JP2015106578A - 電子部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】はんだ接合に拠らず、実装時に専用の加圧設備を用いることなく、リード5用の汎用部品を用いて製造可能な、部材の損傷などが抑制されかつ駆動電力が高い電子部品およびその製造方法を提供する。
【解決手段】電子部品10は、基板1と、実装部品2と、弾性部材6とを備える。基板1は一方および他方の主表面を有し、一方の主表面から他方の主表面に達するスルーホール3が形成されている。実装部品2は基板1の一方の主表面上に実装されている。弾性部材6はスルーホール3内に挿入されている。実装部品2は部品本体4と、部品本体4に接続されスルーホール3内を貫通するリード5とを含む。リード5の表面の一部がスルーホール3の側壁に形成された側壁導電膜3aと互いに接するように、弾性部材6がリード5を押圧している。
【選択図】図2

Description

この発明は、電子部品およびその製造方法に関し、より具体的には、半導体チップなどの実装部品が基板上に押し付けられ密着されることにより実装された電子部品およびその製造方法に関する。
地球温暖化対策の一環として、自動車の二酸化炭素排出量を削減する目的で開発された、HEV/EV(Hybrid Electric Vehicle/Electric Vehicle)と呼ばれる、内燃機関と電動機を組み合わせたシステムが急激に普及している。これに伴い、電気電子回路のエンジンルームへの搭載が検討されている。エンジンルームは、エンジン始動時に、周囲温度(寒冷地では零下10度以下)から急激に100度近くまで温度が上昇するため、電気電子回路をエンジンルームに搭載した場合、非常に大きなヒートサイクルが電気電子回路に加わる。従って、高温動作およびヒートサイクルに対応できる熱実装技術の重要性が増大している。高温動作環境では、従来のはんだ接合によるデバイスの接合では、ヒートサイクルによるはんだクラックが発生する。このため、はんだ接合に拠らない、プリント基板への実装方法を確立することが急務である。
はんだ接合に拠らない実装方法は、たとえば特許文献1および特許文献2に開示されている。特許文献1の電子回路基板に実装される集積回路はリード端子を含み、そのリード端子は、電子回路基板のスルーホールの側壁に設けられた導電部と接触可能な突起部と、長手方向に沿うように形成された貫通穴とを有している。リード端子は、電子回路基板のスルーホールに挿入され、スルーホールの側壁に設けられた導電部と密着されることにより電子回路基板に集積回路が実装される。
特許文献2においては、プリント配線基板に実装される実装部品にリードが含まれている。プリント配線基板のスルーホール内に接合構造体が嵌合された上で、接合構造体内に実装部品のリードが挿入される。このとき接合構造体の導電性の弾性部材がリードと接触することにより、プリント配線基板に実装部品が実装される。
特開平7−162138号公報 特開2010−147037号公報
特許文献1においては、リード端子の形成時に、スルーホールに挿入されるリード端子のストッパとしての突起部と、リード端子が弾性を有するようにするための貫通穴とを加工する必要がある。このためリード端子として既存の汎用部品を用いることはできない。またリード端子がより大きな弾性を有するようにするためには、リード端子を構成する材料として弾性の大きな材料が用いられなければならないなど、リード端子に用い得る材料に制約が加わる場合がある。
特許文献2においては、スルーホール内に接合構造体が挿入された後、いわゆるプレスフィット接続により、接合構造体の狭い側壁間に押し込むようにリードが挿入される。このときリードはスルーホール内で接合構造体と直接接することにより接合構造体の弾性力を受けながら挿入されるため、リードの挿入に高い応力が必要となる。このためリードなど各部品に加わる応力が大きくなり、各部品が損傷を起こす可能性が高くなる。また特許文献2においては通常、1つの実装部品に含まれる複数のリードが同時に挿入されるため、挿入時必要な応力がいっそう大きくなる。このため当該工程専用の加圧設備が必要となり、工程のコストが高騰する可能性がある。また当該加圧設備を用いて非常に大きな応力を加えれば、各部材が損傷を起こす可能性がいっそう高くなる。
また特許文献2においては、スルーホールとリードとが、接合構造体を介して電気的に接続される。このためスルーホールとリードとの間の接触抵抗が増加し、電子部品の駆動電力が低下する可能性がある。
この発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、その目的は、はんだ接合に拠らず、実装時に専用の加圧設備を用いることなく、リード用の汎用部品を用いて製造可能な、部材の損傷などが抑制されかつ駆動電力が高い電子部品およびその製造方法を提供することである。
この発明に係る電子部品は、基板と、実装部品と、弾性部材とを備える。基板は一方および他方の主表面を有し、一方の主表面から他方の主表面に達するスルーホールが形成されている。実装部品は基板の一方の主表面上に実装されている。弾性部材はスルーホール内に挿入されている。実装部品は部品本体と、部品本体に接続されスルーホール内を貫通するリードとを含む。リードの表面の一部がスルーホールの側壁に形成された側壁導電膜と互いに接するように、弾性部材がリードを押圧している。
この発明に係る電子部品の製造方法は、まず一方および他方の主表面を有し、一方の主表面から他方の主表面に達するスルーホールが形成された基板が準備される。部品本体と、部品本体に接続され基板と電気的に接続するためのリードとを含む実装部品のリードが一方の主表面側からスルーホール内に挿入される。リードが挿入されたスルーホール内に弾性部材が挿入される。スルーホールの幅はリードの幅より大きい。
この発明に係る電子部品は、スルーホール内の弾性部材の押圧力により、リードの表面の少なくとも一部が側壁導電膜と直接接するため、リードとスルーホールの側壁導電膜とが電気的に直接接続される。このため、リードとスルーホールとの間の接触抵抗を低減させることができ、電子部品の駆動電力を高めることができる。
この発明に係る電子部品の製造方法は、スルーホールの幅はリードの幅より大きいため、スルーホールとの間に空隙が形成された状態でリードが挿入される。すなわちスルーホールにリードを挿入する際にリードはスルーホールからの大きな応力を受けない。このため専用の加圧設備を用いず、応力に起因する部材の損傷などが抑制された信頼性の高い電子部品を得ることができる。
実施の形態1に係る電子部品の構成を示す概略斜視図である。 図1のII−II線に沿う、実施の形態1に係る電子部品の構成を示す概略断面図である。 図2中の点線で囲まれた領域IIIの態様を詳細に示す概略斜視図である。 図3の概略斜視図と同一の領域における、実施の形態1の電子部品の製造方法の第1工程を示す概略斜視図である。 図3の概略斜視図と同一の領域における、実施の形態1の電子部品の製造方法の第2工程を示す概略斜視図である。 図5の工程の後に形成される、図3および図5に示す領域の態様の一例を示す概略平面図である。 図5の工程の後に形成される、図3および図5に示す領域の態様の、図6に対する第1変形例を示す概略平面図である。 図5の工程の後に形成される、図3および図5に示す領域の態様の、図6に対する第2変形例を示す概略平面図である。 図5の工程の後に形成される、図3および図5に示す領域の態様の、図6に対する第3変形例を示す概略平面図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の一例を示す概略斜視図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の、図10に対する第1変形例を示す概略斜視図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の、図10に対する第2変形例を示す概略斜視図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の、図10に対する第3変形例を示す概略斜視図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の、図10に対する第4変形例を示す概略斜視図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の、図10に対する第5変形例を示す概略斜視図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の、図10に対する第6変形例を示す概略斜視図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の、図10に対する第7変形例を示す概略斜視図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の、図10に対する第8変形例を示す概略斜視図である。 図3および図5に示す弾性部材の態様の、図10に対する第9変形例を示す概略斜視図である。 実施の形態2に係る電子部品の構成を示す概略断面図である。 図20中の点線で囲まれた領域XXIの態様を詳細に示す概略斜視図である。 図21の概略斜視図と同一の領域における、実施の形態2の電子部品の製造方法の第1工程を示す概略斜視図である。 図21の概略斜視図と同一の領域における、実施の形態2の電子部品の製造方法の第2工程を示す概略斜視図である。 図23の工程の後に形成される、図21および図23に示す領域の態様の一例を示す概略平面図である。 図21および図22に示す導電性部材の態様の、図22に対する第1変形例を示す概略斜視図である。 実施の形態3に係る電子部品の構成を示す概略斜視図である。 図26のXXVII−XXVII線に沿う、実施の形態3に係る電子部品の構成を示す概略断面図である。 図27の概略断面図と同一の領域における、実施の形態3の電子部品の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 図27の概略断面図と同一の領域における、実施の形態3の電子部品の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず本実施の形態の電子部品の構成について図1〜図3を用いて説明する。
図1を参照して、本実施の形態の電子部品10は、プリント基板1(基板)と、実装部品2とを主に備えている。プリント基板1は一方の主表面(たとえば図の上側の主表面)とそれに対向する他方の主表面(たとえば図の下側の主表面)とを有し、一般公知の材料からなる平板形状を有しており、電子部品10全体の土台となっている。
プリント基板1の一方の主表面上に実装部品2が実装されることにより、本実施の形態の電子部品が形成されている。図1においては互いに間隔をあけて1対の実装部品2がプリント基板1上に実装されているが、より多数の実装部品2が互いに間隔をあけてプリント基板1上に並ぶように配置、実装されていてもよい。
図1および図2を参照して、プリント基板1は、たとえば一方の主表面上に、図示されない回路パターンが形成されている。またプリント基板1においては、(たとえば複数の)スルーホール3が形成されている。スルーホール3は、プリント基板1の一方の主表面から他方の主表面に達するように、プリント基板1を貫通するように形成されている。スルーホール3は、その側壁および、側壁に連なるプリント基板1の一方および他方の主表面上の一部に、たとえば通常のめっき法により形成された側壁導電膜3aを有している。側壁導電膜3aにより、上記の図示されない回路パターンとスルーホール3とは電気的に接続されている。
実装部品2は実装部品本体4(部品本体)と、(たとえば複数の)部品リード5(リード)とを有している。実装部品本体4は実装部品2の本体をなす部材であり、任意形状の絶縁性のケース内に、たとえば抵抗器、IC、ダイオード、コンデンサ、トランジスタのような電子回路を構成する部品が収納されている。部品リード5は、プリント基板1のスルーホール3に挿入可能な長尺形状を有しており、一般公知の導電性の(金属)材料により形成されている。部品リード5は実装部品本体4内に形成された上記の電子回路を構成する部品と電気的に接続されている。
部品リード5はスルーホール3に挿入されることにより、実装部品本体4の電子回路を構成する上記部品と、プリント基板1の図示されない回路パターンとを、電気的に接続している。
具体的には、図2および図3を参照して、スルーホール3に挿入された部品リード5は、その表面の一部が、スルーホール3の側壁の側壁導電膜3aと互いに接する態様で、スルーホール3内を貫通している。ここで側壁導電膜3aに部品リード5の表面を接触させるために、スルーホール3内には部品リード5とともに、弾性部材6が挿入されている。すなわちスルーホール3内においては弾性部材6の弾性力が部品リード5をスルーホール3の側壁導電膜3aに押し当てるように押圧する。これにより、部品リード5の表面の一部が側壁導電膜3aに接触される。
部品リード5は、図2に示す第1の側面部分S1と、第1の側面部分S1と反対側に位置する第2の側面部分S2とを有している。第1の側面部分S1は、スルーホール3内において部品リード5と隣り合う弾性部材6と接触しており、弾性部材6からの押圧力を受けている。また第2の側面部分S2は、第1の側面部分S1と反対側に位置しており、具体的にはたとえば第1の側面部分S1が図2の左側を向くように配置される場合、第2の側面部分S2は第1の側面部分S1と対向するように、図2の右側を向くように配置されている。第2の側面部分S2はスルーホール3内においてこれに対向する側壁導電膜3aと接触している。以上より部品リード5はスルーホール3内において、弾性部材6と側壁導電膜3aとの双方と接触している。以上により部品リード5と側壁導電膜3aとが電気的に接続されており、これにより実装部品2(部品リード5と電気的に接続される)とプリント基板1の回路パターン(側壁導電膜3aと電気的に接続される)とが電気的に接続されている。
なお弾性部材6は導電性を有する部材である必要はなく、たとえば樹脂またはゴムのような弾性を有する絶縁体であってもよいし、鋼、銅などのある程度の弾性力とともに導電性を有する金属部材であってもよい。また弾性部材6は上記以外の弾性を有する部材であってもよい。
弾性部材6はその弾性により変形が容易であり、たとえば弾性部材6の寸法に比べて狭い空間に挿入する際においても、弾性部材6自身が収縮するなどの変形をすることにより挿入が可能となるような材質および形状を有することが好ましい。
次に図4〜図5を参照しながら、本実施の形態の電子部品の製造方法について説明する。
図4を参照して、まず上記のように、一方の主表面からそれに対向する他方の主表面に達する(たとえば複数の)スルーホール3が形成されたプリント基板1が準備される。図4ではスルーホール3は平面視において円形状を有しているが、スルーホール3の平面形状はこれに限られず、たとえば矩形状を有していてもよい。スルーホール3の側壁および、側壁に連なるプリント基板1の一方および他方の主表面上の一部には、たとえば通常のめっき法により側壁導電膜3aが形成される。また電子回路の部品を含む実装部品本体4(図2参照)に(たとえば複数の)部品リード5が接続された実装部品2が準備される。
次に、実装部品2の部品リード5が、たとえばプリント基板1の一方の主表面(図4の上側の主表面)側からスルーホール3内に挿入される。これにより、スルーホール3内の部品リード5の表面の少なくとも一部は、スルーホール3内の側壁導電膜3aと対向する態様となる。また実装部品2の実装部品本体4は、たとえばプリント基板1の一方の主表面上に、当該一方の主表面に対向するように配置される。
すなわちたとえば部品リード5の延在する方向に交差する断面の面積が、スルーホール3の平面視における面積よりも小さければ、部品リード5がスルーホール3内に挿入された際に、部品リード5とスルーホール3(側壁導電膜3a)との間に空間SPが形成される。この空間SPの存在により、部品リード5はスルーホール3と接触せずスルーホール3から応力(力学的な干渉)を受けることなく、スルーホール3に対して寸法の余裕を有する状態で挿入される。したがって本実施の形態においては、スルーホール3の幅は部品リード5の幅より大きい。なおここで幅とは、スルーホール3および部品リード5の延在する方向に垂直な方向に関する寸法である。
なお1つの実装部品2に複数の部品リード5を備える場合、スルーホール3内への部品リード5の挿入は、当該複数の部品リード5のそれぞれが同時に一括してなされてもよいし、互いに異なる時に(たとえば1つずつ)なされてもよい。
またスルーホール3内の部品リード5の表面が、スルーホール3内における部品リード5の延在方向(すなわちスルーホール3の延在する方向)に関する全領域において、スルーホールの側壁に形成された側壁導電膜3aとの間に空間SPを有するように、部品リード5がスルーホール3内に挿入されることがより好ましい。
図5を参照して、次に、部品リード5が挿入されたスルーホール3内に、弾性部材6が挿入される。このとき、たとえば弾性部材6に力が加わっていないときの平面視における面積が部品リード5の挿入されたスルーホール3内の部品リード5を除く空間SPの領域の平面視における面積よりも小さければ、弾性部材6は弾性力を受けて圧縮されながら挿入される。するとこのときの弾性部材6の弾性力により、部品リード5がその表面の一部がスルーホール3の側壁導電膜3aの一部と互いに接するように、弾性部材6は部品リード5に対して、部品リード5をスルーホール3の表面に押し当てる方向の応力(弾性力)を供給する。これにより部品リード5は、スルーホール3内においてその表面の一部が側壁導電膜3aに接し、その表面の他の一部が弾性部材6に接するように配置される。これにより部品リード5は側壁導電膜3aと電気的に接続される。
なお弾性部材6はたとえば一般公知の自動機を用いて、複数のスルーホール3内のそれぞれに1個ずつ、たとえばプリント基板1の一方の主表面(図4の上側の主表面)側から挿入される。ここで、複数の弾性部材6は互いに異なる時に(1個ずつ)挿入されてもよいし、それぞれのスルーホール3内に1個ずつ入る複数の弾性部材6のそれぞれが同時に一括して挿入されてもよい。ここで、部品リード5がプリント基板1の一方の主表面側から挿入された場合(実装部品本体4がプリント基板1の一方の主表面側に配置された場合)には、弾性部材6は、プリント基板1の一方の主表面側から挿入されることが好ましい。以上により部品リード5のプリント基板1への実装工程が完了する。
次に本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においては、スルーホール3内において、弾性部材6の弾性力により部品リード5の表面の一部が側壁導電膜3aに接触する態様となっている。つまり部品リード5と側壁導電膜3aとが直接電気的に接続される。このため、たとえば部品リード5と側壁導電膜3aとの間に他の導電性の部材が挟まれた場合に比べて部品リード5と側壁導電膜3aとの接触抵抗が低減され、電子部品10全体の駆動電力が向上する。
またスルーホール3内に部品リード5と(たとえばスルーホール3内に部品リード5と並ぶように挿入しようとするとやや圧縮される必要がある平面積を有する)弾性部材6とを挿入するだけで部品リード5が側壁導電膜3aに安定に密着され両者が電気的に良好に接続されるため、スルーホール3内への部品リード5の接続にあたりはんだ接合を用いる必要がない。このためはんだ接合に拠らないプリント基板1への実装部品2の実装方法を確立することができる。
また本実施の形態においては、スルーホール3の幅は部品リード5の幅より大きいため、部品リード5はスルーホール3との間に空隙を有する状態でスルーホール3に挿入される。このため、複数の部品リード5が同時に一括挿入される場合においても複数の部品リード5が個別に1本ずつ挿入される場合においても、たとえばプレスフィット接続による挿入時と異なり、挿入時に部品リード5はスルーホール3から大きな応力を受けることがない。またたとえば部品リード5がプリント基板1の一方の主表面側から他方の主表面側に挿入される場合に、逆方向すなわち他方の主表面側から一方の主表面側に向かう力を受けて部品リード5の破損を来す可能性が排除される。したがって部品リード5などが挿入時に応力による損傷を受けるなどの不具合の発生を抑制できるとともに、部品リード5の挿入時に専用の(たとえば圧力および位置を精密制御しながら挿入を行なうような)加圧装置を用いる必要がなく、より簡易に挿入工程を行なうことができる。
スルーホール3内には部品リード5が挿入された後に弾性部材6が挿入される。このため部品リード5は、弾性部材6によって押圧されている第1の側面部分S1と反対側に位置する第2の側面部分S2において、側壁導電膜3aと接触する。つまりスルーホール3に部品リード5が挿入されただけでは部品リード5はその幅がスルーホール3の幅よりも小さいためスルーホール3の側壁導電膜3aと接触しない場合がある。しかしスルーホール3内に部品リード5と併せて(スルーホール3内に部品リード5と並ぶように挿入しようとするとやや圧縮される必要がある平面積を有する)弾性部材6が挿入され、部品リード5が弾性部材6と接触することにより、部品リード5は弾性部材6からの弾性力により側壁導電膜3aと接触するように押圧される。
したがってスルーホール3内に部品リード5と弾性部材6との双方が挿入されることにより、部品リード5の表面はその一部(第1の側面部分S1)が弾性部材6と接触し、他の一部(第2の側面部分S2)が側壁導電膜3aと接触する。これにより、スルーホール3内に部品リード5を挿入する時点でスルーホール3と部品リード5との間に空間SPが存在しても、その後挿入される弾性部材6により当該空間SPが充填され、かつ部品リード5を側壁導電膜3aに接触させることで部品リード5と側壁導電膜3aとを確実に電気的に接続することができる。
また上記より、部品リード5はスルーホール3との間の空間SPを維持しながら挿入されることが可能であるため、部品リード5自体は必ずしも変形可能な程度の弾性を有する必要はない。このため部品リード5がたとえば高い弾性または強度を有する材料により形成される必要もなく、弾性を持たせるための貫通穴などを部品リード5に加工する必要もない。したがって部品リード5を特殊加工により形成する必要がなくなるため、部品リード5として汎用部品を用いることができる。
なお弾性部材6は通常、たとえば自動機を用いて1個ずつスルーホール3内に挿入されるため、その場合はたとえば複数の弾性部材6が同時に一括して挿入される場合に想定されるような大きな応力を要することはない。またたとえ複数の弾性部材6が同時にプリント基板1の一方の主表面側から他方の主表面側に向けて挿入されたとしても、部品リード5の破損を招くような、他方の主表面側から一方の主表面側に向かう力の発生を抑制することができる。
さらに本実施の形態の製造方法を用いれば、部品リード5とスルーホール3との接合状態を目視で確認しながら電気的に接続することができるため、当該接続の信頼性が向上する。
ところで図6を参照して、図4および図5においては部品リード5はその延在する方向に交差する断面の形状(平面形状)が長方形となっており、弾性部材6はこれが挿入されるスルーホール3の延在する方向に交差する断面の形状(平面形状)がハート型になっている。弾性部材6のハート型を構成する突起部が部品リード5と接触して、部品リード5に対して部品リード5を図6の左側に押し当てることにより、部品リード5の表面(左側の角部)を図6の左側の側壁導電膜3aに接触させている。しかし部品リード5の延在する方向に交差する断面の(平面視における)形状、および弾性部材6の断面の(平面視における)形状はこれに限られない。次に図7〜図19を用いて、本実施の形態における部品リード5および弾性部材6の平面視における形状の変形例について説明する。
図7を参照して、部品リード5の延在方向に交差する断面形状(平面形状)が円形状を有していてもよい。この場合も図5〜図6の場合と同様に、弾性部材6により、部品リード5がスルーホール3の側壁に押し付けられ、スルーホール3と部品リード5とが互いに接触することにより電気的に接続される。
図8を参照して、ここでは図6と同様に、部品リード5は長方形の断面形状を、弾性部材6はハート型の断面形状を、それぞれ有している。ただし部品リード5が、弾性部材6からの弾性力を受けることにより平面視において湾曲するように変形している。その結果、弾性部材6は平面視においてスルーホール3(側壁導電膜3a)の平面視における円周方向に沿うように接触している。すなわち図6のように部品リード5の平面視における角部のみが側壁導電膜3aと接触する構成に比べて、図8においては部品リード5と側壁導電膜3aとが接触する面積が大きくなっている。このため図8においては、図6に比べて部品リード5と側壁導電膜3aとの接触抵抗をさらに小さくすることができ、電子部品10全体の駆動電力をいっそう高くすることができる。
図9を参照して、ここでは図7と同様に、部品リード5は円形の断面形状を、弾性部材6はハート型の断面形状を、それぞれ有しているが、部品リード5が弾性部材6からの弾性力によりスルーホール3(側壁導電膜3a)の平面視における円周方向に沿うように接触している。このため図9においては図8と同様に、たとえば図7に比べて部品リード5と側壁導電膜3aとの接触抵抗をさらに小さくすることができ、電子部品10全体の駆動電力をいっそう高くすることができる。
図10は図6〜図9に示す弾性部材6の形状を示しており、これは図の上下方向に延在し、当該延在方向に交差する方向の断面(平面)図がハート型となっている。図10の上下方向は、弾性部材6がスルーホール3内に挿入されたときのスルーホール3(部品リード5)の延在方向に相当する。ただし図11を参照して、弾性部材6は断面形状が円形であり、全体として円柱形状を有していてもよい。
また図12を参照して、弾性部材6はその延在する方向に関する一方(上方)および他方(下方)の端部が他の領域に比べてくびれるように細くなっており、全体としていわゆる楔形形状を有していてもよい。このようにすれば、弾性部材6のスルーホール3内への挿入がより容易になる。
上記のように、弾性部材6はその弾性により変形が容易であり、たとえば弾性部材6の寸法に比べて狭い空間に挿入する際においても、弾性部材6自身が収縮するなどの変形をすることにより挿入が可能となるような材質および形状を有することが好ましい。これは弾性部材6は基本的に部品リード5と互いに隣り合うようにスルーホール3内に挿入されることにより、部品リード5を押し付ける弾性力を与える機能を備えるためには、自身が変形することにより自身の本来のサイズより狭い空間内に挿入されることが好ましいためである。
つまり本実施の形態においては、スルーホール3の断面積は、部品リード5の断面積より大きく、部品リード5と弾性部材6との断面積の和より小さい。このためスルーホール3内への部品リード5の挿入時には部品リード5はスルーホール3からの応力を受けることなく容易に挿入可能であるのに対し、弾性部材6の挿入時には、弾性部材6と、場合によっては部品リード5とが、収縮するなどの変形をすることにより挿入可能となる。
図13〜図14を参照して、これらの弾性部材6はその一方(下方)の端部が他の領域に比べて細くなるようにテーパ状の表面を有していてもよい。このようにすれば、弾性部材6のスルーホール3内への挿入がより容易になる。また図15を参照して、弾性部材6はその一方(下方)および他方(上方)の端部の双方が他の領域に比べて細くなるようにテーパ状の表面を有していてもよい。このようにすれば、弾性部材6が挿入される向きにかかわらず同様に、容易に弾性部材6を挿入することができる。
図16、図17、図18を参照して、これらの弾性部材6はそれぞれ上記の図11、図10、図13の弾性部材6が中空形状となったものである。弾性部材6はこのように中空形状となっていてもよい。
図19を参照して、この弾性部材6は、たとえば図11の円柱形状の弾性部材6と同様の形状、材質およびサイズを有する挿入部6aと、放熱部6bとを有する構成であってもよい。放熱部6bは挿入部6aの延在する図の上下方向に関する一方の端部に連結され、挿入部6aと同じ方向に沿って延在している。挿入部6aは弾性部材6の挿入時にスルーホール3の内部に配置される部分である。放熱部6bは弾性部材6のスルーホール3への挿入時にスルーホール3の外側に留まる部分である。
挿入部6aと放熱部6bとの延在方向における断面形状(平面視における形状)は同一でなくてもよい。たとえば図19においては挿入部6aは図11の弾性部材6と同様に円形の断面形状を有しているのに対し、放熱部6bは図6の弾性部材6と同様に長方形の断面形状を有している。また挿入部6aと放熱部6bとは異なる材料により形成されていてもよく、特に放熱部6bは放熱性に優れた金属材料により形成されていてもよい。
図19の構成を有する弾性部材6を用いることにより、実装部品本体4に含まれる部品の駆動時の発熱が部品リード5から弾性部材6に伝わり、弾性部材6から外部へ放熱され実装部品2が冷却される効率が高められる。これは放熱部6bがスルーホール3の外側に配置されて外気に対して露出されているためである。
(実施の形態2)
まず本実施の形態の電子部品の構成について図20〜図21を用いて説明する。
図20および図21を参照して、本実施の形態の電子部品20は、実施の形態1の電子部品10と同様に、プリント基板1と実装部品2とを主に備えているが、本実施の形態の電子部品20は導電性部材7が備えられている点において実施の形態1の電子部品10と異なっている。
具体的には、中空が形成された筒状の導電性部材7が備えられており、これがスルーホール3内において部品リード5と隣り合うように、図20および図21の上下方向に貫通している。そして導電性部材7の中空内には弾性部材6が挿入されている。導電性部材7は導電性を有し応力が加わることによる変形が比較的容易な材質により形成されることが好ましく、たとえば軟銅により形成されることが好ましい。また図21においては導電性部材7は円筒形状を有しているが、これに限らず、たとえば矩形の平面形状を有していてもよい。弾性部材6においても図21においては一例として図11の円柱状の弾性部材6が示されているが、これに限らず任意の形状とすることができ、たとえば上記の各形状(図10〜図19)の弾性部材6を用いることができる。
電子部品20においては、電子部品10におけるスルーホール3内の部品リード5と側壁導電膜3aとに挟まれた弾性部材6が配置される領域に、導電性部材7および弾性部材6が配置されている。したがって電子部品20においても、弾性部材6はスルーホール3内に挿入されているといえる。
なお、これ以外の当該比較例の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の番号または符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に図22〜図23を参照しながら、本実施の形態の電子部品の製造方法について説明する。
図22を参照して、実施の形態1と同様にプリント基板1および実装部品2が準備され、実装部品2の部品リード5がスルーホール3内に挿入され、実装部品本体4がプリント基板1の一方の主表面(上側の主表面)側に配置される。次に、中空が形成された筒状(たとえば円筒形状)の導電性部材7がスルーホール3内に挿入される。
具体的には、たとえばプリント基板1の一方の主表面(図4の上側の主表面)側から、一般公知の自動機を用いて、複数のスルーホール3内のそれぞれに1個ずつ、複数の導電性部材7が挿入される。ここで、複数の導電性部材7は互いに異なる時に(1個ずつ)挿入されてもよいし、それぞれのスルーホール3内に1個ずつ入る複数の導電性部材7のそれぞれが同時に一括して挿入されてもよい。ここで、部品リード5がプリント基板1の一方の主表面側から挿入された場合(実装部品本体4がプリント基板1の一方の主表面側に配置された場合)には、導電性部材7は、プリント基板1の一方の主表面側から挿入されることが好ましい。
なお導電性部材7は、その挿入時には周囲からの応力を受けない。これは弾性力による拡張が起こっていない状態では、導電性部材7の平面積は部品リード5挿入後のスルーホール3の空間の平面積よりも小さい(スルーホール3の空間の幅よりも導電性部材7の幅が小さい)ためである。
図23を参照して、次に、スルーホール3内に挿入された導電性部材7の中空内に、弾性部材6が1個ずつ挿入される。ここでは実施の形態1と同様に、弾性部材6はたとえば一般公知の自動機を用いて、たとえばプリント基板1の一方の主表面(図4の上側の主表面)側から挿入される。
本実施の形態の製造方法において、上記の点以外は実施の形態1の製造方法とほぼ同じであるためその説明は繰り返さない。
次に本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態は実施の形態1と同様の作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
図24を参照して、図23の工程の結果、弾性部材6はその弾性力により導電性部材7の内壁面を押し付ける。すると導電性部材7はその中空内の弾性部材6の弾性力により平面視における外側方向に押し広げられる(拡張する)ように変形し、その表面が導電性部材7に隣り合う部品リード5および側壁導電膜3aと接触する。またこの弾性力により部品リード5はその表面の一部が側壁導電膜3aと直接接触する。
これにより実施の形態1と同様に、部品リード5が側壁導電膜3aと電気的に接続されるため、はんだ接合を用いることなく容易に実装部品2が実装可能となるとともに、側壁導電膜3aと部品リード5との接触抵抗が実施の形態1と同様に低減される。また弾性部材6の弾性力により側壁導電膜3aと部品リード5と導電性部材7と弾性部材6とが互いに接触することになるため、これらが互いに電気的に接続可能となる。
また本実施の形態においては、弾性部材6と部品リード5とが、弾性部材6の周囲の導電性部材7により電気的に接続される。このため実施の形態1においてたとえば絶縁性の弾性部材6と部品リード5とが挿入される場合に比べて、(たとえ本実施の形態において弾性部材6が絶縁性であっても)弾性部材6と部品リード5との間の導電性が良好になり、両者の間の接触抵抗が低減される。
本実施の形態においては、実施の形態1と同様に部品リード5の挿入時の応力が低減されるとともに、弾性部材6の挿入時の大きな圧力の発生も抑制される。これは実施の形態1と同様に弾性部材6は通常、たとえば自動機を用いて1個ずつ挿入されるため、その場合はたとえば複数の弾性部材6が同時に一括して挿入される場合に想定されるような大きな応力を要することはないためである。
次に図25を用いて、本実施の形態における導電性部材7の変形例について説明する。
図25を参照して、この導電性部材7は、たとえば図22の円柱形状に中空が形成された導電性部材7と同様の形状、材質およびサイズを有する導電性挿入部7aと、導電性放熱部7bとを有する構成であってもよい。導電性放熱部7bは導電性挿入部7aの延在する図の上下方向に関する一方の端部に連結され、導電性挿入部7aと同じ方向に沿って延在している。導電性挿入部7aは導電性部材7の挿入によりスルーホール3の内部に配置される部分である。導電性放熱部7bは導電性部材7のスルーホール3への挿入時にスルーホール3の外側に留まる部分である。
導電性挿入部7aと導電性放熱部7bとの延在方向における断面形状(平面視における形状)は同一でなくてもよい。たとえば図25においては導電性挿入部7aは図22の導電性部材7と同様に円形の断面形状を有しているのに対し、導電性放熱部7bは導電性挿入部7aの平面視における円周形状の一部のみと重なる、やや湾曲した平板形状に近い形状を有している。ただし導電性放熱部7bの形状はこれに限らず、たとえば導電性挿入部7aと同様の円筒形状を有していてもよい。
また導電性挿入部7aと導電性放熱部7bとは異なる材料により形成されていてもよく、特に導電性放熱部7bは放熱性に優れた金属材料により形成されていてもよい。
図25の構成を有する導電性部材7を用いることにより、実装部品本体4に含まれる部品の駆動時の発熱が部品リード5から導電性部材7に伝わり、導電性部材7から外部へ放熱され実装部品2が冷却される効率が高められる。これは導電性放熱部7bがスルーホール3の外側に配置されて外気に対して露出されているためである。
(実施の形態3)
まず本実施の形態の電子部品の構成について図26〜図27を用いて説明する。
図26および図27を参照して、本実施の形態の電子部品30は、実施の形態1,2の電子部品10,20と同様にプリント基板1と実装部品2とを主に備え、実装部品2の部品リード5がプリント基板1のスルーホール3内に挿入されている。ただし本実施の形態の実装部品2の実装部品本体4に収納される部品は、たとえば電解コンデンサまたはトランスのような、実施の形態1,2の実装部品2に含まれる部品に比べて非常に大きな部品である。実装部品本体4が非常に大きいため、実装部品2がプリント基板1の一方の主表面側から実装された場合、プリント基板1の一方の主表面側のスルーホール3は実装部品本体4により塞がっている。またスルーホール3内には実施の形態1と同様に、部品リード5と弾性部材6とが挿入されている。ただし実施の形態2の電子部品20と同様に、導電性部材7の中空内に弾性部材6が挿入されたものがスルーホール3内に配置されていてもよい。
なお、これ以外の当該比較例の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の番号または符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に図28〜図29を参照しながら、本実施の形態の電子部品の製造方法について説明する。
図28を参照して、上記の各実施の形態と同様にプリント基板1および実装部品2が準備され、実装部品2の部品リード5が、プリント基板1の一方の主表面(図28の上側の主表面)側からスルーホール3内に挿入される。
図29を参照して、次にプリント基板1の他方の主表面(図29の下側の主表面)側から、一般公知の自動機を用いて、複数のスルーホール3内のそれぞれに1個ずつ、複数の弾性部材6が挿入される。ここで、複数の導電性部材7は互いに異なる時に(1個ずつ)挿入されてもよいし、それぞれのスルーホール3内に1個ずつ入る複数の導電性部材7のそれぞれが同時に一括して挿入されてもよい。
本実施の形態の製造方法において、上記の点以外は実施の形態1の製造方法とほぼ同じであるためその説明は繰り返さない。
次に本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態においてはプリント基板1の一方の主表面側からスルーホール3内に部品リード5が挿入されることにより、プリント基板1の一方の主表面側には実装部品本体4が配置される。この実装部品本体4のケースの容積が大きく、スルーホール3の一方の主表面側が実装部品本体4により塞がる場合には、スルーホール3の他方の主表面側から弾性部材6が挿入されてもよい。この場合においても、実施の形態1,2と基本的に同様の作用効果を奏する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 プリント基板、2 実装部品、3 スルーホール、3a 側壁導電膜、4 実装部品本体、5 部品リード、6 弾性部材、6a 挿入部、6b 放熱部、7a 導電性挿入部、7b 導電性放熱部、10,20,30 電子部品、S1 第1の側面部分、S2 第2の側面部分、SP 空間。

Claims (9)

  1. 一方および他方の主表面を有し、前記一方の主表面から前記他方の主表面に達するスルーホールが形成された基板と、
    前記基板の前記一方の主表面上に実装される実装部品と、
    前記スルーホール内に挿入された弾性部材とを備え、
    前記実装部品は部品本体と、前記部品本体に接続され前記スルーホール内を貫通するリードとを含み、
    前記リードの表面の一部が前記スルーホールの側壁に形成された側壁導電膜と互いに接するように、前記弾性部材が前記リードを押圧している、電子部品。
  2. 前記リードは、前記弾性部材によって押圧されている第1の側面部分と反対側に位置する第2の側面部分において、前記側壁導電膜と接触している、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記弾性部材は、前記スルーホール内に挿入された挿入部と、前記挿入部と連結され、前記スルーホールの外側に配置された放熱部とを含む、請求項1または2に記載の電子部品。
  4. 中空が形成された筒状の変形可能な導電性部材をさらに備え、
    前記導電性部材は、前記中空内に前記弾性部材が挿入された状態で前記スルーホール内を貫通する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子部品。
  5. 前記導電性部材は、前記スルーホール内に挿入された導電性挿入部と、前記導電性挿入部と連結され、前記スルーホールの外側に配置された導電性放熱部とを含む、請求項4に記載の電子部品。
  6. 一方および他方の主表面を有し、前記一方の主表面から前記他方の主表面に達するスルーホールが形成された基板を準備する工程と、
    部品本体と、前記部品本体に接続され前記基板と電気的に接続するためのリードとを含む実装部品の前記リードを前記一方の主表面側から前記スルーホール内に挿入する工程と、
    前記リードが挿入された前記スルーホール内に弾性部材を挿入する工程とを備え、
    前記スルーホールの幅は前記リードの幅より大きい、電子部品の製造方法。
  7. 前記弾性部材を挿入する工程においては、前記リードの表面の一部が前記スルーホールの側壁に形成された側壁導電膜の一部と互いに接するように、前記弾性部材が前記スルーホール内に挿入される、請求項6に記載の電子部品の製造方法。
  8. 中空が形成された筒状の変形可能な導電性部材を前記スルーホール内に挿入する工程をさらに備え、
    前記弾性部材を挿入する工程においては、前記スルーホール内に挿入された前記導電性部材の前記中空内に前記弾性部材が挿入される、請求項6または7に記載の電子部品の製造方法。
  9. 前記弾性部材を挿入する工程においては、前記他方の主表面側から前記弾性部材が挿入される、請求項6〜8のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
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