JP2015106732A - 伝送路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】誘電体基板101と、信号線102と、一対のグラウンドパッド104と、グラウンド層105と、スルーホール104Aと、を備えた伝送路100において、グラウンドパッド104の信号線102に沿う方向の長さLPは、グラウンドパッド104の信号線102と交わる方向の長さWPよりも大きい。
【選択図】図1
Description
初めに、図1を参照して、本発明の実施形態に係る伝送路100の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る伝送路100の構成を示す図である。図1(a)は、伝送路100の構成を示す平面図である。図1(b)は、図1(a)に示す伝送路100の側面図である。
ここで、図2〜図4を参照して、本実施形態に係る伝送路100の、グラウンドパッド104の優位性について説明する。図2は、グラウンドパッドの形状が互いに異なる複数の伝送路(伝送路A〜F)の構成を示す。図2(b)に示す伝送路Bは、本実施形態の伝送路100であり、当該伝送路100における各部の寸法を具体的に規定したものである。一方、図2(a)、(c)、(d)、(e)、(f)に示す伝送路A、C、D、E、Fは、比較用の伝送路であり、本実施形態の伝送路100とは、グラウンドパッドの形状が異なる。但し、伝送路A、C、D、E、Fは、発明者によって新規に提案されたものであり、従来技術を示すものではない。
誘電体基板の厚さ :0.1mm
誘電体基板の比誘電率 :3
誘電体基板の誘電正接 :0.003
スルーホールの直径 :0.1mm
信号線の線長 :10mm
信号線の線幅 :0.2mm
信号線とグラウンドパッドとの間隔:0.05mm
伝送路A〜Fのグラウンドパッドの具体的な構成は、図2および以下に示すとおりである。
縦方向の全長 :0.5mm
横方向の全長 :0.5mm
スルーホール数 :1(1列×1行)
(伝送路Bのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :1.0mm
横方向の全長 :0.5mm
スルーホール数 :2(1列×2行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Cのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :0.5mm
横方向の全長 :1.0mm
スルーホール数 :2(2列×1行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Dのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :1.0mm
横方向の全長 :1.0mm
スルーホール数 :4(2列×2行)
スルーホール間隔(列方向) :0.5mm
スルーホール間隔(行方向) :0.5mm
(伝送路Eのグラウンドパッド)
伝送路Eのグラウンドパッドは、上記伝送路Dのグラウンドパッドに対し、さらにグラウンドパッドの中心にスルーホールを1つ加えたものである。
本伝送路Fのグラウンドパッドは、上記伝送路Bのグラウンドパッドに対し、信号線の中心に向かうにつれて、信号線からの間隔が徐々に大きくなるように、信号線と対向するグラウンドパッドの縁部を湾曲させた構成である。
図3(a)は、図2に示す各伝送路の透過特性(S21)を示すグラフである。図3(b)は、図2に示す各伝送路の反射特性(S11)を示すグラフである。図3に示すように、グラウンドパッドの形状を異ならせることで、伝送路における透過特性(S21)および反射特性(S11)が変化することがわかる。特に、各伝送路の反射特性に着目すると、伝送路A、C、Fにおいては、各周波数帯域における反射(S11)が最大で−10dB以上となっており、伝送路B、D、Eよりも反射(S11)が大きいことがわかる。すなわち、伝送路B、D、Eは、伝送路A、C、Fよりも反射が抑制されており、すなわち、低反射化が可能であることがわかる。これは、伝送路B、D、Eにおいては、グラウンドパッドの、信号線路に沿って延伸する部分の長さが、伝送路A、C、Fに比べて長く、したがって、信号線路とグラウンドパッドとの容量結合、グラウンドパッドの直列インダクタンス、スルーホールの並列インダクタンスの整合が十分に生じているからであると考えられる。
図4は、図2に示す各伝送路において、一対のグラウンドパッドによる挿入損失を示すグラフである。各伝送路において、図4に示すようなグラウンドパッドの挿入損失は、例えば、信号線の線長を互いに異ならせた2つの伝送路を用意し、各々についての透過特性および反射特性を得ることにより、算出することができる。図4に示すように、グラウンドパッドの形状を異ならせることで、グラウンドパッドの挿入損失が変化することがわかる。特に、伝送路B、D、Eは、伝送路A、C、Fと比較して、60GHz以上の周波数帯において、挿入損失が小さいことがわかる。加えて、縦長の矩形状である伝送路Bは、正方形状である伝送路D、Eと比較してグラウンドパッドの横方向の全長が小さいため、伝送路の小型化の観点からも、有利な構成であるといえる。特に、グラウンドパッドが伝送路Bと対比的な形状(横長の矩形状)を有する伝送路Cは、挿入損失が大きくなることが、図4からわかる。これは、伝送路Bは、インダクタンスが増えるとともに、キャパシタンスも増えるために、両者のバランスが取れるのに対し、伝送路Cは、インダクタンスが増えるが、キャパシタンスが減るために、両者のバランスが取れなくなるからであると考えられる。また、伝送路Cは、グラウンドパッドの横方向の全長が大きくなるために、伝送路の小型化が困難な構成であるといえる。なお、伝送路Fは、グラウンドパッドの縦方向の全長は、伝送路Bとは変わりないが、グラウンドパッドが、信号線に沿う縦長の矩形状ではなく、信号線との間隔が徐々に大きくなる形状を有している。このため、伝送路Fは、キャパシタンスが十分に得られず、良好な特性が得られていない。
以上のことから、“グラウンドパッドの形状を矩形状とし、且つ、グラウンドパッドの縦方向の長さ(LP)を、グラウンドパッドの横方向の長さ(WP)よりも長くする”という構成を採用した、本実施形態の伝送路100(伝送路B)は、比較的小型でありつつ、低反射化および低損失化が可能な伝送路であるといえる。特に、本実施形態の伝送路100(伝送路B)は、各グラウンドパッド104に対して、2つのスルーホールを設けたことにより、インダクタンスが好適に調整されたものとなっている。さらに、本実施形態の伝送路100において、一対のグラウンドパッド104は、信号線102の両端の各々に設けられている。これにより、本実施形態の伝送路100は、伝送路100に接続される集積回路、測定評価のためのプローブ等で励振する際に、安定した電磁界部分による励振が可能となっている。さらに、本実施形態の伝送路100(伝送路B)は、グラウンドパッド104の形状が矩形状であるが故に、容易にその製造が可能である。
図5は、本実施形態に係る伝送路100の一変形例を示す平面図である。図5に示す伝送路100は、各グラウンドパッド104に、スリット104Bが形成されている点で、図1に示す伝送路100と異なる。スリット104Bは、グラウンドパッド104において、信号線102と対向する縁部に、グラウンドパッド104の内側に向かって矩形状に切り欠かれた部分である。特に、本変形例では、スリット104Bは、グラウンドパッド104の長手方向において、中央(すなわち、2つのスルーホール104Aの間、且つ、グラウンドパッドの縦方向の長さ(LP)の1/2の位置)に形成されている。
スリットの横方向の長さ(S):0.1mm
図6に示すように、スリット104Bが形成されていない図3の伝送路B(改良前の伝送路)と比較して、スリット104Bが形成されている図5の伝送路100(改良後の伝送路)は、30GHz以上70GHz以下の殆どの周波数帯において、グラウンドパッドの挿入損失が小さいことがわかる。特に、グラウンドパッドにスリットを形成したことにより、全周波数帯域(30GHz以上70GHz以下の周波数帯域)の幅に対する、挿入損失が−0.1dB以上となる周波数帯域の幅が、17%から31%に改善されていることが、図6のグラフから読み取れる。
本実施例1では、本実施形態の伝送路100を、PWW(Post Wall Waveguide:ポスト壁導波管)を備える伝送路に適用する例を説明する。図7は、実施例1に係る伝送路100Aの構成を示す図である。図7(a)は、実施例1に係る伝送路100Aの構成を示す平面図である。図7(b)は、実施例1に係る伝送路100Aの構成を示す側面図である。
誘電体基板の厚さ :0.175mm
遷移部の直線部の縦方向の長さ :1.0mm
遷移部のテーパ部の縦方向の長さ :1.0mm
遷移部のテーパ部の横方向の長さ(最大) :0.4mm
PWWの縦方向の長さ :4.8mm
PWWの横方向の長さ :4.0mm
PWWの開口の直径 :0.2mm
また、本実施例1の伝送路100Aにおいて、グラウンドパッド104に適用した各部の寸法は、図7(b)および以下に示すとおりである。
横方向の長さ(WP) :0.4mm
スルーホールの直径:0.1mm
スリットの縦方向の長さ(T):0.1mm
スリットの横方向の長さ(S):0.15mm
スルーホールの中心から左縁部および右縁部までの距離(L):0.15mm
スルーホールの中心から上縁部または下縁部までの距離(H):0.2125mm
〔透過特性および反射特性〕
図8は、図7に示す実施例1の伝送路100Aの透過係数|S21|および反射係数|S11|を示すグラフである。図8のグラフにおいて、反射係数|S11|が−15dB以下となる周波数帯域の幅は全体の32%であり、−20dB以下となる周波数帯域の幅は全体の23%である。また、透過係数|S21|が−1.5dB以上となる周波数帯域の幅は全体の30%である。
グラウンドパッドの縦方向の長さ(LP)
グラウンドパッドの横方向の長さ(WP)
スリットの縦方向の長さ(T)
スリットの横方向の長さ(S)
信号線とグラウンドパッドとの間隔(G)
スルーホールの外周縁部からグラウンドパッドの内側縁部までの距離(L)
下側のスルーホールの外周縁部からグラウンドパッドの下縁部までの距離(H)
〔実施例2〕
本実施例2では、実施例1の伝送路100Aから、上記間隔(G)を変化させた。図10は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記間隔(G)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。本実施例2では、上記間隔(G)を30umから110umまで変化させているが、本構造が60GHz近傍の周波数帯での良好な動作を意図しているため、図10のグラフにおいては、上記間隔(G)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(G/λ)を用いている。図10のグラフから、G/λが0.01以下であれば反射が−20dB以下となり、特に良好な動作が可能となることが確認できる。
本実施例3では、実施例1の伝送路100Aから、上記距離(H)を変化させた。図11は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記距離(H)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。本実施例3では、上記距離(H)を70umから270umまで変化させているが、実施例2と同様に、図11のグラフにおいては、上記距離(H)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(H/λ)を用いている。図11のグラフから、H/λによって透過係数|S21|の変化は少ないが、反射係数|S11|に関しては、H/λが0.04以下であれば反射が−20dB以下となり、且つ、−25dBに近づくことがわかり、特に良好な動作が可能となることが確認できる。
本実施例4では、実施例1の伝送路100Aから、上記距離(L)を変化させた。図12は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記距離(L)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図12のグラフにおいては、上記距離(L)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(L/λ)を用いている。図12のグラフから、L/λによっては、透過係数|S21|および反射係数|S11|のいずれも変化が少ないことが確認できる。図12のグラフから、反射係数|S11|については、少なくともL/λを0.01以上0.05以下の範囲内とすれば、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
本実施例5では、実施例1の伝送路100Aから、上記長さ(S)を変化させた。図13は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(S)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図13のグラフにおいては、上記長さ(S)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(S/λ)を用いている。図13のグラフから、S/λによっては、透過係数|S21|および反射係数|S11|のいずれも変化が少ないことが確認できる。図13のグラフから、反射係数|S11|については、少なくともS/λを0.02以上0.06以下の範囲内とすれば、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
本実施例6では、実施例1の伝送路100Aから、上記長さ(T)を変化させた。図14は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(T)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図14のグラフにおいては、上記長さ(T)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(T/λ)を用いている。図14のグラフから、T/λによっては、透過係数|S21|については変化が少ないことが確認でき、反射係数|S11|については、T/λが0.04以上となるときに、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
本実施例7では、実施例1の伝送路100Aから、上記長さ(WP)を変化させた。これに応じて、スルーホールの中心を上記長さ(WP)の中点に都度シフトさせた。図15は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(WP)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図15のグラフにおいては、上記長さ(WP)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(WP/λ)を用いている。図15のグラフから、WP/λによっては、透過係数|S21|および反射係数|S11|のいずれも変化が少ないことが確認できる。図15のグラフから、反射係数|S11|については、少なくともWP/λを0.06以上0.1以下の範囲内とすれば、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
本実施例8では、実施例1の伝送路100Aから、上記長さ(LP)を変化させた。図16は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(LP)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図16のグラフにおいては、上記長さ(LP)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(LP/λ)を用いている。図16のグラフから、LP/λによっては、透過係数|S21|については変化が少ないことが確認でき、反射係数|S11|については、LP/λが0.17以上となるときに、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
上記実施例2〜8のそれぞれについて、グラフに示す実施結果を、比帯域幅(Frequency (relative) Band Width:FBW)として再評価した。ここで、|S11|が10dB,15dB,20dB以上となる帯域の各々について、比帯域幅として再評価を行っている。また、本再評価において、λは、本基板の実効誘電率を除したものとなる。実行誘電率は60GHzにおいて2.3として計算される。比帯域幅の目安としてはIEEE.802.11adやWiGig Alianceの近年の動向を踏まえると帯域幅9GHz、比帯域幅で16%程度が望ましいが、ここでは比帯域幅で20%以上を広帯域の目安としている。
(1)実施例2においては、グラウンドパッドのサイズおよび形状を変更することなく、グラウンドパッドを横方向に移動させることにより、上記間隔(G)を変化させた。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以下、図25および図26を参照して、グラウンドパッド104の変形例について説明する。図25は、本実施形態の伝送路100における、グラウンドパッド104の変形例を示す図である。図25(a)〜(d)に示す伝送路A〜Dは、実施形態の伝送路100のグラウンドパッド104の形状およびスルーホールの配置を異ならせたものである。但し、これら伝送路A〜Dは、グラウンドパッド104が縦長の矩形状である点については共通する。なお、伝送路Aは、図2に示す伝送路Bと同様の構成である。
縦方向の全長 :1.0mm
横方向の全長 :0.5mm
スルーホール数 :2(1列×2行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Bのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :2.0mm
横方向の全長 :0.5mm
スルーホール数 :4(1列×4行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Cのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :2.0mm
横方向の全長 :1.0mm
スルーホール数 :8(2列×4行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Dのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :3.0mm
横方向の全長 :1.0mm
スルーホール数 :12(2列×6行)
スルーホール間隔 :0.5mm
〔挿入損失の比較〕
図26は、図25に示す各伝送路において、一対のグラウンドパッドによる挿入損失を示すグラフである。図26のグラフから、特に伝送路Aが、全周波数帯域において挿入損失が小さいことがわかる。また、伝送路Dにおいては、伝送路B,Cと比較して、60GHz以上の周波数帯において、挿入損失が小さいまま殆ど変化しないことがわかる。このように、グラウンドパッドの形状およびスルーホールの配置を適切に設計することにより、目的の周波数帯域において、良好な挿入損失特性が得られることがわかる。
101 誘電体基板
102 信号線
104 グラウンドパッド
104A スルーホール
104B スリット(切り欠き部)
105 グラウンド層
110 GSGパッド
120 PWW
130 遷移部
Claims (19)
- 誘電体基板と、
前記誘電体基板の表面に形成された、直線状の信号線と、
前記誘電体基板の表面において、前記信号線の端部の両側方に形成された、一対の矩形状のグラウンドパッドと、
前記誘電体基板の裏面に形成されたグラウンド層と、
前記誘電体基板に形成されたスルーホールであって、当該誘電体基板を貫通し、前記グラウンドパッドの各々と前記グラウンド層とを導通させるスルーホールと、
を備え、
前記グラウンドパッドの前記信号線に沿う方向の長さLPは、前記グラウンドパッドの前記信号線と交わる方向の長さWPよりも大きい
ことを特徴とする伝送路。 - 前記一対のグラウンドパッドの各々に対し、
前記信号線に沿う方向に並べて配置された、2つの前記スルーホールが設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の伝送路。 - 前記一対のグラウンドパッドの各々には、
前記2つのスルーホールの間において前記信号線と対向する、切り欠き部が形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。 - 前記一対のグラウンドパッドが、
前記信号線の両端部の各々に設けられている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の伝送路。 - 前記信号線上に設けられたPWW(Post Wall Waveguide:ポスト壁導波管)と、
前記信号線と前記PWWとを接続する遷移部であって、前記信号線との接続部から、前記PWWとの接続部に向かって、徐々に線幅が広くなる遷移部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の伝送路。 - 前記信号線と前記グラウンドパッドとの間隔Gを、60GHzの自由空間波長で除した値(G/λ)が0.01以下である
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の伝送路。 - 前記グラウンドパッドにおける前記信号線に沿う方向の端部から、当該端部に近い方の前記スルーホールの中心までの距離Hを、60GHzの自由空間波長で除した値(H/λ)が0.04以下である
ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。 - 前記グラウンドパッドにおける前記信号線と対向する縁部から、前記スルーホールの中心までの距離Lを、60GHzの自由空間波長で除した値(L/λ)が0.01以上0.05以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。 - 前記切り欠き部の前記信号線と交わる方向の長さSを、60GHzの自由空間波長で除した値(S/λ)が、0.02以上0.06以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項3に記載の伝送路。 - 前記切り欠き部の前記信号線に沿う方向の長さTを、60GHzの自由空間波長で除した値(T/λ)が、0.04以上である
ことを特徴とする請求項3に記載の伝送路。 - 前記グラウンドパッドの前記長さWPを、60GHzの自由空間波長で除した値(WP/λ)が、0.06以上0.1以下の範囲内であり、且つ、前記グラウンドパッドの前記信号線と交わる方向において、前記長さWPの1/2の位置に前記スルーホールを配置した
ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。 - 前記グラウンドパッドの前記長さLPを、60GHzの自由空間波長で除した値(LP/λ)が、0.17以上であり、且つ、前記グラウンドパッドの前記信号線に沿う方向において、前記長さLPの1/4の位置に前記スルーホールを配置した
ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。 - 前記G/λが、0.014以上0.016以下の範囲内、または、0.014以上0.035以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項6に記載の伝送路。 - 前記H/λが、0.015以上0.052以下の範囲内、0.076以上0.082以下の範囲内、または、0.015以上0.101以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項7に記載の伝送路。 - 前記S/λが、0.0213以上0.0457以下の範囲内、または、0.015以上0.17以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項9に記載の伝送路。 - 前記T/λが、0.012以上0.036以下の範囲内、0.012以上0.072以下の範囲内、または、0.006以上0.116以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項10に記載の伝送路。 - 前記L/λが、0.015以上0.033以下の範囲内、0.0457以上0.0518以下の範囲内、0.064以上0.0762以下の範囲内、または、0.0152以上0.0762以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項8に記載の伝送路。 - 前記WP/λが、0.101以上0.106以下の範囲内、0.115以上0.125以下の範囲内、0.132以上0.143以下の範囲内、または、0.0915以上0.152以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項11に記載の伝送路。 - 前記LP/λが、0.229以上0.259以下の範囲内、または、0.229以上0.289以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項12に記載の伝送路。
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