JP2015029876A - 脱臭リング - Google Patents

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Abstract

【課題】空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができ、扇風機から清浄な空気を送気することができる扇風機用の脱臭具を提供する。
【解決手段】脱臭リング10Aは、空気に含まれる臭気成分を吸着する活性炭とバインダーとを混合した混合物を薄板状に成形することから作られ、内周縁部12および外周縁部13と、内周縁部12に囲繞されて扇風機の螺子パイプに挿脱可能に挿入する中央開口14と、ハニカム形状に成形されて内周縁部12から外周縁部13に向かって径方向へ一連に並ぶ複数の多孔質ハニカム枠15と、それらハニカム枠15に囲繞されて内周縁部12から外周縁部13に向かって径方向へ一連に並ぶ複数の通気孔16とを有し、扇風機の後方羽根ガードとガード締付ナットとの間に着脱可能に取り付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気に含まれる臭気を取り除く脱臭リングに関し、より詳細には、扇風機に使用され、扇風機から送風される空気に含まれる臭気を取り除く扇風機用の脱臭リングに関する。
扇風機の回転羽根をガードする後方羽根ガードの背面を外方から被覆可能な環状のフィルタ材と、そのフィルタ材を展開状態で保持する環状の枠形状を有したフレームと、そのフレームを羽根ガードに係止する係止部材とを備え、フィルタ材が周方向に向かって複数の部分フィルタ材に分割され、フレームが周方向に向かって複数の部分フレームに分割された扇風機用フィルタが開示されている(特許文献1参照)。この扇風機用フィルタは、扇風機に容易に着脱することができ、フィルタのうちの破損した部分フィルタ材や汚れた部分フィルタ材のみを交換することができる。
特開2005−240697号公報
前記特許文献1に開示の扇風機用フィルタは、扇風機を通過する空気に含まれる塵埃を取り除くことはできるが、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことはできない。なお、空気に含まれる臭気成分には、アンモニア、トリメチルアミンやトリエチルアミン、トリアルアミン等の窒素含有化合物を主成分とした塩基性臭気成分、硫化水素や硫化メチル、二硫化メチル、メチルメルカプタン等の硫黄含有化合物、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒド類を主成分とした中性臭気成分、ギ酸や酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸類を主成分とした酸性臭気成分、トルエンやキシレン、ブタノール、メチルイソブチルケトンが含まれる。
本発明の目的は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができ、清浄な空気を作ることができる脱臭リングを提供することにある。本発明の他の目的は、扇風機を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を送気することができる扇風機用の脱臭リングを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明にかかる脱臭リングの特徴は、空気に含まれる臭気成分を吸着する活性炭とバインダーとを混合した混合物を薄板状に成形することから作られ、内周縁部および外周縁部と、ハニカム形状に成形されて内周縁部から外周縁部に向かって径方向へ一連に並ぶ複数の多孔質ハニカム枠と、それらハニカム枠に囲繞されて内周縁部から外周縁部に向かって径方向へ一連に並ぶ複数の通気孔とを有することにある。
前記脱臭リングの一例としては、脱臭リングが、内周縁部に囲繞されて扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入する中央開口を含み、扇風機の羽根の後方に取り付けられた後方羽根ガードと後方羽根ガードをモーターケースに固定するガード締付ナットとの間に着脱可能に取り付けられ、脱臭リングの内周縁部が、後方羽根ガードの内周部とガード締付ナットとに挟まれた状態で前記螺子パイプに固定される。
前記脱臭リングの他の一例としては、脱臭リングがその外周縁部から内周縁部に向かって前後方向後方へ凸となり、脱臭リングでは、それを扇風機に取り付けたときに、それら多孔質ハニカム枠が羽根から次第に離間するように湾曲する後方羽根ガードのガードバーに沿って位置する。
前記脱臭リングの他の一例としては、脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠が内周縁部から外周縁部に向かって直状につながり、脱臭リングでは、それを扇風機に取り付けたときに、それら多孔質ハニカム枠が径方向へ直状に延びる後方羽根ガードのガードバーに沿って位置する。
前記脱臭リングの他の一例としては、それら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向への延出寸法が1〜7mmの範囲にある。
前記脱臭リングの他の一例としては、それら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が1〜5mmの範囲にあり、それら通気孔の面積が4.499〜112.49mmの範囲にある。
前記脱臭リングの他の一例としては、それら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している。
前記脱臭リングの他の一例として、脱臭リングの内周縁部の側に形成された多孔質ハニカム枠には、臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されている。
前記脱臭リングの他の一例としては、脱臭リングが、内周縁部の側に位置する内側脱臭リングと、外周縁部の側に位置する外側脱臭リングとから形成され、外側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠の大きさが内側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠のそれよりも大きく、外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔のそれよりも大きい。
前記脱臭リングの他の一例としては、内側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が1〜2.5mmの範囲、内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が4.499〜28.12mmの範囲にあり、外側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が2〜5mmの範囲、外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が17.99〜112.49mmの範囲にある。
前記脱臭リングの他の一例としては、外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向への延出寸法が内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向へのそれよりも大きく、外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が4〜7mmの範囲にあり、内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が1〜4mmの範囲にある。
前記脱臭リングの他の一例としては、外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している。
前記脱臭リングの他の一例としては、内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している。
前記脱臭リングの他の一例として、外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠には、臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されている。
前記脱臭リングの他の一例としては、脱臭リングが、内周縁部の側に位置する内側脱臭リングと、外周縁部の側に位置する外側脱臭リングとから形成され、内側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠の大きさが外側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠のそれよりも大きく、内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔のそれよりも大きい。
前記脱臭リングの他の一例としては、内側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が2〜5mmの範囲、内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が17.99〜112.49mmの範囲にあり、外側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が1〜2.5mmの範囲、外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が4.499〜28.12mmの範囲にある。
前記脱臭リングの他の一例としては、内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向への延出寸法が外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向へのそれよりも大きく、内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が4〜7mmの範囲にあり、外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が1〜4mmの範囲にある。
前記脱臭リングの他の一例としては、内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している。
前記脱臭リングの他の一例として、内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠には、臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されている。
本発明にかかる脱臭リングによれば、それが空気に含まれる臭気成分を吸着する活性炭とバインダーとを混合した混合物を薄板状に成形することから作られ、空気が脱臭リングの通気孔を通過するときに、空気が脱臭リングの各多孔質ハニカム枠に接触することで、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭リングは、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がハニカム枠によって除去されるから、それら臭気を除去した清浄な空気を作ることができる。
扇風機の羽根の後方に取り付けられた後方羽根ガードと後方羽根ガードをモーターケースに固定するガード締付ナットとの間に着脱可能に取り付けられる脱臭リングは、扇風機の羽根が回転すると、後方羽根ガードから扇風機に進入した空気が脱臭リングの通気孔を通って扇風機の前方へ送風されるが、空気が脱臭リングを通過するときに、空気が脱臭リングの各多孔質ハニカム枠に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭具リングは、扇風機に好適に使用され、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がハニカム枠によって除去されるから、扇風機を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を扇風機の前方へ送気することができる。
扇風機に取り付けたときに、各多孔質ハニカム枠が羽根から次第に離間するように湾曲する後方羽根ガードのガードバーに沿って位置する脱臭リングは、それら多孔質ハニカム枠が後方羽根ガードの湾曲するガードバーに並行するから、後方羽根ガードから扇風機に進入した空気が脱臭リングの全域を満遍なく通過し、空気が脱臭リングの全域の多孔質ハニカム枠に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リングの全域のそれら多孔質ハニカム枠に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭リングは、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がハニカム枠によって除去されるから、扇風機を利用して清浄な多量の空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を扇風機の前方へ送気することができる。
多孔質ハニカム枠が内周縁部から外周縁部に向かって直状につながり、扇風機に取り付けたときに、各多孔質ハニカム枠が径方向へ直状に延びる後方羽根ガードのガードバーに沿って位置する脱臭リングは、それら多孔質ハニカム枠が後方羽根ガードの直状に延びるガードバーに並行するから、後方羽根ガードから扇風機に進入した空気が脱臭リングの全域を満遍なく通過し、空気が脱臭リングの全域の多孔質ハニカム枠に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リングの全域のそれら多孔質ハニカム枠に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭リングは、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がハニカム枠によって除去されるから、扇風機を利用して清浄な多量の空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を扇風機の前方へ送気することができる。
それら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向への延出寸法が1〜7mmの範囲にある脱臭リングは、多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法を前記範囲にすることで、ハニカム枠の比表面積を大きくすることができ、ハニカム枠の臭気吸着機能を向上させることができる。脱臭リングは、空気を比表面積の大きいそれら多孔質ハニカム枠に接触させることで、ハニカム枠に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭リングが扇風機に使用された場合、各壁の延出寸法が前記範囲にあるハニカム枠によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去されるから、扇風機を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を扇風機の前方へ送気することができる。
それら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が1〜5mmの範囲にあり、それら通気孔の面積が4.499〜112.49mmの範囲にある脱臭リングは、多孔質ハニカム枠の各壁の長さ寸法を前記範囲にすることで、内周縁部と外周縁部との間に多数のハニカム枠が作られるから、空気を多数のそれらハニカム枠に接触させて空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭リングが扇風機に使用された場合、各壁の長さ寸法が前記範囲にあるハニカム枠によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去されるから、扇風機を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を扇風機の前方へ送気することができる。
それら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している脱臭リングは、空気が通気孔を通過するときに、各壁が軸線に対して前後方向へ傾斜するハニカム枠に空気が確実に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭リングが扇風機に使用された場合、各壁が軸線に対して前後方向へ傾斜するハニカム枠によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去されるから、扇風機を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を扇風機の前方へ送気することができる。
臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が脱臭リングの内周縁部の側に形成された多孔質ハニカム枠に担持されている脱臭リングは、脱臭リングの内周縁部の側に形成されたハニカム枠に担持された脱臭触媒によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が酸化分解されるから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を各ハニカム枠に吸着させることができるのみならず、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって酸化分解して無臭にすることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。
内周縁部の側に位置する内側脱臭リングと外周縁部の側に位置する外側脱臭リングとから形成され、外側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠の大きさが内側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠のそれよりも大きく、外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔のそれよりも大きい脱臭リングは、それが扇風機に使用された場合、扇風機の羽根の中心域よりも羽根の外周域での空気の流れが強くなるが、外側脱臭リングの各ハニカム枠の大きさを内側脱臭リングの各ハニカム枠のそれよりも大きくすることで、外側脱臭リングが扇風機に進入する空気の障害になることはなく、扇風機に空気をスムーズに流入させることができ、ハニカム枠によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を円滑に送風することができる。脱臭リングは、外側脱臭リングの各ハニカム枠に空気を接触させることで、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができる他、各ハニカム枠の大きさが外側脱臭リングのそれよりも小さい内側脱臭リングにおいてハニカム枠が密に形成されることで、内側脱臭リングのハニカム枠に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。
内側脱臭リングのハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が1〜2.5mmの範囲、内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が4.499〜28.12mmの範囲にあり、外側脱臭リングのハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が2〜5mmの範囲、外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が17.99〜112.49mmの範囲にある脱臭リングは、それが扇風機に使用された場合、扇風機の羽根の中心域よりも外周域での空気の流れが強くなるが、ハニカム枠の各壁の長さ寸法や通気孔の面積を前記範囲にすることで、外側脱臭リングの各ハニカム枠の大きさが内側脱臭リングの各ハニカム枠のそれよりも大きくなり、外側脱臭リングが扇風機に進入する空気の障害になることはなく、扇風機に空気をスムーズに流入させることができ、扇風機から清浄な空気を送風することができる。脱臭リングは、外側脱臭リングの各ハニカム枠に空気を接触させることで、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができる他、各ハニカム枠の大きさが外側脱臭リングのそれよりも小さい内側脱臭リングにおいてハニカム枠が密に形成されることで、内側脱臭リングのハニカム枠に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。
外側脱臭リングの各ハニカム枠を形成する各壁の前後方向への延出寸法が内側脱臭リングの各ハニカム枠を形成する各壁の前後方向へのそれよりも大きく、外側脱臭リングのハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が4〜7mmの範囲にあり、内側脱臭リングのハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が1〜4mmの範囲にある脱臭リングは、外側脱臭リングの各ハニカム枠の各壁の延出寸法が内側脱臭リングの各ハニカム枠の各壁のそれよりも大きいが、外側脱臭リングのハニカム枠の各壁の延出寸法を内側脱臭リングのハニカム枠の各壁のそれよりも大きくすることで、外側脱臭リングのハニカム枠の比表面積を大きくすることができ、外側脱臭リングのハニカム枠の臭気吸着機能を向上させることができる。脱臭リングは、各壁の延出寸法が大きい外側脱臭リングのハニカム枠や大きさが小さく密に形成された内側脱臭リングのハニカム枠に空気を接触させることで、各ハニカム枠に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。
外側脱臭リングのそれらハニカム枠を形成する各壁が脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している脱臭リングは、空気が通気孔を通過するときに、各壁が軸線に対して前後方向へ傾斜する外側脱臭リングのハニカム枠に空気が確実に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭リングが扇風機に使用された場合、内側脱臭リングのハニカム枠や各壁が軸線に対して前後方向へ傾斜する外側脱臭リングのハニカム枠によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去されるから、扇風機を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を扇風機の前方へ送気することができる。
内側脱臭リングのそれらハニカム枠を形成する各壁が脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している脱臭リングは、空気が通気孔を通過するときに、各壁が軸線に対して前後方向へ傾斜する内側脱臭リングのハニカム枠に空気が確実に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭リングが扇風機に使用された場合、外側脱臭リングのハニカム枠や各壁が軸線に対して前後方向へ傾斜する内側脱臭リングのハニカム枠によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去されるから、扇風機を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を扇風機の前方へ送気することができる。
臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠に担持されている脱臭リングは、外側脱臭リングのハニカム枠に担持された脱臭触媒によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が酸化分解されるから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を各ハニカム枠に吸着させることができるのみならず、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって酸化分解して無臭にすることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。
内周縁部の側に位置する内側脱臭リングと外周縁部の側に位置する外側脱臭リングとから形成され、内側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠の大きさが外側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠のそれよりも大きく、内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔のそれよりも大きい脱臭リングは、外側脱臭リングの各ハニカム枠の大きさを内側脱臭リングの各ハニカム枠のそれよりも小さくすることで、ハニカム枠を外側脱臭リングに密に形成することができ、外側脱臭リングの脱臭機能を向上させることができる。脱臭リングは、それを扇風機に使用することで、内側脱臭リングのハニカム枠に臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができる他、扇風機の羽根の外周域における強い空気の流れによって多量の空気が外側脱臭リングを通過することで、ハニカム枠が密に形成された外側脱臭リングに多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。
内側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が2〜5mmの範囲、内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が17.99〜112.49mmの範囲にあり、外側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が1〜2.5mmの範囲、外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が4.499〜28.12mmの範囲にある脱臭リングは、ハニカム枠の各壁の長さ寸法や通気孔の面積を前記範囲にすることで、外側脱臭リングの各ハニカム枠の大きさが内側脱臭リングの各ハニカム枠のそれよりも小さくなり、ハニカム枠を外側脱臭リングに密に形成することができ、外側脱臭リングの脱臭機能を向上させることができる。脱臭リングは、それを扇風機に使用することで、内側脱臭リングのハニカム枠に臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができる他、扇風機の羽根の外周域における強い空気の流れによって多量の空気が外側脱臭リングを通過することで、ハニカム枠が密に形成された外側脱臭リングに多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。
内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向への延出寸法が外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向へのそれよりも大きく、内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が4〜7mmの範囲にあり、外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が1〜4mmの範囲にある脱臭リングは、内側脱臭リングの各ハニカム枠の各壁の延出寸法が外側脱臭リングの各ハニカム枠の各壁のそれよりも大きいが、内側脱臭リングのハニカム枠の各壁の延出寸法を外側脱臭リングのハニカム枠の各壁のそれよりも大きくすることで、内側脱臭リングのハニカム枠の比表面積を大きくすることができ、内側脱臭リングのハニカム枠の臭気吸着機能を向上させることができる。脱臭リングは、各壁の延出寸法が大きい内側脱臭リングのハニカム枠や大きさが小さく密に形成された外側脱臭リングのハニカム枠に空気を接触させることで、各ハニカム枠に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。
内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している脱臭リングは、空気が通気孔を通過するときに、各壁が軸線に対して前後方向へ傾斜する内側脱臭リングのハニカム枠に空気が確実に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。脱臭リングが扇風機に使用された場合、外側脱臭リングのハニカム枠や各壁が軸線に対して前後方向へ傾斜する内側脱臭リングのハニカム枠によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去されるから、扇風機を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機による送風と同時に清浄な空気を扇風機の前方へ送気することができる。
臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠に担持されている脱臭リングは、内側脱臭リングのハニカム枠に担持された脱臭触媒によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が酸化分解されるから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を各ハニカム枠に吸着させることができるのみならず、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって酸化分解して無臭にすることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠によって確実に取り除くことができる。
一例として示す脱臭リングの正面図。 脱臭リングの斜視図。 脱臭リングの部分拡大平面図。 多孔質ハニカム枠および通気孔の部分拡大斜視図。 扇風機に設置した状態で示す脱臭リングの正面図。 扇風機に設置した状態で示す脱臭リングの背面斜視図。 扇風機に設置した状態で示す脱臭リングの側面図。 脱臭リングを扇風機11に取り付ける手順を説明する図。 他の一例として示す脱臭リングの部分拡大平面図。 図9の脱臭リングの多孔質ハニカム枠および通気孔の部分拡大斜視図。 軸線と壁との関係を表す図。 他の一例として示す脱臭リングの斜視図。 図12の脱臭リングを取り付けた扇風機の側面図。 他の一例として示す脱臭リングの正面図。 図14の脱臭リングの斜視図。 図14の脱臭リングの内側脱臭リングおよび外側脱臭リングの部分拡大斜視図。 図14の脱臭リングを設置した扇風機の正面図。 図14の脱臭リングを設置した扇風機の背面斜視図。 他の一例として示す脱臭リングの部分拡大平面図。 図19の脱臭リングの内側脱臭リングおよび外側脱臭リングの部分拡大斜視図。 他の一例として示す脱臭リングの部分拡大平面図。 図21の脱臭リングの内側脱臭リングおよび外側脱臭リングの部分拡大斜視図。 他の一例として示す脱臭リングの斜視図。 他の一例として示す脱臭リングの正面図。 図24の脱臭リングの斜視図。 図24の脱臭リングの内側脱臭リングおよび外側脱臭リングの部分拡大斜視図。 図24の脱臭リングを設置した扇風機の正面図。 図24の脱臭リングを設置した扇風機の背面斜視図。 他の一例として示す脱臭リングの部分拡大平面図。 図29の脱臭リングの内側脱臭リングおよび外側脱臭リングの部分拡大斜視図。 他の一例として示す脱臭リングの斜視図。
一例として示す脱臭リング10Aの正面図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる脱臭リングの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、脱臭リング10Aの斜視図であり、図3は、脱臭リング10Aの部分拡大平面図である。図4は、多孔質ハニカム枠15および通気孔16の部分拡大斜視図であり、図5は、扇風機11に設置した状態で示す脱臭リング10Aの正面図である。図6は、扇風機11に設置した状態で示す脱臭リング10Aの背面斜視図であり、図7は、扇風機11に設置した状態で示す脱臭リング10Aの側面図である。図2,6では、ハニカム枠15および通気孔16の図示を一部省略している。
脱臭リング10Aは、扇風機11(後記する後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Aは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14と、ハニカム形状(正六角形)に成形された複数の多孔質ハニカム枠15と、ハニカム枠15に囲繞されたハニカム形状の複数の通気孔16とを有する。
脱臭リング10Aは、活性炭粉末と熱可塑性合成樹脂(バインダー)とから作られている。脱臭リング10Aは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂に活性炭粉末を混合し、活性炭粉末が合成樹脂に均一に分散する混合物を作った後、その混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。脱臭リング10Aでは、内周縁部12および外周縁部13とそれら多孔質ハニカム枠15とが一体に成形されている。
活性炭粉末は、約300〜5000m2/gの比表面積を有し、高い臭気吸着機能(ヨウ素やセシウム等の放射性物質吸着機能を含む)を有する。活性炭粉末は、活性炭を微粉砕して作られており、その平均粒径が5〜10μmの範囲にある。活性炭粉末に加工する活性炭は、ヤシガラやおが屑、硬質の木材チップ、木炭、草炭等を原料として作られている。熱可塑性合成樹脂には、フェノール樹脂やアクリル樹脂、オイルカーボン、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等を使用することができる。熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、熱可塑性合成樹脂100重量%に対して活性炭粉末80〜180重量%、好ましくは、熱可塑性合成樹脂100重量%に対して活性炭粉末100〜150重量%である。
脱臭リング10Aは、外周縁部13から内周縁部12に向かって前後方向後方(扇風機11の後方)へ凸となるように弧を画き、外周縁部13から内周縁部12に向かって湾曲している。それらハニカム枠15は、内周縁部12と外周縁部13との間において一連につながっている。ハニカム枠15は、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16は、それらのすべてが同形同大に作られている。ハニカム枠15を形成する各壁17は、同一方向(前後方向)へ並行して延びている。
脱臭リング10Aでは、それら多孔質ハニカム枠15を形成する各壁17の長さ寸法L1が1〜5mmの範囲にあり、ハニカム枠15に囲繞された通気孔16の面積S1が4.499〜112.49mmの範囲にある。各ハニカム枠15における各壁17の長さ寸法L1や各通気孔16の面積S1は同一である。ハニカム枠15の各壁17の長さ寸法L1が1mm未満であって、通気孔16の面積S1が4.499mm未満では、通気孔16の開口面積が小さく、脱臭リング10Aにハニカム枠15が密集して形成され、それらハニカム枠15が通気孔16を通過する空気の抵抗となり、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができない場合がある。ハニカム枠15の各壁17の長さ寸法L1が5mmを超過するとともに、通気孔16の面積S1が112.49mmを超過すると、通気孔16の開口面積が必要以上に大きくなり、脱臭リング10Aに形成されるハニカム枠15の数が少なく、ハニカム枠15に十分な量の空気を接触させることができず、ハニカム枠15を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができない。
脱臭リング10Aは、多孔質ハニカム枠15を形成する各壁17の長さ寸法L1が前記範囲にあり、通気孔16の面積S1が前記範囲にあるから、ハニカム枠15が通気孔16を通過する空気の抵抗となることはなく、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができるとともに、ハニカム枠15に十分な量の空気を接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リング10A(ハニカム枠15を作る活性炭粉末の集合物)に確実に吸着させることができる。
脱臭リング10Aでは、それら多孔質ハニカム枠15を形成する各壁17の前後方向への延出寸法M1が1〜7mmの範囲にある。各ハニカム枠15における各壁17の延出寸法M1は同一である。ハニカム枠15の各壁17の延出寸法M1が1mm未満では、ハニカム枠15の厚みが薄く、ハニカム枠15の比表面積を大きくすることができず、ハニカム枠15に接触する空気の量が少なくなり、脱臭リング10A(ハニカム枠15)を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができない。ハニカム枠15の各壁17の延出寸法M1が7mmを超過すると、ハニカム枠15の延出寸法M1が必要以上に大きくなり、ハニカム枠15が通気孔16を通過する空気の抵抗となり、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができない場合がある。
脱臭リング10Aは、多孔質ハニカム枠15を形成する各壁17の延出寸法M1が前記範囲にあるから、ハニカム枠15が通気孔16を通過する空気の抵抗となることはなく、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができるとともに、ハニカム枠15に十分な量の空気を接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リング10A(ハニカム枠15を作る活性炭粉末の集合物)に確実に吸着させることができる。
脱臭リング10Aの多孔質ハニカム枠15のうち、内周縁部12の側に形成されたハニカム枠15(内周縁部12と外周縁部13との間に延びる脱臭リング10Aの径方向の寸法を二等分した場合は内周縁部12の側に延びる脱臭リング10Aの内側領域に形成されたハニカム枠15(脱臭リング10Aの内側1/2のハニカム枠15)、または、内周縁部12と外周縁部13との間に延びる脱臭リング10Aの径方向の寸法を三等分した場合は内周縁部12の側に延びる脱臭リング10Aの最も内側領域に形成されたハニカム枠15(脱臭リング10Aの内側1/3のハニカム枠15))には、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を酸化分解する脱臭触媒が担持されている。なお、脱臭リング10Aのハニカム枠15に脱臭触媒が担持されていなくてもよい。
臭気成分を酸化分解する脱臭触媒には、銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒、活性二酸化マンガン−銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒、酸化銅(酸化銅または亜酸化銅)−銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒、活性二酸化マンガン−銅イオン担持ゼオライト−銅酸化物(酸化銅または亜酸化銅)の脱臭触媒、酸化ルテニウムを含むルテニウム触媒等の既存のそれらを使用することができる。
銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒の作製手順およびその触媒のハニカム枠15への担持手順の一例は、以下のとおりである。銅イオン担持ゼオライトに水を加えてそれらを湿式混合した後、その水溶液にシリカゾルを混合して脱臭触媒塗料を作る。次に、その脱臭触媒塗料をハニカム枠15に塗布した後、脱臭触媒塗料を乾燥させてハニカム枠15の表面に脱臭触媒の被覆層を形成する。
活性二酸化マンガン−銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒の作製手順およびその触媒のハニカム枠15への担持手順の一例は、以下のとおりである。活性二酸化マンガンに銅イオン担持ゼオライトを配合し、水を加えてそれらを湿式混合した後、その水溶液にシリカゾルを混合して脱臭触媒塗料を作る。次に、その脱臭触媒塗料をハニカム枠15に塗布した後、脱臭触媒塗料を乾燥させてハニカム枠15の表面に脱臭触媒の被覆層を形成する。
酸化銅(酸化銅または亜酸化銅)−銅イオン担持ゼオライトの脱臭触媒の作製手順およびその触媒のハニカム枠15への担持手順の一例は、以下のとおりである。酸化銅(酸化銅または亜酸化銅)に銅イオン担持ゼオライトを配合し、水を加えてそれらを湿式混合した後、その水溶液にシリカゾルを混合して脱臭触媒塗料を作る。次に、その脱臭触媒塗料をハニカム枠15に塗布した後、脱臭触媒塗料を乾燥させてハニカム枠15の表面に脱臭触媒の被覆層を形成する。
活性二酸化マンガン−銅イオン担持ゼオライト−銅酸化物(酸化銅または亜酸化銅)の酸化分解性脱臭触媒の作製手順およびその触媒のハニカム枠15への担持手順の一例は、以下のとおりである。活性二酸化マンガンに銅イオン担持ゼオライトと酸化銅または亜酸化銅とを配合し、水を加えて湿式混合した後、シリカゾルを加えて混合し、酸化分解性脱臭触媒塗料を作る。次に、その脱臭触媒塗料をハニカム枠15に塗布した後、脱臭触媒塗料を乾燥させてハニカム枠15の表面に脱臭触媒の被覆層を形成する。
ルテニウム触媒をハニカム枠15に担持させるには、三塩化ルテニウム水和物(RuCl3 ・3H2 O)の水溶液をハニカム枠15に塗布した後、その水溶液を乾燥させた後、ハニカム枠15を約80℃に加熱し、三塩化ルテニウムを酸化ルテニウムに酸化させる。酸化ルテニウムは、飽和炭化水素やオレフィン、ジオール、アセチレン、芳香環化合物、アルコール、エ−テル、有機硫黄化合物のような有機化合物に対して酸化作用を発揮する。特に、硫化水素やメルカプタン、アルデヒドのような低沸点で酸化分解され易い化合物だけではなく、たばこの煙の臭気成分であるイソプレン、ケトン類、低級有機酸類、フェノール類のように通常は酸化分解され難い有機化合物も酸化分解させることができる。
図8は、脱臭リング10Aを扇風機11に取り付ける手順を説明する図である。図8では、ハニカム枠15および通気孔16の図示を一部省略している。扇風機11に脱臭リング10Aを取り付けるには、扇風機11の前方羽根ガード18のクリップ19を下方へ旋回させて前方羽根ガード18と後方羽根ガード20との係合を解除し、扇風機11から前方羽根ガード18を取り外すとともに、羽根21を扇風機11のモーター軸22に固定するスピンナー23を時計回り方向へ回転させてモーター軸22の先端部からスピンナー23を取り外す。次に、モーター軸22の前方へ羽根21を移動させ、羽根21の軸孔をモーター軸22から抜き取って羽根21をモーター軸22から取り外した後、ガード締付ナット24を反時計回り方向へ回転させ、扇風機11のモーターケース25から前方へ延びる螺子パイプ26とガード締付ナット24との螺着を解除し、螺子パイプ26からガード締付ナット24を取り外す。
ガード締付ナット24を螺子パイプ26から取り外した後、脱臭リング10Aの中央開口14をモーター軸22に挿通するとともに、その中央開口14を螺子パイプ26に挿入する。なお、脱臭リング10Aの中央開口14の直径は、螺子パイプ26の直径よりもわずかに大きい。中央開口14を螺子パイプ26に挿入すると、脱臭リング10Aの内周縁部12が後方羽根ガード20の内周部27に当接する。中央開口14を螺子パイプ26に挿入した後、螺子パイプ26においてガード締付ナット24を時計回り方向へ回転させ、そのガード締付ナット24を螺子パイプ26に再び螺着し、ガード締付ナット24によって後方羽根ガード20と脱臭リング10Aとをモーターケース25に固定する。
次に、羽根21の軸孔をモーター軸22に挿通し、スピンナー23を反時計回り方向へ回転させ、モーター軸22の先端部にスピンナー23を再び螺着して羽根21をモーター軸22に固定し、前方羽根ガード18のガードリング28と後方羽根ガード20のガードリング29との位置を合わせ、前方羽根ガード18のクリップ19を上方へ旋回させて前方羽根ガード18と後方羽根ガード20とを係合させる。脱臭リング10Aは、その内周縁部12が後方羽根ガード20の内周部27とガード締付ナット24とに挟まれた状態で扇風機11(螺子パイプ26)に固定される。
脱臭リング10Aを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Aが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置する。後方羽根ガード20のガードバー30は後方羽根ガード20の内周部27(モーター軸22の側)から後方羽根ガード20のガードリング29(羽根21の外周域)に向かうにつれて羽根21に次第に近付くように前方へ湾曲している。したがって、脱臭リング10Aを扇風機11に取り付けると、脱臭リング10Aのそれら多孔質ハニカム枠15が後方羽根ガード20の湾曲するガードバー30に沿って位置する。
扇風機11に脱臭リング10Aを取り付けた後、扇風機11のスイッチをONにすると、モーターによってモーター軸22が回転するとともに、羽根21が回転し、空気が後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入する。後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気は、脱臭リング10Aの通気孔16を通って扇風機11の前方へ送風される。
空気は、脱臭リング10Aを通過するときに、各多孔質ハニカム枠15に接触し、空気に含まれる臭気成分(アンモニア、トリメチルアミンやトリエチルアミン、トリアルアミン等の窒素含有化合物を主成分とした塩基性臭気成分、硫化水素や硫化メチル、二硫化メチル、メチルメルカプタン等の硫黄含有化合物、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒド類を主成分とした中性臭気成分、ギ酸や酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸類を主成分とした酸性臭気成分、トルエンやキシレン、ブタノール、メチルイソブチルケトン)やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15に吸着される。なお、脱臭リング10Aの内周縁部12の側に延びるハニカム枠15に脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Aは、扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Aの通気孔16を通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が扇風機11を通過するときに、その空気が脱臭リング10Aの各ハニカム枠15に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15に吸着させることができる。
脱臭リング10Aは、それら多孔質ハニカム枠15が後方羽根ガード20のガードバー30に沿って位置し、それらハニカム枠15が後方羽根ガード20の湾曲するガードバー30に並行するから、後方羽根ガード20から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Aの全域を満遍なく通過し、空気を脱臭リング10A全域のハニカム枠15に接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リング10A全域のそれらハニカム枠15によって確実に取り除くことができる。
脱臭リング10Aは、扇風機11に好適に使用され、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がハニカム枠15によって除去されるから、扇風機11を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
図9は、他の一例として示す脱臭リング10Bの部分拡大平面図であり、図10は、図9の脱臭リング10Bの多孔質ハニカム枠15および通気孔16の部分拡大斜視図である。図11は、軸線Nと壁17との関係を表す図である。脱臭リング10Bは、図1のそれと同様に、扇風機11(後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Bは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14と、ハニカム形状に成形された複数の多孔質ハニカム枠15と、ハニカム枠15に囲繞されたハニカム形状の複数の通気孔16とを有する(図1,2援用)。
脱臭リング10Bでは、内周縁部12および外周縁部13とそれら多孔質ハニカム枠15とが一体に成形されている。脱臭リング10Bは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂(バインダー)と活性炭粉末とを混合した混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。活性炭粉末は、図1の脱臭リング10Aに使用するそれと同一であり、熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である。
脱臭リング10Bのハニカム枠15を形成する各壁17の長さ寸法L1や通気孔16の面積S1、ハニカム枠15の各壁17の前後方向への延出寸法M1は、図1の脱臭リング10Aのそれらと同一である。各ハニカム枠15における各壁17の長さ寸法L1や各通気孔16の面積S1、各ハニカム枠15における各壁17の延出寸法M1は同一である。脱臭リング10Bでは、図1のそれと同様に、内周縁部12の側に形成されたハニカム枠15に臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されていてもよく、ハニカム枠15に脱臭触媒が担持されていなくてもよい。脱臭触媒は、脱臭具10Aに使用するそれと同一である。
脱臭リング10Bは、外周縁部13から内周縁部12に向かって前後方向後方(扇風機11の後方)へ凸となるように弧を画き、外周縁部13から内周縁部12に向かって湾曲している。それらハニカム枠15は、内周縁部12と外周縁部15との間において一連につながっている。ハニカム枠15は、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16は、それらのすべてが同形同大に作られている。
脱臭リング10Bでは、それら多孔質ハニカム枠15を形成する各壁17が脱臭リング10Bの前後方向へ延びる軸線Nに対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している。ハニカム枠15の各壁17は同一方向へ傾斜し、それら各壁17が並行している。軸線Nに対する各壁17の傾斜角度αは、20〜45度の範囲、好ましくは、20〜30度の範囲である。
扇風機11への脱臭リング10Bの取り付け手順は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である(図8参照)。脱臭リング10Aを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Aが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置し、それらハニカム枠15が後方羽根ガード20の湾曲するガードバー30に沿って位置する。
扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Bの通気孔16を通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が脱臭リング10Bを通過するときに、各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜する各ハニカム枠15に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15に吸着される。脱臭リング10Bの内周縁部12の側に延びるハニカム枠15に脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Bは、空気が通気孔16を通過するときに、各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜するハニカム枠15に空気が確実に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠15によって確実に取り除くことができる。脱臭リング10Bは、扇風機11に好適に使用され、各壁17が軸線Nに対して前後方向へ傾斜するハニカム枠15によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去されるから、扇風機11を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
図12は、他の一例として示す脱臭リング10Cの斜視図であり、図13は、図12の脱臭リング10Cを取り付けた扇風機11の側面図である。図12では、ハニカム枠15および通気孔16の図示を一部省略している。脱臭リング10Cは、図1のそれと同様に、扇風機11(後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Cは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14と、ハニカム形状に成形された複数の多孔質ハニカム枠15と、ハニカム枠15に囲繞されたハニカム形状の複数の通気孔16とを有する。
脱臭リング10Cでは、内周縁部12および外周縁部13とそれら多孔質ハニカム枠15とが一体に成形されている。脱臭リング10Cは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂(バインダー)と活性炭粉末とを混合した混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。活性炭粉末は、図1の脱臭リング10Aに使用するそれと同一であり、熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である。
脱臭リング10Cのハニカム枠15を形成する各壁17の長さ寸法L1や通気孔の面積S1、ハニカム枠15の各壁17の前後方向への延出寸法M1は、図1の脱臭リング10Aのそれらと同一である。各ハニカム枠15における各壁17の長さ寸法L1や各通気孔16の面積S1、各ハニカム枠15における各壁17の延出寸法M1は同一である。
脱臭リング10Cでは、図1のそれと同様に、内周縁部12の側に形成されたハニカム枠15に臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されていてもよく、ハニカム枠15に脱臭触媒が担持されていなくてもよい。脱臭触媒は、脱臭具10Aに使用するそれと同一である。また、図12のそれと同様に、それら多孔質ハニカム枠15を形成する各壁17が脱臭リング10Cの前後方向へ延びる軸線Nに対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜していてもよい。この場合、ハニカム枠15の各壁17は同一方向へ傾斜し、それら各壁17が並行する。軸線Nに対するハニカム枠15の各壁17の傾斜角度αは、20〜45度の範囲、好ましくは、20〜30度の範囲である(図11参照)。
脱臭リング10Cでは、それらハニカム枠15が内周縁部12と外周縁部13との間において一連につながっているとともに、内周縁部12から外周縁部13に向かって直線状(直状)に連なっている。したがって、脱臭リング10Cが湾曲することなく、内周縁部12と外周縁部13との間で一直線に延びている。ハニカム枠15は、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16は、それらのすべてが同形同大に作られている。
扇風機11への脱臭リング10Cの取り付け手順は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である(図8参照)。脱臭リング10Cを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Cが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置し、それらハニカム枠15が径方向へ直状に延びる後方羽根ガード20のガードバー30に沿って位置する。
扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Cの通気孔16を通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が脱臭リング10Cを通過するときに各ハニカム枠15に接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15に吸着される。脱臭リング10Cの内周縁部12の側に延びるハニカム枠15に脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Cは、空気が通気孔16を通過するときにハニカム枠15(各壁17が軸線Nに対して前後方向へ所定の角度で傾斜する場合を含む)に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15に吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をハニカム枠15によって確実に取り除くことができる。脱臭リング10Cは、扇風機11に好適に使用され、ハニカム枠15によって空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去されるから、扇風機11を利用して清浄な空気を作ることができ、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
図14は、他の一例として示す脱臭リング10Dの正面図であり、図15は、図14の脱臭リング10Dの斜視図である。図16は、図14の脱臭リング10Dの内側脱臭リング31および外側脱臭リング32の部分拡大斜視図であり、図17は、図14の脱臭リング10Dを設置した扇風機11の正面図である。図18は、図14の脱臭リング10Dを設置した扇風機11の背面斜視図である。図15,18では、ハニカム枠15A,15Bおよび通気孔16A,16Bの図示を一部省略している。
脱臭リング10Dは、扇風機11(後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Dは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14とを有する。脱臭リング10Dは、内周縁部12の側に位置する内側脱臭リング31と、外周縁部13の側に位置する外側脱臭リング32とから形成されている。内側脱臭リング31と外側脱臭リング32とは、それらリング31,32の間に延びる環状の連結部33によって連結されている。
内側脱臭リング31は、ハニカム形状(正六角形)に成形された複数の多孔質ハニカム枠15Aと、ハニカム枠15Aに囲繞されたハニカム形状の複数の通気孔16Aとを有する。内側脱臭リング31は、連結部33から内周縁部12に向かって前後方向後方(扇風機11の後方)へ凸となるように弧を画き、連結部33から内周縁部12に向かって湾曲している。それらハニカム枠15Aは、内周縁部12と連結部33との間において一連につながっている。ハニカム枠15Aは、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16Aは、それらのすべてが同形同大に作られている。
外側脱臭リング32は、ハニカム形状(正六角形)に成形された複数の多孔質ハニカム枠15Bと、ハニカム枠15Bに囲繞されたハニカム形状の複数の通気孔16Bとを有する。外側脱臭リング32は、外周縁部13から連結部33に向かって前後方向後方(扇風機11の後方)へ凸となるように弧を画き、外周縁部13から連結部33に向かって湾曲している。したがって、脱臭リング10Dは、外周縁部13から内周縁部12に向かって前後方向後方(扇風機11の後方)へ凸となるように弧を画き、外周縁部13から内周縁部12に向かって湾曲している。それらハニカム枠15Bは、連結部33と外周縁部13との間において一連につながっている。ハニカム枠15Bは、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16Bは、それらのすべてが同形同大に作られている。
脱臭リング10Dでは、内周縁部12および外周縁部13、内側脱臭リング31の多孔質ハニカム枠15A、外側脱臭リング32のそれら多孔質ハニカム枠15B、連結部33が一体に成形されている。脱臭リング10Dは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂(バインダー)と活性炭粉末とを混合した混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。活性炭粉末は、図1の脱臭リング10Aに使用するそれと同一であり、熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である。
脱臭リング10Dでは、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bの大きさが内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aのそれよりも大きく(外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの各壁17の長さ寸法L3が内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの各壁17の長さ寸法L2よりも大きく)、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに囲繞された通気孔16Bの面積S3が内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに囲繞された通気孔16Aの面積S2よりも大きい。脱臭リング10Dでは、多孔質ハニカム枠15Aの大きさが外側脱臭リング32のそれよりも小さい内側脱臭リング31においてハニカム枠15Aが密に形成される。したがって、内側脱臭リング31の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Aの数が外側脱臭リング32の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Bのそれよりも多い。
脱臭リング10Dは、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3が内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2よりも大きい。外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bの大きさが内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aのそれよりも大きいが、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの延出寸法M3を内側脱臭リング31のハニカム枠15Aのそれよりも大きくすることで、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの比表面積を大きくすることができ、脱臭リング32の脱臭機能を向上させることができる。
内側脱臭リング31では、それらハニカム枠15Aを形成する各壁17の長さ寸法L2が1〜2.5mmの範囲にあり、ハニカム枠15Aに囲繞された通気孔16Aの面積S2が4.499〜28.12mmの範囲にある。外側脱臭リング32では、それらハニカム枠15Bを形成する各壁17の長さ寸法L3が2〜5mmの範囲にあり、ハニカム枠15Bに囲繞された通気孔16Bの面積S3が17.99〜112.49mmの範囲にある。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の長さ寸法L2や各通気孔16Aの面積S2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の長さ寸法L3や各通気孔16Bの面積S3は同一である。
内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの各壁17の長さ寸法L2が1mm未満であって通気孔16Aの面積S2が4.499mm未満では、通気孔16Aの開口面積が小さく、内側脱臭リング31においてハニカム枠15Aが密集し、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aが通気孔16Aを通過する空気の抵抗となり、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができない場合がある。外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの各壁17の長さ寸法L3が5mmを超過するとともに通気孔16Bの面積S3が112.49mmを超過すると、通気孔16Bの開口面積が必要以上に大きくなり、外側脱臭リング32に形成されるハニカム枠15Bの数が少なく、ハニカム枠15Bに十分な量の空気を接触させることができず、脱臭リング10D(ハニカム枠15B)を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができない。
内側脱臭リング31や外側脱臭リング32の各ハニカム枠15A,15Bの各壁17の長さ寸法L2,L3が前記範囲にあり、通気孔16A,16Bの面積S2,S3が前記範囲にあるから、ハニカム枠15A,15Bが通気孔16A,16Bを通過する空気の抵抗となることはなく、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができるとともに、ハニカム枠15A,15Bに十分な量の空気を接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リング10D(ハニカム枠15A,15Bを作る活性炭粉末の集合物)に確実に吸着させることができる。
内側脱臭リング31は、ハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2が1〜4mmの範囲にあり、外側脱臭リング32は、ハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3が4〜7mmの範囲にある。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の延出寸法M2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の延出寸法M3は同一である。
内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの各壁17の延出寸法M2が1mm未満では、ハニカム枠15Aの厚みが薄く、ハニカム枠15Aの比表面積を大きくすることができず、ハニカム枠15Aに接触する空気の量が少なくなり、脱臭リング10D(ハニカム枠15A,15Bを作る活性炭粉末の集合物)を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができない。外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの各壁17の延出寸法M3が5mmを超過すると、ハニカム枠15Bの厚み寸法M3が必要以上に大きくなり、ハニカム枠15Bが通気孔16Bを通過する空気の抵抗となり、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができない場合がある。
内側脱臭リング31や外側脱臭リング32のハニカム枠15A,15Bの延出寸法M2,M3が前記範囲にあるから、ハニカム枠15A,15Bが通気孔16A,16Bを通過する空気の抵抗となることはなく、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができるとともに、ハニカム枠15A,15Bに十分な量の空気を接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リング10D(ハニカム枠15A,15Bを作る活性炭粉末の集合物)に確実に吸着させることができる。脱臭リング10Dでは、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されていてもよく、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに脱臭触媒が担持されていなくてもよい。脱臭触媒は、脱臭具10Aに使用するそれと同一である。
扇風機11への脱臭リング10Dの取り付け手順は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である(図8参照)。脱臭リング10Dを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Dが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置し、内側脱臭リング31や外側脱臭リング32のそれらハニカム枠15A,15Bが後方羽根ガード20の湾曲するガードバー30に沿って位置する。
扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Dの通気孔16を通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が脱臭リング10Dを通過するときに、その空気が内側脱臭リング31や外側脱臭リング32の各ハニカム枠15A,15Bに接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15A,15Bに吸着される。外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Dは、扇風機11の羽根25の中心域よりも羽根25の外周域での空気の流れが強くなるが、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bの大きさを内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aのそれよりも大きくすることで、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bが扇風機11に進入する空気の障害になることはなく、扇風機11に空気をスムーズに流入させることができるとともに、空気が脱臭リング31,32を通過するときに、大きさが小さいハニカム枠15Aや延出寸法M3が大きい各ハニカム枠15Bに接触するから、それらハニカム枠15A,15Bによって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を円滑に送風することができる。
脱臭リング10Dは、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに空気を接触させることで、脱臭リング15Bにおいて空気に含まれる臭気を取り除くことができる他、ハニカム枠15Aの大きさが外側脱臭リング32のそれよりも小さい内側脱臭リング31においてハニカム枠15Aが密に形成され、脱臭リング31の単位面積当たりにおけるハニカム枠15Aの数が多いから、脱臭リング31に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15A,15Bにおいて確実に取り除くことができる。
脱臭リング10Dは、延出寸法M3が大きい外側脱臭リング32のハニカム枠15Bや大きさが小さい内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに空気を接触させることで、各ハニカム枠15A,15Bに多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができるから、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
図19は、他の一例として示す脱臭リング10Eの部分拡大平面図であり、図20は、図19の脱臭リング10Eの内側脱臭リング31および外側脱臭リング32の部分拡大斜視図である。脱臭リング10Eは、扇風機11(後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Eは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14とを有する。脱臭リング10Eは、内周縁部12の側に位置する内側脱臭リング31と、外周縁部13の側に位置する外側脱臭リング32とから形成されている。内側脱臭リング31と外側脱臭リング32とは、連結部33によって連結されている。脱臭リング10Eは、外周縁部13から内周縁部12に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画き、外周縁部13から内周縁部12に向かって湾曲している(図14,15援用)。
内側脱臭リング31は、脱臭リング10Dと同様に、複数の多孔質ハニカム枠15Aと複数の通気孔16Aとを有し、連結部33から内周縁部12に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画いている。各ハニカム枠15Aは、それらのすべてが同形同大に作られ、内周縁部12と連結部33との間において一連につながっている。通気孔16Aは、それらのすべてが同形同大に作られている。外側脱臭リング32は、複数の多孔質ハニカム枠15Bと複数の通気孔16Bとを有し、外周縁部13から連結部33に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画いている。各ハニカム枠15Bは、それらのすべてが同形同大に作られ、連結部33と外周縁部13との間において一連につながっている。通気孔16Bは、それらのすべてが同形同大に作られている。
脱臭リング10Eでは、内周縁部12、外周縁部13、それら多孔質ハニカム枠15A,15B、連結部33が一体に成形されている。脱臭リング10Eは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂(バインダー)と活性炭粉末とを混合した混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。活性炭粉末は、図1の脱臭リング10Aに使用するそれと同一であり、熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である。
脱臭リング10Eでは、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bの大きさが内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aのそれよりも大きく(ハニカム枠15Bの各壁17の長さ寸法L3がハニカム枠15Aの各壁17の長さ寸法L2よりも大きく)、外側脱臭リング32の通気孔16Bの面積S3が内側脱臭リング31の通気孔16Aの面積S2よりも大きい。脱臭リング10Eでは、内側脱臭リング31においてハニカム枠15Aが密に形成され、内側脱臭リング31の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Aの数が外側脱臭リング32の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Bのそれよりも多い。
脱臭リング10Eでは、ハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3がハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2よりも大きい。各ハニカム枠15Bの大きさが各ハニカム枠15Aのそれよりも大きいが、ハニカム枠15Bの延出寸法M3をハニカム枠15Aのそれよりも大きくすることで、ハニカム枠15Bの比表面積を大きくすることができ、外側脱臭リング32の脱臭機能を向上させることができる。
ハニカム枠15Aを形成する各壁17の長さ寸法L2やハニカム枠15Bを形成する各壁17の長さ寸法L3、通気孔16Aの面積S2、通気孔16Bの面積S3、ハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2、ハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3は、図14の脱臭リング10Dのそれらと同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の長さ寸法L2や各通気孔16Aの面積S2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の長さ寸法L3や各通気孔16Bの面積S3は同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の延出寸法M2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の延出寸法M3は同一である。
脱臭リング10Eでは、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されていてもよく、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに脱臭触媒が担持されていなくてもよい。脱臭触媒は、脱臭具10Aに使用するそれと同一である。脱臭リング10Eでは、外側脱臭リング32のそれら多孔質ハニカム枠15Bを形成する各壁17が脱臭リング10Eの前後方向へ延びる軸線Nに対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している。ハニカム枠15Bの各壁17は同一方向へ傾斜し、それら各壁17が並行している。軸線Nに対するハニカム枠15Bの各壁17の傾斜角度αは、20〜45度の範囲、好ましくは、20〜30度の範囲である(図11参照)。
扇風機11への脱臭リング10Eの取り付け手順は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である(図8参照)。脱臭リング10Eを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Eが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置し、内側脱臭リング31や外側脱臭リング32のそれらハニカム枠15A,15Bが後方羽根ガード20の湾曲するガードバー30に沿って位置する。
扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Eの通気孔16A,16Bを通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が脱臭リング10Eを通過するときに、内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aや各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜する外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15A,15Bに吸着される。外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Eは、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに空気を接触させることで、脱臭リング15Bにおいて空気に含まれる臭気を取り除くことができる他、内側脱臭リング31においてハニカム枠15Aが密に形成され、脱臭リング31の単位面積当たりにおけるハニカム枠15Aの数が多いから、脱臭リング31に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15A,15Bにおいて確実に取り除くことができる。
脱臭リング10Eは、扇風機11の羽根25の中心域よりも羽根25の外周域での空気の流れが強くなるが、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bの大きさを内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aのそれよりも大きくすることで、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bが扇風機11に進入する空気の障害になることはなく、扇風機11に空気をスムーズに流入させることができるとともに、空気が脱臭リング31,32を通過するときに、大きさが小さいハニカム枠15Aや延出寸法M3が大きく各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜するハニカム枠15Bに空気を接触させることで、各ハニカム枠15A,15Bに多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
図21は、他の一例として示す脱臭リング10Fの部分拡大平面図であり、図22は、図21の脱臭リング10Fの内側脱臭リング31および外側脱臭リング32の部分拡大斜視図である。脱臭リング10Fは、扇風機11(後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Fは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14とを有する。脱臭リング10Fは、内周縁部12の側に位置する内側脱臭リング31と、外周縁部13の側に位置する外側脱臭リング32とから形成されている。内側脱臭リング31と外側脱臭リング32とは、連結部33によって連結されている。脱臭リング10Fは、外周縁部13から内周縁部12に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画き、外周縁部13から内周縁部12に向かって湾曲している(図14,15援用)。
内側脱臭リング31は、脱臭リング10Dと同様に、複数の多孔質ハニカム枠15Aと複数の通気孔16Aとを有し、連結部33から内周縁部12に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画いている。各ハニカム枠15Aは、それらのすべてが同形同大に作られ、内周縁部12と連結部33との間において一連につながっている。通気孔16Aは、それらのすべてが同形同大に作られている。外側脱臭リング32は、複数の多孔質ハニカム枠15Bと複数の通気孔16Bとを有し、外周縁部13から連結部33に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画いている。各ハニカム枠15Bは、それらのすべてが同形同大に作られ、連結部33と外周縁部13との間において一連につながっている。通気孔16Bは、それらのすべてが同形同大に作られている。
脱臭リング10Fでは、内周縁部12、外周縁部13、それら多孔質ハニカム枠15A,15B、連結部33が一体に成形されている。脱臭リング10Fは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂(バインダー)と活性炭粉末とを混合した混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。活性炭粉末は、図1の脱臭リング10Aに使用するそれと同一であり、熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である。
脱臭リング10Fでは、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bの大きさが内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aのそれよりも大きく(ハニカム枠15Bの各壁17の長さ寸法L3がハニカム枠15Aの各壁17の長さ寸法L2よりも大きく)、外側脱臭リング32の通気孔16Bの面積S3が内側脱臭リング31の通気孔16Aの面積S2よりも大きい。脱臭リング10Fでは、内側脱臭リング31においてハニカム枠15Aが密に形成され、内側脱臭リング31の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Aの数が外側脱臭リング32の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Bのそれよりも多い。
脱臭リング10Fでは、ハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3がハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2よりも大きい。各ハニカム枠15Bの大きさが各ハニカム枠15Aのそれよりも大きいが、ハニカム枠15Bの延出寸法M3をハニカム枠15Aのそれよりも大きくすることで、ハニカム枠15Bの比表面積を大きくすることができ、外側脱臭リング32の脱臭機能を向上させることができる。
ハニカム枠15Aを形成する各壁17の長さ寸法L2やハニカム枠15Bを形成する各壁17の長さ寸法L3、通気孔16Aの面積S2、通気孔16Bの面積S3、ハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2、ハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3は、図14の脱臭リング10Dのそれらと同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の長さ寸法L2や各通気孔16Aの面積S2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の長さ寸法L3や各通気孔16Bの面積S3は同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の延出寸法M2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の延出寸法M3は同一である。
脱臭リング10Fでは、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されていてもよく、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに脱臭触媒が担持されていなくてもよい。脱臭触媒は、脱臭具10Aに使用するそれと同一である。脱臭リング10Fでは、内側脱臭リング31のそれら多孔質ハニカム枠15Aを形成する各壁17が脱臭リング10Fの前後方向へ延びる軸線Nに対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している。ハニカム枠15Aの各壁17は同一方向へ傾斜し、それら各壁17が並行している。軸線Nに対するハニカム枠15Aの各壁17の傾斜角度αは、20〜45度の範囲、好ましくは、20〜30度の範囲である(図11参照)。
扇風機11への脱臭リング10Fの取り付け手順は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である(図8参照)。脱臭リング10Fを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Fが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置し、内側脱臭リング31や外側脱臭リング32のそれらハニカム枠15A,15Bが後方羽根ガード20の湾曲するガードバー30に沿って位置する。
扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Fの通気孔16A,16Bを通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が脱臭リング10Fを通過するときに、各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜する内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aや外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15A,15Bに吸着される。外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Fは、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに空気を接触させることで、脱臭リング15Bにおいて空気に含まれる臭気を取り除くことができる他、内側脱臭リング31においてハニカム枠15Aが密に形成され、脱臭リング31の単位面積当たりにおけるハニカム枠15Aの数が多いから、脱臭リング31に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15A,15Bにおいて確実に取り除くことができる。
脱臭リング10Fは、扇風機11の羽根25の中心域よりも羽根25の外周域での空気の流れが強くなるが、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bの大きさを内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aのそれよりも大きくすることで、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bが扇風機11に進入する空気の障害になることはなく、扇風機11に空気をスムーズに流入させることができるとともに、空気が脱臭リング31,32を通過するときに、大きさが小さく各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜するハニカム枠15Aや延出寸法M3が大きいハニカム枠15Bに空気を接触させることで、各ハニカム枠15A,15Bに多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
図23は、他の一例として示す脱臭リング10Gの斜視図である。図23では、ハニカム枠15A,15Bおよび通気孔16A,16Bの図示を一部省略している。脱臭リング10Gは、扇風機11(後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Gは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14とを有する。脱臭リング10Gは、内側脱臭リング31と外側脱臭リング32とから形成され、それら脱臭リング31,32とが連結部33によって連結されている。
内側脱臭リング31は、複数の多孔質ハニカム枠15Aと複数の通気孔16Aとを有し、それらハニカム枠15Aが内周縁部12と連結部33との間において一連につながっているとともに、内周縁部12から連結部33に向かって直線状(直状)に連なっている。内側脱臭リング31は、湾曲することなく、内周縁部12と連結部33との間で一直線に延びている。ハニカム枠15Aは、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16Aは、それらのすべてが同形同大に作られている。
外側脱臭リング32は、複数の多孔質ハニカム枠15Bと複数の通気孔16Bとを有し、それらハニカム枠15Bが連結部33と外周縁部13との間において一連につながっているとともに、連結部33から外周縁部13に向かって直線状(直状)に連なっている。外側脱臭リング32は、湾曲することなく、連結部33と外周縁部13との間で一直線に延びている。したがって、脱臭リング10Gが湾曲することなく、内周縁部12と連結部33との間で一直線に延びている。ハニカム枠15Bは、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16Bは、それらのすべてが同形同大に作られている。
脱臭リング10Gでは、内周縁部12、外周縁部13、それら多孔質ハニカム枠15A,15B、連結部33が一体に成形されている。脱臭リング10Gは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂(バインダー)と活性炭粉末とを混合した混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。活性炭粉末は、図1の脱臭リング10Aに使用するそれと同一であり、熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である。
脱臭リング10Gでは、ハニカム枠15Bの大きさがハニカム枠15Aのそれよりも大きく(ハニカム枠15Bの各壁17の長さ寸法L3がハニカム枠15Aの各壁17の長さ寸法L2よりも大きく)、通気孔16Bの面積S3が通気孔16Aの面積S2よりも大きい。脱臭リング10Gでは、内側脱臭リング31においてハニカム枠15Aが密に形成され、内側脱臭リング31の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Aの数が外側脱臭リング32の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Bのそれよりも多い。
脱臭リング10Gでは、ハニカム枠15Bの各壁17の延出寸法M3がハニカム枠15Aの各壁17の延出寸法M2よりも大きい。各ハニカム枠15Bの大きさが各ハニカム枠15Aのそれよりも大きいが、ハニカム枠15Bの延出寸法M3をハニカム枠15Aのそれよりも大きくすることで、ハニカム枠15Bの比表面積を大きくすることができ、外側脱臭リング32の脱臭機能を向上させることができる。
ハニカム枠15Aを形成する各壁17の長さ寸法L2やハニカム枠15Bを形成する各壁17の長さ寸法L3、通気孔16Aの面積S2、通気孔16Bの面積S3、ハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2、ハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3は、図14の脱臭リング10Dのそれらと同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の長さ寸法L2や各通気孔16Aの面積S2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の長さ寸法L3や各通気孔16Bの面積S3は同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の延出寸法M2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の延出寸法M3は同一である。
脱臭リング10Gでは、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されていてもよく、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに脱臭触媒が担持されていなくてもよい。脱臭触媒は、脱臭具10Aに使用するそれと同一である。また、図19,20のそれと同様に、それら多孔質ハニカム枠15Bを形成する各壁17が脱臭リング10Gの前後方向へ延びる軸線Nに対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜していてもよい(図19,20参照)。この場合、ハニカム枠15Bの各壁17は同一方向へ傾斜し、それら各壁17が並行する。軸線Nに対するハニカム枠15Bの各壁17の傾斜角度αは、20〜45度の範囲、好ましくは、20〜30度の範囲である(図11参照)。
また、図20,21のそれと同様に、それら多孔質ハニカム枠15Aを形成する各壁17が脱臭リング10Gの前後方向へ延びる軸線Nに対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜していてもよい(図20,21参照)。この場合、ハニカム枠15Aの各壁17は同一方向へ傾斜し、それら各壁17が並行する。軸線Nに対するハニカム枠15Aの各壁17の傾斜角度αは、20〜45度の範囲、好ましくは、20〜30度の範囲である(図11参照)。
扇風機11への脱臭リング10Gの取り付け手順は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である(図8参照)。脱臭リング10Gを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Gが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置し、内側脱臭リング31や外側脱臭リング32のそれらハニカム枠15A,15Bが径方向へ直状に延びる後方羽根ガード20のガードバー30に沿って位置する。
扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Gの通気孔16A,16Bを通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が脱臭リング10Gを通過するときに、内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aや外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15A,15Bに吸着される。外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Gは、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに空気を接触させることで、脱臭リング15Bにおいて空気に含まれる臭気を取り除くことができる他、内側脱臭リング31においてハニカム枠15Aが密に形成され、脱臭リング31の単位面積当たりにおけるハニカム枠15Aの数が多いから、脱臭リング31に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15A,15Bにおいて確実に取り除くことができる。
脱臭リング10Gは、扇風機11の羽根25の中心域よりも羽根25の外周域での空気の流れが強くなるが、ハニカム枠15Bの大きさをハニカム枠15Aのそれよりも大きくすることで、ハニカム枠15Bが扇風機11に進入する空気の障害になることはなく、扇風機11に空気をスムーズに流入させることができるとともに、空気が脱臭リング31,32を通過するときに、大きさが小さいハニカム枠15A(各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜する場合を含む。)や延出寸法M3が大きいハニカム枠15B(各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜する場合を含む。)に空気を接触させることで、各ハニカム枠15A,15Bに多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
図24は、他の一例として示す脱臭リング10Hの正面図であり、図25は、図24の脱臭リング10Hの斜視図である。図26は、図24の脱臭リング10Hの内側脱臭リング31および外側脱臭リング32の部分拡大斜視図であり、図27は、図24の脱臭リング10Hを設置した扇風機11の正面図である。図28は、図24の脱臭リング10Hを設置した扇風機11の背面斜視図である。図25,28では、ハニカム枠15A,15Bおよび通気孔16A,16Bの図示を一部省略している。
脱臭リング10Hは、扇風機11(後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Hは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14とを有する。脱臭リング10Hは、内周縁部12の側に位置する内側脱臭リング31と、外周縁部13の側に位置する外側脱臭リング32とから形成されている。内側脱臭リング31と外側脱臭リング32とは、それらリング31,32の間に延びる環状の連結部33によって連結されている。
内側脱臭リング31は、ハニカム形状に成形された複数の多孔質ハニカム枠15Aと、ハニカム枠15Aに囲繞された複数の通気孔16Aとを有する。内側脱臭リング31は、連結部33から内周縁部12に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画き、連結部33から内周縁部12に向かって湾曲している。それらハニカム枠15Aは、内周縁部12と連結部33との間において一連につながっている。ハニカム枠15Aは、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16Aは、それらのすべてが同形同大に作られている。
外側脱臭リング32は、ハニカム形状に成形された複数の多孔質ハニカム枠15Bと、ハニカム枠15Bに囲繞された複数の通気孔16Bとを有する。外側脱臭リング32は、外周縁部13から連結部33に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画き、外周縁部13から連結部33に向かって湾曲している。したがって、脱臭リング10Hは、外周縁部13から内周縁部12に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画き、外周縁部13から内周縁部12に向かって湾曲している。それらハニカム枠15Bは、連結部33と外周縁部13との間において一連につながっている。ハニカム枠15Bは、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16Bは、それらのすべてが同形同大に作られている。
脱臭リング10Hでは、内周縁部12および外周縁部13、内側脱臭リング31の多孔質ハニカム枠15A、外側脱臭リング32のそれら多孔質ハニカム枠15B、連結部33が一体に成形されている。脱臭リング10Hは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂(バインダー)と活性炭粉末とを混合した混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。活性炭粉末は、図1の脱臭リング10Aに使用するそれと同一であり、熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である。
脱臭リング10Hでは、内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aの大きさが外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bのそれよりも大きく(内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの各壁17の長さ寸法L2が外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの各壁17の長さ寸法L3よりも大きく)、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに囲繞された通気孔16Aの面積S2が外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに囲繞された通気孔16Bの面積S3よりも大きい。
脱臭リング10Hでは、ハニカム枠15Bの大きさが内側脱臭リング31のそれよりも小さい外側脱臭リング32においてハニカム枠15Bが密に形成される。したがって、外側脱臭リング32の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Bの数が内側脱臭リング31の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Aのそれよりも多い。
脱臭リング10Hでは、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2が外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3よりも大きい。内側脱臭リング31の各多孔質ハニカム枠15Aの大きさが外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bのそれよりも大きいが、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの延出寸法M2を外側脱臭リング32のハニカム枠15Bのそれよりも大きくすることで、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの比表面積を大きくすることができ、内側脱臭リング31の脱臭機能を向上させることができる。
内側脱臭リング31では、それらハニカム枠15Aを形成する各壁17の長さ寸法L2が2〜5mmの範囲にあり、ハニカム枠15Aに囲繞された通気孔16Aの面積S2が17.99〜112.49mmの範囲にある。外側脱臭リング32では、それらハニカム枠15Bを形成する各壁17の長さ寸法L3が1〜2.5mmの範囲にあり、ハニカム枠15Bに囲繞された通気孔16Bの面積S3が4.499〜28.12mmの範囲にある。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の長さ寸法L2や各通気孔16Aの面積S2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の長さ寸法L3や各通気孔16Bの面積S3は同一である。
外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの各壁17の長さ寸法L3が1mm未満であって通気孔16Bの面積S3が4.499mm未満では、通気孔16Bの開口面積が小さく、外側脱臭リング32においてハニカム枠15Bが密集し、外側脱臭リング32のハニカム枠15Bが通気孔16Bを通過する空気の抵抗となり、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができない場合がある。内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの各壁17の長さ寸法L2が5mmを超過するとともに通気孔16Aの面積S2が112.49mmを超過すると、通気孔16Aの開口面積が必要以上に大きくなり、内側脱臭リング31に形成されるハニカム枠15Aの数が少なく、ハニカム枠15Aに十分な量の空気を接触させることができず、脱臭リング31(ハニカム枠15A)を利用して空気に含まれる臭気成分を取り除くことができない。
内側脱臭リング31や外側脱臭リング32の各ハニカム枠15A,15Bの各壁17の長さ寸法L2,L3が前記範囲にあり、通気孔16A,16Bの面積S2,S3が前記範囲にあるから、ハニカム枠15A,15Bが通気孔16A,16Bを通過する空気の抵抗となることはなく、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができるとともに、ハニカム枠15A,15Bに十分な量の空気を接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リング10H(ハニカム枠15A,15Bを作る活性炭粉末の集合物)に確実に吸着させることができる。
内側脱臭リング31は、ハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2が4〜7mmの範囲にあり、外側脱臭リング32は、ハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3が1〜4mmの範囲にある。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の延出寸法M2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の延出寸法M3は同一である。
内側脱臭リング31のハニカム枠15Aの各壁17の延出寸法M2が7mmを超過すると、ハニカム枠15Aの延出寸法M2が必要以上に大きくなり、ハニカム枠15Aが通気孔16Aを通過する空気の抵抗となり、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができない。外側脱臭リング32のハニカム枠15Bの延出寸法M3が1mm未満では、ハニカム枠15Bの厚みが薄く、ハニカム枠15Bの比表面積を大きくすることができず、ハニカム枠15Bに接触する空気の量が少なく、脱臭リング10H(ハニカム枠15A,15Bを作る活性炭粉末の集合物)を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができない。
内側脱臭リング31や外側脱臭リング32のハニカム枠15A,15Bの延出寸法M2,M3が前記範囲にあるから、ハニカム枠15A,15Bが通気孔16A,16Bを通過する空気の抵抗となることはなく、扇風機11から所定量の空気をスムーズに送風することができるとともに、ハニカム枠15A,15Bに十分な量の空気を接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リング10H(ハニカム枠15A,15Bを作る活性炭粉末の集合物)に確実に吸着させることができる。脱臭リング10Hでは、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されていてもよく、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに脱臭触媒が担持されていなくてもよい。脱臭触媒は、脱臭具10Aに使用するそれと同一である。
扇風機11への脱臭リング10Hの取り付け手順は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である(図8参照)。脱臭リング10Hを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Hが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置し、内側脱臭リング31や外側脱臭リング32のそれらハニカム枠15A,15Bが後方羽根ガード20の湾曲するガードバー30に沿って位置する。
扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Hの通気孔16を通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が脱臭リング10Hを通過するときに、その空気が内側脱臭リング31や外側脱臭リング32の各ハニカム枠15A,15Bに接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15A,15Bに吸着される。内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Hは、外側脱臭リング32の各多孔質ハニカム枠15Bの大きさを内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aのそれよりも小さくすることで、外側脱臭リング32にハニカム枠15Bが密に形成されるから、外側脱臭リング31の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Bの数を多くすることができ、外側脱臭リング32の脱臭機能を向上させることができる。
脱臭リング10Hは、扇風機11の羽根25の中心域よりも羽根25の外周域での空気の流れが強くなり、外周域での空気の流量が多くなり、外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに多量の空気を接触させることができ、それら脱臭リング31,32によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な多量の空気を円滑に送風することができる。
脱臭リング10Hは、延出寸法M2が大きい内側脱臭リング31に臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができる他、扇風機11の羽根25の外周域における強い空気の流れによって多量の空気が外側脱臭リング32を通過することで、多孔質ハニカム枠15Bが密に形成された外側脱臭リング32に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15A,15Bにおいて確実に取り除くことができる。
脱臭リング10Hは、延出寸法M3が大きい内側脱臭リング31のハニカム枠15Aや大きさが小さい外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに空気を接触させることで、各ハニカム枠15A,15Bに多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができるから、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
図29は、他の一例として示す脱臭リング10Iの部分拡大平面図であり、図30は、図29の脱臭リング10Iの内側脱臭リング31および外側脱臭リング32の部分拡大斜視図である。脱臭リング10Iは、扇風機11(後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Iは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14とを有する。脱臭リング10Iは、内周縁部12の側に位置する内側脱臭リング31と、外周縁部13の側に位置する外側脱臭リング32とから形成されている。内側脱臭リング31と外側脱臭リング32とは、連結部33によって連結されている。脱臭リング10Iは、外周縁部13から内周縁部12に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画き、外周縁部13から内周縁部12に向かって湾曲している(図24,25援用)。
内側脱臭リング31は、脱臭リング10Gと同様に、複数の多孔質ハニカム枠15Aと複数の通気孔16Aとを有し、連結部33から内周縁部12に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画いている。各ハニカム枠15Aは、それらのすべてが同形同大に作られ、内周縁部12と連結部33との間において一連につながっている。通気孔16Aは、それらのすべてが同形同大に作られている。外側脱臭リング32は、複数の多孔質ハニカム枠15Bと複数の通気孔16Bとを有し、外周縁部13から連結部33に向かって前後方向後方へ凸となるように弧を画いている。各ハニカム枠15Bは、それらのすべてが同形同大に作られ、連結部33と外周縁部13との間において一連につながっている。通気孔16Bは、それらのすべてが同形同大に作られている。
脱臭リング10Iでは、内周縁部12、外周縁部13、それら多孔質ハニカム枠15A,15B、連結部33が一体に成形されている。脱臭リング10Iは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂(バインダー)と活性炭粉末とを混合した混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。活性炭粉末は、図1の脱臭リング10Aに使用するそれと同一であり、熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である。
脱臭リング10Iでは、内側脱臭リング32の各ハニカム枠15Aの大きさが外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bのそれよりも大きく(ハニカム枠15Aの各壁17の長さ寸法L2がハニカム枠15Bの各壁17の長さ寸法L3よりも大きく)、内側脱臭リング31の通気孔16Aの面積S2が外側脱臭リング32の通気孔16Bの面積S3よりも大きい。脱臭リング10Iでは、外側脱臭リング32においてハニカム枠15Bが密に形成され、外側脱臭リング32の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Bの数が内側脱臭リング31の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Aのそれよりも多い。
脱臭リング10Iでは、ハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2がハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3よりも大きい。各ハニカム枠15Aの大きさが各ハニカム枠15Bのそれよりも大きいが、ハニカム枠15Aの延出寸法M2をハニカム枠15Bのそれよりも大きくすることで、ハニカム枠15Aの比表面積を大きくすることができ、内側脱臭リング31の脱臭機能を向上させることができる。
ハニカム枠15Aを形成する各壁17の長さ寸法L2やハニカム枠15Bを形成する各壁17の長さ寸法L3、通気孔16Aの面積S2、通気孔16Bの面積S3、ハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2、ハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3は、図24の脱臭リング10Hのそれらと同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の長さ寸法L2や各通気孔16Aの面積S2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の長さ寸法L3や各通気孔16Bの面積S3は同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の延出寸法M2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の延出寸法M3は同一である。
脱臭リング10Iでは、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されていてもよく、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに脱臭触媒が担持されていなくてもよい。脱臭触媒は、脱臭具10Aに使用するそれと同一である。脱臭リング10Iでは、内側脱臭リング31のそれら多孔質ハニカム枠15Aを形成する各壁17が脱臭リング10Iの前後方向へ延びる軸線Nに対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している。ハニカム枠15Aの各壁17は同一方向へ傾斜し、それら各壁17が並行している。軸線Nに対する各壁17の傾斜角度αは、20〜45度の範囲、好ましくは、20〜30度の範囲である(図11参照)。
扇風機11への脱臭リング10Iの取り付け手順は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である(図8参照)。脱臭リング10Iを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Iが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置し、内側脱臭リング31や外側脱臭リング32のそれらハニカム枠15A,15Bが後方羽根ガード20の湾曲するガードバー30に沿って位置する。
扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Iの通気孔16A,16Bを通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が脱臭リング10Iを通過するときに、各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜する内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aや外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15A,15Bに吸着される。内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Iは、延出寸法M2が大きく各壁17が軸線Nに対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜する内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに空気を接触させることで、脱臭リング15Aにおいて空気に含まれる臭気を取り除くことができる他、外側脱臭リング32においてハニカム枠15Bが密に形成され、脱臭リング32の単位面積当たりにおけるハニカム枠15Bの数が多いから、扇風機11の羽根25の外周域における強い空気の流れによって多量の空気が外側脱臭リング32を通過することで、ハニカム枠15Bが密に形成された外側脱臭リング32に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15A,15Bにおいて確実に取り除くことができる。
脱臭リング10Iは、延出寸法M3が大きい内側脱臭リング31のハニカム枠15Aや大きさが小さい外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに空気を接触させることで、各ハニカム枠15A,15Bに多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができるから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭リング10Hにおいて確実に取り除くことができるとともに、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
図31は、他の一例として示す脱臭リング10Jの斜視図である。図31では、ハニカム枠15A,15Bおよび通気孔16A,16Bの図示を一部省略している。脱臭リング10Jは、扇風機11(後方羽根ガード20の直前)に着脱可能に取り付けられる扇風機用であり、扇風機11を通過する空気に含まれる臭気の除去に好適に使用される。脱臭リング10Jは、環状に延びる内周縁部12と、環状に延びる外周縁部13と、内周縁部12に囲繞された円形の中央開口14とを有する。脱臭リング10Jは、内側脱臭リング31と外側脱臭リング32とから形成され、それら脱臭リング31,32とが連結部33によって連結されている。
内側脱臭リング31は、複数の多孔質ハニカム枠15Aと複数の通気孔16Aとを有し、それらハニカム枠15Aが内周縁部12と連結部33との間において一連につながっているとともに、内周縁部12から連結部33に向かって直線状(直状)に連なっている。内側脱臭リング31は、湾曲することなく、内周縁部12と連結部33との間で一直線に延びている。ハニカム枠15Aは、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16Aは、それらのすべてが同形同大に作られている。
外側脱臭リング32は、複数の多孔質ハニカム枠15Bと複数の通気孔16Bとを有し、それらハニカム枠15Bが連結部33と外周縁部13との間において一連につながっているとともに、連結部33から外周縁部13に向かって直線状(直状)に連なっている。外側脱臭リング32は、湾曲することなく、連結部33と外周縁部13との間で一直線に延びている。したがって、脱臭リング10Fが湾曲することなく、内周縁部12と連結部33との間で一直線に延びている。ハニカム枠15Bは、それらのすべてが同形同大に作られ、通気孔16Bは、それらのすべてが同形同大に作られている。
脱臭リング10Jでは、内周縁部12、外周縁部13、それら多孔質ハニカム枠15A,15B、連結部33が一体に成形されている。脱臭リング10Jは、加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂(バインダー)と活性炭粉末とを混合した混合物を所定の金型(型)に流し込み、樹脂を固化させることから作られている。活性炭粉末は、図1の脱臭リング10Aに使用するそれと同一であり、熱可塑性合成樹脂に対する活性炭粉末の混合割合は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である。
脱臭リング10Jでは、ハニカム枠15Aの大きさがハニカム枠15Bのそれよりも大きく(ハニカム枠15Aの各壁17の長さ寸法L2がハニカム枠15Bの各壁17の長さ寸法L3よりも大きく)、通気孔16Aの面積S2が通気孔16Bの面積S3よりも大きい。脱臭リング10Jでは、外側脱臭リング32においてハニカム枠15Bが密に形成され、外側脱臭リング32の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Bの数が内側脱臭リング31の単位面積当たりに形成されるハニカム枠15Aのそれよりも多い。
脱臭リング10Jでは、ハニカム枠15Aの各壁17の延出寸法M2がハニカム枠15Bの各壁17の延出寸法M3よりも大きい。各ハニカム枠15Aの大きさが各ハニカム枠15Bのそれよりも大きいが、ハニカム枠15Aの延出寸法M2をハニカム枠15Bのそれよりも大きくすることで、ハニカム枠15Aの比表面積を大きくすることができ、内側脱臭リング31の脱臭機能を向上させることができる。
ハニカム枠15Aを形成する各壁17の長さ寸法L2やハニカム枠15Bを形成する各壁17の長さ寸法L3、通気孔16Aの面積S2、通気孔16Bの面積S3、ハニカム枠15Aの各壁17の前後方向への延出寸法M2、ハニカム枠15Bの各壁17の前後方向への延出寸法M3は、図24の脱臭リング10Hのそれらと同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の長さ寸法L2や各通気孔16Aの面積S2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の長さ寸法L3や各通気孔16Bの面積S3は同一である。各ハニカム枠15Aにおける各壁17の延出寸法M2は同一であり、各ハニカム枠15Bにおける各壁17の延出寸法M3は同一である。
脱臭リング10Jでは、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されていてもよく、内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに脱臭触媒が担持されていなくてもよい。脱臭触媒は、脱臭具10Aに使用するそれと同一である。また、図29,30のそれと同様に、それら多孔質ハニカム枠15Aを形成する各壁17が脱臭リング10Iの前後方向へ延びる軸線Nに対して前後方向へ向かって所定の角度で傾斜していてもよい(図29,30参照)。この場合、ハニカム枠15Aの各壁17は同一方向へ傾斜し、それら各壁17が並行する。軸線Nに対するハニカム枠15Aの各壁17の傾斜角度αは、20〜45度の範囲、好ましくは、20〜30度の範囲である(図11参照)。
扇風機11への脱臭リング10Jの取り付け手順は、図1の脱臭リング10Aのそれと同一である(図8参照)。脱臭リング10Jを後方羽根ガード20とガード締付ナット24との間に取り付けると、脱臭リング10Jが羽根21と後方羽根ガード20との間に位置し、内側脱臭リング31や外側脱臭リング32のそれらハニカム枠15A,15Bが径方向へ直状に延びる後方羽根ガード20のガードバー30に沿って位置する。
扇風機11の羽根21が回転すると、後方羽根ガード20の後方から扇風機11に進入した空気が脱臭リング10Jの通気孔16A,16Bを通って扇風機11の前方へ送風されるが、空気が脱臭リング10Jを通過するときに、内側脱臭リング31の各ハニカム枠15Aや外側脱臭リング32の各ハニカム枠15Bに接触し、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭がそれらハニカム枠15A,15Bに吸着される。内側脱臭リング31のハニカム枠15Aに脱臭触媒が担持されている場合、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が脱臭触媒によって酸化分解される。
脱臭リング10Jは、内側脱臭リング31の延出寸法M2が大きいハニカム枠15Aに空気を接触させることで、脱臭リング15Aにおいて空気に含まれる臭気を取り除くことができる他、外側脱臭リング32においてハニカム枠15Bが密に形成され、脱臭リング32の単位面積当たりにおけるハニカム枠15Bの数が多いから、扇風機11の羽根25の外周域における強い空気の流れによって多量の空気が外側脱臭リング32を通過することで、ハニカム枠15Bが密に形成された外側脱臭リング32に多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をそれらハニカム枠15A,15Bにおいて確実に取り除くことができる。
脱臭リング10Jは、延出寸法M3が大きい内側脱臭リング31のハニカム枠15A(各壁17が軸線Nに対して前後方向へ前記角度で傾斜する場合を含む。)や大きさが小さい外側脱臭リング32のハニカム枠15Bに空気を接触させることで、各ハニカム枠15A,15Bに多くの臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着させることができるから、扇風機11による送風と同時に清浄な空気を扇風機11の前方へ送気することができる。
10A 脱臭リング
10B 脱臭リング
10C 脱臭リング
10D 脱臭リング
10E 脱臭リング
10F 脱臭リング
10G 脱臭リング
10H 脱臭リング
10I 脱臭リング
10J 脱臭リング
11 扇風機
12 内周縁部
13 外周縁部
14 中央開口
15 ハニカム枠
15A ハニカム枠
15B ハニカム枠
16 通気孔
16A 通気孔
16B 通気孔
17 壁
18 前方羽根ガード
19 クリップ
20 後方羽根ガード
21 羽根
22 モーター軸
23 スピンナー
24 ガード締付ナット
25 モーターケース
26 螺子パイプ
27 内周部
28 ガードリング
29 ガードリング
30 ガードバー
31 内側脱臭リング
32 外側脱臭リング
33 連結部
L1 長さ寸法
L2 長さ寸法
L3 長さ寸法
M1 延出寸法
M2 延出寸法
M3 延出寸法
S1 面積
S2 面積
S3 面積

Claims (19)

  1. 空気に含まれる臭気成分を吸着する活性炭とバインダーとを混合した混合物を薄板状に成形することから作られ、内周縁部および外周縁部と、ハニカム形状に成形されて前記内周縁部から前記外周縁部に向かって径方向へ一連に並ぶ複数の多孔質ハニカム枠と、それらハニカム枠に囲繞されて前記内周縁部から前記外周縁部に向かって径方向へ一連に並ぶ複数の通気孔とを有することを特徴とする脱臭リング。
  2. 前記脱臭リングが、前記内周縁部に囲繞されて扇風機のモーターケースから前方へ延びる螺子パイプに挿脱可能に挿入する中央開口を含み、前記扇風機の羽根の後方に取り付けられた後方羽根ガードと前記後方羽根ガードを前記モーターケースに固定するガード締付ナットとの間に着脱可能に取り付けられ、前記脱臭リングの内周縁部が、前記後方羽根ガードの内周部と前記ガード締付ナットとに挟まれた状態で前記螺子パイプに固定される請求項1に記載の脱臭リング。
  3. 前記脱臭リングが、その外周縁部から内周縁部に向かって前後方向後方へ凸となり、前記脱臭リングでは、それを前記扇風機に取り付けたときに、それら多孔質ハニカム枠が前記羽根から次第に離間するように湾曲する前記後方羽根ガードのガードバーに沿って位置する請求項2に記載の脱臭リング。
  4. 前記脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠が、前記内周縁部から前記外周縁部に向かって直状につながり、前記脱臭リングでは、それを前記扇風機に取り付けたときに、それら多孔質ハニカム枠が径方向へ直状に延びる前記後方羽根ガードのガードバーに沿って位置する請求項2に記載の脱臭リング。
  5. それら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向への延出寸法が、1〜7mmの範囲にある請求項1ないし請求項4いずれかに記載の脱臭リング。
  6. それら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が、1〜5mmの範囲にあり、それら通気孔の面積が、4.499〜112.49mmの範囲にある請求項1ないし請求項5いずれかに記載の脱臭リング。
  7. それら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が、前記脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して該前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している請求項1ないし請求項6いずれかに記載の脱臭リング。
  8. 前記脱臭リングの内周縁部の側に形成された多孔質ハニカム枠には、臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されている請求項1ないし請求項7いずれかに記載の脱臭リング。
  9. 前記脱臭リングが、前記内周縁部の側に位置する内側脱臭リングと、前記外周縁部の側に位置する外側脱臭リングとから形成され、前記外側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠の大きさが、前記内側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠のそれよりも大きく、前記外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が、前記内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔のそれよりも大きい請求項1ないし請求項6いずれかに記載の脱臭リング。
  10. 前記内側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が、1〜2.5mmの範囲、前記内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が、4.499〜28.12mmの範囲にあり、前記外側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が、2〜5mmの範囲、前記外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が、17.99〜112.49mmの範囲にある請求項9に記載の脱臭リング。
  11. 前記外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向への延出寸法が、前記内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向へのそれよりも大きく、前記外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が、4〜7mmの範囲にあり、前記内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が、1〜4mmの範囲にある請求項9または請求項10に記載の脱臭リング。
  12. 前記外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が、前記脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して該前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している請求項9ないし請求項11いずれかに記載の脱臭リング。
  13. 前記内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が、前記脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して該前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している請求項9ないし請求項11いずれかに記載の脱臭リング。
  14. 前記外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠には、臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されている請求項9ないし請求項13いずれかに記載の脱臭リング。
  15. 前記脱臭リングが、前記内周縁部の側に位置する内側脱臭リングと、前記外周縁部の側に位置する外側脱臭リングとから形成され、前記内側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠の大きさが、前記外側脱臭リングの各多孔質ハニカム枠のそれよりも大きく、前記内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が、前記外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔のそれよりも大きい請求項1ないし請求項6いずれかに記載の脱臭リング。
  16. 前記内側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が、2〜5mmの範囲、前記内側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が、17.99〜112.49mmの範囲にあり、前記外側脱臭リングの多孔質ハニカム枠を形成する各壁の長さ寸法が、1〜2.5mmの範囲、前記外側脱臭リングのハニカム枠に囲繞された通気孔の面積が、4.499〜28.12mmの範囲にある請求項15に記載の脱臭リング。
  17. 前記内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向への延出寸法が、前記外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁の前後方向へのそれよりも大きく、前記内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が、4〜7mmの範囲にあり、前記外側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠の各壁の前後方向への延出寸法が、1〜4mmの範囲にある請求項15または請求項16に記載の脱臭リング。
  18. 前記内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠を形成する各壁が、前記脱臭リングの前後方向へ延びる軸線に対して該前後方向へ向かって所定の角度で傾斜している請求項15ないし請求項17いずれかに記載の脱臭リング。
  19. 前記内側脱臭リングのそれら多孔質ハニカム枠には、臭気成分を酸化分解する脱臭触媒が担持されている請求項15ないし請求項18いずれかに記載の脱臭リング。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104740970A (zh) * 2015-03-31 2015-07-01 游文强 离心式空气净化装置
CN108469090A (zh) * 2018-02-10 2018-08-31 陈建福 一种感染科病房用通风设备
WO2020091150A1 (ko) * 2018-10-30 2020-05-07 주식회사 명성 선풍기의 안전망

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