JP4964843B2 - 両巻スクリューカッタ機構 - Google Patents
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このようなスクリューカッタによる機構は、油圧モータ等の回転駆動により、螺旋羽根を回転させて土砂を切削しながら、左右方向に切削した土砂を移送し、スクリュー端部付近でスクリューカッタの回転軸方向と直角方向に設置したスクリューコンベヤによりシールド機の後方に掘削土砂を排出するものである。
そして、隣り合う螺旋羽根の端部どうしの位相を所定角度だけずらした状態で配置されているので、切削土砂が螺旋羽根どうしの間で詰まることなくスムーズに通過して、地盤と反対側(裏側)へ排出されることになる。つまり、本両巻スクリューカッタ機構では、切削土砂を回転軸方向に沿って横移動させない構造であるので、スクリュー内部の運搬土量が軸方向全体にわたって一定に保持される。そのため、切削する地盤の土圧に対応する両巻スクリューカッタ機構の圧力も軸方向全体にわたる範囲でほぼ一定となって圧力差が生じなくなり、その結果、地盤を安定させた状態で掘削することができる。
図1は本発明の第1の実施の形態によるトンネル掘削機の概略構成を示す側面図、図2は図1に示すトンネル掘削機の前方部を上から見た図、図3は図1に示すトンネル掘削機の正面図、図4はトンネル掘削機に備えられる両巻スクリューカッタの概略構成を示す斜視図、図5は両巻スクリューカッタの正面図、図6は図5に示すA−A線断面図である。
図1乃至図3に示すトンネル掘削機1は、ボックスカルバート等の矩形断面のトンネルを掘削するためのものであって、基本的には通常のシールド機と同様に、地盤を掘削しつつその後方において、コンクリート造のボックス2を組み立て、その組み立て済みのボックス2から反力をとって掘進していくように構成されたものである。
さらに具体的には、掘削機本体3は掘削すべきトンネルの断面形状に合致する矩形筒状のスキンプレート4を外殻とし、その後部には施工済みのボックス2を押圧してそこから反力をとって推進するための推進ジャッキ5が多数設けられている。また、掘削機本体3の内部にはボックス2の組み立てに使用するためのエレクタ装置6が備えられている他、トンネル掘削に必要な装置類が備えられている。
なお、上述のように各段の支持フレーム14には主移送装置としてのスクリューコンベヤ12が組み込まれていることから、各段の支持フレーム14を進退させた際には同時に各段のスクリューコンベヤ12も一体に進退することになる。
図2に示すように、各段の両巻スクリューカッタ20および片巻スクリューカッタ30はいずれも回転軸方向が掘削方向と直交する略水平に配置されており、左右一対の2台がセンターフレーム9を挟んで左右両側に対称配置されていて、それらの両端部がサイドフレーム8とセンターフレーム9に対して回転自在に支持され、それらの端部内側に組み込まれた第3駆動モータ17によって回転されるようになっている。これにより、それぞれが切羽を幅方向に掘削して、それら両巻スクリューカッタ20および片巻スクリューカッタ30、30、…全体で矩形断面のトンネルを掘削するようになっている。
そして、各螺旋羽根22は、一定の高さ寸法(軸部21の半径方向に突出する寸法)が螺旋巻き方向に沿って一定であり、両端部22a、22bには刃面24が形成されている。
図1に示すように、本トンネル掘削機1では、各段のスクリューカッタ20、30および先端カッタ7を順次(例えば上方から順に)、前方に推進させて地盤を掘削する。このときの推進順は、最上段の両巻スクリューカッタ20から順に掘削することが地盤の緩みを抑える点で好ましいが、この順に限定されることはなく、また複数のスクリューカッタ20、30を同時に推進させるようにしてもかまわない。
図7は本発明の第2の実施の形態による両巻スクリューカッタの概略構成を示す正面図である。
図7に示すように、第2の実施の形態による両巻スクリューカッタ40は、軸部41の周囲に外周部に切削ビット43を設けた複数(図7では5枚)の螺旋羽根42(42A、42B)がスクリュー軸方向に沿って配置され、各螺旋羽根42は軸部周りを1周(360°)する長さ寸法となっている。さらに、隣り合う螺旋羽根42A、42Bどうしは、互いに接触することなく、螺旋方向が逆向きに配置され、それぞれの隣り合う端部42a、42bどうしが軸部41に対して180°の位相のずれを有している点で上述した第1の実施の形態の両巻スクリューカッタ20(図5など参照)と同様の構成となっている。第2の実施の形態では、各螺旋羽根42の形状が第1の実施の形態の螺旋羽根22の形状とは異なっている。具体的には、各螺旋羽根42の外周部(切削ビット43の位置)は、両端部42a、42b、および一方の端部22a(22b)から螺旋巻き方向で180°の位置(中間部42c)で軸部41の周面に近づき、両端部42a、42bから螺旋巻き方向で90°の位置(符号42d)で軸部41の周面から最も離れた位置となるように滑らかに形成されている。
例えば、両巻スクリューカッタの各螺旋羽根は、軸部周りに略1周していてこれが好ましいのであるが、1周よりも多くして2周としてもよいし、1周よりも少なくしてもよい。ただし、多くても2周程度、少なくても半周程度までが良いと考えられる。また、各螺旋羽根において、隣り合う端部どうしの軸部に対する位相を180°ずれるようにしていてこれが好ましいのであるが、位相のずれは180°でなくてもよい。ただし、90°〜180°の範囲が良いと考えられる。要は、各螺旋羽根の周回角度を同じとし、隣り合う端部どうしの位相のずれを全て同じとすることが肝要であり、また、複数の螺旋羽根の枚数にしても、本発明の実施の形態では5枚としているが、偶数枚のほうがより好ましいといえる。
また、本実施の形態では両巻スクリューカッタ20、40を矩形断面を掘削するトンネル掘削機1に採用しているが、このような形態に限定されることはなく、またトンネル掘削機1に配置されるスクリューカッタ20、40の台数、配置形態は任意に設定することができる。
3 掘削機本体
8 サイドフレーム
9 センターフレーム
19 パドルスクリュー
20、40 両巻スクリューカッタ(両巻スクリューカッタ機構)
21、41 軸部
22、22A、22B、42、42A、42B 螺旋羽根
23、43 切削ビット
30 片巻スクリューカッタ
Claims (4)
- 外周部に切削ビットが取り付けられるとともに軸部の周囲を所定角度周回する螺旋羽根が、前記軸部に沿って複数配置され、
隣り合う前記螺旋羽根どうしは、互いに接触することなく、且つ螺旋巻き方向が逆向きに配置され、
前記螺旋羽根の隣り合う端部どうしの前記軸部に対する位相が所定角度だけずれていることを特徴とする両巻スクリューカッタ機構。 - 各螺旋羽根がそれぞれ同じ周回角度とされ、それら螺旋羽根の隣り合う端部どうしの位相のずれが全て同一であることを特徴とする請求項1に記載の両巻スクリューカッタ機構。
- 前記位相のずれは、180°であることを特徴とする請求項1又は2に記載の両巻スクリューカッタ機構。
- 前記軸部の周囲を周回する前記螺旋羽根の所定角度は、略一周であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の両巻スクリューカッタ機構。
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