JP3218570U - 扇風機用脱臭具 - Google Patents

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Abstract

【課題】業務用扇風機を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができ、業務用扇風機による送風と同時に清浄な空気を送風することができる扇風機用脱臭具を提供する。
【解決手段】扇風機用脱臭具10は、業務用扇風機のモーターケースの直後に配置され、業務用扇風機の後ガードから羽根に流入する空気の臭気成分を脱臭する脱臭カートリッジ12と、脱臭カートリッジ12をモーターケースの後方に位置させるホルダー13とから形成されている。ホルダー13は、直線状及び曲線状に変形しつつ変形した状態を保持可能なフレキシブルチューブ37と、フレキシブルチューブ37の下端部40に設置されて業務用扇風機のモーターケースの下方に延びるヘッド部を挟み込む第1クリップ38と、フレキシブルチューブ37の上端部44に設置されて脱臭カートリッジ12の外周縁部を挟み込む第2クリップ39とから形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、業務用扇風機に取り付けられる扇風機用脱臭具に関する。
扇風機の回転羽根をガードする後ガードの背面を外方から被覆可能な環状のフィルタ材と、そのフィルタ材を展開状態で保持する環状の枠形状を有したフレームと、そのフレームを羽根ガードに係止する係止部材とを備え、フィルタ材が周方向に向かって複数の部分フィルタ材に分割され、フレームが周方向に向かって複数の部分フレームに分割された扇風機用フィルタが開示されている(特許文献1参照)。この扇風機用フィルタは、扇風機に容易に着脱することができ、フィルタのうちの破損した部分フィルタ材や汚れた部分フィルタ材のみを交換することができる。
特開2005−240697号公報
前記特許文献1に開示の扇風機用フィルタは、扇風機を通過する空気に含まれる塵埃を取り除くことはできるが、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことはできない。なお、空気に含まれる臭気成分には、アンモニア、トリメチルアミンやトリエチルアミン、トリアルアミン等の窒素含有化合物を主成分とした塩基性臭気成分、硫化水素や硫化メチル、二硫化メチル、メチルメルカプタン等の硫黄含有化合物、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒド類を主成分とした中性臭気成分、ギ酸や酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸類を主成分とした酸性臭気成分、トルエンやキシレン、ブタノール、メチルイソブチルケトンが含まれる。
本考案の目的は、業務用扇風機を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を取り除くことができ、業務用扇風機による送風と同時に清浄な空気を送風することができる扇風機用脱臭具を提供することにある。
前記課題を解決するための本考案にかかる扇風機用脱臭具の特徴は、所定面積の空気流出前面及び空気流入後面を有して業務用扇風機のモーターケースの直後に配置され、業務用扇風機の後ガードから羽根に流入する空気の臭気成分を脱臭する脱臭カートリッジと、脱臭カートリッジを支持しつつ脱臭カートリッジをモーターケースの後方に位置させるホルダーとから形成され、ホルダーが、直線状及び曲線状に変形しつつ変形した状態を保持可能なフレキシブルチューブと、フレキシブルチューブの下端部に設置されて業務用扇風機のモーターケースの下方に延びるヘッド部を挟み込む第1クリップと、フレキシブルチューブの上端部に設置されて脱臭カートリッジの外周縁部を挟み込む第2クリップとから形成されていることにある。
本考案の扇風機用脱臭具の一例として、扇風機用脱臭具では、ヘッド部に対する第1クリップの挟み込み位置を上下方向に変更するとともに、フレキシブルチューブを直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジの空気流出前面をモーターケースの直後であって業務用扇風機の後ガードに平行させることが可能である。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例として、扇風機用脱臭具では、ヘッド部に対する第1クリップの挟み込み位置を上下方向へ移動させることで、業務用扇風機の後ガードの中心に対する脱臭カートリッジの中心の位置を後ガードの中心から上方又は下方に移動させることが可能であり、フレキシブルチューブを直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジの空気流出前面のモーターケースとの離間寸法を変更可能であり、脱臭カートリッジの空気流出前面の後ガードに対する傾斜角度を変更可能である。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、脱臭カートリッジが、連続気泡を有する所定厚みの軟質ポリウレタンフォームと、臭気を吸着する活性炭粉末とから作られ、軟質ポリウレタンフォームが、軟質ポリウレタンフォームの前面と後面との間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前面と後面とに開口する複数の通気口とを有し、活性炭粉末が、所定のバインダーによって軟質ポリウレタンフォームの通気路の壁面に固着され、脱臭カートリッジでは、軟質ポリウレタンフォームの前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、軟質ポリウレタンフォームの前面全域と後面全域とのうちのいずれか他方が複数の網目を有する通気性ネットに包被されている。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、脱臭カートリッジが、軟質ポリウレタンフォームを支持する支持フレームを含み、支持フレームが、軟質ポリウレタンフォームの外周縁を支持する外周フレームと、外周フレームに繋がって外周フレームから径方向内方へ延びる連結フレームとから形成されている。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、軟質ポリウレタンフォームのそれら通気路が、壁面に囲繞されて軟質ポリウレタンフォームの前面と後面との間に延出し、前面と後面との間でポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、軟質ポリウレタンフォームの外周縁と中心との間でポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が、径方向において部分的に繋がり、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路が、厚み向において部分的に繋がっている。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、それら通気路の開口面積が、厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が、相違している。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法が、3〜10mmの範囲にある。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、軟質ポリウレタンフォームの質量が、30〜60gの範囲にある。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、軟質ポリウレタンフォームの面速が、20〜40cm/secの範囲にある。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、フィルタ機能を有する通気性シートが、中高性能フィルタ又はHEPAフィルタである。
本考案の扇風機用脱臭具の他の一例としては、フィルタ機能を有する通気性シートが、エレクトレット化されている。
本考案に係る扇風機用脱臭具によれば、ホルダーに支持された脱臭カートリッジが業務用扇風機の後ガードの後方に位置するから、業務用扇風機の後ガードから羽根に流入する前の空気が脱臭カートリッジの空気流出前面から脱臭カートリッジの内部に流入し、その空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジによって取り除くことができ、その後、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が取り除かれた清浄な空気が業務用扇風機に流入し、業務用扇風機による送風と同時に清浄な空気を業務用扇風機の前方へ送風することができる。扇風機用脱臭具は、変形自由なフレキシブルチューブを備えたホルダーに脱臭カートリッジが支持され、フレキシブルチューブを変形させることで、脱臭カートリッジを業務用扇風機の後ガードの後方に位置させることができるから、業務用扇風機に流入する前の空気を脱臭カートリッジに確実に流入させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジによって取り除くことができる。
ヘッド部に対する第1クリップの挟み込み位置を上下方向に変更するとともに、フレキシブルチューブを直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジの空気流出前面をモーターケースの直後であって業務用扇風機の後ガードに平行させることが可能である扇風機用脱臭具は、業務用扇風機のヘッド部に対する第1クリップの挟み込み位置を上下方向へ変更し、フレキシブルチューブを変形させることで、脱臭カートリッジの空気流出前面をモーターケースの直後であって業務用扇風機の後ガードに平行させることができるから、業務用扇風機に流入する前の空気を脱臭カートリッジに確実に流入させることができるとともに、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジによって取り除くことができ、業務用扇風機による送風と同時に清浄な空気を業務用扇風機の前方へ送風することができる。
業務用扇風機のヘッド部に対する第1クリップの挟み込み位置を上下方向へ移動させることで、業務用扇風機の後ガードの中心に対する脱臭カートリッジの中心の位置を後ガードの中心から上方又は下方に移動させることが可能であり、フレキシブルチューブを直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジの空気流出前面のモーターケースとの離間寸法を変更可能であり、脱臭カートリッジの空気流出前面の後ガードに対する傾斜角度を変更可能である扇風機用脱臭具は、業務用扇風機のヘッド部に対する第1クリップの挟み込み位置を上下方向へ移動させることで、業務用扇風機の後ガードの中心に対する脱臭カートリッジの中心の位置を後ガードの中心から上方又は下方に移動させることができるから、業務用扇風機の風量や風速に応じて脱臭カートリッジの中心の位置を後ガードの中心から上方又は下方に移動させることができ、脱臭カートリッジの脱臭機能を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジによって確実に取り除きつつ、業務用扇風機に流入する空気の抵抗にならないように、脱臭カートリッジから流出して業務用扇風機に流入する空気の風量を最適に調節することができる。扇風機用脱臭具は、フレキシブルチューブを直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジの空気流出前面のモーターケースとの離間寸法を変更し、脱臭カートリッジの空気流出前面の後ガードに対する傾斜角度を変更することができるから、業務用扇風機の風量や風速に応じて脱臭カートリッジの空気流出前面のモーターケースとの離間寸法や脱臭カートリッジの空気流出前面の後ガードに対する傾斜角度を変更することができ、脱臭カートリッジの脱臭機能を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジによって確実に取り除きつつ、業務用扇風機に流入する空気の抵抗にならないように、脱臭カートリッジから流出して業務用扇風機に流入する空気の風量を最適に調節することができる。
脱臭カートリッジが連続気泡を有する所定厚みの軟質ポリウレタンフォームと、臭気を吸着する活性炭粉末とから作られ、軟質ポリウレタンフォームがその前面と後面との間に延びる複数の通気路と、通気路につながって前面と後面とに開口する複数の通気口とを有し、活性炭粉末が所定のバインダーによって軟質ポリウレタンフォームの通気路の壁面に固着され、軟質ポリウレタンフォームの前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、軟質ポリウレタンフォームの前面全域と後面全域とのうちのいずれか他方が複数の網目を有する通気性ネットに包被されている扇風機用脱臭具は、脱臭カートリッジが連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォームから作られているとともに、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着する活性炭粉末が壁面に固着され、空気が脱臭カートリッジの通気路を通流するときに壁面に固着された活性炭粉末に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に吸着させることができ、業務用扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。扇風機用脱臭具は、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が活性炭粉末によって除去されるから、それら臭いを除去した清浄な空気を作ることができ、業務用扇風機による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を業務用扇風機の前方へ送風することができる。扇風機用脱臭具は、軟質ポリウレタンフォームの前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被されているから、業務用扇風機に流入する空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物を通気性シートによって除去することができ、それら不純物を除去した空気を作ることができるとともに、業務用扇風機による送風と同時に不純物を除去した空気を業務用扇風機から送風することができる。また、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シートに捕集されることで、それら不純物の業務用扇風機による拡散を防ぐことができる。
脱臭カートリッジが軟質ポリウレタンフォームを支持する支持フレームを含み、支持フレームが軟質ポリウレタンフォームの外周縁を支持する外周フレームと外周フレームに繋がって外周フレームから径方向内方へ延びる連結フレームとから形成されている扇風機用脱臭具は、支持フレームの外周フレームや連結フレームによって軟質ポリウレタンフォームが支持され、支持フレームに支持されたポリ軟質ウレタンフォーム(脱臭カートリッジ)を業務用扇風機の後ガードの後方に位置させることができるから、業務用扇風機に流入する前の空気を脱臭カートリッジに確実に流入させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジによって取り除くことができる。
軟質ポリウレタンフォームの通気路が壁面に囲繞されて軟質ポリウレタンフォームの前面と後面との間に延出し、前面と後面との間でポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、軟質ポリウレタンフォームの外周縁と中心との間でポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている扇風機用脱臭具は、通気路が前面から後面に向かって直状に延びる場合と比較し、軟質ポリウレタンフォームの内部における通気路の全長を長くすることができるとともに、ポリウレタンフォームの壁面の比表面積を大きくすることができるから、軟質ウレタンフォーム(脱臭カートリッジ)における臭気吸着機能を向上させることができ、業務用扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジ(活性炭粉末)によって確実に取り除くことができるとともに、業務用扇風機による送風と同時に清浄な空気を業務用扇風機の前方へ送風することができる。
径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が径方向において部分的に繋がり、厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路が厚み向において部分的に繋がっている扇風機用脱臭具は、軟質ポリウレタンフォームの内部における通気路の全長が長くなり、空気が隣接する通気路に進入することで、活性炭粉末に対する空気の接触時間を長くすることができるから、軟質ウレタンフォーム(脱臭カートリッジ)における臭気吸着機能を向上させることができ、業務用扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジ(活性炭粉末)によって確実に取り除くことができるとともに、業務用扇風機による送風と同時に清浄な空気を業務用扇風機の前方へ送風することができる。
それら通気路の開口面積が厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が相違している扇風機用脱臭具は、通気路の開口面積が同一である場合と比較し、通気路を通過する空気が通気路を形成する壁面に確実に衝突するから、軟質ウレタンフォーム(脱臭カートリッジ)における臭気吸着機能を向上させることができ、業務用扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジ(活性炭粉末)によって確実に取り除くことができるとともに、業務用扇風機による送風と同時に清浄な業務用扇風機の前方へ空気を送風することができる。
軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法が3〜10mmの範囲にある扇風機用脱臭具は、軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法を前記範囲にすることで、通気路の壁面の比表面積を大きくすることができるから、軟質ウレタンフォーム(脱臭カートリッジ)における臭気吸着機能を向上させることができ、業務用扇風機に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジ(活性炭粉末)によって確実に取り除くことができるとともに、業務用扇風機による送風と同時に清浄な空気を業務用扇風機の前方へ送風することができる。
軟質ポリウレタンフォームの質量が30〜60gの範囲にある扇風機用脱臭具は、軟質ポリウレタンフォームの質量が前記範囲にあり、脱臭カートリッジを軽量にすることができるから、脱臭カートリッジがホルダーに容易に支持され、ホルダーに支持された脱臭カートリッジを業務用扇風機の後ガードの後方に容易に位置させることができる。扇風機用脱臭具は、ホルダーに脱臭カートリッジを容易に取り付けることができるとともに、脱臭カートリッジをホルダーから容易に取り外すことができ、扇風機用脱臭具の業務用扇風機への設置作業や交換作業を容易に行うことができる。
軟質ポリウレタンフォームの面速が20〜40cm/secの範囲にある扇風機用脱臭具は、軟質ポリウレタンフォームの面速が前記範囲にあるから、軟質ウレタンフォーム(脱臭カートリッジ)が業務用扇風機に流入する空気の抵抗になることはなく、業務用扇風機に空気をスムーズに流入させることができ、脱臭カートリッジ(活性炭粉末)によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された清浄な空気を業務用扇風機の前方へ円滑に送風することができる。また、脱臭カートリッジ(活性炭粉末)に流入する空気が脱臭カートリッジの通気路を瞬時に通過することがないから、通気路の壁面に空気を十分に接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジ(活性炭粉末)に確実に吸着させることができる。
フィルタ機能を有する通気性シートが中高性能フィルタ又はHEPAフィルタである扇風機用脱臭具は、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.55等の不純物をそれらフィルタによって確実に除去することができるから、それらフィルタを利用してそれら不純物を除去した空気を作ることができ、業務用扇風機による送風と同時に不純物を除去した空気を送風することができる。
フィルタ機能を有する通気性シートがエレクトレット化されている扇風機用脱臭具は、通気性シートの静電作用によって空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シートに効率よく捕集されるから、通気性シートを利用してそれら不純物を除去した空気を作ることができ、業務用扇風機による送風と同時に不純物を除去した空気を送風することができる。また、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シートに捕集されることで、それら不純物の業務用扇風機による拡散を防ぐことができる。
一例として示す扇風機用脱臭具の斜視図。 支持フレームに支持された脱臭カートリッジの正面図。 支持フレームに支持された脱臭カートリッジの背面図。 支持フレームを除いた脱臭カートリッジの正面斜視図。 支持フレームを除いた脱臭カートリッジの背面斜視図。 軟質ポリウレタンフォームの部分拡大斜視図。 扇風機用脱臭具を取り付けた業務用扇風機の前方斜視図。 扇風機用脱臭具を取り付けた業務用扇風機の後方斜視図。 扇風機用脱臭具を取り付けた業務用扇風機の背面斜視図。 扇風機用脱臭具を取り付けた業務用扇風機の拡大側面図。
一例として示す扇風機用脱臭具10の斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本考案にかかる扇風機用脱臭具の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、支持フレーム20に支持された脱臭カートリッジ12の部分破断正面図であり、図3は、支持フレーム20に支持された脱臭カートリッジ12の部分破断背面図である。図4は、支持フレーム20を除いた脱臭カートリッジ12の部分破断正面斜視図であり、図5は、支持フレーム20を除いた脱臭カートリッジ12の部分破断背面斜視図である。図6は、軟質ポリウレタンフォーム19の部分拡大斜視図である。図1では、径方向を矢印X、厚み方向を矢印Y、周り方向を矢印Zで示す。
扇風機用脱臭具10は、業務用扇風機11に着脱可能に取り付けられ、業務用扇風機11を通過する空気に含まれる臭い(臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭)の除去に好適に使用される。扇風機用脱臭具10は、脱臭カートリッジ12とホルダー13とから形成されている。脱臭カートリッジ12は、所定面積の空気流出前面14及び空気流入後面15を有して業務用扇風機11のモーターケース16の直後に配置され、業務用扇風機11の後ガード17から羽根18に流入する前の空気の臭気成分を脱臭する。脱臭カートリッジ12は、連続気泡を有する所定厚みの軟質ポリウレタンフォーム19と、臭気を吸着する活性炭粉末(図示せず)と、軟質ポリウレタンフォーム19を支持する支持フレーム20とから作られている。
軟質ポリウレタンフォーム19には、トリレンジイソシアネートとポリエーテルポリオール等を原料とするポリエーテル系フォーム、または、トリレンジイソシアネートと分岐ポリエステルポリオール等を原料とするポリエステル系フォームが使用されている。軟質ポリウレタンフォーム19は、フォーム原料に気泡径の調整等に使用する添加剤を加え、水と発泡助剤とによって発泡が行われる。軟質ポリウレタンフォーム19は、連続気泡を有するとともに所定の厚みを有し、弾性変形可能かつ可撓性を有する。軟質ポリウレタンフォーム19には、活性炭粉末(図示せず)が塗布されている。
軟質ポリウレタンフォーム19は、平面形状が円形の所定面積の前面21と、平面形状が円形の所定面積の後面22と、周り方向へ環状に延びる外周縁部23と、前後面21,22間に延びる複数の通気路24と、通気路24につながって前後面21,22に開口する複数の通気口25とを有する(図6参照)。なお、前面21や後面22の平面形状は円形に限定されず、正方形や長方形、多角形、楕円形等の他の形状であってもよい。
それら通気路24は、軟質ポリウレタンフォーム19の壁面26に囲繞されてポリウレタンフォーム19の内部に画成されている。通気路24を画成する壁面26には、活性炭粉末の被覆層が形成されている。それら通気路24は、前面21と後面22との間において軟質ポリウレタンフォーム19の厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、ポリウレタンフォーム19の外周縁23とポリウレタンフォーム19の中心27との間においてポリウレタンフォーム19の径方向へ不規則に曲折しながら延びている。
径方向へ隣接して厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路24は、径方向において部分的に繋がり、一方の通気路24と他方の通気路24とが互いに連通している。厚み方向へ隣接して径方向へ曲折して延びるそれら通気路24は、厚み向において部分的に繋がり、一方の通気路24と他方の通気路24とが互いに連通している。
それら通気路24の開口面積は、厚み方向に向かって一様ではなく、厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、径方向に向かって一様ではなく、径方向に向かって不規則に変化している。それら通気路24は、その開口面積が大きくなったり、小さくなったりしながら厚み方向と径方向とへ不規則に開口している。また、通気路24に繋がるそれら通気口25は、その面積が一様ではなく、その面積が相違している。
軟質ポリウレタンフォーム19は、その厚み寸法が3〜10mmの範囲、好ましくは4〜6mmの範囲にある。軟質ポリウレタンフォーム19の厚み寸法が3mm未満では、ポリウレタンフォーム19の壁面26の比表面積を大きくすることができず、脱臭カートリッジ12(軟質ポリウレタンフォーム19)の臭気吸着機能を向上させることができない。軟質ポリウレタンフォーム19の厚み寸法が10mmを超過すると、脱臭カートリッジ12(軟質ポリウレタンフォーム19)の空気抵抗が大きく、脱臭カートリッジ12が業務用扇風機11に流入する空気の抵抗になり、業務用扇風機11に空気をスムーズに流入させることができない。
軟質ポリウレタンフォーム19の厚み寸法が前記範囲にあるから、ポリウレタンフォーム19の壁面26の比表面積を大きくすることができ、脱臭カートリッジ12(軟質ポリウレタンフォーム19)の臭気吸着機能を向上させることができ、業務用扇風機11に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォーム19に塗布された活性炭粉末に確実に吸着させることができる。また、脱臭カートリッジ12(軟質ポリウレタンフォーム19)が業務用扇風機11に流入する空気の抵抗になることはなく、業務用扇風機11に空気をスムーズに流入させることができる。
軟質ポリウレタンフォーム19は、その質量が30〜60gの範囲にある。軟質ポリウレタンフォーム19の質量が前記範囲にあり、脱臭カートリッジ12を軽量にすることができるから、脱臭カートリッジ12がホルダー13に容易に支持され、ホルダー13に支持された脱臭カートリッジ12を業務用扇風機11の後ガード17の後方に容易に位置させることができる。更に、ホルダー13に脱臭カートリッジ12を容易に取り付けることができるとともに、脱臭カートリッジ12をホルダー13から容易に取り外すことができ、扇風機用脱臭具10の業務用扇風機11への設置作業や交換作業を容易に行うことができる。
軟質ポリウレタンフォーム19は、その面速が20〜40cm/secの範囲、好ましくは25〜35cm/secの範囲にある。軟質ポリウレタンフォーム19の面速が20cm/sec未満では、空気がポリウレタンフォーム19をスムーズに通流することができず、脱臭カートリッジ12(軟質ポリウレタンフォーム19)が業務用扇風機11に流入する空気の抵抗になり、業務用扇風機11に空気をスムーズに流入させることができない。軟質ポリウレタンフォーム19の面速が40cm/secを超過すると、空気がポリウレタンフォーム19の通気路24を瞬時に通過し、ポリウレタンフォーム19の通気路24の壁面26に空気を十分に接触させることができず、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォーム19に塗布された活性炭粉末に十分に吸着させることができない。
軟質ポリウレタンフォーム19の面速が前記範囲にあるから、脱臭カートリッジ12(軟質ポリウレタンフォーム19)が業務用扇風機11に流入する空気の抵抗になることはなく、業務用扇風機11に空気をスムーズに流入させることができる。また、業務用扇風機11に流入した空気が軟質ポリウレタンフォーム19の通気路24を瞬時に通過することはなく、ポリウレタンフォーム19の通気路24の壁面26に空気を十分に接触させることができ、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭をポリウレタンフォーム19に塗布された活性炭粉末に確実に吸着させることができる。
軟質ポリウレタンフォーム19は、その前面21全域が複数の網目を有する通気性ネット28(網)に包被されている。通気性ネット28には、メッシュ数が10メッシュ(100×100メッシュ)や12メッシュ(120×120メッシュ)、24メッシュ(240×240メッシュ)、32メッシュ(320×320メッシュ)等を使用することができる。
軟質ポリウレタンフォーム19は、その後面22全域がフィルタ機能を有する通気性シート29に包被されている。通気性シート29には、中高性能フィルタ又はHEPAフィルタが使用されている。通気性シート29は、エレクトレット化されている。通気性シート29をエレクトレット化する一例としては、エレクトレット処理装置を利用し、針状電極と電極との距離を25mmとし、印可電圧を25kvとするとともに、処理温度を80℃としてエレクトレット処理を行う。なお、通気性シート29がエレクトレット化されていなくてもよい。通気性シート29(中高性能フィルタ又はHEPAフィルタ)や通気性ネット28は、軟質ポリウレタンフォーム19の外周縁部23において重なり合う部分が縫製され、または、外周縁部23において重なり合う部分が熱融着(ソニックシールやヒートシール)によって固着されている。
活性炭粉末は、所定のバインダー(接着剤)によって軟質ポリウレタンフォーム19の壁面26(前後面21,22および通気路24の壁面26)に固着されている。軟質ポリウレタンフォーム19の壁面26に活性炭粉末を塗布(固着)する一例は、ポリウレタンフォーム19の一方の面から他方の面に向かって空気を通流させつつ、活性炭粉末とバインダーとの混合塗料をポリウレタンフォーム19の一方の面に吹き付け塗装し、その混合塗料を乾燥させる。軟質ポリウレタンフォーム19の壁面26に活性炭粉末を塗布(固着)する他の一例は、活性炭粉末とバインダーとの混合塗料にポリウレタンフォーム19をドブ付けし、その混合塗料を乾燥させる。活性炭粉末を塗布した軟質ポリウレタンフォーム19では、ポリウレタンフォーム19の壁面26に活性炭粉末が積層され、ポリウレタンフォーム19の壁面26に活性炭の被覆層が形成される。
活性炭粉末は、約300〜5000m2/gの比表面積を有し、高い臭気吸着機能(ヨウ素やガス状セシウム等の放射性物質吸着機能を含む)を有する。活性炭粉末は、活性炭を微粉砕して作られており、その平均粒径が5〜10μmの範囲にある。活性炭粉末に加工する活性炭は、ヤシガラやおが屑、硬質の木材チップ、木炭、草炭等を原料として作られている。
支持フレーム20は、合成樹脂(プラスチック)から作られ、軟質ポリウレタンフォーム19の前面21の側に位置する第1支持フレーム30と、軟質ポリウレタンフォーム19の後面22の側に位置する第2支持フレーム31とから形成されている。第1支持フレーム30は、軟質ポリウレタンフォーム19の外周縁部23を包被して外周縁部23を支持する第1外周フレーム32と、第1外周フレーム32に繋がって第1外周フレーム32から径方向内方へ延びる第1連結フレーム33とから形成されている。第1外周フレーム32と第1連結フレーム33とは、一体成形されている。第2支持フレーム31は、軟質ポリウレタンフォーム19の外周縁部23を包被して外周縁部23を支持する第2外周フレーム34と、第2外周フレーム34に繋がって第2外周フレーム34から径方向内方へ延びる第2連結フレーム35とから形成されている。第2外周フレーム34と第2連結フレーム35とは、一体成形されている。
第1支持フレーム30と第2支持フレーム31とは、それらの外周フレーム32,34に螺着されたボルト36によって連結されている。第1及び第2支持フレーム30,31の外周フレーム32,34の内側には、軟質ポリウレタンフォーム19の外周縁部23が位置する。第1支持フレーム30の第1連結フレーム33の内側には、軟質ポリウレタンフォーム19の前面21が位置し、第2支持フレーム31の第2連結フレーム35の内側には、軟質ポリウレタンフォーム19の後面22が位置する。第1及び第2外周フレーム32,34からボルト36を取り外し、第1支持フレーム30と第2支持フレーム31とを分離させることで、軟質ポリウレタンフォーム19をそれら支持フレーム30,31から取り外し、あらたな軟質ポリウレタンフォーム19をそれら支持フレーム30,31に設置することで、軟質ポリウレタンフォーム19を交換することができる。
ホルダー13は、脱臭カートリッジ12を支持しつつ、脱臭カートリッジ12を業務用扇風機11のモーターケース16の後方に位置させる。ホルダー13は、一方向(軸方向)へ長いフレキシブルチューブ37と、第1クリップ38及び第2クリップ39とから形成されている。フレキシブルチューブ37は、金属製又は合成樹脂製であり、直線状及び曲線状に変形しつつ変形した状態を保持することができる。
第1クリップ38(鰐口クリップ)は、フレキシブルチューブ37の下端部40に設置され、押圧把持部41と挟持部42とを有する。第1クリップ38は、その挟持部42によって業務用扇風機11のモーターケース16の下方に延びるヘッド部43を挟み込む。第2クリップ39(鰐口クリップ)は、フレキシブルチューブ37の上端部44に設置され、押圧把持部45と挟持部46とを有する。第2クリップ39は、その挟持部46で脱臭カートリッジ12の外周縁部を挟み込む。
図7は、扇風機用脱臭具10を取り付けた業務用扇風機11の前方斜視図であり、図8は、扇風機用脱臭具10を取り付けた業務用扇風機11の後方斜視図である。図9は、扇風機用脱臭具10を取り付けた業務用扇風機11の背面斜視図であり、図10は、扇風機用脱臭具10を取り付けた業務用扇風機11の拡大側面図である。
扇風機用脱臭具10を業務用扇風機11に取り付ける手順は、以下のとおりである。ホルダー13の第2クリップ39の押圧把持部45を押圧し、第2クリップ39の挟持部46を拡開し、第2クリップ39の挟持部46で脱臭カートリッジ12の外周縁部(第1及び第2支持フレーム30,31の外周フレーム32,34)を挟み込む。
次に、ホルダー13の第1クリップ38の押圧把持部41を押圧し、第1クリップ38の挟持部42を拡開する。第1クリップ38の挟持部42を拡開した状態で、第1クリップ38の挟持部42の間に業務用扇風機11のヘッド部43を位置させ、第1クリップ38の押圧把持部41の押圧を解除し、第1クリップ38の挟持部42で業務用扇風機11のヘッド部43を挟み込む。第1クリップ38の挟持部42で業務用扇風機11のヘッド部43を挟み込むと、第1クリップ38を介して扇風機用脱臭具10が業務用扇風機11に設置・固定される。
第1クリップ38によって扇風機用脱臭具10を業務用扇風機11に設置・固定した後、ホルダー13のフレキシブルチューブ37を折り曲げ、又は、フレキシブルチューブ37を直状に変形(修正)させ、更に、図7〜図10に示すように、扇風機用脱臭具10を業務用扇風機11のモーターケース16の直後であって、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14及び空気流入後面15が業務用扇風機11の後ガード17に平行するように、ヘッド部43に対する第1クリップ38の挟み込み位置を上下方向に変更するとともに、フレキシブルチューブ37を直線状又は曲線状に微変形(微修正)させる。扇風機用脱臭具10は、業務用扇風機11のヘッド部43に対する第1クリップ38の挟み込み位置を上下方向に変更するとともに、フレキシブルチューブ37を直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14をモーターケース16の直後であって業務用扇風機11の後ガード17に平行させることができる。
扇風機用脱臭具10を業務用扇風機11に設置した後、業務用扇風機11を起動させると、業務用扇風機11の羽根18が回転し、羽根18の回転によって空気が後ガード17の全域であってから後ガード17の後方から羽根18に進入し、空気が羽根18の回転によって前方へ送風され、前ガード47を通過して業務用扇風機11の前方へ送風される。業務用扇風機11(モーターケース16)の後方に位置する空気は、業務用扇風機11における空気の流動によって、脱臭カートリッジ12の空気流入後面15から脱臭カートリッジ12の内部に流入する。
脱臭カートリッジ12の空気流入後面15から脱臭カートリッジ12に流入する空気は、エレクトレット化された通気性シート29(中高性能フィルタ又はHEPAフィルタ)を通流する過程において、空気に含まれる塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シート29に捕集され、それら不純物が除去される。不純物が除去された空気は、軟質ポリウレタンフォーム19の前面21に開口する通気口25からポリウレタンフォーム19の前後面21,22間に延びる複数の通気路24に進入する。通気路24に進入した空気は、通気路24を形成する壁面26に接触(衝突)しつつ、通気路24を通って軟質ポリウレタンフォーム19の後面22に開口する通気口25から流出し、脱臭カートリッジ12の空気流出後面14から業務用扇風機11の後ガード17に向かって開放される。
通気路24に進入した空気は、軟質ポリウレタンフォーム19の内部において厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びる通気路24の壁面26に接触(衝突)し、空気に含まれる臭気成分(アンモニア、トリメチルアミンやトリエチルアミン、トリアルアミン等の窒素含有化合物を主成分とした塩基性臭気成分、硫化水素や硫化メチル、二硫化メチル、メチルメルカプタン等の硫黄含有化合物、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒド類を主成分とした中性臭気成分、ギ酸や酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸類を主成分とした酸性臭気成分、トルエンやキシレン、ブタノール、メチルイソブチルケトン)やたばこ臭、ノネナール臭が通気路24の壁面26に形成された活性炭粉末の被覆層に吸着される。
通気性シート29(中高性能フィルタ又はHEPAフィルタ)によって塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が除去され、活性炭粉末によって臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が除去された無臭かつ清浄な空気は、軟質ポリウレタンフォーム19の空気流出後面15から業務用扇風機11の後ガード17に向かって流動し、後ガード17から羽根18に向かって流入し、業務用扇風機11の前ガード47の前方へ送風される。
扇風機用脱臭具10は、業務用扇風機11のヘッド部43に対する第1クリップ38の挟み込み位置を上下方向へ変更し、フレキシブルチューブ37を直線状又は曲線状に変形させることで、ホルダー13に支持された脱臭カートリッジ12の空気流出前面14をモーターケース16の直後であって業務用扇風機11の後ガード17に平行させることができるから、業務用扇風機11の後ガード17から羽根18に流入する前の空気が脱臭カートリッジ12の空気流入後面15から脱臭カートリッジ12の内部に流入し、その空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジ12によって取り除くことができ、その後、臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭が取り除かれた無臭かつ清浄な空気が業務用扇風機11に流入し、業務用扇風機11による送風と同時に無臭かつ清浄な空気を業務用扇風機11の前方へ送風することができる。
扇風機用脱臭具10は、脱臭カートリッジ12が連続気泡を有する軟質ポリウレタンフォーム19から作られているとともに、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を吸着する活性炭粉末がポリウレタンフォーム19の壁面26に固着され、ポリウレタンフォーム19の厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びる通気路24を空気が通流するときに壁面26に固着された活性炭粉末に接触するから、空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を活性炭粉末に吸着させることができ、業務用扇風機11に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を確実に取り除くことができる。
扇風機用脱臭具10は、通気路24が軟質ポリウレタンフォーム19の厚み方向と径方向とへ不規則に曲折しながら延びているとともに、通気路24の開口面積が一様ではなく不規則に変化しているから、通気路24がポリウレタンフォーム19の前面21から後面22に向かって直状に延びる場合及び通気路24の開口面積が同一である場合と比較し、ポリウレタンフォーム19の内部における通気路24の全長を長くすることができるとともに、ポリウレタンフォーム19の壁面26の比表面積を大きくすることができ、活性炭粉末に対する空気の接触時間を長くすることができ、ウレタンフォーム19(脱臭カートリッジ12)における臭気吸着機能を向上させることができるとともに、業務用扇風機11に流入する空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジ12(活性炭粉末)によって確実に取り除くことができる。
扇風機用脱臭具10は、空気に含まれる微細な塵埃や花粉、PM2.5等の不純物がエレクトレット化された通気性シート29(中高性能フィルタ又はHEPAフィルタ)の静電作用によって効率よく捕集され、通気性シート29によって不純物を確実に除去することができるから、通気性シート29を利用してそれら不純物を除去した空気を作ることができ、業務用扇風機11による送風と同時に不純物を除去した空気を送風することができる。また、塵埃や花粉、PM2.5等の不純物が通気性シート29に捕集されることで、それら不純物の業務用扇風機11による拡散を防ぐことができる。
扇風機用脱臭具10では、業務用扇風機11のヘッド部43に対する第1クリップ38の挟み込み位置を上下方向へ移動させることで、業務用扇風機11の後ガード17の中心に対する脱臭カートリッジ12の中心27の位置を後ガード17の中心から上方又は下方に移動させることが可能である。例えば、業務用扇風機11のヘッド部43に対する第1クリップ38の挟み込み位置をヘッド部43の下方へ移動させることで、業務用扇風機11の後ガード17の中心に対して脱臭カートリッジ12の中心27を下方に位置させ、業務用扇風機11の後ガード17に対して脱臭カートリッジ12を下方へずらすことができる。また、業務用扇風機11のヘッド部43に対する第1クリップ38の挟み込み位置をヘッド部43の上方へ移動させることで、業務用扇風機11の後ガード17の中心に対して脱臭カートリッジ12の中心27を上方に位置させ、業務用扇風機11の後ガード17に対して脱臭カートリッジ12を上方へずらすことができる。
扇風機用脱臭具10は、業務用扇風機11のヘッド部43に対する第1クリップ38の挟み込み位置を上下方向へ移動させることで、業務用扇風機11の後ガード17の中心に対する脱臭カートリッジ12の中心27の位置を後ガード17の中心から上方又は下方に移動させることができるから、業務用扇風機11の風量や風速に応じて脱臭カートリッジ12の中心27の位置を後ガード17の中心から上方又は下方に移動させることができ、脱臭カートリッジ12の脱臭機能を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジ12によって確実に取り除きつつ、業務用扇風機11に流入する空気の抵抗にならないように、脱臭カートリッジ12から流出して業務用扇風機11に流入する空気の風量を最適に調節することができる。
扇風機用脱臭具10では、フレキシブルチューブ37を直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14のモーターケース16との離間寸法を変更可能である。例えば、フレキシブルチューブ37を直線状に伸ばすことで、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14をモーターケース16の後方へ離し、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14とモーターケース16(後ガード17)との間の離間寸法を大きくすることができる。また、フレキシブルチューブ37を曲線状に折り曲げることで、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14をモーターケース16に近づけ、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14とモーターケース16(後ガード17)との間の離間寸法を小さくすることができる。
扇風機用脱臭具10は、フレキシブルチューブ37を直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14のモーターケース16(後ガード17)との離間寸法を変更することができるから、業務用扇風機11の風量や風速に応じて脱臭カートリッジ12の空気流出前面14のモーターケース16(後ガード17)との離間寸法を変更することができ、脱臭カートリッジ12の脱臭機能を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジによって確実に取り除きつつ、業務用扇風機11に流入する空気の抵抗にならないように、脱臭カートリッジ12から流出して業務用扇風機11に流入する空気の風量を最適に調節することができる。
扇風機用脱臭具10では、フレキシブルチューブ37を直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14の後ガード17に対する傾斜角度を変更可能である。例えば、フレキシブルチューブ37を直線的に傾斜させ、又は、フレキシブルチューブ37を曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14及び空気流入後面15を業務用扇風機11の後ガード17に平行させることなく、空気流出前面14及び空気流入後面15を後ガード17に対して所定の角度で傾斜させることができる。
扇風機用脱臭具10は、フレキシブルチューブ37を直線状又は曲線状に変形させることで、脱臭カートリッジ12の空気流出前面14の後ガード17に対する傾斜角度を変更することができるから、業務用扇風機11の風量や風速に応じて脱臭カートリッジ12の空気流出前面14の後ガード17に対する傾斜角度を変更することができ、脱臭カートリッジ12の脱臭機能を利用して空気に含まれる臭気成分やたばこ臭、ノネナール臭を脱臭カートリッジによって確実に取り除きつつ、業務用扇風機11に流入する空気の抵抗にならないように、脱臭カートリッジ12から流出して業務用扇風機11に流入する空気の風量を最適に調節することができる。
10 扇風機用脱臭具
11 業務用扇風機
12 脱臭カートリッジ
13 ホルダー
14 空気流出前面
15 空気流入後面
16 モーターケース
17 後ガード
18 羽根
19 軟質ポリウレタンフォーム
20 支持フレーム
21 前面
22 後面
23 外周縁部
24 通気路
25 通気口
26 壁面
27 中心
28 通気性ネット
29 通気性シート
30 第1支持フレーム
31 第2支持フレーム
32 第1外周フレーム
33 第1連結フレーム
34 第2外周フレーム
35 第2連結フレーム
36 ボルト
37 フレキシブルチューブ
38 第1クリップ
39 第2クリップ
40 下端部
41 押圧把持部
42 挟持部
43 ヘッド部
44 上端部
45 押圧把持部
46 挟持部
47 前ガード



Claims (13)

  1. 所定面積の空気流出前面及び空気流入後面を有して業務用扇風機のモーターケースの直後に配置され、前記業務用扇風機の後ガードから羽根に流入する空気の臭気成分を脱臭する脱臭カートリッジと、前記脱臭カートリッジを支持しつつ該脱臭カートリッジを前記モーターケースの後方に位置させるホルダーとから形成され、前記ホルダーが、直線状及び曲線状に変形しつつ変形した状態を保持可能なフレキシブルチューブと、前記フレキシブルチューブの下端部に設置されて前記業務用扇風機のモーターケースの下方に延びるヘッド部を挟み込む第1クリップと、前記フレキシブルチューブの上端部に設置されて前記脱臭カートリッジの外周縁部を挟み込む第2クリップとから形成されていることを特徴とする扇風機用脱臭具。
  2. 前記扇風機用脱臭具では、前記ヘッド部に対する前記第1クリップの挟み込み位置を上下方向に変更するとともに、前記フレキシブルチューブを直線状又は曲線状に変形させることで、前記脱臭カートリッジの空気流出前面を前記モーターケースの直後であって前記業務用扇風機の後ガードに平行させることが可能である請求項1に記載の扇風機用脱臭具。
  3. 前記扇風機用脱臭具では、前記ヘッド部に対する前記第1クリップの挟み込み位置を上下方向へ移動させることで、前記業務用扇風機の後ガードの中心に対する前記脱臭カートリッジの中心の位置を前記後ガードの中心から上方又は下方に移動させることが可能であり、前記フレキシブルチューブを直線状又は曲線状に変形させることで、前記脱臭カートリッジの空気流出前面の前記モーターケースとの離間寸法を変更可能であり、前記脱臭カートリッジの空気流出前面の前記後ガードに対する傾斜角度を変更可能である請求項2に記載の扇風機用脱臭具。
  4. 前記脱臭カートリッジが、連続気泡を有する所定厚みの軟質ポリウレタンフォームと、臭気を吸着する活性炭粉末とから作られ、前記軟質ポリウレタンフォームが、該軟質ポリウレタンフォームの前面と後面との間に延びる複数の通気路と、前記通気路につながって前面と後面とに開口する複数の通気口とを有し、前記活性炭粉末が、所定のバインダーによって前記軟質ポリウレタンフォームの通気路の壁面に固着され、前記脱臭カートリッジでは、前記軟質ポリウレタンフォームの前面全域と後面全域とのうちのいずれか一方がフィルタ機能を有する通気性シートに包被され、前記軟質ポリウレタンフォームの前面全域と後面全域とのうちのいずれか他方が複数の網目を有する通気性ネットに包被されている請求項1ないし請求項3いずれかに記載の扇風機用脱臭具。
  5. 前記脱臭カートリッジが、前記軟質ポリウレタンフォームを支持する支持フレームを含み、前記支持フレームが、前記軟質ポリウレタンフォームの外周縁を支持する外周フレームと、前記外周フレームに繋がって該外周フレームから径方向内方へ延びる連結フレームとから形成されている請求項4に記載の扇風機用脱臭具。
  6. 前記軟質ポリウレタンフォームのそれら通気路が、前記壁面に囲繞されて前記軟質ポリウレタンフォームの前面と後面との間に延出し、前記前面と後面との間で前記ポリウレタンフォームの厚み方向へ不規則に曲折しながら延びているとともに、前記軟質ポリウレタンフォームの外周縁と中心との間で該ポリウレタンフォームの径方向へ不規則に曲折しながら延びている請求項4または請求項5に記載の扇風機用脱臭具。
  7. 前記径方向へ隣接して前記厚み方向へ曲折して延びるそれら通気路が、前記径方向において部分的に繋がり、前記厚み方向へ隣接して前記径方向へ曲折して延びるそれら通気路が、前記厚み向において部分的に繋がっている請求項6に記載の扇風機用脱臭具。
  8. それら通気路の開口面積が、前記厚み方向に向かって不規則に変化しているとともに、前記径方向に向かって不規則に変化し、それら通気口の面積が、相違している請求項6または請求項7に記載の扇風機用脱臭具。
  9. 前記軟質ポリウレタンフォームの厚み寸法が、3〜10mmの範囲にある請求項4ないし請求項8に記載の扇風機用脱臭具。
  10. 前記軟質ポリウレタンフォームの質量が、30〜60gの範囲にある請求項4ないし請求項9に記載の扇風機用脱臭具。
  11. 前記軟質ポリウレタンフォームの面速が、20〜40cm/secの範囲にある請求項4ないし請求項10に記載の扇風機用脱臭具。
  12. 前記フィルタ機能を有する通気性シートが、中高性能フィルタ又はHEPAフィルタである請求項4ないし請求項10に記載の扇風機用脱臭具。
  13. 前記フィルタ機能を有する通気性シートが、エレクトレット化されている請求項4ないし請求項10に記載の扇風機用脱臭具。
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