕耘爪を取り付けるときに該耕耘爪と一緒に取り付けられる。
また、従来の草巻付き防止装置にあっては、草巻付き防止部材を枢支連結するための枢支孔は、取付ステーを爪取付ブラケットに取り付けた状態で、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏倚した位置に形成されているため、爪取付ブラケットに取付ステーを取り付ける際に、該取付ステーを誤って裏返しに取り付けてしまうと、草巻付き防止部材の連結位置が変わってしまい、該草巻付き防止部材が耕耘爪に接触してしまうという不具合が生じる。
草巻付き防止部材が耕耘爪に接触すると、耕耘作業をすることにより、草巻付き防止部材が早期に破損してしまうという問題が生じる。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、前述したような誤取付を防止することができるロータリ耕耘機の草巻付き防止装置を提供することを課題とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
請求項1に係る発明では、軸心回りに回転自在に支持された爪軸の外周面に、耕耘爪が取り付けられる耕耘爪取付部を多数設け、1つ又は複数の耕耘爪取付部を間に挟んで爪軸軸心方向に離間した耕耘爪取付部間に、該耕耘爪取付部に設けられた取付ステーを介して草巻付き防止部材を架設し、前記取付ステーには、耕耘爪取付部の爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏倚した位置に枢支孔が設けられていると共に該枢支孔を介して草巻付き防止部材が枢支連結され、前記取付ステーが耕耘爪取付部に溶接固定されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記取付ステーは、耕耘爪取付部から爪軸の長さ方向に離れる方向に向けて配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前端部から耕耘爪取付部の爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁とを有し、前記草巻付き防止部材を枢支連結すべく前記枢支孔に挿通される連結ピンを備え、該連結ピンの枢支孔からの抜止めを行う抜止部材を前記延設壁の爪軸回転方向後側で連結ピンに取り付けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記取付ステーは、耕耘爪取付部から爪軸の長さ方向に離れる方向に向けて配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前後両端部から耕耘爪取付部の爪軸回転方向の前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁とを有し、前記草巻付き防止部材を枢支連結する連結ピンを、前記主壁の爪軸径方向外方側から枢支孔に挿通すると共に、該連結ピンの枢支孔からの抜止めを行う抜止部材を前記主壁の爪軸径方向内方側で前後の延設壁間に設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記耕耘爪取付部は、前記耕耘爪の基部が挿入されて固定される筒状部材で形成され、
この筒状部材の前記草巻付き防止部材が配置された側の部分に、前記取付ステーが溶接固定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、前記爪軸の端部側を支持する軸受部が、爪軸の端部側を回転自在に支持するベアリングとこのベアリングを保持するベアリングケースとを有して構成され、前記取付ステーは、前記ベアリングケース近傍に位置する耕耘爪取付部に固定されていると共に、該取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前後の少なくとも一端部から耕耘爪取付部の爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁と、この延設壁から前記ベアリングケースの外周面に近接するように爪軸軸心方向に延長された草切り壁とを有することを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、取付ステーを耕耘爪取付部に溶接固定することにより、草巻付き防止部材の枢支連結位置が耕耘爪取付部に対して不変となり、草巻付き防止部材を枢支連結するための枢支孔が、耕耘爪取付部の爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏倚した位置に配置されているものであっても、草巻付き防止部材が誤って取り付けられることがない。
請求項2に係る発明によれば、草巻付き防止部材を取付ステーに枢支連結する連結ピンの抜止めを行う抜止部材を、主壁の爪軸回転方向前端部から耕耘爪取付部の爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁の爪軸回転方向後側で連結ピンに取り付けることにより、抜止部材への草の巻絡みつきを延設壁によって防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、草巻付き防止部材を取付ステーに枢支連結する連結ピンの抜止めを行う抜止部材を、取付ステーの主壁の爪軸回転方向前後両端部から耕耘爪取付部の爪軸回転方向の前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁の間に設けることにより、該抜止部材を取付ステーの主壁及び延設壁によって泥等から保護することができる。
請求項4に係る発明によれば、筒状部材で形成された耕耘爪取付部において、草巻付き防止部材が誤って取り付けられるのを防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、草切り壁によって、爪軸の端部側に絡みつこうとする草を除去することができ、また、取付ステーに、爪軸の端部側の草切り機能を設けることにより、草巻付き防止性能が向上する。
ロータリ耕耘機の側面図である。 一部を平面で示し、一部を背面で示したロータリ耕耘機の断面図である。 草巻付き防止装置の背面図である。 (a)は草巻付き防止装置の端部側の爪軸径方向外方側からみた図、(b)は草巻付き防止装置の端部側を爪軸径方向で断面した断面図である。 草巻付き防止装置の端部側を左右方向内方側からみた図である。 他の実施形態に係る草巻付き防止装置の端部側の図であって、(a)は草巻付き防止装置の端部側の爪軸径方向外方側からみた図、(b)は草巻付き防止装置の端部側を爪軸径方向で断面した断面図である。 (a)は伝動ケースの下部側の断面図、(b)は伝動ケースの下部側を左右方向内方からみた図である。 (a)、(b)、(c)は取付ステーの変形例を示す斜視図である。 取付ステーの変形例を示す斜視図である。 爪取付ブラケットの他の例を示す図であって、(a)は爪取付ブラケットを爪軸径方向外方からみた図、(b)は爪取付ブラケットを左右方向内方からみた図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は、サイドドライブ式のロータリ耕耘機1を示している。
なお、ロータリ耕耘機1はセンタードライブ式であってもよい。また、以下の説明において、左右方向内方とはロータリ耕耘機1の左右方向の端部から中央に向かう方向(図2に矢印X1で示す方向)をいい、左右方向外方とはロータリ耕耘機1の左右方向の中央から端部に向かう方向(図2に矢印X2で示す方向)をいう。
前記ロータリ耕耘機1は、左右方向中央部に位置するギヤケース2と、このギヤケース2から左右両側方に突出したサポートアーム3L,3Rと、一方(左側)のサポートアーム3Lの外端に取り付けられた伝動ケース4と、他方(右側)のサポートアーム3Rの外端に取り付けられたサイドフレーム5とを有するロータリ機枠6を備えている。
このロータリ機枠6のギヤケース2にはマスト7が設けられ、このマスト7の前上部が、三点リンク機構のトップリンクが連結されるトップリンク連結部8とされている。また、ロータリ機枠6の左右各サポートアーム3L,3Rには、連結ステー9が設けられ、左右各連結ステー9の前部が、三点リンク機構のロワーリンクが連結されるロワーリンク連結部10とされている。
また、ロータリ機枠6の前記伝動ケース4とサイドフレーム5の下部には、それぞれ軸受部11を介して回転軸12が左右軸回りに回転自在に支持されている。前記軸受部11は、伝動ケース4とサイドフレーム5の下部に固設されたベアリングケース13と、左右各ベアリングケース13に内嵌されたベアリング14とを有して構成されている。回転軸12は、左右方向で同じ側に位置する軸受部11のベアリング14に回転自在に支持されている。
左右の回転軸12の間には、左右方向の軸心を有する爪軸15が配置され、該爪軸15の端部は、左右方向で同じ側に位置する回転軸12のフランジ部12aに連結されている。したがって、爪軸15の端部側は、前記回転軸12を介して軸受部11によって左右軸回りに支持されている。
前記爪軸15は、左右方向の軸心を有する円筒軸によって形成されている。
前記ギヤケース2には、トラクタのPTO軸からジョイントを介して回転動力が伝達されるPIC軸16が設けられている。このPIC軸16に伝達された動力は、ギヤケース2内のギヤ伝動機構17、左サポートアーム3L内の伝動軸18及び伝動ケース4内のチェーン伝動手段19を介して左側の回転軸12に伝達される。この左側の回転軸12に伝達される動力によって爪軸15が軸心回りに回転駆動される。
爪軸15の外周面には、耕耘爪20が取り付けられる爪取付ブラケット(耕耘爪取付部)21が多数設けられている。各爪取付ブラケット21は爪軸15の外周面から爪軸径方向外方B1に向けて突出状に設けられている。また、爪取付ブラケット21は、爪軸15の軸心方向一端側から他端側にかけて爪軸15軸心方向に間隔をおいて配置されていると共に、複数の耕耘爪20が土に同時に打ち込まれないように爪軸15周方向に位相をずらせて配置されている。
各爪取付ブラケット21には耕耘爪20の基部が取付固定され、前記爪軸15と耕耘爪20によって耕耘部Cが構成されている。この耕耘部Cの上方は主カバー22によって覆われ、耕耘部Cの後方は後部カバー23によって覆われている。
このロータリ耕耘機1にあっては、爪軸15(耕耘部C)を図1の矢印A方向に回転駆動することにより、耕耘爪20が土壌に突入して該土壌を耕起すると共に、該耕起した土塊を後方に放てきして後部カバー23に衝当させて砕土する。
このロータリ耕耘機1の耕耘部Cには、図2及び図3に示すように、耕耘作業時に、爪軸15に草が巻き付くのを防止する草巻付き防止装置24が設けられている。この草巻付き防止装置24は、本実施形態では、爪軸15の軸心方向(左右方向)最端部に位置する爪取付ブラケット21間に設けられている。
なお、草巻付き防止装置24は、爪軸15軸心方向に複数設けられていてもよく、1つ又は複数の爪取付ブラケット21を間に挟んで爪軸15軸心方向で離間する爪取付ブラケット21間に設けられていればよい。
前記爪取付ブラケット21は、図4、図5に示すように、左右一対のブラケット構成部材26A,26Bによって爪軸15径方向の軸心を有する角筒状に形成されている。左右方向内方X1側のブラケット構成部材26Aを第1ブラケット構成部材といい、左右方向外方X2側のブラケット構成部材26Bを第2ブラケット構成部材という。
各ブラケット構成部材26A,26Bは、壁面(板面)が左右方向を向く側壁27A,27Bと、この側壁27A,27Bの爪軸回転方向A前後端部側から左右方向に延びる前後壁28A,28B,29A,29Bとから断面コ字形に形成されている。
この爪取付ブラケット21は、第1ブラケット構成部材26Aと第2ブラケット構成部材26Bの側壁27A,27B同士が左右方向で対向し且つ前壁28A,28B同士及び後壁29A,29B同士が爪軸回転方向Aで重ね合わさるように配置されると共に、これら第1、2ブラケット構成部材26A,26B同士を相互溶接することで筒状に形成されている。図例のものでは、第1ブラケット構成部材26Aは、第2ブラケット構成部材26Bの前後壁28B,29B間に設けられている。
また、この爪取付ブラケット21は、その軸方向一端側が爪軸15の外周面に溶接固定されている。
第1ブラケット構成部材26Aの側壁27Aにはボルト挿通孔30が貫通形成され、第2ブラケット構成部材26Bの側壁27Bには該ボルト挿通孔30と左右方向で対向形成された嵌合孔31が貫通形成されている。嵌合孔31は六角孔に形成され、該嵌合孔31に爪取付ナット32が回転不能に嵌入されている。
この爪取付ブラケット21に耕耘爪20の基部を挿入し、爪取付ボルト33を前記ボルト挿通孔30に挿通すると共に耕耘爪20の基部に形成した挿通孔34を挿通して爪取付ナット32に螺合することにより爪取付ブラケット21に耕耘爪20が取付固定される。
草巻付き防止装置24は、図3に示すように、左右の各爪取付ブラケット21
に設けられる取付ステー36と、左右一側の取付ステー36から左右他側の取付ステー36にわたって設けられる草巻付き防止部材37とを有する。
取付ステー36は、図4、図5に示すように、板材によって形成されていて、爪取付ブラケット21に溶接固定されている。本実施形態では、取付ステー36は、矩形状の主壁38と、この主壁38の対向両辺部から板厚方向に延出された一対の延設壁39F,39Rとからコ字形に形成されている。
この取付ステー36は、固定される爪取付ブラケット21の左右方向内方X1側に配置されると共に、主壁38が爪軸15の外周面に対向し且つ延設壁39F,39Rが主壁38の爪軸回転方向A前後両端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面と平行に(前面に沿う方向に)且つ爪軸15の外周面側に延びるように配置されている。
また、この取付ステー36は、主壁38の左右方向外方X2側の端部が第1ブラケット構成部材26Aの側壁27Aの上方に位置し、爪軸回転方向A前側の延設壁39Fの左右方向外端側が爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面に重ね合わされて溶接固定され、爪軸回転方向A後側の延設壁39Rの左右方向外端側が爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの後面に重ね合わされて溶接固定されている。
取付ステー36の主壁38には枢支孔40が形成されている。この枢支孔40は、爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A中央から爪軸回転方向A前後一側に偏倚した位置に形成されている。図例のものにあっては、枢支孔40は、爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A中央から爪軸回転方向A前側に偏倚した位置に形成されている。
草巻付き防止部材37は、図3に示すように、左右方向に長尺の部材によって形成された線状部材41と、この線状部材41を被覆する被覆部材42と、前記線状部材41の各端部を取付ステー36に連結する連結部材43とを有する。
線状部材41は、ワイヤやロッド(棒状鋼材)等の長尺部材で構成されている。
被覆部材42は、耐摩耗性の高い樹脂やゴム等から左右方向に長尺の筒状部材によって形成され、線状部材41に回転自在に外嵌されている。
連結部材43は、図4に示すように、取付ステー36の主壁38を板厚方向で挟む二股状部材によって形成され、この連結部材43の上下に対向する対向壁部43aには貫通孔44が形成されている。そして、この連結部材43の貫通孔44を前記枢支孔40に一致させ、これら貫通孔44、枢支孔40にわたって連結ピン45を挿通し、該連結ピン45を抜止部材46によって貫通孔44及び枢支孔40から抜け止めすることにより、連結部材43が主壁38に枢支連結されている。
この実施形態では、連結ピン45は、頭付ピンで形成され、取付ステー36の主壁38の爪軸径方向外方B1側から貫通孔44及び枢支孔40に挿通されている。また、抜止部材46は、ベータピンで形成され、該主壁38の爪軸径方向内方B2側で且つ爪軸回転方向A前側の延設壁39Fの爪軸回転方向A後側(換言すると、前後の延設壁39F,39Rの間)で連結ピン45に取り付けられている。なお、抜止部材46は割ピン等によって形成されていてもよい。
線状部材41の一端側は、図4に示すように、連結部材43の対向壁部43aを連結する連結壁部43bを貫通すると共に、線状部材41の該一端側に抜止部材47を固着することによって連結部材43に連結されている。
線状部材41の他端側には、図3に示すように、ボルト部材48が固定されている。また、この線状部材41の他端側が連結される連結部材43の連結壁部43bには、固定ナット49が固定されている。そして、前記ボルト部材48を連結部材43の連結壁部43bを貫通して固定ナット49に螺合すると共に、ロックナット50によってボルト部材48を連結部材43に固定することにより、線状部材41の他端側が連結部材43に連結されている。また、この連結構造により、線状部材41の張りが調節可能とされている。
なお、前述した実施形態では、取付ステー36は、主壁38と一対の延設壁39F,39Rとからコ宇形に形成されているが、形状は限定されることはなく、例えば、図8に示すように、主壁38と、一つの延設壁39とからL字形に形成されていてもよい。
図8(a)は、取付ステー36が、主壁38と、この主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸径方向外方B1側に延びる延設壁39Fとから構成されているものを示している。この場合は、連結ピン45は爪軸径方向内方B2側から枢支孔40に挿通される。したがって、抜止部材46は主壁38の爪軸径方向外方B1側で且つ延設壁39Fの爪軸回転方向A後側で連結ピン45に取り付けられる。
図8(b)は、取付ステー36が、主壁38と、この主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸径方向内方B2側に延びる延設壁39Fとから構成されているものを示している。この場合は、図4、図5に示す実施形態と同様に、連結ピン45は爪軸径方向外方B1側から枢支孔40に挿通され、抜止部材46は、主壁38の爪軸径方向内方B2側で且つ延設壁39Fの爪軸回転方向A後側で連結ピン45に取り付けられる。
図8(c)は、取付ステー36が、主壁38と、この主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸径方向外方B1側に延びる延設壁39Fとから構成されているものを示しており、図8(a)と異なる点は、延設壁39Fが爪取付ブラケット21から径方向外方B1側に突出している点である。
前記図8(a)、(b)においては、主壁38及び延設壁39Fが爪取付ブラケット21に溶接固定され、図8(c)においては主壁38のみが爪取付ブラケット21に溶接固定される。
また、図8では、延設壁39Fは主壁38の爪軸回転方向A前端部から延設されているが、延設壁が主壁38の爪軸回転方向A後端部から延設されてL字形とされていてもよい。また、延設壁は、主壁38の爪軸回転方向Aの前後一方又は両方の端部から爪軸径方向外方B1側及び内方B2側の両方に延びるように形成してもよい。
また、取付ステー36は、一枚の板材を折曲げ形成してなるが、複数の板材を溶接で連結したものであってもよい。
図6及び図7は、前記取付ステー36の他の実施形態を示している。
この実施形態の取付ステー36は、主壁38と側壁51と延設壁52と草切り壁53とから構成されており、前記と同様に、ベアリングケース13の近傍に位置する爪取付ブラケット21に設けられている。
この実施形態の主壁38は、爪軸15の外周面に対向して配置されると共に、爪取付ブラケット21から左右方向内方X1側に若干離間して配置されている。
側壁51は、主壁38の左右方向外方X2側の端部から爪軸15の外周面に向けて延出されている。この側壁51の延出方向の端部51a側が、第1ブラケット構成部材26Aの側壁27Aの左右方向内方X1側の面に重ね合わされて溶接固定されている。
延設壁52は、主壁38の爪軸回転方向A前後一端部(図例では爪軸回転方向A前方側の端部)から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に且つ爪軸15の外周面側に向けて延びる第1壁52aと、この第1壁部52aから左右方向外方X2(爪軸軸心方向)に延出された第2壁部52bとを有する。
前記第2壁部52bは、爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前方側の面に重ね合わされて該面に溶接固定されている。
草切り壁53は、前記第2壁部52bからベアリングケース13の外周面に近接するように左右方向外方X2に向けて延長されている。
図7(a)に例示したベアリングケース13は、伝動ケース4の左右方向内方X1側の壁部4aにボルト等によって取付固定されるリング状の取付壁54と、この取付壁54の内周側から左右方向外方X2側に延出された筒状のベアリング保持部55と、取付壁54の内周側から左右方向内方X1側に延出された筒状のシール材保持部56と、取付壁54の外周側に設けられた円筒状の保護カバー部57とを有する。この例のベアリングケース13では、保護カバー部57の外周面がベアリングケース13の外周面とされている。
前記ベアリング保持部55に回転軸12を支持するベアリング14が保持され、シール材保持部56に爪軸15側からの異物の侵入を防ぐシール材58が保持されている。また、保護カバー部57によって前記シール58材及び回転軸12のフランジ部12aがカバーされている。
草切り壁53は前記保護カバー部57の外周面に近接しており、爪軸15が回転することにより該草切り壁53が爪軸15と一体回転し、該草切り壁53によって爪軸15からベアリングケース13にわたって絡みつこうとする草が剪断されて除去される。
なお、前記延設壁52は、主壁38の爪軸回転方向A後側のみ、又は主壁38の爪軸回転方向A前後両側に設けられていてもよい。延設壁52を主壁38の爪軸回転方向A前後両側に設ける場合、草切り壁53は一方の延設壁52に設けられていればよい。また、延設壁52の第1壁部52aは、図9に示すように、爪軸回転方向Aの前面と平行に且つ爪軸径方向外方B1側へと延設されていてもよい。
前記構成の実施形態の草巻付き防止装置24にあっては、取付ステー36を爪取付ブラケット21に溶接固定することにより、爪取付ブラケット21に対する草巻付き防止部材37の枢支連結位置(枢支孔40の位置)が不変となり、草巻付き防止部材37を枢支連結するための枢支孔40が、爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A中央から爪軸回転方向A前後一側に偏倚した位置に配置されているものであっても、草巻付き防止部材37が誤って取り付けられることがない。
また、連結ピン45の抜止めを行う抜止部材46を、主壁38の爪軸回転方向A前端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向A前面と平行に延びる延設壁39F,52の爪軸回転方向A後側で連結ピン45に取り付けることにより、抜止部材46への草の巻絡みつきを延設壁39F,52によって防止することができる。
また、抜止部材46を、取付ステー36の主壁38の爪軸回転方向A前後両端部から爪取付ブラケット21の爪軸回転方向Aの前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁39F,39Rの間に設けることにより、該抜止部材46を取付ステー36の主壁38及び延設壁39F,39Rによって泥等から保護することができる。
また、草切り壁53によって、爪軸15の端部側に絡みつこうとする草を除去することができる。また、取付ステー36に、爪軸15の端部側の草切り機能を設けることにより、草巻付き防止性能が向上する。
図8は、爪取付ブラケット21の他の例を示している。
この爪取付ブラケット21は、一方のブラケット構成部材59Aはコ字形部材で形成されているが、他方のブラケット構成部材59Bは平板部材で形成されている。
図例のものにあっては、ボルト挿通孔30が形成されたブラケット構成部材59Aがコ字形部材で構成され、嵌合孔31が形成されたブラケット構成部材59Bが平板部材で構成されている。
この爪取付ブラケット21にあっては、平板部材で構成されたブラケット構成部材59Bを板面が左右方向を向くように配置し、コ字形部材で構成されたブラケット構成部材59Aの爪軸回転方向Aの前後壁60A,60Bの端部60aを平板部材で構成されたブラケット構成部材59Bに溶接固定することにより、爪取付ブラケット21が形成されている。
爪取付ブラケット21は、使用条件における強度の区別を部材の板厚によって行っている。しかし、基本形状は同じであるため、使用される機械(ロータリ耕耘機1)の形式によっては過剰品質になっている場合もある。
そこで、図8に示す爪取付ブラケット21では、一方のブラケット構成部材のコ字曲げを廃止することで、製造容易化及び使用材料の削減によるコストダウンを図っている。
11 軸受部
13 ベアリングケース
14 ベアリング
15 爪軸
20 耕耘爪
21 爪取付ブラケット
36 取付ステー
37 草巻付き防止部材
38 主壁
39 延設壁
40 枢支孔
45 連結ピン
46 抜止部材
51 延設壁
53 草切り壁
A 爪軸回転方向
B1 爪軸径方向外方
B2 爪軸径方向内方

Claims (4)

  1. 軸心回りに回転自在に支持された爪軸の外周面に、耕耘爪が取り付けられる爪取付ブラケットを多数設け、1つ又は複数の爪取付ブラケットを間に挟んで爪軸軸心方向に離間した爪取付ブラケット間に、該爪取付ブラケットに設けられた取付ステーを介して草巻付き防止部材を架設し、前記取付ステーには、爪取付ブラケットの爪軸回転方向中央から爪軸回転方向前後一側に偏心した位置に枢支孔が設けられていると共に該枢支孔を介して草巻付き防止部材が枢支連結され、前記取付ステーが爪取付ブラケットに溶接固定されていることを特徴とするロータリ耕耘機の草巻付き防止装置。
  2. 前記取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁とを有し、前記草巻付き防止部材を枢支連結すべく前記枢支孔に挿通される連結ピンを備え、該連結ピンの枢支孔からの抜止めを行う抜止部材を前記延設壁の爪軸回転方向後側で連結ピンに取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘機の草巻付き防止装置。
  3. 前記爪軸の端部側を支持する軸受部が、爪軸の端部側を回転自在に支持するベアリングとこのベアリングを保持するベアリングケースとを有して構成され、前記取付ステーは、前記ベアリングケース近傍に位置する爪取付ブラケットに固定されていると共に、該取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前後の少なくとも一端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行に延びる延設壁と、この延設壁から前記ベアリングケースの外周面に近接するように爪軸軸心方向に延長された草切り壁とを有することを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘機の草巻付き防止装置。
  4. 前記取付ステーは、爪軸の外周面と対向配置されると共に前記枢支孔を有する主壁と、該主壁の爪軸回転方向前後両端部から爪取付ブラケットの爪軸回転方向の前面と平行且つ対向して延びる前後の延設壁とを有し、前記草巻付き防止部材を枢支連結する連結ピンを、前記主壁の爪軸径方向外方側から枢支孔に挿通すると共に、該連結ピンの枢支孔からの抜止めを行う抜止部材を前記主壁の爪軸径方向内方側で前後の延設壁間に設けたことを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘機の草巻付き防止装置。
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