JP2015104542A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】排泄口へのフィット性を向上し、伝い漏れを防止することにある。【解決手段】上記課題は、吸収体23は、排泄口対向部201と内腿対向部202との間に、前後方向に延びる所定幅の凹部又はスリット40を有しており、スリット40の上を通る液透過性の表側層を有しており、表側層におけるスリット40上の位置に、細長状の弾性伸縮部材42を前後方向に沿って伸長状態で固定した、ことを特徴とするパッドタイプ使い捨ておむつ200により解決される。【選択図】図5

Description

本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。
吸収性物品においては、吸収性物品の表面と体との隙間が大きいことが原因で、排泄液が円滑に吸収されずに、体の表面を伝って脚周り、背側、腹側からの漏れを引き起こすことがある。このため、従来、吸収体にスリットを設けたり、弾性部材を取り付けたりすることにより、吸収性物品の股間部のフィット性を改善することが提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。
特許4261420号公報 特許4398581号公報 特許3660816号公報 実公平06−021463号公報
しかしながら、従来の物は排泄口へのフィット性には依然として改良の余地がある。
そこで、本発明の主たる課題は、排泄口へのフィット性を向上し、伝い漏れを防止することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
股間部と、股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する前側部分及び後側部分とを有しており、
前記股間部は、装着者の排泄口と対向する部位を含む排泄口対向部と、その左右両側の部分である、装着者の内腿と対向する部位を含む内腿対向部とを有するとともに、前記排泄口対向部及び内腿対向部に吸収体が設けられている、使い捨ておむつにおいて、
前記吸収体は、前記排泄口対向部と前記内腿対向部との間に、前後方向に延びる所定幅の凹部又はスリットを有しており、
前記凹部又はスリットの上を通る液透過性の表側層を有しており、
前記表側層における前記凹部又はスリット上の位置に、細長状の弾性伸縮部材を前後方向に沿って伸長状態で固定した、
ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
本発明の吸収性物品では、装着者の股間に装着するとき、股間部の排泄口対向部が内腿対向部に対して持ち上がり、かつ内腿対向部が内腿に沿うように下降してフィットすることになる。この際、本発明では、凹部又はスリット及び弾性伸縮部材の位置関係により、凹部又はスリットの断面空間がせん断的変形(両側壁が接近しつつ幅方向内側の側壁が幅方向外側の側壁に対して上昇する)し、股間部の排泄口対向部が内腿対向部に対して段差をもって持ち上がるようになる。よって、本発明の吸収性物品では排泄口へのフィット性が向上する。
これに対して、特許文献4記載のもののように、スリットの裏側に弾性伸縮部材を配置した場合、スリットの裏側からその両側を持ち上げることになるため、本発明のような空間のせん断的変形が発生せず、幅方向全体が弓なりに持ち上がり、結果的に排泄口へのフィット性が不十分となり易い。
また、特許文献4記載のもののように、幅方向全体を弓なりに持ち上げると体との隙間が少なくなり過ぎ、例えば使い捨ておむつにおける大量の排尿の際等に横漏れし易くなるが、本発明では排泄口対向部と内腿対向部との間に段差があるため、この段差部分と体との間には隙間が形成され易くなり、横漏れのリスクは少ないものとなる。
<請求項2記載の発明>
前記吸収体は前記スリット有するものであり、
前記吸収体を包む包装シートを有し、
前記包装シートにおける前記吸収体の表側に位置する部分のうち、前記スリットと対応する部位は、前記スリットの表側の開口から前記スリットの内壁に沿って前記スリットの裏側の開口まで落ち込み、前記包装シートにおける前記吸収体の裏側に位置する部分に接合されている、請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
本発明のせん断的変形を容易ならしめるためには吸収体にスリットを設けることが好ましいが、単にスリットを設けただけであるとせん断的変形のための空間が潰れてしまうおそれがあるため、上述のように包装シートをスリット内に表側から落とし込み裏側に接合することにより、せん断的変形のための空間が確実に維持される構造とすることが望ましい。
<請求項3記載の発明>
前記表側層は、前記凹部又はスリット上に位置する部分がZ字状に折り畳まれて倒伏状態で固定されたシートからなり、前記Z字状に折り畳まれた部分のシート間に前記弾性伸縮部材が固定されており、かつ前記Z字状に折り畳まれた部分が前記凹部又はスリットの上に幅方向に架け渡されている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
(作用効果)
このような構造を採用することにより、表側層の凹部又はスリット上に位置する部分が凹部又はスリット内に落ち込み難くなり、本発明のせん断的変形のための空間がしっかりと維持されるため好ましい。
以上のとおり本発明によれば、排泄口へのフィット性が向上し、伝い漏れ防止性能が向上する、等の利点がもたらされる。
パッドタイプ使い捨ておむつの展開状態の内面側を示す平面図である。 要部のみを示す平面図である。 図1のY−Y断面図である。 図1のZ−Z断面図である。 装着状態の概略図である。 他の形態の断面図である。 他の形態の断面図である。 他の形態の平面図である。 他の形態の平面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。なお、本発明の用語のうち「股間部」とは使用時に身体の股間と対応させる部分を意味し、製品によって、図示形態のように物品の前後方向中央若しくはその近傍から前側の所定部位までの範囲であったり、物品の前後方向中央の所定範囲であったりするものである。物品の前後方向中間あるいは吸収体の前後方向中間に幅の狭い括れ部分を有する場合は、いずれか一方又は両方の括れ部分の最小幅部位を前後方向中央とする所定の前後方向範囲を意味する。また、「前側部分(腹側部分)」は股間部よりも前側の部分を意味し、「後側部分(背側部分)」は股間部よりも後側の部分を意味する。
図1〜図4は、本発明に係るパッドタイプ使い捨ておむつ例200を示している。このパッドタイプ使い捨ておむつ200は、股間部C2と、その前後両側に延在する前側部分F2及び後側部分B2とを有するものである。各部の寸法は適宜定めることができ、例えば、物品全長(前後方向長さ)Lは350〜700mm程度、全幅W1は130〜400mm程度(ただし、おむつの吸収面の幅より広い)とすることができ、この場合における股間部C2の前後方向長さは10〜150mm程度、前側部分F2の前後方向長さは50〜350mm程度、及び後側部分B2の前後方向長さは50〜350mm程度とすることができる。
パッドタイプ使い捨ておむつ200は、外面に外装シート32が積層された不透液性バックシート21の内面と、透液性トップシート22との間に、吸収体23が介在された基本構造を有している。
吸収体23の裏面側には、不透液性バックシート21が吸収体23の周縁より若干食み出すように設けられている。不透液性バックシート21としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。
また、不透液性バックシート21の外面は、不織布からなる外装シート32により覆われており、この外装シート32は、所定の食み出し幅をもってバックシート21の周縁より外側に食み出している。外装シート32としては各種の不織布を用いることができる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
吸収体23の表面側は、透液性トップシート22により覆われている。図示形態ではトップシート22の側縁から吸収体23が一部食み出しているが、吸収体23の側縁が食み出さないようにトップシート22の幅を広げることもできる。トップシート22としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
トップシート22と吸収体23との間には、中間シート25を介在させるのが望ましい。この中間シート25は、吸収体23により吸収した尿の逆戻りを防止するために設けられるものであり、保水性が低く、且つ透液性の高い素材、例えば各種の不織布やメッシュフィルム等を用いるのが望ましい。トップシート22の前端を0%としトップシート22の後端を100%としたとき、中間シート25の前端は0〜11%の範囲に位置しているのが好ましく、中間シート25の後端は92〜100%の範囲に位置しているのが好ましい。また、中間シート25の幅W4は後述する吸収体23の括れ部分23nの最小幅W5の50〜100%程度であるのが好ましい。
パッドタイプ使い捨ておむつ200の前後方向両端部では、外装シート32および透液性トップシート22が吸収体23の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在されて貼り合わされ、吸収体23の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。パッドタイプ使い捨ておむつ200の両側部では、外装シート32が吸収体23の側縁よりも外側にそれぞれ延在され、この延在部からトップシート22の側部までの部分の内面には、立体ギャザー24を形成するギャザーシート24sの幅方向外側の部分24xが前後方向全体にわたり貼り付けられ、吸収体23の存在しないサイドフラップ部SFを構成している。これら貼り合わせ部分は、図1では点模様で示されており、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成できる。外装シート32を設けない場合、外装シート32に代えて不透液性バックシート21をサイドフラップ部SFまで延在させ、サイドフラップ部SFの外面側を形成することができる。
ギャザーシート24sの素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。
ギャザーシート24sの幅方向中央側の部分24cはトップシート22上にまで延在しており、その幅方向中央側の端部には、細長状弾性部材24Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されている。この細長状弾性部材24Gとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
また、両ギャザーシート24sは、幅方向外側の部分24xが前後方向全体にわたり物品内面(図示形態ではトップシート22表面および外装シート32内面)に貼り合わされて固定されるとともに、幅方向中央側の部分24cが、前後方向の両端部では物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に貼り合わされて固定され、かつ前後方向の両端部間では物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に固定されていない。この非固定部分は、図1に示されるように、物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に対して弾力的に起立する漏れ防止壁となる部分であり、その起立基端24bはギャザーシート24sにおける幅方向外側の固定部分24xと内側の部分24cとの境に位置する。
吸収体23としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて粒子状等の高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子を混合する場合等、必要に応じて、吸収体23はクレープ紙等の包装シート26により包むことができる。また、吸収体23の形状は、相対的に前側の部分が後側の部分よりも幅狭な帯状、あるいは長方形状、台形状等、適宜の形状とすることができる。
吸収体23における繊維目付け及び高吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは100〜600g/m2程度とするのが好ましく、また吸収性ポリマーの目付け0〜400g/m2程度とするのが好ましい。
吸収体23は、股間部C2を含む前後方向中間の所定部分が幅の狭い括れ部分23nとして形成されている。この括れ部分23nの最小幅W5は、括れ部分23nの前後に位置する非括れ部分の幅W2の50〜65%程度であるのが好ましい。また、物品前端を0%とし物品後端を100%としたとき、括れ部分23nの前端は10〜25%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分23nの後端は40〜65%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分23nの最小幅W5となる部位(最小幅部位)は25〜30%の範囲に位置しているのが好ましい。
特徴的には、パッドタイプ使い捨ておむつ200の股間部C2は、装着者の排泄口と対向する部位を含む排泄口対向部201と、その左右両側の部分である、装着者の内腿と対向する部位を含む内腿対向部202とを有する程度の幅とされており、これら排泄口対向部201及び内腿対向部202は吸収体23を内蔵する部分とされている。股間部C2の幅W3は、大人用の場合、150cm以上、特に200〜260cm程度とすることができる。また、排泄口対向部201及び内腿対向部202に吸収体23を内蔵する形態としては、図示形態のように排泄口対向部201及び内腿対向部202にわたる一体的な吸収体23を備える形態の他に、各部201,202に個別の吸収体23を備える形態を採用することもできる。
そして、吸収体23は、排泄口対向部201と内腿対向部202との間に、前後方向に延びる所定幅のスリット40を有している。また、このスリット40の上を通る液透過性の表側層として、図示形態ではトップシート22及びセカンドシート25を有しているが、セカンドシート25を省略した場合にはトップシート22のみが表側層となり、他のシートが介在すれば当該他のシートを含めて表側層となる。ただし、図示形態の包装シート26の表側部分のように、スリット40の上を通らずに、スリット40内に落ち込むシートは表側層に含まれない。
スリット40は股間部C2に設けられている限り、その前後方向の長さ40Lは特に限定されず、したがって吸収体23の前後方向全体にわたり設けることもできるが、図示形態のように前側部分F2の股間側端部から後側部分B2の股間側端部まで延在させることが望ましい。また、図8に示すように、スリット40の後側の部分を幅方向外側に向かうように曲げたり(前側も同様に曲げることができる)、図9に示すように、幅方向中央に他のスリット41を設けたりすることもできる。より具体的には、使い捨ておむつ200の前端を0%とし、使い捨ておむつ200の後端を100%としたとき、スリット40の前端は15〜30%の範囲に位置しているのが好ましく、スリット40の後端は40〜70%の範囲に位置しているのが好ましい。
スリット40の幅40W(図示形態の場合、排泄口対向部201と内腿対向部202との間隔に等しい)は、対向する側壁が離間している限り特に限定されないが、通常の場合5〜25mm程度とすることができる。ただし、隙間の幅が無い(対向する側壁が接触する)スリットは「所定幅の」という条件を満たさず、後述するせん断的変形のための空間210が形成されないため、本発明のスリット40には含まれない。
スリット40が排泄口対向部201と内腿対向部202との間に位置する限り、左右のスリット40の間隔40Dは適宜定めることができるが、通常の場合、吸収体23の括れ部分23nの最小幅W5の10〜30%程度であるのが好ましい。
大人用における各部の寸法の一例を挙げると次のとおりである。
製品全長L:630mm
製品前端からスリット40の前端までの長さ40F:120mm
製品後端からスリット40の後端までの長さ40B:290mm
左右のスリット40の間隔40D:25mm
スリット40の幅40W:20mm
スリット40の前後方向長さ40L:220mm
また、表側層におけるスリット40上の位置には、細長状の弾性伸縮部材42が前後方向に沿って伸長状態で固定されている。この弾性伸縮部材42は、前後方向においては一部がスリット40上に位置している限り、図示形態のように両端側又は一端側がスリット40より食み出していても良く、また全体がスリット40上に位置していても良い。各スリット40上に設ける弾性伸縮部材42の本数は、図示形態と異なり、複数本とすることもでき、その場合、複数本の弾性伸縮部材の全てをスリット上に配置することが望ましい。
弾性伸縮部材42の固定時の伸長率は適宜定めれば良いが、通常の場合180〜260%程度とすることが好ましい。また、弾性伸縮部材42の太さも適宜定めれば良いが、通常の場合470〜940dtex程度とすることが好ましい。
以上のように構成されたパッドタイプ使い捨ておむつ200では、装着者の股間に装着するとき、図5(a)に示すように、股間部C2の排泄口対向部201が内腿対向部202に対して持ち上がり、かつ内腿対向部202が内腿に沿うように下降してフィットすることになる。そしてこの際、凹部又はスリット40及び弾性伸縮部材42の位置関係により、凹部又はスリット40の断面空間210がせん断的変形(両側壁が接近しつつ幅方向内側の側壁が幅方向外側の側壁に対して上昇する)し、股間部C2の排泄口対向部201が内腿対向部202に対して段差をもって持ち上がるようになる。よって、吸収性物品では排泄口へのフィット性が向上する。
これに対して、図5(b)に示すように、スリット40の裏側に弾性伸縮部材42を配置した場合、スリット40の裏側からその両側を持ち上げることになるため、図5(a)に示すような空間210のせん断的変形が発生せず、幅方向全体が弓なりに持ち上がり、結果的に排泄口へのフィット性が不十分となり易い。また、図5(b)に示すように、幅方向全体を弓なりに持ち上げると体との隙間が少なくなり過ぎ、例えば使い捨ておむつにおける大量の排尿の際等に横漏れし易くなるが、図5(a)に示すように、排泄口対向部201と内腿対向部202との間に段差があると、この段差部分と体との間には隙間が形成され易くなり、横漏れのリスクは少ないものとなる。なお、図5中の二点鎖線で示す部分が装着者の股間の辺りを表している。
他方、図示形態のような吸収体23を厚さ方向に貫通するスリット40に代えて、表側から裏側に窪む凹部を設け、この凹部内の空間210によりスリット40の形態と同様の装着時のせん断的変形を発生させることもできる。このような凹部はエンボス加工のように吸収体を部分的に圧縮することにより形成する他、素材を部分的に低目付とすることにより形成することもできる。ただし、せん断的変形を容易ならしめるためには、図示形態のように吸収体23にスリット40を設けることが好ましい。
また、吸収体23に単にスリット40を設けただけであるとせん断的変形のための空間210が潰れてしまうおそれがあるため、吸収体23を包む包装シート26を利用し、図示形態のように、包装シート26における吸収体23の表側に位置する部分のうち、スリット40と対応する部位は、スリット40の表側の開口からスリット40の内壁に沿ってスリット40の裏側の開口まで落ち込ませ、包装シート26における吸収体23の裏側に位置する部分に接合すると、せん断的変形のための空間210が確実に維持される構造となるため好ましい。
表側層に対する弾性伸縮部材42の取り付け構造は特に限定されず、例えば図6に示すように、トップシート22上に固定用シート43を貼り付けるとともに、それらシート22,43間に弾性伸縮部材42を挟み、ホットメルト接着剤により固定する構成としたり、図7に示すように、固定用シート44の両端部を折り返した二層構造部分に弾性伸縮部材42を挟み、ホットメルト接着剤により固定したものをトップシート22上(スリット40の上であれば他の部位でも良い)にホットメルト接着剤等により貼り付けたり、図示しないが、トップシート22と中間シート25との間に弾性伸縮部材42を挟み、ホットメルト接着剤により固定する構成としたりすることもできる。
特に、図4に示すように、トップシート22(表側層の構成シートであれば良い)におけるスリット40上に位置する部分をZ字状に折り畳んでホットメルト接着剤等により倒伏状態で固定し、当該Z字状に折り畳まれた部分22zがスリット40上に幅方向に架け渡された状態とするとともに、このZ字状に折り畳まれた部分22zのシート間に弾性伸縮部材42をホットメルト接着剤等により固定すると、スリット40上に位置する部分22zの剛性が高いこともあってスリット40内に落ち込み難くなり、前述のせん断的変形のための空間210がしっかりと維持されるため好ましい。また、このようにトップシート22を利用することで、シートを別途追加せずに弾性伸縮部材42を固定できるという利点もある。なお、折り畳み部分22zは、弾性伸縮部材42の取付位置以外では対向面を接合しなくても良いが、折り畳み部分22zの形状安定性を高めるために、図示形態のように折り畳み部分22zの対向面全体を接合するのも好ましい。
<その他>
上記例では、吸収体23が一層構造のものとされているが、二層構造とすることもでき、その場合、スリット40(又は凹部)はいずれか一方(特に上層が好ましい)に設ける他、厚み方向において上層及び下層の両者にわたるように設けることもできる。
本発明は、パッドタイプ使い捨ておむつ、パンツタイプ若しくはテープタイプ使い捨ておむつ等の、使い捨ておむつの他、生理用ナプキン等、吸収性物品全般に利用できるものである。
B2…後側部分、C2…股間部、F2…前側部分、21…不透液性バックシート、22…トップシート、23…吸収体、24…立体ギャザー、24s…ギャザーシート、25…中間シート、26…包装シート、32…外装シート、40…スリット、41…他のスリット、42…弾性伸縮部材、43…固定用シート、200…パッドタイプ使い捨ておむつ、201…排泄口対向部、202…内腿対向部、210…空間。

Claims (3)

  1. 股間部と、股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する前側部分及び後側部分とを有しており、
    前記股間部は、装着者の排泄口と対向する部位を含む排泄口対向部と、その左右両側の部分である、装着者の内腿と対向する部位を含む内腿対向部とを有するとともに、前記排泄口対向部及び内腿対向部に吸収体が設けられている、使い捨ておむつにおいて、
    前記吸収体は、前記排泄口対向部と前記内腿対向部との間に、前後方向に延びる所定幅の凹部又はスリットを有しており、
    前記凹部又はスリットの上を通る液透過性の表側層を有しており、
    前記表側層における前記凹部又はスリット上の位置に、細長状の弾性伸縮部材を前後方向に沿って伸長状態で固定した、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記吸収体は前記スリット有するものであり、
    前記吸収体を包む包装シートを有し、
    前記包装シートにおける前記吸収体の表側に位置する部分のうち、前記スリットと対応する部位は、前記スリットの表側の開口から前記スリットの内壁に沿って前記スリットの裏側の開口まで落ち込み、前記包装シートにおける前記吸収体の裏側に位置する部分に接合されている、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記表側層は、前記凹部又はスリット上に位置する部分がZ字状に折り畳まれて倒伏状態で固定されたシートからなり、前記Z字状に折り畳まれた部分のシート間に前記弾性伸縮部材が固定されており、かつ前記Z字状に折り畳まれた部分が前記凹部又はスリットの上に幅方向に架け渡されている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
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