JP2015110918A - 車両の充電方法、充電システム、及び車両 - Google Patents

車両の充電方法、充電システム、及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】動力断接装置を断状態にした場合に発生する運動エネルギーを活用すると共に、燃料を消費して発電機を発電させることを抑制して、燃費を向上することができる車両の充電方法、充電システム、及び車両を提供する。【解決手段】クラッチ4を断状態にして、オルタネータ12の発電量を増加させて、バッテリ13を充電する場合は、エンジン2の回転数が予め定めたアイドリング回転数Nidleを維持するために行われるエンジン2の燃料の噴射が開始されたときにオルタネータ12の発電量の増加を停止し、クラッチ4を接状態にして、エンジン2の動力によりオルタネータ12を発電させて、バッテリ13を充電する場合に、クラッチ4を断状態にしたときに発電された増加発電量ΔP分、オルタネータ12の発電量を減少させることを特徴とするものである。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の充電方法、充電システム、及び車両に関し、より詳細には、クラッチを断状態にした場合に、内燃機関の回転数が低下するときの運動エネルギーを有効利用することができる車両の充電方法、充電システム、及び車両に関する。
変速操作時にクラッチ(動力断接装置)を切断する機構のトランスミッション(変速装置)を備えた車両では、アクセルオフでのクラッチの切断時にはエンジンの回転数がアイドリング回転数付近まで低下する。また、シフトアップ時にはエンジンの回転数が次のギア段にて同期する回転数になるように、エンジンの回転数を下げる必要がある。
燃料を消費して上げたエンジンの回転数が、アクセルオフやシフトアップにより下がり、再び燃料を消費して上げることは、運動エネルギーの損失であり、燃費の悪化の原因となる。
これに関して、エンジンの動力により駆動するオルタネータを備え、変速操作時のエンジンの回転数を次のギア段にて同期する回転数になるように、シフトアップ時にはオルタネータの発電量を増加させる、一方シフトダウン時にはオルタネータの発電量を低下させる装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この装置は、運動エネルギーの損失となるシフトアップ時にオルタネータの発電量を増やすことで、エネルギーの回生を行うことができるが、変速時のエンジンの回転数の制御が目的であるため、エンジンの回転数が次のギア段にて同期する回転数になるまでは、オルタネータの発電量を増加させておく必要がある。
通常、エンジンには予め定めたアイドリング回転数までエンジンの回転数が低下すると、燃料を消費してエンジンの回転数をアイドリング回転数に維持するアイドリングコントロールが行われる。
そのため、上記の装置では、シフトアップ時にアイドリングコントロールが始まった場合でも、オルタネータに発電させる可能性がある。これは、特にマニュアルのトランスミッションの場合には、運転手によってはシフトアップ操作のタイミングが遅くなるからである。
そのため、燃料を消費してアイドリング回転数を維持すると共に、燃料を消費してオルタネータを発電させるという状況が発生する。このように、燃料を消費してエンジンの動力によりオルタネータを発電させることは、バッテリの充放電損失が増大し、オルタネータ負荷(燃料を使っての発電)が増えて、燃費が悪化する。
特開2001−193515号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、動力断接装置を断状態にした場合に発生する運動エネルギーを活用すると共に、燃料を消費して発電機を発電
させることを抑制して、燃費を向上することができる車両の充電方法、充電システム、及び車両を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の車両の充電方法は、内燃機関に接続された発電機と、該発電機が発電した電力を充電するバッテリとを備え、前記内燃機関のクランク軸と変速装置の入力軸との間の動力伝達を断接する動力断接装置を断状態にして、前記クランク軸と前記入力軸との間の動力伝達を切断した場合には、前記発電機の発電量を増加させて、前記バッテリを充電する車両の充電方法において、前記動力断接装置を断状態にして、前記発電機の発電量を増加させて、前記バッテリを充電する場合は、前記内燃機関の回転数が予め定めたアイドリング回転数を維持するために行われる前記内燃機関の燃料の噴射が開始されたときに前記発電機の発電量の増加を停止し、前記動力断接装置を接状態にして、前記内燃機関の動力により前記発電機を発電させて、前記バッテリを充電する場合に、前記動力断接装置を断状態にしたときに発電された増加発電量分、前記発電機の発電量を減少させることを特徴とする方法である。
なお、ここでいう動力断接装置を断状態にするとは、例えば、アクセルオフや変速操作のシフトアップのときに行われるものである。また、ここでいう発電機の発電量の増加を停止するとは、発電機の発電量を通常の状態に戻す、あるいは発電機を停止して、発電量をゼロにすることも含む。
この方法によれば、第一に動力断接装置を断状態にした場合に、発電機の発電量を増加させることで、動力断接装置を断状態にして発生する運動エネルギーの損失を発電機に発電させて、バッテリを充電することができるので、エネルギーを回生することができる。
第二に、動力断接装置を断状態にしたことで低下する内燃機関の回転数が燃料噴射開始回転数以下になり燃料の噴射が開始されたときに、発電機の発電量の増加を停止させるので、燃料を消費して内燃機関の回転数を燃料噴射開始回転数に維持しているときに、余分な燃料を消費して発電機に発電させることを抑制することができる。
第三に、内燃機関の動力により発電機を発電させて、バッテリを充電する場合に、動力断接装置を断状態にした場合に発電機を発電させた発電量分、発電機の発電量を減少させるので、必要以上に燃料を使ってバッテリを充電することを抑制することができる。
これらの効果により、動力断接装置を断状態にした場合の運動エネルギーを活用すると共に、燃料を消費して発電機を発電させることを抑制することができるので、燃費を向上することができる。
そして、上記の課題を解決するための本発明の充電システムは、内燃機関に接続された発電機と、該発電機が発電した電力を充電するバッテリとを備えると共に、前記内燃機関のクランク軸と変速装置の入力軸との間の動力伝達を断接する動力断接装置を断状態にして、前記クランク軸と前記入力軸との間の動力伝達を切断した場合には、前記発電機の発電量を増加させて、前記バッテリを充電する発電量増加充電制御を有する制御装置を備える充電システムにおいて、前記制御装置に、前記発電量増加充電制御を行っている場合に、前記内燃機関の回転数が予め定めたアイドリング回転数を維持するために行われる前記内燃機関の燃料の噴射が開始されたときに前記発電機の発電量の増加を停止する停止制御と、前記動力断接装置を接状態にして、前記内燃機関の動力により前記発電機を発電させて、前記バッテリを充電するときに、前記動力断接装置を断状態にしたときに発電された増加発電量分、前記発電機の発電量を減少させる発電量減少充電制御とを設けて構成される。
この構成によれば、発電量増加充電制御により、動力断接装置を断状態にして発生する運動エネルギーの損失を発電機に発電させて、バッテリを充電することができるので、エネルギーを回生し、また、停止制御により、余分な燃料を消費して発電機に発電させることを抑制し、また、発電量減少充電制御により、必要以上に燃料を消費してバッテリを充電することを抑制することができる。これにより、燃費を向上することができる。
そして、上記の課題を解決するための本発明の車両は、上記に記載の充電システムを備えて構成される。この構成によれば、動力断接装置を断状態にした場合に発生する運動エネルギーを活用すると共に、燃料を消費して発電機を発電させることを抑制して、燃費を向上することができる。
本発明の車両の充電方法、充電システム、及び車両によれば、第一に動力断接装置を断状態にした場合に、発電機の発電量を増加させることで、動力断接装置を断状態にして発生する運動エネルギーの損失を発電機に発電させて、バッテリを充電することができるので、エネルギーを回生することができる。
第二に、動力断接装置を断状態にしたことで低下する内燃機関の回転数が燃料噴射開始回転数以下になり燃料の噴射が開始されたときに、発電機の発電量の増加を停止させるので、燃料を消費して内燃機関の回転数を燃料噴射開始回転数に維持しているときに、余分な燃料を消費して発電機に発電させることを抑制することができる。
第三に、内燃機関の動力により発電機を発電させて、バッテリを充電する場合に、動力断接装置を断状態にした場合に発電機を発電させた発電量分、発電機の発電量を減少させるので、必要以上に燃料を使ってバッテリを充電することを抑制することができる。
これらの効果により、動力断接装置を断状態にした場合の運動エネルギーを活用すると共に、燃料を消費して発電機を発電させることを抑制することができるので、燃費を向上することができる。
本発明に係る実施の形態の充電システムを備える車両の構成の一部を示す図である。 図1の車両の走行中の一部の区間の内燃機関の燃料の噴射量と内燃機関の回転数とバッテリの充電容量を示した図である。 図1に示す車両の運転状況と内燃機関の回転数の関係を示す図である。 本発明に係る実施の形態の車両の充電方法を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施の形態の充電方法、充電システム、及び車両について説明する。
図1に示すように、実施の形態の車両1は、駆動力をエンジン(内燃機関)2のクランク軸3からクラッチ(動力断接装置)4を介してインプットシャフト5に伝達する。そして、インプットシャフト5からトランスミッション6で変速してアウトプットシャフト7に伝達して、図示しない駆動輪を駆動している。
そして、この車両1は、充電システム10を備え、その充電システム10が、動力伝達機構11、オルタネータ(発電機)12、バッテリ13、及び制御装置15を備えて構成
される。
この充電システム10は、エンジン2の駆動力をクランク軸3から動力伝達機構11を介してオルタネータ12に伝達して、オルタネータ12を発電させる。その発電された電力を、バッテリ13に充電し、その電力によりエアコンプレッサ14A、油圧ポンプ14B、及び冷却水ポンプ14Cなどの各補機を駆動している。
動力伝達機構11は、クランク軸3に直結された第一プーリー11aと、オルタネータ12の駆動軸に直結された第二プーリー11bと、第一プーリー11aと第二プーリー11bに掛け回された無端状のベルト11cとを備える。
オルタネータ12は、動力伝達機構11を介してエンジン2のクランク軸3に接続され、エンジン2の動力、又は車両1の減速時の回生により電力を発電するものであり、制御装置15により発電量を制御されている。このオルタネータ12の発電量の制御は、オルタネータ12の出力や電圧を増減することにより制御することができる。
バッテリ13は、オルタネータ12で発電された電力を充電し、充電された電力を放電して、エアコンプレッサ14A、油圧ポンプ14B、及び冷却水ポンプ14Cなどの各補機を駆動している。このバッテリ13は、図2に示すように、SOC(充電容量)の目安として、下限値Plowと上限値Pupとを有するSOC(state of charge;充電容量)範囲Rと、最低値(最低充電容量)Pminが定められている。
このSOC範囲Rは、バッテリ13の種類により様々な範囲に設定することができ、このSOC範囲R内にバッテリ13のSOCを収めるようにすると、バッテリ13の劣化を抑制することができる。
また、最低値Pminは、バッテリ13のSOCの最低値であり、この最低値Pmin以下になった場合は、車両1の運転状況に関わらずにエンジン2の動力によりバッテリ13の放電量よりも充電量が大きくなるようにオルタネータ12を発電させて、バッテリ13を充電する。
制御装置15は、図示しないアクセルペダル、ブレーキペダル、及びシフトレバーなどの操作装置の操作状況やクランク角センサ16などの検知結果からエンジン2の回転数や負荷等の運転状態をモニターしながら、エンジン2の燃料噴射量やタイミング、クラッチ4の断接、及びトランスミッション6の変速などを制御している。また、エンジン2の運転状態やバッテリ13のSOC(充電容量)の状態をモニターしながら、オルタネータ12の発電量を制御している。加えて、エアコンプレッサ14A、油圧ポンプ14B、及び冷却水ポンプ14Cなどの各補機の動作も制御している。
そして、この制御装置15は、図1に示すように、エンジン2の回転数を検知可能なクランク角センサ16に接続され、通常充電制御C1、回生充電制御C2、回復充電制御C3、増加充電制御C4、停止制御C5、及び減少充電制御C6を備えて構成される。
通常充電制御C1は、エンジン2の駆動中で、車両1が減速する場合を除いて行われる制御であり、エンジン2の動力によりバッテリ13の放電量が充電量よりも大きくなるようにオルタネータ12を発電させる制御である。
回生充電制御C2は、車両1が減速する場合に、減速時の回生によりオルタネータ12を発電させて、バッテリ13を充電する制御である。この回生充電制御C2は、クラッチ4を接状態にした状態で行われる。
この回生充電制御C2を行うことで、回生によりバッテリ13を充電することができるので、通常充電制御C1によるオルタネータ12の発電量を小さく、あるいはゼロにしても、バッテリ13のSOCを維持することができ、その分、オルタネータ12を発電させるための燃料の消費量を低減することができるので、燃費を向上することができる。
回復充電制御C3は、車両1の走行中で、バッテリ13のSOCがSOC範囲Rの下限値Plowよりも小さくなった場合に、エンジン2の動力によりバッテリ13のSOCがSOC範囲Rの上限値Pupになるまでバッテリ13の放電量よりも充電量が大きくなるようにオルタネータ12を発電させて、バッテリ13を充電する制御である。また、車両1の停止中で、且つエンジン2のアイドリングストップ中では、バッテリ13のSOCが最低値Pminよりも小さくなった場合に、エンジン2のアイドリングストップを中止して、エンジン2を始動して、エンジン2の動力によりバッテリ13のSOCがSOC範囲Rの上限値Pupになるまでバッテリ13の放電量よりも充電量が大きくなるようにオルタネータ12を発電させて、バッテリ13を充電する制御である。この回復充電制御C3は、クラッチ4の断接状態は問わない。
この回復充電制御C3では、オルタネータ12の発電量を増加して、バッテリ13の放電量よりもバッテリ13の充電量が大きくなるようにする。
増加充電制御C4は、クラッチ4を断状態にして、クランク軸3とインプットシャフト5との間の動力伝達を切断した場合には、オルタネータ12の発電量を増加させて、バッテリ13を充電する制御である。
この増加充電制御C4は、オルタネータ12の発電量を、バッテリ13の放電量に対して充電量が十分に大きくなるように増加させることで、図2の時間t1から時間t2の区間に示すように、クラッチ4を断状態にして、エンジン2の回転数が低下する場合に、エネルギーを回生して、バッテリ13のSOCを増加電力量ΔP分、増加することができる。
また、この増加充電制御C4は、図3の時間t4、時間t5、時間t6、及び時間t7で行われる制御であり、時間t4、時間t5、及び時間t6では、トランスミッション6のシフトアップ時にエンジン2の回転数を次のギア段にて同期する回転数まで下げる際に行われ、時間t7ではアクセルオフ時にエンジン2の回転数が低下する際に行われる。
停止制御C5は、増加充電制御C4を行っている場合に、エンジン2の回転数が予め定めたアイドリング回転数Nidleを維持するために行われるエンジン2の燃料の噴射が開始されたときにオルタネータ12の発電量の増加を停止する制御である。
詳しくは、図2に示すように、エンジン2の回転数が予め定めた停止回転数Nstopになると、オルタネータ12の発電量の増加を停止する制御である。なお、この実施の形態では、エンジン2の回転数が停止回転数Nstopになると、オルタネータ12の発電量をゼロ、つまりオルタネータ12を停止する制御とする。
この停止回転数Nstopは、エンジン2の構成などにより定められており、アイドリング回転数Nidleよりも50rpm〜200rpm程度高く設定される値である。この停止回転数Nstopを設定することで、アイドリング回転数Nidleを維持しようと燃料を噴射する前にオルタネータ12の発電量の増加を停止することができるので、余分な燃料を消費することを確実に回避することができる。
例えば、シフトアップ時にエンジン2の回転数を次のギア段にて同期する回転数まで下げるときに、増加充電制御C4により、オルタネータ12の発電量を増加させて、バッテリ13を充電すると、エンジン2の回転数が素早く目的の回転数まで低下する。しかし、マニュアルのトランスミッション6の場合に、運転手のシフトアップ操作が遅れる場合もある。そのときに、エンジン2の回転数がアイドリング回転数Nidleまで下がっても、オルタネータ12の発電量を増加させたままにしておくと、エンジン2では、回転数をアイドリング回転数Nidleに維持しようと燃料を消費し、さらにオルタネータ12を発電させるため、余分な燃料を消費することになる。
そこで、上記の停止制御C5によりオルタネータ12の発電量の増加を停止することで、余分な燃費を消費することを回避することができる。
減少充電制御C6は、クラッチ4を接状態にして、エンジン2の動力によりオルタネータ12を発電させて、バッテリ13を充電するときに、クラッチ4を断状態にしたときに発電された増加発電量ΔP分、オルタネータ12の発電量を減少させる制御である。
この減少充電制御C6は、増加充電制御C4が行われた後に行われる制御であり、通常充電制御C1や回復充電制御C3でのオルタネータ12の発電量を増加発電量ΔP分、減少させる制御である。
前述したように、回生充電制御C2を行うことを考慮して、通常充電制御C1の発電量はゼロ、あるいはバッテリ13の放電量に対して小さく設定されている。この減少充電制御C6によれば、その通常充電制御C1によるオルタネータ12の発電量をゼロにする、あるいはゼロに近づけることができる。また、回復充電制御C3を行う際にも、増加充電制御C4が行われた場合は、その回復充電制御C3でSOC範囲Aの上限値Pupまでバッテリ13のSOCを回復するための発電量を小さくすることができる。
そして、本発明に係る実施の形態の車両1の充電方法は、クラッチ4を断状態にして、オルタネータ12の発電量を増加させて、バッテリ13を充電する場合は、エンジン2の回転数がアイドリング回転数Nidleを維持するために行われるエンジン2の燃料の噴射が開始される前にオルタネータ12の発電量の増加を停止し、クラッチ4を接状態にして、エンジン2の動力によりオルタネータ12を発電させて、バッテリ13を充電する場合に、クラッチ4を断状態にしたときに発電された発電量ΔP分、オルタネータ12の発電量を減少させることを特徴とする方法である。
この充電方法について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。まず、クラッチ4を断状態にして、エンジン2のクランク軸3とトランスミッション6のインプットシャフト5との間の動力の伝達を切断するステップS10を行う。次に、クラッチ4を断状態にした時のバッテリ13のSOCを開始量P1として記憶するステップS20を行う。次に、オルタネータ12の発電量を増加するステップS30を行う。
次に、エンジン2の回転数が停止回転数Nstop以下になるか否かを判定するステップS40を行う。このステップS40で、エンジン2の回転数が停止回転数Nstop以下になった場合は、次に、オルタネータ12を停止するステップS50を行う。次に、オルタネータ12を停止した時のバッテリ13のSOCを終了量P2として記憶するステップS60を行う。
次に、クラッチ4を接状態にして、クランク軸3とインプットシャフト5との間の動力の伝達を接続するステップS70を行う。次に、開始量P1と終了量P2の差からクラッチ4を断状態にしたときに発電された増加発電量ΔPを算出するステップS80を行う。
次に、エンジン2によりオルタネータ12を発電させて、バッテリ13を充電する場合に、オルタネータ12の発電量を増加発電量ΔP分、減少するステップS90を行って、この充電方法は完了する。
一方、ステップS40で、エンジン2の回転数が停止回転数Nstopよりも大きい場合は、ステップS70が行われた後に、クラッチ14を接状態にした時のバッテリ13のSOCを終了量P2として記憶するステップS100を行う。そして、ステップS80とステップS90へ進み、この充電方法は完了する。
なお、ステップS30が増加充電制御C4に相当し、ステップS40及びステップS50が停止制御C5に相当し、ステップS20、ステップS60〜ステップS100が減少充電制御C6に相当する。
次に、本発明に係る実施の形態の車両1の時間経過とバッテリ13のSOCとの関係について図2を参照しながら説明する。なお、この図2は、車両1の走行中のシフトアップ時の状態を示す。また、この図2に示す一点鎖線は停止制御C5を行わない場合を、二点鎖線は減少充電制御C6を行わない場合を表す。
図2の時間t1までの区間は、車両1が走行中で、エンジン2の回転数が上がっている区間である。この区間では、通常充電制御C1が行われ、バッテリ13の放電量が充電量よりも大きくなるため、バッテリ13のSOCは低下する。
時間t1から時間t2までの区間は、車両1が走行中で、且つクラッチ4を断状態にして、クランク軸3とインプットシャフト5との間の動力の伝達を切断した区間である。よって、この区間では、増加充電制御C4が行われ、オルタネータ12の発電量を増加させて、バッテリ13を充電するので、バッテリ13のSOCは増加する。
時間t2から時間t3までの区間は、車両1の走行中で、エンジン2の回転数をアイドリング回転数Nidleに維持しようと燃料が噴射されている区間である。よって、この区間では、停止制御C5が行われ、オルタネータ12を停止するので、バッテリ13の放電量が充電量よりも大きくなり、バッテリ13のSOCは減少する。
この区間で停止制御C5を行うことで、一点鎖線に示す停止制御C5を行わない場合と比較すると分かるように、バッテリ13のSOCは減少するが、その分、不必要な燃料の消費を抑制して、燃費を向上することができる。
時間t3からの区間は、車両1の走行中で、且つクラッチを接状態にして、クランク軸3とインプットシャフト5との間の動力の伝達を接続した区間である。よって、この区間では、減少充電制御C6が行われ、オルタネータ12の発電量を時間t1から時間t2までの間の区間で発電された増加発電量ΔP分、オルタネータ12の発電量を減少させるので、バッテリ13の放電量と充電量の差が、時間t1までの区間よりも大きくなりバッテリ13のSOCは減少する。但し、この区間は、時間t1までの区間よりも燃料の消費が少なくなる。
この区間で減少充電制御C6を行うことで、二点鎖線に示す減少充電制御C6を行わない場合と比較すると分かるように、時間t1から時間t2までの区間で発電された増加発電量ΔP分を考慮して、オルタネータ12の発電量を減少するので、燃料の消費を抑制して、燃費を向上することができる。
上記の実施の形態の充電方法、充電システム10、及びそれを備える車両1によれば、第一にクラッチ4を断状態にした場合に、オルタネータ12の発電量を増加させることで、クラッチ4を断状態にして発生する運動エネルギーの損失をオルタネータ12に発電させて、バッテリ13を充電することができるので、エネルギーを回生することができる。
第二に、クラッチ4を断状態にしたことで低下するエンジン2の回転数がアイドリング回転数Nidleを維持するために行われる燃料の噴射が開始される前に、オルタネータ12を停止させるので、燃料を消費してエンジン2の回転数をアイドリング回転数Nidleに維持しているときに、オルタネータ12に発電させないことができ、燃料を消費してオルタネータ12に発電させることを抑制することができる。
第三に、エンジン2の動力によりオルタネータ12を発電させて、バッテリ13を充電する場合に、クラッチ4を断状態にした場合にオルタネータ12を発電させた増加発電量ΔP分、オルタネータ12の発電量を減少させるので、必要以上に燃料を使ってバッテリ13を充電することを抑制することができる。
これらの効果により、クラッチ4を断状態にした場合の運動エネルギーを活用すると共に、燃料を消費してオルタネータ12を発電させることを抑制することができるので、全体の燃費を向上することができる。
なお、この実施の形態の車両1の構成は一例であり、本発明の充電システム10を備えることができればよく、上記の構成に限定されない。
また、上記の実施の形態では、発電機としてオルタネータ12を用いた構成を例に説明したが、オルタネータ12の代わりに、走行用モータを用いてもよい。例えば、エンジン2と走行用モータを併用するハイブリッド車両において、走行用モータでバッテリを充電する際に適用することができる。
また、上記の実施の形態では、エンジン2に関して、クランク軸3の一方側にトランスミッション6を、他方側にオルタネータ12を配置したが、本発明はクラッチ4を断状態にした場合に、オルタネータ12を発電させることができればよく、これに限定されない。例えば、エンジン2とクラッチ4との間に動力伝達機構11を設けて、オルタネータ12をエンジン2のクランク軸3に接続してもよい。
また、上記の実施の形態では、停止制御C5をオルタネータ12を停止する制御として説明したが、停止制御C5をオルタネータ12の発電量を通常充電制御C1と同等の発電量にする、つまり増加充電制御C4によるオルタネータ12の発電量の増加を停止する制御としてもよい。
本発明の車両の充電方法は、動力断接装置を断状態にした場合に発生する運動エネルギーを活用すると共に、燃料を消費して発電機を発電させることを抑制して、燃費を向上することができるので、オルタネータや走行用モータを設けたディーゼルエンジンに利用することができる。
1 車両
2 エンジン(内燃機関)
3 クランク軸
4 クラッチ(動力断接装置)
6 トランスミッション(変速装置)
10 充電システム
11 動力伝達機構
12 オルタネータ(発電機)
13 バッテリ
15 制御装置
16 クランク角センサ
C1 通常充電制御
C2 回生充電制御
C3 回復充電制御
C4 増加充電制御
C5 停止制御
C6 減少充電制御
stop 停止回転数
idle アイドル回転数
low 下限値
min 最低値
up 上限値
R SOC範囲
ΔP 増加発電量

Claims (3)

  1. 内燃機関に接続された発電機と、該発電機が発電した電力を充電するバッテリとを備え、前記内燃機関のクランク軸と変速装置の入力軸との間の動力伝達を断接する動力断接装置を断状態にして、前記クランク軸と前記入力軸との間の動力伝達を切断した場合には、前記発電機の発電量を増加させて、前記バッテリを充電する車両の充電方法において、
    前記動力断接装置を断状態にして、前記発電機の発電量を増加させて、前記バッテリを充電する場合は、前記内燃機関の回転数が予め定めたアイドリング回転数を維持するために行われる前記内燃機関の燃料の噴射が開始されたときに前記発電機の発電量の増加を停止し、
    前記動力断接装置を接状態にして、前記内燃機関の動力により前記発電機を発電させて、前記バッテリを充電する場合に、前記動力断接装置を断状態にしたときに発電された増加発電量分、前記発電機の発電量を減少させることを特徴とする車両の充電方法。
  2. 内燃機関に接続された発電機と、該発電機が発電した電力を充電するバッテリとを備えると共に、前記内燃機関のクランク軸と変速装置の入力軸との間の動力伝達を断接する動力断接装置を断状態にして、前記クランク軸と前記入力軸との間の動力伝達を切断した場合には、前記発電機の発電量を増加させて、前記バッテリを充電する発電量増加充電制御を有する制御装置を備える充電システムにおいて、
    前記制御装置に、前記発電量増加充電制御を行っている場合に、前記内燃機関の回転数が予め定めたアイドリング回転数を維持するために行われる前記内燃機関の燃料の噴射が開始されたときに前記発電機の発電量の増加を停止する停止制御と、
    前記動力断接装置を接状態にして、前記内燃機関の動力により前記発電機を発電させて、前記バッテリを充電するときに、前記動力断接装置を断状態にしたときに発電された増加発電量分、前記発電機の発電量を減少させる発電量減少充電制御とを設けることを特徴とする充電システム。
  3. 請求項2に記載の充電システムを備えることを特徴とする車両。
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