JP2002330745A - 喫煙具 - Google Patents

喫煙具

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JP2002330745A
JP2002330745A JP2001136524A JP2001136524A JP2002330745A JP 2002330745 A JP2002330745 A JP 2002330745A JP 2001136524 A JP2001136524 A JP 2001136524A JP 2001136524 A JP2001136524 A JP 2001136524A JP 2002330745 A JP2002330745 A JP 2002330745A
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Akira Yano
明 矢野
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GREEN PRECIOUS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 場所を選ばず副流煙の流出防止可能であり、
フィルターが副流煙で汚れた場合の洗浄が容易な喫煙具
の提供。 【解決手段】 有底上端開口の容器10の円筒状の側壁
10bの一部に1本の煙草1が挿入される差込孔11を
形成し、容器10の上端開口に形成した段部15に炭素
繊維フィルターの副流煙フィルター20を着脱可能に装
着したパイプ式の喫煙具で、差込孔11に着火された煙
草1の先端側が挿入されて、煙草1の先端の火種2が容
器10の内部空間の途中に保持され、煙草1の吸口側の
主流煙フィルター3が側壁10bから斜め上向きに突出
する。容器10内で煙草が燃焼すると、段部15とフィ
ルター周縁部の間に設けた空気通路30から外気が容器
内に流入し、この流入量の規制で煙草の燃焼が適度な低
速に規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙草の副流煙を放
出させない喫煙具に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】喫煙者が喫煙するときの副流煙
は、周囲の非喫煙者に不快な思いを与えることもあるこ
とから、副流煙を減少させるための各種の喫煙具や副流
煙浄化器具が開発され、実用化されている。例えば、煙
草から発生する副流煙をファンで吸込んで副流煙フィル
ターでニコチンやタール等の迷惑物質を吸着除去する据
置き式の副流煙除去器具は多種多様なものが知られてい
る。
【0003】上記副流煙除去器具は、煙草からたなびく
副流煙を定位置にある煙吸込口から吸い込んでニコチン
等の迷惑物質を集塵フィルターや脱臭フィルターを組み
合わせた副流煙フィルターで除去するもの、あるいは灰
皿に置かれた吸い掛け途中の煙草から上昇する副流煙を
副流煙フィルターに通すものなどが普及しているが、こ
れらは喫煙者が副流煙除去器具の在る場所で喫煙しなけ
ればならない制約があって、喫煙者にとって極めて不便
である。また、喫煙者は1回のパフ毎に煙草を所定位置
に戻して煙草からたなびく副流煙を副流煙除去器具に吸
い込ませる面倒な作業が必要で、この面倒な作業で喫煙
者の喫味感が心理的に損なわれる。さらに、煙草から出
る副流煙が風で流されることがあって、1本の煙草から
発生する全ての副流煙を副流煙除去器具に吸い込ませる
ことは無理であり、かなりの量の副流煙が副流煙除去器
具の周辺に流れて非喫煙者に迷惑をかける場合が多い。
【0004】本発明の目的とするところは、喫煙の場所
を選ばず副流煙の流出が防止可能であり、副流煙の迷惑
物質の洗浄等による除去作業が容易であるばかりでな
く、常に喫煙者に良好な喫味感を与え得る商品価値に優
れた喫煙具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明喫煙具は、煙草の先端側を挿入保持可能な差込孔を側
壁に貫通させた有底上端開口の容器と、前記容器の上端
開口に着脱可能に装着されて同開口を塞ぐと共に前記容
器内の煙草先端の火種から発生する副流煙を吸着する副
流煙フィルターとを具備したものである。
【0006】ここで、有底上端開口の容器はアルミニウ
ムや鉄等の金属缶、耐熱樹脂製品の容器、珪藻土を主原
料とする陶器類の容器が適格である。この容器は喫煙者
が片手で持つことが可能な形状とサイズの携帯式容器が
好適であり、特に、市販品の缶ジュース等の飲料缶と同
様な形状とサイズに設定すれば片手で持ち易く、自動車
の室内等に設置されるドリンクホルダー等に飲料缶の代
わりに煙草付きの容器を置いて、いわゆる置き煙草がで
きて便利となる。つまり、喫煙者は容器の差込孔に火種
付き煙草を差し込んで容器を片手に持ったままで喫煙
し、喫煙しないときは容器を手に持った状態で、又は、
容器をドリンクホルダー等の任意の場所に置いて置き煙
草をすることができる。このような容器の上端開口を塞
ぐ副流煙フィルターは、副流煙に含まれるニコチン、タ
ール等の迷惑物質を吸着し脱臭する通気性のある平織
り、綾織りの織物、不織布等の通気性のある柔軟なシー
トや固形化された平板状フィルターで、材質的にはニコ
チン、タール等の迷惑物質の吸着脱臭作用に優れる炭素
繊維フィルター、活性炭含有フィルターが好適である。
特に炭素繊維フィルターは機能、生産コストの点で実用
的であり、有害物質がある程度付着すると容器から外し
て付着物を洗浄等で除去して何度も再使用できる点で優
れ、何回再使用しても品質が低下せず長寿命である。副
流煙フィルターは、1枚のシート状炭素繊維フィルタ
ー、或いは、複数枚のシート状炭素繊維フィルターを重
ねたものや、シート状炭素繊維フィルターと活性炭含有
フィルター等の他の種類のフィルターと組み合わせたも
のが適用される。
【0007】また、上記容器の差込孔には、容器外部か
ら差込孔に挿入された煙草の容器外方向への抜けを抑制
する爪部を形成して、差込孔に煙草がほぼ一方通行的に
挿入されるようにすることが望ましい。つまり、喫煙者
は容器の差込孔に着火した煙草を差し込んだ状態のまま
喫煙をし、置き煙草をすることができるので、置き煙草
のときに差込孔から煙草が簡単には抜け出さないように
しておくことが安全上に有効である。また、喫煙が終了
すると、喫煙者は差込孔の奥へと煙草を押し込んで容器
の底部へと落下させる。このような容器の底部は灰皿と
しての用を成して、煙草の吸い殻や灰塊が飛散する心配
がまったくない。
【0008】また、上記容器の上端開口に副流煙フィル
ターの周縁部が脱着可能に載置される段部を形成し、こ
の段部と副流煙フィルター周縁部との間を通して外気を
容器内に流通させることが、副流煙フィルターの取付け
を安定させ、容器内での煙草の燃焼速度を最小限度に低
下させる上で望ましい。すなわち、容器の上端開口を塞
ぐ副流煙フィルターは通気性があって容器内に外気を流
入させるが、容器内に煙草の火種があると火種から副流
煙が上昇して副流煙フィルターを通過するため、副流煙
フィルターを通して容器内に流入する空気量が不安定に
なり、喫煙者が次のパフをするまでの無パフ状態で煙草
の火種が自然消火する可能性が出てくる。そこで、容器
の上端開口に段部を形成して副流煙フィルターとの間に
空気通路を積極的に形成すれば、この空気通路から容器
内に適量の外気が継続的に流入して煙草の燃焼が継続さ
れ、かつ、空気通路の隙間調整で空気流通量を適度に規
制することで煙草の燃焼を維持しつつ燃焼速度を最低に
調整できる。煙草の燃焼速度を遅くすることで、煙草の
燃焼継続時間が長くなり、1本の煙草のパフ回数が増え
て経済的な喫煙ができるようになる。また、1回のパフ
で燃焼する煙草の量が少なくなるから、同じパフ回数で
あれば人体に与える負荷も少なくなる。
【0009】また、容器の外面に、喫煙者が先端を咥え
ることができる吐煙筒を突設し、前記吐煙筒内に主流煙
フィルターを嵌合すると共に、前記吐煙筒又は前記容器
の壁に前記主流煙フィルターを通過した空気を通過させ
る排気孔を形成する。喫煙者が容器の差込孔に差し込ん
だ煙草を喫煙し、口から吐き出す主流煙(吐煙)を煙吐
煙筒に吹き込むとニコチン、タール等の迷惑物質が主流
煙フィルターで吸着脱臭されてから直接容器外に、又は
容器内と副流煙フィルターを経由して外部に放出され、
これにより喫煙者の吸った主流煙も浄化されて非喫煙者
への迷惑がより低減される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1乃至図14を参照して詳述する。
【0011】図1乃至図5は第1の実施形態を示すもの
で、同図の喫煙具は、喫煙者が片手で持てる有底上端開
口の携帯式容器10と、容器10の上端開口に着脱可能
に装着されて上端開口を塞ぐシート状の副副流煙フィル
ター20を備える。容器10はアルミニウムや鉄等の金
属缶、耐熱樹脂容器、珪藻土等の多孔質容器であり、第
1の実施形態には深絞り成形された金属缶が示される。
また、この金属缶の容器10の外形とサイズは、一般の
ジュース缶等の飲料水缶(アルミ缶、スチール缶)と同
じような外形とサイズにすることが望ましい。この理由
については後述する。
【0012】容器10は、例えば円形灰皿形状の底部1
0aと円筒状の側壁10bを有し、側壁10bの一部に
1本の煙草1が挿入される差込孔11が形成され、側壁
10bの上端部に副流煙フィルター20の周縁部が着脱
可能に装着される段部15が形成される。差込孔11
は、容器10外から1本の煙草1が挿入されると、この
煙草1の外周一部を密閉状態で保持する筒穴で、この筒
穴は側壁10bの外面から内面側に向けて下降傾斜する
斜め穴となっている。また、図5に示すように差込孔1
1に煙草1が着火された先端側から挿入されて、煙草1
の先端の火種2が容器10の内部空間の途中に保持さ
れ、煙草1の吸口である主流煙フィルター3が側壁10
bの外面から斜め上向きに突出する。喫煙者は容器10
を片手で持って喫煙し、この喫煙がし易いように容器1
0の軸方向に対して差込孔11が傾斜させてある。
【0013】差込孔11は、1本の煙草1が挿脱容易に
挿入される筒穴であってもよいが、差込孔11に挿入さ
れた煙草1が容器外へと簡単には抜けないようにする爪
部12を差込孔11に形成することが安全上望ましい。
爪部12は、容器10が金属缶の場合に次のようにして
形成すればよい。例えば、容器10の金属板である側壁
10bの一部に十文字等の切り込みを形成し、この切り
込みの中央を外から穴開け用ポンチ(図示せず)で突い
て差込孔11を筒状に形成し、この筒状差込孔11の内
側先端部に形成される複数の先鋭爪状部分を爪部12と
する。この爪部12は、差込孔11に煙草1を挿入する
ときは煙草1に引っ掛からず、差込孔11に挿入した煙
草1を反対方向に引き抜くときは煙草1の外周に食い込
むように作用して煙草1の抜けを抑制する。したがっ
て、差込孔11に煙草1は一方通行的に挿入された状態
で保持されて喫煙され、喫煙後は一方通行的にさらに押
し込まれて最終的に容器10の底部10b内に吸い殻と
して落下する。
【0014】容器1の上端開口を塞ぐ副流煙フィルター
20は、煙草1の副流煙が通過する微小な通気孔を有す
る織物、不織布、メッシュ等で、容器内から容器外に副
流煙が通過する間に副流煙に含まれるニコチン、タール
等の迷惑物質を吸着し脱臭してほぼ無煙にまで浄化す
る。この副流煙フィルター20は炭素繊維フィルター、
活性炭含浸フィルター等のニコチンとタールの吸着脱臭
作用に優れるシート状フィルターであり、このシート状
フィルターの単数枚、或いは、同一種類の複数枚が積層
されて使用され、また、異なる種類の複数枚が積層され
て使用される。
【0015】上記第1の実施形態においては、複数枚
(図3には3枚)の円形シート状の炭素繊維フィルター
が使用され、以下、必要に応じて副流煙フィルター20
を炭素繊維フィルター20と称する。この炭素繊維フィ
ルター20は、ノボロイド繊維等の原料を炭化した炭素
繊維の柔軟な平織りや綾織りの織物シートで、例えば二
村化学工業株式会社の商品名「CL1125」の平織り
織物シートが使用される。これら炭素繊維フィルター2
0は、必要に応じて同一サイズの複数枚が重ねて使用さ
れ、また、炭素繊維フィルター20の織物は柔軟ゆえに
例えば図3に示すような円形のステンレス製補強金網2
1と押えクリップ22を使用して容器10の段部15に
取り付けられる。
【0016】容器10の段部15は、円筒状側壁10b
の上端から直径方向に延在する円環状のフランジ部16
と、フランジ部16の外周から容器軸方向に延在する円
筒部17を有する。フランジ部16上に円形補強金網2
1の周縁部が載置され、補強金網21上に複数枚の円形
シート状炭素繊維フィルター20が積層されて、最上層
の炭素繊維フィルター20上に押えクリップ22が取り
付けられる。押えクリップ22は図2や図3に示すよう
な屈曲した1本の線バネで、その複数箇所の角部を段部
15の円筒部17の内周面に形成された取付溝18(図
4参照)に順に嵌合させることで円筒部17にワンタッ
チ式に取り付けられて、炭素繊維フィルター20を補強
金網21に押圧する。押えクリップ22の両端部には上
向きの取手部23が一体に形成され、この取手部23を
利用することで押えクリップ22が容器10にワンタッ
チで取り付けられ、容器10からワンタッチで取り外さ
れて、炭素繊維フィルター20の洗浄や交換の作業が簡
単、迅速に行えるようにしてある。
【0017】また、容器10の段部15は炭素繊維フィ
ルター20の安定した取り付けを容易にすると共に、段
部15のフランジ部16の内面と炭素繊維フィルター2
0の周縁部との間に空気通路30を形成する。この空気
通路30は容器10の内部に外気を流入させるための微
小隙間で、補強金網21の厚みとフランジ部16の幅w
で空気の流通性と流量が調整される。この空気通路30
は、図5に示す喫煙時の煙草1の燃焼速度を適度に遅く
する重要な機能を有する。
【0018】図5に示すように、喫煙者は容器10の差
込孔11に着火した煙草1を先端側から挿入し、煙草先
端の火種2を容器10内の中空に浮かせ、吸口側の主流
煙フィルター3を容器10の外に喫煙し易い長さで突出
させる。喫煙者は容器11を片手に持って喫煙を始め、
無パフ時は容器10を片手に持ったままか、容器10を
机上等に置いて置き煙草をする。煙草1の火種2が燃焼
してできる灰は容器10の底部10aに自然落下し、喫
煙者が何回かパフして火種2が差込孔11に近づくと差
込孔11を形成する金属側壁10bへの熱伝導で急速に
温度低下して火種2が消え、1本の煙草の喫煙が終わ
る。差込孔11に残った吸い殻は、必要時に指で差込孔
11のさらに奥へと押し込むと差込孔11から抜けて容
器10の底部10a内に落下する。この容器10の底部
10aは、煙草の灰塊や吸い殻を溜めて飛散させない灰
皿として機能する。
【0019】図5の喫煙時において、容器10内で煙草
1の火種2は無パフ状態で適度な低速で燃焼を継続する
ようにしてある。すなわち、無パフ状態のときに火種2
の高温で火種周辺の空気が副流煙と共に上昇して炭素繊
維フィルター20の主に中央部を通過し、このときに副
流煙のニコチン、タール等の迷惑物質が炭素繊維フィル
ター20で吸着脱臭されて、容器外に副流煙はほとんど
流出しない。炭素繊維フィルター20から出る空気と入
れ代わるように炭素繊維フィルター20の主として周縁
部から外気が容器10内へと流入して火種2の燃焼を継
続させる。この火種2の燃焼速度を左右する外気流入量
は、概ね段部15と炭素繊維フィルター20の間の空気
通路30の空気流通量で規制される。つまり、喫煙時に
おける容器10内への外気流入量が少ないと、喫煙者が
次のパフをするまでの時間内で容器10内の煙草1の火
種2が弱ることがあり、逆に、外気流入量が多過ぎると
火種2の燃焼速度が速くなって短時間で火種2が差込孔
11に近づいて消火する。
【0020】そこで、容器10内への外気流入量が適度
になるように空気流路30での空気流量を設定して、無
パフ状態で火種2が適度な低速で燃焼を継続するように
する。例えば、本発明喫煙具を使用しない通常の喫煙で
は、所定の時間間隔を開けてパフした場合に煙草1本の
パフ回数が平均で8回であるが、図5の状態で喫煙する
と容器10内での煙草1の燃焼速度が適度に遅くなっ
て、煙草1本のパフ回数が喫煙具無しの場合の約4倍の
32回程度と増大する。つまり、本発明喫煙具で1本の
煙草を喫煙すると、煙草が約4倍も長持ちして経済的な
喫煙ができ、而も、パフ回数が約4倍と増大して1回の
パフ時の主流煙に含まれるニコチンとタールの量が1/
4以下と少なくなり、1回のパフ時の喫煙者に与える負
荷が1/4以下と軽減される。
【0021】また、容器10の上端開口が炭素繊維フィ
ルター20で塞がれているので、容器10の内部空間は
無風状態の安定した空間となり、容器10内の煙草1の
火種2は容器10外の風の影響を受けること無くほぼ決
まった低速で燃焼を継続する。また、喫煙時の不測の衝
撃で煙草1の火種2が落下しても容器10の底部10a
内に落下するだけであるので安全である。
【0022】また、容器10の外形とサイズを、自動販
売機等で市販されている飲料缶のアルミ缶やスチール缶
と同程度の外形、サイズに設定すると、容器10が片手
で持ち易く、例えば自動車の室内に配備されたドリンク
ホルダー(ボトルホルダー、缶ホルダー)に飲料缶に代
えて喫煙具の容器10を置くようにすれば、運転手は容
器10を片手にして喫煙し、ドリンクホルダーに置き煙
草をすることができて安全運転ができ、而も、容器10
からの副流煙の流出が炭素繊維フィルター20で激減し
ているので自動車室内の空気汚染や非喫煙者の嫌う悪臭
の発生が無くなる。さらに、自動車の窓を開けて強風が
室内に入っても、容器10内の煙草1の火種2が急激に
燃焼したりすることが無くて安全であり、容器10が灰
皿を兼用するので吸い殻や灰塊で室内が汚される心配も
なくなる。また、容器10の差込孔11に挿入された煙
草1は爪部12の作用で簡単に抜けないので、自動車が
激しく振動しても火の付いた煙草1が容器10から落下
することが無くて安全である。
【0023】以上のアルミ缶やスチール缶の容器10は
大量生産が容易で軽量かつ安価であり、側壁10bの外
周にカラー印刷をして外観性に優れたものにすることも
容易である。また、容器10の全面を煙草のニコチンや
タールで汚れ難いようにテフロン(登録商標)コーティ
ングをしてもよい。
【0024】また、容器10と共に炭素繊維フィルター
20も汚れると洗浄等して何回も再使用される。炭素繊
維フィルター20は副流煙のニコチンやタールで汚れや
すく、汚れると目詰まりして通気度が低下し、副流煙の
吸着脱臭機能が低下するので、定期的に或いは随時容器
10から外して洗浄する。この炭素繊維フィルター20
の洗浄は中性洗剤で行えばよく、洗浄することで何度も
再使用できて経済的となる。また、容器10から外して
炭素繊維フィルター20の単品ずつを洗浄するので、洗
浄が簡単で短時間でできる。
【0025】なお、炭素繊維フィルター20を洗浄する
代わりにガス炎でタール等の付着物を燃焼させて消失さ
せることもできる。また、炭素繊維フィルター20にテ
フロン含浸の処理をすれば汚れ難いだけでなく洗浄も簡
単になる。この場合、炭素繊維フィルター20の通気度
がテフロン含浸でやや低下するので、この通気度の低下
を見越して少し高めの通気度を有する目付(g/m2
の炭素繊維織物を使用することが肝要である。
【0026】次に、他の各種実施の形態を順に説明す
る。
【0027】図6〜図8は図1の第1の実施形態の部分
変形例を示す第2の実施形態を示すもので、容器10の
段部15に炭素繊維フィルター20だけが着脱可能に取
り付けられる。炭素繊維フィルター20は図8に示すよ
うに円形で、その周縁部が弾性変形可能な円形の補強リ
ング24に固定される。この補強リング付炭素繊維フィ
ルター20を容器10の段部15に嵌め込み式に装着
し、装着された炭素繊維フィルター20の抜け防止は段
部15の円筒部17の上端内周に突設した複数の係止片
19で行う。
【0028】なお、図7は段部15に上下2枚の補強リ
ング付炭素繊維フィルター20を積層して嵌合させた状
態が示されるが、この炭素繊維フィルターの積層枚数は
任意である。また、補強リング24の外径と段部15の
内径がほぼ同一で、補強リング24を片手で縮径させた
状態で段部15に嵌合する。この補強リング24には、
炭素繊維フィルター20の着脱作業を容易にする取手
(図示せず)を形成しておくことが望ましい。
【0029】図9及び図10に示される第3の実施形態
は樹脂製又は珪藻土製の容器10が示される。この容器
10の場合は側壁10bが肉厚となり、側壁10bの一
部を最大肉厚として、この最大肉厚の側壁部分に斜めに
貫通させた差込孔11を形成する。この差込孔11は入
口から出口まで筒形の傾斜穴であり、入口から出口に向
けて孔径を徐々に小さくして、出口を挿入された煙草1
の抜けを抑制する円筒形の爪部12にすることが望まし
い。
【0030】図9の容器10が耐熱樹脂製の場合は複雑
な形状でも量産性良く製造できる。また、容器10は珪
藻土を主原料にしたものでもよく、この珪藻土製容器1
0は多孔質で容器自体が副流煙や主流煙を吸着脱臭する
機能を有して、より副流煙低減機能に優れた、また、図
11で示す主流煙低減機能に優れた喫煙具の実現を容易
にする。
【0031】図11乃至図13は第4の実施形態を示す
もので、同図の容器10も図9と同様な耐熱樹脂製又は
珪藻土製であり、図9と大きく相違するところは側壁1
0bの一部に主流煙浄化機能を持たせた吐煙筒40を一
体に形成したことである。吐煙筒40は、煙草1の吸口
の主流煙フィルター3が挿脱可能に嵌着される煙吹込孔
41と、煙吹込孔41に主流煙フィルター3を通して喫
煙者から吹き込まれた空気を放出する排気孔42を有す
る。排気孔42は例えば煙吹込孔41の先端部の左右2
箇所と下部1箇所の3箇所に形成された小孔の貫通穴で
ある。1つの容器10の上部に差込孔11と吐煙筒40
が横一列で接近して並ぶように形成されて、喫煙者が次
のように喫煙し、吸った主流煙を吐煙筒40に吐き出し
て浄化させる。
【0032】喫煙者は喫煙の始めに図13に示すように
吐煙筒40の煙吹込孔41に単品の主流煙フィルター3
を差し込む。そして、喫煙者が容器10の差込孔11に
差し込んだ煙草を喫煙し、口から吐き出す主流煙(吐
煙)を主流煙フィルター3に吹き込むとニコチン、ター
ル等の迷惑物質が主流煙フィルター3で吸着脱臭されて
から排気孔42から容器外に放出される。一方、差込孔
11の煙草1を喫煙したときの副流煙は炭素繊維フィル
ター20で吸着脱臭される。したがって、喫煙時の副流
煙のみならず主流煙も浄化されて非喫煙者への迷惑がよ
り低減されることになる。この主流煙浄化は容器10を
珪藻土製とすることで、より効果的となる。
【0033】また、吐煙筒40の排気孔42は、煙吹込
孔41に吹き込まれた主流煙を容器10の内部空間に導
入するように側壁10bに形成してもよい。この場合、
容器10の内部空間に吹き込まれた主流煙は副流煙フィ
ルター20を通過することでさらに浄化される。
【0034】図14の第5の実施形態は容器10の底部
10aを側壁10bと離脱可能にして、底部10aを灰
皿構造としている。例えば底部10aの上端部外周に雌
ネジ13を形成し、側壁10bの下端部外周に雄ネジ1
4を形成して、底部10aが上下開口の筒状側壁10b
の下部に螺装するように構成する。このように側壁10
bと底部10aを離脱可能な構造にすることで、容器1
0内に吸い殻は灰塊が溜まると底部10aを側壁10b
から外せば、炭素繊維フィルター20を取り外すことな
く吸い殻を容易に捨てることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の構成により次なる効果を
奏する。
【0036】有底上端開口の容器の差込孔に着火した煙
草を挿入したまま喫煙することで、副流煙が容器の上端
開口の副流煙フィルターで浄化されて外部にほとんど流
出せず、而も、1本の煙草を喫煙する際の副流煙の全て
が副流煙フィルターで浄化されるので、非喫煙者のみな
らず喫煙者自体にも不快感を与えることのない実用価値
の高い喫煙具が提供できる。また、喫煙者は容器を手に
して喫煙でき、容器のまま置き煙草できる便利さがあ
り、この喫煙の間、煙草の灰は必ず容器内に落下して室
内等を汚す心配が無く、更には、強風下でも灰を飛散さ
せることなく喫煙できて、安全で使い勝手のよい喫煙具
が提供できる。
【0037】また、副流煙フィルターに、副流煙で汚れ
ると洗浄して再使用が可能な炭素繊維フィルターを使用
することで、日常的に不快臭が無くて良好な喫味感で喫
煙できる商品価値の高い、而も、長寿命で経済的な喫煙
具が提供できる。
【0038】また、容器の差込孔に煙草が一方通行的に
挿入されるようにする抜け止めの爪部を形成すること
で、容器からの火の付いた煙草の不意な落下が防止され
て、置き煙草のときでも安全な喫煙ができる。
【0039】また、容器の上端開口の段部と副流煙フィ
ルターの周縁部との間で外気を容器内に流通させるよう
にすることで容器内での煙草の燃焼速度を適度に遅くな
るように調整することが容易にでき、このようにするこ
とで1本の煙草の燃焼継続時間が長くなり、パフ回数が
増えて経済的な喫煙ができるようになる。
【0040】また、容器に差込孔と共に主流煙を浄化す
るための吐煙筒を形成することで、喫煙者が吸って吐き
出す主流煙の浄化も可能となり、非喫煙者への迷惑が尚
一層に低減される実用価値の高い喫煙具が提供でき
る。。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す喫煙具の部分断面を含
む側面図。
【図2】図1の喫煙具の平面図。
【図3】図1の喫煙具の組立時の分解斜視図。
【図4】図1の喫煙具の部分拡大断面図。
【図5】図1の喫煙具の使用時の断面図。
【図6】第2の実施の形態を示す喫煙具の平面図。
【図7】(A)は図6Ta線部分の拡大断面図。(B)
は図6Tb線部分の拡大断面図。
【図8】図6の喫煙具における副流煙フィルターの斜視
図。
【図9】第3の実施の形態を示す喫煙具の容器の正面
図。
【図10】図9の喫煙具の断面図。
【図11】第4の実施の形態を示す喫煙具の容器の平面
図。
【図12】(A)は図11Tc線部分の断面図。(B)
は図11Td線部分の断面図。
【図13】図11の喫煙具の使用時の断面図。
【図14】第5の実施の形態を示す部分断面を含む側面
図。
【符号の説明】
1 煙草 2 火種 3 主流煙フィルター 10 容器 10a 底部 10b 側壁 11 差込孔 12 爪部(煙草の抜け止め) 13,14 ネジ 15 段部 20 副流煙フィルター(炭素繊維フィルター) 21 補強金網 22 押えクリップ 24 補強リング 30 空気通路 40 吐煙筒 41 煙吹込孔 42 排気孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙草の先端側を挿入保持可能な差込孔を
    側壁に貫通させた有底上端開口の容器と、前記容器の上
    端開口に着脱可能に装着されて同開口を塞ぐと共に前記
    容器内の煙草先端の火種から発生する副流煙を吸着する
    副流煙フィルターとを具備したことを特徴とする喫煙
    具。
  2. 【請求項2】 前記副流煙フィルターがシート状の炭素
    繊維フィルターを含むことを特徴とする請求項1記載の
    喫煙具。
  3. 【請求項3】 前記容器の差込孔に、この差込孔に挿入
    された煙草の容器外方向の抜けを抑制する爪部を形成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の喫煙具。
  4. 【請求項4】 前記容器の上端開口に、副流煙フィルタ
    ーの周縁部が脱着可能に載置される段部を形成し、この
    段部と副流煙フィルター周縁部との間から外気を容器内
    に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の喫煙具。
  5. 【請求項5】 前記容器の外面に、喫煙者が先端を咥え
    ることができる吐煙筒を突設し、前記吐煙筒内に主流煙
    フィルターを嵌合すると共に、前記吐煙筒又は前記容器
    の壁に前記主流煙フィルターを通過した空気を通過させ
    る排気孔を形成したことを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の喫煙具。
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