JP2015099729A - 同軸型電気コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号コンタクト部材12のケーブル接続部12bに、同軸ケーブルSCの端末部分における端面から当該同軸ケーブルSCの延在方向であるケーブル軸の方向に沿って内部に差し込まれるケーブル挿入片12cを設け、そのケーブル挿入片12cの差し込み方向における先端側部分を、同軸ケーブルSCの内部において中心導体SCaと電気的に接続させることで、中心導体SCaや外部導体SCbを取り囲んでいる誘電体SCcや絶縁体SCdを剥ぎ取るストリップ工程を行う必要をなくし、同軸ケーブルSCと信号コンタクト部材12との接続工程が大幅に簡素化されると同時に、細線状をなす中心導体SCaを切断させるおそれをなくすように構成したものである。
【選択図】図18
Description
まず、図1〜図20に示されている本発明の第1の実施形態にかかる同軸型電気コネクタとしてのプラグコネクタ10は、ケーブル状信号伝送媒体としての同軸ケーブルSCの端末部分が連結された状態で使用される構成になされており、所定の印刷配線基板上に実装された相手側の電気コネクタとしてのリセプタクルコネクタ20(図21〜図25参照)に対して、上方から差し込むようにして嵌合又は抜去される構成になされている。その嵌合の相手コネクタの一例としてのリセプタクルコネクタ20に対するプラグコネクタ10の嵌合・抜去作業は、印刷配線基板の平面に対して略直交する方向に行われる。
上述した同軸ケーブルSCは、特に図17に示されているように、複数本の細線導線で形成されたケーブル中心導体(信号線)SCaの外周側にケーブル誘電体SCcを介してケーブル外部導体(シールド線)SCbが同心状に積層されているとともに、ケーブル外部導体(シールド線)SCbには外周被覆材SCdが装着されている。このような同心状積層構造からなる同軸ケーブルSCの端末部分に対しては、従来の端末処理が施されない状態、すなわち外周被覆材SCd及びケーブル誘電体SCc、並びにケーブル外部導体(シールド線)SCbの引き剥がし(皮剥き)が行われない元の状態のままで、プラグコネクタ10に対する接続が行われる。この点については、後段において詳細に説明する。
ここで、上述した絶縁ハウジング11は、特に図4及び図9に示されているように、略円板形状をなす絶縁本体部11aを有しているとともに、その絶縁本体部11aの略中心部分には、嵌合相手であるリセプタクルコネクタ20の内方側に挿入される絶縁挿入部11bが、略円筒状をなして下方に突出するように一体的に設けられている。絶縁本体部11aには、後述する信号コンタクト部材12の一部が埋設されている。
すなわち、本実施形態において採用されている信号コンタクト部材12は、特に図15及び図16に示されているような全体構造を有しており、前述した絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aに、例えばインサート成形等により取り付けられている。絶縁本体部11aの中心部分には、当該信号コンタクト部材12の本体部分であるコンタクト本体板12aが埋設されている。このコンタクト本体板12aは、絶縁本体部11aより一回り小さい外径を有する円盤状をなすように形成されている。
また、上述した絶縁本体部11aおよび絶縁挿入部11bを有する絶縁ハウジング11の外側表面は、薄板金属状部材からなるグランドコンタクト部材としてのシールドシェル13の主たる嵌合部分を構成しているシェル本体部13aによって覆われている。このシェル本体部13aは、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aを径方向外方側から環状に覆うように形成された略中空円筒形状になされている。さらに、このシェル本体部13aの下方側部分は、リセプタクルコネクタ(相手コネクタ)20に外方側から嵌合されるシェル挿入部13a1になされているとともに、当該シェル本体部13aの上端側の円筒開口部分には、上述した絶縁本体部11aの上面側を覆うシェル蓋部(グランド蓋部)13bが開閉可能に連結されている。
一方、嵌合の相手コネクタであるリセプタクルコネクタ20は、図21〜図25に示されているように、印刷配線基板(図示省略)上に載置される平面略矩形状をなすベース状枠体からなる絶縁ハウジング21を有しているとともに、その絶縁ハウジング21の中心部分に、信号伝送用の信号コンタクト部材22が装着されているとともに、その信号コンタクト部材22に対して半径方向の外方側を環状に取り囲むようにして接地用のグランドコンタクト部材23が装着されている。
信号コンタクト部材22は、所定の薄厚金属部材から形成されたものであるが、上述した絶縁ハウジング21の略中心に相当する位置に、中空円筒形状をなすコンタクト接続部22aが上方に立ち上がるように配置されているとともに、そのコンタクト接続部22aの下端部から外方側に向かって基板接続脚部22bが延出している。絶縁ハウジング21の略中心部分に配置されたコンタクト接続部22aの内部側には、前述したプラグコネクタ10の信号コンタクト部材12にピン形状をなすように設けられたコンタクト接続部12dが嵌め込まれ、両者が弾性的に接触することによって電気的な接続が行われる構成になされている。
一方、グランドコンタクト部材23も、例えば所定の薄厚金属板の折り曲げ部材から形成されており、略円筒状の中空形状をなすように形成されたグランド本体部を有しているとともに、当該円環状をなすグランド本体部の外周部分における下縁には、図示を省略した複数のグランド接続脚部が半径方向の外方側に向かって一体的に延出するように設けられている。これらのグランド接続脚部は、図示しない印刷配線基板上に形成されたグランド接続用のグランド導電路に対してそれぞれ半田接合される。
11 絶縁ハウジング
11a 絶縁本体部
11b 絶縁挿入部
12 信号コンタクト部材
12a コンタクト本体板
12b ケーブル接続部
12c ケーブル挿入片
12d コンタクト接続部
13 シールドシェル(グランドコンタクト部材)
13a シェル本体部
13a1 シェル挿入部
13b シェル蓋部(グランド蓋部)
13b1 繋ぎ部材
13b2 前方カバー部
13b3 第1固定保持板
13b4 第2固定保持板
13c ケ一ブル接続腕部
13d ケーブル破断片
13e ケーブル受け部
20 リセプタクルコネクタ(相手コネクタ)
21 絶縁ハウジング
22 信号コンタクト部材
22a コンタクト接続部
22b 基板接続脚部
23 グランドコンタクト部材
SC 同軸ケーブル
SCa ケーブル中心導体(信号線)
SCb ケーブル外部導体(シールド線)
SCc ケーブル誘電体
SCd 外周被覆材
Claims (6)
- 同軸ケーブルの中心導体及び外部導体にそれぞれ接続される信号コンタクト部材及びグランドコンタクト部材が、略同心状をなすように絶縁ハウジングに取り付けられたものであって、
前記信号コンタクト部材が、前記同軸ケーブルの中心導体に接続されるケーブル接続部と、嵌合の相手コネクタの信号コンタクト部材に接続されるコンタクト接続部と、を備えた同軸型電気コネクタにおいて、
前記信号コンタクト部材のケーブル接続部が、前記同軸ケーブルの端末部分における端面から当該同軸ケーブルの延在方向であるケーブル軸の方向に沿って内部に差し込まれるケーブル挿入片を有し、
前記ケーブル挿入片の差し込み方向における先端側部分が、前記同軸ケーブルの内部において前記中心導体と電気的に接続される構成になされていることを特徴とする同軸型電気コネクタ。 - 前記グランドコンタクト部材が、前記相手コネクタとの嵌合部を有する中空円筒状のグランド本体部と、当該グランド本体部の開口部を覆うグランド蓋部と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の同軸型電気コネクタ。
- 前記グランドコンタクト部材は、前記同軸ケーブルの延在方向であるケーブル軸の方向に沿って前記グランド本体部から延出するグランド接続部を有し、
前記グランド接続部には、前記ケーブル軸の方向と直交するケーブル径の方向に向かって前記同軸ケーブルの外周被覆材を切断しながら挿入されて前記同軸ケーブルの外部導体に接触するケーブル破断片が設けられていることを特徴とする請求項2記載の同軸型電気コネクタ。 - 前記グランド接続部が、前記グランド本体部から片持ち状をなして延出する一対の接続腕部を有し、
それらの各接続腕部の延出方向の先端部分に、前記ケーブル破断片が設けられているとともに、
前記各接続腕部には、前記同軸ケーブルの端末部分が載置されるケーブル受け部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の同軸型電気コネクタ。 - 前記グランド蓋部には、前記ケーブル受け部が設けられた前記接続腕部を、前記同軸ケーブルとともに外方側から覆うように曲げ変形される保持部が設けられていることを特徴とする請求項4記載の同軸型電気コネクタ。
- 前記ケーブル受け部は、互いに対向するようにして一対設けられ、
それら一対のケーブル受け部が、前記保持部の曲げ変形とともに近接して前記同軸ケーブルが固定された状態で当接し、前記保持部の曲げ変形を規制する構成になされていることを特徴とする請求項5記載の同軸型電気コネクタ。
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2013
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