JP2015108660A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光沢加工及び用紙の折り畳みを行う場合に、折り目によって無駄になる部分に光沢加工を行うことなく、折り目部分を含めた全体の見栄えが良好な画像を形成可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、記録媒体の表面に光沢を付加する光沢付加手段4と、記録媒体を折り畳む折り畳み手段5と、を有し、光沢付加手段4は、折り畳み手段5によって形成される記録媒体上の折り目の近傍を避けて光沢を付加する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像形成装置は、記録媒体の表面に光沢を付加する光沢付加手段4と、記録媒体を折り畳む折り畳み手段5と、を有し、光沢付加手段4は、折り畳み手段5によって形成される記録媒体上の折り目の近傍を避けて光沢を付加する。
【選択図】 図1
Description
本発明は画像形成装置に関し、特に、画像の光沢加工及び用紙を折り畳んだ状態での印刷が可能な画像形成装置に関する。
従来、光沢を持った画像を出力することが可能な画像形成装置が知られている。もともと、市場での電子写真の高画質化の要求の高まりにより、狙った光沢を持つ画像を出力することが求められるケースが増加していた。そのため、画像表面形状を操作することで、画像の光沢も変化させることができ、無色の透明トナーなどを画像表面に付加することにより、光沢の度合いを変えることができる画像形成装置が使用されるようになった。
透明トナーを付加する方法により、光沢を高めることだけでなく、逆に低くすることも可能となる。画像上の任意の場所ごとに目的とする光沢感を持つ画像を出力するため、文字や写真、図形といった場所ごとの画像の種別による自動判定やユーザの指定によって、透明トナーを画像上の任意の位置に付加することも可能である。これによって、部分的に光沢を変えて出力することが可能となっている。
また、折り機能を持っているフィニッシャー等により、出力する用紙を折り畳む技術が従来から知られている。例えば、簡単な作業で各種サイズに折ることが可能で、更にファイルや整理が可能な用紙に画像を形成する画像形成装置が知られている。
しかし、光沢を持った画像を出力する機能と、用紙を折り畳む機能の両方を備えた画像形成装置においては、以下に述べるような問題が発生する。
従来の光沢を持った画像を出力する機能と、用紙を折り畳む機能の両方を備えた画像形成装置では、画像形成後に用紙が折り畳まれる際の折り目に相当する部分にも透明トナーが使用されている。しかし、用紙を折り畳むと、折り目近傍には用紙の皺やトナーの細かいひび割れが発生するため、折り目近傍は透明トナーを使用していても狙い通りの光沢は得られない。そのため、折り目近傍に用いられた透明トナーによる光沢効果が得られず、透明トナーが無駄になってしまう。
特許文献1及び特許文献2では、折り目近傍のトナー割れや剥離を防ぐ目的で、折り目近傍の画像の濃度を下げて画像を出力する画像形成装置が開示されている。
特許文献3では、折り目付近の有色トナーが使用されている部分にのみ透明トナーを使用することで、トナーの剥がれによる画像品質の低下を防止することが可能な画像形成装置が開示されている。
特許文献4の画像形成装置では、画像内の領域や描画オブジェクトの種類を指定して光沢加工を行う度合いを指定することによって、ユーザが所望する光沢を持つ画像を形成することができる。
特許文献1及び特許文献2の画像形成装置は、用紙の皺及びトナーのひび割れを抑えてはいるが、画像の濃度を変えてしまうと、折り目近傍だけ色が変化することになり、画像全体の見栄えが悪くなるという問題がある。
特許文献3の画像形成装置は、トナーの剥がれによる画像品質の低下は防止しているものの、用紙の皺及びトナーのひび割れによる画像品質の低下、またそのことに起因して透明トナーが無駄になることについては何ら考慮されていない。
特許文献4の画像形成装置は、光沢加工の条件を設定することで、見栄えの良い画像を出力することができるものの、折り目が画像に与える影響については何ら考慮されていない。
本発明の目的は、光沢加工及び用紙の折り畳みを行う場合に、折り目によって無駄になる部分に光沢加工を行うことなく、折り目部分を含めた全体の見栄えが良好な画像を形成可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、記録媒体の表面に光沢を付加する光沢付加手段と、記録媒体を折り畳む折り畳み手段と、を有する画像形成装置であって、前記光沢付加手段は、前記折り畳み手段によって形成される記録媒体上の折り目の近傍を避けて光沢を付加することを特徴とする。
本発明によれば、光沢加工及び用紙の折り畳みを行う場合に、折り目によって無駄になる部分に光沢加工を行うことなく、折り目部分を含めた全体の見栄えが良好な画像を形成可能な画像形成装置を提供することができる。
<実施形態1の構成>
図1、図2及び図3を参照しながら、実施形態1の構成について説明する。図1は画像形成装置1の構成をブロック図で示している。図1に示すように、画像形成装置1は、用紙搬送手段2、有色画像形成手段3、光沢付加手段4、折り畳み手段5、折り畳み条件設定手段6、光沢条件設定手段7、折り目計算手段8を有する。実線の矢印はデータの流れを示しており、破線の矢印は記録媒体としての用紙の流れを示している。
図1、図2及び図3を参照しながら、実施形態1の構成について説明する。図1は画像形成装置1の構成をブロック図で示している。図1に示すように、画像形成装置1は、用紙搬送手段2、有色画像形成手段3、光沢付加手段4、折り畳み手段5、折り畳み条件設定手段6、光沢条件設定手段7、折り目計算手段8を有する。実線の矢印はデータの流れを示しており、破線の矢印は記録媒体としての用紙の流れを示している。
図2は画像形成装置1の構成を示す側面図である。図2に示すように、用紙搬送手段2には、用紙を複数枚重ねた紙束の状態で収容している用紙カセット200、用紙カセット200内の最も上の用紙に当接している給紙ローラ201、レジストローラ対202、定着装置203が含まれる。
有色画像形成手段3は、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック各色のトナーを中間転写ベルト310に転写する画像形成ユニット300Y、300M、300C、300Kを有する。透明トナーを転写する画像形成ユニット400CLは、光沢付加手段4として機能する。これらの画像形成ユニットは、共通の保持体に保持されており、画像形成装置1に対して一体的に脱着可能であり、同時に交換できる。実施形態1では、中間転写媒体としてベルトを使用しているが、ドラム形状の転写媒体を使用するようにしても良い。
また、画像形成ユニット周辺の構成として、各色の潜像を形成する露光装置350、中間転写ベルト310に形成された画像を用紙に転写する二次転写ローラ対311が設けられている。実施形態1においては、5色の画像形成ユニットを有する構成としているが、色数を5色に限定するものでなく、例えば6色以上であっても良い。
図3は画像形成ユニット300Yを拡大した図である。図3に示すように、画像形成ユニット300Yの中間転写ベルト310の上側には帯電装置301Y、現像装置302Y、ドラムクリーニング装置303Y、ドラム基体の表面上に有機感光層が形成された感光体304Y、図示しない除電装置等が設けられている。また、中間転写ベルト310の下側には一時転写ローラ305Yが設けられている。この構成は、各色の画像形成ユニット400CL、300M、300C、300Kにおいても同じである。また、画像形成ユニットは中間転写ベルト310に対して離間可能であり、使用しない色の画像形成ユニットは離間させておくことが可能である。
図2に示すように、定着装置203の用紙が搬送される先には、折り畳み手段5としての折り畳み装置500が設けられている。
<実施形態1の動作>
画像形成装置1の実施形態1の全体的な動作について説明する。図3に示す感光体304Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動される。帯電装置301Yは、帯電バイアスが印加される帯電装置301Yを感光体304Yに接触あるいは近接させながら、帯電装置301Yと感光体304Yとの間に放電を発生させることで、感光体304Yの表面を一様帯電せしめる。
画像形成装置1の実施形態1の全体的な動作について説明する。図3に示す感光体304Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動される。帯電装置301Yは、帯電バイアスが印加される帯電装置301Yを感光体304Yに接触あるいは近接させながら、帯電装置301Yと感光体304Yとの間に放電を発生させることで、感光体304Yの表面を一様帯電せしめる。
露光装置350は、画像情報に基づいてレーザーダイオードから発したレーザ光により、一様帯電せしめられた感光体304Yを光走査する。この光走査により、感光体304Y上に静電潜像が形成される。
このように感光体304Yの表面に形成された静電潜像に、現像装置302Yにより帯電したトナーを付着させることでトナー像を現像する。このようにして感光体304Yにトナー像が現像され、次に中間転写ベルト310上に順次転写される。
トナー像を中間転写ベルト310に転写したあとの感光体304Yの表面に残存する転写残トナーは、感光体用のドラムクリーニング装置303Yにより除去され、感光体表面が清掃される。次いでその感光体304Y表面は図示しない除電装置、例えば除電ランプによってその表面電位が初期化される。
各色の画像形成ユニット400CL、300M、300C、300Kにおいても同様の動作をする。
図2に示す透明トナー用感光体404CLの回転に伴って、中間転写ベルト310は初めに404CL及び一時転写ローラ405CLからなる1次転写ニップに進入する。そして、クリアトナー像は転写電界やニップ圧の作用により中間転写ベルト310に1次転写せしめられる。
その後、中間転写ベルト310はイエロー、マゼンダ、シアン、ブラック各色用の1次転写ニップを順次通過する。そして、感光体404CL、304Y、304M、304C、404K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト310上に順次重ね合わせて1次転写される。
次に、中間転写ベルト310上のトナー像は二次転写ローラ対311によって、中間転写ベルト310から用紙に転写される。二次転写部では中間転写ベルト310のループ内側に配設された二次転写ローラ対311の下側のローラと上側のローラの間に中間転写ベルト310を挟みこんでニップを形成している。このニップに用紙が進入する。
給紙ローラ201を所定のタイミングで回転駆動させることで、用紙カセット200内の最も上の用紙を給紙路に向けて送り出す。給紙路の末端付近には、レジストローラ対202が配設されている。このレジストローラ対202は、用紙カセット200から送り出された用紙をローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。そして、挟み込んだ用紙を、二次転写ニップ内で中間転写ベルト310上のトナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、用紙を二次転写ニップに向けて送り出す。
二次転写ニップで用紙に密着せしめられた中間転写ベルト310上の透明を含む5色重ね合わせトナー像は、二次転写電界やニップ圧の作用によって用紙上に一括二次転写される。用紙上のトナー画像は定着装置203により、加熱定着される。
トナー画像を定着した用紙は折り畳み装置500に搬送され、折りモードが設定されていない時はそのまま排出され、折りモードが設定されている時は指定された折り畳みを施した後に排出される。
図1に示す、画像形成装置1の実施形態1の光沢付加手段4及び折り畳み手段5に関係する部分の動作について説明する。図1に示す折り畳み条件設定手段6は、出力する用紙を折り畳む条件を設定する。条件として、用紙の大きさと、2つ折り、Z折り等の折り畳む方法を指定する。ただし、用紙の大きさの指定は、他の出力条件から自動で決定してもよい。折り畳む方法の指定は、2つ折りやZ折りのようにあらかじめ決められた折り方でもよいし、ユーザが任意の位置と方向を指定するような方法でもよい。
光沢条件設定手段7は、出力する画像のどの位置に透明トナーを付加するかを設定する。設定する方法は、用紙上に形成される画像の種別に応じて自動的に透明トナーを付加するように指示する方法でもよいし、透明トナーの付加量を画像上の場所ごとに細かく指定する方法でもよい。
折り目計算手段8は、折り畳み条件設定手段6で設定した条件から、記録媒体上のどの位置に折り目が発生するかを計算する。
光沢付加手段4は、折り目計算手段8で計算した折り目位置の近傍を除いた場所に、光沢条件設定手段7で設定した通りに透明トナーを付加する。これにより、後述する折り畳み手段5によって設定通りに折り畳まれた場合に、折り目の近傍となる位置には透明トナーが付加されないことになる。
折り畳み手段5は、折り畳み条件設定手段6で設定した条件通りに用紙を折り畳む。
<実施形態1の作用・効果>
図4の(a)は、実施形態1を適用しない場合の光沢加工を行った用紙の例である。斜線部は透明トナーを付加して光沢加工を行った部分を示している。折り目51では谷折りを行う。図4の(a)の例では、折り目51近傍もその他の部分と同じように光沢加工がされている。このため、折り畳んだ時に、折り目51近辺に皺やトナーのひび割れが発生してしまい、狙い通りの光沢を得ることができず、見栄えが悪くなり、透明トナーも無駄になってしまう。
図4の(b)は、実施形態1を適用した場合の光沢加工を行った用紙の例である。図4の(b)に示すように、51a及び51bに示す折り目51から一定の距離の範囲は斜線となっておらず、光沢加工が行われない。そのため、トナーのひび割れを低減することができるうえ、透明トナーを無駄に使用することがない。
<実施形態2の構成>
実施形態2では、図5に示すように、実施形態1の構成に加えて折り目近傍距離設定手段9が設けられている。折り目近傍距離設定手段9では、図4の(b)の51a及び51bに示す、折り目計算手段8で計算された折り目51の位置からどれだけ離れた位置までを折り目近傍と判断し、光沢加工を行わないかを設定することができる。
実施形態2では、図5に示すように、実施形態1の構成に加えて折り目近傍距離設定手段9が設けられている。折り目近傍距離設定手段9では、図4の(b)の51a及び51bに示す、折り目計算手段8で計算された折り目51の位置からどれだけ離れた位置までを折り目近傍と判断し、光沢加工を行わないかを設定することができる。
<実施形態2の動作>
折り目近傍距離設定手段9では、例えば、画像形成装置1の図示しない操作表示部に設けられたモニタに、図6に示すようなダイアログボックスを表示させてユーザが直接入力するようにしてもよい。また、用紙の種類や折り畳み条件等から最適な距離を自動的に計算して設定するようにしても良い。
折り目近傍距離設定手段9では、例えば、画像形成装置1の図示しない操作表示部に設けられたモニタに、図6に示すようなダイアログボックスを表示させてユーザが直接入力するようにしてもよい。また、用紙の種類や折り畳み条件等から最適な距離を自動的に計算して設定するようにしても良い。
<実施形態2の作用・効果>
用紙の性質等によって、用紙の皺及びトナーのひび割れの仕方は異なる。実施形態2では折り目近傍距離設定手段9を設けることによって、用紙の性質に合わせた光沢加工を行うことが可能となり、よりユーザの要求にあった画像を出力することができる。
用紙の性質等によって、用紙の皺及びトナーのひび割れの仕方は異なる。実施形態2では折り目近傍距離設定手段9を設けることによって、用紙の性質に合わせた光沢加工を行うことが可能となり、よりユーザの要求にあった画像を出力することができる。
<実施形態3の構成>
実施形態3では、図7に示すように、実施形態2の構成に加えて折り目光沢重複通知手段10が設けられている。
実施形態3では、図7に示すように、実施形態2の構成に加えて折り目光沢重複通知手段10が設けられている。
<実施形態3の動作>
折り目光沢重複通知手段10は、折り目計算手段8で計算した折り目の位置と、光沢条件設定手段7で設定した光沢加工を行う位置が重なっている場合、折り目近傍は光沢加工が行われないことをユーザに通知する。通知する方法は、図8に示すようなダイアログボックスを画像形成装置1の図示しない操作表示部に表示しても良いし、画像形成装置1に接続された端末にプリンタドライバを介して表示しても良い。ユーザは、図8のダイアログボックスでキャンセルを選択することによって設定の変更を行うことができる。
折り目光沢重複通知手段10は、折り目計算手段8で計算した折り目の位置と、光沢条件設定手段7で設定した光沢加工を行う位置が重なっている場合、折り目近傍は光沢加工が行われないことをユーザに通知する。通知する方法は、図8に示すようなダイアログボックスを画像形成装置1の図示しない操作表示部に表示しても良いし、画像形成装置1に接続された端末にプリンタドライバを介して表示しても良い。ユーザは、図8のダイアログボックスでキャンセルを選択することによって設定の変更を行うことができる。
実施形態3の動作の1つの例を図9のフローチャートに示す。まず、ユーザが折り畳み条件設定手段6によって折り畳み条件を設定し(ステップS1)、その後光沢条件設定手段7によって光沢条件を設定する(ステップS2)。ステップS1及びステップS2は、どちらを先に行っても良い。次に、設定した折り畳み条件から、折り目計算手段8は折り目の位置を計算する(ステップS3)。ここで、ステップS2で設定した光沢の位置と、ステップS3で算出した折り目の位置が重なっているかどうかの判定を行う(ステップS4)。
ステップS4で折り目の位置と光沢加工を行う位置が重なっていると判定された場合(ステップS4、Yes)、折り目光沢重複通知手段10によって折り目と光沢の位置が重複している旨をユーザに通知する(ステップS5)。その後、ユーザによって条件を変更するかどうかを判定し(ステップS6)、変更する場合は再びステップS1へ進み、設定の変更を行う(ステップS6、Yes)。変更しない場合(ステップS6、No)は、折り目近傍を除く位置に光沢を付加して(ステップS7)、折り畳みを行う(ステップS9)。
ステップS4で折り目の位置と光沢加工を行う位置が重なっていないと判定された場合(ステップS4、No)、光沢の付加を行い(ステップS8)、折り畳みを行う(ステップS9)。
<実施形態3の作用・効果>
実施形態3では、折り目近傍に光沢加工がされないことが事前にユーザに通知され,ユーザが出力するかどうかを判断することができるため、無駄な出力を行わないようにすることができる。
実施形態3では、折り目近傍に光沢加工がされないことが事前にユーザに通知され,ユーザが出力するかどうかを判断することができるため、無駄な出力を行わないようにすることができる。
また、実施形態1から3では、以下に示すような種々の折り畳み条件に対応した光沢の付加が可能である。
<折り畳み条件1>
本発明の実施形態では、図10に示すように、山折りと谷折りが行われる場合に、山折りの折り目と谷折りの折り目で折り目近傍とする距離を異なった値に設定することが可能となる。この設定は、例えば光沢条件設定手段7によって行われる。
本発明の実施形態では、図10に示すように、山折りと谷折りが行われる場合に、山折りの折り目と谷折りの折り目で折り目近傍とする距離を異なった値に設定することが可能となる。この設定は、例えば光沢条件設定手段7によって行われる。
図11で、折り目51は谷折りを行う折り目、折り目52は山折りを行う折り目を示している。この時、51a及び51bが示す距離と、52a及び52bが示す距離には異なる値が設定されている。
山折りであるか谷折りであるかによって、用紙の皺及びトナーのひび割れの仕方は異なる。折り方に合わせた光沢加工を行うことが可能となり、よりユーザの要求にあった画像を出力することができる。
<折り畳み条件2>
本発明の実施形態では、図12に示すような複数の折り目が交差して交点を形成するような折り畳み方法で折り畳みを行う場合に、折り目近傍とは別に、交点近傍に光沢加工を行わない範囲を設定することが可能となる。この設定は、例えば光沢条件設定手段7によって行われる。
本発明の実施形態では、図12に示すような複数の折り目が交差して交点を形成するような折り畳み方法で折り畳みを行う場合に、折り目近傍とは別に、交点近傍に光沢加工を行わない範囲を設定することが可能となる。この設定は、例えば光沢条件設定手段7によって行われる。
複数の折り目が重なって交点を形成する場合、通常の折り目近傍よりも広い範囲に用紙の皺やトナーのひび割れが発生する。図13では、複数の折り目が重なって、折り目の交点53を形成している。例えば、光沢加工を行わない範囲を、交点53を中心に53aに示す範囲のように設定する。
用紙の皺やトナーのひび割れが広い範囲で発生する折り目の交点付近の光沢加工を行わないようにすることで、透明トナーの無駄をより削減できる。
<折り畳み条件2>
本発明の実施形態では、図14に示すように、例えば定型折りのような、重なった用紙をさらに折ることで、用紙の重なりができる場合に、重なった用紙の内側に位置する折り目と外側に位置する折り目で、光沢加工を行わない範囲を異なった設定とすることができる。図15は図14のAに示す部分を拡大して表示した図である。例えば図15の折り目54は重なった用紙の内側の折り目、折り目55は重なった用紙の外側の折り目である。
本発明の実施形態では、図14に示すように、例えば定型折りのような、重なった用紙をさらに折ることで、用紙の重なりができる場合に、重なった用紙の内側に位置する折り目と外側に位置する折り目で、光沢加工を行わない範囲を異なった設定とすることができる。図15は図14のAに示す部分を拡大して表示した図である。例えば図15の折り目54は重なった用紙の内側の折り目、折り目55は重なった用紙の外側の折り目である。
用紙の重なりの内側に比べ、外側の方がより広い範囲に用紙の皺及びトナーのひび割れが発生する。図16に示すように、55a及び55bが示す距離には、54a及び54bが示す距離に比べて大きい値が設定されている。
用紙の皺やトナーのひび割れが広い範囲で発生する用紙が重なった部分の光沢加工を行わないようにすることで、透明トナーの無駄をより削減できる。
なお、上記の実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、光沢付加手段は、上記の実施形態で示した有色トナーと同様の方法で透明トナーを付加する方法に限らず、流動性を有するシリコーン樹脂をスプレーやジェットノズルで用紙表面に吹き付ける方法であっても良い。この場合は、折り目近傍にはシリコーン樹脂の吹き付けを行わないようにする。
1 画像形成装置
2 用紙搬送手段
3 有色画像形成手段
4 光沢付加手段
5 折り畳み手段
6 折り畳み条件設定手段
7 光沢条件設定手段
8 折り目計算手段
9 折り目近傍距離設定手段
10 折り目光沢重複通知手段
2 用紙搬送手段
3 有色画像形成手段
4 光沢付加手段
5 折り畳み手段
6 折り畳み条件設定手段
7 光沢条件設定手段
8 折り目計算手段
9 折り目近傍距離設定手段
10 折り目光沢重複通知手段
Claims (9)
- 記録媒体の表面に光沢を付加する光沢付加手段と、
記録媒体を折り畳む折り畳み手段と、
を有する画像形成装置であって、
前記光沢付加手段は、
前記折り畳み手段によって形成される記録媒体上の折り目の近傍を避けて光沢を付加することを特徴とする画像形成装置。 - 前記光沢付加手段は、
記録媒体上に透明なトナーを付加することによって光沢を付加することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 記録媒体上の光沢を付加する位置を設定する光沢条件設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 記録媒体の大きさ及び折り畳む方法を設定する折り畳み方法設定手段と、
前記折り畳み方法設定手段によって設定された条件から記録媒体上の折り目が発生する位置を計算する折り目計算手段と、
をさらに有し、
前記光沢付加手段は、
前記折り目計算手段によって算出された折り目が発生する位置を参照して、折り目の近傍とみなす範囲を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記光沢付加手段が折り目の近傍とみなす折り目からの距離を設定する折り目近傍距離設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記光沢付加手段は、
折り目が山折りであるか谷折りであるかによって、折り目の近傍とみなす範囲が異なることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記光沢付加手段は、
折り目が交差して交点を形成する場合、折り目の近傍とは別に、前記交点の近傍も避けて光沢を付加することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記光沢付加手段は、
折り畳まれることによって記録媒体の重なりが発生する場合、記録媒体の重なり方に応じて折り目の近傍とみなす範囲が異なることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記光沢付加手段が折り目の近傍とみなし光沢加工を避ける部分がある場合、光沢加工の結果が設定と異なる旨を通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112415872A (zh) * | 2019-08-20 | 2021-02-26 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成装置、储存有控制程序的计算机可读取的记录介质 |
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Cited By (2)
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CN112415872B (zh) * | 2019-08-20 | 2023-09-15 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成装置、储存有控制程序的计算机可读取的记录介质 |
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