JP2015094722A - データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム - Google Patents

データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015094722A
JP2015094722A JP2013235393A JP2013235393A JP2015094722A JP 2015094722 A JP2015094722 A JP 2015094722A JP 2013235393 A JP2013235393 A JP 2013235393A JP 2013235393 A JP2013235393 A JP 2013235393A JP 2015094722 A JP2015094722 A JP 2015094722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
height
levee
point
image
data analysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013235393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5991492B2 (ja
Inventor
耕司 間野
Koji Mano
耕司 間野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pasco Corp
Original Assignee
Pasco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pasco Corp filed Critical Pasco Corp
Priority to JP2013235393A priority Critical patent/JP5991492B2/ja
Publication of JP2015094722A publication Critical patent/JP2015094722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5991492B2 publication Critical patent/JP5991492B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】或る一定の高さを基準として、天端の高さを単純に段彩表示した画像は、縦断方向に関し意図的に設けられた高低差と、堤防の変状により生じた高低差とを区別しづらい。
【解決手段】堤防横断方向に関する天端内の予め定められた基準位置での天端の高さを基準高さとする。基準設定手段20は堤防縦断方向に関する各位置での基準高さを、レーザスキャナによって天端表面から抽出された点群の3次元座標データに基づいて求める。相違算出手段22は、天端から抽出された点群の各要素点の高さについて、当該要素点の堤防縦断方向の位置に対応する基準高さに対する相違量を求める。画像生成手段24は当該相違量に応じて画素値が設定された天端の画像を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザスキャナによって堤防から抽出された点群の3次元座標データに基づいて堤防の天端を解析するデータ解析装置、データ解析方法、及びプログラムに関する。
例えば、河川堤防は流水や雨の浸食、地盤沈下などにより陥没、ひび割れ、崩れなどの変状を生じる。このような堤防における変状を放置すると災害や事故を生じ得る。そこで、管理、点検及び必要な補修が堤防について行われている。
例えば、河川堤防では定期的な巡視点検が従来、目視で行われている。点検対象となる堤防の総延長は長いので当該作業は大変な労力・コストを要する。また、目視であるために、微細な形状の変化の検出や時系列的な評価が困難であった。
ここで、地物の形状を計測する技術として、特許文献1には、レーザスキャナを用いて、地物の形状を表す3次元点群データを取得する技術であるモービルマッピングシステムが示されている。この技術を用いれば、例えば、堤防の法面の陥没やひび割れといった形状変化を検出でき、点検作業の効率化が図れる。
また、点群に基づいて3次元形状を可視化する従来手法として、例えば特許文献2に示される段彩表現がある。段彩とは、山の高さなど連続する状態を幾つかの段階に分け、各段階ごとに色をつけて高低や濃淡等を視覚的にあらわす手法をいう。
特開2009−204615号公報 特開2006−252529号公報
例えば、河川堤防は主に土で構成され、法面は表面の崩落を防ぐために通常は芝を生やしている。また、法面には雑草も生える。雑草が繁茂すると法面が弱体化したり、堤防の定期的な巡視点検に支障を生じたりする。そこで年に1,2回程度の除草管理が行われているが、通常、除草は草刈機で行われ、刈り残しが生じる。そのため、河川堤防の法面には植生が存在し、当該植生によるレーザ反射は堤防法面の形状を抽出する上でノイズとなる点群を生じるという問題がある。
一方、堤防の天端は一般に河川管理用通路として利用され、必要に応じて敷砂利やアスファルト舗装が施されており、基本的には植生が存在しない。ここで、法面に現れた堤防の変状は天端の形状にも影響し得、また堤防の基礎地盤の沈下などでは法面と同時に天端も変形し得る。そこで、レーザ点群に基づいて天端の形状を観察することで、植生によるノイズを回避しつつ堤防の変状を検出することが考えられる。天端は堤防の横断方向に基本的には水平に形成される。一方、堤防に変状が生じると、天端は例えば、法肩近傍が中央付近より沈下するなど一般に水平でなくなる。
しかしながら、堤防の縦断方向には予め勾配が設けられることがある。そのため、点群から得られた天端の3次元形状に、例えば、或る一定の高さを基準として単純に段彩を施すなどした画像では、意図的に設けられた高低差と、堤防の変状により生じた高低差とを作業者が区別しづらくなる。
本発明は、堤防の天端から抽出された点群の3次元座標データに基づき、作業者にとって堤防の変状の観察が容易となる画像を生成するデータ解析装置、データ解析方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るデータ解析装置は、レーザスキャナによって地物表面から抽出された点群の3次元座標データに基づき堤防の天端を解析するものであって、堤防横断方向に関する前記天端内の予め定められた基準位置での前記天端の高さを基準高さとし、堤防縦断方向に関する各位置での前記基準高さを前記点群に基づいて求める基準設定手段と、前記天端から抽出された前記点群の各要素点の高さについて、当該要素点の前記堤防縦断方向の位置に対応する前記基準高さに対する相違量を求める相違算出手段と、前記相違量に応じて画素値が設定された前記天端の画像を生成する画像生成手段と、を有する。
他の本発明に係るデータ解析装置においては、前記基準位置は前記堤防横断方向に関する前記天端の中央である。
さらに他の本発明に係るデータ解析装置においては、前記画像生成手段は前記画像として前記相違量に応じて段彩が施されたものを生成する。
本発明に係るデータ解析方法は、レーザスキャナによって地物表面から抽出された点群の3次元座標データに基づき堤防の天端を解析する方法であって、堤防横断方向に関する前記天端内の予め定められた基準位置での前記天端の高さを基準高さとし、堤防縦断方向に関する各位置での前記基準高さを前記点群に基づいて求める基準設定ステップと、前記天端から抽出された前記点群の各要素点の高さについて、当該要素点の前記堤防縦断方向の位置に対応する前記基準高さに対する相違量を求める相違算出ステップと、前記相違量に応じて画素値が設定された前記天端の画像を生成する画像生成ステップと、を有する。
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、レーザスキャナによって地物表面から抽出された点群の3次元座標データに基づき堤防の天端を解析する処理を行われるプログラムであって、当該コンピュータを、堤防横断方向に関する前記天端内の予め定められた基準位置での前記天端の高さを基準高さとし、堤防縦断方向に関する各位置での前記基準高さを前記点群に基づいて求める基準設定手段、前記天端から抽出された前記点群の各要素点の高さについて、当該要素点の前記堤防縦断方向の位置に対応する前記基準高さに対する相違量を求める相違算出手段、及び、前記相違量に応じて画素値が設定された前記天端の画像を生成する画像生成手段、として機能させる。
本発明によれば、堤防の天端から抽出された点群の3次元座標データに基づき、作業者にとって堤防の変状の観察が容易となる画像が得られる。
本発明の実施形態に係る堤防変状検出支援システムの概略の構成を示すブロック図である。 河川堤防の模式的な斜視図である。 本発明の実施形態に係る堤防変状検出支援システムによる堤防変状検出処理の概略のフロー図である。 本発明の実施形態での中心線に高さを付与する処理を説明する河川堤防の模式的な斜視図である。 縦断部分空間に存在する点群の例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る堤防変状検出支援システムにより生成される画像の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)である堤防変状検出支援システム2について、図面に基づいて説明する。本システムは、地物表面の3次元形状を表す点群データに基づき堤防の天端における高さの変化を検出し画像に表現するデータ解析装置であり、当該画像に基づいて作業者が堤防の変状を検知することを支援する。
点群データは例えば、モービルマッピングシステムにより取得される。モービルマッピングシステムでは、車両に搭載したレーザスキャナを用い道路に沿って地物の形状を表す3次元点群データを取得する。当該システムでは、自動車に搭載されたレーザスキャナは車体の上部から斜め下方向や斜め上方向にレーザを照射する。レーザの光軸は横方向に走査され、走査角度範囲内にて微小角度ごとにレーザパルスが発射される。レーザの発射から反射光の受信までの時間に基づいて距離が計測され、またその際、レーザの発射方向、時刻、及び車体の位置・姿勢などが計測される。それら計測データから、レーザパルスを反射した点の3次元座標を表す点群データが求められる。具体的には、モービルマッピングシステムは天端の道路を走行する際に天端の3次元点群データを取得することができる。
また、レーザスキャナを三脚等で天端に設置して計測を行っても良い。車両や三脚等の高さから行うレーザスキャンは走査密度、距離精度及びフットプリントの大きさに関し例えば、地物の形状を数cm(センチメートル)程度の精度で捉えることができる諸元を有し、航空レーザや衛星レーザなどに比べて高精度に天端の形状変化を検出することが可能である。
図1は、堤防変状検出支援システム2の概略の構成を示すブロック図である。本システムは、演算処理装置4、記憶装置6、入力装置8及び出力装置10を含んで構成される。演算処理装置4として、本システムの各種演算処理を行う専用のハードウェアを作ることも可能であるが、本実施形態では演算処理装置4は、コンピュータ及び、当該コンピュータ上で実行されるプログラムを用いて構築される。
当該コンピュータのCPU(Central Processing Unit)が演算処理装置4を構成し、後述する基準設定手段20、相違算出手段22及び画像生成手段24を含んで構成される。
記憶装置6はコンピュータに内蔵されるハードディスクなどで構成される。記憶装置6は演算処理装置4を基準設定手段20、相違算出手段22及び画像生成手段24として機能させるためのプログラム及びその他のプログラムや、本システムの処理に必要な各種データを記憶する。例えば、記憶装置6は、処理対象データとして解析の対象空間の点群データを格納される。堤防変状検出支援システム2は基本的には堤防、特に天端が存在する空間を解析の対象空間に設定され利用される。
入力装置8は、キーボード、マウスなどであり、ユーザが本システムへの操作を行うために用いる。
出力装置10は、ディスプレイ、プリンタなどであり、本システムにより生成された画像を画面表示、印刷等によりユーザに示す等に用いられる。
図2は河川堤防の模式的な斜視図である。堤防30の縦断方向に沿った水平方向をX軸に設定する。堤防30の横断方向はX軸に直交する水平方向であり、当該横断方向にY軸を設定する。また、鉛直方向をZ軸とする。なお、Z軸の正の向きは上向きに設定する。ここで、一般に堤防30は縦断方向に関して曲がった部分を有する。当該部分ではX軸は堤防30の曲がりに追随して向きを変えるものとし、これに対応し縦断方向の位置に応じてY軸の方向も変わり得る。
図3は堤防変状検出支援システム2による堤防変状検出処理の概略のフロー図である。図2及び図3を参照しながら、演算処理装置4の各手段を説明する。
堤防30の横断方向(Y軸方向)に関しての天端32内の予め定められた基準位置での天端32の高さ(Z座標)を基準高さと定義する。基準設定手段20は堤防30の縦断方向に関する各位置での基準高さを点群に基づいて求める。
本実施形態では基準位置を堤防30の横断方向に関する天端32の中央に設定する。すなわち、X方向の各位置での基準位置は天端32の中心線をなす。基準設定手段20は天端の中心線34を設定する(S10)。中心線34は縦断方向(X軸方向)の各点での法肩間の中心点の集合であり、近似的にはX軸方向に関して離散的に求めた中心点を順次結んだ折線を中心線とすることができる。法肩の位置は堤防の設計図、施工情報から得ることができる。
また、法肩の位置は、点群から求めた堤防の垂直断面形状から求めることもできる。図2を参照して点群から法肩を求める処理の例を説明する。基準設定手段20はX軸に直交する切断平面40を仮想的に設定し、点群のうち切断平面40から予め設定した近傍距離内に位置する注目点群を抽出する。具体的には、基準設定手段20は切断平面40を中心としてX軸方向に寸法(奥行き)Dを有する空間(以下、横断部分空間と称する。)を設定し、横断部分空間から注目点群を抽出する。ちなみに図2では、横断部分空間の水平断面42を矩形で模式的に表している。さらに、基準設定手段20は注目点群を切断平面40へ射影して、その射影像である射影点群を求める。射影点群により得られる堤防の垂直断面形状にて天端32と法面36との境界点、つまり断面形状の屈曲部が法肩として検出される。
また、堤防の施工時の断面形状が設計図等から分かる場合には、当該断面形状を基準モデルとし、射影点群と適合するように基準モデルの位置を定め、基準モデルの法肩の位置が堤防30の法肩の位置であると定めることができる。例えば、最小2乗法等を用いて射影点群にフィットする基準モデルの位置を求めることができる。また、その際、当該位置をX軸方向の比較的広い範囲やX軸方向の複数箇所で求め、その結果に基づいて切断平面40を設定した箇所(X座標)での基準モデルのXZ平面内での位置を定めるのが好適である。これにより、切断平面40を設定した箇所にて堤防に変状が生じている場合でも、基準モデルの位置、ひいては法肩の位置がその変状の影響を受けにくくすることができる。
ステップS10では中心線の水平面内で位置・形状が決定される。次に基準設定手段20はステップS10で求めた中心線に高さ情報を付与する(S20)。図4は中心線に高さを付与する処理を説明する河川堤防の模式的な斜視図である。基準設定手段20は中心線に沿って鉛直面50を仮想的に設定し、点群のうち鉛直面50から予め設定した近傍距離内に位置する注目点群を抽出する。具体的には、基準設定手段20は鉛直面50を中心としてY軸方向に寸法(幅)Wを有する空間(以下、縦断部分空間と称する。)を設定し、縦断部分空間から注目点群を抽出する。ちなみに図4では、縦断部分空間の水平断面52を矩形で模式的に表している。さらに、基準設定手段20は注目点群を鉛直面50へ射影して、その射影像である射影点群を求める。
モービルマッピングシステムによれば天端32の表面から例えば数cm程度の間隔で点群を抽出することが可能である。よって、幅Wを天端32の全幅に対して十分に小さい値、例えば10cm程度に設定しつつ、縦断部分空間に抽出される点群のX方向に関する間隔を小さく設定することができ、鉛直面50上の射影点群に基づいて中心線34に沿った天端32の高さの変化を高解像度・高精度に抽出することができる。
図5は縦断部分空間に存在する点群(注目点群)の例を示す模式図であり、水平断面52における注目点群の要素点54の位置、及び当該注目点群を鉛直面50に射影した射影点群の要素点56を示している。
鉛直面50上の射影点群の各点(要素点56)の座標(X,Y,Z)を(x,y,z)と表すと、基準設定手段20は中心線34に対しX=xにて高さzを付与する。これにより、中心線34は鉛直面50上にてXZ座標(x,z)で定義される要素点56を節点とする折線60となる。堤防30の縦断方向に関する各位置での基準高さは、この折線60の高さで定義することができる。すなわち、基準高さは中心線34である折線60の節点では当該節点に対応する要素点56のZ座標zで与えられ、一方、節点間ではそれらのZ座標値を例えば線形補間して基準高さが求められる。これによりX軸上の各点での基準高さhが定められる。すなわち、基準高さhがX座標値の関数h(X)として与えられる。
本実施形態では、相違算出手段22にて行われる、天端から得られる点群の各要素点と基準高さとの比較処理に備え、基準面を定義する(S30)。天端32に沿った面は一般的にZ=g(X,Y)の形式で表すことができるが、基準設定手段20は基準面に対する関数g(X,Y)としてh(X)を設定する。
相違算出手段22は天端32から抽出された点群の各要素点について基準面との高さの差分を算出する(S40)。具体的には、要素点の座標を(x,y,z)と表すと、相違算出手段22はXY面内の位置(x,y)での基準面の高さに対する要素点の高さzの相違量Δを求める。当該相違量ΔはXY面内の位置の関数でありΔ(X,Y)と表すことができる。ここで、上述の基準面の定義から、XY面内の位置(x,y)での基準面の高さはh(x)である。つまり、各要素点に対応するΔ(x,y)は、当該要素点の高さzについての、当該要素点の堤防縦断方向の位置xに対応する基準高さh(x)に対する相違量であり、次式で与えられる。
Δ(x,y)=z−h(x)
画像生成手段24は天端32の画像を生成する。画像生成手段24は当該画像上での各要素点の位置に対応する画素値を、当該要素点について相違算出手段22により算出された相違量Δ(x,y)に応じて設定し、天端32上での当該相違量の変動を可視化する(S50)。生成された画像は出力装置10を介してユーザである作業者に提示される。
本実施形態では画像生成手段24は相違量Δに応じて段彩(グラデーション)が施された画像を生成する。例えば、予め、相違量Δに関して複数の区間を設定し、当該区間ごとに異なる色を定め、記憶装置6にΔの区間と色との対応関係を記憶させておく。画像生成手段24は当該対応関係に基づいて、Δ(x,y)に対応する色を求め、XY面内での位置(x,y)に対応する画素に当該色を付与する。なお、Δの区間ごとに色を変えるのではなく、Δに応じて連続的に画素の色を変化させてもよい。
画像生成手段24は、天端32から抽出された点群が存在しない画素について、当該画素の近傍に存在する点群の要素点を用いて補間処理を行い画素値を定めることができる。また、Δに応じて画素の輝度値を段階的に変化させた画像を生成してもよい。また、例えば、航空機等から撮影された空中写真画像に基づいて生成したモノクロのオルソ画像に、Δに応じた段彩を重ねてもよい。
図6は画像生成手段24により生成される画像の例を示す模式図であり、天端32が縦断方向に傾斜を有する箇所での計測結果に基づく表示例である。当該画像は天端32の平面図に相当し、相違量Δを3cm間隔に区分し、天端32の中央部から法肩70近傍にかけて段彩表示した様子を表している。図6の例ではΔの区分は5段階まで現れ、それら区分に対応して5つの色で領域72a〜72eが色分けして表示される。天端32の中央部の領域72aは中心線34の高さからの沈下量(Δの絶対値)が3cm以下であり、例えば、淡い黄色で表示される。沈下量が3cmを超え6cm以下の領域72bには例えば黄緑を付与する。沈下量が6cmを超え9cm以下の領域72c、9cmを超え12cm以下の領域72d、及び12cmを超え15cm以下の領域72eには例えば徐々に濃くなる青色を付す。
上述のように堤防変状検出支援システム2は基本的に天端32の縦断方向における高さ変化を除去して横断方向の高さ変化を抽出し可視化する。そのため、図6では天端32は縦断方向に傾斜を有するにもかかわらず、中央部では縦断方向に沿ってグラデーションは生じていない。天端32は基本的に横断方向に関して水平に造られるので、画像生成手段24により生成された画像に可視化された横断方向の高さ変化に基づいて作業者は堤防に変状が生じている箇所を検知・推定することができる。
具体的には、図6において段彩を施す領域は天端32よりやや広く設定され、沈下量が最も大きい領域72eは法面に及んでいるので、領域72eが存在すること自体を以て変状箇所とすることはできないが、当該領域72eやそれに次いで沈下量が大きい領域72dなどの横断方向の広がりが他の箇所と比較して大きい箇所は堤防に変状が生じていることが疑われる。作業者は例えば、このような箇所を画像生成手段24が生成した画像にて検出し、当該箇所を実地点検での重点箇所としてピックアップする。この情報を利用して実地点検を行うことで変状検出の効率化が図られ、また変状の見落としが防止され検出精度が向上することが期待できる。
また、2時期以上で計測された点群データを用いた差分解析で形状変化を検出する手法とは異なり、堤防変状検出支援システム2は、天端32が本来、横断方向に水平であることを利用することで、1時期の点群データのみを用いて堤防の変位を抽出することができる。つまり、例えば、前年データなど先行する計測データが存在しない場合でも変状検出が可能である。
なお、上述の実施形態ではY軸方向の基準位置を天端32の中心に設定したが、基準位置は中心からずれた位置に設定することもできる。
また、上述の実施形態では、鉛直面50上の射影点群の各点を節点として、高さを付与した中心線34である折線60を求めたが、節点は縦断部分空間に存在する注目点群の複数の要素点54の平均位置、又は射影点群の複数の要素点56の平均位置で定義することもできる。例えば、X軸方向に幅Lを有する区間をX軸方向に移動させる移動平均法により、当該区間内に存在する要素点54又は要素点56の平均位置を順次求めて節点とすることができる。これにより、X軸方向に関し平滑化が行われる。また、その際、縦断部分空間の幅Wを広げれば、Y軸方向に関する平滑化の効果が生じる。このような平滑化を行うことにより、天端32上の石や異物などに起因する基準高さの変動を除去・軽減することができる。幅L,Wは例えば、石や異物などの除去目的物の大きさの数倍程度に設定することができる。例えば、幅Wは数十cm程度であれば、堤防の変状の影響が及び易い天端32の法肩近傍を含まず、かつ石などの影響を除去することができる。幅Lも同程度に設定することができる。
以上、堤防の天端32の観察に用いる堤防変状検出支援システム2を説明したが、本発明は天端32のように帯状に連続する面であって、縦断方向には高低差が想定される一方、横断方向には基本的には平らであることが期待される面を有する他の構造物、例えば道路などに適用することもできる。
2 堤防変状検出支援システム、4 演算処理装置、6 記憶装置、8 入力装置、10 出力装置、20 基準設定手段、22 相違算出手段、24 画像生成手段、30 堤防、32 天端、34 中心線、36 法面。

Claims (5)

  1. レーザスキャナによって地物表面から抽出された点群の3次元座標データに基づき堤防の天端を解析するデータ解析装置であって、
    堤防横断方向に関する前記天端内の予め定められた基準位置での前記天端の高さを基準高さとし、堤防縦断方向に関する各位置での前記基準高さを前記点群に基づいて求める基準設定手段と、
    前記天端から抽出された前記点群の各要素点の高さについて、当該要素点の前記堤防縦断方向の位置に対応する前記基準高さに対する相違量を求める相違算出手段と、
    前記相違量に応じて画素値が設定された前記天端の画像を生成する画像生成手段と、
    を有することを特徴とするデータ解析装置。
  2. 請求項1に記載のデータ解析装置において、
    前記基準位置は前記堤防横断方向に関する前記天端の中央であること、を特徴とするデータ解析装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のデータ解析装置において、
    前記画像生成手段は前記画像として前記相違量に応じて段彩が施されたものを生成すること、を特徴とするデータ解析装置。
  4. レーザスキャナによって地物表面から抽出された点群の3次元座標データに基づき堤防の天端を解析するデータ解析方法であって、
    堤防横断方向に関する前記天端内の予め定められた基準位置での前記天端の高さを基準高さとし、堤防縦断方向に関する各位置での前記基準高さを前記点群に基づいて求める基準設定ステップと、
    前記天端から抽出された前記点群の各要素点の高さについて、当該要素点の前記堤防縦断方向の位置に対応する前記基準高さに対する相違量を求める相違算出ステップと、
    前記相違量に応じて画素値が設定された前記天端の画像を生成する画像生成ステップと、
    を有することを特徴とするデータ解析方法。
  5. コンピュータに、レーザスキャナによって地物表面から抽出された点群の3次元座標データに基づき堤防の天端を解析する処理を行われるプログラムであって、当該コンピュータを、
    堤防横断方向に関する前記天端内の予め定められた基準位置での前記天端の高さを基準高さとし、堤防縦断方向に関する各位置での前記基準高さを前記点群に基づいて求める基準設定手段、
    前記天端から抽出された前記点群の各要素点の高さについて、当該要素点の前記堤防縦断方向の位置に対応する前記基準高さに対する相違量を求める相違算出手段、及び、
    前記相違量に応じて画素値が設定された前記天端の画像を生成する画像生成手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2013235393A 2013-11-13 2013-11-13 データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム Active JP5991492B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013235393A JP5991492B2 (ja) 2013-11-13 2013-11-13 データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013235393A JP5991492B2 (ja) 2013-11-13 2013-11-13 データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015094722A true JP2015094722A (ja) 2015-05-18
JP5991492B2 JP5991492B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=53197205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013235393A Active JP5991492B2 (ja) 2013-11-13 2013-11-13 データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5991492B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108700415A (zh) * 2016-02-19 2018-10-23 日本先锋公司 地物数据结构、控制装置、存储装置、控制方法、程序以及存储介质
CN112461197A (zh) * 2020-10-30 2021-03-09 广东海纬地恒空间信息技术有限公司 一种基于无人机云台的激光断面测量机器人系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006252529A (ja) * 2005-02-09 2006-09-21 Asia Air Survey Co Ltd 地物環境状況提供方法及びそのプログラム
JP2006262773A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd 三次元測位システムを利用した均平作業機と均平工法
JP2009204615A (ja) * 2007-02-16 2009-09-10 Mitsubishi Electric Corp 道路地物計測装置、地物識別装置、道路地物計測方法、道路地物計測プログラム、計測装置、計測方法、計測端末装置、計測サーバ装置、作図装置、作図方法、作図プログラムおよび作図データ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006252529A (ja) * 2005-02-09 2006-09-21 Asia Air Survey Co Ltd 地物環境状況提供方法及びそのプログラム
JP2006262773A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Sugano Farm Mach Mfg Co Ltd 三次元測位システムを利用した均平作業機と均平工法
JP2009204615A (ja) * 2007-02-16 2009-09-10 Mitsubishi Electric Corp 道路地物計測装置、地物識別装置、道路地物計測方法、道路地物計測プログラム、計測装置、計測方法、計測端末装置、計測サーバ装置、作図装置、作図方法、作図プログラムおよび作図データ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108700415A (zh) * 2016-02-19 2018-10-23 日本先锋公司 地物数据结构、控制装置、存储装置、控制方法、程序以及存储介质
JPWO2017141414A1 (ja) * 2016-02-19 2018-11-29 パイオニア株式会社 地物データ構造、制御装置、記憶装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
US11971487B2 (en) 2016-02-19 2024-04-30 Pioneer Corporation Feature data structure, control device, storage device, control method, program and storage medium
CN112461197A (zh) * 2020-10-30 2021-03-09 广东海纬地恒空间信息技术有限公司 一种基于无人机云台的激光断面测量机器人系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP5991492B2 (ja) 2016-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5991489B2 (ja) 道路変状検出装置、道路変状検出方法及びプログラム
Oskouie et al. Automated measurement of highway retaining wall displacements using terrestrial laser scanners
JP6198190B2 (ja) 路面性状計測システム、及び路面性状計測方法
JP6779698B2 (ja) 舗装ひび割れ解析装置、舗装ひび割れ解析方法及び舗装ひび割れ解析プログラム
Kociuba et al. Use of terrestrial laser scanning (TLS) for monitoring and modelling of geomorphic processes and phenomena at a small and medium spatial scale in Polar environment (Scott River—Spitsbergen)
Li et al. An improved building boundary extraction algorithm based on fusion of optical imagery and LIDAR data
Lallias-Tacon et al. Step by step error assessment in braided river sediment budget using airborne LiDAR data
JP5986362B2 (ja) トンネル切羽の不連続面の抽出方法及びその装置
JP6811534B2 (ja) 道路性状の表示方法、及び道路性状の表示装置
JP6013962B2 (ja) 地物表面検出装置、地物表面検出方法、及びプログラム
JP2010266419A (ja) 地形画像を用いた地形変化の解析方法及びそのプログラム
JP6006179B2 (ja) データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム
Li et al. Road detection from airborne LiDAR point clouds adaptive for variability of intensity data
JP2016218694A (ja) 3次元モデル生成装置、3次元モデル生成方法、及びプログラム
JP5991492B2 (ja) データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム
JP2015045558A (ja) データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム
Fryskowska et al. Mobile Laser Scanning accuracy assessment for the purpose of base-map updating
CN108520271A (zh) 基于因子分析的海底地貌类型分类器设计方法
JP6032678B2 (ja) データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム
CN114295069A (zh) 无人机搭载三维激光扫描仪的边坡形变监测方法及系统
KR101236882B1 (ko) 항공 라이다 자료를 이용한 토석류 발생지역의 지형복원 방법
De Santis et al. A comparative analysis of 3-D representations of urban flood map in virtual environments for hazard communication purposes
KR101255022B1 (ko) 점군자료를 활용한 구조물 균열 검출방법
JP3642481B2 (ja) 面安定度評価データ作成システム
KR101601720B1 (ko) 교통소음지도 작성을 위한 3차원 도시 모델링시스템 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5991492

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250