JP2015106618A - 光素子モジュール - Google Patents

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【課題】光素子とレンズとの間の結合効率を向上することができる光素子モジュールを提供する。【解決手段】光素子モジュール1は、光素子2を埋設する光透過性の樹脂土台3と、樹脂土台3に設けられ光素子2の光軸上に配置される第1レンズ4と、第1レンズ4よりも光素子2から離れて光軸上に配置され第1レンズ4に対向して配置される第2レンズ5とを備える。樹脂土台3には凹部12を形成する。光素子2と凹部12の底面15との距離を少なくとも第1レンズ4の半径の半分とする。第1レンズ4は、凹部12の底面15から少なくとも第1レンズ4の半径以上、上方に突出する。第2レンズ5は、第1レンズ4に接するか又は第1レンズ4の上面16との距離が第1レンズ4の半径長さの半分以下に配置形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、光素子とレンズとを備える光素子モジュールに関する。
光通信を行うために、従来より光素子モジュールが用いられている。特許文献1には、光素子モジュールについての技術が開示されている。ここで、特許文献1の図4及び図5を参照しながら説明すると、光素子モジュール22は、発光素子25と、リードフレーム26と、筐体27と、筒体28と、シリコーン樹脂封止部29とを備えて構成されている。
発光素子25は、リードフレーム26に設けられた基板32上に実装されている。リードフレーム26は、導電性を有する金属薄板を打ち抜き加工することにより図示のような形状に形成されている。
筐体27は、リードフレーム26を所定位置にインサートする樹脂成形をすることにより形成されている。筐体27は、後部底壁35と、上壁36と、下壁37と、左側壁38と、右側壁39と、開口部40とを有して、例えば、矩形で浅底となる形状に形成されている。
筒体28は、光透過性を有する樹脂材料を用いて樹脂成形することにより形成されている。筒体28は、蓋部43と、筒部44と、レンズ45とを有する。筒体28は、蓋部43と、筒部44と、レンズ45とが一体となるように形成されている。蓋部43は、筐体27の開口部40を覆うことができるように矩形状に形成されている。筒部44は、フェルールを介して光ファイバの端末が挿入される部分、または、直接光ファイバの端末が挿入される部分として形成されている。レンズ45は、筒部44の内部において筒部44と一体成形され、発光素子25の光軸上に配置されている。
シリコーン樹脂封止部29は、筐体27に対して封止用のシリコーン樹脂をポッティングすることにより図示の状態に形成されている。リードフレーム26に実装された発光素子25は、シリコーン樹脂封止部29によって保護されることになる。
特許文献1の光素子モジュール22は、発光素子25からの出射光がシリコーン樹脂封止部29を透過して、レンズ45に入射する。ここで、発光素子25からの出射光の入射角が大きいと、この出射光がレンズ45に入射できないという問題点があった。
そこで、特許文献1の光素子モジュール22に替わるものとして、図3に示す光素子モジュール100が用いられている。光素子モジュール100は、光素子125(発光素子)と、樹脂土台127と、第1レンズ145と、第2レンズ146とを備え、光素子125と第2レンズ146との間に配置形成された第1レンズ145に光素子125からの出射光を集光し、集中的に第2レンズ146に入射させるようになっている。
樹脂土台127は、上面134と、上面134に対向する下面135と、上面134及び下面135の縁同士を連結する4つの側面136(136a,136b,136c,136d(図示せず))とを有している。樹脂土台127の下面135側には、光素子125及びこの光素子125と所定の回路とを接続するワイヤ126が埋設されている。樹脂土台127の上面134には、凹部140が形成されている。凹部140は、光素子125側に形成される第1凹部141と、第1凹部141よりも光素子125から離れて形成される第2凹部142とから構成されている。第1凹部141の底面143には、第1レンズ145が配置されている。第1レンズ145は、光素子125の光軸A上に配置されている。また、第2凹部142には、第2レンズ146が配置されている。第2レンズ146は、光素子125の光軸A上に配置されるとともに、第1レンズ145に対向して配置されている。
図3において矢印Bで示す光素子125からの出射光は、樹脂土台127を透過し、第1レンズ145に入射する。そして、第1レンズ145を透過して第1レンズ145から出射した光は、第2レンズ146に入射する。第2レンズ146に入射した光は、光素子2の光軸Aに沿ってコリメートされ光ファイバ(図示せず)に入射する。以上により、発光素子(光素子125)と、光ファイバは、光学的に接続される。
特開2008−90097号公報
ところで、光素子モジュール100は、第1凹部141の底面143を、光素子125に接続されているワイヤ126に接触しないように配置形成されている。この光素子125と底面143との距離が大きく離れていると、光素子125と第1レンズ145との距離も大きく離れることになる。そのため、矢印Cで示す光素子125からの出射光は、第1レンズ145に入射した出射光(矢印B)よりも入射角が大きく、第1レンズ145に入射できず活用されない出射光として底面143で反射してしまう。
このように、樹脂土台127に第2レンズ146が対向して配置されることによって結合状態が形成され、この結合状態において、第1レンズ145に入射できない光が多くなると、第1レンズ145を透過し第2レンズ146に入射する光の量は少なくなる。すなわち、光素子125からの出射光が入射側となるレンズに入射する光の量の割合によって示される光透過率は悪くなる。光素子125から出射される光の量は第1レンズ145を透過し、第2レンズ146に入射するまでに大幅に減衰する。
したがって、樹脂土台127と第2レンズ146とが光素子126からの出射光が第2レンズ146に入射できる量の大小によって光透過率の優劣で表す結合効率については、出射光に対する入射光の割合が小さい程、光素子125と第2レンズ146との間の結合効率が悪くなる。
これに対して、光素子125とレンズとが結合された状態において、第1レンズ145を透過し第2レンズ146に入射する光の量が多くなり、出射光に対する入射光の割合が大きくなると、光透過率が良く、光素子125と第2レンズ146との間の結合効率が良くなる。
そして、光素子125と第1レンズ145及び第2レンズ146との間の結合効率が悪いと、光素子125と第1レンズ145及び第2レンズ146との間で光の損失が多くなる。その結果、光素子125からの出射光を遠方まで伝送することができなくなる。このことから、機器に信号を伝えることができなかったり、機器が誤作動を起こす虞があった。
そこで、結合効率を向上させる手段として、光素子からの出射光の量を多くすることが考えられる。しかしながら、上記手段を採用する場合、従来の光素子を、より多く光を出射する新たな光素子に交換したり、光素子が接続される回路を変更する必要が生じる。すなわち、既存の光素子や回路を、そのまま使用することができず、コストアップにつながる。したがって、上記手段を採用することは妥当ではない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、光素子とレンズとの間の結合効率を向上することができる光素子モジュールを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の光素子モジュールは、ワイヤを介して所定回路に接続される光素子と,前記光素子及び前記ワイヤを埋設する光透過性の樹脂土台と,前記樹脂土台に設けられるとともに、前記光素子の光軸上に配置される第1レンズと,前記第1レンズよりも前記光素子から離れて前記光軸上に配置されるとともに、前記第1レンズに対向して配置される第2レンズと,を備え、前記樹脂土台に凹部を形成し、前記光素子を、前記凹部の底面との距離が少なくとも前記第1レンズの半径の半分になるように設け、前記第1レンズを、前記凹部の底面から少なくとも前記第1レンズの半径以上、上方に突出するように形成し、前記第1レンズの上方に前記第2レンズを前記第1レンズに接するか、又は、前記第1レンズの上面との距離が該第1レンズの半径長さの半分以下になるように配置形成してなることを特徴とする。
請求項2記載の本発明の光素子モジュールは、請求項1に記載の光素子モジュールにおいて、前記第1レンズの半径を0.4mm〜0.5mmとしたとき、前記光素子を、前記凹部の底面との距離が0.2mm〜0.4mmになるように設け、前記第1レンズを、前記凹部の底面から0.4mm〜0.6mm上方に突出するように形成し、前記第2レンズを、前記第1レンズの上面との距離が0mm〜0.2mmになるように配置形成してなることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、光素子を、凹部の底面との距離が少なくとも第1レンズの半径の半分になるように設ける。また、第1レンズを、凹部の底面から第1レンズの半径以上、上方に突出するように形成する。さらに、第1レンズの上方に第2レンズを第1レンズに接するか、又は、第1レンズの上面との距離が第1レンズの半径長さの半分以下になるように配置形成する。そうすることにより、第1レンズが配置される凹部の底面は、光素子の近傍に形成される。また、第1レンズは、凹部の底面から第1レンズの半径以上、上方に突出するように形成される。さらに、第2レンズは、第1レンズに接するか、又は、第1レンズの上面との距離が第1レンズの半径長さの半分以下になるように配置形成される。
請求項3記載の本発明の光素子モジュールは、請求項2に記載の光素子モジュールにおいて、前記第1レンズの、前記凹部の底面と接する点の相対向する2点間の距離を0.5mm〜1.0mmになるように配置形成してなることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、第1レンズの、凹部の底面と接する点の相対向する2点間の距離を0.5mm〜1.0mmになるように配置形成する。そうすることにより、第1レンズは、凹部の底面と接する点の相対向する2点間の距離が第1レンズの半径長さと同じか、又は、第1レンズの半径長さよりも長くなるように形成される。
請求項1又は2に記載された本発明によれば、凹部の底面に配置される第1レンズを光素子に近づけることができるため、光素子からの出射光をより多く第1レンズに入射させることができる。また、第2レンズを第1レンズに接するか、又は、近づけることができるため、第1レンズから出射した光が第2レンズに入射するとき、光の損失が少なくてすむ。このことから、第1レンズに入射できず活用されない出射光を低減することができる。また、第1レンズから出射した光をより多く第2レンズに入射させることができる。したがって、光素子とレンズとの間の結合効率を向上することができる光素子モジュールを提供することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、第1レンズは、凹部の底面と接する点の相対向する2点間の距離が第1レンズの半径長さと同じか、又は、第1レンズの半径長さよりも長くなるように形成されるため、第1レンズの、凹部の底面と接する点の相対向する2点間の距離が第1レンズの半径長さを下回ることがない。そうすると、第1レンズの、凹部の底面と接する点の相対向する2点間の距離が、第1レンズの半径長さを下回る場合に比して、光素子からの出射光を受ける面を広くすることができる。このことから、より多くの出射光を第1レンズに入射することができるようになり、第1レンズに入射できず活用されない出射光をより確実に低減することができる。したがって、光素子とレンズとの間の結合効率をより向上することができる光素子モジュールを提供することができるという効果を奏する。
本発明の光素子モジュールを示す模式図である。 光素子モジュールにおける第1レンズの半径の長さの変化に伴う結合効率の 値の変化を示すグラフである。 本発明の課題を説明するための光素子モジュールを示す模式図である。
以下、図1及び図2を参照しながら一実施形態を説明する。図1は本発明の光素子モジュールを示す模式図、図2は光素子モジュールにおける第1レンズの半径の長さの変化に伴う結合効率の値の変化を示すグラフである。
本発明の光素子モジュールは、例えば、光通信に用いられる光コネクタ(図示せず)に採用されている。光コネクタは、様々な形態があるが、例えば、自動車等の移動体に採用される車載用の光コネクタを一例に挙げて、以下に説明をする。
光コネクタは、光ファイバの端末に設けられるプラグタイプの光コネクタと、回路基板に実装されるレセプタクルタイプの光コネクタ(ピッグテールタイプの光コネクタも含む)とを備えて構成されている。本発明の光素子モジュールは、レセプタクルタイプの光コネクタに採用されている。
レセプタクルタイプの光コネクタは、光コネクタハウジングと、この光コネクタハウジングに形成された収容部に収容される収容される本発明の光素子モジュールと、上記収容部に収容された光素子モジュールを覆って保持するように収容部開口縁に嵌合するハウジングキャップと、光素子モジュールの位置に併せて設けられる導電性のシールドケースとを備えて構成されている。
光コネクタハウジングは、絶縁性を有する樹脂成形品であって、光接続の際にプラグタイプの光コネクタが嵌合するコネクタ嵌合部と、上記収容部と、これらコネクタ嵌合部及び収容部を連通する貫通穴部とを有する。収容部には、ハウジングキャップに対する嵌合部が形成されている。以下、本発明の光素子モジュールについて説明をする。
図1において、引用符号1は、本発明の光素子モジュール1を示している。光素子モジュール1は、光素子2と、樹脂土台3と、第1レンズ4と、第2レンズ5とを備えて構成されている。まず、光素子モジュール1の上記各構成について説明をする。
光素子2は、発光素子及び受光素子を総称するものであって、本発明では、発光素子及び受光素子のいずれかが採用されるものとする。本実施例においては、発光素子が採用され、これを例に挙げて説明をするものとする。発光素子としては、LEDやVCSELが一般的である。本実施例においては、伝送速度の高速化を図るためにVCSELを採用するものとする。図1において、矢印E,Fで示す発光素子(光素子2)からの出射光(光信号)は、回路基板(図示せず)からの電気信号を変換することにより生成されている。なお、受光素子が採用される場合は、受光素子としてPDが一般的である。
樹脂土台3は、光透過性を有する樹脂材料を用いて樹脂成形することにより形成されている。樹脂土台3は、上面6と、この上面6と対向する下面7と、上面6及び下面7の縁同士を連結する4つの側面8(8a,8b,8c,8d(図示せず))とを有して、例えば、矩形状に形成されている。樹脂土台3の下面7側となる底10の略中央部には、光素子2設けられている。なお、光素子2の電気的な構成及び構造については省略するものとする。光素子2は、樹脂土台3の下面7側にバスバー(図示せず)によって形成される所定の回路に電気的に接続されている。光素子2と所定の回路との電気的な接続としては、ワイヤ11によるワイヤボンディングが採用されるものとする。すなわち、光素子2は、ワイヤ11を介して所定の回路に接続されている。なお、光素子2の近傍には、IC及び電子部品(図示せず)も所定の回路に接続されている。樹脂土台3は、光透過性を有する樹脂材料によって光素子2やワイヤ11、その他、IC及び電子部品を埋設している。
樹脂土台3には、上面6を断面が凹状になるように凹ませて凹部12が形成されている。凹部12は、第1凹部13と、第2凹部14とから構成されている。第1凹部13は、第2凹部14よりも光素子2側に形成されている。第1凹部13は、光素子2の光軸D方向となる深さが、第2凹部14における光素子2の光軸D方向となる深さに対して深くなるように形成されている。第1凹部13の底面15と、光素子2との距離(L1)は、第1凹部13の底面15が光素子2の近傍で且つ第1凹部13の底面15がワイヤ11に接触しない位置に配置形成される距離となっている。より具体的には、後述する第1レンズ4の半径(L5)の長さの半分の距離となっている。
第2凹部14は、第1凹部13よりも光素子2から離れて形成されている。第2凹部14は、光素子2の光軸Dに直交する方向の幅が、第1凹部13の光素子2の光軸Dに直交する方向の幅に対して長くなるように形成されている。
第1レンズ4は、光透過性を有し且つレンズ機能を有する光学部品であって、第1凹部13の底面15において、光素子2の光軸D上に配置されるように形成されている。第1本実施例において、第1レンズ4は、第1凹部13の底面15に連続して半球状に形成され、上方に向けて突設されている。すなわち、第1レンズ4は、第1凹部13の底面15と一体的に形成されている(一例であるものとする。その他、例えば、樹脂土台3とは別体のレンズを第1凹部13の底面15に固定するように配置形成されていても良いものとする)。
第1レンズ4は、第1凹部13の底面15から第1レンズ4の曲面となる上面16の先端位置までの高さ(L2)が底面15から少なくとも第1レンズ4の半径の長さ(L5)以上、上方に突出するように形成されている。また、第1レンズ4は、第1凹部13の底面15と接する点の相対向する2点間の距離(L4)が第1レンズ4の半径の長さ(L5)よりも大きくなるように形成されている。なお、第1レンズ4は、直径の位置が第1凹部13の底面15と同じ位置に配置形成されていても良いものとする。
第2レンズ5は、光透過性を有し且つレンズ機能を有する光学部品であって、光素子2からの出射光を、光素子2の光軸Dに沿ってコリメートすることができるような形状に形成されている。第2レンズ5は、第2凹部14において、光素子2の光軸D上であって、第1レンズ4よりも光素子2から離れた位置に配置形成されている。
第2レンズ5は、第1レンズ4における曲面となる上面16に対向するように配置形成されている。第2レンズ5は、第1レンズ4に対向する側が半球状に形成されている。第2レンズ5は、第1レンズ4に対向する面が第1レンズ4の上面16に接するか、又は、第1レンズ4の上面16との距離(L3)が第1レンズ4の半径の長さ(L5)の半分以下になるように配置形成されている。
つづいて、図2及び表1を参照しながら本発明の光素子モジュール1の各構成部材の寸法と結合効率との関係について説明をする。図2は、本発明の光素子モジュール1における第1レンズ4の半径の長さと、結合効率の関係をグラフ化したものである。グラフの横軸は、第1レンズ4の半径の長さ(mm)を示している。また、グラフの縦軸は、結合効率(%)を示している。そして、グラフにおける星印は、比較例となる光素子モジュール100(図3参照)の第1レンズ145の半径の長さ(mm)と、この第1レンズ145の半径の長さのときの結合効率(%)を示している。
Figure 2015106618
表1は、本発明の光素子モジュール1の実施例における各構成部材の寸法を示したものである。ここで、光素子2と第1凹部13の底面15との距離(L1)は、0.2mm〜0.4mmに設定してある。また、第1凹部13の底面15から第1レンズ4の上面16の先端位置までの高さ(L2)は、0.4mm〜0.6mmに設定してある。そして、第1レンズ4の上面16と第2レンズ5との距離(L3)は、0mm〜0.2mmに設定してある。この第1レンズ4の、第1凹部13の底面15と接する点の相対向する2点間の距離(L4)は、0.5mm〜1.0mmに設定してある。このような第1レンズ4の半径の長さ(L5)は、0.4mm〜0.5に設定してある。
表1に示してある範囲内において、本発明の光素子モジュール1について、第1レンズ4の半径の長さの変化に伴う結合効率の値の変化を示すグラフが図2に示されている。なお、光素子モジュール1は、各構成部材の寸法のうち、L1〜L4の値が表1の範囲内であれば、どの値を採用しても良く、L1〜L4の値を表1の範囲内で適宜変更することができる。
図2において、第1レンズ4の半径の長さが0.25mmのときは、光透過率すなわち結合効率が25%の値となっている。これに対して、比較例として挙げる光素子モジュール100の場合、第1レンズ145の半径の長さが0.5mmとなっており、この比較例の結合効率は、25%と、第1レンズ4の値が比較例よりも小さい場合と同じになっている。
また、本実施例における光素子モジュール1は、第1レンズ4の半径の長さが0.35mmのときに、結合効率として40%と結合効率の向上を図ることができる。そして、第1レンズ4の半径の長さを0.45mmとすると、50%の結合効率を得ることができる。すなわち、光素子モジュール1は、第1レンズ4の半径の長さが0.45mmのとき、比較例の光素子モジュール100の結合効率(25%)の倍の効率を得ることができる。さらに、第1レンズ4の半径の長さが0.6mmのときには、40%の結合効率を得ることができる。
このような結果から、本発明の光素子モジュール1は、第1レンズ4の半径の長さを0.35mm〜0.6mmの範囲に設定することにより、比較例の光素子モジュール100の結合効率に比較しての倍近くの効率を得られることが分かる。
これに対して、比較例の光素子モジュール100は、第1レンズ145の半径の長さが0.5mmに設定されているにも関わらず、結合効率として25%しか得られていないことが分かる。すなわち、比較例の光素子モジュール100は、本発明の光素子モジュール1が第1レンズ4の半径の長さを0.35mm〜0.6mmの範囲に設定したときに得られる結合効率の約半分の結合効率しか得られないことが分かる。
このような結果を得ることができるのは、本発明の光素子モジュール1において、光素子2と第1凹部13の底面15との距離(L1)が、0.2mm〜0.4mmに設定してあるため、第1レンズ4が配置される第1凹部13の底面15が光素子2の近傍に形成されているからである。そのため、比較的入射角が大きい出射光でも第1レンズ4に入射し易くなっている。
また、第1レンズ4の、第1凹部13の底面15と接する点の相対向する2点間の距離(L4)が、0.5mm〜1.0mmに設定してあるため、第1レンズ4の、第1凹部13の底面15と接する点の相対向する2点間の距離(L4)は、第1レンズ4の半径の長さ(L5)と同じか、又は、第1レンズ4の半径の長さ(L5)よりも長くなる。このことから、第1レンズ4の、第1凹部13の底面15と接する点の相対向する2点間の距離(L4)が第1レンズ4の半径の長さ(L5)を下回る場合に比して、第1レンズ4の光が入射する面を大きくすることができる。そのため、比較的入射角が大きい出射光でも第1レンズ4に入射し易くなっている。このことから、図1において、出射光Eよりも入射角が大きい出射光Fは、光素子モジュール100(図3参照)によれば、第1レンズ145に入射することができないが、本発明の光素子モジュール1によれば、第1レンズ4に入射することができる。
また、第1凹部13の底面15から第1レンズ4の上面16の先端位置までの高さ(L2)を0.4mm〜0.6mmに設定し、第1レンズ4の上面16と第2レンズ5との距離(L3)を0mm〜0.2mmに設定してあるため、第2レンズ5を第1レンズ4に接するか、又は、近づけることができる。このことから、第1レンズ4と第2レンズ5との間における光の損失が少なくなる。そのため、第1レンズ4から出射した光が第2レンズ5に入射するとき、光の損失が少なくてすみ、より多くの光を第2レンズ5に入射することができる。つまり、光接続において、本発明の光素子モジュール1の構成を採用する方が結合効率を向上することができるといえる。
以上、図1及び図2を参照しながら説明してきたように、本発明の光素子モジュール1によれば、凹部12(第1凹部13)の底面15に配置される第1レンズ4を光素子2に近づけることができるため、光素子2からの出射光をより多く第1レンズ4に入射させることができる。また、第2レンズ5を第1レンズ4に接するか、又は、近づけることができるため、第1レンズ4から出射した光が第2レンズ5に入射するとき、光の損失が少なくてすむ。このことから、第1レンズ4に入射できず活用されない出射光を低減することができる。また、第1レンズ4から出射した光をより多く第2レンズ5に入射させることができる。したがって、光素子2とレンズとの間の結合効率を向上することができる光素子モジュール1を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明の光素子モジュール1によれば、第1レンズ4は、凹部12(第1凹部13)の底面15と接する点の相対向する2点間の距離が第1レンズ4の半径長さと同じか、又は、第1レンズ4の半径長さよりも長くなるように形成されるため、第1レンズ4の、凹部12(第1凹部13)の底面15と接する点の相対向する2点間の距離が第1レンズ4の半径長さを下回ることがない。そうすると、第1レンズ4の、凹部12(第1凹部13)の底面15と接する点の相対向する2点間の距離が、第1レンズ4の半径長さを下回る場合に比して、光素子2からの出射光を受ける面を広くすることができる。このことから、より多くの出射光を第1レンズ4に入射することができるようになり、第1レンズ4に入射できず活用されない出射光をより確実に低減することができる。したがって、光素子2とレンズとの間の結合効率をより向上することができる光素子モジュール1を提供することができるという効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
なお、ここで、本発明の光素子モジュール1の他の特徴(1)〜(3)を列挙する。
(1)ワイヤを介して所定回路に接続される光素子と,
前記光素子及び前記ワイヤを埋設する光透過性の樹脂土台と,
前記樹脂土台に設けられるとともに、前記光素子の光軸上に配置される第1レンズと,
前記第1レンズよりも前記光素子から離れて前記光軸上に配置されるとともに、前記第1レンズに対向して配置される第2レンズと,
を備え、
前記樹脂土台に凹部を形成するとともに、該凹部の底面に前記第1レンズを配置し、
前記底面を前記光素子の近傍に形成してなることを特徴とする。
上記(1)の特徴によれば、凹部の底面に第1レンズを配置し、底面を光素子の近傍に形成することにより凹部の底面が光素子に近づく。そうすると、光素子からの出射光を、より多く第1レンズに入射させることができ、第1レンズに入射できず活用されない出射光を低減することができる。したがって、結合効率を向上することができる光素子モジュールを提供することができるという効果を奏する。
(2)上記(1)に記載の光素子モジュールにおいて、
前記凹部は、前記第1レンズを配置する第1凹部と、前記第2レンズを配置する第2凹部とからなり、
前記第1凹部は、前記光軸方向となる深さを、前記第2凹部の前記光軸方向となる深さに対して深くなるように形成してなることを特徴とする。
上記(2)の特徴によれば、第1凹部は、第2凹部よりも深く形成されるため、第1凹部の底面を光素子に近づけて形成することができる。そうすると、第1凹部の底面に配置される第1レンズを光素子に確実に近づけることができ、第1レンズに入射できず活用されない出射光をより確実に低減することができる。したがって、結合効率をより向上することができる光素子モジュールを提供することができるという効果を奏する。
(3)上記(1)又は(2)に記載の光素子モジュールにおいて、
前記第1レンズを、半球状に形成し、該第1レンズの直径の位置を、前記底面と同じ位置に配置してなることを特徴とする。
上記(3)の特徴によれば、第1レンズを半球状に形成し、第1レンズの直径の位置を底面と同じ位置に配置することにより、第1レンズの直径以外の位置を底面と同じ位置に配置する場合に比して光素子からの出射光を受ける面を広くすることができる。そうすると、より多くの出射光を第1レンズに入射することができ、第1レンズに入射できず活用されない出射光をより確実に低減することができる。したがって、結合効率をより向上することができる光素子モジュールを提供することができるという効果を奏する。
1…光素子モジュール、 2…光素子、 3…樹脂土台、 4…第1レンズ、 5…第2レンズ、 6…上面、 7…下面、 8…側面、 10…底、 11…ワイヤ、 12…凹部、 13…第1凹部、 14…第2凹部、 15…底面、 16…上面

Claims (3)

  1. ワイヤを介して所定回路に接続される光素子と,
    前記光素子及び前記ワイヤを埋設する光透過性の樹脂土台と,
    前記樹脂土台に設けられるとともに、前記光素子の光軸上に配置される第1レンズと,
    前記第1レンズよりも前記光素子から離れて前記光軸上に配置されるとともに、前記第1レンズに対向して配置される第2レンズと,
    を備え、
    前記樹脂土台に凹部を形成し、前記光素子を、前記凹部の底面との距離が少なくとも前記第1レンズの半径の半分になるように設け、
    前記第1レンズを、前記凹部の底面から少なくとも前記第1レンズの半径以上、上方に突出するように形成し、
    前記第1レンズの上方に前記第2レンズを前記第1レンズに接するか、又は、前記第1レンズの上面との距離が該第1レンズの半径長さの半分以下になるように配置形成してなる
    ことを特徴とする光素子モジュール。
  2. 請求項1に記載の光素子モジュールにおいて、
    前記第1レンズの半径を0.4mm〜0.5mmとしたとき、
    前記光素子を、前記凹部の底面との距離が0.2mm〜0.4mmになるように設け、
    前記第1レンズを、前記凹部の底面から0.4mm〜0.6mm上方に突出するように形成し、
    前記第2レンズを、前記第1レンズの上面との距離が0mm〜0.2mmになるように配置形成してなる
    ことを特徴とする光素子モジュール。
  3. 請求項2に記載の光素子モジュールにおいて、
    前記第1レンズの、前記凹部の底面と接する点の相対向する2点間の距離を0.5mm〜1.0mmになるように配置形成してなる
    ことを特徴とする光素子モジュール。
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