JP2015111174A - 撮像レンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】金型の嵌合精度等による製造誤差がある場合でも撮影した画像の画質の劣化を抑制する。【解決手段】撮像レンズは、光軸La近傍に凹部11aがあり、その周辺部分に、光軸La近傍の凹部11aと凹凸が逆の凸部11bがある概形の光学面S9を有する光学レンズL4を備える。光学面S9は、光軸La近傍の凹部11aの頂点を原点Oとし、光軸La方向をz軸、z軸に垂直な方向をh軸とするときに、周辺部分の凸部11b頂点Tの座標(Zt,Ht)が 6.8≰|Ht/Zt|≰10.0 の条件を満たす。【選択図】図2
Description
本発明は、結像面側の光学面の中央が凹状であり、その周辺部分が凸状に形成された光学レンズを、最も結像面側に配置した撮像レンズに関する。
近年、携帯電話機やスマートフォン、PDA、ノート型パソコン等(以下、携帯電話機等という)には、デジタルカメラがほぼ標準的に搭載されるようになってきている。携帯電話機等のデジタルカメラは、例えば安価かつ小型薄型に形成されるが、その撮影対象は多岐にわたっており、単製品のデジタルカメラの撮影対象と大差ない。携帯電話機等のデジタルカメラは、例えば、風景や人物の撮影に使用されることはもちろんのことであるが、さらに、動植物等の接写や、文書や2次元バーコードの撮影にも利用される。
携帯電話機等のデジタルカメラに用いる撮像レンズは、設置スペース等のために小型薄型にしなければならないことから、単製品のデジタルカメラの撮像レンズを単純に流用することは難しい。このため、携帯電話機等のデジタルカメラに用いる撮像レンズ(以下、単に撮像レンズという)は、ほぼ専用に開発されており、例えば、4枚程度の光学レンズを用いて構成されたものが知られている(特許文献1,2)。
携帯電話機等用の撮像レンズにも様々なものがあるが、例えば、特許文献1,2の撮像レンズは、結像面側の面が中央において凹状(被写体側に凸)であり、その周辺部分が凸状(結像面側に凸)に形成された光学レンズを最も結像面側に配置しているという共通性がある。
撮像レンズを構成する各光学レンズは、一方の光学面と他方の光学面を形成する上下一組の金型を用いて製造される。具体的には、金型を嵌合させて形成される空間にプラスチック材料を流し込んだり、あるいは、金型でガラス材料をプレスしたりして、前後に所望の形状の光学面を有する光学レンズを製造する。このため、金型の嵌合精度に応じて、光学レンズの前後2つの光学面には中心のずれが製造誤差として生じることがある。近年では、金型の精度が向上し、光学レンズの前後面間のずれが発生したとしてもその量は小さくなってきてはいるものの、発生するズレ量は、例えば数μm〜10μm程度である。また、各々形成した光学レンズを所定位置に配置して撮像レンズを形成する場合にも、配置誤差という製造誤差が発生する。したがって、撮像レンズは、上述のような製造誤差があっても、撮影画像の画質劣化が小さいように形成されていることが望ましい。
特に携帯電話機等に用いる撮像レンズの場合、小型化の要求が強く、必然的に光学全長を短くしなければならない。その結果、最も結像面に近い光学レンズの光学面は、凹凸を組み合わせた複雑な形状にし、同一光学面内に正負のパワーを持つ領域が混在するようにせざるを得ない。このため、最も結像面側の光学レンズ(特に、その結像面側の光学面)に製造誤差があると、これによる画質の劣化は、他の光学レンズに製造誤差がある場合と比較して顕著になりやすいという特徴がある。
特許文献1,2に記載の撮像レンズは、上述の光学面の起伏が比較的大きいので、この光学面に製造誤差が発生すると、画質の劣化は特に顕著である。具体的には、特許文献1,2に記載の撮像レンズでは、最も結像面側の光学面に10μm程度の製造誤差が発生しただけでも、製造誤差がない場合の撮影画像と比較して、画質の劣化は極めて顕著である。すなわち、光学面が凹凸を組み合わせた複雑な形状の光学面を有する光学レンズは、許容可能な製造誤差が特に小さく、製造が難しい。
また、こうした製造誤差による画質の劣化は、撮影画像の全体(あるいは大部分)に一定の傾向を持って発生するようなものではなく、撮影画像内に局所的にランダムに発生し、劣化程度も場所によって異なるので、品質検査も難しい。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、光学面が凹凸を組み合わせた複雑な形状を有する光学レンズを用いる撮像レンズにおいて、金型の嵌合精度程度の製造誤差を許容可能にした撮像レンズを提供することを目的とする。
本発明の撮像レンズは、光軸近傍に凹部または凸部があり、その周辺部分に、光軸近傍の凹部または凸部と凹凸が逆の凸部または凹部がある概形の光学面を有する光学レンズを備え、光軸近傍の凹部または凸部の頂点を原点とし、光軸方向をz軸、z軸に垂直な方向をh軸とするときに、周辺部分の凸部または凹部の頂点Tの座標(Zt,Ht)が 6.8≦|Ht/Zt|≦10.0 の条件を満たすことを特徴とする。
最も結像面側に配置されている光学レンズが、上述の光学面を備える場合に、上述の条件を満たすことが好ましい。
上述の条件を満たす光学面が、最も結像面側にあることが好ましい。
頂点Tのz座標Zt(mm)が、0<Zt≦0.12を満たすことが好ましい。
焦点距離fが3.0mm以下であることが好ましい。
F値が2.4以下であることが好ましい。
上述の概形の光学面を複数有し、これらのうち少なくとも1つにおいて上述の条件を満たすことが好ましい。
実質的に4枚の光学レンズを備えることが好ましい。
4枚の光学レンズを使用する場合、被写体側から順に、それぞれ正、負、正、負のパワーを有することが好ましい。
携帯電話機またはスマートフォンに搭載されるデジタルカメラに用いられる撮像レンズに特に好適である。
本発明は、光軸近傍の凹部または凸部の頂点を原点とし、光軸方向をz軸、前記z軸に垂直な方向をh軸とするときに、周辺部分の凸部または凹部の頂点Tの座標(Zt,Ht)が 6.8≦|Ht/Zt|≦10.0 の条件を満たすようにしたので、金型の嵌合精度等による製造誤差が発生しても、撮影画像の画質劣化が抑えられる。また、これにより、撮像レンズの製造歩留まりを向上させることができる。
図1に示すように、撮像レンズ11は、開口絞りAPと、第1〜第4光学レンズL1〜L4を備える。
第1光学レンズL1は正のパワーを有し、第1〜第4光学レンズL1〜L4の中で最も被写体側に配置される。第1光学レンズL1の2つの光学面S2,S3はどちらも非球面であり、被写体側の光学面S2は被写体側に凸であり、結像面IP側の光学面S3は結像面IP側に凸である。また、開口絞りAPは第1光学レンズL1の前方(被写体側)に配置されるが、第1光学レンズL1の被写体側の光学面S2が開口絞りAPから突出している。
第2光学レンズL2は負のパワーを有し、第1光学レンズL1と第3光学レンズL3の間に配置される。第2光学レンズL2の2つの光学面S4,S5はどちらも非球面であり、被写体側の光学面S4は凹状(結像面IP側に凸)であり、結像面IP側の光学面S5も凹状(被写体側に凸)である。
第3光学レンズL3は正のパワーを有し、第2光学レンズL2と第4光学レンズL4の間に配置される。第3光学レンズL3の光学面S6,S7はどちらも非球面であり、ともに結像面IP側に凸状である。
第4光学レンズL4は負のパワーを有し、第1〜第4光学レンズL4の中で最も結像面IP側に配置される。第4光学レンズL4の2つの光学面S8,S9はどちらも非球面である。これらの光学面S8,S9の概形は、単純な凹凸形状ではなく、凹凸の組み合わせにより波打った形状をしている。具体的には、第4光学レンズL4の被写体側の光学面S8は、全体として結像面IP側に凸傾向の形状に形成されているが、光軸Laの近傍では被写体側に凸であり、その周辺部分では凹状(結像面IP側に凸)になっている。また、第4光学レンズL4の結像面側の光学面S9は、光軸Laの近傍では結像面IP側に凸であり、その周辺部分では凹状(被写体側に凸)になっている。
第4光学レンズL4の後方には、CCD型イメージセンサ等の撮像装置が配置される。このため、撮像レンズ11では、撮像装置のカバーガラスCGをも考慮して第1〜第4光学レンズL1〜L4の各光学面の形状等を定めている。カバーガラスCGは平行平板であるため、被写体側の面S10及び結像面IP側の面S11はいずれも平面である。また、結像面IPには、撮像装置の撮像面が配置され、入射光を画素毎に光電変換することにより、撮像レンズ11が結像面IP(撮像面)に結像させた被写体の像を撮像し、画像データを出力する。
また、図1に示すとおり、結像面IP(撮像面)は第1〜第4光学レンズL1〜L4の径よりも大きい。このため、撮像レンズ11は、開口絞りAPから入射する被写体からの光を第1〜第4光学レンズL1〜L4の全体によって結像面IPに結像させるものの、主として第4光学レンズL4のパワーによって結像範囲を結像面IPにまで広げる。すなわち、第1〜第4光学レンズL1〜L4のパワーの大きさを比較すると、少なくとも第4光学レンズL4のパワーが最も大きい。さらに、第4光学レンズL4の結像面IP側の光学面S9の起伏は、被写体側の光学面S8の起伏よりも大きいので、被写体側の光学面S8と結像面IP側の光学面S9とを比較すれば、結像面IP側の光学面S9のパワーが大きい。
さらに、撮像レンズ11では、第4光学レンズL4が結像面IP側の光学面S9の凹凸形状について次に説明する所定条件を満たすように形成されている。図2に示すように、光学面S9の光学軸La近傍にある凹部11aの頂点を原点O、この原点Oから光軸Laに沿って結像面IP側を正とする方向をz軸、z軸(光軸La)に垂直な方向をh軸、光学面S9の凸部11bの頂点Tの座標(Ht,Zt)とする。このとき、光学面S9は、z座標Ztに対するh座標Htの比の大きさ|Ht/Zt|が約6.8以上になるように形成されている(|Ht/Zt|≧6.8)。この条件は、光学面S9の起伏を抑えていることを表しており、この条件を満たすことにより、撮像レンズ11は、光学面S9の製造誤差によって生じる撮影画像の画質の低下を抑制する。
なお、下限の6.8という値は、後述する実施例と比較例等の比較に基づいて決定した値である。また、上述の条件において、|Ht/Zt|の上限は基本的にはない。これは、凸部11bがあり、その頂点Tの座標(Ht,Zt)を定めることさえできれば、光学面S9の概形が凹部11aと凸部11bがある上述の形状であるからである。但し、|Ht/Zt|が極端に大きい場合は、凹部11aと凸部11bがあるとはいえ、これらによる起伏が小さく、光学面S9の概形は単なる凸形状または凹形状に近くなるので、起伏量|Ht/Zt|についての上述の条件を満たさなくても、製造誤差による影響はそもそも小さい。したがって、単なる凸形状や凹形状ではなく、概形として凹部11aと凸部11bがあると言え、製造誤差による画質低下を抑制するために起伏量|Ht/Zt|についての上述の条件を満たす意義がある範囲は、概ね|Ht/Zt|≦10.0である。すなわち、起伏量|Ht/Zt|は、6.8≦|Ht/Zt|≦10.0を満たすことが好ましい。
なお、座標Ztは、凹部11aの頂点(原点O)から見た凸部11bの最大突出量を表し、座標Htは、頂点Tの光軸Laから距離を表す。したがって、凸部11bの最大突出量(Zt)を小さくすれば、光学面S9の起伏は当然小さくなり、座標Htが大きく凸部11bの頂点Tが光軸Laから離れるほど、光学面S9の起伏は緩やかになる。しかし、例えば、最大突出量Ztを所定量低減する場合でも、第4光学レンズL4の径が大きい程、最大突出量Ztを低減したことによる光学的作用は相対的に小さい。また、頂点Tの光軸Laからの距離Htを所定量低減する場合、第4光学レンズL4の径が大きい程、距離Htを低減したことによる起伏の激しさは相対的に小さくなる。したがって、単に最大突出量Ztや光軸Laからの頂点Tの距離Htを互いに独立に制限することは意味を成さない。一方、比の大きさ|Ht/Zt|は、第4光学レンズL4の大きさに依らず、その値が大きければ起伏が小さく、その値が小さければ起伏が大きいことを表す。このため、撮像レンズ11では、第4光学レンズL4のサイズによって満たすべき条件が変化しないように、比の大きさ|Ht/Zt|によって光学面S9の起伏の大きさを規定している。以下、比の大きさ|Ht/Zt|を起伏量という。
以下、撮像レンズ11の作用を説明する。但し、デフォーカスに対するMTFの評価は、全て90本/mm(ナイキスト周波数の約1/4)での評価である。
図3に示すように、光学面S9を含め、撮像レンズ11に前後面間の中心の位置ずれや配置誤差等の製造誤差が全くない理想的な場合、MTFはデフォーカスによって減少するが、このデフォーカスに対するMTFの変化はほぼ像高によらず同様である。図3では、像高0%(画像中心)と、像高±30%の位置におけるMTFを例示しているが、その他の像高でも同様である。また、デフォーカス0mm(ベストピント)で撮影した場合を考えると、各像高のMTFのグラフとデフォーカス0mmの縦軸との交点が各像高におけるMTFを表す。このため、詳細に見れば、画像の中心位置(像高0%)でMTFは最大値Mになり、像高−30%の位置でMTFは最小値mになるものの、これらの差は極めて小さいので、デフォーカス0mmで撮影をした場合、画像全体でほぼ均一のMTFになる。
一方、図4に示すように、第4光学レンズL4の製造時に、金型の嵌合精度によって結像面IP側の光学面S9に10μmのずれが生じたとする。簡単のため、その他の光学面S1〜S8のずれや、第1〜第4光学レンズL4や開口絞りAP,撮像装置の配置誤差は無いとする。さらに、光学面S9が前述の起伏量|Ht/Zt|の条件を満たしていない場合、光学面S9のずれはわずか10μmであるが、デフォーカスに対するMTFは像高に応じて大きく変化する。
例えば、図5に示すように、MTFグラフのピーク位置は、像高0%から像高30%にかけてデフォーカスのプラス側に徐々にシフトし、像高30%を境に、像高40%〜像高60%にかけてデフォーカス0mmに徐々に近づく。また、MTFグラフのピーク位置がシフトすると、デフォーカス0mmの軸との交点はグラフの裾野側にシフトし、ピーク位置のシフト量が大きいほどデフォーカス0mmにおけるMTFは減少する。このため、例えばデフォーカス0mmで撮影した場合に得られる画像を考えると、画像の中心付近(像高0%)から像高30%の位置にかけて徐々にMTFが減少し、像高30%からさらに画像の周辺部分(〜像高60%)にかけては徐々にMTFが向上する。なお、光学面S9が正規位置からシフトした方向(図4においては図面上方向)を像高の正方向である。
一方、図6に示すように、像高の負方向においては、MTFのピーク位置は、像高0%〜像高20%にかけてデフォーカスのマイナス側に徐々にシフトし、像高20%を境に、像高30%〜像高60%にかけてデフォーカス0mmに徐々に近づく。このため、前述と同様にデフォーカス0mmで撮影した場合に得られる画像を考えると、画像の中心付近から像高−20%の位置にかけて徐々にMTFが減少し、像高−20%からさらに画像の周辺部分(〜像高−60%)にかけては徐々にMTFが向上する。像高の正方向と負方向とで各像高のMTFグラフの様子が異なるのは、光軸Laに対してこの方向に非対称になるからである。
さらに、図7に示すように、デフォーカス0mmにおけるMTFが概ね最大になる像高0%と、MTFが概ね最小になる像高±20%及び像高±30%を抜き出すと、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mは約0.8であり、最小値mは約0.3であり、その差は0.5にもなる。また、最小値mに対する最大値Mの比M/mは約2.7である。このため、光学面S9にわずか10μmのずれがあるだけで、撮影した画像には、MTFが高い場所と低い場所の分布が生し、MTFが高い場所とMTFが低い場所の差も大きい。
ここでは、ベストピントで被写体を撮影できることを前提とし、光学面S9のずれの方向に沿って像高毎のMTFの違いが大きいことを説明したが、完全な平面を正面から撮影することは極めて稀であり、撮影画像の全体がベストピントになる場合は少ない。このため、図8に示すように、光学面S9にずれがある撮像レンズ11で撮影した画像全体では、MTFの分布はより複雑になる。また、×印で示すベストピントの箇所から周辺部分にかけて単調にMTFが低下するのではなく、X1−X2方向に示すように、光学面S9のずれによってMTFが高い箇所や低い箇所が混在する。
視覚は、視野の中心から周辺にかけて解像度が低下しているので、視覚と同様に一点からその周辺にかけて単調にMTFが減少する画像には違和感を覚えにくいが、前述のようにMTFが高い箇所と低い箇所が混在する画像は視覚との違いから強い違和感を与える。特に、文書等を撮影した画像において、MTFが高い箇所と低い箇所が混在していると、文字を読む場合にストレスを特に感じやすい。
例えば、図9はMTFを変えた場合に得られる文字「image」のシミュレーション画像である。なお、図9の各画像は、文字「image」を撮像素子上で4ピクセルの文字幅に結像し、90本/mm(1/4ナイキスト)におけるMTFを0.0〜0.8の間で0.1ずつ変化させて得た画像である。撮像素子上での4ピクセルは90本/mm(1/4ナイキスト)の周波数に相当する。
当然ながら、MTFの減少によって文字はぼやけ、可読性は低下するが、いずれも文字の認識自体は一応可能である。例えば、MTFが0.3程度の文字でも画像全体が同じようにぼけていているのならば、文の読解におけるストレスは少ない。また、MTFが0.6の文字とMTFが0.5の文字が交互に現れる場合等、画像中でMTFが変化するとしても、その差が小さい場合にはほぼ同様なぼけ方なので、文の読解におけるストレスは少ない。しかし、図9の各シミュレーション画像を見比べれば分かるように、例えば、MTFが0.8の文字と、MTFが0.3の文字が一文の中で交互に現れたり、単語の途中からMTFが低下したりする等、MTFの変化が大きい場合には、ストレスや疲労が大きい。
MTFの変化量とストレス等の関係は人それぞれではあるが、低MTFの部分と高MTFの部分に、概ね2倍よりも大きいMTF値の格差があるときに、ストレスや疲労が特に大きい。また、低MTFの部分と高MTFの部分に、概ね2倍よりも大きいMTF値の格差がある場合、風景や人物を撮影しても、少なくとも画像中にMTFに分布があることに気がつかないというケースは少ない。したがって、製造誤差によって光学面S9にずれがあったとしても、MTFの最大値MとMTFの最小値mの比M/mが少なくとも2.0以下であることが好ましい。
前述の起伏量|Ht/Zt|に関する条件は、製造誤差によって光学面S9に10μm程度のずれがあったとしても、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mが2.0以下にするための条件である。このため、光学面S9が起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たす撮像レンズ11は、光学レンズを製造するための金型や光学レンズの配置誤差等、現実的な製造誤差があっても撮影した画像に、極端に大きなMTFの分布が発生することを防ぎ、違和感やストレスを与えるような画質の劣化を抑えることができる。また、現実的に発生することが避けられないある程度の製造誤差が許容されるようになるので、撮像レンズの製造歩留まりを向上する。
以下、本発明の実施例及び比較例について説明する。但し、実施例及び比較例の撮像レンズは、光学面S2〜S9の詳細な形状は各々異なるが、使用する光学レンズの枚数や配置、各光学面S2〜S9の概形、開口絞りAPの配置等は、ほぼ図1に示す撮像レンズ11と同じである。このため、実施例及び比較例の構成を示す図は省略する。
下記表1〜表16に実施例1〜4及び比較例1〜4のレンズデータを示す。レンズデータにおいて、R(mm)は近軸曲率半径であり、Nd及びνdはそれぞれd線の屈折率及びアッベ数である。また、*を付した光学面は非球面であり、下記数1の式で表される。数1において、h(mm)は光軸からの距離、Aiは非球面係数、Kは円錐定数である。なお、レンズデータに示さない非球面係数は0である。
なお、比較例1は特許文献1の実施例2の撮像レンズであり、比較例2は比較例1の撮像レンズにおいて開口絞りAPの開口面積を縮小し、F値を低減させた撮像レンズであり、光学面の形状等は比較例1と同じである。また、比較例3は特許文献2の実施例1の撮像レンズであり、比較例4は特許文献2の実施例3の撮像レンズである。
さらに、下記表17に、実施例1〜4及び比較例1〜4の光学面S9についてHt,Zt,起伏量|Ht/Zt|と、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値M、最小値m、M/mの比較を示す。但し、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値M、最小値m、M/mについては、光学面S9に10μmの製造誤差(光学面S8に対する中心位置のずれ)があり、その他の製造誤差がない場合に、90本/mmの空間周波数に対して評価した値である。
実施例1の撮像レンズは、表17に示すように、起伏量|Ht/Zt|≒8.169であり、約6.8よりも大きく、約10よりも小さい範囲に収まっている。このため、実施例1の撮像レンズは、光学面S9の形状が凹部11a及び凸部11bの起伏が比較的大きい第4光学レンズL4を用いるにもかかわらず、光学面S9に10μmの製造誤差がある場合でも、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mは1.80(≦2.0)に抑えられている。なお、図10に示すように、デフォーカス0mmにおけるMTFは、像高0%近傍で最大値M(約0.79)になり、像高±20%〜±30%の位置で最小値m(約0.44)になる。
同様に、実施例2の撮像レンズは、起伏量|Ht/Zt|≒7.691であり、約6.8よりも大きく、約10よりも小さい範囲に収まっている。このため、実施例2の撮像レンズは、光学面S9の形状が凹部11a及び凸部11bの起伏が比較的大きい第4光学レンズL4を用いるにもかかわらず、光学面S9に10μmの製造誤差がある場合でも、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mは1.71(≦2.0)に抑えられている。なお、図11に示すように、デフォーカス0mmにおけるMTFは、像高0%近傍で最大値M(約0.77)になり、像高±20%〜±30%の位置で最小値m(約0.45)になる。
また、実施例3の撮像レンズは、起伏量|Ht/Zt|≒7.322であり、約6.8よりも大きく、約10よりも小さい範囲に収まっている。このため、実施例2の撮像レンズは、光学面S9の形状が凹部11a及び凸部11bの起伏が比較的大きい第4光学レンズL4を用いるにもかかわらず、光学面S9に10μmの製造誤差がある場合でも、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mは1.74(≦2.0)に抑えられている。なお、図12に示すように、デフォーカス0mmにおけるMTFは、像高0%近傍で最大値M(約0.75)になり、像高±20%〜±30%の位置で最小値m(約0.43)になる。
実施例4の撮像レンズは、起伏量|Ht/Zt|≒7.613であり、約6.8よりも大きく、約10よりも小さい範囲に収まっている。このため、実施例4の撮像レンズは、光学面S9の形状が凹部11a及び凸部11bの起伏が比較的大きい第4光学レンズL4を用いるにもかかわらず、光学面S9に10μmの製造誤差がある場合でも、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mは2.00(≦2.0)に抑えられている。なお、図13に示すように、デフォーカス0mmにおけるMTFは、像高50%近傍で最大値M(約0.80)になり、像高±20%〜±30%の位置で最小値m(約0.40)になる。
一方、比較例1は、実施例1〜4と概形が似た撮像レンズであるにもかかわらず、起伏量|Ht/Zt|≒6.609であり、約6.8よりも小さい。このため、光学面S9に10μmの製造誤差があると、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mは2.63(>2.0)になってしまう。
なお、比較例2は、比較例1と光学面は全く同じ形状であるが、開口絞りAPの面積を縮小し、F値を大きくした例である。この比較例2は、前述の比較例1と同様に起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たさないが、F値を大きくしたことにより、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mが1.86(≦2.0)に低減されている。このことから分かるように、光学面S9のような凹凸の起伏が大きい概形を有する光学レンズを用いる場合でも、F値(F)を大きくすることによって、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mが2.0以下にすることが可能である。これは、F値を大きくすると、デフォーカスに対するMTFのグラフがブロードになるためである。
例えば、図14に示すように、F2.4の撮像レンズ11の開口絞りAPの開口の大きさを小さくし、F2.8にする場合、F2.4の像高0%におけるMTFグラフ「F2.4(0)」と、F2.8の像高0%におけるMTFグラフ「F2.8(0)」を比較すると、ピークの位置は概ね変化しないが、「F2.8(0)」では、ピーク幅が広がる。F2.4の像高30%のMTFグラフ「F2.4(30)」とF2.8の像高30%のMTFグラフ「F2.8(30)」、F2.4の像高−30%のMTFグラフ「F2.4(−30)」とF2.8の像高−30%のMTFグラフ「F2.8(−30)」についても同様である。このため、F値を大きくすると、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mは概ね変化がないが、MTFの最小値mはF2.4の場合の最小値m(F2.4)よりも、F2.8の場合の最小値m(F2.8)の方が大きくなる。そして、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mだけを見れば、2.0以下にすることも容易になる。
しかしながら、F値を大きくすることだけによって、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mを小さくする場合、撮像レンズ11に求める明るさが得られなくなることもある。この点、起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たしておけば、撮像レンズ11の明るさを犠牲にせずに、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mを小さくすることができる。したがって、F値が小さく明るい撮像レンズ11を求める場合に、起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにしておくことが好ましい。具体的には、F2.4以下の明るい撮像レンズでは、デフォーカスに対するMTFグラフのピークの幅が狭く、製造誤差によってデフォーカス0mmにおけるMTFの最大値Mと最小値mの比M/mが大きくなりやすいので、起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにしておくと効果的である。F2.0以下の撮像レンズにおいて起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにしておけばさらに効果的である。
比較例3及び比較例4は、光学面S9の形状が同じだが、その他の光学面の構成が違う撮像レンズである。比較例3,4の撮像レンズは、表17に示すとおり、起伏量|Ht/Zt|が約10.7であり、6.8以上の値になっている。また、F値は、それぞれ2.83,2,96であり、実施例1〜4よりも暗い。このため、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値M及び最小値mの比M/mはそれぞれ1.46,1.35であり、2.0以下である。
しかしながら、起伏量|Ht/Zt|が約10より大きいので、6.8≦|Ht/Zt|≦10.0の条件は満たしていない。比較例3,4の光学面S9は、凹部11aと凸部11bがあるとはいえ、その起伏は小さく、光学面S9は殆ど単なる凸形状のレンズに近い性質のものである。このため、そもそも製造誤差の影響を受け難く、起伏量|Ht/Zt|を考慮して製造誤差の影響を低減する意義が殆どない撮像レンズである。したがって、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値M及び最小値mの比M/mが2.0以下になっているのは、F値が大きく、暗いレンズであることによる。
なお、比較例3,4の撮像レンズを開示した特許文献2は、起伏量|Ht/Zt|を制限することにより、製造誤差を許容し得るようにする技術にはなんら言及していない。
なお、光学面S9に製造誤差によるずれがある場合について説明したが、これは製造誤差がある場合に、光学面S9が撮影した画像の画質劣化に最も寄与するからである。光学面S9の製造誤差が画質の劣化に最も寄与する理由は、第1に、第4光学レンズL4が第1〜第3光学レンズL1〜L3と比べて比較的強いパワーを有することである。そして、第2に、光学面S9の概形が、単純な凹または凸ではなく、他の光学面S1〜S7と比べて、凹と凸が混在していることによる。第2の理由は、図15(A)に示すように、製造誤差がない正規位置に光学面S9がある場合と、図15(B)及び図15(C)に示すように、製造誤差によって光学面S9の位置がシフトした場合を比較すれば分かる。例えば、本来、凹部11aがあるべき光軸La近傍では、光学面S9のずれによって凸傾向になってしまう。同様に、凹部11bがあるべき箇所は、凹傾向になる。凹部11aは局所的な凹レンズとして機能し、凸部11bは局所的には凸レンズとして機能する箇所なので、上述のように製造誤差によって設計上で意図した形状とは真逆の凹凸傾向にシフトすると、単に凹部11aの凹傾向が弱まったり、凸部11bの凸傾向が弱まったりする場合と比較して、光学的性能の変化が大きい。したがって、凹と凸の起伏が大きい概形を有する光学面S9の製造誤差が画質劣化への寄与が大きい。そして、起伏量|Ht/Zt|を大きく(概形としての起伏を小さく)しておけば、製造誤差による画質劣化が抑えられる。
もちろん、光学面S9と同様な概形の光学面を他にも使用する場合には、その光学面についても起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにすることが好ましい。例えば、上述の実施形態では光学面S8が光学面S9と同様の起伏を有している。このため、光学面S8も起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにしておくことが好ましい。なお、光学面S8は、光学面S9と凹凸の関係が逆転しているので、光軸近傍の凸部の頂点が原点になる等の違いはあるが、起伏量|Ht/Zt|の算出には影響しない。このように、2以上の光学面が上述の光学面S9と同類の概形を有している場合、全ての光学面において起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにすることが困難な場合もあるが、このような場合には、パワーが大きい光学レンズ、及びパワーが大きい光学面の少なくとも1つにおいて、起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにすれば良い。
なお、上述の実施形態では、凸部11bの突出量Ztを単独で規定することは無意味であることを説明したが、起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにした上で、さらに突出量Ztを小さくしておくことは好ましいことである。具体的には、突出量Ztが0mmより大きく0.12mm以下にしておくことが好ましい(0<Zt≦0.12)。Zt=0を除くのは、光学面S9で前提としている概形から外れた平坦な概形を有する光学面を除くためである。上限のZt=0.12は、携帯電話機等のデジタルカメラに使用するサイズの撮像レンズにおいて、光学面S9で前提としている凹凸を有する概形(図1の光学面S9とほぼ同様な頂点Tの位置)を保ったまま、デフォーカス0mmにおけるMTFの最大値と最小値の比M/mを小さくするための値である。
なお、焦点距離fが概ね3.0mm前後かそれ以下の撮像レンズについて、起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにすることが特に好ましい。焦点距離fが短い場合、撮像レンズ全体(撮像レンズを構成する全ての光学レンズ)が小さくなるが、製造誤差は金型の嵌合精度等によるものであって、撮像レンズ全体が小さい場合でも発生する製造誤差の大きさほとんど変わらない。このため、焦点距離fが短く、光学レンズが小さい方が相対的に製造誤差が大きいので、起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすようにしておくことにより、画質の劣化を防止する効果が特に大きいからである。
なお、上述の実施形態では、第1〜第4光学レンズL1〜L4の4枚の光学レンズを用いた実質的に4枚の光学レンズからなる撮像レンズを例にしたが、上述の実施形態の第4光学レンズL4の光学面S9のような概形の光学面を有する光学レンズを使用した撮像レンズならば本発明は好適であるので、使用する光学レンズの枚数は任意である。例えば、3枚の光学レンズを使用して撮像レンズを構成しても良いし、5枚の光学レンズを使用して撮像レンズを構成しても良い。
また、上述の実施形態では、第1光学レンズL1のパワーが正、第2光学レンズL2のパワーが負、第3光学レンズL3のパワーが正、第4光学レンズL4のパワーが負であるが、このように4枚の光学レンズを用いる場合でも、各光学レンズのパワーの正負は任意である。本発明は、光学面S9のような概形の光学面を有する光学レンズを使用した撮像レンズならば好適だからである。
なお、本発明の撮像レンズは、単製品のデジタルカメラに搭載する撮像レンズとしても好適であるが、携帯電話機等に搭載するデジタルカメラの撮像レンズに特に好適である。携帯電話機等に搭載するデジタルカメラの撮像レンズは、光学面S9のような概形を有する光学レンズを使用せざるを得ず、求められる焦点距離fやF値等からしても、起伏量|Ht/Zt|についての前述の条件を満たすことによって得られる画質低下の防止効果が特に顕著である。
なお、上述の実施形態等では、開口絞りAP、第1〜第4光学レンズL1〜L4を備えるが、撮像レンズ11はその他の部材を適宜含むことができる。例えば、実質的にパワーを有さない光学レンズを含んでも良い。また、カバーガラスCGを含めて撮像レンズ11としても良い。さらに、レンズフランジ、レンズバレル、撮像装置、手ブレ補正機構等を備えても良い。当然、ズーム機能やフォーカシング機能を備えるようにしても良い。また、開口絞りAPの開口面積は可変でも良い。実質的にn枚の光学レンズからなる撮像レンズとは、n枚の光学レンズを有する撮像レンズに、上述の部材等を含む。
11 撮像レンズ
11a 凹部
11b 凸部
11a 凹部
11b 凸部
Claims (10)
- 光軸近傍に凹部または凸部があり、その周辺部分に、前記光軸近傍の凹部または凸部と凹凸が逆の凸部または凹部がある概形の光学面を有する光学レンズを備え、
前記光軸近傍の前記凹部または前記凸部の頂点を原点とし、光軸方向をz軸、前記z軸に垂直な方向をh軸とするときに、前記周辺部分の前記凸部または前記凹部の頂点Tの座標(Zt,Ht)が 6.8≦|Ht/Zt|≦10.0 の条件を満たすことを特徴とする撮像レンズ。 - 最も結像面側に配置されている光学レンズが、前記光学面を備えることを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
- 前記条件を満たす前記光学面が、最も結像面側にあることを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
- 前記頂点Tのz座標Zt(mm)が、0<Zt≦0.12を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
- 焦点距離fが3.0mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
- F値が2.4以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
- 前記概形の光学面を複数有し、これらのうち少なくとも1つにおいて前記条件を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
- 前記光学レンズを含め、実質的に4枚の光学レンズを備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
- 前記4枚の光学レンズは、被写体側から順に、それぞれ正、負、正、負のパワーを有することを特徴とする請求項8記載の撮像レンズ。
- 携帯電話機またはスマートフォンに搭載されるデジタルカメラに用いられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
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