JP2015098704A - オーガヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】曲がりの少ない高精度の掘削孔を効率良く形成する。
【解決手段】掘削ビットを有するオーガヘッド100であって、オーガ装置の先端部に取り付けられる中心軸部1と、中心軸部から略等しい間隔で外側に延出するように形成された複数の羽根部2、…と、複数の羽根部の各々の先端部に設けられ、中心軸部の軸心を回転中心Aとする当該オーガヘッドの回転方向後ろ側に向けて延出された複数の外周側板部3、…と、を備え、複数の外周側板部は、一の外周側板部の回転方向後ろ側となる後端部と当該一の外周側板部の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部の回転方向前側となる前端部とが所定間隔以上離間してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、オーガスクリューの先端に取り付けられ、地盤を掘削するオーガヘッドに関する。
従来、硬質地盤を掘削するオーガ装置が知られている。このオーガ装置にはオーガスクリューが設けられ、その先端にオーガヘッドが取り付けられている。
一般的にオーガヘッドの掘削時の回転方向は一方向であるため、掘削の反作用で掘削孔が曲がり易く、地盤の影響を受けると掘削孔の直進性が保ち難い。特に、玉石地盤や岩盤では、掘削孔の曲がりが発生し易く、一度掘削孔の曲がりが発生すると修正が殆ど不可能である。また、直進性を保つために掘削速度を低下させると、時間やコストが掛かってしまうといった問題が生じる。
そこで、掘削性能を向上させるために、オーガヘッドの先端部に環状のケーシングを設け、当該ケーシングの周方向に掘削ビットを並設したものや(例えば、特許文献1参照)、オーガヘッドの掘削翼のビットよりもケーシングの刃を先端側に配設したもの等(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2001−355383号公報 特開2012−72573号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、掘削ビットを水平に配置することで、地盤への喰い込み力を減少させているものの、掘削ビットの内側の全ての土砂等を取り込む形状となっているため、排土量が多くなり処理に時間がかかってしまう。
また、ケーシングの外周の環状部分の内外で土砂等の縁が完全に切れるため、土砂等の上向きの排出(リフティング)性能が悪いといった問題がある。特に、玉石等がオーガヘッドとともに回転し易くなり、土砂等の上向きの排出が行われずに閉塞する虞がある。この場合、オーガヘッドの正転、逆転を繰り返すことで閉塞した玉石等を動かして再掘削しなければならない。再掘削できない場合には、オーガヘッドを引き抜かなければならないが、環状のケーシングの内側に玉石等が詰まり易いために、引抜抵抗が大きくなって引き抜きに時間がかかり、場合によっては引き抜きできない虞もある。
さらに、オーガヘッドの先端部に掘削ビットが配設されたT字状等のプレートが設けられているため、プレートとケーシングの間やプレートどうしの隙間に玉石等が詰まり易くなる。
また、上記特許文献2の場合も同様に、掘削ビットの内側の全ての土砂等を取り込む形状となっているため、排土量が多くなり処理に時間がかかってしまうといった問題が生じる。さらに、土砂等の上向きの排出性能が悪く、特に、玉石等がオーガヘッドとともに回転し易くなって閉塞する虞がある。このとき、大きな玉石は掘削破砕され難いため、環状のケーシング部で閉塞すると当該環状部分が変形して掘削不能に陥る虞もある。
そこで、本発明の課題は、曲がりの少ない高精度の掘削孔を効率良く形成することができるオーガヘッドを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のオーガヘッドは、
地盤を掘削する掘削ビットを有するオーガヘッドであって、
オーガ装置の先端部に取り付けられる中心軸部と、
前記中心軸部から略等しい間隔で外側に延出するように形成された複数の羽根部と、
前記複数の羽根部の各々の先端部に設けられ、前記中心軸部の軸心を回転中心とする当該オーガヘッドの回転方向後ろ側に向けて延出された複数の外周側板部と、を備え、
前記複数の外周側板部は、
一の外周側板部の前記回転方向後ろ側となる後端部と当該一の外周側板部の前記回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部の前記回転方向前側となる前端部とが所定間隔以上離間してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオーガヘッドにおいて、
前記複数の外周側板部は、更に、
前記回転中心に対して径方向の最も外側に配置された掘削ビットにより掘削可能な範囲の外径よりも小さい外径を有するように配置されてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のオーガヘッドにおいて、
前記外周側板部には、前記回転中心に対して径方向の最も外側の掘削ビットが配設されてなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のオーガヘッドにおいて、
前記複数の羽根部の各々には、複数の掘削ビットが設けられ、
前記複数の掘削ビットは、
前記回転中心に近いものほど当該オーガヘッドの掘削進行方向側に位置するように前記羽根部の各々に配設されてなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のオーガヘッドにおいて、
前記複数の掘削ビットは、
前記回転中心に対して径方向外側に離れたものほど前記回転方向後ろ側に位置するように前記羽根部の各々に配設されてなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のオーガヘッドにおいて、
前記複数の外周側板部は、
前記回転中心に略直交する平面内にて、一の外周側板部の前記回転方向後ろ側となる後端部と当該一の外周側板部の前記回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部の前記回転方向前側となる前端部との距離が、前記中心軸部と前記外周側板部との距離よりも大きくなるように離間してなることを特徴とする。
本発明によれば、当該オーガヘッドの外周部に部分的に配設された複数の外周側板部により掘削孔の直進性を確保することができる。さらに、掘削された土砂等の全てを掘削進行方向と反対側に排出するのではなく、一部分を径方向外側に押し出すことで掘削孔の内壁を圧密した状態として当該掘削孔の直進性を維持することができる。したがって、曲がりの少ない高精度の掘削孔を効率良く形成することができる。
本発明を適用した一実施形態のオーガヘッドの概略構成を示す正面図である。 図1のオーガヘッドの概略構成を示す底面図である。 地盤中の玉石を模式的に示す図である。 本発明を適用した変形例のオーガヘッドの概略構成を示す底面図である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態のオーガヘッド100の概略構成を示す正面図であり、図2は、オーガヘッド100の概略構成を示す底面図である。
なお、本実施形態では、回転しながら地盤を掘削するオーガヘッド100の軸方向を上下方向として説明し、オーガヘッド100の掘削進行方向側を下側、掘削進行方向と反対側を上側とする。また、オーガヘッド100の回転方向とは、地盤を掘削する際に当該オーガヘッド100が正回転する方向のことを言う。
図1及び図2に示すように、本実施形態のオーガヘッド100は、オーガ装置のオーガスクリューの先端部に取り付けられ、当該オーガヘッド100の回転中心Aとなる中心軸部1と、この中心軸部1から外側に延出された3つの羽根部2、…と、各羽根部2の先端部に設けられた3つの外周側板部3、…とを備えている。
中心軸部1は、掘削進行方向と略平行に延在する長尺な部材である(図1参照)。また、中心軸部1の掘削進行方向側(下側)の端部に、当該中心軸部1の軸心(回転中心A)と略同心となるように中央掘削ビット1aが着脱自在に取付けられている。
また、中心軸部1の中央掘削ビット1aよりも上側に、3つの羽根部2、…が設けられている。
3つの羽根部2、…は、中心軸部1の外周面から略等しい間隔(例えば、120度)で当該中心軸部1の回転中心A(軸心)に対して径方向外側に延出するように形成されている。また、各羽根部2は、掘削進行方向(上下方向)に所定の厚さを有する板状に形成され、当該羽根部2の掘削進行方向側の面に掘削ビット2aが3つずつ着脱自在に取付けられている。
3つの掘削ビット2a、…は、各羽根部2の当該オーガヘッド100の回転方向前側の端部に設けられている。
具体的には、3つの掘削ビット2a、…は、中心軸部1の回転中心Aに近いものほど当該オーガヘッド100の掘削進行方向側に位置するように配設されている(図1参照)。すなわち、3つの掘削ビット2a、…のうち、中央掘削ビット1aに最も近い掘削ビット2aが最も掘削進行方向側(下側)に配設され、中央掘削ビット1aから離れていくほど掘削進行方向と反対側(上側)に上下位置をずらすように配設されている。例えば、図1に示すように、回転中心Aを通る平面内にて、一の羽根部2に配設された掘削ビット2a及び中央掘削ビット1aの各々の掘削進行方向側の先端部どうしを通る一の直線L1と、一の羽根部2と異なる他の羽根部2に配設された掘削ビット2a及び中央掘削ビット1aの各々の掘削進行方向側の先端部どうしを通る他の直線L2とによりなす角度θ1が、50〜160度となるように配設されるのが好ましい。
また、3つの掘削ビット2a、…は、中心軸部1の回転中心Aに対して径方向外側に離れたものほど回転方向後ろ側に位置するように配設されている(図2参照)。すなわち、3つの掘削ビット2a、…のうち、中央掘削ビット1aに最も近い掘削ビット2aが最も回転方向前側に配設され、中央掘削ビット1aから離れていくほど回転方向後ろ側に上下方向に直交する平面内での位置をずらすように配設されている。つまり、各羽根部2における3つの掘削ビット2a、…は、全体として回転方向後ろ側に緩やかに湾曲するように配置されている。
また、3つの掘削ビット2a、…のうち、中心軸部1の回転中心Aから径方向外側に最も離れた掘削ビット2aよりも回転方向後ろ側に位置するように、各羽根部2の先端部に外周側板部3がそれぞれ配設されている。
3つの外周側板部3、…の各々は、中心軸部1の軸心を中心とする同心円に沿うように略円弧状に形成されている(図2参照)。すなわち、各外周側板部3は、対応する羽根部2の先端部における回転方向前側の部分から、中心軸部1の軸心を回転中心Aとする当該オーガヘッド100の回転方向後ろ側に向けて所定の長さ延出されている。
また、各外周側板部3には、回転中心Aに対して径方向の最も外側に位置する最外掘削ビット3aが着脱自在に取付けられている。具体的には、各外周側板部3の回転方向前側の端部及び回転方向後ろ側の端部の各々に最外掘削ビット3aがそれぞれ配設されている。つまり、回転方向前側の端部に設けられた最外掘削ビット3aは、各羽根部2における3つの掘削ビット2a、…のうちの中心軸部1の回転中心Aから径方向外側に最も離れた掘削ビット2aよりも回転方向後ろ側に配置されている。
また、各外周側板部3における2つの最外掘削ビット3a、3aは、当該外周側板部3の外周面よりも径方向外側に僅かに突出するように配置されている。すなわち、当該オーガヘッド100の回転により形成される3つの外周側板部3、…のなす円C1の外径の方が、最外掘削ビット3aにより掘削可能な範囲(掘削円)C2の外径よりも僅かに小さくなっている。
また、3つの外周側板部3、…は、一の外周側板部3の回転方向後ろ側となる後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側となる前端部31とが所定間隔以上離間して配置されている。具体的には、3つの外周側板部3、…は、中心軸部1の回転中心Aに略直交する平面内にて、一の外周側板部3の回転方向後ろ側となる後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側となる前端部31との距離D1が中心軸部1と外周側板部3との距離D2よりも大きくなるように離間している。
すなわち、例えば、玉石S(図3参照)の一方向から視た形状を模式的に楕円形状と仮定した場合に、中心軸部1の外周面と外周側板部3の内周面との距離D2よりも短径の長さDbが小さい玉石Sは通過可能となる。そこで、一の外周側板部3の回転方向後ろ側の後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側の前端部31との距離D1が、玉石Sの短径の長さDbよりも大きくなるように形成する。これにより、中心軸部1の外周面と外周側板部3の内周面との間を通過した玉石Sが、一の外周側板部3の回転方向後ろ側の後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側の前端部31との間を通過可能となる。
なお、図2中には、土砂や玉石等の移動方向を白抜きの矢印で模式的に表している。
また、一の外周側板部3の回転方向後ろ側となる後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側となる前端部31との距離D1は、玉石Sの長径の長さDaよりも大きくされているものが好ましい。例えば、楕円形状と仮定した玉石Sは長径の長さが短径の2倍以下となるものが多いことから、一の外周側板部3の回転方向後ろ側となる後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側となる前端部31との距離D1が中心軸部1と外周側板部3との距離D2の2倍の長さよりも大きい方が好ましいと考えられる。
なお、外周側板部3に、その前端部31から回転方向前側に突出するように掘削ビットが取付けられている場合、一の外周側板部3の回転方向後ろ側となる後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側となる前端部31の掘削ビットの先端部とが所定間隔以上離間して配置されるようになっている。
この場合も上記と同様に、一の外周側板部3の回転方向後ろ側となる後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側となる前端部31の掘削ビットの先端部との距離が、中心軸部1と外周側板部3との距離D2よりも大きくなるように離間しており、さらに、距離D2の2倍の長さよりも大きく離間しているのが好ましい。
次に、オーガヘッド100を用いた地盤の掘削処理について説明する。
オーガスクリューの先端部に取り付けられたオーガヘッド100を所定の回転方向に回転させながら掘削進行方向に移動させていくことで、当該オーガヘッド100による地盤の掘削が行われる。
このとき、先ず、最も掘削進行方向側の中央掘削ビット1aにより地盤の掘削が行われ、次いで、羽根部2の3つの掘削ビット2aのうち、回転中心Aに近い掘削進行方向側の掘削ビット2aから順次地盤の掘削が行われていく。中央掘削ビット1aや羽根部2の掘削ビット2aにより掘削された土砂や玉石等は、掘削進行方向と反対側に排出されるとともに、隣合う外周側板部3どうしの隙間部分から径方向外側に押し出されていく。特に、掘削された玉石は、中心軸部1の外周面と外周側板部3の内周面との間を通過した後、隣合う外周側板部3どうしの隙間部分を通過するように、径方向外側に押し出される。
また、最外掘削ビット3aにより掘削された土砂等は、各外周側板部3の回転方向後ろ側の空間、すなわち、隣合う外周側板部3どうしの隙間部分に移動する。さらに、外周側板部3の外周面により掘削孔の内壁側に土砂が押し付けられて、掘削孔の内壁が圧密された状態となる。
なお、オーガヘッド100を引き抜く必要が生じた場合には、オーガヘッド100を逆回転させながら掘削進行方向と反対側に移動させる。このとき、掘削進行方向と反対側に排出されている土砂や玉石等は、羽根部2どうしの隙間部分や外周側板部3どうしの隙間部分を通過して掘削進行方向側に移動する。
以上のように、本実施形態のオーガヘッド100によれば、中心軸部1から略等しい間隔で外側に延出するように形成された3つの羽根部2、…の各々の先端部に3つの外周側板部3、…が設けられ、3つの外周側板部3、…は、中心軸部1の軸心を回転中心Aとする当該オーガヘッド100の回転方向後ろ側に向けて延出され、一の外周側板部3の回転方向後ろ側となる後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側となる前端部31とが所定間隔以上離間しているので、当該オーガヘッド100の外周部に部分的に配設された3つの外周側板部3、…により掘削孔の直進性を確保することができるとともに、掘削された土砂等の一部分を隣合う外周側板部3どうしの隙間部分を利用して径方向外側に押し出すことで当該土砂等を圧密させることなく掘削進行方向と反対側に効率良く排出することができる。特に、玉石を径方向外側に押し出す観点からは、3つの外周側板部3、…は、中心軸部1の回転中心Aに略直交する平面内にて、一の外周側板部3の回転方向後ろ側となる後端部32と当該一の外周側板部3の回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部3の回転方向前側となる前端部31との距離D1が中心軸部1と外周側板部3との距離D2よりも大きくなるように離間しているのが好ましい。さらに、径方向外側に押し出された土砂等を外周側板部3の外周面により掘削孔の内壁側に押し付けることができるので、内壁が圧密された崩壊の虞が少ない掘削孔を形成することができることとなって、例えば、矢板圧入を短時間でスムーズに行うことができる。
つまり、掘削された土砂等の全てを掘削進行方向と反対側に排出するのではなく、一部分を当該オーガヘッド100の径方向外側に押し出すことで掘削孔の内壁を圧密した状態として当該掘削孔の直進性を維持することができる。さらに、排出される土砂の量を少なくすることができ、排土処理の効率化を図ることができる。
また、オーガヘッド100の外周部に3つの外周側板部3、…を部分的に配設することで、当該外周部を環状に形成する場合に比べて軽量化を図ることができ、作業性を向上させることができる。
さらに、3つの外周側板部3、…は、回転中心Aに対して径方向の最も外側に配置された最外掘削ビット3aにより掘削可能な範囲の外径よりも小さい外径を有するように配置されているので、最外掘削ビット3aにより掘削された土砂等を逃がす空間を掘削進行方向と反対側及び回転方向前側に確保することができ、当該オーガヘッド100の掘削性能をより向上させることができる。
このように、曲がりの少ない高精度の掘削孔を掘削速度を低下させることなく効率良く形成することができる。
また、外周側板部3には、回転中心Aに対して径方向の最も外側の最外掘削ビット3aが配設されているので、当該オーガヘッド100の外周部に部分的に配設された3つの外周側板部3、…に適正な数の掘削ビット2aを配設することができ、当該オーガヘッド100の地盤に対する喰い込みを適正にして掘削孔の外周部分の掘削を効率良く行うことができる。これにより、高精度の掘削孔が形成されることで、オーガヘッド100の引抜きの際に掘削孔の内壁に掘削ビット2aや外周側板部3が引っ掛かり難くなり当該掘削ビット2a等の損傷を抑制することができるとともに、より小さい引抜力で短時間で引き抜くことができる。このとき、オーガを逆回転させても、羽根部2の掘削進行方向と反対側に排出された土砂や玉石等を隣合う外周側板部3どうしの隙間部分を利用して掘削進行方向側にスムーズに移動させることができる。
また、3つの羽根部2、…の各々に設けられている3つの掘削ビット2a、…は、回転中心Aに近いものほど当該オーガヘッド100の掘削進行方向側に位置するように羽根部2の各々に配設されているので、掘削ビット2aの摩耗を低減させて当該掘削ビット2aの寿命をより長いものとすることができる。すなわち、回転中心Aから径方向外側に離れた掘削ビット2aほど掘削半径が大きくなるため、より大きなトルクが必要になるが、回転中心Aに近い掘削ビット2aほど掘削進行方向側に配置されているので、当該掘削ビット2aを用いてより小さいトルクで地盤を掘削して、その周辺の地盤にヒビ等の影響を与えることができる。これにより、回転中心Aから離れた掘削ビット2aによる掘削作業をより容易なものとすることができ、オーガヘッド100全体として低いトルクで掘削を行うことができ、結果として、掘削ビット2aの摩耗を低減させて当該掘削ビット2aの寿命をより長いものとすることができる。
また、3つの掘削ビット2a、…は、回転中心Aに対して径方向外側に離れたものほど回転方向後ろ側に位置するように羽根部2の各々に配設されているので、3つの掘削ビット2a、…が径方向に直線状に配置されているものに比べて、掘削された土砂や玉石等を当該オーガヘッド100の回転中心A側から径方向外側に効率良く押し出すことができる。つまり、掘削された土砂等の一部分を径方向外側に効率良く押し出すことで、土砂等を圧密させることなく掘削進行方向と反対側に効率良く排出することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
図4は、本発明を適用した変形例のオーガヘッド200の概略構成を示す底面図である。また、この変形例のオーガヘッド200は、以下に詳細に説明する以外の点で上記実施形態のオーガヘッド100と略同様であり、詳細な説明は省略する。
例えば、図4に示すように、オーガヘッド200は、屈曲形状の外周側板部203を3つ備えている。
すなわち、3つの外周側板部203、…の各々は、前端部31と後端部32との間の中途部33にて径方向外側に屈曲した形状に形成されている(図4参照)。具体的には、各外周側板部203は、中心軸部1の回転中心Aに略直交する平面内にて、前端部31、後端部32及び中途部33が中心軸部1の軸心を中心とする同心円上に配置されるように屈曲している(図4参照)。
このような形状の外周側板部203であっても、上記実施形態と同様に、径方向外側に押し出された土砂等を外周側板部203の外周面により掘削孔の内壁側に押し付けることができ、内壁が圧密された崩壊の虞が少ない掘削孔を形成することができる。これにより、曲がりの少ない高精度の掘削孔を掘削速度を低下させることなく効率良く形成することができる。
また、上記実施形態及び変形例では、羽根部2及び外周側板部3を3つずつ設けるようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、羽根部2及び外周側板部3の数は複数であれば適宜任意に変更可能である。
さらに、上記実施形態及び変形例では、各羽根部2に掘削ビット2aを3つずつ設けるようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、掘削ビット2aの数は複数であれば適宜任意に変更可能である。
100、200 オーガヘッド
1 中心軸部
1a 中央掘削ビット
2 羽根部
2a 掘削ビット
3、203 外周側板部
31 前端部
32 後端部
33 中途部
3a 最外掘削ビット
A 回転中心

Claims (6)

  1. 地盤を掘削する掘削ビットを有するオーガヘッドであって、
    オーガ装置の先端部に取り付けられる中心軸部と、
    前記中心軸部から略等しい間隔で外側に延出するように形成された複数の羽根部と、
    前記複数の羽根部の各々の先端部に設けられ、前記中心軸部の軸心を回転中心とする当該オーガヘッドの回転方向後ろ側に向けて延出された複数の外周側板部と、を備え、
    前記複数の外周側板部は、
    一の外周側板部の前記回転方向後ろ側となる後端部と当該一の外周側板部の前記回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部の前記回転方向前側となる前端部とが所定間隔以上離間してなることを特徴とするオーガヘッド。
  2. 前記複数の外周側板部は、更に、
    前記回転中心に対して径方向の最も外側に配置された掘削ビットにより掘削可能な範囲の外径よりも小さい外径を有するように配置されてなることを特徴とする請求項1に記載のオーガヘッド。
  3. 前記外周側板部には、前記回転中心に対して径方向の最も外側の掘削ビットが配設されてなることを特徴とする請求項2に記載のオーガヘッド。
  4. 前記複数の羽根部の各々には、複数の掘削ビットが設けられ、
    前記複数の掘削ビットは、
    前記回転中心に近いものほど当該オーガヘッドの掘削進行方向側に位置するように前記羽根部の各々に配設されてなることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のオーガヘッド。
  5. 前記複数の掘削ビットは、
    前記回転中心に対して径方向外側に離れたものほど前記回転方向後ろ側に位置するように前記羽根部の各々に配設されてなることを特徴とする請求項4に記載のオーガヘッド。
  6. 前記複数の外周側板部は、
    前記回転中心に略直交する平面内にて、一の外周側板部の前記回転方向後ろ側となる後端部と当該一の外周側板部の前記回転方向後ろ側にて隣合う他の外周側板部の前記回転方向前側となる前端部との距離が、前記中心軸部と前記外周側板部との距離よりも大きくなるように離間してなることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のオーガヘッド。
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