JP2015106732A - 伝送路 - Google Patents

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Abstract

【課題】低反射化および低損失化が可能な小型の伝送路を実現すること。
【解決手段】誘電体基板101と、信号線102と、一対のグラウンドパッド104と、グラウンド層105と、スルーホール104Aと、を備えた伝送路100において、グラウンドパッド104の信号線102に沿う方向の長さLPは、グラウンドパッド104の信号線102と交わる方向の長さWPよりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波信号を伝送するための伝送路に関する。
無線通信の高速化及び大容量化の要請に伴い、無線通信に使用される電磁波の高周波化が進んでいる。このため、無線装置において処理される伝送信号についても、高周波化が進んでいる。具体的には、電子機器においては、ミリ波に対応する周波数(30GHz以上300GHz以下)を有する高周波信号を処理する必要が生じている。このような電子機器においては、例えば、高周波信号が伝送される集積回路と平面回路とを、マイクロストリップ線路によって接続する構成が用いられている。このような接続構成において、高周波信号を効率良く伝送するためには、マイクロストリップ線路による低損失且つ低反射な接続が必要である。例えば、信号線とグラウンドパッドとが同一平面上に形成されたコプレーナ線路と、信号線とグラウンド層とが積層されたマイクロストリップ線路とを、変換回路にて接続する場合、マイクロストリップ線路の信号線と、コプレーナ線路のグラウンドパッドとでは、インピーダンスが互いに異なるため、伝送路の不連続部が形成され、反射による特性劣化が生じる虞がある。
このような背景のもと、例えば、下記特許文献1には、反射を抑制するために、高周波信号パッドとグラウンドパッドとの間に、これらのパッドとは電気的に接続されていない接続補助パッドを設けた、マイクロ波集積回路が開示されている。特に、下記特許文献1には、高精度な特性測定を可能とするために、上記高周波信号パッドの幅を、高周波プローバまたは計測器のインピーダンスと同一のインピーダンスが得られる幅とすることが開示されている。
また、下記特許文献2には、コプレーナ線路とマイクロストリップ線路との変換部において、コプレーナ線路のグランド電極と、マイクロストリップ線路のグランド電極を、電磁結合または容量結合によって接続する構成を採用した、高周波伝送変換回路が開示されている。この高周波伝送変換回路によれば、製造が容易であり、且つ、伝送特性に影響を与えず、伝送効率を向上させることができるとされている。また、高周波伝送変換回路のグランド電極の幅を規定したことにより、設定周波数付近の比較的広帯域での変換損失を減少させることができるとされている。
また、下記特許文献3には、コプレーナ線路とマイクロストリップ線路との変換線路において、マイクロストリップ線路のストリップ導体と、コプレーナ線路の中心導体とをテーパ形状の導体部によって接続し、さらに、コプレーナ線路のグラウンド層にも、所定の関係式を満たすテーパ部分を形成する構成が開示されている。この構成によれば、特性インピーダンス変化を小さく抑えつつ、低反射且つ低損失の変換線路を実現できるとされている。
特開2004−63737号公報(2004年2月26日公開) 特開2008−85750号公報(2008年4月10日公開) 特開平10−335910号公報(1998年12月18日公開)
しかしながら、上記特許文献1の技術は、高周波信号パッドとグラウンドパッドとの間に、接続補助パッドを配置する必要があるために、特に、高周波信号パッドの線幅方向において、各構成部材を配置するための十分な領域を確保しなければならず、マイクロ波集積回路を小型化することが容易ではない。また、上記特許文献2の技術は、コプレーナ線路のグランド電極と、マイクロストリップ線路のグランド電極との接続に、スルーホールを用いていないため、特性の調整度に柔軟性を有しておらず、好適な特性を容易に得ることができない。また、上記特許文献3の技術は、コプレーナ線路のグラウンド層に、所定の関係式を満たすテーパ部分を形成する必要があるため、当該グラウンド層の製造が容易ではない。また、上記特許文献3の技術は、コプレーナ線路の中心導体の線幅方向において、テーパ部分を有するグラウンド層(特に、大きさが制限されていない)を配置するための十分な領域を確保しなければならず、変換回路を小型化することが容易ではない。以上のように、従来、低反射化および低損失化が可能な伝送路を、小型の伝送路によって実現することはできなかった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低反射化および低損失化が可能な小型の伝送路を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る伝送路は、誘電体基板と、前記誘電体基板の表面に形成された、直線状の信号線と、前記誘電体基板の表面において、前記信号線の端部の両側方に形成された、一対の矩形状のグラウンドパッドと、前記誘電体基板の裏面に形成されたグラウンド層と、前記誘電体基板に形成されたスルーホールであって、当該誘電体基板を貫通し、前記グラウンドパッドの各々と前記グラウンド層とを導通させるスルーホールと、を備え、前記グラウンドパッドの前記信号線に沿う方向の長さLPは、前記グラウンドパッドの前記信号線と交わる方向の長さWPよりも大きいことを特徴とする。
上記伝送路によれば、グラウンドパッドが信号線に沿う方向(例えば、信号線と平行な方向)を長手方向とする矩形状であるが故、信号線とグラウンドパッドとの間に十分な容量結合が生じるとともにグラウンドパッドの誘導性とバランスするため、好適な特性(低反射および低損失)を得ることができる。また、上記伝送路によれば、グラウンドパッドが、信号線に交わる方向(例えば、信号線と直交する方向)を短手方向とする矩形状である故、誘電体基板の幅(信号線に交わる方向の幅)を小さく抑えることができる。したがって、上記伝送路によれば、小型の伝送路による、低反射化および低損失化が可能である。さらに、上記伝送路によれば、グラウンドパッドの形状が矩形状であるが故に、容易にその製造が可能である。
上記伝送路において、前記一対のグラウンドパッドの各々に対し、前記信号線に沿う方向に並べて配置された、2つの前記スルーホールが設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、2つのスルーホールによって並列インダクタンスが好適に調整され、グラウンドパッドが矩形状であることによる容量性および誘導性を好適にキャンセルすることができ、その結果、好適な特性を得ることができる。
上記伝送路において、前記一対のグラウンドパッドの各々には、前記2つのスルーホールの間において前記信号線と対向する、切り欠き部が形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、グラウンドパッドにおける電流の経路長が長くなり、これにより、インダクタンスが付与されるため、グラウンドパッドの挿入損失をさらに抑制することができる。
上記伝送路において、前記一対のグラウンドパッドが、前記信号線の両端部の各々に設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、伝送路に接続される集積回路、測定評価のためのプローブ等で励振する際に、安定した電磁界部分による励振が可能である。
上記伝送路において、前記信号線上に設けられたPWW(Post Wall Waveguide:ポスト壁導波管)と、前記信号線と前記PWWとを接続する遷移部であって、前記信号線との接続部から、前記PWWとの接続部に向かって、徐々に線幅が広くなる遷移部と、をさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、このようにPWWを備えた伝送路においても、上記伝送路と同様の効果を奏することができる。特に、上記構成によれば、上記遷移部を設けたことにより、前記信号線と前記PWWとの不整合を抑制することができる。
上記伝送路において、前記信号線と前記グラウンドパッドとの間隔Gを、60GHzの自由空間波長で除した値(G/λ)が0.01以下であることが好ましい。
上記のとおりG/λを規定することにより、反射が十分に抑制され、電磁界の対称性が良く特に良好な動作が可能となることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記グラウンドパッドにおける前記信号線に沿う方向の端部から、当該端部に近い方の前記スルーホールの中心までの距離Hを、60GHzの自由空間波長で除した値(H/λ)が0.04以下であることが好ましい。
上記のとおりH/λを規定することにより、反射が十分に抑制され、特に良好な動作が可能となることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記グラウンドパッドにおける前記信号線と対向する縁部から、前記スルーホールの中心までの距離Lを、60GHzの自由空間波長で除した値(L/λ)が0.01以上0.05以下の範囲内であることが好ましい。
上記のとおりL/λを規定することにより、反射が十分に抑制され、特に良好な動作が可能となることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記切り欠き部の前記信号線と交わる方向の長さSを、60GHzの自由空間波長で除した値(S/λ)が、0.02以上0.06以下の範囲内であることが好ましい。
上記のとおりS/λを規定することにより、反射が十分に抑制され、特に良好な動作が可能となることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記切り欠き部の前記信号線に沿う方向の長さTを、60GHzの自由空間波長で除した値(T/λ)が、0.04以上であることが好ましい。
上記のとおりT/λを規定することにより、反射が十分に抑制され、特に良好な動作が可能となることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記グラウンドパッドの前記長さWPを、60GHzの自由空間波長で除した値(WP/λ)が、0.06以上0.1以下の範囲内であり、且つ、前記グラウンドパッドの前記信号線と交わる方向において、前記長さWPの1/2の位置に前記スルーホールを配置することが好ましい。
上記のとおりWP/λを規定することにより、反射が十分に抑制され、特に良好な動作が可能となることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記グラウンドパッドの前記長さLPを、60GHzの自由空間波長で除した値(LP/λ)が、0.17以上であり、且つ、前記グラウンドパッドの前記信号線に沿う方向において、前記長さLPの1/4の位置に前記スルーホールを配置することが好ましい。
上記のとおりLP/λを規定することにより、反射が十分に抑制され、特に良好な動作が可能となることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記G/λが、0.014以上0.016以下の範囲内、または、0.014以上0.035以下の範囲内であることが好ましい。
上記のとおりG/λを規定することにより、広帯域な特性が得られることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記H/λが、0.015以上0.052以下の範囲内、0.076以上0.082以下の範囲内、または、0.015以上0.101以下の範囲内であることが好ましい。
上記のとおりH/λを規定することにより、広帯域な特性が得られることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記S/λが、0.0213以上0.0457以下の範囲内、または、0.015以上0.17以下の範囲内であることが好ましい。
上記のとおりS/λを規定することにより、広帯域な特性が得られることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記T/λが、0.012以上0.036以下の範囲内、0.012以上0.072以下の範囲内、または、0.006以上0.116以下の範囲内であることが好ましい。
上記のとおりT/λを規定することにより、広帯域な特性が得られることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記L/λが、0.015以上0.033以下の範囲内、0.0457以上0.0518以下の範囲内、0.064以上0.0762以下の範囲内、または、0.0152以上0.0762以下の範囲内であることが好ましい。
上記のとおりL/λを規定することにより、広帯域な特性が得られることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記WP/λが、0.101以上0.106以下の範囲内、0.115以上0.125以下の範囲内、0.132以上0.143以下の範囲内、または、0.0915以上0.152以下の範囲内であることが好ましい。
上記のとおりWP/λを規定することにより、広帯域な特性が得られることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
上記伝送路において、前記LP/λが、0.229以上0.259以下の範囲内、または、0.229以上0.289以下の範囲内であることが好ましい。
上記のとおりLP/λを規定することにより、広帯域な特性が得られることが、発明者らの検証により明らかとなっている。
本発明によれば、低反射化および低損失化が可能な小型の伝送路を実現することができる。
本発明の実施形態に係る伝送路の構成を示す図である。 グラウンドパッドの形状が互いに異なる複数の伝送路の構成を示す。 (a)は、図2に示す各伝送路の透過特性(S21)を示すグラフである。(b)は、図2に示す各伝送路の反射特性(S11)を示すグラフである。 図2に示す各伝送路において、一対のグラウンドパッドによる挿入損失を示すグラフである。 本実施形態に係る伝送路の一変形例を示す平面図である。 図3に示す伝送路および図5に示す伝送路の各々における、一つのグラウンドパッドによる挿入損失を示すグラフである。 (a)は、実施例1に係る伝送路の構成を示す平面図である。図7(b)は、実施例1に係る伝送路の構成を示す側面図である。 図7に示す実施例1の伝送路の透過係数|S21|および反射係数|S11|を示すグラフである。 実施例2〜8において変更対象とするグラウンドパッドの寸法を示す図である。 実施例1の伝送路において、間隔(G)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。 実施例1の伝送路において、距離(H)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。 実施例1の伝送路において、距離(L)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。 実施例1の伝送路において、長さ(S)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。 実施例1の伝送路において、長さ(T)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。 実施例1の伝送路において、長さ(WP)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。 実施例1の伝送路において、長さ(LP)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。 実施例2に対応するグラフであって、実施例1の伝送路において、間隔(G)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。 実施例3に対応するグラフであって、実施例1の伝送路において、距離(H)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。 実施例4に対応するグラフであって、実施例1の伝送路において、距離(L)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。 実施例6に対応するグラフであって、実施例1の伝送路において、長さ(T)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。 実施例5に対応するグラフであって、実施例1の伝送路において、長さ(S)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。 実施例7に対応するグラフであって、実施例1の伝送路において、長さ(WP)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。 実施例8に対応するグラフであって、実施例1の伝送路において、長さ(LP)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。 本実施形態の伝送路において、グラウンドパッドにおける電流分布のシミュレーション結果を示す概略図である。 本実施形態の伝送路における、グラウンドパッドの変形例を示す図である。 図25に示す各伝送路において、一対のグラウンドパッドによる挿入損失を示すグラフである。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る伝送路について説明する。
〔伝送路100の構成〕
初めに、図1を参照して、本発明の実施形態に係る伝送路100の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る伝送路100の構成を示す図である。図1(a)は、伝送路100の構成を示す平面図である。図1(b)は、図1(a)に示す伝送路100の側面図である。
本実施形態の伝送路100は、マイクロ波、ミリ波等の高周波信号を伝送するための伝送路であって、コプレーナ線路とマイクロストリップ線路とを変換する変換回路でもある。図1に示すように、本実施形態の伝送路100は、誘電体基板101、信号線102、複数のグラウンドパッド104、および、グラウンド層105を備える。
誘電体基板101は、薄板状の部材である。誘電体基板101は、図1に示すように伝送路100を平面視したとき、矩形状を有している。誘電体基板101には、例えば、薄板状の誘電体素材が用いられる。誘電体基板101の表面には、信号線102および複数のグラウンドパッド104が形成されている。誘電体基板101の裏面には、グラウンド層105が形成されている。信号線102、グラウンドパッド104、およびグラウンド層105は、薄膜状の部材である。信号線102、グラウンドパッド104、およびグラウンド層105には、例えば、薄膜状の導体箔(例えば、銅箔)が用いられる。
信号線102は、誘電体基板101の表面上において直線状に延伸する、細長形状を有する。図1に示す例では、信号線102は、誘電体基板101の中央を通って延伸しており、また、誘電体基板101の互いに対向する一対の辺(図中左辺および右辺)に対して平行である。
信号線102の端部の両側方には、信号線102に近接して、グラウンドパッド104が形成されている。すなわち、信号線102の端部は、一対のグラウンドパッド104によって挟み込まれている。すなわち、一対のグラウンドパッド104は、信号線102に対して対称的に配置されている。図1に示すように、各グラウンドパッド104は、矩形状を有している。各グラウンドパッド104において、信号線102と対向する辺は、信号線102に沿っており、特に、信号線102と平行である。すなわち、信号線102とグラウンドパッド104との間隔は一定である。図1に示すように、本実施形態の伝送路100において、一対のグラウンドパッド104は、信号線102の両端の各々に設けられている。
誘電体基板101には、当該誘電体基板101を貫通して、各グラウンドパッド104とグラウンド層105を導通させる、複数のスルーホール104Aが形成されている。特に、図1に示すように、本実施形態の伝送路100においては、各グラウンドパッド104に対し、2つのスルーホール104Aが設けられている。
信号線102の両端部の各々においては、信号線102と、一対のグラウンドパッド104とにより、GSG(GND-Signal-GND)パッド110を構成する。例えば、信号線102の一方の端部(図中上側の端部)においては、一対のグラウンドパッド104と、当該一対のグラウンドパッド104の間に配置された信号線102とにより、GSGパッド110Aを構成する。同様に、信号線102の他方の端部(図中下側の端部)においては、一対のグラウンドパッド104と、当該一対のグラウンドパッド104の間に配置された信号線102とにより、GSGパッド110Bを構成する。
このように構成された伝送路100においては、互い積層された、上記信号線102と上記グラウンド層105とにより、マイクロストリップ線路を形成する。また、伝送路100においては、同一平面上に配置された、上記信号線102と上記一対のグラウンドパッド104とにより、コプレーナ線路を形成する。そして、上記マイクロストリップ線路のグラウンド層105と、上記コプレーナ線路のグラウンドパッド104とは、誘電体基板101を貫通するスルーホール104Aにより、互いに電気的に接続されている。これにより、伝送路100は、コプレーナ線路とマイクロストリップ線路とを互いに変換する変換回路として機能する。
ここで、本実施形態の伝送路100において、注目すべきは、グラウンドパッド104の、信号線102に沿う方向(図1(a)における縦方向。以下、「縦方向」と称する。)の長さ(LP)が、グラウンドパッド104の、信号線102に対して交わる方向(図1(a)における横方向。以下、「横方向」と称する。)の長さ(WP)よりも大きい、という点である。すなわち、各グラウンドパッド104は、上記縦方向を長手方向とし、上記横方向を短手方向とする、縦長の矩形状を有する。これに応じて、各グラウンドパッド104においては、2つのスルーホール104Aが、上記縦方向に並べて配置されている。
〔他の伝送路との比較〕
ここで、図2〜図4を参照して、本実施形態に係る伝送路100の、グラウンドパッド104の優位性について説明する。図2は、グラウンドパッドの形状が互いに異なる複数の伝送路(伝送路A〜F)の構成を示す。図2(b)に示す伝送路Bは、本実施形態の伝送路100であり、当該伝送路100における各部の寸法を具体的に規定したものである。一方、図2(a)、(c)、(d)、(e)、(f)に示す伝送路A、C、D、E、Fは、比較用の伝送路であり、本実施形態の伝送路100とは、グラウンドパッドの形状が異なる。但し、伝送路A、C、D、E、Fは、発明者によって新規に提案されたものであり、従来技術を示すものではない。
なお、グラウンドパッドの形状による特性の変化を比較するため、伝送路A〜Fは、グラウンドパッド以外の部分については、以下に示す共通的な構成を採用している。
誘電体基板の材料 :液晶ポリマー基板
誘電体基板の厚さ :0.1mm
誘電体基板の比誘電率 :3
誘電体基板の誘電正接 :0.003
スルーホールの直径 :0.1mm
信号線の線長 :10mm
信号線の線幅 :0.2mm
信号線とグラウンドパッドとの間隔:0.05mm
伝送路A〜Fのグラウンドパッドの具体的な構成は、図2および以下に示すとおりである。
(伝送路Aのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :0.5mm
横方向の全長 :0.5mm
スルーホール数 :1(1列×1行)
(伝送路Bのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :1.0mm
横方向の全長 :0.5mm
スルーホール数 :2(1列×2行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Cのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :0.5mm
横方向の全長 :1.0mm
スルーホール数 :2(2列×1行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Dのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :1.0mm
横方向の全長 :1.0mm
スルーホール数 :4(2列×2行)
スルーホール間隔(列方向) :0.5mm
スルーホール間隔(行方向) :0.5mm
(伝送路Eのグラウンドパッド)
伝送路Eのグラウンドパッドは、上記伝送路Dのグラウンドパッドに対し、さらにグラウンドパッドの中心にスルーホールを1つ加えたものである。
(伝送路Fのグラウンドパッド)
本伝送路Fのグラウンドパッドは、上記伝送路Bのグラウンドパッドに対し、信号線の中心に向かうにつれて、信号線からの間隔が徐々に大きくなるように、信号線と対向するグラウンドパッドの縁部を湾曲させた構成である。
〔透過特性および反射特性の比較〕
図3(a)は、図2に示す各伝送路の透過特性(S21)を示すグラフである。図3(b)は、図2に示す各伝送路の反射特性(S11)を示すグラフである。図3に示すように、グラウンドパッドの形状を異ならせることで、伝送路における透過特性(S21)および反射特性(S11)が変化することがわかる。特に、各伝送路の反射特性に着目すると、伝送路A、C、Fにおいては、各周波数帯域における反射(S11)が最大で−10dB以上となっており、伝送路B、D、Eよりも反射(S11)が大きいことがわかる。すなわち、伝送路B、D、Eは、伝送路A、C、Fよりも反射が抑制されており、すなわち、低反射化が可能であることがわかる。これは、伝送路B、D、Eにおいては、グラウンドパッドの、信号線路に沿って延伸する部分の長さが、伝送路A、C、Fに比べて長く、したがって、信号線路とグラウンドパッドとの容量結合、グラウンドパッドの直列インダクタンス、スルーホールの並列インダクタンスの整合が十分に生じているからであると考えられる。
〔挿入損失の比較〕
図4は、図2に示す各伝送路において、一対のグラウンドパッドによる挿入損失を示すグラフである。各伝送路において、図4に示すようなグラウンドパッドの挿入損失は、例えば、信号線の線長を互いに異ならせた2つの伝送路を用意し、各々についての透過特性および反射特性を得ることにより、算出することができる。図4に示すように、グラウンドパッドの形状を異ならせることで、グラウンドパッドの挿入損失が変化することがわかる。特に、伝送路B、D、Eは、伝送路A、C、Fと比較して、60GHz以上の周波数帯において、挿入損失が小さいことがわかる。加えて、縦長の矩形状である伝送路Bは、正方形状である伝送路D、Eと比較してグラウンドパッドの横方向の全長が小さいため、伝送路の小型化の観点からも、有利な構成であるといえる。特に、グラウンドパッドが伝送路Bと対比的な形状(横長の矩形状)を有する伝送路Cは、挿入損失が大きくなることが、図4からわかる。これは、伝送路Bは、インダクタンスが増えるとともに、キャパシタンスも増えるために、両者のバランスが取れるのに対し、伝送路Cは、インダクタンスが増えるが、キャパシタンスが減るために、両者のバランスが取れなくなるからであると考えられる。また、伝送路Cは、グラウンドパッドの横方向の全長が大きくなるために、伝送路の小型化が困難な構成であるといえる。なお、伝送路Fは、グラウンドパッドの縦方向の全長は、伝送路Bとは変わりないが、グラウンドパッドが、信号線に沿う縦長の矩形状ではなく、信号線との間隔が徐々に大きくなる形状を有している。このため、伝送路Fは、キャパシタンスが十分に得られず、良好な特性が得られていない。
〔伝送路100の優位性〕
以上のことから、“グラウンドパッドの形状を矩形状とし、且つ、グラウンドパッドの縦方向の長さ(LP)を、グラウンドパッドの横方向の長さ(WP)よりも長くする”という構成を採用した、本実施形態の伝送路100(伝送路B)は、比較的小型でありつつ、低反射化および低損失化が可能な伝送路であるといえる。特に、本実施形態の伝送路100(伝送路B)は、各グラウンドパッド104に対して、2つのスルーホールを設けたことにより、インダクタンスが好適に調整されたものとなっている。さらに、本実施形態の伝送路100において、一対のグラウンドパッド104は、信号線102の両端の各々に設けられている。これにより、本実施形態の伝送路100は、伝送路100に接続される集積回路、測定評価のためのプローブ等で励振する際に、安定した電磁界部分による励振が可能となっている。さらに、本実施形態の伝送路100(伝送路B)は、グラウンドパッド104の形状が矩形状であるが故に、容易にその製造が可能である。
〔変形例〕
図5は、本実施形態に係る伝送路100の一変形例を示す平面図である。図5に示す伝送路100は、各グラウンドパッド104に、スリット104Bが形成されている点で、図1に示す伝送路100と異なる。スリット104Bは、グラウンドパッド104において、信号線102と対向する縁部に、グラウンドパッド104の内側に向かって矩形状に切り欠かれた部分である。特に、本変形例では、スリット104Bは、グラウンドパッド104の長手方向において、中央(すなわち、2つのスルーホール104Aの間、且つ、グラウンドパッドの縦方向の長さ(LP)の1/2の位置)に形成されている。
図6は、図3に示す伝送路Bおよび図5に示す伝送路100の各々における、一つのグラウンドパッドによる挿入損失を示すグラフである。ここで、図5に示す伝送路100には、図3に示す伝送路Bに加えて、さらに以下のとおりサイズが規定されたスリット104Bを各グラウンドパッド104に設けている。
スリットの縦方向の長さ(T):0.15mm
スリットの横方向の長さ(S):0.1mm
図6に示すように、スリット104Bが形成されていない図3の伝送路B(改良前の伝送路)と比較して、スリット104Bが形成されている図5の伝送路100(改良後の伝送路)は、30GHz以上70GHz以下の殆どの周波数帯において、グラウンドパッドの挿入損失が小さいことがわかる。特に、グラウンドパッドにスリットを形成したことにより、全周波数帯域(30GHz以上70GHz以下の周波数帯域)の幅に対する、挿入損失が−0.1dB以上となる周波数帯域の幅が、17%から31%に改善されていることが、図6のグラフから読み取れる。
これは、グラウンドパッドにスリットを形成することにより、グラウンドパッドにおいてスリットを迂回するように電流が流れるため、グラウンドパッドにおける電流の経路長が長くなり、これにより、グラウンドパッドにインダクタンスが付与されるからである。また、スリットにより、グラウンドパッドにキャパシタンスが装荷される。これにより、グラウンドパッドに集中定数素子(波長の数十分の一程度であるため、集中定数とみなすことができる)による整合パターンが形成されるため、寸法の最適化により、所望の帯域で反射を低減することができる。特に、スタブのような分布定数素子と比較して、広い周波数帯域でインピーダンスを整合させることが可能である。
〔実施例1〕
本実施例1では、本実施形態の伝送路100を、PWW(Post Wall Waveguide:ポスト壁導波管)を備える伝送路に適用する例を説明する。図7は、実施例1に係る伝送路100Aの構成を示す図である。図7(a)は、実施例1に係る伝送路100Aの構成を示す平面図である。図7(b)は、実施例1に係る伝送路100Aの構成を示す側面図である。
本実施例1の伝送路100Aは、図1の伝送路100に対し、信号線102上にPWW120および遷移部130を設けたものである。なお、図7(a)では、誘電体基板101の図示を省略している。PWW120は、筒状導体により構成された中空導波管である。PWW120は、その内部(空洞)に形成される電界及び磁界によって、高周波信号を電磁波として伝送する伝送媒体として機能する。図7(a)に示すように、PWW120の上面には、矩形状のPWW120の図中左辺に沿って、複数の開口122が縦方向に並べて形成されており、矩形状のPWW120の図中右辺に沿っても、複数の開口122が縦方向に並べて形成されている。
遷移部130は、信号線102とPWW120とを接続する部分である。遷移部130は、信号線102との接続部から直線状に延伸する直線部と、当該直線部からPWW120との接続部に向かって徐々に線幅が広くなるテーパ部とを有している。特に、本実施例1の伝送路100Aは、信号線102の一方の端部側(図中上側、GSGパッド110A側)において、信号線102とPWW120とを接続する遷移部130Aと、信号線102の他方の端部側(図中下側、GSGパッド110B側)において、信号線102とPWW120とを接続する遷移部130Bと、を備えている。
本実施例1の伝送路100Aにおける各部の寸法は、図7(a)および以下に示すとおりである。
誘電体基板の材料 :液晶ポリマー基板
誘電体基板の厚さ :0.175mm
遷移部の直線部の縦方向の長さ :1.0mm
遷移部のテーパ部の縦方向の長さ :1.0mm
遷移部のテーパ部の横方向の長さ(最大) :0.4mm
PWWの縦方向の長さ :4.8mm
PWWの横方向の長さ :4.0mm
PWWの開口の直径 :0.2mm
また、本実施例1の伝送路100Aにおいて、グラウンドパッド104に適用した各部の寸法は、図7(b)および以下に示すとおりである。
縦方向の長さ(LP) :0.85mm
横方向の長さ(WP) :0.4mm
スルーホールの直径:0.1mm
スリットの縦方向の長さ(T):0.1mm
スリットの横方向の長さ(S):0.15mm
スルーホールの中心から左縁部および右縁部までの距離(L):0.15mm
スルーホールの中心から上縁部または下縁部までの距離(H):0.2125mm
〔透過特性および反射特性〕
図8は、図7に示す実施例1の伝送路100Aの透過係数|S21|および反射係数|S11|を示すグラフである。図8のグラフにおいて、反射係数|S11|が−15dB以下となる周波数帯域の幅は全体の32%であり、−20dB以下となる周波数帯域の幅は全体の23%である。また、透過係数|S21|が−1.5dB以上となる周波数帯域の幅は全体の30%である。
次に、実施例2〜8を説明する。実施例2〜8では、実施例1の伝送路100Aを基準として、グラウンドパッド104の各部の寸法を20μmずつ変更することにより、特性がどのように変化するかを検証した。なお、実施例2〜8において上記変更対象とするグラウンドパッド104の寸法は、図9および以下に示すとおりである。なお、図9は、実施例2〜8において変更対象とするグラウンドパッド104の各部を示す図である。
(変更対象)
グラウンドパッドの縦方向の長さ(LP)
グラウンドパッドの横方向の長さ(WP)
スリットの縦方向の長さ(T)
スリットの横方向の長さ(S)
信号線とグラウンドパッドとの間隔(G)
スルーホールの外周縁部からグラウンドパッドの内側縁部までの距離(L)
下側のスルーホールの外周縁部からグラウンドパッドの下縁部までの距離(H)
〔実施例2〕
本実施例2では、実施例1の伝送路100Aから、上記間隔(G)を変化させた。図10は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記間隔(G)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。本実施例2では、上記間隔(G)を30umから110umまで変化させているが、本構造が60GHz近傍の周波数帯での良好な動作を意図しているため、図10のグラフにおいては、上記間隔(G)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(G/λ)を用いている。図10のグラフから、G/λが0.01以下であれば反射が−20dB以下となり、特に良好な動作が可能となることが確認できる。
〔実施例3〕
本実施例3では、実施例1の伝送路100Aから、上記距離(H)を変化させた。図11は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記距離(H)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。本実施例3では、上記距離(H)を70umから270umまで変化させているが、実施例2と同様に、図11のグラフにおいては、上記距離(H)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(H/λ)を用いている。図11のグラフから、H/λによって透過係数|S21|の変化は少ないが、反射係数|S11|に関しては、H/λが0.04以下であれば反射が−20dB以下となり、且つ、−25dBに近づくことがわかり、特に良好な動作が可能となることが確認できる。
〔実施例4〕
本実施例4では、実施例1の伝送路100Aから、上記距離(L)を変化させた。図12は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記距離(L)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図12のグラフにおいては、上記距離(L)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(L/λ)を用いている。図12のグラフから、L/λによっては、透過係数|S21|および反射係数|S11|のいずれも変化が少ないことが確認できる。図12のグラフから、反射係数|S11|については、少なくともL/λを0.01以上0.05以下の範囲内とすれば、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
〔実施例5〕
本実施例5では、実施例1の伝送路100Aから、上記長さ(S)を変化させた。図13は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(S)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図13のグラフにおいては、上記長さ(S)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(S/λ)を用いている。図13のグラフから、S/λによっては、透過係数|S21|および反射係数|S11|のいずれも変化が少ないことが確認できる。図13のグラフから、反射係数|S11|については、少なくともS/λを0.02以上0.06以下の範囲内とすれば、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
〔実施例6〕
本実施例6では、実施例1の伝送路100Aから、上記長さ(T)を変化させた。図14は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(T)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図14のグラフにおいては、上記長さ(T)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(T/λ)を用いている。図14のグラフから、T/λによっては、透過係数|S21|については変化が少ないことが確認でき、反射係数|S11|については、T/λが0.04以上となるときに、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
〔実施例7〕
本実施例7では、実施例1の伝送路100Aから、上記長さ(WP)を変化させた。これに応じて、スルーホールの中心を上記長さ(WP)の中点に都度シフトさせた。図15は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(WP)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図15のグラフにおいては、上記長さ(WP)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(WP/λ)を用いている。図15のグラフから、WP/λによっては、透過係数|S21|および反射係数|S11|のいずれも変化が少ないことが確認できる。図15のグラフから、反射係数|S11|については、少なくともWP/λを0.06以上0.1以下の範囲内とすれば、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
〔実施例8〕
本実施例8では、実施例1の伝送路100Aから、上記長さ(LP)を変化させた。図16は、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(LP)を変化させたときの透過係数|S21|および反射係数|S11|の変化を示すグラフである。実施例2と同様に、図16のグラフにおいては、上記長さ(LP)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(LP/λ)を用いている。図16のグラフから、LP/λによっては、透過係数|S21|については変化が少ないことが確認でき、反射係数|S11|については、LP/λが0.17以上となるときに、|S11|が−20dB以下となることが確認できる。
〔各実施例の補足〕
上記実施例2〜8のそれぞれについて、グラフに示す実施結果を、比帯域幅(Frequency (relative) Band Width:FBW)として再評価した。ここで、|S11|が10dB,15dB,20dB以上となる帯域の各々について、比帯域幅として再評価を行っている。また、本再評価において、λは、本基板の実効誘電率を除したものとなる。実行誘電率は60GHzにおいて2.3として計算される。比帯域幅の目安としてはIEEE.802.11adやWiGig Alianceの近年の動向を踏まえると帯域幅9GHz、比帯域幅で16%程度が望ましいが、ここでは比帯域幅で20%以上を広帯域の目安としている。
図17は、上記実施例2に対応するグラフであって、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記間隔(G)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。図17のグラフにおいては、上記間隔(G)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(G/λ)を用いている。図17のグラフから、|S11|=20dB以上となる帯域については、G/λを0.014以上0.016以下の範囲内とすることにより、良好な動作が可能となることが確認できる。また、|S11|=10dB以上となる帯域、および、|S11|=15dB以上となる帯域については、G/λを0.014以上0.035以下の範囲内とすることにより、良好な動作が可能となることが確認できる。
図18は、上記実施例3に対応するグラフであって、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記距離(H)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。図18のグラフにおいては、上記距離(H)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(H/λ)を用いている。図18のグラフから、|S11|=20dB以上となる帯域については、H/λを0.015以上0.052以下の範囲内、または、0.076以上0.082以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。また、|S11|=10dB以上となる帯域、および、|S11|=15dB以上となる帯域については、H/λを0.015以上0.101以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性(比帯域幅が20%以上)が得られることが確認できる。
図19は、上記実施例4に対応するグラフであって、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記距離(L)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。図19のグラフにおいては、上記距離(L)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(L/λ)を用いている。図19のグラフから、|S11|=20dB以上となる帯域については、L/λを0.015以上0.033以下の範囲内、0.0457以上0.0518以下の範囲内、または、0.064以上0.0762以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。また、|S11|=10dB以上となる帯域、および、|S11|=15dB以上となる帯域については、L/λを0.0152以上0.0762以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。
図20は、上記実施例6に対応するグラフであって、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(T)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。図20のグラフにおいては、上記長さ(T)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(T/λ)を用いている。図20のグラフから、|S11|=20dB以上となる帯域については、T/λを0.012以上0.036以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。また、|S11|=15dB以上となる帯域については、T/λを0.012以上0.072以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。また、|S11|=10dB以上となる帯域については、T/λを0.006以上0.116以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。
図21は、上記実施例5に対応するグラフであって、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(S)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。図21のグラフにおいては、上記長さ(S)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(S/λ)を用いている。図21のグラフから、|S11|=20dB以上となる帯域については、S/λを0.0213以上0.0457以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。また、|S11|=10dB以上となる帯域、および、|S11|=15dB以上となる帯域については、S/λを0.015以上0.17以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。
図22は、上記実施例7に対応するグラフであって、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(WP)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。図22のグラフにおいては、上記長さ(WP)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(WP/λ)を用いている。図22のグラフから、|S11|=20dB以上となる帯域については、WP/λを0.101以上0.106以下の範囲内、0.115以上0.125以下の範囲内、または、0.132以上0.143以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。また、|S11|=10dB以上となる帯域、および、|S11|=15dB以上となる帯域については、WP/λを0.0915以上0.152以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。
図23は、上記実施例8に対応するグラフであって、実施例1の伝送路100Aにおいて、上記長さ(LP)を変化させたときの比帯域幅の変化を示すグラフである。図23のグラフにおいては、上記長さ(LP)を60GHzにおける自由空間の波長(λ=5mm)で規格化した値(LP/λ)を用いている。図23のグラフから、|S11|=20dB以上となる帯域については、LP/λを0.229以上0.259以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。また、|S11|=10dB以上となる帯域、および、|S11|=15dB以上となる帯域については、LP/λを0.229以上0.289以下の範囲内とすることにより、広帯域な特性が得られることが確認できる。
〔各実施例における寸法の調整方法に関する補足〕
(1)実施例2においては、グラウンドパッドのサイズおよび形状を変更することなく、グラウンドパッドを横方向に移動させることにより、上記間隔(G)を変化させた。
(2)実施例3においては、2つのスルーホールの間隔および横方向の位置を変更することなく、2つのスルーホールを縦方向に移動することにより、上記距離(H)を変化させた。特に、下側のスルーホールの外周縁部からグラウンドパッドの下縁部までの距離Δa1が100μm以下となる場合を下限値とし、上側のスルーホールの外周縁部からグラウンドパッドの上縁部までの距離Δa2が100μm以下となる場合を上限値とし、下限値から上限値の範囲内となるように、上記距離(H)を変更した。なお、スリットの位置は変更していない。
(3)実施例4においては、2つのスルーホールの間隔および縦方向の位置を変更することなく、2つのスルーホールを横方向に移動することにより、上記距離(L)を変化させた。特に、スルーホールの外周縁部からグラウンドパッドの内側(信号線側)縁部までの距離Δb1が100μm以下となる場合を下限値とし、スルーホールの外周縁部からグラウンドパッドの外側縁部までの距離Δb2が100μm以下となる場合を上限値とし、下限値から上限値の範囲内となるように、上記距離(L)を変更した。
(4)実施例5においては、グラウンドパッドの内側(信号線側)縁部からの切り欠きの深さを変化させることにより、上記長さ(S)を変化させた。なお、上記長さ(S)の下限値を、50μmとした。
(5)実施例6においては、スリットの縦方向における中心位置を、上記長さ(LP)の中点から変更することなく、上記長さ(T)を変化させた。なお、上記長さ(T)の下限値を、50μmとした。
(6)実施例7においては、上記長さ(WP)を変化させるとともに、これに応じて、スルーホールの横方向における中心位置を、上記長さ(WP)の中点に都度シフトさせた。
(7)実施例8においては、上記長さ(LP)を変化させるとともに、これに応じて、スリットの縦方向における中心位置を、上記長さ(LP)の中点に都度シフトさせた。
(8)また、実施例8においては、上記長さ(LP)を変化させるとともに、これに応じて、一方のスルーホールの縦方向における中心位置を、上記長さ(LP)の1/4となる点に都度シフトさせ、他方のスルーホールの縦方向における中心位置を、上記長さ(LP)の3/4となる点に都度シフトさせた。
図24は、本実施形態の伝送路100において、グラウンドパッド104における電流分布のシミュレーション結果を示す概略図である。図24においては、グラウンドパッド104における電流の強弱を、矢印の大小によって表している。図24(a)に示すように、インピーダンスが整合していない周波数帯においては、信号線102のポート(図中下端部)付近に強く電流が流れ、これにより、反射に大きく影響する。一方、図24(b)に示すように、インピーダンスが整合している周波数帯においては、スリットが形成されているグラウンドパッド104の中央部近傍に強く電流が流れ、その後、この電流がスルーホールへ流れ込む。このような電流分布から、グラウンドパッド104にスリット104Bを形成することにより、直列、並列のインダクタンスがGSGパッドに強く流れ、インピーダンス整合が実現できることがわかる。
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、グラウンドパッド104のサイズは、実施形態に示したものに限らない。また、スルーホールの個数は2つに限らない。例えば、実施形態の伝送路100において、グラウンドパッド104を縦長の矩形状とする制限のもと、グラウンドパッド104を縦方向および横方向に延長し、これに伴い、スリット104Bまたはスルーホール104Aを追加してもよい。
〔グラウンドパッドの変形例〕
以下、図25および図26を参照して、グラウンドパッド104の変形例について説明する。図25は、本実施形態の伝送路100における、グラウンドパッド104の変形例を示す図である。図25(a)〜(d)に示す伝送路A〜Dは、実施形態の伝送路100のグラウンドパッド104の形状およびスルーホールの配置を異ならせたものである。但し、これら伝送路A〜Dは、グラウンドパッド104が縦長の矩形状である点については共通する。なお、伝送路Aは、図2に示す伝送路Bと同様の構成である。
図25に示す伝送路A〜Dのグラウンドパッドの具体的な構成は、以下に示すとおりである。
(伝送路Aのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :1.0mm
横方向の全長 :0.5mm
スルーホール数 :2(1列×2行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Bのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :2.0mm
横方向の全長 :0.5mm
スルーホール数 :4(1列×4行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Cのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :2.0mm
横方向の全長 :1.0mm
スルーホール数 :8(2列×4行)
スルーホール間隔 :0.5mm
(伝送路Dのグラウンドパッド)
縦方向の全長 :3.0mm
横方向の全長 :1.0mm
スルーホール数 :12(2列×6行)
スルーホール間隔 :0.5mm
〔挿入損失の比較〕
図26は、図25に示す各伝送路において、一対のグラウンドパッドによる挿入損失を示すグラフである。図26のグラフから、特に伝送路Aが、全周波数帯域において挿入損失が小さいことがわかる。また、伝送路Dにおいては、伝送路B,Cと比較して、60GHz以上の周波数帯において、挿入損失が小さいまま殆ど変化しないことがわかる。このように、グラウンドパッドの形状およびスルーホールの配置を適切に設計することにより、目的の周波数帯域において、良好な挿入損失特性が得られることがわかる。
本発明は、高周波信号を伝送するための各種伝送路として、好適に利用することができる。特に、小型電子機器に搭載される伝送路であって、ミリ波等に対応する高周波信号を伝送する伝送路として、好適に利用することができる。
100 伝送路
101 誘電体基板
102 信号線
104 グラウンドパッド
104A スルーホール
104B スリット(切り欠き部)
105 グラウンド層
110 GSGパッド
120 PWW
130 遷移部

Claims (19)

  1. 誘電体基板と、
    前記誘電体基板の表面に形成された、直線状の信号線と、
    前記誘電体基板の表面において、前記信号線の端部の両側方に形成された、一対の矩形状のグラウンドパッドと、
    前記誘電体基板の裏面に形成されたグラウンド層と、
    前記誘電体基板に形成されたスルーホールであって、当該誘電体基板を貫通し、前記グラウンドパッドの各々と前記グラウンド層とを導通させるスルーホールと、
    を備え、
    前記グラウンドパッドの前記信号線に沿う方向の長さLPは、前記グラウンドパッドの前記信号線と交わる方向の長さWPよりも大きい
    ことを特徴とする伝送路。
  2. 前記一対のグラウンドパッドの各々に対し、
    前記信号線に沿う方向に並べて配置された、2つの前記スルーホールが設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送路。
  3. 前記一対のグラウンドパッドの各々には、
    前記2つのスルーホールの間において前記信号線と対向する、切り欠き部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。
  4. 前記一対のグラウンドパッドが、
    前記信号線の両端部の各々に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の伝送路。
  5. 前記信号線上に設けられたPWW(Post Wall Waveguide:ポスト壁導波管)と、
    前記信号線と前記PWWとを接続する遷移部であって、前記信号線との接続部から、前記PWWとの接続部に向かって、徐々に線幅が広くなる遷移部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の伝送路。
  6. 前記信号線と前記グラウンドパッドとの間隔Gを、60GHzの自由空間波長で除した値(G/λ)が0.01以下である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の伝送路。
  7. 前記グラウンドパッドにおける前記信号線に沿う方向の端部から、当該端部に近い方の前記スルーホールの中心までの距離Hを、60GHzの自由空間波長で除した値(H/λ)が0.04以下である
    ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。
  8. 前記グラウンドパッドにおける前記信号線と対向する縁部から、前記スルーホールの中心までの距離Lを、60GHzの自由空間波長で除した値(L/λ)が0.01以上0.05以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。
  9. 前記切り欠き部の前記信号線と交わる方向の長さSを、60GHzの自由空間波長で除した値(S/λ)が、0.02以上0.06以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項3に記載の伝送路。
  10. 前記切り欠き部の前記信号線に沿う方向の長さTを、60GHzの自由空間波長で除した値(T/λ)が、0.04以上である
    ことを特徴とする請求項3に記載の伝送路。
  11. 前記グラウンドパッドの前記長さWPを、60GHzの自由空間波長で除した値(WP/λ)が、0.06以上0.1以下の範囲内であり、且つ、前記グラウンドパッドの前記信号線と交わる方向において、前記長さWPの1/2の位置に前記スルーホールを配置した
    ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。
  12. 前記グラウンドパッドの前記長さLPを、60GHzの自由空間波長で除した値(LP/λ)が、0.17以上であり、且つ、前記グラウンドパッドの前記信号線に沿う方向において、前記長さLPの1/4の位置に前記スルーホールを配置した
    ことを特徴とする請求項2に記載の伝送路。
  13. 前記G/λが、0.014以上0.016以下の範囲内、または、0.014以上0.035以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項6に記載の伝送路。
  14. 前記H/λが、0.015以上0.052以下の範囲内、0.076以上0.082以下の範囲内、または、0.015以上0.101以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項7に記載の伝送路。
  15. 前記S/λが、0.0213以上0.0457以下の範囲内、または、0.015以上0.17以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項9に記載の伝送路。
  16. 前記T/λが、0.012以上0.036以下の範囲内、0.012以上0.072以下の範囲内、または、0.006以上0.116以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項10に記載の伝送路。
  17. 前記L/λが、0.015以上0.033以下の範囲内、0.0457以上0.0518以下の範囲内、0.064以上0.0762以下の範囲内、または、0.0152以上0.0762以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項8に記載の伝送路。
  18. 前記WP/λが、0.101以上0.106以下の範囲内、0.115以上0.125以下の範囲内、0.132以上0.143以下の範囲内、または、0.0915以上0.152以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項11に記載の伝送路。
  19. 前記LP/λが、0.229以上0.259以下の範囲内、または、0.229以上0.289以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項12に記載の伝送路。
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