JP2014061737A - 水上浮遊型シェルター - Google Patents

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澄男 雨宮
Ichiro Ueno
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Abstract

【課題】損傷し難く、内部に浸水があったとしても、浮力体が水を含んでしまうことがほとんどなく、水上で荒波にさらされ逆さまになった場合であっても、元の姿勢に復原可能であり、リサイクル可能で環境にも配慮した水上浮遊型シェルターを提供する。
【解決手段】水上浮遊型シェルター1に次の手段を採用する。第1に、内部フレーム及び外板4を鉄材とすると共に内側に発泡スチロールよりなる浮力体5を配置し、外形を略円筒形とし、中空の室内スペース2を設ける。第2に、浮力体の浮力が水上浮遊型シェルターの搭乗時満載総重量より大きなものであると共に、水上浮遊型シェルターが水上で常に正の復原性を有するよう底面に重心調整板7を設ける。第3に、上面開閉扉8と側面開閉扉とを設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、津波や大水害の際に避難者を収容して安全を確保するための水上浮遊型シェルターの改良に関する。
従来の津波や大水害の際の避難用のシェルターは、避難者を守るため津波や水害により流されてくる瓦礫等の衝突に耐えられるような強度が必要である。そこで、特許文献1(特許第3752516号)に示されるように水上浮遊型シェルターであるカプセルが、チタン合金等の金属製素材によって形成されるものが提供された。しかし、金属チタンは強度・軽さ・耐食性・耐熱性を備え、様々な分野で活用されているが、金属チタンは製錬・加工が難しく費用がかかる素材であった。そのためシェルターを金属製チタンで製作すると高価なものとなってしまうという問題点を有していた。
従って、多くのシェルターは、その材質が、FRPと言われるウレタンや樹脂繊維などからなるものが主流であった。FRPは、安価・軽量で耐久性がよいことから、小型船舶の船体や、自動車・鉄道車両の内外装、ユニットバスや浄化槽などの住宅設備機器で大きな地位を占めている。しかし、FRPは、リサイクルができず、且つ、紫外線による経年劣化が避けられないという問題が残った。
又、従来のシェルターの浮力体は、シェルター内の空気であったが、特許文献2(実用新案登録第3173998号)に示されるように、空気ボンベから充満される空気によりシェルターの長時間の水没にも耐えるための空気を確保することや、シェルターが倒れた場合にその浮力体となるエアーバックを備えること等の提案はなされているが、水上浮遊型シェルターが損傷し、シェルター内部に水が入り込んで、沈んでしまうという問題に対しては解決手段を有するものではなかった。
特許第3752516号特許公報 実用新案登録第3173998号登録実用新案公報
本発明は、上記問題点を解決するため、内部フレーム及び外板を鉄材とし、浮力体に発泡スチロールを用いることにより、リサイクルが可能であり、且つ、安価で瓦礫等の衝突に対しても一定の強度を有する水上浮遊型シェルターを提供すると共に、内側の浮力体を発泡スチロールとして、該浮力体の浮力が水上浮遊型シェルターの搭乗時満載総重量より大きなものとすることにより、内部に浸水があったとしても、浮力体が水を含んでしまうことがほとんどなく、不沈の水上浮遊型シェルターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、水上浮遊型シェルターに次の手段を採用する。
第1に、内部フレーム及び外板を鉄材とすると共に内側に発泡スチロールよりなる浮力体を配置してなる略円筒形で内部に中空の室内スペースを有する水上浮遊型シェルターとする。
第2に、前記浮力体の浮力が該水上浮遊型シェルターの搭乗時満載総重量より大きなものであると共に、水上浮遊型シェルターが水上で常に正の復原性を有するよう底面に重心調整板が設けられる。
第3に、水上浮遊型シェルターに上面開閉扉と側面開閉扉が設けられる。
第2の発明は、第1の発明に、上記側面開閉扉の下端部が水上浮遊型シェルターが浮いた状態で水面付近に位置することを付加した水上浮遊型シェルターとする。
第1の発明は、次の効果を有する。
第1に、内部フレーム及び外板を鉄材からなる水上浮遊型シェルターとすることにより、損傷し難い水上浮遊型シェルターとなった。
第2に、内側に発泡スチロールよりなる浮力体を配置し、該浮力体の浮力が水上浮遊型シェルターの搭乗時満載総重量より大きなものとすることにより、内部に浸水があったとしても、浮力体が水を含んでしまうことがほとんどなく、不沈の水上浮遊型シェルターとなった。
第3に、水上浮遊型シェルターが水上で常に正の復原性を有するよう底面に重心調整板が設けられることにより、水上で荒波にさらされ逆さまになった場合であっても、元の姿勢に復原可能な水上浮遊型シェルターとなった。
第4に、水上浮遊型シェルターに上面開閉扉と側面開閉扉が設けられることにより、陸地に打ち上げられた場合に、片側の開閉扉が塞がれた場合であっても、もう一方の開閉扉から脱出可能な水上浮遊型シェルターとなった。
第5に、鉄と発泡スチロールを主たる材料とすることにより、リサイクル可能で環境にも配慮した水上浮遊型シェルターとなった。
第2の発明の効果ではあるが、側面開閉扉の下端部が水上浮遊型シェルターが浮いた状態で水面付近に位置することにより、水上に浮いている状態でも避難者が乗り込むことのできる水上浮遊型シェルターとなった。
本発明の第1実施例を示す水上浮遊型シェルターの概略斜視図 同概略平面説明図 上部開閉扉及び側部開閉扉を開いた状態の概略斜視図 内部構造を示すA−A線断面図 フレーム構造を示す説明図
以下、図示の実施例と共に本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1実施例を示す水上浮遊型シェルターの概略斜視図であり、図2は同概略平面説明図である。図中符号1は、水上浮遊型シェルターであり、更に、図4は水上浮遊型シェルターの内部構造を示すA−A線断面図である。図示されるように水上浮遊型シェルター1は、外形が円筒形で、内部に中空の室内スペース2を有する
水上浮遊型シェルター1は、図4に示されるように躯体を構成する内部フレーム3と、内部フレーム3に支持される外板4と、外板4の内側に張られた浮力体5と、内部フレーム3及び浮力体5の内側に貼られた内壁6とよりなり、水上浮遊型シェルター1の底面には重心調整板7が設けられるとともに、出入り口としての上面開閉扉8と側面開閉扉9が設けられている。
内部フレーム3、外板4、重心調整板7、上面開閉扉8及び側面開閉扉9は、鉄製で製作される。特に外板4等外部にある部材が、鉄でできているため津波に流されてきた瓦礫などが水上浮遊型シェルター1にぶつかっても割れることがない。更には、水上浮遊型シェルター1がが津波などにより流されたり、転がされたりして、電柱や岩石といった堅く大きな物体と衝突した場合にも割れないものとなった。
図5は、フレーム構造を示す説明図であり、内部フレーム3は、上下方向を支える縦フレーム31と周囲方向を支えるリングフレーム32と側面開閉扉用フレーム33とでなる。各フレーム31,32,33とも鉄製である。そのため、水上浮遊型シェルター1に大きな衝撃が加わったとしても潰れてしまったり、変形してしまったりすることがない。
尚、図5には、内部フレーム3ではないが上端部の上面開閉扉8と底面の重心調整板7が示されている。この上面開閉扉8及び重心調整板7は、内部フレーム3と同様、鉄製である。
図4に示されるように外板4の内側には浮力体5が貼られている。浮力体5は、発泡スチロールで構成される。浮力体5にはポリカーボネートよりなる内壁6が貼られている。主たる構成部材である外板4、内部フレーム3,上面及び側面開閉扉8,9などが鉄でできている上、浮力体5が発泡スチロールというリサイクル可能素材を利用している。従来のFRPなどが、リサイクル不可能な産業廃棄物であったことと比較して環境に優しいものとなった。
外板4の内側に貼られた浮力体5が、発泡スチロールという水分吸収力の少ない素材で製作されているため、水上浮遊型シェルター1の内部に浸水があった場合でも、浮力体5が吸水してしまい浮力を失う危険がない。従来の津波用シェルターなどでは、空気により浮遊させるものがほとんどであったが、空気を浮力体として利用する場合には、室内スペース2内に浸水すると沈んでしまうものであったが、本発明の水上浮遊型シェルター1は室内スペース2にいくら水が入っても沈むことがない。
尚、浮力体5の浮力は、水上浮遊型シェルター1の搭乗時満載総重量より大きなものとする。従って、素材の発泡スチロールの特性と相まって、室内スペース2に浸水があった場合にも一定以上の水は入らない。
水上浮遊型シェルター1が水上で常に正の復原性を有するよう水上浮遊型シェルター1の底面には重心調整板7が設けられている。下を重くして重心を下方にしてある。逆さになっても元の状態に戻れる。更に、重心調整板7の重量により、水上浮遊型シェルター1には喫水線が発生するので、津波の押し波では山側へと流され、津波の引き波の時には海まで流されずに止まることができる。
水上浮遊型シェルター1には室内スペース2への出入り口としての上面開閉扉8と側面開閉扉9が設けられている。津波の後、水がなくなったとき水上浮遊型シェルター1が転倒しており、1つの出入り口が下面を向いてしまったり、瓦礫で扉が開かなくなった場合でも、もう一方の出入り口が利用可能となるので安全である。
尚、側面開閉扉9の下端部が水上浮遊型シェルター1が浮いた状態で水面付近(喫水線より少し上部)に位置するようにしているため、津波や大水害時に水上に浮いている状態の避難者を室内スペース2の引っ張り込むこともできる。更に、側面開閉扉9は、当然のことながら一定の低いところにあるので、歩行困難者等の障害者でも簡単に乗り込むことができる。
尚、水上浮遊型シェルター1の喫水線より少し上部の2カ所に自動排水口10が設けられている。自動排水口10は逆止弁構造体であって、室内スペース2内の水を外部に排出することはできるが、外部の水を室内スペース2内に流れ込まないようにされている。勿論、自動排水口10のみで室内スペース2に浸水した水を全て排出することはできないので、図示はされていないが、室内スペース2には、手動ポンプが設置されており、室内スペース2内への浸水を外へ排出することができるようになっている。
1・・・・・・・・水上浮遊型シェルター
2・・・・・・・・室内スペース
3・・・・・・・・内部フレーム
4・・・・・・・・外板
5・・・・・・・・浮力体
6・・・・・・・・内壁
7・・・・・・・・重心調整板
8・・・・・・・・上面開閉扉
9・・・・・・・・側面開閉扉
31・・・・・・・縦フレーム
32・・・・・・・リングフレーム
33・・・・・・・側面開閉扉用フレーム

Claims (2)

  1. 内部フレーム及び外板を鉄材とすると共に内側に発泡スチロールよりなる浮力体を配置してなる略円筒形で内部に中空の室内スペースを有する水上浮遊型シェルターであって、前記浮力体の浮力が該水上浮遊型シェルターの搭乗時満載総重量より大きなものであると共に、前記水上浮遊型シェルターが水上で常に正の復原性を有するよう底面に重心調整板が設けられるとともに、該水上浮遊型シェルターには上面開閉扉と側面開閉扉が設けられたことを特徴とする水上浮遊型シェルター。
  2. 上記側面開閉扉の下端部が上記水上浮遊型シェルターが浮いた状態で水面付近に位置することを特徴とする請求項1記載の水上浮遊型シェルター。
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