JP2015108248A - 人工芝充填材及びこれを備えた人工芝構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】固化することがなく、常に均一な状態に保つことができる人工芝充填材及びこれを備えた人工芝構造体を提供する。【解決手段】人工芝充填材は、粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを備えており、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満であり、かつ第1の充填材と第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満である。【選択図】図1

Description

本発明は、各種競技施設のフィールド又はグラウンド等の人工芝舗装に使用可能な人工芝充填材及びこれを備えた人工芝構造体に関する。
人工芝舗装は、維持管理が非常に容易であり、安定したコンディションを保つことができるため、テニスコート、野球場等で使用されるパイル長19〜25mmの人工芝、及びサッカー場等で使用される砂やゴムチップ等の充填材が充填されたパイル長40〜70mm、近年では150mmまでのパイル長を持つ人工芝が、各種スポーツ施設において、数多く採用されている。
特許文献1には、人工芝の充填材として、下層にゴムチップを充填し、その上に砂を充填する例と、下層に砂を充填し、その上にゴムチップを充填する例と、下層(砂)と上層(ゴムチップ)との間に、砂とゴムチップの混合物からなる中間層を設けている例とが開示されている。
特許文献2には、例えば、各種スポーツ競技を行う上で十分な衝撃吸収性能を備え、かつ長時間使用しても衝撃吸収性のばらつきが生じにくい人工芝構造が提案されている。この人工芝構造において、充填材は、弾性粒状体からなる下層と、弾性粒状体と硬質粒状体を混合した中層と、弾性粒状体からなる上層とから構成されている。
特許文献3には、例えば、多層の弾性粒子充填層を有する人工芝構造が提案されている。この人工芝構造において、充填層は、硬質粒子(砂)からなる下部層、下部層の上に配設され、任意の相対重量比の硬質粒子(砂)と弾性粒状物(ゴム粒子)との混合物からなる中間層及び中間層の上に配設され、実質的に弾性粒子(ゴム粒子)からなる上部層とを有している。この場合、砂とゴム粒子との混合による中間層は、下層の砂と上部ゴム層とを安定分離するための緩衝機能を果たすものである。また、より大きなゴム粒子の間の比較的大きな空隙は、重力と振動とによって、より小さな砂粒子を降下させることが開示されている。
特許文献4には、例えば、人工芝のパイル間に弾性充填材を含む充填材が充填された人工芝構造が提案されている。この人工芝構造において、充填材は、色及び/または比重の異なる複数種類の粒状物を含み、これら粒状物により少なくとも2以上の層が形成され、その最上層には、下部側充填材よりも真比重が小さく、かつ、熱吸収率が低い特定の充填材が多く含まれている。充填材は、2種類の充填材を混合するものではなく、下層に温度抑制粒状物が入り込まないようにされている。
特許文献5では、陸上競技、特に投擲競技にも使用し得る人工芝構造が提案されている。この人工芝構造は、パイル長が130mm以上であり、その充填材は弾性粒状物から成る下層、固結防止剤と弾性粒状物と硬質粒状物との混合物から成る中間層及び硬質粒状物から成る上層の3層を成すものである。上層は、粒径0.2〜1.5mmの硬質粒状物で厚さが20〜50mmであることが好ましいとされている。この場合、固化防止には固化防止剤の混合が必要となる。
特許第3672807号公報 特開2009−293244号公報 特許第3829060号公報 特許第4556359号公報 特許第4971118号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されているように、人工芝の充填材として、下層にゴムチップを充填し、その上に砂を充填する場合、ゴムチップが砂よりも軽いため、施工時のブラッシングにより、また、使用中の衝撃などにより、次第にゴムチップが上に上がってきてしまう問題点があった。さらに、人工芝の充填材として、下層に砂を充填し、その上にゴムチップを充填する場合、特に芝丈が30mm以上のロングパイルの場合、下層に入れる砂のレベルを均一化することが困難となるため、そのレベルの不均一が上層のゴムチップ厚みに直接的に反映され、均一な表面硬さの確保が難しくなる。さらにまた、下層(砂)と上層(ゴムチップ)との間に、砂とゴムチップの混合物からなる中間層を設けている場合、中間層を形成するにあたって、砂とゴムチップの混合物を散布し、ブラシッシングによりパイルを掻き起こして芝目内に充填するようにしているが、実際にやって見ると、砂とゴムチップは比重の差により均一に混ぜ合わすことが難しい。散布してブラシ掛けする際に重い砂と軽いゴムチップとが分離する傾向が強く、結果的に均一な表面硬さの確保が難しくなるとしている。
また、特許文献2〜5に記載された充填材は、2種類の充填材の積層つまり硬質粒状物層や弾性粒状物層単体を積層した断面及び/又は弾性粒状物と硬質粒状物を混合した断面では、使用や衝撃、降雨等に対して例えば単体の硬質粒状物なら固化してしまい、更に弾性粒状物と硬質粒状物が混合された層であっても材料が分離してしまい、やがて硬質粒状物が固化し運動特性を損なうことが大きな問題になっている。
さらに、充填材中の弾性粒状物が分離し表層に現れた場合は、ボールバウンド時の飛散や、激しい降雨時の流亡が問題点であった。
さらにまた、充填材が分離し、固化した場合、本来必要な衝撃減衰率や透水性が得られなくなる。さらに、当初期待した運動機能性も損なう。従って、人工芝において、充填材を均一な状態に保つことが必要である。
従って、本発明の目的は、固化することがなく、常に均一な状態に保つことができる人工芝充填材及びこれを備えた人工芝構造体を提供することにある。
本発明によれば、粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを備えており、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満であり、かつ第1の充填材と第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満である人工芝充填材が提供される。
人工芝充填材が、粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを備え、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満、かつ第1の充填材と第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満とされることにより、分離、固化することがなく、常に均一な状態に保つことができる。
第2の充填材は、80%粒径において第1の充填材より大きい粒度を有し、第1の充填材と第2の充填材との容量比が、1:1〜7:1であることが好ましい。これにより、人工芝充填材の分離、固化をより確実に防止することができる。
本発明によれば、粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを備えており、第1の充填材は、1種、又は複数種の粒状物が混合された粒状物であり、第2の充填材は、第1の充填材に対する80%粒径の差が0.4mm未満の粒径を有する単粒度粒状物である人工芝充填材が提供される。これにより、分離、固化することがなく、常に均一な状態に保つことができる。
本明細書において、「単粒度」とは、JIS Z8801の規定する網ふるいにおいて、3種類程度のふるいで収まる粒径幅の材料をいう。一般的にも道路工事等で使用する単粒度砕石は、JIS Z8801の規定する網ふるいにおいて、ほとんどが、3種類のふるいに収まる粒径幅である。単粒度砕石S−5だけは、4種類のふるいにまたがる。例えば、粒度分布に幅がある、すなわち、JIS Z8801の規定する網ふるいにおいて、5個、6個の粒径分布を示す材料の場合、クラッシャーラン等、名前が変わる材料となる。目開き4.75mm、2.00mm、1.4mm、0.85mm、0.425mm、0.25mm、0.106mm、及び0.075mmの7個のふるいを使用した場合、3個程度のふるいにとどまる材料を「単粒度」と定義する。
第1の充填材及び第2の充填材が、硬質粒状物及び/又は弾性粒状物であることが好ましい。これにより、運動特性を保つことができると共に、分離、固化を防止することができる。かつ比較的に低コストで実現することができる。
本発明によれば、人工芝構造体は、上述した人工芝充填材を用いたことで、運動特性を保つことができると共に、分離、固化を防止し、常に均一な状態に保つことができるグランドを敷設することができる。
人工芝充填材の厚さが8mm以上であることが好ましい。これにより、運動特性を保つことができると共に、人工芝充填材の分離、固化を確実に防止することができる。
人工芝に第1の充填材と第2の充填材とを混合して形成された人工芝充填材の単一層のみが充填されていることが好ましい。これにより、分離、固化を防止し、常に均一な状態に保つことができると共に、施工が容易にできる。
人工芝に複数層の充填材が充填され、複数層のうち1つが第1の充填材と第2の充填材とを混合して形成された人工芝充填材であることが好ましい。これにより、分離、固化を防止し、常に均一な状態に保つことができると共に、比較的に低コストで実現することができる。
本発明によれば、人工芝構造体は、人工芝に粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とがそれぞれ所定厚さで積層状態で充填された後、ブラッシングを含む作業により均一に混合されており、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満であり、かつ第1の充填材と第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満である。これにより、運動特性を保つことができると共に、分離、固化を防止し、常に均一な状態に保つことができるグランドを敷設することができる。
第1の充填材及び第2の充填材のそれぞれの厚さが、2.4〜10mmであることが好ましい。これにより、運動特性を保つことができると共に、人工芝充填材の固化を防止することができる。
本発明によれば、人工芝構造体は、人工芝に予め舗装された充填材の表層部の粒状物の上に、該粒状物との80%粒径の差が0.4mm未満の粒径の単粒度粒状物、及び/又は90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満でかつ80%粒径の差が0.4mm未満の他の粒状物を散布して形成される。これにより、予め舗装された充填材の表層部において、均一分散層を形成することができ、予め舗装された充填材の表層部における分離等の不具合を解消することができる。
上述した本発明の人工芝充填材が表層又は全層に充填されており、人工芝充填材の上に景観目的又は温度抑制効果を有する粒状物が散布されていることが好ましい。また、下層に上述した本発明の人工芝充填材が充填されており、中層に硬質粒状物が充填されており、上層に弾性粒状物が充填されていることが好ましい。さらに、下層に上述した本発明の人工芝充填材が充填されており、中層に前記弾性粒状物が充填され、上層に硬質粒状物が充填されていることが好ましい。
本発明によれば、人工芝充填材が、粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを備え、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満、かつ第1の充填材と第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満とされることで、又は粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを混合して形成されており、第1の充填材は、1種、又は複数種の粒状物が混合された粒状物とし、第2の充填材は、第1の充填材の80%粒径の差が0.4mm未満の粒径を有する単粒度粒状物とすることで、使用中に、分離、固化することがなく、常に均一な状態に保つことができる。
本発明によれば、人工芝構造体には、粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを備え、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満、かつ第1の充填材と第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満とされる人工芝充填材を用いたことで、運動特性を保つことができると共に、分離、固化を防止し、常に均一な状態に保つことができるグランドを敷設することができる。
また、本発明によれば、人工芝構造体には、人工芝に粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とが所定厚さで積層状態で充填された後、ブラッシングを含む作業により均一に混合されており、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満、かつ第1の充填材と第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満とされる人工芝充填材を用いたことで、運動特性を保つことができると共に、固化を防止することができるグランドを敷設することができる。
さらに、本発明によれば、人工芝構造体は、人工芝に予め舗装された充填材の表層部の粒状物の上に、この粒状物との80%粒径の差が0.4mm未満の粒径の単粒度粒状物、及び/又は90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満でかつ80%粒径の差が0.4mm未満の他の粒状物を散布して形成されることで、予め舗装された充填材の表層部において、均一分散層を形成することができ、予め舗装された充填材の表層部における分離等の不具合を解消することができる。
本発明の第1の実施形態に係る人工芝構造体の構成を概略的に示す局部断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る人工芝構造体の構成を概略的に示す局部断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る人工芝構造体の構成を概略的に示す局部断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る人工芝構造体の構成を概略的に示す局部断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る人工芝構造体の構成を概略的に示す局部断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る人工芝構造体の構成を概略的に示す局部断面図である。
以下、本発明に係る人工芝充填材及び人工芝構造体に関する実施形態を、図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る人工芝構造体100の構成を概略的に示している。人工芝構造体100は本発明の人工芝充填材10を用いたものである。図1に示すように、人工芝構造体100は、人工芝充填材10と、芝糸20と、基布30と、バッキング材40と、基礎層50とを備えている。基礎層50上にバッキング材40及び基布30がこの順序で順次積層されており、基布30には芝糸20が植設されている。基布30上の芝糸20間には、人工芝充填材10が充填されている。
人工芝充填材10は、粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを混合して形成されており、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満(好ましくは、0.13以下)であり、かつ第1の充填材と第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満である。第1の充填材及び第2の充填材は、硬質粒状物及び/又は弾性粒状物であり、例えば、第1の充填材としては、珪砂又はイソライト等が用いられ、第2の充填材としては、ナイロン、ラバー、コルク又は硬質ウレタン等が用いられる。また、粒状物の粒径範囲0.05〜5mm(好ましくは、0.075〜4.75mm)である。なお、本発明において、硬質粒状物とは、砂、珪砂、多孔性粒状物、硬質樹脂粉砕物(ポリオレフィン系、ポリウレタン、ナイロン、リサイクル樹脂)人工粒状物、砕石、セラミック等の剛性を有する粒状物であり、弾性粒状物とは、SBR粒状物、EPDM粒状物、木材粉砕物、コルク、軟質樹脂粉砕物(ポリオレフィン系、ポリウレタン、ナイロン)等の弾性を有する粒状物である。
ここで、第2の充填材は、第1の充填材の粒度分布における80%粒径で比較した場合、大きい粒度を有し、第1の充填材と第2の充填材との容量比が、1:1〜7:1であることが好ましい。
芝糸20は、例えば、ポリエチレンから形成されている。この芝糸20は、例えばポリプロピレン製の織布からなる基布30に植設して芝葉を形成する。パイル長が、例えば19〜150mmである。また、基布30の裏面にゴムラテックスなどのバッキング材40が塗布されている。これを基礎層50に敷設し、人工芝充填材10を散布して人工芝構造体100が形成される。
上述した実施形態において、人工芝の芝糸20間に充填する充填材の全層(単一層)に人工芝充填材10を用いた例(即ち、人工芝充填材10のみを充填する例)を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。複数層の充填材が充填され、複数層の最上層のみに人工芝充填材10を用いることにしても良い。
このように、人工芝構造体100は、人工芝充填材10と、芝糸20と、基布30と、バッキング材40と、基礎層50とを備えている。ここで、基礎層50上にバッキング材40及び基布30がこの順序で積層されており、基布30には芝糸20が植設されている。基布30上の芝糸20間には、人工芝充填材10が充填されている。特に、人工芝充填材10は、粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを混合して形成されており、第1の充填材と前記第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満(好ましくは、0.13以下)であり、かつ第1の充填材と第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満である。
これにより、人工芝充填材10は、使用中に、分離、固化することがなく、常に均一な状態に保つことができる。人工芝構造体100は、上述した人工芝充填材10を用いたことで、運動特性を保つことができると共に、分離、固化を防止し、常に均一な状態に保つことができるグランドを敷設することができる。
第2の充填材は、第1の充填材の粒度分布における80%粒径で比較した場合、大きい粒度を有し、第1の充填材と第2の充填材との容量比が、1:1〜7:1とされることで、人工芝充填材の分離、固化をより確実に防止することができる。
第1の充填材及び第2の充填材が、硬質粒状物及び/又は弾性粒状物とされることで、運動特性を保つことができると共に、分離、固化を防止することができる。かつ比較的に低コストで実現することができる。
また、人工芝充填材の厚さが8mm以上とされることにより、運動特性を保つことができると共に、人工芝充填材の分離、固化を確実に防止することができる。
図2は本発明の第2の実施形態に係る人工芝構造体200の構成を概略的に示している。図2に示すように、人工芝構造体200は、人工芝充填材10と、下地舗装材(下層充填材)10Aと、芝糸20と、基布30と、バッキング材40と、基礎層50とを備えている。基礎層50上にバッキング材40及び基布30がこの順序で順次積層されており、基布30には芝糸20が植設されている。基布30上の芝糸20間には、充填として、人工芝充填材10と下地舗装材10Aとが充填され、即ち、まず、下地舗装材10Aが下層として充填されて、その上に人工芝充填材10が充填されている(表25の試験14参照)。人工芝充填材10は、上述した第1の実施形態と同様な構成を有している。
下地舗装材10Aは、4.5号珪砂を用いている。なお、本発明はこれに限定されるものではない。他の硬質粒状物又は軟質粒状物を用いても良い。また、上層部のみ人工芝充填材10を充填する場合、人工芝充填材10の厚さHが8mm以上あれば、分離、固化を確実に防止することができる。
このように、人工芝構造体200において、複数層の充填材が充填され、上層部のみを人工芝充填材10を用いている。即ち、下地舗装材10Aの上に人工芝充填材10が充填されている。これにより、人工芝構造体200は、上述した人工芝構造体100と同様な効果が得られる。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る人工芝構造体300の構成を概略的に示している。図3に示すように、人工芝構造体300は、人工芝充填材10と、下層充填材10Aと、上層充填材10Bと、芝糸20と、基布30と、バッキング材40と、基礎層50とを備えている。人工芝充填材10は、上述した第1の実施形態と同様な構成を有している。
このように、人工芝構造体300において、複数層(3層)の充填材が充填され、中層部のみを人工芝充填材10を用いている。即ち、下層充填材10Aの上に人工芝充填材10が充填され、人工芝充填材10の上に上層充填材10Bが充填されている。これにより、人工芝構造体300は、上述した人工芝構造体100と同様な効果が得られる。
図4は、本発明の第4の実施形態に係る人工芝構造体400の構成を概略的に示している。図4に示すように、人工芝構造体400は、人工芝充填材10と、中層充填材10Cと、上層充填材10B、芝糸20と、基布30と、バッキング材40と、基礎層50とを備えている。人工芝充填材10は、上述した第1の実施形態と同様な構成を有している。
このように、人工芝構造体400において、複数層(3層)の充填材が充填され、下層部のみを人工芝充填材10を用いている。即ち、下層に人工芝充填材10が充填され、人工芝充填材10の上に中層充填材10Cが充填され、中層充填材10Cの上に上層充填材10Bが充填されている。ここで、中層充填材10Cが硬質粒状物であり、上層充填材10Bが弾性粒状物である。なお、中層充填材10Cに弾性粒状物を用い、上層充填材10Bに硬質粒状物を用いても良い。これにより、人工芝構造体400は、上述した人工芝構造体100と同様な効果が得られる。
図5は、本発明の第5の実施形態に係る人工芝構造体500の構成を概略的に示している。図5に示すように、人工芝構造体500は、人工芝充填材10と、景観目的や、温度抑制効果を有する粒状物散布層10Dと、芝糸20と、基布30と、バッキング材40と、基礎層50とを備えている。人工芝充填材10は、上述した第1の実施形態と同様な構成を有している。
図6は、本発明の第6の実施形態に係る人工芝構造体600の構成を概略的に示している。図6(a)は第1の充填材11と第2の充填材12とが所定厚さづつ積層状態を示しており、(b)は積層状態で充填された後、ブラッシング作業により均一に混合された状態を示しており、(c)は第1の充填材11と第2の充填材12とがさらに1層づつ積層した状態を示しており、(d)は積層状態で充填された後、ブラッシング作業により混合された状態を示している。図6に示すように、人工芝構造体600は、人工芝充填材10aと、芝糸20と、基布30と、バッキング材40と、基礎層50とを備えている。
人工芝充填材10aは、人工芝に粒径が0.05〜5mmである第1の充填材11と第2の充填材12とが所定厚さづつ積層状態で充填された後、ブラッシング、レベリング等の作業により均一に混合されて構成されている。例えば、第1の充填材11と第2の充填材12とを1層づつ積層して、ブラッシング作業を行い、混合させる。その後、第1の充填材11と第2の充填材12とを1層づつ積層して、ブラッシング作業を行い、混合させる。このように作業を繰り返し、仕上がり高さ(例えば、45mm)まで同じ作業を繰り返す。ここで、第1の充填材11と第2の充填材12との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満(好ましくは、0.13以下)であり、かつ第1の充填材11と第2の充填材12との80%粒径の差が0.4mm未満である。第1の充填材11と第2の充填材12それぞれの厚さは、2.4〜10mmであり、好ましくは2.5〜9.5mmである。なお、充填する際に、第1の充填材11を下層とし、第2の充填材12を上層としても良い。また、複数層(例えば4層)を全て積層した後、ブラッシングを含む作業を行い、混合させるようにしても良い。
このように、人工芝構造体600において、第1の充填材11と第2の充填材12とが所定厚さづつ積層状態で充填された後、ブラッシングを含む作業により均一に混合されていることで、運動特性を保つことができると共に、固化を防止することができるグランドを敷設することができる。
なお、上述した実施形態において、第1の充填材及び第2の充填材は、それぞれ1種の粒状物からなるとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを備えており、第1の充填材は、複数種の粒状物が混合された粒状物とされ、第2の充填材は、第1の充填材の80%粒径の差が0.4mm未満の粒径を有する単粒度粒状物とされるようにしても良い。これにより、人工芝充填材は分離、固化をすることがなく、常に均一な状態に保つことができる。
また、上述した実施形態において、人工芝を新たに敷設する際に、人工芝充填材10、10A、10B・・・を用いて人工芝構造体100、200、300、400、500及び600を形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。既成の人工芝構造体において、人工芝に予め舗装された充填材の表層部の粒状物の上に、該粒状物との80%粒径の差が0.4mm未満の粒径の単粒度粒状物、及び/又は90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満でかつ80%粒径の差が0.4mm未満の他の粒状物(人工芝に予め舗装された充填材の表層部の粒状物と異なる種類の粒状物)を散布して形成するようにしても良い。これにより、予め舗装された充填材の表層部において、均一分散層を形成することができ、予め舗装された充填材の表層部における分離等の不具合を解消することができる。
また、上述した実施形態において、使用した充填材材料の粒度分布は一例であり、粒度分布はその粒状物を限定するものではなく、同種でも様々な粒度分布のものがある。
以下、人工芝充填材10の実施例及びその評価結果を説明する。
表1及び表2は第1の充填材及び第2の充填材に用いた9種の粒状物の粒度試験結果を示している。表3〜表10は上述した第1の実施形態に係る人工芝充填材10の実施例1〜4を示しており、表11〜表20は比較例1〜5を示している。
まず、粒状物9点を土の粒度試験方法(JIS A 1204:2009)に準じて、試験を実施し、各パーセント粒径を求めた。なお、ふるい分析は、目開き4.75mm、2.00mm、1.4mm、0.85mm、0.425mm、0.25mm、0.106mm、及び0.075mmで実施した。また、各材料単独のかさ比重を求めた。その結果が表1及び表2に示されている。
ここで、充填材が均一分散しているか、分離しているかの判断として、以下の方法で試験を実施し確認した。
まず、メスシリンダー500mlとメスシリンダー200mlを用意する。次に、メスシリンダー500mlに、第1の充填材と第2の充填材(充填材Aと充填材B)を容量比5:5になるように、充填する。その後、メスシリンダーに蓋をし、激しく20回ほど振い、平坦な場所に静置した。その時のメスシリンダーの読みと、重量を記録し、かさ比重を求める。なお、この実測したかさ比重が混合物の理論的かさ比重と差が無いかについても確認をした。理論的かさ比重とは、ここでは、下記を示している。第1の充填材(充填材A)単体でのかさ比重が0.3、第2の充填材(充填材B)単体でのかさ比重が0.8であれば、混合物の理論的かさ比重=(0.3+0.8)/2とした。次に、メスシリンダー上層の上澄みをスプーンで40ml程度すくい、200mlメスシリンダーに移し替える。この時の重量、容量を計測し、上澄みかさ比重を求めた。この2つのパラメーター、混合物のかさ比重(実測値)と、上澄みかさ比重(実測値)の差が少ないほど均一分散していることを示している。逆に、2つのかさ比重に差が生じているようであれば、2つの充填材は分離していることを示している。
表3及び表4に示すように、実施例1においては、第1の充填材として3号珪砂を用い、第2の充填材としてラバーAを用いた。この場合、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.07であり、80%粒径の差が0.2mmであり、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重とはほぼ同じであるので、第1の充填材及び第2の充填材は均一分散している。
また、表5及び表6に示すように、実施例2においては、第1の充填材としてナイロンBを用い、第2の充填材としてナイロンAを用いた。この場合、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.07であり、80%粒径の差が0.13mmであり、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重とはほぼ同じであるので、第1の充填材及び第2の充填材は均一分散している。
また、表7及び表8に示すように、実施例3においては、第1の充填材としてナイロンBを用い、第2の充填材としてラバーAを用いた。この場合、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.04であり、80%粒径の差が0.24mmであり、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重とはほぼ同じであるので、第1の充填材及び第2の充填材は均一分散している。
また、表9及び表10に示すように、実施例4においては、第1の充填材としてイソライトCG1を用い、第2の充填材としてラバーAを用いた。この場合、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.13であり、80%粒径の差が0.10mmであり、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重とはほぼ同じであるので、第1の充填材及び第2の充填材は均一分散している。
次に、比較例について説明する。表11及び表12に示すように、比較例1においては、第1の充填材として4.5号珪砂を用い、第2の充填材としてラバーAを用いた。この場合、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.15であり、80%粒径の差が0.64mmであり、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重とは大きく異なるので、第1の充填材と第2の充填材とは分離している。
また、表13及び表14に示すように、比較例2においては、第1の充填材としてラバーBを用い、第2の充填材として3号珪砂を用いた。この場合、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.18であり、80%粒径の差が0.44mmであり、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重とは大きく異なるので、第1の充填材と第2の充填材とは分離している。
また、表15及び表16に示すように、比較例3においては、第1の充填材として4.5号珪砂を用い、第2の充填材としてラバーBを用いた。この場合、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.26であり、80%粒径の差が0.71mmであり、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重とは大きく異なるので、第1の充填材と第2の充填材とは分離している。
また、表17及び表18に示すように、比較例4においては、第1の充填材として4.5号珪砂を用い、第2の充填材としてナイロンBを用いた。この場合、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14であり、80%粒径の差が0.4mmであり、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重とは大きく異なるので、第1の充填材と第2の充填材とは分離している。
また、表19及び表20に示すように、比較例5においては、第1の充填材として4.5号珪砂を用い、第2の充填材としてナイロンAを用いた。この場合、第1の充填材と第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.09であり、80%粒径の差が0.53mmであり、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重とは大きく異なるので、第1の充填材と第2の充填材とは分離している。
上記例の通り、実施例1〜4は混合されたもののかさ比重と、理論的なかさ比重の差は1%程度、さらに、上澄みの混合充填材の、かさ比重を計測しても1%程度しか誤差がなかったのに対し、比較例1〜5の方は、混合されたもののかさ比重と、理論的なかさ比重の差は数%程度であったが、上澄みのかさ比重は、概ね80%粒径において、粒子径が大きい方のかさ比重側に移行していることが分かる。上澄みの混合充填材の、かさ比重においては、実に最小でも18.85%、最大では69.14%も混合かさ比重と差があることが判明した。すなわち、80%粒径で0.4mm未満かつ、90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差が0.14未満の場合、均一に分散していることが判明した。
均一分散していることにより固化を抑制できているか否かの判定方法について説明する。均一分散していることにより、固化しているか、していないかの判断として、人工芝に充填材を充填し、自家用車(総重量1,465kg、前前軸重量720kg、後後軸重量470kg)で踏み固めた。試験開始前、250回締固め後、500回締固め後の3回、キャスポル値を測定し、硬さの変化を調査した。
キャスポル値とは、国土交通省近畿技術事務所が開発した衝撃加速度法による簡便な支持力測定器によって測定した簡易支持力試験値であり、4.5kgの重錘を落とした際の衝撃加速度値(Ia値)である。このIa値は土の粘着力、せん断抵抗角、地盤反力係数、CBR等とも関連があり、地盤の硬さ管理に使用されている。
表21は試験サンプル及び配合を示している。表22はキャスポル値の測定結果を示している。
表22に示すように、試験1、2は、500回、車での加圧に対しても当初の硬さ平均から10%以下であるのに対し、試験3、4は、250回の加圧で約10%以上、500回の加圧では、25%を上回る硬さに変化していることがわかった。
表23は、第1の充填材及び第2の充填材の容量比と、混合物のかさ比重と上澄みかさ比重との差との関係を示している。ここで、80%粒径が大きい方を容量比1とし、小さい方を容量比1から10までの間で振って、混合容量比の限界点を求めた。
表23に示すように、容量比を変化させた場合、3号珪砂(第2の充填材):ラバーA(第1の充填材)=7:1までは上澄みと混合されたもののかさ比重の差は10%未満であり、均一分散されていると見なせる。よって、配合容量は、7:1までが妥当であると判断される。9:1になると、混合されたもののかさ比重から20%近くずれているので、分離していると判断される。
表24は、人工芝充填材10の厚みと固化度合いとの関係を示している。ここで、実施例1の充填物において、上層部分だけに本発明の人工芝充填材10、下層は、4.5号珪砂単体で人工芝に充填した。この2層間で各層の厚みを変化しつつ、自動車加圧により、キャスポルを使用し、固化度合いを調査した。
表24に示すように、本発明の人工芝充填材10の厚みが8mmまでは、固化上昇率が、10%以下であるのに対し、5mmからは、20%を超える結果となった。本願発明の人工芝充填材10は、全層にわたって必要ではなく、状況に応じ、厚みを変化させても良い。
表25は第4の実施形態に係る人工芝充填材10の充填位置(上層、中層、下層)と固化度合いとの関係を示している。ここで、人工芝充填材10として実施例1の配合を用いた。
表25に示すように、人工芝充填材10は、人工芝に充填される充填材の上層、中層、下層のいずれに配置しても固化防止効果を発揮することが判明した。
表26は第5の実施形態に係る人工芝充填材10の上に景観目的や、温度抑制効果を有する粒状物を散布した場合の固化防止効果を示している。ここで、人工芝充填材10として実施例1の配合を用いて充填し、その上にグリーンチップ(EPDM弾性粒状物)を厚さ5mm散布し、固化の程度を調査した。表26中の試験1は、表22からの引用であり、試験1’は、表層にグリーンチップを散布した試験例である。
表26に示すように、表層に上述の粒状物を散布しても、固化を誘発することはないことが判明した。即ち、人工芝充填材10は固化を防止することができる。なお、人工芝充填材10が上層のみに充填されている場合でも、その上に景観目的や、温度抑制効果を有する粒状物を散布しても、固化を防止することができる。
以上述べた実施形態及び実施例は本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明は、各種競技施設のフィールド若しくはグラウンドの人工芝舗装に利用できる。
10、10a 人工芝充填材
10A 下層充填材
10B 上層充填材
10C 中層充填材
10D 粒状物散布層
11 第1の充填材
12 第2の充填材
20 芝糸
30 基布
40 バッキング材
50 基礎層
100、200、300、400、500、600 人工芝構造体



表23に示すように、容量比を変化させた場合、ラバーA(第1の充填材):3号珪砂(第2の充填材)=7:1までは上澄みと混合されたもののかさ比重の差は10%未満であり、均一分散されていると見なせる。よって、配合容量は、7:1までが妥当であると判断される。9:1になると、混合されたもののかさ比重から20%近くずれているので、分離していると判断される。

Claims (14)

  1. 粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを備えており、
    前記第1の充填材と前記第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満であり、かつ前記第1の充填材と前記第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満であることを特徴とする人工芝充填材。
  2. 前記第2の充填材は、80%粒径において前記第1の充填材より大きい粒度を有し、
    前記第1の充填材と前記第2の充填材との容量比が、1:1〜7:1であることを特徴とする請求項1に記載の人工芝充填材。
  3. 粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とを備えており、
    前記第1の充填材は、1種、又は複数種の粒状物が混合された粒状物であり、
    前記第2の充填材は、前記第1の充填材に対する80%粒径の差が0.4mm未満の粒径を有する単粒度粒状物であることを特徴とする人工芝充填材。
  4. 前記第1の充填材及び前記第2の充填材は、硬質粒状物及び/又は弾性粒状物であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の人工芝充填材。
  5. 前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の人工芝充填材を備えたことを特徴とする人工芝構造体。
  6. 前記人工芝充填材の厚さが8mm以上であることを特徴とする請求項5に記載の人工芝構造体。
  7. 人工芝に前記第1の充填材と前記第2の充填材とを混合して形成された人工芝充填材の単一層のみが充填されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の人工芝構造体。
  8. 人工芝に複数層の充填材が充填され、前記複数層のうち1つが前記第1の充填材と前記第2の充填材とを混合して形成された人工芝充填材であることを特徴とする請求項5又は6に記載の人工芝構造体。
  9. 人工芝に粒径が0.05〜5mmである第1の充填材と第2の充填材とがそれぞれ所定厚さで積層状態で充填された後、ブラッシングを含む作業により均一に混合されており、
    前記第1の充填材と前記第2の充填材との90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満であり、かつ前記第1の充填材と前記第2の充填材との80%粒径の差が0.4mm未満であることを特徴とする人工芝構造体。
  10. 前記第1の充填材及び前記第2の充填材のそれぞれの厚さが、2.4〜10mmであることを特徴とする請求項9に記載の人工芝構造体。
  11. 人工芝に予め舗装された充填材の表層部の粒状物の上に、該粒状物との80%粒径の差が0.4mm未満の粒径の単粒度粒状物、及び/又は90%、70%、50%、30%、及び10%粒径の差の標準偏差σが0.14未満でかつ80%粒径の差が0.4mm以下の他の粒状物を散布して形成されることを特徴とする人工芝構造体。
  12. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の人工芝充填材が表層又は全層に充填されており、前記人工芝充填材の上に景観目的又は温度抑制効果を有する粒状物が散布されていることを特徴とする人工芝構造体。
  13. 下層に請求項1〜4のいずれか1項に記載の人工芝充填材が充填されており、中層に硬質粒状物が充填されおり、上層に弾性粒状物が充填されていることを特徴とする人工芝構造体。
  14. 下層に請求項1〜4のいずれか1項に記載の人工芝充填材が充填されており、中層に弾性粒状物が充填されており、上層に硬質粒状物が充填されていることを特徴とする人工芝構造体。
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