JP2015098769A - 携帯型の錠前用キー - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば内係合体と外係合体の位相が不一致であっても、摘み部材を左右いずれかの方向に回すだけで良いこと。【解決手段】摘み部材に所定位置で左右方向に回転自在に軸支されかつキー軸後端部に内係合体を有するキー本体と、内係合体よりも前方のキー軸後端部に軸方向に移動可能に設けられていると共に、突出外端部が摘み部材に内装の復帰バネのバネ力により該摘み部材の先端面から所定量突出するように付勢され、かつ該摘み部材内に位置する嵌挿内端部に外係合体を有するトリガー部材とを備え、摘み部材を持ってキー本体を鍵穴に差込んで行くと、トリガー部材の先端面が鍵穴の周囲に当たりながら復帰バネのバネ力に抗して後退し、外係合体と内係合体が互いにクラッチ状態に係合することを条件として摘み部材とトリガー部材とキー本体がそれぞれ共働回転するように一体的に結合する携帯型の錠前用キー。【選択図】図1

Description

本発明は、携帯型の錠前用キーに関する。
特許文献1及び特許文献2は出願人が提案したもので、まず特許文献1には「外筒体1にキーガイド3を介して後退かつ回転可能に支持されたキー11と、外筒体に案内手段を介して非回転の状態で後退動可能に係合しかつ該外筒体の先端開口から突出する連結体21と、キーを常に突出方向へ付勢するキー用復帰バネ31と、連結体を常に突出方向へ付勢する連結体用復帰バネとを備え、さらに、前記キーの後端部側にキー回転止用の係合部51aを設け、鍵穴aに前記キー11を挿入する際、外筒体1を持ってキーの差込み部分を前記鍵穴に交差状態に圧接すると、該キーは前記キーガイド7を介して回転して前記差込み部分が錠前の鍵穴と一致し、その後、前記連結体21が錠前の鍵穴aの周囲(一部も含む)に押付けられながら所定位置まで後退すると共に前記差込み部分が前記鍵穴に完全に入り込んだ際に、該連結体の係合後端部21aがキーの係合部51aに係合して外筒体1と連結体21とキー11がそれぞれ一体的に結合する携帯型の錠前用キー挿入補助具」が記載されている。この特許文献1は、キーの先端部を錠前の鍵穴に合わせる際に、キーが回転しながら後退動する構成であるが、試作品の実験結果を考慮すると、摘み部材としての外筒体1を回さず、キーのみを強制的に誘導回転させて鍵穴に差込む態様は、相手方(錠前側)のシンリダーの長さや鍵穴の形状如何によって誤差が生じ、いわゆる鍵合わせが困難であるという問題点があった。
また、特許文献2には「外筒体1にキーガイド7を介して後退かつ回転可能に支持されたキー11と、外筒体に案内手段3を介して非回転の状態で後退動可能に係合しかつ該外筒体の先端開口4から突出する連結体21と、キー11を常に突出方向へ付勢するキー用復帰バネ31と、連結体を常に突出方向へ付勢する連結体用復帰バネ41とを備え、さらに、連結体の先端部側にキーの差込み部分を保持した状態で該キーと共に共働回転する可動キー保持体9を設け、またキーの後端部側にキー回転止用の係合部51を設け、キーが錠前の鍵穴aに交差状態に圧接する際にキーガイド7に誘導されて回転すると、可動キー保持体9も連結体21に支持された状態でキー11と一緒に共働回転し、連結体が錠前の鍵穴の周囲(一部も含む)に押付けられながら所定位置まで後退すると共に、キーの差込み部分が鍵穴に完全に入り込んだ際に、該連結体の係合後端部22が前記係合部51に係合して外筒体1と連結体21とキー11がそれぞれ一体的に結合する携帯型の錠前用キー挿入補助具」が開示されている。
この特許文献2も前記特許文献1と同様に基本的構成は同一なので、上記と同様の問題点があると共に、キー用復帰バネ31、可動キー保持体9等が必要となるので、構成が複雑となるという問題点があった。そこで、特許文献1及び特許文献2の問題点を解消することが要望されていた。なお、符号は各特許文献1及び特許文献2のものである。
特開2012−172456号公報 特開2012−172495号公報
本発明の第1の目的は、特許文献1と特許文献2の問題点に鑑み、鍵穴の角度とキーの挿入角度が不一致の場合に、その角度差如何を問わず、鍵穴に対して鍵合わせを容易にできるようにすることである。また鍵穴にキー本体を差し込んだ場合に於いて、摘み部材の回転を左右方向に補正することにより、キー本体と摘み部材をスムースに合体させることである。付言すると、キー本体とトリガー部材と外係合体が共働回転する際、仮にキー本体側の内係合体とトリガー部材側の外係合体の位相が多少不一致であっても、又はキー本体とトリガー部材と内係合体が共働回転する際、キー本体側の外係合体とトリガー部材側の内係合体が係合状態でないとか、或いは「図42の(a)で示すように、外係合体10Bの一部が予め内係合体9Bの第1係合部分54aに係合している第3実施形態」の場合には、キー挿入時、両者の係合部分と被係合部分の位相が一致している場合には摘み部材1Bを回すことなく、そのまま押し込むだけで直ちに完全なクラッチ状態(摘み部材1Bを回さなくても良いパターン)になり、またキー挿入時、図42の(b)で示すように、不完全なクラッチ状態となった場合であっても、摘み部材1Bを左右方向のいずれかに若干回すだけで(僅かな回転操作量により)、施・解錠することが可能となり(摘み部材1Bを時計方向又は左右方向のいずれかに若干回すパターン)、さらに、より好ましくは、前記図42の(b)のパターンに於いて、両者の係合部分と被係合部分の位相を一致させるために摘み部材1Bを若干回して、図42の(c)で示すように、不完全なクラッチ状態から直ちに完全なクラッチ状態させ(第3のパターン)、摘み部材を摘まんでキー本体を回転させることである。第2の目的は、使用時、キー本体側の内係合体或いは外係合体とトリガー部材側の外係合体或いは内係合体の縁部分が損傷しないことである。第3の目的は、トリガー部材を確実に復帰させることである。
本発明の携帯型の錠前用キーは、摘み部材1に所定位置で左右方向に回転自在に軸支されかつキー軸後端部14に内係合体9を有するキー本体2と、前記内係合体9よりも前方の前記キー軸後端部14に軸方向に移動可能に設けられていると共に、突出外端部21aが前記摘み部材に内装の復帰バネ4のバネ力により該摘み部材1の先端面から所定量突出するように付勢され、かつ該摘み部材1内に位置する嵌挿内端部に外係合体10を有するトリガー部材3とを備え、摘み部材1を持ってキー本体2を鍵穴aに差込んで行くと、トリガー部材3の先端面が鍵穴aの周囲(一部も含む)bに当たりながら前記復帰バネ4のバネ力に抗して後退し、前記外係合体10の内係合歯10aと前記内係合体9の外係合歯9aが互いに噛合することを条件として摘み部材1とトリガー部材3とキー本体2がそれぞれ共働回転するように一体的に結合することを特徴とする(請求項1)。
また、本発明の携帯型の錠前用キーは、摘み部材1に所定位置で左右方向に回転自在に軸支されかつキー軸後端部14に内係合体9Aを有するキー本体2と、前記内係合体よりも前方の前記キー軸後端部14に軸方向に移動可能に設けられていると共に、突出外端部21aが前記摘み部材1内装の復帰バネ4のバネ力により該摘み部材1の先端面から所定量突出するように付勢され、かつ該摘み部材1内に位置する嵌挿内端部に外係合体10Aを有するトリガー部材3Aとを備え、摘み部材1を持ってキー本体2を鍵穴に差込んで行くと、トリガー部材の先端面が鍵穴aの周囲(一部も含む)bに当たりながら前記復帰バネ4のバネ力に抗して後退し、外係合体10Aの内係合面10aと内係合体9Aの外係合面9aが互いに係合することを条件として摘み部材1とトリガー部材3Aとキー本体2がそれぞれ共働回転するように一体的に結合することを特徴とする(請求項4)。
さらに、本発明の携帯型の錠前用キーは、摘み部材に所定位置で左右方向に回転自在に軸支された棒状キー本体と、この棒状キー本体のキー軸後端部に係合状態で外嵌合するトリガー部材と、このトリガー部材の後端部に押圧され得るように前記キー軸後端部に外嵌合する内係合体と、前記キー軸後端部に間隙を有して外嵌合する外係合体と、先端部が前記内係合体に圧接し、一方、後端部が前記外係合体と圧接する内係合体用の復帰バネとを備え、摘み部材を持って棒状キー本体を鍵穴に差込んで行くと、トリガー部材の先端面が鍵穴の周囲(一部も含む)に当たりながら該トリガー部材及び内係合体が前記復帰バネのバネ力に抗して後退し、内係合体が前記外係合体の係合孔にクラッチ状態に係合することを条件として摘み部材とトリガー部材とキー本体がそれぞれ共働回転するように一体的に結合することを特徴とする(請求項5)。好ましい実施形態としては、前記外係合体は前記内係合体の後端部に重なるように該内係合体を介してキー軸後端部に外嵌合すると共に、該内係合体よりも後方側に位置することを特徴とする。
(a)独立請求項1、独立請求項4は、キー本体が摘み部材に後退動しない態様で左右方向に回転自在に軸支されているので、錠前の鍵穴の角度とキー本体の挿入角度が不一致の場合に、その角度差如何を問わず、鍵合わせを容易にできると共に、キー本体と摘み部材を容易に連結することができる。すなわち、後者に関しては、キー本体側の内係合体とトリガー部材側の外係合体の位相が多少不一致であっても、摘み部材を左右いずれかの方向に回すだけで、内外の係合体が略噛合状態或いは係合状態となり、その結果、摘み部材とトリガー部材とキー本体がそれぞれ共働回転するように一体的に結合する。
(b)独立請求項5は、図42の(c)で示すように、摘み部材1Bを回さない態様、図42の(b)で示すように、摘み部材1Bを幅広い凹所内で左右方向に回す第1段階のクラッチの態様、さらに、より好ましくは摘み部材1Bを幅広い凹所内で左右方向に回した後に第2段階(最終段階)のクラッチ態様にする、という具合に「複数のパターン」でもって、外係合体を介し、摘み部材を摘まんでキー本体を回転させることができる。
すなわち、キー挿入時、両者の係合部分と被係合部分の位相が一致している場合には摘み部材1Bを回すことなく、そのまま押し込むだけで直ちに完全なクラッチ状態(摘み部材1Bを回さなくても良いパターン)になり、またキー挿入時、図42の(b)で示すように、不完全なクラッチ状態となった場合であっても、摘み部材1Bを左右方向のいずれかに若干回すだけで(僅かな回転操作量により)、施・解錠することが可能となり(摘み部材1Bを時計方向又は左右方向のいずれかに若干回すパターン)、さらに、より好ましくは、前記図42の(b)のパターンに於いて、両者の係合部分と被係合部分の位相を一致させるために摘み部材1Bを左右いずれかの方向に若干回して、不完全なクラッチ状態から直ちに完全なクラッチ状態させることができる(第3のパターン)。
なお、図42の(c)は、望ましいパターンの一例であり、本実施形態では、要するに外係合体10Bの係合部が内係合体9Bの被係合部に係合すさえすれば、摘み部材1Bの操作力によりキー本体を施・解錠方向に回すことができる。
(c)請求項2に記載の発明は、トリガー部材の作動時、内外の係合体の各係合歯或いは係合縁が衝突しても、キー本体側の内係合体とトリガー部材側の外係合体の前記係合歯や係合縁は損傷しない。
(d)請求項3に記載の発明は、トリガー部材を確実に復帰させることができる。
(e)請求項6に記載の発明は、復帰バネがリング状バネ受け等でしっかりと支持されているので、内係合体が回転しても容易に回転しない。
(f)請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の発明と同様に緩衝機能を付与しているので、内外の係合体の各係合縁が損傷しない。
(g)請求項8に記載の発明は、クラッチが、少なくとも二段方式なので、例えばキー挿入時、図42の(b)で示すように、不完全なクラッチ状態となった場合であっても、摘み部材1Bを左右方向のいずれかに若干回すだけで(僅かな回転操作量により)キー本体を回すことができる。
(h)請求項9に記載の発明は、キー本体のキー補助突起を錠前の鍵穴に容易に合わせることができるので、キー本体を鍵穴に挿入し易い。
図1乃至図15は本発明の第1実施形態を示す各説明図。図16乃至図19は本発明の第2実施形態を示す各説明図。図20乃至図42は本発明の第3実施形態を示す各説明図。図43は後軸受の他の例を示す説明図。
キー本体の先端部を錠前の鍵穴に差込んだ態様における主要部の説明図(挿入時と引抜き時の両方の説明図)。 キー本体の正面図を基準にした説明図(前後の軸受板、内外の係合体は仮想線)。 キー本体の左側面図。 図2の4−4線概略断面説明図。 要部(前軸受板、キー本体等)を示す概略説明図。 要部(後軸受板、キー本体等)を示す概略説明図。 要部の斜視図(摘み片、トリガー部材、内係合体、キー本体等)。 要部の斜視図(摘み片、外係合体を含むトリガー部材、キー本体等)。 要部の斜視図(摘み片、外係合体を省略したトリガー部材、キー本体等)。 トリガー部材の作動の説明図(内外の歯車体の位相が一致していた場合)。 図10の概念図。 トリガー部材の作動の説明図(内外の歯車体の位相が一致しない場合)。 図12の概念図。 摘み部材を左右いずれかの方向に回転させることにより、外係合体を含むトリガー部材が回転し、内外の歯車体の位相が一致する旨の説明図。 外係合体の内係合歯と内係合体の外係合歯が互いに略噛合し、該噛合態様で摘み部材とトリガー部材とキー本体がそれぞれ共働回転するように一体的に結合した旨の説明図。 第2実施形態に於いて、トリガー部材3Aの外係合体の内係合面10aとキー本体の内係合体9Aの外係合面9aが不一致の場合の説明図。 第2実施形態に於いて、内係合体9Aが回転し、その外係合面9aが外係合体の内係合面10aに対して一致した場合の説明図。 図示しない左右一対の復帰バネのバネ力により、内係合体9Aが外係合体(20、10)に入り込んだ説明図。 図17乃至図18の作用を示す概略説明図。 外観構成を示す斜視図。 キー本体の正面図。 キー本体の左側面図。 キー本体の正面図を基準にしたトリガー部材、前後の軸受、内係合体、外係合体、復帰バネ、緩衝バネの位置関係を示す概略説明図。 図23の24−24線概略断面説明図。 要部(細部を省略した下の摘み片)を示す概略斜視図。 要部(細部を省略した下の摘み片)を示す平面視からの説明図(キー軸後端部、外嵌合体、緩衝バネを仮想線で示す)。 主たる部材の分解斜視図(キー軸後端部の後端、トリガー部材、内係合体、バネ受けリング、復帰バネ、外係合体、緩衝バネ)。 要部の斜視図(トリガー部材)。 トリガー部材の正面図。 図29の30−30線断面図。 図29の31−31線断面図。 要部の斜視図(内係合体の後側からの斜視図)。 内係合体を後端から見た説明図。 図33の34−34線断面図。 図33の35−35線断面図。 (a)外係合体を前から見た斜視図、(a)外係合体を後から見た斜視図。 外係合体を後から見た説明図。 図37の38−38線断面図。 初期状態(キー挿入前)を示す説明図。 キー挿入時で、内係合体の後端部の端部が外係合体の係合したものの、いわばクラッチ未結合状態の説明図。 図40の状態から内係合体が後退動して、その後端部が外係合体を略貫通し、いわばクラッチ結合状態の説明図。 (a)外係合体が内係合体の端部に嵌合、いわばクラッチ未結合状態の説明図。(b)不完全なクラッチ状態、いわば第1段階のクラッチ状態の説明図。(c)完全なクラッチ状態、いわば第2段階のクラッチ状態の説明図。 後軸受の他の例を示す概略説明図。
以下、図1乃至図15に示す本発明を実施するための第1実施形態により説明する。
(1)主要部の概要
図1はキー本体2の先端部を錠前の鍵穴aに差込んだ態様における主要部の説明図である。この図1に於いて、Xは錠前(シリンダー)、aは錠前の鍵穴、bは鍵穴の周囲(前面)、Yは本発明の携帯型の錠前用キー(以下、「キーY」という。)である。
キーYは、基本的には、上下の板状摘み片1a、1b(図1では下方の板状摘み片1aのみを示す)を合体することにより、やや肉厚の盤体となる摘み部材1と、この摘み部材1に前後の軸受板7、8を介して所定位置で回転するように軸支された棒状のキー本体2と、このキー本体2のキー軸後端部(前軸受板7と後軸受体8の間)14に、その筒状部分20及び外係合体10が外嵌合すると共に、軸方向に移動可能に設けられ、かつ摘み部材1と共に回転するように該摘み部材1の収納空間に前記筒状部分20及び外係合体10が組み込まれたトリガー部材3と、摘み部材1に内装され、前記トリガー部材3の一対の水平係合腕21の突出外端部21aが常に摘み部材1の先端面から所定量突出するように付勢する復帰バネ4とから成る。
そして、好ましくは、前記キー軸後端部14に軸方向に移動可能な内係合体9が設けられ、該内係合体9の一側面と摘み部材1の収納空間22の前記一側面と対向する内面には内係合体用の緩衝バネ11が配設されている。
また摘み部材1の収納空間22には、復帰バネ4が左右一対組み込まれている。以下、本発明の特定要件について順次説明するが、細部的な事項は極力その説明を割愛する。
(2)錠前Xの鍵穴a
錠前Xの鍵穴aは、交差方向のみならず、水平方向又は垂直方向のいずれであっても良い。また鍵穴aの形状は、例えばブレード部分と称される差込み部分の両側縁部分に刻み状の鍵溝を有するもの、又はブランキーと称される平坦面や周面に幾何学的溝、逆円錐台状窪み等を有するものがそれぞれ挿入可能なものであれば良い。図2及び図3で示すように、本実施形態のキー本体2は、外周面に複数の凹所(窪み)を有する棒状形態をしているので、錠前Xの鍵穴aは、例えば単純な水平方向や垂直方向の穴ではなく、望ましくは、鍵穴aは円形、楕円形、十字形状等に形成され、かつ鍵穴aの開口縁部分に傾斜状のキー誘導面を有している。
(3)キー本体2
図2は棒状のキー本体2の正面図を基準にした説明図で、前後の軸受板7、8、内外の係合体9、10は仮想線で示してある(緩衝バネは省略)。また図3はキー本体2の左側面図である。キー本体2の具体的構成態様は、本発明の特定要件ではないので、詳細な説明は割愛するが、図2及び図3で示すように、キー本体2は、複数の横溝(例えば4個)16及び複数種類のキーコード(例えば大小の窪み)を有する棒状先端部12と、この棒状先端部12に連続する大径中央部13と、前後の軸受板7、8の間に相当するキー軸後端部14と、このキー軸後端部14に連設するフランジ状後端部15とから成る。
そして、前記棒状先端部12には、その先端部分にやや小径の弾頭状或いは指先状のキー挿入補助突起12aが連続形成されている。付言すると、特に図示しないが、棒状先端部12は軸方向に沿った縦断面の長さが位置によって変化する外形線(軸方向に凸所と凹所が繰返す意味)を有する中実棒状体であり、またキー挿入補助突起12aは、図2で示すように、先端部12側の握り状先端よりも半径がさらに小さい挿入部分であり、上下の対角線方向の外面部位に深さが略同一の横溝16が軸方向に形成されている(図3参照)。なお、図2で示す小さな楕円形状に見える箇所が前記横溝16内の外面に形成したキーコードとしての窪み16aであり、実施形態の棒状先端部12は、窪み16a以外に、前述した外形線(軸方向に凸所と凹所が繰返す意味)もキーコードとして用いることができる。
前記大径中央部13及びキー軸後端部14は、左右上下に突起部分17、18を有し、キー軸後端部14の+形状の突起部分18は、図4及び図7で示すように内係合体9の内周面に形成した+形状の被係合部分に係合する。したがって、内係合体9は軸方向に移動可能であるものの、キー軸後端部14の+形状突起部分(係合部分)18と不番の+形状の被係合部分が一体的に係合していることから、キー本体2と共に共働回転する。
(4)具体的な構成
符号2は、摘み部材1(1b)に前後の軸受(実施形態では前後の軸受板7、8)を介して後退動しない態様で左右方向に回転自在に軸支され、かつ前記前後の軸受間のキー軸後端部14にノコギリ状の外係合歯9aが形成された内係合体9を有するキー本体である。
前記摘み部材1は、図5及び図6の仮想線で示すように、上下で一組の板状摘み片1a、1bで構成されている。例えば下方の板状摘み片1aは、図1で示すように、不番の複数個の取付け小孔や小突起を有し、実施形態では、後端部の中央部に形成されたキーホルダー用の貫通孔26の直ぐ内側に後軸受板8用の不番嵌合溝及び該不番嵌合溝に連通する大小の収納凹所22、23及び先端面側の小収納凹所23に連通する前軸受板7用の不番嵌合溝を有している。
キー本体2の構成は、前(2)で説明した通りである。全体として棒状のキー本体2は、図5で示す前軸受板7と図6で示す後軸受板8によって所定位置にて左右自在に回転するように軸支されている。前後の軸受板7、8は、キー本体2を支持することができるように、例えば左右に二分割され、これらの左右の分割片を組み合わせるように不番嵌合溝に嵌め込むと、キー本体2の後端部側に周設した前後の周溝19,19にそれぞれ嵌合する。後軸受板8はキー本体2が前後に移動しないように支持するための円形支持孔8aを有する単純な矩形板状の形態で良いが、前軸受板7はキー本体2を回転可能に支持する円形支持孔7aのみならず、トリガー部材3の左右一対の水平係合腕21をそれぞれ案内するための被係合部分(例えば横方向の切欠や溝)7bを有している。
例えば図7及び図8で示すように、トリガー部材3は、内係合体9と共にキー軸後端部14に外嵌合しているが、実施形態では、内係合体9よりも前方の前記キー軸後端部14に軸方向に移動可能に設けられている。
しかして、トリガー部材3は、キー軸後端部14に外嵌合する筒状部分20と、この筒状部分20の左右部位に基端部が固定された左右一対の水平係合腕21と、これらの水平係合腕21の基端部と交差するように前記筒状部分20の後端部の左右部位に突設された左右一対の連結突片24と、これらの連結突片24に対向する左右一対の合わせ突片23を介して筒状部分20の後端面に一体的かつ分解可能に不番の貫通ピンやバネ端支持ピン等を介して連結され、しかも、その内周面にノコギリ状の内係合歯10aが形成された外係合体10とから構成され、前記水平係合腕21の突出外端部21aは、トリガー部材3が摘み部材に内装の左右一対の復帰バネ4のバネ力により付勢されていることから、常に摘み部材(下方の板状摘み片1a)1の先端面から所定量突出している。なお、前記筒状部分20と外係合体10は一体成形しても良い。
(5)作用
次に、図10乃至図15を参照にして作用を説明する。図10は内外の歯車体の位相が一致していた場合におけるトリガー部材3の作動の説明図である。そして、図11は位相が一致していた場合の概念図である。内外の係合体9、10の位相が一致している、一致していないに関わらず、摘み部材1を持ってキー本体2を錠前Xの鍵穴aに差込んで行くと、まずトリガー部材3の水平係合腕21の突出外端部21aの先端面が鍵穴aの周囲(一部も含む)bに当たる。その状態で摘み部材1を相手(錠前) X側にさらに押し込むと、内外の係合体9,10の外係合歯9aと内係合歯10aの位相が一致しているので、トリガー部材3は矢印で示す方向へ復帰バネ4のバネ力に抗して所要量移動し、前記外係合歯9aと内係合歯10aが直ちに噛合状態となり、その結果、キー本体2側の内係合体9と摘み部材1側或いは該摘み部材1と共働回転し得るように組み込まれたトリガー部材3側の外係合体10が連結状態となる(図11参照)。
一方、図12は内外の歯車体の位相が一致していない場合におけるトリガー部材3の作動の説明図である。そして、図13は位相が一致していない場合の概念図である。位相が一致していない場合は、当然のことながら、トリガー部材3が復帰バネ4のバネ力に抗して所定量(例えば3mm)移動する。その際、内係合体9は外係合体10の後端面で押されるので、緩衝バネ11はバネ力に抗して収縮する。
そこで、摘み部材1を左右いずれかの方向へ回転させる。そうすると、実施形態では、内外の係合体9,10の外係合歯9aと内係合歯10aは、いわゆるスプライン、或いはセレーション状に形成されているので、両係合歯9a、10aは容易に一致し、緩衝バネ11で押し戻された内係合体9は外係合体10に嵌入する。つまり、両係合体9,10は可及的速やかに噛合する。その結果、噛合態様で摘み部材1とトリガー部材3とキー本体2がそれぞれ共働回転するように一体的に結合する(図14、図15参照)。
なお、図1はキー本体の先端部を錠前の鍵穴に差込んだ態様における主要部の説明図であるが、この図1は挿入時と引抜き時の両方を兼用する説明図である。つまり、キー本体を鍵穴aから引き抜く際、左右一対の復帰バネ4で付勢されたトリガー部材3は、初期位置へと移動し、その結果、トリガー部材3の外係合体10は内係合体9から離れる(噛合状態の解消)。
発明の実施の形態で示した実施例に於いて、摘み部材1の外観形状は、盤状の他、断面円形、楕円形等任意の形状であっても良い。またキー本体2のブレード部分の形状や先端部の形状も任意に設計し得る事項である。復帰バネ4は、好ましくは、摘み部材1の内部空間を有効に活用するために単数又は複数の圧縮バネが採用される。その他、トリガー部材3の水平係合腕21の形状は、発明の目的を逸脱しない範囲で任意に設計変更することができる。
以下、第2実施形態及び第3実施形態を説明する。なお、これらの実施形態を説明するにあたって、同一の部分や設計変更の部分には、同一又は同様の符号を付して重複する説明を割愛する。
図16乃至図19は本発明の第2実施形態を示す各説明図である。第2実施形態に於いて、図16はトリガー部材3Aの外係合体10Aの内係合面10aとキー本体の内係合体9Aの外係合面9aが不一致の場合の説明図(トリガー部材3Aは、その筒状部分20と外係合体10Aが一体に成形されている)、図17は、内係合体9Aが回転し、その外係合面9aが外係合体の内係合面10aに対して一致した場合の説明図、図18は図示しない左右一対の復帰バネのバネ力により、内係合体9Aが外係合体(20、10A)に入り込んだ説明図、そして、図19は図17乃至図18の作用を示す概略説明図である。
これらの図から明らかなように、第2実施形態の係合手段は、内外の係合歯10a、9aの係脱構造であるが、互いに対応する内外の係合面10a、9aであっても良い。実施形態では、内外の係合面10a、9aは、4回転対称であるが、回転対称の数は3回転乃至6回転の範囲が好ましい。
したがって、第2実施形態の携帯型の錠前用キーY1は、トリガー部材3Aの外係合体10Aの多角形状の内係合面10aとキー本体の内係合体9Aの多角形状の外係合面9aが、図18で示すように互いに係合することを条件として摘み部材1とトリガー部材3Aとキー本体2がそれぞれ共働回転するように一体的に結合する。このように構成しても、本発明の課題は、第1実施形態と同じである。
図20乃至図42は本発明の第3実施形態を示す各説明図である。この第3実施形態は、前記第1実施形態又は第2実施形態に対して、異なる点が非常に多数あるので、極力、第1実施形態の図面と対比しながら説明する。なお、細部的事項の説明は極力割愛する。
(A)第1実施形態の摘み部材1と主な相違点…第1実施形態の図1、図7と第3実施形態の図20、図25、図26を比較すると明らかなように、第3実施形態の下の摘み片1bは、皿状形態である点、皿状摘み片1bの先端部の略中央部分に短筒状のガイド部(第1実施形態の前軸受板7に相当)31が形成されている点、大の収納空間(大収納凹所)22の前側の内面に緩衝バネ11Bで付勢される外係合体10Bの左右一対の横向きの係合小凹所32、32(図36参照)が同時に係合する左右一対の係合小突起33、33が設けられている点、前記大収納凹所22に後方の略中央部に連通する平面視右横倒れT字形状凹所8B(図26を基準)が、第1実施形態の後軸受板8に相当する点、下の摘み片1b(上の摘み片1aも同様)の形状が略円形である点である。さらに、図26で示すキーホルダー係止用枠状片35を該下の摘み片1bに取付けた際、該キーホルダー係止用枠状片35が突出することにより、キーホルダー係止用貫通孔が出来上がるように下の摘み片1b(上の摘み片1aも同様)の後端部が周方向にやや幅広に切欠され、該幅広切欠端面にその余の周壁に連続する周壁34を設けた点である。
(B)第1実施形態のキー本体2と主な相違点…第1実施形態の図2と第3実施形態の図21、図23を比較すると明らかなように、第1実施形態のキー本体2のプラス型の大径中央部13は、トリガー部材3の水平係合腕21の長さを考慮してやや横方向に長い突条形状であるのに対して、第3実施形態のプラス型の大径中央部13Bは、横方向に短い突起である点(少なくとも三分の1以下の長さ)である点。これにより、棒状キー本体2Bの長さを、第1実施形態のキー本体2よりも短くすることができる。
さらに、第1実施形態のプラス型の大径中央部13はトリガー部材3の水平係合腕21と非係合状態であるのに対して、前記プラス型の大径中央部13Bは、少なくとも初期状態(キー挿入前)にトリガー部材3Bの前方筒状部21Bの突出外端部21aと係合状態である点である(図39、図40参照)。付言すると、キー挿入前、摘み部材1Bを摘まんでキー本体2Bを任意に回転させると、キー本体2Bの大径中央部13Bがトリガー部材3Bに係合しているので、キー本体2Bと共にトリガー部材3Bが回転する。
また、この実施形態では、後述するようにキー本体2Bと共に内係合体9Bも回転する。一方、長板状の外係合体10Bは回転不可能に摘み部材1Bに組み込まれているので、常に回転しない、但し、緩衝バネ11Bに抗して後退動可能である。また、この実施形態では、初期状態(キー挿入前)であっても、内係合体9Bの後端部に形成した第1係合部分54aが外係合体10Bに若干係入している。もちろん、実施形態如何によっては、第1実施形態の如く、内係合体9Bと外係合体10Bは、非係合状態であっても良い。
(C)第1実施形態に対する主な相違点…例えば図1と図39を対比すると、各部材の配設位置や結合の有無が著しく異なる点である。例えば第1実施形態のトリガー部材3と外係合体10は、複数の連結突片24、25を介して一体的に結合し又は両者は一体成形されており、前者の場合にはトリガー部材3の後端に外係合体10が位置付けられているのに対して、第3実施形態のトリガー部材3Bと外係合体10Bは完全に別体であり、しかも、内係合体9Bの後方に位置している。また内係合体9Bは、トリガー部材3Bと外係合体10Bの間に介在している。
さらに、第1実施形態の内係合体用の復帰バネ4,4は、下の摘み片1bの大収納凹所22に左右一対配設されているのに対して、第3実施形態の内係合体用の復帰バネ4Bは、内係合体9Bに巻装された一つの付勢バネであり、該一つの付勢バネ4Bは、その先端部が前記内係合体の先端鍔にリング状バネ受け36を介して圧接し、一方、その後端部が外係合体10Bの前面と圧接している。
加えて、内筒体用の緩衝バネに関して、第1実施形態の内筒体用の緩衝バネ11は、キー軸後端部14の後端部分に巻装され、内筒体9の後端面に直接圧接しているのに対して、第3実施形態の緩衝バネ11Bは、下の摘み片1b大収納凹所22に左右一対配設され、しかも、左右一対の緩衝バネ11B、11Bは、外係合体10Bの環状部分の略中央部から突出する左右一対の突起部分の後端面に圧接している。
(D)第1実施形態に対する主な相違点…図27で示すように、トリガー部材3B、その後方に位置する内係合体9B、その後方に位置する外係合体10Bの各具体的構造が相違する点。また内係合体9Bと外係合体10Bとの係合態様(いわばクラッチ方式)が第1実施形態と相違する一方、第2実施形態のそれと略同様である点。しかも、第2実施形態の係合態様(いわばクラッチ方式)に若干の改良(完全クラッチの容易化)を加えた点。そこで、トリガー部材3B、内係合体9B、外係合体10Bの具体的構成、係合態様(いわばクラッチ方式)を説明する。
(E)トリガー部材3B…図28乃至図31を参照にして、トリガー部材3Bを説明する。これらの図に於いて、41はやや長筒状の前方筒状部、42は複数の連結部分、43は連結部分を介して前記前方筒状部に連設するリング状の後方筒状部である。
図23で示すようにキー本体2Bは、トリガー部材3Bを貫通し、かつ、キー本体2Bが回転するとトリガー部材3Bも共に回転するので、少なくとも前方筒状部41又は後方筒状部43のいずれかは、係合切欠部分や係合開口を有している。
実施形態では、前方筒状部41は、鍵穴aの周面bと当接可能な円形状先端面41aから円形状後端面41bに向かって略十型の係合切欠44を有し(実施形態では、左右は完全な切欠、上下は不完全な切欠)、この略十型切欠44にはキー本体3Bのプラス型大径中央部13Bが係合する。また後方筒状部43は略十型の係合開口45を有し、この略十型の係合開口45には、キー本体3Bの他の突起部分が係合する。
さらに、図39及び図40を参照にして、トリガー部材3Bを説明すると、前方筒状部41は皿状摘み片1bの短筒状あるいはリング状のガイド部31に案内されるように嵌合している。一方、後方筒状部43は皿状摘み片1bの小収納凹所23内に位置し、その後端面43bが内係合体9Bの先端鍔部51に当接あるいは当接可能な状態となっている。したがって、実施形態では、キー本体2Bを鍵穴aに挿入すると、前方筒状部41の先端面41aが前記鍵孔aの周面bに当たり、前方筒状部41が摘み部材1Bのガイド部31に案内されて後退動することから、後方筒状部43の後端面43bが内係合体9Bの先端鍔部51を押すので、トリガーとしての役割を果たす。
(F)内係合体9B…図32乃至図35を参照にして、内係合体9Bを説明する。これらの図に於いて、51は円形の先端鍔部、52は円形の先端鍔部に連設するやや長筒状係合筒部である。図23で示すように、キー本体2Bは内係合体9Bを貫通し、かつキー本体2Bが回転すると内係合体9Bも共に回転するので、係合切欠又は係合開口を有している。実施形態では、トリガー部材3Bの後方筒状43と同様に略十型の係合開口53が円形の先端面51aから円形の後端面52bにかけて形成されている。
しかして、長筒状係合筒状部52の後端部の外周面は、後端面52bから先端面51aに向かって、複数の係合部分54が切欠形成されている。符号54aは、前記後端面52bに最も近い後端部の外周面に形成された円周面(非入江状)を有する第1係合部分で、この第1係合部分54aは、キー挿入前(図39)から多少(半分程度)外係合体10Bに係入している。したがって、実施形態では、キー挿入時、第1係合部分54aを外係合体10Bの非真円形状の係合孔61に合わせる必要がない。
符号54bは、前記非入江状の第1係合部分54aに連設する入江状の第2係合部分で、この入江状第2係合部分54bは、後端面52b寄りの後端部に周方向に所定間隔を有して段差状に突出する複数のやや幅広の第1段差部分55が存在することにより、複数(例えば、4個)形成されている。
符号54cは、前記入江状の第2係合部分54bに連通する入江状の第3係合部分で、この入江状の第3係合部分54cは係合筒部52の略中央部に位置し、前記第2係合部分54bの入江幅よりも狭い。
入江状第3係合部分54cは周方向に所定間隔を有して段差状に突出する複数の幅狭の第2段差部分56が存在することにより、複数(例えば、4個)形成されている。
この様に、内係合体9Bの外周面には、後端面52bから先端面51aに向かうに従い幅広の入江部分54bと幅狭の入江部分54cが複数設けられている。
(G)外係合体10B…図36乃至図38を参照にして、外係合体10Bを説明する。これらの図に於いて、61は複数の凹所62と凸所63が規則的に連設する内周面を有する非真円形状の係合孔、64は前記係合孔61を有する環状部分、65は前記環状部分64の左右の略中央部から耳状に突出する左右一対の突起部分、66は前記突起部分65に短柱状に設けた左右一対のバネ端支持部、そして、32は前述した左右一対の係合凹所である。実施形態の外係合体10Bの外観形状は、例えば全体として腕時計本体のイメージを彷彿させる(図37参照)。
ところで、外係合体10Bの内周面には、その周方向に幅広凹所62と、ここの幅広凹所62よりも幅が狭く、かつ、幅広凹所62に連設する左右の面が傾斜状の幅狭凸所63が、それぞれ合計4個設けられているが、前記幅広凹所62及び幅狭凸所63は、前述した内係合体9Bの入江状第2係合部分54b並びに入江状第3係合部分54cの各幅をそれぞれ考慮して設定されている。
実施形態では、キー挿入時において、「第1クラッチ」が入り易くするように内係合体9Bの第1段差部分55の幅W1が、外係合体10Bの幅広凹所62の幅W2よりも狭く、したがって、第1段階の第1クラッチでは、前記第1段差部分55が前記幅広凹所62に対して遊嵌合の状態であり、摘み部材1Bを若干左右に回すことができる。そして、第2段階のクラッチ(最終段階)では、幅広凹所62の中に第1段差部分55の左右一対の第2段差部分56,56が入り込む。
(H)内係合体9Bと外係合体10Bの係合態様(クラッチ方式)…外係合体10Bの内周面に幅広凹所62と幅狭凸所63を有する係合孔61に内嵌合する内係合体9Bは、その係合筒部52の外周面に幅広の第1段差部分55と幅狭の第2段差部分56とが、後端面側から先端面側に向かって、かつ周方向に所定間隔を有して複数個設けられ、周方向に位置する前記幅広の第1段差部分同志55,55の間は大きい入江状係合部分54bであり、一方、周方向に位置する前記第2段差部分同志56,56の間は小さい入江状係合部分54cであり、クラッチの作動時、前記幅広凹所62に前記第1段差部分55が遊嵌合状態に係入した場合は不完全なクラッチ段階(図40)であり、一方、前記幅広凹所62に前記第1段差部分55と共に前記第2段差部分56が係入した場合は完全なクラッチ段階である(図41)。前述したように、実施形態では、不完全なクラッチ段階(図40)であっても、キー本体を回すことができる。
(I)第3実施形態の技術的思想…したがって、第3実施形態の携帯型の錠前用キーY2の技術的思想は、次の通りである。すなわち、携帯型の錠前用キーY2は、摘み部材1Bに所定位置で左右方向に回転自在に軸支された棒状キー本体2Bと、この棒状キー本体のキー軸後端部14に係合状態で外嵌合するトリガー部材3Bと、このトリガー部材の後端部に押圧され得るように前記キー軸後端部14に外嵌合する内係合体9Bと、前記キー軸後端部14に凹凸62,63が連続形成された非真円形状の係合孔61を有して外嵌合すると共に、前記内係合体9Bよりも後方に位置する外係合体10Bと、先端部が前記内係合体9Bに圧接し、一方、後端部が前記外係合体10Bと直接又は間接的に圧接する内係合体用の復帰バネ4Bとを備えている。好ましい実施形態としては、前記外係合体は前記内係合体の後端部に重なるように該内係合体を介してキー軸後端部に外嵌合すると共に、該内係合体よりも後方側に位置する。
そして、使用する際、摘み部材1Bを持って棒状キー本体2Bを鍵穴aに差込んで行くと、トリガー部材の先端面が鍵穴の周囲(一部も含む)に当たりながら該トリガー部材3B及び内係合体9Bが前記復帰バネ4Bのバネ力に抗して後退し、初期状態で「非係合状態」であれ、又は「一部係合状態」であれ、内係合体9Bが前記外係合体10Bの凹凸62,63を有する非真円形状の係合孔61にクラッチ状態に係合(望ましくは完全クラッチ状態)することを条件として、摘み部材1Bとトリガー部材3Bとキー本体2Bがそれぞれ共働回転するように一体的に結合する。
そして、上記構成に於いて、外係合体10Bは、望ましくはキー軸後端部14に軸方向に移動可能に設けられ、該外係合体10Bの後面と摘み部材1Bの大きい収納空間22の後面と対向する内面には、複数の外係合体用緩衝バネ11Bが配設されている。
(J)図43…キー軸後端部14を軸支する後軸受8Bの他の例(後軸受板8C)を示す概略説明図である。
第1実施形態では、キー軸後端部14を軸支する後軸受8は、例えば軸受け板であるが、第3実施形態の後軸受8Bを第1実施形態と同様に「軸受け板8C」にすることもできる。この場合に於いて、軸受け板8Cの中央部を略直角に折り曲げて角度を有する形状とし、軸受け板8Cの垂直板部分8bにキー軸後端部14の小径部分14aに連続するフランジ状端部14bを受け入れる大径孔71を形成すると共に、該大径孔71に連通するやや横長状の小径孔(フランジ状端部14bよりも半径が小さい孔)72を形成する。一方、軸受け板8Cの水平板部分8cに係止手段としての固定具73が係合する係合部分(小孔、切欠等)74を形成する。
後軸受を上記のような軸受け板8Cに設計変更すると、新たな発明の課題(キー本体2Bを摘み部材1Bから容易に抜き取ること)が登場し、キー軸後端部14を軸受け板8Cから抜き取る場合には、固定具73を軸受け板8Cの係合部分(小孔、切欠等)74から外し、軸受け板8Cを矢印A方向にスライドさせ、いわば横長状の小径孔72から大径孔71に切替えて、キー軸後端部14(キー本体2B)を矢印B方向へ移動させて、キー本体2Bを摘み部材1Bから容易に抜き取ることができる。
(K)内係合体9Bと外係合体10Bの係合関係は、例えば係合部分54(第1係合部分54a、第2係合部分54b、第3係合部分54c)を外係合体10Bに設け、一方、前記係合部分54に係合する係合孔61(凹所62、凸所63)を内係合体9Bに設けても良い(実質的同一性)。また、内係合体9Bと外係合体10Bのクラッチは、二段式のほか、三段式(多段式)であっても良い。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
X…錠前、a…鍵穴、b…鍵穴の周囲、
Y…キー、1、1B…摘み部材、2、2B…キー本体、
3、3A、3B…トリガー部材、
4、4B…復帰バネ、
7…前軸受板、8、8B、8C…後軸受板、
9、9A、9B…内係合体、
9a…内係合体の外係合歯或いは外係合面、
10、10A、10B…外係合体、
10a…外係合体の内係合歯或いは内係合面、
11、11B…緩衝バネ、
12…キー本体の先端部、
13、13B…キー本体の大径中央部、
14…キー軸後端部、15…フランジ状後端部、
20…トリガー部材の筒状部分、
21…水平係合腕、21a…突出外端部、
31…ガイド部、32…係合凹所、33…係合小突起、
41…前方筒状部、43…後方筒状部、
44…係合切欠、45、53…係合開口、
51…先端鍔部、52…係合筒部、
54…係合部分
54a…第1係合部分、54b…第2係合部分、54c…第3係合部分、
55…第1段差部分、56…第2段差部分、
61…係合孔、62…凹所、63…凸所、
64…環状部分、65…突起部分。

Claims (9)

  1. 摘み部材に所定位置で左右方向に回転自在に軸支されかつキー軸後端部に内係合体を有するキー本体と、前記内係合体よりも前方の前記キー軸後端部に軸方向に移動可能に設けられていると共に、突出外端部が前記摘み部材に内装の復帰バネのバネ力により該摘み部材の先端面から所定量突出するように付勢され、かつ該摘み部材内に位置する嵌挿内端部に外係合体を有するトリガー部材とを備え、摘み部材を持ってキー本体を鍵穴に差込んで行くと、トリガー部材の先端面が鍵穴の周囲(一部も含む)に当たりながら復帰バネのバネ力に抗して後退し、前記外係合体の内係合歯と前記内係合体の外係合歯が互いに噛合することを条件として摘み部材とトリガー部材とキー本体がそれぞれ共働回転するように一体的に結合する携帯型の錠前用キー。
  2. 請求項1に於いて、内係合体はキー軸後端部に軸方向に移動可能に設けられ、該内係合体の一側面と摘み部材の収納空間の前記一側面と対向する内面には内係合体用緩衝バネが配設されていることを特徴とする携帯型の錠前用キー。
  3. 請求項1に於いて、摘み部材の収納空間には、復帰バネが複数個組み込まれていることを特徴とする携帯型の錠前用キー。
  4. 摘み部材に所定位置で左右方向に回転自在に軸支されかつキー軸後端部に内係合体を有するキー本体と、前記内係合体よりも前方の前記キー軸後端部に軸方向に移動可能に設けられていると共に、突出外端部が前記摘み部材に内装の復帰バネのバネ力により該摘み部材の先端面から所定量突出するように付勢され、かつ該摘み部材内に位置する嵌挿内端部に外係合体を有するトリガー部材とを備え、摘み部材を持ってキー本体を鍵穴に差込んで行くと、トリガー部材の先端面が鍵穴の周囲(一部も含む)に当たりながら復帰バネのバネ力に抗して後退し、外係合体の内係合面と内係合体の外係合面が互いに係合することを条件として摘み部材とトリガー部材とキー本体がそれぞれ共働回転するように一体的に結合する携帯型の錠前用キー。
  5. 摘み部材に所定位置で左右方向に回転自在に軸支された棒状キー本体と、この棒状キー本体のキー軸後端部に係合状態で外嵌合するトリガー部材と、このトリガー部材の後端部に押圧され得るように前記キー軸後端部に外嵌合する内係合体と、前記キー軸後端部に間隙を有して外嵌合する外係合体と、先端部が前記内係合体に圧接し、一方、後端部が前記外係合体と圧接する内係合体用の復帰バネとを備え、摘み部材を持って棒状キー本体を鍵穴に差込んで行くと、トリガー部材の先端面が鍵穴の周囲(一部も含む)に当たりながら該トリガー部材及び内係合体が前記復帰バネのバネ力に抗して後退し、内係合体が前記外係合体の係合孔にクラッチ状態に係合することを条件として摘み部材とトリガー部材とキー本体がそれぞれ共働回転するように一体的に結合する携帯型の錠前用キー。
  6. 請求項5に於いて、内係合体用の復帰バネの先端部は、内係合体の先端鍔部に設けられたリング状バネ受けを介して内係合体に圧接していることを特徴とする携帯型の錠前用キー。
  7. 請求項5に於いて、外係合体はキー軸後端部に軸方向に移動可能に設けられ、該外係合体の後面と摘み部材の収納空間の前記後面と対向する内面には外係合体用緩衝バネが配設されていることを特徴とする携帯型の錠前用キー。
  8. 請求項5に於いて、外係合体の内周面に幅広凹所と幅狭凸所を有する係合孔に内嵌合する内係合体は、その係合筒部の外周面に幅広の第1段差部分と幅狭の第2段差部分とが、後端面側から先端面側に向かって、かつ周方向に所定間隔を有して複数個設けられ、周方向に位置する前記幅広の第1段差部分同志の間は大きい入江状係合部分であり、一方、周方向に位置する前記第2段差部分同志の間は小さい入江状係合部分であり、クラッチの作動時、前記幅広凹所に前記第1段差部分が遊嵌合状態に係入した場合は不完全なクラッチ段階であり、一方、前記幅広凹所に前記第1段差部分と共に前記第2段差部分が係入した場合は完全なクラッチ段階であることを特徴とする携帯型の錠前用キー。
  9. 請求項1、請求項4、請求項5のいずれかに於いて、キー本体のキーコードを有する棒状先端部には、やや小径の弾頭状キー挿入補助突起が連続形成されていることを特徴とする携帯型の錠前用キー。
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