JP6135899B6 - 津波救命カプセルボート - Google Patents

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本発明は、津波等の水害時に人が乗り込み、安全に避難するための津波救命カプセルに関するものである。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴って発生した津波により亡くなった死者と行方不明者の合計は2万人以上にも及び、今後も、東海トラフ地震等の大地震や津波が発生するおそれのある事が指摘されており、災害時に自らの命を救命するための対策を準備しておく事が不可欠になっている。
津波災害に遭遇しないためには、いち早く安全な高台等に避難することが必要であるが、震源地が近い時や、高台の無い沿岸部で生活している人にとっては高いビルや高台等へ避難する時間的余裕がなく、特に、高齢者など足腰が弱い人の場合には、地震発生から津波が到達するまでの短時間の内に、ビル等の長い階段を上って高い位置にある屋上へと避難するのは非常に大変な事であり、また、車で避難する場合には交通渋滞等により避難場所までの移動が困難な状況となり、避難途中に津波に巻き込まれて死亡する危険性が高かった。
従来から、津波や水害の避難時には、例えば特許文献1のように、出入口を有する球形のカプセルと、該球形のカプセルの周りを囲んで設けてあり球形のカプセルとは相対的に自由に動けるように構成してある外殻体と、該外殻体には球形のカプセルの出入口と対応する所要数の出入口を有し、球形カプセルは底に相当する部分が地球の重力中心に向かうよう構成され、災害避難用装置がどのような角度で傾いたとしても、室内スペースの水平状態を保つことにより、災害避難用装置の中に避難した避難者が通常の姿勢を保って避難する事ができる大水災害避難用装置が発明させている。
特開2006−158874
さらに、特許文献2のように、水に対して水密状の内部スペースを有し、開閉扉によって水密に閉塞可能な出入り口がある、球殻形状の中空体構造の浮遊型シェルタも発明されている。
特開2004−322939
しかしながら、特許文献1に記載の大水災害避難用装置においては、次のような課題が残っていた。
(1)「災害避難用装置A1は、棒状の連結部11により球殻状(球状)に形成された外殻体であるフレーム構造体1」というような構造で出来ているので、津波等で避難する場合、水中の瓦礫等の障害物に棒状の連結部11が引掛かって身動きが取れなくなり津波等の水流に逆らうような状態となり、自動車等の大きな漂流物が接触して破損すると言った問題点があった。
(2)「フレーム構造体1の内部で自由方向に回動可能な球形のカプセル2を備えた二重構造となっている」と「室内スペース200の底部側には、バランス体であるバランス用の錘22が設けてある。このバランス用の鍾22により、フレーム構造体1に対してカプセル2の水平状態が保たれるので、室内スペース200内に入った避難者は通常の姿勢を保つことができる。」というような構造で出来ているので、バランス用の錘22が底部に取付けられていても、カプセル2が球形で構成されているため、安定性に欠け、水中で容易に上下が逆さになるように回転してしまう言った問題点があった。
(3)「災害避難用装置A1は、棒状の連結部11により球殻状(球状)に形成された外殻体であるフレーム構造体1と、該フレーム構造体1の内部で自由方向に回動可能な球形のカプセル2とを備えた二重構造となっている。」と「カプセル2は、耐熱性及び水密性等に優れたチタン合金等の金属製素材によって形成されている」というような構造で出来ているので、構造が複雑で製造原価が高くなり、購入できる人が限定されるといった問題点があった。
また、特許文献2に記載の浮遊型シェルタにおいては、津波や洪水等の緊急避難のみならず、防災シェルタの機能まで考慮しているため、構造が複雑で製造原価が高くなり、購入できる人が限定されるといった問題点があった。
そこで、本発明は、前記問題点を解決すべく発明されたもので、多くの家庭で購入できて、庭の片隅に置き、水害時に、軽量で強度にすぐれたカプセルの中に避難する事により、津波等の水害から避難を可能とする救命カプセルを提供する事を課題とする。
課題を解決するために大切な事は、多くの家庭で購入する事が出来るような、リーズナブルな価格(10万円台の小売価格)設定と、庭の隅等の狭い場所にも常時設置して置ける様にコンパクトに設計する事が必要である。いくら安全に頑強に製作したとしても価格が高ければ購入できる人が限られ、津波の際に多くの人命を救うことは出来ない。そのため、津波救命カプセルボートを必要以上に頑強に製作するのではなく、多くの人が購入できる価格帯を目標とし、費用対効果を考慮して製作する事が最も大切な事である。
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、津波の際に人が避難するための津波救命カプセルボートにおいて、上部が概ね長方形をした枡形状で下部を少し窄めて樹脂で一体成型し、前記上部の開口部の内側寸法は、縦140cm、横160cm、上部開口部から底部までの深さは70cmで、上部の開口部に補強のため幅が3cmの鍔部が形成されたカプセル本体と、前記カプセル本体の内部の底面に配置され、L型アングルで構成した四角形状の第1の補強材と、前記カプセル本体の下部に配置され、L型アングルで四角形状に構成されたキャスター台座と、前記カプセル本体の鍔部の四隅の4ヵ所にトラス構造をした山形トラス構造パイプを取付け、さらに山形トラス構造パイプの上部に取付けられた継ぎ合せパイプに上部パイプを取付けた防水カバー用骨組みと、前記防水カバー用骨組みの形状に合わせて左右が山形に形成され、その山形面と、への字形の天井面を縫い合わせ、一方の天井面に人間が出入するための出入口開口部を開口した防水シートカバーと、前記防水カバー用骨組みを守るため、防水カバー用骨組みの形状に合わせて山形トラス状に形成した2本の横部補強材と、横部補強材の上部を繋いだ上部補強材で構成し、前記キャスター台座に固定された第2の補強材と、前記カプセル本体の上部外周の四面の鍔部の下側に取付けた、ゴム製で直径30cm、長さ1mの大きさの4個のサイドエアーバックと、からなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、津波の際に人が避難するための津波救命カプセルボートにおいて、上部が概ね長方形をした枡形状で下部を少し窄めて樹脂で一体成型し、前記上部の開口部の内側寸法は、縦140cm、横160cm、上部開口部から底部までの深さは70cmで、上部の開口部に補強のため幅が3cmの鍔部が形成されたカプセル本体と、前記カプセル本体の内部の底面に配置され、L型アングルで構成した四角形状の第1の補強材と、前記カプセル本体の下部に配置され、L型アングルで四角形状に構成されたキャスター台座と、前記カプセル本体の鍔部の四隅の4ヵ所にトラス構造をした山形トラス構造パイプを取付け、さらに山形トラス構造パイプの上部に取付けられた継ぎ合せパイプに上部パイプを取付けた防水カバー用骨組みと、前記防水カバー用骨組みの形状に合わせて左右が山形に形成され、その山形面と、への字形の天井面を縫い合わせ、一方の天井面に人間が出入するための出入口開口部を開口した防水シートカバーと、前記防水カバー用骨組みを守るため、防水カバー用骨組みの形状に合わせて山形トラス状に形成した2本の横部補強材と、横部補強材の上部を繋いだ上部補強材で構成し、前記キャスター台座に固定された第2の補強材と、前記カプセル本体の上部外周の四面の鍔部の下側に取付けた、ゴム製で直径30cm、長さ1mの大きさの4個のサイドエアーバックと、からなることにより、一人で移動させる事ができ、コンパクトな構造のため設置場所が狭くても設置する事ができ、簡単な構造で、誰でも容易に使用する事ができる安価な津波救命カプセルボートを提供する事が可能となった。
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1及至図5には、この発明の実施の形態1を示す。
図1は、本発明に係る、カプセル本体11の下部とカプセル本体11の内部に取付ける部品を斜視図で示す。図1bに示すカプセル本体11の形状は、上部が概ね長方形をした枡形状で下部を少し窄めて樹脂で一体成型し、上部の開口部には補強のための鍔部10(幅が約3cm)が形成されると共に、カプセル本体11の底部には、補強材9と錘14とキャスター台座17をカプセル本体11に固定するための穴12が底部の四隅の4ヵ所に開けられる。なお、カプセル本体11の形状を下部が窄み上部が広くなった形状に構成したのは、カプセル本体11の内部に4人の大人が膝を抱えて座り込むための最低の広さを確保するのと共に、上部を広く構成したのはカプセル本体11の浮力を大きくするためである。なお、カプセル本体11の上部開口部の内側寸法は、概ね縦140cm、横160cmで、上部開口部から底部までの深さは概ね70cmである。
さらに、カプセル本体11の下部には、錘14が配置され、錘14の下部にはL型アングル21で四角形状に構成されたキャスター台座17が配置され、L型アングル21の下面の四隅には、カプセル本体11に開けられた穴12の位置に対応する位置にキャスター18取付用の穴16が4ヵ所開けられ、側面には、図3で説明する補強材46用の固定穴19、固定穴20が4ヵ所開けられる。錘14は、本発明の津波救命カプセルボートの重心を下げるための重量物であり、津波等で避難する場合、津波救命カプセルボートの重心を下げて転覆するのを防止するため、錘14の四隅には、カプセル本体11に開けられた穴12の位置に対応する位置に穴1が4ヵ所開けられ、錘14はキャスター台座17のL型アングル21の内側に収納できる縦横サイズで成形され、L型アングル21の内側に収納される。
さらに、カプセル本体11を補強するための補強材として、カプセル本体11の内部の底面に、L型アングル22で四角形状に構成された補強材9が配置され、L型アングル22の下面の四隅には、カプセル本体11に開けられた穴12の位置に対応する位置にキャスター18取付用の穴8が4ヵ所開けられる。
このように構成された、補強材9に開けられた4ヵ所の穴8、カプセル本体11に開けられた4ヵ所の穴12、錘14に開けられた4ヵ所の穴13、キャスター台座1に開けられた4ヵ所の穴16に対して、キャスター18のボルト23を貫通させ、シートベルト固定金具6の穴7にボルト23を挿入し、ボルト23をナット3で固定する事により、シートベルト固定金具6と補強材9とカプセル本体11と錘14とキャスター台座17は一体となって固定され、このように固定されたシートベルト固定金具6に対して2人用のシートベルト(シートベルトストラップ1とシートベルトバックル4のセット)が2組取付けられる。
図2の図2cに、図1で説明した、カプセル本体11の内部と下部にシートベルト、補強材、錘、キャスター台座17を固定した状態を示す。
図2は、図1で説明したカプセル本体11の内部に取付けるための緩衝材38と、カプセル本体11の鍔部10の上部に固定するための防水カバー用骨組み30を示す。カプセル本体11の内側の、概ね長方形をした枡形状の部分には、図2bで示すように上部が厚く下部が薄い立方体で形成され、互いに向い合うような形で4枚のウレタン製の緩衝材38が取付けられる。この緩衝材38は、図5で示すように、津波等で避難する際、カプセル本体11に大人が膝を抱えて座ってシートベルトを着用した際、背中と肩・腕の部分が緩衝材38のすぐ横に位置するため、カプセル本体11が建物や浮遊物に衝突した場合でも人体への衝撃を和らげる役目を果たす。
図2aは、図3bで説明する防水シートカバー54を被せるための防水カバー用骨組み30を示す。防水カバー用骨組み30をカプセル本体11の鍔部10に固定するため、コの字型で下部にボルト35を挿入して鍔部10に固定するための穴〈図示せず〉が開けられた銜込部36が鍔部10の四隅の4ヵ所に配置されると共に、銜込部36の上部にソケット37が固定され、ソケット37にトラス構造をした山形トラス構造パイプ33が取付けられ、左右2筒所の山形トラス構造パイプ33の上部に取付けられた継ぎ合せパイプ32に上部パイプ31が取付けられる。このように構成された防水カバー用骨組み30の銜込部36をカプセル本体11の鍔部10に銜え込ませてボルト35で鍔部10を締め付ける事により、防水カバー用骨組み30はカプセル本体11に固定される。図3cは、防水カバー用骨組み30がカプセル本体11に固定された状態を示す。
図3は、図2で説明した防水カバー用骨組み30に取付ける防水シートカバー54と、カプセル全体を補強するための補強材46と、カプセルが建物や浮遊物に衝突した場合に人命を守るためのエアーバックを示す。図3cは、図2で説明した防水カバー用骨組み30がカプセル本体11に固定された状態を示す。カプセル本体11の上部外周の四面の部10の下側に、同一サイズの4個のサイドエアーバック58が取付けられ、避難時にはサイドエアーバック58に取付けられたエアー注入ホース59に手動給気ポンプ(図示せず)を接続して空気を充填する事によりサイドエアーバック58が膨らみ、カプセル本体11を水面に浮き上がらせる役目をすると共に、避難中に建物や浮遊物に衝突した場合でもカプセル11の損傷を防ぎ、カプセル11の中に避難した人間に対しても衝撃を緩和させる役目を果たす。
図3bは、図2aで説明した防水カバー用骨組み30に被せるための防水シートカバー54を示す。防水シートカバー54は防水カバー用骨組み30の形状に合わせて左右が山形に形成され、その山形面と、への字形の天井面41を縫い合わせる(溶着)事により防水シートカバー54が構成され、一方の天井面41に人間が出入するための出入口開口部57を開口し、避難時にカプセル11内部への水の浸入を防ぐため、扉固定部53に取付けられた出入口扉56が天井面41に対してファスナー55で開閉自在に取付けられる。
図3aは、図3cで説明した、カプセル本体11と防水カバー用骨組み30を、建物や浮遊物と衝突した際に守るための補強材46とエアーバックを示す。補強材46は平板鋼材を防水カバー用骨組み30の形状に合わせて、概ね山形トラス状に形成した2本の横部補強材45、横部補強材50と、2本の横部補強材45の上部を繋いで補強するための上部補強材42で構成され、上部補強材42はボルト52により横部補強材45と横部補強材50に固定されると共に、横部補強材45と横部補強材50の下部に開けられた穴48にボルト47を挿入し、図3cで説明した固定穴20に横部補強材45と横部補強材50を固定する事により、図4bで説明する津波救命カプセルボート77が出来上がる。
さらに、上部補強材42の左右には、2個の上部エアーバック43、上部エアーバック51を横部補強材45と横部補強材50に取付け、避難時には上部エアーバック43と上部エアーバック51に取付けられたエアー注入ホース44、エアー注入ホース49に手動給気ポンプ(図示せず)を接続して空気を充填する事により上部エアーバック43、上部エアーバック51が膨らみ、避難中に建物や浮遊物等に追突した場合でも津波救命カプセルボート77の上部からの衝撃を緩和すると共に、人間の頭部を保護する役割も果たす。なお、カプセル本体11の上部外周に取付けるエアーバック58と、補強材46の上部に取付ける上部エアーバック43、上部エアーバック51の合計6個の筒形状をしたエアーバックには大人4人の体重を考慮して、直径約25〜30cm、長さ約1mの丈夫なゴム製のエアーバックを用いる。
図4bは、図3で説明したカプセル本体11の上部の防水カバー用骨組み30に防水シートカバー54を被せ、その防水シートカバー54の上部に補強材46を取付けた状態を示す。図4aは、図4bの上部補強材42に取付けるための笛・点滅灯付給排気口66の詳細図を示す。
図4aに示す、笛・点滅灯付給排気口66には、上部にLED点滅灯67と笛68が取付けられた筒状の上下スライドパイプ70が、図4bに示す、上部補強材42にボルト78で固定された取付金具75に開けたスライド穴7に挿入され、上下スライドパイプ70の下部に取付けられたリング状の上下操作アーム72を避難者がカプセル本体11の内部から上下に動かす事により、LED点滅灯67と笛68の位置を上下に移動させる事が可能となった。さらに上下スライドパイプ70の上部と下部には上下スライドパイプ70がスライド穴76から抜け落ちるのを防止するため、上部に抜け防止リング69が取付けられると共に、下部にも抜け防止リング71が取付けられる。このように構成された上下スライドパイプ70の下部に、柔らかく自在に曲がる事ができる樹脂製のエアーホース73が取付けられ、給排気口65を口で銜えて息を吐き出す事により笛68が「ピー」と鳴ると共に、外気をカプセル内に取込む際には、笛68から空気を吸い込む事が出来るように構成される。
図5は、図4bで説明した津波救命カプセルボート77の中に、津波等の緊急時に大人4人が膝を抱えて座りシートベルト(図1で図示して説明したので、図5では図示していない)を装着した状態を示す。カプセル本体11の底部に人間79が膝を抱えて座る事により、津波救命カプセルボート77の重心が下がり、津波救命カプセルボート77が横に転倒する可能性が少なくなる。さらに人間79の背中部分と腕部分にウレタン製の緩衝材38を装着した事により、建物や漂流物等が津波救命カプセルボート77に衝突した場合でも、身体への衝撃を緩和する事が可能となった。
さらに、津波救命カプセルボート77のカプセル本体11の内部には、津波等の緊急時に避難する際に必要な、人体を寒さから守るための「4人分の保温シート」、「懐中電灯付手回しラジオ」と、カプセル本体11の中に入った水を汲み出たり、大小便にも利用する事ができる「排水具」と、津波救命カプセルボート77を安全な場所に避難させるための「手回しスクリュウ」と、「鉤付オール」と、津波救命カプセルボート77を固定するための「錨」が装備される。
このように津波救命カプセルボート77を構成する事により、製造者が津波救命カプセルボート77を倉庫に保管しておく場合に、カプセル本体11と防水カバー用骨組み30、防水シートカバー54、補強材46を組立てる前の状態で保管すれば、カプセル本体11を多数重ねて保管する事が可能となり、保管スペースや保管費用を減らす事が可能になると共に、カプセル本体11の下部にキャスター18を取付けた事により、津波救命カプセルボート77を一人で移動する事が出来るようになった。
以下、この発明の実施の形態2について説明する。
[発明の実施の形態2]
図6は、この発明の実施の形態2を示す。上記発明の実施の形態1では、図4aにおいて、上下操作アーム72を上下に動かす事により取付金具75のスライド穴76に挿入された上下スライドパイプ70が上下に移動し、LED点滅灯67と笛68の高さを調整する事が出来る。と説明したのに対して、この発明の実施の形態2では、LED点滅灯86と笛87がウレタン製のフロート88に取付けられ、笛87に接続するエアーホース90が固定金具91に開けられた誘導穴92に挿入されるため、津波等で避難する際、津波救命カプセルボート77が水中に水没した場合でも、柔らかく自在に曲がる事ができる樹脂製のエアーホース90が誘導穴92に対して上下に自在に移動する事が出来るため、フロート88が水面に浮かび、フロート88に取付けられたLED点滅灯86が点滅して、救助してくれる人々(救助隊)に避難者の位置を的確に知らせる事が出来ると共に、笛87で息を呼吸する事が可能となる。さらにフロート88の下部には丸形状の契合部89が形成され、通常時には、誘導穴92に収納されると共に、エアーホース90の下部にはエアーホース90が誘導穴92から抜け落ちるのを防止するため、円筒状の抜け防止94が取付けられる。その他の構造や上部補強材42に笛・点滅灯付給排気口85を取付ける方法は、この発明の実施の形態1と同様である。
以上の実施の形態に基づいて、本発明に係る津波救命カプセルボートについて詳細に説明してきたが、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の改変をなしても、本発明の技術的範囲に属するのはもちろんである。
図1において、カプセル本体11を樹脂で一体成型すると説明したが、大量生産する場合にはステンレス等の材料を使い、例えば風呂釜のように成型する事も、もちろん可能である。
図4aにおいて、笛68で息を給排気すると説明したが、笛68の部分の構造を人が海に潜って遊ぶシュノーケルの先端部分のように構成し、点滅灯付給排気口66が水中に没した場合には笛68から水が浸入しないような逆止弁構成にする事も、もちろん可能である。
この発明の実施の形態1に係る、カプセル本体11の下部と、カプセル本体11の内部に取付ける部品を斜視図で示す。 同実施の形態に係る、カプセル本体とカプセル本体の内部に取付ける緩衝材と、カプセル本体の上部に装着される防水カバー用骨組みを斜視図で示す。 同実施の形態に係る、カプセル本体に取付ける防水シートカバーと補強材を斜視図で示す。 同実施の形態に係る、笛・点滅灯付給排気口と津波救命カプセルボートを斜視図で示す。 同実施の形態に係る、津波救命カプセルボートに人が膝を抱えて座った状態を平面図で示す。 この発明の実施の形態2に係る、笛・点滅灯付給排気口と津波救命カプセルボートを斜視図で示す。
1 シートベルトストラップ
2 穴
3 ナット
4 シートベルトバックル
5 穴
6 シートベルト固定金具
7 穴
8 穴
9 補強材
10 鍔部
11 カプセル本体
12 穴
13 穴
14 錘
15 固定穴
16 穴
17 キャスター台座
18 キャスター
19 固定穴
20 固定穴
21 L型アングル
22 L型アングル
30 防水カバー用骨組み
31 上部パイプ
32 継ぎ合せパイプ
33 山形トラス構造パイプ
34 固定金具
35 ボルト
36 銜込部
37 ソケット
38 緩衝材
41 天井面
42 上部補強材
43 上部エアーバック
44 エアー注入ホース
45 横部補強材
46 補強材
47 ボルト
48 穴
49 エアー注入ホース
50 横部補強材
51 上部エアーバック
52 ボルト
53 扉固定部
54 防水シートカバー
55 ファスナー
56 出入口扉
57 出入口開口部
58 サイドエアーバック
59 エアー注入ホース
62 エアー注入ホース
63 エアー注入ホース
65 給排気口
66 笛・点滅灯付給排気口
67 LED点滅灯
68 笛
69 抜け防止リング
70 上下スライドパイプ
71 抜け防止リング
72 上下操作アーム
73 エアーホース
74 固定穴
75 取付金具
76 スライド穴
77 津波救命カプセルボート
78 ボルト
79 人間
85 笛・点滅灯付給排気口
86 LED点滅灯
87 笛
88 フロート
89 契合部
90 エアーホース
91 取付金具
92 誘導穴
93 固定穴
94 抜け防止
95 ボルト

Claims (1)

  1. 津波の際に人が避難するための津波救命カプセルボートにおいて、
    上部が概ね長方形をした枡形状で下部を少し窄めて樹脂で一体成型し、前記上部の開口部の内側寸法は、縦140cm、横160cm、上部開口部から底部までの深さは70cmで、上部の開口部に補強のため幅が3cmの鍔部が形成されたカプセル本体と、
    前記カプセル本体の内部の底面に配置され、L型アングルで構成した四角形状の第1の補強材と、
    前記カプセル本体の下部に配置され、L型アングルで四角形状に構成されたキャスター台座と、
    前記カプセル本体の鍔部の四隅の4ヵ所にトラス構造をした山形トラス構造パイプを取付け、さらに山形トラス構造パイプの上部に取付けられた継ぎ合せパイプに上部パイプを取付けた防水カバー用骨組みと、
    前記防水カバー用骨組みの形状に合わせて左右が山形に形成され、その山形面と、への字形の天井面を縫い合わせ、一方の天井面に人間が出入するための出入口開口部を開口した防水シートカバーと、
    前記防水カバー用骨組みを守るため、防水カバー用骨組みの形状に合わせて山形トラス状に形成した2本の横部補強材と、横部補強材の上部を繋いだ上部補強材で構成し、前記キャスター台座に固定された第2の補強材と、
    前記カプセル本体の上部外周の四面の鍔部の下側に取付けた、ゴム製で直径30cm、長さ1mの大きさの4個のサイドエアーバックと、
    からなることを特徴とする津波救命カプセルボート。
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