JP2015107814A - 空気セル緩衝材の弁装置 - Google Patents

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克敏 吉房
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Abstract

【課題】並設された複数の空気セルの端部に空気注入路が逆止弁を介して略直角に接続されてなる空気セル緩衝材において、空気注入路及び逆止弁を通して容易に空気を注入することができる空気セル緩衝材の弁装置を提供する。
【解決手段】空気セル4の長手方向に対し略直角方向に空気注入路5が形成される。空気注入路5の逆止弁1側に弁用熱融着線13が空気注入路5に沿って形成される。逆止弁1は、第1フィルム2と第2フィルム3の内側に1対の弁用フィルム11,12を重ね合わせ、弁用熱融着線13により熱融着して形成される。弁用熱融着線13には、空気注入路5側に凸状に湾曲し或いは空気セル4側に凸状に湾曲する湾曲融着部14が設けられる。湾曲融着部14の略中央部に逆止弁1の弁路15が、1対の弁用フィルム11,12間を融着しない非融着部として形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気注入路及び逆止弁を通して複数の空気セル(袋部)内に空気を注入して使用する空気セル緩衝材に関し、特に各空気セルに空気を注入しやすくした空気セル緩衝材の弁装置に関する。
空気による緩衝機能を備えた包装材として、下記特許文献1などにおいて、空気注入式の空気セル緩衝材が知られている。この空気セル緩衝材は、緩衝材全体が表裏1対の本体フィルムを重ね合わせ、縁部などを熱融着線及び熱融着境界線で熱融着して、緩衝材本体に多数の空気セルを形成して構成され、空気を注入するために、本体縁部に1本の空気注入路が直線状に形成される。
多数の空気セルは、直線状に形成された空気注入路に対し略直角方向に、且つ逆止弁を介して形成され、逆止弁は、1枚または2枚の弁用フィルムを本体フィルム間に配して構成される。空気を注入する場合、空気注入路を通して注入した空気を弁用フィルムの逆止弁の弁路に通し、逆止弁を通して各空気セルに空気を注入し、空気セルの内圧が上昇した状態で、逆止弁を機能させ密閉状態とする。
特許第4278164号公報
従来の空気セル緩衝材は、図9,10に示すように、第1フィルム50と第2フィルム51が緩衝材本体を構成するように重ね合わせられ、フィルム間が熱融着線および熱融着境界線によってヒートシールされることにより、内部に複数の空気セル55が形成される。緩衝材本体の端部には、直線状の空気注入路56が空気セル55に対し直角に且つ逆止弁54を介して連通形成され、空気注入路56の端部には空気注入口57が開口して形成される。
各空気セル55用の逆止弁54は、各空気セル55の入口部に配設され、図9,10の如く、第1フィルム50と第2フィルム51の間に、2枚の第1弁フィルム52,第2弁フィルム53を重ね合わせた状態で、弁用熱融着線58により4枚のフィルムを熱融着して形成される。また、弁用熱融着線58は、空気注入路56に沿って直線状に形成され、逆止弁54の弁路54aは、弁用熱融着線58を横断するように設けた非熱融着部54bにより開口形成される。非熱融着部54bは第1弁フィルム52または第2弁フィルム53の内側面に耐熱インクを長方形状に塗布して形成される。
さらに、弁路54aの上方位置で、第1弁フィルム52が外側の第1フィルム50に融着点54cで熱融着され、第2弁フィルム53が外側の第2フィルム51に融着点54cで熱融着される。これにより、空気の注入時、空気注入路56が膨張すると、第1弁フィルム52と第2弁フィルム53間の弁路54aが両側に引かれて開口し、弁路54aを通して空気セル55内に空気が注入され、注入後、第1弁フィルム52と第2弁フィルム53の下端部が空気セル55内の空気圧により密着することにより、弁路54aを閉鎖する構造となっている。
逆止弁54を構成する第1弁フィルム52と第2弁フィルム53は、空気の逆流を防止するため、図9,10に示すように、弁路54aの部分よりかなり大きく形成され、第1弁フィルム52と第2弁フィルム53の上端部は、空気注入路56の中央位置に達し、その下端部は、非熱融着部54bより大きく空気セル55まで侵入する形状となっている。また、上記のように、逆止弁54の弁路54aは、第1弁フィルム52と第2弁フィルム53間が耐熱インクを塗布した非熱融着部54b内に形成されるが、空気の注入後に、確実に閉鎖する必要があるため、弁路54aの幅S1(図10)は空気セルの幅の1/4程度の幅で形成され、例えば空気セルの幅が32mmである場合、弁路54aの幅S1は約8mmとされる。
空気セル55内に空気を充填する場合、空気ポンプ等のノズルを空気注入路56の端部の空気注入口57に接続し、空気を注入すると、先ず空気注入路56が膨張し、それにより逆止弁54の第1弁フィルム52,第2弁フィルム53間の弁路54aが開口し、空気注入路56から弁路54aを通して空気が空気セル55内に注入される。
しかしながら、この空気セル緩衝材では、空気注入路56が各空気セル55の長手方向に対し略直角に延設され、且つ空気注入路56の逆止弁側の弁用熱融着線58が空気注入路56に沿って直線状に形成され、逆止弁54の入口端部つまり弁フィルム52,53の端部は空気注入路56の略中央に開口し、その弁路54aの幅が比較的狭いため、空気注入路56内に十分な空気圧が入る前は、逆止弁54の入口端部が開口しにくい。
このため、空気セル緩衝材に空気を注入する際、先ず、空気注入路56を充分に膨張させて、逆止弁54の入口端部を開口させ、その状態で次に、膨張した空気注入路56内の空気を、開口した逆止弁54を通して空気セル55内に注入することとなり、空気ポンプを強く且つ長い時間にわたり動作させて空気を空気注入路に注入する必要があった。
このため、使用者が空気ポンプを有しない場合、例えば、ストローを空気注入口57に挿入し、口からストローを通して空気注入口57に空気を注入することができるような、低圧注入の可能な空気セル緩衝材が要望されていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、並設された複数の空気セルの端部に空気注入路が逆止弁を介して略直角に接続されてなる空気セル緩衝材において、空気注入路及び逆止弁を通して容易に空気を注入することができる空気セル緩衝材の弁装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気セル緩衝材の弁装置は、第1フィルム及び第2フィルムを重ね合わせ、フィルム間を熱融着線により熱融着して複数の空気セルが並設形成され、該空気セルの端部に逆止弁を介して空気注入路が形成され、該空気注入路及び逆止弁を通して該空気セル内に空気を充填する空気セル緩衝材の弁装置において、
該空気セルの長手方向に対し略直角方向に該空気注入路が形成され、該空気注入路の該逆止弁側に弁用熱融着線が空気注入路に沿って形成され、
該逆止弁は、該第1フィルムと第2フィルムの内側に1対の弁用フィルムを重ね合わせ、該弁用熱融着線により熱融着して形成され、
該弁用熱融着線には、該空気注入路側に凸状に湾曲し或いは空気セル側に凸状に湾曲する湾曲融着部が設けられ、
該湾曲融着部の略中央部に逆止弁の弁路が、該1対の弁用フィルム間を融着しない非融着部として形成されたことを特徴とする。なお、湾曲する湾曲融着部の形状は、曲線部とともに直線部及び屈曲部を含む概念である。
この発明によれば、弁用熱融着線に空気注入路側に凸状に湾曲し或いは空気セル側に凸状に湾曲する湾曲融着線が設けられ、その湾曲融着線に非融着部として弁路が設けられるため、空気を空気注入路から逆止弁を通して空気セル内に注入する際、空気注入路の空気圧が比較的低い状態でも、湾曲融着線によって弁用フィルムの弁路部分が容易に開口し、逆止弁の入口側端部が早い段階で開口する。このため、空気注入路の空気圧が低い状態でも、逆止弁の弁路を通して空気が空気セル内に進入し、例えば、空気ポンプを有しない使用者が口とストローを使用して容易に空気を空気セル内に充填することができる。
ここで、上記逆止弁は、上記第1フィルムと第2フィルムの内側に1枚のみの弁用フィルムを配設して構成することもできる。この場合、上記弁用熱融着線は、上記第1フィルム、第2フィルム、及び弁用フィルムを融着して形成し、逆止弁の弁路は、弁用熱融着線の湾曲融着線に設けた、第1フィルムと弁用フィルム間または第2フィルムと弁用フィルム間の非融着部として形成することができる。
この発明によっても、空気を空気注入路から逆止弁を通して空気セル内に注入する際、空気注入路の空気圧が比較的低い状態で、湾曲融着線によって弁用フィルムの弁路部分に捻れが生じ、逆止弁の入口側端部が早い段階で開口する。このため、空気注入路の空気圧が低い状態でも、逆止弁の弁路を通して空気が空気セル内に進入し、手動式の空気ポンプを使用して空気を注入する場合でも、容易に且つ短い時間で空気を充填することができる。
ここで、上記逆止弁の空気セル側に位置する1対の弁用フィルムまたは1枚の弁用フィルムには、弁路の出口側両側をガイドするガイド融着線が、上記第1フィルムまたは第2フィルムと該弁用フィルム間を熱融着して形成することが好ましい。
さらに、上記弁路の出口側両側をガイドするガイド融着線は、内側に湾曲し、内側に空気の溜り部を形成することができる。
またここで、上記弁用熱融着線の湾曲融着線に設ける非融着部の弁路は、製造時のフィルムのヒートシール工程において、フィルムの熱融着面に耐熱性インクを塗布して形成することができる。
本発明の空気セル緩衝材の弁装置によれば、空気注入路を通して空気を注入する際、低い空気圧でも、逆止弁の弁路を通して空気セル内に空気を注入しやすくし、使用者が口とストロー等を使用して、容易に空気を空気セル内に充填することができる。
本発明の空気セル緩衝材の弁装置を適用した空気セル緩衝材の一例を示す斜視図である。 空気セル緩衝材のフィルム構成を示す斜視図である。 空気セル緩衝材の平面と平行な部分断面説明図である。 空気セル内に空気を注入する際の透視模式図的な部分斜視図である。 空気セル緩衝材のフィルム厚さを強調した模式図的な縦断面図である。 第2実施形態の部分断面説明図である。 同実施形態の空気セル内に空気を注入する際の透視模式図的な部分斜視図である。 第3実施形態の透視模式図的な部分斜視図である。 従来の空気セル緩衝材のフィルム構成を示す斜視説明図である。 従来の空気セル緩衝材の平面と平行な部分断面説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は第1実施形態の弁装置を使用した空気セル緩衝材を示しており、この空気セル緩衝材は、図1、2に示すように、その外側を、両面または片面が熱融着可能な第1フィルム2、第2フィルム3から構成され、第1フィルム2と第2フィルム3の周縁部は熱融着線21,22により熱融着され、さらに、内部に熱融着境界線23が縦方向にヒートシールされ、これにより、細長い長尺形状の空気セル4が多数本、並列して形成されている。各列の空気セル4の上部には、弁装置となる逆止弁1が、第1フィルム2と第2フィルム3内に、1対の弁用フィルム11,12を用いて形成される。
図3に示すように、空気セル緩衝材の上端部に、空気セル4の長手方向に対し略直角方向に空気注入路5が形成され、空気注入路5と各空気セル4とは、逆止弁1を介して接続される。つまり、逆止弁1の入口側に空気注入路5が接続され、逆止弁1の出口側に空気セル4が連通接続される。逆止弁1は、空気注入路5の膨張に伴い入口側を開口して出口側への空気の流入を許容し、空気セル4の膨張に伴い出口側から入口側への流出を阻止する構造である。
逆止弁1を形成する1対の弁用フィルム11,12は、帯状フィルムとして形成され、図3に示すように、空気セル緩衝材の横方向つまり空気注入路5に沿って連続して第1フィルム2と第2フィルム3間に配設される。そして、弁用熱融着線13、湾曲融着部14により、第1フィルム2と弁用フィルム11間、弁用フィルム11と12間、及び第2フィルム3と弁用フィルム12間が熱融着され、湾曲融着部14の位置の弁用フィルム11,12間が融着しない非融着部とされて弁路15が形成されている。
各空気セル4の上端部と空気注入路5間に配設される逆止弁1は、図2の如く、1対の弁用フィルム11,12を、第1フィルム2と第2フィルム3間で重ね合わせ、所定の箇所を弁用熱融着線13、湾曲融着部14及びガイド融着線16をヒートシールして構成され、弁用フィルム11,12間の非融着部として形成された弁路15は、流路の順方向として上部の空気注入路5側を入口側とし、空気セル4側を出口側として形成され、空気セル4内の空気圧が上昇して膨張したとき、図5のように、その空気圧により1対の弁用フィルム11,12を密着させ、弁路15を閉鎖する構造となっている。
なお、第1フィルム2、第2フィルム3、及び弁用フィルム11,12には、単層のプラスチックフィルムを用いることができるが、ガスバリアー性やヒートシール性の観点から、2層以上の機能性フィルムを用いることが望ましい。
例えば、2層のプラスチックフィルムを、第1フィルム2、第2フィルム3及び弁用フィルム11,12に使用する場合、外側層にはガスバリアー性のあるナイロン等を使用し、内側層にはLLDPEを使用することができる。また、3層のプラスチックフィルムを使用する場合、外側層にはLLDPEを使用し、内側層にはナイロン等を使用することで、第1フィルム2、第2フィルム3及び弁用フィルム11,12を熱融着し、熱融着された第1フィルム2と第2フィルム3をさらに折り込んだ状態で熱融着を加えることも可能である。また、第1フィルム2、第2フィルム3、及び弁用フィルム11,12に使用されるプラスチックフィルムの厚さは、単層、多層ともに、約20μm〜約300μmの厚さが望ましい。
空気セル緩衝材を製造する場合、図2のように、第1フィルム2、第2フィルム3及び弁用フィルム11,12を重ね合わせて配置し、所定の位置で、熱融着線を形成するように、それらのフィルム間にヒートシールを施して製造する。弁用フィルム11,12は図3のように、帯状のフィルムを空気注入路5に沿って連続して配置し、そこには、図2,3に示す如く、一方の弁用フィルム11または弁用フィルム12の内側面に、予め、逆止弁1の非融着部7の位置に、耐熱インクが塗布される。
第1フィルム2、第2フィルム3及び弁用フィルム11,12を重ね合わせてヒートシール工程に通すことにより、空気セル緩衝材の周縁部の熱融着線21,22及び熱融着境界線23が、重ね合わせた全てのフィルム間で熱融着されるが、第1の工程において、ガイド融着線16が第2フィルム3及び弁用フィルム11,12間でヒートシールされて形成され、第2の工程で、図3のように、逆止弁1の弁用熱融着線13及び湾曲融着部14が、第1フィルム2、第2フィルム3及び弁用フィルム11,12の全てのフィルムにおいてヒートシールされる。
このとき、上記の如く、一方の弁用フィルム11または弁用フィルム12の内側面に、予め、耐熱インクが逆止弁1の非融着部7の位置に塗布されており、図3のように、この非融着部7が湾曲融着部14の中央を縦に貫通するため、逆止弁1の中央部の弁路15が熱融着されずに貫通して形成される。また、弁用熱融着線13は、空気注入路5の弁側の縁部を形成する注入路の長手方向に沿った直線状の熱融着線は、弁路15の部分で、空気注入路5側に凸状に湾曲して形成される。
なお、凸状に湾曲する形状としては、図3のように直線を山形に折り曲げた湾曲形状のほか、曲線状に山形に曲げた湾曲形状としてもよい。また、逆止弁1の弁路15を形成するためには、上記長方形の非融着部7に代えて、耐熱インクを例えば円形に塗布した多数の円形耐熱インクを並設するように塗布し、ヒートシールすることもできる。この場合、それらの円形耐熱インクは、弁用フィルム11または12の上端部から弁用融着線13の上端部を含む部分を、図3の左右方向に断続的に横断することにより、弁用融着線13の部分に弁路15が形成されることとなる。
製造された空気セル緩衝材において、第1フィルム2と第2フィルム3間に配設された弁用フィルム11,12は、図3、4に示すように、空気注入路5に沿った弁用熱融着線13が第1フィルム2、第2フィルム3及び弁用フィルム11,12を融着するようにヒートシールされ、弁路15を形成する湾曲融着部14は一方の弁用フィルム11をその外側の第1フィルム2の内側に熱融着され、他方の弁用フィルム12をその外側の第2フィルム3の内側に熱融着される。また、ガイド融着線16は、1対の弁用フィルム11,12間が逆止弁1の空気セル4側で、注入空気をガイドするように、熱融着され、さらに、一方の弁用フィルム11または12をその外側の第1フィルム2または第2フィルム3の内側に融着される。
上記構成の空気セル緩衝材は、その使用時、図4に示すように、上部の空気注入口6に空気ポンプのノズルNを差し込み、或いは使用者がストローを使用して空気を吹き入れる場合、ストローを空気注入口6に差し込む。そして、空気ポンプ動作させ或いはストローに息を吹き込み、空気を空気注入口6から空気注入路5に注入する。
このとき、図4に示すように、空気の注入に伴い空気注入路5は徐々に膨張し、これに伴い、両外側の第1フィルム2、第2フィルム3の融着された1対の弁用フィルム11,12の上部の湾曲融着部14が、両側に開き、逆止弁1の弁路15の入口側が開口する。この湾曲融着部14による弁路15の開口は、従来の緩衝材の弁用熱融着線58(図9)のように、空気注入路5の下縁部に直線状に形成される場合と異なり、遥かに少ない空気圧力で容易に広く開口することができる。
つまり、従来の直線状の弁用熱融着線58を持つ逆支弁では、図9のように、弁路の開口部の幅がS1であったが、この逆止弁1の湾曲融着部14の長さは湾曲するが故に必然的に従来の開口部幅S1より長くなり、大きく開口する。このため、空気注入路5に注入された空気は、空気注入路5の膨張が少ない注入当初においても、直ぐに湾曲融着部14の中央の弁路15から逆止弁1内を通り、ガイド融着線16の内側を通過して、空気セル4内へと注入される。
このため、低圧の空気を空気注入路5に注入すれば、逆止弁1の弁路15の入口側を広く開口させて、空気を空気セル4に注入することができ、例えば、空気ポンプを有しない使用者であっても、ストローを空気注入口6に差し込み、ストローを通して息を空気注入路5に吹き込むだけで、容易に空気セル4内に空気を吹き込み、空気セル4を膨張させることができる。空気セル4が充分に膨張した状態で、空気の注入を完了すれば、逆止弁1の逆止作用により、つまり、図5に示すように、逆止弁1の弁用フィルム11,12の空気セル4側が、空気セル4の空気圧により相互に密着し、空気セル4から空気注入路5への逆流が阻止され、空気セル4の膨張状態は保持され、密閉され、空気セル4の密閉は長期間にわたり保持される。
図6、図7は第2実施形態の弁装置を示している。第2実施形態の逆止弁31は、図6、7の如く、逆止弁31の弁用熱融着線33に設けられる湾曲融着部34は、上記実施形態とは逆に、空気セル4側に凸状に形成される。なお、上記実施形態と同様の部分については上記と同じ符号を図6、7に付してその説明は省略する。
この逆止弁31は、空気注入路5側から弁用熱融着線33を見ると、湾曲融着部34が凹状に形成される。このため、逆止弁31の入口側が、従来の逆止弁の弁路54aの幅S1(図9)より広く凹状に開口する。また、弁用フィルム11の上端部が点融着部37で第1フィルム2の内側に融着され、弁用フィルム12の上端部が点融着部38で第2フィルム3の内側に融着される。これにより、空気注入路5内に空気が注入され、膨張したとき、図7のように、逆止弁31の入口側である弁用フィルム11、12の上端部が大きく開口する構造となっている。
空気セル4に空気を注入する場合、空気注入口6から空気注入路5に空気を注入する。空気の注入に伴い空気注入路5が徐々に膨張し、両外側の第1フィルム2、第2フィルム3に点融着部37,38で融着された1対の弁用フィルム11,12は、その上部が開くとともに、湾曲融着部34が、図7のように、両側に開き、逆止弁31の弁路35の入口側が開口する。この湾曲融着部34による弁路35の開口は、従来の緩衝材の弁用熱融着線58(図9)のように、空気注入路5の下縁部に直線状に形成される場合と異なり、湾曲して長く形成されるため、遥かに少ない空気圧力で容易に広く開口することができる。このため、空気注入路5に注入された空気は、空気注入路5の膨張が少ない注入当初においても、直ぐに湾曲融着部34の中央の弁路35から逆止弁31内を通り、ガイド融着線36の内側を通過して、空気セル4内へと注入される。
このように、逆止弁31の弁用熱融着線33に、空気セル4側に凸状に湾曲する湾曲融着部34が設けられ、その湾曲融着部34に非融着部として弁路35が設けられるため、空気を空気注入路5から逆止弁31を通して空気セル4内に注入する際、空気注入路5の空気圧が比較的低い状態でも、湾曲融着部34によって弁用フィルム11,12の弁路35部分が容易に開口し、逆止弁31の入口側端部が早い段階で開口するので、空気注入路5の空気圧が低い状態でも、逆止弁31の弁路35を通して空気が空気セル4内に進入し、例えば、空気ポンプを有しない使用者が口とストローを使用して容易に空気を空気セル4内に充填することができる。
図8は第3実施形態の弁装置を示している。この第3実施形態の逆止弁41は、上記第1実施形態の逆止弁1を基礎構成とし、弁用熱融着線13が空気注入路5側に凸状に形成された湾曲融着部14を有して構成される。また、逆止弁41には、第2フィルム3及び弁用フィルム11,12間でヒートシールされるガイド融着線46が、その下端部で内側に湾曲して形成され、その内側に空気の溜り部47が形成される。なお、上記実施形態と同様の部分については上記と同じ符号を図8に付してその説明は省略する。
各空気セル4の上端部と空気注入路5間に配設される逆止弁41は、図8に示す如く、1対の弁用フィルム11,12を、第1フィルム2と第2フィルム3間で重ね合わせ、所定の箇所を弁用熱融着線13、湾曲融着部14及びガイド融着線46をヒートシールして形成される。弁用フィルム11,12間の非融着部として形成された弁路15は、流路の順方向として上部の空気注入路5側を入口側とし、空気セル4側を出口側として形成され、空気セル4内の空気圧が上昇して膨張したとき、その空気圧により1対の弁用フィルム11,12を密着させ、弁路15を閉鎖する。
逆止弁41の空気セル4側に形成されるガイド融着線46は、第1フィルム2と弁用フィルム11間、或いは第2フィルム3と弁用フィルム12間をヒートシールして形成されるが、このガイド融着線46はその下端部が内側に湾曲し、逆止弁41の出口側の開口部が狭窄されて形成される。これにより、空気の注入時、弁路15から逆止弁41内に進入した空気は、その出口側のガイド融着線46内に一時的に溜まり、空気の溜り部47を形成するので、逆止弁41全体が膨張し、それに応じて、逆止弁41の入口である弁路15が大きく開口し、空気注入路5の空気圧が低圧の状態でも、容易に空気を注入することができる。
1 逆止弁
2 第1フィルム
3 第2フィルム
4 空気セル
5 空気注入路
6 空気注入口
7 非融着部
11 弁用フィルム
12 弁用フィルム
13 弁用熱融着線
14 湾曲融着部
15 弁路
16 ガイド融着線
21 熱融着線
23 熱融着境界線
31 逆止弁
33 弁用熱融着線
34 湾曲融着部
35 弁路
36 ガイド融着線
37 点融着部
38 点融着部
41 逆止弁
46 ガイド融着線
47 溜り部

Claims (6)

  1. 第1フィルム及び第2フィルムを重ね合わせ、該フィルム間を熱融着線により熱融着して複数の空気セルが並設形成され、該空気セルの端部に逆止弁を介して空気注入路が形成され、該空気注入路及び逆止弁を通して該空気セル内に空気を充填する空気セル緩衝材の弁装置において、
    該空気セルの長手方向に対し略直角方向に該空気注入路が形成され、該空気注入路の該逆止弁側に弁用熱融着線が空気注入路に沿って形成され、
    該逆止弁は、該第1フィルムと第2フィルムの内側に1対の弁用フィルムを重ね合わせ、該弁用熱融着線により熱融着して形成され、
    該弁用熱融着線には、該空気注入路側に凸状に湾曲し或いは空気セル側に凸状に湾曲する湾曲融着部が設けられ、
    該湾曲融着部の略中央部に逆止弁の弁路が、該1対の弁用フィルム間を融着しない非融着部として形成されたことを特徴とする空気セル緩衝材の弁装置。
  2. 前記第1フィルムと第2フィルムの内側に1枚のみの弁用フィルムが配設され、前記弁用熱融着線は、該第1フィルム、第2フィルム、及び該弁用フィルムを融着して形成され、前記逆止弁の弁路は、該弁用熱融着線の湾曲融着線に設けた、該第1フィルムと該弁用フィルム間または該第2フィルムと該弁用フィルム間の非融着部として形成されたことを特徴とする請求項1記載の空気セル緩衝材の弁装置。
  3. 前記逆止弁の空気セル側に位置する1対の弁用フィルムには、前記弁路の出口側両側をガイドするガイド融着線が、該1対の弁用フィルム間、及び前記第1フィルムまたは第2フィルムと該弁用フィルム間を熱融着して形成されたことを特徴とする請求項1記載の空気セル緩衝材の弁装置。
  4. 前記逆止弁の空気セル側に位置する前記弁用フィルムには、前記弁路の出口側両側をガイドするガイド融着線が、前記第1フィルムまたは第2フィルムと該弁用フィルム間を熱融着して形成されたことを特徴とする請求項2記載の空気セル緩衝材の弁装置。
  5. 前記弁路の出口側両側をガイドするガイド融着線は、内側に湾曲し、内側に空気の溜り部を形成することを特徴とする請求項3記載の空気セル緩衝材の弁装置。
  6. 前記弁用熱融着線の湾曲融着線に設ける非融着部の弁路は、製造時のフィルムのヒートシール工程において、前記弁用フィルムの熱融着面に耐熱性インクを塗布して形成されたことを特徴とする請求項1記載の空気セル緩衝材の弁装置。
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