JP2015109616A - デジタル放送記録システム、ネットワークアクセス記憶装置、放送受信装置、デジタル放送記録方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 デジタル放送の番組を記録する場合に、個々の番組に対する編集等の作業を容易に実現することが可能なデジタル放送記録システム等を提案する。【解決手段】 デジタル放送記録システム1は、放送局3が放送したデジタル放送の番組を記録する。放送受信部21は、デジタル放送の番組に含まれるTSパケットを順に受信する。分割部23は、一個又は複数個のTSパケットを分割パケットとする。暗号化部43は、分割パケットを暗号化して暗号化分割パケットとする。記録部45は、管理情報を対応付けて暗号化分割パケットを記憶する。編集部51は、編集装置17からの指示に従って各暗号化分割パケットに対応する管理情報を編集することにより、暗号化された状態で番組編集を実現する。番組再生時には、復号部47は、管理情報において有効とされた暗号化分割パケットを復号し、再生装置15により再生される。【選択図】 図1
Description
本発明は、デジタル放送記録システム、ネットワークアクセス記憶装置、放送受信装置、デジタル放送記録方法及びプログラムに関し、特に、デジタル放送の番組を記録するデジタル放送記録システム等に関する。
特許文献1には、イベント(番組)単位でファイルを生成して記録装置に記録することにより、イベント単位での編集作業を行うことを可能とすることが記載されている。番組編集は、例えば特許文献2にあるように、チャプター分割等を行って録画することにより、容易にすることが行われている。
また、特許文献3には、IP放送の全チャンネル録画を簡潔な構成で実現するために、IPパケットを一定時間等で切り出して時刻情報を付加して受信イメージブロックを生成し、これを格納エリア管理番号順に従って格納し、読み出す際には、受信イメージブロックから視聴チャネルのIPパケットを切り出し、TSパケットを順次取り出すものが記載されている。
しかしながら、デジタル放送の番組は、通常、特許文献1にあるように、番組を単位としてファイル化されている。そして、例えばCMカットなどの編集をする場合には、特許文献2にあるようなチャプター分割等を利用して、ファイルの内容を変更することにより実現している。ファイルの内容を変更する必要があるため、デジタル放送の番組を格納するファイルが暗号化されていれば、これを平文にして編集することが必要となる。そのため、セキュリティ上の問題が生じることになる。
また、特許文献3は、複数チャンネル分のIPパケットを時系列に含むIPストリームをそのまま格納するものである。特許文献3は、放送された番組を放送されたままで再生することに特化することにより、簡潔な構成でIP放送の全チャンネル録画を実現できるものである。複数チャンネル分のIPパケットを時系列に含むIPストリームをそのまま格納するため、個々の番組に対して編集作業を行うことは困難である。
そこで、本願発明は、デジタル放送の番組を記録する場合に、個々の番組に対する編集等の作業を容易に実現することが可能なデジタル放送記録システム等を提案することを目的とする。
本願発明の第1の観点は、デジタル放送の番組を記録するデジタル放送記録システムであって、前記デジタル放送の番組に含まれるパケットを順に受信する放送受信手段と、前記番組の一部である一個又は複数個のパケットを分割パケットとする分割手段と、前記分割パケットを暗号化して暗号化分割パケットとする暗号化手段と、前記暗号化分割パケットを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記暗号化分割パケットを復号して再生パケットとする復号手段と、前記再生パケットを再生する再生手段を備えるものである。
本願発明の第2の観点は、第1の観点のデジタル放送記録システムであって、前記記憶手段は、前記暗号化分割パケットのそれぞれに対応して管理情報を記憶し、前記各管理情報には、前記各暗号化分割パケットが有効か無効かを示す編集情報が含まれており、前記管理情報における有効と無効の情報を編集する編集手段を備え、前記復号手段は、前記編集情報において有効とされる前記暗号化分割パケットを復号し、無効とされる前記暗号化分割パケットを復号しないものである。
本願発明の第3の観点は、第1又は第2の観点のデジタル放送記録システムであって、前記分割パケットは、個々に再生して乱れが生じないものであり、前記分割手段は、前記各分割パケットに、PCRを一つ又は複数含ませるものである。
本願発明の第4の観点は、第1から第3のいずれかの観点のデジタル放送記録システムであって、表示手段に前記記憶手段に含まれるコンテンツを表示させる表示制御手段を備え、前記分割手段は、前記デジタル放送の一つの番組に含まれるパケットを複数の分割パケットとするものであり、前記表示制御手段は、前記表示手段に対して、前記記憶手段に記憶された前記一つの番組に含まれる前記複数の暗号化分割パケットを、一つのコンテンツとして表示させるものである。
本願発明の第5の観点は、ネットワークに接続し、デジタル放送を記憶するネットワークアクセス記憶装置であって、前記デジタル放送における一個又は複数個のパケットを含む分割パケットを順に受信するNAS受信手段と、前記各分割パケットを暗号化して暗号化分割パケットとする暗号化手段と、前記暗号化分割パケットを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記暗号化分割パケットを復号して再生パケットとする復号手段と、前記再生パケットを送信するNAS送信手段を備えるものである。
本願発明の第6の観点は、第5の観点のネットワークアクセス記憶装置であって、前記各分割パケットは、前記デジタル放送の一つの番組に含まれるパケットの一部を含むものであり、前記記憶手段が前記デジタル放送における一つの番組に含まれる一部の暗号化分割パケットを記憶し、当該番組の残りの暗号化分割パケットを記憶していない状態で、前記復号手段が、前記記憶手段に記憶された当該番組に含まれる前記暗号化分割パケットを復号し、前記送信手段が前記再生パケットを送信する。
本願発明の第7の観点は、デジタル放送を受信する放送受信装置であって、前記デジタル放送の一つの番組に含まれるパケットを順に受信する放送受信手段と、前記受信手段が受信したパケットのうち、前記一つの番組の一部である複数個を順にまとめて分割パケットとする分割手段を備えるものである。
本願発明の第8の観点は、デジタル放送を記録するデジタル放送記録方法であって、分割手段が、前記デジタル放送の一つの番組に含まれる1個又は複数個のパケットを含む分割パケットを生成するステップと、記憶手段が、前記一つの番組に含まれる複数の分割パケットをそれぞれファイル化して一つのコンテンツとして記憶するステップを含むものである。
本願発明の第9の観点は、コンピュータを、デジタル放送の一つの番組に含まれる1個又は複数個のパケットを含む分割パケットを暗号化して暗号化分割パケットとする暗号化手段と、前記暗号化分割パケットを記憶する記憶手段として機能させるためのプログラムである。
なお、本願発明を、第9の観点のプログラムを定常的に記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として捉えてもよい。
また、編集手段は、無効とされた暗号化分割パケットを消去し、有効である暗号化分割パケットのみで、新たなコンテンツとしてもよい。これは、例えば、利用者の指示に基づいて行ってもよく、また、定期的に行ってもよい。
本願発明の各観点によれば、一つの番組を複数の分割パケットとし、記憶手段は、分割パケットを単位としてファイル化して記録することが可能となる。記憶手段は、これらの分割パケットは、一つのコンテンツとして管理する。これにより、視聴者からは、デジタル放送された番組を単位として視聴することが可能となり、また、編集等の作業は、個々の分割パケットを単位として実現することが可能となる。例えば、第2の観点によれば、個々の分割パケットの有効と無効を管理することにより、CMカット等を実現することが可能になる。個々の分割パケットの内容を変更する必要がないため、耐タンパ性を低下させることなく暗号化した状態で編集を実現することができる。また、第5の観点にあるように、個々の分割パケットを単位として記録や再生をすることにより、ネットワーク上の記憶装置に記憶する場合でも、番組としては放送中であっても、既に放送された部分の分割パケットについて、ネットワーク上の機器で再生することが可能になる。このように、ネットワーク上の記憶装置を使用した疑似的なライブ配信を実現することが可能となる。
さらに、本願発明の第3の観点によれば、分割パケットを、個々に再生しても乱れないものとすることにより、編集や再生等の単位とすることに適したものとなる。さらに、PCRを基準とすることにより、必要以上に細かな単位とする必要がなくなる。
以下では、図面を参照して、本願発明の実施例について説明する。なお、本願発明は、この実施例に限定されるものではない。
図1は、本願発明の実施の形態に係るデジタル放送記録システムの構成の概要の一例を示すブロック図である。デジタル放送記録システム1は、放送局3が放送したデジタル放送を受信し、番組を記録するものである。なお、以下では、テレビ放送を録画する場合を例に説明する。デジタル放送記録システム1は、再生用表示装置5や編集用表示装置7に記録した番組を表示する。
デジタル放送記録システム1は、放送受信装置11(本願請求項の「放送受信装置」の一例)と、放送録画装置12と、ネットワークアクセス記憶装置(NAS)13(本願請求項の「ネットワークアクセス記憶装置」の一例)と、再生装置15と、編集装置17を備える。放送受信装置11、ネットワークアクセス記憶装置(NAS)13、再生装置15、及び、編集装置17は、ネットワークで接続され、互いに通信をすることができる。例えば、放送受信装置11とNAS13は、家庭内のローカルネットワークに接続し、再生装置15や編集装置17は、グローバルネットワークに接続して、外出先で番組を再生したり編集したりしてもよい。
放送受信装置11は、放送局3が放送するデジタル放送を受信する。放送受信装置11は、放送受信部21(本願請求項の「放送受信手段」の一例)と、分割部23(本願請求項の「分割手段」の一例)と、BC通信部25を備える。
放送録画装置12は、従来の録画装置のように、放送局3が放送するデジタル放送を受信し、番組を録画するものである。放送録画装置12は、RE放送受信部26と、録画部27と、RE通信部28を備える。RE放送受信部26は、放送局3のデジタル放送を受信する。録画部27は、ユーザーの操作に従い、RE放送受信部26が受信したデジタル放送を録画する。録画部27は、従来と同様に、1つの番組を1つのファイルとする。RE通信部28は、ユーザーの指示により、録画部27に記録された番組ファイルをNAS13に送信する。
放送受信装置11は、NAS13へ、受信中の番組に関するデータをコピーではなくムーブにより次々と転送する(以下、「ムーブ配信」という。)。NAS13に蓄積されたデータは、放送受信装置11には記憶されていない。これにより、後述のような疑似ライブ配信を実現することができる。また、放送録画装置12は、従来の録画装置のように一つの番組を一つのファイルとして録画し、NAS13へ転送する。NAS13で、ファイルを分割して管理することにより、編集に適したものとなる。
NAS13は、デジタル放送の番組を記録する。NAS13は、NAS受信部41(本願請求項の「NAS受信手段」の一例)と、暗号化部43(本願請求項の「暗号化手段」の一例)と、記憶部45(本願請求項の「記憶手段」の一例)と、復号部47(本願請求項の「復号手段」の一例)と、NAS送信部49(本願請求項の「NAS送信手段」の一例)と、編集部51(本願請求項の「編集手段」の一例)と、管理情報管理部53を備える。
再生装置15は、NAS13に記録されている番組を再生するためのものである。再生装置15は、再生受信部31と、再生部33(本願請求項の「再生手段」の一例)と、再生表示制御部35(本願請求項の「表示制御手段」の一例)と、再生送信部37と、再生入力部39を備える。再生用表示装置5が備える再生表示部63(本願請求項の「表示手段」の一例)には、NAS13が記憶する番組が表示され、視聴者が番組を指定すると、指定された番組が再生される。視聴者は、再生時に、早送り等の指示をしてもよい。
編集装置17は、NAS13に記録されている番組を編集するためのものである。編集装置17は、編集送信部55と、編集受信部57と、編集表示制御部59(本願請求項の「表示制御手段」の一例)と、編集入力部61を備える。番組は、編集用表示装置7が備える編集表示部65(本願請求項の「表示手段」の一例)に表示される。利用者は、例えば、CMカット等の編集指示を行う場合には、番組内の再生しない部分を指定する。
まず、図2、3及び4を参照して、図1のデジタル放送記録システム1が番組を記憶する処理の一例を説明する。
図2を参照して、図1の放送受信装置11がデジタル放送を受信する場合の動作の一例を示す。図2は、図1の放送受信装置11がデジタル放送を受信して分割パケットを生成する処理の一例を示すフロー図である。
番組を記録する場合、放送受信部21は、放送局3が放送したデジタル放送のTSパケットを受信する(ステップSTSR1)。
分割部23は、ムーブ配信の終了が要求されたか否かを判断する(ステップSTSR2)。ムーブ配信の終了が要求された場合には、処理を終了する。ムーブ配信の終了が要求されていない場合、再生の単位か否かを判断する(ステップSTSR3)。例えばフラグを参照して、次のTSパケットから再生しても映像が乱れないか否かを判断する。再生の単位でなければステップSTSR1に戻る。再生の単位であれば、PCRを含むTSパケットの個数が所定の個数以上であるか否かを判断する(ステップSTSR4)。所定の個数未満であればステップSTSR1に戻る。所定の個数以上である場合、前回分割パケットを生成してから受信したTSパケットをまとめて分割パケットとし、分割パケットを録画する(ステップSTSR5)。そして、BC通信部25は、分割パケットをNAS13に送信する。例えばDTLAで規格されているようにしてムーブのコミットメント処理を行い(ステップSTSR7)、分割パケットファイルを削除する(ステップSTSR8)。このとき、NAS13が記憶したデータは放送受信装置11には残されていない状態とするため、これは、ムーブによるデータ送信となる。コミットメントが成功したか否かを判断する(ステップSTSR9)。成功していればステップSTSR1に戻り、成功しなければ終了する。ここで、BC通信部25は、例えば、一時的に蓄積しておき、DTCP−IP規格等を用いて暗号化(ネットワーク暗号化)した状態で、分割パケットを送信してもよい。
図3は、図2の分割パケットの生成処理の一例の概要を示す図である。図3では、説明の簡素化のために、各TSパケットから再生しても乱れないものであると仮定する。PCR(Program Clock Reference)は、送信機と受信機の時刻同期をするためのものである。図3の上部にあるように、TSパケットには、PCRが含まれているものと含まれていないものが存在する。放送受信装置11の分割部23は、PCRが含まれているTSパケットの個数を数え、一定個数(図3では、5個)になれば、分割パケットを生成する。この処理を繰り返すことにより、分割パケットを次々と生成する。
続いて、図4を参照して、図1のNAS13がデジタル放送を記録する場合の動作の一例を示す。図4は、図1のNAS13が分割パケットを受信して記録する処理及び分割されていないパケットを受信した場合、NAS13にて分割処理する一例を示すフロー図である。
NAS13は、番組に関するデータとして分割パケットを受信したか番組ファイルを受信したかを判断する(ステップSTSS1)。放送受信装置11から分割パケットを受信した場合、ステップSTSS2〜7の処理を行う。放送録画装置12から番組ファイルを受信した場合、ステップSTSS8〜17の処理を行う。
NAS受信部41は、放送受信装置11が送信した分割パケットを受信する(ステップSTSS2)。なお、最初の分割パケットについては、最初に受信したものを使用する。分割パケットがDTCP−IP規格等で暗号化されていれば、復号する。暗号化部43は、分割パケットを暗号化(ローカル暗号化)して暗号化分割パケットを生成する(ステップSTSS3)。管理情報管理部53は、各暗号化分割パケットに管理情報を付す(ステップSTSS4)。管理情報には、例えば、対応する暗号化分割パケットが有効か無効かを示す情報、暗号化分割パケットに含まれるPCRの値、保存時のファイル名、オフセット値(バイト単位)などが含まれる。記憶部45は、暗号化分割パケットと管理情報を対応して記憶する(ステップSTSS5)。ここで、記憶部45は、暗号化分割パケットを個々にファイル化して記憶するが、他の装置に対しては、一つの番組に含まれる複数の暗号化分割パケットをまとめて、これらの暗号化分割パケットを一つのコンテンツとして処理できるように管理する。例えば、他の装置が、記憶部45の番組の一つについて、記憶領域を移動させたり、記憶領域から消去したりする場合には、他の装置は、個々の暗号化分割パケットを移動させたり消去したりする必要はなく、当該番組を移動させたり消去したりするコマンドを与えれば、NAS13において、当該番組に含まれる個々の暗号化分割パケットを移動させたり消去したりすることにより、当該番組を移動させたり消去したりする。NAS送信部49は、BC通信部25との間でムーブのコミットメント処理を行う(ステップSTSS6。図2のステップSTSR7参照。)。NAS受信部41は、受信が終了したか否かを判断する(ステップSTSS7)。受信が終了していなければステップSTSS2に戻る。受信が終了すれば、処理を終了する。
NAS受信部41は、受信した番組ファイルに含まれるTSパケットを解析する(ステップSTSS8)。続いて、受信が終了したか否かを判断する(ステップSTSS9)。終了していない場合にはステップSTSS10〜14の処理を行う。終了した場合には、ステップSTSS15〜17の処理を行う。
ステップSTSS10において、暗号化部43は、ビデオパケットか否かの判断を行う。ビデオパケットでなければステップSTSS8の処理に戻る。ビデオパケットであれば、フレームの先頭か否かを判断する(ステップSTSS11)。フレームの先頭でなければ、ステップSTSS8に戻る。フレームの先頭であれば、直前に分割パケットを作ってから当該パケットの直前までのTSパケットのうちPCRを含むものの個数が所定の個数以上であるか否かを判断する(ステップSTSS12)。分割パケットを作っていないのでれば最初のTSパケットから当該パケットの直前までのTSパケットのうちPCRを含むものの個数で判断する。所定の個数未満であれば、ステップSTSS8に戻る。所定の個数以上であれば、TSパケットをまとめて分割パケットとし(ステップSTSS13)、暗号化して暗号化分割パケット(ステップSTSS14)とする。そして、ステップSTSS8に戻る。
ステップSTSS15において、管理情報管理部53は、各暗号化分割パケットに管理情報を付与する。なお、TSパケットに分割パケットに含まれていないパケットが存在する場合には、それらを分割パケットにして、暗号化して管理情報を付与する。そして、記憶部45は、暗号化分割パケットを記憶する(ステップSTSS16)。NAS送信部49は、RE通信部28との間でムーブのコミットメント処理を行う(ステップSTSS17)。RE通信部28は、ムーブのコミットメント処理をすると、NAS13が記憶した番組ファイルを削除する。
続いて、図5及び6を参照して、NAS13が記憶する番組の再生処理の一例について説明する。図5及び6は、それぞれ、番組再生時の再生装置15及びNAS13の動作の一例を示す図である。
視聴者が再生入力部39を操作してコンテンツ表示を指示すると、再生装置15は、再生表示部63にNAS13が記憶する番組を表示する(図5のステップSTPP1)。例えば、視聴者がコンテンツ表示を指示すると、再生送信部37は、NAS13に対して記録するコンテンツを知らせるように通知する。NAS受信部41が通知を受けると、NAS送信部49は、再生装置に対し、記憶部45に記憶されている番組を通知する。ここで通知される番組は、暗号化分割パケットを単位とするものではなく、デジタル放送における番組に含まれる複数の暗号化分割パケットを単位として通知する。再生受信部31が通知を受けると、再生表示制御部35は、再生表示部63にNAS13が記憶する番組の一覧を表示する。
視聴者は、再生入力部39に対して、表示された番組の一覧から一つの番組を選択して、当該番組の再生を指示する(図5のステップSTPP2)。なお、途中まで視聴していた場合には、途中から再生するようにしてもよい。再生送信部37は、NAS13に対して、再生する番組と再生開始時間等の情報を含む再生コマンドを送信する(図5のステップSTPP3)。
NAS受信部41は、再生コマンドを受信する(図6のステップSTPS1)。そして、再生する番組と再生開始時刻から、最初に再生する暗号化分割パケットを特定する(図6のステップSTPS2)。この特定処理は、分割パケットにより予め分割されているため、迅速に実現することが可能である。復号部47は、当該暗号化分割パケットに対応する管理情報を取得し(図6のステップSTPS3)、管理情報において、対応する当該暗号化分割パケットが有効か否かを判断する(図6のステップSTPS4)。有効である場合には、暗号化分割パケットを復号し(図6のステップSTPS5)、NAS送信部49は、当該暗号化分割パケットに含まれるTSパケットを再生パケットとして、再生装置15に順に送信する(図6のステップSTPS6)。ここで、NAS送信部49は、例えばDTCP−IP規格等を用いて暗号化した状態で再生パケットを送信してもよい。復号部47は、番組が終了したか否かを判断し(図6のステップSTPS7)、終了した場合には、処理を終了する。ステップSTPS4において有効でなかった場合、及び、ステップSTPS7において番組が終了していない場合には、次の暗号化分割パケットを特定し(図6のステップSTPS8)、ステップSTPS3に戻る。
再生装置15の再生受信部31は、NAS13から送信された再生パケットを受信する(図5のステップSTPP4)。再生受信部31は、再生パケットがDTCP−IP規格等を用いて暗号化されている場合には、復号する。再生部33は、再生表示部63に、受信した再生パケットを順に再生する(図5のステップSTPP5)。ステップSTPP4及びSTPP5の処理は、番組が終了するまで継続し、番組が終了すると処理を終了する(図5のステップSTPP6)。このように、再生装置15は、DTCP−IP及びDLNAに対応していれば、再生することができる。なお、再生処理は、視聴者の操作により番組の途中で終了してもよい。
なお、各分割パケットは、個々に再生しても乱れるものではなく、独立して再生可能なものである。そして、NAS13は、各分割パケットを個別にファイル化して保存する。そのため、各分割パケットは、背景技術の番組と同様に捉えることができる。よって、NAS13が、デジタル放送の番組としては一部を記録しており、残りの部分を記録する途中であっても、既に受信した個々の分割パケットとしては再生可能な状態である。そのため、再生装置15が、既に受信した分割パケットを再生することにより、疑似的なライブ配信を実現することが可能となる。
続いて、図7及び8を参照して、編集処理の一例を説明する。図7は、編集処理の一例を示すフロー図である。
利用者が編集入力部61を操作してコンテンツ表示を指示すると、編集装置17の編集表示制御部59は、編集表示部65にNAS13が記憶する番組の一覧を表示する(ステップSTE1)。これは、再生装置15による場合と同様の処理により実現することができる。
利用者が番組の一つを指定すると、編集送信部55は、NAS13に対して当該番組を特定する情報を通知する。NAS13は、編集装置17に対して、少なくとも、指定された番組に含まれる暗号化分割パケットに対応する管理情報を送信する。プレビュー機能などを実現する際には、例えば、その都度、NAS13から読み出して実現すればよい。編集受信部57が管理情報を受信すると、編集表示制御部59は、指定された番組に含まれる暗号化分割パケットの管理情報に含まれる有効か無効かを示す情報に基づいて、時系列に沿って有効な部分と無効な部分を表示する。利用者は、有効な部分を無効にしたり、無効な部分を有効にしたりして編集作業を行う(ステップSTE2)。ここで、例えば音声がステレオとモノラルが変更になるような場合には、CM等が挿入されている可能性がある。そのため、編集対象とすべき部分の候補として表示するようにしてもよい。また、利用者は、複数の暗号化分割パケットを一度に有効化/無効化する場合と、個々の暗号化分割パケットを有効化/無効化する場合を指定できるようにしてもよい。
編集作業が終了すると、編集送信部55は、NAS13に対して、有効と無効が変化した暗号化分割パケットを特定する情報を含む編集コマンドを送信する(ステップSTE3)。NAS受信部41が編集コマンドを受信すると、編集部51は、暗号化分割パケットに対応する管理情報において、有効/無効の情報を変更する(ステップSTE5)。
図8は、編集と再生の概要を示す図である。編集時には、記憶する番組が時系列に沿って表示される。個々の分割パケットは、利用者により要否の指定をすることができる。例えばCMカット編集の場合には、本編は必要であるとして○が付せられており、CM部分については必要がないとして×印が付せられている。NAS13において、暗号化分割パケットに対応する管理情報は、○に対応するものは有効という情報とし、×に対応するものは無効という情報とする。再生時(視聴時)には、無効の部分であるCMを再生せず、有効の部分である本編を再生することにより、CMカットが実現される。
なお、例えば放送受信装置11とNAS13を一体の装置として実現してもよい。この場合、放送受信装置11とNAS13の間の通信は、DTCP−IP規格等を用いて暗号化する必要はない。また、再生装置15や編集装置17も、一体の装置として実現してもよい。
また、記憶部45は、例えば、複数の分割パケットを集約して記憶してもよい。
1 デジタル放送記録システム、3 放送局、5 再生用表示装置、7 編集用表示装置、11 放送受信装置、12 放送録画装置、13 NAS、15 再生装置、17 編集装置、21 放送受信部、23 分割部、25 BC通信部、26 RE放送受信部、27 録画部、28 RE通信部、31 再生受信部、33 再生部、35 再生表示制御部、37 再生送信部、39 再生入力部、41 NAS受信部、43 暗号化部、45 記憶部、47 復号部、49 NAS送信部、51 編集部、53 管理情報管理部、55 編集送信部、57 編集受信部、59 編集表示制御部、61 編集入力部、63 再生表示部、65 編集表示部
Claims (9)
- デジタル放送の番組を記録するデジタル放送記録システムであって、
前記デジタル放送の番組に含まれるパケットを順に受信する放送受信手段と、
前記番組の一部である一個又は複数個のパケットを分割パケットとする分割手段と、
前記分割パケットを暗号化して暗号化分割パケットとする暗号化手段と、
前記暗号化分割パケットを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記暗号化分割パケットを復号して再生パケットとする復号手段と、
前記再生パケットを再生する再生手段を備えるデジタル放送記録システム。 - 前記記憶手段は、前記暗号化分割パケットのそれぞれに対応して管理情報を記憶し、
前記各管理情報には、前記各暗号化分割パケットが有効か無効かを示す編集情報が含まれており、
前記管理情報における有効と無効の情報を編集する編集手段を備え、
前記復号手段は、前記編集情報において有効とされる前記暗号化分割パケットを復号し、無効とされる前記暗号化分割パケットを復号しない、請求項1記載のデジタル放送記録システム。 - 前記分割パケットは、個々に再生して乱れが生じないものであり、
前記分割手段は、前記各分割パケットに、PCRを一つ又は複数含ませる、請求項1又は2に記載のデジタル放送記録システム。 - 表示手段に前記記憶手段に含まれるコンテンツを表示させる表示制御手段を備え、
前記分割手段は、前記デジタル放送の一つの番組に含まれるパケットを複数の分割パケットとするものであり、
前記表示制御手段は、前記表示手段に対して、前記記憶手段に記憶された前記一つの番組に含まれる前記複数の暗号化分割パケットを、一つのコンテンツとして表示させる、請求項1から3のいずれかに記載のデジタル放送記録システム。 - ネットワークに接続し、デジタル放送を記憶するネットワークアクセス記憶装置であって、
前記デジタル放送における一個又は複数個のパケットを含む分割パケットを順に受信するNAS受信手段と、
前記各分割パケットを暗号化して暗号化分割パケットとする暗号化手段と、
前記暗号化分割パケットを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記暗号化分割パケットを復号して再生パケットとする復号手段と、
前記再生パケットを送信するNAS送信手段を備えるネットワークアクセス記憶装置。 - 前記各分割パケットは、前記デジタル放送の一つの番組に含まれるパケットの一部を含むものであり、
前記記憶手段が前記デジタル放送における一つの番組に含まれる一部の暗号化分割パケットを記憶し、当該番組の残りの暗号化分割パケットを記憶していない状態で、前記復号手段が、前記記憶手段に記憶された当該番組に含まれる前記暗号化分割パケットを復号し、前記送信手段が前記再生パケットを送信する、請求項5記載のネットワークアクセス記憶装置。 - デジタル放送を受信する放送受信装置であって、
前記デジタル放送の一つの番組に含まれるパケットを順に受信する放送受信手段と、
前記受信手段が受信したパケットのうち、前記一つの番組の一部である複数個を順にまとめて分割パケットとする分割手段を備える放送受信装置。 - デジタル放送を記録するデジタル放送記録方法であって、
分割手段が、前記デジタル放送の一つの番組に含まれる1個又は複数個のパケットを含む分割パケットを生成するステップと、
記憶手段が、前記一つの番組に含まれる複数の分割パケットをそれぞれファイル化して一つのコンテンツとして記憶するステップを含むデジタル放送記録方法。 - コンピュータを、
デジタル放送の一つの番組に含まれる1個又は複数個のパケットを含む分割パケットを暗号化して暗号化分割パケットとする暗号化手段と、
前記暗号化分割パケットを記憶する記憶手段として機能させるためのプログラム。
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JP2007110494A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | デジタル放送受信機 |
-
2013
- 2013-12-05 JP JP2013252467A patent/JP2015109616A/ja active Pending
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