JP2015104697A - 電解水生成装置及び電解水生成方法 - Google Patents

電解水生成装置及び電解水生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定のpH及び電解質濃度を有する電解水を安定的かつ連続的に得ることのできる電解水生成装置及び電解水生成方法を提供する。【解決手段】本発明の電解水生成装置10は、第1の電極が設けられている第1の電解室14と、第2の電極が設けられている第2の電解室16と、第2の電解室16で生成した電解水を一時的に貯留する電解水貯留槽30と、電解水貯留槽30に貯留されている電解水を、第2の電解室16に返流するための電解水返流配管50と、水と電解質とを接触させて電解質水溶液を調製する電解質水溶液調製手段40と、を備えている。電解質水溶液調製手段40によって調製された電解質水溶液が、電解水貯留槽30を経由することなく、第2の電解室16に直接流入する。【選択図】図1

Description

本発明は、電解水生成装置及び電解水生成方法に関する。
従来、陰イオン透過膜等のイオン透過性隔膜を介して対向配置された1対の電解室にそれぞれ電極を配設し、各電解室にそれぞれ原水を供給すると共に、両電極間に電圧を印加して、各電解室に供給された原水を電解する電解水の生成方法が知られている。この従来の方法によれば、原水に塩化ナトリウム等を電解質として添加しておくことにより、陽極側の電解室からは、次亜塩素酸を含む酸性、微酸性、または弱酸性の電解水を得ることができる。一方、陰極側の電解室からは、アルカリ性の電解水を得ることができる。
陽極側の電解室で生成された酸性(酸性、微酸性、または弱酸性)の電解水は、次亜塩素酸の酸化力等により優れた殺菌作用を示し、医療機関における消毒等の用途に用いられる。一方、陰極側の電解室で生成されたアルカリ性の電解水は、洗浄等の用途に用いられる。ところが、酸性の電解水とアルカリ性の電解水とを同時に必要とする用途は少なく、一般には、酸性またはアルカリ性の一方の電解水のみが使用され、他方の電解水は捨て水となる。この場合、原水の半量が捨て水となるので、省資源の面で問題である
このような問題を解決するために、一方の電解室のみに原水を供給し、他方の電解室では電解質を含む水溶液(以下、電解質水溶液と称する)を電解質水溶液タンクとの間で循環させて、原水及び電解質水溶液の電解を行い、原水が供給される側の電解室で生成する電解水のみを取り出す電解水の生成方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の方法では、例えば酸性の電解水を必要とするときには、原水が供給される側の電解室に配設された電極を陽極とし、電解質水溶液タンクとの間で電解質水溶液が循環される側の電解室に配設された電極を陰極として電解を行う。この結果、原水が供給される側(陽極側)の電解室では、酸性(酸性、微酸性、または弱酸性)の電解水が生成し、他方の電解室では、アルカリ性の電解水が生成する。
特開平9−220572号公報
特許文献1に記載の方法では、一方の電解室からは酸性の電解水のみが取り出され、他方の電解室ではアルカリ性の電解水が生成する。あるいは、一方の電解室からはアルカリ性の電解水のみが取り出され、他方の電解室では酸性の電解水が生成する。この場合、2つの電解室における電解質濃度が時間の経過とともに偏ってしまう。例えば、塩化ナトリウムを電解質として用いる場合、2つの電解室におけるナトリウムイオン濃度(あるいは塩化物イオン濃度)が偏ってしまう。その結果、2つの電解室におけるpHの値にも大きな偏りが生じるため、所定のpHを有する酸性またはアルカリ性の電解水を安定的かつ連続的に生成することが困難であった。
そこで、本発明は、所定のpH及び電解質濃度を有する電解水を安定的かつ連続的に生成することのできる電解水生成装置及び電解水生成方法を提供することを目的とする。
本発明の電解水生成装置は、以下の構成を有する。
第1の電極と第2の電極の間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、
前記第1の電極が設けられている第1の電解室と、
前記第2の電極が設けられている第2の電解室と、
前記第1の電解室と前記第2の電解室を仕切る隔膜と、
前記第1の電解室で生成した電解水を取り出すための電解水取出口と、
前記第1の電解室に原水を供給する原水供給口と、
前記第2の電解室で生成した電解水を一時的に貯留する電解水貯留槽と、
前記電解水貯留槽に貯留されている電解水を、前記第2の電解室に返流するための電解水返流配管と、
水と電解質とを接触させて電解質水溶液を調製する電解質水溶液調製手段と、を備え、
前記電解質水溶液調製手段によって調製された電解質水溶液が、前記電解水貯留槽を経由することなく、前記第2の電解室に直接流入することを特徴とする電解水生成装置。
本発明の電解水生成装置では、第1の電解室では、酸性又はアルカリ性の電解水が生成する。第2の電解室では、第1の電解室で生成された電解水と反対の性質を有する電解水が生成する。第2の電解室で生成した電解水は、電解水貯留槽に一時的に貯留された後、電解水返流配管を通って、第2の電解室に返流される。したがって、第2の電解室で生成した電解水を、電解水貯留槽との間で循環させることができる。このため、第2の電解室で生成した電解水を全量廃棄する場合よりも、水や電解質の消費量を抑制することができる。
本発明の電解水生成装置において、前記電解質水溶液調製手段と前記第2の電解室とが配管によって直接的に接続されていることが好ましい。
本発明の電解水生成装置において、前記電解水貯留槽と前記電解質水溶液調製手段が一体の槽で構成されており、前記一体の槽の内部には、前記電解水貯留槽と前記電解質水溶液調製手段とを仕切るための仕切壁が設けられていることが好ましい。
本発明の電解水生成装置は、前記電解水貯留槽に貯留されている電解水の液面の高さが所定以上となったときに、前記電解水を前記電解水貯留槽の外部に排出するオーバーフロー配管を備えることが好ましい。
また、本発明は、上記した電解水生成装置を用いて電解水を生成する工程を備える電解水生成方法を提供する。
本発明によれば、所定のpH及び電解質濃度を有する電解水を安定的かつ連続的に生成することのできる電解水生成装置及び電解水生成方法を提供することができる。
第1の実施形態に係る電解水生成装置の概略構成を示す図である。 電解水貯留槽及び電解質水溶液調製手段の斜視図である。 第2の実施形態に係る電解水生成装置の斜視図である。 第3の実施形態に係る電解水生成装置の概略構成を示す図である。 第4の実施形態に係る電解水生成装置の概略構成を示す図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の電解水生成装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、電解水生成装置10は、隔膜12で仕切られた第1の電解室14及び第2の電解室16を有する。第1の電解室14には、正極18(第1の電極)が設けられており、第2の電解室16には、負極20(第2の電極)が設けられている。正極18と負極20との間に電圧を印加することによって、第1の電解室14及び第2の電解室16のそれぞれにおいて電解水を生成させることができる。以下では、電解水の生成に用いる電解質水溶液として、塩化ナトリウム(NaCl)水溶液を用いる例について説明する。
第1の電解室14(正極)では、主に以下の反応が発生する。
酸素の生成 2HO → O + 4H + 4e (酸性水が生成)
塩素の生成 2Cl → Cl + 2e
次亜塩素酸の生成 Cl + HO → HCl + HClO
第2の電解室16(負極)では、主に以下の反応が発生する。
水素の生成 2HO + 2e → H + 2OH
アルカリ水の生成 Na + OH ⇔ NaOH
第1の電解室14と第2の電解室16の間には隔膜12が設けられているので、ナトリウムイオンは隔膜12に阻止されて第2の電解室16から第1の電解室14に移動することができず、塩化物イオン(Cl)のみが第1の電解室14に移動する。第1の電解室14に移動した塩化物イオンは、第1の電解室14から取り出される電解水(酸性水)に含まれる次亜塩素酸(HClO)として消費される。
隔膜12は、第1電解室14と第2電解室16を仕切る膜である。隔膜12は、例えば、陰イオン(例えばCl)のみを通過させることのできる陰イオン交換膜によって構成される。なお、隔膜12には、陽イオン交換膜や中性膜を使用できる場合もある。
正極18及び負極20は、公知の電極を用いることが可能であり、例えばチタン又はチタン合金からなる基材に、白金、イリジウム、パラジウム及びタンタルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の金属を含む膜を被覆した電極を用いることが可能である。電極の形状は特に制限するものではなく、例えば長方形の板状の電極を用いることが可能である。次亜塩素酸の生成効率を考慮した場合、例えばチタン又はチタン合金からなる基材に、白金とイリジウムの混合メッキを被覆した電極を用いることが好ましい。
図1に示すように、第1の電解室14の下方には、第1の電解室14に原水を供給するための原水供給口24が設けられている。原水としては、例えば水道水、軟水、純水等を用いることができる。一方、第1の電解室14の上方には、第1の電解室14において生成した電解水(酸性水)を取り出すための電解水取出口26が設けられている。電解水取出口26から取り出された酸性の電解水は、次亜塩素酸を含むため、例えば殺菌等の用途に使用される。
図1に示すように、電解水生成装置10は、第2の電解室16で生成した電解水(アルカリ水)を一時的に貯留するための電解水貯留槽30を備えている。第2の電解室16の上方には、第2の電解室16で生成した電解水を電解水貯留槽30に移送するための移送配管32が設けられている。
また、電解水生成装置10は、電解質と水を接触させることで電解質水溶液を調製するための電解質水溶液調製手段40を備えている。電解質水溶液調製手段40は、電解質がその内部に充填されている電解質充填槽42を備えている。電解質充填槽42の上方には、電解質充填槽42の内部に水を供給することのできる水供給配管44が設けられている。電解質充填槽42に充填されている電解質に水を供給することによって、電解質水溶液を調製することができる。水としては、例えば、水道水、軟水、純水等を用いることができる。
電解質水溶液の調製に使用される電解質としては、例えば塩化物塩を用いることができる。例えば、厚生労働省で食品添加物として定められている、塩化カルシウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム及び塩化カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の塩化物塩を用いることができる。中でも、塩化物塩の分子量、入手の容易性、保管管理の容易性、溶解性等を考慮して、塩化ナトリウム及び/又は塩化カリウムを用いることが好ましい。
本実施形態の電解水生成装置10において、電解水貯留槽30と電解質充填槽42は、一体の槽(一体のタンク)によって構成されている。電解水貯留槽30と電解質充填槽42の間には、電解水貯留槽30と電解質充填槽42との間で電解質水溶液が移動することが阻止するための仕切壁36が設けられている。
図2は、電解水貯留槽30と電解質充填槽42の拡大斜視図である。図2に示すように、電解水貯留槽30と電解質充填槽42は、一体の槽(一体のタンク)によって構成されており、それらの間は仕切壁36によって仕切られている。電解水貯留槽30の上方には、第2の電解室16で生成した電解水(アルカリ水)を電解水貯留槽30に移送するための移送配管32が接続されている。また、電解水貯留槽30の側面上方には、電解水貯留槽30に貯留されている電解水の液面が所定以上の高さとなったときに、電解水を電解水貯留槽30の外部に排出するためのオーバーフロー配管38が設けられている。なお、オーバーフロー配管38は、仕切壁36の高さよりも高い位置に設けられている。オーバーフロー配管38を介して電解水を連続的に排出することによって、第2の電解室16と電解水貯留槽30との間を循環する電解水及び電解質水溶液のナトリウムイオン濃度が時間の経過とともに上昇することを抑制することができる。
図2に示すように、電解質充填槽42の上部には、電解質充填槽42の内部に水を供給するための水供給配管44が設けられている。水供給配管44の途中には、電解質充填槽42に供給する水の量を調整するためのバルブ46が設けられている。バルブ46としては、公知の流量調整バルブを用いることができる。
電解質充填槽42の内部には、電解質として塩化ナトリウムが充填されている。この塩化ナトリウムに水を通過させることによって、第2の電解室16に供給する塩化ナトリウム水溶液(電解質水溶液)を調製することができる。
電解質充填槽42の底部にはストレーナ48が設置されており、電解質充填槽42において調製された電解質水溶液に含まれる小さな異物等がこのストレーナ48によって除去される。電解質充填槽42において調製された電解質水溶液は、ストレーナ48によって小さな異物等が取り除かれた後、電解質充填槽42の底部と第2の電解室16とを接続する配管50を通って、第2の電解室16に供給される。
電解質充填槽42と第2の電解室16とを接続する配管50の途中には循環ポンプ52が設けられており、この循環ポンプ52によって、電解質充填槽42(電解質水溶液調製手段40)において調製された電解質水溶液が、第2の電解室16に送り込まれる。
上記のように構成された電解水生成装置10における電解水及び電解質水溶液の流れについてさらに詳しく説明する。
第2の電解室16で生成した電解水(本実施形態では、アルカリ水)は、移送配管32を通って電解水貯留槽30に移動した後、電解水貯留槽30に一時的に貯留される。その後、電解水貯留槽30に貯留されている電解水の液面の高さが仕切壁36の高さを超えると、電解水が仕切壁36を乗り越えて、電解質充填槽42に移動する。電解質充填槽42に移動した電解水は、ストレーナ48及び配管50を通過した後、第2の電解室16に移動する。つまり、第2の電解室16で生成した電解水(アルカリ水)は、第2の電解室16と電解水貯留槽30との間を電解質水溶液とともに循環する。
電解水貯留槽30に貯留されている電解水の液面の高さがオーバーフロー配管38の高さを超えると、オーバーフロー配管38からは電解水が外部に排出される。第1の電解室14から酸性の電解水のみが取り出される場合、時間の経過とともに第2の電解室16におけるナトリウムイオンの濃度が過剰に高くなるが、オーバーフロー配管38を介してアルカリ性の電解水及び電解質水溶液を連続的に排出することによって、第2の電解室16におけるナトリウムイオン濃度及びpHの値を一定に維持することができる。
電解質充填槽42において調製された電解質水溶液(塩化ナトリウム水溶液)は、ストレーナ48及び配管50を通過した後、第2の電解室16に流入する。つまり、配管50は、電解質充填槽42において調製された電解質水溶液を第2の電解室16に供給するための配管として機能するだけでなく、電解水貯留槽30に貯留されている電解水を第2の電解室16に返流するための返流配管として機能する。すなわち、配管50が、本発明の「電解水返流配管」に対応している。
本発明の電解水生成装置10によれば、さらに、以下の効果が得られる。
電解質充填槽42の底部と第2の電解室16とが、配管50によって直接的に接続されている。したがって、電解質充填槽42(電解質水溶液調製手段40)によって調製された電解質水溶液は、電解水貯留槽30を経由することなく、第2の電解室16に直接流入する。その結果、電解質充填槽42によって調製された電解質水溶液は、オーバーフロー配管38を介して外部に排出されることがないため、調製された電解質水溶液はその全量(100%)が第2の電解室16に流入することができる。
したがって、本発明の電解水生成装置10によれば、オーバーフロー配管38から排出される電解水及び電解質水溶液に含まれる塩化物イオンの量を最小限に抑制できる。また、電解質充填槽42に補充しなければならない電解質(塩化ナトリウム)の量を最小限に抑制することができる。さらに、オーバーフロー配管38から排出される電解水及び電解質水溶液の量を最小限に抑制できるため、水供給配管44から供給しなければならない水の使用量を最小限に抑制することができる。
本発明の電解水生成装置10によれば、第2の電解室16におけるナトリウムイオンの濃度及びpHの値を一定に維持することができるため、装置全体を安定的に運転できる。結果として、第1の電解室14からは、一定の濃度及びpHを有する酸性水を連続的かつ安定的に取り出すことができる。
本発明の電解水生成装置10によれば、第2の電解室16で生成した電解水を電解水貯留槽30に移送するための移送配管32が、電解水貯留槽30の真上の位置に取り付けられている(図2参照)。これにより、電解質充填槽42に流入する電解水(アルカリ水)の量を最小限に抑制することができる。この結果、電解質充填槽42に補充しなければならない電解質(塩化ナトリウム)の量を最小限に抑制することができる。
本発明の電解水生成装置10によれば、電解水貯留槽30及び電解質充填槽42が一体の槽で構成されているために、装置全体をコンパクトにかつ安価に構成できる。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る電解水生成装置60の斜視図である。
図3に示すように、第2の実施形態に係る電解水生成装置60において、電解水貯留槽30a及び電解質充填槽42aは、円筒状の容器によって構成されている。電解質充填槽42aは、電解水貯留槽30aよりも小さな直径を有し、かつ、電解水貯留槽30aよりも小さい高さを有する円筒状の容器によって構成されている。電解質充填槽42aは、電解水貯留槽30aの内部に配置されている。電解質充填槽42aの周壁部は、電解質充填槽42aと電解水貯留槽30aとを仕切るための仕切壁として機能する。したがって、第2の実施形態に係る電解水生成装置60においては、電解質充填槽42aと電解水貯留槽30aとを仕切るための仕切壁を別個に設けることが不要となっている。
第2の実施形態に係る電解水生成装置60によれば、第1の実施形態に係る電解水生成装置10よりも、装置全体をさらにコンパクトにかつ安価に構成できる効果がある。
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る電解水生成装置70の概略構成図である。
図4に示すように、第3の実施形態に係る電解水生成装置70において、電解水貯留槽30bと電解質充填槽42bは、第1の実施形態で説明したような一体の槽ではなく、別体の槽によって構成されている。そして、電解質充填槽42bの下部の配管72は、循環ポンプ52の吸水口に直接的に接続している。したがって、電解質充填槽42bにおいて調製された電解質水溶液は、電解水貯留槽30bを経由することなく、第2の電解室16に直接流入するようになっている。
第3の実施形態に係る電解水生成装置70によれば、第1の実施形態に係る電解水生成装置10とほぼ同様の効果を得ることができる。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る電解水生成装置80の概略構成図である。
図5に示すように、第2の電解室16と電解水貯留槽30とを接続する移送配管32の途中に、中和剤充填槽82を設置してもよい。中和剤充填槽82を設置することにより、第2の電解室16で生成された電解水を中和することができる。中和剤充填槽82に充填する中和剤としては、例えば重炭酸ナトリウム(NaHCO)を使用することができる。重炭酸ナトリウム水溶液のpHは8〜8.5であるため、重炭酸ナトリウムは中和剤として好適である。また、中和剤充填槽82の底部には、重炭酸ナトリウムの固形分が電解水に混入することを防止するためのフィルター84が設置されている。移送配管32の途中に中和剤充填槽82を設置することによって、所定のpHを有する電解水をより安定的に取り出すことができるようになる。
以下、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1では、以下に示す条件で、電解水生成装置10を用いて電解水を生成する試験を行った。実施例1の試験結果を表1に示す。
(試験条件)
有効塩素濃度 :200ppm
電解質 :塩化ナトリウム
電解水生成量 :1L/min
電解質充填量 :0.8kg
電解室初期水量 :計0.5L
補給水量 :15〜20cc/min
[実施例2]
実施例2では、以下に示す条件で、電解水生成装置10を用いて電解水を生成する試験を行った。実施例2の試験結果を表2に示す。
(試験条件)
有効塩素濃度 :400ppm
電解質 :塩化ナトリウム
電解水生成量 :1L/min
電解質充填量 :0.8kg
電解室水量 :計0.5L
補給水量 :35〜40cc/min
表1及び表2において、補給水無しpHとは、電解質充填槽に水を補給することなく電解水生成装置を連続運転した場合において、第1の電解室から取り出される電解水(酸性水)のpHを示している。補給水無しppmとは、第1の電解室から取り出される電解水の有効塩素濃度を示している。補給水有りpHとは、電解質充填槽に水を補給しながら電解水生成装置を連続運転した場合において、第1の電解室から取り出される電解水(酸性水)のpHを示している。補給水有りppmとは、第1の電解室から取り出される電解水の有効塩素濃度を示している。
表1及び表2に示す試験データからわかるように、本発明の電解水生成装置によれば、所定のpH及び電解質濃度を有する電解水を安定的かつ連続的に得ることができる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、第1の電解室14に正極18が設けられており、第2の電解室16に負極20が設けられている例を示したが、2つの電極はこの逆に配置されてもよい。すなわち、第1の電解室14に負極20が設けられ、第2の電解室16に正極18が設けられもよい。この場合、第1の電解室14からはアルカリ性の電解水が取り出されることになる。電解水生成装置がこのように構成される場合であっても、上記で説明した電解水生成装置10と同様の作用効果を得ることができる。
上記実施形態では、電解質として塩化ナトリウムが使用される例について説明したが、その他の電解質が使用されてもよい。
また、本発明は、上記で説明した電解水生成装置を用いて電解水を生成する工程を有する電解水の生成方法として構成することもできる。
10、60、70 電解水生成装置
12 隔膜
14 第1の電解室
16 第2の電解室
18 正極
20 負極
24 原水供給口
26 電解水取出口
30、30a、30b 電解水貯留槽
32 移送配管
36 仕切壁
38 オーバーフロー配管
40 電解質水溶液調製手段
42、42a、42b 電解質充填槽
44 水供給配管
50 配管(電解水返流配管)

Claims (5)

  1. 第1の電極と第2の電極の間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、
    前記第1の電極が設けられている第1の電解室と、
    前記第2の電極が設けられている第2の電解室と、
    前記第1の電解室と前記第2の電解室を仕切る隔膜と、
    前記第1の電解室で生成した電解水を取り出すための電解水取出口と、
    前記第1の電解室に原水を供給する原水供給口と、
    前記第2の電解室で生成した電解水を一時的に貯留する電解水貯留槽と、
    前記電解水貯留槽に貯留されている電解水を、前記第2の電解室に返流するための電解水返流配管と、
    水と電解質とを接触させて電解質水溶液を調製する電解質水溶液調製手段と、を備え、
    前記電解質水溶液調製手段によって調製された電解質水溶液が、前記電解水貯留槽を経由することなく、前記第2の電解室に直接流入することを特徴とする電解水生成装置。
  2. 前記電解質水溶液調製手段と前記第2の電解室とが配管によって直接的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電解水生成装置。
  3. 前記電解水貯留槽と前記電解質水溶液調製手段が一体の槽で構成されており、
    前記一体の槽の内部には、前記電解水貯留槽と前記電解質水溶液調製手段とを仕切るための仕切壁が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電解水生成装置。
  4. 前記電解水貯留槽に貯留されている電解水の液面の高さが所定以上となったときに、前記電解水を前記電解水貯留槽の外部に排出するオーバーフロー配管を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の電解水生成装置を用いて電解水を生成する工程を備える電解水生成方法。
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