JP2015102405A - 検査方法および検査装置 - Google Patents

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康弘 東
水沼 守
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守 水沼
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Abstract

【課題】傷等をより正確に検出することができる検査方法および検査装置を提供する。
【解決手段】測定対象となる構造物に超音波ガイド波を送信するとともに、その超音波ガイド波が構造物で反射した反射波を受信する送受信部11と、構造物の端部で反射した超音波ガイド波の反射波の信号強度を検出する第1の検出部13と、構造物の端部以外の箇所で反射した超音波ガイド波の反射波の信号強度を検出する第2の検出部14と、第1の検出部13が検出した信号強度と第2の検出部14が検出した信号強度とに基づいて、構造物の傷等の有無を判断する判断部15とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、検査方法および検査装置に関し、特に、超音波ガイド波を用いた非破壊検査方法および非破壊検査装置に関するものである。
従来より、構造物中に超音波を発信して反射波を受信することにより、各種構造物の傷、へこみ、欠陥、減肉等(以下、「傷等」とも言う。)を検出したり、特定構造を探索したりする超音波探傷法が知られている。この超音波探傷法に用いられる超音波ガイド波は、媒質中を球面波状に伝播する超音波バルク波よりも距離による波の減衰が小さいため、長距離の検査に有利であるので、例えばパルスエコー法を利用したパイプ等の検査など、各種検査技術に用いられるようになっている(例えば、非特許文献1参照。)。
亀山俊平、その他、ガイド波探傷システム、(社)日本非破壊検査協会、非破壊検査、第52巻、第12号、672−678頁、平成15年12月1日発行
超音波ガイド波は、空気中に設置された構造物に対しては波動のエネルギーがその構造物中にほぼ完全に閉じ込められるため、距離減衰が小さく長距離伝播させることができるので、長距離/広範囲の検査に用いることができる。
しかしながら、超音波ガイド波は、構造物が固体中に埋設されていると密度の差が小さいため一般に振動エネルギーが周囲の媒質に漏洩することにより減衰が大きくなるので、検査の精度が低下してしまう。
例えば、地中等に埋設され構造物等に対しては波動エネルギーがその構造物周囲の土中に漏洩するため、空気中よりも構造物中での減衰が大きくなってしまう。このため、検査可能な距離内であっても、相対的に信号強度が低下するため、SN比の悪化により傷等を正確に検出することが困難となっていた。
そこで、本発明は、傷等をより正確に検出することができる検査方法および検査装置を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明に係る検査方法は、媒質中に埋設された長尺の構造物の長手方向に超音波ガイド波を伝達させたときの反射波を受信する受信ステップと、受信ステップで受信した反射波から、構造物の端部で反射した反射波の信号強度を検出する第1の検出ステップと、受信ステップで受信した反射波から、構造物の端部以外の箇所で反射した反射波の信号強度を検出する第2の検出ステップと、第1の検出ステップ検出した信号強度と第2の検出ステップで検出した信号強度とに基づいて、構造物の傷の有無を判断する判断ステップとを有することを特徴とするものである。
上記検査方法において、受信ステップは、反射波の信号強度の時間変化を受信し、第1の検出ステップは、構造物の端部で反射した反射波に対応する時間帯に受信した反射波の信号強度を検出し、第2の検出ステップは、構造物の端部以外の箇所で反射した反射波に対応する時間帯に受信した反射波の信号強度を検出するようにしてもよい。
また、上記検査方法において、第1の検出ステップおよび第2の検出ステップは、反射波の振幅の絶対値を積分した値または反射波の振幅の二乗値を積分した値を信号強度として検出するようにしてもよい。
また、上記検査方法において、判断ステップは、第2の検出ステップで検出した信号強度である第2の値に対する第1の検出ステップで検出した信号強度である第1の値、または、第2の値に対する第1の値と第2の値の和に基づいて、構造物の傷の有無を判断するようにしてもよい。
また、上記検査方法において、時間帯を予め設定する設定ステップをさらに備え、第1の検出ステップは、設定ステップで設定された時間帯に受信した反射波の信号強度を検出するようにしてもよい。
また、上記検査方法において、超音波ガイド波のモードは、Lモードであるようにしてもよい。
また、本発明に係る検査装置は、媒質中に埋設された長尺の構造物の長手方向に超音波ガイド波を伝達させたときの反射波を受信する受信部と、受信部で受信した反射波から構造物の端部で反射した反射波の信号強度を検出する第1の検出部と、受信部で受信した反射波から構造物の端部以外の箇所で反射した反射波の信号強度を検出する第2の検出部と、第1の検出部が検出した信号強度と第2の検出部が検出した信号強度とに基づいて、構造物の傷の有無を判断する判断部とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、構造物の端部で反射した反射波の信号強度と、構造物の端部以外の箇所で反射した反射波の信号強度とに基づいて構造物の傷の有無を判断することにより、傷等の有無をより正確に検出することができる
図1は、本発明の実施の形態に係る検査装置とこの検査装置の検査対象となる構造物の状態を説明するための図である。 図2は、図1の検査装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る検査装置による検査方法を説明するフローチャートである。 図4Aは、反射波の一例を示す図である。 図4Bは、時間帯の設定方法を説明するための図である。 図5は、傷等を有する構造体からの反射波の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る検査装置について詳細に説明する。
<検査装置の構成>
図1に示すように、本実施の形態に係る検査装置1は、媒質に埋設された円筒形または円柱形の長尺の構造物10について、傷、へこみ、欠陥、減肉などの傷等の有無を検査するものである。このような検査装置1は、図2に示すように、送受信部11と、記憶部12と、第1の検出部13と、第2の検出部14と、判断部15と、出力部16とを備えている。
ここで、構造物10が埋設される媒質としては、土壌、泥、砂礫、水、コンクリート、モルタル、アスファルトまたはいずれかの混合物などがある。
送受信部11は、測定対象となる長尺の構造物10に、その長手方向に伝播する超音波、すなわち超音波ガイド波を送信するとともに、その超音波ガイド波が構造物10で反射した反射波を受信する。このような送受信部11には、測定対象となる構造物10の任意の位置に固定される探触子111と、この探触子111を駆動するとともに探触子111によって検出された信号を送受信部11を介して記憶部12に出力する送受信回路112とが接続されている。
探触子111は、例えば超音波の送受信を行う圧電素子のアレイによって実現することができる。この探触子111は、例えば土中に埋設された金属棒の地表に露出した部分などに取り付けられて、送受信回路112からの指示に基づいて、構造物10に固定された位置から構造物10の延在方向に伝播する超音波ガイド波の波束を送信し、この超音波ガイド波が構造物10の端部などで反射したエコーを受信する。この受信した反射波の波形、すなわち、反射波の信号強度の時間変化は、後述する図4A,図4Bの波形400のように表れる。このような反射波の信号強度の時間変化は、送受信部11を介して記憶部12に出力されて後述する反射波データ121として記憶される。
送受信回路112は、任意の波形を発生させる波形発生器と、この波形に基づいて探触子111の圧電素子を駆動する電力増幅回路と、探触子111により受信した弾性波の信号を増幅する受信増幅器とを有する。
本実施の形態において、波形発生器は、L(Longitudinal)モードの超音波ガイド波の波形を発生させる。すると、電力増幅回路は、その波形に基づいて探触子111の圧電素子を駆動させる。この結果、探触子111が取り付けられた構造物10には、Lモードの超音波ガイド波が伝播することとなる。
なお、Lモードとは、長尺の構造物の中心軸に対して振動モードが軸対称である縦波のモードである。このLモードは、任意の時および距離における振動が長尺構造物の周方向に異方性を有しないので、その距離に存在する傷等について周方向の位置情報の取得が困難である一方、その周方向のいずれかに傷等が存在すれば高精度で検出することができる。
記憶部12は、送受信回路112から受信した反射波の波形、すなわち反射波の信号強度の時間変化に関する反射波データ121と、その反射波の信号強度の時間変化における構造物10の端部やこの端部以外の箇所で反射した反射波の時間帯に関する時間帯データ122と、判断部15による傷の有無の判断に用いられるしきい値データ123とを記憶している。ここで、時間帯データ122およびしきい値データ123は、予め記憶部12に記憶されている。
第1の検出部13は、構造物10の端部で反射した超音波ガイド波の反射波の信号強度を検出する。本実施の形態では、信号強度として、記憶部12の反射波データ121および時間帯データ122とに基づき、反射波データ121のうち構造物10の端部で反射した反射波の振幅の絶対値を積分した値またはその振幅の二乗値を積分した値を算出する。この算出した値(以下、「第1の値」と言う。)は、判断部15に出力される。
第2の検出部14は、構造物10の端部以外の箇所で反射した超音波ガイド波の反射波の信号強度を検出する。本実施の形態では、信号強度として、記憶部12の反射波データ121および時間帯データ122とに基づき、反射波データ121のうち構造物10の端部以外の箇所で反射した反射波の振幅の絶対値を積分した値またはその振幅の二乗値を積分した値を算出する。この算出した値(以下、「第2の値」と言う、)は、判断部15に出力される。
判断部15は、第1の検出部13が検出した信号強度と第2の検出部14が検出した信号強度とに基づいて、構造物10の傷等の有無を判断する。具体的には、判断部15は、第2の値に対する第1の値の比、または、第2の値に対する第1の値と第2の値の和の比を算出し、この算出した比と記憶部12のしきい値データ123とを比較し、この比較結果に基づいて構造物10の傷等の有無を判断する。
出力部16は、判断部15による構造物10の傷等の有無の判断結果をモニタ等に出力する。
このような検査装置1は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、メモリ、HDD(Hard Disc Drive)等の記憶装置と、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、ボタン、タッチパネル等の外部から情報の入力を検出する入力装置と、外部との情報の送受を行うI/F(Interface)装置と、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置とを備えたコンピュータから構成されている。すなわち、検査装置1では、そのコンピュータにインストールされたプログラムにより上述したようなハードウェア資源が制御されて、ハードウェア装置とソフトウェアが協働することにより、上述した送受信部11、記憶部12、第1の検出部13、第2の検出部14、判断部15および出力部16が実現されている。
<検査方法>
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る検査方法について説明する。
構造物10の傷の有無を検査する場合、まず、送受信部11は、探触子111および送受信回路112を用いて、その検査対象となる構造物10に超音波ガイド波を送信する(ステップS1)。そして、送受信部11は、その超音波ガイド波が構造物10で反射した反射波を受信し(ステップS2)、この反射波を記憶部12に出力する。すると、記憶部12は、入力された反射波に関する情報、すなわち、反射波の信号強度の時間変化に関する情報を反射波データ111として記憶する(ステップS3)。
続いて、第1の検出部13は、記憶部12の反射波データ121および時間帯データ122とに基づいて、構造物10の端部で反射した超音波ガイド波の反射波の信号強度を検出する(ステップS4)。具体的には、第1の検出部13は、記憶部12の反射波データ121および時間帯データ122とに基づいて、反射波データ121のうち構造物10の端部で反射した反射波の振幅の絶対値を積分した値またはその振幅の二乗値を積分した値である第1の値を算出する。この第1の値の算出方法の一例を、図4A,図4Bを参照して説明する。
まず、図4A,図4Bに示す波形400について説明する。この波形400は、長さ2.4m、直径13mの亜鉛めっきを施した傷等が無い状態の棒鋼にLモードの超音波ガイド波を送信したときの反射波の信号強度の時間変化である。なお、図4A,図4Bにおいて、波形400は同一のものである。また、図4A,図4Bにおいて、縦軸は信号強度、横軸は時間を示しており、横軸に対応する信号強度の値0に対して、横軸よりも上方の信号強度の符号を正、横軸よりも下方の信号強度の符号を負とする。
図4Aに示すように、波形400のうち符号401で示す範囲の波が構造物10の端部からの反射波(以下、「反射波401」と言う。)である。これは、構造物10に送信する超音波ガイド波の速度と探触子111から構造物10の端部までの距離とから算出することができる。送信する超音波ガイド波は波束であり、いくつかの波の集まりであるから、端部からの反射波401もいくつかの波を含んでいる。反射波401に含まれる波のうち、最も振幅が大きい波のピークをP(0)とする。このP(0)が検出される時刻t0についても、超音波ガイド波の速度と探触子111から構造物10の端部までの距離とから算出することができる。また、信号強度の正負に関わらず、P(0)を基準に、P(0)から数えて早い時刻に検出されるピークをP(−1)、P(−2)、P(−3)、P(−4)、同様に遅い時刻についても、P(1)・・・とする。
このような反射波に対して、記憶部12には、超音波ガイド波が構造物10の端部や端部以外の箇所で反射した時間帯に関する時間帯データ122が予め記憶されている。この時間帯データ122の設定方法の一例を次に説明する。
まず、図4Bに示すように、P(0)を通りP(−4)を通る直線402を引き、この直線402と横軸との交点の時刻t2を求め、時刻t2から時刻t0までの時間を算出する。続いて、時刻t0から、その時刻t2から時刻t0までの時間だけ経過した時刻t3を求める。そして、時刻t2から時刻t3までの時間帯が、構造体10の端部で反射した反射波に対応する時間帯として、時間帯データ122に記憶される。
また、時刻t2よりも早い時間帯は、構造物10の端部以外の箇所で反射した反射波の時間帯である。そこで、探触子111の位置に対応する反射波の時刻をt1とすると、この時刻t1から時刻t2までの時間帯が、構造物10の端部以外の箇所で反射した反射波に対応する時間帯として、時間帯データ122に記憶される。なお、探触子111の位置に対応する反射波の時刻t1は、超音波ガイド波の速度と探触子111から構造物10の端部までの距離とから算出することができる。
なお、時間帯データ122に記憶される構造体10の端部や端部以外の箇所で反射した反射波の時間帯は、探触子111から超音波ガイド波を送信した時刻を基準に設定されている。
また、本実施の形態では、直線402を引く場合を例に説明したが、直線の代わりに曲線を用いてもよい。また、P(0)とP(−4)の2点を用いる場合について説明したが、多数のピークを通る曲線を用いるようにしてもよい。例えば、P(0)、P(−2)、P(−4)の3点を通る二次曲線やスプライン曲線を用いてもよい。
このように予め設定された時間帯データ122と、図4A,図4Bに示すような反射波の波形からなる反射波データ121とに基づいて、第1の検出部13は、第1の値を算出する。具体的には、まず、第1の検出部13は、反射波データ121から、時間帯データ122で特定される時間帯の波形、すなわち、構造体10の端部で反射した反射波に対応する波形を抽出する。続いて、この抽出した波形に対して、振幅の絶対値を積分した値またはその振幅の二乗値を積分した値を算出する。この算出した値、すなわち第1の値は、判断部15に出力される。
続いて、第2の検出部14は、第1の検出部13の場合と同様に、記憶部12の反射波データ121および時間帯データ122とに基づいて、構造物10の端部以外の箇所で反射した超音波ガイド波の反射波の信号強度を検出する(ステップS5)。具体的には、まず、第2の検出部14は、反射波データ121から、時間帯データ122で特定される時間帯の波形、すなわち、構造体10の端部以外の箇所で反射した反射波に対応する波形を抽出する。続いて、この抽出した波形に対して、振幅の絶対値を積分した値またはその振幅の二乗値を積分した値を算出する。この算出した値、すなわち第2の値は、判断部15に出力される。
このように、第2の検出部14は、時間帯データ122で特定される時間帯の波形を反射波データ121から抽出している。これにより、構造体10に発生した傷等によって超音波ガイド波の伝搬時間が変化しても、第2の値には、発生した傷等による強度の変化の他に、端部からの反射波の一部成分も含まれる場合があり、傷等による反射波の強度の変化のみよりも正常な状態からの差異がより表れることとなる。
第1の値および第2の値が算出されると、判断部15は、それらの値に基づいて、構造物10の傷等の有無を判断する(ステップS6)。
構造物10からの反射波には、必ず端部からの反射波が含まれており、その波形は安定した形状を有している。そこで、その端部からの反射波の信号強度を基準として、構造物10の端部以外の箇所の反射波の信号強度と比較することにより、判断部15は、構造物10の傷等の有無を判断する。
具体的には、判断部15は、第2の値に対する第1の値の比(以下、「第1の比」と言う。)、または、第2の値に対する第1の値と第2の値の和の比(以下、「第2の比」と言う。)を算出し、この算出した比と記憶部12のしきい値データ123とを比較し、この比較結果に基づいて構造物10の傷等の有無を判断する。この判断の一例について、図4A,4Bおよび図5を参照して説明する。なお、図5に示す波形410は、図4A,図4Bに示した波形400を検出した棒鋼と同様、長さ2.4m、直径13mの亜鉛めっきを施してあるが、傷等が有る棒鋼であって、Lモードの超音波ガイド波を送信したときの反射波の信号強度の時間変化である。
例えば、しきい値データ123として、0.01±0.01(任意単位)が設定されていたとする。ここで、図4A,図4Bに示すような傷等がないまたは少ない構造物10に対して超音波ガイド波を送信して受信した反射波から、第1の値として99(任意単位),第2の値として1(任意単位)が算出されたとする。このとき、第1の比は1/99(≒0.0101)、第2の比は1/100(=0.01)であり、何れもしきい値データ123の範囲内である。このような場合、判断部15は、傷等が無いと判断する。
一方、図5に示す傷等がある構造物10に対して超音波ガイド波を送信して受信した反射波の波形410から、第1の値として80,第2の値として20(任意単位)が算出されたとする。このとき、第1の比は20/80(=0.25)、第2の比は20/100(=0.2)であり、何れもしきい値データ123の範囲内にない。このような場合、判断部15は、傷等が有ると判断する。
判断部15により傷等の有無について判断されると、出力部16は、その判断結果をモニタ等に出力する(ステップS7)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、構造物10の端部で反射された反射波の信号強度と、構造物10の端部以外の箇所で反射された反射波の信号強度とに基づいて構造物の傷の有無を判断することにより、傷等をより正確に検出することができる。
また、第1の値および第2の値を振幅の二乗値を積分して算出する場合には、よりSN比を増した第1の値や第2の値を得ることができるので、結果として、より正確に傷等の有無を検出することができる。
本発明は、超音波ガイド波を送信する各種装置に適用することができる。
1…検査装置、10…構造物、11…送受信部、12…記憶部、13…第1の検出部、14…第2の検出部、15…判断部、16…出力部、111…探触子、112…送受信回路、121…反射波データ、122…時間帯データ、123…しきい値データ。

Claims (7)

  1. 媒質中に埋設された長尺の構造物の長手方向に超音波ガイド波を伝達させたときの反射波を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信した前記反射波から前記構造物の端部で反射した反射波の信号強度を検出する第1の検出ステップと、
    前記受信ステップで受信した前記反射波から前記構造物の前記端部以外の箇所で反射した反射波の信号強度を検出する第2の検出ステップと、
    前記第1の検出ステップ検出した信号強度と前記第2の検出ステップで検出した信号強度とに基づいて、前記構造物の傷の有無を判断する判断ステップと
    を有することを特徴とする検査方法。
  2. 請求項1記載の検査方法において、
    前記受信ステップは、前記反射波の信号強度の時間変化を受信し、
    前記第1の検出ステップは、前記構造物の前記端部で反射した反射波に対応する時間帯に受信した前記反射波の信号強度を検出し、
    前記第2の検出ステップは、前記構造物の前記端部以外の箇所で反射した反射波に対応する時間帯に受信した前記反射波の信号強度を検出する
    ことを特徴とする検査方法。
  3. 請求項1または2記載の検査方法において、
    前記第1の検出ステップおよび前記第2の検出ステップは、前記反射波の前記振幅の絶対値を積分した値または前記反射波の前記振幅の二乗値を積分した値を前記信号強度として検出する
    ことを特徴とする検査方法。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の検査方法において、
    前記判断ステップは、前記第2の検出ステップで検出した信号強度である第2の値に対する前記第1の検出ステップで検出した信号強度である第1の値、または、前記第2の値に対する前記第1の値と前記第2の値の和に基づいて、前記構造物の傷の有無を判断する
    ことを特徴とする検査方法。
  5. 請求項2乃至4の何れか1項に記載の検査方法において、
    前記時間帯を予め設定する設定ステップをさらに備え、
    前記第1の検出ステップは、前記設定ステップで設定された前記時間帯に受信した前記反射波の信号強度を検出する
    ことを特徴とする検査方法。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の検査方法において、
    前記超音波ガイド波のモードは、Lモードである
    ことを特徴とする検査方法。
  7. 媒質中に埋設された長尺の構造物の長手方向に超音波ガイド波を伝達させたときの反射波を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記反射波から前記構造物の端部で反射した反射波の信号強度を検出する第1の検出部と、
    前記受信部で受信した前記反射波から前記構造物の端部以外の箇所で反射した反射波の信号強度を検出する第2の検出部と、
    前記第1の検出部が検出した信号強度と前記第2の検出部が検出した信号強度とに基づいて、前記構造物の傷の有無を判断する判断部と
    を備えることを特徴とする検査装置。
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