JP2015099018A - 丸棒鋼の超音波検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】丸棒鋼の超音波探傷において、丸棒鋼の転落や撓みを防止し、作業効率を向上させるとともに作業スペースをコンパクト化する。
【解決手段】丸棒鋼6の軸心が鉛直方向と一致するように、丸棒鋼6を縦方向に配置し、超音波探触子8を前記丸棒鋼6の外径面に対して一定の距離に配置し、前記超音波探触子8を丸棒鋼6の回りに回転させながら、超音波探触子8を、丸棒鋼6の外径面に対して超音波伝質媒体を介して一定の距離を保ちつつ丸棒鋼6の軸方向に走査させて、探傷を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、丸棒鋼の超音波検査方法に関し、より詳細には、例えば転がり軸受の転動体や内輪、外輪に用いられる丸棒鋼の内部欠陥を超音波の反射を利用して探傷する丸棒鋼の超音波検査方法に関する。
従来より、電動機などの回転機械に組み込まれる転がり軸受の転動体に用いられる丸棒鋼の内部欠陥を検査するために超音波の反射を利用した超音波探傷が行われている。この超音波探傷は、例えば図5に示すように、水等の超音波伝質媒体が充満された水槽(媒体槽)101中のローラ102上に、丸棒鋼100を横置きし、ローラ102で丸棒鋼100を矢印A方向に回転させながら、超音波探触子103を、矢印B方向に丸棒鋼100の側面に沿って丸棒鋼100の軸方向に移動させて、丸棒鋼100の側面を走査することによって行われている。
例えば、特許文献1には、金属棒状材を水平姿勢に支持して軸心回りに回転させ、棒状材の外径面上に超音波探触子を配置し、棒状材外径面と超音波探触子との隙間に接触媒体を供給しながら、倣いローラによって超音波探触子を棒状材外径面に沿って走査させて超音波探傷を行うことが記載されている。
また、特許文献2には、水等の超音波伝質媒体の中に棒鋼を横置きして浸漬し、棒鋼の表面に刷毛やウレタン等の弾性体を接触させた状態で棒鋼を軸心回りに回転させ、弾性体と超音波探触子を棒鋼の軸方向に移動させながら超音波探傷を行うことが記載されている。
特開平5−34324号公報 特開2006−78271号公報
しかしながら、上記従来のように丸棒鋼をローラ上に横置きして超音波による水浸探傷を行おうとすると、例えば丸棒鋼が細径(例えば、直径が10〜30mm)の軽量材の場合には、丸棒鋼をローラ上で回転させながら探傷している際に、丸棒鋼がローラ上でスリップしたり飛び跳ねたりして探傷がきちんと行われない可能性がある。
また、例えば丸棒鋼が太径(例えば、直径が100〜200mm)の重量材の場合には、丸棒鋼が鋼材の撓みによって偏心したり、丸棒鋼がローラから転落したりするという可能性がある。さらに、被検査材を水等の超音波伝質媒体中でローラ上に横置きに配置する際、太径の場合には、その重量により安全面や作業効率にも改善の余地がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、丸棒鋼の超音波探傷において、丸棒鋼がローラから転落したり、その重みで撓むことを防止し、作業効率を向上させるとともに作業スペースをコンパクト化することができる丸棒鋼の超音波検査方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
(1) 超音波探傷による丸棒鋼の超音波検査方法であって、前記丸棒鋼の軸心が鉛直方向と一致するように、前記丸棒鋼を縦方向に配置し、超音波探触子を前記丸棒鋼の外径面に対して一定の距離に配置し、前記超音波探触子を前記丸棒鋼の回りに回転させながら、前記超音波探触子を、前記丸棒鋼の外径面に対して超音波伝質媒体を介して一定の距離を保ちつつ前記丸棒鋼の軸方向に走査させて、探傷を行うことを特徴とする丸棒鋼の超音波検査方法。
(2) 前記超音波探触子を前記丸棒鋼の外径面に対して一定の距離を保つように保持しつつ前記丸棒鋼の外径面に沿って相対的に移動可能な可動手段によって、前記丸棒鋼の外径面に沿って相対的に移動することにより、前記超音波探触子が前記丸棒鋼の外径面を螺旋状に走査することを特徴とする(1)に記載の丸棒鋼の超音波検査方法。
(3) 前記可動手段は、前記超音波探触子が、前記丸棒鋼の外径面に対して前記超音波伝質媒体を介して一定の距離を保つように、前記超音波伝質媒体が充填された媒体部を有することを特徴とする(2)に記載の丸棒鋼の超音波検査方法。
本発明の丸棒鋼の超音波検査方法によれば、被検査対象である丸棒鋼を縦置きするようにしたため、丸棒鋼をローラ上に横置きしたとき、丸棒鋼が細径の場合にローラ上でスリップしたり飛び跳ねたり、丸棒鋼が太径の場合に撓んだりローラから転落したりすることがなく、安全性と作業の効率を向上させることができ、また丸棒鋼を縦置きすることにより作業スペースをコンパクトにすることが可能となる。
本発明に係る丸棒鋼の超音波検査方法に用いる超音波検査装置の第1実施形態を示す概略斜視図である。 本発明に係る丸棒鋼の超音波検査方法の第1実施形態の動作としての丸棒鋼の超音波検査方法を示すフローチャートである。 本発明に係る丸棒鋼の超音波検査に用いる超音波検査装置の第2実施形態を示す概略斜視図である。 本発明に係る丸棒鋼の超音波検査に用いる超音波検査装置の第3実施形態を示す概略斜視図である。 従来の丸棒鋼の超音波探傷の概略を示す斜視図である。
以下、本発明の丸棒鋼の超音波検査方法について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る丸棒鋼の超音波検査に用いる超音波検査装置の第1実施形態を示す概略斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態における丸棒鋼の超音波検査装置は、水等の超音波伝質媒体2が充満された媒体槽(水槽)1内に水平配置されたテーブル4上に、検査対象物である丸棒鋼6が、その軸心を鉛直方向と一致させて縦置きされている。丸棒鋼6の外径面に対して一定の距離をもって超音波探触子8が配置され、超音波伝質媒体2中に丸棒鋼6を浸漬した状態で、超音波探触子8を丸棒鋼6回りに回転させながら超音波探傷することによって丸棒鋼6の表面及び内部の欠陥の有無の検査が行われる。超音波探触子8の検出信号は、媒体槽1の外部に配置された探傷器10に送られるようになっている。
超音波探傷が行われる丸棒鋼6は、例えば軸受の転動体のコロに使用されるものであり、その大きさは、例えば直径100〜200mmで、全長300〜500mm程度であるが、これに限定されるものではない。また、丸棒鋼6の直径が例えば150mm以上の太径で、質量が大きい場合には、丸棒鋼6の軸方向端面に、例えばアイボルトを取り付け、クレーンで丸棒鋼6を運搬して、丸棒鋼6の出し入れを行うと良い。
媒体槽1は、その底面にテーブル4を配置できる大きさで、テーブル4の上に丸棒鋼6を縦置きしたとき、丸棒鋼6の全長を超音波伝質媒体2中に沈めることができる深さを備えていればよい。従って、従来のように丸棒鋼6を横置きする場合に比べて、検査装置を配置するスペース(装置を設置するための床面積)をコンパクト化することができる。
テーブル4は、丸棒鋼6が縦置きされる上面が水平になるように媒体槽1の底面に配置され、丸棒鋼6は、その軸心を超音波探触子8の回転の中心軸に一致させるようにしてセンタリングされて固定される。
このとき、図1に示すように、テーブル4上に、丸棒鋼6を縦置きに固定するために、丸棒鋼6の外周に沿って周方向に等間隔に3つの爪が配置された三つ爪チャック13を備えていてもよい。
このように、丸棒鋼6をテーブル4の三つ爪チャック13によって丸棒鋼6の下端部を支持して丸棒鋼6をテーブル4上に縦置きするようにすると、テーブル4に対するセンタリングが容易となり、作業効率が向上する。さらに、三つ爪チャック13で丸棒鋼6を固定することにより、回転中も丸棒鋼6の転倒が抑制される。また、三つ爪チャック13の代わりに、丸棒鋼6の外径と同じ内径を有する凹型に丸棒鋼6を差し込んで固定しても良い。また、上端部も図示しない芯押し台や三つ爪チャック等により固定しても良い。
超音波探触子8は、丸棒鋼6とともに、水等の超音波伝質媒体2が充満された媒体槽1中に浸漬され、丸棒鋼6に対して超音波を送波し、送波された超音波によって丸棒鋼6内で生起された反射波を受波し、受波された信号を波形信号に変換し、この波形信号を検出信号として、媒体槽1の外部に設置された探傷器10に送信する。また、超音波探触子8は回転しているので、回転部と固定部の信号の伝達には、スナップリングやロータリートランスミッターや無線化等の手段を用いることができる。
超音波探触子8は、特に限定されるものではないが、例えば、周波数10MHzの焦点型のものが用いられ、これを丸棒鋼6の外径面より一定の距離を保った位置に配置する。そして、丸棒鋼6が1回転する毎に、図に矢印D方向に丸棒鋼6の軸方向に走査して探傷することで丸棒鋼6内部の欠陥の有無を判別する。
このとき超音波探触子8は、丸棒鋼6に対して垂直探傷することで丸棒鋼6の表面及び材料内部(例えば、外径面の表面直下1mmから直径の1/4の深さ位置程度)を探傷して、丸棒鋼6の表面及び内部の欠陥の有無を判別する。
また、探傷中における超音波探触子8と丸棒鋼6外径面との距離変動は500μm以下となるようにすることが好ましい。この距離変動は探傷精度に影響するため、なるべく小さい方がよいが、作業効率等を考慮するとある程度許容されることが求められる。
探傷器10は、記録計を備え、受信した検出信号を記録する。また、探傷器10は、探傷時に、超音波探触子8と信号授受を行いながら、図示を省略した超音波探触子移動機構を制御して、超音波探触子8を丸棒鋼6の軸方向(図の矢印D方向)に移動させる。
図2は、丸棒鋼の超音波検査方法を示すフローチャートである。以下、図2のフローチャートを用いて、上記第1実施形態に係る丸棒鋼の超音波検査装置の作用を説明する。
まず、図2のステップS100において、水等の超音波伝質媒体2が充満された媒体槽1内に配置されたテーブル4上に丸棒鋼6を縦置きにセットする。テーブル4の上面は水平に配置されており、その中心軸に丸棒鋼6の軸心を一致させて丸棒鋼6の一端面をテーブル4の上面に載せる。このとき、テーブル4が図1に示すような三つ爪チャック13を備えている場合には、丸棒鋼6の一端を三つ爪チャック13で挟むようにして固定する。これにより、丸棒鋼6のセンタリングが容易となるとともに、その後の探傷において丸棒鋼6の転倒防止にもなる。
なお、このとき丸棒鋼6が、例えば直径150mm以上の太径の場合には、重量があるので人手でテーブル4上にセットするのは困難であるため、丸棒鋼6の軸方向端面に、例えばアイボルトを取り付けて、クレーンで丸棒鋼6を吊り下げて運搬して、セットするとよい。この場合、探傷終了後、丸棒鋼6を検査装置から取り外す際も同様にしてクレーンで運搬することにより丸棒鋼6の出し入れを行う。
次に、ステップS110において、縦置きされた丸棒鋼6の軸方向一端部側面に、外径面から一定の距離を置いて、超音波探触子8をセットする。上述したように、この距離は超音波探触子8の焦点距離に依るが、丸棒鋼6の外径面から大体5〜40mm程度離して超音波探触子8を配置する。
次に、ステップS120において、超音波探触子8を、丸棒鋼6の回りで回転させつつ、図1に矢印D方向(丸棒鋼6の軸方向)に移動して探傷を行う。このとき、超音波探触子8が1回転する毎に、超音波探触子8を丸棒鋼6の軸方向に移動して探傷するようにする。
なお、探傷は、このように超音波探触子8が1回転する毎に、超音波探触子8を丸棒鋼6の軸方向に移動するのではなく、超音波探触子8の回転とともに、超音波探触子8を軸方向に一定の速度で移動して、結果的に丸棒鋼6の外径面を螺旋状に走査するようにしてもよい。
ステップS130において、このように超音波探触子8によって検出された検出信号は、探傷器10に送信され、探傷器10の記録計に記録される。このようにして、丸棒鋼6の表面及び内部の欠陥の有無を判別する。
そして、ステップS140において、超音波探触子8が丸棒鋼6の軸方向の他端部に到達したら探傷を終了し、超音波探触子8の回転を停止する。なお、一つの丸棒鋼6の探傷は、このように一回の走査で終了するのではなく、再度超音波探触子8を丸棒鋼6の一端に移動して同様に探傷を行い、複数回超音波探傷を行った結果を同期加算することにより、SN比を向上させて、欠陥検出の精度向上を図るようにしてもよい。
このように複数回超音波探傷を行うことにするとそれだけ検査時間が多く掛ってしまうが、超音波探触子8を回転させながら複数回超音波探傷を行っている間に、丸棒鋼6の外径面に付着していたゴミや気泡が取れてしまえば、次回測定時には検知されないので、欠陥検出の精度を向上させることができる。最後に、ステップS150において、テーブル4から丸棒鋼6を取り外す。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図3に、本発明の第2実施形態に係る丸棒鋼の超音波検査に用いる超音波検査装置の概略斜視図を示す。
図3に示す丸棒鋼の超音波検査装置において、上で説明した第1実施形態と同様のものについては同じ符号を付して説明を省略することとする。第2実施形態が、前述した第1実施形態と異なるのは、超音波探触子8が、丸棒鋼6の外径面に沿って相対的に移動可能な可動手段14に設置され、可動手段14によって超音波探触子8が丸棒鋼6の外径面を螺旋状に走査するようにしたことである。
可動手段14は、超音波探触子8を丸棒鋼6の外径面と一定の距離を保つように保持する一方で、丸棒鋼6の外径面に接触し外径面に沿って回動するタイヤ15を有している。さらに、可動手段14は、超音波探触子8を保持したまま、超音波探触子8と丸棒鋼6の外径面との距離を一定に保ちつつ丸棒鋼6の軸方向に移動可能である。
この可動手段14のタイヤ15は、常に丸棒鋼6の外径面と接触しているように配置され、超音波探触子8の回転に伴って回転するようになっている。従って、探傷時には、超音波探触子8を回転させながら、可動手段14を丸棒鋼6の軸方向に移動させることにより、タイヤ15の回転と合わせて、超音波探触子8が丸棒鋼6の外径面を螺旋状に走査することとなる。なお、探傷は、超音波探触子8が1回転する毎に、超音波探触子8を丸棒鋼6の軸方向に移動するようにしてもよい。
以下、第2実施形態の作用を説明する。
まず、図3に示すように、水等の超音波伝質媒体2が充満された媒体槽1内のテーブル4上に設置された三つ爪チャック13に丸棒鋼6の下端部を固定してセンタリングし、丸棒鋼6をテーブル4上に縦置きする。
次に、縦置きされた丸棒鋼6の外径面に対して、超音波探触子8を保持した可動手段14のタイヤ15を接触させて、超音波探触子8が外径面から一定の距離を保つように丸棒鋼6の上端部に配置する。
次に、超音波探触子8を丸棒鋼6の回りに一定の速度で回転させる。するとタイヤ15が丸棒鋼6の外径面に接触しているので、超音波探触子8の回転に伴ってタイヤ15も回転する。
そして、可動手段14を矢印D方向に丸棒鋼6の軸方向に沿って、常にタイヤ15を丸棒鋼6の外径面に接触させつつ下方に移動させて、超音波探触子8によって探傷を行う。超音波探触子8及びタイヤ15の回転と可動手段14の下方への移動によって超音波探触子8は丸棒鋼6の外径面を螺旋状に走査する。超音波探触子8の検出信号は、探傷器10に送信されて記録される。このようにして、丸棒鋼6の表面及び内部の欠陥の有無が判別される。
可動手段14が丸棒鋼6の下端に到達したら、探傷を終了して超音波探触子8の回転を停止し、三つ爪チャック13を解放して丸棒鋼6をテーブル4から取り出す。
本実施形態の場合、超音波探触子8が丸棒鋼6の外径面を螺旋状に走査するので、探傷時間が短くて済み、作業効率が向上する。また、常にタイヤ15が丸棒鋼6の外径面に接触するようにして走査するため、超音波探触子8と外径面との距離を常に一定に保つことができ、探傷精度が向上する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図4に、本発明の第3実施形態に係る丸棒鋼の超音波検査に用いる超音波検査装置を概略斜視図で示す。
第3実施形態の超音波検査に用いる超音波検査装置は、丸棒鋼6及び超音波探触子8を超音波伝質媒体が充満された媒体槽に浸漬するのではなく、超音波探触子8を保持する部材が超音波伝質媒体が充填された小さな媒体槽である媒体部を備えて、超音波探触子8と丸棒鋼6の外径面の間に超音波伝質媒体が介在するようにしたものである。
図4に示すように、超音波検査装置の枠体20は、その内部は超音波伝質媒体では満たされておらず、その底面にテーブル4が配置され、テーブル4上には丸棒鋼6を垂直に保持する三つ爪チャック13が設置されている。
丸棒鋼6の外径面に対して超音波探触子8を保持して外径面に沿って移動可能な可動手段14が配置され、可動手段14は外径面に常に接触し回動可能なタイヤ15を備えている。さらに、可動手段14は、超音波探触子8と外径面との間に超音波伝質媒体を介在させるために超音波伝質媒体が充填された媒体部16を備えている。
この媒体部16の形態は特に限定されるものではなく、超音波探触子8と丸棒鋼6の外径面との間に超音波伝質媒体を介在させることができるものであればどのような形状、構造であってもよい。例えば、図4に示すように、直方体で内部は超音波伝質媒体が充填され、内部に超音波探触子8が配置され、超音波探触子8の超音波を発信する側の面が外径面に接触するように構成してもよい。この外径面と接触する媒体部16の面は丸棒鋼6の外径面の形状に合わせて湾曲した面とすることが好ましい。
可動手段14は、超音波探触子8と媒体部16とタイヤ15を伴って丸棒鋼6の軸方向(図の矢印D方向)に移動する。また、超音波探触子8の検出信号は探傷器10に送信されるようになっている。なお、第3実施形態の作用については、第2実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。
本実施形態の場合、超音波探触子8に超音波伝質媒体が充填された媒体部16が併設されており、枠体20内には超音波伝質媒体は充満されていなので、丸棒鋼6をテーブル4上に固定する際、丸棒鋼6を縦置きするのが容易となり、作業効率が向上する。
以上説明したいずれの実施形態においても、丸棒鋼を縦置きして探傷するようにしたため、従来の丸棒鋼を横置きした場合に問題となった、丸棒鋼のローラ上でのスリップや飛び跳ね、あるいは丸棒鋼の撓みやローラからの転落等は問題とはならず、探傷精度が向上するとともに、検査装置をコンパクト化することができ、作業効率を向上させることができるようになった。
以上、本発明の丸棒鋼の超音波検査方法ついて詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。例えば、丸棒鋼は、軸受の転動体のコロや内輪、外輪に使用される場合に限らず、任意の用途の丸棒鋼に適用可能である。
また、超音波探触子は焦点型を使用する場合に限らず、非焦点型も適用可能である。
1 媒体槽
2 超音波伝質媒体
4 テーブル
6 丸棒鋼
8 超音波探触子
10 探傷器
13 三つ爪チャック
14 可動手段
15 タイヤ
16 媒体部

Claims (3)

  1. 超音波探傷による丸棒鋼の超音波検査方法であって、前記丸棒鋼の軸心が鉛直方向と一致するように、前記丸棒鋼を縦方向に配置し、超音波探触子を前記丸棒鋼の外径面に対して一定の距離に配置し、前記超音波探触子を軸心の回りに回転させながら、前記超音波探触子を、前記丸棒鋼の外径面に対して超音波伝質媒体を介して一定の距離を保ちつつ前記丸棒鋼の軸方向に走査させて、探傷を行うことを特徴とする丸棒鋼の超音波検査方法。
  2. 前記超音波探触子を前記丸棒鋼の外径面に対して一定の距離を保つように保持しつつ前記丸棒鋼の外径面に沿って相対的に移動可能な可動手段によって、前記丸棒鋼の外径面に沿って相対的に移動することにより、前記超音波探触子が前記丸棒鋼の外径面を螺旋状に走査することを特徴とする請求項1に記載の丸棒鋼の超音波検査方法。
  3. 超音波探傷による丸棒鋼の超音波検査装置であって、前記可動手段は、前記超音波探触子が、前記丸棒鋼の外径面に対して前記超音波伝質媒体を介して一定の距離を保つように、前記超音波伝質媒体が充填された媒体部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の丸棒鋼の超音波検査方法。
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CN112782286A (zh) * 2020-12-24 2021-05-11 中航贵州飞机有限责任公司 一种便携式超声纵波水浸探头工装及使用方法

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