JP2015105090A - 津波救命カプセルボート - Google Patents

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Abstract

【課題】多くの家庭で購入することができる手頃な価格で、庭や屋上の片隅に配置し、水害時に救命カプセルボートの中に避難することにより、洪水や津波等の水害から命を守ることを可能とする救命カプセルボートを提供する。【解決手段】救命カプセルボート29を上部カプセル1と下部カプセル20で構成し、上部カプセルは、多面体構造で鋼板を折り曲げ溶接し、人が出入するための出入口扉2を取付け、下部カプセルは、下部が狭まった枡形の多面体構造で鋼板を折り曲げ溶接して構成し、上部カプセルの周縁部と下部カプセルの周縁部をボルトとナットで固定し、天井板40の中央部から底板に掴まり棒を取付け、内部には少なくとも4人の大人が膝を抱えて座ることが出来る空間を設け、シートベルトを取付け、簡単な構造で誰でも容易に使用することができる津波救命カプセルボートを提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、洪水や津波等の水害時に人が乗り込み、安全に避難するための救命カプセルボートに関するものである。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴って発生した津波により亡くなった死者と行方不明者の合計は2万人以上にも及び、今後も、東海トラフ地震等の大地震や津波が発生するおそれのあることが指摘されており、災害時に自らの命を救命するための対策を準備しておくことが不可欠になっている。
津波災害に遭遇しないためには、いち早く安全な高台等に避難することが必要であるが、震源地が近い時や、高台の無い沿岸部で生活している人にとっては高いビルや高台等へ避難する時間的余裕が無く、特に、高齢者など足腰が弱い人の場合には、地震発生から津波が到着するまでの短時間の内に、ビル等の長い階段を上って高い位置にある屋上へと避難するのは非常に大変なことであり、また、自動車で避難する場合には交通渋滞等による避難場所までの移動が困難な状況となり、避難途中に津波に巻き込まれて死亡する危険性が高かった。
従来から、津波や水害の避難時には、例えば特許文献1のように、出入口を有する球形のカプセルと、該球形のカプセルの周りを囲んで設けてあり球形のカプセルとは相対的に自由に動けるように構成してある外殻体と、該外殻体には球形のカプセルの出入口と対応する所要数の出入口を有し、球形カプセルは底に相当する部分が地球の重力中心に向かうよう構成され、災害避難用装置がどのような角度で傾いたとしても、室内スペースの水平状態を保つことにより、災害避難用装置の中に避難した避難者が通常の姿勢を保って避難することが出来る大水災害避難用装置が発明させている。
特開2006−158874
さらに、特許文献2のように、水に対して水密状の内部スペースを有し、開閉扉によって水密に閉塞可能な出入り口がある、球殻形状の中空体構造の浮遊型シェルタも発明されている。
特開2004−322939
しかしながら、特許文献1に記載の大水災害避難用装置においては、次のような課題が残っていた。
(1)「災害避難用装置A1は、棒状の連結部11により球殻状(球状)に形成された外殻体であるフレーム構造体1」というような構造で出来ているので、津波等で避難する場合、水中の瓦礫等の障害物に棒状の連結部11が引掛かって身動きが取れなくなり津波等の水流に逆らうような状態となり、自動車等の大きな漂流物が接触して破損するといった問題点があった。
(2)「フレーム構造体1の内部で自由方向に回動可能な球形のカプセル2を備えた二重構造となっている」と「室内スペース200の底部側には、バランス体であるバランス用の錘22が設けてある。このバランス用の錘22により、フレーム構造体1に対してカプセル2の水平状態が保たれるので、室内スペース200内に入った避難者は通常の姿勢を保つことができる。」というような構造で出来ているので、バランス用の錘22が底部に取付けられていても、カプセル2が球形で構成されているため、安定性に欠け、水中で容易に上下が逆さになるように回転してしまうといった問題点があった。
(3)「災害避難用装置A1は、棒状の連結部11により球殻状(球状)に形成された外殻体であるフレーム構造体1と、該フレーム構造体1の内部で自由方向に回動可能な球形のカプセル2とを備えた二重構造となっている。」と「カプセル2は、耐熱性及び水密性等に優れたチタン合金等の金属製素材によって形成されている」というような構造で出来ているので、構造が複雑で製造原価が高くなり、購入できる人が限定されるといった問題点があった。
また、特許文献2に記載の浮遊型シェルタにおいては、津波や洪水等の緊急避難のみならず、防災シェルタの機能まで考慮しているため、構造が複雑で製造原価が高くなり、購入できる人が限定されるといった問題点があった。
また、大津波のような危機的状態で救命カプセルボートの中に避難しても、その避難した救命カプセルボートが沖合いまで流された場合、自力で陸地に戻って来ることが出来る救命カプセルボートは無かった。
さらに、このような救命カプセルボートの場合、平時には出入口扉を密閉した状態で屋外に設置されているため、内部に製造時に使用した接着剤等の悪臭がこもり、非常時に使用する場合において悪臭が冷静な判断の妨げとなり、最悪の場合、臭くて救命カプセルボートの中に避難できないといった問題点があった。当社で購入した、市販している他社製のFRP樹脂で作られた球形状の救命カプセルボートを購入し、数日間、屋外に密閉した状態で放置しておいた後、出入口扉を開けて内部に入り、出入口扉を閉めて暫くすると、目が痛くなり異臭が鼻につき気持ちが悪くなってしまった。
さらに、当社では、上記、他社製のFRP樹脂で作られた球形状の救命カプセルボートに、マネキン人形(一体が約60キログラム)を4体乗せ、当社の敷地内に、当社が独自に設計施工した、人工的に大津波を作って実験するためのオリジナルの大津波実験装置(高所の大型プールに水を溜め、津波の高さを水門で1〜3メートルの高さに自由に変えることが可能で、さらに津波の横幅を2〜5メートルに可変することも可能な、水路の全長が約30メートルの室内型の実験装置)を使って、球形状の救命カプセルボートをコンクリートとH型鋼の柱で作った壁面に衝突させたところ、一度の衝突で下部が一部裂けてしまった。このようにFRP樹脂で製造した救命カプセルボートは強い衝撃に耐えることができず、最悪の場合、裂けて穴が開いてしまうといった問題点があった。
そこで、本発明は、前記問題点を解決すべく発明したもので、洪水や津波等の水害から避難を目的とする救命カプセルボートにおいて、最も大切なことは、多くの家庭で購入することができる手頃な販売価格(20万円台の小売価格)と、屋上や庭の片隅等の狭い場所にも常時設置しておけるように、コンパクトに設計することが必要である。いくら安全に頑強に製作したとしても価格が高ければ購入したいと思う人が限られ、津波の際に多くの人命を救うことは出来ない。そのため救命カプセルボートを単に頑強に製作するのではなく、沿岸部に住む多くの人が購入したいと思う価格帯を目標とし、費用対効果を考慮した救命カプセルボートを提供することを課題とする。
さらに、建物や電柱等に衝突した場合においても、割れたり亀裂が生じにくい材料で救命カプセルボートを製造し、内部に緩衝材を取付けて人命を守ることを優先課題とする。
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、内部に避難用空間を有する救命カプセルボートにおいて、救命カプセルボートを上部カプセルと下部カプセルで構成し、上部カプセルは、多面体構造で鋼板を折り曲げ溶接し、人間が出入するための出入口扉を取付け、下部カプセルは、下部が狭まった枡形の多面体構造で鋼板を折り曲げ溶接して構成し、上部カプセルの周縁部と下部カプセルの周縁部をボルトとナットで固定し、天井板の中央部から底板に掴まり棒を取付け、内部には少なくとも4人の大人が膝を抱えて座ることが出来る空間を設け、シートベルトを取付けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、出入口扉をロック・アンロックするため、出入口周縁部の内側にカムラッチ係合部を形成し、内側開閉ハンドルのカムラッチ部を挿入して出入口扉を固定するため、カムラッチ係合部の前後2箇所に縦長のカムラッチ受穴を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2のいずれか1項に記載の構造に加え、前後2箇所のカムラッチ受穴の内の、室内側のカムラッチ受穴にカムラッチ部を押しつけるための凸部を形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の構造に加え、出入口扉を閉め内側開閉ハンドルをロックした際、外側開閉ハンドルが水平になるように構成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構造に加え、下部カプセルの内面に、発泡スチロールで形成した緩衝材を取付けたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の構造に加え、複数個のポリカーボネート製の覗き窓を取付けたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構造に加え、下部カプセルの底板の四隅にシートベルトを設置するための金具を取付けたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の構造に加え、下部カプセルに電動式船外機、バッテリーを設置したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、内部に避難用空間を有する救命カプセルボートにおいて、救命カプセルボートを上部カプセルと下部カプセルで構成し、上部カプセルは、多面体構造で鋼板を折り曲げ溶接し、人間が出入するための出入口扉を取付け、下部カプセルは、下部が狭まった枡形の多面体構造で鋼板を折り曲げ溶接して構成し、上部カプセルの周縁部と下部カプセルの周縁部をボルトとナットで固定し、天井板の中央部から底板に掴まり棒を取付け、内部には少なくとも4人の大人が膝を抱えて座ることが出来る空間を設け、シートベルトを取付けたことにより、安価な鋼板を使用し多面体構造を採用したことにより剛性を高め、強い衝撃や鋭利な形状の障害物に対しても鋼板で製造したため裂けて穴が開くことが無く、低重心のため復元力に優れ、さらに販売価格を安くするため、大量に製造業者に発注して倉庫等に保管しておく場合でも、上部カプセルと下部カプセルを多面体構造で、略すり鉢状に形成したため、上部カプセルと下部カプセルを別々に重ねて保管することにより保管スペースを狭くすることが出来るため、救命カプセルボートを安価に提供することが可能となった。
請求項2に記載の発明によれば、出入口扉をロック・アンロックするため、出入口周縁部の内側にカムラッチ係合部を形成し、内側開閉ハンドルのカムラッチ部を挿入して出入口扉を固定するため、カムラッチ係合部の前後2箇所に縦長のカムラッチ受穴を設けたことにより、避難時、室内側のカムラッチ受穴で出入口扉をロックした場合は出入口扉を上部カプセルに対して水密状に構成させると共に、平時に、室外側のカムラッチ受穴で出入口扉をロックした場合は出入口扉が少し開口するように構成したため、平時において、外気と内部の空気を循環させることができ、製造時に使用した接着剤等の悪臭や緩衝材の悪臭が内部にこもるのを防ぐことが可能となった。
請求項3に記載の発明によれば、前後2箇所のカムラッチ受穴の内の、室内側のカムラッチ受穴にカムラッチ部を押しつけるための凸部を形成したことにより、出入口扉を閉めて漂流中の救命カプセルボートが建物や浮遊物等に衝突した際、外から受けた衝撃でカムラッチ部がカムラッチ受穴から外れるのを防止することが可能となった。
請求項4に記載の発明によれば、出入口扉を閉め内側開閉ハンドルをロックした際、外側開閉ハンドルが水平になるように構成したことにより、外側開閉ハンドルを水面に対して垂直に構成した場合には、漂流中に浮遊物が外側開閉ハンドルに接触することにより外側開閉ハンドルが回転して、出入口扉が勝手に開く事態が発生したが、外側開閉ハンドルをロックした際、外側開閉ハンドルを水面に対して水平になるように構成したことにより防止することが可能となった。
請求項5に記載の発明によれば、下部カプセルの内面に、発泡スチロールで形成した緩衝材を取付けたことにより、冬期の冷たい水温による救命カプセルボート内部の温度低下を防ぐと共に、救命カプセルボートが、漂流中に建物や浮遊物等と衝突した場合でも、身体に対する衝撃を和らげることが可能となった。
請求項6に記載の発明によれば、複数個のポリカーボネート製の覗き窓を取付けたことにより、透明性・耐衝撃性・難燃性において高い物性を示すポリカーボネート製の覗き窓が、漂流中に浮遊物等に衝突した場合においても覗き窓に穴が開くのを防ぎ、安全に避難することが可能となった。
請求項7に記載の発明によれば、下部カプセルの底板の四隅にシートベルトを設置するための金具を取付けたことにより、漂流中に建物や浮遊物等に衝突した場合においても、シートベルトを正しく装着することにより、身体が救命カプセルボートの中の発泡スチロールで形成した緩衝材に押え付けられ、安全に避難することが可能となった。
請求項8に記載の発明によれば、下部カプセルに電動式船外機、バッテリーを設置したことにより、大津波で救命カプセルボートが沖合に流された場合においても、単独で無事に陸地に戻って来ることが可能となった。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態]
図1乃至図11には、この発明の実施の形態を示す。
図1は、本発明に係る、上部カプセル1と、下部カプセル20と、掴まり棒13と、2個の横用緩衝材14と、2個の背中用緩衝材15を斜視図で示す。上部カプセル1の形状は図4の正面図と側面図、図5の平面図で示すように、天上部の天井板40は縦約60cm×横約65cmの長方形の鋼板で成形し、天井板40の縦約60cmに接する両側の天井横板41は、縦約60cm×横約32cmの長方形の鋼板の一辺縦約60cmが接し、他端が左右下方向に折り曲げられるように形成し、さらに天井横板41の縦約60cmに接する横の横窓板42は、縦約60cm×横約24cmの長方形の鋼板の一辺縦約60cmが接し、他端が左右下方向に折り曲げられるように形成され、さらに横窓板42には、中央上部に縦約5cm×横約25cmのポリカーボネート製の概ね楕円形の覗き窓7が取付けられる。横窓板42の縦約60cmに接する両側の横板43は、上底が約60cm×左右の脚が約35cm×下底が約95cmの等脚台形をした鋼板の上底の約60cmが接し、他端が左右下方向に折り曲げられるように形成される。さらに天井板40の横約65cmに接する、一方の扉枠39は、外形が縦約78cm×横約65cmの長方形をした鋼板の一辺横約65cmが接し、他端が下方向に折り曲げられるように形成し、扉枠39の内側には縦約66cm×横約53cmの開口部を設け、開口部の周縁部が約3cm折り曲げられ、図7で示すように周縁折曲部57が形成され、その扉枠39には、縦約73cm×横約60cmで中央部に縦約15cm×横約30cmのポリカーボネート製の概ね楕円形の覗き窓5が取付けられ、周縁部がコの字型に折り曲げられた出入口扉2が、2個の丁番6により扉枠39に取付けられる。さらに図5で示すように、天井板40の横約65cmに接する、他方の天井袖板49は、外形が縦約78cm×横約65cmの長方形をした鋼板の一辺横約65cmが接し、他端が下方向に折り曲げられるように形成され、扉枠39の両側と、天井袖板49の両側の縦約78cmの部分には、約32cm×約78cm×約68cmの三角形状をした4枚の中央横三角板38の鋼板の一辺約78cmの鋼板が、扉枠39と天井横板41、同様に天井袖板49と天井横板41に、それぞれ接して取付けられ、さらに4箇所の中央横三角板38の一辺約68cmには、約28cm×約62cm×約68cmの三角形状をした4枚の補強用横三角板37の一辺約68cmが中央横三角板38の一辺約68cmに接して取付けられ、4箇所の補強用横三角板37の横の一辺約62cmには、約24cm×約62cm×約53cmの三角形状をした4枚の窓横三角板36の鋼板の一辺約62cmと一辺24cmが補強用横三角板37の一辺約62cmと横窓板42の一辺24cmに接して取付けられ、さらに4箇所の窓横三角板36の横には、窓横三角板36の一辺約53cmと横板43の一辺約35cmに接して、約35cm×約36cm×約53cmの三角形状の鋼板の一辺約53cmと一辺約35cmの補強用三角板35が取付けられる。
このように多面体構造で構成した上部カプセル1の下部の開口した周縁部の、水平方向に約3cmの折り曲げ部9を形成し、折り曲げ部9の先端を直角に下に約1cm折り曲げると共に、折り曲げ部9には上部カプセル1と下部カプセル20を固定するための複数個の穴10が開けられる。
このように構成された上部カプセル1の外形寸法は、概ね、縦150cm、横180cm、高さ65cmである。
下部カプセル20の形状は、図4と図5に示すように、底部の底板46は縦約115cm×横約122cmの長方形の鋼板で成形し、底板46の横約122cmに接して前後方向に取付けられる下部背板47は、縦約67cm×横約122cmの長方形の鋼板の一辺横約122cmが接し、他端が上方向に折り曲げるように底板46に接して取付けられ、底板46の縦約115cmに接して両側に取付けられる下部横板44は、上底が約95cm×左右の脚が約67cm×下底が約115cmの等脚台形をした鋼板の下底約115cmが接し、他端が上方向に折り曲げるように接して取付けられ、底板46の四隅には両端が下部横板44の左右の脚が約67cmと下部背板47の縦約67cmに接し、上辺が約36cmで両辺が67cmの二等辺三角形の鋼板が取付けられ、このように構成された略枡形で多面体構造の上部の開口した周縁部の水平方向に約3cmの折り曲げ部18を形成し、折り曲げ部18には上部カプセル1と下部カプセル20を固定するための複数個の穴19が開けられる。このように構成された下部カプセル20の外形寸法は、概ね、縦150cm、横180cm、高さ60cmである。
さらに、下部カプセル20の内面の斜面部分には、略三角棒の形状をした発泡スチロール製の2個の横用緩衝材14と、略台形棒の形状をした2個の背中用緩衝材15が取付けられ、さらに、上部カプセル1の天井部中央と下部カプセル20の底部中央には、直径が約4cmの鋼管で上下に固定金物11、17を取付けた、掴まり棒13の上部の固定金物11と下部の固定金物17がビスにより取付けられる。
図2は、図1で説明した下部カプセル20の底部中央に掴まり棒13の固定金物17をビス(図示せず)で取付け、下部カプセル20の内面の下部横板44に、発泡スチロールで成形して表面に樹脂フィルムを貼り付けた2個の横用緩衝材14と、さらに下部背板47に、発泡スチロールで成形して表面に樹脂フィルムを貼り付けた2個の背中用緩衝材15を取付けた状態を示す。
図3は、図2で説明した上部カプセル1の折り曲げ部9と、下部カプセル20の折り曲げ部18に開けた穴10、19を、ボルト27とナット26で固定した状態を示す。このように上部カプセル1を丸形状の多面体構造で津波救命カプセルボート29を構成することにより、避難した人間の頭部回りに十分な空間を確保することが出来るようになると共に、上部カプセル1と下部カプセル20を、それぞれ厚さ2.3mmの薄板鋼板で製造しても十分な剛性を確保することが可能となった。
図4は、本発明の津波救命カプセルボート29を正面図と側面図で示す。正面図に示す上部カプセル1は、中央上部に天井板40が配置され、その天井板40の左右には天井横板41が左右下方向に折り曲げられるように接して取付けられる。さらに天井横板41の横には横窓板42が下方向に折り曲げられるように接して取付けられ、さらに横窓板42の横には横板43が下方向に折り曲げられるように接して取付けられ、上部カプセル1の正面中央には、天井板40に接して四角形状をした扉枠39が取付けられると共に、扉枠39には四角形状をした出入口扉2が丁番6により扉枠39の内側に配置され、扉枠39の両側には、扉枠39と天井横板41に接して三角形状をした中央横三角板38が取付けられ、中央横三角板38の横には、中央横三角板38に接して三角形状をした補強用三角板37が取付けられ、さらに補強用三角板37の横には、補強用三角板37と横窓板42に接して三角形状をした窓横三角板36が取付けられ、窓横三角板36の横には窓横三角板36と横板43に接して三角形状をした補強用三角板35が取付けられ、このように構成された上部カプセル1の下部の開口した周縁部には、図1で説明したように周縁部の水平方向に約3cmの折り曲げ部9を形成し、折り曲げ部9の先端を約1cm直角に下に折り曲げ、折り曲げ部9には上部カプセル1と下部カプセル20を固定するための複数個の穴10が開けられる。
さらに図4の正面図に示す下部カプセル20は、中央底部に底板46が配置され、その底板46の四隅にはシートベルトを取付けるためのシートベルト用丸環45が取付けられ、底板46の左右両側には下部横板44が上方向に折り曲げられるように斜めに接して取付けられる。さらに正面中央には、底板46に接して四角形状をした下部背板47が斜めに取付けられる。このように底板46に接して取付けられた下部横板44と下部背板47に接するように、二等辺三角形で形成した角部三角板48が取付けられ、上部の開口した周縁には、図1で説明したように周縁部を水平方向に約3cmの折り曲げ部18を形成し、折り曲げ部18には上部カプセル1と下部カプセル20を固定するための複数個の穴19が開けられ、図2で説明したように、上部カプセル1の折り曲げ部9と下部カプセル20の折り曲げ部18を合わせ、上部カプセル1の穴10と下部カプセル20の穴19をボルト27とナット26で固定する。
図4の側面図に示す上部カプセル1は、中央上部に天井板40が配置され、その天井板40の前部には四角形状をした天井横板41が前部を下方向に折り曲げられるように接して取付けられる。さらに天井横板41の前部には四角形状をした横窓板42が前部を下方向に折り曲げられるように接して取付けられ、その横窓板42の中央部の上部には、ポリカーボネート製の概ね楕円形の覗き窓7が取付けられる。さらに横窓板42の前部には、台形形状をした横板43の上底を横窓板42に接して取付け、天井横板41の左右には三角形状をした中央横三角板38が接して取付けられ、横窓板42の左右には窓横三角板36が接して取付けられ、さらに横板43の左右には、横板43と窓横三角板36に接して三角形状をした補強用三角板35が取付けられ、このように構成された上部カプセル1の下部の開口した周縁部には、図1で説明したように周縁部を水平方向に約3cmの折り曲げ部9を形成し、折り曲げ部9の先端を約1cm直角に下に折り曲げ、折り曲げ部9には上部カプセル1と下部カプセル20を固定するための複数個の穴10が開けられる。
さらに図4の側面図に示す下部カプセル20は、中央底部に底板46が配置され、その底板46の左右には下部背板47が上方向に折り曲げられるように斜めに接して取付けられる。さらに正面中央には、底板46に接して四角形状をした下部横板44が斜めに取付けられる。このように底板46に接して取付けられた下部横板44と下部背板47に接するように、左右に2枚の二等辺三角形をした角部三角板48が取付けられ、このように構成された下部カプセル20の上部の周縁部には、図1で説明したように周縁部を水平方向に約3cmの折り曲げ部18を形成し、折り曲げ部18には上部カプセル1と下部カプセル20を固定するための複数個の穴19が開けられ、図2で説明したように、上部カプセル1の折り曲げ部9と下部カプセル20の折り曲げ部18を合わせ、上部カプセル1の穴10と下部カプセル20の穴19をボルト27とナット26で固定する。
このように、図4の正面図と側面図で説明したように、下部カプセル20を、略すり鉢形状で底面を平面で構成したことにより、少なくとも4人の大人が膝を抱えて座ることができる空間を確保し、大人が膝を抱えて座ることにより重心が下がり、波の力を下部カプセル20が下方向と横方向に分散して受け止めることが出来るようになるため、大津波で避難する際、横転、転覆を減少させることが可能となった。本発明の、大人4人乗りの津波救命カプセルボート29の外形寸法は、高さ約125cm、横が約180cm、縦が約150cm、重さ約180kgである。
図5は、図4で説明した、本発明の津波救命カプセルボート29の平面図である。中央部の天井板40を長方形の鋼板で成形し、天井板40には平面図の上方向に示すように、横約65cm×縦約78cmの長方形の鋼板で成形された天井袖板49が天井板40に接して取付けられると共に、天井袖板49には概ね中央部にポリカーボネート製の覗き窓50が止めビス51により取付けられ、天井板40の下方向には、出入口扉2を取付けるため、長方形の鋼板で成形された扉枠39が天井板40に接して取付けられ、扉枠39には出入口扉2が丁番6により開閉自在に取付けられ、出入口扉2には中央部にポリカーボネート製の覗き窓5が止めビス4により取付けられると共に、覗き窓5の横には出入口扉2を開閉するための外側開閉ハンドル3が取付けられる。さらに天井板40の平面図上の左右両方向には長方形の鋼板で成形された天井横板41が接して取付けられると共に、天井横板41の左右両方向には長方形の鋼板で成形した横窓板42が接して取付けられ、横窓板42には中央部の天井横板41方向にポリカーボネート製の覗き窓7が止めビス8により取付けられる。さらに横窓板42の左右両方向には、台形形状の鋼板で成形した横板43の上底が接して取付けられる。さらに平面図の上方向に示すように天井袖板49の両側には、天井横板41に接して三角形状の中央横三角板38が取付けられ、中央横三角板38の横には中央横三角板38に接して三角形状の補強三角板37が取付けられ、さらに補強三角板37と横窓板42の2枚に接して三角形状の窓横三角板36が取付けられ、さらに窓横三角板36と横板43の2枚に接して三角形状の補強用三角板35が取付けられる。さらに平面図の下方向に示すように扉枠39の両側には、扉枠39と天井横板41の2枚の鋼板に接して三角形状の中央横三角板38が取付けられ、中央横三角板38の横には中央横三角板38に接して三角形状の補強三角板37が取付けられ、さらに補強三角板37と横窓板42の2枚に接して三角形状の窓横三角板36が取付けられ、さらに窓横三角板36と横板43の2枚に接して三角形状の補強用三角板35が取付けられ、このように構成された上部カプセル1の周縁部に折り曲げ部9が形成される。
図6は、図4で説明した、本発明の津波救命カプセルボート29の正面図と側面図に4人の人間52が避難した状態を示す。津波救命カプセルボート29の内部の底面に厚さ25mmの発泡スチロール製の底保温材53を設置し、正面図の一点鎖線で示した横用緩衝材14が人間52の両肩・両腕を衝撃から保護すると共に、側面図の一点鎖線で示した背中用緩衝材15が背中の衝撃を緩和させる。このように底保温材53と横用緩衝材14と背中用緩衝材15を配置することにより、冬期の冷たい水温による津波救命カプセルボート29内部の温度低下を防ぐと共に、津波救命カプセルボート29が、漂流中に建物や浮遊物等と衝突した場合でも、身体に対する衝撃を和らげることが可能となった。さらに底部を平面状とし、4人の大人が膝を抱えて座って避難するように構成したため、低重心で復元力に優れ、横転や転覆する危険性が減少した。なお、当社の敷地内に、当社が独自に設計施工した、人工的に大津波を作って実験するためのオリジナルの大津波実験装置(高所の大型プールに水を溜め、津波の高さを水門で1〜3メートルの高さに自由に変えることが可能で、さらに津波の横幅を2メートル〜5メートルに可変させることも可能な、水路の全長が約30メートルの室内型の大津波実験装置)を使って、本発明の津波救命カプセルボート29に4体のマネキン人形(一体が約60キログラム)を乗せ、全長が約30メートルの水路から約3メートル下の水面に落下させた場合においても、横転や転覆しないことが実験において確認することができた。
図7は、図3で説明した津波救命カプセルボート29の出入口扉2を開けた状態を示す。窓枠39の内側には人間が津波救命カプセルボート29内部に自由に出入りできるように、縦が約66cm×横が約53cmの長方形の出入口56(開口部)を形成し、開口部の周囲を約3cm折り曲げ周縁折曲部57を形成し、周縁折曲部57には図8で示すように防水パッキン70が取付けられ、周縁折曲部57の内側には、内側開閉ハンドル59により出入口扉2をロック・アンロックするためのカムラッチ係合部58が取付けられる。
図8は、出入口扉2と扉枠39を正面図、側面図、平面図で示す。さらに図8aでは、出入口扉2を開けた状態を平面図で示す。扉枠39の内側には、出入口扉2が扉枠39より外側に出っ張らないように、扉枠39の内側に凹状の周縁凹状止水部65が形成され、周縁凹状止水部65の内側の周縁折曲部57の先端部には防水パッキン70が取付けられる。さらに扉枠2の丁番6に取付けられた長方形をした出入口扉2の周縁部にはコの字形嵌込部66が形成され、中央部にポリカーボネート製の概ね楕円形の覗き窓5が内側よりビス4で取付けられると共に、覗き窓5の横には出入口扉2の内側のU字形をした軸支部69に取付けられたハンドル軸67に内側開閉ハンドル59と外側開閉ハンドル3がナット68により取付けられ、内側開閉ハンドル59に取付けたカムラッチ部79に対置する周縁凹状止水部65にカムラッチ係合部58が取付けられる。カムラッチ係合部58にはカムラッチ部79を挿入するための第1カムラッチ受穴72と第2カムラッチ受穴73が形成され、平面図と側面図に示すように、出入口扉2を閉めて内側開閉ハンドル59に取付けられたカムラッチ部79を内側開閉ハンドル59が水平位置になるように回転させることによりカムラッチ部79が第1カムラッチ受穴72に挿入され、出入口扉2は扉枠39にロックされる。
図9と図10には、出入口扉2の軸支部69の内側開閉ハンドル59に取付けられたカムラッチ部79とカムラッチ係合部58をロック・アンロックさせた状態を示す。内側開閉ハンドル59に取付けられたカムラッチ部79は、内側開閉ハンドル59のハンドル軸67(図8で説明した)に固定され鋼板で概ね楕円形に形成され、カムラッチ部79を挿入するため、周縁凹状止水部65に取付けた蒲鉾状をしたカムラッチ係合部58には、概ね長方形で縦形に開口した第1カムラッチ受穴72と第2カムラッチ受穴73がカムラッチ部79に対置して前後に開口される。第1カムラッチ受穴72と第2カムラッチ受穴73の形状は図9bの拡大図で示すように、カムラッチ部79を最初に挿入するための挿入部75を、カムラッチ部79の厚さより幅広く縦長に形成し、挿入部75の上部にはカムラッチ部79を固定部77に導くため、第1カムラッチ受穴72と第2カムラッチ受穴73の外部側に斜形状のスライド部76を形成し、スライド部76の上部にはカムラッチ部79をガタツキのないようにロックするための固定部77が形成される。さらに第1カムラッチ受穴72のスライド部76には約1mm半円状に突起した凸部71を形成し、カムラッチ部79が第1カムラッチ受穴72の固定部77に固定された際、電柱や建物に衝突した衝撃等でカムラッチ部79が第1カムラッチ受穴72から抜け落ちるのを防止する。
図9aは、カムラッチ部79が第2カムラッチ受穴73に挿入され出入口扉2が少し開いて固定されたロック状態80を示す。このように構成することにより、周縁凹状止水部65の周縁折曲部57に取付けた防水パッキン70と出入口扉2のコの字形嵌込部66との間に隙間ができることにより、図9aの空気の流れ78で示すように、平時において、外気と内部の空気を循環させることができるようになり、製造時に使用した接着剤等の悪臭や緩衝材の悪臭が内部にこもるのを防ぐことが可能となった。図9bは内側開閉ハンドル59を回し、カムラッチ部79が第2カムラッチ受穴73から抜けたアンロック状態81を示す。
図10aは、カムラッチ部79が第1カムラッチ受穴72に挿入されて出入口扉2が閉じ、出入口扉2が窓枠39に固定されたロック状態83を示す。このようなロック状態83においてカムラッチ部79と内側開閉ハンドル59と外側開閉ハンドル3を水平(穏やかな水面に対して水平)になるように構成することにより、漂流中に建物や電柱等が外側開閉ハンドル3に接触した場合においても外側開閉ハンドル3の握り部分が回転して出入口扉2を開くのを防ぐことが可能となった。このように構成することにより、周縁凹状止水部65の周縁折曲部57に取付けた防水パッキン70が出入口扉2の内側に当接し、出入口56(図7で説明した)を密閉状に閉塞することが可能となった。図10bは内側開閉ハンドル59を回し、カムラッチ部79が第1カムラッチ受穴72から抜けたアンロック状態84を示す。
図11は、津波救命カプセルボート29の内部に収納していた電動式船外機86を取出し津波救命カプセルボート29に取付けた状態を立体図で示す。電動式船外機86を取付けるための船外機取付金具を、あらかじめ津波救命カプセルボート29の外面に取付けておいた場合、大津波で避難中に、漂流物等が船外機取付金具に衝突して船外機取付金具が壊れ、電動式船外機86が使用出来無くなる恐れがあるため、本発明においては、周縁折曲部57と出入口下部96の形状に合わせて、鋼板で略S字形に形成した電動式船外機取付金物95の被契合部91を、扉枠39の下部の周縁折曲部57に嵌め込み、底板94を出入口下部96に載せることにより図11bで示すように電動式船外機取付金物95が扉枠39に結合され、このように結合した電動式船外機取付金物95の、当板93と載板92に電動式船外機89の挟み込み部89を挟み込み、ネジクランプ88を回して挟み込み部89を載板92に固定することにより電動式船外機89は津波救命カプセルボート29に取付けられる。このように構成することにより、津波救命カプセルボート29が大津波で沖合いに流された場合でも、津波救命カプセルボート29の内部に避難した人間が、背中用緩衝材15の上部に腰掛け、出入口56から半身を外に出し、前方の安全を確認しながら津波救命カプセルボート29を操作することが出来るようになった。
このように、常に津波救命カプセルボート29の内部に電動式船外機86とバッテリーを配置しておくことにより、大津波で津波救命カプセルボート29が沖合に流された場合でも、単独で無事に陸地に戻って来ることが可能になった。なお、当社の実験データーでは約0.5馬力の電動船外機に55Ahのバッテリーを装着してフルパワー(一般的な約0.5馬力の電動船外機には、スクリューの回転を低速から高速に切り替えることが出来るように1〜5段階の回転調整装置が船外機のハンドルに取付けられている)で船外機のプロペラ90を可動させた場合、少なくとも40分間フルパワーで連続運転させることが確認できた。
以上、実施の形態に基づいて、本発明に係る津波救命カプセルボートについて詳細に説明してきたが、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の改変をなしても、本発明の技術的範囲に属するのはもちろんである。
図1乃至図5において、津波救命カプセルボート29の外側を構成する多面体構造の鋼板について、隣り合う鋼板同士を折り曲げ、その折り曲げた複数の鋼板同士を溶接して多面体に加工する方法と、一枚一枚の鋼板を溶接して多面体に加工する方法があるが、加工方法については、いずれの方法で加工するにしても製造を委託する委託業者と協議し、強度を考慮し安価に作成できる方法で製造することは、もちろんである。
図4において、津波救命カプセルボート29の外形寸法は、高さ約125cm、横が約180cm、幅が約150cm、重さ約180kgの4人乗りと説明したが、このサイズに限定せず、高さ、横、幅を長くすることにより、6人乗り、8人乗り、10人乗りの津波救命カプセルボート29を製作することは、もちろん可能である。
この発明の実施の形態に係る、津波救命カプセルボートを分解した状態を立体図で示す。 同実施の形態に係る、図1で説明した掴まり棒と緩衝材を下部カプセルに取付けた状態を立体図で示す。 同実施の形態に係る、図2で説明した上部カプセルと下部カプセルをボルトとナットで結合した状態を立体図で示す。 同実施の形態に係る、津波救命カプセルボートを正面図と側面図で示す。 同実施の形態に係る、津波救命カプセルボートを平面図で示す。 同実施の形態に係る、図4で説明した津波救命カプセルボートに人間が避難した状態を示す。 同実施の形態に係る、図3で説明した津波救命カプセルボートの出入口扉を開いた状態を立体図で示す。 同実施の形態に係る、出入口扉の詳細を正面図、側面図、平面図で示す。 同実施の形態に係る、出入口扉の開閉部の詳細を立体図で示す。 同実施の形態に係る、出入口扉の開閉部の詳細を立体図で示す。 同実施の形態に係る、津波救命カプセルボートに電動式船外機を取付けた状態を立体図で示す。
1 上部カプセル
2 出入口扉
3 外側開閉ハンドル
4 止めビス
5 覗き窓
6 丁番
7 覗き窓
8 止めビス
9 折り曲げ部
10 穴
11 固定金物
12 穴
13 掴まり棒
14 横用緩衝材
15 背中用緩衝材
16 穴
17 固定金物
18 折り曲げ部
19 穴
20 下部カプセル
26 ナット
27 ボルト
28 ビス
29 津波救命カプセルボート
35 補強用三角板
36 窓横三角板
37 補強用三角板
38 中央横三角板
39 扉枠
40 天井板
41 天井横板
42 横窓板
43 横板
44 下部横板
45 シートベルト用丸環
46 底板
47 下部背板
48 角部三角板
49 天井袖板
50 覗き窓
51 止めビス
52 人間
53 底保温材
56 出入口
57 周縁折曲部
58 カムラッチ係合部
59 内側開閉ハンドル
65 周縁凹状止水部
66 コの字形嵌込部
67 ハンドル軸
68 ナット
69 軸支部
70 防水パッキン
71 凸部
72 第1カムラッチ受穴
73 第2カムラッチ受穴
75 挿入部
76 スライド部
77 固定部
78 空気の流れ
79 カムラッチ部
80 ロック状態
81 アンロック状態
82 ロック機構
83 ロック状態
84 アンロック状態
86 電動式船外機
87 クランプブラケット
88 ネジクランプ
89 挟み込み部
90 プロペラ
91 被契合部
92 載板
93 当板
94 底板
95 電動式船外機取付金物
96 出入口下部

Claims (8)

  1. 内部に避難用空間を有する救命カプセルボートにおいて、救命カプセルボートを上部カプセルと下部カプセルで構成し、上部カプセルは、多面体構造で鋼板を折り曲げ溶接し、人間が出入するための出入口扉を取付け、下部カプセルは、下部が狭まった枡形の多面体構造で鋼板を折り曲げ溶接して構成し、上部カプセルの周縁部と下部カプセルの周縁部をボルトとナットで固定し、天井板の中央部から底板に掴まり棒を取付け、内部には少なくとも4人の大人が膝を抱えて座ることが出来る空間を設け、シートベルトを取付けたことを特徴とする津波救命カプセルボート。
  2. 出入口扉をロック・アンロックするため、出入口周縁部の内側にカムラッチ係合部を形成し、内側開閉ハンドルのカムラッチ部を挿入して出入口扉を固定するため、カムラッチ係合部の前後2箇所に縦長のカムラッチ受穴を設けたことを特徴とする請求項1に記載の津波救命カプセルボート。
  3. 前後2箇所のカムラッチ受穴の内の、室内側のカムラッチ受穴にカムラッチ部を押しつけるための凸部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の津波救命カプセルボート。
  4. 出入口扉を閉め内側開閉ハンドルをロックした際、外側開閉ハンドルが水平になるように構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の津波救命カプセルボート。
  5. 下部カプセルの内面に、発泡スチロールで形成した緩衝材を取付けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の津波救命カプセルボート。
  6. 複数個のポリカーボネート製の覗き窓を取付けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の津波救命カプセルボート。
  7. 下部カプセルの底板の四隅にシートベルトを設置するための金具を取付けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の津波救命カプセルボート。
  8. 下部カプセルに電動式船外機、バッテリーを設置したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の津波救命カプセルボート。
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