JP2015103161A - 画像形成装置、操作画面の表示方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、操作画面の表示方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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美絵 川端
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Abstract

【課題】タッチパネルに対する操作に基づく表示の処理を従来よりも確実に再現する。【解決手段】画像形成装置1に、次の手段を設ける。通常モードにおいてタッチパネル10k3に対して一連のタッチイベントが行われるごとに、この一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する、ジェスチャ判別部104。判別されたジェスチャを示す操作ログデータ5Fを記憶する操作ログデータ記憶部122。液晶ディスプレイに操作画面を表示させる表示制御処理を、通常モードの場合はジェスチャ判別部104が判別したジェスチャに基づいて決定し、再現モードの場合は操作ログデータ5Fに基づいて決定するジェスチャ応答処理決定部105。決定した表示制御処理を実行する画面等制御部108。【選択図】図8

Description

本発明は、タッチパネルに対する操作に応じてディスプレイに画像を表示する技術に関する。
近年、コピー、スキャン、ファックス、PCプリント、およびボックス(ドキュメントサーバ)など様々な機能が備わった画像形成装置が普及している。このような画像形成装置は、「複合機」または「MFP(Multi Function Peripherals)」と呼ばれることもある。
ADF(Auto Document Feeder)、印刷エンジン、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、および大容量記憶装置などのハードウェアの性能が向上したり、ソフトウェアの開発の環境が整備されたりするのに伴い、上述の機能とともに用いられる付随的な様々な機能が開発されている。
このように、画像形成装置は、多機能化されている。多機能化が進めば、ユーザは、様々な処理を画像形成装置に実行させることができるようになる。
しかし、実行させることができる処理のバリエーションが増えれば増えるほど、画像形成装置の操作が複雑になりやすい。管理者が行うべき設定の操作も同様に、複雑になりやすい。
そこで、手本となる操作のログを予め記録しておき、操作の仕方を知りたいユーザのために、このログに基づいて操作を再現する方法が、提案されている(特許文献1、2)。ユーザは、操作が再現されるときにディスプレイに表示される画面の遷移を見ることによって、操作の仕方を確認することができる。
特開2000−235549号公報 特開平7−160149号公報 特開2013−222229号公報
また、タッチパネルディスプレイのタッチパネルとしてマルチタッチに対応したタッチパネルが採用され、様々なジェスチャを認識できるようになった(特許文献3)。これにより、画面およびそれを構成する各オブジェクトに対して様々な操作を行うことができるようになった。したがって、近年、ますます、画像形成装置の操作が複雑になっている。
そこで、特許文献1、2に記載される方法によって、手本となる操作のログを予め記録しておき操作の仕方を知りたいユーザのためにこのログに基づいて操作を再現することが、考えられる。
しかし、特許文献1に記載される方法は、入力装置としてマウスが用いられる場合の方法である。また、特許文献2に記載される方法は、入力装置としてキーが用いられる場合の方法である。よって、これらの従来の方法では、入力装置としてタッチパネルが用いられる場合に、操作に基づく表示の処理を上手く再現することができないことがある。
本発明は、このような問題点に鑑み、タッチパネルに対する操作に基づく表示の処理を従来よりも確実に再現することを、目的とする。
本発明の一形態に係る画像形成装置は、ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有し、前記タッチパネルに対して操作が行われるごとに処理を行う通常モードおよび当該操作の記録に基づいて処理を行う再現モードを備える画像形成装置であって、前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する、ジェスチャ判別手段と、前記ジェスチャ判別手段によって判別された前記ジェスチャを示すジェスチャログデータを記憶する記憶手段と、前記ディスプレイに操作画面を表示させる表示制御処理を、前記通常モードの場合は前記ジェスチャ判別手段によって判別された前記ジェスチャに基づいて決定し、前記再現モードの場合は前記記憶手段に記憶されている前記ジェスチャログデータに基づいて決定する処理決定手段と、前記処理決定手段によって決定した前記表示制御処理を実行する表示制御手段と、を有する。
前記操作画面が第一の領域および第二の領域に分かれている場合は、前記ジェスチャ判別手段は、前記タッチパネルの全範囲の中の前記第一の領域に対応する第一の範囲に対する前記一連のタッチイベントについて、前記ジェスチャを判別し、前記記憶手段は、前記通常モードにおける、前記タッチパネルの全範囲の中の前記第二の領域に対応する第二の範囲に対する前記一連のタッチイベントを示すタッチイベントログデータをさらに記憶し、前記処理決定手段は、前記表示制御処理を、前記通常モードの場合は、前記一連のタッチイベントが前記第一の範囲に対するものであれば前記ジェスチャ判別手段によって判別された前記ジェスチャに基づいて決定し前記第二の範囲に対するものであれば当該一連のタッチイベントがなされた位置にあるオブジェクトに基づいて決定し、前記再現モードの場合は、前記一連のタッチイベントが前記第一の範囲に対するものであれば前記ジェスチャログデータに基づいて決定し前記第二の範囲に対するものであれば前記タッチイベントログデータに基づいて決定する。
好ましくは、前記ジェスチャログデータには、前記ジェスチャが行われた第一の時刻がさらに示され、前記タッチイベントログデータには、前記一連のタッチイベントが行われた第二の時刻がさらに示され、前記表示制御手段は、前記再現モードの場合は、前記第一の時刻および前記第二の時刻に基づいて前記表示制御処理を実行する。
本発明の他の一形態に係る画像形成装置は、ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有する画像形成装置であって、前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する、ジェスチャ判別手段と、前記ジェスチャ判別手段によって判別された前記ジェスチャを示すジェスチャログデータを生成する生成手段と、前記ジェスチャログデータを出力する出力手段と、を有する。
本発明の他の一形態に係る画像形成装置は、ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有し、前記タッチパネルに対して操作が行われるごとに処理を行う通常モードおよび当該操作の記録に基づいて処理を行う再現モードを備える画像形成装置であって、前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する、ジェスチャ判別手段と、他の画像形成装置の第二のタッチパネルに対する一連のタッチイベントが表わすジェスチャを示すジェスチャログデータを取得する取得手段と、前記ディスプレイに操作画面を表示させる表示制御処理を、前記通常モードの場合は前記ジェスチャ判別手段によって判別されたジェスチャに基づいて決定し、前記再現モードの場合は前記取得手段によって取得された前記ジェスチャログデータに基づいて決定する処理決定手段と、前記処理決定手段によって決定した前記表示制御処理を実行する表示制御手段と、を有する。
本発明によると、タッチパネルに対する操作に基づく表示の処理を従来よりも確実に再現することができる。
ネットワークシステムの例を示す図である。 画像形成装置の外観および内部の例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。 操作パネルユニットの構成の例を示す図である。 位置対応データの例を示す図である。 コピージョブ画面の例を示す図である。 バッジ列とコピージョブ画面との関係を説明するための図である。 画像形成装置の機能的構成の例および操作の記録の際のデータの流れの例を示す図である。 基本的なタッチ操作の例を示す図である。 ジェスチャ判別部の構成の例を示す図である。 ファックス送信ジョブ画面の例を示す図である。 操作ログデータの例を示す図である。 画像形成装置の機能的構成の例および操作の再現の際のデータの流れの例を示す図である。 フリックの軌跡の例を示す図である。 ダブルタップの軌跡の例を示す図である。 ハードキーパネル下方画像およびハードキーパネル右方画像の例を示す図である。 画像形成装置の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。 記録処理の流れの例を説明するフローチャートである。 再生処理の流れの例を説明するフローチャートである。 操作ログデータの生成時における画面の遷移およびユーザの操作の例を示す図である。 操作ログデータの生成時における画面の遷移およびユーザの操作の例を示す図である。 操作ログデータの生成時における画面の遷移およびユーザの操作の例を示す図である。 操作ログデータの例を示す図である。 操作の再現時における画面の遷移の例を示す図である。 操作の再現時における画面の遷移の例を示す図である。 操作の再現時における画面の遷移の例を示す図である。 操作の再現時における画面の遷移の例を示す図である。
図1は、ネットワークシステム100の例を示す図である。図2は、画像形成装置1の外観および内部の例を示す図である。図3は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図4は、操作パネルユニット10kの構成の例を示す図である。図5は、位置対応データ5Uの例を示す図である。図6は、コピージョブ画面3Cの例を示す図である。図7は、バッジ列4Lとコピージョブ画面3Cとの関係を説明するための図である。図8は、画像形成装置1の機能的構成の例および操作の記録の際のデータの流れの例を示す図である。
図1に示すように、ネットワークシステム100は、複数台の画像形成装置1、端末装置2、および通信回線NWなどによって構成される。各画像形成装置1と端末装置2とは、通信回線NWを介して通信を行うことができる。通信回線NWとして、公衆回線、専用線、インターネット、またはいわゆるLAN(Local Area Network)回線などが用いられる。以下、各画像形成装置1を「画像形成装置1A」、「画像形成装置1B」、…と区別して記載することがある。
画像形成装置1は、一般にMFP(Multi Function Peripherals)または複合機と呼ばれる画像処理装置であって、コピー、PCプリント(ネットワークプリンティング)、ファックス、スキャン、およびボックスなどの機能を集約した装置である。
ボックス機能は、ユーザごとに「ボックス」または「パーソナルボックス」などと呼ばれる記憶領域を与えておき、各ユーザが自分の記憶領域によって画像ファイルなどのドキュメントデータを保存し管理するための機能である。ボックスは、パーソナルコンピュータにおける「フォルダ」または「ディレクトリ」に相当する。
図2または図3に示すように、画像形成装置1は、メインCPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、大容量記憶装置10d、スキャンユニット10e、NIC(Network Interface Card)10f、モデム10g、接続インタフェースボード10h、プリントユニット10i、後処理装置10j、および操作パネルユニット10kなどによって構成される。
スキャンユニット10eは、用紙に記されている写真、文字、絵、図表などの画像を読み取って画像データを生成する。具体的には、スキャンユニット10eは、イメージセンサ10e1、ADF(Auto Document Feeder)10e2、読取用スリット10e3、およびプラテンガラス10e4などによって構成される。
ADF10e2は、セットされた用紙を1枚ずつ読取用スリット10e3へ搬送する。すると、イメージセンサ10e1は、用紙が読取用スリット10e3を通過する際に、用紙から画像を読み取り、画像の電子データを生成する。また、ユーザがプラテンガラス10e4に原稿をセットした場合は、イメージセンサ10e1は、プラテンガラス10e4を走査することによって、用紙から画像を読み取り、画像の電子データを生成する。
NIC10fは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルによって端末装置2などの装置と通信を行う。
モデム10gは、固定電話網を介してG3などのプロトコルによってファックス端末と通信を行う。
接続インタフェースボード10hは、周辺機器を画像形成装置1に接続するための装置である。接続インタフェースボード10hとして、例えば、USB(Universal Serial Bus)ボードまたはIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ボードなどが用いられる。
プリントユニット10iは、スキャンユニット10eによって読み取られた画像、または、NIC10f、モデム10g、もしくは接続インタフェースボード10hを介して入力された画像を、用紙に印刷する。具体的には、プリントユニット10iは、エンジン部10i1、給紙トレイ10i2、大容量給紙タンク10i3、および用紙搬送機構10i4などによって構成される。
給紙トレイ10i2は、1つまたは複数、プリントユニット10iに設けられている。それぞれに、所定のサイズの用紙(白紙)が格納される。大容量給紙タンク10i3にも、所定のサイズの用紙(白紙)が格納されるが、給紙トレイ10i2よりも容量が大きい。よって、通常、最もよく使用されるサイズの用紙が格納される。
用紙搬送機構10i4は、給紙トレイ10i2または大容量給紙タンク10i3から用紙を1枚ずつエンジン部10i1へ搬送する。エンジン部10i1は、用紙に画像を印刷する。そして、用紙搬送機構10i4は、画像が印刷された用紙を排紙トレイまたはビンへ搬出する。なお、後処理(ステープルで綴じる処理またはパンチ穴を開ける処理など)が必要な場合は、画像が印刷された用紙を後処理装置10jへ搬送する。
後処理装置10jは、画像が印刷された1枚または複数の用紙に対して、適宜、上述の後処理を施す。
操作パネルユニット10kは、ユーザインタフェースのユニットであって、図4に示すように、ハードキーパネル10k1、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)10k2、およびタッチパネル10k3などによって構成される。
ハードキーパネル10k1は、テンキー1kt、スタートキー1ks、ストップキー1kp、リセットキー1kr、電源キー1ke、およびファンクションキー1kf1〜1kf7などのキーによって構成される入力装置である。これらのキーは、液晶ディスプレイ10k2に表示されるキー(いわゆるソフトウェアキー)と区別するために、一般に、「ハードキー」または「ハードウェアキー」と呼ばれることがある。また、ファンクションキー1kf1〜1kf7のうち、ファンクションキー1kf2には、後述する操作の記録の開始および終了のコマンドが割り当てられている。ファンクションキー1kf4には、後述するホーム画面3Tの表示のコマンドが割り当てられている。そこで、以下、ファンクションキー1kf2を「開始終了コマンドキー1kf2」と記載し、ファンクションキー1kf4を「ホームキー1kf4」と記載する。
液晶ディスプレイ10k2には、ユーザへのメッセージを示す画面、処理の結果を示す画面、またはユーザが画像形成装置1に対して指示もしくは条件を入力するための画面などが表示される。
タッチパネル10k3は、液晶ディスプレイ10k2の表示面の全体を覆うように固定的に設けられており、タッチされた(押された)位置を検知し、メインCPU10aにその位置を通知する。タッチパネル10k3として、例えば、静電容量方式のタッチパネル、表面弾性波方式のタッチパネル、または電磁誘導方式のタッチパネルなどが用いられる。
図5のような、タッチパネル10k3の各位置が液晶ディスプレイ10k2のどの位置の上にあるのかを示すデータ(例えば、テーブル)が、予め用意されている。つまり、タッチパネル10k3の各位置と液晶ディスプレイ10k2の各位置との対応関係を示すデータが、予め用意されている。以下、このデータを「位置対応データ5U」と記載する。また、タッチパネル10k3における位置を「タッチパネル平面位置P」と記載し、液晶ディスプレイ10k2における位置を「ディスプレイ平面位置Q」と記載する。
メインCPU10aは、タッチパネル10k3がタッチされた際に、タッチされたタッチパネル平面位置Pに対応するディスプレイ平面位置Qを位置対応データ5Uに基づいて求め、このディスプレイ平面位置Qがタッチされたものとして、処理を行うことができる。さらに、液晶ディスプレイ10k2に現在表示されている画面(以下、「カレント画面」と記載する。)の中の、このディスプレイ平面位置Qの画素がタッチされたものとして、処理を行うことができる。
このような仕組みにより、ユーザは、カレント画面を、タッチパネル10k3を介してタッチして操作することができる。
画面には、様々な種類のオブジェクトが配置されている。例えば、図6のコピージョブ画面3Cには、クローズボタン4A、右スクロールボタン4B1、左スクロールボタン4B2、複数のオプション機能バッジ4C、複数のマーカ4D、およびスライドゲージ4Eなどのオブジェクトが配置されている。
クローズボタン4Aは、コピージョブ画面3Cを閉じて1つ前の画面を再び表示させるためのボタンである。
オプション機能バッジ4Cは、オプション機能を表わすアイコンであり、画像形成装置1に備わっているオプション機能ごとに1つずつ用意されている。オプション機能バッジ4Cは、横一列に並んでおり、バッジ列4Lを形成している。しかし、すべてのオプション機能バッジ4Cを、同時に配置することができない。つまり、コピージョブ画面3Cには、図7に示すように、一部のオプション機能バッジ4Cのみが現われ、残りのオプション機能バッジ4Cが現われない。
ユーザは、バッジ列4Lをスクロールさせることによって、残りのオプション機能バッジ4Cを順次表示させることができる。以下、各オプション機能バッジ4Cを左から順に「オプション機能バッジ4Ca」、「オプション機能バッジ4Cb」、…、「オプション機能バッジ4Cz」と区別して記載することがある。
右スクロールボタン4B1は、バッジ列4Lを右から左へスクロールさせるためのボタンである。左スクロールボタン4B2は、バッジ列4Lを左から右へスクロールさせるためのボタンである。
マーカ4Dも、オプション機能バッジ4Cと同様、横一列に並んでいる。マーカ4の個数は機能バッジ4Cの個数と同じである。そして、左のマーカ4から順に機能バッジ4Ca、機能バッジ4Cb、…、機能バッジ4Czに対応している。ただし、すべてのマーカ4Dが、同時にコピージョブ画面3Cに現われている。以下、オプション機能バッジ4Ca、オプション機能バッジ4Cb、…、オプション機能バッジ4Czに対応するマーカ4Dをそれぞれ「マーカ4Da」、「マーカ4Db」、…、「マーカ4Dz」と区別して記載することがある。
スライドゲージ4Eは、スライドバー4E1およびウィンドウ4E2によって構成される。スライドバー4E1は、ドラッグまたはフリックに応じて左または右に移動する。
ウィンドウ4E2は、スライドバー4E1の真上に設けられている。さらに、コピージョブ画面3Cに現在配置されているオプション機能バッジ4Cに対応する個数のマーカ4Dを囲っている。
ウィンドウ4E2は、スライドバー4E1に固定されている。したがって、ウィンドウ4E2は、スライドバー4E1が移動すると、一緒に移動する。ユーザは、ウィンドウ4E2に囲われるマーカ4Dを、スライドバー4E1を操作することによって変えることができる。ウィンドウ4E2に囲われているマーカ4Dが変わると、それに伴い、バッジ列4Lがスクロールし、コピージョブ画面3Cに配置されるオプション機能バッジ4Cが変わる。
また、ユーザは、バッジ列4Lを直接ドラッグまたはフリックすることによって、スクロールさせることもできる。
右スクロールボタン4B1または左スクロールボタン4B2によってバッジ列4Lがスクロールした場合は、コピージョブ画面3Cにおけるオプション機能バッジ4Cの新たな配置に応じて、スライドゲージ4Eが移動する。
ところで、液晶ディスプレイ10k2は、全体が1つの領域である画面を表示することもあれば、複数の領域に分割されている画面を表示することもある。以下、画面を構成する領域を「要素領域」と記載する。さらに、要素領域は、シンプル操作領域およびジェスチャ領域のいずれかに分類されている。
「シンプル操作領域」は、ユーザのアクション(操作)として、タップのみを受け付ける領域である。一方、「ジェスチャ領域」は、ユーザのアクションとして、タップ、フリック、ドラッグ、およびダブルタップなど様々なジェスチャを受け付ける領域である。
各画面の各画素がどの要素領域に属するのかは、および、各要素領域がシンプル操作領域およびジェスチャ領域のいずれに属するのかは、予め決められており、各画面の表示用のデータ(以下、「画面データ5W」と記載する。)に定義されている。
図6のコピージョブ画面3Cは、第一の要素領域3C1、第二の要素領域3C2、および第三の要素領域3C3に分割されているが、第一の要素領域3C1はシンプル操作領域に設定され、第二の要素領域3C2および第三の要素領域3C3はジェスチャ領域に設定されている。
図2および図3に戻って、ROM10cまたは大容量記憶装置10dには、上述のコピーおよびPCプリントなどの機能を実現するためのプログラムが記憶されている。さらに、図8に示すタッチイベント受付部101、操作領域判別部102、タッチ応答処理決定部103、ジェスチャ判別部104、ジェスチャ応答処理決定部105、ハードキー操作受付部106、ハードキー応答処理決定部107、画面等制御部108、操作ログデータ生成部121、操作ログデータ記憶部122、操作ログ読出部131、および初期画面表示制御部132などの機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM10bにロードされ、メインCPU10aによって実行される。
図8に示すタッチイベント受付部101ないし条件変更部133は、ユーザが操作パネルユニット10kに対して行った操作に基づいて、画面を表示したりジョブを実行したりするように各ハードウェアを制御する。さらに、操作のログを記録しておき、後に、このログに基づいて操作を再現することができる。
以下、タッチイベント受付部101ないし画面等制御部108の処理を、操作に基づく基本的な処理、操作を記録する処理、および記録に基づいて操作を再現する処理に大別して説明する。また、ユーザのリアルタイムの操作に応じて処理を行うモードを「通常モード」と記載し、記録に基づいて操作を再現し処理を行うモードを「再現モード」と記載する。
〔操作に基づく基本的な処理〕
図9は、基本的なタッチ操作の例を示す図である。図10は、ジェスチャ判別部104の構成の例を示す図である。図11は、ファックス送信ジョブ画面3Fの例を示す図である。
図8のタッチイベント受付部101ないし画面等制御部108は、通常モードにおいて、ハードキーパネル10k1またはタッチパネル10k3に対してユーザがリアルタイムに行う操作に応じて、次のように処理を行う。
タッチパネル10k3は、タッチされたことを検知すると、タッチが終了するまで(つまり、指またはペンなどがタッチパネル10k3から離れるまで)、所定の時間Taごとに、タッチされているタッチパネル平面位置P(以下、「タッチ位置PT」と記載する。)を示すタッチ位置信号5Aを出力する。
タッチイベント受付部101は、タッチ位置信号5Aを受け付けるごとに、このタッチ位置信号5Aに示されるタッチ位置PTに対応するディスプレイ平面位置Q(以下、「タッチ位置QT」と記載する。)を、位置対応データ5U(図5参照)に基づいて算出する。
さらに、タッチイベント受付部101は、タッチ位置信号5Aを受け付けるごとに、および、タッチ位置信号5Aが途切れた場合に、タッチパネル10k3に対して行われたイベント(以下、「タッチイベント」と記載する。)を次のように検知する。
タッチイベント受付部101は、タッチ位置信号5Aを今から所定の時間Ta前に受け付けていなかったが、新たにタッチ位置信号5Aを受け付けた場合は、タッチイベントとして、図9(A)のような「プレス」を検知する。
プレスの後、所定の時間Taごとにタッチ位置信号5Aを受け付けると、タッチイベント受付部101は、タッチイベントとして、図9(B)のような「キープ」を検知する。なお、一般的に、キープを、タッチの位置が変わる「ムーヴ」、および、位置が変わらない「ステイ」の2つに区別することができる。「ムーヴ」および「ステイ」を区別して検知してもよいが、本実施形態では、両者を区別せず一律に「キープ」を検知する。
所定の時間Taよりも長い時間、タッチ位置信号5Aを受け付けなくなった場合、つまり、タッチ位置信号5Aが途切れた場合は、タッチイベント受付部101は、タッチイベントとして、図9(C)のような「リリース」を検知する。
操作領域判別部102は、プレスのタッチ位置信号5A(つまり、1番目のタッチ位置信号5A)がタッチイベント受付部101によって受け付けられた場合に、このタッチ位置信号5Aに基づいて算出されたタッチ位置QTが属する領域の種類を、カレント画面の画面データ5Wに基づいて判別する。具体的には、カレント画面におけるタッチ位置QTの画素が属する要素領域を判別する。そして、この要素領域に設定されている領域の種類(シンプル操作領域またはジェスチャ領域)を判別する。
操作領域判別部102による判別の結果に応じて、タッチ応答処理決定部103、ジェスチャ判別部104、およびジェスチャ応答処理決定部105は、次の処理を行う。
タッチ位置QTの画素の属する要素領域がシンプル操作領域であると判別された場合は、タッチ応答処理決定部103が、ユーザが行ったタッチイベントに対する応答として実行すべき処理を決定する。以下、この処理を「タッチ応答処理」と記載する。決定の方法は従来と同様であるが、ここで、決定の方法の一例を説明する。
上述の通り、タッチイベントとして、タッチイベント受付部101は、プレス、キープ、およびリリースのいずれかを検知する。タッチ応答処理決定部103は、タッチ位置QTの画素および検知されたタッチイベントに応じて処理を決定する。
例えば、タッチ位置QTの画素を含むオブジェクトが図6のコピージョブ画面3Cのクローズボタン4Aであり、かつ、タッチイベントがプレスである場合は、クローズボタン4Aの形態を変える(例えば、色をグレーに変更し、または窪んだ形状に変える)処理をタッチ応答処理に決定する。その後、クローズボタン4Aの中の任意の位置においてリリースがなされた場合は、クローズボタン4Aに予め対応付けられている処理、つまり、コピージョブ画面3Cを閉じて1つ前の画面を表示する処理をタッチ応答処理に決定する。
または、タッチ位置QTの画素を含むオブジェクトが右スクロールボタン4B1であり、かつ、タッチイベントがプレスまたはキープである場合は、バッジ列4Lを右から左へスクロールする処理をタッチ応答処理に決定する。
一方、タッチ位置QTの画素の属する要素領域がジェスチャ領域であると判別された場合は、ジェスチャ判別部104およびジェスチャ応答処理決定部105によって次の処理が行われる。
ジェスチャ判別部104は、タッチイベント受付部101によって連続的に検知されたタッチイベントと各タッチイベントのタッチ位置QTとに基づいて、これらの一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別し、そのジェスチャのパラメータ5Cを決定する。判別および決定の方法は従来と同様であるが、以下、この方法の一例を説明する。
例えば、同じタッチ位置QTにおいてプレス、キープ、およびリリースの組合せの操作が所定の時間Tb(例えば、0.5秒)以内に2回検知された場合は、ジェスチャ判別部104は、ジェスチャがダブルタップであると判別する。同じタッチ位置QTにおいてプレス、キープ、およびリリースの組合せの操作が1回検知されたが、所定の時間Tb以内に同じタッチ位置QTにおいてタッチイベントが検知されなかった場合は、ジェスチャ判別部104は、ジェスチャがタップであると判別する。
なお、操作が速い場合は、キープが検知されないことがある。そこで、プレス、キープ、およびリリースの組合せの操作の代わりにプレスおよびリリースの組合せの操作が検知された場合も、同様に判別する。キープの連続する回数が所定の回数を超える場合は、タップではなくロングタップであると判別してもよい。また、2つのタッチ位置QT同士の距離が所定の範囲内であれば、両タッチ位置QTを同じものとみなしてもよい。
そして、ジェスチャ判別部104は、プレスの際のタッチ位置QTをパラメータ5Cに決定する。
または、プレスが検知された後、一定の方向にタッチ位置QTが所定の速さSa以上の速さで移動しながらキープが検知され、リリースが検知された場合は、ジェスチャ判別部104は、ジェスチャをフリックであると判別する。さらに、プレスの際のタッチ位置QTのほか速さ、時間、および方向をパラメータ5Cに決定する。なお、この速さ、時間、および方向は、画面の全部分または一部分をスクロールさせる際の速さ、時間、および方向である。方向は、プレスの位置を基準とするベクトルによって表わされる。
または、プレスが検知された後、タッチ位置QTが所定の速さSa未満の速さで変化しながらキープが検知された場合は、ジェスチャ判別部104は、ジェスチャをドラッグ(パン)であると判別する。さらに、プレスの際のタッチ位置QTおよびタッチ位置QTの軌跡をパラメータ5Cに決定する。また、リリースの前にドラッグに関係のない操作が行われた場合は、ドラッグがキャンセルされたものとして取り扱ってもよい。例えば、リリースの前にタッチ位置QTの軌跡から外れた位置でタッチがなされた場合に、ドラッグがキャンセルされたものとして取り扱ってもよい。
または、2つのタッチ位置QTにおいてプレスが検知された後、両タッチ位置QTが離れ続けた場合は、ジェスチャ判別部104は、ジェスチャをピンチ(ズーム、ピンチアウト)であると判別する。さらに、プレスの際の両タッチ位置QTを結ぶ線分の中点の座標のほか、ピンチの速さ、時間、および方向をパラメータ5Cに決定する。
ジェスチャ判別部104を、ジェスチャごとの認識部によって構成してもよい。例えば、図10のように、ジェスチャマネージャ140、タップ認識部141、ダブルタップ認識部142、フリック認識部143、ドラッグ認識部144、およびピンチ認識部145によって構成する。各認識部141〜145には、タッチイベント受付部101によってタッチイベントが検出されタッチ位置QTが算出されるごとに、これらの情報が入力される。すると、各認識部141〜145は、自らに対応するジェスチャが行われたか否かを、これらの情報に基づいて認識する。例えば、タップ認識部141はタップが行われたか否かを認識し、ピンチ認識部145はピンチが行われたか否かを認識する。そして、行われたことを認識した場合は、その旨をジェスチャマネージャ140に通知する。ジェスチャマネージャ140は、各認識部141〜145からの通知に基づいて、ジェスチャを判別する。
各認識部として、画像形成装置1のオペレーティングシステムに予め用意されているジェスチャレコグナイザ(Gesture Recognizer)を用いてもよい。この場合は、各ジェスチャのパラメータ5Cは、オペレーティングシステムの仕様に従って決定される。
ジェスチャ応答処理決定部105は、ユーザが行ったジェスチャに対する応答として実行すべき処理を決定する。以下、この処理を「ジェスチャ応答処理」と記載する。決定の方法は従来と同様であるが、ここで、決定の方法の一例を説明する。
例えば、図6のコピージョブ画面3Cの任意のオプション機能バッジ4Cに対してフリックが行われた場合は、ジェスチャ応答処理決定部105は、パラメータ5Cに応じてバッジ列4Lをスクロールする処理をタッチ応答処理に決定する。
または、オプション機能バッジ4Csに対してダブルタップが行われた場合は、ジェスチャ応答処理決定部105は、オプション機能バッジ4Csの形態をオンを表わす形態に変更するとともにウォータマークの適用の有無の設定値をオンに更新する処理をタッチ応答処理に決定する。
ハードキーパネル10k1は、キー(ハードキー)が押されるごとに、そのキーを示す押下キー信号5DをメインCPU10aへ出力する。すると、ハードキー操作受付部106およびハードキー応答処理決定部107によって次の処理が行われる。
ハードキー操作受付部106は、押下キー信号5Dを受け付ける。ハードキー応答処理決定部107は、カレント画面および押下キー信号5Dに基づいて、ユーザがハードキーパネル10k1に対して行った操作に対する応答として実行すべき処理を決定する。以下、この処理を「ハードキー応答処理」と記載する。決定の方法は従来と同様であるが、ここで、決定の方法の一例を説明する。
例えば、任意の画面が表示されているときにファンクションキー1kf1(図4参照)が押された場合は、図11(A)のようなファックス送信ジョブ画面3Fを表示する処理をハードキー応答処理に決定する。
または、ファックス送信ジョブ画面3Fがカレント画面であるときにテンキー1ktによってファックス番号が入力された場合は、そのファックス番号を送信先として受け付けるとともに図11(B)のようにファックス送信ジョブ画面3Fに反映させる処理をハードキー応答処理に決定する。
画面等制御部108は、タッチ応答処理決定部103がタッチ応答処理を決定し、ジェスチャ応答処理決定部105がジェスチャ応答処理を決定し、またはハードキー応答処理決定部107がハードキー応答処理を決定するごとに、決定されたタッチ応答処理、ジェスチャ応答処理、またはハードキー応答処理が実行されるように、各ハードウェアを制御する。以下、タッチ応答処理、ジェスチャ応答処理、およびハードキー応答処理を「応答処理」と総称する。
応答処理は、従来通り、API(Application Program Interface)を介して行うことができる。
そのほか、画面等制御部108は、オペレーティングシステムからの通知に応じて、メッセージウィンドウが表示されるように液晶ディスプレイ10k2を制御する。
〔操作を記録する処理〕
図12は、操作ログデータ5Fの例を示す図である。
ユーザが開始終了コマンドキー1kf2を押すことによって記録の開始のコマンドを入力すると、図8の操作ログデータ生成部121および操作ログデータ記憶部122は、操作パネルユニット10kに対する操作のログを記録する処理を次のように行う。
ユーザは、後に再現させたい一連の操作のうち最初の操作を行う際の画面を液晶ディスプレイ10k2に表示させておく。そして、開始終了コマンドキー1kf2を押し、一連の操作を開始する。
タッチイベント受付部101ないし画面等制御部108は、通常モードの場合と同様、上述の方法によって、一連の操作に応じて処理を行う。
さらに、操作ログデータ生成部121は、図12のような操作ログデータ5Fを生成する処理を次のように実行する。
操作ログデータ生成部121は、空の操作ログデータ5Fを用意する。シンプル操作領域に対する操作が行われた場合は、タッチイベント受付部101によって検知されたタッチイベントごとのレコードを操作ログデータ5Fに追記する。
レコードには、「操作タイプ」として「タッチ」が示され、「操作内容」としてタッチイベント受付部101によって検知されたタッチイベントおよびタッチ位置QTが示される。さらに、直前の(1つ前の)タッチイベント、ジェスチャ、または押下キー信号5Dが検知されまたは受け付けられてからこのタッチイベントを検知するまでの時間が経過時間Trとして示される。
または、ジェスチャ領域に対する操作が行われた場合は、操作ログデータ生成部121は、ジェスチャ判別部104によって判別されたジェスチャのレコードを操作ログデータ5Fに追記する。
このレコードには、「操作タイプ」として「ジェスチャ」が示される。「操作内容」として、ジェスチャ判別部104によって検知されたジェスチャの種類(タップ、ダブルタップ、フリック、ドラッグ、またはピンチなど)および算出されたパラメータ5Cのほか、直前の(1つ前の)ジェスチャ、押下キー信号5D、またはシンプル操作領域に対する最後のタッチイベントが検知されまたは受け付けられてからこのジェスチャに係る最初のタッチイベントが検知されるまでの時間が経過時間Trとして示される。
または、ハードキーパネル10k1のいずれかのキーに対する操作が行われた場合は、操作ログデータ生成部121は、このキーのレコードを操作ログデータ5Fに追記する。
このレコードには、「操作タイプ」として「キー押下」が示され、「操作内容」として押下キー信号5D(押されたハードキー)が示される。さらに、直前の(1つ前の)ジェスチャ、押下キー信号5D、またはシンプル操作領域に対する最後のタッチイベントが検知されまたは受け付けられてからこの押下キー信号5Dが受けられるまでの時間が経過時間Trとして示される。
操作ログデータ生成部121は、終了コマンドが入力されるまでの間、操作があるごとに、操作に応じたレコードを上述の方法で操作ログデータ5Fに追記する。さらに、操作ログデータ生成部121は、操作ログデータ5Fに、開始コマンドが入力された際に液晶ディスプレイ10k2に表示されていた画面の識別子(以下、「開始時画面識別子」と記載する。)を対応付ける。
なお、1番目のレコードの場合は、経過時間Trとして開始コマンドが入力されてから経過した時間が示される。
〔操作を再現する処理〕
図13は、画像形成装置1の機能的構成の例および操作の再現の際のデータの流れの例を示す図である。図14は、フリックの軌跡の例を示す図である。図15は、ダブルタップの軌跡の例を示す図である。図16は、ハードキーパネル下方画像3HK1およびハードキーパネル右方画像3HK2の例を示す図である。
ユーザが操作の再現のコマンド(以下、「再現コマンド」と記載する。)を入力すると、図8の操作ログ読出部131および初期画面表示制御部132は、ユーザが過去に行った一連の操作を再現する処理をタッチ応答処理決定部103、ジェスチャ応答処理決定部105、ハードキー応答処理決定部107、および画面等制御部108と連携して実行する。以下、この処理を、図13などを参照しながら説明する。
操作ログ読出部131は、再現コマンドが入力されると、画像形成装置1を通常モードから再現モードに切り換え、操作ログデータ記憶部122から操作ログデータ5Fを読み出す。
そして、操作ログ読出部131は、操作ログデータ5Fに付されている開始時画面識別子を初期画面表示制御部132に与える。
すると、初期画面表示制御部132は、この開始時画面識別子の画面が表示されるように液晶ディスプレイ10k2を制御する。
また、操作ログ読出部131は、操作ログデータ5Fのレコードを上から順に、タッチ応答処理決定部103、ジェスチャ応答処理決定部105、およびハードキー応答処理決定部107のいずれかに、次のように与える。そして、タッチ応答処理決定部103、ジェスチャ応答処理決定部105、およびハードキー応答処理決定部107は、次のように処理を行う。
操作タイプとして「タッチ」が示されるレコードは、タッチ応答処理決定部103に与えられる。すると、タッチ応答処理決定部103は、このレコードに示されるタッチ位置QTの画素およびタッチイベントに応じてタッチ応答処理を決定する。
操作タイプとして「ジェスチャ」が示されるレコードは、ジェスチャ応答処理決定部105に与えられる。すると、ジェスチャ応答処理決定部105は、このレコードに示されるジェスチャおよびパラメータ5Cに応じてジェスチャ応答処理を決定する。
操作タイプとして「キー押下」が示されるレコードは、ハードキー応答処理決定部107に与えられる。すると、ハードキー応答処理決定部107は、このレコードに示される押下キー信号5Dに応じてハードキー応答処理を決定する。
なお、レコードを各部に与えるタイミングは、各レコードに示される経過時間Trに従う。すなわち、1番目のレコードは、再現コマンドが入力されてから、このレコードに示される経過時間Trが経ったタイミングで、与えられる。N番目(N≧2)のレコードは、(N−1)番目のレコードが与えられてからN番目のレコードに示される経過時間Trが経ったタイミングで、与えられる。また、各応答処理の決定の仕方は、通常モードの場合と同様であり、前に説明した通りである。
そして、画面等制御部108は、通常モードの場合と同様、タッチ応答処理決定部103、ジェスチャ応答処理決定部105、またはハードキー応答処理決定部107によって応答処理が決定されるごとに、それが実行されるように各ハードウェアを制御する。
このように操作ログデータ5Fに基づいて操作を再現すると、画面が遷移する。ユーザは、これを見ることによって、どのような操作が行われたのかを推定することができる。
ユーザがさらに容易に推定できるようにするために、画面等制御部108は、画面にタッチ位置QTを表わすマークを重ねて表示させてもよい。例えば、図14のように、フリックの際の全部または一部のタッチ位置QTを表わすマークを軌跡として表示させてもよい。これにより、ユーザは、フリックの強さを容易に推定することができる。
また、ジェスチャ判別部104によって判別されたジェスチャに応じてタッチ位置QTを表わすマークの形態を変えてもよい。例えば、フリックの場合は、画面等制御部108は、図14に示したように、タッチ位置QTを表わすマークとして太線の真円を表示させる。ドラッグの場合は、点線の三角形を表示させる。
または、ダブルタップの場合に、画面等制御部108は、図15のように、二重丸を表示させる。1回目のタップ(プレスからリリースまでの一連のタッチ)のタイミングで内側の丸を表示させ、2回目のタップのタイミングで外側の丸を表示させてもよい。
ハードキーパネル10k1に対する操作を再現しても、どのキーが押されたのかをユーザが推定することができない場合がある。そこで、画面等制御部108は、ハードキーパネル10k1の画像を画面の上に重ねて表示させ、押されたキーの上にマークを表示させてもよい。ハードキーパネル10k1の全部分の画像を表示するのではなく、一部分の画像を表示してもよい。また、常時表示しておくのではなく、ハードキーパネル10k1に対する操作があった際に表示し、その後、閉じてもよい。
例えば、ファンクションキー1kf1がタッチされた時点を含む所定の期間において、画面等制御部108は、図16(A)のように、ハードキーパネル10k1の下方を表わすハードキーパネル下方画面3HK1を表示させる。そして、ファンクションキー1kf1の画像の上に、所定のマーク(例えば、星形のマーク)を表示させる。同様に、ファンクションキー1kf4が操作ログデータ5Fに示される場合は、図16(B)のようなハードキーパネル右方画面3HK2を表示させる。そして、ファンクションキー1kf4の画像の上に、所定のマークを表示させる。
図17は、画像形成装置1の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。図18は、記録処理の流れの例を説明するフローチャートである。図19は、再生処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、画像形成装置1における表示に関する全体的な処理の流れを、図17〜図19などを参照しながら説明する。
画像形成装置1は、電源がオンである間、操作パネルユニット10kに対するユーザの操作に応じて、図17に示すように処理を実行する。
すなわち、画像形成装置1は、開始コマンドが入力されると(#11でYes)、操作のログを記録する処理を、図18に示す手順で実行する(#12)。
図18において、画像形成装置1は、空の操作ログデータ5Fを生成し、カレント画面の開始時画面識別子を対応付ける(#701)。
画像形成装置1は、タッチ位置信号5Aをタッチパネル10k3によって受け付けた場合は(#702でYes)、タッチ位置QTを算出するとともにタッチイベントを判別する(#703)。さらに、タッチ位置QTが属する領域の種類(シンプル操作領域またはジェスチャ領域)を判別する(#704)。
この領域の種類がジェスチャ領域であれば(#705でYes)、画像形成装置1は、ユーザが行ったジェスチャの判別を試みる(#706)。ただし、ジェスチャは複数のタッチの組合せによって表現されるので、未だジェスチャを判別できないことがある。画像形成装置1は、ジェスチャを判別できたら(#707でYes)、判別結果および経過時間Trを示し、操作タイプとして「ジェスチャ」を示すレコードを、操作ログデータ5Fに追記し(#708)、このジェスチャに応じて実行すべき処理の決定を試みる(#709)。そして、処理を決定できたら(#710でYes)、この処理を実行する(#711)。
一方、この領域の種類がシンプル操作領域であれば(#705でNo)、画像形成装置1は、ステップ#703で算出したタッチ位置QTおよび検知したタッチイベントと経過時間Trとを示し、操作タイプとして「タッチ」を示すレコードを、操作ログデータ5Fに追記し(#712)、このタッチイベントに応じて実行すべき処理の決定を試みる(#713)。そして、処理を決定できたら(#714でYes)、この処理を実行する(#715)。
または、画像形成装置1は、押下キー信号5Dをハードキーパネル10k1によって受け付けた場合は(#702でNo、#716でYes)、この押下キー信号5Dに開始終了コマンドキー1kf2が示されていなければ(#717でNo)、この押下キー信号5Dおよび経過時間Trを示し、操作タイプとして「キー押下」を示すレコードを、操作ログデータ5Fに追記する(#718)。このキーの押下に応じて実行すべき処理の決定を試みる(#719)。そして、処理を決定できたら(#720でYes)、この処理を実行する(#721)。
開始終了コマンドキー1kf2が押されるまで、画像形成装置1は、適宜、ステップ#702〜#721の処理を実行する。
そして、画像形成装置1は、開始終了コマンドキー1kf2を示す押下キー信号5Dを受け付けたら(#717でYes)、操作のログを記録する処理を終了する。
図17に戻って、画像形成装置1は、再現コマンドが入力されると(#13でYes)、操作ログデータ5Fに基づいて、ユーザの操作を再現する処理を、図19に示す手順で実行する(#14)。
画像形成装置1は、操作ログデータ5Fを読み出し、操作ログデータ5Fに対応付けられている開始時画面識別子の画面を表示させる(図19の#731)。
画像形成装置1は、操作ログデータ5Fの上から1番目のレコードに注目する(#732、#733)。
注目したレコードに操作タイプとして「押下キー」が示される場合は(#734でYes)、画像形成装置1は、図16で説明したように、ハードキーパネル10k1の画像をカレント画面に重ねて表示するとともに、このレコードに示される押下キー信号5Dに対応するキーにマークを表示する(#735)。そして、このキーの押下に応じて実行すべきハードキー応答処理の決定を試みる(#736)。ハードキー応答処理を決定できたら(#737でYes)、これを実行する(#738)。
または、注目したレコードに操作タイプとして「ジェスチャ」が示される場合は(#734でNo、#739でYes)、画像形成装置1は、このレコードに示される操作内容に応じて実行すべきジェスチャ応答処理の決定を試みる(#740)。ジェスチャ応答処理を決定できたら(#741でYes)、これを実行する(#742)。
または、注目したレコードに操作タイプとして「タッチ」が示される場合は(#734でNo、#739でNo)、画像形成装置1は、このレコードに示される操作内容に応じて実行すべきタッチ応答処理の決定を試みる(#743)。タッチ応答処理を決定できたら(#744でYes)、これを実行する(#745)。
未だ注目していないレコードが操作ログデータ5Fに残っている場合は(#746でYes)、画像形成装置1は、ステップ#733に戻って、これらのレコードのうちの一番上のレコードに注目し、ステップ#734〜#745の処理を適宜、実行する。
図17に戻って、操作の記録および再現以外に関するコマンドなどが入力された場合は(#13でNo)、画像形成装置1は、従来通り、このコマンドなどに基づいて処理を実行する(#15)。
操作ログデータ5Fをサーバまたは可搬型の記録媒体(例えば、USBメモリ)を介して他の画像形成装置1へコピーし、他の画像形成装置1において、これに基づいて操作を再現してもよい。例えば、メーカの事業所の画像形成装置1Aによって作成者がマニュアルとして操作ログデータ5Fを生成し、研修中のサービスエンジニアへ配付する。サービスエンジニアは、画像形成装置1Bの操作ログデータ記憶部122(図8、図13参照)に操作ログデータ5Fをコピーする。再現コマンドを入力することによって、操作を再現させる。そして、この際に表示される画面を見ることによって、操作の仕方を確認する。
ここで、操作ログデータ5Fを画像形成装置1Aで生成し画像形成装置1Bで使用する場合の操作、処理、および画面の遷移を、複写物の綴じ代を「左綴じ」に設定する場合を例に説明する。
〔生成時〕
図20〜図22は、操作ログデータ5Fの生成時における画面の遷移およびユーザの操作の例を示す図である。図23は、操作ログデータ5Fの例を示す図である。
操作用のマニュアルの作成者は、図20(A)のホーム画面3Tが表示されているときに、画像形成装置1Aの開始終了コマンドキー1kf2(図4参照)を押すことによって)開始コマンドを入力する。なお、ホーム画面3Tは、全体がシンプル操作領域である。
すると、画像形成装置1Aは、ハードキーパネル10k1またはタッチパネル10k3に対する操作の記録を開始する。なお、記録の手順は、前に図18で説明した通りである。本例においては、画像形成装置1Aは、まず、空の操作ログデータ5Fを用意し、その後、これに操作の内容を順次書き込む。
作成者は、ホーム画面3Tの中からコピーボタン4TJ1をタップする。すると、画像形成装置1Aは、作成者がコピーボタン4TJ1をタップ(タッチ)している間の各時刻におけるレコードとして、図23のようなレコード5Fa1〜5Fa4を操作ログデータ5Fに追記する。さらに、ホーム画面3Tに代えて図20(B)のようなコピージョブ画面3Cを表示する。
作成者は、バッジ列4Lを左から右へフリックする。バッジ列4Lはジェスチャ領域に属しているので、画像形成装置1Aは、このフリックのレコードとしてレコード5Fbを操作ログデータ5Fに追記する。さらに、バッジ列4Lをスクロールさせる。これにより、バッジ列4Lが図20(C)のように遷移する。
作成者は、オプション機能バッジ4Caをダブルタップする。すると、画像形成装置1Aは、このダブルタップのレコードとしてレコード5Fcを操作ログデータ5Fに追記する。さらに、図21(A)のようにコピージョブ画面3Cの上にダイアログボックス3DB1を表示する。
ダイアログボックス3DB1を見やすくするために、作成者は、ダイアログボックス3DB1の任意の位置でピンチする。すると、画像形成装置1Aは、このピンチのレコードとしてレコード5Fdを操作ログデータ5Fに追記する。さらに、図21(B)のように、ダイアログボックス3DB1を拡大する。なお、ダイアログボックス3DB1は、全体がジェスチャ領域である。
作成者は、プルダウンボタン4PBをタップする。すると、画像形成装置1は、このタップのレコードとしてレコード5Feを操作ログデータ5Fに追記する。さらに、図21(C)のようにダイアログボックス3DB1の上にプルダウンメニュー3PM1を表示する。
作成者は、プルダウンメニュー3PM1の中から「左綴じ」に対応する選択肢4ST1をタップする。すると、画像形成装置1は、このタップのレコードとしてレコード5Ffを操作ログデータ5Fに追記する。さらに、図22(A)のように、選択肢4ST1を、選択されたことを表わす形態(本例では、文字の色と背景の色とを反転させた形態)に変更する。そして、タップが終わった後、所定の時間(例えば、0.5秒)が経過したら、図22(B)のようにプルダウンメニュー3PM1を閉じるとともに、複写物の綴じ代を「左綴じ」に設定する。
作成者は、ハードキーパネル10k1のファンクションキー1kf4を押す。なお、ファンクションキー1kf4は、ホーム画面3Tに戻るためのキーである。すると、画像形成装置1は、このキーの押下のレコードとしてレコード5Fgを操作ログデータ5Fに追記する。さらに、コピージョブ画面3Cを閉じ、図22(C)のように再びホーム画面3Tを表示する。
そして、作成者は、開始終了コマンドキー1kf2を押すことによって終了コマンドを入力する。すると、画像形成装置1は、記録の処理を終了する。また、画像形成装置1は、操作ログデータ5Fに、開始コマンドの入力時のカレント画面つまりホーム画面3Tの識別子を開始時画面識別子として対応付けておく。
以上説明した操作および処理によって、記録すなわち操作ログデータ5Fの生成が完了する。
そして、作成者は、操作ログデータ5Fを可搬型の記録媒体にコピーし、サービスエンジニアに渡す。
〔再現時〕
図24〜図27は、操作の再現時における画面の遷移の例を示す図である。
サービスエンジニアは、画像形成装置1Bに可搬型の記録媒体をセットし、操作ログデータ5Fを操作ログデータ記憶部122にコピーする。そして、再現コマンドを入力する。すると、画像形成装置1Bは、操作ログデータ5Fの各レコードに基づいて次の通り処理を行う。
画像形成装置1Bは、操作ログデータ5Fに対応付けられている開始時画面識別子に従って、図24(A)のようなホーム画面3Tを表示する。操作ログデータ5F(図23参照)の中のレコード5Fa1〜5Fadに基づいて、図24(B)のようにタップを表わすマーク4MAをコピーボタン4TJ1の上に表示し、図24(C)のようにホーム画面3Tに代えてコピージョブ画面3Cを表示する。
画像形成装置1Bは、レコード5Fbに基づいて、図25(A)のように、フリックされたタッチ位置QTに対応するマーク4MB1〜4MB6を表示しながら、バッジ列4Lをスクロールする。
図25(B)のようにスクロールが終わったら、画像形成装置1Bは、レコード5Fcに基づいて、図25(C)のように、ダブルタップに対応するマーク4MCをオプション機能バッジ4Caの上に表示し、コピージョブ画面3Cの上にダイアログボックス3DB1を表示する。
画像形成装置1Bは、レコード5Fdに基づいて、図26(A)のようにピンチの開始位置および方向に対応するマーク4MD1を表示し、ダイアログボックス3DB1を拡大し始める。
図26(B)のようにダイアログボックス3DB1の拡大が終わったら、画像形成装置1Bは、レコード5Feに基づいて、タップを表わすマーク4MEをプルダウンボタン4PBの上に表示し、図26(C)のようにプルダウンメニュー3PM1を表示する。
画像形成装置1Bは、レコード5Ffに基づいて、タップに対応するマーク4MFを選択肢4ST1の上に表示する。そして、選択肢4ST1の形態を図27(A)のように変更した後、図27(B)のように、プルダウンメニュー3PM1を閉じる。
画像形成装置1Bは、レコード5Fgに基づいて、図27(C)のように、コピージョブ画面3Cの上にハードキーパネル右方画面3HK2を表示し、押下を示すマーク4MGをファンクションキー1kf4の画像の上に表示する。そして、ハードキーパネル右方画面3HK2を閉じ、コピージョブ画面3Cに代えてホーム画面3T(図24(A)参照)を再び表示する。
本実施形態によると、従来よりも確実に、タッチパネルに対する操作に基づく表示の処理を再現することができる。特に、ある画像形成装置1で生成した操作ログデータ5Fを、仕様または設定の内容が異なる他の画像形成装置1間で用いた場合であっても、従来よりも確実に再現することができる。よって、画像形成装置1の仕様または設定の内容を問わず、操作ログデータ5Fを配布しエンドユーザまたはサービスエンジニアに操作の仕方を学習してもらうことができる。
本実施形態では、タッチパネル10k3として、指またはペンなどが直接触れたことを検知する方式のタッチパネルを用いたが、非接触式のタッチパネルを用いる場合にも、本発明を適用することができる。液晶ディスプレイ10k2の代わりに、プラズマディスプレイなど他の方式のディスプレイを用いることもできる。
複数の画像形成装置1が異なる機種であっても操作ログデータ5Fを共用できるように、操作ログデータ5FのフォーマットとしてCSV(Comma Separated Value)などの一般的なフォーマットを用いるのが望ましい。
本実施形態で例示した種類以外のジェスチャ(例えば、ローテーション、4本の指によるスワイプなど)が用いられる場合にも、本発明を適用することができる。
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成、画面の構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置
103 タッチ応答処理決定部(処理決定手段)
104 ジェスチャ判別部(ジェスチャ判別手段)
105 ジェスチャ応答処理決定部(処理決定手段)
108 画面等制御部(表示制御手段)
122 操作ログデータ記憶部(記憶手段)
10k2 液晶ディスプレイ
10k3 タッチパネル

Claims (9)

  1. ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有し、前記タッチパネルに対して操作が行われるごとに処理を行う通常モードおよび当該操作の記録に基づいて処理を行う再現モードを備える画像形成装置であって、
    前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する、ジェスチャ判別手段と、
    前記ジェスチャ判別手段によって判別された前記ジェスチャを示すジェスチャログデータを記憶する記憶手段と、
    前記ディスプレイに操作画面を表示させる表示制御処理を、前記通常モードの場合は前記ジェスチャ判別手段によって判別された前記ジェスチャに基づいて決定し、前記再現モードの場合は前記記憶手段に記憶されている前記ジェスチャログデータに基づいて決定する処理決定手段と、
    前記処理決定手段によって決定した前記表示制御処理を実行する表示制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記操作画面は、第一の領域および第二の領域に分かれており、
    前記ジェスチャ判別手段は、前記タッチパネルの全範囲の中の前記第一の領域に対応する第一の範囲に対する前記一連のタッチイベントについて、前記ジェスチャを判別し、
    前記記憶手段は、前記通常モードにおける、前記タッチパネルの全範囲の中の前記第二の領域に対応する第二の範囲に対する前記一連のタッチイベントを示すタッチイベントログデータをさらに記憶し、
    前記処理決定手段は、前記表示制御処理を、前記通常モードの場合は、前記一連のタッチイベントが前記第一の範囲に対するものであれば前記ジェスチャ判別手段によって判別された前記ジェスチャに基づいて決定し前記第二の範囲に対するものであれば当該一連のタッチイベントがなされた位置にあるオブジェクトに基づいて決定し、前記再現モードの場合は、前記一連のタッチイベントが前記第一の範囲に対するものであれば前記ジェスチャログデータに基づいて決定し前記第二の範囲に対するものであれば前記タッチイベントログデータに基づいて決定する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ジェスチャログデータには、前記ジェスチャが行われた第一の時刻がさらに示され、前記タッチイベントログデータには、前記一連のタッチイベントが行われた第二の時刻がさらに示され、
    前記表示制御手段は、前記再現モードの場合は、前記第一の時刻および前記第二の時刻に基づいて前記表示制御処理を実行する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有する画像形成装置であって、
    前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する、ジェスチャ判別手段と、
    前記ジェスチャ判別手段によって判別された前記ジェスチャを示すジェスチャログデータを生成する生成手段と、
    前記ジェスチャログデータを出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有し、前記タッチパネルに対して操作が行われるごとに処理を行う通常モードおよび当該操作の記録に基づいて処理を行う再現モードを備える画像形成装置であって、
    前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する、ジェスチャ判別手段と、
    他の画像形成装置の第二のタッチパネルに対する一連のタッチイベントが表わすジェスチャを示すジェスチャログデータを取得する取得手段と、
    前記ディスプレイに操作画面を表示させる表示制御処理を、前記通常モードの場合は前記ジェスチャ判別手段によって判別されたジェスチャに基づいて決定し、前記再現モードの場合は前記取得手段によって取得された前記ジェスチャログデータに基づいて決定する処理決定手段と、
    前記処理決定手段によって決定した前記表示制御処理を実行する表示制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有し、前記タッチパネルに対して操作が行われるごとに処理を行う通常モードおよび当該操作の記録に基づいて処理を行う再現モードを備える画像形成装置における操作画面の表示方法であって、
    前記画像形成装置が、
    前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する判別処理を実行し、
    判別した前記ジェスチャを示すジェスチャログデータを記憶手段に記憶させる記憶処理と実行し、
    前記ディスプレイに前記操作画面を表示させる表示制御処理を、前記通常モードの場合は前記判別処理で判別した前記ジェスチャに基づいて決定し、前記再現モードの場合は前記記憶手段に記憶されている前記ジェスチャログデータに基づいて決定する、決定処理を実行し、
    前記決定処理で決定した前記表示制御処理を実行する、
    ことを特徴とする操作画面の表示方法。
  7. ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有し、前記タッチパネルに対して操作が行われるごとに処理を行う通常モードおよび操作の記録に基づいて処理を行う再現モードを備える画像形成装置における操作画面の表示方法であって、
    前記画像形成装置が、
    前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する判別処理を実行し、
    他の画像形成装置の第二のタッチパネルに対する一連のタッチイベントが表わすジェスチャを示すジェスチャログデータを取得する取得処理を実行し、
    前記ディスプレイに操作画面を表示させる表示制御処理を、前記通常モードの場合は前記判別処理で判別したジェスチャに基づいて決定し、前記再現モードの場合は前記取得処理で取得した前記ジェスチャログデータに基づいて決定する決定処理を実行し、
    前記決定処理で決定した前記表示制御処理を実行する、
    ことを特徴とする操作画面の表示方法。
  8. ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有し、前記タッチパネルに対して操作が行われるごとに処理を行う通常モードおよび当該操作の記録に基づいて処理を行う再現モードを備える画像形成装置のために用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記画像形成装置に、
    前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する判別処理を実行させ、
    判別した前記ジェスチャを示すジェスチャログデータを記憶手段に記憶させる記憶処理と実行させ、
    前記ディスプレイに前記操作画面を表示させる表示制御処理を、前記通常モードの場合は前記判別処理で判別した前記ジェスチャに基づいて決定し、前記再現モードの場合は前記記憶手段に記憶されている前記ジェスチャログデータに基づいて決定する、決定処理を実行させ、
    前記決定処理で決定した前記表示制御処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. ディスプレイと前記ディスプレイの表示面に設けられたタッチパネルとを有し、前記タッチパネルに対して操作が行われるごとに処理を行う通常モードおよび操作の記録に基づいて処理を行う再現モードを備える画像形成装置のために用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記画像形成装置に、
    前記通常モードにおいて前記タッチパネルに対して一連のタッチイベントが行われるごとに、当該一連のタッチイベントが表わすジェスチャを判別する判別処理を実行させ、
    他の画像形成装置の第二のタッチパネルに対する一連のタッチイベントが表わすジェスチャを示すジェスチャログデータを取得する取得処理を実行させ、
    前記ディスプレイに操作画面を表示させる表示制御処理を、前記通常モードの場合は前記判別処理で判別したジェスチャに基づいて決定し、前記再現モードの場合は前記取得処理で取得した前記ジェスチャログデータに基づいて決定する決定処理を実行させ、
    前記決定処理で決定した前記表示制御処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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