JP3554598B2 - タバコの煙り清浄具 - Google Patents

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Description

【0002】
【発明の属する技術分野】
【0003】
本発明は、タバコの煙りから発生する有害物質を除去し、特に喫煙者の周りの非喫煙者への悪影響を防ぐための煙り清浄具に関するものである。
【従来の技術】
【0004】
非喫煙者を悩ますタバコの煙りや臭気は単に嫌われるだけでなく、非喫煙者もタバコの煙りを吸わされることによって喫煙者と同様な有害物質の悪影響を蒙る結果となる。そのため、近年は嫌煙運動は盛んである。
【0005】
そこで、巻きタバコの着火部を覆い、着火部から発生する煙りを濾過して煙りを浄化する清浄具が種々提案されているが、これらの着想は、喫煙中にタバコの煙りが清浄具から外部の環境中に流出するのを防ぐこと、及び着火による火傷等の弊害を引き起こすような高温にならないことにおいてはほぼ満足されているが、嗜好品たるタバコの最も必要な条件である「味」が落ち、また脱臭作用は考慮されていない。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、非喫煙者に迷惑をかけることを防ぐため、煙りが外部の環境中に流出しないことや高温による火傷等を防止することは勿論、特に味が変わらず、脱臭作用が確実に行われ公害を極度に減少することが可能なタバコの煙り清浄具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の手段は次のとおりである。
タバコの煙り中の有害成分を分解する物質を含む耐熱性濾過管状部材を内側に、タバコの臭気成分を吸着する脱臭管状部材を外側にした2重管体の有孔筒状体を巻きタバコを保持し、喫煙するための支持部材に着脱可能に接続したタバコの煙り清浄具。
【作用】
【0008】
タバコの有害成分はニコチン、タール等が主要成分である。これらの成分を吸着剤、たとえば活性炭だけで脱臭する場合、喫煙中にアンモニア臭のような刺激臭が発生する。この原因は明らかではないが、タバコ中に含まれる微量成分の燃焼と関係しているものと考えられる。
【0009】
基本的に筒状体の中でタバコを燃やした場合、吸着剤の吸着能力は殆ど零と考える必要がある。その理由は、吸着能力は温度が低くなると大きくなるのに対し、タバコ燃焼中の筒状体2内の温度は少なくとも150℃以上に達しているためである。吸着剤はタバコを吸っていない室温時において脱臭効果を発揮する。多くの媒体、例えば家庭用調理器の煙り、悪臭等に対して使用される触媒、自動車の排気ガス浄化用触媒等は、温度が少なくとも200℃以上で用いられる。それは、触媒存在下での悪臭の分解反応は300〜600℃で効率的に進行するためである。従って、筒状体中の温度が少なくとも150℃以上であるとの事実に着眼すれば、タバコ燃焼中の有害物質の分解には触媒の利用が適しているものと考えられる。
【0010】
触媒としては、有害物質の酸化分解能力を有する材料であればよく、例えば、白金、シリカ、アルミナ、カルシウムアルミネート、金属酸化物等をあげることができる。特に200℃程度の低温においては白金触媒が適している。
【0011】
これらの触媒を担持する材料は、タバコ着火部の温度が800℃以上になるため、シリカ、ガラス等の耐熱性材料が良い。また、これらは、分解しきれないタバコ煙微粒子を濾過する機能を持たせることが有利になるため、繊維状のものが良く、パイプ状のシリカ繊維、ガラス繊維を用いる。
【0012】
これらの担持材料に白金などの触媒を担持するには、例えば、塩化白金酸等を水に溶解した溶液を円管状のシリカ繊維に含浸させ、乾燥後、500℃以上の温度で焼成すれば良い。
【0013】
本発明では、タバコの煙りの有害物質の分解・濾過機能を持つ上記筒状体を内側に、タバコの臭気成分を吸着して脱臭する材料を外側にした二重管体にした特徴を有するが、吸着・脱臭は、分解・濾過できなかった悪臭成分を室温時において除去することが目的である。吸着材料としては、活性炭、ゼオライト等の使用が良く、特に、本発明の目的には紙布状の活性炭の使用が適している。紙布状の活性炭を円管状に隠し、この中に上記分解・濾過用の管体を装着して二重に形成する。
【0014】
上記耐熱有孔筒状体20は、タバコの煙りの有害物質の分解・濾過・脱臭用二重管体との間に空気層を介して外側を覆うことを特徴とする。タバコを喫煙中の上記二重管体中の温度は、少なくとも150℃以上となり、上記二重管体の外側表面温度は90℃程度に達するので、人の手で掴むことは危険である。空気層は、耐熱有孔部材の温度を人の手に温かい程度に下げる断熱効果を目的に設けるものである。耐熱有孔筒状体の材質は、金属、プラスチック等で100℃程度変形、溶融、分解しないものなら使用できる。
【0015】
上記耐熱有孔筒状体は、その表面積の30%以上が空気の出入りのための孔を有することを特徴とする。タバコの喫煙は通常タバコに覆いをして行うことはなく、常に焼却に必要な酸素は空気から十分供給される。タバコの味は、十分に空気があるとの前提で形成されているので、この条件が満たされないとタバコの味が変わってしまい、著しくまずくなったりする。これは、空気の供給が少なくなると、タバコが不完全燃焼して、本来の味を発現できなくなるためである。
【0016】
従って、タバコの味を落さないようにするためには、タバコの燃焼に必要な空気を十分に供給してやることが必要になる。上記二重管体は繊維状物質から形成されるので、タバコ煙微粒子は濾過して外部に漏れないが、空気の出入りは全く自由であり、問題はない。耐熱有孔筒状体は、金属板やプラスチック板を加工して形成するので、表面積に占める孔の割合が少ないと、空気の出入りを著しく妨害する。孔の占める割合は、大きければ大きいほど望ましいが、喫煙のための機械的強度を保つ必要があるため、少なくとも耐熱有孔筒状体表面積30%以上、望ましくは、50%以上必要である。
【実施例】
【0017】
図示実施例について本発明に係るタバコの煙り清浄具の具体的構造を詳述する。
【0018】
符号1はタバコCの基部を差込んで保持する支持部材、2は支持部材1の先に接続する取外し可能な有孔筒状体を示し、支持部材1に差込み、点火したタバコCは有孔筒状体2内に隠される。支持部材1は耐熱性素材で成形し、差込んだタバコCの挿通孔3を形成し、その先端部に有孔筒状体2をねじ込む。耐熱有孔筒状体2の先端縁部にアルミ蓋4をねじ込んである。支持部材1は先端部に点火タバコCを所望の残部において即ち、一定の長さ喫煙が終了すると消火するための消火管5を一体に突設し、その周りにタバコCを覆う耐熱性の濾過管状部材6及び臭気成分を吸収する活性炭等で成形した脱臭管状部材7を套装してある。また有孔筒状体2は多数の通気孔8を全周に穿ち、かつ内周面に多数の放熱突子9を一体に設けてある。
【0019】
現在の巻きタバコの多くは、一端にフィルターがあり、その1〜2cm前で吸うことを止める場合が殆どであるため、消火管4はフィルターの手前1cm程度でタバコの着火部への空気の補給を絶つことによって行うようにその長さを設定する。
【0020】
尚図中符号11は吸殻の押出駒で、支持部材1の基端に挿着したパイプ12の先に接続した短管13に押出駒11の軸部14を取付け、短管13と押出駒11間に軸部14を巻付けたコイルばね15を圧接し、蓋4を開けてパイプ12を押すと、コイルばね15に抗して押出駒11を作動し、吸殻を外部に押出す作用をする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、喫煙中タバコから生じる煙りが外部の環境中に流れ出ず、非喫煙者に悪影響を及ぼすおそれはなく、喫煙者にとっては味が変化しない特段の効果を発揮し、携帯にも便利であり、衣服に臭気が付着するおそれはない。更に火傷等を引き起こす高い温度にならず、極めて安全である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】縦断側面図。
【図2】図1のA−A´線における縦断正面図。
【図3】耐熱有孔筒状体の斜視図。
【符号の説明】
【0023】
1 支持部材
2 耐熱性有孔筒状体
3 挿通孔
4 蓋
5 消火管
6 濾過管状部材
7 脱臭管状部材
8 通気孔
9 放熱突子
11 押出駒
12 パイプ
13 短管
14 軸部
15 コイルばね

Claims (3)

  1. タバコの煙り中の有害成分を分解する物質を含む耐熱性濾過管状部材を内側に、タバコの臭気成分を吸着する脱臭管状部材を外側にした2重管体の有孔筒状体を巻きタバコを保持し、喫煙するための支持部材に着脱可能に接続したタバコの煙り清浄具。
  2. 脱臭管状部材の外側を空気層を介して覆うことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のタバコの煙り清浄具。
  3. 巻きタバコを保持するための支持部材の後端のパイプを押すと、タバコが有孔筒状体より飛出す押出駒を、支持部材内に設けたタバコの煙り清浄具。
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