JP2015109935A - 脱臭具および脱臭具が取り付けられた扇風機 - Google Patents

脱臭具および脱臭具が取り付けられた扇風機 Download PDF

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    • F04D29/701Suction grids; Strainers; Dust separation; Cleaning especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/705Adding liquids

Abstract

【課題】扇風機を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができる脱臭具を提供する【解決手段】脱臭具10Aは、連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォーム11から作られ、所定面積の前面13および後面と、前後面13間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前後面に開口する複数の通気口とを有し、臭気を吸着する活性炭粉末が所定のバインダーによって前後面13および通気路の壁面に固着され、前面13全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被され、後面全域が複数の網目を有する通気性ネットに包被され、空気を前方に送風する扇風機の羽根に前面13を対向させた状態で羽根の直後に着脱可能に設置される。【選択図】図1

Description

本発明は、臭気を取り除く脱臭具および脱臭具が取り付けられた扇風機に関する。
扇風機の回転羽根をガードする後ガードの背面を外方から被覆可能な環状のフィルタ材と、そのフィルタ材を展開状態で保持する環状の枠形状を有したフレームと、そのフレームを羽根ガードに係止する係止部材とを備え、フィルタ材が周方向に向かって複数の部分フィルタ材に分割され、フレームが周方向に向かって複数の部分フレームに分割された扇風機用フィルタが開示されている(特許文献1参照)。この扇風機用フィルタは、扇風機に容易に着脱することができ、フィルタのうちの破損した部分フィルタ材や汚れた部分フィルタ材のみを交換することができる。
特開2005−240697号公報
前記特許文献1に開示の扇風機用フィルタは、扇風機を通過する空気に含まれる塵埃を取り除くことはできるが、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことはできない。なお、空気に含まれる臭気成分には、アンモニア、トリメチルアミンやトリエチルアミン、トリアルアミン等の窒素含有化合物を主成分とした塩基性臭気成分、硫化水素や硫化メチル、二硫化メチル、メチルメルカプタン等の硫黄含有化合物、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒド類を主成分とした中性臭気成分、ギ酸や酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸類を主成分とした酸性臭気成分、トルエンやキシレン、ブタノール、メチルイソブチルケトンが含まれる。
本発明の目的は、送風装置を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができ、送風装置による送風と同時に清浄な空気を送気することができる脱臭具を提供することにある。本発明の他の目的は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができる脱臭具が取り付けられた扇風機を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明にかかる脱臭具の第1の特徴は、連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、前後面間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前後面に開口する複数の通気口とを有し、臭気を吸着する活性炭粉末が所定のバインダーによって前後面および通気路の壁面に固着され、前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前面全域と後面全域とのうちのいずれか他方が複数の網目を有する通気性ネットに包被され、空気を前方に送風する送風装置の羽根に前面を対向させた状態で羽根の直後に着脱可能に設置されることにある。
前記課題を解決するための本発明にかかる脱臭具の第2の特徴は、連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、前後面間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前後面に開口する複数の通気口とを有し、臭気を吸着する活性炭粉末が所定のバインダーによって前後面および通気路の壁面に固着され、前面全域と後面全域とがフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、空気を前方に送風する送風装置の羽根に前面を対向させた状態で羽根の直後に着脱可能に設置されることにある。
前記課題を解決するための本発明にかかる脱臭具の第3の特徴は、臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、前後面間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前後面に開口する複数の通気口とを有し、前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前面全域と後面全域とのうちのいずれか他方が複数の網目を有する通気性ネットに包被され、空気を前方に送風する送風装置の羽根に前面を対向させた状態で羽根の直後に着脱可能に設置されることにある。
前記課題を解決するための本発明にかかる脱臭具の第4の特徴は、臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、前後面間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前後面に開口する複数の通気口とを有し、前面全域と後面全域とがフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、空気を前方に送風する送風装置の羽根に前面を対向させた状態で羽根の直後に着脱可能に設置されることにある。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の一例としては、送風装置が扇風機であり、脱臭具が、内周縁部および外周縁部と、内周縁部に囲繞された中央開口とを有するとともに、中央開口が扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と後ガードをモーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で扇風機に着脱可能に取り付けられる。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例として、脱臭具では、それが扇風機に取り付けられたときに、脱臭具の外周縁部が扇風機の羽根の径方向の寸法を二分する二分線近傍に位置する。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例として、脱臭具では、それが扇風機に取り付けられたときに、脱臭具の外周縁部が扇風機の羽根の径方向先端部と羽根の径方向の寸法を二分する二分線との間の部位の略径方向中央に位置する。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例として、脱臭具では、それが扇風機に取り付けられたときに、脱臭具の外周縁部が扇風機の羽根の径方向先端部の近傍に位置する。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、それら通気路が、壁面に囲繞されて軟質ポリウレタンフォームの内部に画成され、前面と後面との間でポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、内周縁部と外周縁部との間でポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が径方向において部分的に繋がり、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路が厚み向において部分的に繋がっている。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、それら通気路の開口面積が厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が相違している。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例として、脱臭具の径方向の寸法を二分する二分線と内周縁部との間に延びる内側領域または二分線と外周縁部との間に延びる外側領域のいずれかには、臭いを酸化分解する脱臭触媒が塗布されている。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、脱臭具が軟質ポリウレタンフォームを支持する支持フレームを備え、支持フレームが、内周縁部を支持する内周枠と、外周縁部を支持する外周枠と、内周枠と外周枠とに繋がって径方向へ延びる連結枠とを有し、脱臭具では、内周枠が後ガードの内周部とガード締付ナットとに挟まれた状態で扇風機に着脱可能に取り付けられる。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、支持フレームが前面と後面とのうちのいずれか一方の面であって通気性シートまたは通気性ネットの外側に位置し、外周枠が外周縁部を前面と後面とのうちのいずれか一方の面から他方の面に向かって包み込むように延びている。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、支持フレームが前面と後面とのうちのいずれか一方の面であって通気性シートまたは通気性ネットの外側に位置し、外周枠が外周縁部を前面と後面とのうちのいずれか一方の面から他方の面に向かって包み込むように延びているとともに、内周枠が内周縁部を前面と後面とのうちのいずれか一方の面から他方の面に向かって包み込むように延びている。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、支持フレームが前面と後面とのうちのいずれか一方の面に位置し、一方の面と通気性シートまたは通気性ネットとの間に介在している。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、支持フレームが、前面の側に位置する第1支持フレームと、後面の側に位置する第2支持フレームとから形成され、第1支持フレームが前面と通気性シートとの間に介在し、第2支持フレームが後面と通気性シートまたは通気性ネットとの間に介在している。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、支持フレームが、前面の側に位置する第1支持フレームと、後面の側に位置する第2支持フレームとから形成され、第1支持フレームの内周枠が内周縁部において前面から後面に向かって折れ曲がっているとともに、第1支持フレームの外周枠が外周縁部において前面から後面に向かって折れ曲がり、第2支持フレームの内周枠が内周縁部において後面から前面に向かって折れ曲がっているとともに、第2支持フレームの外周枠が外周縁部において後面から前面に向かって折れ曲がっている。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法が3〜10mmの範囲にある。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、軟質ポリウレタンフォームの質量が30〜60gの範囲にある。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、軟質ポリウレタンフォームの面速が20〜40cm/secの範囲にある。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、通気性シートが粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかである。
前記第1〜第4の特徴を有する脱臭具の他の一例としては、通気性シートがエレクトレット化されている。
前記課題を解決するための本発明にかかる脱臭具が取り付けられた扇風機の第1の特徴は、脱臭具が、連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、内周縁部および外周縁部と、内周縁部に囲繞された中央開口と、前後面間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前後面に開口する複数の通気口とを有し、臭気を吸着する活性炭粉末が、所定のバインダーによって前後面および通気路の壁面に固着され、前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方が、フィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前面全域と後面全域とのうちのいずれか他方が、複数の網目を有する通気性ネットに包被され、扇風機では、脱臭具の中央開口が扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、脱臭具の内周縁部が扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と後ガードをモーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で扇風機に固定されていることにある。
前記課題を解決するための本発明にかかる脱臭具が取り付けられた扇風機の第2の特徴は、脱臭具が、連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、内周縁部および外周縁部と、内周縁部に囲繞された中央開口と、前後面間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前後面に開口する複数の通気口とを有し、臭気を吸着する活性炭粉末が、所定のバインダーによって前後面および通気路の壁面に固着され、前面全域と後面全域とが、フィルタ機能を有する通気性シートに包被され、扇風機では、脱臭具の中央開口が扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、脱臭具の内周縁部が扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と後ガードをモーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で扇風機に固定されていることにある。
前記課題を解決するための本発明にかかる脱臭具が取り付けられた扇風機の第3の特徴は、脱臭具が、臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、内周縁部および外周縁部と、内周縁部に囲繞された中央開口と、前後面間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前後面に開口する複数の通気口とを有し、前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方が、フィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前面全域と後面全域とのうちのいずれか他方が、複数の網目を有する通気性ネットに包被され、扇風機では、脱臭具の中央開口が扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、脱臭具の内周縁部が扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と後ガードをモーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で扇風機に固定されていることにある。
前記課題を解決するための本発明にかかる脱臭具が取り付けられた扇風機の第4の特徴は、脱臭具が、臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、内周縁部および外周縁部と、内周縁部に囲繞された中央開口と、前後面間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前後面に開口する複数の通気口とを有し、前面全域と後面全域とが、フィルタ機能を有する通気性シートに包被され、扇風機では、脱臭具の中央開口が扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、脱臭具の内周縁部が扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と後ガードをモーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で扇風機に固定されていることにある。
前記第1〜第4の特徴を有する扇風機の一例としては、それら通気路が、壁面に囲繞されて軟質ポリウレタンフォームの内部に画成され、前面と後面との間でポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、内周縁部と外周縁部との間でポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている。
前記第1〜第4の特徴を有する扇風機の他の一例としては、径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が径方向において部分的に繋がり、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路が厚み向において部分的に繋がっている。
前記第1〜第4の特徴を有する扇風機の他の一例としては、それら通気路の開口面積が厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が相違している。
前記第1〜第4の特徴を有する扇風機の他の一例としては、脱臭具が軟質ポリウレタンフォームを支持する支持フレームを含み、支持フレームが、内周縁部を支持する内周枠と、外周縁部を支持する外周枠と、内周枠と外周枠とに繋がって径方向へ延びる連結枠とを有し、扇風機では、支持フレームの内周枠が後ガードの内周部とガード締付ナットとに挟まれた状態で扇風機に着脱可能に取り付けられる。
前記第1の特徴を有する脱臭具によれば、それが連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られているとともに、空気に含まれる臭気成分を吸着する活性炭粉末が壁面に固着され、送風装置に進入した空気が脱臭具の通気路を通過するときに壁面に固着された活性炭粉末に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に吸着させることができ、送風装置を通過する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、送風装置による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を送風装置から送気することができる。脱臭具は、前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被されているから、送風装置に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をシートによって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができるとともに、送風装置による送風と同時に不純物を除去した空気を送風装置から送気することができる。また、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シートに捕集されることで、それら不純物の送風装置による拡散を防ぐことができる。
前記第2の特徴を有する脱臭具によれば、それが連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られているとともに、空気に含まれる臭気成分を吸着する活性炭粉末が壁面に固着され、送風装置に進入した空気が脱臭具の通気路を通過するときに壁面に固着された活性炭粉末に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に吸着させることができ、送風装置を通過する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、送風装置による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を送風装置から送気することができる。脱臭具は、その前面全域と後面全域とがフィルタ機能を有する通気性シートに包被されているから、送風装置に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をそれらシートによって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができるとともに、送風装置による送風と同時に不純物を除去した空気を送風装置から送気することができる。また、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シートに捕集されることで、それら不純物の送風装置による拡散を防ぐことができる。
前記第3の特徴を有する脱臭具によれば、それが臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または該活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、送風装置に進入した空気が脱臭具の通気路を通過するときに壁面に露出する活性炭粉末に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に吸着させることができ、送風装置を通過する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、送風装置による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を送風装置から送気することができる。脱臭具は、前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被されているから、送風装置に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をシートによって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができるとともに、送風装置による送風と同時に不純物を除去した空気を送風装置から送気することができる。また、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シートに捕集されることで、それら不純物の送風装置による拡散を防ぐことができる。
前記第4の特徴を有する脱臭具によれば、それが臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または該活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、送風装置に進入した空気が脱臭具の通気路を通過するときに壁面に露出する活性炭粉末に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に吸着させることができ、送風装置を通過する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、送風装置による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を送風装置から送気することができる。脱臭具は、その前面全域と後面全域とがフィルタ機能を有する通気性シートに包被されているから、送風装置に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をそれらシートによって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができるとともに、送風装置による送風と同時に不純物を除去した空気を送風装置から送気することができる。また、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シートに捕集されることで、それら不純物の送風装置による拡散を防ぐことができる。
送風装置が扇風機である脱臭具は、扇風機に進入した空気が脱臭具の通気路を通過するときに活性炭粉末に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に吸着させることができ、扇風機を通過する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を扇風機から送気することができる。脱臭具は、扇風機の後ガードから羽根に進入する空気の流速が遅く、空気が脱臭具の通気路をゆっくりと通過するから、脱臭具を扇風機の羽根と前ガードとの間に設置する場合と比較し、空気の活性炭粉末に対する接触時間を長くすることができ、空気に含まれる臭いを活性炭粉末に確実に吸着させることができる。脱臭具は、建造物内の空気が扇風機の稼働中に脱臭具の通気路を通流した後、再び扇風機に進入して脱臭具の通気路を通流し、建造物内の空気が脱臭具の通気路を何回も通過するから、空気が脱臭具によって次第に浄化され、扇風機を長時間稼働させることでその脱臭機能を十分に発揮させることができる。
外周縁部が扇風機の羽根の径方向の寸法を二分する二分線近傍に位置する脱臭具は、扇風機の羽根の中心域よりも羽根の外周域において空気の流速が速くなるが、扇風機の羽根の略半分がフィルタの径方向に露出するから、脱臭具が扇風機の羽根に進入する空気の抵抗になることはなく、扇風機の羽根に空気をスムーズに流入させることができ、脱臭具によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機の前方へ円滑に送風することができる。脱臭具は、扇風機の羽根の略半分に流入する空気を脱臭具の通気路に通流させることができるとともに、扇風機から送風される空気の略すべてを浄化することができ、脱臭具によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
外周縁部が扇風機の羽根の径方向先端部と羽根の径方向の寸法を二分する二分線との間の部位の略径方向中央に位置する脱臭具は、扇風機の羽根の略全域に流入する空気のすべてを脱臭具の通気路に通流させることができるとともに、扇風機から送風される空気の略すべてを浄化することができ、脱臭具によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。脱臭具は、扇風機の羽根の中心域よりも羽根の外周域において空気の流速が速くなるが、扇風機の羽根の略1/3が脱臭具の径方向に露出するから、脱臭具が扇風機の羽根に進入する空気の抵抗になることはなく、扇風機の羽根に空気をスムーズに流入させることができ、脱臭具によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機の前方へ円滑に送風することができる。
外周縁部が扇風機の羽根の径方向先端部の近傍に位置する脱臭具は、扇風機の羽根の全域に流入する空気のすべてを脱臭具の通気路に通流させることができ、扇風機から送風される空気の略すべてを浄化することができ、脱臭具によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機の前方へ送風することができる。
それら通気路が前面と後面との間でポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、内周縁部と外周縁部との間でポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている脱臭具は、通気路が前面から後面に向かって直状に延びる場合と比較し、ポリウレタンフォームの内部における通気路の全長を長くすることができるとともに、ポリウレタンフォームの壁面の比表面積を大きくすることができるから、脱臭具における臭気吸着機能を向上させることができ、送風装置(扇風機)に進入した空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に十分に吸着させることができる。脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、送風装置(扇風機)による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を送風装置(扇風機)から送気することができる。
径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が径方向において部分的に繋がり、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路が厚み向において部分的に繋がっている脱臭具は、ポリウレタンフォームの内部における通気路の全長を長くなり、空気が隣接する通気路に進入することで、活性炭粉末に対する空気の接触時間を長くすることができるから、脱臭具における臭気吸着機能を向上させることができ、送風装置(扇風機)に進入した空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に十分に吸着させることができる。脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、送風装置(扇風機)による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を送風装置(扇風機)から送気することができる。
それら通気路の開口面積が厚み方向に向かって不規則に変化し、径方向に向かって不規則に変化している脱臭具は、通気路の開口面積が同一である場合と比較し、通気路を通過する空気が通気路に確実に衝突するから、脱臭具における臭気吸着機能を向上させることができ、送風装置(扇風機)に進入した空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に十分に吸着させることができる。脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、送風装置(扇風機)による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を送風装置(扇風機)から送気することができる。
臭いを酸化分解する脱臭触媒が脱臭具の径方向の寸法を二分する二分線と内周縁部との間に延びる内側領域または二分線と外周縁部との間に延びる外側領域のいずれかに塗布された脱臭具は、脱臭具の内周領域または外側領域のいずれかに塗布された脱臭触媒によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が酸化分解されるから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭に吸着させることができるのみならず、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解して無臭にすることができ、空気に含まれる不快な臭いを確実に取り除くことができる。
内周縁部を支持する内周枠と外周縁部を支持する外周枠と径方向へ延びる連結枠とを有して軟質ポリウレタンフォームを支持する支持フレームを備え、内周枠が後ガードの内周部とガード締付ナットとに挟まれた状態で扇風機に取り付けられる脱臭具は、支持フレームの内周枠や外周枠、連結枠によって軟質ポリウレタンフォームが支持され、支持フレームの内周枠を介してポリウレタンフォームを扇風機の後ガードと羽根との間に確実に固定することができるから、支持フレームによって脱臭具を扇風機の後ガードと羽根との間に設置することができ、後ガードから羽根に向かって流動する空気を通気路に確実に流入させることができる。脱臭具は、支持フレームによって扇風機の稼働中における軟質ポリウレタンフォームの不用意な動きを防ぐことができ、ポリウレタンフォームの扇風機の羽根への接触を防ぐことができる。
支持フレームが前面と後面とのうちのいずれか一方の面であって通気性シートまたは通気性ネットの外側に位置し、外周枠が外周縁部を前面と後面とのうちのいずれか一方の面から他方の面に向かって包み込むように延びている脱臭具は、支持フレームの外周枠が脱臭具の外周縁部を保持するから、軟質ポリウレタンフォームが支持フレームに遊動不能に据え付けられ、支持フレームからのポリウレタンフォームの脱落を防ぐことができ、支持フレームを介してポリウレタンフォームを扇風機の後ガードと羽根との間に確実に設置することができる。脱臭具は、支持フレームによって扇風機の稼働中における軟質ポリウレタンフォームの不用意な動きを防ぐことができ、ポリウレタンフォームの扇風機の羽根への接触を防ぐことができる。
支持フレームが前面と後面とのうちのいずれか一方の面であって通気性シートまたは通気性ネットの外側に位置し、外周枠が外周縁部を前面と後面とのうちのいずれか一方の面から他方の面に向かって包み込むように延びているとともに、内周枠が内周縁部を前面と後面とのうちのいずれか一方の面から他方の面に向かって包み込むように延びている脱臭具は、支持フレームの外周枠が外周縁部を保持するとともに、支持フレームの内周枠が内周縁部を保持するから、軟質ポリウレタンフォームが支持フレームに遊動不能に据え付けられ、支持フレームからのポリウレタンフォームの脱落を防ぐことができ、支持フレームを介してポリウレタンフォームを扇風機の後ガードと羽根との間に確実に設置することができる。脱臭具は、支持フレームによって扇風機の稼働中における軟質ポリウレタンフォームの不用意な動きを防ぐことができ、ポリウレタンフォームの扇風機の羽根への接触を防ぐことができる。
支持フレームが前面と後面とのうちのいずれか一方の面に位置して一方の面と通気性シートまたは通気性ネットとの間に介在している脱臭具は、支持フレームが脱臭具の一方の面と通気性シートまたは通気性ネットとの間に位置することで、支持フレームが脱臭具の一方の面と通気性シートまたは通気性ネットとに支持されるとともに、支持フレームの内周枠や外周枠、連結枠によって軟質ポリウレタンフォームが支持されるから、支持フレームによって扇風機の稼働中におけるポリウレタンフォームの不用意な動きを防ぐことができ、ポリウレタンフォームの扇風機の羽根への接触を防ぐことができる。脱臭具は、支持フレームの内周枠を介して脱臭具を扇風機の螺子パイプに確実に固定することができ、支持フレームによって脱臭具を扇風機の後ガードと羽根との間に設置することができる。
支持フレームが前面の側に位置する第1支持フレームと後面の側に位置する第2支持フレームとから形成され、第1支持フレームが前面と通気性シートとの間に介在し、第2支持フレームが後面と通気性シートまたは通気性ネットとの間に介在している脱臭具は、第1支持フレームが前面と通気性シートとの間に位置することで、第1支持フレームが前面と通気性シートとに支持され、第2支持フレームが後面と通気性シートとまたは通気性ネットの間に位置することで、第2支持フレームが後面と通気性シートまたは通気性ネットとに支持されるとともに、軟質ポリウレタンフォームが第1および第2支持フレームの内周枠や外周枠、連結枠によって支持されるから、第1および第2支持フレームによって扇風機の稼働中におけるポリウレタンフォームの不用意な動きを防ぐことができ、ポリウレタンフォームの扇風機の羽根への接触を防ぐことができる。脱臭具は、支持フレームの内周枠を介して脱臭具を扇風機の螺子パイプに確実に固定することができ、支持フレームによって脱臭具を扇風機の後ガードと羽根との間に設置することができる。
支持フレームが前面の側に位置する第1支持フレームと後面の側に位置する第2支持フレームとから形成され、第1支持フレームの内周枠が内周縁部において前面から後面に向かって折れ曲がっているとともに、第1支持フレームの外周枠が外周縁部において前面から後面に向かって折れ曲がり、第2支持フレームの内周枠が内周縁部において後面から前面に向かって折れ曲がっているとともに、第2支持フレームの外周枠が外周縁部において後面から前面に向かって折れ曲がっている脱臭具は、第1および第2支持フレームの外周枠が脱臭具の外周縁部を保持するとともに、第1および第2支持フレームの内周枠が脱臭具の内周縁部を保持するから、脱臭具がそれら支持フレームに据え付けられ、支持フレームからの脱臭具の脱落を防ぐことができ、支持フレームを介して脱臭具を扇風機の後ガードと羽根との間に確実に設置することができる。脱臭具は、支持フレームによって扇風機の稼働中における脱臭具の不用意な動きを防ぐことができ、脱臭具の扇風機の羽根への接触を防ぐことができる。
軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法が3〜10mmの範囲にある脱臭具は、ポリウレタンフォームの厚み寸法を前記範囲にすることで、通気路の壁面の比表面積を大きくすることができるから、脱臭具における臭気吸着機能を向上させることができ、送風装置(扇風機)に進入した空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に十分に吸着させることができる。脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、送風装置(扇風機)による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を送風装置(扇風機)から送気することができる。
軟質ポリウレタンフォームの質量が30〜60gの範囲にある脱臭具は、ポリウレタンフォームの質量が前記範囲にあり、脱臭具を軽量にすることができるから、脱臭具を送風装置(扇風機)に容易に取り付けることができるとともに、脱臭具を送風装置(扇風機)から容易に取り外すことができ、脱臭具の送風装置(扇風機)への設置作業や交換作業を容易に行うことができる。
軟質ポリウレタンフォームの面速が20〜40cm/secの範囲にある脱臭具は、ポリウレタンフォームの面速が前記範囲にあるから、脱臭具が送風装置(扇風機)の羽根に進入する空気の抵抗になることはなく、送風装置(扇風機)の羽根に空気をスムーズに流入させることができ、脱臭具によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を送風装置(扇風機)の前方へ円滑に送風することができる。また、送風装置(扇風機)に進入した空気が通気路を瞬時に通過することがないから、通気路の壁面に空気を十分に接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に十分に吸着させることができる。
通気性シートが粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかである脱臭具は、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をそれらフィルタによって確実に除去することができるから、それらフィルタを利用してそれら不純物を除去した空気を作ることができ、送風装置(扇風機)による送風と同時に不純物を除去した空気を送風装置(扇風機)から送気することができる。
通気性シートがエレクトレット化されている脱臭具は、通気性シートの静電作用によって空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシートに効率よく捕集されるから、シートを利用してそれら不純物を除去した空気を作ることができ、送風装置(扇風機)による送風と同時に不純物を除去した空気を送風装置(扇風機)から送気することができる。また、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシートに捕集されることで、それら不純物の送風装置(扇風機)による拡散を防ぐことができる。
連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られて臭気を吸着する活性炭粉末が通気路の壁面に固着され、前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前面全域と後面全域とのうちのいずれか他方が複数の網目を有する通気性ネットに包被された脱臭具が取り付けられた扇風機は、扇風機の後ガードから羽根に向かって流入する空気が脱臭具に形成された複数の通気路を通るときに活性炭粉末に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末に吸着されるから、扇風機を通過する空気に含まれる不快な臭いを確実に取り除くことができる。扇風機は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるとともに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が前面または後面を包被するシートによって除去されるから、それら臭いやそれら不純物を除去した清浄な空気を作ることができ、送風と同時に不快臭や不純物を除去した無臭かつ清浄な空気を送気することができる。
連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られて臭気を吸着する活性炭粉末が通気路の壁面に固着され、前面全域と後面全域とがフィルタ機能を有する通気性シートに包被された脱臭具が取り付けられた扇風機は、扇風機の後ガードから羽根に向かって流入する空気が脱臭具に形成された複数の通気路を通るときに活性炭粉末に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末に吸着されるから、扇風機を通過する空気に含まれる不快な臭いを確実に取り除くことができる。扇風機は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるとともに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が前後面を包被するそれらシートによって除去されるから、それら臭いやそれら不純物を除去した清浄な空気を作ることができ、送風と同時に不快臭や不純物を除去した無臭かつ清浄な空気を送気することができる。
臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前面全域と後面全域とのうちのいずれか他方が複数の網目を有する通気性ネットに包被された脱臭具が取り付けられた扇風機は、扇風機の後ガードから羽根に向かって流入する空気が脱臭具に形成された複数の通気路を通るときに活性炭粉末に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末に吸着されるから、扇風機を通過する空気に含まれる不快な臭いを確実に取り除くことができる。扇風機は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるとともに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が前面または後面を包被するシートによって除去されるから、それら臭いやそれら不純物を除去した清浄な空気を作ることができ、送風と同時に不快臭や不純物を除去した無臭かつ清浄な空気を送気することができる。
臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、前面全域と後面全域とがフィルタ機能を有する通気性シートに包被された脱臭具が取り付けられた扇風機は、扇風機の後ガードから羽根に向かって流入する空気が脱臭具に形成された複数の通気路を通るときに活性炭粉末に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末に吸着されるから、扇風機を通過する空気に含まれる不快な臭いを確実に取り除くことができる。扇風機は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるとともに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が前後面を包被するそれらシートによって除去されるから、それら臭いやそれら不純物を除去した清浄な空気を作ることができ、送風と同時に不快臭や不純物を除去した無臭かつ清浄な空気を送気することができる。
脱臭具のそれら通気路が前面と後面との間で軟質ポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、脱臭具の内周縁部と外周縁部との間でポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている扇風機は、通気路が脱臭具の前面から後面に向かって直状に延びる場合と比較し、ポリウレタンフォームの内部における通気路の全長を長くすることができるとともに、壁面の比表面積を大きくすることができるから、脱臭具における臭気吸着機能を向上させることができ、扇風機に進入した空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に十分に吸着させることができる。
径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が径方向において部分的に繋がり、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路が厚み向において部分的に繋がっている扇風機は、ポリウレタンフォームの内部における通気路の全長が長くなり、空気が隣接する通気路に進入することで、活性炭粉末に対する空気の接触時間を長くすることができるから、脱臭具における臭気吸着機能を向上させることができ、扇風機に進入した空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に十分に吸着させることができる。
それら通気路の開口面積が厚み方向に向かって不規則に変化し、径方向に向かって不規則に変化している扇風機は、脱臭具の通気路の開口面積が同一である場合と比較し、通気路を通過する空気が通気路に確実に衝突するから、脱臭具における臭気吸着機能を向上させることができ、扇風機に進入した空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に十分に吸着させることができる。
内周縁部を支持する内周枠と外周縁部を支持する外周枠と径方向へ延びる連結枠とを有して軟質ポリウレタンフォームを支持する支持フレームを備え、支持フレームの内周枠が後ガードの内周部とガード締付ナットとに挟まれた状態で着脱可能に取り付けられる扇風機は、支持フレームの内周枠や外周枠、連結枠によって軟質ポリウレタンフォームが支持され、支持フレームの内周枠を介してポリウレタンフォームを扇風機の後ガードと羽根との間に確実に固定することができるから、支持フレームによって脱臭具を扇風機の後ガードと羽根との間に設置することができ、後ガードから羽根に向かって流動する空気を通気路に確実に流入させることができる。扇風機は、支持フレームによって扇風機の稼働中における軟質ポリウレタンフォームの不用意な動きを防ぐことができ、ポリウレタンフォームの扇風機の羽根への接触を防ぐことができる。
一例として示す脱臭具の斜視図。 後面の側から示す脱臭具の斜視図。 軟質ポリウレタンフォームの部分拡大斜視図。 脱臭具を扇風機に取り付ける手順を説明する図。 図1の脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 図1の脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 図1の脱臭具を取り付けた扇風機の側面図。 図1の脱臭具を取り付けた扇風機の背面斜視図。 他の一例として示す脱臭具の斜視図。 他の一例として示す脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 他の一例として示す脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 他の一例として示す脱臭具10Eの正面図。 図12の脱臭具の背面図。 図12のA−A線矢視断面図。 図12の脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 図12の脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 図12の脱臭具を取り付けた扇風機の背面斜視図。 他の一例として示す脱臭具の斜視図。 他の一例として示す脱臭具の正面図。 図19の脱臭具の背面図。 図19のB−B線矢視断面図。 他の一例として示す脱臭具の斜視図。 他の一例として示す脱臭具の正面図。 図23の脱臭具の背面図。 図23のC−C線矢視断面図。 図23の脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 図23の脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 図23の脱臭具を取り付けた扇風機の背面斜視図。 他の一例として示す脱臭具の斜視図。 他の一例として示す脱臭具の正面図。 図30の脱臭具の背面図。 図30のD−D線矢視断面図。 他の一例として示す脱臭具の斜視図。 他の一例として示す脱臭具の正面図。 図34の脱臭具の背面図。 図34のE−E線矢視断面図。 図34の脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 図34の脱臭具を取り付けた扇風機の背面斜視図。 他の一例として示す脱臭具の正面図。 図39の脱臭具の背面図。 図39のF−F線矢視断面図。 他の一例として示す脱臭具の正面図。 図42の脱臭具の背面図。 図42のG−G線矢視断面図。 図42の脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 図42の脱臭具を取り付けた扇風機の正面図。 図42の脱臭具を取り付けた扇風機の背面斜視図。 他の一例として示す脱臭具の斜視図。 各脱臭具の脱臭機能の測定手順を説明する図。 図49から続く各脱臭具の脱臭機能の測定手順を説明する図。 アンモニアに対する測定結果を示す図。 トリメチルアミンに対する測定結果を示す図。 メチルメルカプタンに対する測定結果を示す図。 硫化水素に対する測定結果を示す図。 酢酸に対する測定結果を示す図。 アセトアルデヒドに対する測定結果を示す図。
一例として示す脱臭具10Aの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる脱臭具および脱臭具が取り付けられた扇風機の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、後面の側から示す脱臭具10Aの斜視図であり、図3は、脱臭具10Aを形成する軟質ポリウレタンフォーム11の部分拡大斜視図である。図4は、脱臭具10Aを扇風機25に取り付ける手順を説明する図であり、図5,6は、図1の脱臭具10Aを取り付けた扇風機25の正面図である。図7は、図1の脱臭具10Aを取り付けた扇風機25の側面図であり、図8は、図1の脱臭具10Aを取り付けた扇風機25の背面斜視図である。図5では、前ガード26および羽根29の図示を省略している。図1では、通気性シート20の一部を破断して示す。図1,2では、径方向を矢印X、厚み方向を矢印Yで示し、周り方向を矢印Zで示するしをこうを。
脱臭具10Aは、扇風機25(後記する後ガード28の直前、後記する羽根29の直後)(送風装置)に着脱可能に取り付けられ、扇風機25を通過する空気に含まれる臭いの除去に好適に使用される。脱臭具10Aの一例としては、活性炭粉末(図示せず)が塗布された軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。活性炭粉末は、所定のバインダー(接着剤)によってポリウレタンフォーム11の壁面12(後記する前後面13,14および通気路18の壁面)に固着されている。活性炭粉末が塗布された軟質ポリウレタンフォーム11は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。
ポリウレタンフォーム11の壁面12に活性炭粉末を塗布(固着)する一例は、ポリウレタンフォーム11の一方の面から他方の面に向かって空気を通流させつつ、活性炭粉末とバインダーとの混合塗料をポリウレタンフォーム11一方の面に吹き付け塗装し、その混合塗料を乾燥させる。ポリウレタンフォーム11の壁面12に活性炭粉末を塗布(固着)する他の一例は、活性炭粉末とバインダーとの混合塗料にポリウレタンフォーム11をドブ付けし、その混合塗料を乾燥させる。活性炭粉末を塗布したポリウレタンフォーム11では、ポリウレタンフォーム11の壁面12に活性炭粉末が積層され、ポリウレタンフォーム11の壁面12に活性炭の被覆層が形成される。
脱臭具10Aの他の一例としては、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させた軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させたポリウレタンフォーム11では、ポリウレタンフォーム11の壁面12に活性炭が露出する。活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム11は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。
ポリウレタンフォーム11には、トリレンジイソシアネートとポリエーテルポリオール等を原料とするポリエーテル系フォーム、または、トリレンジイソシアネートと分岐ポリエステルポリオール等を原料とするポリエステル系フォームが使用されている。ポリウレタンフォーム11は、フォーム原料に気泡径の調整等に使用する添加剤を加え、水と発泡助剤とによって発泡が行われる。
活性炭粉末は、約300〜5000m2/gの比表面積を有し、高い臭気吸着機能(ヨウ素やガス状セシウム等の放射性物質吸着機能を含む)を有する。活性炭粉末は、活性炭を微粉砕して作られており、その平均粒径が5〜10μmの範囲にある。活性炭粉末に加工する活性炭は、ヤシガラやおが屑、硬質の木材チップ、木炭、草炭等を原料として作られている。フォーム原料に対する活性炭粉末の混合割合は、フォーム原料100重量%に対して活性炭粉末80〜180重量%、好ましくは、フォーム原料100重量%に対して活性炭粉末100〜150重量%である。
脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)は、平面形状が円形の所定面積の前面13および平面形状が円形の所定面積の後面14と、周り方向へ環状に延びる内周縁部15および周り方向へ環状に延びる外周縁部16と、内周縁部15に囲繞された円形の中央開口17と、前後面13,14間に存在する複数の通気路18と、通気路18につながって前後面13,14に開口する複数の通気口19とを有する(図2参照)。なお、前面13や後面14の平面形状は円形に限定されず、正方形や長方形、多角形、楕円形等の他の形状であってもよい。
脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)は、その前面13全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されている。通気性シート20には、粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかが使用されている。通気性シート20は、エレクトレット化されている。通気性シート20をエレクトレット化する一例としては、エレクトレット処理装置を利用し、針状電極と電極との距離を25mmとし、印可電圧を25kvとするとともに、処理温度を80℃としてエレクトレット処理を行う。なお、通気性シート20がエレクトレット化されていなくてもよい。
脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)は、その後面14全域が複数の網目を有する通気性ネット21(網)に包被されている。通気性ネット21には、メッシュ数が10メッシュ(100×100メッシュ)や12メッシュ(120×120メッシュ)、24メッシュ(240×240メッシュ)、32メッシュ(320×320メッシュ)等を使用することができる。
通気性シート20や通気性ネット21は、脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)の内周縁部15から径方向内方へ延びる部分が縫製され、または、熱融着(ソニックシールやヒートシール)によって固着されている。通気性シート20や通気性ネット21は、脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16から径方向外方へ延びる部分が縫製され、または、熱融着(ソニックシールやヒートシール)によって固着されている。
それら通気路18は、ポリウレタンフォーム11の壁面12に囲繞されてポリウレタンフォーム11の内部に画成されている。ポリウレタンフォーム11の壁面12に活性炭粉末が塗布されている場合、通気路18を画成する壁面12に活性炭の被覆層が形成されている。ポリウレタンフォーム11に活性炭粉末が混入されている場合、通気路18を画成する壁面12に活性炭が露出している。
通気路18は、前面13と後面14との間においてポリウレタンフォーム11の厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、内周縁部15と外周縁部16との間においてポリウレタンフォーム11の径方向へ不規則に曲折しながら延びている。径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路18は、径方向において部分的に繋がり、一方の通気路18と他方の通気路18とが互いに連通している。厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路18は、厚み向において部分的に繋がり、一方の通気路18と他方の通気路18とが互いに連通している。
それら通気路18の開口面積は、厚み方向に向かって一様ではなく、厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、径方向に向かって一様ではなく、径方向に向かって不規則に変化している。それら通気路18は、その開口面積が大きくなったり、小さくなったりしながら厚み方向と径方向とへ不規則に開口している。また、通気路18に繋がるそれら通気口19は、その面積が一様ではなく、その面積が相違している。
ポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)は、その厚み寸法が3〜10mmの範囲、好ましくは4〜6mmの範囲にある。ポリウレタンフォーム11の厚み寸法が3mm未満では、ポリウレタンフォーム11の壁面12の比表面積を大きくすることができず、脱臭具10A(活性炭粉末を塗布したポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入したポリウレタンフォーム11)の臭気吸着機能を向上させることができない。ポリウレタンフォーム11の厚み寸法が10mmを超過すると、ポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の空気抵抗が大きく、脱臭具10Aが扇風機25の羽根29に進入する空気の抵抗になり、扇風機25の羽根29に空気をスムーズに流入させることができない。
脱臭具10Aは、それを作るポリウレタンフォーム11の厚み寸法が前記範囲にあるから、ポリウレタンフォーム11の壁面12の比表面積を大きくすることができ、脱臭具10A(活性炭粉末を塗布したポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入したポリウレタンフォーム11)の臭気吸着機能を向上させることができ、扇風機25に進入した空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォーム11に塗布された活性炭粉末やポリウレタンフォーム11に混入された活性炭粉末に十分に吸着させることができる。また、ポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)が扇風機25の羽根29に進入する空気の抵抗になることはなく、扇風機25の羽根29に空気をスムーズに流入させることができる。
ポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)は、その質量が30〜60gの範囲にある。脱臭具10Aは、ポリウレタンフォーム11の質量が前記範囲にあり、脱臭具10Aを軽量にすることができるから、脱臭具10Aを扇風機25に容易に取り付けることができるとともに、脱臭具10Aを扇風機25から容易に取り外すことができ、脱臭具10Aの扇風機25への設置作業や交換作業を容易に行うことができる。
脱臭具10Aは、それを作るポリウレタンフォーム11の面速が20〜40cm/secの範囲、好ましくは25〜35cm/secの範囲にある。ポリウレタンフォーム11の面速が20cm/sec未満では、空気がポリウレタンフォーム11をスムーズに通流することができず、脱臭具10Aが扇風機25の羽根29に進入する空気の抵抗になり、扇風機25の羽根29に空気をスムーズに流入させることができない。ポリウレタンフォーム11の面速が40cm/secを超過すると、扇風機25に進入した空気がポリウレタンフォーム11の通気路18を瞬時に通過し、ポリウレタンフォーム11の通気路18の壁面12に空気を十分に接触させることができず、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォームに塗布された活性炭粉末やポリウレタンフォームに混入された活性炭粉末に十分に吸着させることができない。
脱臭具10Aは、ポリウレタンフォーム11の面速が前記範囲にあるから、脱臭具10Aが扇風機25の羽根29に進入する空気の抵抗になることはなく、扇風機25の羽根29に空気をスムーズに流入させることができ、脱臭具10Aによって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を扇風機25の前方へ円滑に送風することができる。また、扇風機25に進入した空気がポリウレタンフォーム11の通気路18を瞬時に通過することはなく、ポリウレタンフォーム11の通気路18の壁面12に空気を十分に接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォーム11に塗布された活性炭粉末やポリウレタンフォーム11に混入された活性炭粉末に十分に吸着させることができる。
ポリウレタンフォーム11には、その径方向の寸法を二分する二分線22と内周縁部15との間に延びる内側領域23または二分線22と外周縁部16との間に延びる外側領域24のいずれかに臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解する脱臭触媒が塗布されている場合がある。脱臭触媒には、銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒、活性二酸化マンガン−銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒、酸化銅(酸化銅または亜酸化銅)−銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒、活性二酸化マンガン−銅イオン担持ゼオライト−銅酸化物(酸化銅または亜酸化銅)の脱臭触媒等の既存のそれらを使用することができる。
銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒のポリウレタンフォーム11への塗布手順の一例は、以下のとおりである。銅イオン担持ゼオライトに水を加えてそれらを湿式混合した後、その水溶液にシリカゾルを混合して脱臭触媒塗料を作る。次に、その脱臭触媒塗料をポリウレタンフォーム11の内側領域23または外側領域24のいずれかに塗布した後、脱臭触媒塗料を乾燥させてポリウレタンフォーム11の壁面12(通気路18)に脱臭触媒の被覆層を形成する。
活性二酸化マンガン−銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒のポリウレタンフォーム11への塗布手順の一例は、以下のとおりである。活性二酸化マンガンに銅イオン担持ゼオライトを配合し、水を加えてそれらを湿式混合した後、その水溶液にシリカゾルを混合して脱臭触媒塗料を作る。次に、その脱臭触媒塗料をポリウレタンフォーム11の内側領域23または外側領域24のいずれかに塗布した後、脱臭触媒塗料を乾燥させてポリウレタンフォーム11の壁面12(通気路18)に脱臭触媒の被覆層を形成する。
酸化銅(酸化銅または亜酸化銅)−銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒のポリウレタンフォーム11への塗布手順の一例は、以下のとおりである。酸化銅(酸化銅または亜酸化銅)に銅イオン担持ゼオライトを配合し、水を加えてそれらを湿式混合した後、その水溶液にシリカゾルを混合して脱臭触媒塗料を作る。次に、その脱臭触媒塗料をポリウレタンフォーム11の内側領域23または外側領域24のいずれかに塗布した後、脱臭触媒塗料を乾燥させてポリウレタンフォーム11の壁面12(通気路18)に脱臭触媒の被覆層を形成する。
活性二酸化マンガン−銅イオン担持ゼオライト−銅酸化物(酸化銅または亜酸化銅)の酸化分解性脱臭触媒のポリウレタンフォーム11への塗布手順の一例は、以下のとおりである。活性二酸化マンガンに銅イオン担持ゼオライトと酸化銅または亜酸化銅とを配合し、水を加えて湿式混合した後、シリカゾルを加えて混合し、酸化分解性脱臭触媒塗料を作る。次に、その脱臭触媒塗料をポリウレタンフォーム11の内側領域23または外側領域24のいずれかに塗布した後、脱臭触媒塗料を乾燥させてポリウレタンフォーム11の壁面12(通気路18)に脱臭触媒の被覆層を形成する。
脱臭具10Aを扇風機25に取り付ける手順は、以下のとおりである。なお、脱臭具10A(後記する脱臭具10B〜10を含む)を取り付ける扇風機25(脱臭具10A〜10を取り付けた扇風機25)には、図示のリビング扇風機の他に、壁掛け扇風機、小型扇、ルーバー扇、ボックス扇風機、エアーサーキュレーター、卓上扇風機、クリップ扇風機、工業扇がある。
扇風機25の前ガード26のクリップ27を下方へ旋回させて前ガード26と後ガード28との係合を解除し、扇風機25から前ガード26を取り外すとともに、羽根29を扇風機25のモーターシャフト30に固定するスピンナー31を時計回り方向へ回転させてモーターシャフト30の先端部からスピンナー31を取り外す。次に、モーターシャフト30の前方へ羽根29を移動させ、羽根29の軸孔をモーターシャフト30から抜き取って羽根29をモーターシャフト30から取り外した後、ガード締付ナット32を反時計回り方向へ回転させ、扇風機25のモーターケース33から前方へ延びる螺子パイプ34とガード締付ナット32との螺着を解除し、螺子パイプ34からガード締付ナット32を取り外す。
ガード締付ナット32を螺子パイプ34から取り外した後、脱臭具10Aの前面13(通気性シート20)を羽根29に対向させるとともに、脱臭具10Aの後面14(通気性ネット21)を後ガード28に対向させた状態で、中央開口17をモーターシャフト30に挿通するとともに、中央開口17を螺子パイプ34に挿入する。なお、中央開口17の直径は、螺子パイプ34の直径よりもわずかに大きい。中央開口17を螺子パイプ34に挿入すると、脱臭具10Aの内周縁部15が後ガード28の内周部35に当接する。
中央開口17を螺子パイプ34に挿入した後、螺子パイプ34においてガード締付ナット32を時計回り方向へ回転させ、そのガード締付ナット32を螺子パイプ34に再び螺着する。ガード締付ナット32を螺子パイプ34に螺着すると、脱臭具10Aの内周縁部15がガード締付ナット32と後ガード28の内周部35とに挟まれ、脱臭具10Aが扇風機25のモーターケース33に固定される(図5参照)。
次に、羽根29の軸孔をモーターシャフト30に挿通し、スピンナー31を反時計回り方向へ回転させ、モーターシャフト30の先端部にスピンナー31を再び螺着して羽根29をモーターシャフト30に固定し、前ガード26のガードリング36と後ガード28のガードリング37との位置を合わせ、前ガード26のクリップ27を上方へ旋回させて前ガード26と後ガード28とを係合させる。脱臭具10Aを扇風機25に取り付けると、脱臭具10Aが後ガード28と羽根29との間に位置し、臭具10Aの外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38の近傍に位置する(図6参照)。
扇風機25に脱臭具10Aを取り付けた後、扇風機25のスイッチをONにすると、モーターによってモーターシャフト30が回転するとともに、羽根29が回転し、空気が後ガード28の全域であってガード28の後方から扇風機25に進入する。後ガード28の後方から扇風機25に進入した空気は、通気性ネット21を通過し、脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)の後面14の通気口19から通気路18に進入した後、通気路18を通って脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)の前面13の通気口19から流出し、通気性シート20を通過して扇風機25の前方へ送風される。なお、ポリウレタンフォーム11の内部において通気路18が厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びているから、通気路18を通る空気が通気路18の壁面12に確実に接触する。
通気路18に進入した空気は、厚み方向や径方向に曲折して延びる通気路18の壁面12に接触し、空気に含まれる臭気成分(アンモニア、トリメチルアミンやトリエチルアミン、トリアルアミン等の窒素含有化合物を主成分とした塩基性臭気成分、硫化水素や硫化メチル、二硫化メチル、メチルメルカプタン等の硫黄含有化合物、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒド類を主成分とした中性臭気成分、ギ酸や酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸類を主成分とした酸性臭気成分、トルエンやキシレン、ブタノール、メチルイソブチルケトン)やたばこ臭、ノネナール臭が通気路18に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路18の表面に露出する活性炭粉末に吸着される。なお、脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)の内側領域23または外側領域24に脱臭触媒が塗布されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。また、空気が通気性シート20を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシート20に捕集され(通気性シート20がエレクトレット化されている場合、シートの静電作用によって空気に含まれる不純物がシート20に効率よく捕集され)、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が除去された空気が羽根29に進入する。
脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)は、脱臭具10Aを形成する軟質ポリウレタンフォーム11の壁面12に活性炭粉末が塗布(固着)され、または、ポリウレタンフォーム11に活性炭粉末が混入されているから、扇風機25(前ガード26と後ガード28との間)に進入した空気が通気路18を通過するときに空気が通気路18の壁面12に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に吸着させることができ(内側領域23または外側領域24に脱臭触媒が塗布されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭触媒によって酸化分解することができ)、扇風機25を通過する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。
脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)は、前面13全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被され、扇風機24に進入した空気がシート20を通過するときに、空気に含まれる塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシート20に捕集されるから(通気性シート20がエレクトレット化されている場合、シートの静電作用によって空気に含まれる不純物がシートに効率よく捕集されるから)、扇風機25に進入した空気に含まれる塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をシート20によって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができるとともに、扇風機25による送風と同時に不純物を除去した空気を扇風機25から送気することができる。また、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シート20に捕集されることで、それら不純物の扇風機25による拡散を防ぐことができる。
脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)は、それら通気路18が厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延び、隣接する通気路が厚み方向と径方向とにおいて部分的に繋がっているから、通気路18が前面13と後面14との間で直状に延びる場合と比較し、ポリウレタンフォーム11の内部における通気路18の全長を長くすることができるとともに、ポリウレタンフォーム11の壁面12の比表面積を大きくすることができ、脱臭具10A(活性炭粉末を固着したポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入したポリウレタンフォーム11)の臭気吸着機能を向上させることができるとともに、扇風機25に進入した空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォームに固着された活性炭粉末やポリウレタンフォームに混入された活性炭粉末に十分に吸着させることができる。
脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)は、空気が後ガード28の全域であってガード28の後方から扇風機25の羽根29に進入し、後ガード28から扇風機25の羽根29に進入する空気の流速が遅く(羽根29の後方における空気の流速が遅く)、空気が脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)の通気路18をゆっくりと通過するから、脱臭具10Aを扇風機25の羽根29と前ガード26との間に設置する場合と比較し、脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)の壁面12に対する空気の接触時間を長くすることができ、空気に含まれる臭いを活性炭粉末に確実に吸着させることができる。
脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機24)は、建造物内の空気が扇風機25の稼働中に脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)の通気路18を通流した後、再び扇風機25に進入して脱臭具10A(ポリウレタンフォーム11)の通気路18を通流することで、建造物内の空気が通気路18を何回も通過するから、建造物内の空気が脱臭具10Aによって次第に浄化され、扇風機25を長時間稼働させることで脱臭具10Aの脱臭機能を十分に発揮させることができる。
図9は、他の一例として示す脱臭具10Bの斜視図である。図9では、脱臭具10Bを後面14の側から示す。図9では、径方向を矢印X、厚み方向を矢印Yで示し、周り方向を矢印Zで示す。るしをこうを図9に示す脱臭具10Bが図1のそれと異なるところは、脱臭具10B(ポリウレタンフォーム11)の前面全域13(図1参照)と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されている点にある。この脱臭具10Bのその他の構成は、図1の脱臭具10Aのそれと同一であるから、その説明は省略する。通気性シート20には、粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかが使用されている。
脱臭具10B(脱臭具10Bを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10B(脱臭具10Bを取り付けた扇風機25)は、その前面13全域と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されているから、扇風機25に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をそれらシート20によって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができ、扇風機25による送風と同時に不純物を除去した空気を扇風機25から送気することができる。また、ポリウレタンフォーム11の壁面12(前後面13,14および通気路18の壁面)への塵埃や花粉、PM2.5等の不純物の付着を防ぐことができ、不純物がポリウレタンフォーム11の壁面12に付着することによる脱臭具10B(活性炭粉末)の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。
図10は、他の一例として示す脱臭具10Cを取り付けた扇風機25の正面図であり、図11は、他の一例として示す脱臭具10Dを取り付けた扇風機25の正面図である。図10に示す脱臭具10Cが図1や図9のそれらと異なるところは、脱臭具10Cの直径および面積が図1や図9の脱臭具10A,10Bのそれらよりも大きく、脱臭具10Cを扇風機25に取り付けたときに、脱臭具10B(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向先端部39に位置する点にある。この脱臭具10Cのその他の構成は、図1や図9の脱臭具10A,10Bのそれと同一であるから、その説明は省略する。
図11に示す脱臭具10Dが図1や図9のそれらと異なるところは、脱臭具10Dの直径および面積が図1や図9の脱臭具10A,10Bのそれらよりも大きく、脱臭具10Dを扇風機25に取り付けたときに、脱臭具10C(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向先端部39と羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38との間の部位の略径方向中央に位置する点にある。この脱臭具10Dのその他の構成は、図1や図9の脱臭具10A,10Bのそれと同一であるから、その説明は省略する。
脱臭具10C(脱臭具10Cを取り付けた扇風機25)や脱臭具10D(脱臭具10Dを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)や図9の脱臭具10B(脱臭具10Bを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10C(脱臭具10Cを取り付けた扇風機25)や脱臭具10D(脱臭具10Dを取り付けた扇風機25)は、脱臭具10Cや脱臭具10Dの面積を図1や図9の脱臭具10A,10Bのそれよりも大きくすることで、脱臭具10Cや脱臭具10Dにおける脱臭機能を向上させることができ、脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)や脱臭具10B(脱臭具10Bを取り付けた扇風機25)と比較し、空気に含まれる臭いを短時間に除去することができる。なお、脱臭具10C,10D(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16は、扇風機25の羽根29の径方向先端部39と二分線38との間に位置していればよい。
図12は、他の一例として示す脱臭具10Eの正面図であり、図13は、図12の脱臭具10Eの背面図である。図14は、図12のA−A線矢視断面図であり、図15,16は、図12の脱臭具10Eを取り付けた扇風機25の正面図である。図17は、図12の脱臭具10Eを取り付けた扇風機25の背面斜視図である。図15では、前ガード26および羽根29の図示を省略している。図12〜14では、径方向を矢印X(図12,13のみ)、厚み方向を矢印Y(図14のみ)で示し、周り方向を矢印Z(図12,13のみ)で示す。
脱臭具10Eは、図1のそれと同様に、扇風機25(後ガード28の直前、羽根29の直後)に着脱可能に取り付けられ、扇風機25を通過する空気に含まれる臭いや不純物の除去に好適に使用される。脱臭具10Eは、活性炭粉末が所定のバインダーによって壁面12に塗布され、壁面12に活性炭の被覆層が形成された図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。または、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させ、壁面12に活性炭粉末が露出する図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。
活性炭粉末を塗布(固着)した軟質ポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム11は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。活性炭粉末は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11に使用するそれと同一であり、フォーム原料に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11のそれと同一である。
脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)は、円形の前面13および円形の後面14と、周り方向へ環状に延びる内周縁部15および周り方向へ環状に延びる外周縁部16と、円形の中央開口17と、前後面13,14間(ポリウレタンフォーム11の内部)に存在する複数の通気路18と、通気路18につながって前後面13,14に開口する複数の通気口19とを有する。
脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)は、その前面13全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被され、その後面14全域が複数の網目を有する通気性ネット21(網)に包被されている。通気性シート20や通気性ネット21は、図1の脱臭具10Aに使用されたそれらと同一である。脱臭具10Eは、ポリウレタンフォーム11を支持する支持フレーム40に着脱可能に設置されている。
ポリウレタンフォーム11の壁面12に活性炭粉末が塗布されている場合、通気路18を画成する壁面12に活性炭の被覆層が形成され、ポリウレタンフォーム11に活性炭粉末が混入されている場合、通気路18を画成する壁面12に活性炭が露出している。通気路18は、厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びている。厚み方向と径方向とへ隣接する通気路18は、厚み方向や径方向おいて部分的に繋がり、一方の通気路18と他方の通気路18とが互いに連通している。それら通気路18の開口面積は、厚み方向と径方向とに向かって不規則に変化し、通気路18に繋がるそれら通気口19は、その面積が相違している(図2援用)。
ポリウレタンフォーム11(脱臭具10E)の厚み寸法は、3〜10mm(好ましくは4〜6mm)の範囲にあり、ポリウレタンフォーム11(脱臭具10E)の質量は、30〜60gの範囲にある。厚み寸法をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。ポリウレタンフォーム11の面速は、20〜40cm/sec(好ましくは25〜35cm/sec)の範囲にある。面速をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。
脱臭具10Eでは、ポリウレタンフォーム11の径方向の寸法を二分する二分線22と内周縁部15との間に延びる内側領域23または二分線22と外周縁部16との間に延びる外側領域24のいずれかに、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解する脱臭触媒が塗布されていてもよい。脱臭触媒には、図1の脱臭具10Aにおいて説明したそれらと同一のものを使用することができる。
支持フレーム40は、脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)の前面13の側(一方の面)であって通気性シート20の外側に位置している。支持フレーム40は、プラスチック板や金属板から作られ、内周縁部15を支持する内周枠41と、外周縁部16を支持する外周枠42と、内周枠41と外周枠42とに繋がって前面13において径方向へ直状に延びる連結枠43とを有する。支持フレーム40では、内周枠41と外周枠42と連結枠43とが一体成形されている。なお、図示はしていないが、支持フレーム40が脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)の後面14の側(一方の面)であって通気性ネット21の外側に位置していてもよい。
支持フレーム40の内周枠41は、脱臭具10Eの前面13において周り方向へ環状に延びている。支持フレーム40の外周枠42は、脱臭具10Eの前面13において周り方向へ環状に延びる第1外周枠44と、第1外周枠44から後面14の側に向かって折れ曲がり、前面13と後面14との間において周り方向へ環状に延びる第2外周枠45と、第2外周枠45から後面14に向かって折れ曲がり、後面14において周り方向へ環状に延びる第3外周枠46とを有する。外周枠42(第1〜第3外周枠44〜46)は、通気性シート20や通気性ネット21を含む外周縁部16を前面13(一方の面)から後面14(他方の面)に向かって包み込むように延びている。
支持フレーム40が後面14の側に位置する場合、内周枠41と外周枠42とが後面14において周り方向へ環状に延び、連結枠43が後面14において径方向へ直状に延びるとともに、外周枠42(第1〜第3外周枠44〜46)が通気性シート20や通気性ネット21を含む外周縁部16を後面14(一方の面)から前面13(他方の面)に向かって包み込むように延びる。
脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)を支持フレーム40に設置するには、外周縁部16を支持フレーム40の外周枠42に嵌入させる。外周縁部16を外周枠42に嵌入させると、内周縁部15において前面13が内周枠41に当接下に支持され、外周縁部16において前後面13,14が外周枠42に当接下に支持されるとともに、内周縁部14と外周縁部16とを除く残余部が連結枠43に当接下に支持される。脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)を支持フレーム40から取り外すには、外周縁部16を支持フレーム40の外周枠42から抜き取り、外周縁部16と外周枠42との嵌合を解除する。
脱臭具10Eを扇風機25に取り付ける手順は、図1の脱臭具10Aと同一である。脱臭具10Eを扇風機25に取り付けると、支持フレーム40の内周枠41がガード締付ナット32と後ガード28の内周部35とに挟まれ、脱臭具10Eが扇風機25のモーターケース33に固定される(図15参照)。脱臭具10Eを扇風機25に取り付けると、脱臭具10Eが後ガード28と羽根29との間に位置し、脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38の近傍に位置する(図16参照)。
なお、図10に示すように、脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向先端部39に位置してもよく、図11に示すように、脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が羽根29の径方向先端部39と二分線38との間の部位の径方向中央に位置してもよい。ただし、外周縁部16は、径方向先端部39と二分線38との間に位置していればよい。
扇風機25に脱臭具10Eを取り付けた後、扇風機25のスイッチをONにすると、空気が後ガード28の後方から扇風機25に進入する。後ガード28から扇風機25に進入した空気は、脱臭具10Eに流入して厚み方向や径方向に曲折して延びる通気路18の壁面12に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が通気路18に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路18の表面に露出する活性炭粉末に吸着される。臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された無臭かつ清浄な空気が扇風機25から送気される。なお、脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)の内側領域23または外側領域24に脱臭触媒が塗布されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。また、空気が通気性シート20を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシート20に捕集され(通気性シート20がエレクトレット化されている場合、シートの静電作用によって空気に含まれる不純物がシート20に効率よく捕集され)、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が除去された空気が羽根29に進入する。
脱臭具10E(脱臭具10Eを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10E(脱臭具10Eを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム40の外周枠42が通気性シート20や通気性ネット21を含む外周縁部16を保持するから、脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)が支持フレーム40に遊動不能に据え付けられ、支持フレーム40からの脱臭具10Eの脱落を防ぐことができ、支持フレーム40の内周枠41を介して脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25の後ガード28と羽根29との間に確実に設置することができる。脱臭具10E(脱臭具10Eを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム40によって扇風機25の稼働中における脱臭具10E(ポリウレタンフォーム11)の不用意な動きを防ぐことができ、脱臭具10Eの扇風機25の羽根29への接触を防ぐことができる。
図18は、他の一例として示す脱臭具10Fの斜視図である。図18では、脱臭具10Fを後面14の側から示す。るしをこうを図18に示す脱臭具10Fが図12のそれと異なるところは、脱臭具10F(ポリウレタンフォーム11)の前面全域13(図12参照)と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されている点にある。この脱臭具10Fのその他の構成は、図12の脱臭具10Eのそれと同一であるから、その説明は省略する。通気性シート20には、粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかが使用されている。
脱臭具10F(脱臭具10Fを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)や図12の脱臭具10E(脱臭具10Eを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10F(脱臭具10Fを取り付けた扇風機25)は、その前面13全域と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されているから、扇風機25に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をそれらシート20によって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができ、扇風機25による送風と同時に不純物を除去した空気を扇風機25から送気することができる。また、ポリウレタンフォーム11の壁面12(前後面13,14および通気路18の壁面)への塵埃や花粉、PM2.5等の不純物の付着を防ぐことができ、不純物がポリウレタンフォーム11の壁面12に付着することによる脱臭具10F(活性炭粉末)の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。
図19は、他の一例として示す脱臭具10Gの正面図であり、図20は、図19の脱臭具10Gの背面図である。図21は、図19のB−B線矢視断面図である。図19〜21では、径方向を矢印X(図19,20のみ)、厚み方向を矢印Y(図21のみ)で示し、周り方向を矢印Z(図19,20のみ)で示す。脱臭具10Gは、図1のそれと同様に、扇風機25(後ガード28の直前、羽根29の直後)に着脱可能に取り付けられ、扇風機25を通過する空気に含まれる臭いや不純物の除去に好適に使用される。
脱臭具10Gは、活性炭粉末が所定のバインダーによって壁面12に塗布され、壁面12に活性炭の被覆層が形成された図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。または、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させ、壁面12に活性炭が露出する図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。
活性炭粉末を塗布した軟質ポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム11は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。活性炭粉末は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11に使用するそれと同一であり、フォーム原料に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11のそれと同一である。
ポリウレタンフォーム11(脱臭具10G)の厚み寸法は、3〜10mm(好ましくは4〜6mm)の範囲にあり、ポリウレタンフォーム11(脱臭具10G)の質量は、30〜60gの範囲にある。厚み寸法をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。ポリウレタンフォーム11の面速は、20〜40cm/sec(好ましくは25〜35cm/sec)の範囲にある。面速をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。
脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)は、円形の前面13および円形の後面14と、周り方向へ環状に延びる内周縁部15および周り方向へ環状に延びる外周縁部16と、円形の中央開口17と、前後面13,14間(ポリウレタンフォーム11の内部)に存在する複数の通気路18と、通気路18につながって前後面13,14に開口する複数の通気口19とを有する。
脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)は、その前面13全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被され、その後面14全域が複数の網目を有する通気性ネット21(網)に包被されている。通気性シート20や通気性ネット21は、図1の脱臭具10Aに使用されたそれらと同一である。脱臭具10Gは、ポリウレタンフォーム11を支持する支持フレーム47に着脱可能に設置されている。
通気路18は、厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びている。厚み方向と径方向とへ隣接する通気路18は、厚み方向や径方向おいて部分的に繋がり、一方の通気路18と他方の通気路18とが互いに連通している。それら通気路18の開口面積は、厚み方向と径方向とに向かって不規則に変化し、通気路18に繋がるそれら通気口19は、その面積が相違している(図2援用)。
脱臭具10Gでは、ポリウレタンフォーム11の径方向の寸法を二分する二分線22と内周縁部15との間に延びる内側領域23または二分線22と外周縁部16との間に延びる外側領域24のいずれかに、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解する脱臭触媒が塗布されていてもよい。脱臭触媒には、図1の脱臭具10Aにおいて説明したそれらと同一のものを使用することができる。
支持フレーム47は、脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の前面13の側(一方の面)であって通気性シート20の外側に位置している。支持フレーム47は、プラスチック板や金属板から作られ、内周縁部15を支持する内周枠48と、外周縁部16を支持する外周枠49と、内周枠48と外周枠49とに繋がって径方向へ直状に延びる連結枠50とを有する。支持フレーム47では、内周枠48と外周枠49と連結枠50とが一体成形されている。なお、図示はしていないが、支持フレーム47が脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の後面14の側(一方の面)であって通気性ネット21の外側に位置していてもよい。
支持フレーム47の内周枠48は、脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の前面13において周り方向へ環状に延びる第1内周枠51と、第1内周枠51から後面14の側に向かって折れ曲がり、前面13と後面14との間において周り方向へ環状に延びる第2内周枠52と、第2内周枠52から後面14に向かって折れ曲がり、後面14において周り方向へ環状に延びる第3内周枠53とを有する。内周枠48(第1〜第3内周枠51〜53)は、通気性シート20や通気性ネット21を含む内周縁部15を前面13(一方の面)から後面16(他方の面)に向かって包み込むように延びている。
支持フレーム47の外周枠49は、脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の前面13において周り方向へ環状に延びる第1外周枠54と、第1外周枠54から後面14の側に向かって折れ曲がり、前面13と後面14との間において周り方向へ環状に延びる第2外周枠55と、第2外周枠55から後面14に向かって折れ曲がり、後面14において周り方向へ環状に延びる第3外周枠56とを有する。外周枠49(第1〜第3外周枠54〜56)は、通気性シート20や通気性ネット21を含む外周縁部16を前面13(一方の面)から後面14(他方の面)に向かって包み込むように延びている。
支持フレーム47が後面14の側に位置する場合、内周枠48と外周枠49とが脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の後面14において周り方向へ環状に延びるとともに、連結枠50が脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の後面14において径方向へ直状に延びる。さらに、内周枠48(第1〜第3内周枠51〜53)が通気性シート20や通気性ネット21を含む内周縁部15を後面14(一方の面)から前面13(他方の面)に向かって包み込むように延びるとともに、外周枠49(第1〜第3外周枠54〜56)が通気性シート20や通気性ネット21を含む外周縁部16を後面14(一方の面)から前面13(他方の面)に向かって包み込むように延びる。
脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)を支持フレーム47に設置するには、内周縁部15を支持フレーム47の内周枠48に嵌入させるとともに、外周縁部16を支持フレーム47の外周枠49に嵌入させる。内周縁部15を内周枠48に嵌入させ、外周縁部16を外周枠49に嵌入させると、内周縁部15において脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の前後面13,14が内周枠48に当接下に支持され、外周縁部16において脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の前後面13,14が外周枠49に当接下に支持されるとともに、内周縁部15と外周縁部16とを除く残余部が連結枠50に当接下に支持される。
脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)を支持フレーム47から取り外すには、内周縁部15を支持フレーム47の内周枠48から抜き取り、内周縁部15と内周枠48との嵌合を解除するとともに、外周縁部16を支持フレーム47の外周枠49から抜き取り、外周縁部16と外周枠49との嵌合を解除する。
脱臭具10Gを扇風機25に取り付ける手順は、図1の脱臭具10Aと同一である。脱臭具10Gを扇風機25に取り付けると、支持フレーム47の内周枠48がガード締付ナット32と後ガード28の内周部35とに挟まれ、脱臭具10Gが扇風機25のモーターケース33に固定される(図15援用)。脱臭具10Gを扇風機25に取り付けると、脱臭具10Gが後ガード28と羽根29との間に位置し、脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38の近傍に位置する(図16援用)。
なお、図10に示すように、脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向先端部39に位置してもよく、図11に示すように、脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が羽根29の径方向先端部39と二分線38との間の部位の径方向中央に位置してもよい。ただし、外周縁部16は、径方向先端部39と二分線38との間に位置していればよい。
扇風機25に脱臭具10Gを取り付けた後、扇風機25のスイッチをONにすると、空気が後ガード28の後方から扇風機25に進入する。後ガード28から扇風機25に進入した空気は、脱臭具10Gに流入して厚み方向や径方向に曲折して延びる通気路18の壁面12に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が通気路18に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路18の表面に露出する活性炭粉末に吸着される。臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された無臭かつ清浄な空気が扇風機25から送気される。なお、脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の内側領域23または外側領域24に脱臭触媒が塗布されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。また、空気が通気性シート20を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシート20に捕集され(通気性シート20がエレクトレット化されている場合、シートの静電作用によって空気に含まれる不純物がシート20に効率よく捕集され)、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が除去された空気が羽根29に進入する。
脱臭具10G(脱臭具10Gを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10G(脱臭具10Gを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム47の内周枠48が通気性シート20や通気性ネット21を含む内周縁部15を保持するとともに、外周枠49がシート20やネット21を含む外周縁部16を保持するから、脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)が支持フレーム47に遊動不能に据え付けられ、支持フレーム47からの脱臭具10Gの脱落を防ぐことができ、支持フレーム47の内周枠48を介して脱臭具10Gを扇風機25の後ガード28と羽根29との間に確実に設置することができる。脱臭具10G(脱臭具10Gを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム47によって扇風機25の稼働中における脱臭具10G(ポリウレタンフォーム11)の不用意な動きを防ぐことができ、脱臭具10Gの扇風機25の羽根29への接触を防ぐことができる。
図22は、他の一例として示す脱臭具10Hの斜視図である。図22では、脱臭具10Hを後面14の側から示す。るしをこうを図22に示す脱臭具10Hが図19のそれと異なるところは、脱臭具10H(ポリウレタンフォーム11)の前面全域13(図19参照)と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されている点にある。この脱臭具10Hのその他の構成は、図19の脱臭具10Fのそれと同一であるから、その説明は省略する。通気性シート20には、粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかが使用されている。
脱臭具10H(脱臭具10Hを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)や図19の脱臭具10F(脱臭具10Fを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10H(脱臭具10Hを取り付けた扇風機25)は、その前面13全域と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されているから、扇風機25に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をそれらシート20によって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができ、扇風機25による送風と同時に不純物を除去した空気を扇風機25から送気することができる。また、ポリウレタンフォーム11の壁面12(前後面13,14および通気路18の壁面)への塵埃や花粉、PM2.5等の不純物の付着を防ぐことができ、不純物がポリウレタンフォーム11の壁面12に付着することによる脱臭具10H(活性炭粉末)の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。
図23は、他の一例として示す脱臭具10Iの正面図であり、図24は、図23の脱臭具10Iの背面図である。図25は、図23のC−C線矢視断面図であり、図26,27は、図23の脱臭具10Iを取り付けた扇風機25の正面図である。図28は、図23の脱臭具10Iを取り付けた扇風機25の背面斜視図である。図26では、前ガード26および羽根29の図示を省略し、図27では、前ガード26の図示を省略している。図23〜25では、径方向を矢印X(図23,24のみ)、厚み方向を矢印Y(図25のみ)で示し、周り方向を矢印Z(図23,24のみ)で示す。
脱臭具10Iは、図1のそれと同様に、扇風機25(後ガード28の直前、羽根29の直後)に着脱可能に取り付けられ、扇風機25を通過する空気に含まれる臭いや不純物の除去に好適に使用される。脱臭具10Iは、活性炭粉末が所定のバインダーによって壁面12に塗布され、壁面12に活性炭の被覆層が形成された図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。または、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させ、壁面12に活性炭が露出する図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。
活性炭粉末を塗布した軟質ポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム11は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。活性炭粉末は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11に使用するそれと同一であり、フォーム原料に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11のそれと同一である。
ポリウレタンフォーム11(脱臭具10I)の厚み寸法は、3〜10mm(好ましくは4〜6mm)の範囲にあり、ポリウレタンフォーム11(脱臭具10I)の質量は、30〜60gの範囲にある。厚み寸法をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。ポリウレタンフォーム11の面速は、20〜40cm/sec(好ましくは25〜35cm/sec)の範囲にある。面速をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。
脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)は、円形の前面13および円形の後面14と、周り方向へ環状に延びる内周縁部15および周り方向へ環状に延びる外周縁部16と、円形の中央開口17と、前後面13,14間(ポリウレタンフォーム11の内部)に存在する複数の通気路18と、通気路18につながって前後面13,14に開口する複数の通気口19とを有する。脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)は、その前面13全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被され、その後面14全域が複数の網目を有する通気性ネット21(網)に包被されている。通気性シート20や通気性ネット21は、図1の脱臭具10Aに使用されたそれらと同一である。
通気路18は、厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びている。厚み方向と径方向とへ隣接する通気路18は、厚み方向や径方向おいて部分的に繋がり、一方の通気路18と他方の通気路18とが互いに連通している。それら通気路18の開口面積は、厚み方向と径方向とに向かって不規則に変化し、通気路18に繋がるそれら通気口19は、その面積が相違している(図2援用)。
脱臭具10Iでは、ポリウレタンフォーム11の径方向の寸法を二分する二分線22と内周縁部15との間に延びる内側領域23または二分線22と外周縁部16との間に延びる外側領域24のいずれかに、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解する脱臭触媒が塗布されていてもよい。脱臭触媒には、図1の脱臭具10Aにおいて説明したそれらと同一のものを使用することができる。
脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)は、支持フレーム57に支持されている。支持フレーム57は、脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の前面13の側に位置する第1支持フレーム58と、脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の後面14の側に位置する第2支持フレーム59とから形成されている。第1支持フレーム58は、前面13と通気性シート20との間に介在し、第2支持フレーム59は、後面14と通気性ネット21との間に介在している。
第1および第2支持フレーム58,59は、プラスチック板や金属板から作られ、脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の内周縁部15を支持する内周枠60と、脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16を支持する外周枠61と、内周枠60と外周枠61とに繋がって径方向へ直状に延びる連結枠62とを有する。
第1支持フレーム58の内周枠60は、前面13の内周縁部15において周り方向へ環状に延び、第1支持フレーム58の外周枠61は、前面13の外周縁部17において周り方向へ環状に延びている。第2支持フレーム59の内周枠60は、後面14の内周縁部16において周り方向へ環状に延び、第2支持フレーム59の外周枠61は、後面14の外周縁部16において周り方向へ環状に延びている。第1および第2支持フレーム58,59では、内周枠60と外周枠61と連結枠62とが一体成形されている。
脱臭具10Iでは、内周縁部15において脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の前後面13,14が第1および第2支持フレーム58,59の内周枠60に当接下に支持され、外周縁部16において脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の前後面13,14が第1および第2支持フレーム58,59の外周枠61に当接下に支持されるとともに、内周縁部15と外周縁部16とを除く残余部が第1および第2支持フレーム58,59の連結枠62に当接下に支持される。
脱臭具10Iを扇風機25に取り付ける手順は、図1の脱臭具10Aと同一である。脱臭具10Iを扇風機25に取り付けると、第1支持フレーム58の内周枠60がガード締付ナット32と後ガード28の内周部35とに挟まれ、脱臭具10Iが扇風機25のモーターケース33に固定される(図26参照)。脱臭具10Iを扇風機25に取り付けると、脱臭具10Iが後ガード28と羽根29との間に位置し、脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38の近傍に位置する(図27参照)。
なお、図10に示すように、脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向先端部39に位置してもよく、図11に示すように、脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が羽根29の径方向先端部39と二分線38との間の部位の径方向中央に位置してもよい。ただし、外周縁部16は、径方向先端部39と二分線38との間に位置していればよい。
扇風機25に脱臭具10Iを取り付けた後、扇風機25のスイッチをONにすると、空気が後ガード28の後方から扇風機25に進入する。後ガード28から扇風機25に進入した空気は、脱臭具10Iに流入して厚み方向や径方向に曲折して延びる通気路19の壁面12に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が通気路18に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路18の表面に露出する活性炭粉末に吸着される。臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された無臭かつ清浄な空気が扇風機25から送気される。なお、脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の内側領域23または外側領域24に脱臭触媒が塗布されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。また、空気が通気性シート20を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシート20に捕集され(通気性シート20がエレクトレット化されている場合、シートの静電作用によって空気に含まれる不純物がシート20に効率よく捕集され)、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が除去された空気が羽根29に進入する。
脱臭具10I(脱臭具10Iを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10I(脱臭具10Iを取り付けた扇風機25)は、第1および第2支持フレーム58,59が通気性シート20や通気性ネット21とポリウレタンフォーム11との間に位置することで、支持フレーム58,59がシート20やネット21とポリウレタンフォーム11とに支持されるとともに、前面13が第1支持フレーム58の内周枠60や外周枠61、連結枠62によって支持され、後面14が第2支持フレーム59の内周枠60や外周枠61、連結枠62によって支持されるから、第1および第2支持フレーム58,59によって扇風機25の稼働中における脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の不用意な動きを防ぐことができ、脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)の扇風機25の羽根29への接触を防ぐことができる。脱臭具10I(脱臭具10Iを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム58の内周枠60を介して脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25の螺子パイプ34に確実に固定することができ、支持フレーム58によって脱臭具10I(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25の後ガード28と羽根29との間に設置することができる。
図29は、他の一例として示す脱臭具10Jの斜視図である。図29では、脱臭具10Jを後面14の側から示す。るしをこうを図29に示す脱臭具10Jが図23のそれと異なるところは、脱臭具10J(ポリウレタンフォーム11)の前面全域13(図23参照)と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されている点にある。この脱臭具10Jのその他の構成は、図23の脱臭具10Iのそれと同一であるから、その説明は省略する。通気性シート20には、粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかが使用されている。
脱臭具10J(脱臭具10Jを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)や図23の脱臭具10I(脱臭具10Iを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10J(脱臭具10Jを取り付けた扇風機25)は、その前面13全域と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されているから、扇風機25に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をそれらシート20によって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができ、扇風機25による送風と同時に不純物を除去した空気を扇風機25から送気することができる。また、ポリウレタンフォーム11の壁面12(前後面13,14および通気路18の壁面)への塵埃や花粉、PM2.5等の不純物の付着を防ぐことができ、不純物がポリウレタンフォーム11の壁面12に付着することによる脱臭具10J(活性炭粉末)の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。
図30は、他の一例として示す脱臭具10Kの正面図であり、図31は、図30の脱臭具10Kの背面図である。図32は、図30のD−D線矢視断面図である。図30〜32では、径方向を矢印X(図30,31のみ)、厚み方向を矢印Y(図32のみ)で示し、周り方向を矢印Z(図30,31のみ)で示す。脱臭具10Kは、図1のそれと同様に、扇風機25(後ガード28の直前、羽根29の直後)に着脱可能に取り付けられ、扇風機25を通過する空気に含まれる臭いや不純物の除去に好適に使用される。
脱臭具10Kは、活性炭粉末が所定のバインダーによって壁面12に塗布され、壁面12に活性炭の被覆層が形成された図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。または、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させ、壁面12に活性炭が露出する図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。
活性炭粉末を塗布した軟質ポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム11は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。活性炭粉末は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11に使用するそれと同一であり、フォーム原料に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11のそれと同一である。
ポリウレタンフォーム11(脱臭具10K)の厚み寸法は、3〜10mm(好ましくは4〜6mm)の範囲にあり、ポリウレタンフォーム11(脱臭具10K)の質量は、30〜60gの範囲にある。厚み寸法をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。ポリウレタンフォーム11の面速は、20〜40cm/sec(好ましくは25〜35cm/sec)の範囲にある。面速をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。
脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)は、円形の前面13および円形の後面14と、周り方向へ環状に延びる内周縁部15および周り方向へ環状に延びる外周縁部16と、円形の中央開口17と、前後面13,14間(ポリウレタンフォーム11の内部)に存在する複数の通気路18と、通気路18につながって前後面13,14に開口する複数の通気口19とを有する。脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)は、その前面13全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被され、その後面14全域が複数の網目を有する通気性ネット21(網)に包被されている。通気性シート20や通気性ネット21は、図1の脱臭具10Aに使用されたそれらと同一である。
通気路18は、厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びている。厚み方向と径方向とへ隣接する通気路18は、厚み方向や径方向おいて部分的に繋がり、一方の通気路18と他方の通気路18とが互いに連通している。それら通気路18の開口面積は、厚み方向と径方向とに向かって不規則に変化し、通気路18に繋がるそれら通気口19は、その面積が相違している(図2援用)。
脱臭具10Kでは、ポリウレタンフォーム11の径方向の寸法を二分する二分線22と内周縁部15との間に延びる内側領域23または二分線22と外周縁部16との間に延びる外側領域24のいずれかに、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解する脱臭触媒が塗布されていてもよい。脱臭触媒には、図1の脱臭具10Aにおいて説明したそれらと同一のものを使用することができる。
脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)と通気性シート20との間には、ポリウレタンフォーム11を支持する支持フレーム63が介在している。支持フレーム63は、脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の前面13(一方の面)の側に位置し、前面13と通気性シート20との間に介在している。支持フレーム63は、プラスチック板や金属板から作られ、脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の内周縁部15を支持する内周枠64と、脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16を支持する外周枠65と、内周枠64と外周枠65とに繋がって前面13において径方向へ直状に延びる連結枠66とを有する。支持フレーム63の内周枠64と外周枠65とは、脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の前面13において周り方向へ環状に延びている。支持フレーム63では、内周枠64と外周枠65と連結枠66とが一体成形されている。
なお、図示はしていないが、支持フレーム63が脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の後面14(一方の面)の側に位置し、後面14と通気性ネット21との間に介在していてもよい。支持フレーム63が後面14と通気性ネット21との間に介在する場合、内周枠64と外周枠65とが脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の後面14において周り方向へ環状に延び、連結枠66が脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の後面14において径方向へ直状に延びる。
脱臭具10Kでは、内周縁部15において脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の前面13が支持フレーム63の内周枠64に当接下に支持され、外周縁部16において脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の前面13が支持フレーム63の外周枠65に当接下に支持されるとともに、内周縁部15と外周縁部16とを除く残余部が支持フレーム63の連結枠66に当接下に支持される。
脱臭具10Kを扇風機25に取り付ける手順は、図1の脱臭具10Aと同一である。脱臭具10Kを扇風機25に取り付けると、支持フレーム63の内周枠64がガード締付ナット21と後ガード28の内周部35とに挟まれ、脱臭具10Kが扇風機25のモーターケース33に固定される(図26援用)。脱臭具10Kを扇風機25に取り付けると、脱臭具10Kが後ガード28と羽根29との間に位置し、脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38の近傍に位置する(図27援用)。
なお、図10に示すように、脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向先端部39に位置してもよく、図11に示すように、脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が羽根29の径方向先端部39と二分線38との間の部位の径方向中央に位置してもよい。ただし、外周縁部16は、径方向先端部39と二分線38との間に位置していればよい。
扇風機25に脱臭具10Kを取り付けた後、扇風機25のスイッチをONにすると、空気が後ガード28の後方から扇風機25に進入する。後ガード28から扇風機25に進入した空気は、脱臭具10Kに流入して厚み方向や径方向に曲折して延びる通気路18の壁面12に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が通気路18に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路18の表面に露出する活性炭粉末に吸着される。臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された無臭かつ清浄な空気が扇風機25から送気される。なお、脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の内側領域23または外側領域24に脱臭触媒が塗布されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。また、空気が通気性シート20を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシート20に捕集され(通気性シート20がエレクトレット化されている場合、シートの静電作用によって空気に含まれる不純物がシート20に効率よく捕集され)、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が除去された空気が羽根29に進入する。
脱臭具10K(脱臭具10Kを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10K(脱臭具10Kを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム63がポリウレタンフォーム11と通気性シート20との間に位置することで、支持フレーム63がポリウレタンフォーム11とシート20とに支持されるとともに、支持フレーム63の内周枠64や外周枠65、連結枠66によってポリウレタンフォーム11が支持されるから、支持フレーム63によって扇風機25の稼働中における脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の不用意な動きを防ぐことができ、脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)の扇風機25の羽根29への接触を防ぐことができる。脱臭具10K(脱臭具10Kを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム63の内周枠64を介して脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25に確実に固定することができ、支持フレーム63によって脱臭具10K(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25の後ガード28と羽根29との間に設置することができる。
図33は、他の一例として示す脱臭具10Lの斜視図である。図33では、脱臭具10Lを後面14の側から示す。るしをこうを図33に示す脱臭具10Lが図30のそれと異なるところは、脱臭具10L(ポリウレタンフォーム11)の前面全域13(図30参照)と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されている点にある。この脱臭具10Lのその他の構成は、図30の脱臭具10Kのそれと同一であるから、その説明は省略する。通気性シート20には、粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかが使用されている。
脱臭具10L(脱臭具10Lを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)や図30の脱臭具10K(脱臭具10Kを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10L(脱臭具10Lを取り付けた扇風機25)は、その前面13全域と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されているから、扇風機25に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物をそれらシート20によって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができ、扇風機25による送風と同時に不純物を除去した空気を扇風機25から送気することができる。また、ポリウレタンフォーム11の壁面12(前後面13,14および通気路18の壁面)への塵埃や花粉、PM2.5等の不純物の付着を防ぐことができ、不純物がポリウレタンフォーム11の壁面12に付着することによる脱臭具10L(活性炭粉末)の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。
図34は、他の一例として示す脱臭具10Mの正面図であり、図35は、図34の脱臭具10Mの背面図である。図36は、図34のE−E線矢視断面図であり、図37は、図34の脱臭具10Mを取り付けた扇風機25の正面図である。図38は、図34の脱臭具10Mを取り付けた扇風機25の背面斜視図である。図37では、前ガード26の図示を省略している。図34〜36では、径方向を矢印X(図34,35のみ)、厚み方向を矢印Y(図36のみ)で示し、周り方向を矢印Z(図34,35のみ)で示す。
脱臭具10Mは、図1のそれと同様に、扇風機25(後ガード28の直前、羽根29の直後)に着脱可能に取り付けられ、扇風機25を通過する空気に含まれる臭いや不純物の除去に好適に使用される。脱臭具10Mは、活性炭粉末が所定のバインダーによって壁面12に塗布され、壁面12に活性炭の被覆層が形成された図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。または、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させ、壁面12に活性炭が露出する図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。
活性炭粉末を塗布した軟質ポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム11は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。活性炭粉末は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11に使用するそれと同一であり、フォーム原料に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11のそれと同一である。
ポリウレタンフォーム11(脱臭具10M)の厚み寸法は、3〜10mm(好ましくは4〜6mm)の範囲にあり、ポリウレタンフォーム11(脱臭具10M)の質量は、30〜60gの範囲にある。厚み寸法をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。ポリウレタンフォーム11の面速は、20〜40cm/sec(好ましくは25〜35cm/sec)の範囲にある。面速をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。
脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)は、円形の前面13および円形の後面14と、周り方向へ環状に延びる内周縁部15および周り方向へ環状に延びる外周縁部16と、円形の中央開口17と、前後面13,14間(ポリウレタンフォーム11の内部)に存在する複数の通気路18と、通気路18につながって前後面13,14に開口する複数の通気口19とを有する。脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)は、その前面13全域が複数の網目を有する通気性ネット21(網)に包被され、その後面14全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されている。通気性シート20や通気性ネット21は、図1の脱臭具10Aに使用されたそれらと同一である。
通気路18は、厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びている。厚み方向と径方向とへ隣接する通気路18は、厚み方向や径方向おいて部分的に繋がり、一方の通気路18と他方の通気路18とが互いに連通している。それら通気路18の開口面積は、厚み方向と径方向とに向かって不規則に変化し、通気路18に繋がるそれら通気口19は、その面積が相違している(図2援用)。
脱臭具10Mでは、ポリウレタンフォーム11の径方向の寸法を二分する二分線22と内周縁部15との間に延びる内側領域23または二分線22と外周縁部16との間に延びる外側領域24のいずれかに、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解する脱臭触媒が塗布されていてもよい。脱臭触媒には、図1の脱臭具10Aにおいて説明したそれらと同一のものを使用することができる。
脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)は、支持フレーム57に支持されている。支持フレーム57は、脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の前面13の側に位置する第1支持フレーム58と、脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の後面14の側に位置する第2支持フレーム59とから形成されている。第1支持フレーム58は、前面13と通気性ネット21との間に介在し、第2支持フレーム59は、後面14と通気性シート20との間に介在している。第1および第2支持フレーム58,59は、図23の脱臭具10Iに使用されたそれらと同一である。
脱臭具10Mでは、内周縁部15において脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の前後面13,14が第1および第2支持フレーム58,59の内周枠60に当接下に支持され、外周縁部16において脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の前後面13,14が第1および第2支持フレーム58,59の外周枠61に当接下に支持されるとともに、内周縁部15と外周縁部16とを除く残余部が第1および第2支持フレーム58,59の連結枠62に当接下に支持される。
脱臭具10Mを扇風機25に取り付ける手順は、図1の脱臭具10Aと同一である。脱臭具10Mを扇風機25に取り付けると、第1支持フレーム58の内周枠60がガード締付ナット32と後ガード28の内周部35とに挟まれ、脱臭具10Mが扇風機25のモーターケース33に固定される。脱臭具10Mを扇風機25に取り付けると、脱臭具10Mが後ガード28と羽根29との間に位置し、脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38の近傍に位置する(図37参照)。
なお、図10に示すように、脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向先端部39に位置してもよく、図11に示すように、脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が羽根29の径方向先端部39と二分線38との間の部位の径方向中央に位置してもよい。ただし、外周縁部16は、径方向先端部39と二分線38との間に位置していればよい。
扇風機25に脱臭具10Mを取り付けた後、扇風機25のスイッチをONにすると、空気が後ガード28の後方から扇風機25に進入する。後ガード28から扇風機25に進入した空気は、脱臭具10Mに流入して厚み方向や径方向に曲折して延びる通気路19の壁面12に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が通気路18に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路18の表面に露出する活性炭粉末に吸着される。臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された無臭かつ清浄な空気が扇風機25から送気される。
なお、脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の内側領域23または外側領域24に脱臭触媒が塗布されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。また、空気が通気性シート20を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシート20に捕集され(通気性シート20がエレクトレット化されている場合、シートの静電作用によって空気に含まれる不純物がシート20に効率よく捕集され)、塵埃や花粉、PM2.5等の微細な不純物が除去された空気がポリウレタンフォーム11に進入する。ポリウレタンフォーム11に進入する前に空気に含まれる微細な不純物が除去されから、ポリウレタンフォーム11の壁面12(前後面13,14および通気路18の壁面)への塵埃や花粉、PM2.5等の不純物の付着を防ぐことができ、不純物がポリウレタンフォーム11の壁面12に付着することによる脱臭具10M(活性炭粉末)の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。
脱臭具10M(脱臭具10Mを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10M(脱臭具10Mを取り付けた扇風機25)は、第1および第2支持フレーム58,59が通気性シート20や通気性ネット21とポリウレタンフォーム11との間に位置することで、支持フレーム58,59がシート20やネット21とポリウレタンフォーム11とに支持されるとともに、前面13が第1支持フレーム58の内周枠60や外周枠61、連結枠62によって支持され、後面14が第2支持フレーム59の内周枠60や外周枠61、連結枠62によって支持されるから、第1および第2支持フレーム58,59によって扇風機25の稼働中における脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の不用意な動きを防ぐことができ、脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)の扇風機25の羽根29への接触を防ぐことができる。脱臭具10M(脱臭具10Mを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム58の内周枠60を介して脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25の螺子パイプ34に確実に固定することができ、支持フレーム58によって脱臭具10M(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25の後ガード28と羽根29との間に設置することができる。
図39は、他の一例として示す脱臭具10Nの正面図であり、図40は、図39の脱臭具10Nの背面図である。図41は、図39のF−F線矢視断面図である。図39〜41では、径方向を矢印X(図39,40のみ)、厚み方向を矢印Y(図41のみ)で示し、周り方向を矢印Z(図39,40のみ)で示す。脱臭具10Nは、図1のそれと同様に、扇風機25(後ガード28の直前、羽根29の直後)に着脱可能に取り付けられ、扇風機25を通過する空気に含まれる臭いや不純物の除去に好適に使用される。
脱臭具10Nは、活性炭粉末が所定のバインダーによって壁面12に塗布され、壁面12に活性炭の被覆層が形成された図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。または、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させ、壁面12に活性炭が露出する図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。
活性炭粉末を塗布した軟質ポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム11は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。活性炭粉末は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11に使用するそれと同一であり、フォーム原料に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11のそれと同一である。
ポリウレタンフォーム11(脱臭具10N)の厚み寸法は、3〜10mm(好ましくは4〜6mm)の範囲にあり、ポリウレタンフォーム11(脱臭具10N)の質量は、30〜60gの範囲にある。厚み寸法をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。ポリウレタンフォーム11の面速は、20〜40cm/sec(好ましくは25〜35cm/sec)の範囲にある。面速をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。
脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)は、円形の前面13および円形の後面14と、周り方向へ環状に延びる内周縁部15および周り方向へ環状に延びる外周縁部16と、円形の中央開口17と、前後面13,14間(ポリウレタンフォーム11の内部)に存在する複数の通気路18と、通気路18につながって前後面13,14に開口する複数の通気口19とを有する。脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)は、その前面13全域が複数の網目を有する通気性ネット21(網)に包被され、その後面14全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されている。通気性シート20や通気性ネット21は、図1の脱臭具10Aに使用されたそれらと同一である。
通気路18は、厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びている。厚み方向と径方向とへ隣接する通気路18は、厚み方向や径方向おいて部分的に繋がり、一方の通気路18と他方の通気路18とが互いに連通している。それら通気路18の開口面積は、厚み方向と径方向とに向かって不規則に変化し、通気路18に繋がるそれら通気口19は、その面積が相違している(図2援用)。
脱臭具10Nでは、ポリウレタンフォーム11の径方向の寸法を二分する二分線22と内周縁部15との間に延びる内側領域23または二分線22と外周縁部16との間に延びる外側領域24のいずれかに、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解する脱臭触媒が塗布されていてもよい。脱臭触媒には、図1の脱臭具10Aにおいて説明したそれらと同一のものを使用することができる。
脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)と通気性ネット21との間には、ポリウレタンフォーム11を支持する支持フレーム63が介在している。支持フレーム63は、脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の前面13(一方の面)の側に位置し、前面13と通気性ネット21との間に介在している。支持フレーム63は、図30の脱臭具10Kに使用されたそれと同一である。
なお、図示はしていないが、支持フレーム63が脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の後面14(一方の面)の側に位置し、後面14と通気性シート20との間に介在していてもよい。支持フレーム63が後面14と通気性シート20との間に介在する場合、内周枠64と外周枠65とが脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の後面14において周り方向へ環状に延び、連結枠66が脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の後面14において径方向へ直状に延びる。
脱臭具10Nでは、内周縁部15において脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の前面13が支持フレーム63の内周枠64に当接下に支持され、外周縁部16において脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の前面13が支持フレーム63の外周枠65に当接下に支持されるとともに、内周縁部15と外周縁部16とを除く残余部が支持フレーム63の連結枠66に当接下に支持される。
脱臭具10Nを扇風機25に取り付ける手順は、図1の脱臭具10Aと同一である。脱臭具10Nを扇風機25に取り付けると、支持フレーム63の内周枠64がガード締付ナット21と後ガード28の内周部35とに挟まれ、脱臭具10Nが扇風機25のモーターケース33に固定される。脱臭具10Nを扇風機25に取り付けると、脱臭具10Nが後ガード28と羽根29との間に位置し、脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38の近傍に位置する。
なお、図10に示すように、脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向先端部39に位置してもよく、図11に示すように、脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が羽根29の径方向先端部39と二分線38との間の部位の径方向中央に位置してもよい。ただし、外周縁部16は、径方向先端部39と二分線38との間に位置していればよい。
扇風機25に脱臭具10Nを取り付けた後、扇風機25のスイッチをONにすると、空気が後ガード28の後方から扇風機25に進入する。後ガード28から扇風機25に進入した空気は、脱臭具10Nに流入して厚み方向や径方向に曲折して延びる通気路18の壁面12に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が通気路18に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路18の表面に露出する活性炭粉末に吸着される。臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された無臭かつ清浄な空気が扇風機25から送気される。
なお、脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の内側領域23または外側領域24に脱臭触媒が塗布されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。また、空気が通気性シート20を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がシート20に捕集され(通気性シート20がエレクトレット化されている場合、シートの静電作用によって空気に含まれる不純物がシート20に効率よく捕集され)、塵埃や花粉、PM2.5等の微細な不純物が除去された空気がポリウレタンフォーム11に進入する。ポリウレタンフォーム11に進入する前に空気に含まれる微細な不純物が除去されから、ポリウレタンフォーム11の壁面12(前後面13,14および通気路18の壁面)への塵埃や花粉、PM2.5等の不純物の付着を防ぐことができ、不純物がポリウレタンフォーム11の壁面12に付着することによる脱臭具10N(活性炭粉末)の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。
脱臭具10N(脱臭具10Nを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10N(脱臭具10Nを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム63がポリウレタンフォーム11と通気性ネット21との間に位置することで、支持フレーム63がポリウレタンフォーム11とネット21とに支持されるとともに、支持フレーム63の内周枠64や外周枠65、連結枠66によってポリウレタンフォーム11が支持されるから、支持フレーム63によって扇風機25の稼働中における脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の不用意な動きを防ぐことができ、脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)の扇風機25の羽根29への接触を防ぐことができる。脱臭具10N(脱臭具10Nを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム63の内周枠64を介して脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25に確実に固定することができ、支持フレーム63によって脱臭具10N(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25の後ガード28と羽根29との間に設置することができる。
図42は、他の一例として示す脱臭具10Oの正面図であり、図43は、図42の脱臭具10Oの背面図である。図44は、図42のG−G線矢視断面図であり、図45,46は、図42の脱臭具10Oを取り付けた扇風機25の正面図である。図47は、図42の脱臭具10Oを取り付けた扇風機25の背面斜視図である。図45では、前ガード26および羽根29の図示を省略し、図46では、前ガード26の図示を省略している。図42〜44では、径方向を矢印X(図42,43のみ)、厚み方向を矢印Y(図44のみ)で示し、周り方向を矢印Z(図42,43のみ)で示す。
脱臭具10Oは、図1のそれと同様に、扇風機25(後ガード28の直前、羽根29の直後)に着脱可能に取り付けられ、扇風機25を通過する空気に含まれる臭いや不純物の除去に好適に使用される。脱臭具10Oは、活性炭粉末が所定のバインダーによって壁面12に塗布され、壁面12に活性炭の被覆層が形成された図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。または、活性炭粉末を混入したフォーム原料を発泡させ、壁面12に活性炭が露出する図1の脱臭具10Aと同様の軟質ポリウレタンフォーム11から作られている。
活性炭粉末を塗布した軟質ポリウレタンフォーム11や活性炭粉末を混入した軟質ポリウレタンフォーム11は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。活性炭粉末は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11に使用するそれと同一であり、フォーム原料に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭具10Aのポリウレタンフォーム11のそれと同一である。
ポリウレタンフォーム11(脱臭具10O)の厚み寸法は、3〜10mm(好ましくは4〜6mm)の範囲にあり、ポリウレタンフォーム11(脱臭具10O)の質量は、30〜60gの範囲にある。厚み寸法をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。ポリウレタンフォーム11の面速は、20〜40cm/sec(好ましくは25〜35cm/sec)の範囲にある。面速をその範囲にする理由は、図1のポリウレタンフォーム11(脱臭具10A)の理由と同一である。
脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)は、円形の前面13および円形の後面14と、周り方向へ環状に延びる内周縁部15および周り方向へ環状に延びる外周縁部16と、円形の中央開口17と、前後面13,14間(ポリウレタンフォーム11の内部)に存在する複数の通気路18と、通気路18につながって前後面13,14に開口する複数の通気口19とを有する。脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)は、その前面13全域がフィルタ機能を有する通気性シート20に包被され、その後面14全域が複数の網目を有する通気性ネット21(網)に包被されている。通気性シート20や通気性ネット21は、図1の脱臭具10Aに使用されたそれらと同一である。
通気路18は、厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びている。厚み方向と径方向とへ隣接する通気路18は、厚み方向や径方向おいて部分的に繋がり、一方の通気路18と他方の通気路18とが互いに連通している。それら通気路18の開口面積は、厚み方向と径方向とに向かって不規則に変化し、通気路18に繋がるそれら通気口19は、その面積が相違している(図2援用)。
脱臭具10Oでは、ポリウレタンフォーム11の径方向の寸法を二分する二分線22と内周縁部15との間に延びる内側領域23または二分線22と外周縁部16との間に延びる外側領域24のいずれかに、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解する脱臭触媒が塗布されていてもよい。脱臭触媒には、図1の脱臭具10Aにおいて説明したそれらと同一のものを使用することができる。
脱臭具10Oは、ポリウレタンフォーム11を支持する支持フレーム67に着脱可能に設置されている。支持フレーム67は、脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の前面13の側に位置する第1支持フレーム68と、脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の後面14の側に位置する第2支持フレーム69とから形成されている。第1および第2支持フレーム68,69は、プラスチック板や金属板から作られ、脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の内周縁部15を支持する内周枠70と、脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16を支持する外周枠71と、内周枠70と外周枠71とに繋がって径方向へ直状に延びる連結枠72とを有する。
第1支持フレーム68の内周枠70は、内周縁部15の前面13において周り方向へ環状に延びる第1内周枠73と、第1内周枠73から後面14の側に向かって折れ曲がり、前面13と後面14との間において周り方向へ環状に延びる第2内周枠74とを有する。第1支持フレーム68の内周枠70は、通気性シート20や通気性ネット21を含む内周縁部15を前面13から後面14に向かって包み込むように延びている。
第1支持フレーム68の外周枠71は、外周縁部16の前面13において周り方向へ環状に延びる第1外周枠75と、第1外周枠75から後面14の側に向かって折れ曲がり、前面13と後面14との間において周り方向へ環状に延びる第2外周枠76とを有する。第1支持フレーム68の外周枠71は、通気性シート20や通気性ネット21を含む外周縁部16を前面13から後面14に向かって包み込むように延びている。
第2支持フレーム69の内周枠70は、内周縁部15の後面14において周り方向へ環状に延びる第1内周枠77と、第1内周枠77から前面13の側に向かって折れ曲がり、後面14と前面13との間において周り方向へ環状に延びる第2内周枠78とを有する。第2支持フレーム69の内周枠70は、通気性シート20や通気性ネット21を含む内周縁部15を後面14から前面13に向かって包み込むように延びている。
第2支持フレーム69の外周枠71は、外周縁部16の後面14において周り方向へ環状に延びる第1外周枠79と、第1外周枠79から前面13の側に向かって折れ曲がり、後面14と前面13との間において周り方向へ環状に延びる第2外周枠80とを有する。第2支持フレーム69の外周枠71は、通気性シート20や通気性ネット21を含む外周縁部16を後面14から前面13に向かって包み込むように延びている。支持フレーム67では、第1支持フレーム68の内周枠70と第2支持フレーム69の内周枠70との互いに当接する部分が固着され、第1支持フレーム68の外周枠71と第2支持フレーム69の外周枠71との互いに当接する部分が固着されている。
脱臭具10Oでは、内周縁部15において脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の前面13が第1支持フレーム68の内周枠70に当接下に支持され、内周縁部15において脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の後面14が第2支持フレーム69の内周枠70に当接下に支持されている。外周縁部16において脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の前面13が第1支持フレーム68の外周枠71に当接下に支持され、外周縁部16において脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の後面14が第2支持フレーム69の外周枠71に当接下に支持されているとともに、内周縁部15と外周縁部16とを除く残余部が第1および第2支持フレーム68,69の連結枠72に当接下に支持されている。
脱臭具10Oを扇風機25に取り付ける手順は、図1の脱臭具10Aと同一である。脱臭具10Oを扇風機25に取り付けると、第1支持フレーム68の内周枠70がガード締付ナット32と後ガード28の内周部35とに挟まれ、脱臭具10Oが扇風機25のモーターケース33に固定される(図45参照)。脱臭具10Oを扇風機25に取り付けると、脱臭具10Oが後ガード28と羽根29との間に位置し、脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38の近傍に位置する(図46参照)。
なお、図10に示すように、脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向先端部39に位置してもよく、図11に示すように、脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16が羽根29の径方向先端部39と二分線38との間の部位の径方向中央に位置してもよい。ただし、外周縁部16は、径方向先端部39と二分線38との間に位置していればよい。
扇風機54に脱臭具10Oを取り付けた後、扇風機25のスイッチをONにすると、空気が後ガード28の後方から扇風機25に進入する。後ガード28から扇風機25に進入した空気は、脱臭具10Oに流入して厚み方向や径方向に曲折して延びる通気路18の壁面12に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が通気路18に形成された活性炭粉末の被覆層や通気路18の表面に露出する活性炭粉末に吸着される。臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された無臭かつ清浄な空気が扇風機25から送気される。なお、脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の内側領域23または外側領域24に脱臭触媒が塗布されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。また、空気が通気性シート20を通過するときに、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の微細な不純物がシート20に捕集され(通気性シート20がエレクトレット化されている場合、シートの静電作用によって空気に含まれる不純物がシート20に効率よく捕集され)、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が除去された空気が羽根29に進入する。
脱臭具10O(脱臭具10Oを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10O(脱臭具10Oを取り付けた扇風機25)は、第1および第2支持フレーム68,69の外周枠71が脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の外周縁部16を保持するとともに、第1および第2支持フレーム68,69の内周枠70が脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の内周縁部15を保持するから、脱臭具10Oがそれら支持フレーム68,69に据え付けられ、支持フレーム68,69からの脱臭具10Oの脱落を確実に防ぐことができる。
脱臭具10O(脱臭具10Oを取り付けた扇風機25)は、支持フレーム68,69によって扇風機25の稼働中における脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の不用意な動きを防ぐことができ、脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)の扇風機25の羽根29への接触を防ぐことができる。脱臭具10O(脱臭具10Oを取り付けた扇風機25)は、第1支持フレーム68の内周枠70を介して脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25に確実に固定することができ、支持フレーム63によって脱臭具10O(ポリウレタンフォーム11)を扇風機25の後ガード28と羽根29との間に設置することができる。
図48は、他の一例として示す脱臭具10Pの斜視図である。図48では、脱臭具10Pを後面14の側から示す。るしをこうを図48に示す脱臭具10Pが図42のそれと異なるところは、脱臭具10P(ポリウレタンフォーム11)の前面全域13(図42参照)と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されている点にある。この脱臭具10Pのその他の構成は、図42の脱臭具10Oのそれと同一であるから、その説明は省略する。通気性シート20には、粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかが使用されている。
脱臭具10P(脱臭具10Pを取り付けた扇風機25)は、図1の脱臭具10A(脱臭具10Aを取り付けた扇風機25)や図42の脱臭具10O(脱臭具10Oを取り付けた扇風機25)が有する効果に加え、以下の効果を有する。脱臭具10P(脱臭具10Pを取り付けた扇風機25)は、その前面13全域と後面14全域とがフィルタ機能を有する通気性シート20に包被されているから、扇風機25に進入した空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の微細な不純物をそれらシート20によって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができ、扇風機25による送風と同時に不純物を除去した空気を扇風機25から送気することができる。また、ポリウレタンフォーム11に進入する前に空気に含まれる微細な不純物が除去されから、ポリウレタンフォーム11の壁面12(前後面13,14および通気路18の壁面)への塵埃や花粉、PM2.5等の不純物の付着を防ぐことができ、不純物がポリウレタンフォーム11の壁面12に付着することによる脱臭具10P(活性炭粉末)の臭気吸着機能の低下を防ぐことができる。
図49は、各脱臭具10A〜10Pの脱臭機能の測定手順を説明する図であり、図50は、図49から続く各脱臭具10A〜10Pの脱臭機能の測定手順を説明する図である。各脱臭具10A〜10Pに対して臭気ガスの脱臭機能(臭気吸着機能)の測定を行った。なお、脱臭具10A〜10Pは、脱臭具10A→脱臭具10B→脱臭具10C→脱臭具10D→脱臭具10E→脱臭具10F→脱臭具10G→脱臭具10H→脱臭具10I→脱臭具10J→脱臭具10K→脱臭具10L→脱臭具10M→脱臭具10N→脱臭具10O→脱臭具10Pの順で脱臭機能を測定した(ガス検知管法)。
脱臭具10A〜10Pは、その外周縁部16が扇風機25の羽根29の径方向の寸法を二分する二分線38の近傍に位置するものを使用した。脱臭具10A〜10Pには、脱臭触媒が塗布されていないものを使用した。測定に使用した測定ボックス90は、透明なアクリルによって作られた6面体(立方体)であり、各辺の長さL1,L2,L3が1mであってその体積が1m3である。第1測定として脱臭具10A〜10Pを設置した扇風機25を使用し、第2測定として脱臭具10A〜10Pを設置していない扇風機25を使用した。さらに、第3測定として扇風機25を使用しない(扇風機25なし)空測定を行った。
ガス検知管法による第1測定では、各脱臭具10A〜10Pを扇風機25の後ガード28と羽根29との間に設置した後、各脱臭具10A〜10Pを設置した扇風機25と攪拌ファン(図示せず)とを図49,50に示す測定ボックス90の内部に収容した。次に、攪拌ファンを稼働させ、設定したガス濃度となるように、測定ボックス90の内部にガス検知管91(株式会社ガステック製または光明理化学工業株式会社製)を使用して測定用臭気ガス(アンモニアガス、トリメチルアミンガス、メチルメルカプタンガス、硫化水素ガス、酢酸ガス、アセトアルデヒドガス)を注入した。脱臭具10A〜10Pを設置した扇風機25を稼働させ(風量:微風)、経過時間毎に測定ボックス90の内部のガス濃度をガス検知管91を使用して測定した。
ガス検知管法による第2測定では、脱臭具10A〜10Pを設置していない扇風機25(扇風機25のみ)と攪拌ファン(図示せず)とを測定ボックス90の内部に収容した。次に、攪拌ファンを稼働させ、設定したガス濃度となるように、測定ボックス90の内部にガス検知管91(株式会社ガステック製または光明理化学工業株式会社製)を使用して測定用臭気ガス(アンモニアガス、トリメチルアミンガス、メチルメルカプタンガス、硫化水素ガス、酢酸ガス、アセトアルデヒドガス)を注入した。扇風機25を稼働させ(風量:微風)、経過時間毎に測定ボックス90の内部のガス濃度をガス検知管91を使用して測定した。
第3測定では、扇風機25を測定ボックス90の内部に収容せず、攪拌ファン(図示せず)のみを測定ボックス90の内部に収容した。次に、攪拌ファンを稼働させ、設定したガス濃度となるように、測定ボックス90の内部にガス検知管91(株式会社ガステック製または光明理化学工業株式会社製)を使用して測定用臭気ガス(アンモニアガス、トリメチルアミンガス、メチルメルカプタンガス、硫化水素ガス、酢酸ガス、アセトアルデヒドガス)を注入した。経過時間毎に測定ボックス90の内部のガス濃度をガス検知管91を使用して測定した。
図51は、アンモニアに対する測定結果を示す図である。測定用のアンモニアガスには、アンモニア水(28%、特級)(小宗化学薬品株式会社)から発生させたアンモニアガスを使用した。アンモニアに対する測定条件は、アンモニア(初期ガス濃度:約30ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(1ppm)未満になった時点で終了)である。
図51に示すように、経過時間0分において第1〜第3測定ではアンモニアガスの濃度が30ppmであったが、1時間経過後において第1測定ではアンモニアガスの濃度が18ppmに低下し、3時間経過後において第1測定ではアンモニアガスの濃度が15ppmに低下し、6時間経過後において第1測定ではアンモニアガスの濃度が12ppmに低下した。第1測定では、6時間経過後にアンモニアガスの濃度が初期ガス濃度の約1/3に減少したのに比較し、第2および第3測定では、アンモニアガスの濃度の大きな低下は見られなかった。
図51から明らかなように、脱臭具10A〜10Pを設置した扇風機24では、アンモニアガスの濃度を確実に低減させることができ、アンモニア臭(し尿臭やたばこ臭)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Pは、それらを扇風機25に設置することで、空気に含まれるし尿臭やたばこ臭を確実に除去することができる。
図52は、トリメチルアミンに対する測定結果を示す図である。測定用のトリメチルアミンガスには、トリメチルアミン水溶液(28%)(東京化成工業株式会社)から発生させたトリメチルアミンガスを使用した。トリメチルアミンに対する測定条件は、トリメチルアミン(初期ガス濃度:約20ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(1ppm)未満になった時点で終了)である。
図52に示すように、経過時間0分において、第1〜第3測定ではトリメチルアミンガスの濃度が20ppmであったが、30分経過後において第1測定ではトリメチルアミンガスの濃度が3ppmに低下し、1時間経過後において第1測定ではトリメチルアミンガスの濃度が2ppmに低下し、3時間経過後において第1測定ではトリメチルアミンガスの濃度が1ppmに低下した。第1測定では、3時間経過後にトリメチルアミンガスの濃度が初期ガス濃度の1/20に減少したのに比較し、第2および第3測定では、トリメチルアミンガスの濃度の大きな低下は見られなかった。
図52から明らかなように、脱臭具10A〜10Pを設置した扇風機25では、トリメチルアミンガスの濃度を確実に低減させることができ、トリメチルアミンガス臭(魚の腐敗臭)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Pは、それらを扇風機25に設置することで、空気に含まれる魚の腐敗臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。
図53は、メチルメルカプタンに対する測定結果を示す図である。測定用のメチルメルカプタンガスには、メチルメルカプタンナトリウム水溶液(15%)(小宗化学薬品株式会社)から発生させたメチルメルカプタンガスを使用した。メチルメルカプタンに対する測定条件は、メチルメルカプタン(初期ガス濃度:約4.0ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(0.1ppm)未満になった時点で終了)である。
図53に示すように、経過時間0分において、第1〜第3測定ではメチルメルカプタンガスの濃度が4.0ppmであったが、10分経過後において第1測定ではメチルメルカプタンガスの濃度が<0.1ppmに低下した(測定値が定量下限未満になったので、測定をその時点で終了)。これに対し、第2および第3測定では、メチルメルカプタンガスの濃度の低下は見られなかった。
図53から明らかなように、脱臭具10A〜10Pを設置した扇風機25では、メチルメルカプタンガスの濃度を短時間に確実に低減させることができ、メチルメルカプタンガス臭(タマネギの腐敗臭)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Pは、それらを扇風機25に設置することで、空気に含まれるタマネギの腐敗臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。
図54は、硫化水素に対する測定結果を示す図である。測定用の硫化水素ガスには、硫化鉄(II)(硫化水素発生用)(小宗化学薬品株式会社)に稀釈酸を加えて発生させた硫化水素ガスを使用した。硫化水素に対する測定条件は、硫化水素(初期ガス濃度:約4.0ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(0.1ppm)未満になった時点で終了)である。
図54に示すように、経過時間0分において、第1〜第3測定では硫化水素ガスの濃度が4.0ppmであったが、10分経過後において第1測定では硫化水素ガスの濃度が<0.1ppmに低下した(測定値が定量下限未満になったので、測定をその時点で終了)。これに対し、第2および第3測定では、硫化水素ガスの濃度の低下は見られなかった。
図54から明らかなように、脱臭具10A〜10Pを設置した扇風機25では、硫化水素ガスの濃度を短時間に確実に低減させることができ、硫化水素ガス臭(卵の腐敗臭)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Pは、それらを扇風機25に設置することで、空気に含まれる卵の腐敗臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。
図55は、酢酸に対する測定結果を示す図である。測定用の酢酸ガスには、酢酸(特級)(小宗化学薬品株式会社)から発生させた酢酸ガスを使用した。酢酸に対する測定条件は、酢酸(初期ガス濃度:約50ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(1ppm)未満になった時点で終了)である。
図55に示すように、経過時間0分において、第1〜第3測定では硫化水素ガスの濃度が50ppmであったが、10分経過後において第1測定では硫化水素ガスの濃度が<1ppmに低下した(測定値が定量下限未満になったので、測定をその時点で終了)。これに対し、第2および第3測定では、硫化水素ガスの濃度の低下は見られなかった。
図55から明らかなように、脱臭具10A〜10Pを設置した扇風機25では、酢酸ガスの濃度を短時間に確実に低減させることができ、酢酸ガス臭を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Pは、それらを扇風機25に設置することで、空気に含まれる酢酸臭(生ゴミの腐敗臭)を確実に除去することができる。
図56は、アセトアルデヒドに対する測定結果を示す図である。測定用のアセトアルデヒドガスには、アセトアルデヒド(一級)(和光純薬工業株式会社)から発生させたアセトアルデヒドガスを使用した。アセトアルデヒドに対する測定条件は、アセトアルデヒド(初期ガス濃度:約20ppm)、温度条件(室温)、測定時間(0分、10分、30分、1時間、3時間、6時間、ただし、測定値が定量下限(1ppm)未満になった時点で終了)である。
図56に示すように、経過時間0分において第1〜第3測定ではアセトアルデヒドガスの濃度が20ppmであったが、1時間経過後において第1測定ではアセトアルデヒドガスの濃度が9ppmに低下し、3時間経過後において第1測定ではアセトアルデヒドガスの濃度が8ppmに低下し、6時間経過後において第1測定ではアセトアルデヒドガスの濃度が6ppmに低下した。第1測定では、6時間経過後にアンモニアガスの濃度が初期ガス濃度の約1/3に減少したのに比較し、第2および第3測定では、アンモニアガスの濃度の変化は見られなかった。
図56から明らかなように、脱臭具10A〜10Pを設置した扇風機25では、アセトアルデヒドガスの濃度を確実に低減させることができ、アセトアルデヒド臭(刺激的な青ぐさい臭い)を有効に除去する効果があることが分かった。したがって、扇風機用脱臭具10A〜10Pは、それらを扇風機25に設置することで、空気に含まれるアセトアルデヒド臭を確実に除去することができる。
10A 脱臭具
10B 脱臭具
10C 脱臭具
10D 脱臭具
10E 脱臭具
10F 脱臭具
10G 脱臭具
10H 脱臭具
10I 脱臭具
10J 脱臭具
10K 脱臭具
10L 脱臭具
10M 脱臭具
10N 脱臭具
10O 脱臭具
10P 脱臭具
11 軟質ポリウレタンフォーム
12 壁面
13 前面
14 後面
15 内周縁部
16 外周縁部
17 中央開口
18 通気路
19 通気口
20 通気性シート
21 通気性ネット
22 二分線
23 内側領域
24 外側領域
25 扇風機
26 前ガード
27 クリップ
28 後ガード
29 羽根
30 モーターシャフト
31 スピンナー
32 ガード締付ナット
33 モーターケース
34 螺子パイプ
35 内周部
36 ガードリング
37 ガードリング
38 二分線
39 径方向先端部
40 支持フレーム
41 内周枠
42 外周枠
43 連結枠
44 第1外周枠
45 第2外周枠
46 第3外周枠
47 支持フレーム
48 内周枠
49 外周枠
50 連結枠
51 第1内周枠
52 第2内周枠
53 第3内周枠
54 第1外周枠
55 第2外周枠
56 第3外周枠
57 支持フレーム
58 第1支持フレーム
59 第2支持フレーム
60 内周枠
61 外周枠
62 連結枠
63 支持フレーム
64 内周枠
65 外周枠
66 連結枠
67 支持フレーム
68 第1支持フレーム
69 第2支持フレーム
70 内周枠
71 外周枠
72 連結枠
73 第1内周枠
74 第2内周枠
75 第1外周枠
76 第2外周枠
77 第1内周枠
78 第2内周枠
79 第1外周枠
80 第2外周枠

Claims (31)

  1. 連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、前記前後面間に延びる複数の通気路と、前記通気路につながって前記前後面に開口する複数の通気口とを有し、臭気を吸着する活性炭粉末が所定のバインダーによって前記前後面および前記通気路の壁面に固着され、前記前面全域と前記後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前記前面全域と前記後面全域とのうちのいずれか他方が複数の網目を有する通気性ネットに包被され、空気を前方に送風する送風装置の羽根に前記前面を対向させた状態で該羽根の直後に着脱可能に設置されることを特徴とする脱臭具。
  2. 連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、前記前後面間に延びる複数の通気路と、前記通気路につながって前記前後面に開口する複数の通気口とを有し、臭気を吸着する活性炭粉末が所定のバインダーによって前記前後面および前記通気路の壁面に固着され、前記前面全域と前記後面全域とがフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、空気を前方に送風する送風装置の羽根に前記前面を対向させた状態で該羽根の直後に着脱可能に設置されることを特徴とする脱臭具。
  3. 臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または該活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、前記前後面間に延びる複数の通気路と、前記通気路につながって前記前後面に開口する複数の通気口とを有し、前記前面全域と前記後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前記前面全域と前記後面全域とのうちのいずれか他方が複数の網目を有する通気性ネットに包被され、空気を前方に送風する送風装置の羽根に前記前面を対向させた状態で該羽根の直後に着脱可能に設置されることを特徴とする脱臭具。
  4. 臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または該活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、前記前後面間に延びる複数の通気路と、前記通気路につながって前記前後面に開口する複数の通気口とを有し、前記前面全域と前記後面全域とがフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、空気を前方に送風する送風装置の羽根に前記前面を対向させた状態で該羽根の直後に着脱可能に設置されることを特徴とする脱臭具。
  5. 前記送風装置が、扇風機であり、前記脱臭具が、内周縁部および外周縁部と、前記内周縁部に囲繞された中央開口とを有するとともに、前記中央開口が前記扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、前記扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と前記後ガードを前記モーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で該扇風機に着脱可能に取り付けられる請求項1ないし請求項4に記載の脱臭具。
  6. 前記脱臭具では、それが前記扇風機に取り付けられたときに、前記脱臭具の外周縁部が前記扇風機の羽根の径方向の寸法を二分する二分線近傍に位置する請求項5に記載の脱臭具。
  7. 前記脱臭具では、それが前記扇風機に取り付けられたときに、前記脱臭具の外周縁部が前記扇風機の羽根の径方向先端部と該羽根の径方向の寸法を二分する二分線との間の部位の略径方向中央に位置する請求項5に記載の脱臭具。
  8. 前記脱臭具では、それが前記扇風機に取り付けられたときに、前記脱臭具の外周縁部が前記扇風機の羽根の径方向先端部の近傍に位置する請求項5に記載の脱臭具。
  9. それら通気路が、前記壁面に囲繞されて前記軟質ポリウレタンフォームの内部に画成され、前記前面と前記後面との間で前記ポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、前記内周縁部と前記外周縁部との間で前記ポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている請求項1ないし請求項8いずれかに記載の脱臭具。
  10. 前記径方向へ隣接して前記厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が、前記径方向において部分的に繋がり、前記厚み方向へ隣接して前記径方向へ曲折して延びるそれら通気路が、前記厚み向において部分的に繋がっている請求項9に記載の脱臭具。
  11. それら通気路の開口面積が、前記厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、前記径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が、相違している請求項9または請求項10に記載の脱臭具。
  12. 前記脱臭具の径方向の寸法を二分する二分線と前記内周縁部との間に延びる内側領域または前記二分線と前記外周縁部との間に延びる外側領域のいずれかには、臭いを酸化分解する脱臭触媒が塗布されている請求項1ないし請求項11いずれかに記載の脱臭具。
  13. 前記脱臭具が、前記軟質ポリウレタンフォームを支持する支持フレームを備え、前記支持フレームが、前記内周縁部を支持する内周枠と、前記外周縁部を支持する外周枠と、前記内周枠と前記外周枠とに繋がって径方向へ延びる連結枠とを有し、前記脱臭具では、前記内周枠が前記後ガードの内周部と前記ガード締付ナットとに挟まれた状態で前記扇風機に着脱可能に取り付けられる請求項5ないし請求項12いずれかに記載の脱臭具。
  14. 前記支持フレームが、前記前面と前記後面とのうちのいずれか一方の面であって前記通気性シートまたは前記通気性ネットの外側に位置し、前記外周枠が、前記外周縁部を前記前面と前記後面とのうちのいずれか一方の面から他方の面に向かって包み込むように延びている請求項13に記載の脱臭具。
  15. 前記支持フレームが、前記前面と前記後面とのうちのいずれか一方の面であって前記通気性シートまたは前記通気性ネットの外側に位置し、前記外周枠が、前記外周縁部を前記前面と前記後面とのうちのいずれか一方の面から他方の面に向かって包み込むように延びているとともに、前記内周枠が、前記内周縁部を前記前面と前記後面とのうちのいずれか一方の面から他方の面に向かって包み込むように延びている請求項13に記載の脱臭具。
  16. 前記支持フレームが、前記前面と前記後面とのうちのいずれか一方の面に位置し、前記一方の面と前記通気性シートまたは前記通気性ネットとの間に介在している請求項13に記載の脱臭具。
  17. 前記支持フレームが、前記前面の側に位置する第1支持フレームと、前記後面の側に位置する第2支持フレームとから形成され、前記第1支持フレームが、前記前面と前記通気性シートとの間に介在し、前記第2支持フレームが、前記後面と前記通気性シートまたは前記通気性ネットとの間に介在している請求項13に記載の脱臭具。
  18. 前記支持フレームが、前記前面の側に位置する第1支持フレームと、前記後面の側に位置する第2支持フレームとから形成され、前記第1支持フレームの内周枠が、前記内周縁部において前記前面から前記後面に向かって折れ曲がっているとともに、前記第1支持フレームの外周枠が、前記外周縁部において前記前面から前記後面に向かって折れ曲がり、前記第2支持フレームの内周枠が、前記内周縁部において前記後面から前記前面に向かって折れ曲がっているとともに、前記第2支持フレームの外周枠が、前記外周縁部において前記後面から前記前面に向かって折れ曲がっている請求項13に記載の脱臭具。
  19. 前記軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法が、3〜10mmの範囲にある請求項1ないし請求項18に記載の脱臭具。
  20. 前記軟質ポリウレタンフォームの質量が、30〜60gの範囲にある請求項1ないし請求項19に記載の脱臭具。
  21. 前記軟質ポリウレタンフォームの面速が、20〜40cm/secの範囲にある請求項1ないし請求項20に記載の脱臭具。
  22. 前記通気性シートが、粗塵用フィルタ、中高性能フィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタのうちのいずれかである請求項1ないし請求項21に記載の脱臭具。
  23. 前記通気性シートが、エレクトレット化されている請求項1ないし請求項22に記載の脱臭具。
  24. 空気に含まれる臭気を除去する脱臭具が着脱可能に取り付けられた扇風機において、
    前記脱臭具が、連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、内周縁部および外周縁部と、前記内周縁部に囲繞された中央開口と、前記前後面間に延びる複数の通気路と、前記通気路につながって前記前後面に開口する複数の通気口とを有し、臭気を吸着する活性炭粉末が、所定のバインダーによって前記前後面および前記通気路の壁面に固着され、前記前面全域と前記後面全域とのうちのいずれか一方が、フィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前記前面全域と前記後面全域とのうちのいずれか他方が、複数の網目を有する通気性ネットに包被され、
    前記扇風機では、前記脱臭具の中央開口が前記扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、前記脱臭具の内周縁部が前記扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と前記後ガードを前記モーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で該扇風機に固定されていることを特徴とする扇風機。
  25. 空気に含まれる臭気を除去する脱臭具が着脱可能に取り付けられた扇風機において、
    前記脱臭具が、連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、内周縁部および外周縁部と、前記内周縁部に囲繞された中央開口と、前記前後面間に延びる複数の通気路と、前記通気路につながって前記前後面に開口する複数の通気口とを有し、臭気を吸着する活性炭粉末が、所定のバインダーによって前記前後面および前記通気路の壁面に固着され、前記前面全域と前記後面全域とが、フィルタ機能を有する通気性シートに包被され、
    前記扇風機では、前記脱臭具の中央開口が前記扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、前記脱臭具の内周縁部が前記扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と前記後ガードを前記モーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で該扇風機に固定されていることを特徴とする扇風機。
  26. 空気に含まれる臭気を除去する脱臭具が着脱可能に取り付けられた扇風機において、
    前記脱臭具が、臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または該活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、内周縁部および外周縁部と、前記内周縁部に囲繞された中央開口と、前記前後面間に延びる複数の通気路と、前記通気路につながって前記前後面に開口する複数の通気口とを有し、前記前面全域と前記後面全域とのうちのいずれか一方が、フィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前記前面全域と前記後面全域とのうちのいずれか他方が、複数の網目を有する通気性ネットに包被され、
    前記扇風機では、前記脱臭具の中央開口が前記扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、前記脱臭具の内周縁部が前記扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と前記後ガードを前記モーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で該扇風機に固定されていることを特徴とする扇風機。
  27. 空気に含まれる臭気を除去する脱臭具が着脱可能に取り付けられた扇風機において、
    前記脱臭具が、臭気を吸着する活性炭粉末を混入したポリエーテル系フォーム原料または該活性炭粉末を混入したポリエステル系フォーム原料を発泡させた連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られ、所定面積の前面および後面と、内周縁部および外周縁部と、前記内周縁部に囲繞された中央開口と、前記前後面間に延びる複数の通気路と、前記通気路につながって前記前後面に開口する複数の通気口とを有し、前記前面全域と前記後面全域とが、フィルタ機能を有する通気性シートに包被され、
    前記扇風機では、前記脱臭具の中央開口が前記扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入され、前記脱臭具の内周縁部が前記扇風機の羽根の後方に取り付けられた後ガードの内周部と前記後ガードを前記モーターケースに固定するガード締付ナットとに挟まれた状態で該扇風機に固定されていることを特徴とする扇風機。
  28. それら通気路が、前記壁面に囲繞されて前記軟質ポリウレタンフォームの内部に画成され、前記前面と前記後面との間で前記ポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、前記内周縁部と前記外周縁部との間で前記ポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている請求項24ないし請求項27いずれかに記載の扇風機。
  29. 前記径方向へ隣接して前記厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が、前記径方向において部分的に繋がり、前記厚み方向へ隣接して前記径方向へ曲折して延びるそれら通気路が、前記厚み向において部分的に繋がっている請求項28に記載の扇風機。
  30. それら通気路の開口面積が、前記厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、前記径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が、相違している請求項28または請求項29に記載の扇風機。
  31. 前記脱臭具が、前記軟質ポリウレタンフォームを支持する支持フレームを備え、前記支持フレームが、前記内周縁部を支持する内周枠と、前記外周縁部を支持する外周枠と、前記内周枠と前記外周枠とに繋がって径方向へ延びる連結枠とを有し、前記扇風機では、前記支持フレームの内周枠が前記後ガードの内周部と前記ガード締付ナットとに挟まれた状態で前記扇風機に着脱可能に取り付けられる請求項24ないし請求項30いずれかに記載の扇風機。
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