JP2015107565A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の単位ユニットの相互のコネクタ接続のずれを吸収し、小型化、薄型化した液体噴射ヘッドを提供する。【解決手段】液体噴射ヘッド1は回路基板2とヘッド部6とを備える。回路基板2は、ベース基板3と、ベース基板3に接続するフレキシブル基板4と、フレキシブル基板4に設置されベース基板3に対して変位可能なコネクタ部5とを有する。ヘッド部6は液滴を吐出するノズル面を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、被記録媒体に液滴を噴射して記録する液体噴射ヘッド、及びこの液体噴射ヘッドを用いる液体噴射装置に関する。
近年、記録紙等にインク滴を吐出して文字や図形を記録する、或いは素子基板の表面に液体材料を吐出して機能性薄膜を形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。この方式は、インクや液体材料などの液体を液体タンクから供給管を介してチャンネルに導き、チャンネルに充填される液体に圧力を印加してチャンネルに連通するノズルから液滴として吐出する。液滴の吐出の際には、液体噴射ヘッドや被記録媒体を移動させて文字や図形を記録する、或いは所定形状の機能性薄膜や三次元構造を形成する。
この種の液体噴射ヘッドは、液体に圧力を印加するチャンネルが複数配列しチャンネル列を構成するアクチュエータ部と、各チャンネルに液体を供給する液室を備える液体供給部と、液滴を噴射するノズルが配列するノズルプレートとを備える。近年、記録密度の増大化に伴って、複数の液体噴射ヘッドを並べて設置する方式が実用化されている。
例えば、特許文献1には、インクジェット式記録ヘッドを複数並べて高密度記録化することが記載されている。図10は特許文献1に記載されるインクジェット式記録ヘッド100の側面図であり、全体の概略構成を表す。インクジェット式記録ヘッド100は、ノズル面117から液滴を吐出する記録ヘッド本体114と、記録ヘッド本体114を駆動する駆動信号を生成するドライバ基板118と、ドライバ基板118から記録ヘッド本体114に駆動信号を伝達するツイストフラットケーブル119から構成される。この記録ヘッド本体114を複数並べて配置すれば、更に高密度記録を行うことができる。この場合に特許文献1では、1枚のドライバ基板118に複数の記録ヘッド本体114を接続して駆動することが記載されている。
また、特許文献2には、FPC(フレキシブルプリント基板)用のフローティングコネクタが記載されている。多数のランド(配線電極)が設置される2枚のフレキシブル基板を電気的に接続するコネクタであり、フレキシブル基板の幅方向や厚さ方向に互いに位置ずれがある場合でも、コネクタの接続部が幅方向や厚さ方向に移動可能であり、両基板間の位置ずれを吸収して2枚のフレキシブル基板を電気的に接続することができる。
特開2013−31994号公報 特開2003−100392号公報
例えば、特許文献1のインクジェット式記録ヘッド100では、記録ヘッド本体114の最大使用数に対応するドライバ基板118を用意しておく必要がある。そのため、ドライバ基板118の規模が大きくなる。また、ツイストフラットケーブル119の容積も大規模となる。そして、記録ヘッド本体114の使用数が少ない場合は、ドライバ基板118に搭載されるドライバICが無駄になる。つまり、特許文献1に記載されるインクジェット式記録ヘッド100は、記録ヘッド本体114の使用数を選択したときに、その選択数に応じて配線周りやドライバ基板を必要最小限のコンパクトな構成とすることが難しい。
例えば、記録ヘッド本体114とツイストフラットケーブル119とドライバ基板118とを単位ユニットとして構成し、単位ユニット間をコネクタにより電気的に接続し、制御回路とは一つの単位ユニットを介して接続する構成とすれば、上記のような無駄な部品や無駄な空間を省くことができる。更に、単位ユニット間を電気的に接続するコネクタは、単位ユニットが複数配設される方向にできるだけ薄く、また、接続部の位置ずれを吸収することができるフローティング方式が好ましい。しかし、特許文献2に記載のFPC用のフローティングコネクタは、FPCどうしを接続する接続方向の高さが高く、その複雑な構造から小型化、薄型化するのが難しい。
本発明の液体噴射ヘッドは、ベース基板と、前記ベース基板に接続するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に設置され前記ベース基板に対して変位可能なコネクタ部とを有する回路基板と、前記回路基板が接続されるヘッド部と、を備えることとした。
また、前記コネクタ部は前記ベース基板の表面に対して平行方向に変位可能なこととした。
また、前記コネクタ部は前記ベース基板の表面に対して傾斜する方向に変位可能なこととした。
また、前記フレキシブル基板は、前記ベース基板に固定される固定部と、前記ベース基板から離間する中間部とを備え、前記コネクタ部は前記中間部に設置されることとした。
また、前記フレキシブル基板は、前記固定部と前記中間部との間の外周辺に切込み部を備えることとした。
また、前記切込み部は、対向する前記外周辺に千鳥状に配置されることとした。
また、前記ベース基板は開口部を有し、前記フレキシブル基板は、前記開口部を横断して前記ベース基板に固定されることとした。
また、前記コネクタ部は、前記フレキシブル基板の前記開口部の側の表面に設置されることとした。
また、前記フレキシブル基板は前記開口部の内側面に固定されることとした。
また、前記回路基板は、他のフレキシブル基板と、前記他のフレキシブル基板に設置され前記回路基板に対して変位可能な他のコネクタ部とを備え、前記フレキシブル基板は前記ベース基板の一方の表面に設置され、前記他のフレキシブル基板は前記ベース基板の他方の表面に設置されることとした。
また、前記回路基板は第一回路基板と第二回路基板とを含み、前記ヘッド部は、前記第一回路基板が接続される第一ヘッド部と前記第二回路基板が接続される第二ヘッド部とを含み、前記第一回路基板のコネクタ部と前記第二回路基板のコネクタ部とが接続されることとした。
また、前記第一回路基板の一方の表面と前記第二基板の一方の表面が対面するように配置され、前記第一回路基板と前記第二回路基板の2つのコネクタ部は、前記第一回路基板の他方の表面と前記第二回路基板の他方の表面の間に配置されることとした。
また、前記第二回路基板は前記第二ヘッド部を駆動する電気信号を前記第一回路基板から受け取る請求項9又は10に記載の液体噴射ヘッド。
本発明の液体噴射装置は、上記の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備えることとした。
本発明による液体噴射ヘッドは、ベース部と、ベース部に接続する可撓部と、可撓部に設置されベース部に対して変位可能なコネクタ部とを有する回路基板と、回路基板が接続されるヘッド部と、を備える。これにより、コネクタ部の位置ずれを吸収して他のコネクタに容易に接続することができ、かつ、コンパクトに構成することができる。
本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッドの側面模式図である。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの側面模式図である。 本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッドに使用するフレキシブル基板の平面模式図である。 本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッドに使用するフレキシブル基板の平面模式図である。 本発明の第七実施形態に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 本発明の第八実施形態に係る液体噴射ヘッドに使用する回路基板の説明図である。 本発明の第九実施形態に係る液体噴射装置の模式的な斜視図である。 従来公知のインクジェット式記録ヘッドの側面図である。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1の説明図である。図1(a)は液体噴射ヘッド1をベース基板3の表面の垂直方向から見る平面模式図である。図1(b)は液体噴射ヘッド1をベース基板3の横方向から見る側面模式図である。なお、図1(b)を除いて以下の図において配線パターンC1〜C4は省略する。
液体噴射ヘッド1は、回路基板2と、回路基板2が接続されるヘッド部6を備える。回路基板2は、ベース基板3と、ベース基板3に接続するフレキシブル基板4と、フレキシブル基板4に設置され、ベース基板3に対して変位可能なコネクタ部5と、ベース基板3とヘッド部6を接続するフレキシブル回路基板12とを有する。ヘッド部6は、回路基板2と電気的に接続し、回路基板2から駆動信号を入力して図示しないノズル面から液滴を吐出する。ここで、コネクタ部5はベース基板3の表面に対して平行方向に変位可能に、又は/及び、コネクタ部5はベース基板3の表面に対して傾斜する方向に変位可能にフレキシブル基板4に設置される。これにより、コネクタ部5を他のコネクタに接続する際に、コネクタ部5の位置ずれが吸収でき、容易に接続することができる。また、ベース基板3の表面に対し垂直方向の高さの低い構造の単純なコネクタを使用することができるので、液体噴射ヘッド1をコンパクトに構成することができる。
具体的に説明する。ベース基板3はフレキシブル基板4よりもリジッドな基板からなる。フレキシブル基板4は、可撓性を有する基板からなり、例えば厚さ10μm〜0.1mmのポリイミドフィルムなどからなる。フレキシブル基板4はベース基板3に固定される二カ所の固定部7a、7bと、ベース基板3から離間する中間部8と、を備える。コネクタ部5は、フレキシブル基板4の中間部8に設置される。フレキシブル基板4とベース基板3とは、例えば、固定部7a、7bのベース基板3側に設ける電極とベース基板3の表面に設ける電極とを半田により電気的に接続して固定する。フレキシブル基板4は、固定部7a、7bと中間部8との間の外周辺に切込み部9a〜9dが形成される。切込み部9a〜9dは、対向する外周辺に千鳥状に配置される。そのため、コネクタ部5はベース基板3の表面に対して平行方向や垂直方向に、また、ベース基板3の表面に対して傾斜する方向に変位可能である。また、切込み部9a〜9dは楔形の切込みに限定されず、半円形や曲線状の切込みであってもよい。
フレキシブル基板4はコネクタ部5に電気的に接続する配線パターンC1を備える。ベース基板3は、ドライバIC11とドライバIC11に電気的に接続する配線パターンC2と配線パターンC3とを備える。コネクタ部5とドライバIC11とは配線パターンC1と配線パターンC2を介して電気的に接続される。ドライバIC11は電気信号を入力してヘッド部6を駆動する駆動信号を生成する。フレキシブル回路基板12は配線パターンC4を備え、ベース基板3の配線パターンC3とヘッド部6の端子Tとを電気的に接続し、ドライバIC11により生成される駆動信号をヘッド部6に伝達する。なお、ドライバIC11に供給する電気信号は、コネクタ部5から受け取ってもよいし、回路基板2に別に設けるインターフェースコネクタから受け取ってもよい。
ヘッド部6は、ドライバIC11からの駆動信号に基づいて図示しないノズルから液滴を吐出し、図示しない被記録媒体に記録する。ヘッド部6の吐出方式は限定されないが、例えばピエゾ方式によるヘッド部を使用することができる。ピエゾ方式によるヘッド部は、圧電体基板の表面に複数の溝が並列に形成され、溝と溝を区画する圧電体からなる側壁を駆動信号に応じて変形させ、溝に充填される液体を溝に連通するノズルから液滴として吐出する。
なお、本実施形態では、ベース部3にドライバIC11を搭載するが、本発明の液体噴射ヘッド1はこの構成に限定されない。ドライバIC11は、例えば、フレキシブル回路基板12やヘッド部6に設置する構成であってもよいし、回路基板2とヘッド部6にドライバIC11が設置されず、コネクタ部5がヘッド部6を駆動する駆動信号を入力する構成であってもよい。また、本実施形態では、ベース基板3とヘッド部6がフレキシブル回路基板12を介して接続されるが、これに代えて、フレキシブル回路基板12を除去し、ベース基板3の配線パターンC3とヘッド部6の端子Tとが直接接続する構成であってもよい。
(第二実施形態)
図2は、本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッド1の側面模式図である。本実施形態は、第一実施形態の液体噴射ヘッド1を2つ積層した構成を有する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図2に示すように、液体噴射ヘッド1は第一液体噴射ヘッド1aと第二液体噴射ヘッド1bを含む。第一液体噴射ヘッド1aは、第一回路基板2aと第一回路基板2aが接続される第一ヘッド部6aを備える。第二液体噴射ヘッド1bは、第二回路基板2bと第二回路基板2bが接続される第二ヘッド部6bを備える。第一回路基板2aは、ベース基板3aと、ベース基板3aの第一表面Sxaに接続するフレキシブル基板4aと、フレキシブル基板4aに設置されベース基板3aに対して変位可能なコネクタ部5aと、ベース基板3aと第一ヘッド部6aを接続するフレキシブル回路基板12aと、外部から電気信号を受け取るインターフェースコネクタ16とを有する。第二回路基板2bは、ベース基板3bと、ベース基板3bの第一表面Sxbに接続するフレキシブル基板4bと、フレキシブル基板4bに設置されベース基板3bに対して変位可能なコネクタ部5bと、ベース基板3bと第二ヘッド部6bを接続するフレキシブル回路基板12bとを有する。そして、第一回路基板2aのコネクタ部5aと第二回路基板2bのコネクタ部5bとは着脱可能に接続される。第一液体噴射ヘッド1a及び第二液体噴射ヘッド1bは、第一実施形態における液体噴射ヘッド1と同様の構成であり、具体的な説明は省略する。
第一回路基板2aの第一表面Sxa(一方の表面)と第二回路基板2bの第一表面Sxb(一方の表面)は対面するように配置される。第一回路基板2aと第二回路基板2bの2つのコネクタ部5a、5bは、第一回路基板2aの第二表面Sya(他方の表面)と第二回路基板2bの第二表面Syb(他方の表面)との間に配置される。例えば、第一回路基板2aのコネクタ部5aはレセプタクルコネクタであり、第二回路基板2bのコネクタ部5bはプラグコネクタであり、プラグコネクタをレセプタクルコネクタに装着することによりフレキシブル基板4aの図示しない配線パターンとフレキシブル基板4bの図示しない配線パターンとが電気的に接続される。2つのコネクタ部5a、5bはベース基板3a、3bの表面に対して平行方向と垂直方向に変位可能に、又は/及び、コネクタ部5はベース基板3の表面に対して傾斜する方向に変位可能なので、第一回路基板2aと第二回路基板2bの間に位置ずれがあっても2つのコネクタ部5a、5bを容易に接続することができる。また、コネクタ部5a、5bは複雑な構造を必要とせず薄く形成することができる。フレキシブル基板4a、4b及びコネクタ部5a、5bは、2つのベース基板3a、3bの間であり、2つのベース基板3a、3bの外周よりも内側に収納されるので、第一及び第二回路基板2a、2bの全体の容積を小さく構成することができる。
第一液体噴射ヘッド1aのベース基板3aは、例えば、図示しない制御回路からインターフェースコネクタ16を介して電気信号を受け取る。受け取った電気信号はドライバIC11aに供給され、ドライバIC11aは電気信号から駆動信号を生成し、第一ヘッド部6aに供給する。電気信号は、更に、コネクタ部5a及びコネクタ部5bを介して第二液体噴射ヘッド1bに転送され、ドライバIC11bに供給される。つまり、第二液体噴射ヘッド1bは、第一液体噴射ヘッド1aを経由して電気信号を受け取る。従って、制御回路は第一液体噴射ヘッド1aと接続すればよく、第二液体噴射ヘッド1bとは接続する必要が無く、外部の制御回路との間の接続が簡単化される。その結果、第一及び第二回路基板2a、2bの全体の容積が縮小し、回路回りをコンパクトに構成することができる。
(第三実施形態)
図3は、本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド1の側面模式図である。本実施形態では4つの第一〜第四液体噴射ヘッド1a〜1dを備える。図3(a)は第二又は第三液体噴射ヘッド1b、1cの側面模式図であり、図3(b)は、第一〜第四液体噴射ヘッド1a〜1dからなる液体噴射ヘッド1の側面模式図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図3(b)に示すように、第一液体噴射ヘッド1aはベース基板3aにインターフェースコネクタ16が設置される点を除いて第一実施形態の液体噴射ヘッド1と同じ構造を備えている。第四液体噴射ヘッド1dは第一実施形態の液体噴射ヘッド1と同じ構造を備えている。第二及び第三液体噴射ヘッド1b、1cは、各ベース基板3b、3cの第一表面Sxb、Sxcにそれぞれフレキシブル基板4b、4cを備え、各ベース基板3b、3cの第二表面Syb、Sycにそれぞれ他のフレキシブル基板4zb、4zcを備え、各フレキシブル基板4b、4cにはそれぞれコネクタ部5b、5cが設置され、各他のフレキシブル基板4zb、4zcにはそれぞれ他のコネクタ部5zb、5zcが設置される。
具体的に説明する。図3(a)は、第二及び第三液体噴射ヘッド1b、1cの構成を表す。液体噴射ヘッド1は、回路基板2と、回路基板2が接続されるヘッド部6を備える。回路基板2は、ベース基板3と、ベース基板3の第一表面Sxに接続するフレキシブル基板4と、フレキシブル基板4に設置されるコネクタ部5と、ベース基板3の第二表面Syに接続する他のフレキシブル基板4zと、他のフレキシブル基板4zに設置される他のコネクタ部5zとを備える。コネクタ部5と他のコネクタ部5zはともにベース基板3に対して変位可能に設置される。回路基板2は、更に、ベース基板3の第一表面Sxに設置されるドライバIC11と、回路基板2とヘッド部6とを電気的に接続するフレキシブル回路基板12を備える。
ベース基板3の第一表面Sxに接続するフレキシブル基板4は、ベース基板3に固定される2つの固定部7a、7bと、ベース基板3から離間する中間部8と、を備え、コネクタ部5はこの中間部8に設置される。同様に、ベース基板3の第二表面Syに接続する他のフレキシブル基板4zは、ベース基板3に固定される2つの固定部7az、7bzと、ベース基板3から離間する中間部8zと、を備え、他のコネクタ部5zはこの中間部8zに設置される。従って、2つのコネクタ部5及び他のコネクタ部5zは、いずれもベース基板3の表面に対して平行方向や垂直方向に変位可能に、又は/及び、コネクタ部5はベース基板3の表面に対して傾斜する方向に変位可能に固定される。図3(b)に示す第二及び第三液体噴射ヘッド1b、1cは、図3(a)に示す液体噴射ヘッド1の構成を備える。
図3(b)に示すように、第一液体噴射ヘッド1aのコネクタ部5aと第二液体噴射ヘッド1bのコネクタ部5bが接続され、第二液体噴射ヘッド1bの他のコネクタ部5zbと第三液体噴射ヘッド1cの他のコネクタ部5zcが接続され、第三液体噴射ヘッド1cのコネクタ部5cと第四液体噴射ヘッド1dのコネクタ部5dが接続される。例えば、図示しない制御回路から第一回路基板2aがインターフェースコネクタ16を介して電気信号を受け取る。受け取った電気信号はドライバIC11aに供給され、駆動信号に変換されて第一ヘッド部6aに供給される。更に、電気信号はコネクタ部5a及びコネクタ部5bを介して第二回路基板2bに転送される。第二回路基板2bが受け取った電気信号はドライバIC11bに供給され、駆動信号に変換されて第二ヘッド部6bに供給される。電気信号は他のコネクタ部5zb及び他のコネクタ部5zcを介して第三回路基板2cに転送される。第三回路基板2cが受け取った電気信号はドライバIC11cに供給され、駆動信号に変換されて第三ヘッド部6cに供給される。更に、電気信号はコネクタ部5c及びコネクタ部5dを介して第四回路基板2dに転送される。第四回路基板2dが受け取った電気信号はドライバIC11dに供給され、駆動信号に変換されて第三ヘッド部6dに供給される。
その結果、制御回路は、第一液体噴射ヘッド1aと接続すればよく、第二〜第四液体噴射ヘッド1b〜1dとは接続する必要が無くなる。各コネクタ部5a〜5d及び各他のコネクタ部5zb、5zcは、対応するベース基板の表面に対して平行方向や垂直方向に変位可能なので、各ベース基板間に位置ずれがあってもコネクタ部どうしを容易に接続することができる。また、各コネクタ部5a〜5dは構造の簡単な薄型のコネクタを使用することができる。また、各コネクタ部は各コネクタ部を挟むベース基板の間に配置されるとともに、各ベース基板の外周よりも内側に設置される。つまり、各コネクタ部は各コネクタ部を挟むベース基板の外周から突出しない。これにより、第一〜第四液体噴射ヘッド1a〜1dの全体の容積をコンパクトに構成することができる。
本実施形態を一般化して表現すれば、n個(nは2以上の整数)の液体噴射ヘッド1を積層する場合に、x番目(xは1〜nのいずれかの整数)の液体噴射ヘッド1は制御回路からn個の液体噴射ヘッド1用の電気信号を受け取る。電気信号は、x番目の液体噴射ヘッド1から隣接する液体噴射ヘッド1へ、更に、隣接する液体噴射ヘッド1から順次すべての液体噴射ヘッド1に転送される。このように構成すれば、制御回路との間の接続が簡単化され、回路基板の容積を大幅に縮小させることができる。
なお、本実施形態では、隣接するベース基板3間において、第一表面Sxどうし、又は、第二表面Syどうしが対面する構成であるが、これに代えて、第一表面Sxと第二表面Syが対面する配置としてもよい。この場合は、隣接する回路基板2間において、コネクタ部5と他のコネクタ部5zが接続する。
(第四実施形態)
図4は、本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッド1の説明図である。図4(a)は本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッド1のベース基板3の表面の垂直方向から見る平面模式図である。図4(b)は、本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッド1の側面模式図である。第一実施形態と異なる点は、フレキシブル基板4がベース基板3から延出してヘッド部6に接続される点である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図4に示すように、液体噴射ヘッド1は、回路基板2と、回路基板2が接続されるヘッド部6を備える。回路基板2は、ベース基板3と、ベース基板3に接続するフレキシブル基板4と、フレキシブル基板4に設置され、ベース基板3に対して変位可能なコネクタ部5とを有する。フレキシブル基板4は、ベース基板3に固定される2カ所の固定部7a、7bと、ベース基板3から離間する中間部8と、ベース基板3から延出する延出部15を備える。コネクタ部5は、この中間部8に設置される。フレキシブル基板4の固定部7bとヘッド部6との間にドライバIC11が搭載される。フレキシブル基板4の延出部15がヘッド部6に接続される。また、フレキシブル基板4は、固定部7a、7bと中間部8との間の外周辺に切込み部9a〜9dが千鳥状に配置される。その他の構成は第一実施形態と同様であり、説明を省略する。
これにより、液体噴射ヘッド1を複数設置し、ヘッド部6を並列に積層するとき、コネクタ部5どうしの接続が容易となり、かつ、コンパクトに構成することができる。また、第一〜第三実施形態において使用されるフレキシブル回路基板12を必要とせず、部品点数が減少し製造コストを下げることができる。なお、本第四実施形態に係る液体噴射ヘッド1を第二又は第三実施形態の液体噴射ヘッド1a〜1dに適用することができる。
(第五実施形態)
図5は、本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッド1に使用するフレキシブル基板4の平面模式図である。第一実施形態のフレキシブル基板4と異なる点は、ベース基板3に固定される2カ所の固定部7a、7bとコネクタ部5が搭載される中間部8との間の外周辺に切込み部9を有しない点である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図5に示すように、フレキシブル基板4は、ベース基板3に固定される2カ所の固定部7a、7bとベース基板3から離間する中間部8とを備える。中間部8は2カ所の固定部7a、7bの中間に位置する。コネクタ部5は中間部8のベース基板3とは反対側の表面に設置される。フレキシブル基板4は、2カ所の固定部7a、7bと中間部8との間の外周辺に切込み部は形成されない。フレキシブル基板4をこのように構成しても、コネクタ部5はベース基板3の表面に対して平行方向と垂直方向に変位可能である。これにより、コネクタ部5を他のコネクタに接続する際に、コネクタ部5の位置ずれが吸収でき容易に接続することができる。また、高さの低い単純構造のコネクタを使用することができるので、液体噴射ヘッド1をコンパクトに構成することができる。なお、本第五実施形態に係るフレキシブル基板4を第二〜第四実施形態のフレキシブル基板4に適用できることは明らかである。
(第六実施形態)
図6は、本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッド1に使用するフレキシブル基板4の平面模式図である。第一実施形態又は第五実施形態のフレキシブル基板4と異なる点は、ベース基板3に固定される2カ所の固定部7a、7bとコネクタ部5が搭載される中間部8との間の両外周辺に切込み部が対向して形成される点である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図6に示すように、フレキシブル基板4は、ベース基板3に固定される2カ所の固定部7a、7bとベース基板3から離間する中間部8とを備える。中間部8は2カ所の固定部7a、7bの中間に位置する。コネクタ部5は中間部8のベース基板3とは反対側の表面に設置される。フレキシブル基板4は、2つの固定部7a、7bと中間部8との間の両外周辺に対向する2つの切込み部9a、9b及び対向する2つの切込み部9c、9dを有する。コネクタ部5はベース基板3の表面に対して平行方向と垂直方向に変位可能である。これにより、コネクタ部5を他のコネクタに接続する際に、コネクタ部5の位置ずれを吸収し容易に接続することができる。また、高さの低い単純構造のコネクタを使用することができるので、液体噴射ヘッド1をコンパクトに構成することができる。なお、本第五実施形態に係るフレキシブル基板4を第二〜第四実施形態のフレキシブル基板4に適用できることは明らかである。
(第七実施形態)
図7は、本発明の第七実施形態に係る液体噴射ヘッド1の説明図である。図7(a)は回路基板2の上面模式図であり、図7(b)は、第一回路基板2aと第二回路基板2bを対向して配置した断面模式図であり、図7(c)は液体噴射ヘッド1の断面模式図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図7(a)に示すように、回路基板2は、ベース基板3と、ベース基板3に接続するフレキシブル基板4と、フレキシブル基板4に設置されベース基板3に対して変位可能なコネクタ部5とを有する。ベース基板3には開口部10が形成される。フレキシブル基板4は、開口部10を横断してベース基板3の第一表面Sxに固定される。コネクタ部5は、フレキシブル基板4の開口部10側の表面に、開口部10に収納されるように設置される。これにより、回路基板2の全体の容積を一層コンパクトに構成することができる。
具体的に説明する。フレキシブル基板4は、両端に2つの固定部7a、7bと、2つの固定部7a、7bの中間に中間部8を備える。2つの固定部7a、7bがベース基板3の開口部10近傍の第一表面Sxに固定され、中間部8の開口部10側の表面にコネクタ部5を備える。これにより、コネクタ部5はベース基板3の表面に対して水平方向及び垂直方向に変位可能である。なお、フレキシブル基板4は、第一実施形態又は第六実施形態のフレキシブル基板4のように、外周辺に切込み部9を形成すれば、水平方向及び垂直方向により大きく変位する。また、フレキシブル基板4のコネクタ部5設置側の表面や、ベース基板3の第一表面Sxには図示しない回線パターンが形成され、コネクタ部5と第一表面Sxの配線パターンとは電気的に接続される。
図7(b)に示すように、第一回路基板2aの第二表面Syaと第二回路基板2bの第二表面Sybが対面するように配置し、第一回路基板2aのコネクタ部5aと第二回路基板2bのコネクタ部5bとが接続される。この場合、2つのコネクタ部5a、5bは2つの開口部10a、10b内に収納されるように第一回路基板2aの第一表面Sxaと第二回路基板2bの第一表面Sxbの間に配置される。そのため、回路基板2の全体の厚さが薄くなる。
図7(c)は、上記図7(b)の回路基板2を用いて液体噴射ヘッド1を構成する例である。液体噴射ヘッド1は第一液体噴射ヘッド1aと第二液体噴射ヘッド1bを備える。第一液体噴射ヘッド1aは第一回路基板2aと、第一回路基板2aが接続される第一ヘッド部6aを備える。第二液体噴射ヘッド1bは第二回路基板2bと、第二回路基板2bが接続される第二ヘッド部6bを備える。第一ヘッド部6aと第二ヘッド部6bは積層するように設置される。第一回路基板2aは、開口部10aが形成されるベース基板3aと、開口部10aを横断してベース基板3aに固定されるフレキシブル基板4aと、フレキシブル基板4aに設置されベース基板3aに対して変位可能なコネクタ部5aと、ベース基板3aと第一ヘッド部6aとを接続するフレキシブル回路基板12aとを備える。第二回路基板2bは、開口部10bが形成されるベース基板3bと、開口部10bを横断してベース基板3bに固定されるフレキシブル基板4bと、フレキシブル基板4bに設置されベース基板3bに対して変位可能なコネクタ部5bと、ベース基板3bと第二ヘッド部6bとを接続するフレキシブル回路基板12bとを備える。
フレキシブル基板4aはベース基板3aの第一表面Sxaに固定され、コネクタ部5aはフレキシブル基板4aの開口部10a側の表面に設置される。フレキシブル基板4bはベース基板3bの第一表面Sxbに固定され、コネクタ部5bはフレキシブル基板4bの開口部10b側の表面に設置される。より具体的には、コネクタ部5aは、フレキシブル基板4aの表面であって、フレキシブル基板4aとベース基板3aを接着した面に設置される。同様に、コネクタ部5bは、フレキシブル基板4bの表面であって、フレキシブル基板4bとベース基板3bを接着した面に設置される。2つのベース基板3a、3bの第一表面Sxa、Sxbには2つのドライバIC11a、11bがそれぞれ設置される。そして、第一回路基板2aと第二回路基板2bとはベース基板3aの第二表面Sya(一方の表面)とベース基板3bの第二表面Syb(一方の表面)とが対面するように配置され、第一回路基板2aと第二回路基板2bの2つのコネクタ部5a、5bは、第一回路基板2aの第一表面Sxa(他方の表面)と第二回路基板2bの第一表面Sxb(他方の表面)の間に配置される。
第一液体噴射ヘッド1aと第二液体噴射ヘッド1bをこのように構成すれば、2つのコネクタ部5a、5bを接続する際に、2つのコネクタ部5a、5bの間の位置ずれが吸収でき、2つのコネクタ部5a、5bを容易に接続することができる。更に、2つのコネクタ部5a、5bは2つの開口部10a、10bに収納されるように第一表面Sxaと第一表面Sxbの間に配置されるので、液体噴射ヘッド1の全体を一層コンパクトに構成することができる。
(第八実施形態)
図8は、本発明の第八実施形態に係る液体噴射ヘッド1に使用する回路基板2の説明図である。図8(a)は回路基板2の平面模式図である。図8(b)は回路基板2の断面模式図である。第七実施形態の回路基板2と異なる点は、フレキシブル基板4がベース基板3の開口部の内側面Ssに固定される点である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図8に示すように、回路基板2は、ベース基板3と、ベース基板3に接続するフレキシブル基板4と、フレキシブル基板4に設置されベース基板3に対して変位可能なコネクタ部5とを有する。ベース基板3には開口部10が形成される。フレキシブル基板4は、開口部10を横断し開口部10の内側面Ssに固定される。コネクタ部5は、フレキシブル基板4の略中央に設置される。フレキシブル基板4は、開口部10の内側面Ssに固定される固定部7a、7bとコネクタ部5が設置される中間部8との間の外周辺に複数の切込み部9a〜9dを備える。切込み部9は、固定部7a、7bと中間部8の間の対向する外周辺に千鳥状に配置される。これにより、コネクタ部5を他のコネクタに接続する際に、コネクタ部5の位置ずれが吸収でき、容易に接続することができる。また、コネクタ部5はベース基板3の開口部10に収納されるようにフレキシブル基板4に設置されるので、回路基板2の全体の容積をコンパクトに構成することができる。本実施形態の回路基板2は、第七実施形態の回路基板2に置き換えて液体噴射ヘッド1を構成することができる。
(第九実施形態)
図9は本発明の第九実施形態に係る液体噴射装置30の模式的な斜視図である。液体噴射装置30は、液体噴射ヘッド1、1’を往復移動させる移動機構40と、液体噴射ヘッド1、1’に液体を供給し、液体噴射ヘッド1、1’から液体を排出する流路部35、35’と、流路部35、35’に連通する液体ポンプ33、33’及び液体タンク34、34’とを備えている。各液体噴射ヘッド1、1’は、回路基板2とヘッド部6とを備える。液体ポンプ33、33’として、流路部35、35’に液体を供給する供給ポンプとそれ以外に液体を排出する排出ポンプのいずれかもしくは両方を設置し、液体を循環させることができる。また、図示しない圧力センサーや流量センサーを設置し、液体の流量を制御することもできる。液体噴射ヘッド1、1’は、回路基板2とヘッド部6から構成され、回路基板2は、ベース基板3と、ベース基板3に接続するフレキシブル基板4と、フレキシブル基板4に設置されベース基板3に対して変位可能なコネクタ部5とを有する。液体噴射ヘッド1、1’は、既に説明した第一〜第八実施形態を適用することができる。
液体噴射装置30は、紙等の被記録媒体44を主走査方向に搬送する一対の搬送手段41、42と、被記録媒体44に液体を吐出する液体噴射ヘッド1、1’と、液体噴射ヘッド1、1’を載置するキャリッジユニット43と、液体タンク34、34’に貯留した液体を流路部35、35’に押圧して供給する液体ポンプ33、33’と、液体噴射ヘッド1、1’を主走査方向と直交する副走査方向に走査する移動機構40とを備えている。図示しない制御部は液体噴射ヘッド1、1’、移動機構40、搬送手段41、42を制御して駆動する。
一対の搬送手段41、42は副走査方向に延び、ローラ面を接触しながら回転するグリッドローラとピンチローラを備えている。図示しないモータによりグリッドローラとピンチローラを軸周りに移転させてローラ間に挟み込んだ被記録媒体44を主走査方向に搬送する。移動機構40は、副走査方向に延びた一対のガイドレール36、37と、一対のガイドレール36、37に沿って摺動可能なキャリッジユニット43と、キャリッジユニット43を連結し副走査方向に移動させる無端ベルト38と、この無端ベルト38を図示しないプーリを介して周回させるモータ39を備えている。
キャリッジユニット43は、複数の液体噴射ヘッド1、1’を載置し、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の液滴を吐出する。液体タンク34、34’は対応する色の液体を貯留し、液体ポンプ33、33’、流路部35、35’を介して液体噴射ヘッド1、1’に供給する。各液体噴射ヘッド1、1’は駆動信号に応じて各色の液滴を吐出する。液体噴射ヘッド1、1’から液体を吐出させるタイミング、キャリッジユニット43を駆動するモータ39の回転及び被記録媒体44の搬送速度を制御することにより、被記録媒体44上に任意のパターンを記録することできる。
なお、本実施形態は、移動機構40がキャリッジユニット43と被記録媒体44を移動させて記録する液体噴射装置30であるが、これに代えて、キャリッジユニットを固定し、移動機構が被記録媒体を2次元的に移動させて記録する液体噴射装置であってもよい。つまり、移動機構は液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させるものであればよい。
1 液体噴射ヘッド、1a 第一液体噴射ヘッド、1b 第二液体噴射ヘッド、1c 第三液体噴射ヘッド、1d 第四液体噴射ヘッド
2 回路基板、2a 第一回路基板、2b 第二回路基板、2c 第三回路基板、2d 第四回路基板
3、3a、3b、3c、3d ベース基板
4、4a、4b、4c、4d フレキシブル基板、4z、4zb、4zc 他のフレキシブル基板
5、5a、5b、5c、5d コネクタ部、5z、5zb、5zc 他のコネクタ部
6 ヘッド部、6a 第一ヘッド部、6b 第二ヘッド部、6c 第三ヘッド部、6d 第四ヘッド部
7a、7b 固定部
8 中間部
9、9a〜9d 切込み部
10 開口部
11、11a、11b、11c、11d ドライバIC
12、12a、12b、12c、12d フレキシブル回路基板
15 延出部
16 インターフェースコネクタ
Sx、Sxa、Sxb、Sxc、Sxd 第一表面、Sy、Sya、Syb、Syc、Syd 第二表面
Ss 内側面、T 端子
C1〜C4 配線パターン

Claims (14)

  1. ベース基板と、前記ベース基板に接続するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に設置され前記ベース基板に対して変位可能なコネクタ部とを有する回路基板と、
    前記回路基板が接続されるヘッド部と、を備える液体噴射ヘッド。
  2. 前記コネクタ部は前記ベース基板の表面に対して平行方向に変位可能な請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記コネクタ部は前記ベース基板の表面に対して傾斜する方向に変位可能な請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記フレキシブル基板は、前記ベース基板に固定される固定部と、前記ベース基板から離間する中間部とを備え、
    前記コネクタ部は前記中間部に設置される請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記フレキシブル基板は、前記固定部と前記中間部との間の外周辺に切込み部を備える請求項4に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記切込み部は、対向する前記外周辺に千鳥状に配置される請求項5に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記ベース基板は開口部を有し、
    前記フレキシブル基板は、前記開口部を横断して前記ベース基板に固定される請求項4〜6のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 前記コネクタ部は、前記フレキシブル基板の前記開口部の側の表面に設置される請求項7に記載の液体噴射ヘッド。
  9. 前記フレキシブル基板は前記開口部の内側面に固定される請求項7に記載の液体噴射ヘッド。
  10. 前記回路基板は、他のフレキシブル基板と、前記他のフレキシブル基板に設置され前記ベース基板に対して変位可能の他のコネクタ部とを備え、
    前記フレキシブル基板は前記ベース基板の一方の表面に設置され、前記他のフレキシブル基板は前記ベース基板の他方の表面に設置される請求項1〜9のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  11. 前記回路基板は第一回路基板と第二回路基板とを含み、前記ヘッド部は、前記第一回路基板が接続される第一ヘッド部と前記第二回路基板が接続される第二ヘッド部とを含み、
    前記第一回路基板のコネクタ部と前記第二回路基板のコネクタ部とが接続される請求項1〜10のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  12. 前記第一回路基板の一方の表面と前記第二回路基板の一方の表面が対面するように配置され、前記第一回路基板と前記第二回路基板の2つのコネクタ部は、前記第一回路基板の他方の表面と前記第二回路基板の他方の表面の間に配置される請求項11に記載の液体噴射ヘッド。
  13. 前記第二回路基板は前記第二ヘッド部を駆動する電気信号を前記第一回路基板から受け取る請求項11又は12に記載の液体噴射ヘッド。
  14. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、
    前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備える液体噴射装置。
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