JP2015109197A - 照明制御システム - Google Patents

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裕一 江尻
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Abstract

【課題】照明器具の種類に係らず照明器具の特性に適合した照明光の制御を行うことが可能な照明制御システムを提供する。
【解決手段】照明制御システム30は、コントローラ31と、コントローラ31との間で通信信号の受信および送信を行う通信ユニット12と、通信ユニット12と接続する点灯ユニット11を備えた照明器具32とを有し、点灯ユニット11は、点灯制御信号に基づいて点灯回路部1を制御する点灯制御部2を備え、通信ユニット12は、第1通信部5が受信した通信信号を記憶部8に記憶した特性情報に応じた点灯制御信号に変換して点灯制御部2へ出力する第1通信制御部6を備え、通信信号は、照明光の制御を行う制御情報と、照明器具32側の状態情報とを含み、通信ユニット12は、照明器具32と着脱自在に構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明制御システムに関するものである。
従来、照明器具における光源のオン、オフや調光制御などを、照明器具の外部に設けたコントローラの制御で行う照明制御システムが用いられている。
この種の照明制御システムとしては、図6に示す、制御装置103a,103bと接続させた照明器具側にディジタルインタフェースを介して放電ランプ102の駆動制御を行うライティング装置を備えたものが知られている(特許文献1を参照)。
特許文献1のライティング装置は、放電ランプ102を駆動する電子安定器101と、所定の放電ランプ102の駆動を制御する制御装置103a,103bとを備えている。ライティング装置は、ライティング装置を操作するための操作素子107a,107bを備えている。ライティング装置は、バス信号線路142を用いて、制御装置103a,103bが電子安定器101に制御命令を入力する。制御装置103a,103bは、駆動命令により、点弧および調光を含む放電ランプ102の駆動制御を行うことが可能となる。図6では、2つの空間を分ける境界を破線で示しており、操作素子107aと同じ機能を果たす操作素子107a’を別の空間に配置している。
特開2004−349257号公報
ところで、照明制御システムは、光―電気特性が光源によって異なっており、コントローラ側から同じ調光制御の通信信号が伝送されても照明器具の種類によって、所定の調光制御を行うことができない場合がある。そのため、照明制御システムは、光源に対応した照明器具の種類ごとに、照明器具を構成しなければならない場合がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、照明器具の種類に係らず照明器具の特性に適合した照明光の制御を行うことが可能な照明制御システムを提供することにある。
本発明の照明制御システムは、コントローラと、当該コントローラとの間で通信信号の受信および送信を行う通信ユニットと、当該通信ユニットと接続する点灯ユニットを備えた照明器具を有し、上記照明器具の上記点灯ユニットは、光源を点灯させる点灯回路部と、点灯制御信号に基づいて上記点灯回路部を制御する点灯制御部とを備え、上記通信ユニットは、上記通信信号の受信および送信を行う第1通信部と、上記照明器具の特性情報を記憶する記憶部と、上記第1通信部が受信した上記通信信号を上記記憶部に記憶した上記特性情報に応じた上記点灯制御信号に変換して上記点灯制御部へ出力する第1通信制御部とを備え、上記コントローラは、上記第1通信部との間で上記通信信号の送信および受信を行う第2通信部と、当該第2通信部を制御する第2通信制御部と、外部電源から供給される電力を上記第2通信制御部に適合する電力に変換して給電するコントローラ電源部とを備え、上記通信信号は、上記コントローラから送信され上記照明器具の照明光の制御を行う制御情報と、上記通信ユニットから送信される上記照明器具側の状態情報とを含み、上記点灯ユニットと接続する上記通信ユニットは、上記照明器具と着脱自在に構成していることが好ましい。
この照明制御システムにおいて、上記通信ユニットは、外部から供給される電力を上記第1通信制御部に適合する電力に変換して給電する通信ユニット電源部を備えていることが好ましい。
この照明制御システムにおいて、上記コントローラ電源部は、上記外部電源から供給される電力を上記第2通信制御部および通信電源部に給電し、上記通信ユニット電源部は、上記通信信号の受信および送信を行う通信線を介して、上記通信電源部から供給される電力を上記第1通信制御部に適合する電力に変換して給電することが好ましい。
この照明制御システムにおいて、上記記憶部は、予め複数の種類の上記照明器具ごとの上記特性情報を記憶しており、上記通信信号は、上記コントローラから送信され上記特性情報の中ら所定の特性情報を選択する選択情報を含み、上記通信ユニットは、上記コントローラから送信される上記通信信号の上記選択情報によって、上記記憶部に記憶している所定の特性情報を選択することが好ましい。
この照明制御システムにおいて、上記第1通信制御部と上記点灯制御部とは、PWM信号により上記通信信号の情報を伝送することが好ましい。
この照明制御システムにおいて、上記第1通信制御部と上記点灯制御部とは、直流電圧の振幅信号で上記通信信号の情報を伝送することが好ましい。
この照明制御システムにおいて、上記第1通信制御部と上記点灯制御部とは、シリアル通信で上記通信信号の情報を伝送することが好ましい。
本発明の照明制御システムにおいては、通信ユニットを照明器具と着脱自在な構成とすることにより、照明器具の種類に係らず照明器具の特性に適合した照明光の制御を行うことが可能な照明制御システムを提供する。
図1は、実施形態1の照明制御システムのブロック図である。 図2は、実施形態1の照明制御システムにおける動作を説明する説明図である。 図3は、実施形態1の別の照明制御システムのブロック図である。 図4は、実施形態2の照明制御システムのブロック図である。 図5は、実施形態3の照明制御システムのブロック図である。 図6は、従来の照明制御システムのブロック図である。
(実施形態1)
以下、本実施形態の照明制御システム30について、図1および図2を参照しながら説明する。
本実施形態の照明制御システム30は、図1に示すように、コントローラ31と、コントローラ31との間で通信信号の受信および送信を行う通信ユニット12と、通信ユニット12と接続する点灯ユニット11を備えた照明器具32とを有している。照明器具32の点灯ユニット11は、光源33を点灯させる点灯回路部1と、点灯制御信号に基づいて点灯回路部1を制御する点灯制御部2とを備えている。通信ユニット12は、通信信号の受信および送信を行う照明用通信部として第1通信部5を備えている。また、通信ユニット12は、照明器具32の特性情報を記憶する記憶部8を備えている。通信ユニット12は、第1通信部5が受信した通信信号を記憶部8に記憶した特性情報に応じた点灯制御信号に変換して点灯制御部2へ出力する第1通信制御部6を備えている。コントローラ31は、第1通信部5との間で通信信号の送信および受信を行う制御用通信部として第2通信部25を備えている。コントローラ31は、第2通信部25を制御する第2通信制御部26を備えている。コントローラ31は、外部電源34から供給される電力を第2通信制御部26に適合する電力に変換して給電するコントローラ電源部として第4電源部27を備えている。ここで、通信信号は、コントローラ31から送信され照明器具32の照明光の制御を行う制御情報と、通信ユニット12から送信される照明器具32側の状態情報とを含んでいる。また、照明制御システム30では、点灯ユニット11と接続する通信ユニット12は、照明器具32と着脱自在に構成している。
本実施形態の照明制御システム30では、通信ユニット12を着脱自在な構成とすることにより、照明器具32の種類に係らず照明器具32の特性に適合した照明光の制御を行うことが可能となる。
以下では、本実施形態の照明制御システム30をより詳細に説明する。
本実施形態の照明制御システム30では、通信ユニット12は、外部機器となるコントローラ31から照明光の制御を行う制御情報を含む通信信号を受信する第1通信部5を備えている。通信ユニット12は、第1通信部5が受信した通信信号を記憶部8に記憶した特性情報に応じた点灯制御信号に変換する信号変換部として第1通信制御部6を備えている。点灯ユニット11は、光源33を点灯させる点灯回路部1と、点灯制御信号に基づいて点灯回路部1を制御する点灯制御部2とを備えている。点灯ユニット11と接続する通信ユニット12は、照明器具32の特性に適合する通信ユニット12と交換可能としている。照明制御システム30では、コントローラ31から送信された通信信号に対し、照明器具32の特性情報に適合する通信ユニット12と交換することで、照明器具32の種類に係らず、照明器具32の特性に適合した照明光の制御を行うことが可能となる。
これにより本実施形態の照明制御システム30は、コントローラ31との通信機能を備えていない照明器具32に通信ユニット12を接続することで、後付的に通信機能を付加することが可能となる。通信ユニット12は、コントローラ31との通信機能を備えていない照明器具32に対し、通信機能を付与する通信拡張機能部ということもできる。そのため、本実施形態の照明制御システム30では、照明器具32の構成を簡略化することが可能となり、照明器具32の開発期間の短縮化を図ることも可能となる。
本実施形態の照明制御システム30は、通信線L1や電源線L2を介して、複数の照明器具32と、照明器具32を監視制御するコントローラ31とを接続している。なお、図1では、通信線L1や電力線L2を1本の線で図示しているが、実際には2本の電線によって構成している。照明制御システム30は、コントローラ31と、照明器具32側の通信ユニット12との間を通信線L1で接続して通信信号の受信および送信を行っているが、必ずしも通信線L1を用いた有線方式で行う必要はなく、無線方式により通信信号を伝送してもよい。
通信ユニット12は、有線方式として通信線L1を介して、通信信号を伝送する場合、シリアル通信により通信信号を伝送することができる。シリアル通信は、通信信号を伝送する通信線L1を1本または2本使用して、通信信号のデータを1ビットずつ連続的に送信や受信する通信方式であり、少ない通信線L1で通信信号を伝送することが可能となる。シリアル通信を用いた通信方式としては、米国電子工業会によって標準化されたRS−485通信や国際規格で認証を受けたDALI(Digital Addressable Lighting Interface)などが挙げられる。
照明制御システム30では、RS−485通信を利用する場合、バス型のマルチポイント接続に対応し、最大で32台までの複数対複数接続を行うことができる。また、照明制御システム30では、RS−485通信を利用する場合、通信線L1の最大長は、1.2kmで、最大通信速度は10Mbpsとすることができる。
照明制御システム30では、DALI通信を利用する場合、マスタ−スレーブ方式であり、1つのマスタとなるコントローラ31に対しスレーブとなる照明器具32を最大64台接続することができる。また、照明制御システム30では、DALI通信を利用する場合、マスタ−スレーブ間の最大距離を300mまでとることが可能となる。照明制御システム30は、DALI通信を利用する場合、2線式、半二重の1200(bit/sec)の通信を行うことができる。照明制御システム30では、DALI通信を利用する場合、スレーブのグループ化を行うことも可能である。照明制御システム30は、DALI通信を利用する場合、254階調の調光、フェードや16種類のシーンを設定した調光など高度な制御を行うことが可能となる。さらに、照明制御システム30では、DALI通信を利用する場合、コントローラ31と照明器具32との間において、双方向で通信できることから照明器具32側の故障や光源33の寿命などの情報をコントローラ31側で収集することもできる。
照明器具32は、たとえば、ECHONET(登録商標)などの通信プロトコルを用いて通信信号を送信することができる。ECHONETは、屋内の電灯線や無線を利用したホームネットワークの規格であり、通信回線とつながったゲートウェイを介して屋外から接続できる。ECHONETは、ECHONET内にあるコントローラ31から照明器具32を制御するほか、屋外のコントローラ31からの遠隔操作により照明器具32を制御することも可能となる。
通信ユニット12は、無線方式により通信信号を伝送する場合、たとえば、ZIGBEE(登録商標)やWiFi(登録商標)などの無線通信プロトコルを用いて送信することができる。照明制御システム30では、ZIGBEEを利用する場合、WiFiやBluetooth(登録商標)を利用する場合と異なり、接続できる照明器具32の数を最大65535個とすることができ、大規模なネットワークを構築することができる。照明制御システム30では、ZIGBEEを利用する場合、WiFiやBluetooth(登録商標)と比較して、制御情報など通信信号がそれほど大きくなく、間欠的に通信信号の伝送を行うことに向いている。
通信ユニット12は、たとえば、無線LANの通信規格の通信手順として採用されているCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)などのアクセス制御方式を用いることができる。CSMA/CAは、同一周波数を複数の通信ユニット12で共有しても、通信媒体上で生じる通信信号の衝突を回避することができる。なお、照明制御システム30では、通信手順は、通信信号の衝突を回避する手段であればCSMA/CAに限られるものではない。
照明制御システム30では、外部機器として、コントローラ31を備えた構成とすることができる。コントローラ31は、たとえば、コンピュータネットワークを利用することが可能なタブレット端末や多機能携帯電話を利用することができる。また、コントローラ31は、たとえば、屋内の壁面などに設けた制御機器やリモートコントローラなどを用いてもよい。コントローラ31は、第4電源部27と、照明器具32の特性情報を管理可能な第2通信制御部26と、照明器具32側と通信する第2通信部25とを備えた構成とすることができる。
第4電源部27は、たとえば、商用交流電源などの外部電源34から直流電源を作成することが可能なものである。第4電源部27は、たとえば、AC−DCコンバータを用いて構成することができる。第4電源部27は、第2通信制御部26を動作させるために、第2通信制御部26に適合した電力を第2通信制御部26に給電する。また、第4電源部27は、第2通信部25を動作させるため、第2通信部25に適合した電力を第2通信部25に給電することができる。
第2通信部25は、特定の照明器具32の通信ユニット12へ特定の照明器具32の照明光の制御を行う制御情報を送信することができる。また、第2通信部25は、照明器具32の状態情報を照明器具32側から受信することができる。すなわち、第2通信部25は、照明器具32側と双方向通信を行うことが可能に構成している。第2通信部25は、双方向通信を行うものだけに限られず、照明器具32側へ通信信号を送信だけするといった一方向の通信を行う構成に形成してもよい。第2通信部25は、照明器具32側からの通信信号を受信だけするといった一方向の通信を行う構成に形成することもできる。
第2通信制御部26は、第2通信部25を制御することができる。第2通信制御部26は、たとえば、マイクロコンピュータに適宜のプログラムを搭載することにより構成することができる。プログラムは、たとえば、マイクロコンピュータに設けられたメモリ(図示せず)に予め記憶させておけばよい。第2通信制御部26は、適宜のプログラムを備えることで、照明器具32側へ伝送する制御情報や照明器具32側から受信した状態情報を利用して、照明制御システム30の保守管理を行うこともできる。第2通信制御部26は、図示していないが、たとえば、光センサや人検知センサなど各種のセンサと電気的に接続させた構成としてもよい。第2通信制御部26は、センサから送られてくる信号を受信し、照明器具32側へ制御情報を含む通信信号に変換した上で、第2通信部25から送信するように構成することもできる。コントローラ31は、たとえば、屋外の光量を光センサにより検知して、屋内の複数の照明器具32のうち、窓際の照明器具32だけ減光するように、照明器具32の制御を行うことが可能となる。また、コントローラ31は、たとえば、複数の照明器具32のうち、人検知センサにより検知した人が存在する領域の照明器具32だけを点灯するように照明器具32を制御することが可能となる。
また、第2通信制御部26は、通信ユニット12から送られてきた照明器具32側の状態情報を受信し、送られた状態情報を図示していない液晶表示装置などのディスプレイのモニタに表示させるように構成してもよい。さらに、第2通信制御部26は、図示していない報知部と電気的に接続させた構成としてもよい。コントローラ31は、第2通信制御部26が照明器具32の状態情報を報知部からユーザに知らせたりしてもよい。報知部は、たとえば、スピーカやブザーなどの音を発するものや、ライトの点灯や点滅により報知を行うものを用いることができる。コントローラ31は、たとえば、照明器具32側から送られてきた状態情報が照明器具32側の故障や光源33の寿命を示すものであれば、モニタや報知部によりユーザに照明器具32側の異常や故障、光源33の寿命を知らせることが可能となる。なお、照明器具32側の状態情報とは、照明器具32側の異常や故障、光源33の寿命だけでなく、照明器具32の消費電力、光源33の累積点灯時間や現在の調光レベルなど種々のものとすることができる。
また、第2通信部25は、照明器具32のみならず、照明器具32以外の他の電気機器や電子機器と通信を行うことが可能なように構成してもよい。照明器具32以外の他の電気機器や電子機器としては、たとえば、パーソナルコンピュータやリモートコントローラなどを挙げることができる。したがって、本実施形態の照明制御システム30では、ユーザがリモートコントローラやパーソナルコンピュータを操作して、コントローラ31を介して照明器具32を制御することも可能となる。
照明器具32は、光源33を点灯可能な点灯ユニット11を備えている。照明器具32は、通信ユニット12が着脱自在にできるように構成している。照明器具32は、通信ユニット12と接続され、通信ユニット12からの点灯制御信号に基づいて点灯ユニット11が制御される。照明器具32は、たとえば、居室に直付けされた基礎的な照明であるベースライト、一点を集中的に照らすスポットライトや天井などに埋め込んで取り付けられるダウンライトとして構成することができる。照明器具32は、たとえば、LEDモジュールを光源33として点灯させる点灯ユニット11と、点灯ユニット11、通信ユニット12や光源33を保持する筐体とを備えた構成とすることができる。
照明器具32の点灯ユニット11は、光源33を点灯させる点灯回路部1と、点灯回路部1を制御する点灯制御部2と、外部電源34と接続する第1電源部3と、第1電源部3と接続する第2電源部4とを備えた構成とすることができる。
第1電源部3は、たとえば、商用交流電源などの外部電源34から電源線L2を介して供給される交流電力を点灯回路部1に適合した直流電力に変換して出力する。すなわち、第1電源部3は、光源33を点灯させる電力を点灯回路部1へ給電する。
第2電源部4は、たとえば、第1電源部3から供給される直流電力を点灯制御部2に適合した電力に変換して出力する。第2電源部4は、点灯制御部2を動作させる電源として機能する。また、第2電源部4は、通信ユニット12内の第1通信制御部6に給電する構成としてもよい。第2電源部4は、点灯ユニット11側の第1接続端子部9aと接続させた通信ユニット12側の第2接続端子部9cを介して、第1通信制御部6に給電することができる。
光源33は、たとえば、LED(Light Emitting Diode)、蛍光灯などの放電灯や有機EL(Electro Luminescence)素子などを用いることができる。光源33は、LEDを利用する場合、たとえば、LEDモジュールを構成することができる。LEDモジュールは、図示していないが、LEDを実装基板に実装した構成することができる。LEDモジュールは、複数個のLEDを直列接続、並列接続や直並列接続させた構成とすることができる。
点灯ユニット11は、点灯回路部1と、点灯制御部2とに加え、点灯回路部1に給電する第1電源部3を備えている。第1電源部3は、たとえば、電源線L2を介して、外部電源34から商用交流電力が入力される。第1電源部3は、交流電力を整流する整流回路と、整流回路からの出力を平滑する平滑コンデンサと、所望の電圧に変換するチョッパ回路などを含む力率改善回路などを含んだ構成とすることができる。
点灯回路部1は、たとえば、第1電源部3の両端間に電気的に接続させたスイッチング素子と、ダイオードとの直列回路とを備えている。点灯回路部1は、スイッチング素子とダイオードとの接続点に電気的に接続されたインダクタと、インダクタに電気的に接続され出力を平滑化する平滑コンデンサとを備えている。これにより、点灯回路部1は、降圧型のDC−DCコンバータを構成することができる。点灯ユニット11は、DC−DCコンバータの出力側に、LEDモジュールを光源33として電気的に接続すればよい。整流回路としては、たとえば、4個のダイオードにより構成されたダイオードブリッジを用いることができる。DC−DCコンバータとしては、たとえば、フライバック方式のスイッチング電源回路を用いることができる。
点灯制御部2は、点灯回路部1に設けたスイッチング素子の電流値が所定の値となるように、スイッチング素子のオンオフを制御する。点灯制御部2は、スイッチング素子のオンオフを制御するための点灯制御信号を出力する。点灯制御部2は、点灯制御信号として、たとえば、PWM(Pulse Width Modulation)信号を出力することができる。点灯回路部1は、点灯制御部2からの点灯制御信号に従って、スイッチング素子がオンオフする。
点灯制御部2は、たとえば、マイクロコンピュータに適宜のプログラムを搭載することにより構成することができる。プログラムは、たとえば、マイクロコンピュータに設けられたメモリ(図示せず)に予め記憶させておけばよい。点灯ユニット11では、点灯制御部2から出力される点灯制御信号の周波数もしくはパルス幅を適宜調整することによって、光源33に流れる電流をより定電流化することが可能となる。
点灯ユニット11の点灯制御部2は、通信ユニット12の第1通信制御部6と接続している。第1通信制御部6は、通信ユニット12が受信したコントローラ31からの照明光の制御を行う制御情報に基づいて、点灯制御信号を点灯制御部2へ出力する。点灯制御部2は、点灯制御信号に基づいて、点灯回路部1におけるDC−DCコンバータの出力電圧を指示する信号を出力する。言い換えれば、コントローラ31は、通信ユニット12を介して、照明器具32の点灯ユニット11と電気的に接続された光源33たるLEDモジュールを調光制御させることができる。
点灯ユニット11は、点灯制御部2が、光源33の特性に応じて所定の調光カーブを満たすように、コントローラ31からの通信信号に基づいて、点灯回路部1におけるスイッチング素子のオン時間を制御する。照明器具32では、コントローラ31からの通信信号にしたがって点灯回路部1のスイッチング素子のオン時間を点灯制御部2が制御することにより、光源33の調光レベルを調整することが可能となる。
点灯制御部2は、通信ユニット12から送られてくる制御情報を受けて、点灯回路部1を制御する。制御情報には、光源33の出力が100%となる全点灯、光源33の出力が0%となる消灯、調光制御や点滅動作など照明器具32の照明光の制御を行う制御情報が含まれている。本実施形態の照明制御システム30では、点灯ユニット11は、第2電源部4を備えている。第2電源部4は、第1電源部3からの直流電力を点灯制御部2の駆動に適合する電力に変換するDC−DCコンバータを備えた構成とすることができる。
通信ユニット12は、第1通信部5と、第1通信制御部6と、記憶部8とを備えた構成とすることができる。通信ユニット12は、照明器具32の点灯ユニット11と着脱自在で電気的に接続可能な機能を持っている。なお、照明制御システム30では、コントローラ31が送信する制御信号の信号方式に応じた通信方式に適合する通信ユニット12を照明器具32に接続すれば、コントローラ31と照明器具32との間の通信方式に寄らず照明器具32を制御することも可能となる。
点灯ユニット11と通信ユニット12とは、両者にコネクタを設けて電気的な接続を行ってもよいし、ケーブルなどを用いた配線により電気的な接続を行ってもよい。本実施形態の照明制御システム30では、通信ユニット12は、第1通信制御部6へ給電するため、第2電源部4と接続された点灯ユニット11側の第1接続端子部9aに接続可能な第2接続端子部9cを備えている。また、通信ユニット12は、第1通信制御部6が点灯制御部2へ点灯制御信号を出力するため、点灯制御部2と接続された点灯ユニット11側の第3接続端子部9bに接続可能な第4接続端子部9dを備えている。さらに、通信ユニット12は、第1通信部5がコントローラ31側からの通信信号を受信するため、通信線L1と接続された照明器具32側の第5接続端子部9fに接続可能な第6接続端子部9eを備えている。通信ユニット12と照明器具32側とは、通信ユニット12に設けたコネクタと照明器具32側に設けたコネクタにより接続させている。なお、通信ユニット12と照明器具32側とは、ケーブルなどを用いて配線により接続させてもよい。したがって、通信ユニット12と照明器具32側との間には、必ずしも接続端子が必要となるものではない。
第1通信部5は、コントローラ31との間で通信信号の受信および送信を行うことが可能なものである。したがって、第1通信部5は、たとえば、信号受信機と信号発信機とを備えた構成とすることができる。第1通信部5は、通信ユニット12と接続された照明器具32とは別の照明器具32と通信を行うことができるように構成してもよい。
第1通信制御部6は、通信信号を点灯制御信号に信号変換する信号変換機能を備えた構成とすることができる。第1通信制御部6は、通信信号から第1通信制御部6自身が行う制御内容を決める構成とすることができる。第1通信制御部6は、通信信号に含まれた制御信号を信号変換して点灯制御部2に出力する。本実施形態の照明制御システム30では、第1通信制御部6と点灯制御部2とは、シリアル通信で通信信号の情報を伝送することができる。
記憶部8は、照明器具32の特性情報を記憶することが可能なものである。記憶部8は、たとえば、不揮発性の半導体メモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などを用いて構成することができる。記憶部8は、予め複数の汎用の照明器具32の特性情報を記憶させておくことができる。記憶部8では、照明器具32の特性情報として、照明器具32に接続される光源33の特性に応じた光源33の光出力と調光信号との関係を示す調光特性を含めることができる。
次に、本実施形態の照明制御システム30における照明器具32の設定動作を示す。
最初に、照明器具32側の通信ユニット12は、通信線L1を介して、コントローラ31からの通信信号を第1通信部5で受信する。照明制御システム30では、コントローラ31は、たとえば、通信線L1を介して、シリアル通信で通信信号を通信ユニット12に送信する。
次に、第1通信制御部6は、コントローラ31から送られてきた通信信号がどのような通信信号であるかを判別する。第1通信制御部6は、たとえば、通信信号が光源33の全点灯、消灯や調光制御など照明器具32の照明光の制御を示す制御情報であるかを判別する。また、第1通信制御部6は、たとえば、照明器具32側の光源33の点灯時間が予め設定した寿命時間に達しているかの状態情報をコントローラ31側に送信することを要求する情報であるかを判別する。第1通信制御部6は、たとえば、照明器具32に異常や故障が生じていないかかの状態情報をコントローラ31側に送信することを要求する情報であるかを判別する。さらに、第1通信制御部6は、たとえば、予め複数の種類の照明器具32ごとの特性情報が記憶された記憶部8の特性情報の中から通信ユニット12が接続した照明器具32の特性に適合した所定の特性情報を選択する選択情報であるかを判別する。
第1通信制御部6では、通信信号が選択情報の場合、通信ユニット12が接続している照明器具32の種類を確認する。照明制御システム30では、コントローラ31側から送信される通信信号に、通信ユニット12が接続している照明器具32の種類に適合した特性情報を選択する選択情報を含ませることができる。なお、照明制御システム30では、照明器具32の種類として、たとえば、白熱電球を光源33として点灯させる照明器具32や蛍光灯を光源33として点灯させる照明器具32が挙げられる。また、照明制御システム30では、照明器具32の種類として、たとえば、LEDを光源33として点灯させる照明器具32や有機EL素子を光源33として点灯させる照明器具32なども挙げられる。
第1通信制御部6は、照明器具32の種類を確認した後、記憶部8より、通信ユニット12と接続している照明器具32に対応する特性情報を読み取る。照明制御システム30では、照明器具32の特性情報として、たとえば、照明器具32の定格電力、光源33の調光可能範囲、照明器具32における光出力と調光信号との関係などを示したものが挙げられる。なお、調光可能範囲とは、光源33を全点灯から最低何%まで光源33を点灯できるかをいう。
また、本実施形態の照明制御システム30では、通信ユニット12は、コントローラ31側からの通信信号が調光制御を示すものである場合、光源33を所定の光出力で出力するように、点灯制御部2へ通信信号の情報を伝送する。本実施形態の照明制御システム30では、第1通信部5で受信した通信信号を第1通信制御部6が照明器具32の特性情報に応じた点灯制御信号に変換して点灯制御部2へ出力する。
本実施形態の照明制御システム30では、第1通信制御部6と点灯制御部2とは、PWM信号により、通信信号の情報を伝送している。照明制御システム30は、第1通信制御部6が調光制御の通信信号に応じて、PWM信号のオン・デューティを変化させることで、点灯制御部2が制御する点灯回路部1を制御する。点灯回路部1は、たとえば、光源33として、LEDを用いている場合、PWM信号が入力されれば、PWM信号のパルス幅に応じて直流電流の出力波形を制御し光源33の光出力を予め設計された調光カーブに従って変化させる。本実施形態の照明制御システム30では、第1通信制御部6と点灯制御部2とがPWM信号により通信信号の情報を伝送しているので、通信ユニット12の第1通信制御部6を比較的に簡単な構成とすることが可能となる。本実施形態の照明制御システム30では、PWM信号を用いたものを示しているが、PWM信号を用いたものだけに限られない。第1通信制御部6と点灯制御部2とは、直流電圧の振幅信号で通信信号の情報を伝送することもできる。照明制御システム30は、通信信号の情報を伝送するため、たとえば、1Vないし10Vなどの直流電圧の振幅信号を利用してもよい。照明制御システム30では、第1通信制御部6と点灯制御部2とが、直流電圧の振幅信号で通信信号の情報を伝送する場合、通信ユニット12の第1通信制御部6を比較的に簡単な構成とすることができる。
以下では、図2を用いて、本実施形態の照明制御システム30における照明光の光出力と調光信号との相関関係を示す調光カーブを説明する。図2では、光源33に対応した照明器具32の種類ごとによって、光源33の光出力と調光信号との関係が異なることを示している。図2の調光カーブでは、光源33への出力電力が最大となる最大出力電力を100%とし、照明光の光出力を最大出力電力に対する出力電力の比で示している。図2の調光カーブでは、調光信号にPWM信号を用いて、調光信号をPWM信号のデューティ比で示している。
図2の破線は、白熱電球を光源33として点灯させる照明器具32の調光カーブを示している。図2の破線では、PWM信号のパルス幅におけるオン・デューティが大きくなるにつれ、照明器具32の光出力がリニアに下がって、光出力が100%の全点灯と0%の消灯との間の範囲内で調光制御できることを示している。白熱電球を光源33として点灯させる照明器具32の光出力は、PWM信号のパルス幅におけるオン・デューティが0%から100%までの間に対応して調光制御することができる。
図2の実線は、蛍光灯を光源33として点灯させる照明器具32の調光カーブを示している。図2の実線は、PWM信号のパルス幅におけるオン・デューティが大きくなるにつれ、照明器具32の光出力がリニアに下がって、光出力が100%の全点灯と0%の消灯との間の範囲内で調光制御できることを示している。蛍光灯を光源33として点灯させる照明器具32の光出力は、PWM信号のパルス幅におけるオン・デューティが、たとえば、約5%から95%までの間に対応して調光制御することができる。図2の一点鎖線は、LEDを光源33として点灯させる照明器具32の調光カーブを示している。図2の一点鎖線は、PWM信号のパルス幅におけるオン・デューティが大きくなるにつれ、照明器具32の光出力が徐々に上がって、光出力が0%の消灯と100%の全点灯との間の範囲内で調光制御できることを示している。LEDを光源33として点灯させる照明器具32の光出力は、PWM信号のパルス幅におけるオン・デューティが、たとえば、約5%から100%までに対応して調光制御することができる。すなわち、照明器具32では、調光可能範囲が0%より大きく100%より小さい場合だけでなく、光源33によって、たとえば、約5%より大きく100%より小さい範囲となる場合がある。
照明制御システム30では、光源33によって、オン・デューティに対する光出力が異なる傾向にある。このため、照明制御システムは、照明器具32の特性情報に適合していない調光制御信号が入力された場合、たとえば、同じ30%の光出力で光源33を調光制御させようとしても、照明器具32の種類によって明るさが異なることがある。
本実施形態の照明制御システム30では、照明器具32の種類の違いに係らず同じ調光レベルの調光制御の信号が与えられた場合と同様に照明光の光出力が得られるように、通信ユニット12側が照明器具32の特性情報を保有している。そのため、照明制御システム30では、照明器具32の特性情報を把握したうえで、人間の目にとって綺麗に消灯などしているように見えるように調光レベルを調整することが可能となる。なお、PWM信号のオン・デューティとは、PWM信号の予め定められた周期の中のオン時間の割合を示す。
本実施形態の照明制御システム30では、記憶部8は、予め複数の種類の照明器具32ごとの特性情報を記憶している。また、照明制御システム30では、通信信号は、コントローラ31から送信され特性情報の中ら所定の特性情報を選択する選択情報を含んでいる。通信ユニット12は、コントローラ31から送信される通信信号の選択情報によって、記憶部8に記憶している所定の特性情報を選択する。これにより、照明制御システム30では、記憶部8に記憶してある照明器具32の特性情報を通信ユニット12側で選択することができる。そのため、本実施形態の照明制御システム30では、第1通信制御部6は、記憶部8に記憶してある照明器具32の情報を、第2通信部25を介して選択することが可能になる。本実施形態の照明制御システム30では、どの種類の照明器具32が接続されても、照明器具32の特性に適合した照明光の照明制御を行うことが可能となる。言い換えれば、照明制御システム30は、後付けの照明器具32に通信機能を付加でき、通信ユニット12と照明器具32とを別体に構成することで、照明器具32側の開発期間の短縮化を図ることが可能となる。
なお、本実施形態の別の照明制御システム30では、図3に示すように、コントローラ31は、第5電源部28を備えた構成としてもよい。コントローラ31は、第5電源部28を備えた構成とすることで、第5電源部28からの電力を通信信号として利用することができる。
(実施形態2)
図4に示す本実施形態の照明制御システム30は、図3に示す実施形態1と同様の構成であって、第1通信制御部6に電力を供給する第3電源部7を通信ユニット12に備えた点が主として相違する。なお、本実施形態の照明制御システム30では、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態の照明制御システム30では、図4に示すように、通信ユニット12は、外部から供給される電力を第1通信制御部6に適合する電力に変換して給電する通信ユニット電源部として第3電源部7を備えている。すなわち、通信ユニット12は、第3電源部7が第1通信制御部6に給電する。
これにより、本実施形態の照明制御システム30は、照明器具32とは別途に通信ユニット12を駆動する電力を確保することが可能となる。そのため、照明器具32は、第1電源部3、第2電源部4の設計にあたって、光源33を点灯させる照明器具32以外の電力消費を考慮した設計としなくともよい。
本実施形態の照明制御システム30では、電源線L2を介して、外部電源34より給電された交流電力を第3電源部7で、所定の直流電力に変換して第1通信制御部6に供給している。第3電源部7は、たとえば、AC−DCコンバータを用いて構成することができる。また、通信ユニット12は、通信ユニット12の第2接続端子部9cと、電力線L2側と接続した照明器具32からの第11接続端子部9gとを、電気的に接続し且つ着脱可能な構成としている。
実施形態1の照明制御システム30では、通信ユニット12に供給する電源容量を考慮した上で、点灯ユニット11内の第1電源部3および第2電源部4を設計する必要がある。本実施形態の照明制御システム30では、通信ユニット12内に第3電源部7を備えていることより、通信ユニット12の電源容量を照明器具32で考慮する必要がない。そのため、本実施形態の照明制御システム30では、実施形態1の照明制御システム30と比較して、通信ユニット12を考慮した電源容量の照明器具32に設計にする必要もなく、照明器具32の設計が、より容易となる。本実施形態の照明制御システム30では、通信ユニット12内に第3電源部7が存在しているため、照明器具32内の電源容量を考慮した設計にすることなく、コントローラ31側との通信を行う通信機能を付与できる。そのため、本実施形態の照明制御システム30は、設計の簡易化を図ることができ、照明器具32の種類ごとに個別に照明器具32を設計する必要もなく、照明器具32自体の開発期間の短縮化を図ることも可能となる。
なお、本実施形態の照明制御システム30では、通信線L1を利用して通信信号を受信および送信を行う代わりに、電力線L2を利用してPLC(Power Line Communication)により、照明器具32の制御を行うこともできる。PLCは、電力線L2を通信回線として利用する技術であり、照明制御システム30では、PLCにより、数Mbpsないし数百bpsの速度で調光制御などを行うことも可能となる。
(実施形態3)
図5に示す本実施形態の照明制御システム30は、図4に示す実施形態2と同様の構成であって、通信線L1を介して供給された電力を第3電源部7が第1通信制御部6に給電する点が主として相違する。なお、本実施形態の照明制御システム30では、実施形態2と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態の照明制御システム30では、図5に示すように、コントローラ電源部としての第4電源部27は、外部電源34から供給される電力を第2通信制御部26および通信電源部としての第5電源部28に給電している。また、通信ユニット電源部としての第3電源部7は、通信信号の受信および送信を行う通信線L1を介して、第5電源部28から給電される電力を第1通信制御部6に適合する電力に変換して給電する。
本実施形態の照明制御システム30では、通信線L1を介して、第5電源部28より給電された直流電力を第3電源部7で、所定の直流電力に変換して第1通信制御部6に供給している。言い換えれば、本実施形態の照明制御システム30は、通信線L1を利用して給電するバス給電を行っている。第3電源部7は、たとえば、DC−DCコンバータを用いて構成することができる。また、通信ユニット12は、通信ユニット12の第2接続端子部9cと、通信線L1側からの照明器具32の第12接続端子部9hとを電気的に接続し、且つ着脱可能な接続端子で構成することができる。
本実施形態の照明制御システム30では、第3電源部7は、第5電源部28から給電される直流電力が外部電源34と比較して、低電圧の直流電力に変換しているため、交流と直流との変換を行う構成や絶縁型電源の構成としなくともよい。そのため、本実施形態の照明制御システム30は、外部電源34の交流電力を直接的に直流電力に電力変換して第1通信制御部6に給電する実施形態2の照明制御システム30と比較して、第3電源部7の大きさを、より小型化することが可能となる。なお、絶縁型電源は、一般に、出力電圧を制御するため、二次側出力を絶縁して一次側にフィードバックする。そのため、絶縁型電源は、部品点数が増え小型化することが難しい傾向にある。
また、本実施形態の照明制御システム30は、電力線L2を介して給電される外部電源34からの交流電力を直接的に第1通信制御部6の電力に変換するものでないため、実施形態2のごとき、交流と直流との変換を行う構成や絶縁型電源を必要としない。そのため、本実施形態の照明制御システム30は、実施形態2と比較して、第3電源部7の構成を比較的に簡単な構成とすることも可能となる。また、第3電源部7は、通信線L1を介して、直流電力が供給されるため、実施形態2と比較して、部品点数を減らし比較的安価に構成とすることも可能となる。
なお、本実施形態の照明制御システム30は、実施形態1ないし実施形態2で説明した各構成を適宜に適用してもよい。
(実施形態4)
本実施形態の照明制御システム30は、実施形態1と同様の構成であって、図示していないが、第1通信制御部6が点灯制御部2へ情報を送信する際の手段にシリアル通信を使用している点が主として相違する。なお、本実施形態の照明制御システム30は、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態の照明制御システム30は、第1通信制御部6と点灯制御部2とは、シリアル通信で通信信号の情報を伝送する。
第1通信制御部6は、シリアル通信を用いることで、点灯制御部2と情報の送信や受信を比較的簡単に行うことが可能となる。照明制御システム30は、点灯制御部2への送信として、たとえば、光源33の全点灯、消灯、調光制御や点滅動作など照明器具32の照明光の制御を示す制御情報が挙げられる。
点灯ユニット11と通信ユニット12との間では、第1通信制御部6が点灯回路部1を制御する点灯制御信号を点灯制御部2に送信する。また、点灯ユニット11と通信ユニット12との間では、点灯制御部2が、光源33の不灯、照明器具32の消費電力、光源33の累積点灯時間や現在の調光レベルなど照明器具32側の状態情報を第1通信制御部6に送信する。
点灯制御部2は、たとえば、光源33に流している電流値や印加している電圧値に基づいて、光源33に異常や故障などが生じているか否かの判別をすることもできる。ここでは、光源33の異常や故障を例示しているが、点灯回路部1が異常や故障しても同様に確認することが可能となる。
本実施形態の照明制御システム30では、光源33に流している電流値と、印加している電圧と、照明器具32の各部の制御電力を足し合わせることで、照明器具32側の消費電力値を算出することが可能となる。消費電力は、照明器具32の消費電力と現在の光源33の調光レベルとを乗算することで簡易的に算出してもよい。本実施形態の照明制御システム30では、点灯回路部1に通電した時間や光源33の点灯時間をカウントすることで、光源33の累積点灯時間を算出することができる。なお、照明器具32は、光源33の累積点灯時間を算出するため、たとえば、図示していない計時部を点灯ユニット11に備えた構成とすればよい。本実施形態の照明制御システム30では、点灯制御部2は、第1通信制御部6から送られてくる情報に基づいて、光源33を調光制御することが可能となる。
照明制御システム30では、消費電力の算出、光源33の累積点灯時間の算出などを照明器具32側で行うものだけでなく、通信ユニット12の第1通信制御部6で行うことも可能となる。
本実施形態の照明制御システム30では、たとえば、照明器具32の状態情報を定期的に点灯制御部2より出力することで、第1通信制御部6は、照明器具32の状態情報を常時に入手することが可能となる。照明制御システム30では、照明器具32の状態情報を入手するタイミングは、定期的に入手するものだけに限られず、第1通信制御部6が要求した場合のみ入手するものでもよい。
通信ユニット12は、通信線L1を介して、照明器具32の状態情報を含む通信信号を第1通信制御部6が第1通信部5から送信することによって、コントローラ31に照明器具32の状態情報を出力することができる。コントローラ31は、照明器具32側の異常や故障、光源33の累積点灯時間より推測した光源33の寿命など現在の照明器具32側の状態や照明器具32側の消費電力量の情報を得ることができる。そのため、本実施形態の照明制御システム30は、照明器具32の状態情報を利用して照明制御システム30の保守管理を行うことが可能となる。
本実施形態の照明制御システム30は、シリアル通信を用いて情報を伝送するため、第1通信制御部6と点灯制御部2とで、情報の送信や受信が可能となり、光源33を点灯させる機能を備えた照明器具32に別途の機能を追加することが容易となる。
なお、本実施形態の照明制御システム30を、実施形態1ないし実施形態3で説明した構成に適用してもよい。
L1 通信線
1 点灯回路部
2 点灯制御部
5 第1通信部
6 第1通信制御部
7 第3電源部(通信ユニット電源部)
8 記憶部
11 点灯ユニット
12 通信ユニット
25 第2通信部
26 第2通信制御部
27 第4電源部(コントローラ電源部)
28 第5電源部(通信電源部)
30 照明制御システム
31 コントローラ
32 照明器具
33 光源
34 外部電源

Claims (7)

  1. コントローラと、該コントローラとの間で通信信号の受信および送信を行う通信ユニットと、該通信ユニットと接続する点灯ユニットを備えた照明器具を有し、
    前記照明器具の前記点灯ユニットは、光源を点灯させる点灯回路部と、点灯制御信号に基づいて前記点灯回路部を制御する点灯制御部とを備え、
    前記通信ユニットは、前記通信信号の受信および送信を行う第1通信部と、前記照明器具の特性情報を記憶する記憶部と、前記第1通信部が受信した前記通信信号を前記記憶部に記憶した前記特性情報に応じた前記点灯制御信号に変換して前記点灯制御部へ出力する第1通信制御部とを備え、
    前記コントローラは、前記第1通信部との間で前記通信信号の送信および受信を行う第2通信部と、該第2通信部を制御する第2通信制御部と、外部電源から供給される電力を前記第2通信制御部に適合する電力に変換して給電するコントローラ電源部とを備え、
    前記通信信号は、前記コントローラから送信され前記照明器具の照明光の制御を行う制御情報と、前記通信ユニットから送信される前記照明器具側の状態情報とを含み、
    前記点灯ユニットと接続する前記通信ユニットは、前記照明器具と着脱自在に構成していることを特徴とする照明制御システム。
  2. 前記通信ユニットは、外部から供給される電力を前記第1通信制御部に適合する電力に変換して給電する通信ユニット電源部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
  3. 前記コントローラ電源部は、前記外部電源から供給される電力を前記第2通信制御部および通信電源部に給電し、前記通信ユニット電源部は、前記通信信号の受信および送信を行う通信線を介して、前記通信電源部から供給される電力を前記第1通信制御部に適合する電力に変換して給電することを特徴とする請求項2に記載の照明制御システム。
  4. 前記記憶部は、予め複数の種類の前記照明器具ごとの前記特性情報を記憶しており、
    前記通信信号は、前記コントローラから送信され前記特性情報の中ら所定の特性情報を選択する選択情報を含み、
    前記通信ユニットは、前記コントローラから送信される前記通信信号の前記選択情報によって、前記記憶部に記憶している所定の特性情報を選択することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  5. 前記第1通信制御部と前記点灯制御部とは、PWM信号により前記通信信号の情報を伝送することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  6. 前記第1通信制御部と前記点灯制御部とは、直流電圧の振幅信号で前記通信信号の情報を伝送することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  7. 前記第1通信制御部と前記点灯制御部とは、シリアル通信で前記通信信号の情報を伝送することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の照明制御システム。
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