JP2015107200A - 超音波診断装置及び超音波診断装置の制御方法 - Google Patents

超音波診断装置及び超音波診断装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波画像の画像パラメータの一時的に変更するにあたり、簡便な操作で実現できる技術を提供する。【解決手段】超音波を送信する送信処理を行う送信部2と、反射超音波に基づき受信信号を生成する受信処理を行う受信部3と、超音波画像データを生成する超音波画像生成部4と、超音波画像データに基づく第1の超音波画像を含む画像データを表示する処理を行う表示処理部6と、画像データを表示する表示部102と、表示部の画像データの表示領域にタッチパネルを備え、使用者による表示領域のタッチ操作に基づき超音波診断装置の各種設定を受け付ける操作部103とを、備え、表示処理部6は、使用者により表示部102に表示された第1の超音波画像を押下された場合、その押下されている間においては、第1の超音波画像の所定の範囲について第1の超音波画像とは異なる画像パラメータに変更した第2の超音波画像を表示部102に表示する処理を行う。【選択図】図2

Description

本願は、超音波診断装置及び超音波診断装置の制御方法に関する。
超音波診断装置は、超音波探触子を介して被検体内部に向けて超音波を送受信することで得られる反射超音波に基づく被検体内部情報を画像化するものである。
超音波画像診断において、医師等の使用者は、表示部中に表示された超音波画像の画像パラメータを一時的に変更する場合がある。例えば、使用者が表示部に表示されたB(Brigtness)モード画像の一部を一時的に拡大表示させる場合や、Bモード画像上に表示されたC(Color)モード画像のカラーゲインを一時的に上げる場合である。
上述した例のように超音波画像の画像パラメータを一時的に変更するには、従来の超音波診断装置では、使用者によって各画像パラメータを設定する必要がある(例えば、非特許文献1を参照。)。
山崎義光ら著「臨床のための頚動脈エコー測定法 第2版 24頁」日本医事新報社 2008年
上述した従来の技術では、使用者が超音波画像の画像パラメータ一時的に変更するにあたり、より簡便な操作で実現できる技術が望まれていた。
本願の限定的ではない例示的な実施形態は、使用者が超音波画像の画像パラメータを一時的に変更するにあたり、簡便な操作で実現できる超音波診断装置及び超音波診断装置の制御方法を提供する。
本願の一態様に係る超音波診断装置は、超音波探触子と接続可能に構成された超音波診断装置であって、前記超音波探触子を駆動し、超音波を送信する送信処理を行うように構成された送信部と、前記超音波探触子によって受信された反射超音波に基づき受信信号を生成する受信処理を行うように構成された受信部と、前記受信信号に基づき超音波画像データを生成するように構成された超音波画像生成部と、前記超音波画像データに基づく第1の超音波画像を含む画像データを表示する処理を行うように構成された表示処理部と、前記画像データを表示するように構成された表示部と、前記表示部の前記画像データの表示領域にタッチパネルを備え、使用者による前記表示領域のタッチ操作に基づき前記超音波診断装置の各種設定を受け付けるように構成された操作部とを、備え、前記表示処理部は、使用者により前記表示部に表示された第1の超音波画像を押下された場合、その押下されている間においては、前記第1の超音波画像の所定の範囲について第1の超音波画像とは異なる画像パラメータに変更した第2の超音波画像を前記表示部に表示する処理を行う構成とした。
本願の一態様に係る超音波診断装置及び超音波診断装置の制御方法によれば、使用者が
超音波画像の画像パラメータの一時的に変更するにあたり、簡便な操作で実現できる。
本願の実施の形態1による超音波診断装置の外観図の一例である。 本願の実施の形態1による超音波診断装置の機能ブロック図の一例である。 本願の実施の形態1による超音波診断装置のハードウエアの構成図の一例である。 本願の実施の形態1による超音波診断装置の動作フローチャートの一例を示す図である。 本願の実施の形態1による超音波診断装置の第2の超音波画像を表示する処理を説明する補助図の一例である。 本願の実施の形態1による超音波診断装置の動作フローチャートの一例を示す図である。 本願の実施の形態1による超音波診断装置の第2の超音波画像を表示する処理を説明する補助図の一例である。
本願の一態様に係る超音波診断装置及び超音波診断装置の制御方法の概要は以下の通りである。
本願の一態様に係る超音波診断装置は、超音波探触子と接続可能に構成された超音波診断装置であって、前記超音波探触子を駆動し、超音波を送信する送信処理を行うように構成された送信部と、前記超音波探触子によって受信された反射超音波に基づき受信信号を生成する受信処理を行うように構成された受信部と、前記受信信号に基づき超音波画像データを生成するように構成された超音波画像生成部と、前記超音波画像データに基づく第1の超音波画像を含む画像データを表示する処理を行うように構成された表示処理部と、前記画像データを表示するように構成された表示部と、前記表示部の前記画像データの表示領域にタッチパネルを備え、使用者による前記表示領域のタッチ操作に基づき前記超音波診断装置の各種設定を受け付けるように構成された操作部とを、備え、前記表示処理部は、使用者により前記表示部に表示された第1の超音波画像を押下された場合、その押下されている間においては、前記第1の超音波画像の所定の範囲について第1の超音波画像とは異なる画像パラメータに変更した第2の超音波画像を前記表示部に表示する処理を行う構成とした。
また、本願の一態様に係る超音波診断装置の制御方法は、超音波探触子と接続可能に構成され、画像データの表示領域にタッチ操作可能なタッチパネルを備えた表示部を備えた超音波診断装置の制御方法であって、前記超音波探触子を駆動し、超音波を送信する送信処理を行う工程Aと、前記超音波探触子によって受信された反射超音波に基づき受信信号を生成する受信処理を行う工程Bと、前記受信信号に基づき超音波画像データを生成する工程Cと、前記超音波画像データに基づく第1の超音波画像を含む画像データを表示する処理を行う工程Dと、使用者により前記表示部に表示された第1の超音波画像を押下された場合、その押下されている間においては、前記第1の超音波画像の所定の範囲について第1の超音波画像とは異なる画像パラメータに変更した第2の超音波画像を前記表示部に表示する処理を行う工程Eと、を含む。
以下に、本願の実施の形態の一態様に係る超音波診断装置及び超音波診断装置の制御方法について、図面と共に説明する。
なお、以下の実施の形態1では、画像パラメータの変更として、超音波画像の拡大又は縮小、ゲイン(輝度)の調整を中心に説明を行っているが、本願はこれに限定されるもの
ではない。すなわち、本願でいう画像パラメータとは、超音波画像の拡大又は縮小、ゲイン(輝度)の調整以外にも、ダイナミックレンジ(すなわち、画像のコントラストの調整)、Cモード画像においては流速レンジ(Pulse Repetition Frequency;PRFと略される場合もある。)のことも含み、また、これら画像パラメータのうちの2以上を組み合わせた場合も含まれる。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1による超音波診断装置及び超音波診断装置の制御方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態1による超音波診断装置の外観図の一例であって、超音波診断装置100にケーブルを介して超音波探触子101が接続された状態を示している。
超音波診断装置100は、いわゆるタッチパネル式の超音波診断装置であって、図1に示す表示部102にはBモード画像等の超音波画像等の各種診断情報を表示するとともに、操作部103である各種設定を行うソフトキー等が表示される。そして、表示部102の画像データの表示領域にはタッチパネルが設けられ、使用者は、表示部102に表示された、いわゆるソフトキー等をタッチ操作することで、超音波診断装置100の各種設定を行うことができる。
図2は、実施の形態1による超音波診断装置100の機能ブロック図の一例である。図2に示す超音波診断装置100は、超音波探触子101が接続された状態を示している。
図2に示す超音波診断装置100は、制御器1、表示部102及び操作部103を備える。制御器1は、送信部2、受信部3、超音波画像生成部4、ROI設定部5、表示処理部6及び制御部7を含んでいる。
図3は、超音波診断装置100のハードウエアの主要な構成を示す図である。ハードウエアの観点では、超音波診断装置100は、例えば、パルサー52、ADコンバーター53、増幅器54、送信ビームフォーマー55、受信ビームフォーマー56、画像処理器57、Bモード画像処理器58、Cモード画像処理器59、メモリ60及び演算処理器61によって構成される。超音波探触子101は超音波を送受信する複数の圧電変換素子51を含み、パルサー52、ADコンバーター53及び増幅器54は、圧電変換素子51の数に対応して複数用意される。メモリ60には、図1に示す各構成要素の機能を実現するため手順を規定したプログラム、及び、各構成要素を所定の手順で動作させることにより、超音波診断装置100、超音波探触子101、表示部102及び操作部103を制御し、以下のBモード画像及びCモード画像の生成及び表示するための手順を規定したプログラムが記憶されている。これらのプログラムがメモリ60から逐次読みだされ、演算処理器61により実行される。
図1に示す各構成要素は、図2に示すハードウエアを用いて構成される。
送信部2は、パルサー52及び送信ビームフォーマー55によって構成される。受信部3は、増幅器53及びADコンバーター54及び受信ビームフォーマー56によって構成される。超音波画像生成部4のうち後述するBモード画像生成部41は、画像処理器57及びBモード画像処理器58によって構成される。また、超音波画像生成部4のうち後述するCモード画像生成42は、Cモード画像処理器59によって構成される。表示処理部6は、画像処理器57、Bモード画像処理器58及びCモード画像処理器59によって構成される。
ROI設定部5の機能は、ソフトウエアによって実現される。具体的には、メモリ60に記憶されたプログラムを演算処理器61が実行することにより、ROI設定部5の機能が実現される。つまり、ROI設定部5は、プログラムによって構成されているともいえる。
上述したハードウエアの構成は一例であって種々の改変が可能である。例えば、Bモード画像生成部41やCモード画像生成部42の機能は、ソフトウエアにより実現してもよい。また、送信ビームフォーマー55及び受信ビームフォーマー56の機能をソフトウエアにより実現してもよい。演算処理器61、メモリ60及び画像処理器57を含むパソコンをこれらのハードウエアの換わりに用いてもよい。
また、制御器1の各機能ブロックについて、各々の機能ブロックの一部又は全部の機能を典型的には集積回路であるLSIとして実現することもできる。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field
Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサー(ReConfigurablle Processor)を利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
上述したように超音波探触子101は、一次元方向に配列された複数の圧電変換素子51を有し、この圧電変換素子51それぞれが後述する送信部2からの送信電気信号を超音波へと変換し、超音波ビームを生成する。従って、使用者は、被計測物である被検体表面に超音波探触子101を配置することで、被検体内部に超音波ビームを照射することができる。そして、超音波探触子101は、被検体内部からの反射超音波を受信し、複数の圧電変換素子51でその反射超音波を受信電気信号へと変換して後述する受信部3に供給する。
なお、実施の形態1においては、超音波探触子101は、複数の圧電変換素子51が一次元方向に配列された超音波探触子101を例に説明するが、これに限定されるものではない。例えば、複数の圧電変換素子51が2次元に配列された超音波探触子101や一次元方向に配列された複数の圧電変換素子51が揺動する超音波探触子101等を用いることも可能である。また、超音波探触子101は、制御部7の制御に基づき、送信部2は、超音波探触子101が使用する圧電変換素子51の選択、圧電変換素子51に電圧を与えるタイミングや電圧の値を個々に変化させることによって、送信する超音波ビームの照射位置や照射方向を制御することができる。
また、超音波探触子101は、後述する送信部2や受信部3の一部の機能を含んでいてもよい。例えば、超音波探触子101は、送信部2から出力された送信電気信号を生成するための制御信号(以下、「送信信号」とする。)に基づき、超音波探触子101内で送信電気信号を生成し、この送信信号を圧電変換素子51により超音波に変換するとともに、受信した反射超音波を受信電気信号に変換し、超音波探触子101内で受信電気信号に基づき後述する受信信号を生成する構成が挙げられる。
さらに、超音波探触子101は、超音波診断装置100とケーブルを介して電気的に接続された構成が一般的であるが、これに限定されるものではなく、例えば、超音波診断装置100と無線通信により超音波の送受信を行う構成であってもよい。ただし、係る構成の場合は、超音波診断装置100及び超音波探触子101に無線通信可能な通信部を備える構成となることはいうまでもない。
表示部102は、いわゆるモニタであって、表示部102が表示する画像データの表示領域上にはタッチパネルが搭載されている。そして、表示部102は、後述する表示処理部6から出力されたBモード画像等の超音波画像、各種設定を行うための操作ボタン等のソフトキーといった画像データを表示する。
操作部103は、表示部102と一体に構成されたものであって、使用者が、表示部102に画像データの表示領域上に備えたタッチパネルを介して表示部102に表示された操作ボタン等をタッチ操作し、そのタッチ操作した位置やその操作の種類等を認識し、操作者の入力に基づく指令を制御器1(具体的には、制御部8)に出力する。
なお、ここでいうタッチ操作とは、操作者が、表示部102上のタッチパネルを押下する操作(単に触れるだけの操作も含まれる。)やドラッグ操作をいい、このタッチ操作は、使用者が直接、指等で表示部102のタッチ操作する場合だけでなく、ペン等の媒体を用いた場合も含まれる。
また、実施の形態1で示した超音波診断装置100は、操作部103における全ての操作を表示部102に表示されたソフトキーにより実現する構成を示しているが、本願はこれに限定されるものではない。すなわち、超音波診断装置100のキーのうち、一部のキーをキーボード等のハードキーで実現する構成であってもよいことはいうまでもない。
送信部2は、少なくとも送信部2で送信信号を生成し、超音波探触子101に超音波ビームを送信させる送信処理を行う。一例として、送信部2は、圧電変換素子51を有する超音波探触子101から超音波ビームを送信するための送信信号を生成する送信処理を行い、この送信信号に基づき超音波探触子101に対して所定のタイミングで発生する高圧の送信電気信号を供給することで、超音波探触子101の圧電変換素子51を駆動させる。これにより、超音波探触子101は、送信電気信号を超音波へと変換することで、被計測物である被検体に超音波ビームを照射することができる。
送信部2は、Cモード画像を表示させる場合には、Bモード画像を表示させるための送信処理に加え、Cモード画像を表示させるための送信処理が行われる。例えば、Bモード画像を表示させるための送信電信号を供給した後に、後述するROI設定部5で設定された関心領域(Rogion of interst;以下、「ROI」と略する。)の方向にCモード画像を表示させるための送信電気信号を複数回供給する。また、送信部2は、送信処理時にBモード画像用の送信処理或いはCモード画像用の送信処理の付加情報を指定しておき、この付加情報を受信部3に供給する。
なお、上述のCモード画像を表示させるための送信部3の送信処理は、公知の技術であって、上記の送信処理はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。
受信部3は、少なくとも反射超音波に基づく受信信号を生成する受信処理を行う。受信部3は、例えば、超音波探触子101で反射超音波を受信し、その反射超音波に基づき変換された受信電気信号に対し、受信電気信号を増幅してA/D変換を行うことで受信信号を生成する。そして、送信部2による送信処理及び受信部3による受信処理を行うことで1枚の画像フレームに対応する複数の受信信号を取得し、これを繰り返し連続して行うこ
とで受信部3は、複数の画像フレームに対応する複数の受信信号を取得する。
受信部3は、送信部2から付加情報を取得し、生成した画像フレームに係る受信信号が、Bモード画像用の付加情報であれば後述するBモード画像生成部41に、Cモード画像用の付加情報であれば後述するCモード画像生成部42に、その受信信号を供給する。以下、Bモード画像生成用の受信信号を「Bモード受信信号」、Cモード画像生成用の受信信号を「Cモード受信信号」と称することとする。
なお、実施の形態1においては、生成した画像フレームに係る受信信号を受信部2が、Bモード画像用かCモード画像用かを選別して各ブロックに供給する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、生成した画像フレームに係る受信信号を、Bモード画像生成部41及びCモード画像生成部42のそれぞれで選別する構成であってもよい。
超音波画像生成部4は、受信信号に基づき超音波画像を生成するものであって、Bモード画像生成部41及びCモード画像生成部42を含む。
Bモード画像生成部41は、一般的な超音波診断装置と同様の構造を備え、主にBモード受信信号の振幅を解析して、被検体の内部構造が画像化されたデータ(以下、「Bモード画像データ」とする。)を生成する。このBモード画像データは、表示部102に表示するためのデータであって、主に受信信号の信号強度に応じて輝度信号へと変換され、その輝度信号を直交座標系に対応するように座標変換が施された画像信号である。Bモード画像生成部41で生成されたBモード画像データは、表示処理部6に供給される。
Cモード画像生成部42は、受信部3で取得したCモード受信信号に基づきCモード画像を生成する。具体的には、Cモード画像生成部42は、直交検波することにより取得したCモード受信信号と、それに対応する超音波の送信周波数とを比較することで位相のズレを算出し複素ドプラ信号取得し、超音波の送受信の繰り返しにより複素ドプラ信号の系列を取得する。そして、Cモード画像生成部42は、取得した複素ドプラ信号の系列に対して各種ノイズ処理を行い、ノイズ処理を行った複素ドプラ信号の系列に基づきCモード画像を生成する。
ROI設定部5は、使用者が操作部103の操作により指定したBモード画像上の所望の位置にROIを設定する。そして、ROI設定部5は、Bモード画上像の所望の位置に設定されたROIに係る情報を送信部2及び表示処理部6に供給する。送信部2は、このROIに係る情報を用いて、ROIが指定された範囲内の被検体に対してCモードに対応した送信処理を行うことができる。
表示処理部6は、表示部102に表示させる画像データを構築し、表示部102にその画像データを表示させる処理を行う。表示処理部6は、Bモード画像を表示する設定がなされている場合は、超音波画像としてBモード画像生成部5で生成したBモード画像を含む画像データを構築し、その画像データを表示させる処理を行う。また、Cモード画像を表示する設定がなされている場合は、超音波画像としてBモード画像生成部5で生成したBモード画像上のROIの位置に、Cモード画像生成部42で生成したCモード画像を重畳させた合成画像データを生成し、この合成画像データを含む画像データを構築して、表示部102に表示させる処理を行う。
表示処理部6は、使用者により表示部102に表示されている超音波画像(以下、これを「第1の超音波画像」という。)の所望の位置を押下された場合(すなわち、タッチした場合)には、その押下された位置を基準とした所定の範囲における第1の超音波画像について、現在表示されている第1の超音波画像とは異なる画像パラメータが設定された超
音波画像(以下、これを「第2の超音波画像」という。)を生成する。そして、表示処理部6は、使用者により表示部102に表示されている第1の超音波画像の所望の位置を押下された間においては、第1の超音波画像とともに第2の超音波画像を表示する処理を行う。すなわち、表示部102には、使用者により第1の超音波画像の所望の位置を押下している間のみ、第2の超音波画像が表示されていることとなる。なお、ここでいう画像パラメータとは、第1の超音波画像に対する第2の超音波画像の拡大又は縮小及び第2の超音波画像のゲインの設定の変更の少なくともいずれかをいう。
制御部7は、操作部103からの入力に基づき制御器1内の各ブロックを制御する。
以上の構成からなる超音波診断装置100の具体的な動作について、使用者の操作も踏まえて、図4及び図6の動作フローチャートを用いて説明する。
まず、図4の動作フローチャートについて説明を行う。図4は、第1の超音波画像としてBモード画像を表示させた場合の超音波診断装置100の動作フローチャートの一例である。
ステップ1(S011)では、使用者が超音波探触子101を被検体に当接させた状態で被検体内部に超音波の送受信を行うことで、受信信号を取得する。具体的には、送信部2が、Bモード画像を取得するための送信処理を行うことで、超音波探触子101を介して被検体内部に向けて超音波を送信する。そして、受信部3が、超音波探触子101を介してその反射超音波を受信し、Bモード受信信号を生成する受信処理を行う。この送信処理及び受信処理を繰り返し行うことで、画像フレーム毎の受信信号を複数生成する。
ステップ2(S012)では、Bモード画像生成部41が、画像フレーム毎に、Bモード受信信号の信号強度に応じた輝度信号へと変換し、その輝度信号を直交座標系に対応するように座標変換を施すことにより第1の超音波画像としてのBモード画像データを生成する。そして、表示処理部6が、Bモード画像生成部41で生成したBモード画像データを含む画像データを生成し、その画像データを表示部102に出力する。これにより、生成したBモード画像を含む画像が表示部102に表示される。例えば、表示部102に表示される画像のうち、超音波画像表示領域には図5(a)に示すような第1の超音波画像81としてのBモード画像が表示される。
ステップ3(S013)では、表示部102に表示された第1の超音波画像81に対し、使用者が所望の位置を押下(タッチ)する。例えば、図5(b)に示すように、使用者によって表示部102に表示された第1の超音波画像81を押下された場合には、操作部103は、表示部102に設けられたタッチパネルを介して、そのタッチされている状態とその位置に係る情報を、制御部7を介して表示処理部6に出力する。
ステップ4(S014)では、表示処理部6が、操作部103からの出力に基づき、第1の超音波画像81が押下された位置を基準に所定の範囲82を第2の超音波画像83の表示領域82として設定する。そして、表示処理部6は、表示領域82に対応する第1の超音波画像81に対し、予め設定した割合で拡大(縮小でもよい)した第2の超音波画像83を生成する。すなわち、第2の超音波画像83は、第1の超音波画像81と比較して、画像パラメータとして拡大率が変更された画像である。
ステップ5(S015)では、表示処理部6が、生成した第2の超音波画像83を第1の超音波画像81とともに表示する処理を行う。この際、表示処理部6は、第1の超音波画像81を表示する領域とは別の領域に第2の超音波画像83を表示してもよいし、図5(c)に示すように第1の超音波画像81の表示領域に重畳して表示してもよい。ただし
、表示処理部6が第2の超音波画像83を第1の超音波画像81の表示領域に重畳して表示する場合において、使用者が第1の超音波画像81と第2の超音波画像83との対比しやすいことを考えると、使用者が押下している第1の超音波画像81中の第2の超音波画像83の表示領域82上には、第2の超音波画像を重畳させないように表示する構成であることが好ましい。
ステップ6(S016)では、表示処理部6が、操作部103から第1の超音波画像81を押下した状態であるかを受け付ける。表示処理部6は、操作部103から第1の超音波画像81を押下している状態であることの出力を受け付けている場合には(図4中の「YES」の場合)、ステップ4(S014)に戻り、継続して第1の超音波画像81とともに第2の超音波画像83を表示する処理を行う。一方、表示処理部6は、操作部103から第1の超音波画像81を押下していない状態であることの出力を受け付けた場合には(図4中の「NO」の場合)、ステップ7(S017)に移行する。
ステップ7(S017)は、表示処理部6は、操作部103から第1の超音波画像81を押下していない状態であることの出力を受け付けた場合には(図4中の「NO」の場合)、第2の超音波画像の表示処理を中止し、表示部102に第1の超音波画像81だけを表示する処理を行う。すなわち、表示処理部6は、第1の超音波画像81が押下されている間のみ、第1の超音波画像81の画像パラメータが変更された第2の超音波画像83を表示する処理を行う。
以上のように図4の例では、例えば、医師等の使用者が、Bモード画像の詳細を観察したい場合において、使用者が所望の位置を押下するだけという、簡便な操作で拡大表示することができる。
次に、図6の動作フローチャートについて説明を行う。図6は、Cモード画像を表示させた場合の超音波診断装置100の動作フローチャートの一例である。
ステップ1(S021)では、Bモード画像の生成及び表示する処理を行う。図4のステップ1(S011)同様、使用者が超音波探触子101を被検体に当接させた状態で被検体内部に超音波の送受信を行うことで、受信信号を取得する。具体的には、送信部2が、Bモード画像を取得するための送信処理を行うことで、超音波探触子101を介して被検体内部に向けて超音波を送信する。そして、受信部3が、超音波探触子101を介してその反射超音波を受信し、Bモード受信信号を生成する受信処理を行う。この送信処理及び受信処理を繰り返し行うことで、画像フレーム毎の受信信号を複数生成する。
そして、Bモード画像生成部41が、画像フレーム毎に、Bモード受信信号の信号強度に応じた輝度信号へと変換し、その輝度信号を直交座標系に対応するように座標変換を施すことによりBモード画像データを生成する。そして、表示処理部6が、Bモード画像生成部41で生成したBモード画像データを含む画像データを生成し、その画像データを表示部102に出力する。これにより、生成したBモード画像を含む画像が表示部102に表示される。これにより、表示部102の超音波画像表示領域には、例えば、図7(a)に示すようなBモード画像84が表示される。
ステップ2(S022)では、Bモード画像生成部がBモード画像を生成し、Cモード画像がそのBモード画像に対応するCモード画像を生成する処理を行う。Bモード画像の生成については、ステップ1(S021)と同様なので、説明を省略する。具体的には、使用者は、表示部102に表示されたBモード画像84を確認しながら、操作部103を操作し、表示部102に表示されたBモード画像84にROI85(図7(b)の白枠部分)を設定することで、Cモード画像を表示させる範囲を指定する。次に、送信部3が、
Cモード画像生成するための送信処理を及び受信処理を行う。Cモード画像生成部42は、送信処理及び受信処理により得られたCモード受信信号とそれに対応する超音波の送信周波数とを比較することで位相のズレを算出し複素ドプラ信号取得し、超音波の送受信の繰り返しにより複素ドプラ信号の系列を取得する。そして、Cモード画像生成部42は、取得した複素ドプラ信号の系列に対して各種ノイズ処理を行い、ノイズ処理を行った複素ドプラ信号の系列に基づきCモード画像を生成する。
ステップ3(S023)では、表示処理部6が、生成したCモード画像と、このCモード画像に対応するフレームのBモード画像を合成し、図7(b)に示すようなBモード画像のROIの位置にCモード画像を重畳した第1の超音波画像81を生成する。そして、表示処理部6は、表示部102に第1の超音波画像81を含む画像データを表示する処理を行う。図7(b)に示す例では、Cモード画像がほとんど確認できないため、使用者は、血流情報の確認が困難な状態である。
ステップ4(S024)では、図7(c)に示すように使用者が、表示部102の第1の超音波画像81のCモード画像に相当する位置を押下する。
ステップ5(S025)では、表示処理部6が、ステップ4(S024)の使用者による第1の超音波画像の押下に伴い、第2の超音波画像を生成する。
具体的には、表示処理部6は、第1の超音波画像が押下された位置を基準に所定の範囲を第2の超音波画像の表示領域として設定する。なお、この所定の範囲は、使用者が第1の超音波画像を押下した位置を基準とした所定の範囲としても良いが、ROI内を押下された場合には、ROI85の範囲を第2の超音波画像を表示する領域として設定する構成としても良い。実施の形態1においては、表示処理部6は、ROI85を第2の超音波画像の表示領域として設定した例を示している。
そして、表示処理部6は、表示領域に対応する第1の超音波画像に対し、第1の超音波画像におけるCモード画像より高いカラーゲインであって、所定のカラーゲインの第2の超音波画像82を生成する。なお、この例では、第1の超音波画像81と第2の超音波画像とは、同一のスケールで表示する構成を示しているが、表示処理部6は、第1の超音波画像に対して拡大又は縮小された第2の超音波画像を表示する構成であってもよい。
ステップ6(S026)では、示処理部6が、生成した第2の超音波画像82を第1の超音波画像とともに表示する処理を行う。この際、表示処理部6は、第1の超音波画像を表示する領域とは別の領域に第2の超音波画像を表示してもよいし、図5(c)に示すように第1の超音波画像81の表示領域に重畳して表示してもよい。ただし、表示処理部6が第2の超音波画像83を第1の超音波画像81の表示領域82に重畳して表示する場合において、使用者が第1の超音波画像81と第2の超音波画像83との対比しやすいことを考えると、使用者が押下している第1の超音波画像81中の第2の超音波画像83の表示領域82上には、第2の超音波画像83を重畳させないように表示する構成であることが好ましい。
図7(d)に示すように表示部102に表示された第2の超音波画像83は、第1の超音波画像81と比較して、カラーゲインを上げたCモード画像が表示されているため、使用者が血流情報の確認がしやすい画像が表示されることとなる。
ステップ7(S027)では、表示処理部6が、操作部103から第1の超音波画像を押下した状態であるかを受け付ける。表示処理部6は、操作部103から第1の超音波画像を押下している状態であることの出力を受け付けている場合には(図6中の「YES」
の場合)、ステップ5(S025)に戻り、継続して第1の超音波画像とともに第2の超音波画像を表示する処理を行う。一方、表示処理部6は、操作部103から第1の超音波画像を押下していない状態であることの出力を受け付けた場合には(図7中の「NO」の場合)、ステップ8(S028)に移行する。
ステップ8(S028)は、表示処理部6は、操作部103から第1の超音波画像を押下していない状態であることの出力を受け付けた場合には(図7中の「NO」の場合)、第2の超音波画像の表示処理を中止し、表示部102に第1の超音波画像だけを表示する処理を行う。すなわち、表示処理部6は、第1の超音波画像が押下されている間のみ、第1の超音波画像の画像パラメータが変更された第2の超音波画像を表示する処理を行う。
以上のように図7の例では、例えば、医師等の使用者が、Cモード画像のカラーゲインを上げたい場合において、使用者が所望の位置を押下するだけという、簡便な操作で拡大表示することができる。
なお、実施の形態1では、画像パラメータの変更として、超音波画像の拡大又は縮小、ゲイン(輝度)の調整を中心に説明を行っているが、本願はこれに限定されるものではない。上述したとおり、本願でいう画像パラメータとは、超音波画像の拡大又は縮小、ゲイン(輝度)の調整だけでなく、ダイナミックレンジ(コントラスト)、Cモード画像における流速レンジも含まれる。画像パラメータの変更として、ダイナミックレンジ又はCモード画像における流速レンジを変更する場合、表示処理部6は、実施の形態1で具体的に示した超音波画像の拡大又は縮小又はゲイン(輝度)の調整と同様、第1の超音波画像に対し、所定のダイナミックレンジ又は流速レンジに変更された第2の超音波画像を表示部102に表示する処理を行うこととなる。さらに、表示処理部6は、上記に示した画像パラメータの2以上を組み合わせた第2の超音波画像を表示する処理を行う構成であってもよい。
本願の一態様に係る超音波診断装置及び超音波診断装置の制御方法によれば、使用者が超音波画像の画像パラメータの一時的に変更するにあたり、簡便な操作で実現できる。
1 制御器
2 送信部
3 受信部
4 超音波画像生成部
5 ROI設定部
6 表示処理部
7 制御部
41 Bモード画像生成部
42 Cモード画像生成部
51 圧電変換素子
52 パルサー
53 ADコンバーター
54 増幅器
55 送信ビームフォーマー
56 受信ビームフォーマー
57 画像処理器
58 Bモード画像処理器
59 Cモード画像処理器
60 メモリ
61 演算処理器
81 第1の超音波画像
82 第2の超音波画像の表示領域
83 第2の超音波画像
84 Bモード画像
85 関心領域(ROI)
100 超音波診断装置
101 超音波探触子
102 表示部
103 操作部

Claims (10)

  1. 超音波探触子と接続可能に構成された超音波診断装置であって、
    前記超音波探触子を駆動し、超音波を送信する送信処理を行うように構成された送信部と、
    前記超音波探触子によって受信された反射超音波に基づき受信信号を生成する受信処理を行うように構成された受信部と、
    前記受信信号に基づき超音波画像データを生成するように構成された超音波画像生成部と、
    前記超音波画像データに基づく第1の超音波画像を含む画像データを表示する処理を行うように構成された表示処理部と、
    前記画像データを表示するように構成された表示部と、
    前記表示部の前記画像データの表示領域にタッチパネルを備え、使用者による前記表示領域のタッチ操作に基づき前記超音波診断装置の各種設定を受け付けるように構成された操作部とを、備え、
    前記表示処理部は、使用者により前記表示部に表示された第1の超音波画像を押下された場合、その押下されている間においては、前記第1の超音波画像の所定の範囲について第1の超音波画像とは異なる画像パラメータに変更した第2の超音波画像を前記表示部に表示する処理を行う、超音波診断装置。
  2. 前記第1の超音波画像は、Bモード画像又はBモード画像にCモード画像が重畳された合成画像である、請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記画像パラメータは、第1の超音波画像に対して、所定の拡大率、所定の縮小率、所定のゲイン、所定のコントラスト及びCモード画像における流速レンジのいずれか一つ又はこれらの2以上の組み合わせである、請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
  4. 前記第1の超音波画像がBモード画像である場合、前記表示処理部は、前記使用者により前記第1の超音波画像の所望の位置が押下されれば、その押下されている間においては、前記画像パラメータとして、前記第1の超音波画像の所定の範囲について、前記第1の超音波画像に対して所定の拡大率で拡大又は所定の縮小率で縮小したBモード画像を前記第2の超音波画像として前記表示部に表示する処理を行う、請求項1〜3のいずれか一つに記載の超音波診断装置。
  5. 前記第1の超音波画像が前記合成画像である場合、前記表示処理部は、前記使用者により前記第1の超音波画像の所望の位置が押下されれば、その押下されている間においては、前記画像パラメータとして、前記第1の超音波画像の所定の範囲について、前記第1の超音波画像のCモード画像のカラーゲインとは異なるカラーゲインが設定した前記第2の超音波画像を前記表示部に表示する処理を行う、請求項1〜4のいずれか一つに記載の超音波診断装置。
  6. 前記表示処理部は、使用者により前記表示部に表示された第1の超音波画像を押下された場合、その押下されている間においては、前記第1の超音波画像の押下されている位置を基準とした所定の範囲について第1の超音波画像とは異なる画像パラメータに変更した第2の超音波画像を前記表示部に表示する処理を行う、請求項4又は5に記載の超音波診断装置。
  7. 前記第1の超音波画像が前記合成画像である場合、前記表示処理部は、前記使用者により前記第1の超音波画像の所望の位置が押下されれば、その押下されている間においては、前記第1の超音波画像のCモード画像の関心領域について、前記第1の超音波画像のC
    モード画像のカラーゲインとは異なるカラーゲインが設定した前記第2の超音波画像を前記表示部に表示する処理を行う、請求項5に記載の超音波診断装置。
  8. 前記表示処理部は、前記使用者により前記第1の超音波画像の所望の位置が押下されれば、その押下されている間においては、前記第1の超音波画像とともに前記第2の超音波画像を前記表示部に表示する処理を行う請求項1〜7のいずれか一つに記載の超音波診断装置。
  9. 前記表示処理部は、前記第2の超音波画像を前記画像データの表示領域のうち、前記第1の超音波画像の所定の範囲以外の領域に表示する処理を行う、請求項8に記載の超音波診断装置。
  10. 超音波探触子と接続可能に構成され、画像データの表示領域にタッチ操作可能なタッチパネルを備えた表示部を備えた超音波診断装置の制御方法であって、
    前記超音波探触子を駆動し、超音波を送信する送信処理を行う工程Aと、
    前記超音波探触子によって受信された反射超音波に基づき受信信号を生成する受信処理を行う工程Bと、
    前記受信信号に基づき超音波画像データを生成する工程Cと、
    前記超音波画像データに基づく第1の超音波画像を含む画像データを表示する処理を行う工程Dと、
    使用者により前記表示部に表示された第1の超音波画像を押下された場合、その押下されている間においては、前記第1の超音波画像の所定の範囲について第1の超音波画像とは異なる画像パラメータに変更した第2の超音波画像を前記表示部に表示する処理を行う工程Eと、を含む超音波診断装置の制御方法。
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