WO2010113887A1 - 無線基地局装置、通信端末、通信処理方法およびプログラム - Google Patents

無線基地局装置、通信端末、通信処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

 本発明の無線基地局装置は、複数の移動局それぞれから受信する信号に基づいて複数の移動局毎に遅延スプレッドを推定する受信部(101)と、受信部で推定された遅延スプレッドに基づいて移動局毎にガードインターバルの長さを決定し、決定したガードインターバルの長さおよび所定の長さのデータシンボルとから1フレームに挿入可能なデータシンボルの数であるシンボル数を移動局毎に算出するスケジューリング部(102)と、スケジューリング部で移動局に対応して決定された長さのガードインターバルを移動局宛のデータシンボルの先頭に付加し、スケジューリング部で算出された、その移動局に対応するシンボル数のデータシンボルを含むフレームをその移動局宛に生成するガードインターバル付加部(107)と、を有する。

Description

無線基地局装置、通信端末、通信処理方法およびプログラム
 本発明は、無線基地局装置、通信端末、通信処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
 OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)無線通信は、広い通信帯域にユーザ毎のデータをシリアルパラレル変換して伝送するマルチキャリア方式である。それぞれの信号は互いに直交するため、FDM通信に比べて帯域を狭くすることができる。このようにOFDM通信はマルチキャリア伝送のため高速通信が可能であるが、一方でビットもしくはシンボル周期が短くなるため、符号間干渉の影響が問題になってくる。
 OFDM通信では、符号間干渉の影響を避けるために、データの先頭にガードインターバルを付加する。図1はガードインターバルを説明するための図である。
 図1に示すように、一定周期の通信フレーム内の各データシンボルには、遅延波による符号間干渉を回避するために、ガードインターバルが付加されている。ガードインターバルは、データシンボルの後ろの一定区間を先頭部分にコピーしたものである。ガードインターバルをデータに付加することによって符号間干渉を避けることができる。
 しかし、ガードインターバルは容量が小さくても、システム全体から見ると損失にあたるため、必要以上にガードインターバルを長くすると伝送容量低下の要因となる。そのため、ガードインターバルの長さを変える方法として、様々な提案がなされている。
 提案の一例が、特開2006-352786号公報(以下では、特許文献1と称する)に開示されている。特許文献1では、各移動局の遅延スプレッドの量を考慮して移動局を分類し、分類された移動局毎に、規定された時間スロット内で各移動局に対して周波数を割り当てることが開示されている。遅延スプレッドとは、移動局と基地局との間の伝搬遅延時間の時間的ゆらぎ(広がり)を表すものである。また、特許文献1には、エリア内における移動局の分布に関連させて、受信遅延スプレッドの異なる移動局を適切なガードインターバル長を有する時間スロット内に割り当てることが開示されている。
 特許文献1に開示された方法では、移動局毎に遅延スプレッドを判断し、比較的短い遅延スプレッド用のガードインターバルを付加したシンボルと、平均的な遅延スプレッド用のガードインターバルを付加したシンボルと、比較的長い遅延スプレッド用のガードインターバルを付加したシンボルの計3種類のシンボルによって通信フレームを構成している。
 図2は関連する技術の通信処理方法を比較するための図である。
 図2には、ガードインターバル(GI)の長さであるGI長が一定の場合のフレームと、特許文献1に開示された方法によるフレームが示されている。図2を参照して、GI長一定の場合と特許文献1に開示された方法の場合とを比較すると、通信フレームを同じシンボル数で構成すると、特許文献1に開示された方法の方がGI長一定の場合よりも、通信フレーム長を短縮できる利点がある。
 自動車や電車、船舶などの移動体を対象とする移動体通信では中継局やテレビ放送などの固定通信とは異なり、伝搬環境が時々刻々と変化するため、このような伝搬環境化では次のような問題が生じる。
 GI長一定の場合において、セル半径が小さく高い建物が多く存在する伝搬環境では、大きな遅延波が発生する確率は小さいため、符号間干渉によって伝送容量劣化が起こる可能性は小さい。しかし、OFDM通信においてガードインターバルは基本的に大きな損失であるため、大きな遅延波が発生しない環境で必要以上にガードインターバルを大きくすると伝送容量の低下につながる。
 一方、セル半径が大きく建物があまり存在しないような開けた地域かつ山岳などの反射物が存在する伝搬環境では、電力の高い大きな遅延波が発生する確率が高い。そしてその遅延波の影響よって符号間干渉が発生し、伝送容量の低下を引き起こしてしまう。
 さらに、複数基地局と複数移動局のOFDM無線通信システムを想定した場合、さらなる伝送容量の低下を引き起こしてしまう。
 以上のよう移動体通信においては、時々刻々と伝搬環境が変化するため、様々な長さの遅延波が発生する。そのため、ガードインターバルの長さを一定にした場合のOFDM無線通信では伝送容量が低下し、通信システムの非効率化につながる。
 また、特許文献1の方法では、下り回線と上り回線が周波数で異なるFDD(Frequency Division Duplex)方式では通信フレーム長を短縮すれば通信すればするほど、伝送速度を上げることができる。しかし、下り回線と上り回線が同じTDD(Time Division Duplex)方式では問題となる。
 すなわち、この方式をTDD方式で実現すると、下り回線と上り回線を切り替える時に必要なガードピリオドが増加してしまう。ガードピリオドはある一定時間通信を行わない区間であり、システムから見れば損失である。よって、TDD方式で実現すると、ガードピリオドの短縮でフレーム長が短縮できる反面、ガードピリオド増加による損失も伴う。
 以上の問題のため、特許文献1に開示された方法において、TDD方式を使用する通信方式ではガードインターバルを削減できても伝送速度を上げることができない。
 本発明の目的の一つは、符号間干渉の影響を抑制し、かつ、伝送容量を大きくすることを可能にした無線基地局装置、通信端末、通信処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することである。
 本発明の一側面の無線基地局装置は、複数の移動局それぞれから受信する信号に基づいて複数の移動局毎に遅延スプレッドを推定する受信部と、受信部で推定された遅延スプレッドに基づいて移動局毎にガードインターバルの長さを決定し、決定したガードインターバルの長さおよび所定の長さのデータシンボルとから1フレームに挿入可能なデータシンボルの数であるシンボル数を移動局毎に算出するスケジューリング部と、スケジューリング部で移動局に対応して決定された長さのガードインターバルをその移動局宛のデータシンボルの先頭に付加し、スケジューリング部で算出された、その移動局に対応するシンボル数のデータシンボルを含むフレームをその移動局宛に生成するガードインターバル付加部と、を有する構成である。
 本発明の一側面の通信端末は、無線基地局から受信する信号に基づいて遅延スプレッドを推定する受信部と、受信部で推定された遅延スプレッドに基づいてガードインターバルの長さを決定し、決定したガードインターバルの長さおよび所定の長さのデータシンボルとから1フレームに挿入可能なデータシンボルの数であるシンボル数を算出するスケジューリング部と、スケジューリング部で決定された長さのガードインターバルを無線基地局宛のデータシンボルの先頭に付加し、スケジューリング部で算出されたシンボル数のデータシンボルを含むフレームをその無線基地局宛に生成するガードインターバル付加部と、を有する構成である。
 本発明の一側面の通信処理方法は、複数の移動局それぞれから受信する信号に基づいて複数の移動局毎に遅延スプレッドを推定し、推定した遅延スプレッドに基づいて移動局毎にガードインターバルの長さを決定し、決定したガードインターバルの長さおよび所定の長さのデータシンボルとから1フレームに挿入可能なデータシンボルの数であるシンボル数を移動局毎に算出し、移動局に対応して決定された長さのガードインターバルをその移動局宛のデータシンボルの先頭に付加し、その移動局に対応するシンボル数のデータシンボルを含むフレームをその移動局宛に生成するものである。
 本発明の一側面のプログラムは、複数の移動局それぞれから受信する信号に基づいて複数の移動局毎に遅延スプレッドを推定し、推定した遅延スプレッドに基づいて移動局毎にガードインターバルの長さを決定し、決定したガードインターバルの長さおよび所定の長さのデータシンボルとから1フレームに挿入可能なデータシンボルの数であるシンボル数を移動局毎に算出し、移動局に対応して決定された長さのガードインターバルをその移動局宛のデータシンボルの先頭に付加し、その移動局に対応するシンボル数のデータシンボルを含むフレームをその移動局宛に生成する処理をコンピュータに実行させるものである。
図1はガードインターバルを説明するための図である。 図2は関連する技術の通信処理方法を比較するための図である。 図3は本実施形態の無線装置の一構成例を示すブロック図である。 図4は図3に示した無線装置を実際の環境に適応した場合の一例を説明するための図である。 図5は図4に示した移動局のそれぞれから送信された信号が基地局で受信された場合の様子を示すフレームの模式図である。 図6は本実施形態の無線装置の動作手順を示すフローチャートである。 図7は本実施形態の通信処理方法によるフレームおよび図2に示したフレームを示す模式図である。 図8は本実施形態の通信端末の一構成例を示すブロック図である。
 本実施形態の無線装置の構成を説明する。本実施形態の無線装置が無線基地局の場合で説明する。
 図3は本実施形態の無線装置の一構成例を示すブロック図である。図3に示す構成は、移動体通信において利用が想定されるIEEE802.16eの仕様を利用した場合の一例である。
 図3に示すように、無線装置10は、アンテナ100を介して電波を送受信する無線処理部108と、OFDM受信部101と、スケジューリング部102と、制御部103と、シリアルパラレル変換部104と、サブキャリア変調部105と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部と106と、ガードインターバル付加部107とを有する。
 各移動局からアンテナ100を介して受信した信号は、OFDM受信部101に送られる。OFDM受信部101は、受信信号からガードインターバルを除去し、受信信号のFFTを行い、サブキャリアの復調を行う回路である。さらに、OFDM受信部101は、それぞれの移動局からの信号をもとに遅延スプレッドを推定する回路を有する。
 OFDM受信部101で復調されたデータ信号はネットワーク(不図示)側へ送られ、一方で遅延スプレッド情報はスケジューリング部102に送られる。
 無線装置10には、CPU(Central Processing Unit)(不図示)とメモリ(不図示)とが設けられ、CPUがプログラムを実行することで、スケジューリング部102が仮想的に構成される。スケジューリング部102は、それぞれの移動局の遅延スプレッドから移動局毎のガードインターバル長を次のようにして決定する。スケジューリング部102は、フレーム内に挿入しているパイロットシンボルから希望波と遅延波の差分を求める。例えば、希望波は、直接到来する信号であり、建物の壁や地面に反射して到来した信号である。希望波は、これら受信する信号のうち最初に受信する信号である。これらの電波の差分は遅延スプレッドに比例する。そして、スケジューリング部102は、差分に対応してガードインターバルの長さを算出する。スケジューリング部102は、差分が小さいほどガードインターバル長を小さくし、差分が大きいほどガードインターバル長を大きくする。つまり、スケジューリング部102は、遅延スプレッドに比例するガードインターバル長を算出する。さらに、スケジューリング部102は、求めたガードインターバル長と、データシンボル長とから1フレーム内に詰め込めるデータシンボルの数を算出する。以下では、1フレームに挿入するデータシンボルの数を、単に「シンボル数」と称する。
 制御部103は、スケジューリング部102からシンボル数の情報を受信すると、1フレームあたりのシンボル数の情報を含むスケジューリング情報に対応して、シリアルパラレル変換部104とガードインターバル付加部107を制御する回路である。
 シリアルパラレル変換部104は、ネットワークから入力されるデータをパラレルデータからシリアルデータへ変換する回路である。サブキャリア変調部105は、シリアルパラレル変換部104の後段に接続され、シリアルデータの変調を行う回路である。IFFT部106は周波数軸上に並んだ信号を時間軸に変換する回路である。
 ガードインターバル付加部107はスケジューリング部102で決定されたガードインターバル長の信号を、制御部103を介して、データシンボルの先頭に付加する回路である。ガードインターバルが付加されたデータシンボルを含むフレームは、ガードインターバル付加部107の後段に接続された無線処理部108を介してアンテナ100から送信される。フレームを移動局毎に割り当てており、1フレーム毎に1ユーザに割り当てられる。
 次に、図3に示した無線装置10の動作を説明する。図4は図3に示した無線装置を実際の環境に適応した場合の一例を説明するための図である。図4に示す基地局301に図3に示した無線装置10が設けられている。
 図4に示すサービスエリア3の中心に基地局301が設けられている。サービスエリア3は基地局301が移動局と無線通信可能な範囲である通信圏に相当する。そして、図4に示すように、基地局301との距離がそれぞれ異なる3つの移動局302、303、304があるものとする。また、図4に示すように、建物402、403、404が点在しているものとする。移動体通信においては、図4に示すように、1つの基地局301に対して複数の移動局302、303、304が通信を行う。
 移動局302、303、304のそれぞれから基地局301に対して信号を送信すると、建物402の影響で移動局302の遅延波32uが発生し、建物403の影響で移動局303の遅延波33uが発生し、建物404の影響で移動局304の遅延波34uが発生する。移動局302の遅延波32uは希望波32dに対して時間d1の遅れで基地局301のアンテナ100に到着する。移動局303の遅延波33uは希望波33dに対して時間d2の遅れで基地局301のアンテナ100に到着する。移動局304の遅延波34uは希望波34dに対して時間d3の遅れで基地局301のアンテナ100に到着する。
 図5は図4に示した移動局のそれぞれから送信された信号が基地局で受信された場合の様子を示すフレームの模式図である。遅延波32u、33u、34uのそれぞれの遅れがフレームを用いて表されている。図5から、d1<d2<d3の関係にあることがわかる。なお、それぞれの移動局が使用するサブチャネルは固定とする。
 図6は本実施形態の無線装置の動作手順を示すフローチャートである。
 図3において、アンテナ100で受信された移動局それぞれの信号は、無線処理部108を介して、OFDM受信部101で復調され、遅延スプレッドが推定される(ステップ101)。復調された信号はネットワーク側へ送られ、それぞれの移動局の遅延スプレッド情報、サブキャリアの受信特性などの、移動局毎の受信状況に関する情報は、スケジューリング部102に送られる。
 スケジューリング部102は、各移動局の受信状況からそれぞれのガードインターバル長を次のように決定する。本実施形態では、スケジューリング部102は、移動局毎の遅延スプレッドに対応してガードインターバル長を、次のように算出する(ステップ102)。スケジューリング部102は、遅延スプレッドが小さい移動局に対してはガードインターバル長を小さくし、遅延スプレッドが大きい移動局に対してはガードインターバル長を大きくする。ガードインターバル長は、移動局の遅延スプレッドに比例しており、遅延スプレッドに対応して異なる。
 スケジューリング部102のガードインターバル長の決定方法を、図5を参照して具体的に説明する。図5に示す移動局302のように希望波32dに対して遅延波32uの遅れる時間が小さい場合はガードインターバル長を小さくし、移動局304のように希望波34dに対して遅延波34uの遅れが大きい場合はガードインターバル長を大きくする。
 続いて、スケジューリング部102は、決定したガードインターバル長から、1フレームあたりで削減できるガードインターバル時間を計算する。そして、スケジューリング部102は、その計算結果から1フレームに追加できるシンボル数を算出し、1フレームあたりのシンボル数を決定する。そして、スケジューリング部102は、決定した、移動局のガードインターバル長と1フレームあたりのシンボル数の情報を制御部103に送る。
 シリアルパラレル部104はネットワーク側から送られたデータをシリアルからパラレルに変換するとともに、制御部103から1フレームあたりのシンボル数の情報を含むスケジューリング情報をもとにサブキャリア変調部105にデータを送る。サブキャリア変調部105でサブキャリア毎に変調を行い、IFFT部106で周波数軸上のデータを時間軸上のデータを時間軸データに変換する。移動局が通信を続けている間、1つのサブキャリアはその移動局に独占される。
 ガードインターバル付加部107は、スケジューリング部102で移動局に対応して決定したガードインターバル長を、その移動局宛のデータシンボルに対して、制御部103の通知をもとに1シンボル毎にガードインターバルを付加する(ステップ103)。続いて、ガードインターバル付加部107は、スケジューリング部102で算出された、移動局に対応するシンボル数のデータシンボルを含むフレームを無線処理部108を介してアンテナ100からOFDM信号として送信する。
 次に、本実施形態の通信処理方法によるフレームと図2に示したフレームとを比較する。
 図7は本実施形態の通信処理方法によるフレームおよび図2に示したフレームを示す模式図である。図7はユーザ1からユーザ4のそれぞれの移動局についてのフレームが示されている。
 図7に示すように、GI長一定の場合と特許文献1の場合では、ユーザ1からユーザ4のフレームのシンボル数を合計すると、どちらの場合も合計値は16個である。これに対して、本実施形態では、上記2例と同じフレーム長で、ユーザ1からユーザ4のフレームのシンボル数を合計すると、その値は18個である。
 本実施形態では、図7に示すように、ユーザ2とユーザ4では、ガードインターバル長が長く、それぞれデータシンボルの数が4個であるが、ユーザ1とユーザ3では、ガードインターバル長が短く、それぞれデータシンボルの数が5個になっている。これは、ユーザ1とユーザ3の信号では、ガードインターバル長を短くした時間に応じてフレーム内にデータシンボルを追加できたからである。図7からわかるように、本実施形態では、GI長を一定にした場合および特許文献1の場合よりも、伝送容量を向上させることができる。
 なお、本実施形態では、無線基地局装置による上り回線から下り回線への通信処理方法を説明したが、本実施形態の通信処理方法を基地局側ではなく、移動局となる通信端末による下り回線から上り回線への通信で行ってもよい。図8は本実施形態の通信端末の一構成例を示すブロック図である。図8には図3と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。図8に示す通信端末300は、図3に示した無線装置10に設けられた構成の他に、音声が入力される入力部110と、音声を出力するための出力部111とを有する。この場合、各通信端末300は、無線装置10の動作と同様にして、基地局装置から受信する信号の遅延スプレッドに対応してガードインターバル長を決定すればよく、その詳細な説明を省略する。
 本実施形態は、様々な伝搬環境によって発生する遅延波から遅延スプレッドを計算し、その判定値からガードインターバルを動的に変化させる。遅延スプレッドが小さい伝搬環境に存在する移動局には、ガードインターバルの長さを短くする。一方、遅延スプレッドが大きい伝搬環境に位置する移動局には、ガードインターバルの長さを長くする。そして、1フレーム内のガードインターバルの長さを最終的に短縮することができた場合、その短縮した分の時間をデータシンボルの追加分に割り当てる。その結果、通信システム全体の伝送容量を大きくすることができる。
 また、基地局と各移動局間において、希望波と遅延波の差分が移動局毎に異なるため、ガードインターバルを移動局毎に設定ができる。その差分が短い移動局にはガードインターバルの長さを短くし、短縮した分の時間をシンボルデータに割り当てることによって伝送容量を向上させることができる。一方、その差分が大きい移動局にはガードインターバルの長さを長くし、符号間干渉による伝送容量低下を抑制することができる。
 また、本実施形態では、1フレームを1ユーザに割り当てて通信を行っている。あるユーザの通信が続いている間、そのユーザがサブキャリアを独占するので、時間軸上で複数ユーザによってサブキャリアをシェアすることはない。
 また、本実施形態では、スケジューリング部102は遅延スプレッドの大きさに比例してガードインターバルの長さを算出している。そのため、ガードインターバルの長さのパターンを予め複数準備しておく必要がない。
 また、本実施形態では、1フレーム毎(ミリ秒オーダの短時間毎)にガードインターバルの長さを計算により決定しているため、よりリアルタイムに通信処理を行うことが可能となる。
 さらに、OFDM無線通信のガードインターバルは符号間干渉を考慮して長めに設定されているため、GI長一定の場合と本実施形態の場合とを比較すると、本実施形態の方が通信システム全体の伝送容量を向上させることができる。
 なお、本実施形態では、スケジューリング部102は、CPUがプログラムを実行することで構成される場合で説明したが、スケジューリング部102の動作に準じた専用回路を無線装置に設けてもよい。
 また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明を、MC-CDMA(Multi- Carrier Code Division Multiple Access)通信などのガードインターバルを必要とする無線通信システムにも適用することができる。
 本発明の効果の一例として、符号間干渉の影響を抑制し、かつ、伝送容量を大きくすることができる。
 以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
 なお、この出願は、2009年3月31日に出願された日本出願の特願2009-085550の内容が全て取り込まれており、この日本出願を基礎として優先権を主張するものである。
 10  無線装置
 101  OFDM受信部
 102  スケジューリング部
 103  制御部
 104  シリアルパラレル変換部
 105  サブキャリア変調部
 106  IFFT部
 107  ガードインターバル付加部
 108  無線処理部

Claims (8)

  1.  複数の移動局それぞれから受信する信号に基づいて該複数の移動局毎に遅延スプレッドを推定する受信部と、
     前記受信部で推定された遅延スプレッドに基づいて前記移動局毎にガードインターバルの長さを決定し、決定したガードインターバルの長さおよび所定の長さのデータシンボルとから1フレームに挿入可能な前記データシンボルの数であるシンボル数を移動局毎に算出するスケジューリング部と、
     前記スケジューリング部で前記移動局に対応して決定された長さのガードインターバルを該移動局宛のデータシンボルの先頭に付加し、前記スケジューリング部で算出された、該移動局に対応する前記シンボル数のデータシンボルを含むフレームを該移動局宛に生成するガードインターバル付加部と、
    を有する無線基地局装置。
  2.  前記スケジューリング部は、
     前記遅延スプレッドの大きさに比例する、前記ガードインターバルの長さを算出する、請求項1記載の無線基地局装置。
  3.  無線基地局から受信する信号に基づいて遅延スプレッドを推定する受信部と、
     前記受信部で推定された遅延スプレッドに基づいてガードインターバルの長さを決定し、決定したガードインターバルの長さおよび所定の長さのデータシンボルとから1フレームに挿入可能な前記データシンボルの数であるシンボル数を算出するスケジューリング部と、
     前記スケジューリング部で決定された長さのガードインターバルを前記無線基地局宛のデータシンボルの先頭に付加し、前記スケジューリング部で算出された前記シンボル数のデータシンボルを含むフレームを該無線基地局宛に生成するガードインターバル付加部と、
    を有する通信端末。
  4.  前記スケジューリング部は、
     前記遅延スプレッドの大きさに比例する、前記ガードインターバルの長さを算出する、請求項3記載の通信端末。
  5.  複数の移動局それぞれから受信する信号に基づいて該複数の移動局毎に遅延スプレッドを推定し、
     推定した遅延スプレッドに基づいて前記移動局毎にガードインターバルの長さを決定し、
     決定したガードインターバルの長さおよび所定の長さのデータシンボルとから1フレームに挿入可能な前記データシンボルの数であるシンボル数を移動局毎に算出し、
     前記移動局に対応して決定された長さのガードインターバルを該移動局宛のデータシンボルの先頭に付加し、該移動局に対応する前記シンボル数のデータシンボルを含むフレームを該移動局宛に生成する、通信処理方法。
  6.  前記ガードインターバルの長さを決定する際、前記遅延スプレッドの大きさに比例する、前記ガードインターバルの長さを算出する、請求項5記載の通信処理方法。
  7.  複数の移動局それぞれから受信する信号に基づいて該複数の移動局毎に遅延スプレッドを推定し、
     推定した遅延スプレッドに基づいて前記移動局毎にガードインターバルの長さを決定し、
     決定したガードインターバルの長さおよび所定の長さのデータシンボルとから1フレームに挿入可能な前記データシンボルの数であるシンボル数を移動局毎に算出し、
     前記移動局に対応して決定された長さのガードインターバルを該移動局宛のデータシンボルの先頭に付加し、該移動局に対応する前記シンボル数のデータシンボルを含むフレームを該移動局宛に生成する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8.  前記ガードインターバルの長さを決定する際、前記遅延スプレッドの大きさに比例する、前記ガードインターバルの長さを算出する、請求項7記載のプログラム。
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