JP2015109584A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】OFDM信号のガードインターバル長を動的に且つ従来方法よりも短い時間で設定する。
【解決手段】マスタMのGI長決定部14は、複数のスレーブSnについて順に、規定データをOFDM変調して得た有効シンボルに初期長さを持つガードインターバルを付加した規定系列PのOFDM信号の送信を要求する。相関器13は、規定系列Pと受信サンプル系列Rとの相互相関値CPRを出力する。GI長決定部14は、相互相関値CPRが第1のしきい値Cth1を超えた時点と、その後相互相関値CPRが第2のしきい値Cth2を超えた時点との時間間隔を遅延時間τnとして記憶する。各スレーブSnについての遅延時間τnのうち最大値に基づいてガードインターバルの長さを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、伝送路に接続されてOFDM信号による通信を行うマスタ装置と複数のスレーブ装置とを備えた通信システムに関する。
車両には多数のECU(Electronic Control Unit)、センサ、アクチュエータなどが搭載されている。これらECUの相互間、ECUとセンサとの間、ECUとアクチュエータとの間などでは、データの共有、検出値や動作状態の入力、動作指令の出力などのために通信が必要となる。近年では、伝送ケーブルを介して通信と電力伝送とを行うため、伝送ケーブルと各ノードとの分岐点を非接触結合器で構成して変調通信を行う電力線通信(PLC:Power Line Communication)システムの導入も検討されている。
伝送ケーブルには複数の分岐が存在するため、マルチパス耐性のあるOFDM通信(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が適している。この場合、シンボル間干渉を防止するため、反射波の遅延広がりよりも長いガードインターバルを設定する必要がある。例えば車両に搭載される通信システムでは、ディーラーオプションにより伝送ケーブルにノードを着脱可能であるためチャネル数が可変となる。このように通信バスのトポロジによって反射波の遅延広がりが変化するシステムでは、遅延広がりのワースト値を想定し、予め十分に長いガードインターバルを設定する必要がある。しかし、ガードインターバルに冗長が生じると、消費電力の増加および伝送効率の低下の問題が生じる。
特許文献1には、マスタ・スレーブ間通信においてデータ伝送を効率よく行うため、ガードインターバルを最適値に選定するガードインターバル長適応制御方法が記載されている。この方法によれば、スレーブは、マスタからの報知情報に基づいてガードインターバル長を初期値に設定する。マスタは、スレーブからの応答を正常に受信できない場合に、受信が成功するまでガードインターバル長を段階的に延長する処理を繰り返し実行する。
特開2008−312053号公報
特許文献1記載の方法では、マスタはスレーブごとにガードインターバル長の段階的な調整を実行するので、スレーブ数が多くなると設定時間が非常に長くなる。例えばスレーブ数がNの場合、各スレーブについてのガードインターバル長の延長繰り返し回数をk回とすればN×k回の処理が必要になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、OFDM信号のガードインターバル長を動的に且つ従来方法よりも短い時間で設定可能な通信システムを提供することにある。
請求項1に記載した通信システムは、伝送路に接続されてOFDM信号による通信を行うマスタ装置と複数のスレーブ装置とを備えている。マスタ装置は、送信部、受信部、相関算出部およびGI長決定部を備えている。送信部は、OFDM変調して得た有効シンボルにガードインターバルを付加したOFDM信号を伝送路を介して送信する。受信部は、伝送路を介して受信した信号をサンプリングして得た受信サンプル系列内のOFDM信号からガードインターバルを除去し、得られた有効シンボルに対しOFDM復調を行う。相関算出部は、規定データをOFDM変調して得た有効シンボルにゼロ以上の所定長を持つガードインターバルを付加して得られる規定系列と受信サンプル系列との相互相関値を算出する。
GI長決定部は、複数のスレーブ装置のそれぞれについて順に、当該一つのスレーブ装置に対し、規定データをOFDM変調して得た有効シンボルに所定長を持つガードインターバルを付加した規定系列のOFDM信号の送信を要求する。その後、GI長決定部は、相関算出部が出力する相互相関値が第1のしきい値を超えた時点と、その後相互相関値が第2のしきい値を超えた時点との時間間隔を、当該一つのスレーブ装置についての伝送路の遅延時間として記憶する。GI長決定部は、各スレーブ装置についての遅延時間のうち最大値を求め、その最大の遅延時間に基づいてマスタ装置と複数のスレーブ装置との通信に共通に用いるガードインターバルの長さを決定し、そのガードインターバル長を各スレーブ装置に送信する。
本構成によれば、マスタ装置は、各スレーブ装置に対し順に規定のOFDM信号の送信を要求し、規定系列と受信サンプル系列との相互相関値に基づいて当該スレーブ装置との間のチャネルに依存する遅延時間を求め、それらの最大値に基づいてガードインターバル長を決定する。従って、ノードおよび分岐点の追加/削除により伝送路のトポロジが変更されても、冗長による消費電力の増加および伝送効率の低下が生じないように、ガードインターバル長を動的に設定できる。また、各スレーブ装置について1回ずつの送受信処理を行えばよいので、各スレーブ装置について複数回の送受信を行う従来方法に比べ、短い時間でガードインターバル長を設定できる。
請求項2記載の手段によれば、マスタ装置のGI長決定部は、共通に用いるガードインターバル長を決定した後、遅延時間が最大のワーストスレーブ装置に対し、ガードインターバル長を所定のサンプル時間だけ短縮し、規定データをOFDM変調して得た有効シンボルに当該短縮した長さを持つガードインターバルを付加したOFDM信号の送信を要求する。
GI長決定部は、送信要求に応じてワーストスレーブ装置から受信した信号のOFDM復調されたデータの受信品質に係る評価値と所定の評価しきい値とを比較する。評価値が評価しきい値より低い場合には、短縮する前のガードインターバル長を最終的に採用する。評価値が評価しきい値以上の場合には、評価値が評価しきい値より低くなるまで、ワーストスレーブ装置に対するガードインターバル長の短縮とOFDM信号の送信の要求および評価値と評価しきい値との比較処理を繰り返し実行する。
本構成によれば、第1ステップとして、規定系列と受信サンプル系列との相互相関値に基づいてガードインターバル長を概略決定する。続いて第2ステップとして、遅延時間が最大のワーストスレーブ装置からOFDM信号を受信し、OFDM復調されたデータの受信品質に係る評価値と所定の評価しきい値とを比較してガードインターバル長を調整する。第2ステップは、ワーストスレーブ装置に対して行えばよいので、従来方法に比べ短い時間でガードインターバルを必要最小限の長さに調整できる。
この場合のOFDM復調されたデータの受信品質に係る評価値は、請求項3に記載したように、ビット誤り率、シンボル誤り率およびエラーベクトル振幅(EVM)から選択された1または複数の値である。
請求項4記載の手段によれば、伝送路は、端部で芯線が結合してループ状に形成され、OFDM信号および電力を伝送するツイスト線から構成されている。マスタ装置は、ツイスト線との間で高周波信号を入出力することによりOFDM信号の送受信および電力の伝送を行う。スレーブ装置は、ツイスト線の交差部間の開口部に対向した開口領域によりツイスト線と電磁誘導結合するループ状の開口アンテナを備え、当該開口アンテナを介してOFDM信号の送受信および高周波電力の受電を行う。
本構成によれば、伝送路と各スレーブ装置との分岐点を非接触で構成できるので、スレーブ装置と分岐点の追加/削除が容易となる。マルチパスチャネルの構成であり且つ高周波信号を用いているので、OFDM変調方式が好適となる。
請求項5記載の手段によれば、第2のしきい値は、第1のしきい値よりも小さい値に設定されている。相互相関値と第1のしきい値との比較により直接波の到達を捉え、相互相関値と第2のしきい値との比較により遅延波の到達を捉える。本構成によれば、直接波の到達および反射により減衰した遅延波の到達を確実に捉えることができる。
第1の実施形態を示すマスタとスレーブのブロック構成図 通信システムの全体構成図 相関器の構成図 相関器とGI長決定部の構成図 ガードインターバルの機能説明図 ガードインターバル長決定処理における通信のシーケンス図 マスタが実行するガードインターバル長決定処理のフローチャート スレーブが実行する規定系列送信処理のフローチャート 受信サンプル系列Rと規定系列Pの構成図 相関器における受信サンプル系列Rと規定系列Pとの関係を示す図 OFDM信号を対象とする相互相関値CPRの特性を示す図 4種類の遅延波の構成について相互相関値CPRの変化を示す図 ガードインターバル長を決定する際に参照するテーブルの内容を示す図 第2の実施形態を示す図4相当図 図13相当図 マスタが実行するガードインターバル長調整処理のフローチャート スレーブが実行する規定データ送信処理のフローチャート ガードインターバル長の決定処理および調整処理における通信のシーケンス図 第3の実施形態を示す図1相当図
各実施形態において実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1から図13を参照しながら説明する。図2に示す通信システム10は、ノードとして伝送ケーブルZ(伝送路)に接続された1つのマスタMと複数のスレーブSn(n=1、2、…、N)を備えている。
ノードが接続される分岐点および終端で反射が生じるので、マスタMと各スレーブSnとの間に形成されるチャネルは、直接波の他に遅延波が生じるマルチパスチャネルとなる。そこで、マスタMと各スレーブSnはOFDM変調方式による通信を行う。車両内の通信ネットワークでは、マスタMは例えばECUからなり、スレーブSnは例えばセンサ、アクチュエータなどからなる。伝送ケーブルZは例えばツイスト線からなる。
マスタMは、図1に示すように送信部11、受信部12、相関器13およびGI長決定部14を備えている。送信部11は、送信データ生成部15、一次変調部16、IFFT部17、GI付加部18、プリアンプル付加部19、D/A変換器20、RF送信部/受信部21などから構成されている。送信データ生成部15は送信ビット列を生成する。一次変調部16は、送信ビット列(シンボル)をQPSK、QAMなどの変調方式により複素シンボルにマッピングする。IFFT部17は、複素シンボルを複数のサブキャリアに対応させて逆高速フーリエ変換を実行し、OFDMシンボル(有効シンボル)を生成するOFDM変調器である。
GI付加部18は、各有効シンボルに対し、GI長決定部14で決定した長さを持つガードインターバルを付加してOFDM信号を生成する。プリアンプル付加部19は、フレームの先頭にシンボル同期に用いるプリアンブルを付加する。D/A変換器20は、フレームをD/A変換して連続する基底帯域の送信信号を生成する。RF送信部/受信部21は、この基底帯域の送信信号を搬送帯域の送信信号に変換して伝送ケーブルZを介して送信する。
受信部12は、RF送信部/受信部21、A/D変換器22、プリアンブル検出部23、GI除去部24、FFT部25、一次復調部26などから構成されている。RF送信部/受信部21は、受信した搬送帯域の信号を基底帯域の信号に変換してA/D変換器22に出力する。A/D変換器22は、基底帯域の受信信号をサンプリングしてA/D変換することにより受信サンプル系列Rを得る。
プリアンブル検出部23は、フレームの先頭を示すプリアンブルを検出してシンボル同期を行う。GI除去部24は、受信サンプル系列R内のOFDM信号からガードインターバルを除去してOFDMシンボル(有効シンボル)を得る。FFT部25は、この有効シンボルに対し高速フーリエ変換を実行し、サブキャリアに対応した複素シンボルを生成するOFDM復調器である。一次復調部26は、復調された複素シンボルに基づいて受信ビット列(シンボル)にデマッピングする。
マスタMと全てのスレーブS1〜SNは、ガードインターバル長の決定処理に使用する共通の規定データを有している。相関器13(相関算出部)は、規定データをOFDM変調して得た有効シンボルに後述する初期長さを持つガードインターバルを付加して得られる規定系列Pと、A/D変換器22が出力する受信サンプル系列Rとの相互相関値CPR(τ)を出力する。
図3に示すように、相関器13は、直列に接続されたL個のレジスタF1〜FLからなるシフトレジスタを備えている。レジスタF1〜FLは、例えばフリップフロップ(F/F)から構成されている。このシフトレジスタは、受信サンプル系列Rを入力し、受信部12における受信信号のサンプルごとにシフト動作する。さらに、相関器13は、レジスタF1〜FLの出力値と係数(本実施形態では規定系列P)の値とをサンプルごとに掛け合わせる乗算器H1〜HLと、これら乗算値H1〜HLの総和を演算する加算器Yを備えている。
GI長決定部14は、図1および図4に示すように、相関値判定部27、遅延時間記憶部28、最大値検出部29およびGI長設定部30を備えている。相関値判定部27は、図4に示すように判定器31、32、カウント部33および出力スイッチ34から構成されている。判定器31は、相関器13から出力される相互相関値CPR(τ)が第1のしきい値Cth1を超えたか否かを判定する。判定器32は、相関器13から出力される相互相関値CPR(τ)が第2のしきい値Cth2を超えたか否かを判定する。
カウント部33は、判定器31により相互相関値CPR(τ)が第1のしきい値Cth1を超えたと判定された時点から、判定器32により相互相関値CPR(τ)が第2のしきい値Cth2を超えたと判定された時点まで、相関器13で用いるクロックの数をカウントする。出力スイッチ34はカウント終了時に閉じる。これにより、カウント値が遅延時間τnとして遅延時間記憶部28に記憶される。
最大値検出部29は、全てのスレーブSnの遅延時間τ1〜τNが記憶されたことを条件として、遅延時間τ1からτNのうち最大遅延時間τmaxを求め、ワーストスレーブSwを特定する。GI長設定部30は、最大遅延時間τmaxに基づいてガードインターバルの長さを決定する。GI長決定部14は、決定したガードインターバル長をGI付加部18とGI除去部24に与えるとともにスレーブS1〜SNに送信する。
スレーブSnは、図1に示すようにマスタMと同様の送信部11と受信部12を備えている。GI長設定部35は、マスタMから受信したガードインターバル長をGI付加部18とGI除去部24に与える。従って、マスタMとスレーブSnで用いるガードインターバル長は同一となる。
次に、本実施形態の作用について図5から図13も参照しながら説明する。車載LANを構成する通信システム10では、オプションとしてセンサやアクチュエータなどの新たなノード(スレーブ)が追加され、或いは不要となったノードが削除される場合がある。こうしたノードの追加/削除により、伝送ケーブルZのトポロジに変更が生じ、マスタMと各スレーブSnとの間のチャネルの伝搬特性が変化する。
OFDM通信では、伝送ケーブルZの遅延広がりによるシンボル間干渉を防止するため、有効シンボルの一部をコピーして先頭に付加するガードインターバルが用いられる。図5は、図2に示すチャネル1、2、Nにおける1つ前のOFDMシンボルの遅延波と、その後に続くOFDMシンボルの直接波との関係を示している。遅延広がりがガードインターバル長より短いチャネル1、2では、シンボル間干渉を回避できる。これに対し、遅延広がりがガードインターバル長より長いチャネルNでは、シンボル間干渉が生じて受信エラーが発生する虞がある。遅延広がりは、分岐点および終端での反射の影響が大きい。図2に示す例では、スレーブSNの遅延広がりが最大になるとは限らない。
マスタMは、チャネルの伝搬特性の変化により遅延広がりが変化することに対応するため、相関器13とGI長決定部14を用いてガードインターバル長を動的に決定する。電源がオンされると、マスタMとスレーブS1〜SNは、通信の開始前に送信部11と受信部12に対し共通の通信パラメータの初期設定を行う。通信パラメータとは、初期のガードインターバル長(初期長さ)、シンボルの長さ(本実施形態では一定)、一次変調の方式(本実施形態では一定)などである。
図6および図7に示すように、マスタMは、スレーブS1〜SNの中から順に1つのスレーブSnを選択し、その選択したスレーブSnについてステップU1からステップU6の処理を実行する。すなわち、マスタMは、規定系列Pの送信を要求する送信要求データをOFDM変調し、ガードインターバルを付加してスレーブSnに送信する(ステップU1)。これとともに、相関器13の係数に規定系列P(0)〜P(L−1)を設定する(ステップU2)。このときに付加するガードインターバルの長さは、シンボル間干渉が生じない長さに設定される。初期長さがシンボル間干渉を生じさせない長さに設定されていれば、初期長さを用いればよい。
規定系列Pとは、上述したように規定データをOFDM変調して得た有効シンボルに初期長さを持つガードインターバルを付加して得られる系列である。具体的には、送信データ生成部15に規定データを設定したとときにD/A変換器20に入力される系列である。後述するように、マスタMは、スレーブSnから受信した受信サンプル系列Rを用いて遅延の大きさを求めるので、ガードインターバルの初期長さはゼロ以上の長さ(所定長)であればよい。
スレーブSnは、図8に示すように、送信要求データを受信したか否かを判断し(ステップV1)、送信要求データを受信した場合には、送信データ生成部15に規定データを設定する。これにより、スレーブSnの送信部11は、規定系列PからなるOFDM信号を送信する(ステップV2)。
マスタMは、ステップU2の実行後、相関器13から出力される相互相関値CPR(τ)と第1、第2のしきい値Cth1、Cth2とを比較する。受信サンプル系列Rと規定系列Pは、図9に示すようにガードインターバルと有効シンボルとを併せてLサンプルから構成されている。図10は、直接波が到達した時点を0として受信信号のサンプリング周期(サンプル時間)を単位とする時間τが経過したときの受信サンプル系列Rと、規定系列Pとの関係を示している。
OFDM信号のスペクトルは白色雑音に近いため、相関値は非常に小さくなる。図11に示すように、規定系列Pと直接波による受信サンプル系列Rとの相互相関値CPR(τ)は、直接波を受信した時点(τ=0)から時間L−1が経過した時点においてのみ大きく現れる。それ以外の時点の相互相関値CPR(τ)は非常に小さくなる。相互相関値CPR(τ)は(1)式で表される。
Figure 2015109584
スレーブSnが送信する規定系列P(t)を送信系列S(t)とすると、マスタMの受信サンプル系列R(t)は、遅延波が重畳した(2)式のように表せる。(1)式のR(t+τ)は(3)式となる。
Figure 2015109584
(3)式を(1)式に代入すると、相互相関値CPR(τ)は(4)式となる。
Figure 2015109584
(4)式の第1項が直接波による相互相関値であり、第2項が1サンプル時間だけ遅れた遅延波による相互相関値である。すなわち、振幅の大きい遅延波が重畳した場合、相関器13が出力する相互相関値CPR(τ)は、直接波に対応する時間L−1の時点のみならず、遅延波に対応する時間τ(>L−1)の時点で大きく現れる。
そこで、相関値判定部27の判定器31は、直接波を検出するため、相互相関値CPR(τ)が第1のしきい値Cth1を超えたか否かを判定する(ステップU3)。第1のしきい値Cth1は、直接波の受信サンプル系列Rによる相互相関値CPR(L−1)よりも小さい値となるように設定されている。判定器31が第1のしきい値Cth1を超えたと判定すると、カウント部33はスレーブSnに対応した遅延時間τnをゼロにリセットし、相関器13で用いるクロックにより遅延値τnのカウントを開始する(ステップU4)。
続いて、相関値判定部27の判定器32は、遅延波を検出するため、直接波に対応してピークが生じた相互相関値CPR(τ)が一旦低下した後、第2のしきい値Cth2を超えたか否かを判定する(ステップU5)。さらに、遅延波の遅れの程度および振幅は、伝送ケーブルZのトポロジにより種々に変化する。そこで、第2のしきい値Cth2は、一例として第1のしきい値Cth1よりも小さい値であって、且つ、シンボル間干渉が発生すると通信エラーを生じさせる振幅を持つ遅延波の受信サンプル系列Rによる相互相関値CPR(τ)のピーク値よりも小さい値となるように設定されている。第2のしきい値Cth2を超えたと判定すると、相関値判定部27はクロックのカウントを停止し、出力スイッチ34を通して遅延時間τnを遅延時間記憶部28に記憶する(ステップU6)。
図12(a)〜(d)は、有効シンボル長を32サンプル、ガードインターバルの初期長さを8サンプルとしたときの相関器13が出力する相互相関値CPR(τ)の例を示している。第1のしきい値Cth1(二点鎖線)は0.9、第2のしきい値Cth2(一点鎖線)は0.4である。(a)の受信サンプル系列Rは直接波のみからなる。(b)の受信サンプル系列Rは、直接波とτ=1、2、3だけ遅れた3つの遅延波の重ね合わせからなる。この3つの遅延波以外の遅延波は存在しない。同様に、(c)の受信サンプル系列Rは、直接波とτ=1、2、3、4、5だけ遅れた5つの遅延波の重ね合わせからなる。(d)の受信サンプル系列Rは、直接波とτ=1、2、3、4、5、6、7だけ遅れた7つの遅延波の重ね合わせからなる。
mサンプル時間だけ遅延した遅延波の振幅をam((2)式のam,0に相当)とすれば、図12(a)〜(d)における振幅amは以下のように設定されている。ここでは遅延波のうち最も遅いものが最大の振幅となるように設定したが、実際の遅延波の振幅はこれに限られない。
(a)a0=1.0
(b)a0=1.0、a1=0.125、a2=0.25、a3=0.5
(c)a0=1.0、a1=0.025、a2=0.075、a3=0.125、a4=0.25、a5=0.5
(d)a0=1.0、a1=0.0075、a2=0.0127、a3=0.025、a4=0.075、a5=0.125、a6=0.25、a7=0.5
(a)の場合には遅延波が存在しないので、相互相関値CPR(τ)が第2のしきい値Cth2を超えることはない。相関値判定部27は、所定の判定時間内に相互相関値CPR(τ)が第2のしきい値Cth2を超えない場合には、遅延時間τnをゼロとして遅延時間記憶部28に記憶すればよい。(b)の場合には遅延時間τn=3、(c)の場合には遅延時間τn=5、(d)の場合には遅延時間τn=7となる。
GI長決定部14が全てのスレーブS1〜SNの遅延時間τnを遅延時間記憶部28に記憶すると、最大値検出部29は、遅延時間τ1からτNのうち最大の遅延時間τmaxおよびそのスレーブ(ワーストスレーブSw)を特定する(ステップU7)。GI長設定部30は、図13に示すテーブルを参照し、最大遅延時間τmaxに対するガードインターバル長を決定する(ステップU8)。テーブルに示すGI長設定値にマージンを持たせてもよい。
GI長決定部14は、決定したガードインターバル長をスレーブS1〜SNに送信する。スレーブS1〜SNは、受信したガードインターバル長をGI長設定部35に保持する。これ以降、マスタMとスレーブSnは、決定された長さを持つガードインターバルを用いてOFDM通信を行う。なお、図7に示すガードインターバル長の決定処理では、A/D変換器22から出力される受信サンプル系列Rを用いるため、受信部12においてプリアンブル検出部23より後の処理部を機能させる必要はない。
以上説明したように実施形態によれば、マスタMは、OFDM変調による送信部11と受信部12に加え相関器13とGI長決定部14を備えている。マスタMは、各スレーブSnから送信された規定系列の受信サンプル系列Rと自ら有する規定系列Pとの相互相関値CPR(τ)に基づいて、当該スレーブSnとの通信で生じる遅延時間τnを求める。そして、遅延時間τ1〜τNの最大値τmaxに基づいてガードインターバル長を決定する。
従って、スレーブおよび分岐点の追加/削除により伝送ケーブルZのトポロジが変更されても、冗長による消費電力の増加および伝送効率の低下が生じないように、ガードインターバル長を動的に設定できる。マスタMは、各スレーブSnについて1回ずつの送受信処理を行えばよいので、各スレーブSnについて複数回の送受信を行う従来方法に比べ、短い時間でガードインターバル長を設定できる。
OFDM信号のスペクトルは白色雑音に近いため、受信サンプル系列Rと規定系列Pとが一致した時だけ相互相関値CPR(τ)が大きく現れる。従って、相互相関値CPR(τ)を第1のしきい値Cth1および第2のしきい値Cth2と比較することにより、直接波および遅延波を検出でき、遅延時間τnを精度よく検出することができる。この場合、第2のしきい値Cth2は、第1のしきい値Cth1よりも小さい値に設定されているので、直接波は勿論、反射により減衰した遅延波を確実に検出することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図14から図18を参照しながら説明する。図14に示すように、本実施形態のマスタMは、第1の実施形態で説明したGI長設定部30をGI長設定部36に置き替えた構成を備えている。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
GI長決定部14は、第1ステップとして図7に示す処理と同様の処理を実行する。すなわち、最大値検出部29は、遅延時間τnが最大となるワーストスレーブSwを特定するとともに、その最大遅延時間τmaxを求める(ステップU7)。GI長設定部36は、図15に示すテーブルを参照してガードインターバル長を決定する(ステップU8)。GI長決定部14は、決定したガードインターバル長をスレーブS1〜SNに送信する。
ここで用いるテーブルにはマージンを持たせており、最大遅延時間τmaxの2倍のサンプル時間を持つガードインターバル長としている。マージンは、シンボル間干渉を生じさせる遅延波が複数生じる場合でも、シンボル間干渉を防止するのに十分な長さに設定されている。従って、最大遅延時間τmaxの3倍、4倍、…等のサンプル時間を持つガードインターバル長が適切な場合もある。
続いて、GI長設定部36は、第2ステップとして図16に示すガードインターバル長の調整処理を実行する。GI長設定部36は、ガードインターバル長を1サンプル時間だけ短縮し(ステップW1)、ワーストスレーブSwに対し、規定データをOFDM変調して得た有効シンボルに短縮した長さを持つガードインターバルを付加したOFDM信号の送信を要求する(ステップW2)。図18に通信のシーケンスを示す。
ワーストスレーブSwは、図17に示すように、規定データの送信要求を受信したか否かを判断する(ステップX1)。送信要求を受信した場合には、ガードインターバル長を1サンプル時間だけ短縮し(ステップX2)、送信データ生成部15に規定データを設定する。これにより、ワーストスレーブSwの送信部11は、規定データのOFDM信号を送信する(ステップX3)。
マスタMのGI長設定部36は、ステップW2の実行後、ワーストスレーブSwから受信した信号のOFDM復調されたデータの受信品質に係る評価値を求める。受信品質に係る評価値は、ビット誤り率、シンボル誤り率およびエラーベクトル振幅(EVM)から選択された1または複数の値である。
ビット誤り率は、受信部12の一次復調後のデータ値と規定データ値とを比較して(不一致のビット数)/(全ビット数)で定義される。シンボル誤り率は、受信部12の一次復調後のシンボルと規定データのシンボルとを比較して(不一致のシンボル数)/(全シンボル数)で定義される。EVM(Error Vector Magnitude)は、受信部12の一次復調前のデータ(複素ベクトル)と規定データを一次復調したデータ(複素ベクトル)との二乗平均誤差で定義される。
GI長設定部36は、受信品質に係る評価値が所定の評価しきい値より低いか否かを判断し(ステップW3)、低い場合には1シンボル短縮する前のガードインターバル長を調整後の値として最終的に採用する(ステップW4)。一方、評価値が評価しきい値以上の場合には、評価値が評価しきい値より低くなるまで、ステップW1からW3の処理を繰り返し実行する。ビット誤り率、シンボル誤り率およびエラーベクトル振幅のうち複数の評価値が選択されている場合には、これら選択された評価値の少なくとも1つが評価しきい値より低い場合にステップW4に移行する。
本実施形態によれば、第1ステップで規定系列Pと受信サンプル系列Rとの相互相関値CPR(τ)に基づいて、マージンを持たせたガードインターバル長を求める。続いて第2ステップで、遅延時間が最大のワーストスレーブSwから受信した規定データの受信品質に係る評価値と評価しきい値とを比較してガードインターバル長を調整する。これにより、一層高精度にガードインターバル長を決定できる。第2ステップは、ワーストスレーブSwに対してのみ行えばよいので、従来方法に比べ短い時間でガードインターバルを必要最小限の長さに調整できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について図19を参照しながら説明する。通信システム37は、第1または第2の実施形態を非接触電力線通信に適用したものである。通信システム37は、伝送ケーブルZと各スレーブSnとの分岐点が非接触結合器で構成されており、OFDM通信およびマスタMからスレーブSnへの電力伝送を行う。このため、マスタMとスレーブSnの送信部38および受信部39は、RF送信部/受信部に替えてアップダウンコンバータ40と整合回路41を備えている。
伝送ケーブルZは、先端部で芯線が結合してループ状に形成されたツイスト線から構成されており、OFDM信号および電力を伝送する。ツイスト線を構成する一対の線は、撚り合わせのために所定の間隔で交差しており、その交差部Zc間に開口部Zaが形成されている。マスタMの整合回路41には伝送ケーブルZの末端部が接続されており、スレーブSnの整合回路41には円形のループ状に成形された開口アンテナ42が接続されている。整合回路41は、例えば可変容量コンデンサの容量値を変化させてインピーダンスマッチングを行う。
開口アンテナ42の開口領域は、伝送ケーブルZの開口部Zaに対向して設置されている。これにより、伝送ケーブルZとスレーブSnの開口アンテナ42が密に電磁誘導結合する。スレーブSnは、開口アンテナ42を介して非接触でOFDM信号の送受信および高周波電力の受電を行う。アップダウンコンバータ40は、基底帯域の送受信信号を高周波である搬送帯域の送受信信号に変換する。
図示しないが、マスタMは、電力交流信号を生成する高周波電力発生回路と、電力交流信号にOFDM信号を重畳して送信信号を得る重畳/分離回路を備えている。スレーブSnは、受信信号をOFDM信号および電力交流信号に分離する重畳/分離回路と、分離された電力交流信号を整流して直流電力を得る整流回路を備えている。スレーブSnは、マスタMから送られた電力により動作する。
本実施形態によれば、伝送ケーブルZと各スレーブSnとの分岐点が非接触であるため、スレーブSnと分岐点の追加/削除が容易となる。この追加/削除によりマスタMと各スレーブSnとの間のチャネルの伝搬特性が変化するが、第1または第2の実施形態で説明した手段によりガードインターバル長を動的に設定できる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
直接波とシンボル間干渉により通信エラーを生じさせる遅延波とを検出可能であれば、第2のしきい値Cth2を第1のしきい値Cth1に等しい値に設定し、或いは第2のしきい値Cth2を第1のしきい値Cth1よりも大きい値に設定してもよい。
第2の実施形態の第2ステップにおいて、ステップW1、X2でガードインターバル長から減じるサンプル時間は1より大きくてもよい。
図面中、10、37は通信システム、11、38は送信部、12、39は受信部、13は相関器(相関算出部)、14はGI長決定部、42は開口アンテナ、Mはマスタ(マスタ装置)、Snはスレーブ(スレーブ装置)、Zは伝送ケーブル(伝送路)、Zaは開口部、Zcは交差部である。

Claims (5)

  1. 伝送路(Z)に接続されてOFDM信号による通信を行うマスタ装置(M)と複数のスレーブ装置(Sn)とを備えた通信システム(10,37)において、
    前記マスタ装置は、
    OFDM変調して得た有効シンボルにガードインターバルを付加したOFDM信号を前記伝送路を介して送信する送信部(11,38)と、
    前記伝送路を介して受信した信号をサンプリングして得た受信サンプル系列内のOFDM信号からガードインターバルを除去し、得られた有効シンボルに対しOFDM復調を行う受信部(12,39)と、
    規定データをOFDM変調して得た有効シンボルにゼロ以上の所定長を持つガードインターバルを付加して得られる規定系列と前記受信サンプル系列との相互相関値を算出する相関算出部(13)と、
    前記複数のスレーブ装置のそれぞれについて順に、当該一つのスレーブ装置に対し、前記規定データをOFDM変調して得た有効シンボルに前記所定長を持つガードインターバルを付加した規定系列のOFDM信号の送信を要求した後、前記相関算出部が出力する相互相関値が第1のしきい値を超えた時点とその後第2のしきい値を超えた時点との時間間隔を当該一つのスレーブ装置についての前記伝送路の遅延時間として記憶し、前記各スレーブ装置についての遅延時間のうち最大値を求め、その最大の遅延時間に基づいて前記マスタ装置と前記複数のスレーブ装置との通信に共通に用いるガードインターバルの長さを決定し、そのガードインターバル長を前記各スレーブ装置に送信するGI長決定部(14)とを備えていることを特徴とする通信システム。
  2. 前記GI長決定部は、前記共通に用いるガードインターバル長を決定した後、前記遅延時間が最大のワーストスレーブ装置に対し、ガードインターバル長を所定のサンプル時間だけ短縮し、前記規定データをOFDM変調して得た有効シンボルに当該短縮した長さを持つガードインターバルを付加したOFDM信号の送信を要求し、それに応じて前記ワーストスレーブ装置から受信した信号のOFDM復調されたデータの受信品質に係る評価値が所定の評価しきい値より低い場合には、前記短縮する前のガードインターバル長を最終的に採用し、前記評価値が前記所定の評価しきい値以上の場合には、前記評価値が前記評価しきい値より低くなるまで、前記ワーストスレーブ装置に対する前記ガードインターバル長の短縮と前記OFDM信号の送信の要求および前記評価値と前記評価しきい値との比較処理を繰り返し実行することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記OFDM復調されたデータの受信品質に係る評価値は、ビット誤り率、シンボル誤り率およびエラーベクトル振幅(EVM)から選択された1または複数の値であることを特徴とする請求項2記載の通信システム。
  4. 前記伝送路は、端部で芯線が結合してループ状に形成され、OFDM信号および電力を伝送するツイスト線から構成され、
    前記マスタ装置は、前記ツイスト線との間で高周波信号を入出力することによりOFDM信号の送受信および電力の伝送を行い、
    前記スレーブ装置は、前記ツイスト線の交差部(Zc)間の開口部(Za)に対向した開口領域により前記ツイスト線と電磁誘導結合するループ状の開口アンテナ(42)を備え、当該開口アンテナを介してOFDM信号の送受信および高周波電力の受電を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の通信システム。
  5. 前記第2のしきい値は、前記第1のしきい値よりも小さい値に設定されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の通信システム。
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