JP2015108710A - 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】色情報に応じてマイクロレンズの形状を変化させて位相差検出用信号の質を低下させずに、しかも良好な画像信号を得ることができるようにする。
【解決手段】撮像素子101は被写体光を光電変換する光電変換部と、光電変換部に対応してカラーフィルターを介して配置され光電変換部に被写体光を入射する際の光軸が可変の可変マイクロレンズとを有する画素を複数備えている。システム制御部105および測距演算部103画素の出力の位相差を検出して焦点調節を行い、画像処理部102は画素の出力を画像信号として出力する。WB評価値算出部104は画像信号に応じて画像信号が示す画像における所定の色を示す画像色データであるWB評価値を得て、形状可変マイクロレンズ制御部106は、システム制御部の制御下でWB評価値に応じて可変マイクロレンズを偏心させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、マイクロレンズとして形状可変マイクロレンズを用いて、複数の画素における出力の位相差を検出して焦点調節を行う撮像装置に関する。
一般に、複数の画素を有する撮像素子を備える撮像装置において、1つのマイクロレンズによって2つの画素が撮影レンズの異なる領域から光束を受光して、当該2つの画素の出力の位相差に応じて焦点調節を行う撮像装置が知られている。つまり、一方の画素(第1の画素)は第1の方向から光束を受け、他方の画素(第2の画素)は第1の方向と異なる第2の方向から光束を受けることになる。ここでは、第1および第2の画素を交互に配置して位相差を検出するとともに画像信号を得るようにしている。
ところで、撮像素子上の複数の画素のうち位相差を検出するための用いられる画素はその感度を良好にするため、カラーフィルターが省略されることがある。一方、カラーフィルターを省略すると、当該画素については色情報を取得することができず、撮影の際画像信号の品質が低下してしまう。
このような画像信号の品質低下を回避するため、カラーフィルターを所定の最小色配列の配色繰り返しに従って画素単位に配置して、少なくとも一部の光電変換域をマイクロレンズの通過光束の中心軸に対して所定の瞳分割方向に偏って配置したものがある。そして、ここでは、光電変化域の偏りを近接する最小色配列の同色画素間において対称関係としている(特許文献1参照)。
さらに、光電変換素子に対する入射光の変化(シェーディング)に対処するため、マイクロレンズに流体レンズなどの形状可変レンズを用いた撮像装置がある(特許文献2参照)。この撮像装置では、光軸から離れるにつれて集光効率が高くなるように、形状可変レンズの形状を変化させている。
また、高解像度の画像信号を得るため、各画素の中心に対してマイクロレンズを偏心させて、光束の一部を用いて位相差検出用信号を得るようにしたものがある(特許文献3参照)。
特開2007−158597号公報 特開2004−311666号公報 特開2009−86144号公報
ところが、特許文献1および3に記載の撮像装置では、マイクロレンズを偏心させて、光束の一部のみを位相差検出用の画素に与えているので、不可避的に画素の感度が低下してしまい、画素出力、つまり、位相差検出用信号のS/N比が低下してしまうことになる。
一方、特許文献2に記載の撮像装置においては、単に形状可変レンズを用いて、光軸から離れるにつれて集光効率が高くなるように、形状可変レンズの形状を変化させることが記載されている。しかし、位相差検出によってフォーカス調節を行うことは考慮されていない。
そこで、本発明の目的は、形状可変なマイクロレンズを用いて、位相差検出用信号の質を低下させずに、しかも良好な画像信号を得ることができる撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による撮像装置は、被写体光を光電変換する光電変換部と、前記光電変換部に対応してカラーフィルターを介して配置され前記光電変換部に被写体光を入射する際の光軸が可変の可変マイクロレンズとを有する画素を複数備える撮像素子を有し、前記画素の出力の位相差を検出して焦点調節を行うとともに前記画素の出力を画像信号として得る撮像装置であって、前記画像信号に応じて前記画像信号が示す画像における所定の色を示す画像色データを得る色データ取得手段と、前記画像色データに応じて前記可変マイクロレンズを偏心させる偏心手段と、を有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、被写体光を光電変換する光電変換部と、前記光電変換部に対応してカラーフィルターを介して配置され前記光電変換部に被写体光を入射する際の光軸が可変の可変マイクロレンズとを有する画素を複数備える撮像素子を有し、前記画素の出力の位相差を検出して焦点調節を行うとともに前記画素の出力を画像信号として得る撮像装置の制御方法であって、前記画像信号に応じて前記画像信号が示す画像における所定の色を示す画像色データを得る色データ取得ステップと、前記画像色データに応じて前記可変マイクロレンズを偏心させる偏心ステップと、を有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、被写体光を光電変換する光電変換部と、前記光電変換部に対応してカラーフィルターを介して配置され前記光電変換部に被写体光を入射する際の光軸が可変の可変マイクロレンズとを有する画素を複数備える撮像素子を有し、前記画素の出力の位相差を検出して焦点調節を行うとともに前記画素の出力を画像信号として得る撮像装置で用いられる制御プログラムであって、前記撮像装置が備えるコンピュータに、前記画像信号に応じて前記画像信号が示す画像における所定の色を示す画像色データを得る色データ取得ステップと、前記画像色データに応じて前記可変マイクロレンズを偏心させる偏心ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、精度よく位相差検出が行えるばかりでなく、画像の劣化を防止することができる。
本発明の第1の実施形態による撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。 図1に示す撮像素子において可変マイクロレンズの形状制御を説明するための図であり、(a)は可変マイクロレンズが偏心しない状態を示す図、(b)は可変マイクロレンズが偏心した状態を示す図、(c)はベイヤー配列された画素における可変マイクロレンズの形状制御を示す図である。 図1に示す撮像素子においてベイヤー配列された画素の一例を示す図である。 図1に示す測距演算部の構成についてその一例を示すブロック図である。 図4に示す像分離部で分離された像信号を説明するための図であり、(a)はA像に対応する画素領域を示す図、(b)はB像に対応する画素領域を示す図である。 図4に示す第1および第2の輝度生成部で得られる第1および第2の輝度信号を示す図である。 図1に示す形状可変マイクロレンズの動作を説明するための図である。 図1に示す画像処理部についてその構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態による撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。 図9に示すカメラで行われる可変マイクロレンズの制御を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態による撮像装置の一例について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。
図示の撮像装置は、例えば、デジタルカメラ(以下、単にカメラと呼ぶ)であり、撮影レンズユニット(以下、単に撮影レンズと呼ぶ)100を有している。撮影レンズ100はフォーカスレンズを含む複数のレンズ(レンズ群)および絞りを備えており、後述するように、フォーカスレンズを撮影レンズの光軸に沿って移動させて焦点調節が行われる。
撮影レンズ100を通過した光学像(被写体像又は被写体光)は、撮像素子(例えば、CMOSイメージセンサー)101に結像する。図1には示されていないが、撮像素子101は、画素を複数備えており、これら複数の画素は2次元マトリックス状に配列されている。そして、これら画素のうち一部の画素が位相差検出用の画素としても用いられる。
ここでは、撮像素子101は形状可変マイクロレンズ(以下可変MLと呼ぶ)およびカラーフィルター(原色フィルターともいう)を備えている。そして、撮像素子101は原色フィルターが格子状に並べられてベイヤー配列を形成して、後述するように、画素に可変MLおよび原色フィルターが対応づけられている。そして、撮像素子101は光学像に応じた電気信号(アナログ信号)を出力する。
このアナログ信号は撮像素子101に備えられたA/D変換器(図示せず)によってA/D変換されてデジタル信号として信号処理部102、測距演算部103、およびWB(ホワイトバランス)評価値算出部104に与えられる。画像処理部102は、ベイヤー配列のデジタル信号および後述する色情報に基づいて輝度信号および色差信号を生成する。
測距演算部103には、形状可変マイクロレンズ制御部106から位相差検出用画素に係る色情報が与えられており、測距演算部103はデジタル信号が示す画像と色情報とに基づいて、後述するようにして、カメラから被写体までの距離(被写体距離)を求める。そして、WB評価値算出部104はデジタル信号についてそのホワイトバランスのためのWB評価値(ホワイトバランス評価値)を算出する。
このWB評価値は、画像における所定の色を示す画像色データの1つであり、システム制御部105にはWB評価値および被写体距離を示す距離情報が与えられる。そして、システム制御部105は、これらWB評価値および距離情報に応じてカメラを制御する。
さらに、システム制御部105はWB評価値を形状可変マイクロレンズ制御部(以下単にML制御部と呼ぶ)106に与える。ML制御部106は、WB評価値に応じて可変MLを制御するためのML制御情報および位相差検出用画素に係る色情報を生成する。
なお、撮影レンズ100に備えられたフォースレンズおよび絞りはシステム制御部105によって駆動制御され、所定の明るさとされた光学が撮像素子101に結像する。そして、撮像素子101はシステム制御部105から供給される駆動パルスによって駆動される。さらに、可変MLはML制御部106の制御下で(つまり、形状制御情報に応じて)、その形状が変化する。
ここでは、可変MLはML制御部106から与えられる形状制御情報に応じて開口絞りの位置(図示せず)における所定の領域からの光束のみが受光されるように偏心する。
図2は、図1に示す撮像素子において可変マイクロレンズの形状制御を説明するための図である。そして、図2(a)は可変マイクロレンズが偏心しない状態を示す図であり、図2(b)は可変マイクロレンズが偏心した状態を示す図である。また、図2(c)はベイヤー配列された画素における可変マイクロレンズの形状制御を示す図である。
図2(a)においては、撮像素子101が備える1画素が示されており、当該画素は、可変ML200を有し、当該可変ML200の下側にはカラーフィルター201を介して光電変換部202が位置している。図1に示す撮影レンズ100を介して入射した光束は可変ML200およびカラーフィルター201を介して光電変換部202に結像する。そして、光電変換部202は光電変換によって光束に応じた画素信号を生成する。
図2(a)に示す例では、可変ML200がその形状を変化しない状態、つまり、偏心しない状態が示されており、この状態では、画素は、例えば、静止画を撮影する状態である。言い換えると、この状態では、画素は位相差検出用画素として用いられないことになる。そして、絞り(図示せず)を通過した光束は全て光電変換部202に集光する。
一方、図2(b)に示す例では、可変ML200は図中右側に偏心した状態であり、撮影レンズ100の特定の領域を通過した光束のみが(つまり、光束の一部が)光電変換部202に集光する。ここでは、図中斜線で示す領域の光束は光電変換部202の受光面外に到達し、斜線が付されていない領域の光束のみが受光面に入射することになる。
図2(c)においては、ベイヤー配列された複数の画素を有する撮像素子101の一断面が示されている。ここでは、互いに隣接するR(赤)・Gr(緑)・Gb(緑)・B(青)のカラーフィルターを有する水平方向2画素および垂直方向2画素の4画素を1つのグループとしている。
図3は、図1に示す撮像素子101においてベイヤー配列された画素の一例を示す図である。
ベイヤー配列では、1つのグループにおいて1つの対角線上の位置に緑色カラーフィルターを有する2つ画素が配置され、別の対角線上にそれぞれ赤色カラーフィルターおよび青色カラーフィルターを有する画素が配置される。
ここでは、緑色カラーフィルターを有する一方の画素をGr画素とし、緑色カラーフィルターを有する他方の画素をGb画素とする。また、赤色カラーフィルターを有する画素をR画素とし、青色カラーフィルターを有する画素をB画素とする。
なお、赤色カラーフィルターは、第1の波長の光を通過させる第1のフィルターであり、緑色カラーフィルターは、第1の波長ようも短い第2の波長の光を通過させる第2のフィルターである。そして、青色カラーフィルターは、第2の波長よりも短い第3の波長の光を通過させる第3のフィルターである。
図3に示す例では、1つのグループにおいては同一の領域(第1の領域)からの光束が入射するようにする。そして、隣接グループ間においては異なる領域(第2の領域)から光束を入射させるようにこれらグループを千鳥状に配置する。
図示の例では、白抜きのグループおよび斜線で示したグループはそれぞれ同一の領域から光束が入射する。以下の説明では、白抜きのグループに対応する画素領域を第1のグループ領域と呼び、斜線で示すグールプに対応する画素領域を第2のグループ領域と呼ぶ。
なお、図2(c)においては、断面の関係上R画素およびGr画素のみが示されており、左側のR画素およびGr画素(例えば、第1のグループ領域の画素)においては、可変ML200は右側に偏心されて、図中右方向からの光束を受光する。
一方、右側のR画素およびGr画素(例えば、第2のグループ領域の画素)においては、可変ML200は左方向に偏心されて、図中左方向からの光束を受光する。
図4は、図1に示す測距演算部103の構成についてその一例を示すブロック図である。
測距演算部103は、像分離部1030、第1および第2の同時化部1031および1032、第1および第2の輝度生成部1033および1034、および相関演算部1035を有している。
像分離部1030は撮像素子101から画像信号RAWを受けて、当該画像信号RAWについて第1のグループ領域に対応する像信号(以下A像と呼ぶ)と第2のグループ領域に対応する像信号(以下B像と呼ぶ)。そして、像分離部1030はA像(第1の像)およびB像(第2の像)をそれぞれ第1および第2の同時化部1031および同時化部1032に送る。
図5は,図4に示す像分離部1030で分離された像信号を説明するための図である。そして、図5(a)はA像に対応する画素領域を示す図であり、図5(b)はB像に対応する画素領域を示す図である。
図5(a)に示すA像に対応する画素領域においては、B像に対応する画素領域が抜けている。同様に、図5(b)に示すB像に対応する画素領域においては、A像に対応する画素領域が抜けている。このため、第1および第2の同時化部1031および1032はそれぞれA像およびB像について全ての画素位置において画素値(つまり、RGBのいずれかの画素値)を有するように補間演算を行って、補間後のA像およびB像を得る。
補間後のA像およびB像はそれぞれ第1および第2の輝度生成部1033および1034に与えられる。第1および第2の輝度生成部1033および1034はそれぞれ次の式(1)を用いて、補間後のA像およびB像(つまり、RGB信号)に応じて第1および第2の輝度信号を得る。
ここで、R、G、およびBは補間後のA像およびB像(RGB信号)におけるR、B、およびBの画素値を表し、a、b、およびcの各々は重み係数である。
なお、後述するように、ML制御部106から出力される位相差検出画素に係る色情報は、測距演算を行う際に用いる色信号(つまり、色)を指定する情報である。よって、ここでは、測距演算に用いない色信号については重み係数をゼロとして相関演算で用いないようにする。
第1および第2の輝度信号は相関演算部1035に与えられる。そして、相関演算部1035は第1および第2の輝度信号との相関に応じて被写体までの距離を示す距離情報を得る。
図6は、図4に示す第1および第2の輝度生成部1033および1034で得られる第1および第2の輝度信号を示す図である。
図6において、横軸は画素位置を示し、縦軸は輝度信号の強度(信号強度)を示す。ここでは、第1の輝度生成部1033は第1の輝度信号600を出力し、第2の輝度生成部1034は第2の輝度信号601を出力するものとする。
位相差検出方式によって、カメラから被写体までの距離を示す距離情報を求める際には、第1の輝度信号600と第2の輝度信号601との相対関係、即ち、像間の距離(つまり、ピーク値間の距離)602およびフォーカス位置における結像面から射出瞳までの距離(射出瞳距離という)に応じて距離情報が求められる。つまり、相関演算部1035は、像間の距離602を求めて、像間距離と射出瞳距離とに応じてカメラから被写体までの距離を示す距離情報を得る。
前述のように、WB評価値算出部104は、撮像素子101で得られた画像信号(デジタル信号)に基づいてWB評価値を算出して、当該WB評価値をシステム制御部105に出力する。
一方、ML制御部106は、前述のように、WB評価値に応じて可変MLを制御するためのML制御情報を生成するとともに、位相差検出用画素に係る色情報を生成して、当該色情報を画像処理部102および測距演算部103に出力する。
図7は、図1に示すML制御部106の動作を説明するための図である。
前述のように、可変MLを偏心させて、所定の領域のみから光束を入射すると、位相差検出用信号を取得できるものの、入射光束が制限される結果、画素、つまり、光電変換部の感度が低下してS/N比が悪化してしまう。
一方、信号レベルが低く測距精度に対する影響が小さければ、当該信号レベルの小さい位相差検出用信号は測距に用いなくてもよい。そして、測距に用いないのであれば可変MLを偏心させて入射する光束を制限する必要はなく、その結果、S/N比が悪化することはない。
そこで、ML制御部106は、図7に示すように、WB評価値を参照して、色温度が所定の第1の色温度閾値よりも低いと(色温度低)、B成分が少なくB成分については測距精度に対する影響が小さいと判定する。そして、ML制御部106はRGrGb画素に対応する可変MLを偏心させるとともに、B画素に対応する可変MLを偏心させないことを示すML制御情報を生成する。つまり、MLレンズ制御部106は色温度が所定の第1の色温度閾値よりも低いと、RGrGb画素に対応する可変MLを偏心させるとともに、B画素に対応する可変MLを偏心させないことになる(通常状態)。
また、色温度が第1の色温度閾値以上で第2の色温度閾値未満であると(つまり、色温度が通常であると)、ML制御部106はRGrGb画素に対応する可変MLを偏心させ、さらに、B画素に対応する可変MLも偏心させる。
一方、色温度が第2の色温度閾値以上であると(色温度高)、ML制御部106はR成分が少なくR成分については測距精度に対する影響が小さいと判定する。そして、ML制御部106はGrGbB画素に対応する可変MLを偏心させるとともに、R画素に対応する可変MLを偏心させないことを示すML制御情報を生成する。つまり、MLレンズ制御部106は、色温度が第2の温度閾値以上であると、GrGbB画素に対応する可変MLを偏心させるとともに、R画素に対応する可変MLを偏心させないことになる。
上記の位相差検出画素に係る色情報は、色温度に応じて測距精度に対する影響が小さいと判断された色に係る情報である。測距演算部103は、前述のように第1および第2の輝度信号を生成する際、色情報が示す色に対応する重み係数をゼロとして当該色を相関演算で用いないようにする。
図8は、図1に示す画像処理部102についてその構成の一例を示すブロック図である。
画像処理部102は、視差補正部1020、同時化部1021、およびYCMTX部1022を備えている。撮像素子101から画像処理部102に与えられる画像信号には位相差検出用信号が含まれているので、つまり、視差を含む画像であるので、視差補正部1020は画像信号について視差補正を行って視差補正後の画像信号を出力する。
画像信号において視差を有する画素について、当該視差とは逆方向の視差に係る情報が不足しているので、視差補正部1020は視差を有する画素について当該画素の周囲に位置して逆方向の視差情報を有する画素に応じて画素値を補正する。
例えば、図3に示すR18画素について視差補正を行う場合には、次の式(2)に応じて視差補正が行われる。
R18’=R18+(R2+R16+R20+R34)/4 (2)
ここで、R18、R2、R16、R20、およびR34はそれぞれR18、R2、R16、R20、およびR34画素の画素値を示し、R18’は視差補正され後のR18画素の画素値を示す。
図示のように、視差補正部1020には位相差検出画素に係る色情報が与えられており、視差補正部1020は当該色情報に応じて、つまり、当該色情報が示す色の画素については視差を含まないので視差補正を行わない。
同時化部1021は、視差補正後の画像信号を、RGB画素信号に分離した後、全ての画素位置においてRGB値を有するように画素補間を行って、RGB画像信号を生成する。そして、同時化部1021はRGB画像信号をYCMTX部1022に送る。
YCMTX部1022は、次の式(3)〜式(4)に応じてRGB画像信号を輝度信号Y’と色差信号CRおよびCBに変換する。
なお、R、G、およびBは、同時化部1021で画素補間されて得られたRGB画像信号の画素値を示し、d、e、およびfは輝度信号Y’を生成する際に用いられる重み係数である。
このように、本発明の第1の実施形態では、色温度に応じて測距精度に対する影響を判定して、測距精度に対する影響が小さい場合には、当該色画素に対応する可変MLを偏心させないようにした。これにより、精度よく位相差検出が行えるばかりでなく、画像の劣化を防止することができる。
[第2の実施形態]
図9は、本発明の第2の実施形態による撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。なお、図示の撮像装置において、図1に示す撮像装置と同一の構成要素については同一の参照番号を付して説明を省略する。
図示の撮像装置(カメラ)は、図1に示すWB評価値算出部104の代わりに、被写体検出部107を備えている。被写体検出部107は画像処理部102の出力である画像信号(つまり、ここでは輝度信号および色差信号)を受けて、画像信号における被写体のサイズ、その位置、および色の割合を検出する。そして、ML制御部106は被写体検出部107で得られた被写体のサイズ、その位置および色の割合(ここでは、RおよびBの割合)に応じて可変MLを制御する。
例えば、被写体検出部107は、画像処理部102の出力である輝度信号および色差信号に応じて着目している被写体(被写体領域)のサイズ、その位置、および着目領域(つまり、被写体領域)における色の割合(色割合情報)RrおよびBrを、次の式(6)および式(7)を用いて算出する。
Rr=(d×CR+Y’)/Y’=(d×R)/Y’ (6)
Br=(f×CB+Y’)/Y’=(f×B)/Y’ (7)
なお、dおよびfは前述の輝度信号Y’を生成する際の用いたRおよびB画素に係る重み係数である。また、RrはRの割合を示し、BrはBの割合を示す。
図10は、図9に示すカメラで行われる可変MLの制御を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、システム制御部105の制御下でML制御部106によって行われる。
ML制御を開始すると、まず、ML制御部106はシステム制御部105から被写体のサイズ、その位置、および色の割合を示す被写体情報を取得する(ステップS101)。続いて、ML制御部106は色の割合Rrと予め設定されたR割合閾値RThとを比較して、Rr>Rthであるか否かを判定する(ステップS102)。
Rr>Rthであると(ステップS102において、YES)、ML制御部106はR画素について測距精度に対する影響が大きいとしてR画素に対応する可変MLを偏心させる(ステップS103)。
この際、ML制御部106は被写体サイズおよびその位置で規定される着目領域に係るR画素に対応する可変MLのみを偏心させれば十分であるので、当該着目領域に係るR画素に対応する可変MLのみを偏心させることになる。
これによって、R画素に対応する可変MLを偏心させる際、当該可変MLは着目領域に限定されるので、S/N比の悪化を確実に防止することができる。
一方、Rr≦Rthであると(ステップS102において、NO)、ML制御部106は測距精度に対する影響が小さいとしてR画素に対応する可変MLを偏心させない(ステップS104)。
ステップS103又はS104の処理に続いて、ML制御部106は、色の割合Brと予め設定されたB割合閾値BThとを比較して、Br>Bthであるか否かを判定する(ステップS105)。Br>Bthであると(ステップS105において、YES)、ML制御部106はB画素について測距精度に対する影響が大きいとしてB画素に対応する可変MLを偏心させる(ステップS106)。そして、ML制御部106はML制御を終了する。
この際、ML制御部106は着目領域に係るB画素に対応する可変MLのみを偏心させれば十分であるので、当該着目領域に係るB画素に対応する可変MLのみを偏心させることになる。これによって、B画素に対応する可変MLを偏心させる際、当該可変MLは着目領域に限定されるので、S/N比の悪化を確実に防止することができる。
一方、Br≦Bthであると(ステップS105において、NO)、ML制御部106は測距精度に対する影響が小さいとしてB画素に対応する可変MLを偏心させない(ステップS107)。そして、ML制御部106はML制御を終了する。
このように、本発明の第2の実施形態では色の割合に基づいて測距精度に対する影響を判断して、被写体のサイズおよびその位置に応じて偏心させる可変MLを限定する。これによって、精度よく位相差検出が行えるばかりでなく、画像の劣化を防止することができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例においては、WB評価値算出部104およびシステム制御部105が色データ取得手段として機能し、システム制御部105および形状可変マイクロレンズ制御部106が偏心手段として機能する。さらに、システム制御部105および測距演算部103が測距手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を撮像装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを撮像装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも色データ取得ステップおよび偏心ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、システム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 撮影レンズ
101 撮像素子
102 画像処理部
103 測距演算部
104 WB評価値算出部
105 システム制御部
106 形状可変マイクロレンズ制御部
107 被写体検出部
200 可変マイクロレンズ
201 カラーフィルター

Claims (10)

  1. 被写体光を光電変換する光電変換部と、前記光電変換部に対応してカラーフィルターを介して配置され前記光電変換部に被写体光を入射する際の光軸が可変の可変マイクロレンズとを有する画素を複数備える撮像素子を有し、前記画素の出力の位相差を検出して焦点調節を行うとともに前記画素の出力を画像信号として得る撮像装置であって、
    前記画像信号に応じて前記画像信号が示す画像における所定の色を示す画像色データを得る色データ取得手段と、
    前記画像色データに応じて前記可変マイクロレンズを偏心させる偏心手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像色データは前記画像信号が示す画像におけるホワイトバランスのためのホワイトバランス評価値であり、
    前記カラーフィルターとして、第1の波長の光を通過させる第1のフィルター、第1の波長よりも波長が短い第2の波長の光を通過させる第2のフィルター、第2の波長よりも波長が短い第3の波長の光を通過させる第3のフィルターがあり、
    前記偏心手段は、前記ホワイトバランス評価値で規定される色温度が予め定められた第1の色温度閾値よりも小さいと、前記第1のフィルターおよび前記第2のフィルターに対応する可変マイクロレンズを偏心させ、前記色温度が前記第1の色温度閾値よりも大きい第2の色温度閾値以上であると、前記第2のフィルターおよび前記第3のフィルターに対応する可変マイクロレンズを偏心させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記偏心手段は、前記色温度が前記第1の色温度閾値以上でかつ前記第2の色温度閾値未満であると、前記第1のフィルター、前記第2のフィルター、および前記第3のフィルターに対応する可変マイクロレンズを偏心させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の波長の光は赤色の光であり、前記第2の波長の光は緑色の光であり、前記第3の波長の光は青色の光であることを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
  5. 前記色データ取得手段は、前記画像における被写体領域のサイズおよびその位置を検出するとともに、前記被写体領域に各色の割合を示す色割合情報を前記画像色データとして生成し、
    前記偏心手段は、前記色割合情報においてその割合が最も高い色の光を通過させるカラーフィルターに対応する可変マイクロレンズを偏心させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記色割合情報は、赤色、緑色、および青色の割合を示すことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の画素は第1の領域から光が入射する第1のグループと前記第1の領域とは異なる第2の領域から光が入射する第2のグループとに分けられており、
    前記第1のグループに属する画素から得られた第1の像および前記第2のグループに属する画素から得られた第2の像に応じてそれぞれ第1の輝度信号および第2の輝度信号を生成して、前記第1の輝度信号および前記第2の輝度信号の位相差に基づいて前記撮像装置と被写体との距離を示す距離情報を生成する測距手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記可変マイクロレンズが偏心された画素が位相差検出用画素とされ、
    前記測距手段は、前記位相差検出用画素に対応するカラーフィルターの色を示す色情報に応じた色信号を用いて前記第1の輝度信号および前記第2の輝度信号を生成することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 被写体光を光電変換する光電変換部と、前記光電変換部に対応してカラーフィルターを介して配置され前記光電変換部に被写体光を入射する際の光軸が可変の可変マイクロレンズとを有する画素を複数備える撮像素子を有し、前記画素の出力の位相差を検出して焦点調節を行うとともに前記画素の出力を画像信号として得る撮像装置の制御方法であって、
    前記画像信号に応じて前記画像信号が示す画像における所定の色を示す画像色データを得る色データ取得ステップと、
    前記画像色データに応じて前記可変マイクロレンズを偏心させる偏心ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  10. 被写体光を光電変換する光電変換部と、前記光電変換部に対応してカラーフィルターを介して配置され前記光電変換部に被写体光を入射する際の光軸が可変の可変マイクロレンズとを有する画素を複数備える撮像素子を有し、前記画素の出力の位相差を検出して焦点調節を行うとともに前記画素の出力を画像信号として得る撮像装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記撮像装置が備えるコンピュータに、
    前記画像信号に応じて前記画像信号が示す画像における所定の色を示す画像色データを得る色データ取得ステップと、
    前記画像色データに応じて前記可変マイクロレンズを偏心させる偏心ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023093852A1 (zh) * 2021-11-29 2023-06-01 维沃移动通信有限公司 像素结构、像素阵列、图像传感器及电子设备

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