JP2015097561A - 消火設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】流水検知装置の2次側配管に加圧気体を充填した場合のスプリンクラーヘッドの開放作動から放水開始までの放水所要時間を確認可能とする。【解決手段】乾式予作動消火設備は、加圧気体を充填した2次側配管に接続した閉鎖型のスプリンクラーヘッド26の作動による減圧に基づき予作動弁装置24を開放動作し、消火ポンプ10による加圧消火用水を作動したスプリンクラーヘッド26に供給して放水させる。予作動弁制御盤34に設けた時間計測部は、末端試験用電動弁28の開放制御によりスプリンクラーヘッド1台が作動したと同じ試験放水を行い、減圧検出器44の減圧検出により時間計測を開始し、その後、流水検知器46の流水検出で時間計測を終了し、スプリンクラーヘッド26が作動してから加圧気体の噴出を経て加圧消火用水の放水を開始するまでの時間に相当する放水所要時間を計測し、計測した放水所要時間を印字及び又は表示により出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、加圧気体を充填した2次側配管に接続したスプリンクラーヘッドの作動により流水検知装置を開放して1次側の加圧消火用水をスプリンクラーヘッドに供給して放水させる消火設備に関する。
従来、閉鎖型のスプリンクラーヘッドの火災による作動で消火用水を放水するスプリンクラー消火設備としては、閉鎖型のスプリンクラーヘッドを接続した2次側配管に加圧消火用水を充水した湿式スプリンクラー消火設備、スプリンクラーヘッドの破損などによる誤放水を防止する湿式予作動スプリンクラー消火設備が知られている。
また、冬場に凍結が想定される地域の物件を対象として、閉鎖型のスプリンクラーヘッドを接続した2次側配管に凍結防止のために空気又は不活性ガスなどの加圧気体を充填した乾式スプリンクラー消火設備、スプリンクラーヘッドの破損などによる誤放水を防止する乾式予作動スプリンクラー消火設備が知られている。
ここで、乾式スプリンクラー消火設備および乾式予作動スプリンクラー消火設備は、流水検知装置の2次側配管に例えば加圧空気を充填しており、スプリンクラーヘッドが開放作動した場合、湿式又は湿式予作動スプリンクラー消火設備のように作動直後に消火用水が散水されず、まず加圧気体が放出され、これに伴う差圧又は電動弁の制御により流水検知装置を開放して1次側から加圧消火用水を供給して放水しており、このためスプリンクラーヘッドが開放作動してから消火用水を放水するまでに時間遅れがある。
そこで乾式スプリンクラー消火設備および乾式予作動スプリンクラー消火設備については、放水遅れを考慮して、スプリンクラーヘッドが開放した場合に1分以内に当該スプリンクラーヘッドから放水できることを法的に定めている。また、水源も湿式に対して1.5倍の容量を設けることを義務付けている。
そのため、設備設計の際には、流水検知装置の2次側配管の容積、充填する気体の圧力、消火ポンプなどの加圧送水装置の能力から、スプリンクラーヘッドが開放作動してから放水を開始するまでの放水所要時間を計算で求め、法的に定めた1分以内となる放水所要時間が得られるように設備設計を行っている。
特開平4−189372号公報 特開平4−276271号公報
しかしながら、このような従来の乾式スプリンクラー消火設備および乾式予作動スプリンクラー消火設備にあっては、設備の維持管理において実際にスプリンクラーヘッドを開放作動して放水することができないため、1分以内となる所用放水時間内に放水することが可能であるかを確認することができず、また、実際に火災によりスプリンクラーヘッドが作動して放水した場合、火災が鎮火して放水を停止した後に、1分以内となる放水所要時間内に放水したかどうかを確認することができないという問題がある。
また、水源の容量は放水所要時間が最大1分になることを考慮して湿式の1.5倍の容量を義務付けているが、もし、実際の所要時間を確認して1分未満であった場合には、所要時間の短縮に応じて水源の容積の倍率を低減して水源水槽の設置面積を低減することが可能であるが、所要時間を確認する手段がないため、実際の所要時間が1分未満であったとしても、湿式の1.5倍の容量を確保しなければならず、水源水槽の占有面積が大きくなる問題を残している。
本発明は、流水検知装置の2次側配管に加圧気体を充填した場合のスプリンクラーヘッドの開放作動から放水開始までの放水所要時間を確認可能とした湿式および湿式予作動の消火設備を提供することを目的とする。
(消火設備)
本発明は、流水検知装置の1次側配管に加圧消火用水を充水すると共に2次側配管に閉鎖型のスプリンクラーヘッドを接続して加圧気体を充填し、スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の減圧に基づく差圧又は電動弁の制御により流水検知装置を開放動作して1次側配管の加圧消火用水をスプリンクラーヘッドに供給して放水させる消火設備に於いて、
スプリンクラーヘッドの作動を検出するヘッド作動検出部と、
スプリンクラーヘッドからの加圧消火用水の放水開始を検出する放水開始検出部と、
作動検出部及び放水開始検出部を信号線接続した制御部に、ヘッド作動検出部によりヘッド作動を検出から放水開始検出部により放水開始を検出までの放水所要時間を計測する時間計測部を設けたことを特徴とする。
(放水所要時間の印字・表示)
時間計測部は、計測した前記放水所要時間を印字及び又は表示により出力する。
(点検による放水所要時間の計測)
時間計測部は、操作部による点検操作の受付けを検出した場合、2次側配管の末端に設けた末端試験用電動弁を開放制御して時間計測を行う。
(減圧検出から流水検出までの時間計測)
流水検知装置は、
ヘッド作動検出部として、スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の減圧を検出して減圧検出信号を出力する減圧検出器を設け、
放水開始検出部として、流水検知装置の開放動作に伴う流水を検出して流水検出信号を出力する流水検出器を設け、
時間計測部は、減圧検出器からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、流水検出器からの流水検出信号が入力した場合に時間計測を終了して放水遅れ時間を計測する。
(減圧検出から回復圧力検出までの時間計測)
流水検知装置は、
ヘッド作動検出部として、スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の圧力が第1圧力閾値以下となる減圧を検出して減圧検出信号を出力する減圧検出器を設け、
放水開始検出部として、2次側配管の圧力が第1圧力閾値より所定値低い第2圧力閾値以上となる圧力回復を検出して圧力検出信号を出力する圧力検出器を設け、
時間計測部は、減圧検出器からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、圧力検出器からの圧力検出信号が入力した場合に時間計測を終了して放水所要時間を計測する。
(減圧検出から圧力回復検出までの時間計測)
流水検知装置は、
スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の減圧を検出して第1減圧検出信号を出力する第1減圧検出器と、
ヘッド作動検出部として、第1減圧検出器より所定値だけ低い減圧を検出して第2減圧検出信号を出力する第2減圧検出器と、
放水開始検出部として、流水検知装置の開放動作に伴う流水を検出して流水検出信号を出力する流水検出器と、
を設け、
時間計測部は、第2減圧検出器からの第2減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、流水検出器からの流水検出信号が入力した場合に時間計測を終了して放水所要時間を計測する。
(末端試験用電動弁の起動から流水検出までの時間計測)
制御部は、ヘッド作動検出部として、末端試験用電動弁を開放するための起動制御を検出する試験起動検出部を設け、
流水検知装置は、放水開始検出部として、流水検知装置の開放動作に伴う流水を検出して流水検出信号を出力する流水検出器を設け、
時間計測部は、試験起動検出部により末端試験用電動弁の起動制御を検出した場合に時間計測を開始し、流水検出器からの流水検出信号が入力した場合に時間計測を終了して放水所要時間を計測する。
(複数区画の時間計測)
時間計測部は、複数の防護区画に設けた末端試験用電動弁を所定のインターバル時間をおいて順次開放制御して、複数の防護区画の放水所要時間を計測する。
(基本的な効果)
本発明の消火設備によれば、加圧気体を充填した流水検知装置の2次配管に接続したスプリンクラーヘッドの作動をヘッド作動検出部で検出し、スプリンクラーヘッドからの加圧消火用水の放水開始を放水開始検出部で検出し、制御部に設けた時間計測部により、ヘッド作動検出部によりヘッド作動を検出から放水開始検出部により放水開始を検出までの放水所要時間を計測するようにしたため、スプリンクラーヘッドが開放作動してから放水するまでの放水所要時間(放水遅れ時間)を実際の消火設備について確認することを可能とし、法的に義務付けられた1分以内となる放水所要時間を満たしていることを確認することで、消火設備の信頼性を確保可能とする。
また、計測した放水所要時間が1分未満の十分に短い時間であった場合には、火災が発生した場合に消火タイミングが早い設備であることが確認でき、設備性能に対し高い評価をもつことで、高い信頼性を確保可能とする。
また、スプリンクラーヘッドの開放作動から放水までの放水所要時間が例えば1分未満となることが確認できた場合、湿式の1.5倍となる水源容量を、所要放水時間の短縮時間に応じて倍率を低減可能となり、消火設備の実態に合った水源水量で済むため、建物設計上において、貯水槽の占有面積を少なくすることを可能とする。例えば、消火設備について計測した放水所要時間が30秒であった場合、湿式の1.25倍の水源水量とすることを可能とする。
(放水所要時間の印字・表示による効果)
また、時間計測部は、計測した放水所要時間を印字及び又は表示により出力するようにしたため、例えば火災後に印字及び又は表示された放水所要時間を確認することができ、消火設備の動作状況の解析に必要なデータを提供可能とする。
(点検による放水所要時間の計測による効果)
また、時間計測部は、操作部による点検操作の受付けを検出した場合、2次側配管の末端に設けた末端試験用電動弁を開放制御して時間計測を行うようにしたため、点検を行う場合に、スプリンクラーヘッドから実際に放水することなく、実際の2次側配管の加圧空気を放出して流水検知装置の開放動作により消火用水を流して放水するまでの擬似的な試験動作により、スプリンクラーヘッドの開放作動から放水までの放水所要時間を実質的に計測して確認することが点検により可能となり、もし放水所要時間が1分を越えているような場合には、関連する機器の点検調整などにより対処することで、消火設備の保全管理を適切に行うことを可能とする。
(減圧検出から流水検出までの時間計測による効果)
また、流水検知装置は、ヘッド作動検出部として、スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の減圧を検出して減圧検出信号を出力する減圧検出器を設け、放水開始検出部として、流水検知装置の開放動作に伴う流水を検出して流水検出信号を出力する流水検出器とを設け、時間計測部は、減圧検出器からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、流水検出器からの流水検出信号が入力した場合に時間計測を終了して放水遅れ時間を計測するようにしたため、例えば乾式予作動用の流水検知装置に設けている減圧検出器と流水検出器を利用して放水所要時間を簡単に計測することができる。
また、乾式の場合には、乾式の流水検知装置の流水検出器に加え、減圧検出器を設けることで、放水所要時間を簡単に計測することができる。
(減圧検出から減圧検出停止までの時間計測による効果)
また、流水検知装置は、ヘッド作動検出部及び放水開始検出部として、スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の減圧を検出して減圧検出信号を出力する減圧検出器を設け、時間計測部は、減圧検出器からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、減圧検出器からの減圧検出信号の入力が停止した場合に時間計測を終了して放水所要時間を計測するようにしたため、流水検知装置の2次側配管の減圧を検出する減圧検出器のみによりスプリンクラーヘッドの開放作動から放水開始までの時間に実質的に相当する放水所要時間を簡単に計測可能とする。
(減圧検出から圧力回復検出までの時間計測による効果)
流水検知装置は、ヘッド作動検出部として、スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の圧力が第1圧力閾値以下となる減圧を検出して減圧検出信号を出力する減圧検出器を設け、ヘッド作動検出部として、2次側配管の圧力が第1圧力閾値より所定値高い第2閾値圧力以上となる圧力回復を検出して圧力検出信号を出力する圧力検出器を設け、時間計測部は、減圧検出器からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、圧力検出器からの圧力検出信号が入力した場合に時間計測を終了して前記放水所要時間を計測するようにしたため、スプリンクラーヘッドの開放作動から放水開始までの実際の放水所要時間により近い時間計測を可能として測定精度を向上可能とする。
(末端試験用電動弁の起動から流水検出までの時間計測による効果)
また、制御部は、ヘッド作動検出部として、末端試験用電動弁を開放するための起動制御を検出する試験起動検出部を設け、流水検知装置は、放水開始検出部として、流水検知装置の開放動作に伴う流水を検出して流水検出信号を出力する流水検出器を設け、時間計測部は、試験起動検出部により末端試験用電動弁の起動制御を検出した場合に時間計測を開始し、流水検出器からの流水検出信号が入力した場合に時間計測を終了して放水所要時間を計測するようにしたため、スプリンクラーヘッドの擬似的な開放作動に相当する末端試験用電動弁の開放制御の開始を示す起動制御を検出して放水所要時間の計測を開始することで、スプリンクラーヘッドの開放作動から放水開始までの放水所要時間の測定精度を向上可能とする。
(複数区画の時間計測による効果)
また、時間計測部は、複数の防護区画に設けた末端試験用電動弁を所定のインターバル時間をおいて順次開放制御して、複数の防護区画の放水所要時間を計測するようにしたため、点検を行う場合に、消火設備の全ての防護区画についてスプリンクラーヘッドの開放作動から放水までの放水所要時間の確認を可能とし、定期点検は勿論のこと、日常的な消火設備の自己診断を可能とし、消火設備の保全管理を正しく行うことを可能とする。
乾式予作動スプリンクラー消火設備を例にとって概略を示した説明図 図1の予作動弁制御盤の機能構成の実施形態を示したブロック図 図1及び図2について末端試験用電動弁の開放制御による放水所要時間の計測動作を示したタイムチャート 減圧検出器と圧力検出器を設けて放水所要時間の計測を可能とする予作動弁装置の概略を示した説明図 図4の減圧検出器と圧力検出器を用いた放水所要時間の計測動作を示したタイムチャート 乾式スプリンクラー消火設備を例にとって概略を示した説明図 図6の火災表示盤の機能構成の実施形態を示したブロック図 図6及び図7について末端試験用電動弁の開放制御による放水所要時間の計測動作を示したタイムチャート 減圧検出器と圧力検出器を設けて放水所要時間の計測を可能とする予作動弁装置の概略を示した説明図 図9の減圧検出器と圧力検出器を用いた放水所要時間の計測動作を示したタイムチャート
[乾式予作動スプリンクラー消火設備の概要]
図1は、本発明の消火設備の一例として、乾式予作動スプリンクラー消火設備の概要を示した説明図である。図1に示すように、建物の地下階などのポンプ室には消火ポンプ10を設置し、モータ12により駆動する。モータ12はポンプ制御盤14により起動・停止の運転制御を受ける。モータ12により駆動された消火ポンプ10は水源水槽15からの消火用水を吸入し、建物の高さ方向に配置した給水本管16に加圧した消火用水を供給する。
消火ポンプ10に対しては呼水槽17を設ける。また消火ポンプ10の起動に使用する圧力タンク18を設ける。圧力タンク18は給水本管16に接続し、配管内の加圧消火用水を導入して内部の空気を圧縮している。圧力タンク18には圧力検出器20を設け、圧力検出器20は給水本管16の管内圧力が規定圧力以下に低下した減圧を検出してポンプ制御盤14に減圧検出信号を出力し、これによってモータ12を駆動して消火ポンプ10を起動する。
給水本管16からは建物の例えば階別の防護区画毎に分岐管22を引き出している。分岐管22の分岐部分には予作動式の流水検知装置として機能する予作動弁装置24を設けている。予作動弁装置24の2次側の分岐管22には閉鎖型のスプリンクラーヘッド26を設け、2次側配管内には加圧空気を充填している。
予作動弁装置24の2次側の分岐管22に加圧空気を供給するためエアコンプレッサー48を設けており、エアコンプレッサー48はコンプレッサー制御盤50により圧力検出器52で検出しているタンク圧力を一定とするように運転制御する。コンプレッサー48による加圧空気は調圧弁54により所定圧力に調整した後、エア配管58によりエアチャッキ弁56を介して予作動弁40の2次側に供給する。エアチャッキ弁56はエアコンプレッサー48側が減圧した場合に閉止して二次側配管に加圧空気を保持する。
なお、加圧空気に代えて、ボンベに充填した窒素ガスなどの不活性ガスを予作動弁40の2次側の分岐管22に供給しても良い。
スプリンクラーヘッド26を設置した防護区画には火災感知器36を設置し、火災感知器36からの感知器線を、自火報受信機35を介して予作動弁制御盤34に接続している。分岐管22の末端側には末端試験用電動弁28を設け、その2次側を、オリフィス30を介して排水管32に接続している。また、末端試験用電動弁28と並列に手動操作用の末端試験弁29を接続している。
予作動弁装置24は、予作動弁40、作動用電動弁42、減圧検出器44及び流水検出器46を備える。予作動弁40の開放は作動用電動弁42により行う。作動用電動弁42は通常の監視状態では閉鎖状態にある。なお、減圧検出器44及び流水検出器46は圧力スイッチを使用する。
火災が発生して火災感知器36で火災を検出し、2次側配管に接続しているスプリンクラーヘッド26が火災による熱気流を受けて開放すると、作動したスプリンクラーヘッド26から加圧空気が放出されて減圧する。このとき予作動弁制御盤34は、火災検出と減圧検出に基づき作動用電動弁42を開放制御信号により開放制御し(ダブルインターロック制御)、予作動弁40をその開閉駆動機構により開放して1次側から2次側に加圧消火用水を供給し、作動しているスプリンクラーヘッド26から加圧消火用水を放水する。このとき流水検出器46が予作動弁40の開放による流水を検出して予作動弁制御盤34でスプリンクラーヘッド26の放水表示を行う。
一方、予作動弁40が開放すると、その1次側に接続している給水本管16の圧力も低下し、この減圧を圧力タンク18に設けている圧力スイッチ20で検出して、ポンプ制御盤14がポンプ10を起動する。
[予作動弁制御盤の構成]
(予作動弁制御盤の概要)
図2は制御盤として機能する予作動弁制御盤の機能構成の実施形態を示したブロック図である。図2に示すように、予作動弁制御盤34は、制御部60、液晶表示パネル62、表示部64、操作部65、警報部66を備え、図1に示した例えば各フロアに設けた複数の防護区画毎に、予作動式の流水検知装置として機能する予作動弁装置24を接続している。
予作動弁装置24には、図1に示した火災感知器36、予作動弁40、作動用電動弁42、減圧検出器44、流水検出器46及び末端試験用電動弁28を取り出して示している。なお、火災感知器36及び末端試験用電動弁28は予作動弁装置24の外の防護区画に設置しているが、説明の都合上、予作動弁装置24の中に示している。
制御部60は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
制御部60に対しては防護区画毎の予作動弁装置24側に設けた火災感知器36を感知器線により接続し、また作動用電動弁42、減圧検出器44、流水検出器46及び末端試験用電動弁28を信号線により接続している。尚、予作動弁40はその開閉駆動機構に対し作動用電動弁42の開放制御で加圧消火用水の排水又は供給を受けて開閉する。
液晶表示パネル62はタッチパネルを備え、制御部60の指示により予作動弁制御盤34の制御動作に必要な各種の画面表示を行い、表示画面の操作ボタンを操作することで、制御動作に必要な各種の操作入力を可能とする。
表示部64は、予作動弁制御盤34の制御動作に必要な各種の表示灯を設けている。また、表示部64にはプリンタを設けており、予作動弁制御盤34の制御動作に必要な各種の情報を印字出力可能とする。操作部65は、予作動弁制御盤34の制御動作に必要な各種の操作スイッチを設けている。警報部66には火災警報、障害警報を音響出力するスピーカなどを設けている。
(制御部の構成)
予作動弁制御盤34の制御部60は、ダブルインターロック制御として、防護区画毎に、火災感知器36による火災検出と減圧検出器44による減圧検出の両方を判別した場合に、予作動弁装置24に設けた作動用電動弁42に開放制御信号を出力して遠隔的に開放制御し、これに伴い予作動弁40をその開閉駆動機構により開放動作してスプリンクラーヘッド26から加圧消火用水を散水させる制御を行う。
また、制御部60は、別パターンとして、火災感知器36による火災検出ができない障害検出、例えば伝送障害、断線、短絡、連動停止、商用電源断などの障害検出と減圧検出器による減圧検出の両方を判別した場合に作動用電動弁42に開放制御信号を出力して開放制御し、これにより予作動弁装置24を開放動作してスプリンクラーヘッド26から加圧消火用水を放水させる。
(時間計測部の構成)
制御部60に設けた時間計測部68は、火災が発生した場合又は定期点検などを行う場合、例えばヘッド作動検出部として機能する減圧検出器44からスプリンクラーヘッドの作動検出に相当する減圧検出信号を入力すると共に、放水開始検出器として機能する流水検出器46からスプリンクラーヘッドの放水開始の検出に相当する流水検出信号を入力し、減圧検出器44からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、流水検出器46からの流水検出信号が入力した場合に時間計測を終了して、スプリンクラーヘッド26が作動してから放水を開始するまでの放水所要時間を計測する制御を行う。
また、時間計測部68は、計測した放水所要時間を表示部64に設けたプリンタに指示して印字出力すると共に、液晶表示パネル62に指示して放水所要時間を表示する制御を行い、計測した放水所要時間を出力して確認可能とする。
また、時間計測部68は、液晶表示パネル62の操作画面を用いた点検操作の受付けを検出した場合、2次側配管の末端に設けた末端試験用電動弁28を開放制御して放水所要時間を計測する制御を行う。この場合、時間計測部68は、複数の防護区画に設けた末端試験用電動弁28に対し所定のインターバル時間を於いて開放制御信号を出力する起動制御を行って放水所要時間を計測する制御を行う。例えば時間計測部68は、所定の順番に従って最初の防護区画の末端試験用電動弁28を開放制御して放水所要時間の計測を終了したら、末端試験用電動弁28を閉鎖制御し、以下、これを順次繰り返す制御を行う。
また、末端試験用電動弁28を開放制御すると、給水本管16の減圧により圧力タンク18に設けた圧力検出器20の減圧検出によりポンプ制御盤14が消火ポンプ10を起動するが、放水所要時間の計測が終了したら、ポンプ制御盤14の操作でポンプ運転を停止し、次の防護区画の放水所要時間の計測に進むようにする。
このような時間計測部68により擬似的にスプリンクラーヘッド26が作動したと同じ放水動作を行って、スプリンクラーヘッド26が開放作動して消火用水の放水を開始するまでの放水所要時間を計測するようにしたため、スプリンクラーヘッドが開放作動してから放水するまでの放水所要時間(放水遅れ時間)を実際の消火設備について確認することを可能とし、法的に義務付けられた1分以内となる放水所要時間を満たしていることを確認することで、消火設備の信頼性を確保可能とする。
また、計測した放水所要時間が1分未満の十分に短い時間であった場合には、火災が発生した場合に消火タイミングが早い高性能の消火設備であることが確認でき、設備性能に対し高い評価をもつことで、高い信頼性を確保可能とする。
また、スプリンクラーヘッド26の開放作動から放水までの放水所要時間が例えば1分未満となることが確認できた場合、湿式の1.5倍となる水源容量を、所要放水時間の短縮時間に応じて倍率を低減可能となり、消火設備の実態に合った水源水槽15の水量で済むため、建物建設する場合に、水源水槽15の占有面積を少なくすることを可能とする。例えば、消火設備について計測した放水所要時間が30秒であった場合、従来は湿式の1.5倍の水源水量を必要としたものが、1.25倍の水源水量に低減することを可能とする。
(放水所要時間の計測動作)
図3は、図1及び図2について、時間計測部68による末端試験用電動弁を開放制御して行う放水所要時間の計測動作を示したタイムチャートである。
図3に示すように、予作動制御盤34の時間計測部68は、点検操作などの受付けを検出して時刻t1で末端試験用電動弁42に開放制御信号を出力して起動制御を行うと、予作動弁装置24の2次側の分岐管22に充填している加圧空気が排出され、2次側管内圧力が低下を始める。
2次側配管圧力が時刻t2で所定の圧力閾値Pth1に低下すると減圧検出器44が減圧検出信号を出力し、このとき点検操作に伴う擬似的な火災検出に基づき、予作動弁制御盤34の制御部60は作動用電動弁42を開放制御し、これにより予作動弁40が開放し、1次側の加圧消火用水を2次側の分岐管22に供給し、開放している末端試験用電動弁28を介して排水管32に流し、スプリンクラーヘッド26の一台が作動した場合に相当する水量を流す試験放水を行う。この試験放水により時刻t4で流水検出器46が流水検出信号を出力し、予作動弁制御盤34の表示部64で放水作動表示を行う。
一方、時刻t2からの作動用電動弁42の開放制御に伴う予作動弁40の開放動作により給水本管16の管内圧力も低下し、時刻t3で所定の圧力閾値Pth3に低下すると圧力タンク18に設けた圧力検出器20が減圧検出信号をポンプ制御盤14に出力し、消火ポンプ10を起動する。これにより低下していた給水本管16の管内圧力は回復し、また、予作動弁装置24の2次側管内圧力も回復し、試験放水を継続する。
このような試験放水において、時間計測部68は、時刻t2で減圧検出器44からの減圧検出信号の入力を検出すると時間計測を開始し、その後、時刻t4で流水検出器46からの流水検出信号の入力を検出すると時間計測を終了し、このように計測した時刻t2からt4までの時間を、スプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの放水所要時間Tdとして出力する。
ここで、末端試験用電動弁28を開放制御する時刻t1は、火災によるスプリンクラーヘッド26が開放作動する時刻に相当し、その直後となる時刻t2の減圧検出器44による減圧検出で時間計測を開始しており、実質的にスプリンクラーヘッド26が開放作動したと同じタイミングで時間計測を開始している。
また、予作動弁40の開放による2次側への加圧消火用水の供給による流水を時刻t4の流水検出器46により検出して時間計測を終了しており、時刻t2は作動したスプリンクラーヘッド26からの放水開始タイミングに略一致している。従って、末端試験用電動弁28の開放制御による試験放水で放水所要時間を計測しているが、実際にスプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの時間に略一致する放水所要時間を正確に計測することを可能とする。
[減圧検出器のみによる時間計測]
図1及び図2に示した予作動制御盤34の制御部6に設けた時間計測部68の他の実施形態として、時間計測部68は、予作動弁装置24に設けた減圧検出器44からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、同じ減圧検出器44からの減圧検出信号の入力が停止した場合に時間計測を終了して放水所要時間を計測する制御を行う。
即ち、図3のタイムチャートに示すように、末端試験用電動弁28の開放制御による2次側管内圧力の低下に対し、時間計測部68は、予作動弁装置24に設けた減圧検出器44が時刻t2で所定の閾値圧力Pth1に低下する減圧を検出した場合の減圧検出信号の入力を検出して時間計測を開始し、時刻t3での給水本管内圧力の低下に基づく消火ポンプ10の起動により上昇を始めた2次側管内圧力が時刻t5で所定の圧力閾値Pth1に回復して減圧検出信号の入力の停止を検出した場合に時間計測を終了し、このように計測した時刻t2からt5までの時間を、スプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの放水所要時間Td2として出力する。
このように同じ減圧検出器44より減圧検出の開始から終了までの時間から放水所要時間Td2を計測することで、その構成を簡単にすることを可能とする。また、この場合の放水所要時間Td2は、減圧検出器44による減圧検出から流水検出器46による流水検出までの時間計測による放水所要時間Tdに対し若干長めの時間を計測することになるが、実際にスプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの時間に略一致する放水所要時間を計測することを可能とする。
また、減圧検出器44の減圧回復を検出する圧力閾値をPth1より低い値に設定すれば、流水検出器46と組み合わせた場合と同等な精度で放水所要時間を計測可能とする。
[末端試験用電動弁の起動制御から流水検出までの時間計測]
図1及び図2に示した予作動弁制御盤34の制御部6に設けた時間計測部68の他の実施形態として、時間計測部68は、末端試験用電動弁28に対する開放制御信号の出力を検出した場合に時間計測を開始し、その後、流水検出器46からの流水検出信号の入力を検出した場合に時間計測を終了して放水所要時間を計測する制御を行う。
即ち、図3のタイムチャートに示すように、末端試験用電動弁28を時刻t1で開放制御する開放制御信号の出力を検出した場合に時間計測を開始し、時刻T4で流水検出器46からの流水検出信号の入力を検出した場合に時間計測を終了し、時刻t1からt4までの時間を計測し、スプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの放水所要時間Tdとして出力する。
このように末端試験用電動弁28の開放制御の開始タイミングで時間計測を開始することで、スプリンクラーヘッド26の開放作動に相当するタイミングでの時間計測の開始を可能とし、実際にスプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの時間により近い放水所要時間を計測することを可能とする。
また、末端試験用電動弁28の開放制御の開始タイミングを検出することで、減圧検出器などのセンサを不要とし、構成を簡単にすることを可能とする。
[減圧検出から回復圧力検出による時間計測の開始]
図4は減圧を検出する減圧検出器と圧力回復を検出する圧力検出器を設けて放水所要時間の計測を開始するための予作動弁装置の概略を示した説明図である。
図4に示すように、予作動弁装置24には、図1の実施形態と同様、予作動弁40、作動用電動弁42、減圧検出器44及び流水検出器46を備え、2次側の分岐管22内にエア配管58から供給した加圧空気を充填している。
これに加え図4の実施形態にあっては、更に、2次側の分岐管22の管内圧力の減圧後の圧力回復を検出する圧力検出器45を新たに設けており、圧力検出器45は、減圧検出器44で減圧検出する第1圧力閾値Pth1に対し、これより所定値高い圧力を検出する第2圧力閾値Pth2を設定している。例えば第1圧力閾値Pth1は0.05MPaであり、これに対し第2圧力閾値Pth2は0.1MPaに設定する。
図5は、図4の減圧検出器44と圧力検出器45を設けた場合について、時間計測部68による末端試験用電動弁を開放制御して行う放水所要時間の計測動作を示したタイムチャートである。
図5に示すように、予作動制御盤34の時間計測部68は、点検操作などの受付けを検出して時刻t1で末端試験用電動弁28の起動制御を行うと、予作動弁装置24の2次側の分岐管22に充填している加圧空気が排出され、2次側管内圧力が低下を始める。
2次側配管圧力が時刻t2で所定の第2圧力閾値Pth2を下回ると、それまでオンしていた圧力検出器45がオフとなる。続いて時刻t3で2次側配管圧力が第1閾値圧力Pth1に低下すると減圧検出器44が減圧検出信号を出力し、点検操作に伴う擬似的な火災検出に基づき、予作動弁制御盤34の制御部60は作動用電動弁42を開放制御して予作動弁40を開放し、1次側の加圧消火用水を2次側の分岐管22に供給し、開放している末端試験用電動弁28を介して排水管32に流し、スプリンクラーヘッド26の一台が作動した場合に相当する水量を流す試験放水を行う。
この試験放水により時刻t5で流水検出器46が流水検出信号を出力し、予作動弁制御盤34の表示部64で放水作動表示を行う。また、時刻t3からの作動用電動弁42の開放制御に伴う予作動弁40の開放動作により給水本管16の管内圧力も低下し、時刻t4で所定の圧力閾値Pth3に低下すると圧力検出器20が減圧検出信号をポンプ制御盤14に出力し、消火ポンプ10を起動する。
消火ポンプ10を起動すると、給水本管16の圧力が回復を始め、これに伴い2次側配管の管内圧力も回復し、時刻t6で第1圧力閾値Pth1を超えて減圧検出器44がオフし、続いて時刻t7で第2圧力閾値Pth2に達して圧力検出器45がオンとなる。
このような試験放水において、時刻t3の減圧検出器44が減圧検出信号を出力し、時間計測部68は、時刻t3で減圧検出器44からの減圧検出信号の入力を検出すると時間計測を開始し、その後、時刻t7で圧力回復を検出した圧力検出器45からの圧力検出信号の入力を検出すると時間計測を終了し、計測した時刻t3からt7までの時間を、スプリンクラーヘッド26が作動したときから消火用水を放水するまでの放水所要時間Tdとして出力する。
このような減圧検出器44による減圧検出で放水所要時間の計測を開始し、圧力検出器45による回復圧力の検出で時間計測を終了するようにしたため、スプリンクラーヘッドが作動してから実際に放水が開始されるまでの時間により近い放水所要時間を高い精度で測定することが可能となる。
[乾式スプリンクラー消火設備の概要]
図6は、本発明の消火設備の他の例として、乾式スプリンクラー消火設備の概要を示した説明図である。図6に示すように、建物の地下階などのポンプ室には消火ポンプ10、モータ12、ポンプ制御盤14、水源水槽15を設け、ポンプ制御盤14により運転制御を受けるモータ12により駆動された消火ポンプ10は水源水槽15からの消火用水を吸入して給水本管16に加圧供給する。
消火ポンプ10に対しては圧力タンク18を設け、圧力タンク18に設けた圧力検出器20により給水本管16の管内圧力の減圧を検出してポンプ制御盤14に減圧検出信号を出力し、モータ12を駆動して消火ポンプ10を起動する。
給水本管16からは建物の例えば階別の防護区画毎に分岐管22を引き出し、分岐管22の分岐部分には流水検知装置70を設けている。流水検知装置70の2次側の分岐管22には閉鎖型のスプリンクラーヘッド26を設け、2次側配管内には加圧空気を充填している。
流水検知装置70の2次側の分岐管22に加圧空気を供給するためエアコンプレッサー48を設けており、エアコンプレッサー48はコンプレッサー制御盤50により圧力検出器52で検出しているタンク圧力を一定とするように運転制御する。コンプレッサー48による加圧空気は調圧弁54により所定圧力に調整した後、エア配管58によりエアチャッキ弁56を介して流水検知装置70の2次側に供給する。エアチャッキ弁56はエアコンプレッサー48側が減圧した場合に閉止して2次側配管に加圧空気を保持する。なお、加圧空気に代えて、ボンベに充填した窒素ガスなどの不活性ガスを流水検知装置70の2次側の分岐管22に供給しても良い。
流水検知装置70は、本弁72、減圧検出器74及び流水検出器76を備える。本弁72は通常の監視状態では閉鎖しており、スプリンクラーヘッド26が開放作動して2次側の分岐管22に充填している圧縮空気を放出して管内圧力が減圧する。この減圧を減圧検出器74が検出して減圧検出信号を制御盤として機能する火災表示盤78に出力し、表示盤78は火災表示を行う。
また、2次側の分岐管22が減圧すると、一次側に充水している加圧消火用水との差圧により本弁72の弁体が開放し、1次側から2次側に加圧消火用水を供給してスプリンクラーヘッド26から放水する。本弁72が開放すると、流水検出器76が流水検出信号を制御盤として機能とする火災表示盤78に出力し、火災表示盤78は放水表示を行う。
一方、本弁72が開放すると、その1次側に接続している給水本管16の圧力も低下し、この減圧を圧力タンク18に設けている圧力検出器20で検出して、ポンプ制御盤14がポンプ10を起動する。
[火災表示盤の構成]
(火災表示盤の概要)
図7は制御盤として機能する火災表示盤の機能構成の実施形態を示したブロック図である。図7に示すように、火災表示盤78は、制御部80、液晶表示パネル82、表示部84、操作部85、警報部86を備え、図6に示した例えば各フロアに設けた複数の防護区画毎に、流水検知装置70を接続している。
流水検知装置70には、図6に示した本弁72、減圧検出器74、流水検出器76及び末端試験用電動弁28を取り出して示している。なお、末端試験用電動弁28は流水検知装置70の外となる防護区画に設置しているが、説明の都合上、流水検知装置70の中に示している。
制御部80は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
制御部80に対しては防護区画毎の流水検知装置70側に設けた減圧検出器74及び流水検出器76を信号線により接続している。
液晶表示パネル82はタッチパネルを備え、制御部80の指示により火災表示盤78の制御動作に必要な各種の画面表示を行い、表示画面の操作ボタンを操作することで、制御動作に必要な各種の操作入力を可能とする。
表示部84は、火災表示盤78の制御動作に必要な各種の表示灯を設けている。また、表示部84にはプリンタを設けており、火災表示盤78の制御動作に必要な各種の情報を印字出力可能とする。操作部85は、火災表示盤78の制御動作に必要な各種の操作スイッチを設けている。警報部86には火災警報、障害警報を音響出力するスピーカなどを設けている。
(制御部の構成)
火災表示盤78の制御部80は、防護区画毎に設けた流水検知装置70の減圧検出器74からの減圧検出信号の入力を検出した場合、表示部84に代表火災表示を行い、また、液晶表示パネル82に地区火災表示を行う表示制御を行う。
また、制御部80は、防護区画毎に設けた流水検知装置70の流水検出器76からの流水検出信号の入力を検出した場合、表示部84に放水代表表示を行い、また、液晶表示パネル82に地区放水表示を行う表示制御を行う。
(時間計測部の構成)
制御部80に設けた時間計測部88は、火災が発生した場合又は定期点検などを行う場合、例えばヘッド作動検出部として機能する減圧検出器74からスプリンクラーヘッドの作動検出に相当する減圧検出信号を入力すると共に、放水開始検出器として機能する流水検出器76からスプリンクラーヘッドからの加圧消火用水の放水開始の検出に相当する流水検出信号を入力し、減圧検出器74からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、流水検出器76からの流水検出信号が入力した場合に時間計測を終了して、スプリンクラーヘッド26が作動してから放水を開始するまでの放水所要時間を計測する制御を行う。
また、時間計測部88は、計測した放水所要時間を表示部84に設けたプリンタに指示して印字出力すると共に、液晶表示パネル82に指示して放水所要時間を表示する制御を行い、計測した放水所要時間を出力して確認可能とする。
また、時間計測部88は、液晶表示パネル82の操作画面を用いた点検操作の受付けを検出した場合、2次側配管の末端に設けた末端試験用電動弁28を開放制御して放水所要時間を計測する制御を行う。この場合、時間計測部88は、複数の防護区画に設けた末端試験用電動弁88に対し所定のインターバル時間を於いて開放制御信号を出力する起動制御を行って放水所要時間を順次計測する制御を行う。
このような時間計測部88により擬似的にスプリンクラーヘッド26が作動したと同じ試験放水を行って、スプリンクラーヘッド26が開放作動して消火用水の放水を開始するまでの放水所要時間を計測するようにしたため、スプリンクラーヘッド26が開放作動してから放水するまでの放水所要時間(放水遅れ時間)を実際の消火設備について確認することを可能とし、法的に義務付けられた1分以内となる放水所要時間を満たしていることを確認することで、消火設備の信頼性を確保可能とする。
また、計測した放水所要時間が1分未満の十分に短い時間であった場合には、火災が発生した場合に消火タイミングが早い設備であることが確認でき、設備性能に対し高い評価をもつことで、高い信頼性を確保可能とする。
また、スプリンクラーヘッド26の開放作動から放水までの放水所要時間が例えば1分未満となることが確認できた場合、湿式の1.5倍となる水源容量を、所要放水時間の短縮時間に応じて倍率を低減可能となり、消火設備の実態に合った水源水槽15の水量で済むため、建物建設する場合に、水源水槽15の占有面積を少なくすることを可能とする。
(減圧検出から流水検出までの時間計測動作)
図8は、図6及び図7について、時間計測部88による末端試験用電動弁28を開放制御して行う放水所要時間の計測動作を示したタイムチャートである。
図8に示すように、火災表示盤78の時間計測部88は、点検操作などの受付けを検出して時刻t1で末端試験用電動弁28に開放制御信号を出力して起動制御を行うと、流水検知装置70の2次側の分岐管22に充填している加圧空気が排出され、2次側管内圧力が低下を始める。
この減圧により2次側配管圧力が時刻t2で所定の閾値圧力Pth1に低下すると減圧検出器74が減圧検出信号を出力し、火災表示盤78の制御部80は火災表示を行う。また、2次側配管減圧により発生する差圧で本弁72の弁体が開放し、1次側の加圧消火用水を2次側の分岐管22に供給し、開放している末端試験用電動弁28を介して排水管32に流し、スプリンクラーヘッド26の一台が作動した場合に相当する水量を流す試験放水を行う。この試験放水により時刻t4で流水検出器76が流水検出信号を出力し、火災表示盤78は放水表示を行う。
一方、試験放水により給水本管16の管内圧力も低下し、時刻t3で所定の圧力閾値Pth3に低下すると圧力タンク18に設けた圧力検出器20が減圧検出信号をポンプ制御盤14に出力し、消火ポンプ10を起動する。これにより低下していた給水本管16の管内圧力は回復し、また、流水検知装置70の2次側管内圧力も回復し、試験放水を継続する。
このような試験放水において、時間計測部88は、時刻t2で減圧検出器74からの減圧検出信号の入力を検出すると時間計測を開始し、その後、時刻t4で流水検出器76からの流水検出信号の入力を検出すると時間計測を終了し、このように計測した時刻t2からt4までの時間を、スプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの放水所要時間Tdとして出力する。
ここで、末端試験用電動弁28を開放制御する時刻t1は、火災によるスプリンクラーヘッド26が開放作動する時刻に相当し、その直後となる時刻t2の減圧検出器74による減圧検出で時間計測を開始しており、実質的にスプリンクラーヘッド26が開放作動したと同じタイミングで時間計測を開始している。
また、本弁72の差圧に基づく開放による2次側への加圧消火用水の供給による流水を時刻t4の流水検出器76により検出して時間計測を終了しており、時刻t4は作動したスプリンクラーヘッド26からの放水開始タイミングに略一致している。従って、末端試験用電動弁28の開放制御による試験放水で放水所要時間を計測しているが、実際にスプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの時間に略一致する放水所要時間を正確に計測することを可能とする。
[減圧検出器のみによる時間計測]
図6及び図7に示した火災表示盤78の制御部80に設けた時間計測部88の他の実施形態として、時間計測部88は、予作動弁装置24に設けた減圧検出器74からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、同じ減圧検出器74からの減圧検出信号の入力が停止した場合に時間計測を終了して放水所要時間を計測する制御を行う。
即ち、図8のタイムチャートに示すように、末端試験用開放弁28の開放制御による2次側管内圧力の低下に対し、時間計測部88は、流水検知装置70に設けた減圧検出器74が時刻t2で所定の閾値圧力Pth1に低下する減圧を検出した場合の減圧検出信号の入力を検出して時間計測を開始し、時刻t3での給水本管内圧力の低下に基づく消火ポンプ10の起動により上昇を始めた2次側管内圧力が時刻t5で所定の圧力閾値Pth1に回復して減圧検出信号の入力の停止を検出した場合に時間計測を終了し、このように計測した時刻t2からt5までの時間を、スプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの放水所要時間Td2として出力する。
このように同じ減圧検出器74より減圧検出の開始から終了までの時間から放水所要時間Td2を計測することで、その構成を簡単にすることを可能とする。また、この場合の放水所要時間Td2は、減圧検出器74による減圧検出から流水検出器76による流水検出までの時間計測による放水所要時間Tdに対し若干長めの時間を計測することになるが、実際にスプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの時間に略一致する放水所要時間を計測することを可能とする。
また、減圧検出器74の減圧回復を検出する圧力閾値をPth1より低い値に設定すれば、流水検出器76と組み合わせた場合と同等な精度で放水所要時間を計測可能とする。
[末端試験用電動弁の起動制御から流水検出までの時間計測]
図6及び図7に示した火災表示盤78の制御部80に設けた時間計測部88の他の実施形態として、時間計測部88は、末端試験用電動弁28に対する開放制御信号の出力を検出した場合に時間計測を開始し、その後、流水検出器76からの流水検出信号の入力を検出した場合に時間計測を終了して放水所要時間を計測する制御を行う。
即ち、図8のタイムチャートに示すように、末端試験用開放弁28を時刻t1で開放制御する開放制御信号の出力を検出した場合に時間計測を開始し、時刻t4で流水検出器76からの流水検出信号の入力を検出した場合に時間計測を終了し、時刻t1からt4までの時間を計測し、スプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの放水所要時間Tdとして出力する。
このように末端試験用電動弁28の開放制御の開始タイミングで時間計測を開始することで、スプリンクラーヘッド26の開放作動に相当するタイミングでの時間計測の開始を可能とし、実際にスプリンクラーヘッド26を作動したときから消火用水を放水するまでの時間により近い放水所要時間を計測することを可能とする。
また、末端試験用電動弁28の開放制御の開始タイミングを検出することで、減圧検出器などのセンサを不要とし、構成を簡単にすることを可能とする。
[減圧検出と圧力回復検出による時間計測]
図9は減圧検出器と圧力検出器を設けて放水所要時間の計測するための流水検知装置の概略を示した説明図である。
図9に示すように、流水検知装置70には、図6の実施形態と同様、本弁72、第1の減圧検出器として機能する減圧検出器74及び流水検出器76を備え、2次側の分岐管22内にエア配管58から供給した加圧空気を充填している。
これに加え図9の実施形態にあっては、更に、2次側の分岐管22の管内圧力の回復を検出する圧力検出器75を新たに設けており、圧力検出器75は、減圧検出器74で減圧検出するための第1圧力閾値Pth1例えば0.05MPaに対し、これより高い例えば0.1MPaとなる回復圧力を検出するための第2圧力閾値Pth2を設定している。
図10は、図9の減圧検出器74と圧力検出器75を設けた場合について、時間計測部88による末端試験用電動弁を開放制御して行う放水所要時間の計測動作を示したタイムチャートである。
図10に示すように、火災表示盤78の時間計測部88は、点検操作などの受付けを検出して時刻t1で末端試験用電動弁28の起動制御を行うと、流水検知装置70の2次側の分岐管22に充填している加圧空気が排出され、2次側管内圧力が低下を始める。
2次側配管圧力が時刻t2で第2圧力閾値Pth2を下回ると、それまでオンしていた圧力検出器75がオフとなり、続いて時刻t3で2次側配管圧力が第1圧力閾値Pth1以下になると減圧検出器74がオンして減圧出信号を出力し、火災表示盤78で火災表示を行う。また、2次側の分岐管22の減圧による発生する差圧により本弁72の弁体が開放し、1次側の加圧消火用水を2次側の分岐管22に供給し、開放している末端試験用電動弁28を介して排水管32に流し、スプリンクラーヘッド26の一台が作動した場合に相当する水量を流す試験放水を行う。
この試験放水により時刻t5で流水検出器76が流水検出信号を出力し、火災表示盤78は放水表示を行う。また、試験放水により給水本管16の管内圧力も低下し、時刻t4で所定の圧力閾値Pth3に低下すると圧力検出器20が減圧検出信号をポンプ制御盤14に出力し、消火ポンプ10を起動する。
消火ポンプ10を起動すると、給水本管16の圧力が回復を始め、これに伴い2次側配管の管内圧力も回復し、時刻t6で第1圧力閾値Pth1を超えて減圧検出器74がオフし、続いて時刻t7で第2圧力閾値Pth2に達して圧力検出器75がオンとなる。
このような試験放水において、時間計測部68は、時刻t3で減圧検出器44からの減圧検出信号の入力を検出すると時間計測を開始し、その後、時刻t7で圧力回復を検出した圧力検出器45からの圧力検出信号の入力を検出すると時間計測を終了し、計測した時刻t3からt7までの時間を、スプリンクラーヘッド26が作動したときから消火用水を放水するまでの放水所要時間Tdとして出力する。
このような減圧検出器74による減圧検出で放水所要時間の計測を開始し、圧力検出器75による回復圧力の検出で時間計測を終了するようにしたため、スプリンクラーヘッドが作動してから実際に放水が開始されるまでの時間により近い放水所要時間を高い精度で測定することが可能となる。
[本発明の変形例]
(火災による放水所要時間の計測)
上記の実施形態は、定期点検の場合にスプリンクラーヘッドの作動から放水するまでの放水所要時間を計測しているが、火災によりスプリンクラーヘッドが作動した場合にも、同様にして、時間計測部は放水所要時間を計測して印字及び又は表示により出力する制御を行い、計測された放水所要時間から消火設備が火災の発生にたいし1分以内のどのくらいの時間で放水したかを確認可能とし、消火設備による消火能力の検証を適切に行うことを可能とする。
(自己診断制御)
上記の実施形態は、定期点検の場合にスプリンクラーヘッドの作動から放水するまでの放水所要時間を計測しているが、制御盤として機能する予作動弁制御盤及び火災表示盤が日常的に行う自己診断機能として放水所要時間の計測機能を設け、これにより消火設備の正しい保全管理を適切に行うことを可能とする。
(末端試験弁)
上記の実施形態は、末端試験弁と並列に末端試験用電動弁を設けて遠隔的に放水試験を行うようにしているが、末端試験弁のみとし、末端試験弁の開放操作による試験放水で放水所要時間を計測するようにしても良い。
(シングルインターロック)
上記の実施形態の乾式予作動スプリンクラー消火設備は、火災感知器による火災検出と減圧検出器による減圧検出の両方を判別した場合に作動用電動弁に開放制御信号を出力して開放制御し、当該開放制御により予作動弁を開放してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を散水させるダブルインターロック制御を例にとっているが、火災感知器による火災検出を判別した場合に作動用電動弁に開放制御信号を出力して開放制御し、当該開放制御により予作動弁を開放してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を散水させるシングルインターロック制御についても、同様に適用できる。
このシングルインターロックの場合も、火災感知器による火災検出で作動用電動弁に開放制御信号を出力して開放制御するパターン以外に、火災感知器による火災検出ができない障害検出、例えば伝送障害、断線、短絡、連動停止、商用電源断などの障害検出を判別した場合に、作動用電動弁42に開放制御信号を出力して開放制御し、当該開放制御により予作動弁装置24を開放してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を放水させる。
(その他)
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
24:予作動弁装置
28:末端試験用電動弁
34:予作動弁制御盤
36:火災感知器
40:予作動弁
42:作動用電動弁
44,74:減圧検出器
45,75:圧力検出器
46,76:流水検知器
48:エアコンプレッサー
50:コンプレッサー制御盤
60,80:制御部
62,82:液晶表示パネル
64,84:表示部
65,85:操作部
68,88:時間計測部
70:流水検知装置
72:本弁
78:火災表示盤

Claims (8)

  1. 流水検知装置の1次側配管に加圧消火用水を充水すると共に2次側配管に閉鎖型のスプリンクラーヘッドを接続して加圧気体を充填し、前記スプリンクラーヘッドの作動による前記2次側配管の減圧に基づく差圧又は電動弁の制御により前記流水検知装置を開放動作して1次側配管の加圧消火用水を前記スプリンクラーヘッドに供給して放水させる消火設備に於いて、
    前記スプリンクラーヘッドの作動を検出するヘッド作動検出部と、
    前記スプリンクラーヘッドからの加圧消火用水の放水開始を検出する放水開始検出部と、
    前記作動検出部及び放水開始検出部を信号線接続した制御部に、前記ヘッド作動検出部によりヘッド作動を検出してから前記放水開始検出部により放水開始を検出までの放水所要時間を計測する時間計測部を設けたことを特徴とする消火設備。
  2. 請求項1記載の消火設備に於いて、前記時間計測部は、計測した前記放水所要時間を印字及び又は表示により出力することを特徴とする消火設備。
  3. 請求項1記載の消火設備に於いて、前記時間計測部は、操作部による点検操作の受付けを検出した場合、前記2次側配管の末端に設けた末端試験用電動弁を開放制御して時間計測を行うことを特徴とする消火設備。
  4. 請求項1記載の消火設備に於いて、
    前記流水検知装置は、
    前記ヘッド作動検出部として、前記スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の減圧を検出して減圧検出信号を出力する減圧検出器を設け、
    前記放水開始検出部として、前記流水検知装置の開放動作に伴う流水を検出して流水検出信号を出力する流水検出器を設け、
    前記時間計測部は、前記減圧検出器からの減圧検出信号が入力した場合に前記時間計測を開始し、前記流水検出器からの流水検出信号が入力した場合に前記時間計測を終了して前記放水遅れ時間を計測することを特徴とする消火設備。
  5. 請求項1記載の消火設備に於いて、
    前記流水検知装置は、前記ヘッド作動検出部及び放水開始検出部として、前記スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の減圧を検出して減圧検出信号を出力する減圧検出器を設け、
    前記時間計測部は、前記減圧検出器からの減圧検出信号が入力した場合に時間計測を開始し、前記減圧検出器からの減圧検出信号の入力が停止した場合に前記時間計測を終了して前記放水所要時間を計測することを特徴とする消火設備。
  6. 請求項1記載の消火設備に於いて、
    前記流水検知装置は、
    前記ヘッド作動検出部として、前記スプリンクラーヘッドの作動による2次側配管の圧力が第1圧力閾値以下となる減圧を検出して減圧検出信号を出力する減圧検出器を設け、
    前記放水開始検出部として、前記2次側配管の圧力が前記第1圧力閾値より所定値高い第2圧力閾値以上となる圧力回復を検出して圧力検出信号を出力する圧力検出器を設け、
    前記時間計測部は、前記減圧検出器からの減圧検出信号が入力した場合に前記時間計測を開始し、前記圧力検出器からの圧力検出信号が入力した場合に前記時間計測を終了して前記放水所要時間を計測することを特徴とする消火設備。
  7. 請求項3記載の消火設備に於いて、
    前記制御部は、前記ヘッド作動検出部として、前記末端試験用電動弁を開放するための起動制御を検出する試験起動検出部を設け、
    前記流水検知装置は、前記放水開始検出部として、前記流水検知装置の開放動作に伴う流水を検出して流水検出信号を出力する流水検出器を設け、
    前記時間計測部は、前記試験起動検出部により前記末端試験用電動弁の起動制御を検出した場合に時間計測を開始し、前記流水検出器からの流水検出信号が入力した場合に時間計測を終了して前記放水所要時間を計測することを特徴とする消火設備。
  8. 請求項3記載の消火設備に於いて、
    前記時間計測部は、複数の防護区画に設けた前記末端試験用電動弁を所定のインターバル時間をおいて順次開放制御して、前記複数の防護区画の放水所要時間を計測することを特徴とする消火設備。
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